俺「ママー!今日の晩御飯はなーに?」俺「カレーよ」 (122)

俺「えっ!?本当ママ!?」

俺「えぇ、レトルトだけどね」

俺「やったー!僕カレー大好きなんだぁ!」

俺「いっぱい食べるのよ」

俺「いっただっきまーす!」ムシャムシャ

俺「どう?美味しい?」

俺「うん!すっごく美味しいよ!」

俺「そう、いっぱい食べて大きくなるのよ」

俺「はーい!」ムシャムシャ

俺「………」

俺「うっぅぅ……か、母ちゃん…ひっぐ、ぅぅ…」

俺「一人暮らし始めてもう二年なんだよなぁ…」

俺「最初はうはwww何時でもオナニー出来るとか天国過ぎワロタwwwwwww」

俺「とか思ってたんだよなぁ…働き始めて金も自由に使えるから最高とか思ってたんだよ……」

ドンドンドン‼

俺「!!」ビクッ

大家「俺さーん!家賃何時になったら払うんだい!!」

俺「……」ガチャ

大家「あっ!もう、家賃貰いに来たよ」

俺「すみません、給料まであと1週間有るんです。それまで待ってくださいお願いします…」

大家「全く!アンタだけだよ期限に支払わないのは!次こんな事したら出てってもらうよ!」バタン

俺「スンマセンスンマセン……くそババァが死ね」

俺「一人暮らし辛すぎ笑えない…」

俺「給料は月16万、家賃が4万で支払いが毎月2万か……金貯まらないわ」

俺「パチンコさえ行かなかったら大丈夫なんだけどな…タバコも吸わなかったら貯金出来るんだよな」

俺「……よし!パチンコ辞めようタバコも辞めるぞ!」

俺「毎月6万は貯めたいし彼女だって欲しいし金貯めないとな!」

俺「………1本吸って寝よっと」

~翌朝~

俺「……」

先輩「おい俺!」

俺「あっ、はい。なんですか」

先輩「なんですかじゃねーよ!何回言えば分かるんだよ!」

俺「あっ、すんません」

先輩「お前のすみませんは口だけだろうがボケが!あーお前マジ使えないわ」

俺「……すみませんでした」

先輩「あ?お前きれてんのか?」

俺「えっ!?ち、違います!本当にすみませんでした」

先輩「ったく、次ミスったらどつき回すからな……おら、早く運べ」

俺「は、はい!」

後輩「wwwwwww」

~10時休憩~

俺「はぁ……」スパー

後輩「俺さんまた怒られたんすねww」

俺「あ~?まぁ悪いのは俺だしな…」

後輩「飛んじゃいますか?ww」

俺「飛ぶわけ無いだろ?お前はどうなんだよ」

後輩「俺さんじゃないっすから飛ぶとか無いっすよwwww」

俺「ふ~ん……(こいつ最近俺に馴れ馴れしいよな…殴ってやろうか)」

後輩「あっ、彼女からLINE来てるわwwww」ポチポチ

俺「……」スパー

~仕事終わり~

俺「お疲れっしたー」

後輩「俺さん、今日は帰ってなにするんす?www」

俺「あ~ん?友達と遊ぶけどどうしたんだよ(まぁ友達なんて居ないんだけどな…)」

後輩「僕彼女の家行くんすよww」

俺「ふ~ん、良かったな」

後輩「俺さんって最後にやったの何時ですか?ww」

俺「セックス?2週間前だよ(童貞だけどな…)」

後輩「僕2日振りっすよwwwじゃあお疲れっしたー!」タッタッタ

俺「……リア充が、死ね」

~コンビニ~

俺「あー、後マルボロのアイスブラスト8ミリ一つ」

店員「あー、8ミリ無いですね」

俺「……(カートン開ければいいだろうがクソガキが)」

俺「あっ、じゃあ5ミリで良いっす」

店員「はい、合計1856円です」

俺「……(食費抑えないとヤバイよな…コンビニ弁当そろそろ辞めないとな)」

店員「あざーした」

~自宅~

俺「はぁ、やっと終わったわ…残業2時間しても手当て付かないとかブラック過ぎるだろ」カチッ

俺「……は?」カチカチカチ

俺「は?は?は?」カチカチカチ

俺「マジかよ、電気止められてるし…あーくそ、振込用紙何処だったっけ」ガサガサ

俺「うわっ!」ドンッ

