ほむら「私はただ貴女とずっと一緒にいたかった」2(499)

目を開けると、真っ白い天井をじっと見る。…そして、戻ってきた事を…失敗したことを自分に認識させる。

此処に戻ってきたということは、…そういうことなのだから。

……私の認識の甘さから、注意力の薄さから招いた前回の失敗。

…そして、あの忌々しいアイツの注意を払わなかった私の馬鹿さから招いた失敗。

そう……あの時私は油断していたのだ。……どんな状態でも、最後の最後まで…それこそ私の望む本当のハッピーエンドまで、…油断してはいけなかったのに。

結局、まだまだ私は甘いのだ。………でも、次こそは……絶対にミスはしない。全ての出来事、全ての状況を全て把握し…操ってやるわ。…それくらいのことをしないともう駄目なんだ。

……必ずやってやる。……必ず。


私は、前回と同じように転校初日にまどかに協力を仰いだ。…やはり、最初は俄かに信じていない様子だったけどそれは別に問題はない。…焦る必用はない、じっくりと…そして確実に事を進める…そうすれば必ず辿り付ける筈。

それに今回はどうやら、美樹さやかと志筑仁美も同じクラスのようね…。前回のことも踏まえて、うまくフォローできる体制をとっておきましょう。

それにやることはまだある…。巴マミとの関係をもう少し堅いものにしておきたい、…前回のように因果律の関係により魔力が上がっているのであれば巴マミの実力はトップクラスのはず。

ほむら「……最初の土台固めが肝心だって言うし、ここはしっかりとやらなくちゃいけないわ」

……そう、もう時間遡行を何度も行うことは出来ない。……恐らくチャンスはもう数少ないだろう。

だからこそ、慎重に、的確に物事を進める事が大切だ。……馬鹿なミスで全てが台無しになるのはもう沢山だ。

ほむら「……次は巴マミね、…気を引き締めて…暁美ほむら」




巴マミは私の言う事をすんなりと信じてくれた。……何故か明後日の方向に顔を向けてたりしていたけど、それでも伝えたい事はちゃんと伝わったはず。

そして、ここまではいつもと同じ…平穏な日々。信頼を高めるべく、まどかや美樹さやか……巴マミと親睦を深め、多少の信頼を得る。……何だか、人を攻略しているような気がして嫌な気分になるけれど。

そう、始めの分岐点……。巴マミの生死の分かれ目である…``お菓子の魔女との戦い``…までは。

しえん

────────────────────────────────

ほむら「さて、ここが一つ目のポイントね。……慎重に…いきましょう」

巴マミたちが来る前に待ち伏せをしておいたほうが後々都合がいい。……でも、私はあの魔女に勝てるのかしら…?…前回は何故かあの魔女の能力、そして魔力も格段に上がっていた…。今回はもっと強くなっているかもしれない。

……それに、今回の巴マミの戦いっぷりは事前に何度か見ていたけれど、やはりパワーアップしているのは間違いなかった。……私以外の皆が力を上げている……どうしてそうなのかはまだ、分からないけども。

ほむら「─ッ!!…来たわね……」

さて、どうなるのか。……最悪でも、巴マミの戦いの妨げにならないようにしなくては…。

シャルロッテ改
シャルロッテマークⅡ
シャルロッテX
シャルロッテスーパー
シャルロッテMAX


さあ好きなのを選べ

真・シャルロッテ




マミ「ふふふ、私にはもう一緒に戦う仲間がいる……もう一匹狼の私じゃない!!」

まどか「マミさん!!気をつけて!」

マミ「いいえ、大丈夫よ鹿目さん。……今の私には翼が付いてるもの、どこまででも飛べる……天使の翼が!!」

シャルロッテ「……?」

マミ「魔女…覚悟はいいわね?…あなたはついてこれるかしら?私の円舞曲に──」


ほむら「…始まった……。タイミングを見誤るな…!」

>>19
シャルロッテV2
シャルロッテ弐型
シャルロッテ改

もあるぜよ

マミさん厨二病が悪化してるじゃねえかwwwwwww

ループを重ねるごとに
厨二病が悪化する……これが円環の理……!

「円舞曲」を「ロンド」って読むのはもう説明不要だよね!

終焉の魔弾《ティロ・フィナーレ》
とか言い出しかねない

>>31
マミ 『魔弾の射手は敵を追い詰める  野犬を追い詰めるには猟犬を  その数は多くその速度は高く』

シャル「デカパイのテンションで破壊力があがるのか。勝手にテッペン入りやがって」

ループ三桁突入時のマミさん

マミ「ふふ・・・今宵も幾多の魔女に呪われし右眼が疼く・・・」

マミ「堅牢な狂想曲を繕う孤独な花の泪――支援」





マミ「…これでっ終わりよ!!ティロ・フィナーレ!!!」

ドッカアアアンン

まどか「わあ!!すごい!!マミさん!!」

マミ「……このくらい余裕よ、もう何も怖くないわ」

まどか「──!!マミさ…!」

マミ「…え?」

シャルロッテ「あ~ん♪」グパ


カチッ

……よし、これで巴マミを遠ざけて……爆弾でも食らってなさい。

カチッ


シャルロッテ「~♪」モグモグ

シャルロッテ「~~♪」ゴクン

シャルロッテ「……?」



ほむら「………そう、…もう爆発もしないってわけね」

マミ「!? あっ暁美さん!!いつの間に!!」

ほむら「……今は無駄話をしている場合じゃないわ、巴マミ…アイツをさっさと倒しましょう」

マミ「…そうね、援護お願い!!」

ほむら「…ええ」

シャルロッテ「~!!」

筋骨隆々なシャルロッテ



マミ「さあ、今…見せてあげる…最大級の…究極の力を!!」

マミ「『深淵を切り裂きし女神の涙』…ティロ・フィナーレ!!」

シャルロッテ「!!!!!!」

ドカアアアアン

マミ「…ふ、今の私を止める事は出来ないわ」

ほむら「……流石ね、巴マミ。見事な手際だったわ」

マミ「…貴女こそ、…あの時貴女の助けがなかったら、今の私は無いわ」

まどか「ほむらちゃん!!……ほむらちゃんは…」

ほむら「……そうね、まどか。貴女も見たはずね、私の現実を。…いいわ、全部話してあげる」

マミ「…そうね、もう…知ってもいいころね。でも、まずは美樹さんを回収して…落ち着いてからお話しましょうか」

ほむら「そうね、それでいいわね。まどか」

まどか「…うん──」

マミさん中二に実力が追い付いてるから格好良く見える

マミ「これが……モノを殺すということよ」

>>46
ほむらが時間停止させなきゃやっぱマミってたんじゃ……

こうして、私は前回のように全てを話した。……美樹さやかは相変わらずの反応だったのだけれど、…まどかはどうも落ち着いた様子だった。

それにしてもさっきの魔女は…もう人口武器ではもうダメージを与えられなかった。…やはり、あの魔女も私の繰り出す因果の鎖に関連しているのだろう。

巴マミを意識する事で、同時にあの魔女も意識していることになる。……ということは、『意識』=『執着』ということなのだろうか、そうなれば…今、私の力で倒せる魔女は…そんなにいないのかもしれない。

…やっぱり、もう時間はそんなに残されてはいないようだ…。そろそろ、どんな形でも決着をつけなくてはならない…ということなのだろうか。

ほむら自体が強化されないのは自分に執着がないからか?

>>53
強くてニューゲームだけど
敵も味方も初期レベル50とかそんな感じじゃね?

────────────────────────────────

ほむら「…やっぱり、キュゥべえはまどかに付きまとってるだけのようね。……無駄な努力だと思うけど」

まどかはキュゥべえとは絶対に契約はしないはず、……もっとこうやって素直に言っていればこんなことにはならなかったのかもしれなかったのに。

…いいえ、そんなこと今言っても仕方ないわ。…次は第二の分岐点、ここが…ここが正念場だ。

ほむら「……もう、同じ失敗は繰り返さない」





まどか「…さやかちゃんが魔法少女になったみたいだよ、ほむらちゃん」

ほむら「……そう、分かったわ」

まどか「……ほむらちゃん、……さやかちゃん……大丈夫……だよね?」

ほむら「……心配いらないわ。私がなんとかしてみせるから」

まどか「…うん」



美樹さやかが魔法少女になった…、前回とは少し時間が早いけど…そこまで問題ではないはず。…次は、佐倉杏子…ね。

佐倉杏子は恐らく…、美樹さやかが美樹さやかでなくなることで、佐倉杏子の死亡フラグが確立するのだと私は踏んだ。

そして、美樹さやかの周りの関係。…美樹さやかは私の思っているよりも人間の深い部分に触れている…そんな気がするわ。…そこに介入する事は…私では無理でしょう。

…でも、導く事は出来る筈…美樹さやかと…志筑仁美が、あんな風に争う事のない方向に。

ほむら「…さて、行きましょうか…。……にしても、本当に不気味ね……この場所は」

前々回の事を嫌でも思い出させられる…、それでも進まなくてはいけない。……まどかのためになら、私は…私を捨てられる。





杏子「……こんな古びた教会に何のようだ?」

ほむら「……貴女に伝えたい事があるから来たわ」

杏子「……?何だよ、てめーまさか同業か?」

ほむら「……ええ、そうよ佐倉杏子。私は貴女と同じ魔法少女、暁美ほむら…」

杏子「……で、何だよ。…こんなところまで来たんだ、…精々面白い話をしてくれんだよな」

ほむら「ええ、とても」

杏子「…ふん、話してみな──」




ほむら「──ということよ」

杏子「へっそうか…まぁ…いいぜ、やってやる」

ほむら「…?乗り気じゃないようだけど…?」

杏子「…正直そんなに興味はねぇ……だが、アタシはてめぇに興味ができた」

ほむら「……何故?」

…?

