俺「妹が完璧すぎて生きるのが辛い」(812)

コンコン

妹「お兄ちゃん、朝だよー」

妹「・・・」

シーン・・・

妹「んー・・・まいったなぁ、今日もお寝坊さんか」

コンコン

妹「お兄ちゃん、入るよ」

ガチャ・・

俺「Zzz・・・・・」

ピピピピピ・・・

妹「またこんなだらしない格好で寝てる・・・パジャマくらい着て寝ろっての」

妹「アラームも鳴りっぱなしじゃんか」

カチッ

俺「う・・・うう~ん・・・・・」

俺「・・・ん?」

妹「おはよ、お兄ちゃん」

俺「ふあぁぁ~・・・・おはよう」

妹「また夜更かししてたの?」

俺「ま、まぁ・・・ちょっとな」

妹「朝ごはんつくってあるから、着替えたら下におりてきてね」

俺「んん・・・」

ガチャ バタンッ

俺「・・・」

俺「着替えるか」

~リビング~


タッタッタ

妹「今日はいつもより着替えるの早かったね」

俺「夜更かししてたら腹減っちゃってさ」

妹「でもちゃんと毎日朝ごはん食べるのはいい事だと思うよ」

俺「せっかく妹がつくってくれてるんだ、食べないと申し訳ないからな」

妹「あはは・・・そう言ってくれると助かるかもね」

妹「そんな事はいいからさ、時間もないしぱぱっと食べちゃってよ」

俺「うん、いただきまーす」

妹「おいしい?」

俺「うん、うまいよ」

妹「そう?よかった」

俺「・・・あれ?そういやお前、朝練はどうしたんだ?」

妹「今日は休みだよ、大会も終わって一段落ついたから」

俺「ふーん・・・」

俺「お前、一年なのにスタメンなんだってな」

妹「えっ?・・・と・・・うん、まぁ・・・そうなるかな」

俺「この前の大会、県でベスト4だったんだろ?バスケ部の友達が言ってたよ」

妹「ううん、でも私は全然活躍できなかったから・・・先輩たちの人数合わせみたいなもんだよ?」

俺「そっか・・・でもまぁ、強豪チームでよくやってるよ、お疲れ様」

妹「えへへ・・・ありがと」

俺「なんだかんだ話してたらいい時間になってるな」

妹「うん、それじゃ私も着替えてくるね」

俺「あ・・・だったら待ってるよ、どうせ行く所も同じなんだしさ」

妹「ホント?・・・うん、じゃあ一緒に行こっか」

俺「おう。じゃ玄関で待ってる」

妹「うん!」

妹「お待たせー」

俺「よし、じゃあ行きますかね」

妹「いってきまーす!」

俺「いってきます」

・・・

妹「なんだか二人で学校行くのって久しぶりだね」

俺「だっていつもはお前、朝練でいないじゃんか」

妹「それで今日は一緒に行こうって誘ったわけだ?」

俺「うん、そうなるね」

妹「・・・ってちょっとはごまかせやい!」

俺「ははは」

~通学路~

友1「おはよー!妹!」

妹「あ、おはよ!友ちゃん」

友2「おはよう妹!今日もかわいいね!」

友3「おいおいお前って奴は・・・朝から暑苦しくて悪いね、妹」

妹「あははっ・・・おはよう、友2くん友3くん」

男先輩「よう妹、今日も元気そうだな」

妹「あっ先輩!おはようございます!」


俺「・・・」トボトボ

俺「(やっぱ妹って顔広いんだな・・・)」

~下駄箱~


妹「結局いろんな人につかまっちゃって一緒に来た意味あんましなかったね・・」

俺「いいよいいよ、気にしないで」

妹「うん・・・あ、じゃあ私の教室一階だから」

俺「おう、授業と部活がんばってな」

妹「ありがと!じゃあねっ」

俺「ノシ」


俺「・・・」トボトボ

俺「三階、三階っと・・・」

~妹のクラス~


女1「お、ようやく来た来た」

妹「あれ?先に教室ついてたんだ」

女1「アンタたちがトロトロ歩いてたからでしょーが・・・」

妹「んー・・・そうだっけ?」

女1「・・・っと、いまはそんな事はどうでもいいわ。それより・・・さ、アレは一体誰なの?」

妹「アレ?」

女1「ホラ、さっき途中で会ったときに一緒に歩いてたあの男の人!まさか彼氏とかじゃないよね!?」

男1「そうそう!俺も気になってたんだよ!まあ、あんな地味で幸薄そうな男が妹ちゃんの彼氏なわけないよな!」

妹「(さ、幸薄そうって・・・)」

男2「そんな事言ったら相手の人に失礼だろ・・・・まぁ確かに地味ではあったけどさ・・・・」

妹「(お兄ちゃん言われたい放題だね、ドンマイ・・・)」

女1「で!結局あの男とはどーゆう関係なのっ!?」

妹「え、えーと・・・」

妹「私のお兄ちゃん、・・・だよ」

女1「えぇーっ!アンタってお兄ちゃんいたんだ!それも同じ学校に!」

妹「う、うん・・・言ってなかったっけ?」

男1「・・・にしても妹ちゃんの兄貴があんなに地味だったとはな!!こりゃ妹ちゃんに全部吸い取られちゃったんだな!ハハッwwwお気の毒に!」

妹「(・・・)」

男2「まぁまぁ・・・妹だってお兄さんのことそんな風に言われたら嫌だろ、な?」

妹「あ、う、うん・・・ごめん、私ちょっとトイレ行ってくるね」


妹「(お兄ちゃん・・・)」

妹「(・・・私のせい、だよね・・・・・)」

~一方、三階教室~


俺友「うーっす、おはよう俺」

俺「おっ、おはよ」

俺友「なんだなんだ?朝からシケた面してやがるなぁ、何かあったのか?」

