十神「……また来たのか」セレス「ええ」 (123)

十神「……」パラ

ガチャ

十神「?」

セレス「あら、先客が居たのですか」

十神「お前か。苗木たちと探索をしていたのではなかったか?」

セレス「探索と言っても、もう二階に探す場所なんてありませんわ」

セレス「それに、もうすぐ夜時間です」

セレス「ルールを守っているならば、出歩いている人も居ないはずですが……」

十神「生憎、俺はそのルールを守ると行った覚えはない。お前が勝手に決めたことだ」

セレス「強制力が無いとは言いましたが、ここまで露骨に破られるのも傷つきますわね」

十神「傷つく? そんなタマでは無いだろうに」

セレス「うふふ、どうでしょうね」

セレス「もしよければ、ご一緒しても?」

十神「提唱者自らルールを破るのか?」

セレス「十神君、嘘は女のアクセサリーですわよ」

十神「……好きにしろ。ただし、読書の邪魔はするなよ」

セレス「善処しますわ」

十神「……」

セレス「……」キョロキョロ

十神「……」パラ

セレス「……」スッ

十神「……」

セレス「……」パラ

十神「……」パラ

十神「……おい」

セレス「何か?」

十神「何故態々椅子を持ってきてまで俺の隣に座る?」

セレス「もうすぐ消灯時間ですわよ? ここでなければ本が読めません」

セレス「それに、読書の邪魔になるような事はしていない筈ですわ」

十神「……」

セレス「ふふ、その沈黙は肯定と受け取りましょう」

十神「……」パラ

セレス「……」パラ

……

セレス「ふぁぁ……夜も大分更けて来ましたわね」

十神「……」

セレス「わたくしは先に失礼させて頂きますわ」

セレス「十神君も、頃合いをみてお休みになってくださいね」

セレス「ルールを破られるのは、コチラとしても本意では無いので」

十神「自分からルールを破った女がよく言う」

セレス「ふふ、それもそうですわね」

セレス「では、ごきげんよう」

ガチャ、バタン

十神「……」

十神(……なんだったんだ?)

