妹「この薬を飲ませると、おにぃのチンチンが大きくなるの?」(705)

友「そう。その薬をお兄さんに飲ませれば、性欲に当てられて、きっと妹ちゃんを襲ってくれるわよ?」

妹「それはいい……ゴクリ」

友「10本あるけど、一日に一本だけだからね? 一本で効果は一日持つわ。
  多量に摂取すると、効き過ぎて大変なことになるから気をつけてね?」

妹「分かった」

友「説明は以上よ。何か質問はある?」

妹「なぁ? もし私が飲んだらどうなるの?」

友「ペニスが生えるわ」

妹「え?」

友「ペニスが生えるの」

妹「そ、そうなんだ? ふ、ふ~ん」

友「何、妹ちゃん? もしかして興味あるの?」

妹「あ、あるわけないでしょ! そんなわけない! キショイ!」

友「だよね。じゃあ、用法用量を守って、清く正しい性生活を愉しんでね?」

妹「飲んでしまった……」

 自宅に戻った私は、思わず──そう、思わずである。
 まるでジュースでも飲むが如く、ドリンクの蓋を開けて、一気に飲み干してしまった。

妹「んー?」

 パンツの中を覗いてみるが、特に何も起こらない。

妹「まさか、嘘だったか?」

 もしかしたら、そもそも性欲増強効果すらないのかもしれない──
 私は疑う時にはとことん疑う女だ。だから試しにもう一本服用してみた。


妹「ダメだ。効きゃあしない」

 結局五本目の半分に差し掛かったところで胃が気持ち悪くなってやめた。

妹「あの嘘つきめ」

 飲みかけの半分はおにぃにあげることにした。
 おにぃの部屋に向かう。

妹「おにぃ、これをやる」

兄「なんだこれ?」

妹「私の飲み差しだ」

兄「戴こう」

 おにぃはこういう人間である。

 しかし、私のことを好きなくせに、"そういう"ことをしてくれない、ダメな人間なのだ。
 まさにダメな兄貴の鑑であろう。

 兄とは妹の心中を察しなくてはいけない生き物でなくてはいけないのだ──
 ──などと考えながら、私は自室へと戻った。

妹「えらい事になったなこれは」

 それは自室へ戻って数秒経った頃のことだった。
 おにぃの部屋の香りを嗅いだせいか、妙に興奮していた私は、すぐに股間の異変に気付いた。
 セーラー服のスカートが上にもたげてしまっている──チンチンが生えたのだ。
 しかもデカい。20センチくらいはある。

 こんなにデカいとは聞いていない。
 私は怒りに身を任せて、友ちんに電話をかけた。

妹「おい、このクズ女」

友「随分な言い草ね? 一体どうしたの?」

妹「チンチンがデカ過ぎる」

友「そんな事は知ったことではないわ。それはあなたのお兄さん次第だもの」

 なんという言い草だろう、私はカチンときた。

妹「こんなに大きいとは思わなかった。慰謝料を請求する」

友「そんなこと言われても、ロハだもの。一晩経てば治るから待ってなさいよ。
  それともナニ? お兄さんがお盛んで困っているの? だったら──」

妹「ロハ? オサカン?」

 意味が分からないこと連ねて、私の意見を煙に撒くつもりらしい。

妹「とにかくだ。今すぐこいつを元に戻したい」

友「出せば一旦は治るわよ」

妹「出す?」

友「もう、本当にウブね? シコシコしてザーメン吐き出せば治るわ」

妹「何? ちゃんと喋って! ラーメンが何って? 私は塩味が好きっ!」

友「私はトンコツ派ね」

妹「ふん、あんなゴテゴテした味が好きだなんて、やはり相容れぬな」

友「まぁ、ペニスで分からない事はお兄さんに聞いてみなさいよ。分かった?」

妹「うん。分かった」

友「じゃあね? 良い夜を」

 そこで通信が途絶えた。

 私は張り裂けそうなチンチンをどうにか服に仕舞いこんだ。

妹「ダメだ。これはバレる」

 前が異様に突っ張っている。斜め45度がデフォルトの位置らしい。
 クマのぬいぐるみを前に抱いて押さえつけながら、おにぃの部屋に向かった。

妹「おい、おにぃ?」

兄「なんだ? ノックぐらいしろよ」

 意外に受け入れられた。私とぬいぐるみのタッグは無敵である。
 かわいいもの同士は相乗効果により、たちまちもの凄い事になると何処かで聞いたことが──

兄「突っ立ってないで入れよ?」

妹「あ、うん」

 どうやら、まだドリンクは飲んでいないようだ。
 私は部屋の中に入りつつ、早速肝心の用件を尋ねた。

妹「好きなラーメンは何?」

兄「トンコツ」

妹「私もトンコツが好き!」

 やはり私達は相性バツグンである。

 私は兄さんのベッドに腰掛けた。

兄「何? 今日の晩飯ラーメンなの?」

妹「知らない」

 兄さんはこういう、どうでもいい話題しかいつも振ってこない。
 私に興味がないのだ──あのドリンクさえ飲んでくれれば。

 しかし、そんな考えは直ぐに頭の隅に行ってしまった──
 私はどうにも気になって仕方がないものがあったのだ。

妹「──ちょっと、寝る」

兄「え? あぁ。好きにしろよ」

 私は兄さんの布団に潜り込んだ。

妹「すぅ~~~!」

 大きく鼻から息を吸い込み、
 その息を吐くように、大きく叫んだ。

妹「グッド、スルメ!」

兄「あん? お前、何言ってんだ?」

 兄さんはクスリとも笑ってくれなかった。
 今のは、"匂い"と"イカ臭い"を掛けた、高等なギャグだったのに。

妹「バカ」

 私は言って、兄さんの枕に顔を埋めた。
 いい匂いである。
 頭がぽわぽわとする。

 そして私はようやくとして気付いた。
 ── チ ン チ ン が 脈 打 っ て い る こ と に っ ! !

妹「なんだ? これは──」

 私は呟きながら、友にコールを掛けた。
 兄さんに気付かれないように小さな声でだ。
 ──まるで私はスパイだ。妹スパイダー。
 ──いや、これでは蜘蛛だ。一体どうしたら?

友「もしもし?」

 新しいギャグの創造は、屁のような友人の声のによって遮られた。

妹「おい、このアバズレ」

友「何よ?」

妹「ドクドクしているぞ! 私の言うことを聞こうともしない」

友「何がよ?」

妹「察しろ! このおつけものが!」

友「あぁ、ペニスね。なぁに? もしかして彼のは暴れん坊将軍だったの?」

妹「何を言っているんだ? いいから、どうにかしろ! ベトベトしたのがついてキモイ!」

 お腹が妙に冷たいと思い触ってみると、なにやら粘質状の物体が付着していたのだ。

 あなたがうつけ者とか言うからのって上げたのに──などと意味不明なことをぼやきながら、友は言った。

友「あぁ、我慢汁ね」

妹「がま? あぁ、ガマの油か。えっ? これが──!?」

友「なんでもいいわ。でも、どうして体についたのかしらね?
  あぁ──妹ちゃんは体が貧相なのが魅力だものね。体に擦り付けちゃったのかしら?」

 友ちんは言って、クスクスと笑った。

妹「そうだな。擦りついている」

友「え? もしかして現在進行形なの?」

妹「当たり前だ」

友「そ、そうなんだ? ちょっと、それは──興奮するわね」

妹「友ちんが興奮するとかどうでもいい。誰も望んではいない。さっさとこいつをどうにかする方法を教えろ」

友「そうね、じゃあその我慢汁を先端に塗りつけてみたらどう?」

妹「先端?」

友「そう、ペニスの先っぽよ? 先っぽからぬるっとしてるのが出てるでしょ?
  それを、ぷくっと膨れている亀と──」

妹「分かったやってみる」

 今度は私から電話を切った。何かもぞもぞと向こうで言っていたが、無視だ。

 服をたくし上げて、チンチンを露出させる。
 布団の中だとはいえ、少し恥ずかしい。
 おにぃは机に向かって勉強している──ヘンに物音や声を出さねば気付かれないだろう。

 私は思い切って、濡れそぼった先端に触れてみた。

妹「ぴぎゃああああ!?」

兄「お、おい? どうした?」

 兄さんが心配そうに私に振り返った。
 私は平静を取り繕う。

妹「あ、あの! 沢山の猫たちが私の足にまとわりついてきたんだ! それで!」

兄「夢見てたのか?」

妹「う、うん!」

 兄さんは私の迫真の演技にまんまと騙され、再び勉強机へと向かった。

妹「ここを触るのは不味いな……」

 このチンチンはなかなかの強敵である。
 しかし、触るだけでここまでとは──どうしたらいいだろうと、思考を巡らせようとしたその時だった。
 チンチンにふわりと何かが触れた。

妹「──これかっ!」

 おにぃの布団である。
 ふわふわのおにぃの布団は、私のデリケートなチンチンを包むのに最適だった。
 少しくらいガマオイルがつくくらい大丈夫。きっと気付かれはしない。
 私は、ゆっくりと腰を動かし始めた。

妹「んっ──っ!?」

 ヤバイ。想像以上にヤバイ。
 腰がビリビリする。
 声が出そうになり、思わず口を押さえた。
 何かが──来る!?

妹「ッ~~~~!!」

 ビクビクと腰が勝手に動く。チンチンもだ。
 まるで別の生き物になったかのようである。

妹「ふぅ……」

 とても気持ちよかった。
 体が尚もビクビクと跳ねる。
 こんな気持ちのいいことがこの世にあるなんて──チンチンも馬鹿にならない。
 光悦として、今にもフワフワと飛んでいきそうな──しかし、そんな感情は何時までも続かなかった。

 私は気付いてしまったのだ。今の現状に。
 おにぃのふとんが、なにやら白い粘液でベタベタに汚れてしまっている。

妹「──なんだこれは!?」

 思わず叫んだ。兄さんが私を見る。

妹「なんでもない! 独り言だから! ほら、いつものアレ!」

兄「そうか」

 兄さんは直ぐに首を元に戻した。

妹「これは、これは──!?」

 友ちんに電話を掛けた。
 小声になる。

妹「おい、友ちん」

友「あら、今回は普通なのね」

妹「何か白いのが出た」

友「あぁ、それがザーメンよ?」

妹「トンコツ味の?」

友「味は知らないわよ。舐めてみたら? きっと喜ぶわよ?」

妹「誰が?」

友「お兄さんに決まっているじゃない」

 どういうことだろうか?
 私がこの粘液を舐めると、おにぃに舐めた事が伝わるということだろうか?
 まさか、この粘液とおにぃの思考は直結している──!?

