ほむら「メモリーズウィズユー」(704)

ID:xYaDWycA0

私の名前は暁美ほむら。
この4月から見滝原中学校に転校する2年生。

 4月23日
  昼
   ほむらの部屋
  
ほむら「……登校は25日からね」

ほむら(勉強、ついていけるかしら)ドキドキ

ほむら(ずっと病院で寝てたし、体育も心配ね)ドキドキ

ほむら(友達…は)

ほむら(いなくてもいいわ、1人のほうが気楽だもの)

ほむら(前の学校でもお見舞いに来てくれる人なんていなかったもの)

 昼過ぎ

ほむら(………暇だわ)ボー

ほむら(予習も今日の分は終わらせたし)

ほむら(そうだ)

ほむら(ちょっと街を冒険してみようかしら)

ほむら(近所のコンビニくらいしか知らないし)

ほむら(学校が始まったらきっと忙しくなるし)

ほむら(今のうちに見回っておきましょう)

 …数分後

ほむら(…私服)ジー

ほむら(なんか…久しぶりだとへんな感じ)

ほむら(ずっとパジャマだったし)

ほむら(へ、変じゃないわよね)クルクル

ほむら(よ、よし、行くわ!)

ガチャ

 街

ほむら(………)

ワイワイ ガヤガヤ

ほむら(人が、いっぱい)

ほむら(すごい)

ほむら(えっと、どうしよう)

ほむら(とりあえずあっちからいってみよう)トテトテ

 …数十分後

ほむら(ここが見滝原中…)

ほむら(…病院より大きいわ)

ワイワイ キャーキャー

ほむら(…もう下校時間)

ほむら(…やっぱり制服可愛いなぁ)

ほむら(…あの金髪の人、すごい似合ってる)

ほむら(お嬢様、って感じ)

ほむら(……私、制服似合うのかしら)

ほむら(髪、真っ黒だしエレガントすぎる気が…)

ほむら(別のところに行こう…)トボトボ

 夕方 
  公園

ほむら(…どうしよう)

ほむら(迷ったわ…)

ほむら(えっと、中学のほう、むこう?から来たから…)

ほむら(…駄目だ、迷子ね)

ほむら「はぁー…」

ほむら(交番でもあれば道が聞けるんだけど…)

ほむら「っはぁー……」


???「あの、何か困ってますか?」

顔をあげると、そこにいたのは1人の少女だった。
私が入学する中学の制服に身を包んだ少女の、
2つに縛った桃色の髪の下から覗く瞳は心配そうに私を見つめていた。

ほむら「…えっと」

???「あ、ごめんなさい」

???「なんだか…困ってそうに見えて…」

これが

これが、まどかと私の出会い。
私とまどかの1年間の始まり。

???「えっ!あなたも見滝原なんだ!?」

ほむら「ええ、25日から」

???「あっわたし2年なの」

ほむら「奇遇ね、私も2年よ」

???「明後日からかー、同じクラスだといいなぁ!」ウキウキ

まどか「わたし、鹿目まどか、まどかって呼んで?」

ほむら「…暁美ほむらよ」

まどか「ほむらちゃん、って呼んでいいかな?」

ほむら「…えっと」

ほむら「私、あまり名前で呼ばれたことが無くて」

ほむら「すごく変な名前だし…」

まどか「そんなことないよ!かっこいいと思うなぁ」

ほむら「…そうかしら」

まどか「そうだよ!」

ほむら(…………)テレ

まどか「そうだ、ほむらちゃん何か困ってるんだったよね?」

ほむら「…ええと、迷子になってしまって」

ほむら「自分の家が分からないの」

ほむら「だから交番を教えてくれると助か」

まどか「一緒に探すよ!!」

ほむら「え」

まどか「わたしもほむらちゃんの家、一緒に探してあげる!」

まどか「どっちから来たか分かる?」

ほむら「えっと、学校のほうから来たのだけど」

まどか「じゃあこっちだね!行こう!」

ほむら「…え、ええ」

 …夜

ほむら「…!ここだわ…」

まどか「ここ!?」

まどか「よかった~、見つかってよかったよ!」

ほむら「…ええ、助かったわ」

ほむら「…ありがとう、鹿目さん」

まどか「もー、まどかでいいのに」

まどか「でもほんとよかった!」ニヘ

まどか「じゃあわたし行くね、ほむらちゃん」

まどか「また学校でね!」バイバイ

ほむら「……」バイバイ

 ほむらの部屋

ほむら(つ、疲れた…!)ドサッ

ほむら(7時か…、4時間近く迷ってたのね)

ほむら(鹿目さん…)

ほむら(また会えるかしら)

ほむら(……………)

ほむら(………)Zzz…

 4月25日
  朝
   ほむらの部屋

ほむら(せ、制服…)ドキドキ

ほむら(絶っ…対似合ってない…、憂鬱だわ…)ドキドキ

ほむら(…タイツも、新しいの開けようかしら)ビリビリ

ほむら(そろそろ行かなきゃ)

ほむら「…行ってきます」ガチャ

 教室

先生「それじゃ、自己紹介いってみよう!!」

ほむら「…暁美ほむらです」

ほむら「…………」

ほむら「…よろしく、お願いします」ペコ

先生「…えっと、」

先生「な、仲良くしてあげてねー?」

 休み時間

生徒A「暁美さん、前はどこの学校行ってたのー?」
生徒B「すっごく綺麗な髪だよねー」
生徒C「なんか部活とかやってた?」

ほむら(…うるさいわ)イライラ

ほむら(興味本位で近寄ってくるならほっといてくれないかしら)

ほむら(どうせ、すぐに飽きるに決まってるんだから)

まどか「あ、暁美さんっ」

ほむら「………!」

まどか「保健室行かなくちゃいけないんだよね?」

まどか「わたし、保険係なんだ、案内してあげる!」ニコ

 渡り廊下

ほむら「………あの」

まどか「ごめんね、みんな転校生なんて珍しいからはしゃいじゃって」

まどか「…クラスメイトになれたね!」ニコ

ほむら「…鹿目さん」

まどか「…まどか、って呼んでって言ってるのにっ」

ほむら「…でも」

まどか「ね、名前で呼んでよほむらちゃん」

ほむら「……ま」

ほむら「……まど、か?」

まどか「……てへへ」ニヘ

まどか「これからよろしくね、ほむらちゃん」ギュッ

ほむら「……………うんっ」

 お昼休み

さやか「……突如として現れたミステリアス転校生暁美ほむら!」

さやか「…実はまどかは前に1度会っていて」

さやか「そして今日運命の再会を果たした…と」

まどか「うん!わたしもびっくりしちゃった!」

ほむら「…………」モジモジ

さやか「それはあれだ!2人はきっと前世で結ばれた仲だったんだ…!」

さやか「時間を超えて再び結ばれた赤い糸っ…!くーっ、あこがれるなぁ!」

まどか「そ、そういうのじゃないよぉ!!」アタフタ

さやか「あぁしかし!それでもあなたの恋は実らない!」

さやか「なぜならあなたにはすでにさやかちゃんがいるのです!!」ガバッ

まどか「さ、さやかちゃぁん!!」

仁美「こ、これが禁断の愛っ…!?」ホゥ

まどか「仁美ちゃんも見てないで止めて!!」

ほむら「……………」カアァ

 放課後

さやか「いやーしかし偶然ってのもあるんだねえ」

まどか「わたしもびっくりしちゃった、朝に転校生って聞いてもしかしてって思ったけど」

まどか「ほんとにほむらちゃんだったなんて」

ほむら「私も驚いたわ…」

ほむら「まさかまどかとまた会えるなんて思ってなかったし…」

さやか「ますます運命の赤い糸を感じちゃうな…」

さやか「よーし、どっか遊びにいこっか?」

まどか「あ、いいね!」

さやか「転校生はどっか行きたいところある?」

まどか「だめだよさやかちゃん、『転校生』なんて」

まどか「ちゃんとほむらちゃんって呼んであげないと」

まどか「ほむらちゃんもちゃんとさやかちゃんって呼ぶんだよ?」

ほむら(なかなか名前で呼ばなかったのを根に持ってる…?)

さやか「ほむら、どっか行きたいところ、ある?」

ほむら「…そうね」

ほむら「CDショップは近くにあるかしら」

さやか「CDショップ?」

ほむら「えぇ、欲しいアルバムがあるのだけど、ネットじゃ見つからなくて」

さやか「ふっふーん!そういうことならまかせなさい!」ギラン

まどか「さやかちゃんはね、CD探しの天才なんだよ」

 CDショップ

ほむら「……広いわ」

さやか「よっし、んじゃちょっと探してくるね!」ダッ

ほむら「行っちゃった…」

まどか「さやかちゃん、ちょっと乱暴なとことかあるけど」

まどか「友達思いの、とってもいい子なんだよ」

ほむら「…ええ、そうね」

ほむら「…でも」

まどか「…?」

ほむら「…友達思いなのは、まどかもだわ」

まどか「ほ、ほむらちゃんったら…」カアァ

まどか「~♪」シャカシャカ

ほむら(…まどかは演歌が好きなのね、意外だわ…)

さやか「おーいほむら、あったよー」スタスタ

さやか「はい『薔薇とダイヤモンド』これでしょ?」

ほむら「…ほんとに見つけたのね」

さやか「いやーあたしの手にかかればこれくらい朝飯前よ!」

ほむら「ありがとう、…さやか」

さやか「いやいやー」ニヘ

 喫茶店

まどか「ほむらちゃん、紅茶好きなの?」

ほむら「そうね、コーヒーは苦手だわ」

さやか「ならマミさんと仲良くなれるかもね!」

ほむら「マミさん?」

さやか「あたしたちの先輩、紅茶とかすごく詳しいんだよ」

まどか「おまけに頭もよくて、料理上手で…あとで紹介するね?」


 夜
  ほむらの家の前

まどか「じゃあまたね、ほむらちゃん!」

さやか「おやすみー」

ほむら「…ええ、また明日」

ガチャン

ほむら(つ、疲れた…)ドサッ

ほむら(8時か…)

ほむら(まどかと、さやかと、仁美…)

ほむら(友達かあ……)

ほむら(……………)

ほむら(………えへへ)ニコ

 5月19日
  放課後

まどか「はー、やっと中間テストも終わったねえ」

さやか「赤点もなかったし、ほんと仁美のノートのおかげだわあ」

ほむら「さやかは少しは自分でどうにかすることを覚えるべきね」

さやか「いーのいーの!次は7月までテストはないんだから!」

まどか「えへへ…そういえばマミさんからメールが来てたよ」

まどか「テスト終わったし遊びにこない?って」

ほむら「それじゃあ、巴さんのマンションに行きましょうか」

 マミさんのマンション

ピンポーン

マミ「はーい」ガチャ

さやか「ケーキ頂きにきましたー!!」

まどか「さ、さやかちゃん…」

ほむら「おじゃまします、さやかは無視してください」

さやか「ひどっ!?」

マミ「ふふ、いらっしゃい」

マミ「あがって?紅茶の用意がしてあるわ」

マミ「それと、あと少しで佐倉さんも来ると思うから」

さやか「えー杏子来るのー」

さやか「あいつ来るとお菓子全部食い尽くすからなー」

まどか「でもさやかちゃん、嬉しそうだよ」

マミ「美樹さん、佐倉さんのこと大好きだもんね?」

さやか「そ、そんなのじゃないっすよー!?マミさん!?」カアァ

ほむら「…佐倉さん?」

まどか「あ、ほむらちゃん会うの初めてだっけ?」

まどか「佐倉杏子ちゃん、マミさんと同じで3年生」

まどか「でも見滝原じゃなくて、隣町の神学校に通ってるの」

さやか「んで大食い早食いの食欲魔神」

さやか「気を抜くとほむらの大好きなマミさんお手製パウンドケーキ根こそぎ食われるよ?」

ほむら(…どんな人なのかしら)

