鈴「ね、ねぇ一夏?私なんかと結婚して……本当に後悔してない?」(257)

書き手が来てくれればいいが

>>1 ありがとうございます

一夏「ま、マジかよ」

千冬「そういうことだ、よろしく頼むぞ。義妹殿?」

鈴「で、でも千冬さんは」

千冬「まあ、待て」

鈴「え?」

千冬「私が出場の予定だったが、変更だ」

鈴「変更って、私が優勝?」

千冬「そうじゃない。代役を用意する」

鈴「代役!? それはナイスアイデア! 千冬さん以外なら誰でもいいわ」

千冬「だそうだ、デュノア教官。お前が出場しろ」

シャル「え?」

一夏「シャルが?」

千冬「そうだ、その方が接戦になるだろう。それに、色々と都合がいい」

鈴「……」

シャル「……」

千冬「だろう? 二人とも」

シャル「はい」

鈴「千冬さん以外なら誰でもいいわ」

一夏「いやでも」

千冬「一夏。もう決まったことだ」

鈴「大丈夫だって、一夏。すぐに終わるからさ」

シャル「そうだよ。すぐに終わるから待っててね」

千冬「よし、じゃあ行って来い」


シアイヲカイシシマス センシュハカイジョウヘキテクダサイ


鈴「一夏、見てなさいよ」

シャル「一夏、終わったら……ううん、なんでもない」

千冬「さ、私たちは上に行くぞ」

一夏「ああ……頑張れよ」


 
 




