ほむら「さやかの面倒は私が見る!」(688)

ID:AJgRUewT0代理

>>1
代理スレ立て感謝
次から投下

~病院~

さやか「えっ…インフルエンザ…?」

医師「はい、間違いありません。熱も39度ありますね…絶対安静にしてください」

さやか「はい…」

医師「こちらが診断書になります、学校は1週間は休んでくださいね」

さやか「1週間…」

~さやかの家~

さやか「1週間も家で寝てろなんて…やだよ…」

さやか「つまんない…みんなに会いたいなぁ…」





さやか(綺麗な夕焼けだなぁ…みんな仲良く帰ったり遊んだりしてるのかな…)

さやか(ゲームで連日夜更かしなんてするんじゃなかった…それで寝不足になってインフルエンザに…)

さやか(あたしって、ほんとバカ)

ピンポーン

さやか(誰っ!?父さんも母さんもまだ帰ってくる時間じゃ…)

さやか「はい?どなたで…」

まどか「さやかちゃん!来たよー!」

マミ「お邪魔しま~す」

杏子「おいさやか大丈夫か!?」

ほむら「失礼するわ」

まどか「インフルエンザって学校で聞いたよ…今の体調はどう?」

さやか「ちょっと頭が痛い感じかな…でもそんなひどくはないから心配しないで」

マミ「すごい高熱が出てるんじゃなかったかしら?ほら、そのまま寝てていいのよ」

杏子「早く治して学校に戻って来いよ…だから今は寝てろ」

さやか「…(ポッ」

ほむら「勘違いしないで。病気にかかるのは大抵、本人に原因があるもの」

ほむら「美樹さやか、このインフルエンザも自分自身の健康管理に失敗した何よりの証拠なのよ」

さやか「…ふん…用が済んだのなら…さっさと出て行ってよ…でないと病気移るよ?」

ほむら「ええ、お望みならすぐに帰りますとも」

まどか「もうっ。そんなこと言っちゃダメだよ!」

まどか「さやかちゃんも気を悪くしないで…実は今日来たのはさやかちゃんの夕飯を作るためなの」

さやか「えっ?」

マミ「美樹さんのご両親、いつも帰りが遅いんでしょう?だから今日は代わりに私達が作ってあげるわ」

杏子「お粥を作ろうってことにしたんだ。それにいつものリンゴも持ってきてやったぜ」

ほむら「ほら、病人は大人しくしてなさい」

さやか「ううっ…みんな…本当にありがとう…」ポロポロ





さやか「いただきまー…あちっ!」

まどか「わわっ、土鍋から直接掬ったら熱いに決まってるよ。はい、このお茶碗に入れて」

さやか「ん…んー…ま、まだ熱いかな~」

まどか「んと、それじゃあ…レンゲ貸して?」

さやか「あ、いいよ…でもどうするの?」

まどか「こうやって…ふーふー…どうぞ、あーん♪」

さやか「そ、そんなこの歳になってそれは恥ずかしいな///」

さやか「あーん///」

ほむら「!?」

まどか「味は…どうかな?」

さやか「お、おいしい///」

ほむら(梅干とこんぶを付けただけのただのお粥なのに…あんなにおいしそうに…)

マミ「本当は紅茶を入れて紅茶粥にしても良かったんだけど…」

一同「……」

マミ「な、何かしら!?ひょっとして今私滑っちゃったかしらっ!?」

杏子「流石に紅茶粥はない」





まどか「杏子ちゃんのリンゴ切っておいたよ、どうぞ♪」

さやか「わぁ…ありがとう」

まどか「あっ、ベッドから動かなくていいから…はい、あーん」

さやか「ま、また…あーん///」

ほむら「!?」

さやか「はむっ…」

杏子「どうだ~、うまいか?」

さやか「うん、うまかったよ!」

杏子「へへっ、ちょっと奮発してブランドのを買ってきた甲斐があったぜ~」

さやか「……」

杏子「み、見つめてくるなって!こういうのはあくまで特別!特別だからな!」

さやか「ありがと」

杏子「///」

杏子「こ、こうなったらヤケだ!あたしもやってやる!ほれ、あーん!!」

さやか「もう…びっくりさせないでよ…分かったからさ…あーん…」

マミ「ねぇねぇ、私もやらせてもらっていいかしら、ほら、あーん?」

さやか「わーっ!あたしは実験台かぁーっ!」

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃんはしなくていいの?あーん?」

ほむら「べっ、別にいい…」





ルルルル…

さやか「あっ、電話…」

まどか「私が出るから!さやかちゃんは動かないで」

スタタタ

まどか「もしもし…あっ、はい…そうなんですか…はい…はい…」

カチャ

タッタッタ

さやか「いったい誰からの電話だったの?」

まどか「それがね、さやかちゃんのお母さんからでお仕事の都合で今日はご両親とも帰れないんだって」

さやか「そう…なんだ…」

まどか「こんなことならもっと一緒にいてあげたいけど…そろそろうちも夕飯だし帰らなくちゃ…」

マミ「ごめんなさい、私も今日は買い物しにいかなくちゃいけないの」

杏子「あたしもこれからバイト入れてたんだった…ごめんな…」

ほむら「ふ~ん…」

さやか「いいよいいよ、みんな気にしないでいいから!大人しく寝てればいいだけだし。今日はみんなありがとう」

まどか「でも…冷や枕を交換したりしなくていいの?」

さやか「うちのは最新式だから2日くらい持つって!それにあんまり長居すると移っちゃうかもしんないぞ~?」

ほむら「……」

ほむら「…なら…さやかの面倒は私が見る!」

一同「!?」

ほむら「だから今日はみんな帰って結構よ」

さやか「な、何言い出すのさ!?あんたこそ家に帰らなくていいの?それにあんた私のこと…」

ほむら「冷や枕と頭に載せる濡れタオルの交換、それだけすればいいんでしょ」

まどか「うん…あと寝る前に熱も測らなくちゃいけないんだけど…」

ほむら「任せなさい!」

魔力で治しなさいよってのは御法度





ほむら「はい、替えの濡れタオルよ」

さやか「……」

ピッピッピ

ほむら「あ、体温計のタイマー鳴ったわね。見せて」

さやか「うん」

ほむら「38.9…まだまだ酷い熱じゃない…それと…」

ずいっ、こつん

さやか「わわわっ、顔近いって!」

ほむら「直接体温を感じるには額と額をくっ付けあうのが一番でしょう?…うーん、確かにかなり熱いわね」

さやか「うん…」

あいつら、ザ・ゾンビなんだから風邪とかひかないだろ。
ただの入れ物なんだからよ。

ほむら「どうしたの?水分が欲しくなったの?ならお茶を持ってくるから」

さやか「どうして…」

ほむら「?」

さやか「どうしてあんた…急にそんなにあたしに優しくしてくれるのさ?」

さやか「ほんと急にこれだからさ…何か変なもの感じちゃうんだけど」

ほむら「ふっ、勘違いしないで頂戴。あなたが苦しむとまどかが悲しむからこうしてるだけ」

さやか「そっか…」

ほむら「で、お茶はいるの?いらないの?」

さやか「欲しい」

ほむら「今いれてくるから」

>>28
さやかまどかは魔法少女ない可能性


さやか「ね、ねぇ…」

ほむら「何かしら?」

さやか「今夜一晩中ずっとこの部屋にいるつもり?」

ほむら「そうだけど」

さやか「いくらなんでもそれは身体に悪いよ。うちの親のベッド使っていいから寝なよ」

ほむら「ご好意には感謝するけどあなたの面倒を見るのが約束だからここにいる。病人は自分の身体のことだけ考えてなさい」

ほむら「それに座りながらでも仮眠くらいは出来るし…じゃあ、あなたの机借りてもいい?宿題でもするから」

さやか「うん、いいよ」

ほむら「…あ」

さやか「?」

ほむら「あなた、今日はずっとお風呂入ってないでしょう?下着、替えるから脱いで」

さやか「ええっ、別にいいよ…ちょっと恥ずかしいし…」

ほむら「つべこべ言わない。さっさと言うことを聞きなさい」

さやか「は、はいっ!」

さやか「きゃっ…くすぐったいよぉ…」

ほむら「病気だというのに相変わらず口だけは達者じゃない。これならすぐに治りそうね」

さやか(下着替えるだけのはずが蒸しタオルで身体まで拭く羽目になるなんて…)

さやか(あ…でも気持ちいいな…)

さやか(今まではコイツのこと、何か変な女だと思ってたけど…)

さやか(本当は親切で世話焼きで…ただちょっと不器用なだけだったのかも…)

ほむら「はい、背中は終わり。前の方は自分でやりなさい。で、この後はちゃんと寝ること」

さやか「うん…ところで、さ」

ほむら「なに?またお茶でも欲しくなった?」

さやか「ううん、そうじゃなくて…その…ありがとう」

ほむら「えっ?」

さやか「気に食わないことは散々言われたけどさ、ずっといてくれてうれしかったよ」

ほむら「…」

ほむら「だ、だから勘違いしないでって言ったでしょ!別にこれはあなたのためじゃ…!」

さやか「そんなのどうでもいいから。あたしはずっと面倒を見てもらったのがうれしかったの」

さやか「感謝くらい少しは素直に受け取れー」

ほむら「う…」

さやか「今更だけどさ、今まであんたに冷たく接しすぎちゃって悪かった。ごめんね」

ほむら「そ…そう…」

さやか「だから…これからでも…あたしの友達になってくれないかな…?」

ほむら「な、何をいきなり言い出すのよ?!」

さやか「拒否は認めないからね!それじゃおやすみ!」





さやか「ぐぅ…すや…」

ほむら(ふぅ…ようやく寝たようね)

ほむら(…)

ほむら(なんだ、この子も素直に見れば可愛いところあるじゃない…)

ほむら(…友達って言ってくれてうれしかったな…)

ほむら(はっ!?いけないいけない!危く本来の目的を忘れるところだったわ!)