俺「いってえぇ……あーっくっそ……あっ、有った有った」

俺「またコンビニ行かなきゃなんねーのかよ、マジ勘弁してくれよガソリンだってタダじゃ無いんだぞ」

俺「……実家に帰りたい、実家だったらこんな毎日辛い仕事しなくてバイト生活で暮らせるのによぉ」

俺「あぁ、仕事辞めたい…なんで俺働いてんだろ」

~翌朝~

俺「う、うぅん……」

俺「ごほっ!ごほごほ!!あ"ぁ"、風邪引いてるわ…くそ、頭痛ぇ」

俺「早く社長に電話しないとな……って、まだ5時じゃねーか」

俺「6時30分になったら電話しよ……喉痛ぇ、なんなんだよ全く…」

俺「……はぁ、ほんと最悪だわマジで最悪だわ死にたいわ」

俺「とにかく、6時30分まで寝よっと…」

俺「……zZ」

~AM8:00~

俺「……むにゃむにゃ」

俺「うぅん………っ!!い、今何時だ?!」ガバッ

俺「うっそだろ"!?うわっ、先輩から電話掛かってる……はぁもぉお!どうしよ、と、とにかく社長に電話しないと」

俺「……」

社長『おう、今日どうしたんじゃ』

俺「お疲れ様です。す、すみません!風邪で寝込んでて…」

社長『風邪かぁ、今日はしっかり休み、けど連絡はちゃんとすれよ?』

俺「本当にすみませんでした!あの、先輩から電話掛かってて」

社長『あぁ、ワシから言っとくから掛け直さんでええ。また夕方にでも連絡してくれや』

俺「はい、本当にすみませんでした」

社長『おう、じゃあの』

俺「……はぁ」

俺「死にてぇ…マジで死にてぇ」

俺「社長は優しい人だからこれ以上迷惑掛けないって決めてたのによぉ……はぁ、なんで俺は、こんなにも中途半端なんだろ」

俺「仕事だって2年やってんのに全然覚えられないし先輩には毎日文句言われてるし…」

俺「後輩には舐められてるし職場の人とも全然話さないし……」

俺「なんで働いてんだろ……母ちゃんが居る実家に帰れるなら死んでも良いわ」

俺「はぁ……とりあえずタバコ吸って落ち着こう」スパー

俺「んぐっ"?!げほっ!げほげほっ!ごっふぁ!!」

俺「はぁっはぁ…風邪引いてたの忘れてたわ」

~昼間~

俺「……」ポチポチ

俺「飽きたわ…何時からゲームが楽しくなくなったんだろうな」

俺「……うわっ、先輩からLINE来てる」

連絡くらいせぇや

俺「これ絶対切れてるだろ…と、とにかくすみませんでしたって送っとこ」

俺「うわぁ、明日絶対殴られるわぁ、憂鬱だわぁ行きたく無いわぁ」

俺「もうこのまま飛ぼうかな…実家に帰って他の仕事探そうかな」

俺「………あーもう、なんでこうなんだよぉ。俺悪く無いじゃんかぁ」

俺「社長から電話しなくて良いって言われたからそのままにしてただけなのにさぁ、もうなんなんだよぉ」

俺「はぁ……なんなんだよぉもー」

~パチンコ屋~

俺「……」

俺「あーくそ!暇だから来たけど2万吹っ飛んだじゃねぇかよぉ」

俺「来るんじゃ無かったわ…マジで来るんじゃ無かったわ」

俺「あぁあ、2万有ったら7日は過ごせたし……はぁ、ゲボ吐きそう」

俺「先輩はアレから連絡無いし、既読になって無視って一番恐いパターンじゃねーかよ」

俺「……彼女欲しいなぁ、お金持ちになりたいな…」

俺「もー!!なんで来たんだよこんなとこ、ふざけんなよマジで…」

俺「もう夕方だし…すれ違ったりしたらヤバイよなぁ……まぁいいや、ご飯買いに行ってたとか嘘付けば大丈夫だろ」

~翌朝~

俺「ごほっ!ごほごほっ!……風邪治らなかったし…社長に電話して今日も休ませて貰おう」

俺「……あっ、お疲れ様でごほっ!げほっげほっ!」

社長『なんか、まだ風邪治ってないんか』

俺「ごほごほ!!す、すみません電話中に…はい、治らなくて…」

社長『ちゃんと病院行ったんか?』

俺「はい、薬飲んで寝てたんですけど……すみませんでした(病院なんて行ってないんだけどな、保険切れてるし)」

