美少女「教官!今日もよろしくお願いします!!」(1000)


【公園】

ニート「よーし、今日は砂場でお城作りだ!」

美少女「この前やった"砂場でトンネル作り"の応用編ですねっ!」

ニート「そこら辺の茂みで砂を削るのに丁度良い枝を拾ってきてくれ」
ニート「俺は水を汲んでくる」

美少女「了解です!」

――…
ニート「ふぅ」
ニート「やっと一階目が出来たなぁ……」

美少女「すごいです…これだけでも一軒家の完成と同じです……私は感銘を受けました」

ニート「ああ、そういえばトンネルから城だもんな。段階が飛びすぎたか」

美少女「はっ」
美少女「すみません教官っそろそろお昼なので一旦家に帰りますね!」

ニート「ああ、俺も近くのファミレスで食ってくるから」

美少女「了解しましたっ!」ニコッ

ID:DtlC5WFEO
こいつ代行依頼しておきながら書かないのか

>>1ありがとうございます!

何度書き込みしても本文が長すぎと出るので分けて投下しますっ!

【美少女宅】
ママ『ごはん食べたらまたお外に行くの?』
美少女「うんっ」パクッ

ママ『そう……あんまり遅くならないようにね』
美少女「恐い人が来ても教官が助けてくれるからへいきだよっ」

ママ『教官? (キョウカン? 新しいお友達かしら)』

美少女「教官は素手で熊も倒せるんだって~」ニコニコ
パクッ

ママ『あらすごいわねぇ』
ママ『じゃあハイ、これキョウカン君にもあげてね』スッ

美少女「アイス! ありがとうママっ」

――…
ニート「……でだ、ここをこうして…」

ニート「アイスの当たり棒で砂城作りとは……さすがの俺も緊張して手が震えるぜ…」
美少女「教官……」

ニート「汗!」
美少女「は、はいっ」
フキフキ

ニート「……長い戦いになりそうだ…」

美少女「……はい…」ドキドキ

美少女「きゃっ」
コテッ

ニート「おいお前」
ニート「どうしてスカートなんて履いているんだ」

美少女「えっ……あの、これ可愛いから…」

ニート「いまみたいに転んだ時足を擦りむいたら大変だろうが!」
ニート「次からはズボンを履いてこい」

美少女「……はい…」シュン

ニート「……だが、たしかに可愛いとは思う、少しだけな」

美少女「! はいっ」パアァッ

――…

ニート「……」ペタペタ

美少女「~♪」ニコニコ

ニート「……おい、なにをそんなに嬉しいそうにしている」

美少女「いえ、なんでもありませんっ」ニコニコ

ニート「……できた」

美少女「やったぁ! やりましたね教官!!」

ニート「あぁ……これだけのモノを作ったのは初めてだ」
ニート「それに、俺一人では作ることは難しかっただろう」

ニート「ありがとうな」

美少女「教官……」ウル

ニート「泥だらけになってしまったな……」

美少女「教官の言う通りジャージを履いてくれば良かったですね……」

ニート「いや、それでもズボンが汚れてしまう」
ニート「次からは俺が小さい時に履いていたウインドブレーカーを持ってくるから、それを履くといい」

美少女「ありがとうございますっ」ニコッ

ニート「よし! 砂城完成の記念にジュースで乾杯といこうか!!俺の奢りだ!」

美少女「うわぁいやったー!」バンザーイ

【学校】

クラスメイト♀『美少女ちゃん! おはよーっ!』

美少女「あっおはよー!」

クラスメイト♀「昨日のお休みなにしてたのー?」
美少女「お外で遊んでたー」ニコッ

クラスメイト♀「へ~今度わたしも混ぜてねー!」
美少女「うん!」

クラスメイト♀「わたしもお兄ちゃんがいるけどいま大学で忙しいから構ってくれないのー」

美少女「大変だねー」

――…

ニート「俺か?」
ニート「俺はハーバード大学に通っている」

美少女「凄いんですか?」

ニート「ああ、日本一だ」

美少女「うわ~やっぱり教官は凄いですーっ!」

ニート「まあな……ほら、ちゃんと力を入れないとロープはすぐにほどけるからな」

美少女「了解しましたっ!」グッ

ニート「これが"モヤイ結び"だ」

美少女「すごいです、全然ほどけません……」
ギュッ

ニート「まあそうだろうな、俺が昨日考えた結び方だ。これのほどき方は俺ですらまだわからん」

美少女「! それって……」ゴクリ

ニート「ああ…」
ニート「……一度結んだら最後。死ぬまでほどけない悪魔のロープワープ技術だ」

美少女「ひえぇ……」サーッ

ニート「だが安心しろ」
ニート「これを知っているのは俺とお前だけだ。誰も悪用なぞせん」

美少女「そうですかぁ……安心しました…」ハァ


クラスメイト♀『!』
クラスメイト♀『あっ美少女ちゃん!』

クラスメイト♀『ねえねえお母さんっあの子がいっしょのクラスの美少女ちゃんだよ!』

母『あらそう……とても可愛らしいこね』ニコ
母『? いっしょにいるのはお兄さんかしら…………??』

美少女「よし。ではもう一度復習しますね」ギュッ

『美少女ちゃ~ん!』

美少女「?」
クラスメイト♀「今日も公園で遊んでたんだねえ」

美少女「クラスメイト♀ちゃん! うんっ楽しいよ~いっしょに遊ぶ?」

クラスメイト♀「う~んお母さんが良いって言ったらあそぶー」
美少女「お母さん?」チラ

母『はじめまして美少女ちゃん』ニコ
美少女「あっ、はじめまして!」ペコッ

母『それと…』
母『……お兄さん、かしら? クラスメイト♀の母です』ニコ

ニート「……ぇす」

母「はい?」
ニート「ご丁寧に、どうも……」

母「はい」ニコ
母「じゃあお母さんお買い物してくるから、戻ってくるまで遊んでていいわよ」

クラスメイト♀「やったー!」
美少女「わ~いっ!」

ニート「………………」

クラスメイト♀「なにして遊ぶー?」

美少女「ええとねぇ……あっ」
美少女「教官が決めるんだよクラスメイト♀ちゃんっ」

クラスメイト♀「きょうかん?」

美少女「教官。お兄さんのことだよ」

クラスメイト♀「美少女ちゃんのお兄ちゃんって"きょうかん"っていうんだ」

美少女「教官! 次はなにをしますか!?」

ニート「次は……」
ニート「俺のうちでゲーム…………」

美少女「教官のおうちですか?!」

クラスメイト♀「美少女ちゃんのおうち!? 楽しみ~っ!」キャッキャ

ニート「でもここで遊んでおかないとダメか……」

美少女「あっ……そう、でしたね」シュン

クラスメイト♀「ちょっとくらいならいいよ! ねっ? 美少女ちゃんのおうちに行こっ!」

美少女「教官のおうちだよクラスメイト♀ちゃんっ」

ニート「うーん……まあ、いいか」

テクテク

ニート「駄菓子屋か……」
ニート「ふたりとも、ここでお菓子を買っていこう」

美少女「えっ」
美少女「でも……お金が…」

ニート「なに、俺の奢りだ。ひとり100円までだぞ」

美少女「! ありがとうございますっ」パアァッ

クラスメイト♀「やった~!」

――…
店主『……』

ニート「基本は当たり付きをだな……」

美少女「ふむふむ。勉強になります」

クラスメイト♀「お兄ちゃんっこれは?」

ニート「ああ、それはヨーグルトに似せた……」


店主『(……保護者か)』フワァ…

美少女「駄菓子屋さんって楽しいですっ」ニコニコ

テクテク

ニート「……」

女子高生『……』ヒソヒソ
女子高生B『……』クスクス

美少女「?」

美少女「いま通りすぎたお姉さん方はどうして笑ってたんですか?」

ニート「さあな……」

クラスメイト♀「お兄ちゃんの格好が変だからじゃないの?」

美少女「! どこも変じゃないよっ!」

クラスメイト♀「私のお兄ちゃんが……"良い歳して髪は目まで伸ばし放題、首もとがヨレヨレのTシャツ、けみかるうぉっしゅ? よくわかんないけど水色のジーパンは変だって"言ってたよ!」

