蘭「…コナン君って新一なんでしょ?」コナン「…え…」(198)

蘭「それで哀ちゃんも本当は18歳…なんでしょ?」

コナン「な、何言ってるの…蘭ねえちゃ…」

蘭「博士から手紙もらったの。」

コナン(はっ、博士!?)

蘭「その後博士に連絡取ったけど行方がわからないわ」

コナン「…」

蘭「…ねえ、そうなんでしょ?新一…!!」

ばたばたばた!

バタン!!

蘭「―っ!哀ちゃ…ん」

コナン「―!灰原!どうしたのか?」

灰原「―っはぁはぁ…は、かせが組織のボスっていう噂…あったみたいだっけど…本当、だったわ…」

コナン(―っ!!!)

コナン「う、嘘だろ!!!」

蘭「ちょ、コナンく…」

コナン「蘭は黙ってろ!!」

灰原「私たちの居場所がばれるのは時間の問題のようだわ…」

ペタン…
灰原「…」

コナン「はい、ばら…?」

灰原「迂闊だったわ…。博士がボスだなんて…私が最初から気づいてれば…」

コナン「オメーのせいじゃねえよ…」

蘭(何?…何なの?)

コナン「とりあえず、ここから早く逃げねえと…」

灰原「ど、どうするのよっ」

コナン(クソッ…、どうすりゃ…)

蘭「ちょっと…コナン君、博士って何なの?…なんでそんなに慌てて…」

灰原「(工藤君…)」

コナン「…ああ。そうだよ蘭。俺は工藤新一だ」

蘭「―っ!!!」

灰原「…工藤君…!」

コナン「今までごめん。蘭をだましてて。トロピカルランド言った後変な薬を飲まされて体が縮んだんだ」

蘭「…う、…そ…」

コナン「灰原はその組織の一員だった。けど逃げるために俺と同じ方法をとった」

蘭(うそ…。信じられな…い…)

コナン「ごめんな、蘭…」

蘭(…だから、いつもコナン君と哀ちゃんはちがう世界を持ってて…
   だから仲良かったんだ…)

ガチャ

小五郎「ヨーコちゅわぁああん!今からテレビつけるねえぇえ~」

コナン「お、おっちゃん…」

小五郎「ん?何してんだおめーら」

蘭(…意味わかんないよ…)

小五郎「蘭??その手紙がどうしたのかー?」

コナン「―っあ!」

コナン(おっちゃんまでばれちまった…)

小五郎「…?何だコレ。このガキが工藤新一ぃ?」

コナン「あ、おじさん、それはっ」

灰原「そうよ。組織に薬を飲まされてね。今私達は急いでるの」

コナン「お、おい!」
小五郎「…?」

コナン(おっちゃん、意味わかってねえ…。そりゃ当たり前だな)

灰原(それより彼女…放心状態で動かないわ…)

コナン「…ごめんおっちゃん…俺工藤新一なんだ…」

小五郎「…んなもん最初っから知ってたよ」

コナン「…え―っ…」

小五郎「それが今更どうしたのか?予想でいくと秘密にしてんのはバレたらまずい事なんだろ?」

コナン「あ、ああ…」

小五郎「だからって俺は関係ねえ。逃げなきゃいけねーなら俺は止めない」

蘭「お、とうさ…っ!でも…!」

小五郎「蘭!俺らは元々関係ねーんだよ。わかってやれよ。こいつらのこと」

蘭(なんで…!?私、何か間違ってるのかな…)

コナン「俺…おっちゃんがそう思ってくれてたなんて…」

小五郎「まあ俺は名!探偵だからな」

灰原「…ふふ。そうね」

コナン「…それと。蘭…」

蘭「グス…っ。何…」

コナン「いつも心配かけてごめん。ありがとな。でも―…」

蘭「…?」

コナン「でも、もう俺の事待たなくていい」

蘭・灰原「―っ!?」

蘭「し、んいち…グスッ…」

コナン「俺と一緒にいたら迷惑ばっかだし…それに…」

蘭「迷惑なんかじゃないよ!!…私、新一といると楽しいよ…?」

小五郎「…お、おい。蘭…」

蘭「私、新一が帰ってくるの待ってたよ…ずーっと…。」

コナン「…」

蘭「寂しくても、ホームズオタクでも…私には新一だけだよ!」

灰原「…」

蘭「な、のに…いきなりコナン君が新一だって…言われて…」グス

コナン「…らっ…」

蘭「言ってくれれば私だって協力したのに…っ!!」

コナン「俺、は、…オメーに迷惑…」

蘭「迷惑じゃないよ…っ!!」

灰原(…彼女の気持ちはよくわかるわ…。でも…)