社長『まぁええわ、それとお前、昨日連絡よこさんかったの』

俺「あっ!……す、すみません!本当にすみません!」

社長『まぁ忘れてたんなら仕方ないけどのぉ、連絡くらいちゃんとしろよ』

俺「はい。すみませんでした…」

社長『おぉ、ゆっくり休んで風邪治せよ』

俺「はい、失礼します」

社長『おう、じゃあの』

俺「……今日は家でゆっくりしとこっと」

俺「……ん?誰だこいつ、LINE送って来てるがこんなやつ知らないぞ」

久しぶり~覚えてる?

俺「誰だよこいつ……あっ、よく見たらこいつ、中学時代の友達じゃん…えっと、久しぶりだなっと」ポチポチ

今日仕事?休みなら会わないか?

俺「……んふふ、OKっと」

じゃあ10時にマルハン前のローソンに集合な!

俺「うひひ、なんか知らないけど嬉しいな」

俺「友達と遊ぶなんて1年ぶり?しかも中学時代の同級と遊ぶなんてなぁ」

俺「……よし、支度しよっと!」

~ローソン~

俺「お疲れ~」

友「おう、お疲れさん」

俺「ひっさしぶりだなぁ、つーか全然変わって無いじゃん」

友「お前だってな……つーかお前、服ださくね?w」

俺「そ、そうか?(服なんて高校の時のお古だから仕方ないんだけどさ、サラッとムカつく事言うなこいつ)」

友「まぁいいや、あのさ、お前いまなんの仕事してんの?」

俺「鳶だけど…なんで?」

友「日当いくら?」

俺「……8000だけど」

友「低くね?w」

俺「だろ?めちゃくちゃ低いんだって」

俺「2年働いて上がらないし休みは日曜しかないし保険でばっくり引かれるし最悪だっつーの」

友「ふ~ん……ならよ、俺んとこ来ないか?」

俺「は?」

友「日当も1は貰えるし、鳶じゃなくて鍛冶屋なんだけどさ」

俺「1も貰えんの?!」

友「おう、悪い話じゃないと思うんだけどよぉ……どうする?」

俺「入りたい!けど、ウチの親方が許してくれるかどうかわかんねーんだよな」

友「2年働いて日当上がらないってお前とんでもない所で働いてんだな」

俺「……」

友「まぁいいや、それを話に来ただけだからよ。もし来る気になったら連絡くれよ」

俺「あ、うん……お疲れ」

友「おう、お疲れ~」

~自宅~

俺「鍛冶屋かぁ、確か溶接とかだっけ……う~ん、しかもあいつが居るから楽しいんだろうな」

俺「辞めたいけど、親方にはなんて言えば良いんだろ……他の会社に行くって言えば引き抜きって思われて面倒臭い事になりそうだし」

俺「う~~~ん……飛ぶのはマズイしな」

俺「けど辞めたいなぁ今の会社、あいつに言われた通り2年働いて日当上がらないのは良い様に使われてるよなぁ」

俺「……社長怖いしなぁ、そういうの言い出せないなぁ」

俺「けど辞めてぇなぁ、クソみたいな先輩と俺を舐めきってるクソガキともおさらば出来るんだから尚更辞めたいなぁ!!」

俺「あ、明日仕事に出て社長に言ってみよ……うん、そうしよ」

俺「……飯食ってタバコ吸って寝るか」

母「おい、おまいら!!夕食ができますた。リビングに集合しる!」
父「詳細キボーヌ」
母「今日はカレーですが、何か?」
兄「カレーキターーーーーーーーー」
妹「キターーーーーーーーーー」
姉「カレーごときで騒ぐ奴は逝ってヨシ」
母「オマエモナー」
父 --------終了-------
兄 --------再開-------
妹「再開すなDQNが!それより肉うpキボンヌ」
母「ジャガイモうp」
姉「↑誤爆?」
兄「タマネギage」
父「ほらよ肉>家族」
妹「神降臨!!」
兄「タマネギage」
母「糞タマネギageんな!sageろ」
兄「タマネギage」
姉「タマネギage厨uzeeeeeeeeeeee!!」
母「ageって言ってればあがると思ってるヤシはDQN」
セールスマン「イタイ家族がいるのはこの家ですか?」
母「氏ね」
父「むしろゐ㌔」
兄「タマネギage」
妹「兄 、 必 死 だ な ( 藁 」