ニート「……東京ではこうなんだ」

美少女「なるほど都会の流行なんですね!」

クラスメイト♀「むぅ……帰ったらお兄ちゃんに文句言ってやるぅ」

美少女「教官の履いている"俊足"カッコいいですっ!」ニコッ

ニート「最新モデルだからな」

【ニート宅】

ニート「俺んちだ」
ガチャ

美少女「お邪魔します……」ドキドキ

クラスメイト♀「お邪魔しまーす」

ニート「上がって。先に二階に行ってていいから」

美少女「あれ? 教官ってたしか一人暮らしでしたよね??」

ニート「……」

美少女「女性ものの靴がたくさんあるので……」

ニート「たしかに一人暮らしだ」
ニート「だが、ルームシェアといってな。他の人間が家賃を払うから一緒に住ませてくれって言うから仕方なく置いてやってる」

美少女「そうだったんですかー」ホェー

クラスメイト♀「早く! 早く!!」

ニート「この時間は誰も帰ってこないからな……」

ピコピコ
美少女「また教官の勝ちですっ」

クラスメイト♀「wiiのならうちにもあるんだけどな~」

ニート「このシリーズは64が一番なんだ」

――…
クラスメイト♀「メタナイトは?」

ニート「いない」
ニート「(……30分くらいしたら戻るか)」

――…3時間後

スヤスヤ…
ニート「!」ハッ
ニート「」キョロキョロ

ニート「寝てしまってたか……時間は?」チラ

ニート「…………」チラ

美少女「……スー…スー…」
クラスメイト♀「むにゃむにゃ……」

ニート「……」
ニート「まあ、なんとかなるだろう」フワァ…
ノビ

本文を短くしても【本文長すぎ】と出るので少し寝ます

起きた時に残っていたら書きますが、乗っ取りしてくださる方がいればお願いします。

保守ありがとうございます。
食パン食べたら投下していきます。

美少女「ん……」パチ
美少女「……?」

ニート「起きたか、そろそろ行くぞ」

美少女「!」
美少女「きょ、教官が私の家に……!?」アタフタ

ニート「寝ぼけるな。ここは俺の家だ」

美少女「ぇ?」キョトン

美少女「あ……そういえば遊びに…」キョロキョロ

ニート「君も起きるんだ」
ユサユサ

クラスメイト♀「ううん……」スヤスヤ

ニート「起きないな……」
美少女「教官の持っている高級スポーツカーで送っていただけたら……」

ニート「……生徒が教官に対して要求か」
ニート「だが今は車は故障中でな。徒歩で行くしか無い」

美少女「30台ある高級バイクは……?」

ニート「故障中だ。いいから徒歩で行くぞ!」

美少女「了解しましたっ!」

テクテク…

ニート「もう暗いな……」ヨイショ

クラスメイト♀「……」スー

美少女「教官の背中、よっぽど寝心地が良いんでしょうね」クス

ニート「そろそろ俺の腕が限界だ……」

美少女「もう少しですっファイトです!」

ニート「……帰ってアニメ見て…」ハァッ ハァッ

美少女「教官もアニメを見るんですか?」

ニート「ああ、お前と話を合わせるためにな」

美少女「そんな……恐縮ですっ」
美少女「あのアニメは…」

ニート「あれは作画がイマイチだ。それに前作の方がキャラが立っていて……」

店主『おーい! 見つけたぞ!! こっちだ!!!』

ニート「?」

ドタドタ
店主『おいアンタ!』

ニート「……どうしたんですか」

店主『この子の親御さんが心配して探していたぞ!』
店主「たしかいま警察に電話していたはずだ」

ニート「!」
美少女「教官のお父様は警視庁総監なんですよ」エッヘン

ニート「!!!」ダダッ
美少女「教官っ!?」

――…
母「よかった……」
母「すみません、お宅に電話してもお母様が"美少女は帰ってきてない"とおっしゃっていたので……」ホッ

美少女「うちに電話をしたんですか?」

母「ええ……」

美少女「それなら教官のおうちに…むぐっ??」

ニート「……すみませんでした。失礼します」

母「あっ、いえいえお気になさらずに……ほら、行くわよ」

クラスメイト♀「うん……」
美少女「クラスメイト♀ちゃんまだ眠たいみたいだね」クス

――…

母親『アンタ、もういい歳なのよ?』クドクド

母親『うるさいってなによ!』ドンドンッ

――…
妹『お兄ちゃん、明日友達来るから部屋から出てこないようにね』

妹『といっても普段から私たちがいない時にしか出てこないか』

――…【深夜】
姉『おいこら! お前を食わせてる大黒柱が帰ってきたぞー!』ヒック

姉『たまには顔くらい見せろよー……』ヒック

――…
【美少女宅】

美少女「でね、教官は家族に毎月100万円送ってるんだって!」

ママ『へぇ面白い子ね……』フフッ

美少女「教官は面白くてスゴいんだよ~」ニコニコ

【朝】
姉『たまには行ってらっしゃいくらい言えよー』ドンドン

妹『あっ冷蔵庫に入ってるアイスは私のだから食べないでよねーっ』

母親『お金はドアの前に置いておくから』

――…
美少女「あっクラスメイト♀ちゃんおはよー」ニコッ

クラスメイト♀「おはよー」
クラスメイト♀「えっとね? 美少女ちゃん」

美少女「?」

クラスメイト♀「美少女ちゃんとは遊んでも良いけとお兄さんとはダメだってー」
美少女「どうして?」

クラスメイト♀「わかんない……お父さんにも怒られちゃった」

美少女「大変だねー」
クラスメイト♀「子供はつらいよー」

【昼】
ガチャ…
ニート「……」キョロキョロ
シーン…

ニート「…………」
ギィ…

TV『髪切った?』

ニート「今年はまだ……」
ピッ

TV『奥さん……それはご主人が…』

ニート「働かない男とかどうしようもないな」モグモグ
ピッ

TV『近隣の女子小学生を狙った犯罪が……』

ニート「……世の中クズばっかりだ」

ニート「さて…」
ニート「……アニメを見て、一眠りしてから公園に行くか」

――…
美少女「いただきまーす」

教師♀「美少女ちゃんは色々知ってるし礼儀は正しいし、偉いわねえ」

美少女「教官のおかげですっ」ニコッ
教師♀「教官?」

美少女「いつも公園で色々教えてくれるの!」ニコニコ
教師♀「……そう」

【公園】
ニート「(あいつまだかな……)」

ニート「……」

チュンチュン
ニート「……新しいラノベ買いに行くか…」

少女『……』ジー

ニート「?」
少女「…………」

ニート「美少女よりも更にガキだな……」
少女「……」

ニート「向こうに行きな」シッシ
少女「しっし」ケラッケラ

ニート「……」ハァ スタスタ…

少女「……」ニコニコ テクテク…

ニート「……ついてくるな」
少女「  」ニコニコ
ニート「おい怒るぞ」
少女「?」

ニート「……いい」
ニート「じゃあそこの駄菓子屋でアイス買ってやるから、それ食ったら帰れよ」

少女「?」ニコニコ
ニート「なにが楽しいんだよ……」ハァ

ニート「ほらアイス」

少女「♪」

ニート「初めて見るな……俺はこの公園は長いが、新人には寛大なんだ」

少女「~♪」ニコニコ

ニート「だぼだぼのシャツをワンピースがわりなんて……貧乏な子なんだな」

少女「?」ペロペロ

ニート「俺は働いていないけど家族のおかげで生きていられる……」

少女「?」

――…
美少女「あっ、教官もう来てる」

『俺は働いていないけど……』

美少女「?」

ニート「学校に行ってるのも嘘。バイトすらしていない……」

美少女「……?」

ニート「昔の友達とは会えないし、人前ではギリギリどもらないのがやっと」

少女「……?」

ニート「君に言ってもわからないよな」
ニート「だから言ってるんだけどさ」

美少女『……教官…』

――…
『教官~!』

ニート「?」

美少女「こんにちわです!」ニコッ
ニート「おう」

ニート「今日はなにをするか……」

美少女「いいです」
ニート「?」

美少女「これからは教官に毎日教わることもしません」

ニート「っ」
ニート「な、なぜだ?」

美少女「……」

ニート「(まさか……さっきの話…)」タラ

美少女「一つ提案があるんです」ニッ

ニート「提案……?」

美少女「はいっ」
美少女「教官は私に嘘をついていました」

ニート「っ」
ニート「    」

ニート「(に、逃げてしまいたい……)」

美少女「……」チラ
美少女「そこでですね…」

ニート「(さっきの話……俺が働いていないことも、今まで話した自慢が全て虚構のものであることも…)」サアァ

美少女「聞いてますか?」

ニート「…………」アセ

美少女「……なので嘘を本当にしてもらいたいと思います」

ニート「……え?」

美少女「これからは、私と一緒に社会復帰目指して頑張っていきましょうっ!」ニコッ

ニート「……美少女…」

美少女「教官は私の憧れですからっ」ニコ

あのころへ戻るんだ

  /二)
  / ^^^    ¶
 ∥ ('A` )_¶/|
 ∥/しし ) _/亅/|
 ∥|二二Π/ )//
/(_|≡≡|(_)//
匚二二二二二]/



戻りたい
あのころがなかった

   ( 'A`)
 ≡ ( っ¶¶
≡ (ニ二二二ニ)

ニート「怒って、いないのか?」

美少女「多少は不満があります」
ニート「……すまん」

美少女「でもそれは嘘をついていた事にではなく、」
美少女「私ではなくよくも知らない女の子に打ち明けていた事に対してです」ジー

ニート「……すまない」

美少女「……でも、教官には色々教えていただきましたし…」
美少女「……改めて、これからもよろしくお願いしますね教官!」ペコッ

ニート「美少女……」
ニート「わかった。これからは俺も頑張るよ」

美少女「じゃあまずは……散髪ですねっ」
ニート「前髪がかかってないと不安定になるんだよ」

美少女「後は履き物に……」
ニート「……」ハァ
ニート「まあいいか」

ニート「美少女」
美少女「?」

ニート「そのスカート、似合ってるぞ」

美少女「こ、光栄です……っ」カアァ

続きで2部があるんですが。

――…
ニート「……」

ニート「……」ポチポチ

『ねえ』

ニート「……」ピコピコ

妹「部屋から出るようになったと思ったらやってることはひきこもってる時と一緒」ハァ

ニート「……」ピコピコ

『まあ長い間社会とは離れていたんだ。少しくらい多めにみてやれ』

妹「お姉ちゃんがそうやって甘やかすから……っ」ムゥ
妹「部屋から出るようになって4年…未だに働いてないなんて…」

姉「だが美少女ちゃんのおかげで身なりは清潔になっているし、こう見えて勉強も頑張っているんだぞ? この前試してみたらそこらの大学なら楽に入れるくらいの知識を持っていた」

