ペトラ「エレン 人として生きて・・」(20)

天よ地よ 無名の兵士たちのために泣け!

カラネス区

ペトラ「エレン 肩に力が入りすぎだよ」

エレン「あ はい」

ペトラ「騎手が緊張し過ぎていると馬に伝わって 馬が思い通りに動いてくれない」

エレン「すう ふう」深呼吸し力を抜くエレン

ペトラ「そう それでいいよエレン」

エレン「はい」キッ

兵士A「団長!!間もなくです」

カラネス区守備隊長「付近の巨人はあらかた遠ざけた!!開門30秒前」

グンタ「いよいよだ!!これより人類はまた一歩前進する!!」

グンタ「お前達の訓練の成果を見せてくれ!!」

兵士B「開門始め!!」

エルヴィン「第57回壁外調査を開始する!前進せよ!!」


進撃の巨人劇場版/第57回壁外調査
《ペトラ・ラル》

予告PV編風

アルミン「何だあれ!?速過ぎる!!」

アルミン「違う・・・奇行種じゃない!」

アルミン「ネス班長教えてください どうすればいいんですかヤツは!?」

アルミン「エレンと同じです!」

ジャン「オレには今何をすべきかがわかるんだよ!」

ジャン「そして これがオレ達の選んだ仕事だ!!力を貸せ!!」

アルミン「フードを被るんだ!深く!顔が見えないように!」

ライナー「なるほどエレンかも知れんヤツは殺せないと踏んでか・・・」

全世界の無名の兵士に贈る鎮魂サガー

兵士D「こっちを向け!この・・・!化け物!」

兵士E「余計な損害を暮れやがって」

兵士F「なぶり殺しにしてやる!」

リヴァイ「お前ら剣を抜け それが姿を現すとしたら一瞬だ」

兵士G「うわあああやめろー!」

エルド「ズタボロにしてやる・・・」

エレン「・・・まだ一人戦っています!果敢にも!今なら・・・」

ペトラ「エレン!前を向いて走りなさい」

エレン「戦いに目をそむけろと!?」

エレン・イェーガー 炎の巨人スルトの守護を受けその力を宿し少年兵

ペトラ「ええ!そうよ 兵長の指示に従いなさい!」

ペトラ・ラル 慈母星の星の元に生まれし女性兵士。荒ぶる炎の巨人スルトの力を持つエレンを人として導こうとする

エレン(まだ戦っている!たった・・・一人で・・・)

ペトラ「エレン・・信じて」

ペトラ「ごめんねエレン・・・私達ってビクビクしてて間抜けで失望したでしょ・・・?」

ペトラ「でも・・・それでも・・・一人の力じゃ大したことはできない だから私達は組織で活動する」

ペトラ「私達はあなたを頼るし 私達を頼ってほしい 私達を信じてエレン!」

ペトラ(そしてあなたを人として導きたい!それが10歳の時に私に定められた使命なのエレン)

