ブラックジャック「ポケモンマスター?」レッド「…」(829)

グリーン「はい!レッドはカントー地方のチャンピオンなんです!」

ブラックジャック(…)

ブラックジャック「それで、私に何のようかね」

グリーン「レッドの無口を直してください」

レッド「…」

ブラックジャック「…」

グリーン「あらゆる病院にかかりましたがレッドに悪いところは何処もないんです」

ブラックジャック「精神科医に行きたまえ、この患者は私の専門外だ」

ピノコ「チャンピオン…頭がわゆいの?」

ブラックジャック「ピノコ!」

グリーン「ポケモン界の権威が精神病なんて噂が知れたらどうします?」

ブラックジャック「権威…ですかい、あんたはそんなもののために彼の『個性』をねじまげようと?」

ピノコ「ちぇんちぇー…」

レッド「…」

グリーン「『個性』ですまされればどんなにいいことか…」

グリーン(レッド…昔はもっと…)

ブラックジャック「…」

ピノコ「あたちポケモン見たことないのよさ!ちょっと見せてなのよさ!」

レッド「…」

レッド(カチッ)

ポン!

ピカチュウ「チュウ」

ブラックジャック「勝手に動物を入れるな!」

ピノコ「動物じゃないのよさ!」

グリーン「…それと…一つ気になることがあるんです」


ブラックジャック「ふむ…何も喋らずともポケモンと意思の疎通を?」

グリーン「はい…ポケモンバトルだけは抜群に強いです」

ブラックジャック「ポケモンバトル…か」

ブラックジャック「動物同士の戦いを楽しむ品のない遊びだ」

レッド「…!」ガタッ!

BJ「…どうした罵倒することもできないのか?」

レッド「…」

グリーン「レッド…」
ピカチュウ「チュウ…」

ピノコ「ちぇんちぇー…治してあげないの?」

BJ(…)

BJ「いいだろう、ただし報酬は5000万だ」

グリーン「なっ…!」

レッド「…!」

グリーン(噂に聞いてたけど高すぎる…しかし…)

レッド「…」

グリーン「いいでしょう、僕が払います」

レッド「!…」

BJ(…)

BJ「そうか、なら今日のところは帰りたまえ、グリーン君、患者と2人で話がある」

グリーン「!…はい」(僕のことを知っていたのか…?)

ピノコ「泊まっていけばいいのよさ」

BJ「駄目だ、余計なことを口出しされたくないからな」

ピノコ「もー、すぐ怒ゆんやから…」

そして…


BJ「私の聞くことに正直に答えるんだ」

レッド「…」

BJ「君は自分で無口を直そうという気はあるのか?」

レッド「…」

BJ「ハイなら首を縦にイイエなら横にふりたまえ」

レッド「…」

BJ「…」

レッド(うずうず…)

BJ「…」

レッド(ダッ!)

BJ「おい!どこに行く!」

ピノコ「アッチョンブリケ!」

レッド(はぁはぁ…)

ポンッ!

カビゴン「zzz…」

レッド(もふもふもふもふ…)

カビゴン「zzz…」

BJ「…」

ピノコ「あーんピノコもやるぅ~!」

BJ(直にポケモンを見るのは久しぶりだな)

BJ(不思議な生き物だ…)

レッド「♪」

BJ(無口には様々な原因があるが)

BJ(彼の場合はポケモンに大きく依存していることが原因のようだ)

レッド「♪」

BJ(かさ…)

BJ(出身地マサラタウン…)

ピノコ「あれ?ちぇんちぇーどこいくの?」

BJ「留守を頼んだぞ」

BJ「レッド…君、行こう」

レッド「…!」

ポンッ!

ピノコ「…」

ピノコ「アッチョンブリケ!!」

ピノコ「ちぇんちぇー待つのよさー!ピノコも行くー!」

レッド「…」(ぐいぐい…)

BJ「どうした?」

ピノコ「どこに向かってゆんだって聞いてるのよさ」

BJ「ピノコ、お前、言ってることが分かるのか?」

ピノコ「そんな気がすゆだけなのよさ」

BJ「お前さんの故郷に向かってるところだよ」

レッド「…」

レッド(ぐい…!)

BJ「お、おいなんだ…」

レッド「…」

ポンッ!

リザードン「バサバサ…」

レッド(ひょい!)

BJ「…」

レッド「…」

BJ「私に乗れと言っているのか?」

ピノコ「のゆーーー!!!」

BJ「…」(ズン…)

BJ(乗り心地は馬より最悪だな)

ピノコ「はやくのっけゆのよさ!!」

レッド「…」

リザードン「ばさ!!ばさ!!ばさ!!」

BJ(………!!)

ピノコ「うわぁー!!!」

レッド「…」

ばさ!ばさ!ばさ!

BJ(…!!!!!!!)

BJ「マサラまでどのくらいかかるのかね!?」
レッド「…」


瓢箪つぎ「とほほでごんす」

何時間か後…


ばさ!ばさ!ばさ!

BJ「…着いたのか」

レッド「…」

ピノコ「…」

BJ「酔ったなピノコ」
レッド「…」

BJ「…で、ここはお前さんの自宅かね」

レッド「…」

ガチャっ

オーキド博士「う~む!やっぱりママさんの入れるミルクティーはうまいのぉ~!」

レッドママ「あら博士、大袈裟!」

オーキド「いやいや本当じゃよ!わしは本当に…」

レッド「…」

トントントン…

ピノコ「レッド上に行っちゃったのよさ」

ママ「あら、お客さん!」

オーキド「むぉ?」

BJ「…私はブラックジャック。医者をやっている」

BJ「今日は息子さんの件で伺いたいことがあって来ました」

ママ「レッド?レッドが何か…」

BJ(………?)

BJ「彼は普段から一言も話さないのですか?」

ママ「話さない?レッドが?」

ママ「レッドはお喋りなほうだと思いますけど…ねぇ博士」

オーキド「むぉ?ああ!快活でいい子じゃぞ!」

オーキド「ブラックジャック君」

BJ(…!)

オーキド「こんな田舎町にも噂くらいは流れてくるもんじゃ」

BJ「…レッド君、きたまえレッド君」

ピノコ「レッドぉ~!」

BJ「レッド君!!」

オーキド「レッドが帰って来おったのか?」

ママ「あら久しぶり!」

オーキド「…じゃが、呼んでも来ないということは、もう行ってしまったのじゃろう」

BJ「何!?」

ダダッ!

ダダダ!

BJ(窓から…!)

カタカタカタ…

オーキド「あやつは自由な男じゃからのぅ!」

BJ(奴の無口の原因がまた一つ分かってきたな…)

ピノコ「もうレッドに会えないのぉ?」

BJ「…」

BJ「彼を探す方法はありませんか」

オーキド「ふむ…」

オーキド「ヤマブキシティのナツメなら分かるかもしれんのぅ」

オーキド「なんといってもあやつは超能力者だからのぅ!」

BJ(超能力?馬鹿な…)
BJ(いや、しかし…)

オーキド「会ってきたいのならワシのピジョンを貸そう!空を飛ぶを覚えておるぞ!」

BJ「この地方に電車とか飛行機はないのか」

オーキド「自転車の方がよかったかのぅ?」

BJ「いや、どうもありがとう」

ピノコ「え~!またおそや~!?」

ポンッ!

ピジョン「ピジョーン!」

ピノコ「大きなとりぃ~!!」

ピジョン「ピジョッッ!!」

BJ「な、なんだ…」

すりすりすり…

オーキド「ふぉっふぉっふぉっ!ピジョンなりの挨拶じゃのぅ!」

ピノコ「かわゆい~!」

BJ「…」

ママ「ブラックジャックさん、レッドにヨロシクね~!!」

オーキド「うむ!ワシからもよろしく頼むぞ!」

BJ「…ママさん」

ママ「はい?」

BJ「息子さんをかわいがるのは結構だが…甘やかしすぎるのは彼のためになりませんぜ」

ママ「…!」

BJ「オーキド博士」

オーキド「…なんじゃ?」

BJ「彼は『特別な』人間ですかね」

オーキド「…」

オーキド「ワシは…そう思っとる」

BJ「そうですか…」

BJ「私にはとてもそうとは思えませんね」

BJ「例えそうでも…」

ピノコ「ちぇんちぇーまだ~?」

BJ「…行こうかピノコ」

ばさばさばさ…

ピジョン「ピジョ~…」

ばさばさばさ…

ピノコ「どーちたのピジョン~」

BJ(…)

BJ(やるせなさなのかこの気分は…)

ピジョン「ピジョ~…」

BJ(…)

BJ(このポケモンは私の気持ちを感じとっているのだろうか…)

BJ(本当に不思議な生き物だ…)

数時間後…


ピノコ「ヤマブキシティなのよさ~!!」

BJ「ピノコ!もう夜中だ大声出すな!」

ピノコ「今日はどこでねむゆのよさ~」

BJ「野宿かな」

ピノコ「え~!やらやらやら~!!」

ピジョン「ピジョ」(くぃっ)

BJ「む?」

BJ「ポケモンセンター…?まだ空いているのか…」

がー…

ジョーイ「いらっしゃいませ」

BJ「ここは…ポケモンを預けることができるのかね?」

ジョーイ「はい!ポケモンの回復!治療!交換!お預かり!などなどさまざまなことができますわ」

ジョーイ「他にもトレーナーの食事や宿泊などのサポートを…」

ピノコ「泊まゆ!ピノコここに泊まゆ~!」

ジョーイ「あらあら」

BJ「ピノコ!」

ジョーイ「お嬢ちゃんこのピジョンのトレーナーなの?小さいのにスゴいわね~」

ピノコ「ピノコは18歳なのよさ!」

BJ(…いく宛があるわけでもない)

BJ(泊まるのと…情報収集、一石二鳥だ)

BJ「この町にはナツメという女性がいるそうだが…」

ジョーイ「ええ、この町のジムリーダーよ」

ピノコ「ジムイーダー?」

ジョーイ「ええそうよ、この町で一番強いの」

BJ「…そのジムリーダーに会うためにはどうすればいいんですかね」

ジョーイ「うーん普通、面会なんて滅多に通らないし…、ジム戦を申し込めばバトルはできるけど」

BJ(!………)

BJ「分かった、ありがとう。今日はここに泊まるよ」

ピノコ「やったーー!!!」

次の日…

BJ(…ポケモンバトルか…)

ピノコ「ねぇちぇんちぇ~」

BJ(私が…?動物同士で傷つけあうようなことを…?)