妹「お兄ちゃんがぁ?」チラ

ニート「……」ピコピコ

妹「……」ハァ
妹「見た目と頭が問題ないなら、やっぱりコミュニケーション能力の欠如が一番の穴ね」

ニート「…………」ピコピコ

【学校】
キーンコーンカーンコーン

ガラッ

クラスメイト♀「美少女ちゃん!」

美少女「あっ、クラスメイト♀ちゃん」

クラスメイト♀「もう来年は中学校のお受験でしょー? もう親が勉強しろってうるさいからさ~」

美少女「大変だねー」

クラスメイト♀「高学年は辛いよ」ハァ

クラスメイト♀「美少女ちゃんは勉強も運動も出来るから羨ましいな~」

美少女「教官が教えてくれるから……」ニコ

クラスメイト♀「ラブラブだもんねー」
美少女「そんなんじゃないよー」アタフタ

クラスメイト♀「私はこれから熟だけど…」
クラスメイト♀「美少女ちゃんは……」

美少女「私は……公園に」ハハ

クラスメイト♀「ひゅーひゅー」

美少女「もうっ茶化さないで」カアァ

食パン食べてきます

【公園】
スタスタ
美少女「あっ」
美少女「教官~!」フリフリ

美少女「?」

ニート『財布ですか……』
女性『どうかしら……』

美少女「女の人……?」
――…
美少女「すみませーん……」
ニート「おう、来たか」

美少女「そちらのお方は……?」

女性「はじめまして」ニコ

ニート「どこかから俺の話を聞いてきたみたいでな…」
ニート「……財布が本物かどうかを鑑定してほしいとの事だ」

女性「ショップで買ったんだけど、証明書が付いてこなかったから…近くに鑑定してくれる場所も無いので」

美少女「なるほど…」
美少女「……それで、わかります?」

ニート「たぶんな。ネットで贋作の見極め方はある程度仕入れてある」

美少女「さすがですっ」ニコ

ニート「ヴィトンか……made in フランス…か、問題ないな」

美少女「フランスだと良いんですか?」

ニート「ご丁寧にチャイナやジャパンやら書いてくれていたら助かるんだけどな」

ニート「フランスの他にはスペイン、U.S.Aのいずれかなんだ」

ニート「それに、刻印されている製造番号の"Oオー"、これは本物はただのゼロじゃなく、小さい"o"が使われている」
ニート「この財布は刻印のバランスも悪いし…」

ニート「……使われているジッパー。」
ニート「本物はエクレール社のものが使われている事が多いがそれも違う」

美少女「凄いですね……」

ニート「本物の鑑定士は匂いや質感でわかるらしいから。この鑑定も話半分に聞いて欲しい」

女性「ということは……?」

ニート「偽物ですね、おそらく」

女性「……返品、してきますっ」
タッタッタ

ニート「おい確定じゃ無いんだからな」ハァ

美少女「……」フム

美少女「……教官」

ニート「なんだ?」

美少女「そろそろ良いんじゃないんですか?」

ニート「……なにがだ」

美少女「……わかってるくせに」ジー

美少女「そろそろ会社の面接…知識が増えて自信が付いたら、アルバイトの面接でもハキハキ話せると思います!」グッ

ニート「……」

美少女「そんなに嫌そうな顔しないでください」タラ

ニート「……勉強は一人で出来るから楽なんだよ…」

ニート「今日は体育だ。この練習通りにやれば5年後には全中100mで優勝も可能だ」

美少女「いや……まあ、教官がそう言うならそうなんでしょうけど…」

ニート「ジャージは履いてきたか?」

美少女「スパッツの方が動きやすいかな……と」ヌギ

ニート「お前は覚えていないかもしれないが…ズボ」
美少女「ジャージを履かないと転んだ時に怪我をする。ですよね」ニコッ

ニート「ああ…覚えていたか」

美少女「それはもう……教官の言うことですから」
美少女「怪我を恐れていたら良い体育も出来ません」ニッ

ニート「よし、では始めにストレッチを…」
美少女「って! 就活の話が先です!!」

ニート「……」ハァ

美少女「こっちがため息をつきたいですよ…」ハァ

4時に温泉に行く予定があるので行ってきます。

乗っ取ってくださるならお願いします。

ニート「死に際の集中力をモノにしろ」

おまいらみたいなもんは
トイレトレーニングでggr

ニート「いきなり接客業は無理だ」

美少女「たしかに……でも、ファストフード店の調理場とかはどうですか? ポテト焼くとかっ」

ニート「出来れば本屋で働きたい、知識ならある」

美少女「でも……どんな本でもすぐに探し出せるなら店員としても即戦力ですね」

美少女「食品工場のパート勤務などは? 何ヶ月か働くと社員になれるという触れ込みもよく見ますし」

ニート「工場……ライン、食肉…水産系はイカ臭くなりそうだな」

美少女「ちなみに今募集しているのはファストフード店です」

ニート「……もし調理場じゃなくカウンターだったら…」
美少女「ここは調理場とカウンターで分けて募集しているので心配ご無用です」ニコ

美少女「ちなみに私は教官に凄く期待しています」ニコ
美少女「……今でも尊敬しています…」テレ

ニート「ピグマリオン効果……」ゴクリ

ニート「そうだな」
ニート「これは初陣だし、落ちても次の面接に繋げれば良いさ」

美少女「教官っ」パアァッ

ニート「それにむしろ俺なら引く手あまただ」
美少女「はいっ教官は素晴らしい人材です!」

ニート「大企業の面接を受けても良いくらいだと思うな」
美少女「能力は外資系でも通用すると思いますが…まずは第一ステップとしてアルバイトを……」

ニート「英語ドイツ語フランス語…その他に5ヵ国語をマスターした」
ニート「辣腕を振るうに値する外資系企業に入れば、みんな俺を認めるはず……」

美少女「教官? たまに出る悪い癖が……」アセ

ニート「……面接希望の電話してくる」スタスタ…

美少女「いっちゃった……でも、大手が電話一本で面接をしてくれるとは思いませんが」

――…
【外資系企業 超大手 本社ビル前】

ニート「   」ダラダラ

○ ニート教官
◎ 面接官
● 社員


   ◎◎◎   ●●     ●●
●●     ●●
●●  ○  ●●
●●     ●●
●●●●●●●●●
●●●●●●●●●
●●●●●●●●●


面接官『わが社では圧迫面接という形をとらせていただいているが……』

ニート「  」バクバクバクバクバクバクバクバクバク

面接官『聞けば日本語を入れて9ヵ国を話せるらしいじゃないか』

ニート「(面接官ってみんな敬語なんじゃないのか?)」バクバクドキバクバク

面接官『それでは質問をさせてもらいます』

ニート「ヒッヒッフ、ヒッヒッフ」ハフハフ

ヒソヒソ   ヒソヒソ
  クスクス
 ヒソヒソ   クスクス   ヒソヒソ

ニート「(圧迫面接ではわざと意地悪な質問や高圧的な態度を…その対策として……求められているのは……上手い切り返しに…)」ダクダク

面接官『わが社では常に優秀な人材を引き入れる用意がされている』

面接官B『外国語が堪能ということですが……』クイッ

ニート「は、はい……………話してみましょうか?」

面接官B『結構です。この場には英語・中国語意外の外国語を理解できる人間がいませんので』

ニート「ぁ……ぅぁ」ハッハッ

面接官B『例えば中国への……具合が悪そうに見えますが』

ニート「だいじょおぉうぶ」

面接官B『……続けます』
面接官B『例えば中国で…………本当に大丈夫ですか? 顔色が悪いように見えますが』

ニート「…………きゅう」グルグル
バタンッ

面接官『おいキミっ大丈夫か!?』ガタッ

――…
ニート「…………」ボー

ニート「ここは……家か」

母親「まったく……面接先で気絶するなんて…」

妹「心配させないでよね……」ハァ

姉「無理に働く必要は無いんだぞ?」

ニート「……」キョロキョロ

ニート「(美少女はいないか……当たり前か)」
ニート「っしょ……」ググ

母親「っ! どこにいくつもりなの!?」

ニート「……公園」

母親「アンタねえ……ただでさえ毎日小さい女の子と遊んでご近所の評判も悪いっていうのに……」

妹「……美少女ちゃん? だっけ、あの子と遊ぶようになってから色々活動的になったみたいだけど…」

姉「相手側にも迷惑がかかるようならもう会わないことも考えた方が良い……」

ニート「……うるさい」

母親「あんたまたっ!」

ニート「約束したんだよ……」ググ…

すみませんバイキングにいってきます。9:00には帰ってきます。

早期に終わらせたいと思います。

         ヽ(^q^ )ノ                
         へ(   )
             ω  >



         ヽ( ^q^)ノ 
           (   ) へ          
           く ω  



  < (警)>

   ( ゚д゚)    ヽ(^q^ )ノ 
  <(   )>   へ(   )
  │ │       ω  >



     < (警)>
    ヘ( ゚∀゚)ノ          ヘ(; ゚q゚)ノ
  ≡ ( ┐ノ          ≡ ( ┐ノ
  :。;  /            :。;  /

【公園】トボトボ
ニート「……」
ニート「!」

美少女『それでね……』ニコニコ
ニート「(美少女……誰と話してるんだ)」

美少女『教官は……』
クラスメイト♀『うんうん』

ニート「相手はあの子か……」
ニート「空気くらい読んでやるか」フゥ

クラスメイト♀『それで二人の馴れ初めは?』ニィー

美少女『馴れ初めって…』アタフタ
美少女『……でも、そうだな…』

美少女『初めは、変な人が公園にいるなーって思った』ニコ
ニート「(おい)」

クラスメイト♀『やっぱり』
ニート「(おいこら)」

美少女『私が小学校に上がる少し前の話なんだけど……』
――…
―……キィ… キィ…
ニート『……』

美少女(幼)『(おとなのひとがぶらんこにのってる……)』

キター

キィ… キィ…
美少女「おとなでもこうえんであそぶんだ……」
ニート「……」スー

トテトテ
美少女「……」ジー

ニート「……すぅ」スヤスヤ
美少女「ねてる……ぶらんこにのりながら」

ニート「っ」ビクッ
ニート「……寝てたか」フゥ

ニート「……ん?」

美少女「わっ」ビク
美少女「こっちみた……」

ニート「……」ハァ
ニート「こんな時間に学校はどうした?」

美少女「がっこうはらいねんからだけど……おにいさんは?」

ニート「俺か…」
ニート「……大学はとっくに辞めた」

美少女「だいがく?」
ニート「うるせえな……」チッ

美少女「(へんだしこわい……)」ヒェー

ニート「……」チラ
美少女「……」ビクッ
ニート「向こうに行け」
シッシ

美少女「おにいさんはがっこうにいってないの?」
ニート「……ああ」
美少女「かいしゃ?」
ニート「会社にも行ってない。……なにもしてないんだ」

美少女「……」ポケー
ニート「(……わかってるのかこいつは)」

美少女「わたしといっしょだね!」ニコッ
ニート「……」ポカン
ニート「……くっ」クク

ニート「ああそうだな。お前と一緒だ」ニコ
美少女「おおわらったー」ホェー

ニート「……なんかばかっぽいなお前」
美少女「ばか……?」

ニート「ただの物知らずなら俺が色々教えてやるよ、先生…いや」
ニート「鬼教官としてな」グッ
美少女「お~おにきょう…くぁ…?」グッ

ニート「教官だ きょ う か ん 」
美少女「きょうかんっ、きょうかんっ♪」パチパチ

――…
ニート「よぉし学校にあがるまでに国語は漢字、算数は掛け算割り算まで覚えるぞ」

美少女「わからないけどわかった!」エヘー

ニート「締まらないな…」
ニート「……返事は"了解しました"だ。美少女」

美少女「りょうかい……しま」

ニート「りょうかいしました」
美少女「りょうかいしま…ま……」

ニート「本当に頭が足りない可能性もあるな」
ニート「よし、なら"りょうかいです"でいい」

美少女「りょうかい…ですっ」
ニート「そうだっ」

ニート「まずはひらがな50音を覚えるぞ~!」

美少女「りょうかいですっ!」ニコッ

――…数ヶ月後
美少女「教官おそいなぁ……」

『おい、最近見るなお前』

美少女「っ?」ビクッ

ガキ(小3)『よくここで遊んでるみたいだな……』

美少女「……なんですか」

ガキ「敬語なんて上下関係がわかってるみたいだな」
ガキ「ここは高学年のやつらがこない穴場なんだよ、目障りだから出ていけ!」

美少女「敬語は目上の人にたいしての礼儀です……」
美少女「それに公園は公共のしせつなのでみんなで楽しくつかうものです!」

ガキ「なに~? 難しい言葉を使いやがって……」

ガキB『どうした?』ガキC『こいつが噂の……』

美少女「……」ブル

ガキ「大人しく出ていかないと……」ポキポキ

美少女「あっ、骨を鳴らすとかんせつ内の気泡が割れて指が太くなる原因になりますよ」

ガキ「なっ……なめてんのかテメェ! どこ情報だコラァ!!」

美少女「(……教官…)」ウル

ガキC「でもこいつまだ学校にも上がってないんじゃないか?」
ガキB「えっ、タメか一つ下くらいじゃないの?」

ガキ「学校には上がってるだろ……こんなスラッとした可愛い子見たことないぜ」

ガキC「見たこと無いんじゃねえか」
ガキC「学校帰りに直で来てる俺らより早いならコイツも直のはずだ」

ガキC「でもランドセルが見当たらない……だから小学生じゃない。ちがうか?」

美少女「せ、正解です……」

ガキB「ガキCすげー!」

ガキC「だから暴力なんてのはダサいのさ」
ガキC「お前、オレと算数で勝負だっ」

ガキ「えっ」
ガキB「えっ」
ガキC「えっ?」

ガキ「小学校にも上がってない子供に対して算数勝負仕掛けるのかよ……」

美少女「……いいですよ?」

3バカ「えっ?」

ガキC「いいの?」
美少女「はい……3年生にはかなわないかもしれませんが…」
ガキC「なんで3年生ってわかった?」
美少女「あの…名札……」

ガキC「あ、ああ……そうか」

ガキB「なんかもう負けだよお前……」
ガキ「頭良いとか思ってるんだろうけどそれ俺らの中だけだからな、分数もわからないだろ俺ら」
ガキC「ばか、掛け算が出来れば勝てるんだよ……」

