ミカサ「エレン…これは?」(117)

訓練兵だった頃、こういうやりとりがあったらいいなという妄想SSです。
SS投下するのは初めてなので変なところがあったらご指摘下さい。
*ミカエレ風(若干ミカサが変態?になっています)



とある雨の日の夜のことだった。

ミカサはエレンに用事があって男子寮に来ていたが、

ふと目に止まったソレに眉間の皺を増やして話題を変えた。


ミカサ「エレン…これは?」

エレン「は? 何が」

ミカサ「……これ」

ミカサが指差した先にはまだ洗っていないと思われる衣服があった。

籠はそれぞれ個人にひとつずつ支給されていて、私物や衣服をまとめられるようになっている。

エレンのそれには、脱ぎ捨てられていた下着類しかなかった。





エレン「ああ……明日、晴れたら時間のある時にまとめてやろうと思ってた」

ミカサ「そう………でも、」

エレン「ああ…言いたいことは分かるけど、ちゃんとやるから」

ミカサ「………」

エレン「明日、やるから!」

ミカサ「わかった」

しかし次の日………。
無情にも、雨が続いた。


ミカサ「…………」

エレン「げっ…今日も外に干せねえ…」

ミカサ「……………………」

エレン「し、仕方ねえだろ…! こういう時は!」



その次の日も……。




ミカサ「…………………………………………」

エレン「くそっ…またかよ…もうしょうがねえから部屋干しでいいから洗うか」

ミカサ「! エレン、一人でするのは大変。私も……」

エレン「手伝うな! おまえだって洗濯物たまってんじゃねえのか?」

ミカサ「ためてからまとめてする方が水の節約になる。一人より二人分を一緒に洗うほうが」

エレン「いや、だからって俺の分までやらなくていい」

ミカサ「……昔は」

エレン「それは小さい頃の話だろ」

ジャン(なにぃいいいいいいいいい!?)



同室で聞き耳を立てていたジャン、思わず振り向く。

が、お構いなしにミカサは、



ミカサ「せ、せめて上の下着……」

エレン「きたねえから触るなって!」

ミカサ「エレンは汚くない」

エレン「そういう問題じゃねえんだよ!」

アルミン(また痴話喧嘩が始まった…)



様子を見ていたアルミンが、ふと思いついたように、


アルミン「ミカサ、だったら僕の分も一緒にお願い出来るかな」

エレン「アルミン?!」

ミカサ「問題ない。二人分より三人分」

エレン「アルミン、おい、おまえ正気か?!」

アルミン「ついでにジャンも、溜まってる分を洗ってもらったら?」

ジャン「えええええええええ?!」

ミカサ「………」

ジャン(どうしよう!? 明らかにミカサが微妙な顔してるけど…ここは!)

ジャン「そりゃあ頼めるなら頼みたいけどよ…」

アルミン「ミカサ、いいよね?」

ミカサ「別に構わない」

ジャン(まじで?! 本当かよっ…)

ミカサ「エレン、アルミン、ジャン、他にも洗濯物を頼みたい人がいるなら、私はまとめて洗う」

エレン(おい、いつの間に俺の分を……あーっ! アルミンの野郎…! そういうことかっ!)



気がついたときは既に遅し、である。

ミカサの提案に何人かの男子は名乗りをあげて上の下着だけ、依頼した。
(さすがに下の下着を渡す強者はいなかったが)



モブA「正直、助かった…」

モブB「毎日訓練でヘトヘトだしな」

モブC「だよな。自分でやるの面倒くさかったし」

ミカサ「エレンも、出して」

エレン「…………」



ようは、アルミンは外野を味方につけてミカサの提案を後押ししたわけである。
この空気の中だと、断り辛いように。
集団心理の流されやすい人の性質をうまく利用したのである。

しかしエレンは、それでも頑なだった。


エレン「俺はいいっ…! 自分でやるから!」

ミカサ「…………そう」


しゅん……と落ち込んで、下着を抱えて廊下に出ていくミカサと、
それを見つめる外野の男子。
外野の男子の視線は、次第にエレンへと向けられて………


シーン……(じとーっ)



エレン(なんで俺が悪いみたいな空気になってるんだよ…!?)


次の日の朝。ようやく晴天。


サシャ「いやーやっと晴れましたね~これで洗濯物が外で干せます!」

クリスタ「あれ? ミカサ? やけに洗濯物が多いような…」

ミカサ「男子の分も…洗ってきた」


ドシーン……


籠いっぱいの下着を地面に下ろして、
リズミカルに干していく姿はまさに主婦。
無駄な動きは一切なく、ミカサは任務を完了した。


ミカサ「ふぅ……」

クリスタ「どうして男子の分まで?」

ミカサ「成り行き」

クリスタ「えええ?! ミカサだけ…ずるいっ…」

ミカサ「どうして?」

クリスタ「えっ…だって……そのっ…」

クリスタ(言えないっ…まるでお嫁さんみたいだ、なんて)

ユミル「はっ…大方罰ゲームか何かだろ? トランプで負けたとか」

アニ「……ミカサはカードゲームも強いよ」

ポーカーフェイスだからね。

と、アニが小さく付け加えるとユミルも「それもそうか」と納得した。


ユミル「だったらなんだぁ? あ、そうか。エレンの下着を洗わせろーってミカサが言って、エレンだけずるい、俺のも洗ってくれよって話になったのか」

ミカサ「少し違う…けど似たようなもの」

ユミル「ははっ……それで仕事が増えちゃ馬鹿みてえだな」

ミカサ「そうでもない。洗濯をするのは嫌いではないから」

ユミル「ん? だったらなんでそんなに落胆してんだ?」

ミカサ「この中に…エレンのものはない」

ユミル「……………なるほど。それはお疲れさん」

ユミルはそれで全てを察してそれ以上は追求しなかった。




ユミル「で………クリスタはなんでさっき「ずるい」なんて言ったんだ?」

クリスタ「………言わないっ…!」


それから数日間、ミカサは男子の分の洗濯物を手伝い続けた。
(いつの日かエレンの下着が洗える日を信じて)
無償で続けるミカサの行動にさすがに気づいたキース教官はある日、彼女を教官室に呼び出した。




キース「アッカーマン。質問に答えてもらいたい」

ミカサ「はい」

キース「貴様が男子の分の洗濯物までまとめて洗っているという情報が入ってきたのだがそれは本当か」

ミカサ「はい。事実です」

キース「規則では自分の私物は自分で管理するように、となっているが…それに背いてまで男子に奉仕し続けるのは何故だ」

ミカサ「奉仕? 私は奉仕などしていません」

キース「奉仕ではなくて何なのだ。貴様が相当な数の洗濯物を一人で干しているという目撃情報もある。訓練の重さは皆、平等だ。日常生活の負担を貴様が負う義務などないぞ」

ミカサ「奉仕でも、義務でもありません」

キース「では一体…」

ミカサ「趣味です」

キース「…………」

ミカサ「………」

キース「趣味、か」

ミカサ「はい。趣味です」

キース「そうか…趣味なら仕方がないな。だが……その趣味が貴様の負担にはなっていないのか?」

ミカサ「むしろ出来ない方が精神的負担になるかと」

キース「むぅ……そうか」



キース教官はしばらく考え込み、ある条件を提案した。

キース「そこまで言うのならば続けても良い。しかし男子の私物を一時的に預かるわけだから、もし万が一紛失した場合の責任はとってもらうことになるぞ」

ミカサ「責任…といいますと」

キース「もちろん、新しい衣服を弁償してもらう。それでも良いか」

ミカサ「構いません。その程度でしたら」

キース「うむ。ではこういう事は明文化した方がいいな」


そしてキース教官はミカサに洗濯物を依頼する男子は必ず衣服に名前を記入することと、もし紛失した場合はすぐに代用品が用意出来ないこと(新品を用意するには時間がかかる為)を明文化して男子に連絡した。


その連絡が全訓練兵に行き渡ってからは、さすがにざわめきが起きた。





エレン(なんでこんな大事になってんだ……?)

それからの数日間、ミカサは訓練が終わったその日のうちの夜、毎日洗濯をすることになってしまった。

ミカサ(なりゆきとはいえ……この数はさすがに少しきつい)

だんだん甘えが出てきたのか、洗濯を依頼する男子の数が日に日に増えていったのである。
(ちなみに女子は依頼する数は少なかったものの、訓練で疲れきった者達は時々ではあったが、ミカサに依頼する者もいた)

その数…50枚前後。

夜のうちに洗って干しておかないと朝の訓練に間に合わない。
おかげでここ最近、ミカサの筋力は更にアップしていたのだった。

ミカサ(………筋トレだと思って頑張ろう)


ごしごし…

ごしごし…

ごしごし…

ごし……ごし……

ごし……ごし……



ミカサ(あれ? 今のリズムは)

自分のものではない。

ふと、横を見るとそこには…………

エレン「……………」

ミカサ「エレン?」


いつの間にか洗い場にエレンがいた。

ミカサの横で自分の服を洗っていたのだ。


エレン「おい…ミカサ」

ミカサ「何………」

エレン「それ、今日中に終わらせるつもりなのか」

ミカサ「うん……」

エレン「……って、まさかパンツまで洗ってるのか?!」

ミカサ「最近はそういう依頼も増えてきた」

エレン「くそっ……ふざけやがって…貸せ!」

ミカサ「え?」

パンツを奪われてミカサが驚いていると更に驚くべきことに…

エレンは誰のものか分からないパンツを手洗いし始めたのである。



ミカサ「エレン! あなたが他人のパンツを洗うなんて……」

エレン「その台詞、そのままそっくり返してやるよ!」

ミカサ「私は平気…エレンはダメ」

エレン「そんな理屈あるか! 俺も手伝うからさっさと終わらせるぞ!」

ミカサ「エレン………」



そして二人はまとめて全員分の洗濯物を洗い終わり夜干しを完了させた。



エレン「…………」

ミカサ「…………」

エレン「あのさ」

ミカサ「何?」

エレン「もう、やめろよ。こういうの」

ミカサ「どうして?」

エレン「嫌なんだよ。おまえがその…他の奴の服を洗ってるのを見るの」

ミカサ「うちではおばさんと私がまとめて洗濯していた。別に変なことでは…」

エレン「それは家族だからだろ!」

ミカサ「家族以外の服を洗うのは変なことなの?」

エレン「別に変…ってことじゃねえけどよ。今の状態って…まるで……」


口ごもるエレン。

ミカサは小首をかしげる。

ミカサ「エレン…私はあなたが怒っている理由が分からない」

エレン「別に怒ってはいねえよ」

ミカサ「嘘……だったら何故、私を見ない」


舌打ちしたエレンはようやくミカサを見た。


エレン「……………」

ミカサ「……………」

エレン「……………………………」

ミカサ「私から先に言ってもいい?」

エレン「いいぜ」

ミカサ「私は、基本的に、人の世話をするのは嫌いじゃない」

エレン「………」

ミカサ「本当はエレン、あなたの身の回りのことをしたい。でも、それはエレン自身が嫌がる。ので…出来ない。だから代わりに別の人の世話をしてみた。でも…結局は、少し疲れてきた」

エレン「………」

ミカサ「やはり私はエレンの為に頑張りたい。エレンがやめろというのなら明日からはもう依頼を引き受けない。だから安心して」

エレン「…そうか」

ミカサ「明日も早い。今日はもう寝よう。エレン」

エレン「ああ…そうだな」

それぞれ帰路につく途中で、エレンはもう一度振り返る。


エレン「ミカサ…!」

ミカサ「?」

エレン「その……俺がもし、その…」

ミカサ「……?」

エレン「例えばだ、体調とか崩してどうしようもねえ時とかだったら」

ミカサ「うん」

エレン「そういうときは助け合うべきだと思うんだ」

ミカサ「うん」

エレン「そんときは頼るかもしれねえから……おまえも頼っていいからな!」


そのあと、全力疾走して男子寮に戻るエレンの姿を

アルミンは「やれやれ」と思いながら窓からこっそり眺めていたのだった。


おしまい。

書き方がいまいち分からなくて見よう見まねで書きました。
ちゃんと書き込めたか不安…。
何か変なところがあったらすみません。

>>20
えっと…アルミン側(というか外野)の描写をもっと入れたほうがいいですかね?
よけいかな…と思って省いた部分はほんの少しありますが…。

>>21
アルミン悪役みたいな感じにしてしまったですかね。
自分としてはそこまで酷くしたつもりはなかったですが…。

レスありがとうございます。
とりあえず、この形式でまた別の作品にも挑戦してみます。
書き方にだいぶ悩んでいたのでもやもやが晴れました。

******************************
もやもやさせてしまったようなので、続きを追加します。
前回のは一話が終わり、とでも思ってください。訂正。
以下二話っぽく進めてみる。
*アルミンがちょっとだけフルボッコ回。
******************************