妹「それは恐い」

友「何も恐くないわよ? ふふ、可愛いわね。喉越しがアレだけど、きっとクセになるわよ?
  それよりさ、ねぇ? 今、ペニスはどうなってる?」

妹「ん?」

 なんだか元気がないようにしぼんでいる。

妹「ふにゃふにゃだ」

友「ふふ、そうなんだ? ね、ねぇ? もしお二人が良かったらなんだけど、
  そのふにゃったそれ、写真に撮って送ってくれないかしら?」

妹「分かった」

友「本当!? いいのね?」

妹「男に二言はないというのが、おにぃの口癖だ」

友「ありがとう! それじゃあ、よろしくね?」

妹「うむっ!」

 こうして通信を切った。

妹「さて──」

 ラーメンに唇を当てて、ちょっと吸ってみた。

妹「苦い──ちょっと甘い。なんだこれは!?」

 ちらとおにぃに視線を向ける。
 真剣な表情をしている──かっこいい。
 しかし嬉しそうな表情ではない。

 きっと友ちんの嘘なのだ。
 だが、友ちんが嘘をつくのは今に始まった事ではない。
 そう思うとバカらしくて仕方がなくなってきた。

妹「もうやめた!」

兄「ん? どうした?」

 おにぃが訝しげな表情で私を見る。
 この場から逃げたい衝動に駆られた。

 しかしこのままにしておくのもまずい。
 最悪、私のせいにされかねないからだ。

 かといって、おにぃのせいにするわけにもいかない。
 ここは妥協案として、自然発生説を採用する事にした。

妹「なんか布団が濡れてる」

兄「え?」

妹「ベトベトしたのがついてた。キモイ」

兄「え? それって、え?」

 おにぃの表情が見る見るうちに青くなっていく。
 どういうことだろうか? もしかしたら大事な布団だったのかもしれない。

妹「あ、後はよろしくっ!」

 私は、そそくさと部屋を抜けた。

妹「ふぅ……しかし気持ちよかった」

 階段を下りながら一人呟く。

妹「おにぃには悪いことをしてしまったかもしれない──でも」

 ──でも、あのおにぃの態度は怪しい。

妹「もしかしたらおにぃは──!?」

 つまりは、そういうことである。
 私達は兄妹という壁を越え、布団兄妹になってしまったのである。

 私は何処か心に暖かいものを胸に抱いていた。
 血を越えた繋がりというものも、悪くないものである。

 居間へ向かうと、カレーの匂いが漂ってきた。
 母さんが台所に立っていたので献立を聞いてみた。

妹「今日はカレーなの?」

母「いいえ、ビーフシチューよ?」

妹「なんだ、カレーじゃないのか」

母「分かった。カレーに変更するわ」

妹「本当!?」

母「うんっ!」

妹「やたーっ!」

 私は嬉しさのあまり、ぬいぐるみを放り出して母さんに抱きついた。
 母さんは甘いいい香りがした。

母「あら?」

妹「んー?」

母「何かお腹に入ってるの? 何か当たってるんだけど?」

妹「へっ──?」

 しまった。カレーの嬉しさあまり、チンチンのことを忘れていた。
 例えふにゃふにゃになろうとも、私のチンチンは大きいのだ。

妹「ヘチマッ!」

母「糸瓜? ヘチマタワシ?」

妹「そう! ヘチマが入っている」

母「なぁんだ。そういうことか。もしかして妹ちゃんにおちんちんが生えたのかとおもっちゃったじゃない」

妹「ハ、ハハハ──! そんなこと、アルワケナイジャーン!」

母「よねー!」

 こうして難を逃れた私は、クマのぬいぐるみと一緒に居間を抜けた。
 去り際に母さんに言伝をした。

妹「あ、おにぃはラーメンが食べたいんだって!」

母「あら、そうなの? 味は聞いてる?」

妹「えっと──私の好きな──しお!」

母「分かったわ」

 自室に戻って着替える。
 お腹についていた粘液が乾いてカピカピになっていた。

妹「皮がはがれたみたいだ」

 皮といえばチンチンである。
 先っぽの腫れた箇所の半分くらいまで皮が被っている。

妹「だらしのないヤツめ」

 しかし言葉とは裏腹に、私はこのチンチンに愛着が湧いてきていた。
 友に死線を潜った仲である。それも当然だろう。

 コンコン。とノックが二回なった。

妹「はーい」

兄「妹? 入るぞ? って、おまっ!?」

妹「へっ!?」

 兄が突然入ってきた。
 私は咄嗟にぬいぐるみで間を隠す。
 後ろを向いていたから気付かれてはいないだろうが──

妹「な、なに勝手に入ってきてんだっ! 変態か! 色情魔め! やっとその気になったのかっ!?」

兄「いや、ノックしたら返事しただろ? 着替えてるなら、『入るな』とか言えよ」

妹「しただけで、入っていいなんて言ってない! おにぃが察しろ! この変態!」

兄「悪かったって! ただ、あれだよ、そのさっきの布団のヤツだけど、母さんには黙っておいてくれよな?」

妹「え? あぁ──」

 きっと、さっきのベトベトしたラーメンのことだろう。
 よく考えたらラーメンと同じ名前だ。
 おにぃはどちらのことを言っているのか分からない。
 だからとりあえず、

妹「──それならもう言っておいたから」

 と言った。

 私は得意げに澄ましてみせた。
 兄さんは私の表情をちら一瞬だけ見たが、
 礼のひとつも言わないで、まるで死人のような表情を作って部屋を後にした。

妹「可愛くないヤツめ。まぁ、そこがいいんだけどね──にゅふふ」

 ぷるぷると携帯が鳴ったので出た。

妹「もしもし?」

友「あ、妹? あのさ、アレ、どうなったの? 待ち遠しいんだけど?」

妹「え? アレ?」

友「その──写真よ。まだなの?」

妹「あぁ」

 完全に忘れていた。

友「まだなの? ねぇ?」

妹「堪え性のない友ちんも嫌いじゃないよ。今送るから待ってて?」

友「う、うん!」

 私は通話を切った。
 そして、視線をチンチンに降ろした。

 黒髪のロングヘア
 前髪は眉の上で散りじりに切っている

 整った細い眉

 切れ長の瞳
 瞳孔は黒い。ただただ黒い。底が見えない穴のように思える

 鼻筋は高く、唇は薄めである

 シャープに整った顔立ちは、実年齢よりも年上に見える

 年齢は十六で私の一つ上

 それが私の友人、友ちんである




 風呂入ってくる

 俺はこのクビドに心を射抜かれるために生まれてきたのだと思った。

 その少女それ程までに愛くるしく、そして愛しかった。

 クリクリの瞳は、その中にいくつもの輝きを散りばめてている。
 何度心を奪われたか知れない。まるで宝石箱だ。

 幼く、まだあどけない顔立ち。
 触れれば柔らかく、指先で触れればツンと押し返してくる、艶やかな肌。

 唇はほんのりと厚く、照れたように赤く染まっている。
 今にも頬張りたくなるような、初々しい果実のようである。

 張り出し始めた胸。
 くびれた腰。
 つんと突き出したお尻。
 どれも可愛らしく、手を伸ばしたくなる衝動に駆られる──。

 しかし、それはダメなのだ。
 俺は、矢を射る本人に恋してしまっている。

 けれど──

 ──と、おにぃはきっとこういう目線で、私を見ているはずだ。

妹「大きくなってる……」

 どういうわけだろうか。
 チンチンが元の大きさに戻っている。
 さっき、兄さんに見られてからだと思う。
 なんとなく、ドキドキしていたから──。

 今更、元にも戻せないので、おっきいのを撮って
 『カメラを向けたら大きくなった』
 と言い訳を打って送った。

 直ぐに返事がメールできた。
 『今度3Pしようよ』
 ハートマークが10個くらいついてた。

妹「キモイ女」

 返事は返さず、着替えを続ける。

 チンチンをお腹に付けて、その上に腹巻を巻いた。
 冬場に付けている、ヒヨコの絵柄の入った可愛いヤツである。

 さらに上下にスウェットを重ねた。
 これで見た目にも殆ど大丈夫だろう。

 私は居間へと向かった。
 今度こそカレーのいい匂いがした。

 おにぃが既に座卓に座っていた。
 私はその隣に座る。

 おにぃは俯いている。元気がないようだ。

兄「お前、どうして言ったんだよ?」

 おにぃが小声で聞いてきた。

妹「え? ダメだった?」

兄「当たり前だ! そんなの、気まずいだろ──絶対に怒ってるよ」

妹「母さんが? 母さんはそんなことで怒るほど、器の小さい女じゃないよ」

 ラーメンのことを気にしているのだろう、
 おにぃは気にしすぎなのだ。
 母さんがニコニコしながら、カレー二つと、ラーメンを一つ持ってきた。

 差し出されたラーメンを見て、おにぃは震えていた。
 喜んでいるのだろう、私は母さんと視線を重ね、互いに頷きあった。

兄「何で俺だけ──しかも塩だ。絶対に怒ってる」

妹「いいじゃん? おにぃだけ特別なんだよ?」

母「そうよ? ちゃんと食べないと怒るからね?」

兄「あ、はい……」

 おにぃは震えながら食べた。
 よほど嬉しかったようで、普段は飲まない汁まで飲み干した。
 食べ終わると、涙を流しながら自室へと駆け上がっていった。


 ──その夜のことである。

妹「はぁ──はぁ──」

 チンチンが疼いていた。
 ビクンビクンと腹巻の中で跳ねる。
 可愛いヒヨコさんが、ガマオイルで濡れてしまった。

さて、ようやく妹のキャラ紹介が終わり、
本番へと移行するわけだが、書き溜めしてあったのはここまで。

途中で寝たらスマンコ

妹「おにぃ……」

 おにぃの顔が浮かんだ。
 おにぃはどうしているだろうか?
 大好きな塩ラーメンが食べられて、あんなに喜んでくれた。

 ──でも、できれば笑顔が見たかったな。
 ──おにぃに会いたい。


 気付くと私は、おにぃの部屋の前にいた。
 そっとドアノブを握った。
 金属製のドアノブはひんやりとして冷たい。

兄「うおおぉぉぉぉぉおお!?」

 突然、おにぃの悲鳴が聞こえ、ドサッと音がした。

妹「おにぃ!?」

 部屋に飛び入った私は、そこで凄惨な現場を目撃する事となった。

 おにぃがベットに倒れていた。

妹「お兄ちん!」

 思わず、昔馴染みの呼び方をしてしまう。
 おにぃの肩を掴んで叫んだ。

妹「お兄ちん! お兄ちん!? 大丈夫?」

 返事がない。
 ──どうしたら!?
 私は焦ると同時に、頭の中がひんやりと冷たく、冷静になっていくのが分かった。
 不思議な感覚だった。この場にある全てのものが手に取るように分かった。

 ──ごみ箱 満タン
 ──ティッシュ箱 空が4つ
 ──私のパンツ 2枚(猫柄のお気に入りが1)
 ──妹モノの薄い本 5冊
 ──精子ティッシュ 四方に計128個

