キノ「しつこい国」 (3)

木漏れ日が差し込む林の中を、一台のモトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)が走っていた。

そのモトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)の運転手は黒いジャケットを着て、腰をベルトで締めて、

右腿と背中にはハンド・パ-スエイダー(注・パースエイダーは銃器。この場合は拳銃)のホルスターを装備していた。

「ねえキノ」

モトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)が運転手に話しかける。

「なんだい」

キノと呼ばれた運転手がパースエイダー(注・パースエイダーは銃器。この場合は拳銃)を触りながら返事をした。

「もっとスピード出してよ」

モトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)が思わず不満を漏らした。

キノ「こんな所でスピード出したらすぐにこけてしまうよ。
   それに警戒して走らないと盗賊の餌食だ」

キノはモトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)と走りながらしきりにパースエイダー(注・パースエイダーは銃器。この場合は拳銃)
を触っている。盗賊が出てきた時、すぐにパースエイダー(注・パースエイダーは銃器。この場合は拳銃)を使うシミュレーションをしているのだろう。

「その時は盗賊に運転してもらうよ」

キノ「盗賊が使ったら数日で廃車確定だね」

モトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)とキノとパースエイダー(注・パースエイダーは銃器。この場合は拳銃)は冗談を言い合いながらゆっくりと林の中を進んだ。

(二輪車。空を飛ばないものだけを指す)
空を飛ぶ二輪車って多いのか?

長い

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