支援

~夕方~

俺「ふわぁああ……もう5時かぁ、社長に明日は出れますって連絡いれとかないとな」

俺「喉の痛みも頭痛も無いし、明日こそ仕事に出るかな」

俺「……先輩になんか言われるだろうなぁ、嫌だなぁ」

俺「まぁ休んだ俺が悪いんだし仕方ないよな……ん?おぉ、母ちゃんから着信がある!」

俺「……母ちゃん?どうした~」

母『特に用は無いんよ、アンタがしっかりやってるか心配になっただけ』

俺「ははは、俺は、大丈夫だっての。母ちゃんこそ大丈夫なん?」

母『私は生活保護受けてるからなんとかなってるけど……毎日ちゃんと食べてるの?仕事辛くない?』

俺「だから大丈夫だっつってんだろ?じゃあ俺、社長に連絡しなきゃいけないからまたね」

母『うん、辛くなったらすぐ言うんよ?』

俺「はいはい、じゃあね」

俺「……」

俺「やっべ、なんか涙出てきた…母ちゃん、俺なんかの心配なんかしてくれてさ」

俺「情けないよなぁ、母ちゃんだって肩身狭い思いしてんのにさぁ……はは、頑張らないとな」

俺「早く今の会社辞めて友のとこに入って、母ちゃんに毎月仕送りしてやろっと!」

俺「……社長は怖いけど、それでも言わないといけないもんは言わないとな!」

俺「友の奴も俺なんかを誘ってくれたんだし期待に答えれるよう努力しないとな」

俺「よし、社長に電話しよっと」

~翌日~

俺「おはようございます」

先輩「……大丈夫なんか」

俺「えっ?」

先輩「いや、お前風邪で寝込んでたんだろ?」

俺「あぁ、はい、もう大丈夫です。心配かけてすみませんでした」

先輩「風邪なんやししゃーないやろ、まぁ病み上がりで辛いかもしれんけど頑張れよ」

俺「あっ、はい…」

先輩「……」スパー

俺「……(先輩、なんだかんだで心配してくれてたのか)」

~仕事中~

先輩「俺、あそこまで材料運んどいてくれや」

俺「はい、分かりました」

先輩「これ運び終わったら一服しような」スタスタ

俺「はい」

俺「……あぁ駄目だ、ああやって優しくされると辞めにくくなるじゃねーか」

俺「どうせなら一発殴ってくれた方が社長にも言いやすくなるのによぉ…」

俺「……よいしょ」ガシャン

俺「ふぅ、先輩のとこに行くかな」

先輩「おい、お前なにしてんだよ」

後輩「す、すんません!」

先輩「すみませんじゃねーだろ?分からなかったら聞けって何回言わせるんだお前」

後輩「はい…」

先輩「ったく、お前がやったとこ全部やり直しだ……はぁ、お前どっかいってろ」

後輩「!!いや、手伝います」

先輩「邪魔」

後輩「……すみませんでした」

俺「……(うっわぁ、怒られてやがる…ざまぁww)」

後輩「あっ、俺さん…」

俺「お?なに凹んでんだよ」

後輩「最悪っすよぉもう」

俺「まぁ勝手にやったお前が悪いけどさ、そんな落ち込むなっての」

後輩「はぁ……俺さんは良いっすよね、僕の気持ちなんかわかんないっすよ」

俺「ん?いやいや、俺もよく怒られてたから分かるぞ」

後輩「はぁ…」

俺「だからそんなに落ち込むなっての、失敗なんて誰でもするだろうが」

後輩「まぁ、そうっすけど…」

俺「そこで待ってろ、俺は、先輩手伝ってくるから」

後輩「はい…」

見てるよー

先輩「おーし一服するか」

俺「……」スタスタ

後輩「俺さぁん」

俺「んだよ、休憩入るんだから向こう行ってろよ」

後輩「いや、先輩の方に行くのが恐いんで一緒させてくださいよ」

俺「……」

俺「確かに失敗はするよ、けどな?」

俺「過ぎた事を振り返って後悔するなら振り返るな。失敗しても恥ずかしくても後悔だけはするなよ」

後輩「俺さん…」

俺「お前だってまだ1年だろ、俺なんてお前と同じ頃は毎日叩かれてたんだぞ?お前はたいした奴だよ」

俺「……ほら、先輩に謝ってこい」

後輩「は、はい!あざっした」タッタッタ

俺「……」スパー

~仕事終わり~

俺「お疲れっしたー」

先輩「おう、お疲れ」スタスタ

後輩「俺さーん」

俺「んだよ気持ち悪いからくんなよ」

後輩「今日はありがとうございました、おかげで助かったっす」

俺「女紹介してくれたら許してやるよ」

後輩「ははは、勘弁してくださいよ~」

俺「……じゃあな」

後輩「俺さん、今度合コンする時呼ぶっすよ?」