妹「これは──!?」

 兄さんは気絶していたのだ。
 しかも全裸である。
 チンチンが真っ赤だった。

妹「おふぅ……」

 私の顔も真っ赤になった。

 まずはおにぃの赤チンを写メに撮って友ちんに送った。

 タイトルは『絞りカス』である。

 直ぐに返事が来た。

 『素晴らしいわ。勃起率が5倍強ね』

 どうでもいい情報。
 邪魔されては困ると、携帯の電源を切った。


 兄さんの顔を見る。ちょっとだけ顔が赤い。
 可愛い。つん、と頬に触れてみた。
 うぅ、と唸った。

 ドリンクのビンが地面に転がっている。
 どうやら飲んだようだ。
 半分でも少しは効く様である。

 なんとなく暑い。
 パジャマを脱ぐ。
 まずは上着から。

 私は下着を着けないから、すぐに胸が露出される。
 おにぃの前で、初めて大きくなった胸を晒す。
 大きくなったと云っても、ほんのちょっぴりだけど、それでも恥ずかしい。

 乳首が勝手にぴんと突っ張った。
 おにぃの前だからって、バカみたいだ。

妹「勝手に勃つな」

 オシオキとばかりに抓った。

妹「んんっ……」

 ちりちりとした電気みたいなものが乳首から全身に走る。
 クリクリとすりつぶすように捻る。
 そのたびに、チンチンが嬉しそうに跳ねた。

妹「分かった。待っててね?」

 私は誰に言うでもなく──チンチンに言ったのだが──ズボンに手を掛けた。
 

 するりとズボンを脱ぐ。
 チンチンの下半分──ショーツと腹巻の間の部分が外気に晒される。
 五月とはいえ、夜の空気は少し冷える。

 けれど、暑く火照った体とチンチンには、それが妙に心地よかった。

 ヒヨコの腹巻を少し上にずらす。

妹「ひゃあうっ!?」

 衝撃と快感で、思わず声が出てしまう。
 ピンッ! と敬礼でもするかの如く、チンチンが腹巻から飛び出した。
 先っぽはガマオイルで濡れ濡れである。

 先端は赤黒く腫れ上がっている。
 その下──棒の部分は、緑色の血管が血走っていて、
 妙にごつごつした体躯をしている。

 私の顔目掛けて、反る様に曲っている。
 これが普通の形なのかは分からないが、妙にエッチに思えた。

 お腹が冷えるといけないから、腹巻だけお腹に付けて、おにぃのベッドに登った。


 ぎしり。と音がした。
 おにぃが起きないか不安だったけれど、別に起きたっていい。
 見られたって──きっとおにぃなら受け入れてくれる──きっと、きっとね。

 精子臭いというのだろうか?
 おにぃの部屋は、臭気に満ちている。

 だが、それが私の興奮を増長させた。
 さきっぽから、汁が止まらない。

 私は、おにぃの胸のちょっとした辺りの上に座った。

 おにぃの胸に、ぽたぽたとガマオイルが垂れる。
 ──穢している。
 そう思うと、ずぐりと何かが私の心にもたげた。

妹「おにぃ?」

 手が、自然にチンチン伸びた。
 チンチンの根元を掴んで、おにぃの胸に擦りつけた。
 ガマオイルをチンチンで塗り広げる。

妹「あぁ!」

 おにぃの体に触れた部分──友ちんが言うには裏筋と言うらしい。
 その裏筋が、痺れたようにジンジンと熱い。

 ──手の動きじゃ物足りない。
 そう思うや否や、勝手に腰が動いた。

 体を少し前に動かす。
 おにぃの顎の辺りに、チンチンの先端が届いた。
 もう少し前に動かす。
 おにぃの顎に、ガマオイルがくっ付く。

妹「うぅ、くぅうう!」

 ゾクゾクとまた、何かがもたげた。

 これは──背徳だ。
 兄妹の、無抵抗の、何も知らぬ兄の、背徳である。

 股間が──私自身が熱を持ち始めた。
 ──下着が邪魔だ。

 私はあえて、腰を尾にLIの方へ向けて、下着を降ろした。
 私だけおにぃの恥部を見ているのがなんだか申し訳なかったからだ。
 ──違う。
 おにぃだけ見られているのを、ずるいと思ったからだ。
 ──私だって、見て欲しい。見られたい。私を見てよ──おにぃ。

 下着を脱ぎとる。
 腹巻以外は、全部おにぃに見せた事になる。

妹「はぁ、はぁっ!」

 息が荒い。
 腰を元の位置に戻した。
 直ぐに腰が動き始める。
 先程よりも動きがいい──私自身が分泌している潤滑液のせいだ。

妹「おにぃ、おにぃ!」

 後はひたすら動かすだけである。
 チンチンをおにぃの胸に押し付けて、
 前後に、時折左右に腰を振る。

 それは直ぐに来た。
 ビクビクと腰が震える。
 さっき布団に出したときに感じたアレだ。

 私の手は宙を彷徨った。
 周りに散らばる精子ティッシュのように、私のそれも、包もうと思ったのだ。
 でも、ティッシュ箱は全部──空だった。

妹「あぁ、はぁ! はぁ──! もう──」

 私は、お腹にギュッと力を入れて、思い切り我慢をした。

 ──でも、でも!
 腰が勝手に動いてしまう。
 我慢しようと思っても、私の頭が、『出せ! 出せ!』と叫ぶ。

妹「ダメ、ダメェ!」

 このままじゃあ、おにぃの顔を汚してう──

妹「いや、いやだ!」

 ──出るッ!?

 私は咄嗟に、両手でチンチンの先端を覆った。

 熱い。熱いものが私の手に吐き出される。
 ビュルビュルと、まるで噴水のように出てくる。
 直ぐに手の中が一杯になって、指の間から漏れた。
 おにぃの首に垂れる。

妹「はぁ──はぁ!」

 意識が白くなる。
 私が吐き出したそれも真っ白で、
 兄さんだけが、白くなかった。

 ──だから
 だと、思う。

 私は兄さんの両の頬に、手の平一杯に溜まった精子を塗りたくった。

 一息つく暇もなかった。
 チンチンは一向に衰える素振りを見せない。

妹「どうして──?」

 少しだけ不安になった。
 さっきはすぐに小さくなったのに。
 おにぃに精を吐き出したのが不味かったのか。

 それとも、私の精で穢れたおにぃに、私が欲情しているのか。

 どうにせよ、おにぃが悪いんだ。
 
妹「おにぃ?」

 甘えるような声で、おにぃを呼んだ。
 ベトベトの手で、おにぃの頬を包む。

 私は、ほんのりと桜色に染まったその唇に、そっと口付けをした。

 唇──いや扁桃腺の辺りからだろうか?
 ゾクゾクと痺れた。
 ──唇でも感じるんだよ? と、友ちんが以前言っていたっけ。
 どうせいつもの嘘だろうと思っていたけれど、本当だったんだね。

 ふと、"おにぃの"が気になって、背後に振り返った。
 どういうわけか、ドリンクのせいか、おにぃのチンチンは大きく腫れ上がっていた。

 私のより短いけれど、先っぽがぷっくりしてて、そこは負けず劣らずといった感じである。

妹「可愛い」

 本音が漏れる。
 きっとおにぃが聞いたら怒るかもしれない。
 おにぃは、可愛いと言われるのが嫌いなのだ。

 でも、本当だからしょうがない。
 おにぃの笑った顔なんて、思わず胸が締め付けられるほど、キュンとしてしまうほどだから。
 "かっこいい"なんて表情はそうそうない──夕方見せてくれた真剣な表情くらいだ。

妹「おにぃにも、して──あげなくちゃね?」

 ──次は、私が穢される番だ。
 体の向きを替えて、おにぃの体に寝そべった。

 おにぃの太ももに頭を置いて、横から眺めた。

妹「グロいな」

 こんなものが、私の体から生えていたと思うと少し寒気を覚えた。
 でも、私だってこんなものをおにぃに擦り付け、あまつさえその衝動を吐き出したのだ。

 私は、自分がそうしたように、おにぃのチンポの先端に指をあてがった。

悪いですが寝ます。
明日は仕事なのです。

残っていれば続きを書かせていただきますが、
恐らく本日スレ立てした時刻くらいに戻ってくると思います。
待てないようでしたら落としていただいて構いません。


ご存知の方──いらっしゃるかどうかは分かりませんが、
生存確認の為、名乗らせていただきます。

私、ガズボズボと呼ばれていた者です。
ご存知の方、どうもお久しぶりで御座います。

では、以上。

ちょっと待てよ!

妹のイメージはこんなだった! こんなだったんだ!

これだけはどうしても伝えたかったから! 寝る前にどうしても伝えたかったから!

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1610559.jpg


覚えてくれている人がいて嬉しい! 少し涙ぐむくらい嬉しいよ!

おやすみ! 皆、おやすみぃ!

皆様、保守ありがとうございます。

食いにいったラーメンが不味かったせいか
胃の下辺りが痛いですが頑張ります

 その瞬間、おにぃのチンチンがビクンと脈打った。

妹「うわっ!? こら、暴れるな!」

 私よりも小さなチンチン──けれどカタチも動き方も似ている。

妹「まだ会ったばかりなのに、この親近感はなんだ」

 いつの間にか私は、おにぃチンチンを
 まるで我が子のように愛しいと思えるようになってしまっていた。

 『食べちゃいたいくらい可愛い』とは、よく言ったものである。
 私はおにぃのチンチンの横腹に、軽くキスをして、そっと舌を這わせた。

妹「んん──ちゅ、あむ、れるれる」

 少しだけしょっぱい。
 舌がチンチンに這うたびに、嬉しそうに跳ねる。

 少し体を起こして、先端にキス。
 おにぃのチンチンはあまりガマオイルが出ないようだ。
 けど、ちょっとだけ出ている──少し白い。
 ラーメンの残り汁かもしれない。口をつけて、優しく吸う。

妹「ちゅ、ぢゅぢゅ──ぢゅるるる」

 しょっぱくて、苦い。
 私のよりもちょっとビターな、大人の味。

妹「生意気だな」

 おにぃのが苦くて、私のが甘いというのが許せなかった。
 まるで子ども扱いされた気分だ。

妹「小さいくせに。私をバカにするな!」

 言って、私はおにぃの先端を口の中に頬張った。
 つんとアンモニアの刺激的な匂いが鼻を突いた。

 勝手に涎が分泌されて、あっという間に口の中が涎まみれになった。
 どろどろとしたそれを、舌を使って、おにぃのチンチンにまぶす。
 少ししょっぱい。

 おにぃのチンチンはやめてとばかりに、根元からビクビクと激しく動く。
 しかし私は、口をすぼめてそれを許さない。

妹「んふふっ」

 思わず笑みがこぼれる。
 気持ち良さそうだなと思ったからだ。

 舌全体を使って、ゆっくりとねぶる。
 おにぃのチンチンは裏側を舐められるとすごく喜ぶから、
 そこを一生懸命舐めてあげた。

 いつの間にか、しょっぱい味が消えている。
 口をすぼめて、ゆっくりと引き抜いた。

妹「んんん──んぶ、んぷっ、ぢゅ──ッぷ!」

 口の中が、おにぃの臭いのと私の唾液で一杯になる。
 頭がくらくらする。
 吐き出したいと思ったけれど、そういえばティッシュがない。

 ──仕方ないな

妹「んくっ! ん、んんっ──はぁ! はぁ!」

 これでは食べたというより、掃除をしただけである。
 おにぃのチンチンは私の唾液でテラテラと妖艶な光を放っている。
 そして気付いた。少しだけ私よりピンク色だ。

妹「ずるい」

 おにぃのチンチンはどうしてこうまでも可愛いのか。
 私は許せなかった。どうしても許せなかったのだ。

妹「もう知らん!」

 私はおにぃの足元に回る。
 足の間に入って、おにぃのチンチンに私のチンチンを乗せた。
 私のほうがデカい。
 長さも、
 太さも、
 先っぽの大きさも、
 全部。全部だ。