ほむら(ふふっ、これだけ接してれば…ならないはずがない!)

ほむら(そうすればきっと私も…!)





~数日後、ほむらの家~

ほむら(はぁ…何かくらくらする…身体もだるい…)

ほむら(うわ…かなり熱い)

ほむら(でもこれは…きっとアレよね!)

ほむら(この熱!この全身に広がる気だるさ!このお腹に感じる痛み!)

ほむら(間違いない!)

~病院~

ほむら「それでっ、お医者さん、結果はやっぱりインフルエンザですよね!?」

医者「え?あ、はい…そうです…これが診断書です」

ほむら「はい、どうも!」

医者「じゃああちらでお薬を…ではお大事に…」

ほむら「はい!ありがとうございました!」

医者「……」

医者(それにしても…何であの患者さん、インフルエンザなのにウキウキしてるんだ…?)

~ほむらの家~

ほむら(学校には連絡したし、これで完璧!)

ほむら(病気、それもインフルエンザで倒れてると知ればまどかが放っておかないはずがない!)

ほむら(ましてや美樹さやかの看病をして移された結果だとなれば…!)

ほむら(まどかお手製のお粥…もうすぐ食べられる!)

ほむら(あっちっちしてそこをまどかにふーふーしてもらってあ~ん…)

ほむら(それだけじゃない…リンゴも剥いてもらってそれもあ~んしてもらって…)

ほむら(額でごっつんこして熱も測ってもらって…)

ほむら(夜までうまく引き止められたら身体も拭いてもらって、一晩中いっしょに…!)

ほむら(うーん!夢もロマンも広がりまくりね!)





ピンポーン

ほむら(来た!)

ほむら「い、今出る!今出るからちょっと待ってて!」

タッタッタ、ガチャッ

さやか「よっ!上がらせてもらうよー」

ほむら「はぁ!?」

さやか「いきなり『はぁ』はないでしょはぁは!せっかく見舞いに来てやったのに!」

ほむら「というかあなた1人で来たの?」

さやか「うん、そう」

ほむら「はぁ~っ…あなた治りかけなのにこんなところに来ていいの?移るわよ?」

さやか「ほら、もうあたしインフルにかかっちゃってるし、それなら少なくとも移る心配はしなくていいかな、って」

さやか「ま、もちろんすぐに帰るつもりだし」

ほむら「で、何の用で来たの?まさか病気にかかった私を笑いに来ただけ?」

さやか「ああそうそう、まどかから手紙預かってきたんだ。それを渡しにね」

ほむら「え、まどか!?寄越しなさい!」

ババッ

さやか「ひっ!病人とは思えないすごい勢い!」

キュゥべえ「僕と契約して、インフルエンザを治してよ!」

『ほむらちゃんへ
    
 インフルエンザにかかっちゃった、って聞いたけど身体の調子はどうですか?
    
 そんなにひどいことになってないといいな…

 ひょっとしたらさやかちゃんのが移っちゃったのかも。一晩ずっと面倒を見てたんだから仕方ないよね。

 でもそのおかげでほむらちゃんとさやかちゃんが仲良くなったみたいで私とってもうれしいよ!

 あと本当は私もお見舞いに行きたかったんだけど、インフルエンザは感染力が強いから
 
 もう行っちゃダメだってママに止められちゃいました。だから行けなくなっちゃったの。ごめんね。

 けれどもほむらちゃんは強いからこんな病気すぐに治せるよね!私もそう信じてるよ!

 それじゃあお大事にね。頑張って!                           まどかより』

ほむら「……」

ほむら「私のあのときの苦労は何だったの…」

一途すぎだろ、ほむらちゃんほむほむ。

ガタッ

さやか「ふっふ~ん、なるほどね」

さやか「ドアを開けてあたしと分かったときの顔…」

さやか「そして『まどか』という単語への反応の仕方」

さやか「さてはまどかが来ると期待してたなー?」

ほむら「ぎくぎくっ!?」

さやか「がっかりしちゃうなー、あたしに一晩付いててくれたときは結構優しかったのに今この反応…はっ!?」

さやか「まさか…まさかまさか…あのときあたしに優しくしてくれたのって…」

さやか「まどかに看病してもらいたくてわざと移されに…?」

ほむら「ぎくぅ!?」

さやか「図星か…はぁ…呆れた」

さやか「あんたってほんとバカ(ニヤニヤ」

ほむら「…きゅ~…」



The End

おまけ


~よくじつ!~

ほむら(はぁ~ぁ…今日もずっとひとりぼっち…)

ほむら(でも病気なのもひとりぼっちなのも全部私の浅はかな愚行のせい…)

ほむら(まさに身から出た錆…)

ピンポーン

ほむら(ん?…どうせ何かの勧誘か押し売り販売よね…こんなところに来る人なんて…)


ガチャ

ほむら「どなたですか?私は何も買う気は…」

まどか「ほむらちゃ~~~ん!!!」

ほむら「ええっ?まどか!?どうして!?」

まどか「えへへ…来ちゃった♪」

まどか「とりあえず…上がってもいいかな?」

スレ立て代行まで頼んで、やりたかったのはこの程度とは。





ほむら「う、嘘でしょ…信じられない…」

まどか「もうっ、本当の本当に私だよ?幻なんかじゃないよ?」

ほむら「でもその…あなたここに来るのを止められてたんじゃなかったの?」

まどか「…う、うん…そうだけど、ほむらちゃんの調子がどうか気が気じゃなくって…つい」

ほむら「じゃあ、ここに来ることのリスクは承知の上、なのね」

まどか「もちろん。ちょっといるくらいならきっと平気だって!」

ほむら「まどか…あなたって人は…くすっ…」

まどか「それはそうとして、ただお見舞いするだけじゃなくて夕飯も作ろうと思ってるんだ」

まどか「とはいってもただのお粥なんだけど…ベッドで大人しく待っててね?」

ほむら「え…いいの?本当の本当に…いいの?」

まどか「女に二言はないよ!ほむらちゃんの面倒は私が見る!任せなさい!」

ほむら「うん…ありがとう…待ってるから…」

まどか「ふーふー…はい、あーん?」

ほむら「(来たっ!)あ、あーん///」

まど「どう?おいしい?」

ほむら「ぱくっ!…あ…おいしい…すごくおいしい…」

まどか「んもう、ほむらちゃんってば大げさだよ。ただのお粥なのに」

ほむら「ううん、そんなことない…本当に…嘘偽りなくおいしかったわ」

まどか「そこまで言われるとうれしいというより恥ずかしいよぉ///じゃありんごも剥いてこようかな」

まどか「はい、どうぞ」

ほむら「あ、その…」

まどか「?」

ほむら「えーと…で、出来たら…りんごも…あーん…///」

まどか「もう…ほむらちゃんの甘えん坊さん。それじゃあ…はい、あーん」

ほむら「あーん///」

ほむら「こっちも…おいしい…」

まどか「気に入ってもらえてよかった///」

ほむら「私も喜んでる顔を見てると何だか…」

まどか・ほむら「///」

ほむら「そ、そうだ!!…もし…よければ…なんだけど…」

まどか「うん、何かな?」

ほむら「身体…拭いてもらえないかしらっ!?」

まどか「へぇっ!?そ、そんな…!」

ほむら「実は、お風呂入れないせいで昨日から身体洗ってなくて…」

まどか「その…私なんかがほむらちゃんの身体拭いたりしても…いいの?」

ほむら「も、もちろんよ!!私とあなたは友達でしょう?友達ならこれくらい当然よ!」

まどか「分かった…じゃあやらせてもらうね///」

ほむら「うん…」


まどか「お待たせ~、タオルとお湯の張った洗面器、持って来たよ」

ほむら「それじゃ、背中からお願いね」

するするっ

まどか「…」

ほむら(見られてる…私からお願いしてるっていうのに…恥ずかしい///)

まどか「わぁ…」

ほむら「あっ、まどか、ひょっとして私の身体、匂ってる?」

ほむら「それとも酷く汚くなってる?嫌だったら無理にとは言わないから…」

まどか「そんなことない!そんなことないよほむらちゃん!」

まどか「むしろその逆だよ!…とても…綺麗…」

ほむら「!?…きゅ~ん…!」

まどか「だ、だだだ大丈夫?顔が真っ赤になってるよっ!」

ほむら「え、ええ!大丈夫だから!」

ほむら(いけないいけない私としたことが取り乱してしまうなんて!)