 …しばらく後

マミ「…でね、その時」

ピンポーン

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン

ほむら「!?」ビクッ

マミ「あ、佐倉さんね」

さやか「あいつ、普通に鳴らせないのかしら」

ほむら「…………」ドキドキ

杏子「よー、邪魔するよ」

マミ「いらっしゃい佐倉さん」

杏子「んーっマミーっ」ギュー

さやか「ちょっと!玄関口で抱きしめないの!」

杏子「相変わらずうっせーな、さやかは…」

杏子「ん?誰?」

ほむら「あ、暁美ほむらです」ペコ

杏子「どっかで会ったっけ?」

まどか「違うよ杏子ちゃん、ほむらちゃんだよ」

さやか「ほら、前に言った転校生」

杏子「へー、あんたが………」ジーッ

杏子「くうかい?」ゴソゴソ パッ

ほむら「え?……ありがとうございます…」

ほむら(うんまい棒、コーンポタージュ味…)

マミ「それじゃ、中間テストの終わりを祝って!」

みんな「かんぱーい!!」

ほむら「…紅茶で乾杯?」

まどか「なんかもう恒例行事だから…」

杏子「むぐむぐむぐ…」

さやか「あ゛ーっ!マミさんの蒸しパン…!」

マミ「み、美樹さん、まだあるから…」

まどか「杏子ちゃんはテストどうだった?」

杏子「…期末に期待してくれ」ポリポリ

さやか「神学校のテストってどんなの?お祈りとかあるの?」

杏子「そんなのねーよ、普通に数学とか現文とか?」

杏子「でも歴史は宗教史とかかな」

さやか「歴史…歴史は苦手…っ!」

ほむら「さやか、仁美のノートに頼り切ってたものね」

マミ「そうだ、みんな夏休みは暇かしら?」

まどか「夏休み?」

マミ「ええ、せっかくだから5人で旅行とかどうかなって」

マミ「暁美さんは夏を過ごすなら海派?山派?」

さやか「あたしは断然海派!!」

杏子「お前じゃねぇ座ってろ」ムグムグ

ほむら「どちらかと言えば…海派です」

マミ「じゃあ海に行こうかしら、どう?」

さやか「さんせー!!」

杏子「まぁいいんじゃねぇの?」モグモグ

まどか「えへへ…楽しみだなぁ」

まどか「ね?ほむらちゃん?」ニコ

ほむら「…ええ」ニコ

まどほむさや杏「おじゃましましたー」

マミ「ええ、みんな気を付けてね?」

さやか「さてまどか、帰ろっか?」

まどか「うん、さやかちゃん」

杏子「あたしは…ブラブラしてから帰ろうかな」

ほむら「私は真っ直ぐ帰るわ」

さやか「ん?あんたら方向一緒じゃない?」

ほむら「え?」

さやか「杏子がブラブラしてく時って大体ゲーセン寄るでしょ」

さやか「そうすると西のほうだから、ほむらん家方面よね」

杏子「なんであたしの行動範囲知ってんだよ…」

まどか「じゃあ、一緒に帰ったらどうかな?」

まどか「いつも杏子ちゃん1人で帰るから心配だったんだ!」

ほむら「…」テクテク

杏子「…」テクテク

ほむら「…あの、佐倉さん」

杏子「ん?杏子でいいよ?」

杏子「あんまりかしこまったの好きじゃないんだ」

杏子「さやか達も名前で呼ぶしね」

ほむら「じゃあ…杏子さん?」

杏子「さんもいらないっ」

ほむら「…杏子」

杏子「ん、よし」

ほむら「……巴さんはいいの?」

杏子「あー、マミは…あの性格だから…」

ほむら「……」クス

杏子「…へへっ」ニヘ

杏子「うんまい棒もう1本くうかい?」

ほむら「ありがとう、杏子」

 6月25日
  お昼休み
   教室
    雨

ほむら「……止まないわね、雨」ザー

まどか「そうだねえ、もう何日ふってるのかな」ザー

さやか「えっと、もう3日くらい」ザー

仁美「嫌ですわ、髪はまとまらないし…」ザー

ほむら「そうね…ローファーに水は入るし…」ザー

まどほむさや仁「はぁ……」ザー

まどか「…暇だね」

さやか「いつもなら屋上だけど…」

ほむら「最近はずっと教室…」

仁美「こうも降り続くと気が滅入りますわ…」

まどほむさや仁「はぁ……」

これ魔法少女がいない世界の話しだよね?
ということはこのほむほむは素でクールビューティーということか

まどか「…ほむらちゃんって、髪長いよね」

ほむら「病院にいると髪の毛切れなくて…」

ほむら「それからなんとなく長めにしてるのだけど」

仁美「よく髪が纏まりますわね…羨ましいですわ…」

さやか「なんかやってんの?」

ほむら「別に…っていうかそんな言うほど纏まってないわ」

ほむら「今日も毛先が跳ねてるし……」

>>65
魔法少女要素皆無
ほむらはふつうほむ
ただ「何故こうならなかった」を書いてるだけ
分かりにくくてすまぬ



まどか「あ…ほんとだ…」ビョン

さやか「さわるとはずむね…面白っ」ビョン

ほむら「…人の髪で遊ばないでくれるかしら」

仁美「…跳ねるなら、結ってみてはいかが?」

ほむら「結うって…まどかくらいの長さならいいけど」

ほむら「こんなに長いとあんまり意味ないわ」

仁美「いえいえ…ただ単に縛るのではなくて」

仁美「こう…編んでみたりだとか」

さやか「いいかもね、あたしゴムあるよ」ゴソゴソ

まどか「さやかちゃんなんでゴム持ってるの?」

さやか「いやこの時期晴れると蒸すからさ…括る用にね」

まどか「どうするほむらちゃん…三つ編み?」

ほむら「そうね…まずはやっぱり三つ編みかしら」

仁美「では失礼して…」シュルッ

ほむら「…どうかしら」ドキドキ

仁美「…えっ、と」

まどか「こ、これは…」

さやか「まとめた髪が外に跳ねて…」

まどさや仁(海老…、エビだ……)

ほむら「………どうなってるの?なんとか言って?」ドキドキ

仁美「…ごめんなさいほむらさん…」

まどか「ぜっ、全部一纏めにしてるからヘンなんだよ!わたしがやるよ!」バッ

ほむら「ヘン!?変なの!?」ガーン

さやか「ぶっ…!くく…!!」プルプル

さやか「…写メっていい?」プルプル

まどか「ほむらちゃんの髪、途中で2つに分かれちゃってるから…」

まどか「この流れに沿って2つに編めばいいんじゃないかな…」

まどか「…これでどうかな?」

さやか「おぉう…これなら…」

仁美「…素敵ですわ…」ウットリ

ほむら「ありがとうまどか…」

まどか「ううん、どういたしまして」

 次の日
  朝
   教室
    雨

さやか「うへー、おはよう」ガラッ

まどか「おはよー」

ほむら「おはようみんな…」

さやか「あれ?ほむら…」

まどか「ほむらちゃん、三つ編みじゃないね」

まどか「やっぱり嫌だった?」

ほむら「いえ…すごく気に入ったのだけど…」

まどか「だけど?」

ほむら「あのまま外にでると…湿気で髪が持ち上がって…」

ほむら「左右に分かれて…」

ほむら「…まるで猫又みたいな感じに…!」プルプル

まどさや仁「…あちゃー」

 7月21日
  昼
   体育館

校長「では、これで1学期はおわりです」

校長「みなさん、また9月1日に会いましょう」

 帰り道

さやか「うっー!やっと終わった!!」

まどか「明日から夏休みかぁーっ!」ウキウキ

ほむら「夏休み…楽しみだわ…!」

まどか「ほむらちゃん嬉しそう…」

ほむら「去年は病院のベッドだったから…」

さやか「久しぶりの夏休みってわけね」

さやか「じゃ、お祭り行こうお祭り!」

まどか「お祭り?」

さやか「うん隣町の夏祭り、ちょうど今日の夜だよ」

まどか「じゃあマミさんと杏子ちゃんも誘おう!」

ほむら「巴さんにメールするわ」ポチポチ

さやか「じゃああたしは杏子に」ポチポチ

 夜
  隣町
   商店街

ワーワー ガヤガヤ

まどか「うわー出店いっぱい!」

ほむら「すごいわ…」

マミ「ところで、佐倉さんはどこかしら…?」

さやか「集合時間とっくに過ぎてんのに…!あいつ地元民でしょ!?」

ほむら「案外そのあたりにいるんじゃないかしら」キョロキョロ

マミ「…ねえ、ひょっとしてあれ?」

さやか「え?」

杏子「………………」チクチクチク

杏子「………………」チクチクチクバキッ

杏子「うおおおおおお500円がー!!」

まどほむさやマミ(かたぬき…!!)