カラネス区・街角

ペトラ・ラル10歳

ペトラ「え?」

占い師「そなたは慈母星の星の元に生まれて来たようじゃなお嬢ちゃん」

ペトラ「慈母星・・」

占い師「ううむそうじゃ しかも荒ぶる炎の神の守護と力を授かりし若者を導く運命にある」

ペトラ「それってどんな人なのでしょうか」

占い師「残念ながらそこまではわからない じゃが全人類の命運を担っているのは確かじゃ」

ペトラ「」

占い師「人と化け物の境に生きる若者を人として導けるか それに全てがかかっているようじゃ」

ペトラ「もし私が導けなかった時にはどうなるのですか?」

ペトラ「世界が終わる!」

そして10年後トロスト区

ズドオオオオオン
ウワア
ワアアアア
リヴァイ「フン!」
ザシュ
ズシャアアアアア
ハンジ「いやあ相変わらずお見事お見事」

リヴァイ「ふん」

ペトラ「」

リヴァイ「どうしたペトラ」

ペトラ「ハッなんでもありません兵長」

リヴァイ「そうか・・」

ペトラ「はい!」

ハンジ「もしかしてあの日?」

ペトラ「違います!」

ペトラ「・・ハンジ分隊長 例の少年兵なんですが」

ハンジ「あああれね あれがどうかしたの?」

ペトラ「まだ意識は回復していないのですか?」

ハンジ「まだみたいだねえ」

ペトラ「そうですか・・」

ハンジ「気になる?」

ペトラ「少しは・・」

リヴァイ「おいお前ら 掃討作戦はまだ終わっていないんだぞ!お喋りは後にしろ」

ペトラ「はい申し訳ありません兵長」


オルオ「ペトラ!!早く態勢を立て直せ!!」

ペトラ(エレン!逃げて!)

オルオ「ペトラ!!早くしろお!!」

ペトラ(今のあなたではこいつには勝てない!)

エレン「止めろー!」

アルミン「大して長くも生きてないけど確信していることがあるんだ・・・」

アルミン「何かを変えることの出来る人間がいるとすれば

アルミン「大事なものを捨て去ることができる人だ」

アルミン「化け物を凌ぐ必要に迫られたのなら」

アルミン「人間性をも捨て去ることができる人のことだ」

アルミン「何も捨てることができない人には何も変えられない」

アルミン「そして何も守れない!」

壁外調査前
ザワザワ
オイ!アレ!
間違いない
巨人化できる小僧じゃないか
エレン「ペトラさん」チラチラ

ペトラ「なあにエレン?」

エレン「自分と一緒に買い物をして大丈夫なのですか?」

ペトラ「どうして?」

エレン「どうしてって 周囲の視線が気にならないのですか?」

ペトラ「気にしない気にしない」テヲフリフリ

エレン「ですが」

ペトラ「ピキッあのねえエレン(おこ顔)」

エレン「はい!」

ペトラ「ちゃんと兵長の許可を貰っての買い物なのよ!」

ペトラ「班に必要な食材や入りものを買っているの!」

ペトラ「つまりこれは仕事なの仕事!!」

エレン「」

ペトラ「わかった!エレン!」

ペトラ「エレン早く外にいきましょう」

エレン「ペトラさんこんな夜中に散歩だなんて」

ペトラ「いいからいいから」

エレン「良くはありません!明日はカラネス区に移動なんですよ」

ガチャキーイ

ペトラ「表に出ましょうエレン」

エレン「表って!」

ペトラ「ほら早く!そして夜空を見て」

エレン「夜空って・・!?」

ペトラ「綺麗でしょうエレン」

ペトラ「さあ外に出てエレン」

あ、一行多かった!

エレン「・・・・・」

ペトラ「街中だったらこんな綺麗な川のような星空は見れなかったよエレン」

エレン(天の川・・・昔ミカサにミカサの一族はそう呼んだと教えて貰ったことがあった)

エレン(・・もう何年こんなふうに星空を見上げていなかったんだろう・・)

ペトラ「うわあああ本当に綺麗」

ペトラ「あなたにこれを魅せてあげたかったのエレン」

エレン「ペトラさん」




エレン「そんなペトラさん皆・・・俺は俺は」

エレン「女型!お前をぶっ殺す!」


ペトラ「エレン 人として生きて」

カラネス区に移動中

ペトラ「ふんふんふんふん」

エルド「なんかヤケにペトラのヤツご機嫌だな」

グンタ「なんか気味が悪いぐらいにな・・」

オルオ「雪でも降るんじゃないのか」

エレン「ペトラさん」

ペトラ「なあにエレン」

エレン「あの昨夜流星群に何をお願いしていたんですか?」

ペトラ「内緒(*^^*)」

エレン「教えてください!」

ペトラ「だーめ!教えない」

エレン「えー」

ペトラ「壁外調査から帰って来たら教えてあげる!」馬足を早める

オルオ「お おいエレン!今のはどういう意味だ!」

エレン「知りませんよ!」

リヴァイ「・・・・・」

ペトラ(私がした願い それはねエレン!あなたが私の本当の弟になってくれること)

ペトラ(壁外調査から帰って来たらお父さんに頼んでみよう)

ペトラ(エレンを私の弟にして欲しいって)

映画予告PV風完結

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