まどか「じゃあ…失礼します」

ふきふき…

まどか「どう?痛くない?あと、かゆいところがあったりしたら、言ってね?」

ほむら「いえ、全然痛くないし、ちょうどいい…気持ちいいわ…」

まどか「ほむらちゃんの肌…白くてすべすべ…何だか見ててうっとりしちゃうなぁ」

ほむら「…///」

まどか「はい、次は腕を出して」

ほむら「う、うん…」

ふきふき…

まどか「腕も綺麗だし、とても2日間お風呂に入ってないだなん…」

まどか「!?」

ほむら「?…まどか?」


まどか「//////」

まどか「あ、あの…み、見ちゃった…ほむらちゃんの…む…むね…」

ほむら「~~~~っ!」

まどか「ごっ、ごめんね!見るつもりは全然無かったのに…ごめんなさい!」

ほむら「い、いいのっ!気にしないで!男相手ならともかくまどかになら見られても平気、平気だからっ///」

まどか・ほむら「///」

ほむら「たっ、タオル貸して頂戴!!!前は自分でやるから!」

まどか「ははははいっ!」

ほむら「ねぇまどか、もうそろそろ9時になってしまうのだけど家に帰らなくてもいいの?」

まどか「わわわっ!確かにそうだったよ!」

ほむら「早く帰るべきよ、自分の身体とご両親を心配させたくないのなら」

まどか「うん…でもね、最後に熱測っておかないと」

ほむら「へっ?体温計は私持ってるしそれは別に…」

こっつん

ほむら「なっ///」

まどか「うわ~、やっぱり熱いや。38度をちょっと超えてるくらいかな?ん~」

ほむら「あ、あのまどか…?」

まどか「なぁ~に?」

ほむら「こ、この額でされるのはやっぱりちょっと…恥ずかし…」

まどか「ちょ、ちょっと!動かないで~、今微妙なところなんだから…きゃっ!」

ずるっ!

ちゅ!

まどか・ほむら「~~~~!?」

ぱっ!

まどか・ほむら「あ、あわわわわ!」

まどか「ちょっとくらいなら、インフルエンザだって平気だよ、きっと」

ほむら「あなたは……なんで貴方は、いつだって自分を犠牲にして、
役に立たないとか、意味が無いとか……勝手に自分を粗末にしないで!
貴方を大切に思う人のことも考えて! いい加減にしてよ!
貴方を失えば、それを悲しむ人がいるって、どうしてそれに気付かないの?
貴方を守ろうとしてた人はどうなるの?」

まどか「い、いまっ!わたしっ!足が滑って…///」

ほむら「はっ、ご、ごめんなさい!」

まどか「そんな!滑っちゃった私が悪いのに…」

ほむら「だって…今のでひょっとしたら病気が…」

まどか「ううん、気にしない気にしない♪きっと大丈夫だよ!」

ほむら「……」

まどか「ほーら、落ち込まないで。ただでさえ病気なのに落ち込んだらもっと悪くなるよ?ところで…さ」

ほむら「?」

まどか「今の…その…初めて…だった?」

ほむら「初めてって…?」

まどか「みなまで言わせないの!…さっきのちゅっ…だよ…」

ほむら「!!!!!」

まどか「答え…聞かせてよ…私も…初めてだったから///」

ほむら「(コクコクコク!)」

まどか「そう、なんだ。ほむらちゃんも初めて…良かった~」

まどか「でも…これで…もうただの友達じゃいられなくなっちゃったね…」

ほむら「ふぇっ!?どういうこと!?」

まどか「友達からさらに一歩先に進んだ仲…かな///」

ほむら「ともだちの…さき…きゅ~ん」

バタッ

まどか「ああっ、ほむらちゃん!しっかり!!!」





ほむら「も、もう大丈夫よ!落ち着いたから!ね、もう帰りなさい?」

まどか「うん…それじゃあね!おやすみなさい///」

ほむら「おやすみ…///」

~~学校~~

まどか(あれから数日…)

まどか(さやかちゃんはもちろん、ほむらちゃんもインフルエンザが治り登校してくるようになりました)

まどか(さやかちゃんとほむらちゃんの仲も良くなってきたみたいだし、)

まどか(私もほむらちゃんともっと仲良くなれてめでたしめでたし!)

まどか(…じゃ…なさそうなんだよね…)

まどか「う~…」

ぐったり

ほむら「どうしたのまどか?顔が真っ赤よ?」

さやか「ん~、どれどれ…うわっ、ひどい熱!まさか…インフル…」

まどか「へへへ…そのまさか…かも…」

まどか「うう~…頭がずきんずきんして…もう限界かな…あはは…」

さやか「笑ってる場合じゃないっしょ!…ひょっとしてこの原因は…」

ジロッ

ほむら「(カーッ///)な、何でこっちを見るのかしらっ!?」


さやか「ははぁ~ん、なるほどね~。まっ、とりあえず保健室に連れて行ってやりますか」

まどか「あ、うん…お願いね…」

すたすた…

ほむら「ちょ、ちょっと待ちなさい!私の弁明を聞いて~!」

ほむら「あれはまどかの方から勝手にうちに来たのであって決して私からお願いしたわけじゃ…」

さやか「あ~はいはい、ご馳走さまご馳走さま~♪」

杏子「はぁ…自分の方からペラペラぶっちゃけちゃってんの。アイツも意外とボケキャラなんだねぇ」

杏子「まぁ見てる分には面白いからいいけどさ!さやかとも仲良くなってるみたいだし~」

マミ「誰かが病気にかかり、それが他の誰かに移り、さらにそれがまた他の誰かへとつながっていく…」

マミ「円環の理に導かれたのね…」

杏子「やめんかい!てか下級生の教室にさり気なく来るなっ!」



まどか「みんなも…感染力の強い病気には…注意しようね…」

まどか「そして…外から帰ってきたら…手洗いうがいは忘れずに…がくっ」

おしまい☆

乙!ほむほむまじほむほむ!ところで杏子なぜ学校に?

以上です
代行スレ立てしてくれた方には大感謝
ここまで付き合ってくれた方にも多謝です

ほむさや期待してくれた人には悪かった
いつかフォローの意味でもほむさやSS作ろう…

>>115
解説…というよりは言い訳で…
みんなが幸せにほのぼの生活してるという脳内設定でやったので
杏子もまどさやと同じクラスで学校に通っている、ということで…
やっぱり本編は設定からして辛すぎる…orz

              .,-'''''~~~ ̄ ̄~~''' - 、
 \      ,へ.人ゝ __,,.--──--.、_/              _,,..-一" ̄
   \  £. CO/ ̄            \       _,,..-" ̄   __,,,...--
      ∫  /         ,、.,、       |,,-¬ ̄   _...-¬ ̄
 乙   イ /    /   ._//ノ \丿    ..|__,,..-¬ ̄     __,.-一
      .人 | / ../-" ̄   ||   | 丿 /  ).  _,,..-─" ̄   ._,,,
 マ    .ゝ∨ / ||        " 丿/ノ--冖 ̄ __,,,,....-─¬ ̄
        ( \∨| "  t-¬,,...-一" ̄ __--¬ ̄
 ミ  ⊂-)\_)` -一二 ̄,,..=¬厂~~ (_,,/")

     .⊂--一'''''""|=|( 干. |=| |_      (/
   /  ( /      ∪.冫 干∪ 人 ` 、    `
 /      )         ノ '`--一`ヽ  冫
                 く..          /
                .  ト─-----イ |
                  ∪       ∪



僕と契約して、今から始めるほむさや劇場を支援してよ

睡眠時間に決まってるじゃないか(笑)

オクタヴィア「オオオオオオオ」

マミ「もう終わりだわ、魔女になってしまうなんて……」ブツブツパリーン

杏子「ざや゛がぁ! ざや゛がぁぁあああ!」

まどか「こんなのってないよ、あんまりだよっ」

ほむら「……」




ほむら(  ま     た     か  )

申し訳ないんだけど、誰か

マミ「ひとりぼっちじゃなかったのね」

で代理でスレ立ててくれないかな。
書き溜めは9割ほどできてる。

ほむら(またしても、 ま た し て も 美樹さやかの魔女化で全てがぶち壊されたわ)イラ…

ほむら(これがなければ毎回ワルプルギスの夜までに最低限の戦力は残るのに)イライラ

ほむら(私が真実を言っても一番に否定するのは美樹さやか)イライライラ

ほむら(あいつさえいなければ、他のメンバーには信じてもらえるに決まってる)ワナワナワナ

ほむら(――いっそ次はこの手で)ギリリ

まどか「さやかちゃん、お願い元に戻ってよ。うっ うううっ うっ」

ほむら(あああでも私のまどかはこの耳なし能なし脳みそなしが死ぬと悲しむの!)