俺「い、いや・・・べつにそんな事ないよ。ただ久々に妹と一緒に学校来たんだけどさ」

俺友「ほー!そりゃたいそう羨ましいことで!!」

俺「うん・・・」

俺友「そうでもないよ・・・って顔してるな」

俺「・・・」

俺友「まぁなぁ・・・スポーツ推薦で鳴り物入りの入学、容姿端麗スポーツ万能」

俺友「おまけに学業優秀でコミュ力も特Aクラスときたもんだ」

俺友「そんな妹と比べられちゃあ、やってられないよな・・・・・」

俺「ははっ、わかってくれるか友よ・・・」

俺友「普通なら羨ましがると思うけどな、いざ当人となるとそうもいかないってわけか」

俺「なんだかなぁ・・・」

俺友「・・・まぁアレよ、とりあえず授業の準備しようぜ」

俺「・・・おう」

~とある授業~


俺「(やべっ・・・そういや今日は8日だから俺が当てられる日か・・・・)」

俺「(はぁ・・・当てられてもどうせわからないんだし適当に流せばいいか・・・)」


教師「―――であるからして・・・、ここはどうなる?出席番号8番、誰だ?」

俺「・・・はい」

教師「よし俺、答えてみろ」

俺「・・・・・」

俺「・・・わかりません」

教師「ったく・・・・・こんな問題もわからんのか?」

教師「お前の妹はあんなに優秀なのに、少しは見習ったらどうだ?」

俺「・・・・・」

教師「・・・もういい、座れ」


俺「(またか・・・・・)」

俺友「さっきのは運が悪かったな、ドンマイ」

俺「うん・・・もういいよ、慣れてるから」

俺友「そのわりにはテンションガタ落ちしてるじゃねーか」

俺「・・・自分でもわからないんだよな」

俺友「なにが?」

俺「妹のせいじゃない。俺が情けないせいだ。普通ならそう思うだろ?」

俺友「・・・」

俺「俺は、情けない自分自身に苛立ってるはずなのに、なぜか周りの環境に不平を言いたくなる」

俺「どうして俺ばっかりこんなに言われなくちゃならないんだ、そうも思う」

俺「俺は抜けだせない・・・あいつが妹でいる限り、ずっと負の連鎖から抜けだせる事はないんだ」

俺友「・・・・・」

~屋上~


俺「・・・」

俺「(昔は・・・妹のことが好きだった)」

俺「(いつも一緒に遊んだり、学校に行ってたりしてた)」

俺「(でもあいつは・・・離れていってしまった)」

俺「(中学校に入って部活をはじめてからだ。あいつは見る見るうちに上達して、いつの間にか県のトップ選手になってた)」

俺「(その頃からだな・・・俺が妹と比べられるようになったのは)」

俺「(頭だけはそこそこ良かったからこの高校に入る事はできた)」

俺「(でも結局俺は堕落していった)」

俺「(妹と比べられ、けなされ、比べられ、けなされ・・・・・その繰り返しで俺はつぶれた)」

俺「(今じゃ毎晩毎晩夜更かしして2ch、そんで朝苦労して起こしてくれるのは・・・妹だ)」

俺「(感謝すべきなのに・・・あいつのせいじゃないのに・・・・・)」

俺「(何も言えない・・・俺の言いたい事は、ずっと言えないまま)」


妹「あ、お兄ちゃん」

俺「・・・」

妹「こんな所で何してるの?」

俺「うん?いや・・・ちょっと考え事」

妹「そっか、サンドイッチ買ってきたけどお兄ちゃんも食べる?」

俺「大丈夫。それよりお前こそなんで?」

妹「ああ・・・教室はちょっと騒がしくって。落ち着かなかったからここでご飯食べよっかなって」

俺「そうか・・・」

俺「騒がしいって、今朝のことだろ?」

妹「えっ・・・?」

俺「俺とお前が一緒に歩いてたからさ、あの人誰?みたいな話になったんじゃない?違う?」

妹「ち、違うよっ・・・お兄ちゃんのことは特に」

俺「・・・ははっ、だよな。ごめん・・・何言ってんだろ俺」

俺「またあとでな」


キィィィ バタン


妹「・・・」

妹「お兄ちゃん・・・」

俺「(あれ以上妹のそばにいたら、嫌みの一つや二つがこぼれてしまいそうだった・・・)」

俺「(妹だって努力して努力して、あれだけ立派な妹になったんだ)」

俺「(それに、駄目な俺に対してだって、いつも通りに分け隔てなく接してくれる)」

俺「(むしろ、俺のことを妹と比べないのは妹だけなのかもしれないな・・・・・)」

俺「(そんな妹に向かって嫌みを言うだぁ?俺は馬鹿だ、最低だ)」

俺「(妹にだけは、絶対言っちゃいけない・・・・・)」


俺「・・・・・」トボトボ

キーンコーン カーンコーン・・・


俺友「んん~~っ・・・今日もやっと終わりかーっ!!」

俺「ふぃ~・・・」

俺友「おい、俺ちょっと本屋寄って行きたいんだけどよ、付き合わないか?」

俺「あ~・・・悪い、今日は無理な日だ」

俺友「おっと・・・・そういや金曜日はお前が夕食当番なんだっけか?」

俺「そこまで把握しているとは・・・さすがだな、友」

俺友「この程度たやすいもんだって!んじゃ、途中まで一緒に帰ろうぜ」

俺「うん、そうするか」

親は離婚して父親は出ていってしまった。
母は朝早くに出ていって毎晩帰りも遅い。
俺と妹で食事当番をまかされているのだが、
朝はたいてい起きれないし、そもそも俺が料理なんてできないから妹がいつもやってくれてる。