杏子「うう…!500円…!」

マミ「かたぬき錬金術は身を滅ぼすわよ?」

さやか「元気だせって、からあげやるから」ムグムグ

杏子「さやかっ……!」ガシ

まどか「見てみてほむらちゃん、金魚すくいだよ」

ほむら「ほんとね…なぜかでっかいカメもいるわ…」

さやか「ふふふ…!ここは金魚すくいマスター、さやかちゃんにおまかせあれ!」

ほむら「さやか、金魚すくい得意なの?」

さやか「ほむら、あたしの右手にはなにがある?」

ほむら「からあげね」

さやか「そう!からあげだ!」

杏子「…!さやかあんたまさか!!」

さやか「そう…!ねらいは金魚すくいのポイ!」

さやか「ポイの紙にからあげの油を塗ることで!」

さやか「水を弾き大量の金魚を掬うのだ!!」

まどか「さやかちゃん!!」

さやか「ふふ…まかせろまどか、出目金だろうとグッピーだろうと…!!」

まどか「もなかだよ」

さやか「え」

マミ「…よい子は真似しちゃだめよ、暁美さん?」

ほむら「そうですね」

杏子「もぐもぐ…」

さやか「相変わらずあんたは食ってばっかね」

杏子「もぐ…ん?くうかい?」

さやか「いい…見てるだけでお腹いっぱいだわ」

杏子「お…クレープだ、食べよう」

さやか「…お祭りのクレープって絶対列できてるよね」

杏子「さやかも食うのか?」

さやか「うん、バナナクリーム」

まどか「ほむらちゃんお好み焼き半分こする?」

ほむら「そうね…頂こうかしら」

マミ「あ、いいなあ、私にも頂戴?」

まどか「いいですよ、はいっ」

マミ「ありがと、それにしてもクレープの列長いわね」

まどか「2人とも時間かかっちゃうかなあ」

ほむら「もぐもぐ…」

杏子「あー食った食った」フゥ

ほむら「くじびきでハリセンがあたったわ…300円のハリセンってどうすればいいのかしら」

さやか「あたし吹くと伸びる笛だよ…どうすんのこんなの…」

まどか「もうお祭りも終わりなんだね…」

まどか「なんだかさみしいなあ…」

ほむら「……まどか」

マミ「なに言ってるの鹿目さん?」

マミ「夏休みはまだ始まったばかりよ?」

まどか「マミさん…」

まどか「そ、そうですよね!!」

まどか「えへへ、旅行もあるし」

まどか「楽しみだなあ!」









さやか「そーいやあんた、期末どうだった?」

杏子「…卒業はできる」

腹減った

需要なかったら落として

チキンラーメンまずい

再開

言っとくがこの先エロはない

エロは無い

 8月2日
  マミさんのマンション

マミ「…今日集まってもらったのは他でもないわ…」

まどほむさや杏「ごくり…!」

マミ「…旅行中に泊まるホテルの」

マミ「部屋割りについてよ…!!」

マミ「場所は○○市のホテル」

マミ「海にほど近い人気のホテルよ」

マミ「なんとか予約はとれたんだけど…」

マミ「5人部屋はもう満室だったわ…!」

さやか「…それってどういう」

マミ「部屋は2つ、3人部屋と2人部屋」

マミ「ここにいる5人が半分になることになるわ」

杏子「つまり…!」

マミ「ええ…!」

まどか「ぐっぱですね…!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ほむら「………」

ほむら(どうせ寝る時以外同じ部屋に集まると思うのだけど言うのは野暮かしら)

※ぐっぱ
人数を半分に分ける時にやるグーとパー限定じゃんけん
人数や地域により、ぐっとっぱだったりぐっちょっぱだったりする

マミ「それじゃ行くわよ…!」

杏子「せーの、ぐっぱ!!」

バッ

マミ「……!!」


まどか…パー
ほむら…グー
さやか…チョキ
杏子…グー
マミ…グー

みんな「………………」

マミ「美樹さん……」

さやか「…すいませんでした」

ヒュー!!さすがさやかだぜ

結果
まどか・ほむら・マミ…グー
さやか・杏子…パー

マミ「とりあえずこんなかんじね」

まどか「同じ部屋だね、ほむらちゃん!」

ほむら「そうね…」

杏子「…さやか寝相悪そぅ」

さやか「ベッド違うんだからいいでしょうよ…!」

 8月3日
  早朝
   駅

マミ「みんなそろったわね」

杏子「マミ、電車まだ?」

マミ「6時37分の電車だから次ね」

マミ「ついたらホテルに荷物置いておもいっきり泳ぎましょう!!」

さやか「いえーーーーーーぃ!!」

まどか「見てみてほむらちゃん、もう下に水着着てきちゃった」ピラ

ほむら「ピンクね、よくにあうと思うわ」

さやか「あら…まどかさんったら大胆!」

まどか「べ、別にぱんつじゃないから恥ずかしくないもん」

さやか「子供かよ、ぱんつじゃなければいいってわけでも…そういえば」

さやか「もう1人、子供みたいなのがいたよね…!」ニヤリ

杏子「…………んぅ」Zzz

さやか「うへへ…!杏子はどんな水着なのか…!」ニヘニヘ

まどか「ちょ、ちょっとさやかちゃん…?」

さやか「御開帳っ!!」グイッ バサアア

まどか「あ」

ほむら「え」

マミ「え」

さやか「…………おれんじ」

杏子「……………う?」

杏子「なんか、すーすーして………」

杏子「…………」

さやか「………えへ☆」

杏子「…………っ!!」カアァ

杏子「うわああああああああああん!!!」バキャァァ

ほむら「さやかが100%悪いと思うわ」

 海

さやか「海だああーーーー!!」ズダダダダ

杏子「海だあああああーー!!」ズダダダダ

まどか「2人ともー!服、ふくーーー!!」

ほむら「…着衣水泳でもやるつもりかしらね」

ほむら「さて、更衣室は…と」

ほむら「まどかはビキニなのね」

まどか「えへへ…ちょっと恥ずかしいなあ」

ほむら「とても似合ってると思うわ」

さやか「そういうほむらは黒かあ、セクシーですなあ」ニヨニヨ

さやか「あたしもビキニ!この海のような青!」バサア

まどか「あれ?さやかちゃん白にするって言ってなかったっけ?」

さやか「うっ…」

杏子「それはな、まどか」

ほむら「杏子」

ほむら「杏子は赤ね」

まどか「うわー杏子ちゃんも似合うなあ」

杏子「へへ…だろ?…ってそうじゃなくて」

杏子「まどか、ほむら耳貸せ」コソコソ

まどか「?」

杏子(白の水着は…透けるんだよ)コソコソ

まどほむ「!!!」

マミ「おまたせー」

まどか「あ、マミさーん」

杏子「遅えぞマミー」

マミ「ごめんね更衣室混んでて…」

マミ「……どうしたの?」

まどか「……ま、マミさん」

ほむら「……白」

まどか「マミさんが、マミさんがぁ」

ほむら「まずいわね…このまま海に入ったら」

ほむら「巴さんのあの肢体が大衆の面前にさらされることに…!」

まどか「ど、どうしようほむらちゃん…!」

ほむら「犯罪的だわ…!」

マミ「ちょ、ちょっと2人とも?」

マミ「も、もう、水着が濡れて透けるわけないでしょ!」

さやか「騙したなー!杏子ー!!」

まどか「よ、よかったぁ…」

ほむら「……」ドキドキ

杏子「あっちで焼きもろこし売ってた、うまい」モグモグ

まどか「それじゃ、早速泳ごうか!!」

まどか「あれ、ほむらちゃん泳がないの?」

ほむら「これを膨らませてからいくわ」シュコシュコ

杏子「…浮き輪」フッ

ほむら「し、仕方ないじゃない」

ほむら「私、かなづちなのよ」

さやか「あんた足早いし、泳ぎもいけそうだけどねー」

ほむら「足と泳ぎは関係ないでしょ」

マミ「じゃあ暁美さんに泳ぎ方を教えてあげるわ」

マミ「水が怖い、とかじゃないわよね?」

ほむら「はい、大丈夫です」

マミ「うふふ大丈夫よ、暁美さんならすぐに泳げるようになるわ」

さやか「がんばれほむらー」

ほむら「…………」ドキドキ

抵抗がないから速く泳げそうだよな

マミ「ここなら足もつくわ、支えてあげるからバタ足から、やってみて?」

ほむら「は、はいっ」

バシャバシャバシャバシャバシャ

マミ「……………………?」

バシャバシャバシャバシャバシャ

マミ「………暁美さん?」

ほむら「っぷは、はい?」

マミ「…普通に泳げてない?」

ほむら「私、泳げてました?」

マミ「?ほんとに泳げないの?」

ほむら「ええと…いつも溺れちゃうんですけど」

マミ(泳ぎ方が下手なのかしら?)

マミ(いや、今は普通に泳いでたし…?)

ほむら「あの…」

マミ「じゃあ沖で泳いでみましょうか」

マミ「それじゃ暁美さん、やってみて?」

ほむら「いきますっ」

バシャバシャバシャバシャバシャ
バシャバシャバシャブクブクブクブクブク…

マミ「暁美さーん!?」ザバァ

ほむら「ぷはぁっ!?」

ほむら「死ぬかと思った……」

マミ「どうしてそんな急に沈むのかしら…」

杏子「…あのさぁ」

ははっ、ほむほむバカス

杏子「あんた、浮かないんじゃないの?」

マミ「浮かない?」

杏子「マミから手を放してみなよ」

ほむら「……」パッ

ほむら「…………」ブクブクブクブク…

マミ「ほんとだ…」

 浜辺

まどか「ほむらちゃん、アクエリだよ」

ほむら「ありがとうまどか、口の中が塩っ辛いわ…」

さやか「あんた浮かないのかー」

さやか「それって、なんで?」

まどか「……体脂肪率が低いからとか?ほむらちゃん痩せてるし…」

ほむら「ごくごく…」

杏子「昼飯買ってきたぞー」ダダダダ

マミ「ごめんね、売店混んでて…」ダダダダ

まどか「っ…!?」

まどか「ほ、ほむらちゃん、あれ…」

ほむら「?巴さんがどうか…」

ほむら「…!!」

ゆっさゆっさ

まどか「ま、マミさん…!」ゴクリ…

ほむら「犯罪的だわ…!」ゴクリ…

さやか(なんとなくほむらが浮かないわけが分かったわ…)