――翌日 夜時間

十神「……」

ガチャ

十神「!」

セレス「あら、こんばんは」

十神「……また来たのか」

セレス「ええ」

十神「また本を読みに来たのか?」

セレス「ええ、ここには興味深い本がたくさんあるので」

十神「ルールを破ってでもか?」

セレス「この時間でなければ、外野がうるさいですし」

セレス「何より、ルールを破ってバレるかバレないかのスリルを味わうのも一興ですの」

十神「……ギャンブラーの性とでも言いたいのか? 理解不能だ」

セレス「うふふ」

セレス「さて……」

十神「当然のように俺の横に陣取るな」

セレス「なら、代わりのスタンドを用意してくださらない?」

十神「何故俺が。御免被る」

セレス「わたくしも、倉庫を漁るなんて庶民丸出しのことはしたくありません」

十神「知ったことか」

セレス「なら、ここは大人の対応を取るのがお互いのためですわ」

十神「よくもまあ、そうも減らず口を叩けるな」

セレス「一種の職業病ですから、仕方がありませんわ」

……

セレス「……」パラ

十神「……」ゴクッ

セレス「ところで、十神君」

十神「……読書の邪魔はしない約束の筈だが」

セレス「そう言われましても、どうしても気になってしまいまして……」

十神「何がだ?」

セレス「十神君が飲んでいるものの香りですわ」

十神「……コーヒーのことか?」

セレス「わたくし、コーヒーはあまり好きではありませんの」

セレス「香りが強すぎて……上品とは言えませんわ」

十神「……それで?」

セレス「今すぐ紅茶に変えて頂けないでしょうか?」

十神「断る。俺が何を飲もうが俺の勝手だ」

十神「それに、コーヒーの香りの良さも分からん愚民のために、何故そこまでしなければならない」

セレス「あら、十神君はコーヒー派ですか」

十神「そんなことを知って何になる?」

セレス「いえ、少し、面白いことを思いつきまして」

十神「……?」

セレス「ふふ。では、今日はこの辺で失礼させて頂きますわ」

十神「おい待て」

セレス「何か?」

十神「貴様、何か面倒な事を考えているのではないだろうな?」

セレス「ご安心ください。ただの、ちょっとしたレクリエーションを思いついただけですわ」

十神「……それは俺も関係することか?」

セレス「さぁて。では、ごきげんよう」

ガチャ、バタン

十神「……なんなんだ、一体!」

――翌日 夜時間

十神「……」

ガチャ

十神「……」

セレス「あら、こんばんは」

十神「……また来たのか」

セレス「ええ」

十神「……」

セレス「あら、今日はわたくしのことを咎めないのですね」

十神「お前のことだ。どうせ既に言い訳を用意しているのだろう?」

セレス「ふふ、流石十神くんですわね」スッ

十神「……おい」

セレス「はい?」

十神「なんだそれは」

セレス「あら、超高校級の御曹司ともあろうお方が、ティーセットも知らないなんて……」

十神「違う! 何故そんなものを図書室に持ち込んでいるのかと聞いているんだ!」

セレス「ああ、そういうことでしたの」

セレス「わたくし、読書の時は紅茶を飲みながらと決めていますので」

十神「なら外で飲め」

セレス「十神君もコーヒーを飲んでいるではありませんか」

十神「そうじゃない! コーヒーの香りにお前の紅茶の香りが混ざるだろう」

セレス「コーヒーの香りだけを嗅ぐより、幾分マシになると思ったのですが……」

十神「それはお前の都合だろう。俺は知らん!」

セレス「では、仕方がありませんね」

十神「そうだ、それをさっさと片付けて……」

セレス「コーヒーか紅茶か。飲み物を掛けてわたくしと勝負頂けませんか?」

十神「……なに?」

セレス「十神君が勝てばコーヒーを、わたくしが買ったら紅茶を飲んで頂きますわ」

セレス「どうです? 面白いレクリエーションでしょう?」

十神「……呆れてものも言えんとはこのことだな」

セレス「あら、何故です?」

十神「何故はこっちの台詞だ」

十神「何故俺がお前の都合に合わせたゲームをやらされなければならない」

十神「そもそも、ここは読書をする場所だぞ。紅茶が飲みたいだけなら食堂にでも行け」

十神「とにかく、俺はそんなくだらんゲームはやらん」

セレス「……そうですか。分かりました」

十神「分かったら、今度こそそれを片付けてさっさと出て行け」

セレス「ええ。そうします」

十神「……ふぅ、まったく」

セレス「それにしても、十神財閥の御曹司ともあろう十神君がこんな小心者だったなんて」

十神「なに?」ピク

セレス「十神家は、確か常に勝ち続ける家系でしたか?」

セレス「その十神家の血筋と、わたくしのギャンブラーとしての才能」

セレス「どちらが勝つのか、ここで見極めようと思ったのですが」

セレス「どうやら、わたくしが買いかぶり過ぎていたようですわね」

セレス「こんな瑣末な勝負にさえ尻尾を撒いて逃げ出すなんて」

十神「おい」

セレス「あら、なんでしょう? かませ犬の十神君?」

十神「かま……さっきの言葉は聞き捨てならないぞ」

セレス「はて?」

十神「この俺が『尻尾を撒いて逃げ出す』だと?」

セレス「ああ、そのことですか。それならお気になさらずに」

セレス「十神君がこのわたくし、セレスティア・ルーデンベルクの才能に恐れ慄き……」

セレス「わたくしとの勝負を受けずに逃げ出したこと、ちゃんと理解しておりますわ」

十神「……安い挑発だな」

セレス「挑発? 事実を言ったまでですわ」

十神「! ……いいだろう。そこまで言うなら、その挑発に載ってやる」

セレス「あら、逃げ出すなら今のうちですわよ?」

十神「はっ、それはこちらの台詞だ」

十神「十神は常勝無敗を運命づけられた存在。お前のような愚民とは格が違うことを教えてやる」

十神「そう……十神の名にかけて、だ」

セレス(チョロいですわね)