ほむら(お願いわかってまどか、私はもう何回も美樹さやかに足を引っ張られてるのっ)

ほむら(そろそろ処分しちゃっても赦されるでしょう、ねえ!?)

ほむら(ともかく、ここは私の戦場じゃない。次の世界線へ行きましょう……)

シュン

>>137
建てたよ
マミ「ひとりぼっちじゃなかったのね」 - SSまとめ速報
(http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1305655442/)

SG「」ドロドロ

ほむら「……」

SG「」ドロドロ

ほむら「……やってしまった」

ほむら(憎悪とタイムリープが重なったせいで、ソウルジェムがこんなに濁ったのね)

ほむら(なんてこと、これじゃおいそれと心臓や目も治せない)

ほむら(……ふふ、一瞬でも人殺しを考えた罰が当たったのかしら)

SG「」ドロドロ

ほむら(グリーフシードを入手しようにも、これじゃ――)

ほむら「ん……けほっ けほっ けほっ」

ほむら(しまった、長い事開放されていたから忘れていたわ)

ほむら(この体で急に起き上ると、負担が……う……)

看護師「さやかちゃん良かったわね、すごくいい雰囲気だったでしょう」

さやか「ななな、そ、そんなことないっすよ!? これはええとあのっ」

看護師「はいはい病院ではお静かに、それじゃまたね?」

さやか「ううう」

アノコハ?
ホラ、――ゴウシツノカミジョウサンノ
マイニチオミマイシテルンダヨネー

さやか「くぁぁぁああ、恥ずかしいなあもうっ」

さやか「でも、そっか。周りから見ても良い雰囲気だったのか」ニヘラー

さやか「ぬふ、うふ、ふふふふふ……」

ウウ…ウ…

さやか「だーれだーさやか様の幸せな回想を呻いて邪魔するのは――て呻き声!?」

ほむら「ぜ、ぜ、ぜ」

さやか「おわぁ大丈夫!? いま人呼んでくるからっ」

ほむら(苦しい……視界もぼやけてよく見えない……)

ほむら「その必要はないわ」

さやか「けどっ」

ほむら「いつものことなの」

さやか「……いつも」

さやか「何かできることないの、辛そうじゃん」

ほむら「それじゃあ、ベッドをゆっくり傾けて……」

さやか「ほいさ任せろ、勝手知ったる病院のベッドってなもんよ!」ピッ ピッ

ほむら(ようやく余裕ができたわ)

ほむら「感謝するわ」

さやか「いいっていいって、まだ何かすることある?」

ほむら「!」

ほむら(……声を判別する余裕もね)

さやか「いやあびびったよ、どうしたのさ」

ほむら(美樹さやか……)ガックシ

ほむら「必要ないわ」

さやか「おいおい起き上ろうとしないの、さっきあんなことがあったばっかりじゃん」

ほむら「私には、やらなければならないことがあるの」

さやか「だから、あたしに言ってくれればやるって」

ほむら「……」

支援

ほむら「あなたには不可能よ」

さやか「うぉい、初対面に無能扱いされちゃったよ!?」

ほむら「…………」

ほむら「訂正するわ、私にしかできない事なの」

さやか「ふーん。そういうことなら」

ほむら「! ……察してくれるの?」

さやか「まあ、こう見えてあたしってお見舞い熟練者だし?」

さやか「入院しててやりたい事やれない人の顔も見てるし、ね」

ほむら「なら」

さやか「おおっと、起き上るのはダメだ」

ほむら「今さっき理解したのではなかったの?」

さやか「ふふん、言ったでしょう。あたしはお見舞い熟練者だって」

さやか「本当に自分以外は無理な事と、あたしが御用聞きやれること」

さやか「そういうのを分離して負担を減らすエキスパートでもあるんだなあこれが」

ほむら「……どうして」

さやか「ん?」

ほむら「どうして、そこまでしてくれるの?」

ほむら(美樹さやかと親しくなれたのはループに入る前くらい)

ほむら(それも、まどかや巴マミを介してくらいだったのに)

さやか「そりゃーま、自分のためだね」

ほむら「え」

さやか「発作だか何だか知らないけど、あんな現場見ちゃってさ」

さやか「そのまま帰ったら寝覚めが悪いってもんじゃない?」

ほむら「む……」

さやか「だから、あたしがあたし様のために聞いてやろうっての。おっけい?」

ほむら(……ずるいわ、こういうの)

ほむら「いいわ、どうせ信じてくれないもの」

さやか「できるできないじゃなかったの?」

ほむら「っ!」イラッ

ほむら「何度話したって、信じてくれなかったじゃない!」

さやか(ビクッ)

ほむら(ハッ)

ほむら(まだ一度も話していないこの時間軸の美樹さやかに怒鳴り散らすのは間違っていたかしら)

さやか(てことは、他の誰かにも話して信じてもらえなかったわけか)

さやか「いいよ、わかった。アンタとは会ったばかりだしね」

さやか「何でも信じてあげるなんて言ったって、嘘くさいでしょう?」

ほむら「……ええ」

さやか「わかったよ、そんじゃ今日のところは引きさがるから」

ほむら「……また来るつもりなの?」

さやか「べっつにー、幼馴染のお見舞いのついでに気が向いたらねー」ヘラヘラ

ほむら「……」

さやか「あああ本気にしてる!?」

ほむら「冗談なの?」

さやか「冗談だってっ」

ほむら(相変わらずよくわからない子ね)

さやか(なーんかよくわかんない子だなあ)

さやか「まあ、そんくらいの軽い気持ちでくるから気を遣わないでってこと」

ほむら「それも冗談?」

さやか「こっちは本気だって!」

ほむら「え、あ」

さやか「うぷぷ、アンタ面白いね」

ほむら「……私は道化じゃないわ」

さやか「はいはい、悪かったって」

ほむら「頭を撫でないで頂戴」

さやか「機嫌直してよー」

ほむら「特に不機嫌ではないけれど」

さやか「うーむ、もったいない。笑ったら美人だろうに」

ほむら「なっ///」

さやか「おお、今の赤面は萌え度が高いっ」

ほむら「も、もえ……?」

さやか「よーしその調子だ、笑っちゃえ笑っちゃえ」

ほむら「ふぉ、ふぉふぉをふねりゃないひぇっ」

さやか「ううん、クールに見えて可愛いなあこの子は」コネコネ

ほむら「ひゃふぇ、ひょっほっ」コネラレ

さやか「こうか、この角度が一番萌える気がする!」

ほむら「~~~~~~~!」

ほむら「」ムスー

さやか「悪かったって、調子に乗り過ぎたよ……」

ほむら「別に」

さやか「うわあ今度こそめちゃくちゃ不機嫌」

ほむら「疲れたわ、帰ってちょうだい」プイッ

さやか「あいあい、退散しますから」

ほむら(やっと解放された……)

さやか「ねえこの字なんて読むの?」ヒョイッ

ほむら「!?」

さやか「アンタのネームプレート……やける?」

ほむら「あけみよ。暁美ほむら」

さやか「あんがと、あたしは美樹さやかね」

ほむら「そう」

さやか「つれないなあ」

ほむら「……」

さやか「それじゃね、ほむら。また起き上がったりすんじゃないよ?」

ほむら(……な、なんなのこの屈辱感はっ)

ほむら(よりによって美樹さやかに!)

ほむら(まるで眼鏡をかけていた頃に戻ったようだったわ)

ほむら(……ぁ!)

ほむら(ち、違う。決して美樹さやかに戻されたわけじゃないっ)

ほむら(体が弱っているから、心まで引き摺られたのね。うんそうきっとそうっ)

---------------------------------------
「ううん、クールに見えて可愛いなあこの子は」
---------------------------------------

ほむら(カァァァァァァァァッ)カオウズメ

ほむら(く、悔しいっ)ジタバタジタバタ

看護師「あら暁美さん、そんなに動いて大丈夫?」

ほむら「ひっ」

看護師「起き上ろうとして苦しんでいたって聞きましたよ」

ほむら(……ま、まさか美樹さやかが知らせた!?)

医師「少し安静にしていたほうが良いな」

ほむら(魔法も使えないのにマークされていたら抜け出せないじゃない!)

