唯「澪ちゃんどうして私の家にいるの?」(454)

ハム太郎


澪「え?」

唯「だから、どうして私の家にいるの?」

澪「・・・」

唯「・・・?」

澪「・・・め、か?」

唯「え、何?」

澪「来ちゃ、駄目だったか・・・?」グスッ

唯「え!?な、泣かないでよ」

澪「だって、唯が冷たい・・・」

唯「そりゃ寝ようと思って布団めくったら友達が寝てるんだもん、こんなリアクションにもなるよ」

澪「唯のばか」

唯「あ、私が馬鹿なんだ」


澪「・・・」

唯「で、なんで私の部屋にいるのかな?」

澪「・・・」

唯「りっちゃんと、ケンカした?」

澪「え、なんで・・・?」

唯「だって、なんかあったんでしょ?」

澪「・・・」

唯「そういうとき、澪ちゃんは真っ先にりっちゃんのところに行くと思うんだ」

澪「・・・」

唯「でも、私の部屋にいる。・・・つまり、ね?」

澪「・・・違う」

唯「え?」

澪「憂ちゃんに、呼ばれて・・・黙ってここで寝てたらきっと唯が面白いリアクションするからって」

唯「・・・憂ぃー!!」


ガチャ

憂「え、なに?」

唯「憂、いつからそんな面白いことするような子になったの?」

憂「え?なにが?っていうか、あれ?澪さん?」

澪「唯」

唯「なに?」

澪「今のは私なりの冗談だ」

唯「わかりにくいよ」


澪「・・・実は、相談したいことがあって」

唯「うん、いいよ、聞いてあげる。聞いてあげるからベッドから降りて」

憂「できれば服も着てください」

澪「あぁ、ごめん。ついうっかり」

唯「澪ちゃんってうっかりで全裸になるんだ」ヘー

澪「だから冗談だって」

憂「いいから着てください」

澪「はは、ごめんごめん」イソイソ

唯「・・・」

憂「・・・私、外した方がいいですよね?」

澪「あぁ、ごめん。・・・いや、やっぱりそのままでいてくれ」

憂「いいんですか?」

澪「あぁ、一人よりも二人の方がいい」

唯「えーと、なんの話?」

裸だったのかよォォォォ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄       (´´
     ∧∧   )      (´⌒(´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
      ズザーーーーーッ

・・・・・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
     ∧∧       (´;;
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ  (´⌒(´

・・・・・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
     ∧∧
  ⊂( ゚Д゚⊂⌒`つ;

ドッコイショ・・・・・・・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄

     ∧∧
    (゚Д゚ ,)⌒ヽ
     U‐U^(,,⊃'~

これでよかったですか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄

  ポ  ∧∧  ポ
  ン  ( ゚Д゚,) . ン
   (´;) U,U )~ (;;).
(´)~(⌒;;UU (´ )...~⌒(`)


澪「最近な、律が冷たいんだ」

唯「うん」

澪「・・・」

憂「・・・」

唯「え、それで?」

澪「終わりだ」

唯「おやすみー」

澪「待って!寝ないで!」

憂「二人とも、明日も学校だから寝坊しないようにね」

澪「憂ちゃんもちょっと待って!」

唯「・・・だって、すごく、なんていうか」

澪「どうしょうもない話だって言いたいのか?」

唯「え・・・えっと、まぁ、そだね・・・?」

澪「ひどい・・・!どうしょうもないだなんて!」

唯「言ったの澪ちゃんだけどね」


澪「これは私だけの話じゃないんだぞ」

唯「え?」

澪「最近、梓が唯に冷たいと思わないか?」

唯「思わないよ」

澪「・・・」

唯「寝ていい?」

澪「いや、言い方を間違えた。最近梓も唯に冷たいんだ」

唯「私は否定してるのに断言しちゃったよ」

憂「澪さん、もう夜遅いですし」

澪「いや、すぐ終わるから聞いてくれ」

唯「むしろさっきの話、すぐ終わりすぎてびっくりしたよね」

憂「うん」

澪「律が私に冷たくて、梓が唯に冷たい、これが何を意味してるか・・・わかるな?」

唯「うん。澪ちゃんの勘違い」オヤスミー

澪「ひどい!」


憂「あの、澪さん?」

澪「・・・ごめん、夜遅くに。ばかだよな、私」

唯「うn」ムグッ

憂「そんなことないですよ!(お姉ちゃん!!)」

澪「・・・」シュン

唯「でも、どうして夜にいきなり来たの?」

澪「いや、夜にっていうか・・・」

唯「え」

澪「唯がリビングでギー太弾いてるときに来たんだ」

唯「それかなり前だよね。かれこれ数時間経ってるよね」

澪「あぁ、ずっとここで寝てた」

唯「怖い」


憂「何かあったんですか?」

澪「・・・家に着いてから、律に電話したんだ」

憂「それで?」

澪「律・・・話し中だった」

唯「へー。・・・あ、私じゃないよ?」

澪「そっか・・・それでな」

唯「うん」

澪「梓にもかけたんだ」

唯「澪ちゃんそれちょっと怖いってば」

澪「そしたら梓も話し中だった・・・つまり」

憂「考えすぎじゃないですか?」

澪「そうかな・・・」

唯「っていうか、澪ちゃんはりっちゃんが誰かと仲良くしてたら嫌なの?」

澪「そ、そんなわけないだろ!!」


唯「じゃあいいじゃん」

澪「・・・」

憂「澪さん?」

唯「仮にあずにゃんとりっちゃんが仲良くしてても、それはそれでいいでしょ?」

澪「・・・」

唯「嫌なの?それじゃさっき言ったことと矛盾してるよ?」

憂「お姉ちゃん」

澪「・・・」

唯「澪ちゃん、黙ってちゃわかんないy」

憂「お姉ちゃんってば」

唯「なに?憂」

憂「澪さん、寝てる」

唯「」


唯「・・・結局私のベッド寝るんだ」

憂「まぁ、この時間から帰すのも良くないし・・・」

唯「憂、一緒に寝ていい?」

憂「あ、うん、いいよ」

澪「うーん・・・」モゾモゾ

唯「澪ちゃんはこのまま私のベッドで寝てもらうからさ」

憂「それがいいね」

澪「・・・」モゾモゾ

唯「さっきから気になってるんだけど」

憂「うん、私もだよ、お姉ちゃん」

唯憂「なんでこの人寝ながらちょっとずつ脱いでるの?」

唯「・・・まぁ、いっか」

憂「風邪引かないようにお布団かけておけば大丈夫だよね?」

唯「むしろお布団かけておかなくても大丈夫そうだけどね」


唯「それじゃ、おやすみ澪ちゃん」パチッ

憂「また明日起こしに来ますね」バタンッ


唯「・・・憂の部屋、なんか久々かも」

憂「昨日来たでしょ」

唯「あれ、そうだっけ?」ガチャ

憂「もー、わざとらしい」バタンッ

唯「あはは、そんな顔しないでよー」

憂「え?」

唯「だーから、そんな顔されたら寝れなくなっちゃうでしょ?」

憂「ちょ、ちょっとお姉ちゃん」

唯「明日朝早いんだから勘弁してよー」アハハ

憂「それはこっちのセリフだよ」

唯「・・・あーあ、憂が妹じゃなければよかったのに」

憂「それもこっちのセリフだよ」


唯「ふーん」

憂「・・・澪さん、まさか」

唯「うーん、どうだろうね。私たちとは違うんじゃない?」

憂「・・・だよね」

唯「うん、澪ちゃんの場合は親友取られて悔しいだけでしょ」

憂「・・・じゃあ」

唯「んー?」

憂「その『親友取った』梓ちゃんって、まさか」

唯「・・・っていうかりっちゃんの電話の相手があずにゃんって決まってるわけじゃないでしょ」

憂「そうだけど・・・」

唯「そんなの私たちが考えても仕方ないよ」

憂「うん・・・寝よっか」

唯「あれ?何もしないまま寝ちゃうの?」

憂「明日早いって言ってるでしょ」

唯「ちぇー」


翌日


澪「ん・・・あれ、ここは?」

唯「あ、澪ちゃん起きた?」

澪「あぁ、おはよ・・・?」

唯「・・・」

澪「・・・!!?!?///」バッ

唯「いや、澪ちゃんが全裸なのは私のせいじゃないよ」

澪「ケダモノ・・・!」

唯「さすがに怒るよ」

澪「えっと・・・あ、そっか・・・昨日、唯の家に忍びこんで・・・それで・・・」

唯「あ、一応『忍び込んだ』って自覚はあるんだ」

澪「もちろんだ!よくないことだぞ!」

唯「じゃあやめなよ」


澪「それにしても、よかったぁ」

唯「え?」

澪「制服持ってきて正解だったな」

唯「泊まる気まんまんだったんだね」

澪「えへへ///」

唯「うーん、可愛いから許しちゃおっか」

澪「あぁ、そうしてくれ」

唯「それじゃ、遅れるから急ごう?」

澪「そうだな。そういえば憂ちゃんは?」

唯「あー、憂なら」

タタタタタッ

憂「お姉ちゃんのばか!寝坊しちゃったじゃん!」モウ!