杏子「……てめえが話しているときの眼…、てめえの瞳には何かの強い意志が見える。……まだそんな眼をしてる魔法少女がいるなんてな…面白えじゃねえか」

ほむら「……そう…、そうね。…私には譲れない、目的がある」

杏子「……ふーん、いいぜ。てめえがそこまでさせるもの……知りてぇし、てめえの提案に乗ってやる」

ほむら「……そう、ありがとう」

杏子「へっ…礼なんて言うなよ。アタシはアタシのしたいことしてるだけだ、お前のためじゃねえ」

ほむら「それでも助かるわ」

杏子「…ふんっもう行け!!…今日は生憎持ち合わせがねえ、さっさと行っちまいな」

ほむら「…ええ、分かったわ」




ほむら「………」

佐倉杏子の反応…これも、変わっていた。あの時…まどかに話したときと同じように。

…何か変わったのだろうか…。…それとも、ただのズレなだけなのだろうか。

それに彼女は私に興味を持ったと言っていたけれど…彼女の事だ、美樹さやかに逢えば…黙ってはいられないでしょうね…彼女の性格上。

でも、準備は整った。……佐倉杏子は明日にでも動くだろう。それに、美樹さやかの精神疾患を待つ必要などない。……そもそも、そんな意味などなかったのだ。無駄な時間をとるよりも、一刻も早く不安要素を無くす方がいいに決まってる。

私も…アレは見ていて苦しかったし…ね。

しえんしえん

────────────────────────────────

ほむら「……」

次の日のある場所…私は彼女達、…勿論、佐倉杏子と美樹さやかの対決を見ていた。

まどか「……やっぱりさやかちゃんを止めたほうがいいんじゃないかな……ほむらちゃん」

ほむら「……いいえ、まだよ…。…まだ、その時じゃない」

そう、たった少しの変化…少しの違いで方向はまったく違うところに向かう。……たしか、バタフライ効果とか言ったかしら。…少しの違いだって、大きな違いを生むかもしれない…それは、絶対に避けなくてはならない。

……同じ失敗をするのはもうゴメンだ。もう、あんなのは見たくない。

…それから少しすると不意に静寂が訪れた………。





杏子「……なぁ、さやかとか言ったな。アンタはそれでいいのか?諦めんのか?」

さやか「………アンタが誰だかなんか知んないけど、私は…私達はもう、人間じゃない。……そんななのに、人を好きになっていいわけない!!」

杏子「…ああ、そうだな。アタシ達はもう人じゃねえ……でも、そんなの誰が決めたんだ?……魔法少女が、人を好きなって何が悪ぃんだよ」

さやか「……アンタに私の気持ちが分かるはずないよ。……分かるはず…ないよ…」

杏子「………」

ほむら「…」

やっぱり前回とはまったく違う…。やはり、あの時の私の佐倉杏子に対する接し方が悪かったのだろうか。…でも、もうあの時に戻るわけにはいかない…。

杏子「……じゃあ、諦めんのか?」

さやか「……」

ふと思ったけど、魔法少女が人愛していけないならフレイムヘイズの連中とかどうなっちまうんだ
魔導書相手に恋した挙句,ロリコン宣言した漢とか,交通事故に遭った大学生とか

さやか個人があたしってほんとゾンビって思ってるだけで恋でもなんでもしてしまえば良いさ
中学女子なら彼氏ほしい!みたいな願いなんてありふれてるだろうし。

しぇんしぇん

杏子「諦めんのかよ、そんなことでさ」

さやか「そんなことって…!!」

杏子「…そんなことじゃねえか、些細な事だろ。そんなこと」

さやか「…何言って!!」

杏子「そういうのはさ……よくわかんねえけどさ、理屈なのか?」

さやか「……」

杏子「……そういうのってさお互いが好きなら関係ないんじゃないのかよ」

さやか「……でも」

杏子「……そりゃ、てめえの好きな奴がてめーのこと好きじゃねーっつんなら、仕方ねえさ」

杏子「…でも、そうじゃねえんなら。…てめぇが逃げてるだけだろ、……甘えんなよ」

最近IDに大文字が多いよしえん

さやか「…でも!!魔法少女に……幸せな未来なんてない!」

杏子「……そうだな。…アタシも前まではそう思ってたさ、魔法少女なんてロクなもんじゃねえってよ」

さやか「…なら」

杏子「でもよ、見つけたんだ。…こんな絶望の中でも、必死で光を探そうとしてる馬鹿をよ」

さやか「…え」


ほむら「…それって」


杏子「アタシはさ…見てみたくなった。決して諦めない…そんな決意を持った奴がどこまでやれるのかをさ」

さやか「……」

杏子「……やれるだけやってみたらどうだよ、少しだけ頑張ってみたらどうなんだ?」

さやか「……」

杏子「ッチ…ガラにもねえこと言ってんなアタシ…。恥ずかしいっちゃねーな」

さやか「……そうか、そうだね…アンタの言うとおりかもね」

杏子「……そうかもわかんねーよ、…これはアタシの意見ってなだけで…コレが正解か間違いかなんてわかんねえ」

さやか「……そうかもね、アンタ馬鹿そうだし」

杏子「なっ!!てめっ!せっかくアタシが励ましてやってんのに!!!」

さやか「ははは…アンタ私を励ましてくれてたんだ」

杏子「…ッ!!……これは…ちげー!!ちげー!!」

さやか「……くっくく…何かアンタ見てたら馬鹿らしくなってきちゃった」

杏子「…チッ、そうかよ」

さやか「…アンタ、私と戦いに来たのよね?…続き、やる?」

杏子「…いや、いいや。…何かしんねーけど……お前とはもう戦いたくねえ」

さやか「そう……よかった、私もそう思ってたし」

杏子「……興ざめだ、帰る」

さやか「……そっか」

杏子「……その、…じゃあ………頑張れよ、さやか」

さやか「ふふ、ありがと杏子」

杏子「………ふん」ヒュン


さやか「……はぁ、私も帰ろっかな」

ほむら「……それでいいの?」

さやか「!?……転校生、アンタ……何でここに」

まどか「…さやかちゃん」

さやか「まどかまで!!……見てたんだ」

ほむら「………」

まどか「…う、ゴメンね……でも、さやかちゃん……でも、心配だったから」

さやか「…謝んないでよまどか、そうじゃなくってさ」

まどか「…え?」

さやか「……そっか、私には心配してくれる友達もいるってこと…ね」

まどか「さやかちゃん…!」

さやか「…ありがと、まどか。……そして転校生。元気、出た」

ほむら「……そう」

さやか「…じゃあ、今日は帰るよ」

ほむら「……その前に、行くところがあるんじゃないかしら」

さやか「……」

ほむら「……貴女は分かってるはずよ、………早いうちの方がいいに決まってるわ」

さやか「……それもそうか」

まどか「…?」

さやか「…そうだね、ありがと転校生。背中を押してくれて」

ほむら「…いいえ、当然のことをしたまで」

さやか「…うん、そうだね。…行ってくる」

ほむら「…そう、気をつけて」

さやか「うん、決着…つけてくるよ」

まどか「……そっか、そういうことなんだねさやかちゃん…応援してるよ」

さやか「へへ、じゃ行ってくる」ヒュン

しぇ




まどか「……何かさやかちゃん、嬉しそうだったね」

ほむら「…ええ、いいことだわ。……彼女は元気が一番似合ってるもの」


こうして、ここの第二分岐点は終わりを告げた。……前回とは違って、とても静かに進んだ。……これがどう影響するか、……いいえ、きっと大丈夫。

前スレ完走してる…
少し寝ます。
もうエンディングまで構想は出来てるので後は書くだけの状態です
昼にまた投下はじめます
多分今日か、日曜までには終わらせます。出来れば土曜日に終わらせます
ま、落ちてしまったら仕方ないけどね…
ではお休み

>>87
格ゲーだと恐怖を乗り越えない方が強いよね、あの人

保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内                  

02:00-04:00 90分以内       
04:00-09:00 180分以内       
09:00-16:00 80分以内        
16:00-19:00 60分以内      
19:00-00:00 30分以内      

保守時間の目安 (平日用) 
00:00-02:00 60分以内    
02:00-04:00 120分以内    
04:00-09:00 210分以内    
09:00-16:00 120分以内     
16:00-19:00 60分以内    
19:00-00:00 30分以内.   