ほむら(魔力を消費さえしなければ、すぐに魔女化することはないでしょうけれど)

ほむら(これじゃキュウべぇの邪魔をする事が――)

医師「――というわけだから。ゆっくりしているんだよ?」

ツカツカ

バタン

ほむら(……やっぱりあの子、嫌い)ブツブツ

すまぬちと離席

保守

てす

ああ、ただいまだけどやっぱID変わってる……
まあいいやとりあえず書く

>>168
さやか「やふーほむら、今日もついでに来てやったぞー」

ほむら「そう」ジロリ

さやか「わぁお一目でわかる冷たい視線!?」

さやか「なんだー顔面マッサージのことまだ怒ってる?」

ほむら「……それとこれとは関係ないわ」

さやか「おお、気にしてないの。それじゃ今日も」

ほむら「な、え!?」

さやか「あはは、冗談だって」

ほむら(くっ)

さやか「たださー、仏頂面でもったいないから。もう1回笑ってもらおうかと」

ほむら「不愉快なだけだわ」

さやか「ちぇー」

ほむら「それで、何をしに来たというの」

さやか「いやー実は、お見舞いに持ってきたお菓子が余っちゃってさ」

さやか「無理に詰め込むわけにもいかないし、ほむらと一緒に食べようかと」ガサゴソ

ほむら「……あなた、私とどういう関係だったかしら?」

さやか「ええっと、昨日会ってあれこれ弄りあった仲?」ホレホレ

ほむら「表現に問題があるけれど、それはともかく」イラナイ

さやか「スルーかい」メノマエデタベチャウゾ

ほむら「会って二日目の人間に余り物を押し付けるなんて、どんな神経してるの」カッテニナサイ

さやか「人聞き悪いなー、あたしも食べるんだってば」ポリポリ

ほむら「一人で食べるか、家に持って帰るかしなさいよ」ホントウニタベダシタ

さやか「うぇえ、冷たいなーいいだろー食べようよほむらー」

ほむら(うざい、果てしなくうざったい……)

ほむら「私にそんな暇はないの」

さやか「そなの? ベッドで寝たままなんて退屈じゃん」

ほむら「誰のせいだと思って……」

さやか「ええ、病気のせい?」

ほむら(イラッ)

さやか「ああ、抜け出すつもりだったから知らせたあたしが憎いとか」

ほむら「……だとしたら?」

さやか「え、ほんとだったの?」

ほむら「な!?」

さやか「ぬふふふふ、クールと思いきや引っかかっちゃうほむらちゃんは可愛いねえ」

ほむら(ぐぐぐぐぐぐっ)

さやか「ともかく、アンタの用事がなんなのかは知らないけど」

さやか「そんな体で抜け出したって、満足にやれないんじゃないの?」

ほむら「それは」

さやか「はいはい、だからゆっくり養生しなさいよ?」

ほむら「それでもっ」

さやか「ナースコール押しちゃおうか」

ほむら「!」

さやか「これは別に、意地悪で言ってるわけじゃないんだかんね?」

ほむら「……取り返しのつかないことになるわよ?」

さやか「心臓悪くして倒れる以上に?」

ほむら「だから……!」

ほむら(……どう、説明しろって言うの?)

ほむら(グリーフシードさえ手に入れれば体だって治せる)

ほむら(そんなことを話そうものなら魔法少女のことを明かさないといけなくなる)


さやか(よっぽど大事な用事があるのか)

さやか(口籠るとこ見ると、今まで信じてもらえなかった蓄積もあるみたいだし)

さやか(どう聞きだしたもんかなあ)

ほむら「本当に、大変な事が、起こる、の」

さやか「……ほむらが言いたくないんなら今日も引きさがるけどさ」

さやか「そこまで大きな問題なら、あたしの周りにも何か起こるの?」

ほむら「!」

さやか「だったら、あたしのために教えてよ」

さやか「あたしはあたしのために信じる」

さやか(なーんて言ったら、ちょっとは話しやすくなったり?)

ほむら「……あなた自身は、関わりさえしなければ良いことよ」

さやか「ちぇー」

ほむら「けれど、まどかには」

さやか「――え」

ほむら「そう、鹿目まどかが大変な目に遭ってしまうの」

さやか「鹿目まどかって……まどかと知り合いなの?」

ほむら(ずるいわ、焦っている時にあんなことを言うなんて)

さやか「なーんだ早く言ってくれれば良かったのに」

さやか「あたしはね、まどかの大親友なんだよ」

ほむら「そう」

さやか「おいおーい、リアクション薄いな。そういうことなら手伝っちゃうからさ」

ほむら「引きさがるんじゃなかったの?」

さやか「あの子に関係するなら別だよ、さあ吐けほれ吐け」

ほむら(ああ、結局こうなる)

さやか「ほむらも、そんな想いつめた顔してるんだからさ」

ほむら「え」

さやか「放っとけるわけないじゃん」

ほむら(…………本当にずるいわ、美樹さやか)

すまんゆっくりでも続けようと思ったけど、やっぱ間隔が空きすぎる
先に用事を片づけてくる、本当にすまない

まだスレが残ってる…とな!?
支援

保守

さやか「グスン・・・」

俺「さやか」

さやか「へっ?」

俺「そういうさやかも、俺は好きだぜ。」

俺「わたしも、晋吾君のことが好き・・・」

保守

保守

帰ってきたらまどかがほむほむの肉奴隷になっていた
わけがわからない

すまんお待たせ

>>220
ほむら「考えておくわ」

さやか「あれ、急いでたんじゃなかったの?」

ほむら「……」

さやか「あーはいはい、好感度が足りないのね。わかったわかった」

さやか「そんじゃさ、せめてまどかを守るのに何ができるかアドバイスをちょうだいよ」

ほむら「信じるの、何が起こるかも話していないのに」

さやか「いや別に、ただ気になるじゃん。昨日まで他人だった相手から親友の危険を知らされるなんて」

さやか「よっぽどファンタジーなこと言われたらさすがに放置させてもらうけどさ」

ほむら(よっぽどのファンタジーよ、人間の理解を超えるね)

ほむら「……鹿目まどかの様子を観察して。動揺が見られたら私に教えて」

さやか「そんだけ?」

ほむら「引きうけるのね」

さやか「そんくらいなら暇つぶし程度に」

ほむら「やるなら真剣にやってちょうだい!」

さやか「ふーん……」

ほむら「……何?」

さやか「いや、うん。まどかの保護者としてはね」

さやか「お熱な同性が表れたという事態にどう対処するべきかと」

ほむら「な――ふざけないでちょうだい」

さやか「ええ、これも図星!?」

ほむら「あ……っ」カァァッ

さやか「あはは、やっぱり赤くなると可愛いなあ」ホッペツンツン

ほむら「馴れ馴れしくしないで……」

さやか「ガード硬いなこんちくしょう。だからこそギャップに萌えるってのもあるけど」

さやか「――やばい、そろそろ視線が絶対零度だ!?」

ほむら「あなたに何かを任せようとしたこと、心の底から後悔してるわ」

さやか「まあまあ、そんなお熱な子がここまで心配してるわけだ」

さやか「おふざけじゃないってよくわかったよ、ちゃんとやるから」

ほむら「美樹、さやか」

さやか「それじゃ、お別れのあいさつ代わりに今日のほっぺチェックを」

ほむら「美樹さやか……」ギロリ

さやか「退散! 退散であります! 報告をお待ちくださいい!」バタン

ほむら「これほど待ち遠しくない経過報告は初めてよ」ハァァ

さやか「おっはようまどか!」ガバッ

まどか「ひゃあ!?」

さやか「ほほう、順調に感度が上がっておりますなあ」ナデクリナデクリ

まどか「もうさやかちゃんたら。やめてよぅ」

仁美「さやかさん、公衆の面前で」

さやか「仁美もおはよう、なんだー妬いちゃった?」ワキワキ

仁美「お二人ともですっ」

まどか「へーんなんで私まで……」

さやか「あたしは不潔って認めちゃうんだー」ユラァ

まどか「そ、それは」

さやか「ええい怒ったぞ、そんな冷たい子はこうだこうだーっ」

まどか「あはは、さやかちゃんごめ、あは、あははははっ」

さやか「まどかー、その卵焼きもしかして自作?」

まどか「あれ、どうしてわかったの?」

さやか「いやあ、知久おじさんなら殻が紛れるなんてミスはしないかと」

まどか「うわわ」

仁美「さやかさん、まどかさんのことはよくわかりますものね」

さやか「ふっふん、まどか検定免許皆伝をなめないでもらおう」

まどか「うう、みんなして卵焼きに注目するのやめてほしいなって」

さやか「すねないすねない、そんなまどかの卵焼き食べてみたいな」

まどか「ど、どうかな」

さやか「おおなんら、おいひいじゃん。それじゃあたしからもミートボールを贈呈ー」ハイアーン

まどか「さやかちゃんたら」アーン

仁美「ふふふ」ニコニコ

さやか「とまあ、こんな感じでまどかは異常なし――」

ほむら(ギリギリギリギリ)