唯「今さっき起きたよ」

澪「憂ちゃんも寝坊するんだな」ヘー

唯「ちょっと色々あってね」アハハ


澪「あ、唯・・・昨日の話だけど」

唯「わかってるよ。あとで一緒に考えよう?」

澪「・・・!!ありがとう・・・!」

唯「えへへ、それじゃ朝ごはん食べちゃおっか」

澪「え?作ってくれたのか?」

唯「え?うん、憂が寝坊しちゃったから私が作ったんだー。美味しくなかったらごめんね?」

澪「唯でもそういうのするんだ・・・」

唯「このレベルで関心される私って・・・」

澪「いや、普段の言動がアレだからな」

唯「うーん、確かに。それに普段は朝ごはんなんて作らないしね」

澪「だよなぁ、やっぱり」

唯「うん、いつもは憂に任せてるけど、今日は憂を寝坊させちゃったし」

澪「寝坊、させた・・・?」

唯「あーなんでもない。ほら、食べちゃお?」


放課後


唯「・・・リッちゃん達遅いねー」

澪「・・・あぁ」

唯「ムギちゃんは委員会だってー」

澪「同じクラスだから知ってるよ」

唯「じゃああずにゃんがどこ行ったか知ってるー?」

澪「・・・は?」

唯「あずにゃんはどっか行ってるよ」

澪「へぇ?」

唯「さっき憂から聞いたんだー、ヤボ用があるから遅れるって伝えてって言われたって」

澪「・・・なんだよ、それ」

唯「あれー?さっきりっちゃんなんて言ってたっけ?」

澪「・・・梓と、同じこと言ってた」

唯「・・・ま、きっと偶然だよ。ね?」


澪「・・・」

唯「なに?」

澪「・・・お前、私の反応見て楽しんでるだろ?」

唯「あはは、言いがかりはやめてよ」

澪「・・・」

唯「ちょうどいいや。昨日の話の続きしよっか」

澪「・・・」

唯「澪ちゃんさ、りっちゃんのこと好きなの?友達として、じゃなくさ」

澪「は、はぁ・・・?」

唯「だって、思いつめて私の部屋に忍び込んじゃうんだよ?相当だよ」

澪「別に、そんなんじゃない」

唯「・・・ふぅん。じゃあなんでそんなにこだわるの?」

澪「だって、し、親友だぞ?幼なじみだぞ?」

唯「私は和ちゃんが電話に出なくても澪ちゃんの部屋に忍び込んだりしないけどね」

澪「・・・」


澪「・・・だって、変じゃないか」

唯「え?」

澪「女同士で、そんなの、絶対おかしい」

唯「うん、おかしいね。で?」

澪「・・・え?」

唯「いや、だから、それがどうしたの?」

澪「・・・」

唯「澪ちゃん」

澪「・・・」

唯「他になんか知ってるんじゃない?」

澪「・・・」

唯「何ウトウトしてるの、このタイミングで寝たらさすがに怒るよ」

澪「ご、ごめん」ハッ

唯「都合が悪くなったら寝るくせがあるね?」

澪「あはは・・・」


唯「・・・で、何か知ってたりするんじゃない?」

澪「・・・」

唯「澪ちゃん」

澪「この間・・・!」

唯「この間?」

澪「唯達が遅れて来た日があっただろ?」

唯「んー、あったかも」

澪「そのときに」

ガチャッ

唯澪「!!?」

紬「遅れてごめんなさい」バタンッ

澪「あ、あぁ、委員会お疲れ様」

紬「今お茶淹れるね」

唯「えへへ、ありがとー♪」


唯「ムギちゃんにも聞いてもらえば?」

澪「・・・!?」

紬「え?今なんか言った?」

唯「ムギちゃーん、澪ちゃんが相談したいことがあるんだってー」

澪「ばかっ!唯!」

唯「え?駄目だった?」

澪「・・・唯が何を考えてるのか、全くわからない」

唯「あはは、教えてあげよっか?」

澪「?」

唯「何も考えてないんだよ」アハハ

澪「」


紬「それで話って?」

澪「・・・いいや、この際、みんなに聞いてもらおう」

唯「うん、はいどうぞ♪」

澪「えっとな、唯達が遅れて来た日に」

紬「あぁ、つい最近?」

澪「そうそう。ドアを開けたら・・・」

唯「開けたら・・・?」ゴクリッ

澪「律と梓が離れたんだ」

唯「・・・澪ちゃん、もうちょっとわかりやすく」

澪「なんかくっついてたんだよ。それが、誰か入ってきて驚いたように離れたんだ」

紬「何をしていたの?」

澪「・・・わからない、バッと離れちゃったから。だけど、梓の服がちょっとはだけてた」

唯紬「そこまで見たなら何をしていたかわかれよ」


澪「なっ、わからないよ!」

唯「りっちゃん達が離れたって、どういう体勢だった?」

澪「いや、正しくは二人が離れたっていうより、律が椅子に座ってた梓から降りたような」

唯「ねぇ、それもう決定的だよね、決定的瞬間だよね」

紬「むしろ澪ちゃんが他にどんな可能性を考えているのか私にはわからない」

澪「いや、目にゴミが入っただけかもしれないし」

唯「目にゴミが入ったって服を脱ごうとしないでしょ」

澪「あ・・・!!」

唯「その『言われてみれば・・・!』っていうリアクション」

紬「澪ちゃん・・・」

澪「とにかく、それから私は二人の関係が疑わしくなったんだ」

唯「私ならグレーじゃなくて完全にクロだけどね」

澪「私は二人のことが、その、心配になったっていうか・・・」

紬「私は澪ちゃんの思考回路が心配だわ」


澪「で、ムギは知らないと思うから昨日の話もするな」

紬「なぁに?」

澪「昨日律に電話をかけたら、電話中だったんだ」

紬「あら、そうなの?」

澪「それでまさかと思って、梓にも電話をかけたら・・・話し中だったんだ」

紬「澪ちゃんのやってることってストーカー顔負けね♪」

澪「あぁ、ありがとう」

唯「お礼言っちゃったよ」

紬「でも、それで?澪ちゃんは二人をどうしたいの?」

澪「・・・いや、その、うーん」

唯「私もそこが疑問なんだよねー。最初はりっちゃんが冷たいって言ってたでしょ?」

紬「最初?」

唯「そう、私の布団に入ってたとき」

紬「唯ちゃん達何してるの」


澪「昨日寂しさのあまり唯の部屋のベッドに忍び込んだんだ」

紬「澪ちゃんって色々アウトね」

澪「ムギ、褒めすぎ///」

唯「いっそ清々しくなってきたよ」

紬「澪ちゃんはりっちゃんのことが好きなの?」

澪「え?そりゃ、幼なじみだし、親友だし・・・」

紬「そうじゃなくて、恋愛対象として」

澪「ない、それはない」キッパリ

紬「あら」

唯「ちょっとびっくりしたでしょ?」

紬「えぇ、私はてっきり・・・」

唯「澪ちゃんさー」

澪「なんだ?」

唯「私のことどう思ってる?」


澪「唯のこと・・・?バンドメンバーだし、大切な友達だと思ってるよ」

唯「親友?」

澪「あぁ、親友だよ。って、なんか恥ずかしいな・・・///」

唯「私、最近帰りに寄り道することが減ったんだけど、気付いてた?」

澪「・・・え?」

唯「ムギちゃんは?」

紬「それは気付いてたけど・・・」

唯「澪ちゃんは気付かなかったんだね?」

澪「・・・あぁ、その、ごめん」

唯「あ、いや、そういう意味で言ったわけじゃないからいいんだよ。
私が言いたいのは、りっちゃんってやっぱり澪ちゃんにとって特別だよね、ってこと」

澪「・・・それは、そうかも」

唯「澪ちゃんはきっとりっちゃんを取られて嫉妬してるんだよ」

澪「だからそういう意味で律のこと好きじゃ・・・!」

紬「別に、好きな人じゃなくても嫉妬はするでしょう?」


澪「うーん・・・そういうことなのかな」

唯「じゃない?だって、私が同じようになっても澪ちゃんはこうはならないでしょ?」

澪「そうかもな・・・」

紬「でも、りっちゃんと梓ちゃん・・・気になるわね」

唯「それは友達として?それともムギちゃんの趣味?」

紬「両方よ」

唯「だよね、わかってた」

澪「でも、同性愛なんて・・・止めた方が良くないか?」

唯「それはどうだろうねー」

澪「え?」

紬「私も、そういう考え方しか出来ないのは悲しいと思う」

澪「・・・ごめん」

唯「いや、澪ちゃんがりっちゃん達を思ってそう言ってるのはわかるよ」

澪「あぁ・・・」


唯「ただ、例えばりっちゃん達を別れされて・・・ホント例え話だけど二人が自殺しちゃったら?」

澪「そ、それは・・・いやだ」

唯「でしょ?」