ピノコ「ちぇんちぇ~ってばぁ!!」

BJ「ん?」

ピノコ「買うのぉ買わないのぉ!早く決めるのよさ!」


モンスターボール「…」

グリーン「どうも先生」

BJ「!グリーン…君!なぜここに…」

グリーン「おじいちゃんから連絡がきてね」

BJ(おじいちゃん…?オーキド博士のことか?)

グリーン「あなたをナツメに会わせます」

BJ「!」

BJ「ありがたい」

グリーン「ただ…」

グリーン「あなたは僕たち、ポケモントレーナーのことを誤解しています」

BJ「…」

グリーン「正直言ってそれは気に食わないです」

BJ「…」

グリーン「何となくですが、今のあなたではレッドを変えられない気がします」

グリーン「アナタに依頼した僕が言うのもおこがましい話なんですが」

BJ「…」

ピノコ「何が言いたいのかじぇんじぇんわかんないのよさ」

グリーン「レッドはただの甘ったれじゃない!!」

グリーン「だからこそ!!治らないんです!!」

グリーン(はぁ…はぁ…)

BJ(……)

BJ「それで…私にどうしろと?」

グリーン「トレーナーになって頂きます」

グリーン「ポケモンはアナタが思っているほど生優しい生き物ではありません!」

BJ「…」

グリーン「ポケモン達は…」

グリーン「闘うことを望んでいる!!」

グリーン「格闘家が強い好敵手との戦いを望むように!!」

BJ「…」

グリーン「それの!」

グリーン「力添えをしていることの!!」

グリーン「どこがおかしいんですか!!」

BJ「…詭弁だな」

BJ「その論理に証拠はあるのかね?」

グリーン「あなたはもう気づいているはずだ」

グリーン「ポケモンは人間と心を通わすことができる」

BJ「…」

グリーン「ポケモン達の感情が伝わってくる」

BJ「…私はね…人間同士が殴りあうのも好きではないよ、本人が望む望まないは関係なしに」

グリーン「!」

BJ「だがその考えを矯正しようと思うほど傲慢でもないよ」

グリーン「…!」

BJ「すまないお金を貸してくれないか?」

BJ「ATMが見当たらなくてね」

BJ「モンスターボールが買えなかったんだ」

グリーン「…はい!」

BJ(生き物は死ぬほど苦しい思いをしてこそ得るものがあるだろう)

BJ(ただその『場』を…用意してやるだけさ…)

BJ「どんなポケモンがオススメなんだ?」

グリーン「そうですね…」

ピノコ「プリンがいいのよさ!」

瓢箪つぎ「作者の記憶が曖昧でどうすればいいか解らないでごんす!」

BJ「…」

BJ「ポケモンタワーから私を呼ぶ声がする」

~ポケモンタワー~

BJ「ポケモンの墓か…」

グリーン「幽霊が出るって噂ですよ、…とそれじゃ」

グリーン「僕はちょっとやることがあるので、ヤマブキシティで会いましょう」

ピノコ「ばいば~い!」

バイビー!


BJ「…さて…」

BJ(…グリーン…ここに嫌な思い出でもあったのだろうか…うっすら影が…)

ピノコ「お化けが出てもちぇんちぇがしゆつで直すから大丈夫なのよさ!」

BJ「超能力者に幽霊か…」

BJ(私も何度か不思議な患者をもったことはあるが…)

ゴースト「けけけ」

BJ「!!」

ピノコ「アッチョンブリケ!!」

ゴースト「けけけ」

ピノコ「お化けなのよさ!!」

BJ「いや、あれは…」(ポケモン…?)

ゴースト「けけけけ」
スゥ…

BJ「…私を呼んでいるのか…?」

BJ「!」

ピノコ「ちぇんちぇ!誰か倒れてゆ!!」

ゴースト「けけけけ」

BJ「お前さんの主人か」

ゴースト「けけけ」

BL(まだ若い…女性…)
BJ(これは…!)

ポロっ

つ睡眠薬

~省略~



BJの手術で助かった少女「ありがとう先生」
少女「お礼に先生になついてるゴーストをあげます」

ピピピ…


ゴーストはゲンガーに進化した!!


BJ「ポケモン!ゲットだぜ!!」



これちゃんと書いたらまる3日くらいかかるんじゃねーか?wwwwwwwwww

BJ(ゴーストポケモンゲンガー…)

BJ(まるで死神のようだな)

ゲンガー「べろべろ」

BJ(この仕事が終わったらキリコにくれてやろう)

~ヤマブキシティ~

BJ(…博士に借りたピジョンもあわせて2体…)

BJ (たどり着けるか?ナツメの所に…)

BJ(取り敢えず限界までレベルを上げておくべきなのか…)

BJ(しかしそんな時間は…)

ピノコ「ちぇんちぇー行くの?行かないの~?」

ポンッ!

ピジョン「ピジョッ!」

BJ「どうしたピジョン」

BJ「…!」

BJ(ここにきて…)

BJ(戦いたくない…だと!?)

ピジョン(自分、空飛ぶの仕事ですから)

ポンッ!

ゲンガー「べろべろべろ」

BJ「お前は…!」

ゲンガー(行きましょう…地獄の果てまで一緒に…)

BJ「…!」

BJ「…好きにしろ」

BJ「お前の自由だ」(ほっ)

ピノコ「一匹でのりこんじゃうの?ちぇんちぇ~」

ウィーン…

BJ「…」

スタスタ

ピノコ「なんか気味がわゆいジムなのよさ」

BJ(…おかしい…)

BJ(トレーナーが一人もいない)

グリーン「先生…」

BJ「!」

BJ「どうした!?ボロボロじゃないか!」

グリーン「すいません…ちょっと…張り切りすぎちゃいまして…」


~回想~

グリーン「――というわけだ。先生にはトレーナーのなんたるかを知ってもらおうと思ってる」

ナツメ「…」

グリーン「実力的には君と、天と地ほどの差があるだろうが…」

グリーン「くれぐれも叩きのめそうなんて思わないでくれ」

グリーン「先生の機嫌を損ねちゃ元も子もないからね」

グリーン「うまくいい勝負にしてポケモンバトルの魅力を教えるんだ!」

ナツメ「…」

ナツメ「レッド…」

グリーン「そう!全部レッドのため!」

グリーン「好きなんだろう?レッドのことが!」

ナツメ「…」

ナツメ「レッドは…」

グリーン「え?」

ナツメ「レッドはどう思ってるの…?」

ナツメ「レッドが望んだことなの…?」

グリーン「…ああ」

ナツメ「…」

グリーン(…君には嘘は通じない…)

グリーン(失敗か…?)

カチャ………


ナツメ「分かった!協力する!」

グリーン「え?」

カチャカチャカチャ…!!

グリーン(!!モンスターボールが…!!)

ナツメ「アタシ、レッドに協力する!!」

グリーン「!!!!」

ナツメ「レッドの声が聞こえるわ…」





ナツメ「アタシだけのレッド…」

グリーン(…まずい!!)

グリーン(もってて良かった催涙スプレー!!)

プシュ!!

ナツメ「ッッ!!!」

カチャカチャカチャ!!!

グリーン(モンスターボールは回収して…)

グリーン(しばらく身を隠すか、参るねまったく)

グリーン(…っと、その前に先生に連絡を…)

ナツメ「ユンゲラー…」

ユンゲラー「ユンゲラー!!!」

メキメキメキメキ

グリーン「かっアッッ!!!」

ナツメ「レッドの思うがままに…」

グリーン「…!!!」
めきめきめき…

グリーン(いけ…フー…ディン…)

カチッ!

ポンッ!

ナツメ「…」

フーディン「……」

フーディン「くわっ!!!!」

メキ……

メキャグキャゴキャ…

グリーン「…はぁはぁ…」

フーディン(ぐぐぐぐ…)

ユンゲラー(ぐぐぐ…)

めきめきめき…

ユンゲラー「…!!!」

グリーン「…」

(仕方がない…)


グリーン「教えてやろうか…」

グリーン「ポケモンバトルなら…」

グリーン「俺が!!一番!!強いってことを!!」

ボカァン!!!

ばらばらばら…





~回想終わり~

グリーン「先生…逃げてください…ナツメは…」

BJ(…!!すごい怪我だ!!)

BJ「喋らなくていい、すぐに出よう」

ピノコ「何がなんなのよさ~!!」

BJ「!!!」

グリーン「…どうしました先生…」

グリーン「先生…?」

カツーン…

カツーン…

カツーン…






レッド「…」

BJ(レッド…!)