灰原「…ごめんなさい…。私も工藤君が大事なの」

蘭「哀ちゃ…」

灰原「哀じゃないわ。本名は宮野志保。」

蘭「グス…」

灰原「私もずっと知っていたわ。貴方が工藤君をずっと待ってていたこと。」

蘭「…っ」

灰原「貴方の気持ち…よくわかるわ。けど…私には彼が必要なの!この事件を終わらすためにも…パートナーとして!」

灰原「…っ、だから今だけわかって欲しいの…」

蘭(そ、うなんだ…。私の知っている新一はもういない。
 新一は今は哀ちゃんと明るい未来を見てる。)

蘭「…私…。ずっとこれからも新一が大好きだから…っ」

コナン「…ああ」

蘭「わすれ…ないでね…」

コナン「……、ああ…」

小五郎「…俺らに出来ることはあるのか?」

コナン「…じゃあ、俺達がいなくなっても普段どおりにすごして欲しい。」

小五郎「…わかった」

蘭「わ、かった…」

コナン「…じゃあ…。灰原」

灰原「ええ。」

蘭「新一!」

コナン「…?」

蘭「…がんばって…っ!応援してるから…!!ずっと…っ」

コナン「―っ!!、ありがとな」

パタン

小五郎「…」

蘭「うぅ…っ。…」

小五郎「…蘭。今はつれぇーかもしれねーが、いつかは笑える日が来るぞ」

蘭「…うん。私は新一が、幸せだったら…いいの…」

小五郎「そうだな…。」

そういってお父さんは私の頭を優しく撫でた。

---
灰原「どうするの?工藤君私達…」

コナン「…クソッ…どうすりゃあ…」

灰原「ついでに言っとくけど博士は2日前から行方がわらなかくなっているわ」

コナン「二日か…。組織の集まりそうなところはわかるか?」

灰原「…わからないわ。でも家に何かあるかもしれないわ…」

コナン「よっしゃ、危険かもしれねーけど行ってみるぞ」

灰原の年齢は最初らへんの漫画で自分で言ってましたよ

灰原「で、でも…っもう組織が乗り込んでるかも…っ!」

コナン「大丈夫だって!」

灰原「でもっ!!…もがっ!」

コナン「俺がいるだろ?」

灰原(―ドキッ!っていうか…)
灰原「手、自重しなさいよ!」

バチン!

コナン「いってー…」

灰原(なんなのよ…この人…)

コナン「静かに…な」

灰原(ドキドキ…どうしよう…誰かいたら…)
灰原(私達は子供の姿だから…勝ち目はないわ…)

コナン「庭は誰もいねーみたいだから中入るぞ!」

灰原「…ええ」

カチャ… キイイィ

シーン

コナン「まじで誰もいねえのか?」

灰原「―っ!!し!誰かいるわ…」

灰原(今確かに…物音がした…)

灰原「キッチンの方へ行ってみるわよ」

コナン「…ああ」

カタン
コナン(―っ!人影!?)
灰原(やっぱり誰かいるわ…博士以外の誰か…)

?「兄貴は人扱いが荒いぜ…」

灰原(こ、この声は―っ!?)

ウォッカ「こんな家調べても誰もいませんって…しかもあの方の家だし…」

コナン(う、ウォッカ!?…もしかしてジンは…!?)

灰原「一人みたいよ…」ヒソ

コナン(一人か…ウォッカなら倒せるかもしれねえ…)

灰原(工藤君…どうするの?)