澪「私は・・・おかしいと思うけど、二人が本気なら見守れるよ」

紬「澪ちゃんいいこいいこ」

澪「へへ///」

唯「羨ましくなんかない、別に羨ましくなんかない」

澪「だけど、世間はそうもいかないだろ?」

唯「それはそうだけど・・・だってもうエッチしちゃってるんでしょ?」

澪「!!?/////」

唯「『淡い恋心~』って段階でもだろうないし、止めても無駄だと思うよ?」

澪「う、うーん・・・」

唯「ま、気長に見守ろうよ」

紬「私もそれが一番だと思うわ」

澪「わかったよ、しばらくそうしよう。・・・ちょっと寂しいけど」

訂正

唯「『淡い恋心~』って段階でもないだろうし、~」な


唯「えへへ、澪ちゃんいいこー」ナデナデ

澪「なんだよ、唯まで」アハハ

紬「唯ちゃんと間接ナデナデ・・・///」

唯「なにそれ怖い」

律「うーっす」ガチャ

唯「あ、りっちゃん」

梓「遅れてすみません」バタンッ

澪「梓も一緒か」

律「あ、あぁ、そこでたまたま会ってな」

唯「そっか、それでたまたまエッチしてきた?」

律「!!?///」

唯「なんてね、冗談だよ」

律「へ、変なこと言うなよ!」

梓「ほ、本当ですよ!よりによってなんで律と!」

紬「梓ちゃん、呼び捨て呼び捨て」


唯「動揺しすぎだよー」アハハ

梓「な、なんのことだか」

紬「知らんぷりしてようと思ったけど、難しいかも」

律「え?今なんか言ったか?」

紬「ううん、なんでもない」

澪「りつ」

律「ん?」

澪「・・・いや、なんでもない。ちょっとお茶して、ちゃんと練習しような」

律「へいへーい」

唯「今日は張り切っちゃうよー!」

紬「私も!」

梓「じゃ、私は普段通りで」

律「空気読めよ!」


唯の家


唯「ただいまー」

憂「おかえり」

唯「はぁ、今日は疲れたなー・・・」

憂「そうなの?」

唯「うん、ほら、澪ちゃんの件でさ」

憂「あー・・・昨日は黙ってたけど、実は・・・」

唯「なに?」

憂「最近、梓ちゃん律さんの話すること多いんだよね」

唯「あー、だろうね」

憂「嬉しそうに話すんだよ、惚気話かと思うくらいに」

唯「っていうか、それ惚気話だよ」

憂「え?そうなの?」

唯「うん、絶対そう」


憂「へぇー、なんで言い切れるの?昨日はまだわからないって言ってたでしょ?」

唯「りっちゃんとあずにゃん、できてるよアレ」

憂「え!?」

唯「澪ちゃんが部室でエッチの現場目撃してるし」

憂「澪さん!?昨日はそんなこと一言も・・・!」

唯「そうそう、澪ちゃんはそういう風に思ってなかったみたいだけど・・・」

憂「勘違いじゃない?」

唯「あずにゃんの服がはだけててその上にりっちゃんが乗ってたんだってさ」

憂「ガチじゃん」

唯「あずにゃんガチにゃん」

憂「やめたげて」


唯「とりあえず澪ちゃんとムギちゃんとで、『しばらく見守ろう』って話になったよ」

憂「・・・澪さんはそれでいいの?」

唯「うーん、友達取られてちょっと面白くなさそうだったけどね」アハハ

憂「そっかぁ。・・・ねぇ」

唯「なに?」

憂「私たちの話、した?」

唯「・・・」ハァ

憂「なんでため息つくかなぁ」

唯「するわけないじゃん」

憂「・・・そっか」

唯「してどうするの」

憂「いや、そうだよね・・・ごめん」

唯「うん」

ピンポーン

唯憂「??」


唯「憂、出て」

憂「うん」

ピンポーン

唯憂「・・・」

憂「しつこいね、今出るのに」

唯「むしろもう出なくていいんじゃない」

憂「それはさすがに・・・」

ガチャ

唯憂「!!?」

律「よー!」

唯「りっちゃん・・・!」

律「へへ、来ちゃった☆」

唯「りっちゃんはいい子だから帰る権利をあげるね」

律「おい泣くぞ」


唯「もー・・・私疲れてるんだよぉー寝かせてよぉー」

律「お前、まだ外明るいぞ?」

唯「寝不足なの、ほっといてよー」

律「ったく、せっかく唯と話しにきたってのに」

唯「どうせあずにゃんのことでしょ?」

律「うっ、そ、そうだけど」

憂「いつからお付き合いしてるんですか?」ニコッ

律「憂ちゃん!!?」

唯「何そんな驚いてるの?」

律「いや、唯はともかく、なんで憂ちゃんまで・・・」

唯「私が言ったんだけど?」

律「・・・お前まさか言い触らしたり」

唯「してないよ。失礼なりっちゃん」

律「へーへー悪ぅござんした」

寝る前支援


唯「だいたいさぁ、バレるのが怖いならあんなところでしなければいいと思うんだ?」

律「・・・まさか、澪から聞いたのか?」

唯「うん、澪ちゃんはりっちゃん達が何してたのかわかってないみたいだったけど」

律「・・・」

唯「詳しく状況聞いたら明らかなんだもん」

憂「そう、ガチ」

唯「憂、静かに」

律「・・・あの日、澪ももうちょっと遅くなるって聞いてたんだよ」

唯「そんな言い訳私にされても困るよ」

律「それもそうだな」

唯「で、話って?」

律「・・・えっと」

憂「あ、私これからご飯支度あるんで。お姉ちゃん、お部屋でお話したら?あとで呼びに行くよ」

唯「そう?わかった、それじゃあとでね」


唯の部屋


唯「・・・で?」

律「・・・澪、なんて言ってた?」

唯「気になる?」

律「・・・焦らすなよ」

唯「焦らしてないよ」

律「は?」

唯「焦らすっていうのは違うよ。私はりっちゃんに澪ちゃんがどう言ってたか教えてあげる気ないもんね」

律「・・・このやろ」

唯「気になるなら自分で聞けば?」

律「・・・」

唯「私、梓と付き合うことになったんだけど、どう思う?って。簡単でしょ」

律「お前なぁ・・・」

唯「なんでも話し合えるのが親友でしょー?頑張りなよ」


律「一つ誤解してるけど、別に付き合ってないぞ?」

唯「へー?じゃあやましいことは何もしてないのかな?」

律「・・・」

唯「してるんだ。なんで付き合ってないの?」

律「・・・別に、お互いにそういうこと言い出さないから」

唯「めんどくさいなぁ、例え口約束がなかったとしてもやることヤッてんだから付き合ってるんじゃないの?」

律「お前、結構言うな」

唯「焦れったいんだよ、三人を見てると」

律「私と梓と澪のことか?」

唯「他に誰がいると思う?」

律「・・・いない、な」

唯「私もムギちゃんも、気持ち悪いとか言わないから。コソコソしないでいいんだよ」

律「澪もコソコソしてた・・・?」

唯「昨日寝ようと思って布団めくったら澪ちゃんが全裸で寝てた」

律「何してんだあいつ。っていうかそれコソコソじゃないだろ、ある意味堂々としてるだろ」


唯「りっちゃんが構ってくれなくて寂しい、だってさ」

律「へぇ、そんなこと言ってたのか」

唯「ほら、澪ちゃんがなんて言ってた教えてあげたんだから、あとは自分で頑張りなよ」

律「そんな邪険にしなくてもいいだろー?」

唯「別に邪険にはしてるよ」

律「その急カーブで私の心にダメージ与えるのやめろよな」

唯「りっちゃんは澪ちゃんのコト好き?」

律「え?うん」

唯「恋愛対象として?」

律「えぇ・・・?難しいなぁ」

唯「なんで難しいの?」

律「エッチはできると思う」

唯「澪ちゃん逃げてー」

律「あー、でも唯とも出来る、かな。うん」

唯「私ちゃん逃げてー」


律「私ちゃんってなんだよ」

唯「あずにゃんのこと好き?」

律「・・・多分な」

唯「ふーん、それなりにマジなんだ」

律「あ、お前今馬鹿にしただろ」

唯「してないよーしたけど」

律「おい急カーブはやめろとあれほど」

唯「できればもうちょっと澪ちゃんも構ってあげて欲しいなー」

律「構ってるっていうか、別に何か態度変えたつもりはないけど」

唯「電話、出てあげてよ」

律「あぁ・・・そういや昨日電話来てたな」

唯「あずにゃんと話してた?」

律「・・・あぁ」

唯「そういうのが澪ちゃんは寂しいんだよ、わっかんないかなぁ。せめてあとから連絡してあげてよ」


律「それもそうだな・・・っていうか」

唯「なに?」