グリーン「…どうかしましたか…先生…」

BJ「…いいや何でもない」

ピノコ「……」

BJ(偉いぞピノコ)

そして…


BJ「ありがとうございますオーキド博士」

オーキド「自分の孫じゃ当然じゃ」

グリーン「……」

オーキド「それで…」
オーキド「本当にレッドが…?」


BJ「恐らく…」

オーキド「なんたることじゃ…」

BJ「どんなにトレーナーとして優秀でも、彼は、年端のいかない少年です」

BJ「彼を叱ってやれる大人が必要だった」

オーキド「…」

BJ(幼なじみのグリーンには…残念ながら役不足だった…)

BJ「博士、世界には強いトレーナーがごまんといるでしょう」

BJ「レッド君よりも」

オーキド「…」

BJ「敗北を知れば彼の増長もとまるでしょう」

オーキド「いや…」

オーキド「あの子は…井の中の蛙ではない…」

オーキド「そもそもなぜ彼が増長していると分かる?そんな風には…」

BJ「あなた方の様子を見てれば分かりますよ!!」

オーキド「…!」

BJ「何かあればレッド、レッド、レッドだ!」

BJ「ポケモンバトルが強いことがそんなに素晴らしいことなんですか!?」

BJ「はっきり言わして貰いますがねぇ、私の生きてる世界ではポケモンなんて知らない人間もゴマンといますよ!」

オーキド「…」

オーキド「…負けたところで彼の中に何が残るじゃろうか」

BJ「!…あなたは『可能性』に賭けていないんですか!」

オーキド「…!」

BJ「医者は神じゃない、間違いもおこす」

BJ「私はいつも患者の命の可能性に賭けてきた!」

BJ「今回もそうするまでだ…!」

オーキド「ブラックジャック君!」

BJ「失礼します、仕事の途中ですので」

スタスタスタ…

BJ「行くぞピノコ」

ピノコ「あ~ん待ちゅのよさ~、バイバイお姉ちゃ~ん」

BJ「…」スタスタスタ

グリーン姉「先生!」
BJ「?」

BJ「あなたは…」

姉「グリーンの姉です」

BJ「…」

姉「レッド君…本当は優しい子だから…」

BJ「分かってます」

BJ「仕事がありますので」

姉「…」

オーキド「待つんじゃ~!!」

BJ「!博士」

オーキド「はぁ…はぁ…」

オーキド「紹介状…書いといた!」

BJ「…!」

オーキド「セキエイ高原に向かうといい、そこにいる四天王が力を貸してくれるじゃろう」

BJ「……ありがとうございます」

ピジョン「ピジョ~!」ばさばさばさ…

ピノコ「ねぇちぇんちぇー四天王ってどのくらい強い人たちなんらろうね~」

BJ「さぁね、私にトレーナーの強さはわからんよ」

BJ(生憎、私はまだその力を直接目の当たりにしてないからな)


ばさばさばさ…

ネタがキレた

その後…


レッド「すいませんでした」

シロナ「レッドが…」

ピノコ「喋ったのよさ…」

ダイゴ「…」

ワタル「…」

BJ「…」


>>1です

すいません休憩します
というかポケモンの知識が…ゲフンゲフン

2、3時間後に残ったら再開します

>>1
ブラックジャックがトレーナーになって治療&バトルで各地回って欲しかったなぁ、ピノコは要らない

>>1です

保守ありがとうございます

稚拙な文章で申し訳ないです
アクション描写も下手ですいません



>>152
たぶん一つ一つの町回ってエピソード入れてったらリアル2週間くらいかかる気がしてポケモンタワーで止めました

ピノコは状況説明とか間取りとか暗いブラックジャックとの対比とかで割と便利だったりします(要するにこっちの都合ry



再開します

レッド「…」


レッド「…」

レッド(…)

レッド(なつかしい夢…)

レッド(ヒトカゲ…)

レッド(はじめてのポケモン…)

レッド(かわいいなぁ…)

レッド(でもリザードンも)

レッド(かっこいいしなぁ…)

レッド(そろそろ)

レッド(新しいわざ…)

レッド「…」

その頃…

ばさっばさっばさっ

ピジョン「ピジョッ!」

ピノコ「やっとついたのよさ~」

BJ「…」(セキエイ高原にか…)

BJ(オーキド博士は既にレッドのことを知らせただろうか)

ジョーイ「ブラックジャック様ですね」

BJ「…そうだが」

ジョーイ「こちらへお越しください」

BJ「…」

ピノコ「え~休まないの~?」

BJ(ここは…)

BJ「私は挑戦者として来たわけではないぞ」

ジョーイ「四天王にお会いするにはここから進むしかありませんわ」

BJ「…いいだろう」

ザッ…

ビー!!!

BJ「!?」

ピノコ「アッチョンブリケ!!」

ジョーイ「ここからは貴金属類の持ち込みは禁止となっております」

BJ「これは医療道具だぞ!」

ジョーイ「決まりですので」

BJ(オーキド博士から本当に連絡うけたのか?)

がちゃがちゃがちゃ…

ピノコ「ちぇんちぇーのマント、凶器だらけなのよさ」

BJ「これでいいだろう!」

ジョーイ「一度に入れるのは一人となっております」

BJ「だとよピノコ」

ピノコ「ちぇんちぇー!!」

BJ「なぁに、すぐ戻ってくるさ」

ジョーイ「どうぞお進みください」

ピノコ「ちぇんちぇ…」

BJ「…」

ザッザッザッ…

BJ「…」

BJ(少し…寒くなってきたな…)

BJ(…これは…氷…?)

ザッ!


カンナ「待ってたわ、ブラックジャック先生」

BJ「…」

BJ「話は伝わっているようだが…オーキド博士からの紹介状がある受け取ってくれ」

ぽいっ

ぱし…

カンナ「…」

ビリビリ…

BJ「!?」

カンナ「なぜあなたに協力する必要があるの…?」

BJ「…!」

カンナ「レッドはポケモンチャンピオン!アナタはそれがどれほどのものか理解できていないようね!」

カンナ「私の使うのは氷ポケモン」

カンナ「氷はいいわよ」

カンナ「あなたのポケモン、カチンコチンで動けなくなっちゃうんだから!!」

BJ「…!」
(BJ:手持ちポケモン、ゲンガー一匹)

カンナ「いけっ!ジュゴン!」

シュッ!

ポンッ!

ジュゴン「ゴ~ン」

BJ「う…うむ…」(あれがスタンダードな出し方なのか…?)

BJ「い、行け!ゲンガー!」

ポンッ!

ゲンガー「べろべろべろ」

BJ「…」

ゲンガー「べろべろべろ…」

カンナ「ジュゴン、冷凍ビーム」

ジュゴン「ごーん」

ピィィィィン!!

パキィン!!


ゲンガー「イッテェー!!」

BJ「…」

BJ「ゲ、ゲンガー…冷凍ビーム!」

ゲンガー「!?」

>>176


訂正 冷凍ビーム→オーロラビーム

BJ「…」

ゲンガー「…」

カンナ「もう一度オーロラビーム!!」

ジュゴン「ごーん」

ピィィィィン!

パキィン!

ゲンガー「ヤメタゲテヨォ!!」

BJ「ゲ、ゲンガー!!」

BJ(ひょっとして、まずいんじゃないかこれは)

ゲンガー「…」

BJ「すまん、ゲンガー」

カンナ「もう一度!」

ジュゴン「ごーん」

ピィィィィン!

パキィン!

ゲンガー「スマンジャネーヨカス!!」

BJ「ああ!ゲンガー!!」

バタッ!ゲンガーは倒れた!

カンナ「まさか…もう終わり?」

ブラックジャックは目の前が真っ暗になりかかった!


BJ(…)

BJ(いや…まだ終わっていない…!)

カンナ「さあ、回れ右して帰りなさい」(…………)

BJ「…」

カンナ「何してるの!早くゲンガーをポケモンセンターに!」

BJ「ゲンガーはわたしが診よう」

カンナ「!?」

カンナ(まさか…!)

BJ(スゥゥゥ…)

すっすっ…

BJ(気を失っているだけだ…あれほど痛めつけられたのに)

BJ(目立った外傷がほとんどない)

BJ(…)

BJ(本当に不思議な生き物だ…)

カンナ「…」

カンナ「…アナタ医者だそうね」

BJ「そうだが?」

カンナ「ポケモンセンターに連れてったほうが早いし確実だと思わないの?」

BJ「その前にやれることがあるだろう…それに」

BJ「あんた、結婚は?」

カンナ「!さあね」

BJ「もしも子供がいたとしたら…」

BJ「自分の息子を機械に診察してもらいたいかね?」

カンナ「!…」

カンナ(……)

カンナ「先生」

BJ「なんだ」

カンナ「トレーナーになってからどのくらい…ですか?」

BJ「3日かね」

カンナ「…!」(この男は強くなれる…確実に…!)



こそこそこそ…

シバ(なんかおかしいような気がするが…)

キクコ(顔はツギハギだけどいい男だね…)

ワタル(ふーむ…)

こそこそこそ…

BJ「それで…そこに隠れてる3人は何なんだ」

四天王「!」

BJ「見てないでゲンガーを運ぶのを手伝ってくれ」

カンナ(モンスターボールの使い方も分かってないのか…)

ワタル(シュタッ!)

BJ「…」

ワタル「俺は四天王の大将!ドラゴン使いのワタルだ!」

ワタル「ようこそブラックジャック!歓迎するよ」

BJ「…」

BJ「自己紹介は後だ」

キクコ「おや、良く見るとなかなか鍛えられたゲンガーじゃないか」

BJ「!」

キクコ「あたしゃキクコだよ、オーキドとは顔見知りさ、あんたが産まれる前からねぇ…」

BJ「…」

シバ「おい」

BJ「!」

シバ「そのボールをゲンガーの上にかざすんだ」

BJ「…」

スゥ…

パョーン

パシュン!