俺友「んじゃ、また明日なー!」

俺「おう、またな」


俺「晩飯・・・何にしようかな」

俺「とりあえずスーパー行くか・・・」

金曜日は部活でミーティングがあるらしく、妹の帰りも20時を回る事が多い。
だから、金曜日に限っては俺が夕食当番にあてられているんだ。


俺「大見栄切ってスーパーに来てみたけど」

俺「買うのはカップ麺かレトルトカレーだけなんだよな・・・」

俺「そういえば土日は練習試合があるって言ってたっけ」

俺「・・・カツカレーにするか・・・」

~部活終了~

妹「おつかれさまでしたー!」

先輩1「おつかれー!」

先輩2「土日がんばろうね!」

先輩3「遅刻するんじゃないぞ?」

・・・・・・

部員A「それにしても、この前の大会は大活躍だったね、妹」

妹「う、うん・・・まぁ調子良かったかもだね」

妹「それに、試合に出られない先輩たちだってたくさんいるんだし、自分が入ったからには勝てるところまで勝たないと」

部員B「さすがだね・・・妹は。私たちとは器が違うよ」

妹「やだな・・・そんなことないって」

ガチャ


妹「ただいまぁー・・・」

俺「おかえりー」


妹「わ!いい匂いするじゃん!今日はカレー?」

俺「カツカレーだよ。レトルトで悪いけどね」

妹「ううん、じゃあ着替えてすぐシャワー浴びてくるから、そしたら食べようっ」

俺「うん」

俺「(あ・・・そういえばボディシャンプーが切れてた気がする)」

俺「(替えが物置きにあったはずだけど・・・)」

俺「(ちょっと見てくるか)」

・・・・・・

妹「ふん♪ふふ~ん♪」シャワワワワ・・・

カシュ カシュ

妹「あれ?ボディシャンプーないじゃん」

妹「うーん・・・仕方ない、物置きに取りに行こう」

ガサガサガサ・・・

俺「お、あったあった。やっぱ持っていってなかったか」

俺「とりあえず俺が持ってても仕方ないし、風呂場に持っていくか」

俺「洗濯機の上にでも置いとけばわかるだろ」

タッタッタ・・・

・・・・・・

俺「ギャルゲーだと、この脱衣所のドアを開けるとタオル一枚もしくは全裸の妹が立ちつくしてるんだよな」

俺「きゃああああーっ!!/// ・・・なんつって」

ガチャ

シーン・・・

俺「ほら、誰もいない」

俺「まあ現実なんてそんなもんだよな、いや、別に期待すらしてなかったから関係ないけど」

俺「・・・・」

俺「洗濯機の上に置いとこう、長居は無用だ」ヒョイ

バタンッ

俺「さあリビングに戻―――」


妹「・・・・あ」

俺「」

妹「うわっ・・・!お、お兄ちゃん・・・・・?///」

俺「あぁぁあ悪い、ボディーシャンプーなら洗濯機の上に置いといたから!じゃ!!」ダッ!!!