寝る。

>>99
ゴルゴ13も自分がビビリだから生き残ってきた っつってるしね

遅くなってすみませんっしたー
昼とか言ってたのにもう夕方ですね、しかも全然書き溜めてないですしね
全てどう森の所為ですみません
これから投下します、書き溜めしながら投下するので相変わらず速度は容赦を
あと保守ありがとうございました

ほむら「ほむらだにゃん」

まどか「それはとっても、萌えだなって……」

ほむら「ほむらだにゃん♪」

まどか「萌えだね!」

ほむら「ほむらだにゃんにゃん♪」

まどか「萌えだねっ!」

ほむら「しえんだにゃん♪」

まどか「にゃん♪」

────────────────────────────────


次の日、美樹さやかも志筑仁美も学校に登校していた。……別におかしい様子もないし…うまくいったのかな。


まどか「さーやかちゃん!帰ろ」

さやか「おっし!今日はカラオケでも行っちゃう?」

まどか「え?何で?」

さやか「…それを聞いちゃうかぁー流石KY少女まどかだなぁ」

まどか「ちょ!!何それ!酷いよ!!」

さやか「あはは、ゴメンゴメン」

まどか「もー!さやかちゃんのいじわるー!」

さやか「あはは、……あー、転校生も誘ってもいい?」

まどか「え?ほむらちゃん?…もちろんだよっ」

さやか「よっし、おーーーい!てーんこーせー!!」

ほむら「…そんな大声で呼ばなくても聞こえてるわ。…それと私は転校生って名前じゃないわ」

さやか「あっはっは、そう怒るなほむらたんw」

書き溜めながらゆっくりならサルの心配はなさそうだけど一応し

ほむら「……」

まどか「あーもー!ほむらちゃん、さやかちゃんはね」

ほむら「…ふ、分かってるわまどか。こういう人だものね、貴女は」

さやか「まーね!…今日カラオケ行かない?」

ほむら「………まぁ別に構わないわ」

さやか「おっ!そうこなくっちゃ!」

……何か空元気ね、彼女。……そう……じゃあ……。

それに……やっぱり、見てられないわね…すっきりさせてあげましょうかね。

ほむら「……ところで、志筑仁美は誘わないのかしら」

さやか「──!!………アンタ、それわざと聞いてる?」

ほむら「……ええ」

さやか「……あー!!アンタほんっと性格悪!!あーあーそうですよ!!さやかちゃん駄目でしたよ!!振られましたさ!!それこそストレートにバッサリね!!」

さたか「だから、今日はもうカラオケで騒ぎまくってやろうと思ってただけよ!!!これでいい!?」

ほむら「……ええ、もういいわ」

まどか「え……そうだったんだ…」

さやか「ちょっ…まどかそんな顔しないでよー!!ここは笑い飛ばすとこ!!これだからKYまどっちは仕方ないなぁ!!」

まどか「えっ……そっそうなの…?……えーと、……あははは!!さやかちゃんおかしー!!」

さやか「………ゴメン、今のは傷ついたわ……」

まどか「…ってえええ!!ごっごめんねっ!ごめんねっ…」

さやか「……な~んちゃって!あはははは!!やっぱりまどかはからかいがいがあるなぁー!」

まどか「ええ!!そっそんなぁ…」

ほむら「……ふふ」


そっか、…貴女は乗り越えたのね…。これで、本当に…。

まどかとさやかの絡みはやっぱいいなぁ





さやか「あーここでいいんじゃない?」

まどか「うん、そうだね」

ほむら「私は別にどこでもいいわ」

さやか「じゃあここでいっか」


「お、奇遇じゃねえか。何してんだ?」

さやか「あ、杏子じゃん」

ほむら「……」

まどか「あ、あの時の…」

杏子「ん?さやかの友達か?…それに暁美ほむらもいるのか」

ほむら「……久しぶりね」

さやか「え?あんた達知り合いだったの?」

杏子「あー?まぁ、同業のよしみでな…、それに昨日のアレはこいつのことだ」

さやか「え!マジで!!…ふーん、そうだったんだ」

ほむら「……なんのことかしら」

さやか「はー!とぼけてるとぼけてるよ暁美さんとこのほむらちゃんったら」

杏子「ヘッ…」

ほむら「…そんなことよりいつまで入り口に入り浸ってる気?」

さやか「あーそれもそうだね、あ!杏子アンタもカラオケやる?」

杏子「……いいのか?アタシ金ねーぞ」

さやか「全然おっけー、ほむっちが奢ってくれるはず」

杏子「おっそうか、さんきゅー」

ほむら「は…?そんなこと言ってないわ」

さやか「はーい細かい事はいいからさっさと入りましょー」

ほむら「ちょっ…細かくないわよ!!ちょっと待ちなさい!!美樹さやか!!」

杏子「はーあいつら元気だな」

まどか「……あの」

しえ

杏子「…ん?」

まどか「あ…初めまして」

杏子「……あーそうか初対面だもんな、アタシは佐倉杏子だ。杏子でいい、アンタは?」

まどか「鹿目まどかだよ。…よろしくね、杏子ちゃん」

杏子「ああ、じゃあ早く入ろうぜまどか。置いてかれちまう」

まどか「あっうん!」





さやか「はー歌った歌った…やば…のどいたい」

まどか「あはは、そりゃそうだよ。さやかちゃん途中から歌ってるというより騒いでただけだもん」

ほむら「……ただ、うるさかったわ」

さやか「はん!今日くらい見逃せ!」

杏子「……カラオケってあんなうるせーとこだったのか……ゲーセン並みじゃねーか」

ほむら「……それは美樹さやかの所為なだけで、普通はあそこまでうるさくないわ」

さやか「うっせー!」

まどか「あはは……あ」

マミ「あら」

まどか「マミさん!こんなところで奇遇ですね!!…何してたんですか?」

しえしえ

マミ……

マミ「今日は暇だったし、そこの喫茶店で紅茶を嗜んでいたわ」

まどか「へぇ…なんか大人っぽいですね」

マミ「貴女達は?何していたの?」

まどか「私達はさっきまでそこのカラオケで歌ってました!さやかちゃんがすごくうるさくって…あっ!でも、ほむらちゃんはうまかったですよ!」

ほむら「まっまどか…」

杏子「あーあ」

さやか「アンタそれは…」

マミ「……」

まどか「…?どうしたんですか?マミさん」

マミ「………どうして」

さやか「あーもう私しーらない」

杏子「アタシもしらね」

ほむら「…まどか」




マミ「どーして私も誘ってくれなかったのよおおおおお!!!!!」

まぁでも先輩が居るとちょっと固くなるよね




その後、巴マミを率いてみんなで夕飯を一緒にした。その後皆と解散し、私は家路に着き…久々に早く布団に入った。…そして、これまでの事を振り返るべく目を瞑った。


ついに…ここまできた。やっと、ここまで。…それに、全ての不安要素は無くなった。……あとはキュゥべえを警戒しながら、運命の日を待つだけ。

巴マミは、無事今もいる。佐倉杏子も、美樹さやかも…ちゃんといる。……彼女も、もう悩んでいる様子もなかった。

これで……やっと……やっと万全の状態で挑める……あの魔女に。

あと少しで……あと少しで……まどか……────

しえん

────────────────────────────────

運命の日の朝、私はまどかと待ち合わせをしていた。現在午前9時30分。


ほむら「………」

まどか、遅いわね。……寝坊かしら。


まどか「ごめーん!寝坊しちゃったぁ」

ほむら「……いいえ、大丈夫。そこまで待ってないわ」

まどか「…ホント?でも、待たせちゃってゴメンね?」

ほむら「…いえ、それよりどこかお店に入りましょう。…今日は風が強いわ」

まどか「うん、すごい風だよね。…もう、4月も終わりだもんね」

ほむら「…そうね」

……そう、今回こそ終わらせてみせる。鯉幟も、もうずっと見てないしね。


まどか「…人、そこまでいないね」

ほむら「ええ、昼前だもの。…でも、これからどんどん増えるわよ」

まどか「ここのファミレス、安いし、おいしいもんね」

ほむら「そうね」

まどか「うん………」

ほむら「………」

まどか「………会話、続かないね」

ほむら「…緊張してるの?」

まどか「えへへ、私…遠足の前日とか眠れないタイプなんだよね」

ほむら「そうなの、意外ね。…てっきりぐっすり寝る方だと思ってたわ」

まどか「むー、それ馬鹿にしてる?」

ほむら「……少し、ね」

まどか「もー!最近なんだかからかわれてばっかだよ」

ほむら「ふふ、あたふたする貴女を見ると楽しいのよ」

まどか「もう!私はちっとも楽しくないっ!」