俺「合コンとか楽しく無いだろ、それに」

後輩「それに、なんっすか?」

俺「なんでもない、お疲れ」

俺「よ、よし……社長に電話するか」

俺「……あっ、お疲れ様です」

社長『おーお疲れ、どうしたんや』

俺「あっ、えっと、その……」

俺「こ、今月いっぱいで俺、辞めます!その為に電話しました」

社長『辞める?なんでや、職場で嫌な事でも有ったんか』

俺「いや、そんな事無いんですけど……その、今の給料じゃ生活が苦しくなって…」

社長『そうか、まぁ考えらせてくれ。また今度電話する』

俺「は、はい…失礼します」

俺「……ふぅふぅ、あ、あはは、言った。言った!」

俺「うわぁ、モヤモヤ晴れたぁあ!言えたぁあ!めっちゃ心臓ばくばくしてんよぉ、言ってよかったぁあ!」

俺「これで会社辞めれたよな?!うっひょおぉぉお!」

辞めれなそうな予感




支援

~月末~

社長「給料」

先輩「あざっす」

後輩「ありがとうございます」

俺「……」ドキドキ

社長「あー、俺、お前はちょっと残れ」

俺「あっ、はい!」

先輩「お疲れーっす」

後輩「お疲れ様です」

バタン

俺「……」ドキドキ

社長「……まぁなんや、ちゃんと話さなあかん思うてな」

先輩「ハァハァハァ、後輩!凄いぞ!」


後輩「先輩のもすごい大きい、、、こんなの初めて、、、」


先輩「あぁ、、、後輩、、、ハァハァ、、、もっと欲しいんだろ?」


後輩「せ、先輩のが奥までくるぅぅぅう!!!あぁセンパイ、もっと下さい!先輩のいっぱい出して!!!!」

社長「日当」

俺「は、はい?」

社長「日当、8から9にあげたで」

俺「えっ?!」ガサガサ

俺「あっ……(ほんとだ、9000に上がってる)」

社長「今お前に抜けられたらウチも困るんや、考え直してくれんか?」

俺「あ、あの…えっと」

社長「……駄目か?」

俺「……(給料上げて貰って無理ですとは言い辛い…社長、考えやがったな)」

俺「か、考えておきます…」

社長「おう、じゃあ帰ってええぞ」

俺「し、失礼しました」バタン

俺「はぁ……」ズーン

俺「どうしよう、完全にタイミング失った感が有るんだけど」

俺「抜けられたら困るって、ならなんでもっと早く給料上げてくれなかったんだよ…」

俺「……つーか俺、もう力仕事嫌なんだけど」

俺「全く力付かないし体格もやっと人並みになっただけ……頑張ってる筈なのによぉ、そりゃ後輩にもバカにされるわな」

俺「どうすりゃ良いんだよぉ……やっと他の会社に行けるかとおもったのにさぁ」

俺「はぁ……飯買って帰ろっと」

~コンビニ~

俺「……」

店員「あっ、レジついてー!」

元カノ「はーい」

俺「?!」

元カノ「あっ……ひ、久しぶり」

俺「……」

元カノ「……まだ怒ってる?」

俺「マルボロのアイスブラスト8ミリ」

元カノ「……やっぱ怒ってる」

俺「怒ってねーよ、つーかコンビニで働いてんだな」

元カノ「うん…先週から」

俺「ふーん」

俺「まさか元カノが働いてたなんてなぁ……もうあそこのポプラには行かない様にしないとな」

俺「……懐かしいなぁ、1年前だっけあいつと付き合ったの」スパー

俺「先輩が開いた合コンに無理矢理連れてかれて、そっから良い感じになって何時の間にか付き合ってたんだっけ…」

俺「あいつで童貞卒業出来るって思ってたのになぁ……はぁ」

俺「3ヶ月持たなかったもんなぁ、もうどうでもいい女だけど」

俺「……」スパー

俺「彼女欲しいなぁ……よし」

俺「マルハン行こっと」

~マルハン~

俺「……3万持ってかれた」

俺「給料が18万だったろ?家賃2ヶ月分の8万で携帯代云々の支払いで2万」

俺「今月もう8万しか使えねーのかよぉ……母ちゃんへの仕送りは来月からで良いよな」

俺「パチンコさえ辞めれたら毎月8万は貯金出来るぞこれ…はぁ、もう今月はパチンコ行かない」

俺「でもそれじゃあ楽しみが無くなるんだよなぁ……今月はあと2回しか行かねーぞ」

俺「朝飯食わずに晩飯をカップ麺に抑えれば……いやいや、勝てば良いんだよ勝てば」

俺「明日休みだからな、朝から並ぶか」

~翌朝~

店員「はーい、じゃあ抽選を始めたいと思いますのでちゃんと並んでくださいね」

俺「……」スパー

