アルミン「あ、猫」(50)

調査兵団内 厩舎付近

アルミン(真っ黒でよくわからないけど二匹いる?…)

アルミン(どこから来たんだろう…野良猫かな)

アルミン(あ、でも一匹は赤い首輪をしてる)

アルミン(もう一匹はまんまるな金眼の黒猫)

アルミン(首輪の猫が金眼の猫を舐めまわしてる…)

アルミン(金眼の猫はなんだか迷惑そうだけど、)

アルミン(逃げないってことは仲が悪いわけではないのかな)

アルミン「なんだかエレンとミカサみたい…」

アルミン(…あんまり近づくと逃げちゃうかな)

アルミン(集合までまだ時間あるし、もう少し見ていよう)

金眼猫 ペロ…

アルミン(あ、今度は金眼の猫が首輪の猫を舐めはじめた)

首輪猫 ……ゴロ…ゴロゴロゴロ

アルミン(猫が喉を鳴らすのは嬉しい時だっけ…)

アルミン(こっちまで聞こえてくるって事はよっぽど嬉しいんだなぁ…)

アルミン(あの赤い首輪の猫、本当にミカサみたいだ)

金眼猫「!」バッ

アルミン(あ…金眼の猫が何か見つけて…バッタかな?)

金眼猫「にゃ、にゃっ」テシテシ バシッ

アルミン(駆逐してやるにゃ!…なんて…)

金眼猫「う、にゃっ」ベシッ シュバッ

アルミン(目がキラキラしてる)

首輪猫「…」ショボン

アルミン(はっ!ミカサがしょげてる!気づいてエレン!)

首輪猫「……」

金眼猫「にゃ、うにゃっ」バシッ

首輪猫「……みゃあ…」

金眼猫 ピクッ

アルミン(おっ…)

かわいい
私怨

首輪猫 ……スリ…

金眼猫「…」ペロ

首輪猫「みゃあ」ゴロゴロ

金眼猫 ペロペロペロ

アルミン(このエレンはできる子だ…!)

首輪猫 ゴロゴロゴロ

ジャン「アルミン?」

アルミン「! ジャン」

ジャン「そんなとこにしゃがみこんで何やってんだ…」

ジャン「具合でも悪いのか?」

アルミン「いや、猫を見てたんだ」

ジャン「猫?」

アルミン「ほら、そこに黒いのが二匹」

ジャン「ふぅん…好きなのか?」

アルミン「ん…いや、ちょっと…」

ジャン「?」

アルミン「なんだかあの二匹、エレンとミカサみたいだなぁと思って」

ジャン「…はぁ?…」

金眼&首輪 ゴロゴロニャンニャン

アルミン「…ごめん」

ジャン「いや、別に」

ジャン「…そもそもそんな似てねーだろ…」

首輪猫「みゅー…」

ジャン(…似てない…よな?…)

金眼猫 ペロペロ

首輪猫 ゴロゴロ

ジャン(毛の色が同じってだけじゃねーか)

ジャン(黒猫なんてどこにでもいるっつうの)

ジャン「……」ジー…

金眼猫「にゃあ…」ペロペロ

首輪猫「…みゃう」ゴロゴロゴロ

ジャン(ちっ…人の気も知らねーでいちゃこらしががって…!)ザッザッザッ

アルミン「ジャン?あんまり近づくと…」

ジャン「…よう黒猫」

首輪猫「…」

ジャン(意外と逃げないな……なんかこの目、ミカサに似て…いやいや…)

ジャン「……」さわ

首輪猫「! ……」

ジャン(お、目ぇ細めてる…)なでなで

首輪猫 ……ゴロ…

ジャン「…かわいいじゃねぇか」もふもふ

首輪猫 ゴロゴロ

金眼猫「…」ジー…

ジャン「…なんだよ」

金眼猫「にゃー」

ジャン「お前はくんな」

金眼猫「なー にゃあー うなぁー」スリスリ

ジャン「…ちっ…鬱陶しい奴だな」わしゃわしゃ

金眼猫「! にゃあ…」ゴロゴロ スリスリ

ジャン(俺の手のひらに頭こすり付けてきやがった)