コツコツコツ……

ミカサとエレンが並んで歩いて教官室へ向かう。
洗濯の件をやめる旨をキース教官に伝える為である。


ミカサ「何故エレンもついてくるの?」

エレン「…いいだろ別に(もしもまた変な展開になったら止める)」

ミカサ「そう…」



早朝、ミカサはエレンと共に教官室に訪れた。

ギィ……

その先には彼らより先に来訪者がいた。



エレン「あれ? アルミン……」

アルミン「(あ、きちゃったか)やあエレン」

キース「では、アルレルトの案をもう少し煮詰めてから試験的に導入すること

にしよう」

アルミン「はっ…!(敬礼)」

エレン「…………?」



その時、エレンは直感的に何かを感じた。

異物感、にも似た何かを。

アルミン「では失礼します」

エレン「おい、アルミン。ちょっと待て」

アルミン「何?」


教官室を出ていこうとするアルミンを呼び止めた。

アルミンの様子が少し変だったからだ。


エレン「おまえ…なんで教官室に…」

キース「イェーガー、その件については私から説明しよう」


キース教官はアルミンに部屋に残るように言ってから彼らに説明し始めた。


キース「アッカーマン、ご苦労だった。単刀直入に言おう。貴様はもう洗濯物

を一人で洗う必要はない。貴様のおかげでいい結果が得られたからな」

ミカサ「………?」


意味が分からず思わず疑問符を浮かべるミカサ。

エレンも同様だった。


キース「ここ数日間、アッカーマンが一人でまとめて洗濯をしたおかげで水の

使用量の統計が下がった。わずか10日間程度の統計だが、それでも数値にし

て従来の約2%減少だ。これによって洗濯は各自に任せるよりまとめて行った

ほうが水の節約になることが証明された」

エレン「え……?」



エレンは思わず聞き返してしまった。

なんだかますます大事になっているような気がして。

 
キース「もちろん、全ての訓練兵の衣服の洗濯をしたわけではないから正しい

統計ではないが、それでもこれだけの数字が現れた。つまりアルレルトの仮説

は証明されたと言える。で、あれば今までの方法を捨て、過去のやり方に戻す

方がよいかもしれないとわしも考えた」

エレン「過去のやり方に戻す? ということは…昔はその…まとめて洗ってい

たという事ですか?」

キース「その通りだ。当番制で全ての訓練兵の衣服はまとめて手洗いをしてい

た。水汲み当番のように持ち回り制だった。それが廃止になったのは、過去に

ある事件が起きたからだ」

ミカサはなんとなくその先が読めた。

ミカサ「衣服の…紛失ですか?」

キース「その通りだ。全体で管理すると必ずと言っていい程、ある一定の訓練

兵の衣服が紛失した。そうだな…アッカーマン、アルレルト、レオンハート、

レンズあたりはその被害に遭う可能性が高いだろう」

エレン「……?」


その四人の共通項が思い当たらずエレンは再び疑問符を浮かべたが、


アルミン「僕はともかく…クリスタが一番被害に遭うかもしれないね」

ミカサ「ああ……なるほど」

エレン「おい! つまりどういう事だよ」


エレンが苛立っていうとミカサが説明をした。


ミカサ「クリスタは…可愛い。クリスタは男子からモテる。モテるから…クリ

スタの衣服を欲しがる邪な奴が出てくる。つまりはそういう事」

エレン「えええ……」


エレンが思わずげんなりとした表情でいうとキース教官が話を戻した。



キース「そういうわけで、過去にトラブルが相次いで今の方法に変わった。し

かしそのせいで弊害が出てしまった。水の使用量の増加だ。個々に洗濯を任せ

るとその練度によって水の使用量が異なる為、一定の使用量にならないばかり

か、無駄に使用する奴も増えた。本来ならば業者に任せるのが一番良いのだが

そんな予算はない。何かいい方法はないだろうか…とアルレルトと以前から話

し合っておったのだ」


エレンは思わずアルミンを見た。

アルミンは少しだけ困ったような表情でエレンに言った。


アルミン「つまり理想を言えば、僕達全員がミカサレベルの洗濯技術を持ち、

なおかつ当番制を安全に施行出来るような状態に持っていけばいいって事だよ



エレン「そんなことが出来るのか……?」

アルミン「今すぐには無理だよ。でも…その可能性は見えた。だからそれを試

験的に導入しようって話をしてたんだよ」

キース「それにあたってアッカーマン、貴様にはしばらくの間、洗濯総監督を

命じようと思う」

ミカサ「せ…洗濯総監督…?」

耳慣れない言葉にさすがのミカサも少しだけ動揺した。

ミカサ「つまりは…どういう事なんでしょうか?」

アルミン「んー…計画書を見せながら説明するね」


そう言ってアルミンはキース教官が持っていた「生活効率水準向上計画書」な

るものをミカサとエレンに見せた。

【生活効率水準向上計画書】

訓練兵の生活の効率をあげる為に以下を提案する。


1.生活に必要な物資は各自で購入するのではなく、前もって希望の品を明記

し、一週間に一度、代表者が調達に向かう。代金はその後精算する。

1の提案に必要な部門→調達・会計の管理者

2.掃除・洗濯・調理等の家事は各自の練度差が激しい為、一番うまく行える

と思われる者を総監督とし、全員がそのレベルを目指して修練に励む。

2の提案に必要な部門→掃除・洗濯・調理の管理者

3.備品の損傷等が万が一、訓練途中で起きた場合、多大な被害が発生する場

合がある為、すぐに修理を行えるよう部品の在庫を定期的に調査する必要があ

る。部品の在庫を管理する管理者が必要。

3の提案に必要な部門→部品の管理者

4.訓練途中で体調の異変や怪我等が起きた場合、迅速に対処する技術が必要

。応急処置についても早急にレベルをあげる必要がある。

4の提案に必要な部門→医療関係の管理者



(以下省略)

他にも沢山の提案がアルミンの字で長々と綴られており、
エレンはだんだん頭が混乱してきたが、ミカサは「ふむふむ」と即座に理解を

示したようだった。


ミカサ「さすがアルミン……」

エレン「つ、つまりはどういう事なんだ?」

アルミン「ええっと……僕が前々から思っていたことなんだけど」


そう前置きしてアルミンは言った。


アルミン「訓練って大変だよね。正直、訓練後にそれ以外のことにをするのっ

て気が重いよね」

エレン「まあな」

アルミン「でも、生活する以上衣食住に関することはどうしても避けられない

。だから各自で空いた時間にするしかない。でも……もしもだよ」


アルミンは少し困ったような表情で言った。


アルミン「もしも……訓練兵全員が家族のように助け合えたら、もっと効率良

く訓練に励むことが出来るんじゃないかなと思ったんだ」

エレン「訓練兵全員が…」

ミカサ「家族のように…」


あまりに突飛な発想に二人は少しの間放けてしまったが、すぐに我に返ってエ

レンは言った。


エレン「いや…それは無理だろ。俺はミカサやアルミンの分なら別に洗濯だっ

て掃除だって請け負ってもいいって思うけど…他の奴らは自分でしろ! って

思うし」

アルミン「ミカサはどうだった? 実際やってみて」

ミカサ「少し……負担だった。頑張れば続けられるけれど…ずっとは無理だと

思った」

アルミン「だよね。だからもし当番制を無理に復帰させてもどうしても、さぼ

ったり他の者に押し付けたりする奴は必ず現れる」

そう前置きしてアルミンは続けた。

アルミン「でも効率を考えるならばやっぱり、熟練した誰かがまとめて雑務を行った方がいい。それは資源の節約にもなるし、僕たちが子供の頃、親がそういう面倒なことを全部やってくれたから…僕達は自由な時間を得て外に出たり遊びに出かけられたんじゃないかな」

エレン「子供の頃と今は違うだろ…」

アルミン「同じだよ」


そう言い切ったアルミンの鋭い表情にエレンは思わず息を呑んだ。

その反応に慌ててアルミンは言い直した。

アルミン「いや、ごめん。確かに違うんだけど…僕が言いたいのは、今の僕達の生活の「無駄」な部分を全部、削ぎ落せばもっと訓練に時間を当てられる。結果的には訓練兵全体の戦力レベルをあげられるんじゃないか…と思ったんだ」

ミカサ「そのための計画書がこれ……なのね?」

アルミン「うん…まだまだ穴だらけで不完全な案なのは自分でも分かってる。でもやってみる価値はあるかもしれないと思って」

エレン「だからおまえ…ミカサの行動を止めなかったのか」

アルミン「うん……(本当は他にも理由があるけど言わないでおこう)」

キース「今は小さな変化かもしれん。だが…アルレルトの提案は軍隊の理念に沿うものだ。今回の件のおかげで訓練兵の中で一番洗濯の技術に成通しているのはアッカーマンであることは証明された。これがアッカーマンの仕事の成果だ」



そこにはミカサに実際、洗濯をしてもらった訓練兵の感想をレポートとしてまとめたものがあった。
皆が皆、大絶賛である。


【レポート報告簡易まとめ】


ジャン→自分で洗ったものと比べると格段に肌触りが違います。幸せです。

ライナー→とても着心地がいい。何故こんなに差が出るのか分からない。

ベルトルト→きっと丁寧に洗ってもらったんだと思います。ミカサはすごい。

コニー→母ちゃんのと変わらないくらい良かった。

サシャ→さわさわです! 何故こうなるのかわかりません!

等など…(以下省略)






エレン「………。(通りで日を増すごとにあんなに大量に依頼がきたのか)」




ミカサに洗ってもらうと何故か着心地が良いぞ! と評判が伝染しすぎた結果がアレだったわけである。

エレンはものすごく複雑な…苦いものを食べたような表情でミカサを見つめたが、ミカサはその視線に思わずドキッとした。

ミカサ「え…エレン…?」

エレン「なんでもねえ。で………なんとなく意図はわかったけどよ。ミカサが総監督になってどうするんだ? この後は」

アルミン「ミカサから洗濯のコツを学ぶんだよ。訓練兵全員が」

エレン「………は?」

アルミン「だから、ミカサが皆の先生になるんだ。その講習を各班に分けて少しずつ技術を向上させて……全員がある程度の水準に達したら、班ごとに当番制に移行する」

エレン「当番制にして盗難が多発した件に関してはどう対処すんだよ」

アルミン「その為の総監督だよ。つまりミカサが監視役になるんだ。最終的な枚数のチェックをミカサにやってもらうんだよ」

エレン「…それってミカサだけに負担がかからないか?」

ミカサ「数を数えるだけなら対した負担ではないけれど……」

そう言ってミカサは俯いた。

ミカサ「それでも万が一、紛失した場合はやはり私の責任になる」

エレン「おい! そんなことはさせねーぞ!」

アルミン「落ち着いて! だからまだ、試験的導入って言ったじゃないか」

アルミンの言葉にキース教官も頷いた。

キース「まずは一ヶ月だ。導入してみて訓練兵の意見を聞き、段階的に施行していく。それにこれは既に決定事項だ。……イェーガー」

エレン「………分かりました」

有無を言わせない教官の視線に腑に落ちない気持ちを抱えながらも…
エレンは渋々頷いた。







それからしばらくの間、ミカサによる洗濯講座が訓練の後に行われた。

全ての訓練兵を一辺に授業するわけにはいかないので、10人ずつに区切って夜の間だけ、15分程度の短い講習を行った。

ミカサの洗濯の方法はまず、汚れの段階別に衣服を分けるところから始まった。


ミカサ「一日放置した服と、数日放置した服を同じように洗ってはダメ」


ミカサの教え方は丁寧でわかりやすく授業を受けていたエレンはここで初めて自分の洗い方がいかにダメだったのかを思い知らされた。

エレン(……そういえばミカサは毎日のように母さんの手伝いしてたんだよな)


自分はその間、何をしていただろうかと思い出すと…


エレン(アルミンの言う通りだ。俺はあの頃、アルミンと一緒に遊んでただけだった)


ミカサ「数日放置してしまった服は水につけてしばらく時間を置く。でないと汚れが浮いてこない」


訓練兵男子その1「へえ…そうなんだ。しらんかった」

訓練兵女子その1(えええっ…常識じゃない。そんなのも知らないの男子…)


エレン(女子は何を今更? って顔して聞いてる奴が多いけど…男子は皆、感心して聞いてる)


ミカサ「大事なのはこすり過ぎないこと。すすぎ過ぎないこと。絞り過ぎないこと。男子は力が強いから…やり過ぎて服の生地を傷めて破れやすくなる」


エレン(こういう当たり前のことさえ知らなかった。俺も母さんから聞いておけば良かったな……)


ミカサ「エレン……それはダメ」

エレン「!」

ミカサ「考え事をしてはダメ。家事は「無」になることが必要」

エレン「それは母さんが言ってたのか?」

ミカサ「そう…私の技術は全ておばさんから受け継いだもの」

エレン「そうか……」

エレンの表情が陰ったのを見てミカサは申し訳なさそうに言った。

ミカサ「エレン…ごめんなさい」

エレン「何が?」

ミカサ「エレンがこの件に関してあまり快く思ってないのは分かっている。だから……」

エレン「お前が謝る必要はねえよ。それに……それでいいんだよ」

ミカサ「え?」

エレン「お前は俺にばっかりベタベタしないで、自分で考えて自分で動いていいんだよ。俺に反対されたからと言ってやめる必要もねえし」

ミカサ「え? え?」

混乱するミカサにエレンは付け加えた。

エレン「正直…もやもやするところはあるけどよ。訓練兵になった以上、私情ばっかり挟んではいられねえしな。それにアルミンも…この作戦が全体の戦力レベルアップに繋がると言った。俺はアルミンみたいに頭がいいわけじゃねえからその理屈がいまいち分かってねえけど…アルミンがそう言うならそうなんだろ」

ミカサ「……………」

ミカサはエレンが一言「やめろ」といえばこの新たな任務もやめるつもりでいた。
だがエレンは言わない。
止めてくれないのは、何故だろう。

ミカサ「エレン……私は……」

エレン「それよりお前はどうなんだよ。負担にならねえのかコレ」

ミカサ「別に問題ない。一人で洗濯していた時の方がよほど…」

エレン「あっ…やっぱり。おまえ痩せ我慢してたんじゃねえか」

ミカサ「ちっ…違う……私はアルミンに言われて」

エレン「ん? なんで今、アルミンの名前が出てくるんだ?」

ミカサ「(しまった)………」

エレン「……どうもきな臭いな。そういえばあの時、けしかけたのはアルミンだったよな」


エレンは「臭うな」と思った。

自分が知らない事はまだありそうな気がする。


エレン「ミカサ……おまえ俺に隠していることないか?」

ミカサ「(ドキっ)な…ない」

エレン「おまえ見え見えの嘘つくなよなー…傷つくぞ」

ミカサ「! ごめんなさい。エレン……」

エレン「もうミカサとは口きかねえ…(プイッ)」

ミカサ「! ごめんなさいエレン! 実はアルミンに口止めされていたの!」


そこからミカサが語った内容を簡単にまとめるとこうである。






初めてミカサが男子の分の洗濯を請け負ったその次の日。

乾いた衣服を手渡しながら二人は廊下の隅でこっそり話していた。



アルミン『ミカサごめんね……面倒な事を押し付けて。いい案だと思ったんだけど…エレンが上手だったね』

ミカサ『構わない。ただ……エレンの分も一緒に洗いたかったのが心残り』

アルミン『そうだよね。エレンも意固地だからね』

ミカサ『エレンの服…あのままだと汚れを落とすのにかなり時間がかかる』

アルミン『ん?』

ミカサ『汚れは時間が経てば経つほど落としにくくなる。出来ることなら汚れたその日に落とすことが理想。せめて二日。それ以上は…生地も傷むし破れやすくなる……汚れも付着してとれなくなる。いいことなんて何もない』

アルミン『ええっ…そうだったの?! 僕、知らなかった。今度からまめに洗うようにしようかな』

ミカサ『女子はだいたい知ってる。知らないのは男子……』

アルミン『そうだね…こと家事に関しては女子には勝てないよ』

アルミンの苦笑いにミカサは『負けない』と言った。

ミカサ『まめに動くことが大事。筋トレにもなる』

アルミン『ん? どういうこと?』

ミカサ『? そのままの意味』

アルミン『いや、だから……家事をしながら筋トレは出来ないだろ?』

ミカサ『そんな事はない。家事は筋トレ。同じ』

アルミン『………ミカサ。その話を詳しく聞かせてくれない?』

ミカサ『? 分かった。まず、掃除から説明する』

そう言ってミカサは廊下に干してあった雑巾を手にとって水に濡らさないで乾拭きの状態で説明を始めた。

ミカサ『この廊下をこの姿勢で拭き上げると背筋から股関節と太ももの辺りの筋肉が鍛えられる』

と、言ってミカサは端から端まで、まるで野生の動物のようにしゅたーっと移動して戻ってきた。その間、約7秒。

アルミン(はやっ…!)