妹「あぁ、あああ!」

 それが快感だった。
 私が男のおにぃに絶対に勝てない部分で勝ってしまっている。
 腰を動かして、擦り付けた。チンチンで押し付ける。
 弱くて貧弱で可愛いおにぃを、蹂躙した。

妹「いい、いいよぉ!」

 最高である。
 ぞくぞくと、体中が、チンチンが痺れた。
 おにぃが、うぅと唸った。しかし目は覚めていない。ただ感じている。
 私の──大きなチンチンで。

 そして次の瞬間、おにぃの尿道がびゅくびゅくと動いたかと思うと、
 チンチンの先端から、ビュッ! ビュッ! と勢いよくラーメンが飛び出した。

 ぱた、ぱた、とおにぃの体にラーメンが落ちる。
 それは胸まで届いた。

妹「うふふ──」

 これは挑戦状である。
 私より先に出してしまったくせに、私より飛ばなかったら恥ずかしい事この上ない。
 大丈夫。
 私ももう限界だった。
 おにぃの少しやわらかくなったチンチンは、とても気持ちよかった。

 私は、おにぃの腰に私の腰を打ちつけた。
 腰から、何かが駆け上がってくる。
 集約する。
 凝固する。

 それは一瞬にして尿道を上り詰め、そして──解き放たれた。

妹「んっ、あぁっ!」

 びゅくっ!
 実際そんな音は鳴らない。
 しかし、そう表現するしかない。
 私のチンチンは確かに、びゅくと鳴いたのだ。

 べちゃ
 と音がした。
 一瞬、どこに飛んだのか分からなかった。

 しかし直ぐに気付いた私は、チンチンの根元をギュッと掴んだ。

 ──あんなところじゃあ意味が無い。

妹「あぁ、はぁ!」

 ラーメンを無理矢理に塞き止めた私は、快感で狂いそうな頭をふらふらとさせながら立ち上がった。

妹「いくよ──おにぃ?」

 おにぃの胸の間に座りなおし、おにぃの顔に向かって先端を垂らした。
 手を離す。

 びゅぶ! びゅ、びゅる! びゅるる!

 おにぃの顔に、何度も何度も解き放つ。
 もの凄く気持ちが良かった。

妹「おにぃ、おにぃ──好き、好きィ!」

 私のモノで、白く、真っ白に染まっていく。
 おにぃが穢れていく。
 否。穢れじゃない。白く──染め上げているのだ。私は、おにぃを浄化している。

 あらかた出し切った後、ラーメンをおにぃの口に垂らした。

妹「あむっ──」

 そして頬張る。おにぃの唇ごと。

妹「──ちゅっ」

 吸い上げるように離した。

 後ろへ振り返る。
 おにぃが出したラーメンがあった。
 指で掬い、舐めてみる。
 やっぱり、少し苦い。

 あれだけ反り返っていたチンチンも二度目を出してようやくしおれた。
 しかし、おにぃの一回の量に比べて、私の量は多すぎる。

 おにぃの顔が本当に真っ白になっている。
 まるでのっぺらぼうだ。

妹「──恐いな」

 身震いがしたので、退散する為にそそくさと着替えた。

 丁度パジャマを着終えた頃だった。
 おにぃがもぞもぞと動き始めた。
 真っ白なおにぃは苦しそうに唸り声を上げた。

兄「うぅぅうんん!?」

妹「恐い、恐いッ!」

兄「うぉぉぉ!? なんじゃこりゃ!? 前が見えねぇ!!」

 言っておにぃは、ベトベトの顔を腕で拭った。

兄「なんだよ一体──急に半端ないリビドーが俺を襲ってきて、それから──!?」

 私に気付いたおにぃが、目を見開いて固まった。
 私は震えて動けない。

兄「お、おま!? ちょっ! なんで!?」

 おにぃは咄嗟に股間を隠す。
 私といえば、咄嗟に身を屈めて、手で頭を覆っていた。

兄「お前、なんで──見たのか!?」

妹「あ、あわわわっ!」

 ──怒られる!

妹「ごめんなさい、ごめんなさい! わざとじゃないの! おにぃ! 許して!」

兄「いや、俺がこんな格好で寝てたのが悪いんだ。別にお前は悪くない。
  それより悪いな。こんな気持ち悪いところ見せちまって──ごめんな?」

妹「──え?」

 おにぃの意外な台詞に、私は言葉を失った。

兄「この顔のは──あの最後の一発か? 枕元の壁にまで飛んでやがる」

 おにぃは自問するように呟いた。
 枕元の壁のラーメンは、私がおにぃに腰を打ちつけたときに出たものだ。
 あんなに飛ぶとは思いもしなかった。
 おにぃはソレを自分が出したものだと思ったようだ。
 確かに、あんなもの女の私が出せるとは思わないだろう。

兄「俺にまだまだ秘められたポテンシャルがあるようだな」

 さっきからおにぃの様子がおかしい。
 あの眉目秀麗、質実剛健のおにぃが、変な事を口走っている。
 私はそっと尋ねた。

妹「おにぃ、大丈夫?」

兄「え? あ、あぁ──ごめんなんか、おかしいよな俺? 悪い──あははは」

 おにぃは力なく笑った。
 ──まさか?

 私は不安を胸に、おにぃの部屋を後にした。

妹「この部屋、くっさい! 換気しとけ!」

 自室に戻った私は、携帯の電源を入れて友ちんにコールした。
 1コール、2コール──5、6、7──

妹「出ない!」

友「ぷるるるる──どう? 上手いでしょ?」

妹「あ、出た。友ちん! おにぃの様子がおかしい!」

友「ねぇ、すごいでしょ?」

妹「人の話を聞け!」

友「後半の五六回は私の声なんだからね?」

妹「おにぃが! おにぃが!」

友「こう、唇をね、ちょっと突き出すのがポイントなの」

妹「友ちんなんて嫌いだ! 死んでしまえ!」

友「ほらほら、ぷるるる──」

 私は通話を切って携帯をベッドに投げ捨てた。

 ぷるぷると携帯が鳴った。
 友ちんだ。

妹「……ぷるるるる」

友「あれぇ? 繋がらないなぁ?」

妹「ぷるるるる」

友「おかしいなぁ? でもさっきまでは電源すら入ってかったみたいだしなぁ。やっと電源入れてくれたのかなぁ?」

 ──そういうことだったのか。
 私は、友ちんになんて酷いことをしてしまったのだろうか。
 私は友ちんに心から謝った。

妹「ごめん。寂しい思いさせてごめん。でも友ちんが邪魔だったんだ」

友「そうなんだ。うん。いいのよ。妹ちゃんは本当に素直ね」

妹「そんなことはどうでもいいんだ! おにぃが!」

友「──まぁいいわ。聞いてあげる。お兄さんがどうしたの?」

妹「おにぃの頭がおかしくなってしまったかもしれない!」

友「あぁ……それは副作用よ」

妹「ふくさよう?」

友「そう。性欲が強まる代わりに、一時的に頭が悪くなるのよ」

妹「そうなのか!? なんでそれを早く言わない!」

友「そうね。例え性欲が強くたって、理性が効き過ぎていては、その性欲も抑えられてしまう──
  それじゃあ意味が無いってことで、理性にもサヨナラしてもらう事にしたのよ」

妹「ふぅん」

 よく分からない。

友「とにかく。一日経てば元に戻るから。安心して」

妹「分かった」

 私は頷いた。

妹「あ、それから!」

友「なぁに?」

妹「それは、女の子が飲んでも頭が悪くなるのか?」

友「なるわよ? もしかして飲んだの?」

妹「ま、まさか! 飲んでないよ?」

友「そうよね。妹ちゃん、普段と変わらないもの」

妹「え?」

友「え?」

妹「それも友ちんの嘘?」

友「えー? それもってどういう意味? 私は妹ちゃんにはなんでも正直に教えてるよ?」

妹「そ、そう……ふぅん?」

友「なによもう? あぁ、もうこんな時間じゃない。夜更かしは美容の大敵なのよ?
  妹ちゃんもあんまりお兄さんとイチャイチャしてないで早く寝なさいよ?」

妹「え? う、うん……」

友「じゃあ、おやすみ。また明日学校でね? あ、明日は感想聞かせてよね? うふふ」

妹「へ? あ、うん。おやすみ」

 私は先程とは待った違った不安を抱えながら、ひとり部屋でぽつねんと佇んでいた。

 どれくらい相していたか分からない。
 何か考えていたかもしれないし、
 何も考えていなかったかもしれない。

 ドアをノックする音が聞こえた。
 寝てるのか? と小さくおにぃの声が聞こえた。

妹「お、起きてる! 入って!」

 静かにドアが開き、おにぃが部屋に入ってきた。

兄「さっきは色々と悪かったな。もう──大丈夫だ。多分な」

 おにぃはそう言って気まずそうに笑った。

妹「別に」

兄「ん? どうした元気ないな──って、怒ってるのか?」

 ぶんぶんと顔を横に振る。

妹「ねぇ、おにぃ?」

兄「なんだ?」

妹「おにぃは、私のこと好き?」

兄「あぁ、好きだぞ」

 おにぃは平然と頷いた。

妹「どういうところが?」

兄「うーん。おまぬけたところだな」

妹「そう──」

 ──そう。そうだ。そんなこと。知っていた。
 私は、私は──。

妹「おにぃ?」

兄「何?」

妹「好き」

兄「え?」

妹「私もおにぃのこと好きだよ?」

兄「あ、あぁ」

妹「だから──私のこと、嫌いにならないで」

友「え? 一巡りしたって?」

 翌日の昼休み、私は友ちんにドリンクを飲んだことを打ち明けた。

妹「そうだ。間違いない。おまぬけな私が飲んだから! 頭が良くなってしまったんだ! どうしたらいい!」

友「どうしたって、どうもできないわよ。そもそも頭が良くなるわけないでしょ?」

妹「そんなことないっ! だって、今日はいつもは難しくて分からない数学の問題が当たったんだ!
  しかも何も考えないでだ! すごすぎる! どうしたらいいんだ! このままじゃおにぃに嫌われる!」

友「だ、大丈夫だから。知識のない人間が何もしないまま知識が増えるわけないし、
  だったら頭の回転が早くなろうがどうだろうが、妹ちゃんはちゃんとおまぬけよ。
  せめて頭の回転が早いだけのおまぬけになただけ。
  むしろそっちの方がお兄さんに好かれるかもしれないわ」