美少女「あ、分数ならわかります」ニコッ
3バカ「えっ」

美少女「意外に覚えるスピードが早いからって、教官が教えてくれたので」ニコ

ガキC「お、おう」チラ
ガキ「ダメだわ俺ら」
ガキB「こうなったら力づくだ!」
ガキ&ガキC「たまに調子にのるガキBー!!」

ガキB「おりゃっ!」ブンッ

美少女「きゃっ」
ガシッ

美少女「……?」パチ

ニート『どうやら間に合ったようだな』フゥ
美少女「教官!」パアァッ

美少女「教官っ!」
ダキッ

ニート「ケガは無いようだな……」ハァ
美少女「はいっ」ニコッ

ニート「……」
ニート「おい小僧供」

ガキ「あ……あの…………その……」ガチガチ
ガキB「す、すみませ…へぇん」ガクブル
ガキC「あわわわわわわわ」ジョ~

ニート「いいか? 公園はみんなで使うものだ」

3バカ「は、はい……」ガクガク

ニート「……反省してるなら良い。大事なのは反省した後にどうするかだ」
ニート「解散!」

3バカ「はいぃぃ!!」ダダッ
タッタッタッタ…

ニート「……いつの時代もああいうやつらがいるんだな」ハァ

美少女「……教官、こわかったですぅ…」ヒック
ギュ…

ニート「……」ハァ
ニート「こっちの面倒も大変だ」ナデ

――…
ニート「落ち着いたか?」

美少女「はい……」スン

美少女「あの……教官」
ニート「どうした……?」

美少女「教官ってどうして働いてないんですか?」

ニート「うぉっ」
ニート「な、なんだ急に……」

美少女「教官は頭も良くて度胸もあって…どうして"のうりょく"があるのにそれを生かさないのかなって」

ニート「……なんていうか…」
ニート「お前、頭良いな」ナデナデ

美少女「ぁっ」
美少女「き、きょうしゅくです」カアァ

ニート「? どこで覚えたんだそんな言葉」

美少女「テレビで見ました……」テレ

ニート「そうか……そいつは良かった…」
……

ニート「今日の勉強は…」
美少女「さっきの話はスルーですか!?」ガーン

ニート「……俺はな」
美少女「はい……」

ニート「実は大学に行っている」
美少女「!」

ニート「会社も企業して大成功。巨額の資産を得た」
ニート「ようはお金持ちってやつだ」
ニート「高級車は何台も持ってるし、高級バイクも10台以上だ」

美少女「教官……すごいですっ」ホェー
ニート「自慢になるから言わなかったんだ」

美少女「そうだったんですか…」
美少女「……でも、私はどんな教官でも大好きですよ」ニコッ

美少女「ぁっ」
美少女「い、いまのはちが……」カアァ
アタフタ

ニート「熊も素手で倒せる」
ニート「まあつまりだ」

ニート「これからも俺についてこい」

美少女「教官……」
美少女「はいっ了解しましたっ!」ニッ

ニート「あと父親が警視総監だ」
美少女「おおー」パチパチ

――…
―…

美少女『そういうことがあってね』ニコニコ

クラスメイト♀『なるほど私よりも付き合い長いんだー』

美少女『だから、私はこれからも教官と一緒にいれたらいいなぁ……って』テレ
クラスメイト♀『顔を真っ赤にしてなにをノロケてるんだこの親友は』ハァ

美少女『クラスメイト♀ちゃんが教えてって言ったんでしょっ』ムー

クラスメイト♀『はいはいそうでしたありがとうございます~』ケラケラ


ニート「……そろそろ出ていくか」
ガサッ

ニート「おーい」

美少女「き、教官!?」

クラスメイト♀「おっ、ここは空気を読んで退散しますか」
スタスタ…

美少女「もうっ」カアァ

ニート「遅くなって悪いな」

美少女「い、いえ……問題ないです…」カァ

美少女「あの……面接は…?」
ニート「ダメだった」
美少女「……そうですか…」

ニート「だがこれは+だ」
ニート「大事なのは反省を次に生かせるかどうか」

美少女「……それって」
美少女「教官、もしかしてさっきの話…」

ニート「美少女」
美少女「は、はいっ」

ニート「当初の目算と違い、お前はとても聡明な子だ」
美少女「当初はどう思ってたんですか……」アセ

ニート「俺は無職だ」
ニート「しかし、今後は必ず仕事にありつき、持てる能力を存分に発揮するつもりでいる」

美少女「……はい。教官なら、きっと出来ます」

ニート「美少女……お前に言いたい事がある」

美少女「!」ドキッ
美少女「はっ、はい!」ドキドキ

ニート「美少女…」
ニート「……お前は今日限りで俺の指導から卒業とする!」

美少女「!」

美少女「ぇ……?」

ニート「お前は、俺の手を離れても立派に成長出来ると判断した」

美少女「きょうかん…なにを言って……」

ニート「思えばお前が小学校に上がってからの5年、俺はむしろ、お前に面倒をかけさせていた」
ニート「どこに出しても恥ずかしくない、一人前だ」

美少女「やだ……わたしにはまだきょうかんが…」

ニート「これから来る受験戦争や社会の荒波も、その聡明さで上手く渡っていけるだろう」

美少女「ゃ……もうききたくありません…」
美少女「教官! 私はまだ教官と一緒に……」

ニート「美少女……卒業、おめでとう」

美少女「~~っ」ブンブン

ニート「返事はそうじゃないだろう」
美少女「……」グスッ

ニート「最後に言う。お前は立派になった、教官の俺が言うんだから間違いない」
ニート「……わかったな?」

美少女「りょうかいっ…しまし、たぁ」ヒック

ニート「……やっぱりお前は出来る子だ」ニッ

――…
ニート「よし、4年生から習うローマ字を速攻で習得し、英語へ移行する」

少女「了解です!」

ニート「しかし……あの時の子が美少女の一年下だったとはな…」

少女「師匠! NIKEがナイキと呼ぶのはどういう了見なのか模造紙三枚分で説明してください!!」

ニート「それを言うなら作文用紙な…」ハァ
ニート「美少女とは違う意味で鍛え甲斐がありそうだ」

『私がなんですって?』

ニート「っ……おう、また来たのか」

美少女「はい、もちろん」ニコッ
美少女「これからは教官と生徒としてでなく、一個人同士としてお付き合いしたいと思います」ニッ

ニート「まあ……いいか」
ニート「それじゃあ今度から俺の事は…」

美少女「いえ」
美少女「これからもよろしくお願いしますね…」

美少女「教官っ♪」ニコッ


     了

中学・高校編の3部があるんですが、今日は眠たく、明日に引き続いてしまうので……

これからの教官と美少女の物語にご期待ください。
ありがとうございました!