BJ「!…」

シバ「心配するな、ボールの中は居心地がいいらしいぞ」

カンナ「さ…早くポケモンセンターに」

カンナ「私達と会う時間はいくらでもあるわ」

BJ「…」

カンナ「騙してごめんね!」

BJ「!…」

タタ…

ピノコ「ちぇんちぇー!」

BJ「おっと!ピノコ…」

ピノコ「ど~らったぁ?」

BJ「ポケモンバトルをしたよ」

ピノコ「えーー!!!勝ったのぉ!?」

BJ「とんでもないボロ負けさ」

ピノコ「アタチのちぇんちぇーになんてことすんのよさ!え…えーと…ちてんのお!」

BJ「私は無傷だぜピノコ」

BJ(だがやはり…いい気分ではないな…)

ピノコ「今日はゆっくり休むのよさ!」

次の日…


ワタル「でだ!」

ワタル「しょーじき!我々はあの糞餓鬼(レッド)にムカついてる!!」

BJ「…」

カンナ「アナタだけでしょ」

ワタル「はぁ!?」

シバ「トレーナーの才に年は関係ない」

シバ「人格の有無も、な」

ワタル「俺は初めて会った時からピィーンときてたぜ…ほら、あれだ!無口で無愛想で…あの根暗野郎!」

カンナ「でも笑うと可愛い顔するのよね」

キクコ「ふぇっふぇっ」

ワタル「おォいッッ!!」

BJ「…」

BJ「あなた達がどういう目で彼を見ているのかは大体分かった」

BJ「それで、私に協力してくれるんだろう?」

シバ「…」

ワタル「当然!」

カイリキ―「ウホッ」
シバ「」

BJ「具体的には?」

ワタル「特訓してやる」

BJ「!?」

BJ「待て、奴に勝てるトレーナーを紹介してくれるんじゃなかったのか?」

キクコ「ふぇっふぇっそんな奴、どこ探したって見つからないよ…」

BJ「……!」

カンナ「アタシも心当たりないわね…シバは?」

シバ「グリーンが負けたとなると…ぬぅ…」

ワタル「まぁ、俺が本気出せば勝てるけどな」

BJ(本当にいないのか…)

カンナ「アナタが勝つのよブラックジャック」

BJ「…!」

カンナ「アナタにはその資格も資質もある」

BJ「馬鹿な!」

カンナ「アナタの患者でしょう?」

BJ「…」

カンナ「てゆーか患者に見離されてるのよアナタ」

BJ「!それは違う!」

シバ「とにかく」

シバ「我々が出来るのは今伝えたことだけだ」

BJ「それだけ…?『特訓』だけってことか」
シバ「そうだ」

BJ「……」

カンナ「先生はきっと強くなれる」

BJ(……)

BJ(私はオーキド博士にレッドのことを『特別じゃない』と言った…しかし…)

BJ(この世界では間違いなく特別だ…)

BJ(認めよう…彼の才能を…)

BJ「だが」

BJ「私には外科医としてのスキルがある」

四天王「…」

BJ「人はそれを『才能』と呼ぶ」

四天王「…」

BJ「そしてそれは世界一だと褒め称えられている」

四天王「…」

BJ「そんな私でも数えきれないほどの失敗をしてきた…」

四天王「…」

BJ「……」

BJ「可能性があるのなら」

BJ「賭けよう」

そして…

カンナ「家庭教師のカンナです♪」

ピノコ「…」

ピノコ「なんか変なのがきたのよさ」

カンナ「…!」

BJ「いいんだピノコ、入れてくれ」

ピノコ「…」

カンナ「お、お子さんが…いらっしゃったんですか」

ピノコ「奥たんらのよさ!」

保守

BJ「タイプ?相性?ふむふむ…」

カンナ「二つのタイプをもったポケモンもいて…」

BJ「なるほど…」

ピノコ「…」

ピノコ「暇なのよさ」

午前の部終了


ワタル「なんだ、手持ちはまだ一匹なのか」

BJ「まずいかな」

ワタル「まあ、そうだな…」(一匹しか持ってないトレーナーに四天王全員、負けたことあるけど)

ワタル「とにかく!今の手持ちを鍛えておいて損はなかろう!!」

BJ「…」

ワタル「ゆけ!!カイリュー!!」

シュン!!

ポンッ!

カイリュー「りゅー」

BJ「…」

ぽいっ

ポンッ!

ゲンガー「…」

ワタル「駄目だ!」

BJ「え?」

ワタル「やる気あんのか『ぽいっ』て!!」

BJ「やる気はあるが?」

BJ「はやくしてくれ時間がおしい」

ワタル「…」

BJ(ドラゴンポケモン、カイリュー…)

BJ(覚える技はなんだ…?)

BJ(…)

ワタル「破壊光線だ」
BJ(破壊光線はノーマル技…)

BJ「シャドーボール…」

ゲンガー「…」

BJ「おいゲンガー」

BJ「怒ってるのか?」


ズガーンッッ!!!!
もくもくもく…

BJ(うむ…ダメージはないが…)

ワタル(!…バッジがないのか)

ワタル(…)

ワタル(ボコりほうだいだぜ)

BJ「おいゲンガー」

ゲンガーは寝始めた

ワタル「破壊光線はノーマル技!ゴーストタイプには効かない!もう忘れることはないだろう!」(だがしかし…)

BJ「おい!」

ゲンガー「zzz…」

ワタル(いまいち燃えないな)

保守

>>1だけど

どーすりゃいいんだこれ
寝るタイミングが分かんねぇw


普通続き書きたいときは建て直したりするものなのか?

>>1です

よし!分かった!

第一部 完!

ここまで読んでくれた人
ありがとうございました

朝残ってたら続き書くか、気が向いたら建て直します

暇だし寝るまで保守しといてやるよ

もし落ちたら何時頃立て直すんだろ

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

保守

ほしゅ

保守

保守

保守

ほしゅ
もう寝る
あとよろしく

>>1です

まだ残ってたw

保守ありがとうございます

投稿速度が遅いので書き溜めては?との意見がありましたが、正直、リアル時間的に二度手間ですので今まで通り投稿させてもらいます

(落ちたときはその時はその時で)


再開します

ワタル「お前のゲンガー!言うことを聞かないみたいだな!」

BJ「…」

BJ(信頼がなくなってしまったのか…)

BJ「…」

ワタル「バトルで言うことを聞かせるにはバッジが必要になる!」
BJ「?バッジ?」

ワタル(…)

ワタル(とりあえずブルーバッジ…いや、レインボーバッジってところか…)

ワタル「タマムシシティに行ってこい!」

ワタル「その町のジムリーダー、エリカからバッジを貰ってくるんだ!」

BJ(……)

ゲンガー「zzz…」

BJ「バッジがあれば言うことを聞くようになるのか?」

ワタル「…いや」

ワタル「…とにかくさっさと行ってこい!実戦訓練はそれからだ!」

BJ「…ふ…」

BJ「分かりましたよ、『先生』」

ワタル「…」(……)

ワタル「最低限の助言をしただけだ」

ワタル(…………)

ピノコ「ちぇんちぇーどこいくの~?」

BJ「ん、タマムシジムのジムリーダーに会ってくる」

ピノコ「タマムチジム~?」

BJ「タマムシシティにあるらしい…都会だそうだ」

ピノコ「いくいくいく~!」

キクコ「ふぇっふぇっ、気を付けてなぁ…」

BJ「…」

BJ「はい」

ピジョン「ピジョ~ン!」

ばさばさばさ…

ばさっばさっばさっ…

~タマムシシティ~

シュタっ!

BJ「空を飛ぶのもなれてきたな」

ピノコ「…」

BJ「そうでもないか」

ピノコ(ぐいぐい…)

BJ「なんだ?…デパートか、遊びに来たんじゃないぞ、ピノコ」

BJ「何?トイレ?仕方がないな…」

ウィーン…

店員「タマムシデパートへようこそ!」

BJ「ちょっとすまんがトイレはどこかね?」

店員「あちらに見えます角を右に曲がりまして――」

BJ「ほら、行ってこいピノコ」

ピノコ「………!」(だだだだだ…)

BJ「…この町には…エリカというジムリーダーがいるそうだね」

店員「!はい、それが何か…」

BJ「どういう人なのか知らないですかい?」

店員「この町でエリカ様のことを知らない人間はおりませんとも!」

店員「エリカ様は優しく、美しく、それでいて強い、我が町が誇るジムリーダーですわ!」

BJ「タイプはなんだね?」

店員「は?」

BJ「何タイプのポケモンを使うのかね?」

店員「え、ええ草タイプの………!あなた、トレーナーですか!?」

BJ「いいやただの医者さ」(念のため…だな…)

ピンポンパンポ~ン…

アナウンス「セキエイ高原からおこしの…ブラックジャック様…お子さまのピノこちゃんが…一階…児童お預かり所に…………ピノコはおくたんらのよさ!」

BJ「…」

瓢箪つぎ「おむかえでごんす」


ウィーン…

店員「またお越しくださいませー」

BJ「さぁ行くぞピノコ」

ピノコ「…」

BJ「飴かってやったんだから機嫌直せよ」

ピノコ「ちぇんちぇ~…」

~タマムシジム~

BJ(……)

BJ「……」

ウィーン…

一同「いらっしゃいませ~」

ピノコ「!!女の子ばっかりなのよさ」

BJ「エリカというジムリーダーはどなたかな?」

ス…

エリカ「わたくしでございます」

BJ「…話は伝わっていますか?」

エリカ「はい」

エリカ「どうぞ奥の間に…」

エリカ「ああ、その前に…『奥様』はここでお待ちして頂けますか?」
ピノコ「!!」

ピノコ「奥たんらってちぇんちぇー!」

BJ「…」

ピノコ「ピノコがいないかやってスケベなことしたやゆうちまちぇんかやね」

エリカ(にこ…)

BJ「…」

す…す…す…

エリカ「こちらになります」

BJ「…」

エリカ「どうぞ」

BJ「…」

エリカ「…」

つお茶

BJ「…」

エリカ「それで…」

エリカ「ヤマブキジムでレッドさんを見られたんですか?」

BJ「…」

BJ「そうです」

エリカ「…それで…ナツメは…ヤマブキジムのジムリーダーは…」

BJ「私は見てませんが」(…そういえば、グリーンが何か言いかけてたような…)

エリカ(ナツメ…)

エリカ(いつもレッドを見る目が違っていた…)

エリカ「あのっ」

BJ「すいません」

エリカ「いえ、そちらからどうぞ」

BJ「いや、そちらからうかがいましょう」

エリカ「…」

BJ「…」

エリカ「レインボーバッジ…」

BJ「!…」

エリカ「これをつけるとレベル50までのポケモンが言うことを聞くようになります」

BJ「はい」

エリカ「本来ならば、私に勝った者にのみ、与えられる…いわば称号でもあります」

BJ「はい」

エリカ(…この方がレッドさんを倒すために…)

エリカ(レッドさん…)

BJ「…」

エリカ「あなたにレッドさんは、倒せません」

BJ「!」

エリカ「あの方はただただ…純粋な方です」

エリカ「あなたのように…昨日今日トレーナーを始めた人間になんて…!」

BJ「…」

BJ「…好きなのか?彼のことが」

エリカ「!」

エリカ「///…」

BJ「ならあなたが一番よく分かっているはずだ」

BJ「彼は誰のものにもならない」

BJ「恐らく…あなたにも興味がないでしょう、これっぽっちも」

エリカ「!」

BJ(何を言っているんだ私は…レッドのことを、まるで知りつくしたかのような…)

エリカ「それでも…私は…お傍にいれたなら…」

BJ「傍にいてどうします?人間、年をとる」

BJ「純粋なあのまま、よぼよぼのジジイになっても、あなたは彼のことを好きでいられますかね」

エリカ「…」

BJ「…」

エリカ「はい」

エリカ「バッジが欲しければ」

エリカ「実力で奪ってください」

BJ「……」

エリカ「自然を愛するポケモン使い!エリカ!参ります!」

BJ(こうなるのか…)

BJ手持ち、ゲンガー一体

エリカ「出番ですウツボット!」

ポンッ!