コナン(―、この作戦で行くぞ!)ヒソ

「・・・・・・・」

灰原「…え」

カタン

ウォッカ「誰だ!?」

コナン「あー!どろぼうだあ!黒ずくめのおにーさん!!」

ウォッカ「て、てめーは確か工藤新一!!!」

ダッ

コナン(よし、早く2階へ走って…)

ウォッカ「くそ!」
ウォッカ(あ…拳銃…。兄貴からころさねぇように指示出てんだった…)

コナン(そして、この角を曲がれば…っ)

ウォッカ「ちょこまか、動くんじゃねえ!!」

プス

ウォッカ「ねぁあひょろ…」

ドサ

コナン「…よし、上手くいったな」

灰原「…こんな簡単にね…」

コナン「ぜってー俺薬で小さくなった俺らみたいなのは組織のこれからの
    研究に役立つために殺さないと思ってな!」

灰原「まあ、そうかもしれないわね」

コナン「灰原、麻酔銃ナイスだったぜ!」

灰原「…ええ。それよりこの拳銃…」

コナン「一応、もっていくか…」

コナン(それにしてもコイツ…本当に組織の一員か?)

灰原「…何か見つかったかしら?」

コナン「…さあな…いつも通りじゃねーか?」

灰原「…!!ウォッカのポケットに住所の紙があるわ」

コナン「なんだと…!?」

灰原「…この住所、電車で3本くらいのところじゃない…」

コナン「…―!!もしかして……!?」

灰原「どうしたの?」

コナン「ハメられたんだよ…。組織に俺達がな」

灰原「…え?!」

コナン「俺達がこの家に来るのを踏んでわざとウォッカのポケットに
    その紙を入れた。」

灰原「じゃあ、もしかして…」

コナン「ああ。その組織さんはご丁寧に俺達をおびき出そうとしてんだよ」

灰原「―っ!!、ありがたいじゃない…」

コナン(クソっ…これからどうする…!!)

灰原「行く…しかないわよね」

コナン「ああ…」

コナン(一応このキック力増強シューズとスケボーと変声機とベルトを…)

コナン(―っ!、そーいや…博士が全部作ってくれたんだよな…
   博士はどういう気持ち俺に作ってくれたんだろうか…
   本当は博士がボスだなんて信じたくねえよ…!!!)

灰原「く、どうくん…」

灰原(私だって…辛いわ…)

コナン「灰原!行くぞ!!」

灰原「―!…ええ」

コナン「俺から離れるんじゃねえぞ」

灰原「…わかったわ」

灰原(そういわれなくても離れる気ないけど…ね)

がたんごとん

『次は―…○○駅です。』

灰原「…あと2つ…ね」

コナン「…」

灰原(工藤君…考え込んでみるたい…。)

コナン「…くそ…」

灰原(その住所についたら…私達はどうなるのかしら)

コナン「…灰原…」

灰原「(ドキッ)…な、に…」

コナン「俺、今回自信ねぇよ…」

灰原「…」

コナン「着いたら俺とお前だって死ぬかもしれねー…」

灰原(工藤君…)

灰原「大丈夫じゃないのかしら?平成のホームズなんでしょ?」

コナン「―っ!!…ああ。そうだな」

灰原(少し、緩んだみたいでよかった…)

コナン「俺、おめーがいないと駄目みてーだ」

コツン

灰原(工藤君の頭が肩に…っ)

コナン「ごめん、少しだけ」

灰原「わかった…わ…」

灰原(顔が…自然とゆるんじゃうわ…)

灰原「―って!駄目よ!」

ずるっ

コナン「おわっ!、んだよ灰原っ」

灰原「殺されるって決まったわけじゃないんだから…そーゆーのは後よ」

コナン「…ふーん?」

灰原「私、寝不足だから…少し寝…」

コナン「俺、オメーが好きだよ」

灰原「―っな!!」

ぎゅ

灰原(手が…っ)

コナン「俺、おめーの事守っから」

灰原「…」

『次は―○○駅―…』

コナン「あ、次だな。準備しとけよ」

灰原(…工藤君の…くせに…)ドキン…

プシュー

コナン「えっとあっちか?」

灰原「…そうみたいだわ」

コナン「こっからけっこー近いな…」

灰原(緊張するわ…)

-----

その場所は、もう使われていない工場の倉庫だった

コナン「いかにも、そーゆーやつらがいそうだな…」

灰原「静かに行くわよ」

ドアは一つしかなく、そこからじゃないと中には
入れなかった。

コナン(少しだけ、あけるぞ…)ヒソ

カタン…

灰原(…誰もいない…?)