妹「えっ・・・?う、うん・・・・//」

妹「あり・・・がと・・・・・//」

妹「(はぁー・・・ダメだ、なんか今日は調子狂うなぁ・・・・///)」

妹「・・・・・」

妹「(にしてもお兄ちゃん・・・私のバスタオル姿には興味ないのかな・・・・?)」

ジャイ子「・・・あ」
ジャイアン「お前はパイパーンwwwww」

妹「(・・・っていやいやいや!///それはおかしいでしょ!兄に欲情されてどーするっ!///)」

妹「(はっ、はやくシャワー浴び直してカツカレー食べよ・・・・・//)」


・・・・・


俺「うかつだった・・・まさか脱衣所からの帰路でエンカウントするとは」

俺「あまりにも不意打ちすぎて妹がどんな顔してたかさえ思い出せない」

俺「・・・・・」

俺「でもちょっとだけあいつの兄ちゃんでよかったって思った」

俺「いただきまーす」

妹「い、いただきます・・・」

もぐっ はふはふ

俺「うーん、レトルトながらうまいな」

妹「そ、そだね」

妹「(お兄ちゃん、さっきのこと全然気にしてないのかな・・・)」

妹「(男心はいまいちよくわからない・・・・)」

俺「腹減ってなかったか?スプーンが止まってるけど」

妹「あっ、ううん!全然そんなことないよ!お兄ちゃんに夕ご飯用意してもらえて助かったよ」

俺「・・・そっか」

妹「後片付けは私がやっておくからいいよ?」

俺「え、でもつくったの俺だし・・・」

妹「ううん、気にしないで。それに明日の朝の下ごしらえもしておきたいから」

俺「そ、そっか」

俺「・・・」

俺「じゃ、俺は部屋に戻るよ」

妹「うん、カレーごちそうさま」

~自室~


俺「・・・・」

俺「(手伝うよ、の一言でもかければよかったか)」

俺「(けど俺が手を出したところで足手まといになるのは間違いない・・・)」

俺「(・・・こうやって、いつも逃げてるんだよな)」

俺「・・・」

俺「手伝いに行こう」

ガチャ


母「ただいまー」

妹「お母さん、おかえりなさい」

母「・・・あれ?お兄ちゃんは?」

妹「部屋にいるよ」

母「妹が片付けしてたの?」

妹「うん・・・あ、でもお兄ちゃんは夕ご飯つくってくれたから―――」

母「(チッ・・・これだからあの馬鹿息子は・・・気が利かないったらありゃしない)」ボソッ

妹「え・・・?」

タッタッタ

俺「おーい妹、やっぱり俺も手伝―――」

母「ちょっと!!どういう事なのよこれはっ!!!」

妹「ひっ・・・」

俺「・・・・・」

母「アンタまた片づけやら何やら妹に全部押しつけて!!自分は部屋にこもりっきりで!!!」

母「妹は明日、朝から練習試合だっていうのにバイトもしないアンタのために後片付けなんてしてるのよ!?おかしいと思わないの!?」

妹「ちょ、ちょっとお母さん・・・落ち着いてよ・・・・」

母「ほんっっっとうに気が効かないわね!!!あーもうなんでこうも妹に似なかったのかしら・・・・・・」


俺「・・・・・」

母「だいたいこっちは残業で疲れて帰って来たかと思えば夕飯はレトルトカレー?」

母「こんなんだったら外食でもしてきた方がマシだったよ・・・・」

妹「ちょっとお母さん!いくらなんでもそれは―――」


俺「じゃあ食わなきゃいいだろ!!!!!!!!!!!!」

ガラガラガラガラガッシャーン
パリーン・・・・・・


母「はぁ・・・本当いい加減にしなさいよ・・・・・」

母「ちゃんと自分で責任を持って片付けなさい、妹にやらせたらどうなるかわかってるでしょうね」

母「もう頭痛くなってきた・・・・・ご飯はもういいから、さっさと片付けなさい、目障りだから」


妹「・・・っ」ぐすっ

俺「・・・・・」

俺「はぁ・・・・・・・」

サッサッサッ

妹「お兄ちゃん・・・・・」

俺「・・・もう寝たほうがいいよ。明日早いんだろ?・・・・・ごめん」

妹「・・・・・」

俺「・・・いまは、話したくない。・・・・おやすみ」

妹「・・・・・・・」スッ・・・


俺「・・・・・・・」

サッサッサッ

俺「・・・・・・」

サッサッサッ


父さんと母さんが離婚してからというもの、今日みたいな事になることも少なくなかった。
母さんは妹に対して過保護だった。きっと一人きりの娘が可愛くて仕方なかったんだろう。
父さんが出ていってしまってから、母さんは俺を目の敵にするようになった。
それは、離婚の原因が俺にあったからだ。


俺「・・・っ」

サクッ

俺「指切った・・・・・」

俺「・・・・・」

俺「ふーっ・・・こんなもんか」

俺「食器をぶちまけるのにも慣れてきたからな、片付けるのも手慣れたものだ」

俺「・・・笑えるかってんだ」


俺「・・・腹減ったな」

俺「コンビニで何か買ってくるか・・・・・」

俺「・・・」

俺「夜風が涼しい・・・・」

ピロリロ ピロリロ

店員「いらっしゃいませー」


・・・・・


俺「今日はもう、帰りたくないな・・・」

俺「こうしてまた、母さんにも妹にも迷惑をかけるのか」

俺「いい子な妹に似なかった害悪が生まれるのか」

俺「もう・・・分かんねえや」

ゴロン・・・

ヴーッ ヴーッ

新着メール:1件

俺「(だれだ・・・こんな時間に・・・・)」

俺「(どうせ母さんだろ・・・・・って)」

From:妹
本文
お兄ちゃん起きてる?