シアイヲカイシシマス センシュハチュウオウヘ


鈴「さて、と」

シャル「ねえ鈴。賭けない?」

鈴「何を」

シャル「一夏」

鈴「勝ったら?」

シャル「一夏と一緒になる。負けたらもう二度と一夏に会わない」

鈴「……」

シャル「いいよね?」

鈴「それ、私にメリットあんの?」

シャル「……うーん」

鈴「すでに一夏の妻の私には意味ないわよ」

シャル「でも受けてほしいな。また職場でキスとかされたくないでしょう?」

鈴「あんたそこまで計算して」

シャル「ん?」

鈴「……したらいいじゃない」

シャル「え?」

鈴「したらいいわ。できるものならね。それに」

シャル「……」

鈴「もうそういう話じゃ私は動じない」

シャル「……ふーん」

鈴「さっきの私と一夏の話、聞いてたんでしょ? だったらわかるわよね?」

シャル「……告白、してなかったんだね」

鈴「そうよ。あんたは何か勘違いしてたみたいだけど、本当はどっちもしなかった。正確には結婚する直前には一夏がしてくれたけど」

シャル「漁夫の利を得たんだ」

鈴「そう。ずっとそれが不安だった。だからあんたも私にちょっかいかけてきたんでしょう? 直接言うと勝ち目ないから。でも……」

シャル「でも?」

鈴「私はもう怖くなんてないの。信じてる、一夏を。そして私を」

シャル「……ねえ鈴」

鈴「なによ」

シャル「心ってすぐ変わっちゃうものなんだよ。いらなくなったら捨てるけど、必要になったらひょっこり現れる」

鈴「……」

このSSを見る前の俺

シャル≧ラウラ>>>>>>>>セシリア>>>>>鈴>>>>>モップ

このSSを見た後の俺
鈴≧ラウラ>>>シャル>>>>>セシリア>>>>>>>>>雑巾

シャル「そういうものなんだよ。今は少し鈴に気持ちが向いてるけどね、そんなの」

鈴「無理ね」

シャル「……どうして」

鈴「さあね、何でかしら。でも私にはあんたが一夏と一緒になるなんて想像もできないわ。まだ他の3人の方ができるわよ」

シャル「……鈴はちょっと今舞い上がっちゃってるんだね」

鈴「そうよ? シャルロット、あんた舞い上がったことある? とっても幸せな気分なの知ってる?」

シャル「知ってるよ。一夏とキスしたからね」

鈴「ふふ。かわいいわね。キスぐらいではしゃいじゃって。何? あんた処女?」

シャル「……」

鈴「なんてね。そんなのどうでもいいわ。シャルロット、覚えておくといいわ。キスもセックスも心には敵わないの」

>>29
掃除用具さんェ…

シアイヲカイシシテクダサイ


シャル「私が勝ったら、一夏と別れてもらうからね?」

鈴「べー」

シャル「――いつまでも調子に乗って!」

ダダダダダダダ

鈴「闇雲に撃っても当たらないわ」

シャル「じゃあ、こういうのはどうかな!?」

鈴「ブルー・ティアーズ!?」

ヒュンヒュンヒュンヒュン

シャル「ISから離れてるとどんなに進化したかわからないでしょ」

鈴「ブルー・ティアーズなら知ってるわ! 使ってる間はあんたが無防備になる!」

シュン

鈴「双天牙月!」

シャル「――だからわかってないんだよ」

キュイイイン

鈴「な!? A.I.C.!?」

シャル「同時に使えるようになったんだ」

ダダダダダダダ

鈴「きゃああ!」

シャル「どんどん行くよ!」

ダダダダダダダダ

鈴「なんで? ブルー・ティアーズもA.I.C.専用機の技、ううん、それよりも集中力がものすごく必要になるんじゃなかったの? しかも両方なんて」

シャル「だから言ったじゃないか。どんどん進化してるんだって。常人程度の集中力でよくなったんだよ」

鈴「くっ!」

シャル「第3世代に乗ってる鈴に勝ち目はないと思うなあ」

鈴「やってみなきゃわからないじゃない! 龍咆!」

ドン

シャル「わかるよ」

キュウン

×ブルー・ティアーズもA.I.C.専用機の技
○ブルー・ティアーズもA.I.Cも.専用機の技

鈴「なら直接!」

キン

シャル「だって、龍咆も双天牙月も私に当たらないから」

鈴「……A.I.C.! そこまで変わったの!?」

シャル「ブルーティアーズもね」

ヒュンヒュンヒュン

鈴「きゃあああああ!」

シャル「どうする? また代表にやったみたいに双天牙月を反射させて攻撃する? 私のA.I.C.は双天牙月を通さないから無駄だと思うけど」

鈴「……ちょっとまずいわね」

シャル「ちょっとじゃなくてもう無理だよ鈴」

鈴「……」

シャル「ねえ、もう降参してくれない? こんな有利すぎるの私も卑怯だと思うし。さすがに悪いから」

鈴「……」

シャル「ただ、約束は守ってもらうよ。一夏と別れてね」

だが断る

鈴「……ああ、そうか。その手があったか」

シャル「……何? 何やっても鈴の第3世代じゃ勝てないよ」

鈴「勝てるわ」

シャル「無理に決まってるよ。龍咆も双天牙月も効かないんだよ? わかってるよね?」

鈴「そうね。しかも私、崩山も風も外してるから実は今、第2世代ぐらいの力しかないの」

シャル「じゃあなおさら無理だと思うけどな」

鈴「ううん、これで勝てるわ」

ガチャ

シャル「龍咆? だから効かないって」

鈴「ふふ、どうかしらね」

シャル「……」

鈴「ねえ、シャルロット」

シャル「何?」

鈴「私、昨日一夏とセックスしたの」

シャル「――――」

鈴「昨日だけじゃない。一昨日も、その前も。最近毎日してるのよ。一夏ってどういう風にしてくれるか知ってる? すっごく気持ちいいのよ」

シャル「……」

鈴「まずゆっくり服を脱がしてきてー、それからキスが多いかな? あ、シャルロットもキスはしたことあるんだっけ。でもものすごい濃いキスってある?」

シャル「……」

鈴「ないか。まあまだ塞がってるんだもの、しょうがないよね。じゃあ私、親切だから教えてあげるね。口で舌を咥えながらこすったり――」

シャル「――うるさいな」

鈴「まあまあ、そう言わずに聞いてよ。今度は胸の愛撫とか教えてあげようか? 私の胸小さいけどさ、一夏ったら」

シャル「うるさい!」

ダッ!

鈴「――引っかかった」

シャル「ブルーティアーズ!」

鈴「んふふ」

ヒュンヒュン

シャル「行くよ! その口を黙らせてやる!」

鈴「おー、怖い。そうそうシャルロット、一夏に初めて挿れられたときってね」

シャル「うるさい」

鈴「――すっごく痛かったのよ」

ドンドンドン ガンガンガン

シャル「A.I.C! ……? え? A.I.C.が働かない!?」

ドンドンドン ガンガンガン

鈴「ほらほらほらあ!」

シャル「シールドが……! なんで!?」

鈴「あっははははは! さーて、なんでだろー?」

シャル「なら、ブルーティアーズで!」

鈴「一夏って激しいのよー。いっつも私に動物みたいに腰ぶつけてきてさー」

シャル「うるさいって、黙れって言ってるんだよ!」

鈴「ふふ」

シャル「! ブルーティアーズも動かない!? なんで?」

ドンドンドン ガンガンガン

鈴「あははははは楽っしいー。ああこれはほんとにハメ技かもね」

シャル「く」

鈴「どうするのよ、もう何秒も持たないわよ?」

ドンドンドン ガンガンガン

シャル「なんで!? なんでぇ!?」

鈴「3」

ドンドンドン ガンガンガン

シャル「…………」

鈴「2」

鈴「3」

ドンドンドン ガンガンガン

シャル「…………」

鈴「2」

ドンドンドン ガンガンガン

シャル「……なら……」

鈴「1」




シャル「――降参します。わた、僕の負けです」


 