ほむら「……まどか」

まどか「…何かな」

ほむら「……私は今まで途方も無いくらい、遡行を続けているわ」

まどか「…うん」

ほむら「……でも、恐らく…もうそれも終わる。…それが例えどんな結末を迎えようとしても」

まどか「…そっか」

ほむら「…驚かないのね、どうして?」

まどか「え?」

ほむら「…そういえば貴女、私が魔法少女で何をしているか言ったときも…なんだか落ち着いてた様子だったけど」

まどか「…うーん、そうだね」

まどか「なんだかなぁ…よく言い表せないんだけど…なんていうのかなぁ」

ほむら「…?」

まどか「…何か、ほむらちゃんが言ってた事に妙に納得できた自分がいるというか…」

ほむら「……うん」

まどか「ほむらちゃんが言ってることって…何か聞いた事あるような…みたいな感じで」

ほむら「…それって」

まどか「いや、でもあの時は驚いたし…。でも、んー…やっぱりうまく言えないや…ごめんね」

ほむら「…いいえ、十分よ。ありがとうまどか」

まどか「ううん、すごいのはほむらちゃんだよ」

ほむら「……そんな大層なものじゃないわ。…私は自分の我侭を押し付けている…それだけよ」

まどか「…そういえば、ほむらちゃんの我侭って、何なのかな」

ほむら「……それは………」

まどか「…言いにくい事だったら、別に無理しなくてもいいよ」

ほむら「…いいえ、言うわ。…多分それは言わなくてはいけないことだから」

ほむら「そう…私は…私は──」

まどか「…」

ほむら「私はただ貴女とずっと一緒にいたかった」

まどか「…え?」

ほむら「……ただ、それだけよ」

まどか「……そっか」

ほむら「…ええ、だから大した事じゃないのよ」

まどか「……えへへ、そっか」

まどか「私もほむらちゃんとずっと一緒にいたいな」


ほむら「…まどか……!」

まどか「…うぅ…でも、やっぱりこういうの照れるね」

ほむら「まどか……ありがとう、こんな私と」

まどか「ううん、私も正直な気持ちを言っただけだよ」

ほむら「…そっか」

まどか「……もうそろそろ、時間だね」

ほむら「そうね、…じゃあそろそろ行きましょうか」

まどか「…うん。もう皆待ってるかも」

ほむら「ええ」



なんだろうか、まどかは前回のことを覚えているわけでもないだろう。……でも、心のどこかで何か掴んでいるのであれば…もしかしたら…

それに、まどかが私のことをちゃんと見ていてくれていた…一緒にいたいって言ってくれた。……嬉しい。心が満たされた感じがした。

ほっむらほむほむ

────────────────────────────────

杏子「おい、遅刻だ。大遅刻だ馬鹿やろう」

ほむら「…そこは謝るわ」

まどか「ホントにごめんね…」

マミ「まぁ、いいじゃない。そんなことよりどうぞ、中に入って」

さやか「おー!やっと来たかー!遅いぞー」

まどか「うん、じゃあお邪魔しまーす」

ほむら「…お邪魔します」

マミ「ええ、ようこそ我が家へ。……迷える悠久の子猫さんたち」


そう、あの後私達は巴マミの家に向かった。……運命の日のために、万全の策を討つために。

このループが失敗しても「ティロフィナーレ!」シリーズにつながりそうwww

他のSSの話はやるなら終わってからにしようぜ


まどか「うわー!キレイですねー、マミさんのお家」

杏子「小洒落てるよなぁ……アタシは少し居心地悪いぜ」

さやか「すごい、片付いてるもんねー!モデルルームみたい」

まどか「あはは、さやかちゃんのお部屋汚いもんね」

さやか「あー!!そういうこと言うなー!最近のまどかは一言多いぞー!」

まどか「わっ!ゴメンねさやかちゃ…ってもー!抱きつかないでよぉ」

ほむら「……はぁ、少しは落ち着きなさい、二人とも」

杏子「人ン家で暴れんなよ…プロレスごっこなら外でやれ」

さやか「あーはいはい、すみませんっしたよ」

マミ「うふふ、紅茶とケーキ持って来るわね」

杏子「ケーキ!!??あっアタシ一番おっきいのな!!」

さやか「あーずるいぞ!私もおっきーの頼みますマミさん!!」

マミ「もう、みんな同じサイズよ。食いしん坊さん」

まどか「あはは」

ほむら「…もう」

しえ


ほむら「さて、じゃあ始めましょうか」

杏子「おう」

さやか「……そうだね」

まどか「……」ゴクリ

マミ「………じゃあ、まずは位置取りから決めましょう」

ほむら「それなら、もう案があるわ」

さやか「へー!流石優等生。手際いいじゃん」

ほむら「まず、美樹さやかが前線を行く。…近接で一番戦闘力が高い貴女が道を切り開くのよ」

さやか「おー、主人公みたいじゃん!!」

杏子「……だが、さやかはその分自己防衛能力が劣ってるぜ?そこはどうするつもりだ」

ほむら「……貴女がカバーしなさい」

杏子「…ま、妥当だわな」

マミ「…そう、なら私は後方から中距離攻撃および、支援を行うってことになるわね」

ほむら「…その通りよ」

さやか「よっし!がんばるぞ!」

杏子「ハッ……アタシに手間かけさせんなよ」

まどか「…私はやっぱり、待ってることになるの?」

ほむら「……貴女はどうしたいの?」

まどか「それは…、……皆と一緒にいたい!!……でも、私はそこらへんの事ではまったく役に立たないし…邪魔になるだけだし」

ほむら「そう、貴女が望むなら一緒に来てくれても構わないけど」

まどか「え!!でも」

さやか「えー!!それはマズいんじゃないの!?まどかは私達とは違って頑丈じゃないんだよ?」

マミ「…そうね、危険すぎるのではないかしら」

杏子「同感だ。…まどかにゃ悪いが、邪魔になるのは目に見えてる」

ほむら「…いいえ、私としてはまどかが私の目の届くところにいないほうが危険だと踏んでいるわ」

杏子「…根拠」

ほむら「…キュゥべえ」

さやか「でも、契約はしないってまどかは約束したじゃん」

まどか「うん、そこは大丈夫だよ。私は絶対にしないよ」

ほむら「……それも、時と場合で状況は異なるかもしれない」

マミ「…でも、戦場に彼女一人残すのは危険じゃない」

ほむら「……一人じゃないわ、まだ魔法少女に余りがいるでしょう」

マミ「……どういうこと?」

ほむら「…私がまどかを守るわ」

杏子「おいおい、じゃあてめーは参戦しねーのかよ」

ほむら「いいえ、するわ」

さやか「じゃあ、まどかを守りながらやるってこと?…そっちの方が難易度高くない?」

ほむら「……私は全て貴女達の支援に回らせてもらう、前線には出ない」

マミ「……理由を提示してほしいわね」

ほむら「…私の力では、もう恐らくダメージは与えられないわ。…なら、私は能力をもってして…貴女達の援護をしたほうがいい」

杏子「…ま、いいんじゃねーのか」

さやか「じゃ、決まりだね。私と杏子が魔女の体力を削って」

マミ「私は支援と直接ダメージを与える」

ほむら「私はみんなの援護とまどかの防衛」

まどか「……私は何もすることないね」

ほむら「……貴女は無事魔女を倒せることを祈ってくれれば十分よ」

さやか「そうだね!まどっちの祈りがあれば安泰だ!」

杏子「なんだそりゃ?それじゃあまどかが聖母みてーじゃん」

マミ「…ふふ、案外間違ってないかもね。……私には見えるわ、鹿目さんの中にある全てを癒すような…美しい心の羽が」

まどか「みんな…ありがとう」

みんなを守るという理想に燃える
→現実とのギャップに苦悩する
→大切なものを失う
→闇堕ち
→仲間の呼びかけで帰ってくる
→復活&悪撃破

までやって本物の主人公
さやかちゃんは力及ばず4番目で止まっちゃったけど

>>236
言うなれば「主人公補正のない主人公」って感じがする。
逆にまどかは主人公補正の塊だしね。

ほむら「…じゃあ、みんな気を引き締めて。……最終決戦よ」

さやか「よっし!!じゃあ夜まで待機だね、…何かドキドキしてきた」

杏子「何だよさやか、ビビってんのか?」

さやか「武者の震えってやつよ!!ぶるぶる」

マミ「本当に震えてどうするのよ」

まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「何かしら」

まどか「……勝とうね」

ほむら「………ええ、絶対に」

そう、もう光はもうすぐそこまで来ている。…もう、逃すものか!