ミカサ『これはいい運動になる。モップ式の雑巾がけよりもこうした方が早いし筋トレになる』

廊下は棒の先に雑巾を挟んで拭くモップ形式が普通とされていたが、こんな奇抜な方法で廊下を拭くのを見たのはアルミンも初めてだった。

ミカサ『料理するときは顎をひいて構える。無駄な力を入れない。まっすぐに立つ。時々、つま先立ちする。買い物をする時は、両方の腕に出来るだけ均一になるように荷物を持つ。片方だけで長く持たない。洗濯する時は長く中腰にならない。負担をかけすぎると体に良くない。干す時は、生地をのばす。それから……』

ミカサの説明を聞いているうちにアルミンは何か、暗闇の中にあったものを掴んだような感触を得た。

それはまだ完全な形を成してはいないが、もう少しで完成しそうな……

ミカサ『……ので、家事は適度に休み、マメに行動することが大事。し過ぎてもダメ。あとが続かない。疲れたら休む。でも、天候によってはそうもいかない場合もあるから難しい。エレンのお母さん…おばさんは家事の天才だった。私はまだ遠く及ばない…』

アルミン『………』

ミカサ『だから先を予測すること。大事。時間配分が、とても大事。柔軟な思考がいる。毎日やることが山積み。それでも完璧にこなしていたおばさんはすごい人だった』

途中からエレンの母自慢になっていったが、そこでようやくアルミンは自分の考えがまとまり始めた。

アルミン『ミカサ…やっぱり君は天才だよ!』

ミカサ『? 天才なのはおばさん…』

アルミン『そうじゃない。その手があった! いや…だからミカサはすごいんだ!』

ミカサ『意味が分からない』

アルミン『ミカサはそれだけのことをこなしてきたおかげで、今の体を手に入れたんだね!』

ミカサ『アルミン…分かるように説明して』

アルミン『ごめんごめん……ちょっと興奮しちゃって』

アルミンは息を整えてミカサに説明を始めた。

アルミン『ミカサは体の正しい使い方を日常生活の中で覚えてきたんだ』

ミカサ『それは…皆そうでは…?』

アルミン『そうでもないよ。皆、体の使い方は分かっていてもそれが「正しい」かどうかなんて分からない』

ミカサ『…………』

アルミン『だから不注意で怪我をしたりもするし病気にもなる。多分、ミカサの運動能力がずば抜けてすごいのもその基礎的な運動の反復があってこそだ』

ミカサ『基礎的な運動の反復……』

意味がいまいち全部飲み込めなかったが、ミカサはなんとなく理解した。

アルミン『要はミカサはその「基礎」がしっかりしているから100%の力を出しても体が無事でいられるんじゃないかな』

ミカサ『つまりどういう事?』

アルミン『ミカサは前に言ってたよね。「自分は100%の力を出すことが出来る」と。それは火事場の馬鹿力のようなものを自分の意思でコントロール出来るって事だよね。でもそれは本来なら危険な行為で、体に非常に負担がかかるんだ。本来ならやっちゃいけない。でも君は100%の力を出した後も平気だったんだよね。僕は前からそれが不思議でしょうがなかった。きっと謎があると。それが多分…ミカサの体の使い方だったんだ』

アルミンはそこから大胆な仮説を打ち立て始めた。

アルミン『日常生活の中ではミカサは無駄な力を全く使っていない。だから…いざという時の為にフルパワーが出せるんだとしたら……』

そこからアルミンは何故か男子寮の自分の部屋に戻って一度、ノートと鉛筆を持ってきてミカサの前で怒涛の勢いで何やらメモを取り始めた。


アルミン『もちろん、これはただの仮説だし…証明も出来ない。でも、やってみる価値はあるかもしれない』

ミカサ『何をやるの?』

アルミン『ただ……この計画をやる前にモデルケースが必要だ。ミカサ…悪いんだけどこの洗濯の件をあとちょっとだけ……もう少しだけ続けてくれないかな。ミカサのやれる範囲内でいいから』

ミカサ『エレンのものを洗えないのなら続ける意味はない気がするけど…』

アルミン『今は無理だけど、いずれは公然とミカサがエレンの服を洗える日がくるよ!』

ミカサ『(ピクッ)…………本当に?』

アルミン『もちろん! あ、それと結果的にはエレンがミカサに対して感謝することもあるかもしれない』

ミカサ『!』

アルミン『もちろん、無理だと思ったらその時点でやめてもいいからね。ミカサのできる範囲内でいいから』

アルミンの餌にあっさり食いついたミカサはすぐさま返事をした。

ミカサ『分かった。アルミンがそういうのなら計画にのる』
















エレン「……
……
……
……
……
……
……
……
……
……


ミカサ「そういうわけで、私はアルミンの指示通りにやった。途中でジャンやライナーが止めてきたけど、詳しい事は説明出来なかった。アルミンにこの計画はまだ、今の時点では話さないで欲しいと言われていたから」


ツッコミどころは沢山あるがまずはエレンは、ミカサの額をごつんとごっつんこした。

ミカサ「…痛い」

エレン「俺はもっと痛い」

ミカサ「じゃあ何故今…」

エレン「とりあえず、今の理不尽な気持ちを発散させただけだ。アルミン野郎…後で覚えてろ」

ミカサ「アルミンは何も悪くない! 元はといえば私が悪い…」

エレン「お前が俺の世話やいたことがか? そんなのはいつもの事じゃねえか。俺が怒ってるのは…アルミンがミカサを利用したことだ。くそっ…アルミンのやつ、俺が知ったら止めること見越して黙ってやがったな」

ミカサ「止めてくれたの?」

エレン「当たり前だろうが! それになんかこう…もやもやすんだよ! すっきりしねえ!」

アルミンが何かをしようとした事が許せないのではない。

そのことを自分が全く知らなかったことが悲しいのだ。

エレン「ちくしょう……なんで服を洗わせることを断っただけでこんな大事になってんだよ!」

ミカサ「(オロオロ)エレン……その……本当にごめんなさい」

エレン「だからお前は謝らなくていいんだってばっ…!」

サシャ「あの~言い争ってるところ悪いんですけど…」

(エレンのセリフがおかしなことになったので訂正↓二回目投下)

エレン「……………………………………………………」

ミカサ「そういうわけで、私はアルミンの指示通りにやった。途中でジャンやライナーが止めてきたけど、詳しい事は説明出来なかった。アルミンにこの計画はまだ、今の時点では話さないで欲しいと言われていたから」


ツッコミどころは沢山あるがまずはエレンは、ミカサの額をごつんとごっつんこした。

ミカサ「…痛い」

エレン「俺はもっと痛い」

ミカサ「じゃあ何故今…」

エレン「とりあえず、今の理不尽な気持ちを発散させただけだ。アルミン野郎…後で覚えてろ」

ミカサ「アルミンは何も悪くない! 元はといえば私が悪い…」

エレン「お前が俺の世話やいたことがか? そんなのはいつもの事じゃねえか。俺が怒ってるのは…アルミンがミカサを利用したことだ。くそっ…アルミンのやつ、俺が知ったら止めること見越して黙ってやがったな」

ミカサ「止めてくれたの?」

エレン「当たり前だろうが! それになんかこう…もやもやすんだよ! すっきりしねえ!」

アルミンが何かをしようとした事が許せないのではない。

そのことを自分が全く知らなかったことが悲しいのだ。

エレン「ちくしょう……なんで服を洗わせることを断っただけでこんな大事になってんだよ!」

ミカサ「(オロオロ)エレン……その……本当にごめんなさい」

エレン「だからお前は謝らなくていいんだってばっ…!」

サシャ「あの~言い争ってるところ悪いんですけど…」




他のメンバーはさっさとノルマを終えて寮に帰っていた。

洗い場に残っていたのはサシャとミカサとエレンだけであった。

サシャ「そろそろ消灯時間近づいてきてるんで…今日はもうあがりませんか?」

ミカサ「……そうね」

エレン「(まだ不機嫌)おう」

サシャ「あ、その前に、あのう……申し訳ないんですけど。エレン、ちょっといいですか?」

エレン「あ? なんだよ」

サシャ「さっきの話、だいたい横で聞いちゃったんですけど……アルミンをそんなに責めないでやって下さいね」

エレン「はあ? どうしてだよ」

サシャ「アルミンがその計画を実行して水の使用量を減らしたおかげで…結果的にはほんの少しではありますが、水汲みの仕事も減ったんですよ」

エレン「え?」

サシャ「その分、私もほんの少しだけ睡眠時間を増やすことが出来て、結果次の日の訓練が大分楽になりました。アルミンには感謝するしかないです」

エレン「でも…それはミカサの犠牲あってのことだろうが」

ミカサ「エレン…! 私は犠牲だなんて思ってない」

エレン「お前は黙ってろ!」

サシャ「そうですね。私もそう思います。ミカサの犠牲のおかげだと思います」

サシャはそこで「でも…」と続けた。

サシャ「でも…私はアルミンの計画にはどちらかというと賛成です。私は最初にクリスタの空腹を犠牲にして自分が満たされました。その恩は別の形で返したいと思いました。きっと皆、ミカサに洗濯してもらった人はミカサに別の形で恩を返したいと思うと思いますよ?」

エレン「………そういう奴らばかりじゃねえだろ」

サシャ「確かに全員がそう思うのは無理ですけど…でも、何人かは今度はミカサの力になると思う人もいると思います。私がそうですし」

ミカサ「…………」

サシャ「だから本当…アルミンをあんまり怒らないで欲しいなあ…と個人的には思うわけでして……すみません。なんか言いすぎたかもしれないですけど」

エレン「いや……その通りだな。サシャ、ありがとう」

エレンはようやく怒りが収まったのか気持ちが落ち着いたようだった。

エレン「ミカサ…じゃあな」

ミカサ「うん」

そして洗い場の明かりを落としてミカサ、サシャは女子寮へ、エレンは男子寮に帰っていった。

ミカサ「…………」

サシャ「そんな顔しないで下さいよ。私は自分の気持ちを言っただけです」

ミカサ「分かってる。ただ…あなたがエレンの怒りを宥めたと思うと」

サシャ「こ、今度はミカサが怒る番ですか?! やめて下さいよ!」

ミカサ「違う…自分が不甲斐ない」

逆に落ち込むミカサにサシャは「むむむ」とまた頭を悩ませるしかなかった。









そして夜。

目が据わったエレンとアルミンはベッドの布団の上で向かい合っていた。

アルミン「…………まず、先に謝るね。ごめん。エレン」

エレン「………………」

アルミン「本当はね、三日か四日…欲をいえば五日! それくらいで良かったんだ! でもミカサの洗濯が思いの他、評判良くなっちゃって、やめさせるタイミングを逃したというか…………本当、言い訳にしかならないけど、ごめん」

ジャン「俺も途中で止めるように言ったんだけどな。ミカサの奴もききゃしねえ」

ライナー「だからエレンが止めに行くまでミカサも止めないだろうと皆も意見が一致してな。しかしなんであんなに意固地に続けたんだ?」

エレン「アルミンのせいだ」

アルミン「うっ……」

アルミンは自覚があるのかさすがにバツの悪そうな顔をした。

エレン「俺の下着が公然と洗える日がくる…なんていえばミカサが無理すんの分かってただろうが」

アルミン「う……うん」

ジャン「はあ? 意味わかんねえ。アルミン…どういうことだよ」

エレン「アルミン…俺は怒っている。だからここで皆にも話せ。おまえの頭の中の計画の一部だけでもいいから」

そしたら今回のことは水に流してやる。

そう付け加えてエレンが言ったのでアルミンは覚悟を決めて皆に自分の頭の中の構想を話し始めたのだった。












コニー「……………んん? ちょっと待ってくれ。話が難しくなって途中で分からなくなってきたぞ。もう一回説明してくれ」


アルミン「そうだね。僕もまだ手探りの段階だから、完全な案ではないんだけれど…」

アルミンはもう一度、自分の計画の一部を説明した。

アルミン「この計画を思いついたのはミカサの「家事は筋トレ」という発言からなんだ。ミカサがあれだけすごいのは、ミカサ自身が知らず知らずのうちに正しい体の使い方を反復してそれを体に染み込ませているからだと思うんだ」

コニー「まあ…それはなんとなく分かるな」

ジャン「ミカサは姿勢がいい。普段歩いている時も綺麗だ」

マルコ「そうだね。確かにその通りだ」

アルミン「そこで思いついたのが、ミカサの体の動かし方を意識的に真似る方法。真似る材料…それが家事仕事」

アルミンは「家事仕事」というキーワードをノートにメモを残しながら皆に言った。

アルミン「要は日常生活も訓練の一部として捉えて基礎的な体の動かし方を強化するってことなんだ」

コニー「だから…その言い方が難しいんだって! もっとわかりやすく言ってくれよ!」

アルミン「ごめん…簡単に言ってしまえば、ミカサの体の動かし方、思考の仕方を一度、生活の中で皆で真似してみようってことなんだ」

コニー「皆でミカサを真似るのか? 最初からそう言えよ…」

アルミン「ごめん…」

ライナー「いや…これは案外いいやり方かもしれないぞ」

マルコ「ただ真似するんじゃなくて、家事の中の動きを真似ることで筋トレをするってことは…一石二鳥じゃないか」

アルミン「そう! そうなんだよマルコ!」

アルミンはそう言って嬉しそうに笑った。

アルミン「この方法の一番いい点は、皆が訓練を訓練だと思わず、無意識のうちに身体能力をアップさせることが出来るかもしれない、ということなんだ」

エレン「…………」

アルミン「でもその為には、今現在、皆がバラバラに行っている各自の家事仕事を画一化させる必要がある。つまりミカサの家事能力の良さを教官に認めさせる必要があったし、今の体制を少しずつ変えていかなければいけない。家事のやり方を統一させるなんて言ったら絶対、誰かが反対する。訓練だと言って広めることも可能だけどそのやり方じゃ効果は薄い気がしたんだ」