十神「それで、何で勝負するつもりだ?」

セレス「ふふ、ここはオーソドックスにポーカーでいかかでしょう?」

十神「異論はない」

セレス「では……」

……

………

…………

十神「……それで?」

セレス「……チッ」

十神「さっきまでの勢いはどうした? 俺に勝つんじゃなかったのか?」

セレス「……正直なところ、十神君のことを侮っていましたわ」

十神「下手な言い訳はやめろ。これが俺と愚民との決定的な差だ」

十神「俺にかかれば、この程度の勝利など容易い」

[?10][?J][?Q][?K][?A]

十神「さて、約束通りそのティーセットは片付けてもらうぞ」

セレス「仕方がありませんわね……」

十神「それから……」

コト

セレス「……」

十神「敗者のために淹れるコーヒーと言うのも、なかなか乙なものだな」

セレス「……いい性格をしていらっしゃいますね」

十神「お互い様だ」

セレス「……」

十神「どうした? まさかこの期に及んで香りが嫌だなどと抜かすつもりではあるまいな?」

セレス「……」

十神「……?」

セレス「……あの」

十神「なんだ?」

セレス「……ミルクは、ありまして?」

十神「……なんだと?」

セレス「ですから、ミルクはないのかと聞いているのです」

十神「……まさか、お前」

セレス「何か失礼なことを考えているようなので訂正させていただきますが」

セレス「決してブラックでは飲めないというわけではありませんわよ」

セレス「大体コーヒーは香りが強すぎる上に苦味まで強くとても上品とは言えない飲み物です」

セレス「正直わたくしの喉に通すことすら躊躇われますがここは敗者としてケジメを付けなければなりません」

セレス「ですがブラックはどうやってもわたくしの高貴な舌には合いませんので口当たりだけでもよくしていただかないと」

セレス「おわかりですか?」

十神「ああ。お前が子供舌だということがな」

十神「だが、生憎そんなものはない」

セレス「なら、食堂から取ってきます」

十神「今は夜時間だ。食堂は閉まっているぞ」

セレス「……」

十神「……」

セレス「……覚えておきなさい、十神白夜」

十神「いいだろう。また返り討ちにしてやる」

セレスさんがブラックに決定しました。オシオキを開始します

――翌日 夜時間

十神「……」

ガチャ

十神「……」

セレス「……こんばんは」

十神「……また来たのか」

セレス「ええ」

十神「よく飽きもせずに毎日来るものだ」

セレス「あら、それならわたくしだけではありませんが」

十神「俺は調査をしているんだ」

セレス「いえ、あちらの方です」

十神「?」

腐川「ひぃ……!」

十神「……あいつか」

セレス「あら、お気づきになっていたのですね」

十神「当然だ。あれだけ分かりやすく監視されていればな」

セレス「どうします?」

十神「どうもせん。自分から声も掛けられないような虫けらだ。相手にする価値もない」

セレス「では、わたくしはそのような虫けらではないということですわね」

十神「お前は人間扱いはしてやっているつもりだ。子供としてな」

十神「証拠に、今日はミルクを用意してやったぞ。さぞ嬉しいだろうな?」

セレス「……いりませんわ」

セレス「……」パラ

十神「……」パラ

腐川(あ、あいつ……あ、アタシの白夜様とふ、ふふたりきりなんて……ギギギ……!!)

セレス「……ふぅ」パタム

セレス「恨みをこめて睨まれることはよくありますが、ああも露骨にやられると疲れますわね」

十神「なら出て行けば良いだろう」

セレス「……いえ、もっといい方法を思いつきました」

十神「?」

セレス「……十神君」ズイッ

チュ

十神「……!」

腐川「!!!??!?!?!?!?!!?」

腐川(あ、ああああああいつ白哉様のほほほほっぺにききsきすsくきすさっがないsjmhrgsklg)