ゆっくり入っていくと、また奥に扉があるようだった。

「―っ!!―っ!」

灰原「誰かいるみたいよ」

コナン「ああ…」
コナン(この先にいるのが黒ずくめのやつらだったら…どうする!?)


二階へ上って上の窓からあっちの扉の先をのぞいた

灰原「―っ!?ちょっと!工藤君っ」ヒソ

コナン「!?、やっぱりあいつらか?」

灰原「そうだけど…あの彼女もいるわ」

コナン「…彼女?」

蘭「ちょっと何よここ!!」

コナン(―っ!蘭!)

よく見ると蘭の周りにベルモット、キャンティ、コルン。
ジンは近くのイスに座ってタバコをふかしていた。

ベルモット「もう一度、聞くわね。あの江戸川コナンといつから一緒に住むようになったの?」

蘭「―っ…、知らないわよ…」

ガンッ

蘭「くは…っ」

キャンティ「もうこの女ヤっちまってもいいかい?」

蘭は何かに縛り付けられて動けない状態だった。

ジン「まあいいだろう、もうすぐネズミ2匹が来るからな…」

ベルモット(…正直私はcool guyに期待してるけど…。もう組織にばれちゃったなら仕方ないわね…。
     それに私にはこの子を殺せないわ…)

蘭「誰よ、ネズミ2匹って…」

ジン「お前もよく知っているネズミだよ…」

---

灰原「どうするの?工藤君!」

コナン「とりあえず先に蘭を助けねーと…!どうすりゃあ…」

ジン「ん?」

ベルモット「どうしたの?ジン」

ジン「ネズミ2匹がきたようだ…クク」

蘭(何なの…この人…っ!気味がわるいわ)

パンッ

弾は灰原とコナンが覗いている窓を壊した

コナン「やべえ、バレちまった」

灰原「どうするの!?」

コナン「とりあえず隠れるぞ!!灰原!!」

灰原「わかったわ!」

灰原(とりあえず1階の端っこの狭いところに隠れたけど…)

コナン(くそ・・っ)

灰原「…っ」

コツコツコツ

コナン・灰原(…足音!?)

ジン「おい、よく来たじゃねーか…」

コナン(ジン…!!)

ジン「どこにいるのかわからねーけどこの倉庫の中にいるのは確かなんだ…。撃たねえし
   話がききてぇから出て来いよ」

灰原「(工藤君…っ!!)」

コナン「…」

ジン「ほら、この女差し出してやるから出て来いよ」

蘭「…いった…い…離してよ…!」

コルン「…この女…うるさい…」

キャンティ「ちょっとは黙んな!!」

蘭(こんなに人多かったら技決められないわ…)

スクッ

灰原(…え?…)

コナン「行くぞ…灰原…」

灰原(まさか…出て行く気…!?)

コナン「いつかは勝負しなきゃいけねーんだよ…」

灰原「…それはそうね…」

コツコツ

ベルモット「…あら。小さな探偵さん。」

蘭「こ、コナン君!…哀、ちゃん!」

ジン「(ニヤッ)」

灰原(―ぶるっ!)
灰原(ジンの瞳を見てると、頭が痛いわ…)

ジン「あの方から聞いた…。お前は工藤新一なのか?」

コナン「その前に博士はどうした!」

ジン「…あの方ならもうすでに遠くへ行ったぞ…」

コナン「くそ…っ!―、ああ、俺が工藤新一だ」

ジン「最初は亡霊かと思ったぜ、けど本当にいたとはな…」

コナン(まったく不気味な笑い方だぜ…)

ジン「そしてsherry…」

灰原(ビクッ…)
灰原「あら…、久しぶりじゃない」

ジン「よく組織を抜けてそんな事が言えるな…」

コナン「それより蘭を離せ!」

キャンティ「ほらよっ」

ドサッ

蘭「きゃっ…」

コナン「大丈夫か?蘭」

蘭「う、うん…」

ジン「最終的にはお前ら二人には死んでもらう。その女はその後だ」

コナン「死ぬのはおめーらだ」

キャンティ「よく言うねえ」

コルン「…状況的に…」

コナン(とりあえずここは逃げねーと俺らは不利だ。奪った拳銃はとっておかねーと)

コナン「俺の合図とともに近くの扉から逃げろ」ヒソ

灰原・蘭(逃げる―…?)