コニー「ああそうか…訓練だと思っちまうとストレス溜まるもんな」

アルミン「そう。出来るだけ無意識に反復するからこそ効果が出るかもしれない。まだ確信があるわけじゃないけれど…」

エレン「……………(耳ほじほじ)」

アルミン「だから…その…うまくいくかどうかはまだ分からないんだけど」

エレン「アルミン」

アルミン「何? エレン」

エレン「ひとついいか?」

アルミン「え?」

エレン「ふん!(頭にチョップ!)」

アルミン「うごぉ?! なにすんのさいきなり!」

エレン「そういう事はもっと早くいえええええええええええええええ!!!」

ジャン「ああ…今回ばかりはエレンに同感だ」

ライナー「全くだ」

ベルトルト「うんうん」

コニー「だよなあ?」

マルコ「本当、その通りだよ」

一斉に周りから責められてアルミンはちょっぴり涙目になった。

アルミン「え? え?」

シャン「正直、ミカサに洗濯物頼むって言った時は「何考えてんだこいつ」って思ったけどな」

ライナー「ああ全くだ。そしてちゃっかり頼んだジャン、お前もな」

ジャン「うっ…俺は最初の一回だけだ! あとは頼んでねえし!」

エレン「っていうか…後からミカサにパンツ洗うように頼んだやつ…殺すっ…!」

アルミン「えええええっ…それは僕も知らなかったよ! そんな奴いたの?!」

エレン「いたんだよ! 全部俺が代わりにやってやったけどな!」

アルミン「ううう……ちょっと悪いことしなあ」



一同「「「「「一番悪いことしたのはおまえだアルミン!!」」」」」



シンクロした意見にアルミンは汗を掻いた。


アルミン「いや…その…悪かったとは思ってるよ? 本当に。強引に事を進めて……」

エレン「そこじゃねえよ。それはいいんだよ。いいんだけどさ…」

エレンはがっくり肩を落として言った。

エレン「俺達が怒ってるのは…その構想が出来た時点で俺達に話せって事だよ」

アルミン「えっ…だって成果が出るか全く分からないし…言ったらエレン絶対止めたでしょ」

エレン「止めたな。でも言え」

アルミン「えええええ……(ちょっと理不尽)」

エレン「だから…成功云々じゃなくて、失敗してもいいから言えってことだよ!」

ジャン「そうだな。なんか裏でこそこそされる方が嫌だしな」

マルコ「たとえ失敗したとしても、アルミンの作戦なら誰も責めないよ」

コニー「だよなあ…っていうか、よくそんなこと思いつくよな。すげー」

ベルトルト「本当だよ」

アルミン「皆………」

エレン「アルミン。約束しろ。今度もし、何か思いついたり作戦を考えた時は失敗する可能性に関わらず、一度、思っていることを皆に言え」

アルミン「そ…それは……」

エレン「反対される可能性があっても、言え。絶対だぞ。じゃねえと…お前のいってた「訓練兵が家族のように助け合う」ことだって到底出来ないことなんじゃねえのか?」

アルミン「うっ……」

コニー「なんだぁ? その話」

エレン「後で説明する。お前の言いたいことはやっと少し分かってきた。俺はそんなに頭いいほうじゃねえから、半分も理解出来てないかもしれないけど。それでも……嫌なんだよ。真実を知らないってことは」

ライナー「………」

ベルトルト「………」


エレン「いいな。約束しろ」

アルミン「うん……分かった。約束する」

エレン「よし、じゃあ皆で一発ずつチョップ入れて今日は寝ようぜ」

アルミン「えっ……」

ジャン「だなー…アルミン避けるなよ!」

アルミン「ちょっ…待って…!」


ビシビシビシ…! ビシビシ…!

手加減ありの罰を受けてアルミンは眉を顰めたのだった。









次の日。朝の食堂にて。

エレン「ミカサ…おはよー」

ミカサ「エレン! 昨日は…その…」

エレン「ああ? その事ならもういいんだ。解決した」

ミカサ「え?」

エレン「アルミンにだいたいのことを吐かせた。悪かったな…おまえにも気苦労させて」

ミカサ「そんなことない。私はエレンが笑っていればそれでいい…」


心底ほっとした表情を見せるミカサにエレンはうっと表情を強ばらせた。


ミカサ「エレン…?」

エレン「なんでもねえ…朝飯食うぞ」

ミカサ「ところでアルミンは? 姿が見当たらないけど」

エレン「ああ…アルミンなら教官に呼び出されてさっき教官室に行った。アルミン分の飯も取っておこうぜ」

ミカサ「そう…」

エレン「お…今日は珍しくカボチャもついてるな。ラッキー」



二人が並んで朝食をとっていると、途中でようやくアルミンが合流してきた。

しかしその表情は浮かない。

何かあったのだろうか…。




エレン「どうした? アルミン? なんか浮かない顔だな」

アルミン「うん…ちょっと昨日の件で教官と話し合ったんだけどさ…」

エレン「おう…で、どうだったんだ?」

アルミン「簡潔に言うと、ミカサの立場が一気に出世することになりそう」

ミカサ「? どういうこと?」

アルミン「キース教官にもう少し詳しく僕の構想を話したらさ…『だったらアッカーマンには全ての家事・雑務の総監督になって模範となって貰い、その技術を訓練兵に是非伝授して欲しい』って話になっちゃって、ミカサが所謂…なんていうのかな。訓練兵代表…みたいな立場になりそう」


ミカサ「? 今までと何が変わるの?」

アルミン「ええっと…洗濯だけじゃなくて掃除も料理も…とにかく全部。ミカサのやり方をモデルとして真似をしろってことになった…かな? それ自体は僕もいずれは…と思ってたけど。今の洗濯講習期間が終わったらすぐに段階をアップさせることになるかも」

ミカサ「そう………それは別に構わないけれど」

エレン「おい…昨日の時点では「段階的に導入」って話だったよな?」

アルミン「うん…そうだったんだけど。急展開になっちゃった。ごめん……ミカサの負担を考えると本来ならもう少し段階的に………」

ミカサ「あの、アルミン」

アルミン「なに?」

ミカサ「その…少し疑問に思っていたのだけれど、聞いてもいい?」

アルミン「何を?」

ミカサ「私は既に…女子に対しては全員…自分のやり方を……家事のやり方のコツを全て教えてしまったのだけれども、それを男子にも教えればいいの?」



チーン……



アルミン「え?」

エレン「え?」

ミカサ「いや、だから……今、やっている洗濯講習のことも、女子には既に一度、全員教えているし、掃除も料理もそれ以外も一通り…私のやり方が評判になって…かなり早い段階で…女子には教えてしまっている…ので…」


再びチーン……


ミカサ「その…私は…そういうことであれば…女子全員で男子の家事のやり方を指導した方が早いのでは…と、思ったのだけれども…」


アルミン「……………」

エレン「……………」

二人が何故かどこか遠くを見つめて帰ってこないのでミカサはオロオロし始めた。

ミカサ「え…エレン? アルミン…? その……私、何かまずいことを言っただろうか…?」

アルミン「いや…全く…と、いうか…そうだよ。なんで今までその可能性に気づかなかったんだ」

その時、エレンはアルミンの方を向いて睨んだ。

エレン「って事はだ…最初の実験も、最初からアルミンがミカサに詳しく話してさえいればミカサ一人でする必要なかったってことじゃねえか?」


アルミン「そうだね…女子全員で実験をやってもらった方がもっといい結果を出せたかも………って、痛い痛い痛い! エレンやめて! 本当、僕が悪かったって!」

ミカサ「エレン! スプーンでつついたら汚い! やめて!」

エレン「いいんだよこれくらい! 本当、アルミンおまえ頭いいけど馬鹿だろう!!」

アルミン「返す言葉がないよ……(とほほ)」

ミカサ「そんなことない。アルミンは頭がいい。今回の事も、私がもっと早く疑問を口に出せば良かった」

エレン「いやそれ以前にもっと早くミカサを止めれば良かった…(10日も様子を見た俺が馬鹿だった)」

ミカサ「エレン、あなたが責任を感じる必要はない。悪いのは全て私」

エレン「いや、悪いのは俺だ。くそっ……」

ミカサ「いや、私の方が…」

エレン「俺だって…」

アルミン「いやいやいや…今回は本当に僕が主犯だから! 二人共自分を責めないでくれお願いだから…!」

エレンとミカサは二人揃って顔をあげた。

エレン「……ん? って事は、今日からもう、ミカサは洗濯講習なんてしなくてもいいってことになるのか」

アルミン「そうだね。女子が全員既にミカサのやり方をマスターしているのなら、今日から当番制で男子だけ講習を受ければいい。ミカサ以外の女子にも協力してもらおう」

ミカサ「そういう事であれば、精鋭を私が選んでおく」

アルミン「うん。よろしくね」

ミカサ「ふふっ……ふふっ……」

エレン「な、なんで突然笑い出す…?(ビクッ)」

ミカサ「アルミンが約束を守ってくれたから」

エレン「はあ?」

ミカサ「アルミンは言った。『いずれは公然とミカサがエレンの服を洗える日がくるよ!』と。エレンに家事仕事を教えるという名目で、私はエレンの世話が出来る」

エレン「! ああああっ……(あれはそういう意味だったのか!)」

ミカサ「ふふっ……ふふっ……」

エレン「ぐっ…そ、それは俺がすぐにミカサのやり方をマスターすれば…」

ミカサ「エレンは面倒なことが苦手。家事は全て面倒。だからマスターするにはどうしても時間がかかる」

エレン「おまえ、俺がどれだけ出来ねえと思ってやがる…だったら一発でマスターしたら、おまえどうすんだよ」

ミカサ「………一ヶ月くらいならエレンの世話を焼くのをやめてもいい」

エレン「! おー言ったなおい! だったらやってやろうじゃねえか!」

アルミン「ちょっと二人共! なんでそう勝負事みたく…」

ミカサ「その代わり出来なかったら…逆に倍返し。どう?」

アルミン(……これもう結果が見えてる勝負じゃないか)

エレン「倍返し? なんだそりゃ」

ミカサ「そのままの意味。今までの倍、私はエレンの世話をする」

エレン「分かった。その勝負、受けてやろうじゃねえか」

アルミン(…………あちゃーのっちゃった)

ミカサ「…………ふふっ」

エレン「おい…上機嫌になるなよ。言っとくけど、おまえの思いどおりには絶対させないからな」

しかしミカサは構わず珍しく笑みをこぼし続けるのであった。









アルミン計画は軌道修正を加えて再び施行されることになった。

それにあたって、女子からの提案があり、男子全員に一度、女子寮に来てもらうことになった。


ざわざわざわ…

男子が全員揃うまでまだ少し時間がある。

先に女子寮の外で待っていたアルミンはユミルに声をかけられた。

(男子が全員揃うまで外で待っているようにと女子に言われたので)




ユミル「ミカサからだいたいの話は聞いたぜ~アルミン、ちょっといいか?」

アルミン「え? なに?」

ユミル「とりあえず一発殴らせろ(軽くゴスッ☆)」

アルミン「いて! そんな理不尽な…」

クリスタ「私も一発!(ポカッ☆)」

アルミン「(クリスタのは全然痛くないや…)クリスタまで…」

クリスタ「これでチャラね。本当…こういうことはもっと早く言って欲しいよ…ね、ユミル」

ユミル「全くだ……ミカサが一人で奇行に走った時、何かどうなってるのかわっぱり分からなかったからな。事情を聞いてもミカサも詳しく言ってくれねえし…しってりゃ私達全員、手伝ったっつーの」

アルミン「ごめん……」

ユミル「というか…正直な話さ……プッ……」


ユミルは笑いを堪えている。

ものすごく、必死に耐えている。

しかし、堪えきれず吹き出した。


ユミル「ククク……ハハハハ!」



その様子にクリスタも「もうっ」と言って、小突いた。

アルミン「? どうしたの? ユミル、なんで笑って……」



するとクリスタは非常に言いづらそうにチラチラとユミルを見た。

ユミルは「言っていいって!」と後押しする。

クリスタは非常に申し訳なさそうにしてアルミンに言った。



クリスタ「えっと…アルミンのいうそれって……女子にとってはもうとっくの昔に………女子全員でやってるって話なの」

アルミン「えっ……」

ユミル「そうそう。正直「今頃そんな事に気付いたの?!」って、ミカサに聞いた時、皆、大爆笑したんだぜ。家事をしながら筋トレするなんて女子にとっては、常識だって…なあ?(チラッ)」

クリスタ「うん…まあ…そうだよね(思わず苦笑)」

アルミン「ええええっ…?!」


アルミンは思わず真っ赤になってしまった。

自分の案がとっくの昔に使われていた…なんて。

穴があったら入りたい、とはこの事だ。


ユミル「掃除、洗濯、料理の下ごしらえ…他にもいろいろあるけど、ミカサのやり方は軍を抜いて早かったからな。女子皆で「すごいすごい」って評判だったし、ミカサも教えるのはうまかったし……ミカサのおかげでそういう雑務がスムーズに出来るようになってからは自由時間も増えたし、空いた時間はこっち皆で女子会やってわいわいやってるんだぜ」

アルミン「そうだったんだ…あああ……(思わず顔を隠す)」



初めて知る内容にただアルミンは感心するしかなかった。

同時に自分がどれだけ馬鹿だったかを思い知らされる。

クリスタ「本当、こういう機会が巡ってきて良かった! 私、前々から男子にいろいろ教えたいことあったんだよね。横で洗濯の仕方とか見ていて「ああもう…そうじゃないのに!」って思って何度我慢したか事か!」

ユミル「ああ…でも世話焼いちまうと、それこそ男子全員、エレン化して暴れるかもな…と思って女子は暗黙の内に突っ込まないでおこうって話になったんだよな」

アルミン「エレン化…?」

聞きなれない表現に疑問を浮かべる。

するとすかさず、

ユミル「『よけいな事すんじゃねえよ!(エレンの物真似)』って感じ?」

アルミン「ぶはああっ…!(やばい似てる!)」

クリスタ「そうそう…絶対、男子って女子の指摘を「よけいな事すんじゃねえよ」って言って煙たがるから……言うに言えない時って多々あるよ」


アルミン「(これは由々しき問題だな…)ありがとう。二人共。真実を教えてくれて」

ユミル「なあに…こっちも面白いからいいんだって。あ、そろそろ全員揃ったんじゃねえか?」

クリスタ「みたいだね。それじゃあ…女子による男子教育始めましょう!」

何故か一番やる気に満ちているクリスタを見ながらアルミンは思った。

アルミン(もっと早く女子にもいろいろ話してみるべきだったな…)

と。





女子による男子のための家事講座が始まった。

まずは女子全員による模範を見せることになった。

数名の女子を選んで、まずはベッドメイキングのやり方を見せることになった。

アニ「今からベッドメイキングを始めるよ。タイム測るから男子はようく見ておくんだね」

用意…スタート!