生活保護爺&婆「……」

俺「こいつ等からパチンコ取ったら何が残るんだろ…俺もこいつ等みたいな底辺にならない様頑張らないとな」

大学生「ここ角台が熱いからwwwwしかも2日間据え置きだからなw」

俺「服装的にあいつ等大学生だろうな……ふふ、だせぇ格好」

俺「まぁ俺が言えた事じゃ無いんだけどさ……」スパー

店員「引いてください」

俺「おっ、はい……んっ」

俺「おっ!4番じゃんか!よっしゃ今日は勝てるぞ」

俺「……」スパー

台「チャンス!演出成功!!AT?いやいや高確入るだけだからwwww」

俺「……」パシパシパシ

台「はいざんねーんwwww養分乙!!」

俺「う~ん、なんかパッとしないなこの台……変えるか」

大学生「これぜってー6wwww」

俺「まだ1万使ってないからなぁ……えーっと、この台で良いかな」

俺「……」スパー

台「チャンスチャンスチャンス!!」

俺「……」パシパシパシ

台「残念無念再来年wwwww」

俺「クソ台が」

俺「たまにはパチンコもいいかもな」スパー

台「キュインキュインキュイン!!」

俺「うるせぇ…」

台「ギュゥオォォオオン!」

俺「これ熱いんか?まぁいいや、どうせ外れるんだろ」スパー

台「パキュキューン!モロロロウィィイィイン!!」

俺「……あっ、当たった」

台「ゴゴゴゴゴゴゴ」

俺「パチンコってわかんねーわ」

台「モロロロウィィイィイン!」

俺「おぉ、連チャンってやつか?」スパー

台「パキュキューン!ギュゥオォォオオン」

俺「スロットも騒がしくてうるさい台ばっかだけど、パチンコも大概なんだな…」

~昼過ぎ~

俺「ほっほっほっ、6万勝てた」

俺「たまにはパチンコも良いのかもなぁ……はぁ」

俺「友達とか居たら勝った金で遊んだりするんだろうなぁ」

俺「彼女とか居たらデートとかするんだろうなぁ……はあぁ、虚しくなってきた」

俺「あぁぁあ、明日からまた仕事なんだよなぁ…鋼管とかクランプとか、また重たい物ばっか運ばなきゃなんないんだよなぁ」

俺「………よし、たまには飲み屋にでも行くかな。母ちゃんに2万程仕送りしてやろ」

俺「夕方までぶらぶらしときますかね」スパー

~飲み屋~

カランカラン

俺「……(開店して1時間経ってないから客が全然居ないな)」

店員「ご注文が決まりましたらお呼び下さい」

俺「あ、はい……(どうせ車で帰るんだしそんなガッツ腹飲んだら警察に止められそうだしな、控えめにしとこっと)」

俺「ふふっ、漫画やアニメだとここで出会いの一つや二つ有るんだろうけど…」キョロキョロ

爺&婆「……」ゴクゴク

俺「ですよねぇ……」スパー

俺「すんませーん、きゅうりの塩漬けに生」

店員「はーい」

~トイレ~

俺「お"ぅえ"ぇ"え"!!」

俺「はぁ、はぁ…はっはぁ……うぅ、久しぶりに呑んだせいかめちゃくちゃ気持ち悪い…ぉえっ!」

俺「俺こんなに酒弱かったかなぁ…もう家じゃ酒止めて半年だもんなぁ」

俺「おぅ"っ!……げはぁっ!」

俺「う"ぅう、気持ち悪い…店で少し休んで帰ろう」

俺「あぁ、来るんじゃなかった、ちょっとした出会いを求めたが甘かったぁ」

俺「……はぁ、俺、こんな毎日つまんない生活しててよく自殺とか考えないよなぁ」

俺「まぁそんな勇気無いんだけどさ……はは、自分で言って虚しくなってきた」

俺「………っぷ!?」

俺「づぅ"ぐえ"ぇ"え!!」

~駐車場~

俺「……」フラフラ

俺「吐いた筈なのに酔いが覚めないんだけど……ゔぅ、まだ気持ち悪い…」

俺「こんなんで帰れんのかぁ…?あぁやめだ、やめにしよう。これで事故ったら洒落にならないし」

俺「幸い家からそう遠く無いんだし、朝早く起きてここまで拾いにくるか…駐車場も無料駐車場で助かった」

俺「うぅぅ、帰って風呂入ってゴロゴロしとこ」フラフラ

ドンッ‼

俺「いった…あっ!だ、大丈夫ですか」

DQN「ァアン?!」

俺「……(最悪だわぁ、よりにもよってDQNにぶつかるとか…はぁ)」

DQN「オイフザケンナヨ‼」

俺「……(細いなぁ、俺より細いじゃんこの人)」

DQN「ナメテンノカヨテメェ‼」

俺「すみません、僕の不注意です。本当にすみませんでした」

DQN「ッザケンナヨ‼」

俺「ほんとすみま バキッ!