マミ「どうしたのみんな?」

杏子「もぐもぐ…」

 夕方
  ホテル
   507号室

まどか「あぁー、疲れたー」モフ

マミ「ふふ、鹿目さんはしゃいでたもんね」

ほむら「髪の毛がまだ塩っぽい…」ワサワサ

マミ「あら…そのまま温泉には行けないわね」

マミ「ちょっとシャワー浴びて落としてきたら?」

ほむら「そうします…」ガシガシ

マミ「…私も後で髪の毛巻き直さなきゃ…」グシグシ

 ホテル
  508号室

さやか「杏子、あんた髪の毛ごわごわだよ」

杏子「んー…いいよ別に…」Zzz

さやか「起きろって!シャワー浴びろ!」

杏子「ご飯まで寝る…起こして…」Zzz

さやか「きょーこー!!」グイグイ

 508号室
  室内のシャワールーム

さやか「なんであたしが…」ブツブツ

杏子「………」Zzz

さやか「ちょっと、頭ゆらさないでよ、洗えないじゃん」シャカシャカ

杏子「……んー」ピタ

さやか「………」シャカシャカ

さやか「海、楽しかったね」シャカシャカ

杏子「…………」Zzz

さやか「…………」フゥ

杏子「……うん」

さやか「!!」

 夜
  508号室

ピンポーン

さやか「はーい?」ガチャ

マミ「ご飯いきましょ?」

さやか「あ、じゃあ杏子起こしてきます」

まどか「ご飯なにかなあ、ほむらちゃん」

ほむら「個人的にはお肉がたべたいわ…!」ワクワク

 コンビニ

杏子「……え?」

ほむら「……巴さん?」

マミ「どうしたの?」

杏子「超豪華フルコースバイキング・海の幸スペシャルはっ!?」ガバッ

マミ「そんなのないわよ?私たち素泊まりだもの」

さやか「通りで一泊3000円なわけだ……」

まどか「見てほむらちゃん、このコンビニスリーエフだよ」

ほむら「そうね、地元はセーブオンばっかだものね…」


※セーブオン…群馬近辺を中心に関東で営業しているコンビニチェーン

群馬と聞くだけで笑ってしまう病

杏子「くそぅ…!あとポテトください…!」シクシク

店員「1139円でーす」

マミ「あら…午後の紅茶がない…」

さやか「ほむらほむら、この卵かけごはんおにぎり気にならない?」ニヤ

ほむら「買うなら自分で買いなさい…私のかごにいれないで」

まどか(カピバラさんスイーツマスコット…!!)ゴクリ

 507号室

みんな「いただきまーす」

さやか「あ、このナポリタンおいしい」

マミ「いつもと違うコンビニだと新鮮ね?」

まどか「これも旅行の楽しみ…なんですかね?」

ほむら(この牛丼…肉が薄いわ…)ガックシ

杏子「さやかー、そのおにぎり一口くれ」

さやか「やだよあんたの一口でかいんだもん」

いいな、青春だな

マミ「さて…それじゃ温泉でもいきましょうか?」

さやか「あーやっと汗流せるよ…」

まどか「…えっと」

さやか「どした?まどか」

まどか「わたし…お部屋のお風呂はいる」

杏子「恥ずかしがんなよー、女同士だろー?」ニヨニヨ

まどか「うぅ…やっぱ恥ずかしいよ」

 温泉

ほむら「…海が見えるわ」

杏子「ほんとだ、風流だな」

さやか「いいね露天風呂って…」シミジミ

マミ「…ね、見て浜辺のほう」

さやか「…光?」

ほむら「…綺麗ね、きっと誰かが花火でもしてるんじゃないかしら」

杏子「へへっ、なんか、こういうのっていいよな…」

ほむら「…そうね」









 更衣室

まどか(恥ずかしくて出ていけない…!)プルプル

つまりこの浴場は外から丸見えってことか……

さやか「……杏子ってさ、美乳だよね」

杏子「い、いきなりなんだよ」

さやか「いや、いい形してるなって思って」

さやか「ほむらも綺麗、ちっさいけど」

ほむら「うっさいわね…ほっといて」イラ

さやか「おやぁ?まさか気にしてた?」

さやか「こういうのは揉むって相場が決まってるんだよ!おらぁ!」ザバア

ほむら「やっ、ちょ、さやか!?あっ…くぅ…ん!」

杏子「う、うわー…!」

まどか「うぅ…2人とも何やってるの…!」チラチラ

マミ「鹿目さん?湯船にタオル持ち込むのは…」

まどか「あ、マミさんすいません…」

まどか「……」

まどか「……」シュン

マミ「え、え?鹿目さん?どうしたの?」

さやか「オラオラオラオラオラオラオラオラーッ」

ほむら「あぁ…ん、ぅ、だめぇ…」ビクビク

杏子「さやかぁ…」

 深夜
  507号室

ほむら「………」ゴロゴロ

ほむら(…眠れないなぁ)

まどか「……誰か起きてる?」ボソ

ほむら「まどか?」

まどか「あ、ほむらちゃん」

まどか「ごめんね、眠れなくて」

ほむら「うぅん、私も同じ」

まどか「マミさん…は」

マミ「…………」スースー

ほむら「寝てるわね」

まどか「…あんまりうるさくできないね」

ほむら「…だったら」

ほむら「お散歩いかない?」

まどか「お散歩?」

ほむら「…ちょっと静かにしてみて?」

まどか「…?」

ザザーン ザザーン

まどか「わぁぁっ…!」

ほむら「さざ波の音、わくわくしてこない?」

まどか「うん、行こうほむらちゃん」

 浜辺

ほむら「…静かだね」

まどか「うん…」

まどか「光ってる、灯台かな」

ほむら「そうだね…」

ほむら「知ってる?灯台守の話」

ほむら「灯台には明かりを見守る灯台守の人ががいるの」

ほむら「1晩中この海を見ていられるんだね」

まどか「…ロマンチック、だね」

ほむら「…でもね、今は機械で制御してるから灯台守はいないの」

まどか「…そうなんだ」

まどか「もったいないなぁ」

まどか「……」

ほむら「……」

まどか「ね、ほむらちゃん、灯台まで行かない?」

ほむら「そうね、ここから遠くないし」

ほむら「行ってみましょうか」

まどか「うん!」

ほむら「気を付けてね、足元暗いから」

まどか「平気、携帯で照らせば」パチン

ほむら「あら?ストラップ?」

まどか「うん、さっきコンビニで買ったの」

まどか「リーゼントさんストラップ」

ほむら「可愛いね」

 灯台

まどか「…だれかいる?」

ほむら「先客かしら」

まどか「行こうほむらちゃん」グイ

ほむら「?そうね」

まどか「…………」

まどか(…さやかちゃんと杏子ちゃん)

まどか(…2人とも)

まどか(邪魔しちゃ悪いよね?)

見て欲しいなら、なぜsageる④

ほむら「…灯台の光ってすごく遠くまで届くのね」

ほむら「見て、ほら」

まどか「…そうだね」

まどか「…ねえほむらちゃん?」

まどか「手、繋いでいい?」

ほむら「…いいよ?」

ギュッ

まどか「えへへ」

ほむら「…来年もまたこようね」

ここでさあ、俺が寝る、って言ったらどうなる?

最後まで書いてから寝た方がいいの?

ははっ、早く書け☆マミるぞ

 9月19日

さやか「マミさんはもう受験モードかぁ」

ほむら「そうね、そろそろ」

ほむら「考えたら8月も旅行なんて行っててよかったのかしら」

まどか「あと少しでマミさんも卒業かぁ」

さやか「そしたらあたしたち3年生だよ?」

仁美「そう考えると、月日は短いですわね」

まどか「仁美ちゃんは、どこの高校にいくとか考えたりする?」

仁美「さぁ…まだ先の事だと思ってましたわ…」

ほむら「実際、あと半年くらいで直面する問題なのよね…」

さやか「…進学かあ」

まどか「…もう今年もあと3か月だしね」

ほむら「この前転校してきたばっかりなんだけど…」

 帰り道

仁美「あ、今日はこれで失礼しますわ」

ほむら「また習い事?」

まどか「仁美ちゃん、またねー」バイバイ

さやか「じゃーまた明日」

仁美「ええ」ペコ

さやか「…仁美はいいなー」

ほむら「え?」

さやか「お茶とか習字とか」

さやか「そういうの出来れば将来は安泰だよね」

まどか「そうなの?」

ほむら「習字なら、何級かわすれたけど」

ほむら「級を持っていれば自分で教室を開けるらしいわ」

さやか「すごいなそれ…」

まどか「…わたし、何もできないな」

ほむら「まどか…」

さやか「あたしだってそうだよ」

まどか「マミさんは、どうするのかな」

ほむら「巴さんはまず高校を卒業してから」

ほむら「栄養士と調理師の免許を取るって言ってたわ」

さやか「マミさんらしいなあ」

さやか「あたしは、音楽関係がいいな」

まどか「…?バンドとか?」

さやか「んー、そういう表立ったのじゃなくて」

さやか「作曲とか、どうかなって」

ほむら「さやからしくっていいと思うわ…」

杏子「…お」

杏子「よー、みんな」

大学生の俺すら何もできないというのに

まどか「杏子ちゃん…」

杏子「なんだか元気ないねまどか、どうした?」

さやか「あんたは高校どうするの?」

杏子「あたし?うちは中高一貫だよ」

ほむら「あら、そうなの」

杏子「ははぁん話が見えたぞ」ニヤ

杏子「気にすることないんじゃない?」

杏子「大丈夫だって、あたしらまだ中学生だよ?」

まどか「そうかなあ…」

まどか「杏子ちゃんはシスターになるんでしょ?」

まどか「マミさんは調理師で、さやかちゃんは作曲家」

まどか「みんな、得意ななにかがあるけどわたしはないもん」

ほむら「…私も」

ほむら「この先、何をすればいいのかしら」

あんこちゃんマジ女神、いや聖母

杏子「…あのさあ?」

杏子「考えすぎなんだって」

杏子「別に得意なことじゃなくてっていいんだよ」

杏子「やりたいことをやるんだよ」

杏子「なければ、探せばいいのさ」

杏子「探すのが仕事でしょ?あたしらって」

杏子「やることをやるのは、大人の仕事だよ」

杏子「…あたしだって探してるよ?」

杏子「修道女になれたとして」

杏子「街で人に教えを説くのか」

杏子「それとも教えを広めにどこかへ行くのか」

杏子「やりたいと思うことを探してる」

杏子「あんたたちと同じだよ」

まどか「…杏子ちゃん」

ほむら「…そうよね」

ほむら「これから見つけるわ」

さやか「あんた、たまにはいいこと言うね」

さやか「…ちょっとかっこよかったよ」

杏子「あたしはいつもかっこいいよ」

さやか「へへ…そうだね」

 10月31日
  夕方
   さやかの家

ほむら「…夕方に来いってなんの用なのかしら」

ピンポーン

ガチャ

さやか「トリック・オア・トリート!!」

ほむら「…逆じゃない?」

ほむら「そういえば今日はハロウィーンなのね」

さやか「ただでお菓子が貰える素晴らしい日だよ!」グニグニ

ほむら「そういう日じゃないと思うけど…」

ほむら「っていうか…」

さやか「なに?」グニグニ

ほむら「いい加減胸を揉むのをやめなさい!」

さやか「だってほむらお菓子くれなかったし」グニグニ

ほむら「これあげるから離れて」

さやか「…のど飴」

ほむら「ミント・キャンディと言いなさい」

さやか「前から思ってたんだけどさ…ほむらってあたしに冷たくない?」

ほむら「あなたがふざけた真似をするからよ?」

さやか「…貧乳」

ほむら「…」ブチ

ピンポーン

さやか「あ、まどかかな?はーい!」ドタバタ

ほむら(逃がした…、いや逃げた)

さやか「トリック・オア・トリート!!」ガチャ

マミ「うふふ、こんばんわ美樹さん」

さやか「あれ?マミさん?」

マミ「はいお菓子」スッ

まどか「マミさんも連れてきちゃった」

マミ「おじゃましまーす」

さやか「マミさん勉強は?」

マミ「流石に毎日じゃ疲れちゃうわ、今日はおやすみ」

ほむら「お手製パウンドケーキ…」ゴクリ

まどか「ほむらちゃんそれ好きだもんね?」

マミ「それだけじゃないのよ?」

マミ「はい、かぼちゃプリンも」

さやか「うひゃー」

さやか「なーんだ杏子も呼べばよかったな」

ほむら「呼べば来るでしょうけど…まずいんじゃないかしら?」

ほむら「悪魔がうろつくイベントに修道女を呼ぶのって」

まどか「ハロウィーンってそういうイベントなの?」

マミ「そういえばよくわからないイベントよね」

さやか「調べてみようか」

さやか「…えーと」カタカタ

さやか「ハロウィーン、またはハロウィン」

さやか「10月31日の夜は死者の霊が家を訪ねて回る日であり」

さやか「これらから身を守る為仮面をつけたのが起源」

さやか「今では子供が仮装をして近所を回り」

さやか「貰ったお菓子でパーティーをするお祭りである」

まどか「へー…」

ほむら「確かドイツにもワルプルギスの夜なんてのがあったわね」

ほむら「あれも確か死者が関係するんだったような」

マミ「あら?あれは春のお話じゃなかったかしら」

まどか「?」

さやか「…あ」

ほむら「どうしたのさやか」

さやか「…毒物の混入を避けるため、近年では市販のお菓子が主流である」

マミ「…ごめんなさい」プルプル

さやか「ち、違うよマミさん!そういう意味じゃないよ!!」

まどか「マミさんがそんなことする訳ないじゃないですか!」

ほむら「このパウンドケーキとってもおいしいわ!」モグモグ

ピンポーン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン

さやか「誰だよこんな時に!?」

さやか「はい!?」ガチャ!