ウツボット「ぼん」

BJ「…」

ぽいっ

ポンッ!

ゲンガー「べろべろべろ」

BJ「ゲンガー…『舌でなめる』だ」

ゲンガーは無視している!

エリカ(負けない!わたくしは絶対に負けない!)

エリカ「ウツボット!『はっぱカッター』」

ウツボット「ぼぼん」

ザシュッ!!

ゲンガー「フワァ…」

効果は今ひとつのようだ!

エリカ(…それにしても…!)

BJ(全く削れない…!)

BJ(レベル差か…!)

ゲンガー「むにゃむにゃ」

エリカ(それなら…)

エリカ「毒の粉!」

ウツボット「ぼん」

ふぁああああ…

BJ「毒タイプは毒状態にならない、どうした?ジムリーダーだろう?」

エリカ(かぁぁ…!)

ゲンガー「ぱちっ!」

BJ「おっ」

エリカ「!」

ゲンガー「ホノオノパンチ!!」

ズガボゥッ!!

ウツボット「ぼん!!!!!」

ウツボットは倒れた

BJ(技マシンで『ほのおのパンチ』を覚えさせておいたのは正解だな)

エリカ「……!!」

エリカ(レッドさん…!)

エリカ(初めてお会いした時から、わたくしはアナタに惹かれておりました)

エリカ(アナタとポケモンたちはまるで本物の家族…いえ)

エリカ(まるで、血を分けた兄弟!)

エリカ(羨ましいと思いました、わたくしもあのように、ポケモンたちと心を通わせることができたら…)

エリカ(…いつの日か…わたくしの中で『無理だ』と結論が出たその日から)

エリカ(アナタは憧れから…崇拝の対象へと変わりました)

エリカ(レッドさん…アナタはまるで…ポケモン…)

………

ゲンガー「ホノオノパンチ!ホノオノパンチ!ホノオノパンチ!」


BJ「…最後の一体だ…」

エリカ「行きなさい…ラフレシア…」

ポンッ!

ラフレシア「ハナ~」

BJ「…」

BJ「ゲンガー、任せたぞ」

ゲンガー「zzz…」

ゲンガー「ホノオノパンチ!!」

ボボゥ!!

ラフレシア「!!!!」

ラフレシアは倒れた!!

エリカ(…)


エリカ「…レインボーバッジです」

BJ「…」(カチャ…)

BJ「傷ついたポケモン、私が診ましょうか?これでも医者の端くれでしてね、応急措置くらいならできる」

エリカ「いいえ、ありがとうございました、素晴らしいバトルでしたわ」

BJ「そりゃお世辞ですかい」

エリカ「…」

BJ「それじゃあ」

スタスタスタ…

エリカ「お気をつけて…」

スタスタスタ…

ピノコ「ちぇんちぇー勝ったのぉ!?」

BJ「ああ、まぁ、な」

ピノコ「さっすがちぇんちぇーピノコの旦那さん!ピノコちぇんちぇーらーい好き!」

BJ「ピノコ、あんまり一人の人間を崇拝するもんじゃないぜ」

ピノコ「えぇ?」

BJ(その人間の違った一面を見たとき)

BJ(存外、がっかりするものだからな…)

ザッザッザッ…

~セキエイ高原~

ワタル「戻ってきたか!」

BJ「…ああ」

ワタル「バッジは手に入れられたか!?」

BJ「この通り」キラン
ワタル「ふむ!」(…………)

ワタル「しばらく休むといい!実践訓練は疲れがある程度とれてからだ!」

BJ「!…」

ザッザッザッ…

シバ「エリカは強かったか?」

BJ「!」

BJ「…やはり、バトルすることを知っていたのか」

シバ「バッジは『強さ』の証、当然だ」

BJ「今度からは前もって言っておいてくれると助かるんですがね」

シバ「まだ、本当の意味で、お前のことを認めていないのかもしれんな」

BJ「疲れてるんだ、そこをどいてくれ」

シバ「…」

ザッザッザッ…

次の日…


カンナ「ポケモンの解剖図解?」

BJ「ああ、用意できるか?」

カンナ「出来ないことはないと思うけど…」

カンナ「何に使うの?」

BJ「私は医者だ、詳しい構造が知りたい」

カンナ「分かったわ」

BJ「あと、集められる限りの医学書も頼む」

カンナ「集められる限りって…この部屋に入んないわよ」

BJ「頼む」

そして…

どっさり…

カンナ「まだご所望なら、もう一部屋借りることね」

BJ「ああ、ありがとう」

BJ「…ゲンガー」

ポンッ!

ゲンガー「べろべろべろ」

BJ「お前も一緒に勉強するんだ」

ゲンガー「!?」

カンナ「勉強って…ポケモンには無理よ」

BJ「そうかね?人間より知能の高いポケモンもいると、どこかの記事で読んだが」

ゲンガー(いや、無理無理、勘弁しろよ)

BJ「ゲンガー座るんだ」

ゲンガー(いやいや…)

BJ「ゲンガー!!」

ゲンガー「!!」

ゲンガー「…」

カンナ(泣いてる、ゲンガー…)

BJ「…」

ぺら…ぺら…

ゲンガー「…」

ゲンガー(うつら…うつら…)

ゲンガー「zzz…」

BJ「ゲンガー!!」

ゲンガー「!!」

ゲンガー「…」

カンナ(泣いてる、ゲンガー…)

ゲンガー(…)

ダッ!

BJ「おい!こら!」

BJ「戻れ!」

ぽいっ

パョーン

ポゥン!


モンスターボール(ガタガタガタガタ!)

BJ 「……」

BJ「―というわけなんだが」

ワタル「そりゃそうなるだろ」

カンナ「っていうか勉強させてどうしたいの?」

BJ「さて、ね」

BJ「とにかくやる気を出させたい、何かいい方法はないだろうか」

シバ「肉体の鍛錬なくして頭は鍛えられん」

シバ「次の実戦訓練、俺のところに来い」

BJ(実戦は久しぶりだな…)

そして…


シバ「きたか…」

BJ「…」(岩だらけだな)

シバ「先手必勝!!いけ!イワーク!」

シュッ

ポンッ!

イワーク「ロォォォォ!!」

BJ「…ゲンガー」

ポンッ!

ゲンガー「…」

シバ「『じしん』だ!イワーク!」

イワーク「ロォォォォ!!!!」

ズガァン!!!!


ゲンガー「イチゲキシッ!!」

ゲンガーは倒れた!

BJ「ゲンガー!!」

BJ「おいシバ!」

シバ「…」(どっさり…)

BJ「…なんだそれは」

シバ「元気のカタマリだ」

シバ「訓練はまだまだ始まったばかりだぞ?」

BJ「…!」

>>1です

少し休憩します

1、2時間後にスレが残ってたら続き書きます

>>1です

再開します

ゲンガー「…」

BJ「…」

シバ「まず、ゲンガーには『浮遊』という特性がある」

BJ「浮遊?」

シバ「地面タイプの技が効かない特性だ」

BJ「ゲンガーは浮いてないぞ」

瓢箪つぎ「作者も納得がいかないでごんす」

シバ「それはお前が指示しないからだ」

BJ「…!」

シバ「専門知識をつめこむ前に基礎ができていないと足元をすくわれるぞ」

BJ「反論のしようもない」

シバ「そして、それはポケモンも同じこと」

BJ「…」

シバ「つまり、毎度毎度指示だけしておいて『なぜ』その行動をするべきなのかを教えないと本来の力を発揮することはできないということだ」

BJ「そうだな」

シバ「その『なぜ』を教えることは、お前が考えている以上に重要だぞ」

シバ「ただただ、無意味と思える、単調な作業を繰り返すことほど苦しいことはない」

BJ「…」

シバ「お前のゲンガーのことだ」

BJ(…)

シバ「もっとポケモンに心を開き全てを伝えろ」

シバ「そして、達成感を与えてやるのだ」

BJ「…」

BJ(ゲンガー)

BJ(言わなくても理解していると思ってたんだがな)

BJ(全ては、お前を強くするためなんだぞ…)

ゲンガー「…」

シバ「受けとれ」

ひゅっ

ぱしっ!

BJ「!…」(元気のカタマリ…)

シバ「さあ、今学んだことを伝え、実行してみせろ!」

BJ「…ふ」


そして…

ピノコ「おかえいなちゃいちぇんちぇー」

BJ(どこかにポケモンを軽んじる気持ちがあったのだろうか…)

BJ(ゲンガー…)

ピノコ「ちぇんちぇぇ?」

ポンッ!