ジャン(なんだこいつもカワイイじゃん)さわさわ

金眼猫 ゴロゴロゴロ

ジャン(…猫相手に意識しすぎだろ…俺)もふもふ

首輪猫「みゃう…」ゴロゴロ

ジャン(二匹揃って幸せそうな面しやがって)わさわさ

アルミン「ジャンは猫の扱いが上手だね。なんか意外かも」

ジャン「何だよ馬鹿にしてんのか?」

アルミン「いや、そうじゃなくて…」

ジャン「ほらお前も」ひょい

金眼猫「!」

アルミン「え!?ちょ、ジャンっ」ぽすっ

アルミン「…もう、乱暴だなぁ」

金眼猫 ペロ

アルミン「わ」

金眼猫 ペロペロ

アルミン「っ…くすぐった……ふ、ははっ」

金眼猫「にゃあ」ザリザリ

アルミン「やめて、ちょ…痛」

ジャン(うらやましい)

ジャン(俺もミカサ猫と…あれ?)

首輪「みゃあ」ペロペロ

アルミン「うっ…二匹は重いって…」

金眼「にゃー」ザリザリザリ

アルミン「ジャン、助けて腕が…っ」

首輪&金眼「にゃー」ザリザリペロペロ

ジャン「」

ジャン「…一匹よこせ」ひょい

アルミン「え、うん」

首輪猫「…!」

アルミン(あ…ミカサが悲愴な顔を…)

アルミン「大丈夫だよ、そばにいるから」なでなで

金眼猫 ザリザリザリ

首輪猫「……」ショボン

ジャン(そんなにそっちがいいのかよ…)

ジャン「……」

首輪猫「……」

ジャン「…にゃー…」

首輪猫 ピク

ジャン(お…こっち見た)

ジャン「にゃー?」

首輪猫「…みゅー」

ジャン(……やっべぇ)

ジャン(なんだこれすげぇカワイイ)

ジャン「にゃ…」

アルミン「ジャン」

ジャン「!」ビクッ

アルミン「…ジャン?」

ジャン「な、なんだよ」

アルミン「…いやぁ…」

ジャン「…っ…ハッキリ言えよ」

ひとまずここまで
寝落ちしなければ日付が変わったころにまた来ます

かわいい

くそかわいい

猫もアルミンもジャンもかわいい

クソかわいすぎる支援

アルミン「仲睦まじくて大変よろしいと思います。ねぇエレン」

金眼猫 ザリザリザリ

ジャン(…不覚…)

アルミン「ジャン、真っ赤」

ジャン「!! …こっ、これは…夕日がっ…だな、」

アルミン「ふぅん?」

ジャン「なんだよその顔!」

アルミン「別に深い意味はないよ」

アルミン「ただちょっと、ミカサの前でもそうやって自然体でいればいいのにって思っただけ」

ジャン「…それができたら苦労してねーよ」もふ

首輪猫「………」

アルミン「負け戦だしねぇ」

ジャン「……知ってる…」

金眼猫 ザリザリザリザリ

アルミン「なのに3年も片思い続けてるの?」

ジャン「悪いかよ」

アルミン「悪くはないけど…もったいないなぁ」

ジャン「……そんなの…俺の勝手だろ」

首輪猫 ペロ…

ジャン「……」

アルミン「そうだね…」

サワ…

アルミン「…風が出てきた…」

金眼猫「!!」バッ

アルミン「わっ…どこ行…」

金眼猫「にゃ、にゃにゃっ」パシパシ

アルミン「…ねこじゃらし…」

ジャン「安い猫だな」

首輪猫 ジー…

ジャン「…お前も遊ぶか?」

首輪猫「みゅう」

ジャン「よし」ザッザッ

ジャン「おいエレン、ちょっとそこどけ」

金眼猫「にゃーっ」

ジャン「遊んでやるっつってんだよ」ブチッ

ジャン「ほれ」フリフリ

金眼猫「!!」キラッ

ジャン「ほーれほれほれ」フリフリフリ

金眼猫「ニャッ」シュバッ

ジャン「ほれお前も」プチッ フリフリ

首輪猫「!」キラッ

ジャン「ふっ…二匹まとめてかかってきやがれ!」シャキーン

ハーハッハ オレノウゴキニツイテコレルカナ!?