杏子「トリック・オア・トリート!」

杏子「いやー、マミん家行ったんだけど留守でさぁ、お菓子くれ!」

さやか「…………いいの?」

杏子「何が?」

杏子「?」


※かいてる人の友達はカトリック系の人だけど普通にハロウィンしてた

てかさぁ…切実に

1時間、1時間だけ寝ていい?

ごめんねごめんね
六時半にまたくるから

眠いと人って謝るよね、おやすみ

…さて、保守

起きた…

おはようおまえら

>>250
どこかでみたことのあるトリだな…

 11月26日
  夜
   まどかの家

まどか「…ほむらちゃんもう夜だよ」

ほむら「…もう少しだけ」ペラ

ほむら「…まどか、5巻ある?鳳星がどうなったのか気になるわ…!」ワクワク

まどか「へへ、ほむらちゃん意外とマンガ好きだよね…」

ほむら「かっこいいわ…!双翼!」ワクワク

お、戻ってきてたな

>>256
この前は臭くしてすまんかった
期待支援

 …1時間後

ほむら「…ふう」パタン

ほむら「面白かったわ…帰りに全巻買って帰ろうかしら」

ほむら「まどか…?」

まどか「……」Zzz

ほむら「あ…」

ほむら「まどか…風邪ひくわよ…」ユサユサ

ほむら「せめて…ちゃんとお布団かぶって…」グイグイ

知久「まどか、まだお友達は…」ガチャ

ほむら「あ」

知久「あ」

知久「まどかは寝ちゃうと絶対起きないからねー」

ほむら「す、すいません、帰ります」

知久「あ、そのことなんだけど…」

まどか「んんー…?ほむらちゃん帰るの…?」ムク

ほむら「まどか」

知久(起きた…!?)


>>258
やはりあんたか…
この前といい今日といい世話になりっぱなしだな
ありがとう

まどか「雨だ…」ザー

ほむら「ほんとね…」

知久「かなり強いからね…暁美さんは帰れるかなって」

まどか「ほむらちゃん傘は?」

ほむら「折り畳みなら…」

まどか「それじゃ濡れちゃうよ」

まどか「泊まっていったら?」

まどか「明日は土曜日だし」

ほむら「いいの?」

まどか「もちろんだよ!」

知久「じゃあご飯は多めに作るからね」

ほむら「お世話になります…」ペコ

まどか「じゃあほむらちゃん、先にお風呂入っちゃおうか?」

 お風呂

まどか「あ゛ー…この時期のお風呂はしみるね…」ジーン

ほむら「まどか、おばあちゃんみたい」クス

まどか「む、失礼な」

ほむら「まどか演歌好きだし、お年寄りの才能あると思うの」

まどか「お年寄りの才能ってなに?」

まどか「わたし老けてる?」

ほむら「どっちかというと年齢より下に見られるタイプかしら」

まどか「素直に喜べないよ…それ」

ほむら「ふふ、大丈夫よ」

ほむら「まどかは素敵な大人になると思うわ」

まどか「…ほむらちゃん、お母さんみたい」

ほむら「っ!?」

ほむら「私、老けてる…?」

まどか「そ、そういう意味じゃなくて」

まどか「優しくて」

まどか「柔らかくて」

まどか「安心できる、っていうか…」

まどか「うん、ほむらちゃんて安心できるんだ」

ほむら「………」カアァ

まどか「あれほむらちゃん、照れてる?」

ほむら「だ、だってまどかが…」

まどか「ほむらちゃん可愛い!」

ほむら「………」ブクブク

まどか「…髪洗う?」

まどか「ほむらちゃんは髪長いなあ」わしゃわしゃ

まどか「洗うの大変じゃない?」わしゃわしゃ

ほむら「乾きにくいのが悩みかしら」

ほむら「あと濡れたままだと頭が重いわ」

まどか「わたしも髪伸ばしてみようかなぁ」わしゃわしゃ

まどか「どう思う?」

ほむら「…大人っぽくなると思うわよ?」

まどか「えへへ…」わしゃわしゃ

まどか「はい、おしまい」ザバー

ほむら「ありがとうまどか」

ほむら「次は私が洗ってあげるわ」

まどか「うん、お願い」

ほむら「…まどかのシャンプーどれ?」

まどか「パンテーン、右の白いやつ」

ほむら「これね」わしゃわしゃ

 風呂上り
  まどかの部屋

ほむら「ごちそうさま…まどかのお父さんは料理がうまいのね」

まどか「うん、パパのご飯は世界一だよ!」

ほむら「お母さんは?いなかったみたいだけど」

まどか「ママはいつも遅くまで仕事なんだ」

まどか「今日も遅いんじゃないかなあ」

まどか「ほむらちゃん家は?」

ほむら「うちも帰りが遅いわね」

ほむら「帰ってこない時もあるから」

まどか「…それってさみしいね」

ほむら「私が入院してたときはずっと傍にいてくれたから」

ほむら「仕方ないわ」

まどか「…そろそろ、寝ようか」

まどか「わたしのベッドでだいじょぶ?」

ほむら「ええ、問題ないわ」

まどか「それじゃ、どうぞ?」ゴソ

ほむら「…おじゃまします」ゴソ

まどか「…寒いね、今日」

ほむら「…そうね」

まどか「雨、雪になるのかな」

ほむら「どうかしら、まだ雪には早い気もするけど」

ほむら「そうでなくてもこの辺りは雪なんて降らないし…」

まどか「そういえばここ何年か雪、見てないなぁ」

まどか「地球温暖化かなあ」

ほむら「どうなのかしら」

まどか「タツヤ、まだ生まれてから雪見た事ないの」

まどか「このまま雪を見れずにいるなんて、そんなことないよね?」

まどか「かわいそうだもん、そんなの」

ほむら「…まどかは優しいのね」

まどか「そうかな?普通だと思うけど…」

ほむら「そうだよ、まどかはすごく優しい…」

ほむら「覚えてる?私たちが初めて会った時のこと」

まどか「…ほむらちゃん、わたしのこと名前で呼んでくれなかったっけ」

ほむら「…そうね」

ほむら「…前の学校では友達なんていなかったから」

ほむら「私、まどかには本当に感謝してるのよ?」

ほむら「こんな私にも、たくさん友達が出来たんだもの」

ほむら「…ありがとう、まどか」

まどか「…………………」カアァ

まどか「……………えいっ」ギュッ

ほむら「ひゃっ」

まどか「…ほむらちゃんの手、あったかい」ニコ

ほむら「まどかは、冷たいわ」

まどか「うん、だからほむらちゃん、あっためて?」

ほむら「………いいよ」

まどか「………」

ほむら「………」

まどか「……」Zzz

ほむら「……おやすみ、まどか」

 12月24日
  夜
   
杏子「ここがあたしんち」

まどか「うわーすごい、木がクリスマスツリーになってる!」

ほむら「…教会に住んでたのね、杏子」

杏子「そうだよ、言ってなかったっけ?」

さやか「あたしは何回か来た事あるけど、クリスマスともなるとすごいわ…!」

杏子「あがってよ、礼拝堂は今お祈りしてるから裏から行こう」

 杏子の部屋

杏子「マミは?」

さやか「一応誘ったけど…いよいよもう余裕ないって」

まどか「だよね…年が明けたらすぐ受験だもんね」

さやか「初詣には来るって言ってたけどね…」

ほむら「頑張りすぎなければいいけど…」

杏子「…まあ、しょうがないよな」

さやか「みんなグラス持ったよね?じゃあマミさんの代わりにあたしが…!」

さやか「クリスマスに!」

みんな「かんぱーい!!!」カラン

杏子「チキーーーーン!!」ガバァ

まどか「うわあ!?」

ほむら「杏子!!」

杏子「むぐむぐむぐ…」

さやか「あはは…」

ほむら「杏子、期末テストはどうだった?」

杏子「…卒業はできる」モグモグ

さやか「あんたそればっか」

杏子「うっせーなー、そういうさやかはどうなんだよ」モグモグ

さやか「……歴史が」

まどか「さやかちゃん昨日まで補習だったもんね…」

ほむら「日頃から勉強しないからよ?」

杏子「う゛ー、食ったー」

ほむら「まだケーキがあるわよ?」

杏子「もちろん食うさ…甘いもんは別腹ってね…!」

さやか「あんたの口からそんな乙女なセリフがでるとは」

杏子「なんだと?あたしは花も恥じらう乙女だよ」

さやか「箸が転がっても可笑しい乙女の間違いでしょ」

ほむら「それは乙女の例えじゃないわよさやか…」

まどか「でもケーキなら、ほんとにいくつでも食べられるよね!」

さやか「ブッシュ・ド・ノエルかあ」

ほむら「クリスマスといったらこれでしょ?今分けるわ」

杏子「大統領か?」

まどか「薪って意味だよ杏子ちゃん」

さやか「なんで薪なんだろうね」

ほむら「神様の誕生を祝して夜通し暖炉に火をつけていたのが由来らしいけど…」

まどか「燃え上がれ―、ってかんじ?」

さやか「サンタ人形、誰かいる?」

杏子「くれ!」

ほむら「懐かしいわね砂糖サンタ」

まどか「うちはタツヤがいるからまだ乗ってるなあ」

ほむら「昔口に入れたらプラスチックの人形だったことがあってね…苦かったわ」

さやか「あはは!あるある」

杏子「にげええええええ」ペッ

まどか「あっ」

まどか「…もう今年も終わりだね」

さやか「…そういえばもう1週間無いんだね」

ほむら「…早かったわ」

杏子「ほんとにな…」

まどか「…みんなサンタさんってどれくらいまで信じてた?」

さやか「小学5年生かなあ…」

ほむら「…私、6年生まで」

さやか「杏子は?」

杏子「あうー、あたしは、その…」

ほむら「杏子は割と最近まで信じてそうね…」ニヤ

杏子「…中1まで」

杏子「中1の時の授業で、聖ニコラス教の話聞いちゃって…!」プルプル

ほむら「………ごめんなさい」


※聖ニコラス教…サンタの元ネタになった人

まどか「……う?」パチ

まどか「寝ちゃった…みんなは…」ムク

ほむら「…………」クークー

さやか「…………」スヤスヤ

杏子「…………」Zzz

まどか「みんな、寝ちゃったんだ」

まどか(起こさないように…電気だけ消して)パチン

まどか「…?」

まどか「わぁぁ……っ!」

ほむら「………ん」パチン

ほむら(寝てたわ……)