ベルモット「あら、何はなしてるのかしら?私も入れてくれる?」

コナン「さーな?」

コナン(よし、行け…!)

蘭・灰原(―っ!!)

ダッ

キャンティ「逃げやがった!」
ジン「―!!」

コルン「…撃つ…」

カチャ

コナン(この増強シューズで…)
コナン「そうはいかねーよっ!!!」

バシュッ!!

コルン「―っ!!」

ドサッ

ガタッ シュうウウウン
コナン(俺はこのスケボーで…っ)

キャンティ「逃げんじゃ…っ!!!」

パン!パン!!

キャンティ「チッ!あたんなかった!」

ジン「…。追え。キャンティ。コルン。」

キャンティ「はいよ!」
コルン「…」

ジン「ベルモットはバイクで追え」

ベルモット「りょーかい」

ジン(…もうすぐ赤く染まった世界へほうりこんでやるからな…)

---

蘭「はぁはぁ…っ」

灰原「隣の林に逃げ込んできちゃったけど大丈夫なの?」

コナン「ああ。こっちの方が見つかりにくい」

蘭「…はぁはぁ…」

コナン「蘭、なんで倉庫にいたんだ?」

蘭「…私、お昼のご飯作ろうと思って買い物に出たら 
  後ろからいきなり眠らせてきて…」

コナン(―くそ!やっぱり黒ずくめの思惑通りかよ!!)

灰原「このままだと彼らが追いついてくるのは時間の問題よ」
コナン「…灰原。これおめーが持て。」
灰原「拳銃…!?」
コナン「蘭には渡すもの何もねーけどあんまり無理すんな」

蘭「ありがと…」
コナン「とりあえず静かにしゃがめ!」
----

キャンティ「チッ。林にまぎれこみやがって…」

コルン「…木…邪魔…」

ブツ
ジン『キャンティ、コルン。』
キャンティ「ジン?何?」

ジン『工藤新一とsherryは見つかり次第撃ち殺せ』
キャンティ「はあ?殺さないで捕まえるんじゃなかったのかい?」

ジン『邪魔なものは消す…』
キャンティ「はいよ!」

ブツ

コルン「これで…気持ちよく撃てる…」

キャンティ「あたいは楽しすぎて胸が飛び出そうだよ…」

蘭「―っ!ねえ、新一、作戦…こういうのはどう?上手く行くかわかんないけど…」

「――――。」

コナン「わかった。じゃあ灰原はここにいろよ」

-----
コルン「いない…」

ガサッ
コナン「うああああああああ!!!」
コルン「―っ!?こっち…」

パン!パン!

コナン(よしこっちくる…っ。いけ蘭…!)
蘭「―アアアァア"―!!!!」

コルン「!?」

ボキッ!!
ドゴォ!!

ドサッ

蘭「ざまあみなさい!」
コナン(やっぱり蘭はすげーな…)

作戦と言うのはコナンが変声機で声を大きくして
おびき出して後ろから蘭が空手を見めるという。

コナン「それにしてもキャンティがいねぇな…」
パしゅっ

蘭「きゃああっ!!」

コナン(もしかして蘭…!?)

キャンティ「そんなに調子乗るからだよ?」

蘭「―っう…」

キャンティ「もうここで死にな!!」

コナン(やべえ!!早く何か蹴るもの…っ!!」

パンッ

コナン「…え?」

灰原「…危機一髪ね」

蘭「あ、りがと…哀ちゃん…」

コナン(灰原、拳銃扱いうめーな…)

キャンティを見ると腕を痛がっていた。

蘭「銃も奪ってきたよ…っ」

コナン「さんきゅ!」

コナン(とりあえず銃は枯れ草のしたに…)

コナン(あとはベルモットと…ジン!!)