腐川「ブクブクブク……」

セレス「ふふふ、殺虫剤を掛けられた虫の様になってしまいましたわね」

十神「……何のつもりだ」グシグシ

セレス「そう露骨に拭われると、本当に傷つきますわね」

十神「話をはぐらかすな」

セレス「そうですわね。強いて言うなら、昨日の仕返しと言ったところでしょうか」

十神「……女の武器、というやつか」

セレス「少しは動揺して頂けまして?」

十神「……くだらん」

――翌日 夜時間

十神「……」

ガチャ

十神「!」

セレス「あら、こんばんは」

十神「……また来たのか」

セレス「ええ」

セレス「今日は彼女、来ていないのですね」

十神「白々しいな」

セレス「うふふ、ショックで寝込んでいるそうですわね」

セレス「よっぽど貴方のことを好いていたのでしょう」

十神「だからどうした? 見舞いにでも行けというのか?」

セレス「いえ、ちょっとした独り言ですから、どうかお気になさらず」

十神「……」

十神「それにしても、お前があんな事をするとはな」

セレス「あんな事?」

十神「とぼけるな。俺の頬にくちづけをしただろう」

セレス「ああ……あれはただのパフォーマンスですわ」

セレス「それとも、本気にしてしまいました?」

十神「笑わせるな。誰がお前のような尻の軽い女と」

セレス「……あ?」

十神「嘘を吐くのは得意なんだろう?」

十神「手馴れている様を見ると、大方あんな事を他の男にもしてきたんだろう」

十神「金のためか、それとも他の目的かは知らんが、随分と低俗な……」

セレス「おい」グイッ

十神「!」

セレス「わたくしがんな安っぽいことするわけねぇだろこのビチグソが」

十神「……ふん。なるほど、それがお前の本性か」

十神「だが、それなら昨日の行為も納得できる。俺の推理の裏付けにも……」

セレス「いいから黙って聞いてろこの噛ませ眼鏡ッ!!」

十神「なっ……貴様……!」

セレス「あのなぁ? 女が自分の唇をそうホイホイ許すと思ってんのか?」

セレス「腐れビッチじゃあるまいに。脳みそ精子で出来てるような男なんてこっちらか願い下げだっつの!!」

セレス「わたくしの唇はテメェが考えてるより高貴で貴重で重いもんなんだよ!? 分かったかこのタコ!!」

十神「……」ポカン

セレス「…………」スッ

セレス「なぁんて、冗談ですわ」ニッコリ

十神「なん……だと……?」

セレス「最初に言ったはずですわよ十神君」

セレス「嘘は女のアクセサリー、と」

――翌日 夜時間

十神「……」

ガチャ

十神「!」

セレス「あら、こんばんは」

十神「……また来たのか」

セレス「ええ」

十神「セレス、とりあえずそこに座れ」

セレス「あら、なんでしょうか?」

十神「……お前に勝負を挑みたい」

[トランプの束]

セレス「……」ポカン

十神「なんだ」

セレス「いえ……十神君からそのようなお誘いを受けるとは思ってもいなかったもので」

十神「十神家の教訓にこんなものがある」

十神「『やられたらやり返す。1000倍返しだ』」

セレス「……なるほど、昨日の仕返しという訳ですか」

十神「お前にとっても、先日の勝負の雪辱を晴らせられるいい機会の筈だ」

セレス「確かにそうですわね」

セレス「……ふふ、いいでしょう。その勝負、お受けいたします」

十神「後悔するなよ」

……

………

…………

十神「……な、な……そんな、馬鹿な……!!」

セレス「ふふふ……。後悔するのは、どうやら十神君の方だったようですわね」

[A][A][A][A][Joker]