妹「そ、そうだろうか!?」

友「そうよ。安心しなさい」

妹「ほっ」

友「で、それより──」

妹「ん?」

友「ちょっと私熱っぽいのよね。保健室に連れて行ってくれない?」

妹「うんっ! 優しい友ちんを連れて行くっ!」

 保健室に来た私と友ちん。
 でも、保健室にいつもいる女の先生が見当たらない。

妹「大丈夫だよ友ちん。友ちんの看病は私がしてあげるから」

友「うふふ、そう? それは嬉しいわね」

妹「ほらほら、こっちだよ友ちん」

 友ちんは顔が赤く火照っている。
 どうやら本当に熱があるようだ。
 私は友ちんの手を引いて、ベッドまで連れて行った。

友「ほら、ベッドに座って?」

妹「え? なんで? それは友ちんでしょ?」

友「もう、分からない子ね? 妹ちゃん、ドリンク飲んだんでしょ?」

妹「うん」

 私が頷くと、友ちんはぐいと私の体を抱き寄せて、耳元で囁いた。

友「だったら──生えちゃってるのよね?」

 耳の奥がゾワゾワと逆立つ。

妹「うひゃ!? くすぐい!」

友「妹ちゃん、よく聞いてね?」

 なおも耳の傍で友ちんは囁く。
 妙に体が近い。
 それに、友ちんはなんだかいい匂いがする。
 甘くて、ほんのり酸っぱくて──花のような匂いだ。

友「生えたばっかりのおちんちんはね、ちゃあんと、触診しないとだめなの」

妹「しょくしゅ?」

友「うふふ、そうね触手もいいかもね」

 友ちんの手が、私のスカートの裾を捲った。

妹「わっ!? ダメ!」

友「ダメじゃないわ。妹ちゃんは昨日ちゃんと射精した?」

妹「しゃせいって?」

友「ザーメンを出す事よ?」

妹「ザ? ラーメンじゃなくて?」

友「違うわ。ザーメン。言ってみて?」

妹「ザーメン」

友「そう」

 友ちんは頷いて優しく笑った。
 ザーメンが一体なんだというのだろう?
 友ちんは続けた。

友「ちゃんとした方法で出さないと、体に溜まって体を壊しちゃうわ」

妹「そ、そうなの?」

友「うん。だからね? 私が教えてあげる」

妹「へっ!? い、いいよ! そんな、友ちんなんかに触られたくない!」

友「酷い言い草ね。私を断った女の子は、妹ちゃんが初めてよ?」

妹「うるさい! この! 離れろ! 友ちんなんかじゃなくても、おにぃに教えてもらえばいいんだ!」

友「ふぅん?」

 友ちんは妙に目を細めて、私に近付いた。

友「本当に? このペニス、お兄さんは知っているの?」

妹「し、知っている! 布団兄妹にまでなった!」

友「なにそれ?」

妹「友ちんに言う必要はない!」

 友ちんはまぁいいわ、と言って私から身を離した。

妹「ふぅ。臭かった」

友「じゃあ、そうね。もしも──もしもの話をするわ」

妹「何?」

友「妹ちゃんがお家に帰って、お兄さんに会うでしょ? そこで言うの。『おにぃのおちんちん気持ちよくしてあげるよ』って」

妹「うん?」

友「そうしたら、お兄さんはとても喜ぶでしょうね」

妹「そ、そうかな?」

友「そうよ。でも──」

 友ちんは言った。
 私は、その言葉に絶望を覚えた。

友「あなたは、ペニスを気持ちよくする方法を知らないわっ!」

妹「ところで友ちん」

友「何よ? ここは驚くところよ?」

妹「ペニスって何?」

友「チンチンのことよ」

妹「なぁにぃぃぃぃいいいい!?」

 私は絶望した。
 そうなのである。
 私は、チンチンの気持ちよくする方法を、実はよくあまり知らない。
 昨日はなんとなくやっていただけで、それできっと上手くいっていたのだろう──
 しかし、それはただの知識の伴わない本能的な行為──自身を良くできても、
 他人までにはそれは及ばないであろう──。

友「お兄さんには秘密にしてあげる。だから、ね?」

妹「で、でも!」

友「チョットだけ。妹ちゃんがチョット嫌な思いするだけで、お兄さんはとっても気持ちよくなれるのよ?」

妹「あ、う──!」

友「見せて? 妹ちゃんの──ペ、ニ、ス」

妹「見せろ見せろって! 友ちんはチンチンのことばかりだな!」

友「そうよ? 悪いの? そういえば──昨日はペニスって言っても、
  直ぐ分かってくれたのはどうして? 本当は知ってたんじゃないの?」

妹「友ちんが見たいというのはチンチンしかないからなっ! 友ちんのちんはチンチンのチンだっ!」

友「えっ」

 友ちんはなんとも複雑そうな顔をした。

友「そんなことはいいのよ! 早く見せなさいよ」

妹「す、少しだけだぞ?」

 私はスカートのホックを外して、下にすとんと落とした。下はコンのハーフパンツである。
 セーラー服をたくし上げて、腹巻を晒した。
 今日は猫の足跡の腹巻である。白地に茶色の足跡がとても可愛い。

 しかし友ちんは腹巻には目もくれず、ハーパンと腹巻の間で脈打っているチンチンを凝視した。
 ──朝からずっと大きくなっているのだ。

友「すごい」

 それが友ちんの感想だった。

友「触ってもいい?」

妹「ダメ──あぁ!」

 ダメと言っても、直ぐに触られてしまった。
 なら聞くなと思う。
 人差し指の腹で、ツツーと撫で上げられる。

友「尿道がプクッてしてる──血管もバキバキだし。すごいわ」

妹「分かったから! 早くやり方を教えて! 触らなくてもいいから口で教えて!」

友「うん」

 友ちんは何故か顔を真っ赤にさせながら、まるで乙女のように恥じらいながら頷いた。
 "乙女"だなんて表現は友ちんにはイチバンに合わない表現だというのに──である。

友「ちゅっ!」

妹「うひっ!?」

 友ちんがチンチンにキスをした。

友「熱いわね。本当に妹ちゃんから生えてるんだ?」

妹「ちゅーすんな! やめろ!」

友「そんなこといって? ペニスは喜んでるわよ?」

妹「うるさいっ! そんなことないっ!」

 友ちんは舌を突き出した。
 涎でベットリと濡れている。
 餡なので舐められたら──

妹「うひっ──!」

友「うふー? 嫌なのかしら? じゃあやめようか?」

妹「そ、そうだな!」

友「じゃあ、舐める真似をしちゃおう。 れろれろー?」

 友ちんは、まるで私を焦らすかのように、チンチンの寸でのところで
 舌をぴろぴろと動かした。

妹「おっ、おぉ!?」

友「んふふ、可愛いわね? んー?」

 友ちんの舌先がほんの少しだけ触れる。

妹「当たってる! 当たってるから!」

友「ねぇ、妹ちゃん?」

妹「なんだ! もういいだろ?」

友「妹ちゃんのおちんちん、私に舐めさせて?」

 意表を突かれたというべきだろうか。
 友ちんは、普段絶対にしない仕草をした。

 呆けた顔──いつも凛とした友ちんとはかけ離れている。
 唇に当てた指──まさにぶりっ子。友ちんのイチバン嫌いとしている女のポーズだ。
 上目遣い──私より身長の高い友ちんは絶対にしない。できない。
 潤んだ瞳──友ちんはドライアイである。
 
妹「あ、うん」

 私は思わず頷いてしまった。

友「ありがと」

 友ちんは屈託なく笑って、私の腹巻をぺろりと捲った。

妹「あっ!」

 言うが遅し。
 友ちんは私のチンチンをパクリとひと呑みにした。

風呂入ってきます。

風呂シーンも欲しいね。

妹「こ、こらっ! 勝手に──あぁ!」

 友ちんの舌が、ねろねろとチンチンに絡みつく。
 おにぃのチンチンの先っぽを舐めた私だから分かる──友ちんは上手い。

友「ちゅ──ぷ、ね? 妹ちゃん? もしかしてこのペニス──」

妹「え?」

友「昨日送ってくれたの、コレ──だよね?」

妹「あ──」

 容易くバレてしまった。
 だが別にそんな事はどうだっていい──

友「私ね、ふにゃふにゃのペニスが好きなんだ。だから、妹ちゃんのふにゃふにゃになったの見たいなぁ?」

 どうやら、昨日の絞りカスの赤チンも、おにぃのであるとバレたようだ。
 友ちんは、私のチンチンを掴んでこしこしと上下に擦り上げる。

妹「あ、あの──友ちん? もうちょっと、優しく!」

友「うふっ、優しく"して欲しい"んだね? 妹ちゃんも素直になってきたなぁ?」

妹「ち、ちが!」

 下の方で動かしていた手を急に先端に持ってくると、
 ガマオイルと手にべっとりとつけて、小刻みに動かした。

妹「あ、うあああああ!?」

友「ここ、気持ちいいんだ? いいんでしょ? いいよねー?」

妹「やめて、さきっぽだめ! 頭が白く──あぁ!」

 腰がブルブルと震えるこれじゃ──もう!
 友ちんがパッと手を離した。

妹「へっ──?」

友「イキそうだった?」

妹「イキ──? ふぇ?」

友「そう。ザーメン出す事を、イクっていうの」

妹「イク──うん。イキそうだった」

友「うふふ。妹ちゃんは亀頭責めが好きみたいね?」

妹「……?」

 私は首を傾げた。

友「もう、可愛いなぁ! 分かった。私がぜぇんぶ、教えてあげるからね?」

友「この先端のぷっくりしたのが、亀頭ね──亀の頭でキトウよ」

妹「う、うん──」

 友ちんはガマオイルを塗りたくりながら、指で擦りながら部位を説明し始めた。

友「言ってみて? 亀頭」

妹「亀頭──あぁ! と──もちん! あぁ!」

友「あぁ! 可愛い!」

妹「次! 早く! 早く終わって!」

友「もう、しょうがないわね。この先っぽの穴──は分かるよね?」

妹「う、うぅ──おしっこするところだ!」

 そう、チンチンが生えてからというもの、チンチンからおしっこが出るようになってしまったのだ。

妹「大きくなってるともの凄く出しにくい」

友「それはね、勃起っていうのよ?」

妹「勃起?」

友「そう。チンチンがふにゃふにゃの状態から大きくなる事を、勃起っていうの」

友「妹ちゃんのペニス、ガチガチに勃起して、私にしごかれてそんなに気持ちいいの?」

妹「なぁ──!?」

 一瞬にして顔が真っ赤になる。
 こいつはアホだ。間違いない。良くそんな言葉を恥ずかしげもなく言えるものだ。

友「──とまぁ、こういう風に使うのよ。効果はバツグンでしょ?」

妹「うぅ!」

友「あと──」

 友ちんは人差し指と中指を立て──ピースサインを作った。
 そして第二関節から曲げると、その指の間に亀頭を挟んだ。
 そして棒と亀頭の間にの凹んだ部分とをイキキススルヨウニ──!?!!