ニャッ ニャゥ ウニャッニャ

シュババババ

ミャッ ニャニャッ ミャウン

マダマダァッ

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--------
----

ジャン「っ…はぁ……はっ…はー…」

アルミン「お疲れ様」

ジャン「こいつらの体力意味わかんねぇ…」

金眼猫「にゃー」グイグイ

ジャン「コラ服噛むな馬鹿」

アルミン「ジャンは本当に猫の扱いが上手だね」

ジャン「別に…こんなの誰でもできるだろ」

アルミン「なかなか上手くいかないよ」ふりふり

首輪猫「…」パシ

アルミン「あ、捕まっちゃった」

ジャン「動きが単調すぎんだよ…貸してみろ」

金眼猫「!」キラッ

ジャン「お前じゃねえ!」

首輪猫「…」ゴロン

アルミン「…ミカサは休憩モードかな?」

ジャン「ぐ…」

金眼猫「にゃ、うにゃっ」キラキラキラ

ジャン「くっそ…やってやらぁ!」

ニャッ ニャニャッ

オソイッ! シュッ サッ

ニャッニャッニャッ

アルミン(……エレンは今頃どうしてるかな)

アルミン(リヴァイ班の中で上手くやれてる?)

アルミン(ご飯はちゃんと食べてる?)

アルミン(…朝寝坊とかしてないよね?…)

アルミン(兵長を怒らせてまた蹴られてたりして…)

アルミン(ミカサが心配しているよ)

アルミン(エレン…)

アルミン「…」

首輪猫 ノビー

アルミン「……」なでなで

首輪猫「みゃあー」ゴロゴロ

アルミン「ジャン、そろそろ戻ろうか」

アルミン「だいぶ日が落ちてきた」

ジャン「お? おおそうだな…いつの間に」

アルミン「熱中してたね」

ジャン「…こいつがな」

金眼猫「ニャー」

アルミン「それにしても、こんなに人懐っこいとは思わなかった」もふもふ

首輪猫(アルミンの腕の中) ゴロゴロ

ジャン「首輪してるし毛艶いいし…誰かが世話してるのかもな」

アルミン「兵団内に猫好きがいるってこと?…誰だろう」

金眼猫「なぁー にゃあー」

ジャン「さあ…ネス班長とか?」

アルミン「それにしても、こんなに人懐っこいとは思わなかった」もふもふ

首輪猫(アルミンの腕の中) ゴロゴロ

ジャン「首輪してるし毛艶いいし…誰かが世話してるのかもな」

アルミン「兵団内に猫好きがいるってこと?…誰だろう」

金眼猫「なぁー にゃあー」

ジャン「さあ…ネス班長とか?」

アルミン「あ、なんかありそう」

ジャン「あの人動物好きそうだよな」さわ

首輪猫(アルミンの腕の中) ゴロゴロ

ジャン(…すっかり落ち着きやがって…)なでなで

金眼猫「にゃー にゃ、あー みあー」

ジャン「お前はうるせぇんだよ!よじ登ろうとしてんじゃねぇ」

アルミン「エレンもなでてほしいんだよ」

ジャン「…こいつをその名前で呼ぶな」

金眼猫「にゃあー」

ジャン「…ったく」さわ

金眼猫「!」ゴロゴロ

ジャン「……」なでなで

アルミン「…またね」もふもふ

首輪猫「みゅう…」ゴロゴロゴロ

ジャン「壁外調査から帰ってきたら旨いもん持ってきてやるよ」なでなで

金眼猫「にゃー」ゴロゴロゴロ

ジャン「……」

アルミン「…」

ジャン「…行こうぜ」

アルミン「うん」

金眼&首輪「にゃあー」

アルミン「…またね」

アルミン「今度エレンとミカサも連れてくるから」

金眼&首輪「?」

アルミン「君達にそっくりな、僕の親友」


おわり

乙!!よかった
もしかしたら二匹は本当は猫化したエレンとミカサだったりして

最初そうなのかと思った

乙!
なんか知らんけど切なくなった


いい雰囲気だった

いい雰囲気だった乙


ジャンとアルミンはいい友人関係を築けると思う

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