律「やけに澪の肩持つじゃん。唯って澪のこと好きだったり?」

唯「あんまり冗談言ってると1~2本歯抜けるかもよ」

律「怖ぇよ」

唯「あのね、りっちゃんが澪ちゃんにそういう態度を取ると私のベッドが占領されるの、わかるでしょ?」

律「あぁ・・・そういうことか」

唯「そ。だから優しくしてあげてね。そんなことでいちいちあずにゃんも怒らないでしょ?」

律「あぁ、あいつはそういうタイプじゃないよ」

唯「でしょ?じゃあ決まり。はい帰って」

律「寂しいなぁ!!」

唯「もーっ、他に何かある?」

律「んー、私も唯に一個聞きたいことがあったりなかったり」

唯「どっちだよ」イラッ

律「あります、ごめんなさい」

おやすみ

澪「ホシュリーナ」

唯「えっ 何が?」

こういう唯もいいな

起きた


唯「・・・なに?」

律「・・・お前さ、最近付き合い悪いよな?」

唯「・・・へぇー」

律「なんだよ、その反応」

唯「意外だったんだよ、りっちゃんはあずにゃんにかまけてそんなこと気付いてないと思ってたから」

律「んな、なんだよ、それ。それくらい気づくだろ」

唯「へぇ、ちなみに澪ちゃんは気付いてなかったよ」アハハ

律「えー?だって明らかに・・・」

唯「うん、寄り道しなくなったよね」アハハ

律「だよなぁ?」

唯「でも、それがどうしたの?」

律「私はこう見えて心配してたんだ」エッヘン

唯「いらんお世話だけどね」

律「だから泣くって」


唯「だって心配って言われても・・・」

律「それで、梓にその話をしたんだよ」

唯「・・・」ピクッ

律「そうしたら」

唯「もういいよ」

律「え?」

唯「結論から言って?」ニコッ

律「・・・」

唯「なんで黙るの?」

律「・・・これ、外れてたらきっと1~2本歯抜けるんだろうな、と思って」

唯「そのくらい失礼なこと言おうとしてるんだ?」アハハ

律「・・・お前さ、憂ちゃんと」

ガチャ

憂「お姉ちゃーん、ご飯できたよー」


唯「あ、ホント?行く行くー」

律「・・・(タイミングぅぅぅ!)」

憂「律さんも食べてってくださいね」

律「へ?いいのか?」

憂「はい、嫌だって言っても帰しませんよ?もう3人分作っちゃったんで」アハハ

律「憂ちゃん、ええこや・・・!」

憂「それじゃ、私先に行ってるんで」

唯「うん、すぐ行くよ」スクッ

律「・・・話の続きはまたあとで、だな」

唯「うん、ほら早く行こ?」

律「だな、腹減ったー」バタンッ

唯「あ、それとさ」

律「んー?」

唯「さっきりっちゃんが言おうとしてたこと、正解だと思うよ」ボソッ

律「・・・はは、マジかよ」


唯「あはは、笑っちゃうでしょ?」

律「・・・むしろ笑えないから無理矢理笑ったんだけどな」

唯「え?笑えない?爆笑ものじゃない?」

律「お前なぁ・・・」

唯「別に誰かに教える気なんてなかったけどさぁ」

律「うっ・・・悪かったな」

唯「いや、まさか勘づかれると思ってなかったから」

律「・・・まぁ、確かに。私も梓に聞かなかったらわからなかったな」

唯「あずにゃんは?」

律「私よりも早く疑ってたよ」

唯「・・・ま、当然といえば当然だよね」

律「毎日お前と憂ちゃんと会話してるんだ、梓も馬鹿じゃないし」

唯「・・・あーあ、お腹減った」

律「・・・だな」


憂「あ、きたきた」

唯「お待たせー」

律「おぉ、やっぱすげぇ」

唯「でしょー?」エヘヘ

律「お前が作ったんじゃないだろっ」

唯「いいじゃん、減るもんじゃなし」

憂「お姉ちゃん、ご飯は食べたら減るよ」

唯「揚げ足とらないで」

律「へへ、いっただきまーす」

唯「憂、りっちゃんはご飯少な目でいいってさ」

律「言ってねぇよ!?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


律「あー、美味しかった」

憂「そうですか?ありがとうございます」

律「いやー憂ちゃんはいいお嫁さんになるよ」

唯「・・・ん?」

律「なんてな」ニヤニヤ

唯「・・・今のちょーっとムカついたかも」

律「そうか?」カチャカチャ

憂「あ、いいですよ!座っててください、片付けは私がやるんで」

律「えー?これくらい手伝わせてくれよ」

憂「だめですよ、お客さんなんだから」

律「そんな、お客さんっていうか友達じゃん?」

憂「お姉ちゃんの友達はお客さんですよ」ニコニコ

律「えー?私と憂ちゃんは友達じゃないのかー?」

憂「はい♪」

律「・・・」グスンッ


唯「憂とりっちゃんが友達とかやめてよ・・・こわっ」

律「なんでだよー!」

唯「あはは、冗談冗談」

律「いーや、今目がマジだった」

唯「りっちゃんが思うならそうなんじゃない?」

律「ひどいヤツだな」

唯「そういえば、もう結構遅いけど怒られないの?」

律「あぁ、今日はもしかしたら泊まりになるかもって言ってきたから」

唯「そういうところ澪ちゃんと似てるよね」

律「ま、まぁ、ほら、親友だしな///」

唯「褒ーめーてーなーいー」ムニッ

律「いへっ!?ほっへひっはうな!」

唯「あはは、何言ってるか聞こえなーい」

律「いらいいらい!!」


ニャラランニャララン♪

唯「?誰かケータイ鳴ってるよ」

憂「私じゃないよー?」

律「・・・私だ」

唯「メール?」

律「電話」

唯「じゃあ出なよ」

律「澪からだ」

唯「出て」

律「・・・」ニヤニヤ

唯「ちょっと、さっき言ったでしょ?澪ちゃんは」

ニャララ♪・・・

唯律「・・・」

律「おーっと、切れちゃった♪残念だなぁ~」

唯「歯ぁくいしばれぇー」


律「今のお前なら本気でやりそうで怖い」

唯「もー、するわけないでしょ?女の子はそういうことしちゃ駄目なの」

律「さっき私に殴るぞって遠まわしに言ったくせに・・・」

唯「なんで出なかったの?」

律「え?」

唯「だからなんで出なかったの。やだよ、二日連続で布団に澪ちゃんが潜り込んでるなんてやだよ」

律「そんなこと言ってやるなよ」

唯「言うよ、しかも澪ちゃん寝ながら服脱ぐんだから」

律「あぁ、それは不安なことがある証拠だな」

唯「なにそのサイン」


律「悲しいことや心配事があるとき、澪は寝ながら脱ぐんだ」

唯「知らないよ」

律「そっかー、澪のやつ・・・唯の家であれやっちゃったかー」アハハ

唯「いや、笑い事じゃないから。お布団に澪ちゃんの匂いついてるんだから」

律「でもいい匂いだろ?」

唯「うん、それは認める」

律「隣で脱がれてムラムラした?」

唯「やめてよ、りっちゃんじゃないんだから。っていうか一緒に寝てないし」

律「あぁ、澪じゃなくて憂ちゃんにムラムラしちゃった系か」

唯「ホントに殴るよ」

律「でも図星だろ?」

唯「まぁね」

憂「二人ともなんて話してるの」


唯「あ、憂。おかたし終わった?」

憂「うん。ねぇ、あの・・・」チラッ

唯「あぁ、この人いつ帰るの?って?大丈夫だよ、そろそろ帰らせるから」

律「うわ、泣く、今の絶対泣く」

憂「そうじゃないよ、お姉ちゃん!」

唯「え?違った?」

憂「もう、わかってるでしょ?さっきから気になってるんだけど、律さんって・・・」

唯「あぁ、うん。・・・バレちゃった」アハハ

憂「・・・」

律「この世の終わりだ、みたいな顔すんな」

憂「だって、よりによって律さん・・・」

律「そんなに信用ないか」

憂「・・・」ゲッソリ

律「無言の肯定ですね、わかります」


唯「あ、りっちゃん」

律「ん?」

唯「澪ちゃんに電話してあげてよ」

律「あぁ、忘れてた」

唯「よく言うよ、する気なかったんでしょ?」

律「まっさかー」

唯「歯3~4本抜いてあげようか」

律「増えてる、本数が若干増えてますよ唯さん」

憂「・・・律さん、に・・・律、さん、に・・・律、に・・・」ブツブツ

唯「憂はすっかり放心状態だね」

律「今さりげなく呼び捨てにしたのを私は聞き逃さなかった」

憂「なんで・・・田井中・・・」ブツブツ

律「おい、いくら憂ちゃんでもそれは怒るぞ」