少女「こうですか師匠!」

ニート「自分の名前をローマ字で書けと言ったろう…何故NIKEなんだ」

美少女「運動が好きなんでしょうか…?」

少女「100m走で一位を取りました」フンス


こんな感じになるのかね
続編wktk

おお……残ってる





落ちてなければドリフの始まる時間に続き投下していきます。

【合格発表 掲示板前】
ニート「……」
ニート「遅いな…」

ニート「この後は学校に戻って合否の連絡か」
ニート「ふわぁ……」ファ

ニート「寝不足が…歳だな」ハァ

タッタッタ

『お待たせしましたーっ』

ニート「おっ、来たか」

美少女『人が多くて中々掲示板の前まで行けなくて……』ハァッ ハァ
ニート「……で、どうだった?」

美少女「……」

ニート「……」

美少女「   」ニッ
ブイッ

ニート「よしっ…て、まあ順当だな」
ニート「どうだ? 今の心境は??」

美少女「そうですね……」
美少女『高校生になってもよろしくお願いしますねっ!』ニコッ

ニート「中学校生活もあっという間だったな……」

美少女「それ、私のセリフですよ」クス

ニート「まあな……元生徒の新たな門出だ。感慨深くもなる」

美少女「その"もと"生徒っていう言い方、どうにかしてくれませんか?」

ニート「撤回する気も言い直す気も無い」

美少女「そうですかそうですか…」ハァ
美少女「……でも、4月から高校生です」

ニート「制服が変わるな」

美少女「16歳です」

ニート「酒を飲めるまであと4年か……」

美少女「……」
美少女「お、お酒は飲めなくても…け、結婚……は出来…」テレ

ニート「ああ、俺はそろそろ参議院議員の被選挙権を手に入れる年齢だ」

美少女「そ、そうじゃなくて……」

ニート「ん?」

美少女「ぁ……ぁぅ…」カアァ

ニート「そうだ、これから学校に戻るんだろう」

美少女「はいっ、…あっ」

ニート「どうした?」

美少女「あの…戻る前に記念写真を撮りたいなぁ……と」

ニート「おう、いいぞ。ほらカメラ貸せ」

美少女「いやっ、あの……教官も一緒に…」

ニート「俺と?」
ニート「家族でも無いのに、それに記念写真なんだから…」

美少女「記念写真だからですっ!」

ニート「うおっ…なんだよ、びっくりさせるな」アセ

美少女「ダメ……ですか?」ウル

ニート「……構わん」
ニート「ほら…貸せ」

美少女「はいっ!」パアァッ

ニート「俺はこの後少女を迎えに行って……」

美少女「……え?」

美少女「少女……ですか?」

ニート「安心しろ、お前を送ってからだ」

美少女「ええと……なにか用が?」

ニート「ああ、賭けで負けてな。1週間送り迎えをしなきゃいかん羽目になった」ハァ

美少女「そうなんですか……大変ですね…」シュン

ニート「ああ、次の車検までに職に付かなければ車も乗れなくなる。少しは大変だ」
ニート「小変だ。の方が正しいか」

美少女「……あの、教官」

ニート「?」

美少女「もしよかったらなんですけど……」

ニート「??」

――…
ブロロロロ…
ガチャッ

少女『……おや』

美少女「お、お邪魔します……」アセ

ニート「言葉の使い方おかしくないか……?」ハァ

――…
ブロロロロ…

少女「合格おめでとう美少女さん」ニコ

美少女「ありがとう少女ちゃん」ニコッ

少女「姐さん、呼び捨てで良いって言ってるじゃないですか」

美少女「少女ちゃんだって、私も歳が近いんだしもう少し友達みたいな口調で良いよって言ってるでしょ?」

少女「おししょーさんの教えその3」ビシッ
少女「"目上のヒトへの礼儀を忘れるべからず"」

美少女「それはわかってるけど……」

ニート「おーい、後ろでごちゃごちゃうるさいぞ」
ニート「あと、この後どうするつもりだ?」

少女「あ、ウチ帰るー」

美少女「教官に対しての礼儀は?」

少女「師匠はスペシャルなので特別オッケーなんです」

ニート「それはお前が判断することなのか……」

少女「そういえば、また頭髪検査で引っかかってさ~」

ニート「学校側には地毛だって伝えてあるだろ」

少女「師匠に買ってもらったニーソックスだって"校則違反"だって」

ニート「白色なら良いんじゃなかったか」

少女「おそらくあの女教師は私が嫌いなんだと思いますっ」

ニート「そうか……美少女はそういうの無かったから、こういう時どうすれば良いのか咄嗟に出てこん」

少女「あと、このカーディガンもダメだって」
ビヨーン

ニート「……茶色なら良いんじゃなかっ…」
美少女「随分仲がよろしいんですね」ニコ

少女「? たまに見る、姐さんの身の危険を感じる笑顔……」

少女「それにしても、いくら私立だからって2月末に合格発表って早すぎじゃないですか?」

美少女「入試も2月頭だったしね……」

ニート「散々言った事だが…」
ニート「……俺の母校なんかで良かったのか?」

美少女「……はい」

ニート「全国どこの高校でも選べる成績で……勿体無い」

美少女「……いいんです」ニコ

少女「あ、私も師匠の学校に行きたいです」

ニート「お前まで……理由は?」

少女「師匠との話題になるじゃないですか」ニコッ

ニート「お前……人生ナメるなよ?」ハァ
ニート「……おっ、着いたぞ」
美少女「そういえば私、少女ちゃんの家に来るの初め…」

美少女「……て…」

【ニート宅】

美少女「…………??」ポカーン

美少女「?」
ゴシゴシ

美少女「……」チラ


【ニート宅】
\ドンッ!/

美少女「……」
美少女「あっ、お荷物を取りに来る用事が――」

少女「ただいまーっ」
ガチャリ

美少女「――――……」
美少女「んー?」

ニート「ん? このアパートに引っ越した時に手伝ってくれただろ??」

美少女「ええと……ですね」
美少女「教官の住所が変わっている事に驚いたんじゃない。とは、言っておきます」

美少女「どうして――」

ニート「ああ、アイツと俺。いま一緒に暮らしてるんだ」

美少女「――――……」ピシッ

美少女「……っあ~良い天気ですねっ!」ニコッ

――…

ガチャ…

少女「あれー? アイス切れてるよー」

ニート「ああすまん、昨日食った」

少女「まあ良いです」ニコ
ガチャン

ニート「?」

美少女「……」チュー

ニート「美味いか? そのジュース」

美少女「……あっ、…はい」

少女「家でも靴下履けば良いのに……」
ヒョイ

ニート「家の中ではノー靴下。これ常識だ」

美少女「……?」
ヒョイ

美少女「ブラジャー…」美少女「……っ」

美少女「え、えふかっ…」タラ

美少女「……」

美少女「……ふぅ」

美少女「少女ちゃん」ニコ

美少女「少女ちゃんってウエスト私と同…」

少女「あー最近また1cm痩せたんですよ」

美少女「そうなんだっ」ニコッ

美少女「……」ズーン

ニート「……そうだ」
ニート「そういえばどうして一緒に暮らしてるかを言ってなかったな」

美少女「……え?」

ニート「これも言ってなかったんだが」

美少女「はい……?」

ニート「ついこの前の裁判で、少女の親権を取ったんだ」

美少女「!」
美少女「……」チラ

少女「おとうさ~ん、なんてね」ケラ

あれ、調べたんだけどな……このまま行きます。



美少女「え……」

ニート「だから、今はこいつの父親ってわけだな。法律上は」

ニート「正直父親なんてごめんだが」

少女「とーぜん」ニッ

ニート「お師匠さんとして色々叩き込むつもりだが…」
ニート「……不満があれば遠慮なく言えよ」

少女「了解で~す」

美少女「……」

ニート「言いそびれていたのはだな……落ち着くまでなんとなくな…」
ニート「……美少女?」

美少女「……ぁっ」
美少女「その、すみません……」

少女「姐さん?」

美少女「……少女ちゃん…」

少女「あ~私なら全然へいきですから」ニィー

少女「あっ」
少女「話は変わるんですけど」

少女「とりあえず長髪金パってのと、ニーソックスとカーディガンをなんとかしないとダメっぽいから買いに行きたいんだけど」

ニート「金パはしょうがないにせよ、服に靴下に……なんだ最初のは、髪も切りたいってことか」
ニート「というか話が変わるというより戻るだなそれは」

美少女「……」

少女「美少女さんも一緒に行きましょうねっ」ニッ

美少女「ぁ……うん」

少女「あっ、それと」

ニート「まだあるのか」

少女「父親な師匠に耳寄りな情報が……」
ペラ

ニート「……?」
ニート「"授業参観"…??」

ニート「……」

少女「…………だめ?」

ニート「授業参観用の服もついでに買いに行くか」

少女「よっし!」グッ

ニート「美少女はあと1ヶ月学校に行くんだろ?」

美少女「は、はい。正確には2週間ほどですが……」

ニート「よし」
ニート「それならソッチも見にいけるな」

美少女「えっ」
美少女「私の教室にも…」

ニート「ああ、久しぶりに指導を受けている姿、見てやろう」ニコ

美少女「わ……わわ」
美少女「少女ちゃん、どこの美容室に行ってるのっ?」

ニート「なぜお前まで切るんだ」

ニート「あとは美少女の合格記念パーティー用の買い出しも……」メモ

美少女「私の……?」

ニート「ああそうか、家族とやるもんだよなそういえば」

美少女「い、いえっ家族には電話するので問題ありませんっ」
美少女「でも……良いんですか?」

ニート「ああ、気にするな」

美少女「貯金も少くなってきたのに…」

ニート「それは……近い内に必ず働く」

美少女「前みたいに一発ガツンとなんて大金は入ってきませんよ……」

ニート「……俺を信じろ」
ニート「今日は記念パーティーをやる。決定だ!」

少女「おぉーテンション上がってきたー!」

美少女「二人とも、ありがとう……」ニコッ

【ショッピングモール】

少女「姐さーんどうですかこれ~」
クルクル

美少女「へーコスプレ…」
美少女「……衣装は普段のままだけど…」

少女「知らないんですか? この超能力アニメ」

美少女「教官が持っていた本でそういうのがあったような……」

少女「貴方の精神(ハート)操っちゃうゾ☆」
バンッ

美少女「……」
美少女「……わぁ」コテン

少女「いや今のは関西人のノリで返す"バンッ"じゃないんですよー」アセ

美少女「ごめん……よくわからなくて」
美少女「それで似てるの?」

少女「うーん……」チラ

カメコ(元・ガキC)『か、可愛い…一枚いいですか!?』パシャパシャ

少女「おそらく似てると」ニコ

美少女「あの…困ります……」

そろそろ名前つけてあげても良いと思うんだ

少女「おにーさん」

カメコ「はっ……」ハッハッ

少女「何枚か撮ってるみたいだしさっさといなくなってほしいんだけど」ニコ

カメコ「じゃ、じゃあそっちの子をあと数枚……」ハァハァ

少女「……ええとね」
少女「おにーさんのために言ってるんだけどなぁ」チラ

美少女「……だから、ダメだって言ってr…」

少女「姐さん、最近は引っ込んでるみたいだけど…」
少女「……元々気は強い方なんだよね」

カメコ「……び、美少女…」フヒー
パシャパシャ

美少女「……?」
美少女「あれ…もしかして……?」

カメコ「な、なんでしか?」

美少女「どこかでお会いした事ありませんか?」

カメコ「!? いや、無いと…思います……」

美少女「そうですか……」ウーン

美少女「……」
美少女「あっ!」

美少女「小さい頃公園で会ったんだっ」

カメコ「??」フーフーッ

美少女「あの時は出来なかったんですけど…」
美少女「……算数勝負。しますか?」ニコ

カメコ「!」

カメコ「思い出した…」
カメコ「……あの時…あそこで漏らした事をネタに苛められて……」キッ

美少女「?」

カメコ「あの男のせいで……」ブツブツ

少女「美少女さん、危ない臭くなってきましたから、さっさと他に行きましょう」グイ

美少女「……」

少女「姐さんっ」

カメコ「う……うぅ」ポロ

美少女「……あの」

カメコ「っ?」

>>551
少女と美少女で見づらいようなら変える事も考える

――…
ニート「なるほど」

美少女「憶えてますか?」
ニート「いや」

少女「まあ何年も前の事なら仕方ないとは思うけど」

ニート「しかし……イジメか」
少女「どうかした?」

ニート「お前ら、イジメを受けた事はあるか?」

美少女「……いや、ありませんね」

少女「同じく」
少女「いや、私の場合ゎ苛められてても気づいてないだけかも」ウーン

ニート「……自己分析が出来てるようだな」
ニート「……まあ、いい」

少女「……」

ニート「悪かったな変な事聞いて」
ツカツカ

美少女「……教官…」

――…
【夜・ニート宅】


ニート「久しぶりに美少女が作った飯を食った。美味いなやっぱり」

美少女「そ、そうですか?」

ニート「ああ、良い嫁さんになれる」パクリ

美少女「き、恐縮です……」テレ

美少女「……でも」

ゴトンッ

少女「はいお待たせ~プチ満漢全席ー」

ジャーンッ

ニート「どこの宮廷料理人だお前は」ハァ

少女「お祝いなんだし、パァーッといかないと」ニッ

美少女「料理上手なんですね……少女ちゃん」

ニート「おかげで栄養過多だ」モグ

美少女「なるほど……栄養を取ればああなれるんですね」フム

ニート「身長の話か?」

美少女「えっ、ええと……」カアァ

ニート「そういえば、思ったほど伸びなかったな」
ポン

美少女「そうですか? 低くはないと思うんですけど……」

ニート「いやな、お前ならモデル並に伸びるのかと…」
ニート「……こっちは伸びすぎだがな」チラ

少女「たしかに……ここ数年で成長したなぁ」パク

ニート「4年の時は美少女よりもこんなに背が低かったのになあ」

少女「でも美少女さんと同じくらいですよ? 身長」

ニート「そうか?」

美少女「少女ちゃんの方がひとつ下な分、やはり背が高いと思いますけど」

ニート「美少女は(顔が)小さいからな…少女もだが、美少女は特に……スラッとして華奢な分小さく見えたのかもな」

美少女「し、少女ちゃんと比べて小さい……」ピキッ

美少女「……」チラ

少女「?」タユン

美少女「……」チラ
美少女「……」シーン

美少女「は、走ればなんとか……」

少女「姐さんの方が華奢って…私も同じくらい痩せてるんだけど」

ニート「それはそうだが…なら、その無駄にデカい胸のせいだ」

少女「勝手に大きくなるんだもん……」

美少女「マッサージしてもどうにも…」
美少女「……」チラ

少女「?」

美少女「……メロン」

ニート「よし、メロン食うか」

美少女「えっ??」

ニート「買ってきておいたんだ。食うか?」

美少女「は、はいっいただきます……」ハハ

――…ジャー…
美少女「……」

少女「美少女さん」

美少女「……教官は?」
少女「洗い物してます」
美少女「そっか……」

少女「……」ペタン
少女「一度聞いて見たかったんですけど…」

少女「……美少女さんって、どうして師匠の指導を受けるの辞めたんですか?」

美少女「え……」
美少女「…聞いてないの?」

少女「はい。教えてくれなくて……」
少女「なにか不満があったとか」

美少女「……ううん、不満なんてなにも無かった」
美少女「本当はこれまでに何回も、また教えて欲しいってお願いしてきたんだ」

美少女「教官が言ったんだ。私はもう卒業だって」

少女「えっ!?」
少女「……それはいつ頃…?」

美少女「んー、小学5年生かな」
少女「私は今でも"卒業なんてまだ先"って言われてるのに……」

美少女「教官の手を離れても、立派に成長出来ると判断した……って」

少女「小学5年生で今の私より上ってこと?」ガーン

美少女「教官の真意はわからないけど…」
美少女「本当は……悲しかったのと同時に、認められたことも嬉しかったの」
美少女「なんか……教官との6年間が急に頭に流れてきてね」