コナン「蘭はここで休んでろ。腕痛いだろ?」

蘭「うん…ありがと…」

コナン「少し様子見にいく」

灰原「…ええ。」

蘭「気をつけてね」
---

コナン(どこにいるんだ…?)

ベルモット「Hey! cool guy!」

コナン「―っ!!、ベルモット!」

ベルモット「そんな怒った顔しないでよ」

コナン「ジンはどこだ!」

ベルモット「さあね」

コナン「―っ!!」

ベルモット「私ね…途中から気づいてたわよ。貴方が工藤新一だって」

コナン「…いつからだ」

ベルモット「さあ?忘れちゃったわ」

コナン「…」

ベルモット「私だって貴方を殺したくないわ。でもね
      私がこの組織にいる限りやんなきゃいけないことなのよ」

コナン「ベルモット…!!」

ベルモット「…今まで貴方の正体隠してあげてただけでも感謝しなさい」

カチャ

コナン(またこのシューズで…っ)

ベルモット「動かないで!!」

ベルモット「あと私の指一本で貴方はあの世行きよ」

コナン(…くそっ…どうしたら…)

ベルモット「ってそう思ったけど彼に任しとくわ」

コナン(彼って…)

ジン「俺だよ」

ドンッ

コナン「くは…っ」

灰原「―っ!工藤君!!」

コナンの小さい体にジンの足が乗った。

ジン「おめーに死なれる前に苦しみを味わわせてやる…」

ドカッ ガンッ

あっというまにコナンの体は痣、血だらけになった。

コナン「…く、そっ…」

灰原「―っ!もうやめて!」

ジン「―!?」

パンッ!!!

ジンは目の前で倒れた。

ジン「…しぇり―…」

灰原「工藤君から離れないと次は頭を打つわよ!!」

ベルモット「あら、物騒なもの持ってるじゃない」

灰原「うるさい!!」

コナン(体がうごかねえ…)

コナン(―…?!灰原の後ろに誰か―…いる…?)

コナン(ま、まさか!!)

コナン「灰原あぶねえっ!!!!」

灰原「…え」

ドサッ!!!!

パシュッ

灰原(え…、工藤君が…)

灰原「く、工藤君!!」

コナン「―ってぇ…。腹貫通したみてぇーだ」

灰原「ご、ごめんなさい…っ!私のせいで…」

コナン「オメーの事今狙ったの博士だった…ぞ」

灰原「…え、…」

コナン「俺、1回でもおめーを守れてよかった…」

するとコナンの目から一筋の涙が流れた。

灰原「…工藤…く…」

灰原(こんなにアザだらけで…蹴られて血なんか吐いて…
  それでも私を守ってくれて…)

自然と涙があふれてしまった。

灰原「…工藤君…っ」

ジン「…ガキが生意気な事を…っ」

ベルモット「…ジン!?」

ジン「今すぐ、殺す…」

蘭「―っ!危ない!哀ちゃん!コナン君!!」

ジン(カチャ)

灰原「(―…っ!!!助けて、お姉ちゃん―っ!!)」


パンッ!!!

「――――っ!!!」

灰原「…っ」

灰原「…?」

ドサッ

目を開けてみると倒れたのはジンだった。

「ほー。派手に暴れてんな」

コナン「―!?」

灰原(…誰…?)

コナン「もしかして…赤井…さん?」

赤井「よおボウズ。」

灰原(もしかして前に工藤君が言っていた赤井って…この人!?)

赤井「警察も呼んどいたし。あんまり無理すんなよ」

気がつくとベルモットはいなくなっていた。

ピーポーピーポー

目暮「警察だ!」

コナン(―あ…警部…。
   俺は警察が来ると安心したのか眠ってしまった。)

----

コナン「…ん…」

コナン(…ここは…病院…?)