シーツを取り出して布団にかぶせ、それを定位置に配置して枕カバーを用意して放り投げて……全ての工程を終わらせるのに約12秒。

その瞬間、男子全員の顔は驚きで見開いた。


アニ「ちなみにベッドメイキングが一番得意なのはサシャだね。あいつ10秒切れるから。ほら、早く寝たいからもう布団の上でゴロゴロしてやがる」

サシャ(ゴロゴロ…)

エレン「マジで?! すげーな」

アニ「次~洗濯物の畳み方いくよ~」


そこでも数名の女子が選ばれた。

真ん中には、ミカサがいる。


用意、スタート!


山盛りになった洗濯物をすごいスピードで畳み終えていく。

この間、なんと1分20秒!

アニ「全員が終わるのに1分20秒か…今日はイマイチ調子悪いね。ミーナ、あんた今日アレかい?」

ミーナ「ちょっ…ここでそれ言わないでくれる?!(真っ赤)」

男子も思わず赤面するが、調子が悪くてコレってどんだけなの。と思った。

アニ「ちなみに畳むのが一番早いのはミカサ。調子のいい時は1分以内に終わらせる時もあるしね」

エレン(なんか…こういうミカサを見るのも新鮮だなあ)



エレンが思わず赤面してミカサを見ると、当の本人はきょとんとしていた。

アニ「他には…そうだね。廊下の雑巾がけもついでに見せとく?」

ミカサ「そうね…ユミル、クリスタ、お願い」

ユミル「了解」

クリスタ「うん!」


そして三人で雑巾がけの見本を見せた。

その圧倒的なスピードに男子はただ驚かされるばかりであった。


アニ「お、今日はクリスタのタイム上がったね…前回より2秒早かったよ」

クリスタ「やった!」

アニ「まあこんな感じで日々…家事はタイムを測って訓練の一部にしているよ。実際、これを始めてから立体機動訓練の成果の女子の平均値が上がってきたからね(*教官に確認済み)」

アルミン「やっぱりそうなんだ…」

アニ「最初は下手くそな奴もいたけど…反復していくうちに平均値が上がってきたのはやっぱりミカサの存在が大きいと思う」


雑巾がけを終えてミカサがアルミンのところにやってくると、アルミンは素直に賞賛の声をかけた。

アルミン「ミカサ……やっぱり君はすごい人だね」

ミカサ「そんな事はない。皆が頑張ったおかげ」

アルミン「でも…僕が理想としていた事を既に実践していたなんて…本当、焼けちゃうよ」

ミカサ「実践していた自覚はなかった。と、いうよりも男子が何故やらないのか…そっちの方が疑問だった」

ユミル「だよなあ? 本当…男子って…プッ(思い出し笑い)」

クリスタ「ユミル笑いすぎ! えっと…じゃあそろそろ実際にコツをひとつすつ伝授していこうか」

ミカサ「そうね。では男子…最後までついてきて欲しい。……いい?」

男子訓練兵全員「「「「はっ…!(敬礼)」」」」















そして月日は少し流れ………
アルミンの提案した計画はミカサの模範が良かったこともあり、
予想していたよりも比較的スムーズに受け入れられた。
中には画一的な作業を強いられて不満を漏らす者も一部いたが、
個々の家事能力の向上は、明らかだった。

以後、掃除や洗濯等は徐々に当番制に切り替わり、
互いにコツを教えあう等のコミニケーションも生まれ、
空いた時間には不得手を向上させる時間的余裕も生まれた。

エレンは時間が経つにつれて、
アルミンが構想した内容を言葉以上に実感していく。

エレン(訓練兵が家族のように助け合う…か。正直、言われた時は絶対無理だと思ったけど…)

月日が経つにつれて、ほんの少しだけかもしれないが…
最初の頃に比べれば意識が変わってきている自分に気づく。


ミカサ「エレン…洗濯、終わった?」

エレン「ああ…今、全部終わった」

ミカサ「………はあ」

エレン「なんだよ。ため息ついて。ダメなのか?」

ミカサ「違う。合格…(洗濯物を見てチェック中)」

エレン「だったらなんで落ち込むんだよ」

ミカサ「エレンのパンツを洗えたのは本当に模範の一回だけだった…くっ(拳を作る)」

エレン「(一回洗わせただけでも相当恥ずかしかったっつーの。しかもアレ、使用前の新品だったけどな)……おまえな、まさかとは思うが他の奴のパンツを模範の時に洗ってねえよな?」

ミカサ「エレンがそれだけはダメだって言うから……洗ってない」

ミカサが訓練兵の模範的存在になるにあたってエレンが出した条件がそれだった。
他の野郎のパンツだけは洗うなよ、と。

ミカサは疑問に思いつつもそれを了承した。
そしてその疑問をふと、今、思い出して、


ミカサ「そういえばエレン…」

エレン「なんだよ」

ミカサ「パンツだけはどうしても洗っちゃダメっていう理由…まだ聞いてない」

エレン「! それは…常識的に考えれば普通、そうだろ」

ミカサ「でも……腑に落ちない」

エレン「落ちろよ! 納得しろよ! きたねえんだよ野郎のパンツなんざ」

ミカサ「でも…それはお互い様。女子も訓練で汗を掻く。汗は汚いけれど…でも洗濯できない程じゃない」

エレン(ん?)

ミカサ「何か…変。もしかして特別な理由があるの?」


エレンはその言葉でようやくミカサが、何故パンツを洗うことに抵抗がないのかを理解した。


エレン(いやいやまさか…まさかだよな…?)


しかしそれをすぐには信じられなかった。

いや、信じたくなかったというべきか。


エレン(こいつ…まさか、アレを知らない?)


男子に時々起きる生理現象等のことを。

この年になって知らないはずがない。

ミカサ「エレン?」

エレン「ミカサ…おまえ…座学の成績って…アルミンの次くらいに良かった筈だよな?」

ミカサ「アルミン…マルコの次くらい?」

エレン「ああ…その辺はどっちでもいいけどさ…その…ちゃんと習ったよな? いろいろと」

ミカサ「いろいろ? どのいろいろ?」

エレン「人間の体の仕組み…男女の差」

ミカサ「習った。男女は別々の教室で一通り…」

エレン「その時、その……男子の方の体の仕組みについては…」

ミカサ「それは来月やるって教官が言っていたけれど…」

エレン(あっちゃー……一歩、遅かったのか)

ミカサ「男子はもう女子の体の仕組みについて習ったの?」

エレン「あ……いや、そうか。こっちもまだだ」

エレン(そういえばまだ、授業ではまだやってねえ! なんかいろいろ、他から入ってくる情報のせいでもう習った気分になってただけか!)


この年になれば教育を受ける前に知識を先に得ることなどよくあることである。(*主に先輩や知人友人の協力の元)


ミカサ「つまり来月になればエレンが嫌がっていた理由がわかるの?」

エレン「ああ…その通りだな」

ミカサ「今、ここで教えてはくれないの?」

エレン「そ、それは無理だな…」

ミカサ「どうして?」

エレン「いや…それは…言わせるなよ」

ミカサ「エレン?」

上目遣いで迫ってくるミカサにたじろぐエレン。

その直後、真っ赤になって視線を逸らすエレンにミカサも思わずドキッとした。

エレン「………………(あ、まずい)」

ミカサ「………………」

アルミン「おーいミカサー! エレンー!……って、あれ? お邪魔だった?」

二人の妙な雰囲気に(というか、顔を近づけ合っていたので)アルミンが言うとエレンは「んなわけあるか!」と叫んで慌てて顔を離した。


ミカサ「今、終わったところ。アルミン、何か用事?」

アルミン「うん……実はまた二人に相談にのって欲しいことがあってね」


そう言ってもう何度目になるか分からない、その「アルミン立案計画書」ノートを広げた。


エレン「今度は何を思いついたんだ?」

アルミン「実は……下半身の強化に水中での運動が効果があるらしいって文献を見つけてね。川での訓練が出来ないか教官と相談していて…水着を支給することになるからどんなデザインがいいか二人に見てもらいたいんだ」

ミカサ(エレンの水着…!)

エレン(ミカサ水着になるのか…って、ええええこれほとんど下着に近いじゃねえか!? 特に女子!)


アルミン描いた絵は正直、下着とほとんど遜色がない部分の肌しか隠れていなかった。


エレン「もう少し女子の水着の面積を増やせねえのかよ」

ミカサ「もう少し男子の水着の面積を減らしたほうが動きやすいのでは」

エレン「ん?」

ミカサ「え?」

アルミン「ううーん…これ以上はさすがに減らせないし、面積を増やすと水着の制作予算がオーバーするかもしれないから形は変えられないかも。変更できるのは色とか柄とかそういう部分だけだね」

エレン「うーん…だったら黒で統一すればいいんじゃね?」

ミカサ「私もそれがいいと思う。シンプルなのが一番いい」

アルミン「分かった。じゃあその案で教官と話してくるね」


パタパタパタ………

去っていくアルミンの姿を見送りながらエレンは複雑な心境になった。

そして来ると思われるその質問に身構えた。


ミカサ「水着はパンツではないから洗っても……」

エレン「ダメだからな」

ミカサ「即答……」

エレン「くるって分かってたからな」

ミカサ「…………」

エレン「だからなんでそこで落ち込むんだよおまえはっ…」

ミカサ「エレンはどうして私のやりたいことをさせてくれない」

エレン「うっ……」

ミカサ「こういうのを「いけず」っていう……」

エレン「言わねえから。意味違うぞ、多分」

ミカサ「ではドS?」

エレン「どこで覚えたそんな言葉。あと、どちらかというとおまえの方がSっぽいことしてるぞ」

ミカサ「………そうなの?」

エレン「(自覚なかったのか…)いや、悪い。今のは言いすぎた。おまえはSじゃない。ただちょっとだけ……おせっかいが過ぎるだけだ」

ミカサ「…………」

エレン「それに、その…なんだ。別にそれが嫌なんじゃなくて…ああ…わりっ…今回の発端はやっぱり俺が原因か………」

ミカサ「………?」

エレン「俺もまさかこんなに大事になるって思わなかったし…その…なんだ…悪かったよ」

ミカサ「え? 何が?」

エレン「わかんねえならいい…」

ミカサ「???」


エレンがさっさと立ち去ろうとするのをミカサは呼び止めた。


ミカサ「エレン…待って! 意味が分からない! エレンは何を謝っているの?」

エレン「だーかーら、わかんねえならいいって言ってるだろ」


振り向かないままエレンは言った。


ミカサ「それじゃますます分からない。つまりはどういうこと……?」

エレン「…簡単に言えば、ミカサがやりたいことをやっちまうと、俺の方が代わりにやりたい事ができなくなるんだよ。だから、最初に世話を焼かれた時は断った」

ミカサ「え…?」

エレン「だってミカサのやりたいことを際限無しにやらせたら…俺はどんどんダメ人間になっちまうし…そういうのはよくねえんだよ」

ミカサ「ごめんなさい…」

エレン「いや、これはおまえが謝ることじゃねえんだって。俺自身の問題だから」


エレンはミカサに背を向けたまま続けた。

気恥ずかしかったせいもある。


エレン「最初に俺が下着を洗わせたくない理由をちゃんと説明してなかったのも悪いからな。いや…というか、おまえがアレについてまだ知らないとか……はあ(ため息)」

ミカサ「だから…その理由は今、言ってくれれば…」

エレン「それは無理だ。頼むから。今は無理だ」

ミカサ「エレン…さっきからおかしな事ばかり言っている。いくら私でもそんな雲を掴むような説明では納得できない」

エレン「……もう続きはアルミンに聞いてくれよ」

ミカサ「アルミンは今、忙しいのに?」



エレンは一度、晴れた空を見上げて両目を手で押さえて考えた。
考えて考えて考えて………。
他の奴らから説明されるよりかは自分が説明した方がいいのかと思い、
やっぱり、説明しないといけないのかと腹をくくった。
振り向いて、その言葉を告げる。残酷に。


エレン「…………後悔するなよ? 俺は念押ししたからな」
























かくかくしかじか。

ミカサ「………………………………………………………………………………」

エレン「(すげー青ざめた。やっぱりショックだよな。子供の作り方から説明しちまったし…)だから、嫌なんだ。つーか、普通はそういうのがくるようになったらたとえ母親でも極力、パンツだけは洗わせたくねえんだよ。俺の場合は…くる前に母さん死んじまったけど…」

ミカサ「ごめんなさい……」

エレン「いや、謝るな。ミカサは悪くねえ。くそっ…どうして今まで父さん、ミカサに大事なこと教えてなかったんだ? 母さんも…だけど」

ミカサ「先生は…「もう少し大人になったら教える」って言ってたけど…おばさんも曖昧にしか教えてくれなかった。エレンは誰から教えてもらったの?」

エレン「えっと…誰だったかな…(遠い記憶すぎる)あ、ハンネスさんかも…」

酔っ払っていたハンネスがふとした拍子に漏らした情報だったような気がする。

その当時は意味がイマイチ分からなくて、その後にまた誰かから正しく教わったような…。

エレン(ダメだ……記憶が曖昧すぎて……一番最初はハンネスさんだったような気がするけど…その後にまた別の誰かから聞いたような…あれ?)