唯「じゅー、きゅー」

律「え?」

唯「はーち、ななー」

律「なんだよ、なんのカウントダウンだよ」

唯「ろーく、ごー」

律「わわわかったよ!澪にかければいいんだろ!?」

唯「よーん、さーん」

律「ああああ!!!」ピピッピッ

唯「にー」

律「今かけてる!かけてるから!」プルル

唯「いーち」

律「あ、もしもし澪!?」

唯憂「出るの早っ」


憂「ねぇ、澪さんもしかして・・・」

唯「うん、電話くるのずっと待ってたんじゃ・・・」

律「あー、ごめんごめん。ご飯食べてたんだ」

唯「早速嘘ついたよ、この人」

憂「悪びれもなく」

律「(平沢姉妹の目線が痛い)あー、うん、平気平気、どうしたんだ?」

唯「どうせ大した用事はないだろうね」

憂「ね」

律「・・・あぁ、うん、そうだったな。宿題あったなぁ」

唯「澪ちゃん・・・なんか健気で泣けてきたよ」

憂「そういえば、お布団・・・澪さんの匂いしてたよね」

唯「なんで知ってるの?」

憂「お姉ちゃんが帰って来る前にあの布団に顔をうずめたの」

唯「変態くさいからやめて」


律「え!?いや、大丈夫だって」

唯「ん?」

律「いや、マジで平気!それくらい一人でできるから!」

憂「あー・・・」

唯「今りっちゃん家に行ってもりっちゃんいないよね」

律「いやもう寝るし、明日ちょっとノート見せてくれよ、な?」

唯「必死(笑)」

律「(唯ぶっとばす)・・・え?騒がしい?あぁ、テレビだよ」

憂「私たちテレビだって」

唯「うぃーあーテレビジョン!」

律「(静かにしてくれ!)違う違う、梓はいないよ」

唯「唯先輩!練習しましょう!」

憂「憂は本当に唯先輩が好きなんだね!」

律「(それじゃ、私そろそろ寝るから)ああああああお前らぁああ!!!」


唯「あーあ、しーらない」

憂「私ちょっとお風呂入れてくるねー」

律「え?いや、その、何でもないって。うんうん」

唯「あんなに叫んじゃって取り戻せるの?」

律「だからー・・・梓じゃないって」

律「うん・・・うん・・・あのな、唯なんだよ」

唯「言っちゃった。ま、別にいいけど」

律「今唯の家にいる。・・・別に、ちょっとCD返しにきてそのままお邪魔してるだけだよ」

唯「へー、CD返してくれるんだ?貸した覚えないけど」

律「え?あぁ、うん、わかったよ。伝えとく」

唯「?」

律「あぁ、それじゃ、また明日な」ピッ

唯「・・・澪ちゃん、なんだって?」


律「なんか、全裸で寝たことは内緒にしてくれって」

唯「むしろ誰に言えばいいのか教えてほしいよ」

律「な。まぁ、本人からしたら黒歴史なんだろ」

唯「それはそうだろうね。私だったら次の日学校行けないかも」

律「やめろ澪がかわいそうだ」

憂「律さーん」

律「ん?」

憂「お風呂入ってきます?」

唯「えー、お風呂とか完全に泊まってくコースじゃん」

律「入る入るー!」

唯「ちょっとは遠慮しなよー」

律「一緒に入るか?」

唯「いってらっしゃい」

律「はは、言うと思った」


唯「・・・」

憂「・・・」

唯「りっちゃん、行っちゃった」

憂「うん。・・・なんで?駄目だった?」

唯「今、憂と二人きりは・・・ちょっと気まずいかも」

憂「それ本人に言わないでよ」

唯「そだね」

憂「・・・なんで私たち、姉妹なんだろうね」

唯「さぁ?なんでだろうね」

憂「・・・」

唯「立ってないでさ、隣座ったら?」

憂「変なことしない?」

唯「りっちゃんがお風呂場にいるのにそんなこと出来るほど神経図太くないよ」


憂「・・・」スッ

唯「ま、そのスリルっていうか、そういうのも悪くないけどね」ガシッ

憂「騙された」

唯「・・・でも、今はしないよ」

憂「・・・ホントに?」

唯「うん、気分じゃないし」

憂「そっか。昨日も私は気分じゃなかったよ」

唯「あはは、よく言うよ」

憂「・・・でも、今は本当にしたくないな」

唯「わかってるってば」

憂「・・・」ギュッ

唯「何?手が恋しいの?」

憂「別に手握るくらい、いいでしょ?」

唯「・・・うん、私も。今はこれくらいがちょうどいいかなー」


憂「はぁ・・・」

唯「ため息つかないでよ」

憂「幸せが逃げちゃうね」

唯「・・・それはどうかわからないけど」

憂「なんか複雑だね、ホント」

唯「・・・私達は幸せだから不幸なんだよ」

憂「お姉ちゃんそれ意味わかんないよ」

唯「・・・わかってるくせに」

憂「・・・さぁね」

唯「あーもう」

憂「なに?」

唯「めんどくさい」

憂「あはは」


唯「ういー?」

憂「なに?」

唯「好き」

憂「知ってる」

唯「・・・ホント、めんどくさい」

憂「律さん達?」

唯「それもそうだし、それを羨ましがってる私も。もーホント全部」

憂「・・・そっか」

唯「うん」

憂「・・・暇だから律さんのお風呂覗いてこよっか」

唯「見てどうするの」

憂「・・・やめよっか」

唯「あ、今ちょっとだけりっちゃんに同情したかも」

憂「ぷっ、あはは」

唯「りっちゃんかわいそー」アハハ

お風呂


律「だーれに可哀想だってー?」ガシッ

唯「!!?」

憂「律さん、上がったんですね」

律「おう。ありがとなー」

唯「あのさ、一応聞いていい?」

律「んー?どうした?」

唯「泊まってくの?」

律「え?うん」

唯「だよね、わかってた」

憂「じゃあお布団敷きましょうか」

唯「いいよ、りっちゃんは私のベッドで寝な?」

律「おー、そうさせてもらうかな」

唯「澪ちゃんの残香で変なことしないでね」

律「お前は私をなんだと思ってる」


憂「じゃあ私お風呂入ってこようかな」

唯「あ、私も」

憂「え、一緒に?」

唯「りっちゃんに遠慮する必要ないでしょ?」

律「おーおー、お盛んだな」

唯「別にそんなことしないし。っていうか部室でヤッちゃうりっちゃんに言われたくないかなー」

律「・・・ごもっともで」

唯「それじゃ、適当にくつろいでてよ」

律「へーい」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



唯「上がったよー・・・って、あら」

憂「どうしたの?」

唯「憂、しー」

憂「え?」

律「んー、あぁ。まぁ、とりあえずそんな感じかな」

憂「梓ちゃんかな」

唯「だろうね。毎日電話してるみたいだけど、ケータイ代大丈夫なのかな?・・・馬鹿みたいな請求きて親に怒られればいいのに」

憂「お姉ちゃん、私も思ったけどそういうこと言っちゃ駄目だよ?」メッ

律「そうだな。え?・・・いや、それは、ちょっと・・・いま家じゃないって言ってるだろ?」

律「駄々こねるなよぉ、ったく・・・好きだよ」ボソッ

唯「人の家で何言ってるのあの人」

憂「ね」

律「それじゃ、そろそろ唯達もどってくるから。おやすみ」ピッ

唯「もう戻ってるけどね」

律「」


唯「なーにしてるのかなぁ、人の家で」

律「べべべべ別に電話くらいいいだろ!?///」

唯「いいけどさぁ・・・ねぇ、律・・・好きって、言ってよ・・・」

憂「いま家じゃないって言ってるだろ・・・?」

唯「言ってくれないと電話切らないからね」

憂「駄々こねるなよぉ、ったく・・・好きだよ」ボソッ

唯憂「・・・ってか?」

律「お前らムカつく。特に梓のセリフがほとんど合ってるところがムカつく」

唯「だいたい予想つくって」

憂「1+△=2の△の部分埋めるのと同じくらいの難易度ですよ」

律「憂ちゃんまで」

唯「それにしても毎日電話なんて、随分真面目なんだね?」

律「茶化すなよ」

唯「えー?茶化してないよ、純粋に関心しちゃったよ。りっちゃんそういうのだらしなさそうだったから」

律「否定出来ないのが辛いな」

唯「いいけどさぁ・・・ねぇ、律・・・好きって、言ってよ・・・」
憂「いま家じゃないって言ってるだろ・・・?」
唯「言ってくれないと電話切らないからね」
憂「駄々こねるなよぉ、ったく・・・好きだよ」ボソッ
唯憂「・・・ってか?」