「…………きゅっぷい」ヒュン

────────────────────────────────

運命の日、午前0時。

杏子「…空気が変わった。…来るぜ」

さやか「…ええ、準備万端!!もうなんでもきやがれ!!このスーパーさやかちゃんに敵うやつはいない!!」

マミ「……始まるのね、ついに……終焉たる愚者の祭礼が…!」

ほむら「…ついに、ここまで来た…。…もう、コレで決めてみせる……!!!」

まどか「……ほむらちゃん、そうだね…これで、終わりにしよう」

杏子「──ッ!?…なんだこりゃ!!結界が重なって…!!」

マミ「みんな慌てないで!!恐らく、トリトス・オレイカルコスよ!!強力な結界が三重で掛かってるだけよ!慌てる必用はないわ!!」

さやか「うわぁお!盛り上がってきたじゃん!!何かラスボス感がすっごい感じるねぇ!!」

ほむら「来るわよ…!!」

ワルプルギス「アハハハハ」フワーリ

     トリトス・オレイカルコス
機巧舞台の魔女が結う三つの規律……


杏子「…チッ、おいおい…こりゃマジで大物じゃねーか…!」

マミ「そう、アレがワルプルギスの夜といわれる魔女……まるで、混沌を呼ぶ最凶の魔女<<カオスエンドゴッデス>>ね…」

さやか「へん!!こんな結界さやかちゃんにはピクリとも効かないね!!さあ行くよ杏子!!」

杏子「……おう!!…やってやるぜおりゃぁぁあああ!!!」

マミ「さあ、覚悟なさい…!!私の取って置きの……少女の祈り、願い、そして涙の結晶…それを容にした私の刃(羽)!!今ここで全て……開放する!!」

ほむら「……!!時間停止!!!…使い魔くらいの雑魚なら倒せる!!…これで!!」


ギャァァァ ウギャァァァ

さやか「おらおらぁ!!くらええ!!」

杏子「へっ……そんなんじゃ傷一つつかねーよ!!」

マミ「ふふ、踊りなさい……!私の織り成す、死という名のステージでね」

ワルプルギス「アハハハハ」



QB「おやおや、どうやら苦戦しているようだね。暁美ほむら」

ほむら「……そうかしら、順調のようにみえるけど?」

QB「あははは!そうかい?…僕には、使い魔ばっかりで、本体には全然ダメージを与えられてるようにはみえないね」

ほむら「……」

QB「このままじゃ全滅してしまうかもしれないね、まどか」

まどか「…!!そっそんなことないもん!!皆強いし、勝てるもん!!」

QB「あはは、…そうだといいね」

ほむら「…ぐ」






ワルプルギス「アハハハハハ」

杏子「ッくそ!!!全然ダメージ与えられてねーじゃねーか!!!どうなってんだよ!!!」

さやか「ちょっとこいつ……反則でしょ……強すぎる」

マミ「く……私の真の力…『壮大なる戦乙女の楽園』をもってしても…ダメージがここまで与えられないなんて……これじゃあ、私のアレを発動するしか…!!いいえ、駄目。アレをしたら全てが無に還ってしまうわ…」


ほむら「…そんな馬鹿な!!!強すぎる!!何で!?おかしすぎるわ!!」

QB「…何かおかしい事でもあったのかい?……全て予定調和だと僕は思うよ」

ほむら「……どういう…こと…!!」

QB「……強くなっているのは、彼女だけじゃないということだよ。暁美ほむら」

ほむら「───ッ!!!…まさか」

QB「…そう、君の因果…君の執着により彼女達魔法少女が強化されているのであれば、…後はもう言わなくてもいいよね」

ほむら「…そんな……あんまりよ……」

嘘よ……、私の執着によってアレが強化され続けているのなら……もうアレに勝てるはずなんて…。

QB「…さぁ、どうする?鹿目まどか。…どうやら、君の頼みの綱であった彼女も、どうやらここまでのようだよ?」

まどか「そんな……こんな……こんなのってないよ、あんまりだよ…」

ほむら「…く、駄目よまどか。…そいつの口車に乗っちゃ駄目…!!」

QB「おや、いいのかい?…今、この状態でまどかの力以外にこの状況を打破することなんてできないと思うよ」

ほむら「黙れ…!!そんなことしたら…!!」

そんなことしたら、もう…まどかはの身体ではまどかの魔力を自身で抑えることはできない…。そんなの駄目…。

QB「…まぁ、いいけどね。こうしている間に彼女達はどんどん追い詰められていくだけさ」

杏子「っ!!ぐああああ!!!!」

さやか「杏子!!!…っ!!うわああああ!!」

マミ「二人とも!!!っ!!このお!!!」

ワルプルギス「アハハハハハハハ」

まどか「あああ……どうしたら……どうしたらいいの」

ほむら「ぐ……」



く……どうしたら、……何かないの!!??何か……。

何か……、…………?

……ちょっと待って、…何かおかしくないかしら…、この状況。……何か不自然な部分がある…。何かこう、おかしい…もやもやした…変な部分。

………………!!!!!!!

……そうよ、こいつ…キュゥべえ、こいつ……何かおかしい。……今回のこいつは何か変だ。…でも、何処がおかしい…?

考えろ……考えろ……思い出せ!!こいつは…今までしてきたこと…こいつが言った事…それに何かあるはず…!!!

……!!!!…そうだ、そうか。そういうことか!!!!こいつ…ッ!!そう……、そういう……ことだったのね。

ほむら「キュゥべえ、…いえ、インキュベーター」

QB「…?何だい、暁美ほむら」

ほむら「……全てお前の仕組んだ事だったのね。…コレも全部、よくも……やってくれたわね」

QB「…?何の事だい?」

ほむら「しらばっくれるな外道!!!……お前のしてきた意味不明なこと……訳のわからなかった不自然な言葉…今、全て合点がいったわ」

QB「……ああ、そうか…、ついに…ついに気づいたんだね。暁美ほむら」

ほむら「……認めるのね」

QB「ああ、流石だ。ここで気づくことは素晴らしいよ、君の今までの努力はここで報われた」


QB「……だけど、それだけに惜しかったね。…本当に惜しかった、…もう少し、本当に後もう少し早く気づいていれば…良かったのにね」

ほむら「……どういうこ

まどか「──ッ!!!!ほむらちゃん!!!!」

ほむら「…え?」



この時私の視界は真っ暗になった───

────────────────────────────────

ほむら「…ぐ…う…」

頭が痛い…。ヤバイ……眩暈が…。

まどか「ほむらちゃん!!ほむらちゃん!!!」

ほむら「ま…ど……か」

QB「……流石に君でも不意打ちには対応出来なかったみたいだね」

ほむら「……そう……これも、お前の計算どおりか…」

まどか「駄目!!そんなにしゃべったら、血が…!!」

QB「ははは、災難だったね。暁美ほむら…、まさか瓦礫が君の真上に落ちるなんてね」

ほむら「……ぐ、…口止めってわけ……!!!」

QB「……どうだろうね、…時間を遡行すれば元通りになるじゃないか」

ほむら「…お前、分かってて言ってるんだろ………」

QB「まあね、君はもう……時間を戻す事は躊躇うはずだもんね」

ほむら「…ちく……しょぉ……」

安心のQB

QBさん、クズっぷりがハンパねえっす

まどか「ほむらちゃん!!ほむらちゃん!!」

QB「さあ、まどか。…もう時間は無いよ?…君の友達は…いや、今戦っている全ての魔法少女はもうそろそろ…」

まどか「う……」

ほむら「…駄目……契約しちゃ……駄目……」

QB「…いいのかい?君は、ここにいる全ての人を見殺しにするのかい?……君の力があれば止められるのに」

まどか「……」

ほむら「…駄目よまど…か」

まどか「…………契約、…するよ。キュゥべえ」

QB「…!!……君はそう言ってくれると信じていたよ」

ほむら「だ…め!!……だめぇ……」

まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「……まどか?」

まどか「ほむらちゃん、私を信じて。……私は、私の出来ることをするよ」

ほむら「だ…め」

駄目…、もう…身体が思ったように動かない…。駄目…まどかぁ……嫌…。

QB「じゃあ早速契約しよう!!」

まどか「……ちょっと待って、その前に…やることがあるよね」

QB「ああ、もちろん!さあ、言うんだ!君は何を願う?…今の君なら何だって叶うはずさ。…君の今の力はどんな願いでも容易く叶えられるよ」

まどか「…そう、じゃあ」




まどか「…ほむらちゃんが過去に…戻ったとき、今回の私達の記憶を過去の私達に一緒に送って」

根本的な解決にはなってなくね?
ワルプルギスまた強くなるし

>>293
ほむほむが武器を対物ライフルやM75、M134ぐらいには換えられそうじゃね?

QB「……?どういうことだい?」

ほむら「ま…どか?」

…?一体……何を言っているの?

まどか「言葉の通りだよ、…じゃあもっと正確に言うね。…今回の私達…鹿目まどか、美樹さやか、巴マミ、佐倉杏子…そして、暁美ほむら」

まどか「…今の人たちの記憶をほむらちゃんが過去に戻ったときに、一緒に送って」

QB「……無茶苦茶な願いだね、まどか。……でも、恐らくその願い自体は容易く叶うだろう。…でも、もしかしたら無駄骨になるかもしれないよ?…それでもいいのかい?」

まどか「…いいよ、それでいい」

何…それじゃあ、まどか……貴女は…。

ほむら「……まど…か」

まどか「…ほむらちゃん、…今回は駄目だった。……でも、ほむらちゃんは何か見つけたんだよね」

ほむら「…え?」

まどか「……でも、それに気づくのが今回は遅かった…。なら、今度は皆で。……ね?」

QB「じゃあ、契約は成立だ」

さやかはいきなり恋愛だめフラグ成立か。

さやかが大丈夫そうに思えないけど
ほむらが戻った時点なら魔法少女も知らないから大丈夫…か?