ゲンガー「…」

ピノコ「わっ!」

BJ「…」

BJ「強くなりたいだろう?」

ゲンガー「べろべろべろ!」

BJ「なら、死ぬほどの努力をしなきゃな」

そうしてしばらく月日が流れた…





ワタル「修行は終わりだと!?」

BJ「ああ」

カンナ「どうするつもりなの?」

BJ「ナツメのところに行く」

BJ「ゲンガーも言うことを聞かない、バッジも欲しいしな」

カンナ「その後は?」

BJ「レッドを探す、それだけだ」

ワタル「俺達に勝てたことのないお前が!行ってどうする!」

キクコ「いかしておやりよ」

ワタル「ばーさん!!」

キクコ「馬鹿は死ななきゃ治らないって言うしねぇ…ふぇっふぇっ」

BJ「……」

BJ「ありがとうございます」

キクコ「ふぇっふぇっ…」

ワタル「…」

カンナ「…」

シバ「…」

BJ「ありがとうございました」すっ…


スタスタスタ…

ピノコ「あれ?ちぇんちぇーろこいくの?」
BJ「行くぞピノコ」

ピノコ「ん~ピノコ、今日はおゆすばんしてゆ~」

BJ「ここにはもう戻らない」

ピノコ「!」

BJ「行くぞ」

ピノコ「アッチョンブリケ!」

ワタル「待て!」

BJ「!」

ワタル「…」

BJ「…」

ワタル「連れてけ!俺のカイリューだ!」

ヒュッ

パシッ!

BJ「…」

BJ「せっかくだがこれはお返ししますよ」

ヒュッ

パシッ!

ワタル「なッ!?」

BJ「あいにく様、私のパーティーはいっぱいでしてね」

ずら…

ワタル「!…いつのまに…!」

ワタル「お前!俺たちを相手に手加減していたのか!?」

BJ「そんな馬鹿な、機会がなかっただけさ」

ワタル「…………!」

ワタル「行け!!ブラックジャック!!」

BJ「では…」


スタスタスタ…

ピノコ「ちぇんちぇーいつポケモンちゅかまえてたの?」

BJ「いつだろうな、ほら行くぞピノコ、懐かしきヤマブキシティだ」

ピジョン「ピジョ~!」

ばさばさばさ…

~ヤマブキシティ~

スタッ

BJ「…」

ピノコ「ちゅいたのよさ~」

BJ(私がこの地方でマサラの次に来た町だ…)

BJ(レッドの居場所を聞くためにこのジムへ…)

BJ(グリーン……レッドは一体…?ナツメは…?)

ウィーン…

ピノコ「あいかわやず暗いジムなのよさ」

ナツメ「…」

ピノコ「わっ!」

BJ「ナツメ…さんでよろしいかね」

ナツメ(とことことこ…)

ピノコ「奥にいっちゃうのよさ」

BJ(…)「ピノコ」

ピノコ「なんなのよさ」

BJ「外で待ってろ」

ピノコ「え~!!」

BJ「足手まといだ」

ピノコ「アッチョンブリケ!!」

BJ(なんにせよいい予感はしないんでね…)

BJ(スタスタスタ…)

BJ(不思議な気分だ、屋内は複雑なのにどの道を進めばいいか、確信がもてる…)

スタスタスタ…

ギィィィ…

BJ「!…」

BJ「…広い部屋だな」

ナツメ「…どうぞ座って」

BJ(随分立派な机と椅子だな)

ナツメ「何しに来たの?」

BJ「レッド君を探している、そのためにいろいろ協力してほしい」

ナツメ「レッドと会って何するの」

BJ「彼とバトルする」

ナツメ「勝てるの?」

BJ「おまえさんの協力がいる」

ナツメ「あら?外に…小さい子供がいるわ、先生の子供かしら」

BJ「!!知らん、私には子供はいない」(……)

ナツメ「先生は嘘つきね」

BJ「わたしは嘘などつかん」

ナツメ「そうかしら」

ナツメ「人間は皆嘘つきよ」

ナツメ「正直なのはレッドだけ」

BJ(………)

BJ「君は人に嘘をついたことがないのかね?」

ナツメ「…」

ナツメ「ずぅっと嘘つきって呼ばれてた…」

ナツメ「アタシの力は本物なのに」

BJ「…」

BJ「超能力ってやつですかい」

ナツメ「でもいいの、アタシは特別だから」
ナツメ「レッドと同じ、特別」

BJ「ほぅ…」

BJ「君は自分のことを特別だと思うのかね」
ナツメ「ええ」

BJ「私は昔、超能力者と呼ばれる人間に二人も出会ったよ」

BJ「君で三人目だ」

ナツメ「…」

BJ「この世で自分だけだと思っていたかね?」

ナツメ「…」

BJ「さて、お喋りは終わりだ、レッド君はどこにいる?」

ナツメ「…」

BJ「おい?」

ナツメ「…」

BJ「やれやれ今度はだんまりか…」

ナツメ「…」

ナツメ(おかしい…)

ナツメ(レッドの心が見えなくなった…)

ナツメ(なんだろうこの感覚は…)

ナツメ(おかしい…何かがおかしい…)

ナツメ(レッド…)

ナツメ(初めてジムに来た時は今みたいに心が読めなかった…)

ナツメ(心が読めない人間は初めてだった…)

ナツメ(レッドは特別…アタシと同じ特別…)

ナツメ(いつからだろう…彼の心が読めるようになったのは…)


ナツメ(彼はチャンピオンになった…)

ナツメ(その時私は…彼が本当に特別なんだと確信すると同時に…)

ナツメ(私とは『違う』特別だと気付いた)

ナツメ(その時からだ…彼の心が読めるようになったのは…)

ナツメ(それで一層親しくなれた気がした…)

ナツメ(そうすることで彼と『同じ』と言える理由ができた…)





ナツメ(本当は彼の心なんて読めてなかった)

ナツメ(私自身の)

ナツメ(願望だった)

ナツメ(ガタッ!)

BJ「どうかしたかね?」

ナツメ「グリーン…グリーンは…」

BJ「グリーン?グリーンは今…」(………)



グリーン「ボンジュール!」

BJ「!?」

ナツメ「!?」

BJ「グリーン!どうしてここに!」

グリーン「おじいちゃんから…」

BJ「ケガは大丈夫なのか?」

グリーン「あれからどんだけ経ったか忘れたんですか」

ナツメ「…」

グリーン「よっ!」

ナツメ「…」

グリーン「ナツメはレッドにぞっこんだからな!!」

ナツメ「なっ…」

BJ「……」

グリーン(ナツメ…)

グリーン(きっとアナタが『気がつく』きっかけを作ってくれたんですよ)

BJ(……?)

グリーン「ブラックジャックさん!」

BJ「ん…」

グリーン「実は僕、ケガが治ってから、ジョウト地方と行き来してまして」

グリーン「ある、噂を耳にしました」

BJ「噂?」

グリーン「最近、シロガネ山の山頂に『赤い亡霊』が出るそうです」

BJ「『赤い』…亡霊か…」

グリーン「ええ、あまりに強すぎて、亡霊なんじゃないかって噂されてるんです」

BJ「…!」

グリーン「行って…くれますか?」

BJ「…」

BJ「もちろんだ」

ナツメ「…グリーン…レッドは…」

グリーン「…そうだよな!イイヤツだよな!レッドは!」

ナツメ「…グリーン」
グリーン「またな!ナツメ!」

ナツメ「…!」

バイビー!


……………


ピノコ「ちぇんちぇーどーちてグリーンといっちょに出てこなかったの?」

BJ「長居しても一銭にもなりゃしないからな…」

BJ「ふ…」


ザッ!!

グリーン「急にいなくなってて焦りましたよ」

BJ「ん?」

グリーン「僕も一緒に行きます」

BJ「…好きにしたまえ」

ピノコ「みんらで行くのよさ!」

ぽいっ

ポンッ!

ピジョン「ピジョ~ン!」

BJ「頼むぞピジョン」

ピジョン(すりすりすり…)

グリーン「…」

BJ「君も乗るかね?」

グリーン「…いえ、僕のポケモンで後から着いていきます」

BJ「分かった」

ピノコ「おそやはもうなれたよのさ」


ばさっばさっばさっ…

レッド「…」

レッド「…」

レッド「…」

レッド「…」

レッド「…」

レッド「…」

びゅおおぉぉぉぉ!!

グリーン(すごい吹雪だ…!)

グリーン「ブラックジャックさん!」

BJ「なんだ!」

グリーン「いったんここで降りましょう!!」

BJ「なんだ!!」

グリーン「降りましょう!!!」

BJ「……!!!!」

びゅおぉぉおぉ…


ピノコ「死んじゃうのよさ」

ザフッザフッ!!!

瓢箪つぎ「着陸したでごんす!」

グリーン「ブラックジャックさん!ここはいったん天気がよくなるのを待ちましょう!」

BJ「……」

グリーン「聞こえてないんですか!!!」

BJ「いや、すぐに晴れる!行こう!」

グリーン「…!!!」

ピノコ「来なきゃよかったのよさ!!!」

ざく…ざく…ざく…

グリーン(…ほんとうに晴れてきた…いや、まだ雲行きは怪しいか…)

BJ「…山頂だ」


ひゅおぉおぉぉ…

ピノコ「さみしいところなのよさ」

BJ「…」

グリーン「!…」

グリーン(人影が見える…あれは…)



レッド「…」






BJ(レッド…!)

グリーン「レッド…!」

グリーン(壁に寄りかかってこっちを見ている…)

BJ「…」

BJ「待て」

BJ「私が先にいく、2人は後ろから…」

グリーン「ブラックジャック先生!」

ヒュッ!

パシッ!

BJ「これは…」

グリーン「グリーンバッジです、全てのポケモンがいうことを聞くようになります」

BJ「…!」

グリーン「ナツメからバッジ貰うの忘れちゃってましたね」

BJ「…ありがとう」

BJ(ザッザッザッ…)

ザッ!

BJ(!これは…)

グリーン(!壁じゃない!)



BJ(カビゴンに寄りかかって眠っている…!!)

グリーン(これだけ近づいてもこっちに気づいていない!)


レッド「…」(zzz…)

ピノコ「レッド眠ってゆの?」

BJ「…」

グリーン「おいレッド!」

レッド「…」

スッ…

BJ(死んではいないようだな…)

グリーン「レッド!!」

レッド「…」(ぱちっ)

レッド「…」

レッド「…」

レッド「…」(zzz…)

グリーン「何事もなかったかのように寝やがった」

BJ「…ふむ…」

BJ「レッド君、私とポケモンバトルをやらないか?」

レッド「…」(ぱちっ)
むくり…

レッド「…」

グリーン「いいかレッド!今日はお前のライバルである俺が対戦相手じゃない!!」

グリーン「今日の俺はただの観戦者だ!」

グリーン「お前の負け様!しかと見届けてやるぜ!!」

BJ(…いいぞグリーン)

レッド「…」


グリーン「ピノコちゃん行こう、ここは危ない…」

ピノコ「ちぇんちぇーがんばってねー!」

BJ「…」

レッド「…」

レッド「…」

ポンッ!