なんだこいつらwwwwwwwwwwwwwwwww


唯「逆に否定されたらびっくりだよ。和ちゃんにもそれくらい誠実だったらよかったのに」

律「はぁ?和とは何もないぞ?」

唯「申請書とかの話」

律「あぁ・・・はい、もう・・・仰る通りで・・・」

唯「ふわぁ~・・・眠い。それじゃ、私たち寝るから」

律「部屋、一人で使っていいんだよな?」

唯「うん、いやらしいことに使ったら罰金6000円ね」

律「しないし、そのリアルな金額やめろ」

憂「そうだよ、お姉ちゃん。6000円は取り過ぎ。5000円の方がいいよ、お札一枚で済むし」

律「うん、憂ちゃんは私の言ってること何一つわかってくれてないのはわかった」

唯「それじゃ、おやすみー」

憂「おやすみなさい」

律「ういー」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


律「・・・行ったか」

律「・・・はぁ、唯のヤツ、絶対馬鹿にしてるよなぁ」

律「なんだよ、私が本気で人好きになったらおかしいかよ」

律「・・・いや、相当笑えるな、うん」

律「・・・」ハァ

律「私も寝ようかな」ヨイショ

律「・・・」テクテク・・・

律「唯の部屋は、あっちか」

律「でもさすがに悪いことしたよなぁ、一人で人の部屋使うってどんだけ」ガチャ

律「いや、でもまぁ」バタンッ

律「あの二人のこと考えると、別にそこまで気にしなくてもいいのか?」バサッ

澪「・・・」クークー・・・

律「」

律「」

律「えーと・・・はい?」

出かける
遅くなると思うから、誰かが続き書いてくれても構わない
すまん、そいじゃ

ふざけんなよおおおおお!!!こっからだろおおおおおお!!!!

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1639315.jpg

>>204

唯が天使すぎて就職したわ

さーて

憂「今夜も寝れないね」

唯憂or唯梓が含まれるなら俺は待つ

んん

らいおん

のっとるか

唯の夢の中で憂といちゃコラさせようと思った

唯「憂、私夜まで待つよ!」funsu

憂「お姉ちゃん可愛いっ!」

こんあスレにたむろしているお前らの浅さがわかるな

>>228

お前元作者だろwwww
とっとと書けよwwww

やべえ…

つい

       ____
     ,: 三ニ三ミミ;、-、     \/   ̄   | --十 i   、.__/__ \  ,   ____|__l l ー十
     xX''     `YY"゙ミ、    ∠=ー  ̄ヽ |  __|.  |   | /  ヽ  /   __|   ,二i ̄
    彡"     ..______.  ミ.    (___   ノ. | (__i゙'' し      ノ /^ヽ_ノ (__ (__
    :::::             ::;
   ,=ミ______=三ミ ji,=三ミi

   i 、'ーーー|,-・ー |=|,ー・- |                ,-v-、
   i; '::  ::: ーー" ゙i ,ーー'j             / _ノ_ノ:^)
    ーi:: ::i:  /`^ー゙`、_ ..i           / _ノ_ノ_ノ /)
     |:::. ゙"i _,,.-==-、;゙゙i             / ノ ノノ//
     〉::.:..  丶 " ゙̄ .'.ノ       ____  /  ______ ノ
   / i, `ー-、.,____,___ノ\____("  `ー" 、    ノ
 ー'/  'i. ヽ、 ,二ニ/   \       ``ー-、   ゙   ノ
  /   'i、 /\ /      >       ( `ー''"ー'"
  \   'i," (__) /   /         \ /ノ