俺「・・・・・」

俺「(いまは話したくない、なんて言ったけど―――)」

俺「(心配・・・してくれてるのか)」

俺「(・・・・無視するのか?無視する俺カッケエエエエエエってせめてもの優越感に浸るのか?)」

俺「(・・・意地を張るところじゃない)」


To:妹
本文
起きてるよ。
いまコンビニにいるからすぐ帰る。


「送信」

俺「妹にキットカット、買ってってやろう」

俺「明日は練習試合だもんな」


・・・・・・


タッタッタ・・・

俺「はぁ・・・はぁ・・・」

俺「ふー・・・」

ガチャ

俺「・・・ただいま」

妹「おかえり、お兄ちゃん」

俺「妹・・・玄関で待ってたのか?」

妹「ごめんね、お兄ちゃんが外に出てったのも実は知ってるんだ。気になっちゃって眠れなくて」

俺「・・・・・ごめん」

妹「いいよ。お兄ちゃんは悪くないから」

俺「・・・・・」

俺「(お前こそ何も悪くない、本当に悪いのは俺だ・・・・・)」

妹「・・・それ、何?」

俺「ああ、これは文字通り手土産だよ」

妹「おいしいもの?」

俺「うん、おいしいもの」

妹「じゃあ私の部屋で食べよ?私もお腹すいちゃった」

俺「いいのか?」

妹「それに、本当はお兄ちゃんと話がしたかったんだよ」

俺「・・・そっか」

~妹の部屋~


俺「お前の部屋、こんな風になってたんだっけ」

妹「あれ、そんなに久しぶりだっけか」

俺「うん、父さんが出ていってからはたぶん・・・一度も」

妹「そっか・・・そうだったかもね・・・」

俺「・・・・・」

妹「・・・そ、そうだ!おいしいもの食べようよっ!」

俺「うん、そうしよっか」

ガサゴソ・・・

俺「ほら、これだよ」

妹「おぉ・・・キットカット?」

俺「お前、明日練習試合なんだろ?だから・・・まあ一応な」

妹「お兄ちゃん・・・なかなか粋な計らいだね、・・・あ!だから夕ご飯もカツカレーだったんだ!」

俺「そういうこと」

俺「・・・母さんには酷評を食らったけどな」

妹「・・・・だったら」

俺「ん?」

妹「だったら尚更、許せないよ・・・いくらなんでもひどすぎるよ、私だってムッとした」

俺「・・・・・」

俺「離婚してから母さん変わったよな。元々共働きだったけど前以上に忙しくなって負担も大きいんだろうな」

妹「きっとすごく疲れてるんだっていう風には思う・・・」

俺「母さんはお前に対して甘いかわりに、俺には冷たいんだ。なにかにつけてお前と俺を比較するせいで」

妹「・・・・・私のせい、だよね・・・」

俺「俺からみればお前のせいかもしれないし、お前からみれば俺のせいかもしれない。要は誰かのせいにするのは無駄なんだよ」

俺「そりゃあ俺だっていつもいつも比べられていい思いなんてしないし、お前が優秀なせいで・・・とかもっと普通の妹がよかった・・・とか思ってないって言えばウソになる」

妹「・・・・・・」

俺「けどさ、本当はお前に対して言えることなんて何もないんだよ」

俺「お前はお前なりに努力して、その結果立派で優秀な妹として育ったんだから」

妹「・・・・・」

俺「本当は毎朝起こしてくれる事だって朝飯つくってくれる事だって感謝してるんだ」

俺「だから、そのぶん嫌な事があった時とかも当たれるのがお前しかいないんだよ」

俺「お前への反抗や嫉妬が、俺のアイデンティティーなのかもしれない。いつも比べられる俺が、自分らしくあるのはそういう反抗心だけなんだ」

俺「だから・・・許してくれ」

妹「私も・・・きっと同じだと思う」

俺「・・・」

妹「私も、自分と比べられてお兄ちゃんが悪く言われるのは嫌だった」

妹「私はお兄ちゃんのことお兄ちゃんだと思ってるよ。誰とも比べたりしない」

妹「だからさ、お兄ちゃんも私のこと誰かと比べるのはやめよう?」

妹「他の人がなんと言おうとさ、私はお兄ちゃんの妹なんだから。それじゃダメかな?」

俺「・・・・・」

俺「・・・・そうかも、な」

妹「・・・・・」

俺「・・・・・」

妹「・・・・・」

俺「い、妹・・・?」

妹「・・・・・」

俺「おい妹って・・・」

俺「死んでる・・・」

妹「私のこと、話してくれてありがとう」

俺「・・・うん」

妹「お兄ちゃんの気持ち、聞けてよかったよ」

俺「俺も助かったよ、一時はどうなる事かと思ったけど、なんだか前向きになれそうだよ」

妹「そ?よかった」

俺「母さんだっていつもいつもああってわけじゃないし・・・・少し頑張ってみるよ」

妹「・・・うん、みんなで頑張ろうね」

~俺の部屋~


俺「(・・・これで、よかったのかな・・・・・)」

俺「(俺が単に言いたかった事言っただけじゃないのか・・・・・)」

俺「(妹をだれとも比べない、か・・・・・)」

俺「(確かに妹は俺のこと、誰とも比べたりしない唯一といってもいい存在だけど)」

俺「(散々周りから言われ続けて、今更気にしないっていうのもな・・・・)」

俺「(・・・・努力しなきゃ、何も始まらない・・・か)」


俺「・・・・・」

俺「キットカット、もう溶けてそうだな・・・」

寝る
つづくか未定

転がったのはそのへんの芝生をイメージしたものであって
特に深い意味はないです


新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

                 / ̄\
                | ^q^ |    
                 \_/     
                / 丶'  ヽ:::::   保守しようではないか
               / ヽ    / /::::  
              / /へ ヘ/ /:::::  
              / \ ヾミ  /|:::   
             (__/| \___ノ/:::::::  
                /    /::::::::   
                / y   ):::    
               / /  /::::    
             /  /::::       
            /  /:::::       
          (  く::::::::          
           |\  ヽ:::::         
            |  .|\ \ :::::       
      \    .|  .i::: \ ⌒i::
       \   | /::::   ヽ 〈::
          \ | i::::::   (__ノ:
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           《::::::::::/    .′|  |   |    ト、  ヽ    i    V:::::::|_
            〈::ー'7    |  |/八 从   | \>くヽ  .|      |:::::::::`\
           >=}     | /l ≧ト \ヽ   | ∠斗ャト\|      |`Vヘ::::::::\
          /::::::/| |   ヘl!,ィfえ卞ト丶\ | ^fト:::うバ .ノ|_    |. V \::><:\
        /:::_.:::/ リ !     |{  }ト^:::ィ}   ` 弋。ッり /  `ヽ |:..  ヽ \:丶::\
.        /::::://::/ ∧ i|    l   乂zツ   ,    `~´ .′    ∨ヽ:..  \   ̄ ̄`
       /:::::7/^/ / j八  '.  ∧      _____    |       |/ ̄ ̄`\
       |:::://::/ /  ..:./∧ ヽ  ヽ    /´     ヽハ  |      |   -‐  `ー‐、
       |::::::/,.″ .:./  \ \ \.  {        } 人      j/´ ̄`ー‐、    \  保守しなさい!
          ̄/  ..:.:./´ ̄ \j´>^ト 、ヽ     イ  ヘ    /    /   , \   ト、
        /   ..:.:./      |  ..::|   ≧ < ノ     } __ /    /   /    }   }
      /   ..:.:.:/      丶.|  ..::|   `ー、 r彡    /   }   /   /    /   /:..
     /   ..:.:x=f'/´⌒丶.   |  ..::|ヽ /^ーァく__.>'      ゝ_    ′   /  ∧:..
   /   ..:.:./ヘ/   `ヽ  )  |  ..::|/  /// >'´     x _  `ー‐へ __ノ  /  V:..
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   な  ,. -──- 、=ニニ二二ニニ=-‐─── 、っ

. お  / __    -‐\──── ≠         \ た
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    |  /ハ ー─ ヽ \          //─‐  ハ\ /
    |/八从 ●  Ⅵ \       /〃  ●  ノノV/
    }ハ●    ゙゙゙   |从へ=ニニ=イ从// ゙゙゙    ●{
    |八゙゙  へ    イ   \  ̄/ ノ人   ¬   ゙ソ
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       丿 |