さやか「おわああ、なんで歯ぎしり!?」

ほむら「とても、喜ばしい、ことだわ」

さやか「全っ然そう見えない!」

ほむら「随分仲が良いのね」

さやか「そりゃそうさ」

ほむら「……」

さやか「睨み殺されそうな予感!?」

ほむら「まどかが尊い人生を歩み、家族や友達を大切にしていることはよくわかったわ。よく」

さやか「わあああ血涙を流すな! 怖いから!」

さやか「てか、アンタ。本当の本当に女のあたしに妬いてるの?」

ほむら「……どうしたらそう見えるというの?」フイッ

さやか「どうやったって見えるでしょうが」ヒョイッ

ほむら「……」

さやか「わかったわかった、触れないでおくから」

ほむら「十分塩を擦り込まれた気がするわ」

さやか「で、まどかはいつまでその危ない事に晒されてるっての?」

ほむら「期限は特にないの」

さやか「うぇえ!? あの子いつの間にそんなデンジャラスな世界に迷い込んだのさ」

さやか「その、なんでかなーって教えてもらうわけには」

ほむら「……」

さやか「引き続き好感度不足ですかい」

さやか「ねえ、それ明日にでもなんとかしないと時間切れって類のものじゃないの?」

ほむら(……ワルプルギスの夜のことを話せるような関係じゃない)

ほむら「強いて言うなら、1ヶ月後かしら」

さやか「お、なんだ。結構余裕あんのね」

さやか「それじゃいいよ、明日からもまどかのこと見とくから言いたくなったら教えて」

ほむら「え」

さやか「ああ、自己解決してもやっぱり教えてよ?」

ほむら「あなたは。それで良いというの?」

さやか「友達と一緒にいて友達に報告しにくればいいだけっしょ。負担にもならないし」

ほむら「ともだち……」

さやか「んん、なんだ違うの? 寂しいなー」

ほむら「……顔、近いわ」

さやか「ああもう、相変わらずほむらは可愛いなあ」ナデ…

ほむら「」ヒョイ

さやか「む」ナデ…

ほむら「」ヒョイ

さやか「やりおるなこやつめ、三日目にして回避スキルを身につけるとは」

ほむら「ふん」ファサッ

さやか「隙ありぃ!」ギュー

ほむら「っ!?」

さやか「ふっふっふ、まだまだよのお」ナデナデ

ほむら「……っ ……っ」

さやか「あは、ははは。さーて視線が突き刺さっておりますのでこのへんで」

ほむら「――もうっ」

ほむら(……認めたくなかったけれど)

ほむら(やはり美樹さやかといると、昔の自分に戻されてしまうわ)

ほむら(あの頃の、愚かで弱かった私に)

ほむら(もう誰にも頼らない、わかってもらう必要もないって。そう決めたのに)

---------------------------------
「友達に報告しにくればいいだけっしょ」
---------------------------------

ほむら(……)

ほむら(ループに入る前くらい、どころか今までで一番友好的ね)

ほむら(今までよりは良い出会い方をしたせいかしら)

ほむら(私、誤解していたのかもしれない……)

SG「」

ほむら「あれ?」

SG「」ドロドロ

ほむら(どういうこと、ソウルジェムの濁りが強くなってる)

ほむら(ただちに魔女化に影響が出るレベルではないけれど)

ほむら(これじゃますますグリーフシードを狩りにくく……)

---------------------------
「血涙を流すな! 怖いから!」
---------------------------

ほむら(まさか、あの時嫉妬したからっ)

SG「」ドロドロ

------------
ハイアーン アーン
------------

ほむら(……美樹さやか、やっぱりきらい)グスン

すまぬまた離席
本当にメガほむまで戻るかどうかはお楽しみということで

保守

おおおおお申し訳ない
今日も昼間は空けるんだが、それまでになるべく書くわ

>>320
まどか「さやかちゃん、今日も上条くんの?」

さやか「そーそ、ぬふふふ待ってろよーきょーす……おろ」

まどか「?」

さやか「あ、ははは。毎日見舞ってたからCDのストックが」

まどか「たまにはそういうの抜きで行ったらどうかなって」

さやか「うぇえ!? いや、だって、そりゃ、その、だからっ」

まどか「だって、さやかちゃんはCDじゃなくて上条くんに会いたいんでしょう?」

さやか「ぬああああもうそういうのなしっ ともかく、CD屋寄ってく!」

さやか(あ、待てよ。そうしてるとほむらにも面会する余裕なくなっちゃう――)

まどか「もう……それじゃあ、私もいくよ。ちょうど聞きたかったのがあるの」

さやか(まどかと一緒にいられるなら、目的には沿うわけだからいいよね?)

さやか(病院までダッシュしたら報告くらいはできるかもしれないし)

さやか(ああ、でもきょーすけに汗の臭いかがれちゃったら……)

まどか「さやかちゃん?」

さやか「ん? ああ、なんでも。こっちのこと」


-CDショップ-

さやか「……おお、これはレア物の予感っ」

まどか「~♪」

――。
――――。
――――――。

『助けて!』

まどか「え……? え?」

『助けて!』

まどか「誰? 誰なの?」

さやか「~♪ ……ん、まどか?」

まどか「どこにいるの? あなた……誰?」

さやか「もしもーし、まどかさーん――!」

---------------------------
「動揺が見られたら私に教えて」
---------------------------

さやか(冗談半分で、お気楽に付き合ってはみたけどさ)

------------------------------------
「鹿目まどかが大変な目に遭ってしまうの」
------------------------------------

さやか(いやまさかね、考え過ぎ考え過g)

まどか「」ダッ

さやか「お、おいちょっとまどか!」

さやか(助けた不思議生物を連れてみれば)

さやか(絵にも描けない不思議空間って)

まどか「どうしよう、この子も弱ってるし。車に轢かれたみたい……」

さやか「出ようにも、どこよここ。」

まどか「変だよ、ここ。どんどん道が変わっていく」

まどか「やだっ 何かいる、何かいるよっ」

さやか(やっばい、大変な目ってこうなることだったの?)

さやか(いくらなんでも想定外過ぎっしょ!)

まどか「さやかちゃぁん……」

さやか(怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い)

さやか(だ、だめだ。とととにかくまどかを守らなきゃっ)

ズバッ

まどさや「!!」

マミ「ろくにおもてなしの準備もないんだけれど」

まどか「そんな、むしろ急におしかけちゃって……」

マミ「いいのよ、あなたたちはキュウべぇの命の恩人だもの」

さやか「しゃべれたんですね、この不思議生物」

QB「僕はキュウべぇだよ、美樹さやか」

さやか「不思議空間に変なバケモノにアンタでしょう?頭がいっぱいで」

QB「その割には驚かないんだね」

さやか「このフルコースの中では一番ボリュームが小さいし」

まどか「慣れって怖いかなって」

マミ「ふふ」

さやか「おまけに、魔法少女なんて言われてさー」

QB「契約する気になってくれたかい?」

まどか「うわわっ」

さやか「食いつくなあ」

マミ「だめよキュウべぇ、死と隣り合わせのことなんだから」

マミ「あなたたちも、慎重に選んだ方がいいわ」

さやか(……うーん、わかんなくなってきたな)

さやか(ほむらの言う大変なことっていうのが今日のことなら、1ヶ月先なんて言わないだろうし)

さやか(でも、心臓が弱いのに無理して立ち上がろうとしていたくらいだからおおごとっぽい)

さやか(魔女や魔法少女とは無関係? それとも魔女絡みでもっと大変な事が起きるっての?)

まどか「さやかちゃん?」

マミ「結論を急ぐ事はないわ、美樹さんも悩んでるみたいだし今日はお開きにしましょう」

まどか「なんだか、色々起こり過ぎてまだ頭がすっきりしないよ」テクテク

さやか「だよね、マミさんも色々苦労してるみたいだし」テクテク

まどか「それにしても、意外だったなって」

さやか「何が?」

まどか「さやかちゃんだよ、真っ先にお願い言っちゃいそうだもん」

まどか「金銀財宝とか、不老不死とか、満漢全席ーって」

さやか「だーって命懸けなんでしょ、さすがのあたしもそこまで頭は軽くないって」

まどか「う、うん……そうだね……」

さやか「なーんで目を逸らすのかなーまどかちゃーん」ユラリ

まどか「はうっ」

さやか「ええい許せん! まどかなんかこうしてこうしてこうだー!」

まどか「あははは、ごめ、あははっ ごめんなひゃいー!」

さやか「てことが昨日あってさー」

ほむら「……」ゴゴゴゴゴ

さやか「う。ごめんごめん、すぐ知らせなきゃいけないことだと思うよ」

さやか「頭いっぱいだったのと、時間が遅くなってつい」



ほむら「あなた、まどかのどこをどうくすぐったというの?」ゴゴゴゴゴゴゴ

さやか「怒るポイントそっちかい!?」

ほむら「腋? 脇腹? まさか胸を弄ったんじゃないでしょうねっ」メラメラメラ

さやか「明らかにやばいオーラを出すな、あたしらにそっちの気はないっての!」

ほむら「その気がなくてもナチュラルの接近できるというわけね……!」

さやか「おおい頼むから戻ってきてー重要ポイントなんじゃないのー!?」

すまぬ離席、今度はすぐ戻る

さやかのキャラ崩れてるかな……?
あまり別人にはしたくないものだが

なんというか、描きたいのは暁美ほむらと美樹さやかであってメアリ・スーではないんだよね


まあともかく再開

ほむら「それで、まどかにすぐ契約をしそうな素振りはなかったのね?」

さやか「あんだけのことがあったらそりゃあね」

ほむら「……あなたも踏みとどまったのは意外だったけれど」

さやか「ほむらもか!」

ほむら「金銀財宝や不老不死なんて子供じみた願いですぐ契約しそうだもの」

さやか「そこまで被せてくるんかい、アンタ達の中であたしって何キャラなの!?」

ほむら「……」

さやか「おぉいそこで目を逸らすな、さやかちゃんいい加減に傷つくよ!」

さやか「ま、まあ。正直言うとちょっと心が揺らいだんだけどさ」

ほむら「そう」

さやか「ほむらが大変なことになるって言ってたの思い出して、ブレーキが」

ほむら(事前に釘を刺しておいたのが聞いたようね)