シアイシュウリョウ ショウシャ ファンリンイン


鈴「ま、こんなものねー」

シャル「……何をやったの?」

鈴「別に私は何もしてないわよ」

シャル「だったらなんで!」

鈴「集中してなかったからでしょ」

シャル「集中?」

鈴「忘れちゃったの? ブルーティアーズもA.I.C.も集中力がいる。常人程度にはなったといっても必要なことには変わりない」

シャル「じゃあ、それを乱すためにあんなことを言って」

鈴「正解。でもまだまだ私の甲龍も捨てたものじゃないわね。何世代も上の機体に勝てるんだから」

シャル「……」

鈴「逆にシャルロット、あんたは機体に頼りすぎなんじゃない? ブルーティアーズやA.I.C.がなくたって普通に避ければいいでしょ」

シャル「……」

鈴「昔の方が強かったかな。さて」

シュン

シャル「IS、解除していいの?」

鈴「はあ? もう試合は終わったのよ? 私の勝ちでね」

シャル「…………そうだね、試合終わっちゃった」

鈴「元々守る気もなかったけど、私が勝ったんだから一夏にちょっかいかけるのやめなさいよね」

シャル「でも」

鈴「なによ」」

シャル「…………そうしたら一夏、寂しくなっちゃうよ」

鈴「別にあんたがいなくなったって私がいるから心配――」




シャル「ううん、今から鈴がいなくなっちゃうから寂しくなるんだよ」



 

鈴「な!」

バン

シャル「ごめんね。だから降参したの。ISのエネルギー残しておきたかったから。あ、IS起動させようとしたら撃つから」

鈴「あ、んた」

シャル「でもどっちにしろ撃つんだけど。じゃあね、鈴」



ダダダダダダダ


 

黒シャルイイヨイイヨー

シャル「――」

シュウウウ

鈴「……」

シャル「――来ちゃったんだね」

鈴「……」

シャル「一夏」

一夏「シャル……」

鈴「……死ぬかと思った。こ、こら! もっと早く助けに来なさいよね」

一夏「充分早かったじゃないか。壁まで破壊してきたんだぜ」

鈴「あんたも最新のIS持ってるんだから、それぐらいできて当然よ」

シャル「……」

鈴「で、でも、あの、その、ありがと。嬉しかった」

一夏「当たり前だろ。夫は妻のどんなピンチにも飛んで来るんだぜ?」

鈴「……う、うん」

シャル「……」

シュン

鈴「あら、もう解除しても平気なの? まだ私死んでないけど?」

シャル「ねえ、一夏」

鈴「む、無視するんじゃないわよ。大体ねえ、あんた試合が終わってから攻撃してくるなんて、そういう往生際の悪さが」

シャル「一夏」

一夏「……なんだ、シャル」

シャル「僕、一夏のことが好き。愛してる」

一夏「……」

シャル「ねえ、僕じゃダメかな? なんでも、どんなふうにでもなるからさ」

鈴「あんた、妾になれるとでも」

一夏「鈴、ちょっと黙っててくれ」

シャル「ダメ? 髪が長い人がいいなら鈴みたいに伸ばすし、性格も」

一夏「やめてくれ」

シャル「一夏……ねえ一夏。僕と結婚したら……後悔、する?」

一夏「シャル。俺、鈴が好きだ」

シャル「……」

一夏「この気持ちは鈴にしか向けられないし、向けたくない。もうつらい目に合わせたくないんだ。鈴と一緒に歩いていきたいんだよ」

シャル「……」

一夏「鈴を、愛してるんだよ」

>シャル「一夏……ねえ一夏。僕と結婚したら……後悔、する?」

(´;ω;`)