俺「っ…」

DQN「ナメンジャネーゾクソガキ!」

俺「お前の方が餓鬼だろうがよ」

DQN「ンオォン⁈」

俺「……(喧嘩なんてしたく無いんだけど……よし、逃げよっと)」タッタッタ

DQN「オイマテヨ‼」

~路地裏~

俺「あいたたた、あいつ本気で殴りやがって……まぁ先輩に軽く殴られる方が痛いんだけどさ」スパー

俺「下手に喧嘩なんてして警察呼ばれるのも困るんだよなぁ、飲み屋の近くだったから尚更だし」

俺「あーあ、せめて一発殴れば良かったわ……ん?」

不良「おい姉ちゃん、ぶつかっといてすみませんでしたはねーだろ?」

女「す、すみません!ほんとにすみませんでした!」

不良「だからよぉ、謝って済む問題じゃねーだろっつってんの」

女「ううぅ」

俺「……(おー恐い恐い、あーいうのは無視するのが一番なんだよね)」スタスタ

女「あっ!!」

不良「あぁん?!」

俺「えっ…?」

見てるよー

女「た、助けてください」タッタッタ

俺「えっ、は、は?」

不良「おう兄ちゃん、お前の女か」

俺「いや、違いま

女「私の彼氏です!」

俺「はい?」

不良「そうか、なら兄ちゃんがけじめを付けるって訳だな」

俺「いや、意味がわからな バキィ‼

俺「っ?!(あぁヤバい、この人ヤバいタイプの人間だわ…さっきのと威力が全然違う……最悪だ、この女、俺を盾にするつもりじゃないか)」

不良「おら、立てよ!」ドゴッ

俺「うっ"ぐ!」

~10分後~

俺「……」ピクピク

俺「いっでぇ"え"、あぁ、いでぇ」

俺「せめてここで大丈夫ですか?!私を守ってくれてありがとうございましたの一言でも掛けてくれるならちょっとは嬉しいんだけどさ……」チラッ

俺「……あの女、俺が殴られるの見てさっさと逃げやがって………はぁ」ムクッ

俺「先輩に殴られて鍛えられてたのが効いてるよ……あいたたた、けどやっぱ痛いわ」

俺「こんな事なら無理して車に乗って帰れば良かった……はあぁ」スパー

俺「あいたっ?!く、唇が切れてる…ゔぅ、タバコ吸えないとか死活問題じゃん……」

俺「くっそおぉ、早く帰って寝よう」

~自宅~

俺「はぁ……」ドサッ

俺「身体いってぇ…あんなにボコボコにされたの初めてなんですけど」

俺「……もう顔パンパンだし…クランプ一つ分くらい腫れてんじゃねぇのか…」

俺「つうか……これ骨逝っちゃってるんじゃねぇのかな…あぁ、もう身体の節々が痛い」

俺「けどあの人、財布には手を出さなかったな……あ、案外優しいとこ有るじゃん…うぅっぐ…」

俺「あぁ駄目、ちょっと立てそうに無いわ……タイマーセットして、もう寝よう」

俺「風呂は朝入れば大丈夫だろ…あっ」

俺「髪洗わないとワックスが……」

俺「もう、どうでも良いや…お休み」

俺「……zZZ」

すんません本当にすみませんお風呂はいってきます

~翌朝~

俺「……なにこれ」

俺「熱がすんごいんだけど……うぐぅ、身体中が痛い…殴られ過ぎたらこんな事になるのか、初めてしった…」

俺「……はぁ」ピピピ

俺「おうっふ、39℃って…社長に連絡しとかないと」