チュンチュン チチチ・・・


俺「ふぁ・・・・・」

俺「・・・もう7時か」

俺「結局あの後寝ずじまいだったな・・・」

俺「寝るか・・・」


俺「・・・」

俺「・・・なんか下が騒がしいな」

俺「・・・俺には、関係ないか」

妹「―――だから、いくらなんでも昨日は言いすぎだったよ!」

母「な、なにをそんなに怒ってるの・・・?」

妹「お兄ちゃんだって色々考えてさ、お兄ちゃんなりに工夫して夕ご飯用意してくれたんだよ!?」

妹「なのに・・・あんな言い方するのはひどいって言ってるの!!」

母「そ、それはそうだけど・・・・妹がそんなに怒る事ないじゃない」

母「私はあの子に対して言ったんだし、妹がなにか悪い事したなんて私は思ってないわよ?」

母「それに妹はあの子と違うんだから。なにも気にする事はないのよ・・・?」

妹「っ・・・!」

妹「お母さんは何にもわかってない!!もう行くっ!!」ダッ


ガチャッ バタン!

俺「・・・・・」

母「なんだアンタ、起きてたの」

俺「騒がしいから起きた」

母「・・・妹が出ていったのよ、まるで父さんが出ていった時みたいにね」

俺「だって、練習試合なんだからそりゃ出ていくだろ」

母「・・・・また」

俺「・・・」

母「またアンタのせいよ!!またアンタのせいで妹が出ていったのよ!!!」

俺「・・・」

俺「(朝からなんなんだよ・・・・・)」

母「妹がね、昨日私がアンタの用意した夕ご飯食べなかったのが不満だったんだって」

俺「・・・」

母「アンタ、妹に何か言ったの?」

俺「・・・・・別に」

母「妹は優しい子だからね、アンタみたいなのだってああやって相手してくれるかもしれないけど」

母「アンタのせいで妹に嫌な思いさせちゃってるのがわからないの?妹はアンタとはこれっぽっちも関係ないのに」

俺「・・・・・」

母「はぁ・・・・・いっそアンタが出ていけばよかったのに」

俺「・・・・・」

俺「・・・悪い」

母「反省の色を示すなら、せめてバイトの一つや二つでも始めてからにしてほしいわね」

母「だいたいアンタの食費に学費、おまけにバカみたいに高い電気代やら何やら払ってるのは誰だと思ってるの?」

母「そんな誰かさんのせいで残業までして家計はやっと。疲れて帰ってきたと思えばレトルトカレー」

母「まあ私も言いすぎだったかもしれないけどね、とにかくアンタみたいなのがいるせいで妹には申し訳ない気持ちで一杯なのよ」

母「家族を思う気持ちがあるなら、少しは懲りてちょうだい」

俺「・・・・・」

~自室~


俺「(妹が昨日のこと言ったのか・・・)」

俺「(気持ちはありがたいけどな、逆効果なんだよ・・・・)」

俺「(・・・・・)」

俺「(居場所がないな・・・)」

俺「(今日はもう、部屋から出るのはやめよう・・・)」

俺「(バカ高い電気代が俺の精一杯の抵抗だ)」

俺「・・・」

俺「(いや・・・あるか、俺の居場所)」

俺「(・・・・・一つだけ)」

俺「(俺をだれとも比較しない、唯一の存在に会いに行こう)」


俺「・・・家にいても心地いいわけじゃないしな」

俺「見に行くか、練習試合」


ガチャ バタン

~練習試合~


ピーッ

妹「あっ・・・」

パサッ

先輩1「あれ・・・サーブミスなんて珍しいね」

妹「す、すみませんっ・・・」

先輩2「ドンマイドンマイ!次から気ぃ引き締めていこう!」

先輩3「周りフォローして、妹ちゃんまで回すよ!いいねっ!」

「「「ファイ、オーッ!!」」」

妹「(だめだ、今日は調子が上がらない・・・)」

妹「(昨日あんまし寝てないせいかな・・・・)」


・・・・・・

ピピーッ

「「「ありがとうございましたー」」」


先輩1「試合、結局負けちゃったね・・・」

妹「ご、ごめんなさい・・・私のせいで・・・」

先輩2「今日は調子よくなかったね?どうかした?」

先輩3「へーきへーき、誰にでもコンディション悪いときはあるよ。次はがんばって勝とう、ね?」

妹「は、はいっ・・・」


妹「(はー・・・・)」

~昼休み~


???「なんだ、らしくない試合だったじゃん」

妹「えっ・・・?」

俺「ほら、差し入れだ」

(ポカリとカロリーメイトを渡す)