コナン「ふぁああ…よく寝た…」

小五郎「ようボウズ。起きたか。」

コナン「お、おじさん…」

小五郎「おめー大丈夫か?」

コナン「う、うん!」

小五郎「手術成功したみてーだし。おめー何回手術する気だっつの」

コナン「ご、ごめんなさい~はは」

小五郎「じゃあ明日には引退できるらしーから。俺はもう帰るな。ちゃんと寝とけよー」

コナン「あ、ありがと!おっちゃん」

小五郎「おうよ」

パタン。

コナン(そういや…灰原はどうしたんだろ…)

コナン(一応病院の人に聞いとくか)

コナン「お姉さん!質問あるんだけどいーい?」

看護婦「なーに?」

コナン「灰原哀って子、入院してない?」

看護婦「うーん。確か隣の部屋にいるわよ」

コナン「ありがとー!」

コナン(やっぱ入院してたのか…)

ガラッ

高木「あ、コナン君!」

目暮「おお、コナン君!じゃなくて工藤君か」

高木「あ、そうですね…」

佐藤「大丈夫だった?」

コナン「あ、はい…」

佐藤「今哀ちゃんに事情聴取してるところよ」

コナン「そうなんですかー」

高木「じゃあ薬で小さくなったのは本当なのかい?」

灰原「はい。」

目暮「そうか…。あんまり信じられないけどな。コナン君もそうなんだろう?」

コナン「はい。驚かしてすみません…」

佐藤「もー!工藤君だったなんて!早く言ってよ~」

コナン「…あはは」

目暮「それでなんだが。博士は今警察にいて取調べ中なんだが元の大きさに完全に戻る薬を預かってる」

コナン・灰原「―え」

目暮「やっぱり大人に戻ったほうがいいだろう?」

コナン「あ、まあ…」

目暮「薬のデータの書類が見つかって博士が急遽作ってくれた。」

灰原(…博士が…?)

高木「あ、安心していいよ!ちゃんと薬の専門の人に安全か見てもらったから」

灰原「ありがとうございます…」

高木「じゃあ二人ともお大事にね。」

佐藤「じゃあね~」

パタン

コナン(なんか気まずいな…)

灰原「…工藤君…。薬飲む?」

コナン「元に戻れるしな。」

灰原「元に戻ったら工藤君と同じ高校通ってみたいわ」

コナン「え」

灰原「いいでしょ?」

コナン「別にいいけどよ―…」

灰原「じゃあ手続きとかあるから今から一週間後。姿を見合わせてみるのはどうかしら」

コナン「まあ、いいんじゃねーか?」

灰原「じゃあ決まりね」

コナン「…博士、最後までいい人だったな」

灰原「そうね…。薬なんて作ってくれて…」

コナン「また前みてーに戻れるよな」

灰原「そうね―…」

一週間後―

志保「ちょっと工藤君!寝坊しないでよ!帝丹高校行くの初めてなんだから!」

新一「わりーな!ちょっと徹夜して本読んじまってよ…」

志保「ほら、ネクタイ曲がってるわよ」

きゅっ

新一「(ドキ…)おめー、ほとんど"灰原"でしか見たことねーけど
   宮野志保でもいーかもな」

志保「な、何言って―っ///」

新一「しかもおめー高3だろ?年上だよなぁ…」

志保「1つくらい変わらないわよ。じゃ行くわよ」

光彦「おはようございます、歩美ちゃん!」

歩美「おはよー…」

元太「どうかしたのか?歩美」

歩美「だって…コナン君と哀ちゃんが一気に転校しちゃうなんて…ぐす」

光彦「い、いやですねえ!あゆみちゃん!また会えますよ」

元太「あいつらそう言ってたし!」

歩美「―でも…―っ!」


新一「あ、オメー今あの家一人で住んでんのか?」

志保「そうだけど…」

新一「じゃあ、俺ん家一緒に住むか?」

志保「―っ!何言って…」

新一「だってそっちのが楽じゃねーか?」
志保「…ばか…。」

光彦「歩美ちゃん?どうかしたんですか?」

元太「…」

歩美「ううん。」

光彦「?」

歩美「ただ、コナン君と哀ちゃんがいたような気がしただけ!」

---
志保「…まったく…」

新一「志保」

志保「…え…」

ちゅ

志保「ん、な―っ!///…工藤君、変態」

私がそういうと工藤君は笑った。

.

新一「 バーロー 」



―END

読んでくれてありがとう!こんな最終回だったらいいな!

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