俺「最悪だ、飲み屋なんかに行くんじゃなかった……DQNに絡まれるわ不良にボコボコにされるわ大熱出すわでさぁ…」

俺「俺、もう嫌だ…全部が嫌になってきた」

俺「……」グルルル

俺「あ、朝ごはん買いに行かないと何も無いんだよな…けどこんなフランケンみたいな顔で外出るの恥ずかしいな…」

~コンビ二~

店員「いらっしゃい……ひっ!」

俺「……(冷えピタ買わないと死ぬ…くそぅ、周りの視線が痛い)」ヨタヨタ

女子高生A「なにあれメイク?w写メ写メ」パシャ

女子高生B「や、やめなよぉ」

女子高生A「うっしゃTwitterで広めよっとwwwww」

俺「社長にはなんとかいったけど…保険切れてるから病院にもいけないなんて……はぁ、あいたたた」

店員「……」ビクビク

俺「あっ、マルボロのアイフュブラフト8ミリ(くっそ、唇痛い)」

店員「は、はひぃ!」

俺「……(やっぱキモいよなぁ、こんな顔パンパン男)」

~公園~

俺「ゔゔゔ、頭が痛い…身体も痛いし……早く家に帰って寝ないと」スパー

俺「しっかし、あの不良も限度を知らないのかね……あぁあ頭グラグラしてきた」

俺「早く帰って寝ないと……うぅ、ジンジンする」ヨタヨタ

俺「……」

俺「あっ、無理だわ」ドサッ

俺「……(身体が痛くて立てない…最悪だ、いや、寧ろ最高なのかも知れないな)」

俺「うっぐぅあ……っかは…(これで死ねたらそれはそれで嬉しいかな…もう働かなくても良いんだし、もう悩まなくて良いんだし)」

俺「さ、最後に1本吸ってから死にたいな」ガサガサ

俺「っと、ライターライター……ふぅ」スパー

俺「あぁ、マルボロうめぇ……」

俺「………」

父『俺は大きくなったら何になりたいんだ?』

俺『うーんとねぇ、消防士!』

父『ん?どうしてだい』

俺『パパと同じだからー!』

父『ははは、お前が大きくなる頃にはパパは辞めてるさ』

俺『えー?!パパと一緒のとこがいー!』

母『ほんと、お父さんの事が大好きなのね』

俺『だってパパ凄いんだよー?』

父『ははは、だったら俺が大きくなるまでパパ、頑張るぞ!』

俺『約束だよー!』

母『うふふ、良かったわねアナタ』

父『はっはっはっ、頑張らないとなぁ』

俺「……ん、うぅぅ」

俺「あれぇ……ここ…そっか、確か気絶してたんだっけ」ムクッ

俺「ゔぐぅ…今は……うわっ、もう昼かぁ…つーか、昼まで誰からも助けて貰って無いんだよな俺…」

俺「世間からも見捨てられてるなんてな……あっ、服に穴が空いてる」

俺「きっとタバコだよな……最悪、この服気に入ってたのによぉ」

俺「……早く帰ろ、ちょっと、早く寝ないと本当に死ぬかも知れない……」ヨタヨタ

俺「熱で倒れた時、彼女や母さんが側に居てくれたらこんな惨めな想いしなくて済むんだよな……はぁ」スパー

俺「……」スパー

俺「やっぱり、自殺とか無理なタイプなんだな俺って……ほんと、口だけ野郎だわ」

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