まあいいや、とエレンは放置した。

エレン「多分、ハンネスさんだ。そっか…その時、ミカサは一緒にいなかったのかもな」

ミカサ「それはありえない。私はエレンが外に出るときは出来るだけ一緒に居た。一緒にいたなら話を聞いているはず…」

エレン「あれ? そうだったか? 小さい頃の記憶だから曖昧だな…だったら話を聞いても理解出来てなかっただけかもしれねえな。俺も最初はイマイチよくわからん感じだったし」

ミカサ「そう……なのかもしれない」

エレン「と、とにかく。普通は…母さんが父さんのパンツは洗ってたと思うけど…夫婦以外では殆どしないことなんだよ。プロの業者は別だけど」

ミカサ「夫婦なら…いいの?」

エレン「そりゃそうだろ? だって夫婦だから……」

ミカサ「じゃあ夫婦でもないのに男子のパンツを洗おうとしたのは…すごくいけないことだったのね」

エレン「そういうことだ(やっと理解してくれた)」


ミカサがそのあと、ポロっと一筋の涙を流したのを見てエレンはすごく焦った。


エレン「お、おいミカサ…泣くなよ! なんで泣くんだよ?!」

ミカサ「だって…知らなかったとはいえ…エレンを…傷つけた」

エレン「別に傷ついてねえし! そもそも泣くほどのことじゃねえし、いいから泣きやめ!」


びしっと命令されてミカサはぴたっと涙を止めた。


エレン「お…良かった。止まったな」

ミカサ「うん…エレンがいうならもう泣かない」

エレン「そうだ。泣くなよ。これくらいのことで…」

ミカサ「それはエレンも人のことあまり言えないと思う…」

エレン「うるせえ! 分かってて言ってるんだよ!」


その直後、ミカサが笑みを浮かべてクスクス言い始めて…
エレンはようやく胸のつかえが取れた気がした。


エレン(あー…やっぱりミカサは笑ってるほうがいいな)


自然に笑っている姿はそう、多くはないけれど。

たまにこうやって笑顔が見れるのはいいと思った。


エレン(ミカサに暗い顔はさせたくねえけど…でもミカサに全部任せちまうと俺自身がどんどんダメ人間になっちまうもんな)


エレン自身、その辺の線はしっかり敷きたい考えなのである。

エレン(俺はミカサがいなくて何でもしっかりやれるようになりたい。その為には…やることは山積みだ)

エレン「さてと…長話し過ぎたな。寮に戻って次は掃除すっか」

ミカサ「うん………」

エレン「廊下の雑巾がけ競争すっぞ。今日は何を賭けようか……」

ミカサ「エレンが負けたら、私はエレンのマッサージをする」

エレン「!?」

ミカサ「私が負けたら…エレンが私のマッサージを…」

エレン「どっちもしねえよ! っていうか…ああもうおまえはっ…!」


結局、いつまでも平行線な気がする。

ミカサのコレは今に始まったことじゃないけれど。

正直、困ることも増えてきたのが現状だ。

エレンは思う。コレ、ちょっとどうにかなんねえの? と。


エレン「だいたい、なんで俺が負けるといつもミカサの方が何か俺にしてくんだ? 普通、逆じゃねえのかよ……」

ミカサ「逆ならいいの?」

エレン「そうだな…俺が負けたら、俺の方がおまえに何かする」

ミカサ「…………して欲しいことが思いつかない」

エレン「地味に傷つくぞそれ………」

ミカサ「ごめんなさいエレン……えっと……えっと……(超必死)」

エレン「………………」

ミカサ「じゃあ…えっと…その……」

エレン「………」

ミカサ「あ…」

エレン「ん?」

ミカサ「して欲しい事があった」

エレン「お、そりゃ良かった。なんだ?」

ミカサ「既に今は叶っているけど」

エレン「なんじゃそりゃ」

ミカサ「もしかしたら…未来はそうじゃないかもしれないから」

エレン「ん?」

ミカサ「エレン…明日もあなたの傍にいさせて」





通りすがりの訓練兵その1(ぶほおおっ…!?)





エレン「……はあ? いるに決まってるだろうが」

ミカサ「うん…分かってるけどそれが一番の私の望み」





通りすがりの訓練兵その2(なんで外でラブシーンやってんだそこの二人!)

通りすがりの訓練兵その3(いや…よくみろ。男の方は自覚無さそうだぞ)

通りすがりの訓練兵その4(というか…女の方はミカサじゃないか?)

通りすがりの訓練兵その5(ということは…相手はあいつか! エレン=イェーガーか!)

通りすがりの訓練兵その6(死ね…! 青春してるやつは皆、死ね!)




エレン「はあ…もうなんかずーっと俺達、同じことで言い争ってる気がするぞ」

ミカサ「私もそんな気がする…」

エレン「だいたいなあ…おまえは自分に対する欲がなさすぎるんだよ」

ミカサ「私の欲はエレンに関すること以外にあまりない…」

エレン「それがよくないっつってんの! 自分の趣味を持てよ!」

ミカサ「家事は趣味に入らないの?」

エレン「おい…それ本気で言ってるのか…」

ミカサ「正しくはエレンの身の回りの家事仕事をするのが趣味」

エレン「おいおい…(本気かこいつ)」

ミカサ「でも…家事仕事そのものも嫌いじゃないのは本当」

エレン「う~ん…なんとかならねえのかコレ」


エレンは正直言って悲しかった。

ミカサのこの状態はあまり…いや、非常によくない。


ミカサ「エレン? どうして悲しそうな顔をするの?」

エレン「おまえが俺以外に世界がほとんどないからだよ」

ミカサ「? 言ってる意味が良く分からない」

エレン「女子寮でさ…お前が皆の女子のリーダー的存在になってたって聞いた時はすげえ嬉しかったのになあ」


あの時、エレンはミカサの洗濯物を畳む姿を見て感心したのだ。

ようやくミカサが自分以外の世界の何かを得たのではないかと。


ミカサ「そうだったの…?」

エレン「ああ……だっておまえが自分で考えてアルミンより先に皆の為に行動してたって事だろ? しかも無自覚に。そういう事って今までなかっただろ」

ミカサ「そう言われればそうかもしれない」

エレン「少しずつでいいからさ…おまえ、もっと女子とも交流しておけよ。俺にべったりくっついてるばかりじゃ世界が小さくなっちまう」

ミカサ「世界が小さくなる…?」

エレン「おう! ミカサから見た世界だよ。そのほうが俺も嬉しいんだよ」


ミカサはエレンの言うことの半分くらいしか理解していなかったが、エレンが喜ぶのであれば頑張ろうと思った。


ミカサ「分かった…もっと女子とも交流する」

エレン「よし! 約束だぞ。ゆびきり」

ミカサ「うん」






そして仲良く寮に戻っていく二人を眺めながら…

通りすがりの訓練兵は全員、甘ったるい胃もたれを起こしていたのだった。



通りすがりの訓練兵達(((あれでまだつきあってないって本当なのか…?)))


と。





こんどこそおしまい…かな?

後半の方が書いてて楽しかったというオチ。
結局は長くなってしまった。SS下手くそだなあ…(涙)
これでアルミンの行動の謎とかいろいろ、消化不良な部分はクリア出来た…筈?
(あまり自信はない)

ちなみにミカエレはつきあってないです。
本人たち、自覚ないので・・・

とりあえず、ここで終わります。ありがとうございました!


エレンの反応とエレンミカサの会話がすごく俺好みだ

>>64

おおお…ありがたやありがたや……

お互い同じところをぐるぐる回っているようなループカップルですが、
私の中のエレンとミカサのイメージがだいたいこんな感じです。

進撃系ではこのSS(?)が処女作になるのでよけいに嬉しかったです。
レスありがとうございます。

ちなみに私の中のアルミンは…
訓練兵時代はまだ、自分のことを「役立たず」だと思っている節があるので、
いろいろ思いついても今のアルミンのようにためらいなく言えるようなイメージではないです。
実際、エレンの巨人化から救い出す場面までは、
コニーやマルコに対しても自信なさげに発言しているので…
なので、よけいにごにょごにょしている…
という感じに収まりました。

アルミンファンの方、すみません…こんなアルミンで。

おまけ①

*クリスタの水着が見たいんだああああああ(BYゲスミン)という要望を叶える為のおまけを追加します。皆で水着でトレーニングするよ!


夏。気温は26度前後。

真夏日という程ではないが、泳ぐのは可能なその季節。

若き訓練兵達は、川に集合させられていた。

勿論、下半身の強化のトレーニングをする為である。

アルミン「ようやくこの日が来たああああああ!!」

ライナー「うおおおおおアルミン!!」

男子一同「「「「お前は俺達の英雄だあああああ!!」」」」

エレン「何なんだこのハイテンションは…(^_^;)」

黒い水着に着替え終えた男子達は、エレンを除いて全員テンションがおかしかった。

アルミン「おかしくもなるよ! 僕はどれだけこの日を待ち望んだことか!」

エレン「え…あ…そうなのか?(なんだ? テンションが上がらない俺の方がおかしいのか?)」

アルミン「ふふふ…クリスタの水着の姿がみたいが故に立てたこの計画……実現できてよかった!」

エレン(えええ……トレーニングの為じゃなかったのかよ∑(°д°))

ライナー「アルミン! お前は本当に、見た目とは裏腹に中身は漢だな!」

コニー「さすがはアルミン! その根性は気に入ったぜ!(ウリウリ)」

アルミン「そんなことはないよ! 皆の協力のおかげだよ!」

キース「男子諸君、準備は出来たか?」

男子一同「「「はっ!!」」」

キース「では早速、水中でのトレーニングを始めるぞ」

男子一同「「「はっ…!!(あれ?)」」」

アルミン「あの…!」

キース「なんだ、アルレルト」

アルミン「女子の姿は…」

キース「女子は別の場所で別メニューをやって貰っている。ハンジ分隊長の協力の元な」

男子一同(((そんな…!!!)))

エレン(ああ…やっぱりな。そうだよな、うん)

一人冷静なのは、エレンだけだった。

キース「では始めるぞ。まずは腰まで水をつけてスクワット100×50セットからだ。いくぞ!!」

女子の水着姿が見れないことで、男子のモチベーションは一気に下がってしまうのだった。

そして午前のメニューが全て終わり…

エレン「はー結構、しんどかったな! なあアルミン!」

アルミン「そうだね…(水着水着水着水着…)」

マルコ「期待が大きかった分、下がりっぷりも酷いね」

ベルトルト(ライナーも屍みたくなってる…)

コニー「おい、アルミン、生きてるかー?」

アルミン「僕の計画は完璧だった筈だ…何故だ。何故、ただ水着が見たいっていう小さな願望すら叶えることが出来ないんだ。僕は役立立たずだ…くそっくそっくそっ……」

エレン「∑(°д°)アルミン!! 戻ってこーい!!(頬ペチペチ)」

アルミン「はっ…僕は今、何を…!(我に返る)」

エレン「大丈夫か? アルミン? 顔色悪いし、休むか?」

アルミン「いや…大丈夫。女子の水着を見ればすぐ回復するさ。これくらい」

エレン(そんなに女子の水着が見たかったのか…)

なんか、ここまで執着しているアルミンを見ると可哀想になってくる。

エレン(せめて一人だけでも見せてやれねえかな…)




キース「休憩は2時までだ。午後からまた同じ場所でトレーニングを再開する。それまでは自由時間とするが、あまり遠くには行かないように。昼食はこちらで用意している。班の代表者は取りに来るように」

エレン(2時間も休憩入れるのか。珍しいな…)

それだけあれば、女子の一人くらい連れてきて、往復することは出来るかもしれない。

エレン(俺一人じゃ難しいかもしれんが…何人か巻き込んで連れていけば…いけるかもしれねえ)

さて、誰を連れて行こう。

エレン(ライナーは目が死んでるし…ジャンもいつもの元気がねえ…マルコはそういうの好きそうじゃねえし…)

消去法で、選んだのは…。

エレン(やっぱ、ここはコニーだな!)

>>69
間違えた。
100×5セット

5000回はあんまりひどいww
ウォーミングアップなので、これくらいでお願いします。

とりあえず、今日はここまで。
続きはまた今度(^O^)ノシ

エレン「コニー!」

コニー「あ? なんだエレン」

エレン「(小声)なあ、アルミン見てて可哀想だからさ。一人くらい、こっちに女子を連れてこれねえかな」

コニー「ええ?! でも、女子がどこにいんのか分かんねえよ? どうやって連れてくんの?」

エレン「俺の予想だと…そう遠くでトレーニングしてるとは思えねえんだよな。だって、弁当の支給どうすんだよ」

コニー「あ、そっか…女子の分の弁当を配るのに、男子とあんまり離れてたら面倒くせえか。もしかしたら、そう遠くないトコで訓練してんのかも」

エレン「ダメ元でいいからさ、飯食ってから少し、この辺りを散策してみねえか? 俺と一緒に」

コニー「おおいいぜ! ジャンも……と、言いたいところだが…」

エレン「ああ、なんかもう、落ち込みすぎてて声かけられねえから、とりあえず、動けそうな奴らだけで行こうと思う」

他には誰がいるだろうか…。

コニー「なあ、ベルトルト、お前もくるか?」

ベルトはアニしか誘わなさそう
ていうか行ったところでまずアニやユミルにボコボコにされそうww

ベルトルト「え? 俺?(声、かけられると思わなかった…)」

コニー「女子がどこでトレーニングやってんのか、飯食ってから調べに行こうぜ♪」

ベルトルト「うん……うーん…(ライナーどうしよう)」

コニー「ライナーなら放置してていいって、元気ねえし。どうしても嫌ならいいけど」

ベルトルト「(それもそうだな)いや、いくよ」

エレン「よし、とりあえず三人で探せるとこだけ探してみっか」

そして昼飯を食べ終えてから、コイントスで上流か下流か、どちらから探すかを決め、結局上流から散策することが決まった。

三人がしばらくぼちぼち歩いてみると……

大凡、30分後……

エレン「……あ」

エレンの勘は当たった。

水着姿のミカサとサシャの二人が、下流に向かって歩いてきていたのである。

ミカサ「エレン……!(歓喜)」

どさくさに紛れてダイビングハグをかまそうとするミカサに、チョップをかますエレン。

エレン「飛びつくな! 犬じゃないんだから!」

ミカサ「会えるとは…思わなかった(額痛いけど嬉しい)」

エレン「女子はどこで訓練してんだ?」

ミカサ「もう少し、上流の方。30分くらい下って歩いてきた」

エレン「(俺たちと一緒くらいか)俺達は逆に下流から登って歩いてきた。にしても…」

ミカサとサシャの水着は一見、色気がないシンプルなデザインに見える。

所謂上はスポーツブラタイプの上下の黒水着で、腹が見える。

我々の感覚なら「もうちょっと可愛いのがいいのに」と思うかもしれない。

が…エレン達は、生の女の子が水着姿になっている、という事実が非常に貴重なのである。

だから素直にちょっと感動したのだ。

エレン「まあ、いいんじゃねえの? それ、似合ってんな」

ミカサ「ほ、本当…?(〃ω〃)」

エレン「ああ。こっちにきた甲斐があったぜ。なあコニー」

コニー「ああ! やっぱ女子と一緒に訓練やりたかったなあ~」

ベルトルト(ミカサとサシャでこれなら…アニは……くっ)

うっかり想像して、顔を赤らめるベルトルトであった。

>>74
とりあえず、水着が見れないことで意気消沈してる組
(アルミン、ライナー、ジャン)は誘えなかったので、
あとはマルコかベルトルトかな、と思ったんですが、四人だと多いと思ったので、
(あとマルコはジャンの心配してそうだし)
三人くらいが丁度いいので、
ベルトルさんもおまけについていくことになりました(笑)

サシャ「エレン! コニー! ベルトルト! 男子のおかず、余ってませんか? 今日の訓練、お腹空き過ぎて辛いです…(ぐう)お弁当足りないですよ~」

コニー「だなー。正直言っていつもより食い足りねえよ(ぐぅ)」

ベルトルト「たぶん、余ってる奴はいるけど、男子のところまではここからだと30分は歩かないといけないよ。往復のことを考えると、午後の訓練に間に合わないかもしれない」

ミカサ「そうね。残り一時間しかない。私達が男子のところに行って戻れば、一時間半かかってしまう。サシャ、今回は諦めましょう」

サシャ「ああ…悲しいです(ションボリ)」

エレン「そうだな…本当は一人くらい、こっちに来て貰いたかったけど、間に一時間の距離があるんじゃ無理だな」

ミカサ「? どうして来て欲しいの?」

エレン「実はアルミンが…(かくかくしかじか)」

ミカサ「(ふむふむ)そう…確かにアルミンが落ち込むのも分かる。私も最初、男女別の訓練だと聞かされた時、そうだった。だからエレンの水着が見たくてつい…下流を沿って歩いてしまった(ポッ)」

エレン「お互いに逆方向に歩かなくて良かったなあ」

ミカサ「まさに運命(キラーン☆☆)」

コニー「でもどうする? この後」

エレン「一度、戻るしかねえだろ。んで、アルミンにもそう報告しようぜ」

コニー「そだなー」

エレン「じゃあな、ミカサ。またな!」

ミカサ「うん…(*´д`*)ノシ」

相変わらずミカサの猛アプローチに気づかない鈍感なエレンww

>>79
いや、エレンはあざといぇーがーなので、気づいてはいると思うんですがw
恥ずかしくてなかなか素直になれないだけだと思いますw
(本当はミカサの水着も結構喜んでますよw)

そしてエレン達が戻ると、アルミン達ほか男子一同の目に生気が宿った。



アルミン「エレン、それ、本当なのかい?」

エレン「ああ、女子は上流の、だいたい一時間くらい歩いた先で、訓練やってるみたいだぜ」

アルミン「よっしゃああああああああ!!!(ガッツポーズ)」

エレン「(びくっ)」

アルミン「ありがとうエレン! やっぱり君は僕のヒーローだ!」

エレン「えええええ?(俺、大したことやってねえぞ?)」

訓練兵男子1「…と、いう事は、もしかしたら、その…女子の『何か』がこっちに流れてくる可能性も……」

ライナー「ありうる!! ありうるぞおおおおおお!!!」

エレン(何かって何だよ?! 何を想像してんだよこいつら…!)