戻ってきた


律「・・・え」

澪「・・・」スヤスヤ

律「いや、スヤスヤじゃないから」

澪「・・・」

律「・・・起こしたら面倒なことになるんだろうなぁ」

律「・・・ほっといて寝るか?」

律「・・・悪く思うなよ、澪」モゾモゾ

澪「うーん・・・」

律「もうちょっとそっち行ってくれ」グイグイ

律「・・・なんかこの布団湿っぽいんだけど」

律「・・・」オソルオソル

ピトッ

律「暗くて見えなかったけど、やっぱ全裸か・・・」ハァ・・・

澪「んぅ・・・」モゾモゾ


律「・・・(起きるよな、絶対起きるなよ?)」

澪「・・・」スースー

律「・・・(よしっ)」

律「・・・うわ、すっげぇ澪の匂いする」

澪「興奮する?」

律「まぁ、多少。・・・って、はい!!?!?」ビクゥッ

澪「律・・・?」

律「あ、あぁ」

澪「なんだ、律も唯の家に泊まってたのか」

律「お前と違って平沢姉妹の許可が降りてるんだよ、私は」

澪「・・・そんな言い方」グスッ

律「やめろっ泣くなっ」ボソッ

澪「だって、律が・・・」

律「忍び込んだのは事実だろ」


澪「えへへ///」

律「どこに照れる要素があったのかわかんない」

澪「律だ・・・」

律「ん?あぁ、律だぞ」

澪「・・・」ギュー

律「!!?」

澪「りぃつー」

律「ばばばバカっ離せ」

澪「やだよ。いーや」

律「お前、寝ぼけてるだろ」

澪「だって離したら梓のところ行っちゃうだろ?」

律「この状況だとまず唯達のところに行くけどな」


澪「んー?あぁ・・・あー」

律「おい頭のおかしい子みたいになってるぞ」

澪「んー・・・」スピー

律「・・・やだこいつ、超疲れる」

澪「・・・おやすみ」

律「おやすみ・・・って、言いたいところだけど駄目だ。起きろ」

澪「・・・」

律「今度は狸寝入りか?」

澪「・・・」

律「こら、こっち向け」

澪「やだ」

律「・・・まーた寝ぼけて」

澪「寝ぼけてない」


律「・・・本当か?」

澪「寝ぼけるも何も、今起きたところだし」

律「今って・・・私に抱きついたの覚えてる?」

澪「そんなことするわけないだろ」

律「」

澪「あれ?服が・・・そうか、お前が脱がしたんだな?そうなんだろ、すけべ」

律「お前言ってること支離滅裂なのわかってる?」

澪「おやすみ」

律「逃げんな」

澪「・・・」

律「ほら、起きろ。頭を覚醒させろ」

澪「・・・めんどくさい」

律「叩いたら起きるかな」

澪「律は私のこと叩けないよ」

律「寝ぼけてるくせに鋭いな。会話しにくいっつの」


澪「律は私のこと叩けないし、梓というものがありながらこの状況にドキドキするような子だよ」

律「もういいや、ちょっと黙って」

澪「・・・唯が、来ると思ってた」

律「・・・」

澪「昨日みたいに、唯が布団捲って、それで・・・」

律「・・・」

澪「なのに、律が来ちゃった」

律「悪かったな」

澪「いや、悪いのは勝手に忍び込んだ私の方だよ」

律「ホントにな」


澪「そんな、律・・・ひどい・・・」

律「酷いのは私じゃなくてお前な」

澪「唯とはな・・・律のこと、話したかった」

律「・・・」

澪「なぁ、私さ、今から寝ぼけるから」

律「何言ってんだお前」

澪「いいから」

律「とりあえず服着ろ」

澪「やだ、暑い」

律「駄目、エロい」

澪「・・・」メンドクサイメンドクサイアツイアツイ

律「暑くてめんどくさいのはわかったから」

澪「わかったよ」イソイソ


澪「・・・」スースー

律「え・・・服着た途端寝るか、普通」

澪「やり直しなの」

律「え?本気でやるのか?」

澪「・・・唯?」

律「あ、もうテイク2入っちゃったんだ」

澪「・・・」ゲシッ

律「いたっ」

澪「・・・唯?」

律「(テイク3入った)・・・えっと、そうだよ。今日も来たんだね?」

澪「・・・あぁ」

律「・・・どうしたの?」

澪「私な、律取られるの・・・やっぱり嫌かも」

律「」


澪「今日、ずっと律のこと見てた。律は梓のことを見てた。だから私は梓のことも見た」

律「う、うん・・・」

澪「そうしたら、やっぱり梓は律のことを見てた」

律「そ、そっか」

澪「・・・」

律「えっと、付き合ってる(?)んだし、しょうがないんじゃない?」

澪「うん」

律「・・・澪、まさか」

澪「律はさ、やっぱり私の中で特別なんだよ」

律「・・・そっか」

澪「でも、私は梓みたいに律と接するのはやっぱり無理」

律「めんどくs」

澪「めんどくさいって言ったら殴る」

律「・・・」

澪「なんか言え」


律「コメントしにくい」

澪「だよな」

律「自覚あるのか」

澪「それなりに」

律「生まれて初めて澪を殴りそうになったわ」

澪「・・・りつー!!」ギュー

律「!!?///」

澪「おい、律」

律「ななななんだよ!離れろ!」

澪「断る!おい、お前は梓が好きなのか」

律「・・・す、好きだ」

澪「何故どもった」

律「手厳しいな。っていうかなんだその喋り方」

澪「照れたのか」

律「そうだよ、確認すんな、余計ハズいだろ」


澪「・・・梓とは付き合ってもいいぞ!」

律「なんでお前の許可がいるんだよ!」

澪「ただし、私もちゃんと構え!」

律「構ってるだろ!?」

澪「私は寂しいんだ!」

律「それならお前も彼氏作れよ!」

澪「そういう問題じゃない!」

律「・・・」メンドクセー

澪「言いたいことは言葉で言え」

律「め・ん・ど・く・さ・い」

澪「だって、だってぇ・・・」ギュー

律「だから離せってば!」

澪「律が構ってくれないと寂しいぞ」

律「・・・わかったってば」


澪「りつーりつー」ギュー

律「あーもう」

澪「りつーりつー」ヌギヌギ

律「わーかったってばー・・・って、なんで脱ぐんだよ!///」

澪「暑い」

律「お前フリーダム過ぎるだろ」

澪「律も暑かったら脱いでいいぞ。あ、やっぱり駄目、今日ちょっと私を邪険にしたから脱いじゃ駄目」

律「別に脱ぎたくねぇし」

澪「いいか。私はまだ律と一緒に居たいお年頃なんだ」

律「自分で『お年頃』って言うのどんな気分?」

澪「最低だ!」

律「だろうな」


澪「・・・頭じゃわかってるんだ」

律「・・・澪?」

澪「わかってるし、ちゃんと応援したいし、上手くいって欲しいと思ってる」

律「・・・そっか、ありがとな」

澪「でもやっぱり寂しいんだ」

律「・・・理屈じゃないのかもな」

澪「・・・屁理屈言うなっ」ゲシッ

律「いった!?」

澪「っていうか、私は梓のこと何も聞いてない」

律「聞くも何も仲のいい後輩だろ」

澪「『仲の』と『中野』をかけたつもりか」ハッ

律「知らねぇよ」


澪「そうじゃなくて、なんで付き合う前に相談してくれなかったんだよ」

律「・・・もうちょっと、したら、するつもりだったよ」

澪「・・・」ムスッ

律「わかりやすいな、お前」

澪「だって、付き合ってからって・・・それじゃ相談じゃなくて事後報告だろ」

律「・・・いや、さっきは付き合ってるって言ったけど・・・まだ微妙なんだよ」

澪「・・・は?」

律「怖ぇよ」

澪「エッチしてるんだろ?」

律「う、ま、まぁな」

澪「で?付き合ってるか微妙?」

律「そう」

澪「・・・ふざけるなぁ!」

律「しぃー!静かに!静かにぃ・・・!」


澪「ちゃんと付き合わないと駄目だろう!?」

律「澪!わかったから!静かに!」

澪「なんでお前はそう、だらしないんだ!」

律「澪、うるさいって!」

澪「この!」ガツンッ

律「いったいよ!」

澪「梓がかわいそうだ!」

律「うるっさいなぁ!・・・って、へ?」

澪「?・・・なんだよ」

律「あ・・・そこは後押しするんだ?」

澪「え?言ってるだろ、上手くいって欲しいと思ってるって」

律「自分の首絞めてると言えなくもないような・・・」

澪「そんなことはわかってる。だけど、そういうのはしっかりしないと駄目だ」

律「・・・まぁ、そうだよな」


澪「私とのコミュニケーションもしっかりしないとだめだぞ」

律「へーへー」

澪「なんだ、そのめんどくさそうな返事は」

律「・・・ごめんな」

澪「え?」

律「澪はさ、私と梓のこと・・・私から話さなかったから、だから寂しかったんだよな?」

澪「・・・」

律「もっと、ちゃんと言っておけばよかった」

澪「・・・」

律「信用してなかったとか、そういうんじゃないんだ。ただ、なんかこういう話、苦手でさ」

澪「・・・」

律「そんで、自分でもワケ分かんないまま突っ走っちゃって・・・って、起きろ!」

澪「ほっ・・・?」ハッ

律「なんで寝るんだよ!今のタイミングで!」バカ!


澪「・・・律は自分のことをなんでも自分だけで決める」

律「居眠りについてはスルーか。えっと・・・そりゃ、自分のことだからな」

澪「律はきっと私がいなくてもいいんだ」

律「極端だな、お前」

澪「じゃあどっちなんだよ」

律「はぁ・・・?」

澪「律にとって、私はいるのかいらないのか。答えて」

律「・・・なんで」

澪「・・・」ゲシッ

律「いったい!」

澪「こ・た・え・て」

律「・・・澪は、必要だよ。澪がいてくれないと、いやだ」

澪「ふふ、そっか///」ギュー

律「・・・なんか腑に落ちないけど可愛いからいいや」ナデナデ


澪「・・・そっか、律には私が必要か///」

律「ばーか、そんなに喜ぶなよ」

澪「あぁ?誰が馬鹿だ?」

律「ごめんなさいごめんなさい」

澪「・・・でもな」

律「ん?」

澪「しばらく、私は梓に嫉妬すると思う」

律「・・・それは、まぁ、大方予想がついてたよ」

澪「そっか、ごめんな」

律「いいよ、梓も・・・多分わかってくれるし」

澪「梓には申し訳ない・・・」

律「いいんだよ、これくらい。梓は澪のことも先輩として慕ってるし、こんなことじゃ仲壊れたりしないだろ?」

澪「あぁ、もちろん。私はそうだと思う」

律「そっか、あのさ・・・そろそろ服着てくれない?」

澪「断る」


律「着ろよ!///」

澪「いいか、律」

律「なんだよ」

澪「さっき律が言ったように、私は梓の先輩でもあるんだ」

律「あ、あぁ、それが?」

澪「私の可愛い後輩に見合う奴かどうか、確かめてやる」

律「いらないから、私お前の幼なじみだから」

澪「りぃつー」ギュー

律「しつこいぞー」

澪「いいか、これはテストなんだ、律が梓に相応しいか試してるんだ」

律「さっき聞いたよ」

澪「決して律に戯れたくて適当に理由を後付けしてる訳じゃないからな?いいな?」

律「おい、本音がポロリしたよ」


澪「律、ちゅーしよっか」

律「なに?お前酔ってるの?なんなの?」

澪「・・・して、くれないのか?」

律「うん、しないな」

澪「・・・」ブー

律「はい、おしまいn」

澪「・・・」ハムハム

律「おい、何してるんだ?」

澪「耳噛んでる」

律「・・・///」

澪「律、ちょっと手貸して」

律「え?」

澪「はい、今日は特別に触っていいぞ」ヨシヨシ

律「!?」


澪「おっきいだろ」

律「うん」

澪「どれくらい?」

律「超」

澪「うんうん」

律「・・・」

澪「梓じゃこうはならないぞー」

律「・・・うん、でも」

澪「?」

律「澪とは、しない。できないよ」

澪「・・・」

律「・・・これでどうだ。私は梓に相応しいだろ?」エッヘン

澪「・・・」スピー

律「・・・もうホント嫌。私もこのまま寝よう・・・」ガクッ


律(・・・って、おいおい)

律(手が・・・乳を触ったまま・・・これはよくない)

律(でもなぁ・・・動かすと、こいつ起きちゃうんだろうな・・・)

澪「・・・」クカー

律(・・・くっそ)

「ん・・・!あぁ・・・!」

律(あんのエロ姉妹・・・!隣の部屋まで響いてるって!!)