シャル「…………」

一夏「だからごめん。俺はシャルじゃだめだ」

シャル「……うう、ううううう」

一夏「ごめんな」

シャル「ひどいよお、一夏ぁ。そんなの優しくないよぉ」

一夏「ああ、もう優しいのはやめだ」

シャル「うっぐ……うううう」

一夏「他にも男なんていっぱいいるさ」

シャル「やだよぉ、一夏が、一夏がいい。一夏がいいんだよお。他の人じゃやだああああ」

一夏「ごめん」

シャル「私じゃだめぇ? なんでもするからぁ。きれいになりたいよぉ」

一夏「もうきれいになってるさ。セシリアとラウラ、箒は覚えてるか?」

シャル「う……う……」

一夏「あいつらが一度だって、シャルのことそんな風に言ったか? 皆、いいとこの奴らなんだからシャルがどういう生まれだったか知ってたと思うぞ」

シャル「……」

一夏「それがどういうことか、わかるよな?」

シャル「でも」

一夏「それにさ、約束するよ。シャルの生まれを悪く言うやつがいたら俺がすぐ駆けつけるって」

シャル「……一夏は簡単にいうけどそんな」

一夏「わかってる。そんなに簡単な話じゃないって事は。そういうやつらってどこにでもいつまでもつきまとうから」

シャル「じゃあ、どうすればいいの」

一夏「見つかるまでは、また昔みたいに遊ぼうぜ。勿論、友達としてだけどな。食事も鈴と俺とシャルの三人で行こう」

シャル「友達……」

一夏「言っておくけど、鈴のことは愛してるけど、友達としてならシャルのことだって好きなんだからな?」

鈴「あんた優しいのはやめるってさっき」

一夏「これは優しさじゃなくてけじめだよ」

鈴「……ふん。でも一夏に必要以上に近づかないでよね。キスは当然ダメだし、手をつないだりするのもダメよ。そもそも触るのがダメね」

シャル「……話しかできないじゃない」

鈴「それで充分でしょ! 必要以上に近づいたらまた私と一夏の赤裸々な性体験を強制的に聞かせるから」

シャル「それは、いやだな」

一夏「俺も嫌だ」

鈴「ま、でも……それが出来るなら、もう全部水に流すわ」

シャル「……鈴……」

鈴「シャルロット、変なこと言ってごめんなさい。また、仲良くしましょう。昔みたいに、ね」

シャル「……うううう」

>鈴「それで充分でしょ! 必要以上に近づいたらまた私と一夏の赤裸々な性体験を強制的に聞かせるから」

ちょちょちょっと待った!
シャルの代わりに俺が聞いておいてやる!

一夏「シャル……」

鈴「ちょっと! 泣くことないでしょう!?」

シャル「うううううえ、うえええ、り、鈴、ありがとう。ごめんね」

鈴「いいわよ、もう」

シャル「っぐ……ぐっ……」

一夏「じゃあ、戻ろうぜ」

シャル「……ひっく、僕、先に行ってるね」

一夏「ん? どうした?」

シャル「やっぱり簡単には、諦められない。でも、そうする努力をしようとは思うんだ。そこから始める。だからちょっと一人になりたいの」

鈴「そう。でも、私の表彰式には出なさいよ」

一夏「あー、そうか優勝したんだもんな」

鈴「ちょっとなによそれ、ちゃんと見てなかったの?」

一夏「見てたさ、最初のほうは千冬姉に色々言われてて見れなかったけど」

鈴「あんたねー」

シャル「じゃ、私、行くね。また後で」

ダッ

鈴「……行っちゃった」

一夏「なんだよ、その言い方」

鈴「ううん。もう戻ってこないかもしれないと思って」

一夏「え!? なんで?」

鈴「……なんとなく。でも、きっと大丈夫よ。信じてるから」

一夏「……」

鈴「……」

一夏「……」

鈴「ねえ」

一夏「ん?」

鈴「私なんかと結婚して、本当に後悔してない?」

一夏「笑いながら言うなよ。そんな自信たっぷりに」

鈴「あはは」

一夏「鈴は? 後悔してないか」

鈴「してるわよー。なんでこんなに、あっちにふらふら、こっちにふらふらしてるようなやつと結婚したんだろうって」

一夏「おいー、ここはしてないって言うとこだろ」

鈴「そんなの知らない」

一夏「知らないって何だよ知らないって」

鈴「でも」

一夏「でも?」

鈴「だからこそ、私じゃないとダメかもね」

一夏「……ああ、そうだな。鈴じゃないとだめかもな」

鈴「かも、はいらないわよ、かもは」

一夏「はは。おっと、人が集まってきた」

鈴「聞こえてたかしら」

一夏「当たり前だろ。見えてたとも思う。ま、もみ消すさ。約束だからな。そのために俺みたいな教師がいる」

ザワザワ ザワザワ

鈴「んふふ。そうね。さ、いきましょう一夏。千冬さんが待ってる」

一夏「ああ」



ザワザワ ザワザワ ザワザワ ザワザワ



鈴「そういやさー、昨日……………千冬…………で……………」


ザワザワ ザワザワ ザワザワ ザワザワ


一夏「…………が…………だから…………」



鈴「なに…………でも…………のよ」



一夏「……えー………………鈴……」




   END

 

今日までありがとう。感想ありがとう
本当にやる気出た。保守もありがとう。
それでは失礼します

シャル豚ですがこの結末で良かったです。
お疲れさまでした

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