妹「あ、あ、あああああ!? な、あああああ!! やめ、やめてッ! んんんっ!」

友「ウクククッ! うふふふ、あぁ、可愛い! いいわ、妹ちゃんはカリ擦り上げられるの大好きなんだ?」

妹「か、カ──!?」

友「いいでしょ? ね? ねぇ? 妹ちゃんのカリ高だから──擦られるのも──擦るのもいいのよね?
  あぁ、すごい、スゴイ──あぁ、妹ちゃん。妹ちゃん!」

 友ちんの表情が段々と緩む──校閲していく──変態である。
 友ちんは私のチンチンを触って、弄んで──興奮しているのだ。

妹「──っ!」

 またイキそうになる。
 今度は、我慢できそうにない。
 しかし──

友「ダメよ」

 友ちんが、チンチンの根っこを思いり掴んだ。
 私が昨日おにぃの顔にぶちまける前みたいに──

妹「苦しい──!」

友「ここは陰茎──まぁ、覚えなくてもいいわ」

妹「もう、いや! もういいでしょ?」

友「ダメ。だってこぉんなにガマン汁出てるんだから──ガマンできないでしょ?」

妹「ガマ──え?」

 ガマオイルに似ている。
 もしかしたらラーメンみたく、ガマオイルも違うのかもしれない。

友「尿道球腺液──カウパー氏腺液が有名かな? あとは先走り汁とか──
  でも、ガマン汁が一番適してると思うわ。妹ちゃん、ガマンしてるものね?」

妹「別に──ガマンなんて!」

友「うふっ、可愛い──! 犯したくなっちゃうじゃない?」

 友ちんは一旦手を離して掴み直し、尿道口から溢れるガマン汁を手にベッタリとつけ、
 陰茎に手を伸ばし、亀頭に触れぬよう、ゆっくりとしごき始めた。

友「これ、いいでしょ? イキそうでイケないよね?」

妹「あ、あぁ!」

 友ちんはそう言ったが、実際でもそうでもない。
 もう限界なのだ。

妹「ごめん。友ちん、出そう!」

友「えー? 本当に?」

 友ちんが手の動きを止める

妹「あ、うぅ──いじわるしないで」

友「いじわるって、ガマン汁で友達の手をこんなにベタベタにしておいて、あまつさえ射精させようとしている
  妹ちゃんには、ぜーったいに言われたくない台詞だなぁ? 妹ちゃんって、もしかして自己中の変態?」

 友ちんは言って、クスクスと笑った。

妹「あぁ──友ちん!」

友「じゃあ、おしまいね?」

妹「──え?」

 友ちんは私のチンチンをお腹に押し付けると、
 腹巻をその上に被せた。

妹「──っ!?」

 その些細な刺激だけでもイキそうになる。
 友ちんはハンカチで綺麗に自分の手を拭くと、私にスカートを履かせてくれた。

妹「あ、ああぅぅ──!」

友「うふ、顔が真っ赤ね? このまま次の授業受けるの?」

妹「うぅぅ──友ちん! イジワル! イジワル!」

友「『友ちんなんかに触られたくない!』 って、最初に言ったのは妹ちゃんでしょ?
  最初にイジワルされたのは私。 最初に意地悪をしたのは妹ちゃん。ほら、悪いのはどっち?」

妹「私! 私! だから──!」

友「だから?」

妹「出したい!」

友「射精したい──でしょ?」

妹「射精したい! 射精したいよぉ!」

友「うふっ。だぁめ」

 友ちんは嬉しそうに言った。
 語尾に音符マークでも付けた様に──だ。

 頭が真っ白になる。

友「お昼休みは、あと10分ね」

 何も考えられない。

友「ねぇ?」

妹「はぁ、はぁ──」

 友ちんが、耳元で囁いた。

友「私よりもね、気持ちよくしてくれる人がいるわ」

妹「──えっ?」

友「あなたと同じ──ペニスを持った人──知ってるわよね? 私なんかよりよっぽど扱いを知っているわ」

 悪意のこもった声である。
 そしてそれは誘惑でもあった。
 彼女こそが悪魔<マーラ>なのであろう。

友「いってらっしゃい」

 友ちんの声を背に、私は駆けた。

お兄ちゃん・・・///

 はぁ、はぁと呼吸が聞こえる。
 もはや興奮しているからなのか、息が切れているからなのか分からない。
 恐らく両方あD。

 三年生の教室は三階にある。
 保健室は一階──私は駆け上がった。

 3-Bの札。
 そこがおにぃの教室である。

妹「おんにぃい!」

 なりふり構っていられる状況ではない。
 私は叫んだ。
 おにぃが直ぐ振り返った。

兄「妹? どうし──って!? うぉ!?」

 おにぃの手を掴む。
 しかし直ぐに振りほどかれた──どうして!?
 私は再び叫んだ。

妹「お願い、おにぃ!」

兄「なん──あぁ! 分かった! そんな目で見るな」

 私は一体どんな目で見ていたのだろうか? 分からない。
 おにぃは、頭をニ三回かいてから、私の手を掴んだ。
 おにぃの手を掴んで走る。目指すは屋上である。

兄「俺さ、昨日夢を見たんだ」

 階段を上る最中におにぃが言った。
 なんのことだろう?
 しかしすぐに屋上に出るの扉の前に辿り着いてしまった。

 鉄製の扉を開ける。
 錆びた鉄の擦れる音ともに、ゆっくりと開いた。
 外気が隙間から漏れる。昨晩と違い、空気は暑い。

 一歩外に踏み出す。上履きの裏からじんわりと熱が伝わってくる。
 剥き出しのコンクリは、五月晴れ日差しを受けてやや熱を帯びているようだ。

妹「──おにぃ」

 か細い声である。
 覇気なんてない。
 ただ劣情が身を窶している

 おにぃが私の手を引いた。
 幾分乱暴に。
 友ちんのほうがまだマシである。
 汗臭い。男臭いと言うべきか。
 でも、こっちのほうが私は好きだ。
 理由なんてない。
 おにぃだからだ。ごめんあった。

 予鈴のチャイムが鳴る。
 後五分。

兄「どうしたんだ?」

 優しい声。
 胸が酷くドキドキする。
 どうして?
 そんな場合じゃない。
 私は、おにぃにお願いしにきたんだ。
 チンチンをどうにかしてくれと。
 最低だ。本当に最低だ。
 おにぃにこんなこと──頼めるわけがない。
 私は黙した。

兄「辛いのか?」

妹「え?」

兄「きっと、あれは夢じゃなかったんだろ?」

妹「それは──それは……」

 おにぃは知ってしまっているのだろうか?
 昨日は、バレてもいいだなんて思ったけれど、
 やっぱり、恐い。

|∧∧
|・ω・`) そ~~・・・
|o④o
|―u'


| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ
|―u' ④ <コトッ




| ミ  ピャッ!
|    ④

兄「俺は──」

 聞きたくない。
 恐くて体が震えた。
 おにぃにしがみ付く。
 おにぃはそれで喋らなくなった。それでいいよ。

 強くおにぃの匂いがした。
 くらくらとする。
 ずぐりと、性欲がもたげた。
 チンチンがビクビクと脈打つ。

 抱き締めあっているんだ──バレているに決まっている。

妹「ゴメン」

 なんとなく謝った。
 おにぃが体を離した。

妹「あ──」

 不安。いやだ。行かないで──
 視線が重なる。
 顎に手。大きい。暖かい──。

 包まれるようなキスだった。
 あぁ──
 優しく触れたおにぃの唇は、私の唇からふっと消え去った。

兄「俺は、どんなお前でも、お前の事が好きだよ」

 おにぃは私が泣いていたと思ったのだろう、
 おにぃの胸にしがみ付いて震えいた私を、おにぃは優しく抱いて撫でてくれた。

 本当は果てていたのだ。
 おにぃのキスで、
 おにぃの言葉で、
 おにぃの告白で、
 嬉しくて、
 たまらなくて、
 どうしようもなくて、

 腹巻のウサギさんは、私の精液でベトベトになった。
 お腹が生ぬるい。
 気持ちが悪い。

 だから、おにぃが優しくしてくれるほど
 申し訳なくて、
 切なくて、
 悔しくて、
 こんな自分が嫌になって、
 いつの間にか泣いてしまっていた。

 ごめんなさいって何回も言った。
 私が泣き止むまで、おにぃはずっと一緒にいてくれた。

私は今何を書いていた?

おかしい……おにぃに手コキさせるはずだったのに

ダメだ。寝るわ
おやすみなさい

残ってれば書かせていただきます。

いえ、むしろ書きたいので
保守してくれると嬉しいです。

どうでもいいけど腹巻って猫の足跡柄だよね
             /)
           ///)

          /,.=゙''"/
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |

     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /

>>375
そうだったー!!!
設定忘れてたー!!!

おやすみー!!!

しかし脱いだパンツをどうしよう・・・

>>380 俺が手伝ってやるよ///

 悪い子でごめんなさい。
 悪い子でごめんなさい。

 と俺の耳元で囁きながら、妹は自慰に耽っている。

 俺といえば身動きが出来ない。
 ここは女子更衣室──妹のロッカーの中である。

 『鍵が開かないんです』と言われてのこのことついていったのが不味かった。
 そもそもスクール水着姿で俺の前に現れた事自体が異常のだ。

 ロッカーは簡単に開いた。そもそも鍵自体が掛かっていなかった。
 次の瞬間。
 ドアが開く音と同時、外から女性特有の高い声が聞こえた。
 誰かが入ってきたのだ。

 妹は俺をロッカーの中に押し込んだ。妹も続く。パタンと小さな音を立てて、ロッカーは閉められた。
 思わず声を出しそうになった俺の口を、妹の小さな手が塞ぐ。
「しっ! 見つかっちゃいます」
 わらわらと更衣室に人が入ってくる──今まさに水泳の授業が終わったようだ。
 女子の群れ。ロッカーの外は、一瞬にして女子の声と衣服の擦れる音で溢れ返る。

 頭が混乱する──妹が首にキスをしてくるものだから、益々である。
 うぅ、と思わず呻いた。が、
「バレちゃいますよ? いいんですか──兄さん?」
 と薄く笑みを浮かべながら妹が言ったから、俺は黙さざるを得ない──そして唇を奪われる。深く、深く──

 そして冒頭の行為──そこで俺は目が覚めた。
 俺に妹はいない。あいつは誰だ? いや、誰でもいい。妹に違いない。
 できればもう少し、もう少しだけ眠っていたかった。あぁ、願わくば、今晩夢の続きが見れますように。

ガズボズボキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

つまりは、皆さんおはよう──である。

今日は一日暇です。

ですが少々小説を読みたい。

丁度今、いいところで終わっているのです。

妹「うぅ……ゴメン、おにぃ。もう大丈夫だから」

 おにぃの胸から顔を離すした。

兄「もう大丈夫か?」

 おにぃの照れたような笑顔。
 バカ。
 そんな顔されたらこっちまで恥ずかしい。

妹「大丈夫じゃない」

兄「もうちょっと泣くか?」

 そういう意味じゃない。
 目を見る。訴えた。
 おにぃは首を傾げる。

 目じゃ伝わらない。
 言葉では言えない。
 だから私は、おにぃに体を寄せた。

妹「おにぃ?」

 甘えたような声。自分がこんな声を出せるなんて信じられない。
 体が勝手に動く──おにぃの体に、私の痒いところを擦り付ける。
 ふとももに、うにうにと擦り付ける。

兄「猫みたいだな」

 おにぃが言った。
 私は猫じゃない。
 猫が足に擦り寄ってくるのは、きっと痒いのだ──と私は思う。
 それを人間が勝手に甘えているのだと勘違いするのだ。

 私は違う。
 おにぃに甘えているんだ。
 でも──ちょっとだけ似ている。
 私も痒い。
 おにぃに、触って欲しい。

妹「にゃあ」

 だから、今だけは猫になってみる。

兄「やめろよ」

 拒否。
 ──違う。これは──
 おにぃの顔が赤い。照れ隠しだ。

 私はおにぃの胸倉を、両手で掴んだ。
 顔を近づける。
 おにぃは首を傾げた。このバカめ。

 だから仕方なく──本当に仕方なく言った。

妹「したい」

 かくも疎いおにぃでも流石にそれは分かったのか、
 諦めたように目を瞑りながら、私に顔を寄せた。
 けれど、あと少しというところで止まった。
 目と鼻の先である。

兄「後はお前に任せる」

 なんとも卑怯な言葉だ。
 だが私は我慢できそうにない。
 かといって、私から唇を寄せるのは癪だ。
 だから胸倉を引っ張った。

妹「ん──」

 唇が触れる。
 チリチリと頭に電気が走る。こめかみの辺りだ。
 快感物質でも出ているのだろうか? 酷く頭がぼぅっとしてくる。

 だから、油断していたのだろう、
 突然、ぬるりと何かが口の中に入ってきた。

妹「──っ!? んんっ!?」

 ──気持ち悪いっ!
 舌で押し返そうとする。
 けれどそれは執拗に私の口の中へ侵入を試みてきた。

 おにぃが口を離した。

妹「んはぁっ! はぁ、はぁ! なんだっ!」

兄「口開いて?」

妹「え?」

兄「お前の口の中を舐めたい」

 おにぃは頭がおかしいのだろうか?
 他人──といっても妹だが、他人の口の中を舐めるなんて普通じゃない。
 だけど折角のおにぃの頼みである。だから許してあげた。

妹「い、一回だけだからな!」

 私は言って、口を半開きにした。
 おにぃは舌を伸ばしてそこに差し入れるようにして、唇を重ねた。

 おにぃの舌が、私の舌に触れる。
 少しざらざらとしている──けれどぬめぬめともしている。
 不思議な感覚──妙に心地がいい。
 さっき気持ち悪いと思ったのが不思議なほどだ。

 私の頬に、おにぃの鼻息がかかる。妙に荒い。興奮しているのだろう──それは私も同じだ。
 おにぃの舌はほんのちょっぴり甘い。
 私の舌は美味しいのだろうか? 少しだけ不安になりながら、おにぃに身を任せた。

 ──『後はお前に任せる』って言ったのに──おにぃは嘘つきだ。

 おにぃは求めるように、私に顔を押し付けた。

 体が後ろに傾く。
 自然と足が一歩、二歩と後退していく。

 五歩目で背中に壁が当たった。
 もう後ろはない。

 コン。と頭が壁についた。
 顔が──唇が押し当てられる。
 更に奥にまで舌が侵入してくる──私も負けじとおにぃの口の中に舌を入れてみた。
 しかしすぐに押し返される。

妹「んんっ──んちゅ、んに──ちゅ、んっ、んぐ」

 されるがままである。
 でもそれが心地よかった。
 おにぃが体を寄せてきた。
 体が重なる。暖かい。

 屋上はこんなにも広いというのに、私達はこんな小さなスペースで唇を重ねあっている。
 それが少しだけおかしくて、顔がにやけた。

 おにぃが腰に手を回して、私をぎゅっと抱き寄せた。
 おにぃのお腹に、チンチンが当たる。
 唇が離れた。

兄「──ちゅ。お前の、デカいな」

妹「そんっ──」

 ──そんなことはない。
 そんな言い訳を言うのすらも、おにぃは許してくれなかった。
 唇を塞がれる。舌が口の中に入ってきた。
 一回だけだって言ったのに、おにぃは本当に嘘つきだ。

 腰に当てられたては、いつの間にかセーラー服の裾からダイレクトに肌に触れていた。
 腹巻に侵入してくる。
 そしてそれは腰からゆっくりとお腹側へと動き──

 ──ダメ!
 私は身を強張らせた。
 しかしおにぃの手は止まらない。
 ──いやだ! いやだ!
 触られたくない。
 まだ今ならどうにでも言い訳は出来る。けれど、触られたらどうしようもない。

 私はおにぃの胸に手を当てて、強く押してみた。
 しかしビクリともしない。
 私が押せば押すほど、おにぃは私に体を寄せて壁に強く押し付けてくる。

ガズボズボさんへ

      /⌒ヽ
      ( ^ω^)/ ̄/ ̄/
      ( 二二つ / と)
      |   /  /  /
       |    ̄| ̄ ̄


ずっとずっとだいすきだお

      /⌒ヽ
      ( ^ω^)/ ̄/ ̄/
      ( 二二つ / と)
      |   /  /  /
       |    ̄| ̄ ̄

そして支援だお

      /⌒ヽ
      ( ^ω^)/ ̄/ ̄/
      ( 二二つ / と)
      |   /  /  /
       |    ̄| ̄ ̄

 押すのはダメだ。
 ならばと私はおにぃの体に手をまわした。

妹「んん──んっ!」

 重ねれられていた唇が──その中の舌がうねうねと蠢く。
 私の気を散らせようとしているのだろうか──。
 そんなわけには、力の限りおにぃの背中を叩いた。

 けれど、全然力が入らない。
 おにぃの手は、もうちょっとで私のチンチンに触れる──。
 止まる気配はない。

 ──もう、ダメだ。
 私はもう──強くおにぃを抱き締める事しか出来なかった。

妹「んぁあぁ──んっ!?」

 おにぃの手が触れる。
 溢れる声。おにぃがそれを許さない。
 唇を覆うようなキスをされる。

 おにぃは精液にまみれた腹巻の中で、私のチンチンをしごいた。
 ──気持ち悪くはないのだろうか?
 そんな心配を余所に、おにぃの手は、グチョグチョと卑猥な音を立てて、私を扱いた。

 手加減なんて一切ない。
 友ちんなんてかわいいものだ。
 でも痛くない。ただただ気持ちがいい。

 友ちんなんてカスみたいなものだ。
 チンチンが好きなだけでは到達できない域があるのだろう──あとで馬鹿にしてやろうと思った。

妹「んんんっ──! ん、ちゅぶ──んがぁ、はぁ! はぁ!」

 もう限界である。
 擦られ始めて10秒と経っていない。

兄「出そうか?」

 おにぃが言う。
 私は頷いた。

 頭が真っ白だ。
 おにぃは再びキスをしてくれた。
 けれど舌は絡めない。

 唇と唇のキス。
 とてもやわらかい。

 ──ごめんね。
 と私は心の中で呟きながら、腹巻の中で──おにぃの手の中で
 二回目の射精をした。

 搾り取るような動きだなと思った。
 あらかた射精しつくした私のチンチンから手を離したおにぃは、
 ハーフパンツ──果てはショーツの中にまで手を突っ込んできて、
 チンチンの根っこから亀頭に至るまでをゆっくりと擦り上げた。

 ぞくぞくと体が震えた。
 その度に、ぴゅ、ぴゅっと、ザーメンが腹巻の中に放たれるのが分かった。

妹「──はぁ、あはぁ──!」

 呆けた声。
 キスから解放された私は、虚ろな目を泳がせながら、口から涎をたらし、体とチンチンをひくつかせていた。

兄「スカート外して?」

 おにぃが囁く様に言った。
 私は無意識で頷いて──同じく無意識のうちにスカートを外した。

 その間、おにぃは私のセーラー服を捲くった。
 密着していたおにぃが、そこでようやく離れて、横にずれた。

 また同時に腹巻も上に上げられる。
 ぷるんっとチンチンが外に露出された。

 おにぃがそれをまじまじと見る。

妹「うぅぅ!」

 ゾクゾクとした快感。
 見られているだけなのに、チンチンは喜ぶようにニ三度跳ねた。

兄「俺の妹にチンポが生えているなんて、気持ち悪いな」

妹「──えっ!?」

 ──酷い、酷い!
 そんなこと、言わなくても──

兄「こんな可愛い妹に。不釣合いなほどデカいな」

 ──あぁ。
 心臓が高鳴る。もやもやとした不快感に、喜びが混じる。
 侮辱されているのに、おにぃに"可愛い"と言われただけで、こんなに嬉しいなんて。

兄「まだ硬いんだな? うらやましいなコレは」

 おにぃがチンチンを掴む。
 私の精液で汚れた手。
 おにぃは私の顔を覗き込みながら、ゆっくりとその手を動かし始めた。

妹「ひぐっ!」

兄「ほら、あんま声出すなよ?」

 そんなこと言われても──もう口を塞いでくれないのだろうか?
 我慢できない。
 できるわけがない。

 おにぃにこんなことされて──
 ──私は、おにぃがちゃんとお世話してくれないと、声だって我慢できない女の子なんだよ?

妹「あぁ、あっ、あっ!」

 おにぃに扱かれるたびに、ビクビクとチンチンが喜ぶ。
 その度に私は、艶のある声をあげてしまう。

兄「可愛いよ」

妹「うぅ!」

 私のチンチンは自分の精液のおにぃの手によって、ぐちょぐちょと湿った卑猥な音を立てる。

妹「あぅ、うんっ! んに、おにぃ? やめて! 声が──あぁ!」

 屋上はよく響く。
 外だと言うのに不思議だ。建物全体に響き渡っているようである。
 私の声が、校舎に──生徒に先生に──友ちん──あぁ、皆、皆に聞こえてしまっている。


 でも、見てくれているのはおにぃだけ。

 おにぃは笑っている。
 喜んでいるのかもしれない。
 こんな私で喜んでくれるなんて──嬉しい。

妹「あっ、もう、おにぃ──!」

 私は唇を突き出した。
 キスしながらイカせて欲しかったからだ。

兄「ダメ」

 拒まれた。
 どうして?
 おにぃはなおも笑っている。
 そして言った。

兄「お前のイク顔がみたい」

 ──あぁ──そうか。おにぃは見ててくれるんだね?
 私の──私を。
 でも、おにぃは一度だけそっとキスをしてくれた。

妹「ん──」

 唇が離れる──笑っている。
 ぞぐりと何かがもたげた。
 限界──おにぃが亀頭を手で包んだ。私はおにぃの手の中に全てを解き放った。

さて──友人から遊びへの誘いの電話が掛かってきたわけだが

へぇ、お前ひとり暮らししてるんだ

という話題となり、

そういえば、俺、明日は日曜で休みなんだわ。え? お前も? ふぅん

ということで泊まりにくることになった


こんな半端な状態で申し訳ないですが、
もう今日明日は書けそうにありません。

dat落ちするまでの期限は今も丸三日なのでしょうか?
であれば、もう書けないですね。

念の為に申し上げておきます。

読んでくださった皆様、保守していただいた皆様、
誠にありがとうございました。
またいつぞや妹スレで会いましょう。

では、また。

ガズボズボ「いやぁ・・・友人のガズボズボ入ってくるよぉ・・・・」


保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内                  

02:00-04:00 90分以内       
04:00-09:00 180分以内       
09:00-16:00 80分以内        
16:00-19:00 60分以内      
19:00-00:00 30分以内      

保守時間の目安 (平日用) 
00:00-02:00 60分以内    
02:00-04:00 120分以内    
04:00-09:00 210分以内    
09:00-16:00 120分以内     
16:00-19:00 60分以内    
19:00-00:00 30分以内. 