美少女「あれからもう4年かぁ……」

『最後に言う。お前は立派になった、教官の俺が言うんだから間違いない』

美少女「……そうかな」

美少女「私はまだ、こんなに子供で…こんなにも教官に頼って生きているのに……」

少女「……」
スッ
少女「すみません、少し後片付けの方に行ってきますね…」ニコ

美少女「……」コク
グスッ

美少女「ありがとう……」グス

カポーン…

美少女「……」ポチャン

少女「湯加減どうですか?」

美少女「丁度いいよ」ニコ
美少女「大きい湯船に…浴室自体広いみたいだね」

少女「お風呂だけは立派なんです」ニコ
少女「あ、入りますね」

チャプ…

美少女「ゎっ……びっくりした」

少女「湯の中に視線を向けてるから驚くんですよ」
少女「前を見ないと先へは進めない。ってね」

美少女「前を見たら……」

タユーン

美少女「……なんか下を向いたまま進みたくなってきた」ブクブク…

少女「もう、姐さん元気出しましょうよ」

美少女「うん……」

少女「タオル風船なんてやってる場合ですか」ハァ

少女「美少女と師匠って、小学校に上がる前からの付き合いでしたよね?」

美少女「うん……今で10年目かな…」

少女「ということは指導6年目で卒業…」
少女「私は4年生からだから……」

少女「高校1年くらいで卒業なのかな……?」
少女「……いやだな」

美少女「……少女ちゃんでもそんなに悲しそうな表情をするんだ」ポカン

少女「しますよー心の中では常に泣いてますよ」
少女「卒業…どうでした?」

美少女「号泣した」ハハ…

少女「そうかぁ……私も泣けるかな」

美少女「普段は泣けないの?」

少女「産まれた以来ですね」
美少女「それは……泣けるか難しいところだね」アセ

美少女「私からも一つ聞いていいかな?」

少女「どうぞ」

美少女「どうして教官の事を"師匠"って呼ぶようになったの?」

少女「逆にどうして"教官"なんですか?」
美少女「教官が"教官と呼べ"って言ったから……」

少女「……なるほど」

美少女「少女ちゃんは?」

少女「……内緒です」

美少女「えぇーずるいよ」

少女「私のはレアケースだと思うので…近々教えますから」ニコ

美少女「うーん…今は教える気がないということか~」

少女「そうとも言えますね……」

美少女「なにか考えがあってだと思うから追求はしないけど…」
美少女「……レアケースかぁ…気になるな~」

少女「姐さんと師匠は相性が良すぎたんですよ。……だから最高に楽しい6年間を過ごせたんです…」

――…

ニート「電気消すぞ」

少女「真っ暗にしてね~」

美少女「……」

ニート「どうした?」

美少女「い、いえ……異常無しです」

ニート「微妙に異常ありそうな言葉遣いだな…」
ニート「……川の字で寝るのも良いか、たまにわ」フワァ…

少女「私のパジャマはどうですか?」

美少女「うん、少し上が大きいかなってくらい」

少女「すみません……胸に合わせると少し大きめのを買わないといけなくて」

美少女「……泣きたい」

ニート「俺が真ん中で良いのか? 寝相悪くてぶつかるかもしれんぞ」

少女「私はもう馴れたけど……姐さんは気をつけてくださいね」
少女「朝起きたら巻き込まれてすごい体勢で寝てたりしますから」

美少女「り、了解しました……」ゴク

落ちます。

スレが落ちたら別の日に立てます。


>>547のコスプレは禁書目録の食蜂操祈です。

>>1000でギリギリ終わるかどうかだと思うので、出来たら保守レスは少ない方が助かります、すみません。

保守ありがとうございます。
夕食を済ませ次第投下していきます。

――…
少女「……」

シーン…

少女「……」チラ

ニート「……」スー

美少女「……」スヤスヤ

少女「……寝付きいいなー二人とも」

少女「……ふわぁ…」ウト
少女「師匠と呼ぶようになった理由…か」チラ

ニート「……」スー

少女「そういえば初めの出会いってなんだったっけ…」
少女「……一番初めが思い出せない…」ムゥ

少女「たしか師匠と仲良くなる前は……」

――…
―…
少女『……あっ』

ニート『……』キィ…キィ…

少女(幼)「……大人がブランコに乗ってる…」

少女「……」

ニート「……?」
ニート「……どうした」

少女「いや、用は無いんだけど……」

ニート「用が無いなら向こうに行け」シッシ

少女「いつも一緒にいるお姉ちゃんは?」

ニート「あ?」

少女「ほら、いつもここで遊んでた」

ニート「……ああ」
ニート「あれは遊んでいたんじゃない。指導だ」

少女「指導。へー」

ニート「……どこかで見たことあるなお前」

少女「今日はお姉ちゃん来ないの? 指導は休み??」

ニート「……あいつはもう来ない」
ニート「指導も昨日付けで終わり。晴れて卒業と相成ったわけだ」

少女「もう来ないんだ……」

ニート「……ああ、もう来ない…」

ニート「というかいつも見てたのか」

少女「楽しそうだなー…って」

キィ…キィ…

ニート「……思いきり泣かせてしまったんだ。だから嫌われたかもな」

少女「仲直りしないの?」

ニート「そうだな…あいつもようやく友達と遊びに行けて嬉しいんじゃないか?」

少女「おにーさんは友達なの?」

ニート「教官だ。元な」

少女「へー」

ニート「わかってるのかお前…名札には4年と書いてあるが、小学校に上がる前の美少女と話している気分だ」

ニート「それに…」
ニート「ワンピース一枚で寒くないのか? もう夏も終わりだぞ」

少女「服はこれしかないんだ」ピラ

ニート「………………お前」

少女「?」

ニート「下着はどうした?」タラ

少女「あっ」
少女「……忘れてた」

少女「まあいいか」

ニート「良くない。それとたくしあげたスソを下ろせ。俺が捕まる」

少女「どうして?」

ニート「真面目に聞いてるならお前はとんだ無知っ子だな」
ニート「……じゃあ問題を出してやる」

ニート「歳の離れた男と、下着未着用でワンピースのスソをたくしあげる少女がいました。さて、どうなるでしょうか?」

少女「少女が風邪をひく?」

ニート「正確は男がしょっぴかれるでした。よし下ろせ」

少女「なるほど、風邪を"ひく"としょっ"ぴかれる"で"引く"がかかってるんだ。うまい」

ニート「かけてないし上手くない。じゃあ力づくで下ろしてやる」ワキワキ
ガシッ

少女「ゃ、離してっ」

ニート「良いだろう減るもんじゃあるまいしっ」グググ…

『おまわりさんこっちです!』

ニート「えっ」

『若い男が少女の服を脱がそうと……!』

ニート「おい洒落にならん」
ニート「仕方がない…」

ニート「お前、名前は?」

少女「少女だけど……」

ニート「俺は今から退散するが、お前はもう人前でワンピースをたくしあげるのはやめるんだぞ」
ニート「いいな!?」
ダダッ

少女「……」
少女「よく聞き取れなかった」キョトン

『大丈夫か君!?』

少女「……? 大丈夫です」

『なにをされたんだ?』
少女「なにをされたというか、するなと言われたというか」

『……どういうことだ?』
少女「……どういうことなんだろう」フム
少女「(『俺以外の前でワンピースをたくしあげるな』)」

少女「……うん、どういうことだろう」

――…【少女宅】
TV『いま子供たちに大人気の……』
少女「……」

TV『内容は、親子愛を描いた……』
少女「……」アム

母『ご飯食べたらお風呂入りなさい』
少女「はい……」パク
ガチャ…
父『ふぅ~呑んだ呑んだ』ヒック
父「おっ」

少女「……」

父「おうおう」
父「どこの異人さんかと思ったら他人のガキじゃねえか」
母「また酔って……」

父「俺のガキならそんな髪の色してるわけねえしな……」ゴク
父「金色に目は赤色ときたもんだ。どこでつけられた種なのかしらんが……」
少女「……」

母「もう……」ハァ
母「少女も、お父さんに謝りなさい」

少女「……」
少女「………………なさい」

父「ったく……」ゴクッ…ゴク

母「もう散髪に行かないとダメかしらね」
スル…
少女「ん……」

父「床屋行く金があったら酒でも買ってこい」ヒック
母「でも…腰より下になったら洗うのも大変じゃない」

父「じゃあ俺が切ってやるよ」
父「おい、ハサミはどこだ?」
ガサゴソ

少女「っ」
少女「や、やだ」

父「あぁん、なに言ってんだ今短くしてやるからな……」
ガサゴソ…

少女「……っ」チラ
母「?」

少女「お母さ…」

母「少女…」
母「……お父さんああなったら止められないの、知ってるでしょ?」

少女「っ!」
少女「……」チラ

父「おっ…」
父「……あったあった、これが大きくて良いんだ…」チャキ

少女「っ」
父「よぅし……じっとしてろよ…」ジリ…

少女「……っ」
少女「やだっ!」
ダッ

父「おい!」
母「少女!」

ガチャッ
少女「なんで…」ハァッハァ
タッタッタ

『おい戻ってこい!!』
少女「っ」ビクッ
少女「~~っ」ブンブン

少女「戻ったら……もっと怒られる…」ハァッ…ハァ
――…
【公園】

少女「……」ハァッハァ
少女「……今日、どこで寝よう…」

――…
―…チュンチュン
『おい、起きろ』

少女「………………?」ウト…

『大丈夫か?』

少女「……」
少女「……ぁ」
キョロキョロ

少女「……」ホッ

ニート「いくら休日だからって、こんな時間に来ても友達も誰もいないぞ」
少女「……昨日の…」

ニート「……おい」
ニート「なにかあったのか?」
少女「」ビクッ

ニート「あったんだな…」
ニート「裸足に…何回か転んだのか、擦り傷も何ヵ所かある」

ニート「住所は? 今すぐ親御さんに連絡を入れ…」
少女「やだっ」
ニート「っ」

少女「家には、知らせないで」

ニート「……そうか」
ニート「よし、俺でよかったら話をしてみろ」ヨッコイショ

少女「……」パチクリ

ニート「なに、困った時は大人を頼れ」フワァ

ニート「ほら」

少女「?」

ニート「コーヒー、飲むか?」

少女「……いいの?」

ニート「ああ、働かずに飲む早朝のコーヒーはやけに苦くてな…誰か代わりに飲んでくれないかと思っていたところだ」

少女「……ありがとう」

――…
ニート「しかし……一張羅が汚れてしまったな」

少女「……?」

ニート「それ一着しかないんだろう。家にも戻れないならどうするつもりだ?」

少女「……」

ニート「今日明日、これからの飯は?」

少女「……」シュン

ニート「……」ハァ
ニート「当面の金はなんとか出来るんだが…母さんに土下座をすればな」フゥ…

ニート「ああ、働かずに飲む早朝のコーヒーはやけに苦くてな…誰か代わりに飲んでくれないかと思っていたところだ」
ニート「当面の金はなんとか出来るんだが…母さんに土下座をすればな」フゥ…