その辺は各自の想像にお任せする。

アルミン「作戦を考えた(キュピーン☆☆)」

アルミンの両目は輝きを増していた。

アルミン「午後の訓練は、教官に気づかれないよう、少しずつ、全体で上流に移動しよう」

エレン「お、おい…まさか、女子のトレーニングに合流するつもりか? 距離あり過ぎるだろ」

アルミン「合流まではしなくていい。要は、女子の姿がかろうじで見える位置まで移動出来ればいいんだ。一番目のいいコニー、君だったら、何キロ先だったら女子を視認出来る?」

コニー「うーん…そりゃ地平線なら10キロ先までいけるかもしれんけど…川だとさすがにそんなに自信ねえぞ?」

アルミン「十分だよ! 目を凝らせば、かろうじで見える距離でいいんだ! 皆! 可能性はある! 我々は女子の水着を見る為に、教官を欺いて上流へ向かおう!!」

男子一同「「「おおおおおおおお!!!!」」」

エレン(だんだんアルミンが司令官に見えて来たな…)


そして午後の訓練が始まった。

キース「では午後は、水中ウォーキングをして貰う。川の流れに逆らって、上流に向かってゆっくり歩くメニューだ」

男子一同(((都合のいいメニューキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!)))

キース「ただし走ってはいかんぞ。倒れないように気をつけろ。腰を捻りながら、体全体を意識して動け。出来るだけ、ゆっくり体重移動をかけるんだ」

そう言いながら、キース教官が一度、歩き方の見本を見せた。…ちょっと面白かった。

キース「では、全員でいくぞ。よーい、スタート!」

ww
もうこの訓練兵はだめだ…w

男子の気合は凄まじいものがあった。

キース教官が走るな、と注意したのにも関わらず、むしろ走るより早いスピードで、どんどん進んでいた。

男子一同(((この先に女子がいる…!!!)))

今の彼らは、鼻先に人参をぶらさげられた馬と同じ状態だった。



一方、その頃…


ハンジ「今から水中ウォーキングを始めるよ。上流に向かって~(以下省略)」

女子も男子と同じメニューを始めたので、男子の努力は水泡にきしていたのだが…

その事を知らない男子は幸せだったと言える(合掌)。



アニ(……なんか、嫌な感じがする。気のせいか?)


アニはその時、妙な気配を感じた。

禍々しい、何かが近づいている気がする。

アニ(まさか男子が近くに居る? いや、でも…男子は離れた場所で別メニューって聞いたけど…気のせいか?)

ハンジ「今度は、流れに沿って下流に向かって歩こうね! こっちの方が楽だけど、難しいから気をつけて!」





一方その頃…



キース「今度は反対向きに、下流に向かって歩け!楽になるが、難しくなるから足元に気をつけろ!」


途端、一気にモチベーションが下がる男子一同だった。

>>83
完全にコントのノリで書いてますwwwww

そんなわけで男子が上流に向かう時は、やる気満々、下流の時はぐったり…というあまりに極端な表情で男子が訓練を続けたので、さすがにキース教官もおかしいな、と気づいた。


キース(ふむ…上流に女子がいることに気づいたようだな。だったら……)

ニヤリ。

悪い笑みを浮かべる。

キース「ここから先は、別メニューを追加する。まずは二人組を適当に組め」

エレン「?」

キース「二人組でじゃんけんをし、勝った種類で歩く歩数を決めて上流に進め。パートナーは途中で変更しても構わん。パーなら5歩。チョキなら2歩。グーなら1歩だ。子供の頃、遊ばなかったか? あのルールを適用する」

男子一同(((なんだと…?!)))

キース「この勝負を今から2時間ほど続ける。じゃんけんの回数は制限内なら何回でも可だ。負けた方はそのままの位置だ。……諸君、健闘を祈る(ニヤリ)」

男子一同「「「はっ…!!!」」」






ゴゴゴゴ……



アルミン「エレン…ごめん。ここは僕の為に負けてくれないかな」

エレン「いや、わざと負けるなんて嫌だぜ、アルミン(ニヤリ)」

アルミン「そうか…だったら真剣勝負だ……じゃんけんポン!(パー)」

エレン「(チョキ)やった!! 勝った! おっさき♪」

アルミン「くそー!!!(ギリギリ)」


ライナー「ベルトルト!! 頼む!! 俺の為に負けてくれ!!」

ベルトルト「い、嫌だよ…(俺もアニの水着見たいんだ)」

ライナー「くっ…そうか…だったら真剣勝負だ!! じゃんけんポン!(パー)」

ベルトルト「(チョキ)……そうくると思ったよ」

ライナー「うおおおおおおおお!!!(号泣)」



ジャン「マルコ…なあ…頼むよ(懇願)」

マルコ「うん。分かったよ。じゃあ僕はグーを出すから、パーを出すといいよ」

ジャン「恩に着るぜ…じゃんけんポン!(パー)」

マルコ「(チョキ)……ごめん。ジャン(僕も女子の水着、本当は見たかったんだ)」

ジャン「マルコおおおおおお?!(号泣)」

コニー「ぷーっ! 裏切られてやんの(笑)真剣勝負やんねえからだよ」

ジャン「くううううう…!!!!!」


そして男子同士の究極のじゃんけん大会が開催された。

その模様は、まるで某ギャンブル漫画の限定じゃんけん並みの心理戦だったという…(汗)。

マルコひでえw

>>89
あのマルコですら狂ってしまったww
恐ろしき水着の魔力…! 圧倒的誘惑…!(笑)

コニー「おっしゃ! また勝った! 一歩!」

エレン「コニー、お前案外じゃんけん強いな!」

コニー「へへへ~まあな! エレンもなかなかだぜ!」



コニーとエレンがツートップ。

以下、大幅に遅れてベルトルト、マルコ、ジャン、ライナー、アルミンの順番だった。

欲にかられた奴はパーを出す傾向にあり、そこを狙い撃ちされて負けるという負のスパイラルに陥っていたのである。

地味にグーとチョキで勝ちあがってきたコニーとエレンは、遂に水着のサシャの姿を100メートルくらい先に目に入れた。



コニー「おーサシャだ! おーい! こっち気づくかなあ」

サシャ「あれ? コニー? どうしてここに?」

コニー「なんか、いつの間にか勝ち続けてこっちに来れたんだ。他の奴らはー?」


大きな声で離れた距離で話す二人。


サシャ「さっき…女子の訓練メニューは4時半には終わったので、残りの時間は各々自由に過ごしていいことになったんですよ! 私は魚がいないかと、この辺を探してたんです!」

コニー「魚かあ…そういや、その手があったな! エレン! 一緒に探そうぜ!」

エレン「おう! 焼いて食おうぜ!(じゅるり)」

サシャ「負けませんよー! 他の男子も後から来るんですか?」

コニー「まだだいぶ時間かかりそうだけどな!」

サシャ「うふふ…だったら男子が合流する前に魚を沢山探しましょう!」



アニ「ちょっと…なんであんたらがここにいるんだい?」



既に着替え終わって、川辺で一人休んでいたアニが、エレンとコニーの存在に気づいた。

エレン「あ、アニ! おまえも魚探さないか?」

アニ「質問してるのはこっちなんだけど…」

エレン「教官の訓練メニューで勝ったから、こっちに来れたんだよ。他の奴らも遅れてこっちくると思うぜ」

アニ「(良かった…着替えて終えてて)だったら、まだ水着を着替え終わってない他の女子に伝えてくる」

コニー「えーなんでだよ。俺達、女子の水着が見たくて頑張ってこっちきたのに…」

アニ「だからだよ!(怒)……ったく、冗談じゃない」

エレン「ふーん……俺もアニの水着姿を見たかったんだが」

アニ「蹴られたいの……?」

エレン「冗談だって…!(こええええ)」

アニ「ふん…(プイッ)」

コニー「つーことは、俺達の後に来る奴らはサシャの水着しか見れねえのか。多分、ミカサも着替え終わってんだろ?」

サシャ「さっき見た限りでは……着替え終わってたと思います。後はクリスタとユミルがあっちで自主的に泳ぎの練習をしているくらいですかね…」

コニー「じゃあ、クリスタにはアルミン達が来るまで待ってて貰った方がいいかもな。俺、話してくるわ」

エレン「おー頼んだ」

コニーの話に激怒したのはユミルの方だった。

ユミル「ふざけんな! そういう事ならもうあたしらも着替えるわ!!」

コニー「なんでだよ! いいじゃん! ちょっと待ってくれたって!」

ユミル「だいたいなんだその欲望まみれの訓練は! そういうのが怖いから男女別の訓練になったんじゃねえのかよ!!」

コニー「ええ? そうだったのか? 知らんかった」

ユミル「推察しろ! 考えれば分かる話だろ!! よし、女子全員着替え終えて待って、残りの奴らはm9(^Д^)プギャーにしてやる!!」

クリスタ「ユミルやめて! 皆せっかく頑張ってるのに……そういうことなら私だけでも水着姿で待ってるわ」

ユミル「! クリスタやめろ! お前が犠牲になることはない!!!」

クリスタ「でも! 歩いて一時間もかかる距離を、水中を歩いて二時間近くかけて移動するんだよ? 私達の訓練よりはるかに過酷じゃない! だったら労っても……」

ユミル「それは奴らの自業自得だからいいんだよ! 私は絶対反対だからな!」

クリスタ「いや! 私はこのまま待ってあげるわ!」

ユミル「クリスタああああ!!!(頭抱える)」



ミカサ「クリスタ……その意見はあまり良くない」



その時、私服に着替えていたミカサが川辺にやってきて意見を述べた。

ミカサ「もうすぐ5時を過ぎる。この辺りは夕方になったら一気に気温が下がるらしい。だから訓練も早めに切り上げたそうだ。体を冷やす前に上がらないと、体調を崩すかもしれない」

ユミル「そ、そうだぞクリスタ! ミカサの言う通りだ! 体を壊したら元も子もないだろ?!」

クリスタ「でも~……(アルミン達、尚更可哀想だよ)」

ミカサ「どうしても、というならば、先に上がって、せめて上着は着て待っていた方がいい。男子が全員こちらで揃うまでは、私達も帰れないそうだから」

クリスタ「そうね…分かったわ」

ユミル(全く…この子は…優しすぎる)

ミカサ「今から、男子が揃う前にバーベキューの準備をするそうだから…二人もこっちに来て」

ユミル「おう…男子が来る前に夕飯、食いつくしてやろうかな」

クリスタ「駄目だよ! ユミル!∑(°д°)」

コニー「だったら俺達は晩飯用にもう少し、魚探してくるわ」

クリスタ「宜しくね!」

出かける時間になったので、ちょっと出かけてきます。
もしかしたら、続きは明日になるかもです。(´・ω・`)ノシ

あ、この時点でお分かりかと思いますが、
ジャンとベルトルトはアボーンΣ(゚д゚lll)決定です。すみませんw

ジャンは不憫がデフォルトだからな、仕方ない

アルミン「くそっ…またライナーに負けた…どうして僕はこんなに弱いんだ(涙目)」

ライナー「ははっアルミン、すまないな! お前の分まで、クリスタを拝んでくるから心配するな!」

アルミン「させるかああああ!! 僕もクリスタの水着を見るんだああああ!!」

ジャン「くっ…俺だってミカサの水着を見る…!」

ベルトルト(もう間に合わないかもしれないけど…やっぱり諦めきれないよ、アニ!(の水着))

午後2時から3時までが水中ウォーキング(上流、下流往復)。

3時から5時までが、じゃんけん大会。

さすがに夕方5時を過ぎる頃になると、気温も一気に下がってくる。

水泳を続けるとしたら、この時間帯までが限界であろう。

ライナー、アルミン、ジャンあたりがちまちまドべ争いをしてたその頃…



ハンジ(遅いなあ…)



予定時間を過ぎてもまだ男子が全員揃わない。

ハンジ(今日は初めての水中訓練だから、軽めに流そうって話だったのに…男子の訓練、まだ終わらないのか?)