>>307
そもそも魔法少女契約むすばねーんじゃ

まどか「……うううう!!」

ほむら「まどか!!!」

まどか「……さぁ、早く。…ほむらちゃん、過去に戻って…!!!」

ほむら「なっ!!……まさかまどか…貴女分かってて」

まどか「ぅう……なんとなく…ね。……早く…」

ほむら「でっ…でも」

まどか「ほむらちゃん!!」

ほむら「!!」

まどか「……お願いほむらちゃん、過去に戻って…。…これが私の最後の我侭。……お願い、何も聞かず…私の言うとおりにして…」

ほむら「でも!!」

まどか「……私は大丈夫…だから。……だから、……私を信じて」

ほむら「……分かった、これが最後。……この力を使うのはコレでもう最後。……これは、まどかのために……貴女のために!!!!」

カチッ!!!

────────────────────────────────

───────────────────────

─────────────



ほむら「───ッ!!!」

白い、天井。……独特の匂い。……ここに戻ってきたという事は……そういうこと。

ほむら「………まどか」

そう、私は失敗した。……ワルプルギスの夜はもう、倒せない。……そう思いしらされた失敗。


それでも、私は戻った。……でも、……もう。

ほむら「………」グズッ

ほむら「うぅぅ……ぅぅうううう」グズッ

もう……私……そうすれば……まどか──



「ヘッ!何泣いてんだよ!!まったく、だらしねーな」

───ッ!!??


ほむら「…え?」

杏子「よぉ」

…!!!

さやか「ふーこの病院だったかー!やっと見つけたよ!」

マミ「かなり探したものね」

ほむら「なっ……みんなっ!!……じゃあ…」

まどか「……ほらね、奇跡は起きるんだよ。……ほむらちゃん」

ほむら「まどか……」

杏子「あー!病院って何か居心地悪ぃーな」

マミ「…まあ、楽しいところではないものね」

さやか「えー?そう?私はそうでもないけど」

まどか「あはは」

もうこの時点で来てくれるのか

ほむら「……そう…ね」


そうね、……まだ終わってない。……そもそも私は敵を間違えていたんだ。

本当に倒すべき敵は……あの魔女じゃない。……本当に消さなければいけないのは、……あいつだ。

……そう、なら話は変わってくる。……ワルプルギスの夜だって倒せなかろうが所詮は魔女の一つにすぎない…。

…なら、その魔女を作る元凶をたたけばいい。……覚悟してなさい、インキュベーター……。

私は、今度こそ……お前達に勝ってみせる!!!

…さあ、ここまで長かった。……でも、今回は今までのように、無駄に時間を割く必用はない。

もう、私を信じてくれる…一緒に戦ってくれる仲間がここにいる。

今度こそあの悪魔を消してやる…!!

────────────────────────────────

まどか「……じゃあ、ほむらちゃん。……キュゥべえを倒すってこと?」

ほむら「ええ、そうよ……もう私達ではワルプルギスの夜を倒せない。……なら、それしかない」

杏子「悔しいが、ありゃ無理だ」

さやか「チートレベルだよねー!あんなの敵うわけないじゃん!」

マミ「そうね、……でも、あのキュゥべえを倒す方法なんて……あるの?」

ほむら「…ちょっと待って。……少し頭の整理をさせてもらうわ」

さて、前回のキュゥべえの様子……いいえ、今までのキュゥべえの様子におかしい部分があった。

そう、何故アイツは全てを知っているかのような口ぶりだったのか……。

いいえ、知っているかのよう…ではなく知っていた。アイツは、私が時間遡行をしていることをもう知っていた。

キュゥべえはあの時ワルプルギスの夜の魔女をみたとき相変わらずすごいとか言っていた、…でも、今考えればおかしいのは明白。

何故そんな風に言うのか、もし久しぶりに見たとしても相変わらずなんて言葉は選ばない。…ということはつまり、アイツはつい最近ワルプルギスをみたということになるのではないだろうか。

それに、志筑仁美が復讐をしてきたとき…、アイツは本来やる必要のない志筑仁美の心の隙間を狙い、契約。……アレも、私の計画を邪魔するためだったのじゃないだろうか。

…それに極めつけは、前回のワルプルギス戦の時……アイツは尻尾を見せた。…これで確実に私の推理が決定的になった。

でも、コレだけではアイツを出し抜く事も出来ないだろう。……しかし。

アイツが唯一動揺をみせた出来事があった。……そう、それはまどかが魔女を消すというあの願いを…したとき。

あの時のアイツの動揺っぷりはあきらかだった、…ここに、何か打開策があるのでは……?

……駄目ね、まだいい案は思いつかない。…とりあえず、ここまでは彼女達に話しましょう。

しえん

────────────────────────────────

マミ「……なるほどね」

杏子「あんのやっろー!そうか、今までアイツの計画通りだったわけか」

さやか「はー…イマイチよくわかんないけどでも、つまりはさキュゥべえも、ほむらと同じように記憶を引き継いでたってこと?」

ほむら「……大体は合ってるけど少し、違うと思うわ。……ここは難しいところだし、まだ確証はないから言わないけど」

まどか「あはは……たしかに難しいことはこれ以上言われても頭が混乱しちゃうかも…」

マミ「まぁ…そうね、そこも重要だけど」

ほむら「…?他にも何かあるの?」

マミ「……そもそも魔法少女のルールってのがイマイチ明確ではないのよね」

さやか「あーそれ私も思いました」

杏子「契約のシステムか……たしかに不自然だよな、あれ」

ほむら「なるほど……たしかに」

契約による魔法少女のシステムと…ルールか…たしかにそこも…何かあるかも。

まどか「でも、キュゥべえも過去に戻ってるなら毎回無駄骨になってるのかな?」

さやか「あーそっか、ざまあみろ!」

ほむら「……たしかに」

そう、私のやっていることに巻き込まれているのなら……ご愁傷様なのだけれど。……本当にそうなのかしら。……もし、そうでないのなら?

たしか、キュゥべえ達はエネルギーを欲しているからやっていたのよね……なら私のやっている行為はあいつらにとっては不都合のはず。

そして、もしそうなら私はもっと早くに奴等に消させられていたはずよね…?なのにそうしなかったのは…私を泳がせといて都合がよかったからではないだろうか…、ならそれは…何故?

マミ「でも、やっぱりキュゥべえを倒すってことは……それこそ、奇跡の力が必要なんじゃない?」

まどか「それって……」

さやか「結局、契約ってこと…?」

杏子「……でも、それじゃあ意味なくね?」

さやか「だよねぇ…」

ほむら「………」

その通りだ……それこそ、まどかに魔法少女になれと言ってる…つまりまどかに死ねって言ってるようなもんだわ。

……でも、待って……?つまりまどかは魔法少女にしなければいいのよね……。

キュゥべえの動揺した理由、魔法少女のルール、契約システム、因果律の関係、奇跡の力…すなわち願い。……そして、キュゥべえの立ち位置と……私の立ち位置。

………もしかしてこれなら……いえ、これなら確実にアイツを消せる!!!……でも…、いえ、もう迷う必用はないわ。

私はまどかの…貴女のためになら…!!

まどか「……ほむらちゃん?」

ほむら「……いい方法を考えたわ。…みんな、私の指示にしたがってもらえるかしら」

杏子「ん?…へヘッ戻ったな、またその眼に。……いいぜ、乗ってやる」

マミ「ええ、何でも言って頂戴」

さやか「ま、友達のよしみだし?何でも言ってよ」

まどか「そうだね…皆で力を合わせれば出来ない事なんてないもんね」

ほむら「……みんな、ありがとう」


うん、いける…今度こそ。…精々呑気にしてるといいわ…インキュベーター…。

しえん

────────────────────────────────

この後、私は転校生として転入し、数日は普段どおりの普通の学園生活を過ごした。…そして

マミ「さて、次はお菓子の魔女ね」

さやか「あのさー、私まだ契約しなくていいの?」

杏子「あーそうか、さやかはまだ未契約状態だよな」

ほむら「いいえ、貴女はもう契約する必要はないわ」

さやか「何でさ」

ほむら「……魔法少女はもう私達三人で十分。…それにもうワルプルギスの夜を討つ必要はもうないのだし」

まどか「じゃあ、私達は…」

マミ「ええ、外で待っていて頂戴。…大丈夫よ、もう絶対に負けないわ。…あの時のようにもう油断もしない」

さやか「そっかぁ!じゃ、がんばれ!」

杏子「ハッ!大丈夫だ、ぜってーまけねーよ」

まどか「気をつけてね」

ほむら「ええ、行って来るわまどか」

しぇん

生身で振られるさやか…




シャルロッテ「…?」

マミ「はぁ、あの変な芋虫見たいのが出てくるのよねぇ…あんなに可愛いのに」

杏子「マジで?じゃあアレ、ダミーかよ」

ほむら「そうなるわ、じゃあ行きましょう」

シャルロッテ「…!!」


マミ「さぁ味わいなさい!!太陽に授かりし、この光の力を!!!」

マミ「ティロ・フィナーレ!!!」

ドッカァァァン!!!

マミ「…ふ」

ほむら「……」

もう、時間停止をする必要もないだろう。それに、私ではもうあの魔女に傷を与える事は出来ない。

シャルロッテ「~♪」グパ

マミ「……何?お腹が空いたの?…なら食べてもいいわよ、少し硬いかもしれないけどね!!」

ガガガガガガガ

シャルロッテ「!!!!!」

マミ「どう?おいしかった?鉛の飴」

杏子「ヘッ!!じゃあ消えろよ!!!芋虫!!!」

ザシュ!!

