女「おとこっ」

男「なんだよ今新聞読んでるのに」

女「だいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすき！！」すりすりすりすりすりすりすり

男「あー、はいはい」ペラッ

女「とうっ」ごろごろごろ

男「……あの、新聞読めないんだけど」

女「そんな新聞じゃなくてさ！私を見てよ！もっと！」すりすりすりすりすり

男「ウザいぞ」

女「がーん！男は私をもう愛してくれないと！そういうのかね！？」

男「はいはい、愛してる愛してる」

女「よーしよしそれでいい」すりすりすりすりすりすりすり

男「暑い………」ペラッ

こういうことですかわかりません

女「おっはよ、男」

男「……」

女「今日、英語の訳、当たる日だよ？ちゃんとやってある？」

女「朝ご飯たべた？脳を活性化させる大事な食事だよ？」

女「ハンカチ持った？ポケットティッシュは？あーもう、またネクタイ曲がってる……ちょっと動かないで……」

女「ところで昨日、遅くまで部屋の電気点いてたけど、あんまり夜更かししたらだめだよ？」

男「……うざい」

男「あれ、おっかしーな筆箱失せた」

女「筆箱は預かった……恥かきたくねぇなら動くんじゃあねえ」ﾋﾗﾋﾗ

男「やっぱお前か……。返せや」

女「へーいへーいここまで来いや！ お前のカーチャン曼珠沙華！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

男「縁起でもねぇな！ オラ返せっ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

女「あ、そうそう。これの中身委員長ちゃんの筆箱と混ぜといたから」ﾋﾗﾋﾗ

男「だあ―――っ！？ 何しやがるめんどくせえ事しやがって！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

女「てかあんた動くなって言ったじゃん。お仕置きしちゃお」ｸﾙﾘ

男「はぁ！？ お前がここまで来いって言っ」

チュッ

男「んむ！？///」

女「……ふふ、恥ずかしい奴。返してあーげる♪」ﾎﾟｲ

男「く、くそう……！///」

男（あんにゃろめ、委員長ちゃんには迷惑掛けるしクラスの中には居づらいし。まったく）ﾌｪｴ…

女「どうしたぬぉぉ～ん？ 幼女みたいな溜め息ついちゃってぇぇ～ん？ キモい」ｸﾈｸﾈ

男「キモくない！ お前のがキモい！」

女「まあそれはどうでも委員チョップ。ねぇ、昼間の、ア・レ。思い出しちゃったりしてなぁい？」ｸｽｸｽ

男「し、してない！ 帰るからそこ退け！」（思い出して授業中ビンビンだったなんて言えない）

女「退くかよノーパン野郎。俺を倒してから行きな」

男「履いてるわ！ 遠慮なく倒すぞ！」

女「まだ明るいよ？」

男「明るい内からＯＫな倒しだよ。分かる？ 押し倒さねえよ？ 打倒の倒だよコラ」

女「私は、明るい内からＯＫだよ……？」ｷﾞｭｯ

男「お、女……？」ﾄﾞｷ

女「押し倒して……いーい？///」
男「ちょ……///」
女「GO」

グシャアアアア

…………。

男「……うぅ」ｽﾞｷｽﾞｷ

女「おはよ、男。特に意味はないんだけど後頭部触っていい？」

男「痛ぇよバカ。まだズキズキする」

女「スキスキとかどん引きですわー。十年前から知ってたわー」

男「顔のパーツ中央に寄せるな」

女「あっ。そう言えば今日体育あるんだよね？ 消しゴム貸してくんない？」

男「要らない前振りすんな。後で貸してやる」

女「ありがと」ﾆｺｯ

男（……）

女「♪」

男（あああ何か普通だとソワソワするぅぅう！！）

友「サッカーかぁ。女子は？」
男「ドッヂだとよ」

ガスッ

男「頭いってぇ！！」

委員長「す、すいません……！ 大丈夫ですか！？」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

男「あ、ああ、大丈夫。頑張ってね」

委員長「はいっ！」ﾀｯﾀｯﾀ

男「……委員長かわいいよな」

友「うん、体操服姿かわいいよな。あっ、後ろ」

グシャッ！

委員長「す、すいません！！ 本当に大丈夫ですか！？」

男「あがが……大丈夫」

委員長「良かった……ごめんなさい！」ﾀｯﾀｯﾀ

男「ああ、もう！ いや。委員長ちゃんは外野だから投げてるのは別の……？」

ドゴォ！！

…………。

保険医「気を付けてな」

男「はい、失礼しました……」

ガラガラ

女「サボるとは良い度胸じゃねぇか」

男「おう。誰かさんのせいで頭痛が酷くてな」

女「！！ ピ、ピープピー……♪」ｱｾｱｾ

男「もっと上手くとぼけろよ！ 腹立つなちくしょう！」

女「ごめん福をお祈りします」

男「合掌と謝罪を横着すんな。教室戻るぞ」

…………。

女「男ー、消しゴム貸してー」

男「ほい」

女「男ー、シャーペン貸してー」

男「あったかな……ほれ」

女「男ー、授業終わったらノート貸してー」

男「あああああ最初から全部忘れたって言えよぉおおおおお！！」

先生「うるさいぞ男！」

委員長（男くんは女ちゃんと仲良いなあ）