妹「お、お兄ちゃんっ・・・!?」

俺「よっ」

妹「な、なんで学校にいるの・・・?」

俺「そりゃあ、今日学校でやってるイベントといえば一つくらいしかないだろ?」

妹「ってことは・・・・み、見てたんだ?さっきの試合」

俺「うん、惜しかったよね。でもナイスゲームだったと思うよ」

妹「へへ・・・そっか、見られちゃってたんだ・・・」

妹「で、でも!いつもの私はあんなもんじゃないよっ!もっとドッカーンとアタック決めてるんだからね!」

俺「今日は調子悪いの?」

妹「・・・うん、まぁ・・・・」

俺「なんだなんだ、県選抜の一年生エースも兄の前では無力なのか?」

妹「う、うぅっ・・・・」


俺「見せてくれよ、お前の頑張り」

妹「・・・・えっ?」

俺「みんなで頑張ろう、って言ったのはお前じゃないか」

俺「だから、お前が頑張らないと俺も頑張らない」

妹「な、なるほど・・・・確かにそれは一理あるかも」

俺「そうだな・・・・、今日の残りの練習試合で全勝したら、俺はバイトでも始めるかな」

妹「ほ、ホントにっ!?」

俺「うん」

妹「それって・・・フラグ?」

俺「妹ならフラグなんてへし折ってくれるって信じてるよ。行ってこい、お前はすごいやつなんだから」

妹「う、うんっ!私頑張るよっ!!」


妹「(・・・・ありがとう、お兄ちゃん)」

先輩1「妹ちゃん、帰ってこないね・・・」

先輩2「昼休みになったっきりどこか行っちゃったし・・・やっぱり悩んでるのかな」

先輩3「うーん・・・」


妹「はぁはぁ・・・す、すみませんっ!遅くなりましたっ!」

先輩1「まったく遅いぞ・・・ってあれ?なんか元気になってない?」

先輩2「さっきまでとは目つき変わったね」

先輩3「おぉー・・・さてはお昼の間に何かあった?」

妹「ううん、何もないですよっ!!」ぺかっ☆


先輩「「「(わかりやすいやつ・・・・)」」」

         _z| ::::::::ヽヽ;;;;;;;;;|   ' ^ l:::  |''7;;;:::;::::: |ム,,
      ,,_z'''  |ヽ、;;;;;;-'''''''             '''''~~L,,<_,,
      >'''   从'''                     ><,
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::(:::イ::|::::::::::::::::::i:/从:::::::::::::::::::;;;;;;;;;l||l|λ^',::V;;|/::;λ/|ノ'':::::::::::从::::::::<  黙れ婆あ
:::::::::::从::::::::::::::从:|l:|N:::::;:::;;:;:;;;;;;;;;;;;;|lll||.ヾ;;::::::|:::::;;ノ ||l|:::::::::::::::|:|:::::::::::<
:::::::、wv\|ヽ:::::::|;;;|;;从;i;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ll|> | V^V^l/ト'//:::::::::::|::从::::::::/|:ム
        ~~''''::;;|;;;;从从|;;;;;;;;;;;;;;;;ヾミミ^-^-^ 彡'/::::::i:::/|/::::::::从::::::::∨^ ∨^ ∨^ ∨^ ∨^
             '''--;;;l;l;;;;;;;;;;;;;;;;;^w,,≡≡;w^::::::::ノノ:::::::::::从ゝ--;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::
                  ̄'''---;;;;;;ii;;;''^'''^:;:::/::从:::::::::::::::|:::'''    ヾ::::::::