澪「・・・ん?」ピクッ

律「ねーんねーよーころーりーよーおこーろーりーよー♪」

澪「・・・うん」スースー

律(こいつ今『うん』って言ったぞ、自分はいい子ってか)

律「・・・」チラッ

澪「・・・」スピー

律(可愛いし、その・・・柔らかいから、許す)


律(・・・ホント、柔らかいなぁ)

律(・・・いや、別にそんなんじゃないし)

律(っていうかコレ、梓にバレたらどうなるんだろ)

律「・・・」

律(ま、澪も私たちの仲引き裂くようなことはしないだろ、半分澪のせいだし)

「あぁ・・・!ああああぁぁぁ・・・!!!」

律(あいつらは何をしてるんだ、何を)

律(・・・眠い・・・やばい・・・このまま寝たら・・・)

律「・・・」

律「・・・」

律「・・・」クカー



・・・

・・・


翌朝


憂「おはようございます、よく眠れましたかー?」ガチャ

憂「」

憂「・・・え、えっと」

憂「お、お姉ちゃーん!!?」

憂「ちょっと、お姉ちゃん起きて!いつまで寝てるの!早く起きて!」

唯「・・・んー?」

憂「お姉ちゃん!大変!起きて!このねぼすけ!」

唯「んあー・・・おはよう・・・ねぼすけって、それは誰のせいかな」

憂「そんなことはいいからこっち来て!」

唯「そんなこと・・・で、なに?」テクテク・・・

憂「これ・・・」

唯「うっわ」


憂「え、え・・・」

唯「これは、何?どこから突っ込んだらいいの?」

律「・・・」クカー

澪「・・・」スヤスヤ

憂「わかんないわかんない」

唯「憂、落ち着いて。ひとつずつ処理しよう?」

憂「わかんないわかんない」

唯「わかるから。頑張ろう?・・・まず、なんで澪ちゃんがいるの?」

憂「なんでまた裸なの?」

唯「なんでりっちゃんが澪ちゃんのおっぱいに手を添えてるの?」

憂「ヤッたの?」

唯「人の部屋で?」

憂「うわー・・・」

唯「起きろ・・・起きろぉー!!」

憂「お姉ちゃん落ち着いて!」


律「ん・・・ん?」

澪「なんだ・・・?騒がしいな・・・」

唯「騒がしいのは誰のせいだと思うー?」ニコニコ

澪「あぁ、唯か、おはよう」

唯「おはよう。また忍び込んだの?」

澪「あぁ」キリッ

憂「お姉ちゃん駄目だよ!気持ちはわかるけど殴っちゃ駄目!」

唯「私まだ何も言ってないけどね」

律「えっとな・・・寝ようと思って、布団めくったら・・・」

唯「いたんだ?」

律「あぁ・・・」

唯「で、ヤッたんだ?」

律「あぁ・・・って、ヤッてない!」

憂「うわー・・・早速浮気かぁ・・・」

律「あぁ!憂ちゃんが引いてる・・・!!」


憂「あの、なんていうか、そういうのはよくないと思います」

律「せめて目ぇ見て言ってくれよ!そんな軽蔑しないでくれよ!」

澪「律、うるさい」

律「誰のせいだ!」

澪「・・・さぁ、昨日のことはよく覚えてないなぁ」

唯「だいたい澪ちゃんさぁ、いつもどうやって忍び込むの?」

澪「・・・」

唯「二日前も昨日も、鍵はかけてた筈だけど」

澪「・・・」ウトウト

律「唯、ストップ」

唯「りっちゃんは関係ないでしょ」

律「これ以上澪を追い詰めるな、こいつまた寝るぞ」

唯「あー・・・」

律「面倒だろ?な?」

唯「確かにね・・・」


澪「えっとな、おかげ様で律とはちゃんと仲直り?できたよ」

唯「・・・へぇ?」

憂「よかったですね!」

律「憂ちゃん、ごめん、ホント私の目見て・・・つら・・・」

唯「じゃあ、澪ちゃんはこれから私の部屋に忍び込まない?」

律「どうなんだ?澪」

澪「うん、もう平気」

唯「あ、でも・・・もし寂しくなったら・・・」

澪「ありがとう。でもな、寂しくなったら、今度は律の部屋に忍び込もうと思うんだ」

律「えぇ!?」

唯「それはいいアイディアだね」

律「お前まで何言ってんの!?」

憂「あ、朝ごはん食べましょう?」

唯「いいねーやっぱり朝は憂のご飯じゃないとねー」


憂「あの、でも、言いにくいんですけど・・・」

澪「ん?」

憂「三人分しか、ないです・・・」

澪「あ、そっか・・・ごめん、私はいいy」

唯「りっちゃんいらないってさ」

律「えぇ!?」

憂「あぁ、そうだと思いました♪」

律「憂ちゃーん」

澪「いいんだ!私が余分なんだから、律は食べてくれよ、な?」

律「澪・・・!」

唯「じゃあみんなで少し分けようか」

憂「そうだね」

律「なんで私のときにはその提案がなかった」


憂「なんでって・・・」チラッ

律「ねぇ憂ちゃん、さっきからその剃刀みたいな鋭い目で見るのやめて」

憂「梓ちゃんが可哀想です」フンッ

律「だから誤解だって・・・」

唯「してないんの?」

律「してない、神に誓う」

唯「信仰心のない人の神様なんてアテにならないね」

律「」

唯「澪ちゃん、りっちゃんの言ってることはホント?」

澪「・・・」

律「・・・」ドキドキ

澪「律は浮気なんてしないよ。私がちょっとからかっただけだ」

唯「・・・ふぅん、そっか。わかったよ」

律「・・・」ホッ


唯「さてとー。ご飯も食べたし。そろそろ行こうか?」

律「おう!」

澪「律」

律「なんだ?」

澪「昨日の話、覚えてる?」

律「何?」

澪「梓と、ちゃんと付き合えよ?」

唯「あ、りっちゃんってば澪ちゃんにもお説教されたんだ?」

澪「あぁ。唯も言ったのか」

唯「うーん、付き合うって言ってないから付き合ってない、ってのは狡いよって言ったよ。やることヤッてんだし、ねぇ?」

澪「まぁ、そういう考え方もあるな。・・・とりあえず、わかったな?」

律「・・・わーかってるよ。大丈夫」

憂「ホントかねぇ・・・」

律「憂ちゃん・・・」グスッ


放課後、部室


唯「あのね。・・・昨日の件、もう片付いたみたい」

紬「あぁ・・・澪ちゃんの?」

唯「そうそう。昨日あの二人が私の部屋で話し合ったみたいで」

紬「え?えっと、え?なに?」

唯「意味わかんないよね・・・りっちゃんが遊びにきて、澪ちゃんが私の部屋に忍びこんで・・・ベッドで鉢あったんだってさ」

紬「ある意味運命ね」

唯「私はそんなディスティニー認めないよ」

紬「それで、上手くいったの?」

唯「うーん、みたい」

紬「でも言われてみれば・・・今日は二人とも雰囲気が柔らかいかも」

唯「雰囲気が柔らかいって意味わかんないね」アハハ

紬「わかれや」ウフフ


唯「ムギちゃんにも心配かけちゃったみたいだから・・・まぁ詳しくは二人から聞いてよ」

紬「つまり説明が面倒なのね、わかったわ」ウフフ

唯「そういうこと」アハハ

紬「そういえば、唯ちゃんは?」

唯「え?」

紬「憂ちゃんと」

唯「・・・!!?!?」

紬「え?」

唯「なんで、知ってるの?」

紬「気付くよ、毎日一緒にいるんだよ?」

唯「・・・ムギちゃん、さすが・・・」

紬「うふふ、ありがと。でもその様子だと、今のところ問題ないみたいね」

唯「うん・・・まぁ、長い目でみると大きな問題がいくつかあるけどね・・・」

紬「まぁ、先のことはそのとき考えるっていうことで」

唯「うーん・・・ま、確かに今から考えてもね。ありがと、ちょっと元気でた」


紬「どういたしまして」ウフフ

唯「今日のおやつなにー?」

紬「みんなが来てからのお楽しみですー」

唯「ちぇー」

紬「だってー、今日はなんだかみんなが揃ってから食べたい気分なの」

唯「うーん・・・それはわかるかも」

紬「でしょ?」

唯「うん、じゃあみんなが来るまで楽しみに待ってる」

紬「りっちゃんにエッチは程々にして早く部室来いってメールしておくね♪」

唯「ムギちゃん!!?」



・・・

・・・


深夜、唯の部屋


唯「・・・はぁ、なんか久々に自分の部屋で寝れるよ」バサッ

梓「・・・」スースー

唯「」

梓「ん、あ・・・唯、先輩・・・」

唯「え、あずにゃん・・・?」

梓「あ、ごめんなさい。えっと、勝手に入ってきて、ここで、寝ちゃいました」アハハ

唯「どうしたの・・・?」クラッ・・・

梓「律先輩が付き合おうって、なかなか言ってくれなくて、それで・・・」モジモジ

唯「ああもう!そんなことだろうと思ったよ!!」




おわり

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