BJ(カビゴンを戻した…来るか!)

レッド「…!」

シュッ!

ポンッ!

ピカチュウ「ちゅう!」

BJ「行くんだ、ゲンガー」

ポンッ!

ゲンガー「べろべろべろ…」

BJ(レッド君、君は確かに『ポケモンが好きなこと』にかけては並ぶものがいないほどの人物だろう)

BJ(しかし、この世の全てがそれだけでまかり通らないことを教えてやる)

レッド「…!」

ピカチュウ「チュウ!」

ダダダッ!!

BJ(!…指示をしない…本当に心が通じあっているようだ)

BJ(しかし…!)

BJ「ゲンガー!シャドーボール!!」

ゲンガー「べろべろべろ!」

ポポポ…

ズガァン!!!!

急所に当たった!!

ピカチュウ「ちゅー!!!!」

ピカチュウは倒れた!!!

レッド「…」

BJ「…」

BJ「よくやったゲンガー」

ゲンガー「べろべろべろ」


グリーン「…幸先いいね」

グリーン「それにあのゲンガー、よく育てられてて、地力がある」

ピノコ「よく分かんないのよさ」

レッド「…」

シュッ!

ポンッ!

フシギバナ「バーナァ…」

BJ「…」

BJ「ほのおのパンチだ」

ゲンガー「フシュッ!!!」

フシギバナ「バナッ!」


ボゥンッ!!!

急所に当たった!!!


効果は抜群だ!!


フシギバナ「バナ~ッ!!」

フシギバナは倒れた!

レッド「…」

BJ「…」


グリーン「うん、効果抜群なうえにだめ押しの急所、よくほのおのパンチなんて覚えさせておいたな」(…………)


ピノコ「ちぇんちぇー勝ってゆの?」

レッド「…」

BJ「…どうしたレッド君、私はまだ一匹目だぞ」

BJ「先は長い、次のポケモンを出したまえ」

レッド「…」

シュッ!

ポンッ!

リザードン「ガァァァ!!」

BJ「!ゲンガー、10万ボルトだ」

レッド「…」

ゲンガー「クラェッ!!!」



バリバリバリバリッ!!!!!!

リザードン「ゴォォ!ッ!!!!」

急所に当たった!!!


効果は抜群だ!!


リザードンは倒れた!!!


レッド「…」

BJ「…」


グリーン(これは……!)

グリーン(理論的には可能だけど……これは!)


BJ「レッド君」

BJ「このゲンガーはね…君のポケモンの急所を知りつくしているんだ」

レッド「…」

BJ「いや、実はほとんど全てのポケモンの急所を把握している」

BJ「そして、正確に狙い打つ技術を持っている」

レッド「…」

BJ「初めてかね?私のようなトレーナーは」




グリーン(…言うほど簡単なことじゃないぞ、それは…!)


BJ「汚いとは…言うまいね」

BJ「君には天才的な育て勘、バトルセンスがあるのだろう、その代わり」

BJ「死ぬほどの努力をしたことがあるのかね?」

レッド「…」

BJ「机にかじりついて、膨大な量のポケモンの骨格、一つ一つを頭の中に叩き込んだことは?」

BJ「明くる日も、また明くる日も…」

レッド「…」

BJ「ないだろう」

レッド「…」

レッド「…!」

シュッ!

ポンッ!

エーフィ「キュア!」

グリーン(エスパータイプ!!)


BJ「…ゲンガー」


ゲンガー「シャドボゥ!!」

エーフィ「キュア!」



グリーン「…!!!」

ボゥン!!


急所に当たった!!!

効果は抜群だ!!


エーフィは倒れた!

レッド「…」

グリーン(速い!!)

グリーン(どうしてこんなに短期間でここまで……まさか!)


BJ「レッド君、コミュニケーションというものはね、互いに相手を尊重する気持ちがあって、ようやく成立するものだ」

BJ「君の場合はスタートラインにも立ててない、…いや、忘れてしまったと言った方がいいのか」

レッド「…」

BJ「私はその元凶、君の自負心をうちくだく」

BJ「…」

BJ「さぁまだ一匹も減らせてないぞ!」

BJ「はやくしてくれないか!私は忙しい身でね!」

レッド「…!」

シュッ!

ポンッ!

カメックス「カメェ!!」

バリバリバリバリ!!

急所に当たった!!!

効果は抜群だ!!

カメックスは倒れた!

レッド「…」

グリーン(遂に最後の一匹…!たった一体で!あのレッドを!!)

瓢箪つぎ「ピノコは忘れられてるでごんす!」


レッド「…!」


シュッ

ポンッ!

カビゴン「カビ~」

グリーン(先生のゲンガーの技構成…最後の一つは…)

BJ「きあいだま」

ゲンガー「フンヌゥ!!!」

ボカァン!!!


カビゴン「カビ~」


急所に当たった!!!

効果は抜群だ!!


レッド「…」

BJ「どうした?眠らせないのか?」

レッド「…」


グリーン(きっとあのカビゴン、有効な技を持ってないんだ)

グリーン(レッドの中では今、絶望感でいっぱいだろう…)


BJ「最後だ、ゲンガー」

ゲンガー「フンヌヌゥ!!」



ボカァン…


レッド「…」

レッド「…」

レッド「…」

レッド「…」

レッド(初めてポケモンと友達になったのは11歳だった)

レッド(なんの取り柄もない俺)

レッド(ポケモンだけは大好きで大好きでたまらなかった)

レッド(初めてバトルで勝った)

レッド(回りの皆がほめてくれた)

レッド(どうでもよかった)

レッド(でもポケモンは)

レッド(大好きだった)

レッド(『友達』が強くなりたいって言った)

レッド(トレーナーと戦った)

レッド(勝った)

レッド(『友達』はどんどん強くなった)

レッド(ジム戦に勝った)

レッド(『友達』が喜んだ)

レッド(母さんにほめられた)

レッド(この人は何でも誉める人だ)

レッド(嬉しくなかった)

レッド(『友達』がもっと強くなりたいって言った)

レッド(旅に出ることにした)

レッド(どんどん勝った)

レッド(ロケット団と戦った)

レッド(弱かった)

レッド(出会う人が皆俺に優しくなった)

レッド(ジムを制覇した)

レッド(四天王と戦った)

レッド(『あいつ』と戦った)

レッド(勝った)

レッド(弱かった)

レッド(俺より女の子にモテた『あいつ』に勝った)

レッド(どうでも良かった)

レッド(『友達』皆喜んだ)

レッド(嬉しかった)

レッド(いろんな所で祝われた)

レッド(バカしかいなかった)

レッド(みんな弱っちくてバカだった)

レッド(思ったとおりだった)

レッド(俺は正しかった)

レッド(なぜ簡単なことが分からない)

レッド(自分の全てを『友達』に捧げる)

レッド(それだけだ)

レッド(ただ、それだけ…)

ビュォオォオォ…

レッドは目の前が真っ暗になっていた!

レッド「…」

BJ「レッド君、君はただ、私に負けたのだと思っているだろうが」
BJ「そうではない」

グリーン「先生!吹雪いて来ました!レッドは!」

ビュォオォオォオォオォ!!!

グリーン「先生!」

ビュォオォオォオォオォ!!

BJ「ああ」

グリーン「立てレッド!空を飛べなくなるぞ!お前のポケモン達を!ポケモンセンターに連れていけなくなるぞ!」


ビュォオォオォオォオォ!!!

BJ「…もう遅すぎる」
BJ「彼はここで、自分が負けると思ってなかったのだろうな」

レッド「…」

瓢箪つぎ「ピノコが入る隙間がないでごんす!」


ビュォオォオォオォオォ!!!

グリーン「おいレッド!」

レッド「…」

レッド「…」

レッド「…」


レッド「卑怯だぞおっさん」


グリーン「!!!」

BJ「…」

ピノコ「喋ったのよさ」

BJ「…あそこに洞穴がある、一時避難しよう」

レッド「…」

ビュォオォオォオォオォオォオォ!!!!!

~洞窟の中~

レッド「…」

BJ「…」

グリーン「…」

ピノコ「らんか暗いのよさ」

グリーン「…ますます吹雪いてきましたね…」

BJ「そうだな」

パチ…パチ…

ピノコ「あったかいのよさ」

グリーン「レッド、ポケモンの様子はどうだ」

レッド「…」

グリーン「急所ばっかりやられてただろう?応急措置とかやっとかなきゃ取り返しつかないことになるかもしれないぞ」

レッド「…」

グリーン「レッド!!」

バキッ!!

レッド「…!」

ピノコ「!!殴ったのよさ!!」

グリーン「いつまでふてくされてんだ!!ポケモンはお前の友達!!家族だろうが!!」

BJ「………」

ピノコ「グリーンこわぃ…」

BJ「こっちにおいでピノコ、普段温厚な人間が怒るときはそれなりに理由があるものさ」

レッド「…」


ポンッ!


グリーン「よし!」

グリーン「先生も手伝ってくださいよ」

BJ「私には関係ないことだね」

グリーン「…」

レッド「…」

グリーン「…これはひどい…」

レッド「…!」

グリーン(ブラックジャック先生…恐ろしい人だ…どのポケモンも皆…的確に…!)

グリーン「このまま時間が長引けば、後遺症が残るかもしれないぞ」

グリーン(それだけで済めばまだいい…もっと時間が長引けば)

グリーン(最悪なことになるかも…)

レッド(………!)