妹「(そうだよね、お兄ちゃんだって頑張るって言ってくれたんだ)」

妹「(私も頑張らなきゃ・・・みんなで頑張れば、きっといい事あるよね・・・!)」

「「「ファイト、オーッ!!!」」」


・・・・・・・・

俺「うお、本当にすげえな妹のやつ・・・さっきまでの試合が嘘のようだ」

俺「これが県のレベルなのか・・・・あんなアタック怖くて取れないんですけど」

俺「・・・・・」

俺「履歴書、買って帰らないとな・・・・」

~部活終了後~


先輩1「いやー、午前中が嘘のように午後は絶好調だったね!」

先輩2「午後の試合はぜんぶ相手一ケタに抑えてたもんね・・・」

先輩3「ねえねえ、昼休みに何があったのか教えてよ」

妹「えっ!?えっと・・・その・・・ちょっと応援に来てくれた人がいたというか・・・・」

先輩1「えぇっ!?妹ちゃんって彼氏いたんだっけ!?」

先輩2「マジでっ!どこのどいつ!?何年何組の何君!?」

妹「あ、いや・・・その違くて・・・・」

先輩3「まぁまぁ二人はちょっと落ち着いて。で、誰だったの・・・?」

妹「・・・お、お兄ちゃんです」

先輩「「「えっ?」」」

妹「・・・えっ?」

先輩1「へー!妹ちゃんってお兄ちゃんいたんだ!」

先輩2「なになに、ってことはまさかイケメン!?イケメンなの!?」

妹「い、いや・・・別にそういうわけじゃ・・・」

妹「あ、で、でもべつに不細工っていう意味じゃなくて・・・・」

先輩3「ほほう、つまり妹はブラコンだったというわけだ」

妹「違いますってぇ!!///」

妹「あ、あそこのギャラリーでこっち見てるのがお兄ちゃんです」

先輩1「えっどれどれ?」

妹「いま会釈してる人です」

先輩2「なんだぁ・・・イケメンどころか結構地味な感じだね、ちょっと残念」

妹「お兄ちゃんは地味なんかじゃないですよっ!」

先輩2「ぉわっ・・・ご、ごめん・・・・」

先輩3「なるほどなるほど、ブラコンはブラコンでも重度のブラコンかぁ」

妹「もーっ!!だから違いますってばぁーっ!!///」


俺「ははは・・・」

俺「・・・来てよかったな、うん」

~帰り道~


俺「今日はお疲れ、後半はすごかったな」

妹「ま、まぁあれくらい当然だし!見られた方が強くなるタイプだし!」

俺「妹は見られる方が好き・・・・っと」

妹「そういう意味じゃないっ」

俺「わかってるよ、・・・そんな事よりさ、コンビニ寄ってっていいかな?」

妹「何か買いたい物あるの?」

俺「なに言ってるんだ、約束だろ約束。履歴書だよ」

妹「えへへっ、わかってるよ」

妹「ただいまー」

俺「ただいま」

母「あらおかえりなさい、なんだ・・・俺も一緒だったのね」

妹「お兄ちゃん・・・試合の応援に来てくれたんだよ」

母「そう・・・・迷惑かけてなかった?」

妹「ううん、全然。それにお兄ちゃんが来てくれたから勝てたようなもんだよ」

妹「ね、お兄ちゃん」

俺「どうだろな・・・」

母「そう・・・ならいいけど」

母「ご飯できてるから、シャワー浴びるなりしたら下におりてきてね」

妹「うん、わかった」

タッタッタ・・・


母「で、アンタは?どうするの?」

俺「・・・」

俺「母さん、俺・・・バイト始めることにしたよ」

母「やっとその気になったの?・・・遅すぎるわよ、まったく」

俺「・・・悪い」

母「というよりそれくらい当然の営みだと思ってほしいわね、ちょっとやる気になったくらいでいい気にならないでちょうだい」

俺「・・・」

母「・・・まあ、悪い事ではないのは確かね。せっかくやるならちゃんとやりなさい、今の時代探すのも一苦労なんだから頑張りなさい」

俺「・・・うん」

俺「・・・着替えてくる」

タッタッタ・・・


母「・・・・・」

~夕食~


妹「――でね、お兄ちゃんがポカリとカロリーメイト買ってきてくれたんだけどさ・・・」

母「差し入れにしても、もうちょっとマシな物買っていきなさいよ」

俺「・・・」

妹「それでね、私が試合に勝ったらバイト始めるって言って、帰りに履歴書買ってきたんだよね?お兄ちゃん」

母「ふうん・・・そういうことだったの」

俺「・・・」

母「バイトねぇ・・・なら通学路の途中にあるコンビニとかいいんじゃない」

母「アンタの行きつけだし、深夜ならアンタが活き活きしてる時間だしちょうどいいんじゃないの」

俺「・・・うん」

俺「(コンビニ、か・・・・)」

妹「ごちそうさまでしたー」

俺「母さん、俺・・・後片付けやるよ」

母「・・・なんなのアンタさっきから?気持ち悪いこと言わないでちょうだい」

母「ほらほら邪魔だから。早く部屋に帰って面接の電話でもしてくれると助かるんだけどねぇ」

妹「お母さん!!」

母「・・・・・」

母「はぁ・・・勝手にしなさい」

タッタッタ・・・


妹「お兄ちゃん、一緒にやろ」

俺「・・・・・うん」

俺「・・・なぁ」

妹「ん?」

俺「気持ちはありがたいんだけどさ、母さんに茶々いれるのはよしてくれないか。逆効果だからさ・・・」

妹「・・・ううん、それは駄目だよ」

俺「・・・」

妹「みんなで頑張ろうって言って、私、お兄ちゃんはすごく頑張ってると思うよ」

妹「でも・・・私とお兄ちゃんが頑張るだけじゃ駄目。みんなで頑張らないと・・・きっと何も変わらない」

俺「・・・」

俺「そっか・・・・」


俺「(真面目だなぁ・・・・・・)」

~自室~


俺「(コンビニでバイト、か・・・)」

俺「(さっきは母さんに経済力のなさで云々言われたけど)」

俺「(どうせ始めたら始めたで色々言ってくるんだろうなぁ・・・)」

俺「(・・・・・)」

俺「(けど、妹との約束だ)」

俺「(みんなで頑張らなきゃ・・・・何も変わらない)」


俺「コンビニへ行こう」

俺「いつも足しげく通ってるコンビニだというのに・・・」

俺「面構えが違うとこうも緊張するものなのか・・・・・」

「スタッフ募集中!
詳しくは店員、もしくは○○○-△△△まで!」

俺「・・・直接店員に聞けばいいか」

俺「・・・・よし」

ピロリロ ピロリロ(入店音)

面接は思ったよりも簡単に済んだ。
どうも普段通っているせいか、顔を覚えられていたらしく、話は早かった。
採用合否は三日後までとのこと。


俺「はぁ・・・緊張した・・・・・」

俺「けど、まさか店員に顔を覚えられていたとはな・・・」

俺「これはある意味アドバンテージかもしれないな」

俺「・・・三日後、か」

俺「・・・・・」

俺「(受かるといいな、なんて俺らしくない考えが頭をよぎった)」

俺「(俺も・・・少しは変わったのかな)」

中断


新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

Oh

俺の穴を埋めてくれ

あっ...入ってくる......

あっ....待って....あぅ...あっ!!...はうぅぐ....!!!

夜もやるのぉ.....激しすぎだよぉ...んほおおおおおお!!!いいいい!!!

もう楽にしてあげて

あうあうあああああああああああああああ



たのむからニコ厨共は来ないでくれ!

>>753
初見さんちーす

兄 「ただいま.....」

ドンガラガッシャーン

兄 「!?」

妹「お母さんはどうしてそんなこと言うの?!」

母 「おっ落ち着いてよ、、、妹」

妹 「お兄ちゃんはなにも悪くないのにどうしていつもお兄ちゃんに悪口言うのよっ!!!!!!あたしの大切なお兄ちゃんに!!」

母 「どうしてって、、、あの子は何もかもダメじゃない。妹と比べて、勉強も性格も、全部クズじゃない?どんくさいし、、
お父さんに似てる所もヘドが出るわよ!」

妹 「そんなの関係ないっ!!!!!!!!」

バリーーーーーーーン!!!!

母 「どうしちゃったのよ、、、妹」

ああん

なんだよ本人来たのかい.....

イクッ!イクッ!イクッ!イクッ!
イッチャウノオオオオオオオオオオ!!!!!
お尻の中がトロトロだよおぉ.........
うひ!!!!またぁはいってきちゃああああああああアアアアアアア!!
うほお!!チンポ最高おおお!!!!

あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!擦れてりゅ!腸がチンポにおかされてるにょーーー!!!!はひぃ!!
お尻いぐうううううううううううう!!

もう疲れた

β版
保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 16分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-07:00 46分以内
07:00-09:00 60分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 12分以内


保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 13分以内
02:00-04:00 26分以内
04:00-07:00 47分以内
07:00-09:00 52分以内
09:00-16:00 17分以内
16:00-19:00 14分以内
19:00-00:00 10分以内

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