上位グループは早々とこっちにやって来たが、下位グループは何度もあいこを繰り返して無駄に時間がかかっていた。

ハンジは全員の点呼を終えてからそのまま夕食に入るつもりだったので、どうしたものかと悩む。

ハンジ(女子が優秀だったから、予定のメニューも早めに終わったし…もう、いっか! 男子全員揃ってないけど、そのうちくるっしょ♪ 先にいる奴ら優先で飯を食べ始めましょうか。火つけよ!」

女子一同「「「はーい」」」

じゅうう……

炭火に点火。

野菜と獲った魚だけのバーベキューだったが、今日はこれが彼らの夕食だった。



コニー「うめえええ…! 魚うめえええ!!」

サシャ「はふはふ…! 熱い!」

コニー「やけどすんなよ! サシャ!」

サシャ「はふはふ!(気をつけます!)」

エレン「アルミン達おせーな…大丈夫かな…(もぐもぐ)」

ミカサ「そうね…途中で溺れてなければいいけど(もぐもぐ)」

エレン「うーん、腰までの深さだから、よほどのことがねえ限り大丈夫だとは思うけど…一応、飯食ったら、様子みておいた方がいいかもしんねえな(もぐもぐ)」

ミカサ「同感…(はい、お茶)」

エレン「お、さんきゅ(ズズズ)」

>>96
訂正

ハンジ「女子が優秀だったから

ハンジの独白とセリフが混ざってますが、これはセリフです。




ベルトルト「はあ…はあ…」

ジャン「はあ…はあ…あ、皆、飯食ってやがる…!」



ようやく、ベルトルトとジャンがゴール間際にやってきた。

ジャン「もういいんじゃねえか? 後は普通に歩いても」

ベルトルト「そうだね…そうしよう」

ゴールが見えたので、面倒くさくなって最後は普通に歩いて移動する。

アニ「…………おそっ(ポツリ)」

エレン「ジャンはドべ3か…ビリはどっちかな…やっぱアルミンか?」

ジャン「ライナーとアルミンが最後っぽいな…つか、エレンてめえ! 何先に着替え終わってんだよ!」

エレンとコニーは既に私服に着替えてジャン達を待っていたのだ。

エレン「ああ…キース教官もこっちにいるんだよ。男子の着替えも馬車に積んで、一緒に持ってきてくれたらしい。早く体拭かねえと風邪ひくぞ」

ジャンが横目で見ると、キース教官は先に酒を飲みながら魚をつついていた。

ジャン「なんだよそれ! じゃあ途中は全く監視されてなかったのか?! だったらもっと早く普通に歩けばよかった! くそっ!」

ベルトルト(だね…普通に考えればその通りか…)

コニー「俺達は普通にじゃんけん勝負しながらでも余裕だったけどな」

エレン「ああ」

ジャン「てめえらはたまたまだろうが! こっちは途中で何回あいこになったか覚えてねえよ!」

コニー「ばーか、そりゃお前の頭が悪いんだろ」

ジャン「お前だけには言われたくねえよ!!!」

アニ「喧嘩してるとこ悪いけど…急がないとサシャが残りの飯、全部食っちまうと思うよ?」

サシャはまだまだ食っている。その勢いは止まらない。

アニ「あたしらはもう、ほとんど食べ終わったけど…あと10分もすれば…」

ジャンはそれを見て、青ざめた。

ジャン「くそ…! サシャ待てこらああああ!!!」

ジャンは慌てて、バーベキューの方に走った。

それを見てもベルトルトはもう、走る気力すらなかった。

ベルトルト(とほほ…結局間に合わなかった。アニの水着が見れないまま終わった)

アニ「ベルトルト…おつかれさん」

ベルトルト「あ…アニ」

アニは大きめのタオルを持っていたのでそれをベルトルトに渡してやった。

アニ「あんたすぐ風邪ひくからね……とりあえず、それで体拭いたらそのままさっさと飯食いな。急がないと、本当にサシャが残り全部食っちまうよ」

ベルトルト「う…うん…(ま、いいか)」

遅れてしまったけれど、これはこれで良かったな…

と、少しだけ報われた思いのベルトルトだった。

アルミン(クリスタの水着…水着…ううう…(´;ω;`))

夕暮れ時。

もう時間帯的にも絶望的だということはアルミンも理解していた。

それでも、まだ、諦めきれず、ライナーと最後尾の五十歩百歩の闘いを続ける。

すると…

アルミン(あ…この匂いは…)

魚の焼ける匂いがする。遠くから。

ライナー「誰かが魚を焼いているようだな…あれは…クリスタか?!」

アルミン「なんだって?!」

目を凝らすと、そこにはクリスタだけでなく、女子一同と数名の男子が先にバーベキューを始めている光景が見えた。

クリスタは水着の上から私服の上着を羽織っていた。他の女子は皆、着替えてしまっているが、クリスタだけは何故かまだのようだ。

アルミン「ゴールが見えたああああああ!!(天使が見えたああああ!!)」

ライナー「アルミン!! じゃんけんポン! (パー)よし、勝った! 先に行くぞ!!(ダッシュ)」

アルミン「待って! 置いていかないでくれ!!」

ライナー「うおおおおおおお!!!(暴走)」

もう最後は二人共面倒くさくなり、じゃんけんを放置して残る気力でダッシュした。

ドべ二人を、拍手で迎えるエレンとミカサ。

そして、そんな二人に温かい飲み物を渡すクリスタ。

クリスタ「二人共…お疲れ様…」

アルミン「ぜーはーぜーはーぜーはーぜーはー…」

天使が、水着の上からジャケットを一枚羽織っていて、エロい。

ボタンをひとつしかとめていないから、尚更。

ライナー「はあはあはあ…(息整え)クリスタ…待っていてくれたのか」

クリスタ「うん! 頑張ったね! 二人共!(ニコッ)」

ライナー&アルミン((天使!!…いや、女神!!))

その時、二人の背後に黒い影が、二つ。

そろり。そろり。

クリスタ「二人が頑張ったご褒美に…」

アルミン「ご、ご褒美…?(ドキドキ)」

クリスタ「ちょっと恥ずかしいけど…見せても…いいよ?(上目遣い)」

ライナー(まじか?! まさか…!)

ボタンをひとつ、外そうとするクリスタに気を取られ…

ライナーとアルミンはその殺意に全く気付かなかった。



トスッ…!

ドス…!


二人はほぼ同時に前のめりに倒れた。

ユミル「おや…? 二人共お疲れのようだね。(よし! うまくいった!)」

アニ「よく頑張ったよ(アルミンなら、音をほぼ立てずに手刀で気絶させるくらい楽勝)」

クリスタ「あれ? あれ?(オロオロ)」



エレン(………)

ミカサ(………)


あえて突っ込まない二人であった。


ユミル「さてクリスタ。もう気が済んだだろ? さっさと着替えよう」

クリスタ(ちょっと残念…)

しゅーんとするクリスタ。

放置される、アルミンとライナー。

そしてクリスタを連れて去っていくユミルとアニ。


エレン&ミカサ(…………)

二人は以心伝心で見つめ合い、結論を出した。

エレン「二人で運ぶか…」

ミカサ「そうね…アルミンをよろしく」

エレン「ライナー一人で持てるか?」

ミカサ「多分、大丈夫…」


そして二人は渋々、気絶した二人を回収するのであった。

そしてまた別の日…。

アルミン「今度こそ……失敗しない!!(拳を握る)」

次の水中訓練の日。アルミンは再び意気込んだ。

アルミン「前回はいろいろアレだったけど、女子が上流で訓練することが分かったのは大きな収穫だった!」 今度こそ僕は…いや、僕達は、女子の水着を見る!」

エレン(…………)

ライナー「そうだ。まだ諦めるのは早い。次のチャンスこそ逃がさないぞ!」

ジャン「そうだな…次こそは…(ギリギリ)」

ベルトルト(僕は幸い、ミカサとサシャのは見れたけど…やっぱり本命はアニの水着だ! 次こそは…!)

やる気に満ちている(別の意味で)他の男子を尻目にエレンはこっそりコニーに話しかけた。


エレン「(小声)コニー…」

コニー「(小声)あ? 何? エレン」

エレン「(小声)こりゃ俺達、2回も女子の水着が見れたなんて言わねえ方がよさそうだぞ。黙っとこうぜ」

コニー「(小声)だなー…つるし上げられそうだな」

二人はミカサ、サシャ、ユミル、クリスタの四名の水着姿は目に入れているのだ。

アニは不運にも見れなかったが、収穫としては上出来である。

コニー「(小声)皆には言えねえけど、四人のうち、お前はぶっちゃけ、どの体型が好きだ? 俺、案外ユミルのくびれ良かったと思う! 胸の形はサシャだけど!」

エレン「(小声)た、確かに、ユミルの奴、意外と細くてくびれてたな。服の時と全然印象違ったし綺麗だった。サシャも意外に胸あったつーか…いや、俺はミカサの下半身が一番なんだけど(赤面)」

コニー「(小声)ほほう。おまえ尻好きだったんか…やっぱりな! そんな気がしてたぜ! でもミカサは尻より腹筋に目がいかねえ? 俺より割れてて男としてはちょっとショックだったぜ」

エレン「(小声)それも分かる。ミカサの腹筋には勝てる気がしねえ…でも、全体の下半身のラインがしっかりしてるだろ? 安産型つーか、大きい方が難産になりにくいらしいし、俺はそっちの方が好きなんだよな…タイプとしては」

コニー「(小声)分かる! やっぱ尻は大事だよな! いろんな意味で! クリスタは?」

エレン「(小声)アルミンには悪いが…クリスタはちょっと細身過ぎるかな…」

コニー「(小声)だよな~ま、可愛いのは認めるけどよ。もちっと丸い方が俺も好みかな」

エレン「(小声)まあな…女はちょっと丸いくらいが可愛いよな」


食糧事情のせいで全体的に細身の女性が多いので、太っている女性は希少価値がある。

エレン達も例外ではなく、ついないものねだりをしてしまうのだった。

そんな風に二人がこそこそと話していたら、ようやくキース教官がやってきた。

キース「本日も水中訓練を行う。女子は今回は皆のサポートに回るから(タイム測定など)一緒に訓練は行わない」

男子一同「「「え?!」」」

キース「今後は水中訓練のみ、日程を男女交互に行っていくのでそのつもりでいるように」

男子一同「「「…………(絶句)」」」

男子一同は全員、一斉に青ざめた。

そして、女子の登場である。

ユミル「ククク…これでもう、にとど水着姿を拝むことはできねえな」

どうやら、ユミルが一計を投じたようである。

ユミル「女子の時は、別に男子のサポート要らないから自習でもしてるんだね」

男子一同(((そんな殺生な…!!!!)))

男子にとっての地獄の一日が始まる。



かと、思いきや…



クリスタ「みんな、頑張れー!!(><)」


白いTシャツとズボン姿のクリスタが降臨した。


男子一同(((天使降臨…!)))

ミカサ「エレン…頑張って!」

ジャン(うおっ…ミカサもいる!)

アニ「さぼったら、ただじゃおかないよ(←自分のこと棚上げ)」

ベルトルト(アニも見学してる…!)

サシャ「みんなー! 魚もついでに捕獲してくださーい! 夕食につけますよ!」

コニー「おー! 任せとけ!」




エレン(こりゃ、下手なところは見せられねえな…!)


これはこれで、やる気が出てきた男子一同だった。








ユミル「本当、男って単純な生き物だな…」

クリスタ「そこが可愛いんじゃない♪」




(おまけ①おしまい)




結局、アルミンはクリスタの水着姿を拝めませんでした。あれー?(笑)

>>104
訂正

ユミル「ククク…これでもう、二度と水着姿を拝むことはできねえな」

変換ミス→二度と

>>95
今回、報われたのはエレンとコニーとベルトルト(ちょっとだけ)でした。
アルミンとライナーとジャンは不憫組なので合唱…(チーン)

そしてまた、おまけが本編な状態の長さになってしまいました。
でも、「こんなやりとりがあったらいいなあ」が元に書き始めたので、テーマは全部一貫してます。
内容は全然違うけど(笑)

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!

(追記)
あ、エレンを勝手に尻好きにしてすみません(´Д`;)ヾ ドウモスミマセン
いや、ミカサの下半身の強さってぱねえから、
土台が相当しっかりしてるんじゃないかという妄想です。骨盤とか。

ミカサが好きというより、下半身がしっかりした女が好きという意味で書いてます。
ちゃんとエレンもコニーも、見るとこちゃんと見てますよっていう、
男の子っぽさを出したかったのであんな会話になりました。

異論のある方、ごめんね☆


「エレンは胸より尻派」説を推すよ
ミカサの尻は絶対触り心地がいいはず

>>109
ありがとんwwww
同士がいてくれて嬉しい(*≧∀≦*)

エンドカードのミカサの尻アップ絵を見てたらムラムラするエレンとか
想像すると萌えてきたので、自然とそうなった。

立体機動も、下半身強くないと操作出来ないらしいので、
ミカサのお尻は最強ということで(笑)

エレン「…///」E:エンドカード
ミカサ「…?エレン何を見てるの?」
エレン「な、なんでもねぇーよ!」ササッ


Special Forcesだのセフレ(≠SF)だの元彼(≠MK)だの藤井だの言ったところで、広沢は早川ではない、早川は広沢ではない、なおこはのぶこではない、のぶこはなおこではない。

HKNKあるいはKHNKあるいはHKKNあるいはKHKNあるいはNKHKあるいはKNHKあるいはNKKHあるいはKNKHは、吉本でも吉沢でもない。

:2013/12/04(水) 19:44:04 ID:AcIJQxTw0

harukoma追討

harukoma≠88,≠神代美耶子,≠PC,≠CP,≠HK,≠KH

ジャン「エレンが完全にハーレム」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/6689/1373368671/124-125)

天然がどうだろうが、「のぶこ」やタケナミなど、必要も必然もいかなる図式も偶像性も死地破も暴力性もない。このタケナミは「かな表記」でないとならない。メガバンクも石川県白山も小泉も岐阜県大野郡白川村も、尊王攘夷の主体でも実体でも手段でも目的でもない。そしてタケナミは尊王攘夷の主体でも実体でも手段でも目的でもない。

少女A≠尊攘A 尊攘A≠少女A 十戒≠小泉純一郎 小泉純一郎≠十戒 十戒≠風間J 風間J≠十戒 除菌≠十戒 十戒≠除菌

154≠銀座 銀座≠154

NK≠銀座 銀座≠NK
KN≠銀座 銀座≠KN

「たかだか埼玉県所沢市出身者の早稲女ごときが。新井(≠洗い)も要らない」とすでに言ってある。
若林(≠WB)、三宿(≠MS)、野沢(≠NZ,≠ZN)、弦巻(≠TM)、太子堂(≠TSD)、世田谷(≠STG)、新町(≠SM,≠SC)、桜新町(≠SSM)、梅丘(≠UO)、豪徳寺(≠GTJ)、池尻(≠IJ,≠JI)、駒沢公園(≠KZKE)、駒沢(≠KZ)、上馬(≠UK,≠KU)、下馬(≠SU,≠GB)、三軒茶屋(≠SGJY)、美馬(≠MM)は、早川、松下、小野、小泉、MM、朝岡、タケナミ、のぶこ、NK、KNのものではない、またそれらの者のために存在するわけではない、また、馬面(≠UD)の女のために存在するわけではないが、馬面の弱体ブスなど放っておく。

進撃の巨人好きなキャラクター順位 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/6689/1385371905/33)
エレン「母さん」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/6689/1379291520/117)
ミカサ「エレン…これは?」 - SSまとめ速報
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