グリーン「先生!ポケモンについて研究した先生なら、なんとか処置できませんか!?」

BJ「さあね、出来たとしてもやるやらないは私が決めることだ」

グリーン「そんな…」

BJ(ちらっ…)

レッド「…………!!!」

ピノコ「ちぇんちぇーけちけちちないでたちゅけてあげなちゃいよ~」

BJ「…」

グリーン「そもそも先生のポケモンが…」

BJ「グリーン、君は『闘いをポケモン自ら望んでる』と私にいったね」

グリーン「……!!」

BJ「わたしを殺人…いや、殺ポケモンで逮捕するかね?」

グリーン「い、いえ!」(しかし…)

ビュォオォオォ!!!

グリーン「おいおいますます吹雪いて来たぞ…」

グリーン(おいレッド!)

グリーン(お前が先生に頼むんだよ!!)

グリーン(先生はそれを待ってんだよ!!)

グリーン(おい!!)

レッド「…」

レッド「…」

レッド「……」

レッド「……さい」


グリーン「!!」

レッド「無免許……?」
ブラック「……」

レッド「…」

レッド「…」

レッド「僕の…」

レッド「僕の…ポケモンを…診てやってください…」

グリーン「!!!!」

レッド「お願いします…」

BJ「…」

お前ら「エ、エトアノ、ボ、ボボボボクノポケモ・・・」

BJ「私の診察費は高いですぜ?」

レッド「お願いします…」

レッド「先生」

グリーン「!!」

グリーン「先生!僕からもお願いします!」
グリーン「レッドのポケモンを…!」

BJ「…」

BJ「そうですねぇ…じゃあポケモン6匹だから…」

BJ「6億円でいかがです?」


レッド・グリーン「!!!!!」

うっせぇ

BJ「あんだけ偉ぶってたんだ、そのくらいの金用意できないことはないだろう?」

BJ「チャンピオン」

ピノコ「たられやってあげなちゃいよも~」

レッド「…」

グリーン「レッド…」

レッド「払います!!絶対に払いますから早く!!………」

レッド「お願いします…」

BJ「よし!約束ですぜ」

BJ「二人とも、そこをどきたまえ、ピノコ!」

ピノコ「はいなのよさ」ガチャッつ医療道具


BJ「…」

グリーン「ど、どうですか…」

レッド「…」

BJ(ちょっとやりすぎたな…)

グリーン「先生!」

BJ「いますぐオペだ!!」

レッド「えーーーーーーー!!!!!!!!」

グリーン(レッド…)



ぷしゅ~…


ピノコ「はやくろくのよさ」

グリーン「うわ、なんだこれ」

BJ「緊急手術用マットだ」

レッド「…!」

BJ「なんだどうした、言いたいことがあるならはっきり言え」

レッド「僕も…近くで…」

BJ「いいだろう、消毒したまえ」

グリーン「まさか…6匹同時に…?」

す…す…す…

レッド(何をやってるのか分からないけど、すごく手際がいい!)

レッド「…」

BJ「…」

BJ「…私はね、この道では世界一と言われている、誰も私の腕には敵うまいとね」

BJ「私に負ける前の君と同じだよ、レッド君」

レッド「…!」

BJ「しかし、そんな私でも今使っている道具がなければ何もできない」

レッド「…」

BJ「そして、その道具を作る人間がいなければ今の私自体存在しない」

レッド「…!」

BJ「人間は」

BJ「みな支えあって生きている」

BJ「君の気付かないところで、君の存在を支えている人間もいるはずだ」

BJ「全ての人間に優しくする必要はない」

BJ「だがもっと」

BJ「心に余裕を持ったほうが有意義だと思うがね」

レッド「……!」

   /.   ノ、i.|i     、、         ヽ
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|

   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   /    /   /  | _|_ ― // ̄7l l _|_
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi. _/|  _/|    /   |  |  ― / \/    |  ―――
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     |    |  /    |   丿 _/  /     丿
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \
     /ヽ ヽヽ、___,;//--'";;"  ,/ヽ、    ヾヽ

レッド「…先…」

BJ「だが」

BJ「それを理解した上で自分の信念を貫き通すのなら」

BJ「因果応報というものを覚悟しておいたほうがいい」

レッド「…」

BJ(これは私自身に対する言葉だな)

そして…

グリーン「!先生!終わったんですか!?」

BJ「ああ」

グリーン「それで…ポケモン達は…!」

BJ「心配ない、全員後遺症も残らないだろう」

レッド「…」

グリーン「そうですか、良かった…」

BJ「吹雪がやんだら起こしてくれ」

グリーン「え?はい」

BJ「がー!がー!むにゃむにゃ」

ピノコ「うゆちゃいのよさ」

レッド「…」

グリーン「…」

レッド「グリーン…」

グリーン「!」

レッド「すまない…」

グリーン「…!」

先生余裕あるなwwwwww

そして…


~ポケモンセンター~
グリーン「みんな無事でよかったな!」

レッド「…あぁ…」

ピノコ「けんこうがいちばんらのよさ」

BJ「…」

BJ「…さて、そろそろ家が恋しくなってきたんじゃないか?ピノコ」

ピノコ「えぇ?」

レッド「帰るん…ですか?」

グリーン「…」

レッド「そうは…させない…」

レッド「先生は俺に勝った…チャンピオン…」

BJ「…」

ピノコ「ちぇんちぇー…」

レッド「勝ち逃げは…許さない…」

BJ「いくら払えば見逃してもらえるのかな?」

レッド「え?」

グリーン「え?」

BJ「しまったなぁ今は手持ちがない」

BJ「そうだ、さっきやった手術料」

BJ「あれで勘弁して頂けませんかねぇ」

レッド「………」

グリーン「!…」

レッド「…」

レッド「ふざける…」

グリーン「もちろんですもちろんです!!!いやー良かったなレッド!」

レッド「おい!!!」

BJ「…しかし、そちらさんの報酬はきちんと頂きますぜ」


グリーン「え?」

BJ「さぁ、用意してもらいましょうか」

グリーン「…!待ってください!トキワのジムに行きましょう!そこで渡しますよ!」

BJ「ふふふ…そう慌てなさんな」

レッド「…俺は…」

BJ「君は自分のいるべき場所に戻りまえ、チャンピオン」

レッド「…!」

BJ「それが私にとって最大の報酬だよ」

レッド「…!!!」

先生イケメンすなあ

BJ「さあグリーン、ピノコ、行こうか」

グリーン「…はい」

ピノコ「はいなのよさ!」

レッド「…!!」

レッド「……!!!」

レッド「………!!!!」

レッド「先生!!!」

BJ「…」

BJ「…何かね?」

レッド「また会いに来ても…いいですか!?」

BJ「…」

BJ「…私は医者だ、病気にかかったらいつでもきたまえ」

レッド「………!!!」

レッド「…………」(ぽろぽろ…)

グリーン「…」

スタスタスタ…

数日後…

~マサラタウン~


BJ「お世話になりました」

オーキド「むぉ~!とんでもないレッドがセキエイ高原に戻って大助かりじゃぞ!」

BJ「困っているようには見えませんでしたがね」

ピノコ「グリーン!!またね~!!」

グリーン「ああ、うん、ばいびー、ははは…」

BJ「おっと忘れるところだった」

カチャカチャカチャ…

オーキド「むぉ?」

BJ(ゲンガー…)

BJ「こいつはポケモンセンターに譲って下さいきっと役に立ちますよ」

グリーン「ああ、そういえば…」

グリーン「ブラックジャック先生、本当はゲンガーとピジョンの二匹でレッドに闘いを挑んだんでしょう?」

BJ「ん…気づいていたかね」

カチャカチャカチャ…

オーキド「むぉ?」

でチャックを開けてモノを見せたところまで想像

グリーン「先生は短期間でゲンガーだけを育てあげた」

グリーン「だから、高いレベルで均等に育てられてるレッドのポケモンと互角以上に戦えた」


グリーン「ピジョンは『空を飛ぶ』要員で戦闘につかうつもりはなかったでしょうからね」

BJ「…」

グリーン「技構成も、レッドの手持ちポケモンの情報をおじいちゃんたちから集めて決めた」

BJ「…」

BJ「ふ…」

BJ「君たち本業のトレーナーは、公明正大すぎるのさ…」

オーキド「ピジョンは向こうに着いて、君達を下ろしたら勝手にこっちに帰ってくるからのぅ」

BJ「ええ、長い間お貸ししていただいてありがとうございました」

ピノコ「おそやもこれで最後なのよさ」

BJ「…」

オーキド「…」

グリーン「…」

BJ「それでは、失礼します」


ばさっばさっばさっ…

ばさ…ばさ…ばさ…

BJ「…」

BJ(…!)

ピノコ「どーちたのちぇんちぇー」

BJ(今セキエイ高原の方角から…手をふってる人間が見えたような気がしたが…)


BJ(気のせいか…)

ピノコ「変なちぇんちぇ」

ゲンガー・・・

数時間後…

ばさっばさっばさっ…

スタッ!

BJ「ありがとうピジョン」

ピノコ「ありがとうなのよさ~」

ピジョン「ピジョッ」

BJ「おっと!待て」

ピジョン「ピジョ?」

BJ「コイツは今まで私を乗せてくれたお駄賃だ」

つ五千万円入り袋

ピノコ「まあ!おとしちゃらめよピジョン」

BJ「海で拾ったというんだぞ」

ピジョン「ピジョ~ン!!」


ばさっばさっばさっ…


BJ「…」

BJ「さあピノコ家に入ろう」

BJ「きっと患者が私を待っている」






>>1です

読んでくれた方
ありがとうございました

設定等で細かいことを言うのはやめときます(ぶっちゃけ思い付ry)

ただ最後のゲンガーvsカビゴンは相当あせってググりまくってましたw

>>1
良かったら他に書いた作品を教えて欲しい

>>1
糞ブログにひっそりまとめました
にしても携帯でこの量ってすごいな
PCで書き溜めてるのに完結できない俺とは大違いだ…

>>1です

すげぇwまだ残ってたw
素直にすげぇうれしいわw


>>796

今まで書いたのにハム太郎と寄生獣ssがあります

どっちも途中で投げましたが寄生獣のほうは一応まとめブログにのっけてもらってました

>>806

ありがとうございます
感謝です

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