ほむら「まどか?」

まどか「あ、ほむらちゃん」

まどか「見て、窓の外」

ほむら「ん……?」ヒョイ

ほむら「これは…」

ほむら「星……!」

ほむら「綺麗…」

まどか「夜だし、寒くて空気が澄んでるから」

まどか「こんなに、綺麗に見えるんだね」

ほむら「…」

ほむら「さやか、杏子、起きて…!」ユサユサ

さや杏「………?」

ほむら「外見て外」

まどか「…綺麗、だね」

 12月31日
  夕方
   マミさんのマンション

ピンポーン

マミ「はーい」ガチャ

ほむら「こんばんわ巴さん」

マミ「みんな、遅かったのね?」

さやか「杏子が昼過ぎても寝てまして…」

まどか「冬休みの間にすっかり昼夜逆転しちゃったみたいです…」

杏子「さっき起きた!」

マミ「ともかくあがって?」

マミ「すぐお茶いれるわ」

ほむら「手伝います」トトト

マミ「ゆっくりしてていいのに」

ほむら「私、紅茶淹れるのうまくなったんですよ?」

ほむら「お茶よ」スタスタ

さやか「さんきゅー」

まどか「…マミさん、勉強はだいじょぶなんですか?」

マミ「…言わないで」

マミ「今日だけ、今日だけは…」

マミ「明日はちゃんと勉強するから…!」プルプル

杏子(結構きてんぞこれ…)コソコソ

まどか(心なしかやつれてるよマミさん…)ヒソヒソ


 夜

杏子「紅白始まるぞ」ピッ

さやか「ほむらの好きなあのバンド出るの?」

ほむら「あのバンド解散しちゃったのよ…」

ほむら「元々メディアには露出しなかったけど」

まどか「今年もきよしでるかなっ!」ワクワク

マミ「鹿目さん、きよし好きね…」

マミ「今年もさそり座の女なのね…」

さやか「さそり座っていつ?」

杏子「10月だったかな…?」

まどか「わたしてんびん座だよ?」

杏子「あれ?いつだったかな…さそり座…?」

ほむら「しかし相変わらずすごい衣装だわ…」

さやか「重くないのかな、あれ」

マミ「おそばできたわよー」

さやか「きたー!マミさんの年越しそば!」

杏子「マミそばー!」

マミ「熱いから気をつけてね?」

ほむら「年越しそばは明ける前に食べきらないと縁起が悪いって言うわね…」

まどか「じゃあ急いで食べなきゃ!」

マミ「美樹さん…七味かけすぎじゃない?」

さやか「そうですかねー、こんなもんじゃないかと」

 深夜

マミ「5!」

杏子「4!」

さやか「3!」

ほむら「2!」

まどか「1!」

カチリ

みんな「ハッピーニューイヤー!!!」

 1月1日

さやか「あけましておめでとーー!!」ガバア

まどか「あけましておめでとうさやかちゃん!!」ダキッ

ほむら「今年もよろしくお願いします…」ペコ

マミ「うん、こちらこそよろしくね?」

杏子「何やってんだよみんな、初詣いこうぜ!」

 神社

さやか「てか杏子…あんた神社来ていいの?」

杏子「んーほんとは駄目なんだけど」

杏子「親父に言ったら『うちの神様はそんなに厳しい神様じゃない』ってさ」

さやか「…いいお父さんだね」

まどか「ほむらちゃん、おみくじあるよ」

ほむら「そうね、おみくじ自販機…ご利益あるのかしら…」

まどか「…なんだろあれ?矢?」

マミ「破魔矢ね…よくお正月に飾ってあるでしょ?」

まどか「……矢だけで弓はないんですかね?」

さやか「ばかだなまどかー、あれは飾っておくものなんだよ」

マミ「いや、あるわよ?破魔弓」

さやか「えっ」

マミ「子供の日に鎧とかといっしょに飾るやつ」

まどか「ああ、タツヤが持ってたような…」

マミ「それにしても、混んでるわね」

まどか「学問の神様を祭ってるらしいですから…」

さやか「だからマミさんにはうってつけ!はいお守り!!」

マミ「美樹さん…」ジーン

マミ「私、もう落ちる気がしないわ…!」ニコ

さやか「へへっ」

まどか「さやかちゃん、そのお守りどこで買ったの?」

さやか「あそこの売店で売ってたよ、他にもお守りあったし見てくれば?」

マミ「私も他に何があるか見てみようかしら…」

杏子「なーほむら、食い物売ってない?」

ほむら「屋台なら神社の外にっ…てあなたまだ食べるの?」

杏子「あたしお守りとかいらないから暇なんだよー」

 帰り道

まどか「さやかちゃんさやかちゃん!」

さやか「ん?なに?」

まどか「クイズね?今年の紅白はどっちが勝ったでしょう?」

さやか「さっき見たばっかじゃない…白よ」

まどか「ぶー!今年の紅白はまだやってないよ?」

ほむら「騙される人っているのね…」

マミ「去年は私が美樹さんに騙されたわ…」






杏子「は?白勝ったろ?え、意味わかんねえ」

さやか「え」

 2月7日
  マミさんのマンション

さやか「ごくり…」

まどか「…さやかちゃん、早く開けて?」

さやか「…だって、怖いもん」

ほむら「わ、私が開けるわ…!」

ガチャ

まどほむさや「おじゃましまーす…」

さやか「……マミさーん?」

まどか「……返事してくださいぃ」

ほむら「…リビングにはいないわね」

まどか「…部屋?」

さやか「行ってみようか…」

 マミさんの部屋

ほむら「巴さん……?」ギィィ

まどか「…………!」オソルオソル

さやか「あ……………!」

まどか「寝てる…」

マミ「……………」スースー

ほむら「熟睡ね…こうなったら巴さん、てこでも起きないわよ」

まどか「制服のまま…せめて着替えてから寝ればいいのに…」

さやか「きっと限界だったんだよ、マミさん頑張ってたもん」

ほむら「涙の跡…お疲れ様、巴さん」

さやか「さて、これが…例の」

まどか「勝手に見ていいのかな」

ほむら「でも気になるわ…」

さやか「じゃ…めくるよ?」

ほむら「ごくり…」

まどか「こ、怖い……!」

さやか「…うりゃ!!」バッ

まどほむ「………!!」

まどか「あっ…!」

ほむら「………………」フゥ

さやか「わああっ……」














合格通知:巴マミ様


『マミさん合格おめでとう!!』

 3月9日
  卒業式
   マミさんのマンション

まどほむさや「マミさん、卒業おめでとうございます!」

マミ「ぐすっ…みんなありがとう…!」ポロポロ

さやか「あー、マミさん泣かないで…」

まどか「マミさん………」ポロポロ

ほむら「まどかまで………」ポロポロ

杏子「あんたもだよほむら」

ちょい飯

ぽあ

ほむらはキチガイ

さやか「つーかあんたも一応卒業生でしょ」

杏子「なんか実感ないなー、制服と校舎の階変わるだけだし」

杏子「クラスの面子は誰一人変わらないよ」

ほむら「さすが中高一貫…」グスグス

杏子「…ん?いや、少し変わったか?」

さやか「どゆこと?中途入学とか?」

杏子「いや……」

杏子「1人卒業できずに落第した」

さやか「あんた…!」

杏子「あたしは大丈夫だよ!見ろよ制服変わってんだろ!」

まどか「でも…マミさんも杏子ちゃんも卒業できてよかった…!」グス

マミ「鹿目さんが1番泣いてる…ふふ、変なの」グス

まどか「えへへ…」グシグシ

さやか「…マミさんも4月から高校生かー」

ほむら「私たちも3年生ね…」

マミ「受験、頑張ってね?」

さやか「うっ…!マミさんのあの姿を見た身としては…!」

ほむら「心が痛い…刺さる…!」

まどか「不安になってきた…」

杏子「あはは、去年のマミと同じ顔してる」

 帰り道

さやか「受験か…まだ先だと思ってたのに…」

まどか「去年の夏も同じこと言ってなかったっけ?」

さやか「あはは、そうだったかも」

ほむら「…見つけなきゃね」

ほむら「やりたいこと」

まどか「…さやかちゃん!ほむらちゃん!」

さやほむ「?」

まどか「……3年生になっても」

まどか「同じクラスに、なれたらいいね」

さやほむ「…」

さやか「…おう!」

ほむら「そうね…」ニコ


私の名前は暁美ほむら。
4月から見滝原中学校の3年生。

これは私と、最高の友達の物語。
この先に待つきっと素敵であろう1年間の。
未来の、始まり。

彼女たちとの、思い出。


おわり

QB「受験勉強が大変なのかい?」

QB「僕と契約して、魔法少女になってくれたら志望校合格も夢じゃないよ!」

おしまい

支援してくれた人 保守してくれた人
さるよけしてくれた人 椿屋四重奏知ってた人
◆8oswIhs1iU ホモの人

ありがとう
心の底から感謝する


仮眠とってまだあったら暇だし安価でなんか書こうかと思う
需要なければ落としてね

これが本編で良かったシリーズ

マミ「ティロ・フィナーレ!」
杏子「くうかい?」
ほむら「メモリーズウィズユー」←New!

ベリ・・・?

ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwwwww

sssp://img.2ch.net/ico/anime_monar03.gif
>>361
屋上

sssp://img.2ch.net/ico/anime_monar03.gif
>>406-413
まどか「難病にかかったwwwwwwww」

              .,-'''''~~~ ̄ ̄~~''' - 、
 \      ,へ.人ゝ __,,.--──--.、_/              _,,..-一" ̄
   \  £. CO/ ̄            \       _,,..-" ̄   __,,,...--
      ∫  /         ,、.,、       |,,-¬ ̄   _...-¬ ̄
 乙   イ /    /   ._//ノ \丿    ..|__,,..-¬ ̄     __,.-一
      .人 | / ../-" ̄   ||   | 丿 /  ).  _,,..-─" ̄   ._,,,
 マ    .ゝ∨ / ||        " 丿/ノ--冖 ̄ __,,,,....-─¬ ̄
        ( \∨| "  t-¬,,...-一" ̄ __--¬ ̄
 ミ  ⊂-)\_)` -一二 ̄,,..=¬厂~~ (_,,/")

     .⊂--一'''''""|=|( 干. |=| |_      (/
   /  ( /      ∪.冫 干∪ 人 ` 、    `
 /      )         ノ '`--一`ヽ  冫
                 く..          /
                .  ト─-----イ |
                  ∪       ∪

あー首いてえ

なんか書く

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!

安価忘れてたな…

>>440

ksk

ホムリッシュ加速

かそく

ksk

ほむら「さやかの面倒は私が見る」の続き

支援ホムリッシュ

工エエェェ(´д`)ェェエエ工

悪いがそのSS読んだことないな

再安価しよう

>>455

料理大会

ksk

まどガンダム(初代)

ほんなら体育祭およびその練習

ガンダムは00しかしらねー…

00でいい?