やだ、このニートかっこいい///

――…

ニート「……」

少女「……」ゴクッゴク

ニート「……」

少女「……ぷはぁ」

ニート「暖まったならさっさと経緯を話せ」

少女「……」

ニート「そのコーヒーは前払いだ。お前は俺に事の顛末を話す義務がある」

少女「……ずるい」

ニート「昨日は俺の話も聞いてもらった形になったからな。今日は俺が聞いてやる」

ニート「……それとな」

少女「?」

ニート「家に戻ったら下着くらい履いてこい」ハァ

少女「……あぁ」
少女「まあ、いい ニート「よくない」

――…

ニート「……なるほど」

少女「……」

ニート「法律には詳しくないが、児童保護相談所あたりにいって…被虐待児は当然対象だろうから」
ニート「後に親権喪失宣言。児童養護施設…ってのがセオリーだ」

少女「……やっぱり、家には帰る」

ニート「……まあ。話を聞く限り、酔ってない状態の親父はそれなりに普通らしいからな」

少女「二人とも、心配してるかも」

ニート「……俺は適当な事を言うつもりは無いが」
ニート「警察が動いていないところをみると、捜索願いは出してないみたいだ」

少女「……どういうこと?」

ニート「まあいい。またなにかあればこの公園に来ると良い」

少女「……わかった」ニッ

――…【翌日】

少女「……」キョロキョロ

少女「あっ」

ニート「……おう、来たか」

少女「いますごく早い時間だよ?」

ニート「夜中にお前が来たら困るだろ…」フワァ
ニート「……大丈夫だったみたいだな」

少女「……うん」
少女「"やりすぎた"って。謝ってくれたから」ニコ

ニート「そうか、まあ何事も無く良かった」
ニート「ここの滑り台の下で寝るから、静かにしてろよ」

少女「……はーい」

――…

ニート「……ん」
ニート「もう昼か…ガキ供も集まってきて……」

ニート「って」
ニート「どういうことだ…………」

ガキ1『おーい、少女の靴どこに隠したー?』
ガキ2『しらねー』

少女『よーし、探すか~』ノビ

ニート「おい待て」

少女「あれ、起きたんだ」

ニート「おかげで快眠だ。だが起き抜けにとんでもない光景が目に入ったからな」

少女「とんでもない光景ってどこ?」

ニート「お前だお前」

少女「私?」

ニート「なんだ今の靴を隠した隠されたってのは。」

少女「ああ、逃げる人は鬼役の靴を隠して……」

ニート「お前が今の鬼役ってわけか」

少女「ううん、鬼役はいつも私だよ」ニコ

ニート「……得心がいかん」アセ

ニート「お前が靴を探している間、他のやつらはなにをしている?」

少女「? 他の遊びをしてる」

ニート「……」タラ

ニート「……もう一授業つけてやる」
少女「また?」

ニート「友達とはそうイジメまがいな事をするヤツの事を言わない」
少女「みんな遊んでくれるけど……」

ニート「……よし」
ニート「なら俺からのアドバイスだ」
少女「?」

――…
ガキ1『おーい、鬼がガキ2になったぞ~!』
ガキ3『ほら捕まるぞ、少女も逃げろ!』

少女『う、うん!』
少女「……」チラ

ニート「……」グッ

少女「っ」
少女「 あ り が と う (口パク)」ニコッ
ブンブン

ニート「……まあ、ガキには菓子なり与えれば仲間に入れるもんだ」フリ

――…
【少女宅】

TV『先日お伝えしたこどもに大人気アニメの……名セリフを…』

少女「……」ジー

TV『「師匠とは時に優しく、時に厳しく…時には父親で、時には理解ある親友で……」』

少女「……」

TV『「俺と師匠は家族よりも……で、家族より……な…」』

少女「……家族よりも固い…関係…」
少女「家族より…家族以上に自分を思ってくれる…」

TV『「痛っ、お師匠さん!緊箍児(きんこじ)が頭に絞ま…」』

少女「……」クス

『帰ったぞ~』ヒック

少女「っ」ビク

――…【公園】
少女「……」ジンジン

ワイワイ キャッキャ

少女「……痛っ」ズキン
少女「……」

ガキ1『おーい次はこっちのボールだぞー!』
少女「あの……」

ガキ1『……』
少女「私も一緒に遊…」

ガキ2『どうしたー?』

ガキ1「いやなんでもー」
ガキ2「ほっといていこーぜー」
タッタッタ…

少女「……」

――…カァー…カァー
少女「……」

ニート『カラスが鳴いたら帰る時間だぞ』
少女「……ぁ」

ニート「またこんなところで座り込んで…なにかあったのか」
少女「……」ポロ

ニート「また親父に酷いこと言われたのか?」

少女「……」コク

ニート「また、友達が仲良くしてくれなくなったのか」

少女「…………」コク

ニート「悲しいか」

少女「……」ヒック

ニート「……悔しいか?」

少女「………………」コク…コク…

ニート「みんなを見返し、認めてもらうには今のお前では無理だ」

少女「……?」

ニート「お前に必要なのは知識と、それを実行する体力だ」

少女「……」

ニート「俺が指導してやる」
ニート「まあ……勿論お前次第だが…」ポリポリ

少女「……」コクッ

ニート「……よし、その決断が一番始めの成長だ」ニッ

ニート「そうだ、俺の事は今度から……」

『師匠』

ニート「ん?」
少女「……師匠」

(TV『家族より…家族以上に自分を思ってくれる…』)

ニート「いや、師匠じゃなくきょうか…」
少女「」ジ…

ニート「っ……」
ニート「……わかった。師匠でいい」ハァ

少女「っ」
ニート「今度から俺の事は"師匠"と呼べ、それと礼儀を重んじてだな…」
ニート「……これからビシバシ鍛えていくからそのつもりでな!」ニッ

(TV『……家族よりも固い…関係…』)

少女「……」ポロッ…
グスッ

少女「……はいっ!師匠!!」ニコ

ニート「こら、これから新たな門出という時に泣いてどうする」

少女「嬉しいけど…涙が出るんです…」ニコッ
ポロポロ…

【翌日】
ニート「だから、そこはこうで……」

少女「なるほどこうですねっ」

ニート「全然ちがうっ」
ニート「ふざけて適当な事を言う度にアイアンクローをおみまいするからな」ガシッ

グッ…

少女「~っ」

ニート「力加減は絶妙なはずだ。程よく痛みが…」
ニート「おい」

少女「TVでやってたきんこじ…いっしょだ」エヘ

ニート「罰を受けてなお笑うとは……計り知れんやつだ…」

少女「師匠…私、頑張りますっ!」ニッ

――…
―…


少女「……あの後も裁判に、色々あったけど…」チラ

ニート「……」スー

少女「……ありがとうね、師匠…」ニコッ

チュン…チュンチュン……

ニート「……ん」パチ
ニート「……」ボー

ムニッ

ニート「……"むに"?」

少女「……」スー…

ニート「こいつ…俺の黄金の右腕を抱き枕替わりとは……」
ニート「それに」

少女「……」スー
タユン

ニート「そういえばこいつ、ガキの頃から下着付け忘れるんだった」
ニート「パジャマの上着が若干はだけて…下手に動かすと脱げるぞ」

ニート「……こっちは」チラ

美少女「……」スゥ

ニート「寝相まで良いのか。……逆に腹が立ってきた」

ニート「右半身が動かせないこの状況…」
ニート「……今日の予定を思い出してみるか」

ニート「休日を利用しての買い物。あとは散髪に…」
タユン

ニート「……授業参観に着ていく服は買う必要ないかもしれんが」
たゆん

ニート「匂いが…甘ったるい」
ニート「4年であの痩せっぽちのチビが随分成長したもんだ…」

ニート「……じゃなく」
ニート「その後の予定は……」

たゆんたゆん

ニート「」イラッ
ニート「……あと5秒してどかなければ突き飛ばす」

フニン

ニート「?」クルッ

美少女「……」スゥ
ダキ

ふにん

ニート「……左腕まで抑えられただと」

落ちます。

スレが落ちた場合、別の日に立て直します。

おやすみなさい。

保守ありがとうございます。

スレも残り少ないので、色々端折って区切りをつけるか、>>1000まで続けて後日 立て直すのどちらかにします。

美少女「……ぅ…ん」スー…
ギュッ

ニート「さて…どうするか……」
ニート「起こすのが手っ取り早い。そうしよう」

ニート「おい、お前ら起きろ」
美少女「……」スゥ
ふにん
少女「……」クゥ…
たゆん

ニート「起きる気配は無いか…」
ニート「……大声を出すしかない」

ニート「……」スゥッ…

美少女『ぁ…おはようございます』ニコ

ニート「……っっと…」
ニート「起きたか。起きたなら良い」ハァ

美少女「……?」
美少女「っ!」

ニート「気づいたなら早く離せ」
美少女「わ、わわっ」カアァ
ギュ~

ニート「痛っ! なぜ逆に力を上げる!?」

美少女「すっ、すみません」アタフタ
パッ

ニート「……ふう、これで幾分かは楽になった」

美少女「寝ていたとはいえ教官に抱きつくなんて……」モジ

ニート「次は…こいつか」

少女「すぅ……」
ギュッ…

ニート「気づかないうちに両足で俺の黄金の右足をホールドしてやがる」

ニート「しかし左腕が生き返ったんだ。これで叩き起こせる」スッ

美少女「……叩くんですか?」

ニート「そうだな…じゃあこっちだ」

ガシッ
ギューッ

少女『わっ……い、痛っ』
少女「おー久しぶりのきんこ…じ……痛っ」エヘ

ニート「アイアンクローで喜ぶという意味不明さは健在か……」

――…
少女「……おはよー」ニヘ

ニート「さっさと着替えろ。朝飯食ったら指導ののちに外出だ」

少女「外出? ショッピング&ヘアーカット!?」ズイッ

ニート「散髪は服の値段しだいだな……」
少女「うーん、まあ髪はもう少し伸ばしてもいいか……」

ニート「ついでに寝間着も買ったらどうだ? 普段はTシャツに短パンで身体も冷えるだろ」

美少女「短パンっ? まだ冬だよ少女ちゃん……」

少女「ほら、馬鹿は風邪を引かないっていうし」

ニート「ちなみにコイツの学力は今の美少女より上だからな」

美少女「そ、そうなんですか……」

少女「やっぱり師匠の指導の賜だね」ニコ

美少女「指導方法は私の頃と一緒ですか……?」

ニート「いや、もちろん改良を重ねている」

美少女「じゃあ……国語は?」

少女「ええと、例えば現代文の文章作成能力の鍛錬だったら」
少女「乗り物に乗っている間は外の風景を可能な限り、頭の中で文章化する。とか」

美少女「頭の中で……?」

少女「隣の車は若者に人気のある排気量1300ccの黒色乗用車。中央分離帯には信号を億劫に感じたのだろう、年季の入った灰色の中折れ帽を被った初老の…」

美少女「ちょっと、待って」
美少女「それを…乗り物に乗る度に?」

少女「はい、初めは面倒ですけど慣れれば考えなくてもスラスラ出てきます」

ニート「俺は歩いている最中に、現状の説明を脳内でしながら歩行しろと言ったんだが…」
ニート「……自転車でもどこでもやるようになってからはよくスピードに脳内説明が付いていくもんだと関心する」