さやか「いやぁ、これじゃ話しにくいわけだ。黙ってた訳もわかったよ」

ほむら「……信じてくれるのね」

さやか「むしろ、言ってたのが違う事だったらどうしようか心配だったよ」

さやか「魔法少女になれって言われたんだ、何を言ってるの、てな感じで」

ほむら「そうしてみれば良かったかしら」

さやか「えええあたしが何をしたっ」

ほむら「……」

さやか「ああもう、わかったよ。ほっぺを玩具にしたのは悪かったからー」

ほむら(しかし、困ったわ。接触がいつもより若干早い)

ほむら(この調子で契約まで前倒しになったら――)

さやか「シンキングターイム」

ほむら「っ、茶化さないで」

さやか「いやごめん、難しそうな顔してたからつい」

さやか「てか、ほむらはどうしてこのことを知ってたの?」

ほむら「……」

さやか「まだ好感度足りない? それとも、アンタも魔法少女だとか」

ほむら「……秘密にして」

さやか「うわあ、マジか。魔法少女が二人か!?」

ほむら「美樹さやか!」

さやか「え、あ、悪い悪い。黙っててほしいんだね」

ほむら「……やたらと口外したりしないで」

さやか「任せなさいな、さやかちゃんは空気の読める子ですよ」

ほむら「さっきの大声は何だったの」

さやか「うぐ。ま、まあまあ大丈夫だって!」

ほむら(とてつもなく不安だわ……)

さやか「けどさ、それじゃなんでほむらは入院したまんまなの?」

さやか「昨日のマミさん……あたしたちを助けてくれた魔法少女ね」

さやか「マミさんみたいにぱぱぱぱーっと治せちゃったりしないの?」

ほむら「」ゴソッ

さやか「へえ、それがアンタのなんとかジェムか。なんか濁ってない?」

ほむら「……ソウルジェムは魔法の使用や感情の変化で穢れが溜まるの」

ほむら「――というわけで、魔女の持つグリーフシードを手に入れる必要がある」

さやか「うぇえ、やばいじゃん。魔女倒さなきゃいけないのに魔法が使えないなんて」

ほむら(この時間軸の美樹さやかに当たっても仕方ないとはいえ、どの口が……っ)イライラ

さやか「ちょちょちょ、濁りだしたよ。どうなってんの!?」

ほむら(ハッ)

ほむら「ともかく。そういうわけだから私は動けない」

ほむら「美樹さやか、あなたがまどかを止めて」

さやか「愛しのまどかに危ない目に遭ってほしくないってわけね」

ほむら「それだけじゃない」

さやか「んん、まだなにか訳あり?」

ほむら「……」

さやか「……はぁぁ」

さやか「あのさ、話したくなったらでいいって一度は言ったけど」

さやか「こういうことになるならそういうわけにもいかないっしょ?」

ほむら「……」

さやか「他にも理由があるなら教えてよ、まどかにも話して聞かせるから」

さやか「そうしたら、アンタの望み通りまどかも契約しないんじゃないの?」

ほむら「……あなたが知る必要はないわ」

さやか「なんだそれ、まどかを守りたいんじゃないの?」

ほむら「……」

さやか「くぁぁぁああ、もうっ」

さやか「どうしてかな、なんとなくだけどわかるよ」

さやか「アンタ、まだまだたくさん隠してるんでしょう。そういう目をしてる」

ほむら「……貴女って鋭いわね」

さやか「その言葉もそう。言い当てられて迷惑って考えてるんでしょ」

さやか「誤魔化しきれるもんじゃないよ、そういうの」

ほむら「…………」

さやか「どうしてかな、なんとなくだけどわかるよ」

さやか「アンタ、まだまだたくさん隠してるんでしょう。そういう目をしてる」

ほむら「……貴女って鋭いわね」

さやか「その言葉もそう。言い当てられて迷惑って考えてるんでしょ」

さやか「誤魔化しきれるもんじゃないよ、そういうの」

ほむら「…………」

さやか「……」

ほむら「……」

さやか「……」

ほむら「……」

さやか「……わかったよ」

ほむら「待ってくれるの?」

さやか「待ってる場合じゃないけど、言いにくい事なんだね?」

さやか「魔法少女なんてトンデモファンタジーを隠してた時よりも、何倍も迷ってる」

ほむら「どうして」

さやか「言ったでしょう。誤魔化しきれるもんじゃないよ、そういうの」

ほむら「――話を聞いてくれるの」

さやか「なんで意外そうなのさ」

ほむら「あなたの事だから、激情に駆られてもう来ないと思ったわ」

さやか「うぉい本当にアンタの中でのあたしは何キャラなんだ!?」

さやか「赤の他人ならともかく、ほむらが言うんだもん。ちょっとくらいは我慢するさ」

ほむら「……あ」

さやか「けど、代わりはアンタが用意してよね」

ほむら「代わり?」

さやか「そう、そこまで悩むくらいの重大な理由がありますってまどかに説明しなきゃなんないの」

ほむら「……魔法少女は、一般的に言われているような綺麗な存在じゃないの」

さやか「へえ」

ほむら「愛とか、友情とか、勇気とか。そういったものすら足枷になる物なのよ」

さやか「マミさんを見てるととてもそうは見えないんだけど」

ほむら「とにかく」

ほむら「今はそれしか言えないわ……」

さやか「なーんか腑に落ちないなあ」

ほむら「……」

さやか「はいはい、そんな顔しない。やってみるよ、あたしも親友が魔女なんかにやられたら困るからね」

ほむら「……」

-----------------------------------------------------------------------------------
「さやかちゃんはね、思い込みが激しくて、意地っ張りで、結構すぐ人と喧嘩しちゃったり」

「でもね、すっごくいい子なの。優しくて勇気があって、誰かのためと思ったらがんばり過ぎちゃって」
-----------------------------------------------------------------------------------

ほむら(ループしているうちに、まどかから何度聞かされてたことか)

ほむら(今度は私を信用できる友人と思い込んだ、ということかしら)

ほむら(それじゃ、今までの私は何をしたって言うのよ……!)

----------------------------------------------------------------------------------
「いきなり目の前で爆発とか、ちょっと勘弁して欲しいんだよね。何度巻き込まれそうになった事か」

「今度はコスプレで通り魔かよ!」
----------------------------------------------------------------------------------

ほむら「………………ぐぬぬ」

ほむら(……足を引っ張られてきたとはいえ)

ほむら(私にも、非はあったのね)

ほむら(出会いさえまともなら、こうして私を信じてくれる)

ほむら(美樹さやか、私やっぱり貴女のこと誤解して――)

さやか「ほむらっ」

ほむら「あら、戻ってきたの?」

さやか「忘れものしちゃって、まどかの体操着」

ほむら(まどかの体操着、まどかのにおいに包まれたですって!?)

さやか「いやぁうっかり家に置いてきてさ、半そで長袖両方持ってたまどかのを借りたんだ」

さやか「あの子の優柔不断は衣替えにも適用されるから困ったもんだ、それじゃねー」ガラガラ


ほむら(………………やっぱり、やっぱりだいきらい)グスグス

すまぬそろそろ家を出ないと
何度も待たせて申し訳ない
落ちたら落ちたでいつか書き直す無理はせんといてください
そんじゃ

さやかまどっちの体操着着れるのかw
支援

ぴちぴち体操着のさやかちゃん!?