セレス「倍返し、確かにさせて頂きましたわ」

十神「お前……イカサマを使ったな!?」

セレス「イカサマは、見抜けなかった時点で負けですわよ?」

十神「ぐ……!」

セレス「さて、前回の勝負のオシオキが適応されるなら、十神君にはわたくしの淹れた紅茶を振る舞うところですが……」

十神「……」

セレス「生憎、今日はティーセットがありません」

セレス「なので明日、勝者のロイヤルミルクティを敗者の十神君に飲んで頂きますわ」

セレス「よろしいですね?」<●><●>

十神「……セレス」

セレス「はい?」

十神「このままでは済まさんぞ……!」

セレス「ふふ……ええ」

――翌日 夜時間

十神「……」

ガチャ

十神「!」

セレス「あら、こんばんは」

十神「……また来たのか」

セレス「ええ」

セレス「今日は昨日のオシオキ……と言いたいのですが」

十神「?」

セレス「少し野暮用がありまして……明日でもよろしいでしょうか?」

十神「……敗者の俺に決定権はない」

セレス「ふふふ、そういう変に潔いところ……」

セレス「好きですわよ、十神君」

十神「……黙れ、女狐め」

セレス「うふふふ」

セレス「それでは、わたくしはこれで」

十神「ああ、さっさと行ってしまえ」

セレス「随分嫌われてしまいましたわね」

十神「好きになる努力をしていたようにも見えないが?」

セレス「嗚呼、痛いところを突かれましたわ……」

十神「……読めない女だ」

セレス「当然ですわ。わたくしはセレスティア・ルーデンベルクなのですから」

十神「理由になっていないぞ」

セレス「いいえ、十分な理由です。では、十神君……」

セレス「ごきげんよう」

――翌日




『死体が発見されました! 一定の捜査時間の後、「学級裁判」を開きます!』

――翌日 夜時間

十神「……」

パラ

十神「……」

パラ

十神「…………」

パタム

十神「……まったく」

十神「敗者の俺に、勝者のロイヤルミルクティーを振る舞うんじゃなかったのか」

十神「どこまでも、身勝手な女だ……」

ガチャ

十神「!!」ガタッ

腐川「あっ……」

十神「……お前か」

腐川「あ、あの……ああアタシ……」

十神「……おい、腐川」

腐川「は、はい!!」

十神「……そこに座れ」

腐川「で、でも……白夜様……」

十神「いいから座れ」

腐川「……」スッ

十神「……今日だけだ」

腐川「へ?」

十神「今日だけそこにいることを許可してやる」

腐川「ほ、本当ですか!?」

十神「ああ。だが、勘違いするなよ」

十神「俺は決して感傷などというくだらないものに流された訳ではない」

十神(……ただ)


十神(そこにあるべき者が無いことに、この上なく苛立っているだけだ……!)

END

モノモノマシーンを回しますか?
>回す
 回さない


ガチャガチャ……ポーン

>>90

――翌日 夜時間

十神「……」

ガチャ

十神「!」

セレス「あら、こんばんは」

十神「……また来たのか」

セレス「ええ」

セレス「先ほどの学級裁判、美味しいところは苗木君に取られてしまいましたわね」

十神「違うな、間違っているぞ。凡人のアイツに出番を譲ってやったんだ」

セレス「ふふ、そういうことにしておきましょう」

十神「……」

セレス「では、罰ゲームと参りましょうか」

コポコポコポ……

セレス「ふふふ……確かに、敗者のためにお茶を淹れるというのは、なかなか乙なものですわね」

十神「嫌味か貴様」

セレス「ええ、当然ですわ」

十神「……ならばセレス、俺からも言わせてもらうぞ」

セレス「あら、なんでしょう?」

十神「お前は、自分の唇はとても高貴なものだと言ったな?」

セレス「ええ」

十神「それなら俺も同じだ。俺の頬はお前のような愚民が触れていいものではない」

十神「無理やりなら、なおさらだ」

セレス「……なら、どうするのです?」

十神「……こうすることにした」

セレス「! ………」

十神「………」

セレス「……随分強引な手をお使いになるのですね」

十神「……セレス」

セレス「何でしょう?」

十神「敗者の味はどうだった?」

セレス「……そうですわね」



セレス「乙女の秘密、ですわ」

LOVERS END

ドラマCDで十神君がセレスさんに選ばれてたの聞いて捗った結果。
どっちか好きな方を選んでください。それが貴方のトゥルーエンドです。

それでは、おやすみなさい。

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