美少女「そ、それは……難易度以上に持続させるのが大変そうですね…」タラ

少女「そういえば…」
少女「……保健体育だけ教えてもらってないような」

ニート「保健体育なんて人生において対して重要じゃないだろう」

美少女「科学や歴史よりは生きる上で役立つと思いますけど」

ニート「そうか、言われてみればそうだった」
ニート「気が向いたら教えてやる」

少女「おー初めて教わる教科!楽しみだな~っ」ニコニコ

美少女「……」
美少女「私は教わってません」

ニート「?」

美少女「私のときも、保健体育は指導科目に入ってなかったので、私も教えてもらってませんっ」

ニート「教科書でもめくってろ。以上だ」

美少女「……ずるいーずるいなー」

ニート「こどもみたいな態度とるな……」ハァ

――…
【ショッピングモール 駐車場】

ニート「……」

ガチャ

少女「ただいま~」
ドサ

ニート「おう。気に入ったものは買えたか?」

少女「うん、カーディガンに、ニーソックスに…」
ニート「他にも買ったのか。まあ予算内なら良いが」

美少女「あの……私の分までお金を出していただいて…」

ニート「良い良い、ついでだ。俺からのプレゼントだと思え」

美少女「教官……からのプレゼント…これで3つ目ですね」ニコ

ニート「……」
ニート「前にプレゼントなんてしたことあったか…?」

美少女「初めてのアレは……?」
美少女「二回目ならインパクトもあったので忘れてませんよね?」

ニート「……」

ニート「…………なにを言ってるんだこの女は。」

美少女「……まさかとは思いますけど」
美少女「本当に忘れたんですか?」

ニート「捏造だ。記憶に無い」

美少女「私は今でも大事に飾ってあるのに……」

少女「なにを貰ったんですか?」

美少女「1回目が下着で…あっ、勿論こっちは飾ってないよ。小学生の頃だったから履いて使ったし」
美少女「二回目が……」

ブルゥウウゥウウ

ニート「ほら、もう遅い時間だし行くぞ」

美少女「話はまだ途中ですよ~」

ニート「今度聞く今度」
ニート「美少女はここから家が近いから歩いて帰るんだろう?」

美少女「はい…あの、二回目は…」

ニート「また明日な」
ガチャン
ブロロロロロロロロ…

美少女「……」
美少女「……私はすごく嬉しかったんだけどなあ…」シュン

――…【ニート宅】

ニート「先に風呂入れよ」
ガサゴソ…

少女「はいっこれ」スッ

ニート「ん……なんだこれは?」

少女「服と靴下以外にも買ったものがあるって言ったでしょ」
少女「これ、師匠へのプレゼント」ニィ

ニート「……」

少女「自分で働いて稼いだお金じゃないけど…」
少女「……いつか働いて、お給料が貰えたら今までのお返し、たくさんするから…」

ニート「……」
ニート「ばか、俺がしたくてした事だ。それに対するお返しなんていらん」

ニート「……だが恩返しならありがたくもらう」

少女「……うんっ」ニコッ

――…
ニート「yes/no枕……」タラ

――…

ニート「授業参観は何時限目からだった?」

少女「3時間目でーす…っと」
ヌギ

ニート「美少女が4時限目だから…先に少女の方か」

少女「ん……っと」
ハキハキ

ニート「着替えが済んだら朝のストレッチ。その後に…」

――…
少女「それじゃあ、いってきます!」

ニート「いってこい」

ガチャン…

ニート「……」
ニート「枕は両方"NO"にして寝たはずなんだが…」

ニート「……朝起きたらどっちも"YES"に変わっていたとかどんな寝相だ」

【学校 クラスルーム(少女)】

クラスメイト♂『少女さんは今日も綺麗だな……』ヒソ

少女『……』

クラスメイト♀『それはそうよ』ボソ
クラスメイト♀「非公式のミスコン企画で500票中、100票も入れられたくらいなんだから」

クラスメイト♂「1位は先輩のあの人だろ?」
クラスメイト♂「2年だけでみれば、美少女さんより少女さんの方が票数は上だったみたいだけどな」

クラスメイト♀「なんでかわかる?」
クラスメイト♀「1年と3年生に配ったミスコン対象者の写真は顔写真だけど、2年生に配ったのは全身を映した写真だったの」

クラスメイト♂「それがなんの違…」
クラスメイト♂「……ああ、そうか」

クラスメイト♀「2年の男子票はほぼ全部入ったみたい……」ハァ

クラスメイト♂「……でも、少女さんはクールだからそういう事には興味無さそうだよな」
クラスメイト♀「本当そうよね…今もきっと深い事を考えているのよ」キュン

――…

少女「(師匠が授業参観にくるっ師匠が授業参観にくるっ♪)」ニコニコ

キーンコーンカーンコーン…

スタスタ
教師『席につけー』

ザワザワ…
教師「この時間は保護者の皆さんが見ている中での授業だ」
教師「恥ずかしがらずに手をあげるんだぞ」ハハ

ザワザワ…

少女「……」チラ

教師「どうした少女。保護者の列が気になるのか~」ハッハッハ

少女「……」チラ
少女「……来てない」

教師「少女は一番前の席で皆が見える位置なんだから、きちんと授業を受けるんだぞ」ハッハ

ガラッ

『すみません遅れました…』ボソ

教師「お気になさらずにどうぞ」ハッハッハ

少女「!」ピコンッ
少女「~~」パアァッ

ニート「(少女のやつ……なにが嬉しいのかアホ毛が立ってるぞ)」

――…カツ…カツ
教師「よって解は……」カツカツ

少女「……」ソワソワ
少女「……」チラ

ニート「(落ち着かんやつだ)」

少女「……」チラ

ニート「(おっ、目があった)」

少女「」ニコ

少女「……」チラ
少女「……」フリフリ

ニート「(手首を振ってる…)」フリ…

少女「~~っ」ニコニコ
少女「……」(ワーキャー)

ニート「(机につっぷしてなにやら悶絶している…)」
ニート「(……こうして授業参観に保護者が来るのは初めてなのかもしれん)」

ニート「(だが…)」
ニート「(……他のクラスメイトが変に思わないのだろうか)」


クラスメイト一同『(いつもはクールな少女さんが可愛すぎて生きるのが辛い)』

キーンコーンカーンコーン…
教師「保護者の皆さん本日は忙しい中……」
――…
ザワザワ

少女「……」スッ
ツカツカ…

クラスメイト♀『少女さんが保護者の列へ…!』ヒソ
クラスメイト♂『きっと"こないでって言ったでしょ(キリッ)"ってクールに言うんだっ』ヒソッ

ツカツカ…

少女「……」

ニート「……」

少女「……」ジ…
ニート「……」

少女「……どう、だった?」モジ


クラスメイト一同『(少女さんが可愛すぎて鼻血がヤバい)』

ニート「ああ……頑張ったな」ナデ

少女「…………やったっ」テレテレ

クラスメイト一同『少女さんの照れ顔が見れてもう気兼ね無く逝ける』

ニート「たしかに……こうして見ると大人になったなって感じる」ナデ

少女「……そう?」ニコ

ニート「4年前とは外見だけじゃなく精神も確実に大人になっている」

少女「綺麗になった? なんて。」ニコ

ニート「そうだな……確かに美人になったな」

少女「ぇ……」

ニート「……綺麗になった」

少女「……」
少女「……」ボンッ

少女「……きゅう」プシュ~

ニート「どうかしたか?」

少女「ぇ……ぁ…」カアァ
少女「な、なんでもないっなんでもないっ!」ブンブン

ニート「そうか…それじゃあ俺は美少女の方に顔を出してくる」
スタスタ…

少女「い、いってらっしゃい……」フリフリ

【体育館】
ピッピー

ニート「体育の授業参観とは斬新だな……」

ニート「美少女は……」キョロ

美少女『ほらっクラスメイト♀ちゃんもこっちに』ニコ

クラスメイト♀『えーいいよ~バスケよりバレーが良いー』

ニート「一緒にいる子は…いつも美少女と遊んでいたあの子か」

美少女「――あっ」チラ
ニート「おっ」フリ

美少女「教官っ!」
タッタッタ

美少女「見に来てくれたんですねっ」ニコッ

ニート「当たり前だが体操着はジャージなんだな」
美少女「教官の指導ならスパッツに履き替えるんですけどね」クス

ニート「保護者じゃないが見学していいのか?」
美少女「今日は両親が二人とも来れないみたいなので、教官が保護者って事にしておきますっ!」

ニート「おっ……テンション高いな。指導し始めの頃みたいだ」

美少女「久しぶりに教官が見てくれると思ったらつい……」ハハ

ニート「……にしても」
ニート「足が長いな…」

美少女「そうですか?」

ニート「短パンから伸びる白い脚が眩しい…」
ニート「……髪の毛以外に毛なんて生えてないんじゃないか? ってくらいツルッツルだ」

美少女「髪の毛以外には生えませんね…女子だからかな」

ニート「毛穴の存在すら感じとれん」
ニート「腹もくびれて華奢で…本当に内蔵が全部あるのか? 2、3個入ってないだろ」ポンポン

美少女「くすぐったいですよ」クス

クラスメイト♀『あの……美少女』

美少女「?」

クラスメイト♀『もう授業始まってるんだけど……』

ザワザワ…

美少女「ぇ……あっ」カアァ
アタフタ

帰宅してから深夜1時までしか時間がとれない自分に非がありますが、
実は>>1000までに丁度いい区切りをしようと思っていたのですが、若干足りません。

続きはSS制作で。という案があるので、現在SS制作で書いているSSが終わり次第、同タイトルで立てたいと思います。

三部より先も書く可能性がありますのでご了承を。
埋まるまでもう少しありますが、今はここまでにしたいと思います。

保守・支援・その他レスをくださった方々、ありがとうございました。

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     /              ヽ
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   「l  r ―- 、  r' - ┘ h         
   |.i'  "_..二. 〉  z@ニ=  |.|
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