さやかがまどっちの体操服を着たらぱっつんぱっつんで大変なことになりそうだ

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

さやか「ほむらーっ!」ガラガラ

ほむら「相変わらず煩わしい入室の仕方しかできないのね、貴女って」ハァ

さやか「ないなにーっ?それは巷で噂の ツ ン デ レ かなーっ!」

ほむら「……」

さやか「わーお!久しぶりの零度の視線!……ごめん」

ほむら「まぁいいわ。それで、今日はどうしたの?」

さやか「それがねーあのねー恭介n…もがっ!」

ほむら「 ま ど か は ど う し て た の ?」ミシミシ

さやか「もがががががが!」ギブギブ

さやか「…ぷはっ。分かったわよ、今日のまどかね」

ほむら(まったく、どうして美樹さやかとこんな時間を過ごさなければならないのかしら……)

さやか「……でね、………、それでね。……ってさー笑っちゃうよねー……」

ほむら(そもそも何故私はこんなことしているのかしら……)

さやか「ちょっとー、聞いてるのほむらー」

ほむら(……私は>>1でも何でもないのに)

おおおおおすまない、ただいま
今から書く

>>453 >>455 >>457-459

さやか「ピチピチ体操服だと思った?」

さやか「残念、シャツを入れなければそこまで貼りつかないのでしたー!」アッハッハ

仁美「さやかさん、言いにくいのですが丈が足りずにお臍が……」

さやか「へ、え!? うわあ男子見るな見るな!」

男子A「な、なんだよ美樹なんか興味ねーし」マエカガミ

男子B「誰が見るか男女」マエカガミ

男子C「女として見てねーしww」マエカガミ

さやか「あんですとー!?」

まどか「さ、さやかちゃん動くと余計に見えちゃうかなって!」

>>406

まどか「おはようさやかちゃん、準備してきた?」

さやか「へ、え、何が?」

まどか「何がってほら、魔法少女体験コースだよ」

さやか(あちゃあ、考え事してる間に聞き逃しちゃったか)

まどか「叶えたい願い事とか、私には難しすぎてすぐには決められないけれど」

まどか「せっかくマミさんが、見てから決めれば良いって誘ってくれたんだし……」

さやか(……)

----------------------------------
「美樹さやか、あなたがまどかを止めて」
----------------------------------

さやか「……まどか、本当に行くの?」

まどか「ええ?」

さやか「マミさんは昨日も実際に助けてくれたし、そう提案してくれる優しい人なんだけど」

さやか「まどかも、忘れたわけじゃないよね。昨日あたしたち死にかけたんだよ?」

まどか「どうしたのさやかちゃん、らしくないよ」

さやか「ん」

まどか「マミさんは人助けのために頑張ってるんだよ?」

まどか「さやかちゃんならむしろ、自分から加勢しに行きそうなのに」

さやか「……」

さやか(まどかの言うとおりだよ。マミさんみたいなヒーローになってみたいさ)

さやか(けど、ほむらの言う事が本当なら――)

QB『ちょっといいかな』

さやか「おわあ!?」

QB『やあごめんね、驚かせたみたいだ』

さやか「その声……キュウべぇ?」

まどか「わ、いつの間にバッグに」

QB『声を出す必要はないよ、君たちの頭に話しかけてるんだ』

さやか「えっと……『あーあー……おわほんとだっ』

さやか『あたしたち、もう既にそんなマジかるな力が!?』

QB『まだ僕が間で中継しているだけ。でも、往来で魔女の話なんてしたくないでしょう?』

まどか『はう』

QB『それで、さやかは魔女が怖くて昨日の話に乗るのをためらってるんだね?』

さやか『ていうかほm……!』

まどか『さやかちゃん?』

さやか(難しいな、うっかりすると全部声になって届いちゃうのか)

さやか(ほむらには秘密にしてって言われてるし、黙っとかなきゃ)

さやか『いや、まあ、それだけじゃなく色々とね』

QB『君にとっては、魔法少女になる事にメリットは感じられないのかい?』

さやか『メリットっていうか……』

QB『可能性を探るのは悪くないことさ、せっかく目の前にチャンスがあるなら』

QB『一度見てからでも決めるのは遅くないよ』

QB『選択の権利が与えられているのに、わざわざそれを手放すことはないさ』

QB『大丈夫、マミはこの近辺で一番の実力者なんだよ』

QB『君たちに危険が及ぶはずもない』

まどか『そうだね……マミさん、すごくかっこよかった』

QB『ほぼリスクなしで、君たちの一番叶えたい願いを実現するかどうかを選びとれる』

QB『最初から諦めるなんて、もったいないよ』

さやか『……ん』

QB『何より、魔法少女になればこれから先多くの人を魔女の手から救う事ができる』

QB『まどか、さやか、君たちだって人助けに憧れない訳じゃないだろう?』

まどか『そうだね。ね、やっぱり行こうよさやかちゃん!』

さやか『まどか……』

QB『強制するつもりはないけれど、君たちのためを思ってのアドバイスだ。耳を貸してくれると嬉しいな』

まどか『さやかちゃん、もしかして私に何か隠してる?』

さやか『うぐっ』

まどか『さやかちゃんが、こんなに決められないでいるの初めて見た』

まどか『何か悩み事があるなら、教えてほしいなって』

さやか『……じゃあ、まどか。聞いてくれる?』

さやか『二人きりがいいな、屋上かどこかで』

まどか『うん、わかった』

QB『僕も付き合うかい? 魔法少女や魔女のことならなんでも聞いてよ』

さやか『ええっと』

マミ『だめよキュウべぇ』

さやか『わわ!?』

QB『マミ、聞いてたのかい?』

マミ『ごめんなさい、盗み聞きのようになってしまったけれど』

マミ『テレパシーが届いてたからついね』

まどか『わ、これ他の人にも聞かれちゃうんだ……』

マミ『魔法少女とキュウべぇが選んだ魔法少女候補くらいだから大丈夫』

マミ『それよりキュウべぇ、女の子が秘密の話をしたいって言ってるの』

マミ『二人きりにしてあげなさい』

QB『マミがそういうなら』

マミ『鹿目さんと美樹さんも内緒話の時はテレパシーを使わないようにね』

まどか「誰も来ないし、ここならいいよね」

さやか(んー、魔法少女ってことはまどかにも秘密にしないとだめなのかな)

さやか(ほむらに会ってからややこしいことばっかりで、いい加減頭痛くなってくるよ)

まどか「そんなに深い悩み事なの?」

さやか「え、ああ」

まどか「いつもさやかちゃんには助けてもらってるもん。今日は私が聞く番だよ」

さやか「うん……いや、悩みってのとはちょっと違うんだけどさ」

さやか「実はほむらから、まどかに大変な事が起こるって聞かされてるんだ」

まどか「え……」

さやか「だから、あたしとしてはできるだけ危ない事はしてほしくないの」

まどか「……ほむら、ちゃん?」

さやか「そうだよ、友達なんでしょう?」

まどか「……??」

さやか「ほむらだよ。暁美ほむら」

さやか「長い黒髪の、病弱な不思議ちゃん」

まどか「ええっと、ちょっと心当たりがないかなって」

さやか「はぁ!?」

まどか「あう、ご、ごめん」

さやか「ああ違うの、まどかに対して怒ってるわけじゃないんだよ?」ヨシヨシ

さやか「あんなに熱を上げてたのにどうして」

まどか「さやかちゃん?」

さやか「まどか、マミさんに今日はあたし行けないって……!」

さやか(いやいや待て待て、まどか一人を危ない魔女退治に行かせちゃだめだ)

さやか(けど、ほむらにも問い詰めないと。まさかストーカーしてんじゃないでしょうねっ)

さやか(ああああちらが立たねばこちらも立たぬうううっ)

まどか「まだお悩みがあるの?」

さやか「そのほむらって子に聞きたいことができてさ。なるべく大至急」

まどか「それじゃ、今日は私だけで行ってくるよ」

さやか「それがだめなんだよ、まどかだけを放っておけない」

まどか「マミさんのこと信じられないの?」

さやか「違うよまどか、あたしは――」

まどか「心配してくれてありがとう、私はいつまでも子どもじゃないから大丈夫だよ」ニコッ

さやか「……やっぱりあたしも行く」

まどか「いいの?」

さやか「マミさんのこと信じられないわけじゃないの」

さやか「普通の人間のあたしが、何か大きなことできるってわけでもないけど」

まどか「さやかちゃん、そんな……」

さやか「あはは、変でしょう。まどかにとったらほむらは赤の他人みたいだし」

さやか「あたしだって会って何日かしか経ってないけど」

さやか「あいつの言う事がぽんぽん当たるもんで、ちょっと怖いんだ」

まどか「ううん、ありがとう」ギュッ

さやか「わ、まどか」

まどか「えへへー、今日は私からだよ?」

さやか「くうう、可愛いやつめ。ほれほれ」ナデクリナデクリ

やべえ本編に沿ってたらほむさやの割合がちっちぇえ
4話以降で補給するから許してくんろ

すまん眠気と戦うつもりだったけど負けた
本当にごめん
あたしってほんとバカ……

そろそろ保守ばかりさせるのも悪いんで、SS速報にでも移るべきかとも思ってる
よければ意見書いといてくれると嬉しい、申し訳ない

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