 目が覚めると見慣れない天井が見えた。

友「あら、おはよう」

 友ちんの声だ。私が寝ているベッドに腰掛け、後ろ手をついて私に首を向けている。

妹「んに……」

 体を起こすと酷く頭が痛み出した。
 思わず両手で抱える。

友「無理しちゃダメよ? ドリンクの効果が切れたんでしょ」

妹「えっ……?」

 何か股間が寂しい。
 手を伸ばしてみると、そこには何もなかった。

妹「消えた!?」

友「ドリンクは一時的な強壮剤みたいなものだかね。女の子の場合は、
  一度射精したらペニスも収まっちゃうわ。出来ても二回が限度ね」

妹「でも私は──五六回は」

友「あなた、もしかして数本飲んだんじゃないでしょうね?」

妹「え? うん。五本くらい」

友「……呆れたわ。よく平常心でいられたわね」

 だがそんな話はどうでもいい。

妹「おにぃは?」

友「あぁ、妹ちゃんを運んでから授業に戻ったわよ」

妹「今、何時?」

友「六限目──」

 そういった途端、終礼のチャイムが鳴った。

友「──今から放課後ね」

妹「そう」

友「ちょっと。授業サボってまで様子を見に来た私に対するお礼は?」

妹「おにぃに看病して欲しかった」

友「あそ」

 言って友ちんはベッドからぴょんと飛び降りた。

友「まったく、うるさいわね」

 友ちんは顔をしかめた。
 何のことか分からなくて、私は首を傾げた。

 どたどたと廊下を走る音が聞こえた。
 友ちんが言ったのはこのことであろう。

 足音は保健室の前で止まると、否やバタンッと戸が開け放たれた。

兄「妹は!?」

友「無事よ。起きたわ」

 おにぃの声。
 友ちんは憮然としている。

 おにぃが私に駆け寄ってきた。

兄「大丈夫か!? おい?」

妹「え、うん。無事だ」

兄「そうか。よかった。あの後急にお前が気を失ったから──」

友「"あの後"──ねぇ?」

 友ちんが意味深げにそう言うので、おにぃは顔を真っ赤にさせた。

友「私、もしかしてお邪魔かしら?」

兄「いや──」

妹「邪魔だ消えろ」

友「くっ──!」

 友ちんが悔しそうに眉を垂らした。
 だが、おにぃをいじめるようなことを言う友ちんが悪いのだ。

兄「お前、そんな邪険にするなよ」

妹「でも……」

友「いいわよ別に──」

 私はそういう役目なんだし──と友ちんは小さく零した。

友「じゃ、お大事にね?」

 ひらひらと手を振って、友ちんは保健室を後にした。

兄「まったく、お前は友ちゃんに冷たくないか? 彼女、最近お前がつれないって嘆いてたぞ?」

妹「そんなこと知るか! 友ちんが馴れ馴れしいだけだ──って、
  そんなことはどうでもいい。おにぃに聞きたいことがある」

兄「どうでもいいってお前──」

妹「いいの。それより──チンチンが無くなってしまった」

兄「え? あ、あぁ──お前がその、出した後、シュルシュル小さくなって、消えちまったんだ」

 そんなことが聞きたいわけじゃない。
 私は──

妹「──その、おにぃ? チンチンがなくなった私も、好きでいてくれる?」

兄「えっ?」

 当惑したような表情。
 私は不安になる。

妹「あっ……やっぱり、おにぃはチンチンがついた私が好きだったのか?
  それとも、チンチンがついた哀れみで、私に優しくしてくれていたの?」

兄「え、いや──」

 おにぃは言葉に詰まる。考えあぐねているようだ。
 そんなに悩むような言葉だったのだろうか? やっぱり──

兄「なんていうか、お前は、本当人の話を聞かないな?」

妹「え?」

兄「どんなお前でも好きだって、ちゃんと言っただろ?」

妹「あ──」

 正直忘れていた。
 いや、違う。
 それは"生えていた私"に対する言葉であって、
 今の私に私に対する言葉ではない──そう思っていたのだ。

 でも、おにぃは改めて私に教えてくれた。
 少し気恥ずかしくなって、私は俯いた──顔が熱い。火照っている。

兄「分かってくれたか?」

 聞くなバカめ。
 見れば分かるだろう。
 私はおにぃを睨み上げて、おにぃに手を差し出した。

妹「帰る」

兄「え? あぁ──でも今日は部活が」

妹「休め」

兄「いや、そんな訳には」

妹「一緒にいたい」

兄「──あぁ、分かったよ」

 おにぃは観念したように私の手を取った。
 おにぃの手は、大きくて暖かかった。

 私は今──耳を澄ましている。

 夕食も終わり、あとは風呂に入って寝るだけである。
 しかし、どうしてもその前にしておきたいことがあった。

 手にはドリンクが一本。
 私は待っていた。
 その音が聞こえるのを。

 木の軋む音。
 たんたんと軽快なリズムを刻む──足音。
 階段を降りてくる、おにぃの足音だ。

 私はここぞとばかりに、居間から飛び出し、おにぃの前に飛び出した。

妹「お、おおおお、おにぃ!? ちょっといい?」

兄「ん? どうした?」

妹「これから、お、お風呂だよね!?」

 どう見てもそうである。
 おにぃのてには、着替え用の下着が握られている。
 だが私はあえて聞いたのだ。おにぃが頷くのを確認して、手渡した。

妹「こ、これ! お風呂前に飲むと発汗作用で、すごく気持ちがいいって!」

兄「え? 気持ちがいい?」

妹「ち、違う! その、あれ! とてもいい!」

兄「あー? 健康にいいってか?」

妹「そ、そう! それ!」

 おにぃは、ふぅんとか言いながらそのドリンクを妖しげに眺めた。

兄「もしかしてこれ、昨日の?」

妹「違う!」

 思わず叫んだ。
 しかしそれがまずかった。おにぃは不信感を増したように、私を訝しげに睨んだ。

兄「怪しいな。そういえば確か昨日コレを飲んで──」

妹「な、なんのこと!? 私は全然知らない! そんなもの今初めて見た!」

兄「いや、実は俺も良く覚えていなくてさ──でも、なんか嫌な予感がするから、やめとくわ」

妹「え、で、でも──!」

 狼狽する私を余所に、おにぃは私にドリンクを突き帰した。

妹「ま、待って!」

兄「なんだよ?」

妹「飲んで!」

兄「そんな怪しいものが飲めるか」

妹「あ、うぅ──」

 こう言われてはもう手も足も出ない。
 ほとほと困っていたところに、お母さんが居間から騒ぎを聞きつけて出てきた。

母「あら? どうしたの?」

兄「母さん。聞いてくれよ、妹が俺にヘンなもん飲ませようとするんだ」

母「変なもの?」

 首を傾げたお母さんに、おにぃは私のドリンクを指差した。

母「ふぅん? 妹ちゃん。なぁに、それ?」

妹「こ、これは──!」

兄「確か発汗作用がどうとか言ってたよな?」

妹「そ、そう……だったかな? アハハハ」

母「へぇ、それダイエットに効くの?」

妹「そ、そうだったような?」

兄「ハッキリしないヤツだな」

母「ねぇ、それ私が貰ってもいい?」

妹「え?」

 私が返答する間も無く、お母さんは私の手からひょいとドリンクを取り上げると、
 プシッと開けて、中の溶液を一気に飲み下した。

妹「あぁあああ!!」

母「ふぅ、なかなかの味ね」

妹「なんてことを! なんてことを!」

兄「お前、慌てすぎだろ。やっぱりヘンな薬だったんだろ?」

妹「ち、違う! そうじゃなくて──あれは、おにぃにって! あぁ」

 よりによってお母さんが飲んでしまうとは──予想外の事態である。

母「あらそうだったの? ごめんね、妹ちゃん」

 お母さんは、お詫びと言ってはなんだけど──と言いながら、
 キャラメルを一つ取り出して、おにぃに手渡した。

 おにぃはキャラメルを受け取ると、それをおいしそうに頬張った。

 そんなものが一体なんの役に立つと言うのか。
 おにぃを貶めるという、私の計画は水の泡である。

妹「うぅ」

兄「いや、悪かったな。また今度あったらくれよ」

妹「じゃ、じゃあ今持ってくる来る!」

兄「なんだまだあるのか? いやいいよ。風呂入ってからで」

 それではダメなのだ。
 私はお風呂でおにぃといちゃつきたかったのに──。

兄「じゃあな」

 おにぃは言って、風呂場へと向かった。
 私はお母さんへ向き直る。少し腹立たしかったけれど、それでも心配だった。

妹「ねぇ、お母さん、大丈夫?」

母「んふふ──大丈夫よ? それより──」

母「あと、十分くらいで効果が現れると思うわ。私は免疫があるからまず発露しないし──まぁしたとしても」

妹「え? え?」

 何を言っているのか分からない。

母「さっきお兄ちゃんにあげたアレは、あのドリンクの数倍の効果──といっても短時間だけど、よく効くわ」

妹「おかあ──さん?」

母「昨日のお兄ちゃん激しかったものね? 今の、ラーメンにも入れておいたのよ?」

 最早言葉にならない。
 一体どういうことなんか!?

母「妹ちゃん? あんなに一気に沢山のンじゃダメよ? 昨日のアレ、しおれていたけれど、
  すっごく大きかったじゃない? 私、あんなの擦り付けられて、少し理性が飛びそうだったわ──フフ」

 お母さんはそう言って、今までに見たこともないような卑猥な笑みを浮かべた。
 ──女の顔──とでもいうべきなのだろうか、背筋にゾッと何かが走った。

 その表情のままお母さんが言った。私の耳元で囁くように。

母「さぁ──身も心もいい加減、素直になりなさい?」

 そして背中をトンと押された。
 私は恐る恐るお母さんへ振り返った。しかしもういつものお母さんの顔に戻っていた。
 少し安心して、兄さんのいるお風呂場へと向かった──。

もう少しだ──

だがもう限界です寝ます。
明日も友人と遊ばねばならないのです。

保守ありがとう。
明日、来れたらまた来ます。
では。

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