シャルロッテ「!!!!!……」ドサッ

マミ「あら?いいとこ全部持ってかれちゃったわ」

杏子「悪いな」

ほむら「……じゃあ戻りましょう」

マミ「ふふ、そうね」

杏子「にしし」

                         ,-‐- 、
              ,..-──- 、       i    `ヽ、
-‐ 、_         ,.:::':::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、  |   、─ '
   `゙'ー- 、,∠:::::::::::::::;.-‐-v' ⌒`ヽ,‐、ヽ.j  ┌.’

テ    ,   ,  _,., 二>          ゙、:、lヽ=======ヘ==== 。  。 o   。
゙ー‐''"´`'7"::`''"´::::::;:ゝ   ___ ゝ   /,' ̄ ̄ .l |    ヘ      Σ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 'ニヽ  。
     /:::::::::::::::::::::{    // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.| |  ろ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄//‐゙i      |l .il i
    /:::::::::::::::::::::::;-゙   | |           | | Σ             | | l ・.l___l.ー'ノ !
   /::::::::::::::::::::::::( . u: : ..!l          | |  )               !ヽー'ノ     o    。
   /::::::::::::::::::::::::::丶: : : : : :`ー――――――| |  ⌒―――――――― `ー'  。.   | |  o
  i:::::::::::::::::::::::::::::::::7 : : : :    _       /| |       |ヽ======/l     。| |    。
  .l:::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ       ∠-‐-`  i‐/ | |       | |         | | 。   .| |   。
  l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー''、.      ,、__ノ/  | |       ``ー┬───┬‐' '       | |
  |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー─';;:.ィ     | |         | |     │       | |
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 .|:::::::::::::!   ノ:::::::::::( )::::/                     | |     │
─'──‐゙─'────"───────────────.| |     │─



まどか「あっ皆!!」

さやか「おー余裕そうじゃん!」

杏子「実際よゆーだったしな」

マミ「ええ、大した事なかったわ」

ほむら「そうね」

まどか「あはは、じゃあこの後みんなでどっか遊びにいこっか!」

さやか「おーいいね!みんなも来るでしょ?」

杏子「奢りならいーぜ」

マミ「今度は初めから私も一緒よ!!」

ほむら「そうね……私も行きましょう」


こうして無事に第一分岐点を過ぎた。

……それにもう、第二分岐点はもうない。……もう、その必用がないのだから。

さやか…




さやか「──さて、ついにワル夜の日が来ちゃったわけだけど」

マミ「……ここまで大した事してなかったけど大丈夫なの?」

ほむら「ええ、大丈夫。……ここからが本当の本番よ」

まどか「…今度こそ大丈夫だよね」

ほむら「ところでまどか、キュゥべえとは?」

まどか「……ううん、今回は一回も見てないよ」

ほむら「…そう、まぁ予想通りね」

さやか「私のところには来たよ?やっぱり恭介には音楽続けてもらいたかったし」

ほむら「…貴女のしたいことに無理に否定はしないわ」

さやか「いーよ、もう。吹っ切れたしね」

杏子「……まぁ、今回の敵は魔女じゃねーしな…でも、一応牽制はすんだろ?まぁ、そんぐれーなら巴マミと二人で十分だけどな」

マミ「ええ、倒すのではなく…動きを少しの間止めているだけであれば私達で十分ね」

さやか「おー頼もしいねぇ」

まどか「…それで、私はほむらちゃんと一緒にいればいいんだよね」

ほむら「ええ、…まどかにはもう一つやってもらう事があるけど……それは後で言うわ」

まどか「…うん、分かった。…私はもう我侭を言ったから、後はもうほむらちゃんの言うとおりにするよ」

ほむら「ええ、そうしてくれると助かるわ。…本当に」

さやか「じゃ、そろそろ行きますかぁー…私は指定の場所で……アレをやればいいのよね」

ほむら「ええ、貴女の役割も重要だわ。しっかりね」

さやか「まぁ、よくわかんないけどまかせて!」

杏子「じゃ、いくか」

マミ「ええ、本当の最終決戦…というわけね」






ワルプルギス「アハハハハ」

杏子「あー、何か前回よりも結界強くなってね?」

マミ「そうねぇ…でも、大丈夫でしょう」

さやか「んじゃ、手筈どおりにね。じゃ私は先に行ってるよ」ヒュン

杏子「…よし!じゃあアタシ達もいくぜ!!!」

マミ「ええ!」

ほむら「……そろそろ出てきたらどう?」

QB「…やあ、今回はどう悪あがきを見せてくれるんだい?」

ほむら「…そうね」

QB「楽しみだよ、君達がどうやってあの魔女を倒すのか」

ほむら「……いいえ、あの魔女はもうどうでもいいわ」

QB「…諦めるのかい?」

ほむら「…あの魔女はもう、どうでもいいわ」

QB「…そうかい、何か他に目的があるみたいだね」

ほむら「そうよ、今回はお前を消してやるわ…それで終わりよ」

QB「…?わけがわからないよ」

ほむら「…そう、なら教えてあげるわ…お前達の存在や、お前達のルールを逆手にとってね」

QB「…聞こうか」

ほむら「…まず、お前等は私と同じく記憶を過去の私のしてきたこと…それを全て知っているわね」

QB「ああ、そうだ。その通りさ」

ほむら「しかし、お前達の目的は簡単に言えばエネルギーの収集…合ってるわね?」

QB「まぁ、簡単にいえばね」

ほむら「なら、私のしてきた事はお前達にとって都合が悪いはず…なのにそれを見逃していた理由…いえ、泳がせていた理由」

ほむら「…それはお前達はなんらかの方法でエネルギーを別の因果律の世界、つまりお前達の世界に送っていた。…だから、私を利用する事でいつも一定以上のエネルギーを収集していた」