ガンダム見たことないwwwww

虚淵氏がガンダムに関わったらVガンの再来になる恐れが

う゛えーなにこれ…

00すらうろ覚えだがとりあえず書き溜めてこよう

とりあえずロボットが出てビームサーベルとか持ってれば良い

ほむ

ガンダムネタやるのにまどマギには白い魔法少女がおりこしかいないのが辛いな

>>471
QB「呼んだかい?」

上条「呼ばれた気がしたよ」

つーかガンダムマイスターどうしよう…

まどかがエクシアとか明らかにおかしいだろ…

さやか「あんたは歪んでる!」



なんか違うな

マミさんは胸と髪にGNドライブが

>>480それで行くと

マミさん「世界をわたし色に染めるのよ!あーはっはっは!!」になるな 色的にも

ごめんけどこれ以上書けん…

明らかにこれはまどかのSSじゃなく00のSSになってしまう

さやか「あたしに触るな!」

マミさん「狙い撃つわよ!」

あんこちゃん「」

ほむほむ「」

まどっち「」

ダメだ全然思いつかねぇや

>>484
いっそまどかをガンダムかヴェーダにすればほむほむがティエリアか刹那に

ふむ…

ほむほむ「わたしがまどかよ」


ゆま「ねえハロ?キョーコは戦う時に何か言ってた?」
とかぐらいしか魔法少女要素が思いつかなかったな…

これは黒歴史だ

じゃあ
>>495

ほむらのQB三分クッキング

受験生→勉強合宿

よし

書いてくる

ほむほむマジック

保守

できたわ

投下する

ほむら「ほむらのキュゥべえ3分クッキング……」

てれれてってってって
てれれてってってって
てれれてってってっててってってってー

この番組は

食卓に愛を きゅーべー

の提供(素材的な意味で)でお送りします

ほむほむテンション低いwwwwwwww

ほむら「今日のメニューはキュゥべえよ…」

ほむら「柔らかくて食べやすいから、小さなお子様にもおすすめね…」

材料(2人分)
・キュゥべえ 130g
・大和イモ   
・卵白     1/2個分
・砂糖     4g
・塩      2g
・みりん    小さじ1

部位すらないアバウトさwwwww

ほむら「まずキュゥべえをミンチ状に切り刻むわ…」

ほむら「美樹さやか、剣を借りるわよ」

さやか「え、ちょっ」

ほむら「よいしょ、よいしょ…」ザクザクザクザク…

ほむら「だいたい10分くらい繰り返し刻む…フードプロセッサがあると楽ね」フゥ

ほむら「で、10分くらい繰り返し刻んだものがここに」サッ

ほむら「その後、すり鉢で30分程度なめらかになるまですり潰…」ゴリゴリ

ほむら「…したものがここに」サッ

相変わらず3分で作る気ないな

ほむら「次に卵白を加えてすり潰し…」ゴリゴリ

ほむら「さらにみりんと砂糖を加えてすり潰…」ゴリゴリ

ほむら「…したものがここにあるわ…」サッ

ほむら「砂糖は上白糖がおすすめかしら…佐倉杏子、舐めちゃ駄目よ」

杏子「舐めねーよ!!」ペロペロ

ほむら「さて、次は大和イモね」

ほむら「大和イモをすり潰してキュゥべえに加える」

ほむら「ここでよく空気が入るようにすり潰すとおいしいキュゥべえになるわ」

ほむら「最後に塩を入れてしっかり混ぜ合わせ…」

ほむら「…たものが案の定ここにあるわ」サッ

ほむら「次はこのタネをゆでるわ」

ほむら「クッキングシートを皿状にホッチキスでとめたものでタネを入れる土台を作るわ」

ほむら「深さは、そうね…1cmくらいが火の通りがいいわ」

ほむら「土台にタネを敷き詰める」グイグイ

ほむら「で、やっぱり完成品がここに」サッ

ほむら「…便利なのよ?ホムバイザー」

ほむら「…さて次いきましょうか」

普通においしそうだな

ほむら「沸騰したお湯にいれて10分くらいゆでるわ」ボチャン

ほむら「クッキングシートの土台ごと投入」

ほむら「やけどしないように気をつけなさい」

ほむら「さて…で、ここに10分くらいゆでたものが当然あるわ」サッ

ほむら「これで完成よ…明らかに3分以上かかってるのは言わないお約束ね…」

ほむら「試食タイムと行きましょうか」

 ほむらの家

まどか「楽しみだなぁ、ほむらちゃんの料理!」ワクワク

マミ「私までお呼ばれしちゃっていいのかしら…」ワクワク

ほむら「待たせたわね2人共」スタスタ

ほむら「さ、どうぞ」カタッ

まどマミ「いただきまーす!!」

まどか「もぐっ…」フワ

まどか「うわあ、すっごく軽い口当たり!」

マミ「舌の上でとろけて…なめらかだわ…」

まどか「歯ごたえもまろやかで、たくさん食べられるよ!」

ほむら「おかわりならたくさんあるから…」

ほむら「たくさん食べてね?」

マミ「ふー、ごちそうさまでした」

まどか「ごちそうさまー」

ほむら「お粗末様…」

QB「やあなんだか楽しそうだね」

QB「くんくん…いい匂いだね」

まどか「ほむらちゃんの手料理食べてたの」

QB「へえ、メニューはなんだい?」

ほむら「……」

マミ「暁美さん?」

ほむら「………」

ほむら「白身魚のすり身…つまり」

ほむら「はんぺんよ」

てれれてってってって
てれれてってってって
てれれてってってっててってってってー

この番組は

食卓に愛を きゅーべー

の提供でお送りしました


ほむら「キュゥべえなんて食べられたもんじゃないから真似しちゃ駄目よ…」

おわり

              .,-'''''~~~ ̄ ̄~~''' - 、
 \      ,へ.人ゝ __,,.--──--.、_/              _,,..-一" ̄
   \  £. CO/ ̄            \       _,,..-" ̄   __,,,...--
      ∫  /         ,、.,、       |,,-¬ ̄   _...-¬ ̄
 乙   イ /    /   ._//ノ \丿    ..|__,,..-¬ ̄     __,.-一
      .人 | / ../-" ̄   ||   | 丿 /  ).  _,,..-─" ̄   ._,,,
 マ    .ゝ∨ / ||        " 丿/ノ--冖 ̄ __,,,,....-─¬ ̄
        ( \∨| "  t-¬,,...-一" ̄ __--¬ ̄
 ミ  ⊂-)\_)` -一二 ̄,,..=¬厂~~ (_,,/")

     .⊂--一'''''""|=|( 干. |=| |_      (/
   /  ( /      ∪.冫 干∪ 人 ` 、    `
 /      )         ノ '`--一`ヽ  冫
                 く..          /
                .  ト─-----イ |
                  ∪       ∪