ほむら「…それがお前のノルマとかうんたら言ってたことじゃないの?」

QB「…ははは、その通りだよ。よくここまでたどり着いたね?…でもコレだけではどうにもならないよ」

ほむら「そうかしら?…いいえ、これで十分なのよ。お前等を消すには」

QB「どういうことだい?」

しえん

ほむら「コレが本当だって言うのであれば、ある事実が明白になる。…それはお前はやはり、この世界の因果のレールには乗っていない完全なイレギュラーだということ」

QB「……まぁ、そうなるね」

ほむら「そして、契約というシステム、魔法少女のルール。…コレを利用してお前を消す方法が確立できる」

QB「…?」

ほむら「あら、分からないかしら…?結局イレギュラーを消すには、イレギュラーの力しかないということよ」

QB「…願い…かい?」

ほむら「その通りよ」

QB「ははは!!それこそおかしいよ!君は前回まどかがあんな風になったのにまどかに契約させるつもりかい?」

ほむら「いいえ、契約はさせないわ」

QB「…?意味がわからないよ」

ほむら「…ふ、簡単よ。お前に願いだけ叶えさせてもらって後はトンズラってこと」

QB「馬鹿な、契約と願いは同じ事だ。願いを叶えたら僕と契約。これは変わらない」

ほむら「…そう?願い=契約ってわけではないのね、それこそ安心したわ。ありがとうねキュゥべえ」

しぇ

QB「……君の考えがまるでわからないよ」

ほむら「ふふふ、だってお前等のその契約システムって願いを叶えてから契約するんでしょ?」

QB「うん、その通りだ」

ほむら「ねえキュゥべえ……知ってる?……契約っていうのはね?…契約するとき、するほうとしてもらう方の双方がいなければ受理されないのよ?」

QB「…!!!!君は……」

ほむら「…流石に気づいたようね。…どう、コレが今までの集大成よ。…私の考えた、お前を完全に消す方法」

QB「…しかし、それを行えば…君だってただではすまないかもしれない……もしかしたら」

ほむら「……そうね、もしかしたら…。でも、もしかしないかもしれない」

QB「…そんな曖昧な状態なのに…たしかに君の言う事をすればたしかに可能だけど…」

ほむら「……ふ、一ついいことを教えてあげるわインキュベーター。…人間ていうのはね、いつも曖昧で不安定な生き物なのよ」



QB「…そうかい」

ほむら「……言っておくけど、前回と同じようにはいかないわよ」

QB「……?」


さやか「よーし!おっけー!」

杏子「チェ…魔女止めるのに精一杯だっつうのに…お掃除までさせられるとはな」


QB「…そういうことかい」

ほむら「…ええ、これであの時のような不意打ちはもう出来ない」

QB「…そうか、分かったよ。覚悟を決めたよ、暁美ほむら」

QB「僕はその願いが実現可能であれば拒否することは出来ないからね」

ほむら「…そう、じゃあ…私が勝つか、お前が勝つか…最後の賭けをしましょう」

ほむら「まどか!!」

まどか「…何?ほむらちゃん」

ほむら「…今からキュゥべえにこう言いなさい」ボソ

まどか「──ッ!!!それって…」

ほむら「…大丈夫」

まどか「でも!!それじゃあ今まで時間を戻ってきたほむらちゃんだって!!」

ほむら「……大丈夫よ、信じて」

まどか「…でも!!」

ほむら「…信じて、私は今まで何のために頑張ってきたと思っているの?」

まどか「……」

ほむら「大丈夫……そのはずよ、だって…貴女が教えてくれたのよ?」

ほむら「……奇跡はあるって」

まどか「…分かったよ、私ほむらちゃんを信じる」

ほむら「……ありがとうまどか、大好きよ」

まどか「…うん、私もだよ」



まどか「キュゥべえ」

QB「…いいよ、説明はいらない。さぁ、願いを言ってみたらどうだい?」

まどか「……うん」

まどか「……私の…ううん、ほむらちゃんの願いは…」




まどか「今、この瞬間から…この世界の因果律から外れた、全ての存在をこの世界から無かった事にして」

QB「……なるほど、面白いね。…そして滅茶苦茶だよ。……今までのどんな願いよりも、我侭で滅茶苦茶だ」

QB「……」

まどか「……どう」

QB「……おめでとう、まどか。…いや、暁美ほむら。…君達の願いはエントロピーを凌駕したよ」

QB「…じゃあ、今度こそここでお別れのようだ」

ほむら「……」

QB「……さて、どうなるのかな。僕は確実に消えるだろうから、奇跡は見れないけど…暁美ほむら、君はこの世界に認められるのかな──」

まどか「……消え…た…」




杏子「うお!!、どうなってんだ!!??魔女が消えていくぞ!」

マミ「…!! ちょ…私達の身体から…光が…」

さやか「……うわ…なんか…キレイ」

ワルプギス「アハハ…アハ…ハ……」


杏子「…魔法少女の状態が解けちまった」

マミ「…それにソウルジェムがなくなってる」

さやか「……そっか、終わったんだね……全部」



まどか「ほむらちゃん!!」

ほむら「……大丈夫、私は…」

まどか「消えちゃやだよ!!!」

ほむら「……どうだろう、…私はこの世界に…認められているのか…分からないから」

まどか「そんなことない!!ほむらちゃんはこの世界の人だよ!!!私はほむらちゃんが必要だもん!!!」

ほむら「…ありがとう」

まどか「やだ!!やだやだ!!」

ほむら「……私の祈りは届くのかな」





杏子「祈れば届くさ」

ほむら「─ッ!…杏子」

さやか「うんうん!大丈夫だよ!!私達友達だもん」

マミ「…少なくとも、私達は貴女を…貴女の考えを…貴女の存在を否定しないわ」

ほむら「みんな…!……そうなのかな」

杏子「願えば…奇跡は起きるさ」

さやか「そうだよ、何せ私達は魔法少女なんだよ?…奇跡も、魔法もあるんだよ」

マミ「そうね、魔法少女は奇跡を起こすわ…必ず」

まどか「うん、だから大丈夫…絶対!…私達が…そう願ってるもん」

ほむら「……私、消えたくない!!みんなと……一緒に…まどかとずっと一緒にいたい!!!




まどか「……ほら、ね?…奇跡は起きるんだよ。…ほむらちゃん」

ほむら「……そう…私、認められたのね…」

杏子「…さて、これで一件落着か」

さやか「魔女も消えたしね」

マミ「…でも、どうして消えたの?」

まどか「……奇跡の力だよ」

マミ「…そうね、それでいいわね…。奇跡が起きた……これ以上の理由はないわね」

ほむら「…ええ、そうね」



さやか「はー!気張ったら疲れちゃったよー…いきなりねむくなってきた」

杏子「…ああ、今日は疲れたぜ」

マミ「そうね、今日は帰りましょうか」

ほむら「……そうね」

まどか「…あ、そうだ!…ほむらちゃん」

ほむら「…何?」

まどか「…今日泊めてってよ…どうせ、今は皆避難所だろうし」

ほむら「…ええ、もちろんいいわ」

さやか「あー!ずるーい!!私も混ぜろぉ!!」

杏子「もちろんアタシもいいよな?」

マミ「仲間はずれは許さないわ!!!」

まどか「あはは、…じゃあ、帰ろっか。ほむらちゃん」

ほむら「…うん、まどか──」

────────────────────────────────


~5月初め~


私はまどかの家の前にいた。

ほむら「……」

少し暑くなってきた気温…懐かしい感覚、…私は自分の汗を手で拭ってインターホンを押した。

少しして、扉が開く…そこから顔を見せたのは、…私の大切で…大好きな友達。

まどか「あーやっと来た、遅いよほむらちゃん」

ほむら「…ごめんなさい、少し遅れてしまったわね」

まどか「まぁいいや、とりあえず中に入って!もうみんな待ってるよ」

ほむら「…ええ」



さやか「おーやっと来たか!遅刻だぞー!」

ほむら「ごめんなさいね」

杏子「ったく!!時間のルーズな奴はだらしねえんだぞ!次からは気をつけろよなー」

マミ「うふふ、もう来たんだしいいじゃない」

まどか「そーそー!じゃあ、皆もそろったとこだし皆でどこ遊びいくか決めよっか!」

さやか「じゃあ私海!!」

杏子「いや、まだそれははえーよ!無難に川とかは?」

マミ「ショッピングとかもいいわね」

まどか「じゃあもう全部行っちゃおうか!」

さやか「おーまどかそれいい!!賛成!!」

杏子「へへっそりゃいいや、これから忙しくなるな」

マミ「…友達とお遊び……最高だわ」

まどか「えへへ、あっじゃあほむらちゃんはどこ行きたい?好きなとこ行こっ」

ほむら「…ええ、そうね。じゃあ私は──」


私はこれから、まだ知らない未来へ歩みだす。…皆と……まどかと一緒に───

────────────────────────────────

───────────────────────

────────────────


「ふぅ、まさかあんな願いをすることでこの絶望から抜け出すとはね」

「今、この瞬間から…か、たしかにコレならあの瞬間までは魔女や、魔法少女、僕は存在していたわけだから…」

「因果律は一気に全てを変える事は出来ない。だから全てを捻じ曲げることもなく、キレイにその外れたものだけを消した…``形だけは``無かった事にしたわけか」

「…ま、でも奇跡がなければ…もっと違う未来になっていたかもしれないけどね」

「…それも彼女の強大な思いの力が成し遂げたということか…。……それだけに実に惜しい存在だったよ」

「まぁくよくよしてもしかたないよね!!さぁ、今日も仕事をしようかな」


「ねぇ…君、僕が見えるんだね!流石だ…君は十分な素質を持っている。…よし、何でも好きな願いを叶えてあげよう!…その代わりと言ってはなんだけど」


「僕と契約して魔法少女になってよ!」


FIN

一応コレで終わりです、まさかこんなに長くなるとは思ってなかったです
いや、この理屈はおかしい。という部分は所詮素人なんですみません
ハッピーエンドにしたかっただけなんだ
あとパートスレにして申し訳なかった…1スレで完結できなかったのはゴメンなさい



あとあんこちゃんは天使だからあんこちゃんはカッコイイ!!

とりあえず
残ったメンバーは魔法少女のままで
しかも魔女化の運命は残ったままなの?

>>451
QBがあの世界からはじかれたのでQBがいないということは
魔法少女なんてなかった→じゃあ魔女もいないね→みんな幸せ!
ほむほむがはじかれなかった理由はほむほむは元々この世界で生まれていて、この世界の因果そのもの
つまり世界に完全に関係ないものではなかった
それでも消えるかもしれないというのは本当に世界にそうみられているのが分からなかった
つまりまど神の力SUGEEってことです
QBは他の世界でがんばってるみたいだよ
記憶があるのはミサカネットワーク的なもので繋がっていたからということで

ほむら「私はただ貴女とずっと一緒にいたかった」
ほむら「私はただ貴女とずっと一緒にいたかった」 - SSまとめ速報
(http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1304507560/)
ほむら「私はただ貴女とずっと一緒にいたかった」2
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保守

ほむにゃんとか誰得だろ…変態ほむら系統と見せかけて、中身はいつものほむほむのままとかわけわからん

そんなことより、長い事書ききった>>1

そういえば、ティロフィナーレシリーズって暗黒魔界騎士編で止まってるんだっけ?
続き楽しみだな

と思ってググッて見たら、もう最終作来てたのか…マミさんは最高です!

マミ「ティロ・フィナーレ」
が一作目だよ。厨二に覚えがある人ならきっと楽しめる作品さ…ククク…

ほむにゃん俺得としか

終焉のティロ・フィナーレ、最高だった…
俺の中で未だに活動している厨二病から生まれ出でたもう一人の俺も、少し報われたぜ
俺の場合、別次元での活躍のほうが多いような気がするが…それはまた別のお話だな

>>484
そうだとして、別スレでやるべきだろう。そもそもが万人受けする内容じゃない上に他スレで書く、ってのはちょっとお行儀が悪そうだ

ほむら「今までの敗因……根暗な性格と、友達の少なさ」

でほむにゃんをやりたいんだけど…よろしければ誰かお願いできないか

最初30レスは前回の加筆修正版だけど、まだ書き溜め終わって無いからまたの機会にしよう
見かけたときは暇なら覗いてくれたら幸い。

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