ちょいと飯いってくる

ただいまー

また安価でもだそうか

>>570

kskst

修学旅行

書いてくる

取れるとは・・・ブルっと来た

sssp://img.2ch.net/ico/anime_monar03.gif
>>574-584
まどか「難病にかかったwwwwwwww」

埋めなくても良いけど保守しないとdatになるぞ

 6月11日
  夜
   さやかの家

ほむら「…さて」

ほむら「明日から修学旅行ね」

さやか「いよいよだね…!」

まどか「京都と奈良かぁ…!」

まどか「鹿がいるんだよね?」

さやか「油断するとかじられるよ?」

ほむら「そういえば上地雄輔も地図を食われてたっけ…」

さやか「今日来てもらったのは他でもない」

さやか「仁美のことよ」

まどか「仁美ちゃん?」

ほむら「仁美がどうかしたの?」

さやか「…知っての通り、仁美って美人でしょ?」

まどか「うん」

ほむら「綺麗よね」

ずっと保守してくれたからレス数多いだけで無害だからいいんじゃねーの

さやか「…中学最大のイベント、修学旅行!」

さやか「この場に乗じて羽目を外さない中学生などいるか!?」

さやか「いやいない!」

ほむら「1番外れてるのはあなたよ…落ち着いて」

まどか「何が言いたいの?」

さやか「つまりね…」

さやか「この旅行中に仁美に告白しようとしてる男子がいるってことよ!」

まどほむ「…!?」

まどか「そ、それって…!」カアァ

ほむら「…なるほど」

ほむら「さやかの言いたいことは分かったわ」

ほむら「つまり仁美に近づく不届きものを」

さやか「そう!!」

さやか「仁美に彼氏を作ってあげちゃおう大作戦だ!!」

ほむら「え」

まどか「……」ドキドキ

ほむら「…閑話休題」ゴホン

ほむら「それは確かな情報なの?」

さやか「…うーんクラスで聞いただけだから」

さやか「誰ってのは分からないんだけど」

ほむら「…でも、仁美はいいとこのお嬢様」

ほむら「友達として、悪い虫が近づくのは阻止したいわね」

さやか「…ほむら」

さやか「…本音は?」

ほむら「蹴るわよ?」

ほむら「まあ私たち4人は同じ班だし」

ほむら「班行動中は仁美に注意しておきましょうか」

さやか「…まどか、さっきから静かだね?」

まどか「だ、だめだよ、そんな」ドキドキ

まどか「わたしたち、まだ中学生だもん…」ドキドキ

まどか「お泊り…同じ屋根の下…!」ドキドキ

まどか「ママに叱られちゃうよ…!」ドキドキ

さやか「…意外と耳年増なのね、まどか」

ほむら「戻ってきて!まどかぁ!」

 6月12日
  早朝
   見滝原駅

仁美「おはようございます、ほむらさん」

ほむら「おはよう仁美」

仁美「昨日の夜は眠れまして?」

仁美「私は緊張してあんまり…」ファァ

ほむら「私、割と遠足の前日とかは寝れるタイプだから…」

ほむら「問題は…あの2人よね」

まどか「うぅ…!駄目だよ…!」ドキドキ

さやか「まぶたが…重…い」グググ

先生「はーい、それじゃあ電車に乗ってくださーい?」

 車内

ほむら「ここから東京駅まで行って、あとは新幹線」

ほむら「結構時間かかるし…暇ね」

ほむら「…班員がこんなだし…」

さやか「…………」Zzz

仁美「…………」スースー

まどか「そ、そんなのって…!」ドキドキ

ほむら「…でも朝早いし他の班も似たようなものね」

ほむら「漫画でも読んでようかしら」ペラ

 …数時間後
  奈良
   奈良公園

さやか「うわ…鹿だらけだよ…」

まどか「かわいい……!!」

ほむら「鹿が減ってるってニュースを見たことあるけど…これで減ってるのかしら」

仁美「しかせんべい…10枚150円」

ほむら「やってみる?」

まどか「噛まれないよね…?」ドキドキ

さやか「せんべいのあげ方が書いてあるよ」

さやか「しかせんべいのあげかた」

さやか「まず束ねている紙を外します」

さやか「ここで手間取ると群がってきた鹿に頭突きされることがあります」

ほむら「う゛っ…!」ドスッ

まどか「ほむらちゃん?」

さやか「1枚ずつ、後ろに下がりながら与えます」

さやか「この時せんべいを高くあげると鹿は頭をふります」

さやか「このしぐさをしてからあげましょう」

さやか「あまり焦らすと頭突きされることがあります」

ほむら「う゛っ…!」ドスッ

まどか「ほむらちゃんっ!?」

ほむほむかわいい

さやか「与え終わったら手を開いて見せ、もう無いことをアピールしましょう」

さやか「鞄などにしまうと匂いで気づくので無意味です」

まどか「うえ゛っ…!?」ドスッ

ほむら「まどか!?」

さやか「なお普通、人間は食べません」

仁美「えっ!?」サクサク

さやか「………仁美ぃ」

ほむら「意外と強いわね…鹿」

本当の敵は本体じゃない、糞だ

 東大寺

さやか「でかー…大仏…」

仁美「高岡・奈良・鎌倉…三大仏ですものね…」

まどか「…なんだろうこの柱、穴?」

ほむら「さっき子供が中に入ってたわよ」

まどか「はいれるんだぁ…」ゴソゴソ

ほむら「…ぱんつ見えないようにね」ササッ

まどか「あっ、入れた」

まどか「…でも特に何もないなぁ」

仁美「それ、大仏様の鼻の穴と同じ大きさなんですわ…まどかさん…」

 興福寺

ほむら「これが五重の塔…」

まどか「でっかー…大仏より大きいよ」

さやか「…これってなんなわけ?」

ほむら「え?」

さやか「大仏は分かるけどさあ」

さやか「五重の塔ってなんの建物なんだろうって」

仁美「えと…ガイドブックによりますと…」ペラペラ

仁美「…五重塔、国宝」

仁美「高さ50,8m」

仁美「日本で2番目に高い木造建築塔」

仁美「…だそうですわ」

さやか「うわあ…反応に困る…」

 夜
  旅館
   ほむら達の部屋

さやか「ニュース!大ニュース!!」

まどか「どうしたのさやかちゃん」

さやか「今日のご飯すき焼きだって!!」

ほむら「なんですって!」ガバァ

仁美「楽しみですわ…」

ほむら「お肉…!」ゴクリ

 夕飯の時間
  広間

ぐつぐつぐつ…

ほむら「…………!」ドキドキ

さやか「ほむらの目がいつになく本気だ…」

ほむら「すき焼きよ?今出さずしていつ本気をだすの?」

先生「じゃあ班員が揃ったところから食べ始めていいですよー」

まどか「じゃ、いただきま…!?」

ほむら「もぐもぐ…」

さやか「杏子がいないと分かるけど結構肉食なんだねほむら…」

 女子風呂

さやか「いやーいい湯だわー」

仁美「疲れがとれますわー」

まどか「…………」プルプル

ほむら「…………」プルプル

仁美「…お2人とも?」

さやか「まどかはともかく…ほむらはどうした?」

ほむら「食べ過ぎて…おなかが…」

さやか「…食べ過ぎだよ」

 男子風呂

中沢「く…!この壁の向こうに女子が…!」

上条「まあそうだね…」

中沢「上条ぅ…!おまえ男として気にならないのか!?」

中沢「あの壁の向こうには、俺たちの夢が待ってる!!」

上条「いや待ってはないと思うよ」

中沢「壁のむこうには!!」

中沢「田中が!鹿目が!佐藤が!美樹が!村田が!志筑が!暁美がいるんだぞ!?」

中沢「全裸で!!」ズバアァァァン

中沢がんばれ

青緑が平和だから、てっきり上条さんいないのかと思ってた

中沢「俺は壁を超える!」

中沢「…この壁を見ろよ上条」

中沢「ついてるじゃねえか…!足跡」

中沢「いるんだよ!俺よりも先に壁を越えようとしたやつが」

中沢「そいつらの夢を、俺の脚に乗せて!」

中沢「明日へと続く道を行く!」ズギャアアアァァァァン

先生「中沢、風呂からでたらちょっと先生の部屋まで来い?」

ギャー ワー

さやか「…こっちまで丸聴こえだよ馬鹿男子」

まどほむ「……」カアァ

仁美「まったく…」

 再び女子風呂

さやか「ほむらって結構お肉好きだよね」

ほむら「大好物よ?」

まどか「なんか…意外だよね」

仁美「ええ…」

さやか「……当の本人はこんなに肉付きが悪いのに…」

さやか「特に一部が…」

ほむら「ぶつわよ?」

さやか「また揉んでやろうか?そうすればあたしみたいに…」ポヨンポヨン

ほむら「………」ガシッ ポヨン ギュウゥゥッゥウゥゥ!グリッ

さやか「いぎゃああああああああああ!!」

 深夜
  ほむら達の部屋

さやか「明日は京都かー」ヒリヒリ

仁美「宇治抹茶…楽しみですわ…!」

ほむら「清水に…金閣寺ね」

まどか「楽しみだね!」

さやか「じゃあ明日に備えて今日は…」

ほむら「そうね、休みましょうか」

さやか「…なんて言うと思った?」

まどか「え?」

さやか「まくらなげー!!」ブン

仁美「もがっ!」ボフ

まどか「ちょ、さやかちゃむぐ!」ボフ

さやか「くらえほむら!」ブン

ほむら「甘いわ、予測済みよ」ヒョイ

ほむら「さやかが…大人しく寝ようなんて言うわけないもの!」ブン

さやか「むおっ」ボフ

さやか「やったなほむら!ティロ・フィナーレ!!」ブン

ほむら「危なっ、ていうかティロ・フィナーレってなに!?」

まどか「マミさんがやってたゲームの必殺技だよ」

ほむら「ティロ・フィナーレ!!」ブン

さやか「ほぁぐ」ボフ

仁美「ティロ・フィナーレっ!」ブン

まどか「うえっ!?」ボフ

マミ「へっくし」

  6月13日
  朝

さやか「むぐぐ…ティロ・フィナーレ…」ムニャムニャ

まどか「……」Zzz

ほむら「昨日の夜ははしゃぎすぎたわね…」

ほむら「それにしても、よく先生に怒られなかったわね私たち」

仁美「見回りとか、なかったのかしら?」

上条「中沢、どうした?」

中沢「夜通し怒られた…」

 金閣寺

ほむら「…ほんとに金ピカなのね」

まどか「写真撮りたいけど…反射しちゃうな」

さやか「どうやって作ったんだろね」

仁美「金箔が貼ってあるそうです」

まどか「金閣って言えばこんなお話があるよね」

ほむら「?」

まどか「昔、金閣を見た偉い人が」

まどか「その豪華さに感動して、自分も真似がしたくなって」

まどか「大工さんに銀を渡して『銀閣を作れ』っていったらしいの」

さやか「それでそれで?」

まどか「銀を褒美と勘違いした大工さんは普通の寺を立てて銀を持って帰ったって」

ほむら「間抜けね…」

さやか「うわー…いたたまれない…」

 清水寺

仁美「これがかの有名な清水の舞台ですのね」オソルオソル

まどか「高っ……」

ほむら「しかも崖に向けて微妙に傾いてるわ…」プルプル

さやか「…!」ピコン

さやか(ほ~むら~♪)ソロソロ

さやか「どーーーん♪」バッ

ほむら「…」スカッ

さやか「ぎゃーーーーーーーー!?」

仁美「『清水の舞台から飛び降りた人の生存率は85.4%』…」ペラペラ

ほむら「割と高いのね」

さやか「15%死ぬじゃん!?」ゼーハー

 茶屋

まどか「わー、なんか本格的なお茶だね?」

ほむら「回して飲むやつね…」

さやか「大丈夫よ、こっちには仁美がいる!」

仁美「ではまず…お菓子がある場合…」

仁美「お茶を飲む前に食べきるのが基本です」

ほむら「お上品な味がするわ…」ムグムグ

仁美「茶碗を右手で取り、底に左手に添えて一礼します」ペコ

仁美「茶碗を回し、色・泡立ちの具合を鑑賞します」

仁美「一口飲んで香りを味わい…」ゴク

仁美「残りを一口半で飲み干します」ゴク

仁美「どうですか?」

まどか「すごくにがいです」

 帰りの車内

仁美「…あっという間の2日間でしたわね…?」

さやか「なんか…短かったなぁ」

まどか「でも、楽しかったね?」

ほむら「そうね、楽しかった……」

ほむら「楽しかった、けど…」

まどか「少し、さみしい?」

さやか「…そうだね」

ガタンゴトン ガタンゴトン …

ガタンゴトン ガタンゴトン …

ほむら「…………」

さやか「…………」

仁美「…………」

まどか「…………」

さやか「あ」

さやか「そうだ………」














さやか「仁美告白された!?」

仁美「ええ!?」

さやか「いや結局誰も仁美に声かけてこなかったし!?」

ほむら「ちょっといい空気だったのに…空気を読みなさい」

仁美「ええ…と」モジモジ

まどか「仁美ちゃん……!」ドキドキ

仁美「その……」モジモジ

さやほむ「………」ゴクリ

仁美「その、告白はされましたわ」カアァ

さやか「きたーーーーー!やっぱりだよーーーー!!」

ほむら「っていうかいつの間に…?」

仁美「あの、修学旅行の前日に」モジモジ

まどか「え?」

仁美「『俺と一緒に修学旅行まわらないか?』って」モジモジ

さやか「なるほど…その手が…!」

ほむら「そ、それでなんて答えたの?」

仁美「…断りましたわ」

仁美「もうしばらく、友達といたいなぁ…って」

まどか「仁美ちゃん…」

さやか「…流石あたしの嫁!」ダキッ

ほむら「ふふ…」ニコ

ガタンゴトン ガタンゴトン …

 次の日
  放課後
   マミさんのマンション

マミ「おかえりなさい、3人とも」

さやか「ただいまでーす」

さやか「はい、マミさんおみやげです」

マミ「あらありがとう!」

まどか「はいマミさん、わたしもおみやげです」

ほむら「私も…」

マミ「ありがとう…開けていい?」ガサ

まどか「どうぞどうぞ!」

マミ「それじゃ…」ガサゴソ

マミ「…これ、は」

まどか「鹿のぬいぐるみです、可愛かったから…」

マミ「ありがとう鹿目さん、大事にするわね?」

マミ「で、こっちが」ガサゴソ

ほむら「あ、私の…」

マミ「万年筆?」

ほむら「ここのところに菩薩のエンブレムがはいってるんです」

マミ「渋いわね…大切に使うわ?」

マミ「で、これが美樹さんの、と」

さやか「結構豪華ですよー?」

マミ「どれどれ…」ワクワク

マミ「『高級最中セット』?」

さやか「お茶菓子にどうかなーって、もなかなら紅茶とも合わせられそうだし」

マミ「ええ、すごくおいしそう!ありがとう美樹さん」

ほむら(…あんまり奈良と京都関係ないような…)

ピンポーン

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン

まどか「あ、杏子ちゃんだ」

杏子「マミーっ、遊び来たよー」

マミ「いらっしゃい佐倉さん」

杏子「あれみんないるじゃん、ラッキー」

さやか「あんたにもおみやげあるよ」

杏子「マジ!?やったー!」

杏子「…でさあ?」

さやか「なに?」

杏子「こっちのセリフだよ、これなに?」

さやか「木刀」

杏子「はったおすぞお前」

さやか「え?なんで?杏子こういうの好きじゃん?」

杏子「っあーー!さやかには修学旅行いってもおみやげ買ってきてやんねー!!」

まどか「あはは…」


おわり

おしまい

あー、楽しかったわ
みんなサンクス

個人的に

565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/21(土) 20:52:44.80 ID:JNysWbKR0 [1/2]
さやかちゃんvsメカさやかちゃん


これがツボにはまった
それじゃあ、おやすみおまえら

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom