アルミン「ベルトルト飼っていいかな?」エレン「はぁ?」(143)

ゲス野郎ばっかり注意

エレン「お前、この前ライナー飼うとか言ってたくせに結局飼い切れなくなって俺に押し付けただろうが」

アルミン「今回はちゃんと飼うよ」

ミカサ「何の話しをしているの?アニ、座りなさい」

アニ「……」スッ

エレン「アルミンのやつベルトルト飼いたいとかいいやがってさ」

ミカサ「アルミン、あなたは生き物を飼うべきではない。なぜなら――」

アルミン「ひどいよ、みんなして、アニもライナーも僕に合わなかっただけだ。ベルトルトならおとなしいから僕でもってきっと飼えるはずだ」

エレン「あのなぁ」

ライナー「お前がベルトルトを飼うだと、そんな事を俺がゆる」

エレン「ライナー、ちょっと黙ってろよ」


ライナー「申し訳ない、ご主人」シュン

アルミン「やっぱりライナーにするよ、ベルトルトはエレンにあげるよ」

エレン「ほんとか?」

アルミン「うん」ハイ

ベルトルト「(助かった)」プルプル

ライナー「冗談だよなご主人?俺はいやだぞ。あんな地獄」タラ

エレン「よろしくなベルトルト」ナデナデ

ミカサ「よろしく」ナデナデ

アニ「……」ジトー

アルミン「さぁライナー、帰ろう。僕たちの家に」ゲス顔

ライナー「うわぁあああ」
おしまい?

エレン「ほら、ベルトルト。今日からここがおまえの家だぞ」

ミカサ「今日からあなたはペット。つまり私たちの家族。仲良くしよう」ナデナデ

アニ「…部屋汚すんじゃないよ」

ベルトルト「う、うん。よろしくお願いします(よかったエレン達はまともだ)」ホッ

エレン「じゃあベルトルトは猫だな。ほらよ」

つ猫耳&尻尾&首輪

ベルトルト「え?」


ミカサ「どうしたの?ベルトルト。もしかしたら兎の方がいいの?」

ベルトルト「いやっあの、なんでそれを…」

エレン「俺たちの家じゃあこれが決まりなんだ」

アニ「私は狐。耳と尻尾は汚れたから今クリーニング中」

ミカサ「これは家族になるための神聖な儀式。これをしないのならアルミンに引き取ってもらうしか…」

ベルトルト「つけます!つけるからどうかそれだけは!」

こうしてベルトルト(猫)のペット生活が幕を開けた…



こうか?だれか書いてくれ

クリスタはユミルを飼ってんだよな?な?

エレン「ベルトルト、新しい玩具だぞ」

ベルトルト「いらない」シュン

エレン「どうしたんだ、これ気に入らなかったのか?」オロオロ

 窓の斜光に目をやり、ベルトルトは呟くように言った。ライナーをアルミンに渡して本当によかったのかと。

ベルトルト「あの……ライナーの悲鳴が聞こえるんだ。アルミンの楽しそうな声と一緒にエレ……ご主人様も聞いたハズだよあの家はライナーの言っていた通り」シクシク

エレン「そうだよ、アルミンはまともに生き物を飼えない。ライナーを押し付けられたときの奴の有り様はひどいもんだったぜ」イラ

ベルトルト「ライナーも一緒に飼えないの?」

エレン「さぁな、3日たてばアルミンも飽きるだろうが、その時はお前が連れていかれるかもしれない」

ベルトルト「そんな……」

>>7
確かに飼ってるらしいけど忠犬ユミルをアルミンがいつ欲しがるとも限らない

エレン「わかったアルミンに交渉してくる、それまで家で大人しく遊んでてくれるか?」

ベルトルト「うん、わかったよ」

どの玩具で遊ばせますか?

 けん玉
 チェス
 大人の玩具A
 本
 ロデオマシーン
◆着せ替え人形
 ランニングマシーン


エレン「じゃ、いってくる」

ベルトルト「いってらっしゃい」フリ

パタン


ベルトルト「えっとよろしく、ダ○エルくん」

ベルトルト「ぬ、脱がすよダ○エルくん」ハギ

ベルトルト「えっと、今日はこれ!タキシード」プチプチ

ベルトルト「シチュエーションは……」ガサゴソ

ベルトルト「ナイトパーティー」パチパチ

ベルトルト「何やってるんだ僕は……」ハァ

ベルトルトのファッションセンスが1上がりました。

ベルトルトの巨人ポイントを10贈呈します。

 僕達が巨人を飼っている理由を述べるとすれば、104期訓練兵解散式での事を外すわけにはいかないだろう。

偉い人「今から卒業する訓練兵にあるものを配る。これは巨人を育成するにあたり必要なものだ、なくしても再発行はない」

 アルファベット順に呼ばれ、僕たち全員にそれは配られた。

 三年前、巨人を家畜化する実験に成功した調査兵団と憲兵団は、巨人を生け捕り、育成する実験を開始。

 訓練兵含むすべての兵士がその権利を得ている。一般化するにはあまりにもリスクが大きく、時折暴走する巨人もでているからだ。


 僕は卒業後すぐに、家畜改良された巨人を手に入れる事に成功した。それがライナーだった。

 ライナーは路地裏を彷徨っていた。限りなく人に近い姿の彼が巨人だとわかったのは、家畜化された巨人がつける首輪を彼がしていたからだ。

ジャン「アルミン、お前すげぇな、もう巨人飼ってるのかよ」

マルコ「でも思ったより大きくないんだね」

コニー「おれにも、おれにも触らせてくれよ」

 落ちこぼれだった僕が、僕だけが巨人を飼っている。たったそれだけで皆が羨望の眼差しを向ける。それが堪らなく嬉しかった。

 巨人の飼い方なんてわかるはずもなく僕は巨人が何をすれば喜び、何をすれば傷むのか実験した。

ライナー「やめろ、さわるな」ビクビク

 ライナーはとても僕に懐いてくれてるようで、僕が出かけると、後を追うように家から出ては外をふらふらしている。

 ライナーには巨人にしては珍しく、生殖器がついていた。僕は新種なのかと調査兵団で巨人研究の第一人者であるハンジ分隊長に尋ねた。

 少なくともライナーを含む3体が生殖器を有し、巨人と人間と2つの形態に変態するという。そして繁殖実験の最中、3体とも行方不明になった事を明かされた。

ハンジ「今は巨人を人間に慣らすことを優先する、ライナーは君に任せるよ」
アルミン「ありがとうございます」

 ライナーは僕の自慢だった。アニを見つけるまでは――。

誤字脱字酷すぎたorz

読んでくれた人感謝し奉る

ゲスミンに調教されるベルトルトさんください

「悪魔の末裔め」とか「根絶やしにしてやる」とか強がってもゲスミンに屈服するベルトルトさんください

今日は逃げる。

 ライナーが帰ってきた。正確には、新しく拾った巨人のベルトルトを飼うつもりだった。

 しかし、ライナーのような自分勝手な巨人がエレンの命令を聞くのが珍しく、ライナーを再び飼いたいと思ったからだ。

 エレンとミカサは僕にペットを飼うのやめろという。何を言ってるんだ、巨人はペットなどではない。そうだろう。

 再び僕の家にきてライナーはすごく嬉しそうだ。家の中を走り回っては扉に体当たりするライナーを見てそう確信した。

ライナー「出口、出口はどこだ」ダダダダ

 ライナーが外に出てしまえばみんなに迷惑がかかるんだよ。

 エレンがいたときにはあんなにいい子にしてたじゃないか。やっぱりエレンじゃ役不足だったんだ。

 ライナー、悪い子にはお仕置きをしないとね。僕は重い腰をあげた。

コンコン

アルミン「はい、なんだエレンか」ガチャ

エレン「あのさ、ライナーの事なんだけど」ポリポリ

アルミン「ああ、僕もその事でエレンに言っておきたいことがあるんだ」

エレン「(まさかアルミンのやつ、ベルトルトまで飼うとか言うんじゃねぇだろうな、それだけはゆるさん、たとえライナーが犠牲になったとしてもだ、ベルトルトは俺のものだ)」

エレン「そうか」

アルミン「まあ、あがってよ」ニコッパ

エレン「おう」

ガチャ

ライナー「ご主人!」バッ

エレン「ライナー、やめろよ匂いがつく。俺はいまお前の主人じゃねえんだぞ」

ライナー「すまん」シュン

アルミン「……で、エレン、話って何だい?」

エレン「いや、ライナーだけじゃなくてベルトルトも関係してるんだけど」

アルミン「やっぱりそれか、ライナーとベルトルトは一緒にいた所を捕獲されたらしいから、仲良かったんだろうね」

エレン「へぇ、初耳だな、どうりでベルトルトのやつライナーがいなくて心細そうにしてたわけだ」

アルミン「なら、一緒に飼うのがいいかもしれないね」

エレン「それでさ。ミカサが優良マスターに昇格する事が決まってて、もう一体巨人を飼っても――」

アルミン「だめだ」

エレン「は?」

アルミン「は?じゃない、だいたいおかしいじゃないか、エレンは巨人を一匹残らず駆逐するってあんなに言ってたのにどうして巨人を庇うんだ」

エレン「それは……(まずい、言葉が浮かばない、正直にベルトルトに一目惚れしたとか言えねぇし、まずいぞ)」ダラダラ

アルミン「それは?」

エレン「それは(助けてくれミカサ、俺にアルミンは倒せない)」キョド

―八百屋―

ミカサ「エレンが呼んでる、アニ帰るよ」

アニ「(相変わらずエレンの事に関しては犬並みだね)」コクン

 ミカサが家についた頃、エレンはおらずベルトルトだけが二人を迎えた。

 ミカサはすぐにベルトルトにエレンの所在を訪ねた。

ベルトルト「エレンならアルミンの家に行くって言っていたよ」

ミカサ「おやつはない、エレンはどこ?」

ベルトルト「おかし?なんのことだろう。エレンはアルミンの家だよ」

ミカサ「寂しい思いをしたのね。ごめんなさい」

ベルトルト「ねぇ、話がかみ合ってないんだけど」

アニ「どういうわけか私たちの言語はマスターやアルミンには通じないんだ。エレンにだけは私たちの言葉は通じるみたい」

ベルトルト「そうなんだ……」

ミカサ「アニとじゃれ合いたいの?」

ベルトルト「えーと……」コクン

ミカサ「わかった、アニ、ベルトルトと夕食の準備をしなさい、私はエレンを探しにいってくる」


アニ「はい、マスター」スッ

ベルトルト「いってらっしゃい」フリ

アニ「あんたは包丁もレンジも使うんじゃないよ、怪我されちゃ困るからね(エレンが)」

ベルトルト「うん、じゃぁ僕は何をしたらいいんだい」

アニ「そうだね、パンつくっててくれない?」

ベルトルト「アニ、パンツは食べるものじゃないよ」

ゴツン

アニ「パンつくれっていってんの」

ベルトルト「パンツをアニにあげたらいいってこと?」

ゴツン

アニ「いらないわよ、あんたの使用済みなんて(エレン後でシメる)」

アニ「あなたはパンを練ってください。ハイ、これでご理解いただけましたでしょうか?」グッ

ベルトルト「……はい(丁寧語のアニこわい)」

ベルトルト「……」コネコネ

アニ「……」トントン

ベルトルト「……(会話がなくて寂しい、そうだ!)」

アニ「……(うーんセロリが強いな)」グツグツ

ベルトルト「アニ、見てくれ、うさぎさんだぞ」

アニ「食べ物で遊ぶんじゃない」

ゴツン

アニ「……(いやこっちのほうがミカサも喜ぶかも)」

ベルトルト「頭いたい」シクシク

ガチャ

アニ「あんたがぐずぐずしてるから帰ってきちまったじゃないか」タタ

ベルトルト「ごめん……(あれ…何だろう?おかしいな、エレンやミカサならすぐにただいまって言うはずなのに)」カタカタ

アニ「――ベルトルト!」

 薄暗い部屋でアニは目を覚ました。何だかだるい。

ミカサ「アニ、気がついてよかった」

アニ「マスター」

ミカサ「夕食ならもう出来てる。あなた達が準備してくれたおかげ」ナデナデ

ミカサ「落ち着いたら食べにくるといい、大事な話がある」

パタン

アニ「大事な話?さっきエレンがいなかったこと何か」ズキ

アニ「夕食を作ってたことは覚えてる。それから何があったんだろう」

アニ「ミカサのこのブランケット匂いがする」ギュウ


 その頃エレンは怒り狂っていた。

エレン「ふざけるな、花嫁捜しが忙しくて巨人飼ってる暇なんてないんじゃなかったのかよ」

マルコ「もちろん巨人を飼うつもりはないよ」ニッコリ

マルコ「成り行きは説明した方がいいのかな?」ポリポリ

~マルコ様回顧録~

マルコ「僕の理想の花嫁は♪どこにいるのだろう♪」ツカツカ

マルコ「嗚呼西も東も北も南も♪雨にも負けず♪風にも負けず♪」キュ

モブ女「キャーマルコ様」

マルコ「捜したけれど見つからない♪」クンクン

マルコ「のさ♪」ポイ

マルコ「未来に開く少女も♪」ギュ

幼女「お母さんあれ……」

母親「見ちゃだめよ」

マルコ「過去に開いた老夫も♪」パンパン

ピクシス「アッー」

マルコ「蕾も茎も生けとし生ける全ての人類を愛でてもなお見つからない♪」クルクルスタ

マルコ「……ここはエレンとミカサの家か何だろいい匂いが」

ガチャ

マルコ「不用心だな鍵もかけずに……」

アニ「マスター?早かったん……誰あんた」

マルコ「見つけたよ僕のお姫様」ガバ

アニ「こいつヤバい……」スッ

マルコ「見切った!!」ドサ

アニ「(まずいこのままじゃ)ベルトルト!」

マルコ「君はたしかアルミンが言ってた巨人か、なかなか綺麗な顔をしてるね」

マルコ「いただきます」ヌチャ

アニ「んぐっ(指が入って、くっ息が……意識が)」ガクガク

ベルトルト「ア…ニ?」

アニ「あ…(ベルトルトあんただけは無事でいて)」ガクン

マルコ「やあ」王子スマイル

~マルコ様回顧録~

エレン「マルコ、お前は俺に何をしたのか覚えないのか?」キッ

マルコ「何をしたってナニだね」ニコ

エレン「恥ずかしくないのかよ!」

ミカサ「あなたは私の初めてを奪った。絶対に許さない。しかし私たちは一介の兵士に過ぎない。ここで問題を――」

マルコ「ミカサ、話が長いよ。それとエレン、人を愛したいと思う気持ちは恥ずかしいものなのかい?」

エレン「はぁ?愛だと!?あんな無理矢理、嫌がらせ以外のなんでもねぇよ」

マルコ「無理矢理か……『マルコぉ、もっと激しく俺を愛してぇ』って泣いきついてきたのはどこの誰だったんだろうね」

エレン「うわぁ、くそ、忘れたかった!忘れたかったのに!!」ダンッダンッ

ミカサ「……?エレン?あなたは一体何をされたの?エレン?エレン?」

ベルトルト「ご主人様をイジメないでください」バッ

マルコ「ふふふっ……なかなか主人思いのいい子じゃないか」ナデナデ

ベルトルト「ひっ」ビクッ

エレン「マルコ、ベルトルトが怖がってるじゃねぇか、離せよ」ゼェゼェ

マルコ「そうなのかい?」

ベルトルト「怖い、人間怖い」プルプル

マルコ「そうみたいだね。うん、じっくり時間をかけたら仲良くしてくれるのかな。なんてね」ニコ

アニ「……(どうしてこいつが家に)」キッ

ミカサ「アニ……」

マルコ「さっきはごめんよえーとアニだっけ」

ベルトルト「アニ…(怒ってる)」シュン

アニ「ベルトルト!あんた怪我はない?この変態にひどいことされなかった?」

ベルトルト「う…うん(あれ怒ってない?)」

マルコ「仲いいんだね。安心しなよ、まだベルトルトには手を出してないからさ」ニコニコ


ベルトルト「ごめんねアニ。助けられなくてごめんね」

アニ「いいよ、私はあんたにそういうの期待してないから」

ベルトルト「僕ってそんなに頼りないかな」ウル

エレン「……ベルトルト。お前はちゃんと役にたったよ。アルミンの事あんなに怖がってたのにアルミンの家に俺たちを呼びに来てくれただろう」トン

ミカサ「……」

マルコ「あ、そういえばアニはアルミンの巨人だったんだよね」

ミカサ「そうだけど」

マルコ「ライナーはどうしたんだ?エレンがもらったって聞いたんだけど」

エレン「ライナーは死んだ」

ベルトルト「え…?」

マルコ「それは気の毒だったね」

エレン「俺はそう思う事にした、俺にはライナーを助ける事はできない」

ミカサ「ライナーはベルトルトと交換する形でアルミンの元へ帰った」

マルコ「……なるほど、さっきまでアルミンの家にいたのはライナーを」

エレン「ああ、だがアルミンはベルトルトも引き取るつもりでいる。それだけは絶対に避けないとな」

マルコ「……なら審議所に提訴すればいいんじゃないかな?」

マルコ「一体誰が飼い主なのか公ではっきりさせれば、アルミンも食い下がるのをやめるだろうし」

エレン「なるほど、確かに」

マルコ「僕も手伝うよその代わりと言っては何だけど――」

 俺は、マルコの条件を呑んだ。勝てば春から秋は俺の巨人として、冬はマルコの嫁としてベルトルトを差し出す。

 ベルトルトをずっと手元に置いておきたかったが、憲兵団上層にコネをもっているマルコに頼むしかなかった。

 それはベルトルトが切にライナーの解放を願ったせいだ。

 アルミンのいった通り俺は巨人が憎い、ただ、意思疎通のできないあいつらとこの3人はちがう。

 だから今俺が憎んでいるのは壁を破ったあの超大型巨人と母さんを殺した巨人、この二体だけだ。

 マルコの口利きによりライナー以外3人の巨人の処遇が決まる裁判がいよいよ明日へと控えていた。

 マルコと十分に打合せはした、しかしあのアルミンが相手だ、今日は寝て明日の体力にしねぇとな。

ベルトルト「アニ、話って何?明日は大事な日だからちゃんと寝るようにエレンが言ってたじゃないか」

アニ「わかってる、でもどうしても確かめたいんだよ」

ベルトルト「うん」

アニ「あのさ、エロマンガの広告が上と下に貼られてるだろう?」

ベルトルト「う、うん、あるね」

アニ「最近その中にさ、じじい・アルレルト×ベルトルトにしか見えない広告があるんだけど、あんた身に覚えある?」

ベルトルト「ないよ、ていうかあるわけないじゃないか、それに今言わなきゃいけない事なのか?」

アニ「言わなきゃいけないわけじゃないけど、気になるじゃない」

ベルトルト「そりゃまぁ、たまに知り合いに似てる人いたら見ちゃうけど……」

アニ「だろ?」

ベルトルト「アニ……君は疲れてるんだよ」

アニ「そうだね、寝るよ。お休み」チュ

ベルトルト「お休み」

アルミン「ライナー、何度も言ってるよね?君は家畜なんだから、飼い主様の残飯で十分だろ?」

ライナー「くっ」モチャモチャ

ライナー「オゥッエ」ベチャベチャ

アルミン「あーあ汚いな。ちゃんと食べろよ」グリグリ
ライナー「ううっ」ペロ

アルミン「そうそう。吐いたものも綺麗に食べるんだ」

ライナー「もういやだ、もういやだ」ボロボロ

アルミン「わかったならいいよ」

アルミン「明日は審議の日だ、うまく行けばベルトルトは僕のものだ、そうすればライナー、君も寂しくはないだろう?」ナデ

ライナー「ベルトルトが」サァァ

アルミン「いま君が僕に手を出すと言うなら、巨人の家畜化は不可能と見なされ君たちは殺される。この意味がわかるよね?」

ライナー「くそっ(従うしかねぇのか、あいつらを守るには)」

 どんよりと曇る心とは裏腹に迎えた朝は残酷なほどすがすがしかった。

ミカサ「いただきます」

アニ「いただきます」

エレン「……」

ベルトルト「ご主人様、食べないんですか?」

エレン「いや食べる」カチャ

エレン「いただきます」

ベルトルト「いただきます」

エレン「……(腹が減ってるはずなのに食欲がわかねぇ)」ムシャムシャ

ミカサ「アニ、ペッパーとって」パクパク

アニ「ハイ」モグモグ

ベルトルト「……(エレンどうしたのかな)」モキュモキュ
エレン「……(食欲湧かねぇ)」

ミカサ「エレン、はやく食べて、片づかない」パクパク
エレン「あ、ああ(アルミンにベルトルトが……いや考えのはやめよう食べる事に集中だ)」ガツガツ

ベルトルト「ご主人様、そんな食べ方すると……」

エレン「ぐっ」トントン

ベルトルト「喉にって、もう」サスサス

ミカサ「はい水」サッ

エレン「ああ、ありがとう(死ぬかと思った)」ゴクン

ミカサ「アニ、片付け」

アニ「ああ、わかってる」カチャカチャ

エレン「ベルトルト、準備できたか?」

ベルトルト「うん」

ミカサ「審議所は正装が原則だからこれも」ハイ

エレン「ネクタイか」

ベルトルト「原則ってことは揺るぎない理由があれば守らなくてもいいって事だよね?」

エレン「まぁな、俺らは制服があるから着るもんで悩む必要もないし」

ベルトルト「いつもの服で行っちゃダメ?」

エレン「……」

ミカサ「エレン?」

エレン「ミカサ、いつもの格好でもいいんじゃないか?」

ミカサ「わかった。着替えてくるといい」

アニ「私も行ってもいいかい」キュ

エレン「アニも行きたいみたいだぞ」

ミカサ「わかった」

 審議所までの道すがら馬車の馬を見てはしゃぐベルトルトに癒やされ。緊張もどこかへいってしまった。

憲兵A「宣告の通り、本日の審議は中庭で行う。巨人の方は審議開始までこちらで拘束する」

エレン「ベルトルトは大人しいので何かトラブルを起こすような事は」

憲兵A「これは総統からの指令だ。従わなければお前達が反逆の罪に問われるだけだ」

エレン「くっ」

ベルトルト「ご主人様……」

ミカサ「……わかりました。アニ、ベルトルトの事頼むわ」

アニ「はい」ス

ベルトルト「…」ガチャンスルスル

アニ「ぐっ」ガチャンスルスル

エレン「ちょっと何を」

憲兵A「念のためだ」

ミカサ「エレン、焦らなくていい。この審議で勝てばいい、そうすればもうベルトルトの事で悩む事はなくなる」

エレン「わかった。ベルトルト、また後な」

ベルトルト「…」コクン

憲兵A「さぁこい」

ベルトルト「…」ヒョコヒョコ

アニ「…(嫌な予感しかしない)」テクテク

―中庭―

マルコ「やぁ、結構早かったね」

エレン「ああ」

マルコ「ベルトルトの事が心配なんだね」ニコニコ

エレン「……」

マルコ「アルミンも来てるけど挨拶して来たらどうだい、友達なんだろう?」

エレン「そうだな、行ってくる」スタスタ

ミカサ「……マルコ、本当に私達は勝てるの?」

マルコ「どうだろうね、僕たちは同期だけど、今回はただの証人。嘘をつけば即刻退場させられるから君たち次第だよ」

ミカサ「……」キッ

マルコ「僕だって君たちに勝ってもらわないと困るんだ。だから頑張ってくれよ」

ミカサ「言われなくても」

マルコ「ミカサ、エレン行っちゃったけど追わなくてもいいの?」

ミカサ「ええ、時間になれば原告席に来る。エレンはそこまで子供じゃない」

マルコ「ミカサはエレンの事信頼してるんだな」

ミカサ「もちろん」

マルコ「そうか、いい関係なんだ」ニヤ

ミカサ「……?」

マルコ「あれ?そう言う浮いた話とかしないの?結婚とか」

ミカサ「結婚…」プシュー

マルコ「うちはそう言うのうるさくてさ、いい人はいないかとか孫はまだかとか」

ミカサ「孫…(お父さんとお母さんにはもう見せてあげられない)」ポロ

マルコ「あ…ごめんミカサ」

ミカサ「いい…」フル

マルコ「……(ミカサの泣き顔、珍しいな。今度ジャンに自慢してやろう)」

ザワザワ

憲兵B「エレン・イェーガー、ミカサ・アッカーマン。いるならすぐに原告席に来るように」

マルコ「そろそろ総統がお越しになるようだし、またね」

ミカサ「何故だろう、今日のあなたは信用できない」
マルコ「そうかな?」

ミカサ「そう」

エレン「ミカサ、お前何迷子になってんだよ」

ミカサ「……」

エレン「ほら行くぞ」

ミカサ「エレン目赤い」

エレン「ばっ……」

マルコ「(またアルミンに泣かされたな)」

マルコ「さてとオレは漁夫の利でももらおうかね」

マルコ「嗚呼、ベルトルトのいい声音を聞いただけで運命感じた♪」

マルコ「彼氏こそがきっと僕の<探し求めていた伴侶>なのだろう♪」

ジャン「マルコ、ずいぶん機嫌よさそうだな」

マルコ「え、そんな事ないけど?」

ジャン「どうだか……あ」バッ

マルコ「…」バッ

ダリス「ご苦労」

マルコ「……」ニコ

ダリス「王子…」キュン

ジャン「(おいおいマルコの奴、総統にまで手出してたのかよ、俺なんでマルコと友達やってんだろ)」

ダリス「静粛に、これより巨人の所有権与奪に置ける審議を執り行う」

ダリス「ハンジ・ゾエ分隊長、冒頭弁論を」

エレン「(アルミンの奴はハンジ分隊長を味方につけてたのかそれに引き替え……)」チラ

コニー「?」

エレン「(弁護人はコニー一人だ、ほんとに勝てるのかマルコ…)」

ハンジ「以上が今回の審議に至る事象です」

ダリス「ご苦労、エレン・イェーガー、今の説明に嘘偽りはないかね?」

エレン「(怪しいところはなかったよな)はい、ありません」

コニー「……」スッ

ダリス「なにかねスプリンガーくん」

コニー「はい、事は元々アルミン・アルレルトが飼う予定であったはずの巨人ベルトルトを簡単に手放し、エレン・イェーガーから巨人ライナーを取り上げた事にあります。この事実はまず、頭に入れておくべきです」

ダリス「ふむ、対して重要な事とは思えんが。頭の隅にでも入れて置くよ」

ナイル「はい、先程のスプリンガーの意見に異議を申し立てます」

ダリス「ふむ、言ってみなさい」

ナイル「元々、巨人ライナーはアルレルトの所有物。言われれば速やかに返却するのた当然のこと。取り上げたなどアルレルトの心証を悪くさせようという出任せにすぎません」

コニー「……」ニヤ

ダリス「スプリンガーくん反論はあるかね?」

コニー「ありません。先ほど仰られたとおり、巨人ライナーの所有権はアルレルトにあります。これがその証拠です。」

ダリス「たしかに、巨人ライナーをイェーガーが飼っていた間も所有権はアルレルト名義になってるが…」

コニー「そのとおり、では、巨人アニ、巨人ベルトルトはいかがでしょうか。閲歴にはアルレルトの名前はありません」

ダリス「うむ…」

コニー「現在イェーガー、アルレルト両名の資格では巨人を二体飼うことは認められておりません。これを」

ダリス「アニ、アルミン・アルレルト保留?」

コニー「巨人アニは保留状態でアルレルトの許におり、新たな飼い主が見つかったため保留が取り消しになったのです」

コニー「ハンジ分隊長殿、この書類を提出したのはアルレルトではなくあなたですね?」

ハンジ「そうだよ、私も管理役員の一人だからね」

コニー「原告はここで証人を立てます。総統、構いませんね?」

エレン「(こんなの打ち合わせでやってねぇぞ。本当に大丈夫なのか?)」

ダリス「認めよう」

コニー「ミカサ、頼むぞ」ボソ

ミカサ「え…(いきなり話をふられても)」コクン

ミカサ「ミカサ・アッカーマンです。私は良心に従い、真実を述べ、何事も隠さず、偽りを述べないことを誓います」

コニー「イェーガーは巨人を飼う際、申請が必要な事を理解していましたか?」

ミカサ「いいえ」

コニー「その事に気づいたのは?」

ミカサ「ちょうど先週です。巨人ライナーの所有申請をしに行く際アルミンに会い、結局ライナーの申請はしていません」

コニー「では、巨人ベルトルトの方は」

ミカサ「元々申請に行く予定だったので、そのまま申請、昨日登録通知をもらいました」

コニー「はい、お聞きになったとおりです、巨人ライナーはアルレルトの所有物、故にアルレルトに巨人ベルトルトを飼う権利は現在認められておりません。以上です」

エルヴィン「異議あり、本件は巨人ライナー及びベルトルトの二体の所有権をめぐる審議だ」

コニー「まだ続けんのかよ…今日は母ちゃんに内地を案内しようと思ってたのに」イラ

コニー「つーか、エレンもアルミンもまだ2体飼えないわけだろ、今所有権争いしたところでこの2人は一生資格の等級上がんねぇから」

エルヴィン「ほう、ならば証拠はあるのだろうな」

コニー「あるわけねぇだろ、それこそ巨人ライナーと巨人ベルトルトの証言が頼りになるわけだが」

エルヴィン「巨人如きに証言ができるとは思えないが」

ダリス「少々早いが巨人の入廷を許可しよう」

憲兵団A「はっ」バッ

ダリス「続けたまえ」

コニー「めんどくせぇ…」

ダリス「続けてください」

エルヴィン「原告代理人は当審議を侮辱してるようだな」

コニー「オメーは帰ってリーガルハイでも見てろハゲ」

ハンジ「どうすんのこれ?打合せと全然ちがうんだけど」ヒソヒソ

ナイル「は、判決はすでにき、決まってるんだあ、慌てるな」ヒソヒソ

アルミン「ナイル師団長がが一番動揺してますよ(笑)」ヒソヒソ

ピクシス「わしも口添えをすべきだろうか」ヒソヒソ

ハンジ「っていってもね、原告の弁護人は打合せに来てなかったし」ヒソヒソ

コニー「そこ、囀ってんじゃねぇ」

マルコ「まずったかなぁ…」

ジャン「コニーのやつ一体何考えてやがるんだ?」

ヒッチ「どうでもいいよ、巨人の所有権を巡る物好きがいなきゃ、こんなバカみたいな審議めったに見れないもん」キャッキャッ

ガヤガヤ

コニー「うるせぇ!!お前らこんな茶番見ててたのしいのか?」

「茶番?どういう事だ?」

「知るかよ、やらせって事じゃね?」

「確かにそうかも、お偉いさん方が一介の新兵ごときにやりこめられるなんて」

「いや、むしろあの被告の方がお偉いさん方でかためて」

ダリス「スプリンガーくんどういうつもりかね」

コニー「何のことッスか?(時間稼ぎはこれくらいで十分か?)」

ダリス「……」

コニー「……」ニヤニヤ

憲兵A「巨人の入廷の準備できました」コソ

ダリス「……うむ、ご苦労」

コニー「(事を急きすぎたか)まぁいいや」

エルヴィン「何がいいのかな?」

コニー「あ、こっちの話しです」ニコニコ

コニー「あれがオレの上司じゃなくて良かったってな」ボソ

エルヴィン「聞こえてるぞ!どういう教育を受けてきたんだ君たち104期訓練兵は!!」涙目

マルコ「どうって」→コニー

コニー「普通」→アルミン

アルミン「だよね」→ジャン

ジャン「ああ(流石にあの事は言えないよな……俺はやってないけど)」→マルコ

ダリス「大人をバカにするのも大概にしたまえ」

コニー「ちっ仕方ねぇな。巨人の入廷の準備はできてんだろ?早いとこ入れてくんね?」

ダリス「……」

コニー「入れろ」ギロ

ダリス「はい……(怖い)」
ガチャ

エレン「な……」

ミカサ「……」カァァ

ザクザク……ガチャン

ダリス「では審議を再開します」

エレン「ちょ……ちょっと待ってください」

ダリス「何かね?」

エレン「何でベルトルトは裸なんですか?」

ダリス「……?何か問題でも?」

エレン「だって朝はちゃんと服を着て……」

アルミン「何言ってんのエレン?巨人が服を着ていたら不自然だろ?」

エレン「え…でも……」

コニー「オレもアルミンの意見に賛成だな。巨人は人間じゃねぇし」

ミカサ「アニは本件に関係ない。ので、服を着せるべき」スッ

ライナー「ほら諦めろ」

ベルトルト「でも人前でいろいろさらけ出すの恥ずかしい」カァァ

アニ「寒い、服着たい……」ブルブル

ライナー「俺だってなぁ……」

アルミン「元々全裸で彷徨いてるような連中だろ、羞恥心を持ち合わせているはずがない」

エレン「は?何でだよ」


アルミン「はい、でました『は?何でだよ』エレンっていっつも都合悪くなるとそればっかりだよね」大爆笑

コニー「アルミン、お前は巨人の言葉がわかんのか?」

アルミン「は?巨人が喋るわけないだろ?」

コニー「そうだな。まぁ最後まで聞けよ。これはハンジ分隊長の研究の結果なんだが……」ピラッ

ハンジ「いつのまに!!返せ!返すんだ!お願いします返してください」

コニー「お断りします。まぁ、どうしてもっていうなら……カエルバランス土下座で返してあげてもいいッスよ」ニヤニヤ

ハンジ「返してください」プルプル

コニー「ホントにやるとか」ハイ

コニー「で、これはハンジ分隊長の結果の写本ですが」

ハンジ「…やられた」

コニー「これによると、巨人の感情の有無は認められてるんだが…」

アルミン「ハンジ分隊…」

ハンジ「ごめんね」

コニー「まぁ実際に見て貰ったほうがいいだろう。おいマルコ!!」

マルコ「え…(コニーのやつ)」

コニー「お前相手の本音や力を引き出すの得意だろ?」

マルコ「まぁね」

コニー「じゃぁやってくれ」

マルコ「しかたないなぁ……」ツカツカ

エレン「コニー!あいつは……」

コニー「まぁ聞け、この審議はないわゆるパフォーマンスだ、最初から判決は決まってる」

エレン「は?何でだよ」

コニー「総統もマルコもアルミン側の人間だ。どうせ判決が変わらねぇならせめてド派手にしねぇとな」ニヤァ

エレン「は?何でだよ」

コニー「派手な演出で民意を煽るんだ。アルミンにベルトルトを渡さないようにすりゃお前は文句ねぇんだろ?」

エレン「……」チラ

マルコ「……」ジー

ライナー「……」フン

ベルトルト「……」オロオロ

アニ「……」ギロ

マルコ「本当だ、三人とも反応が違うね」ペチペチ

アニ「!」

ライナー「……」

マルコ「そんなに警戒するなよ」サワサワ

ベルトルト「うっ」ビクッ

マルコ「まぁこれでわかったのは巨人にも性格はあるってことかな?」

マルコ「でも感情なんて目に見えないし」ガサゴソ

ライナー「何だ?」

マルコ「これは親つぶし器って言うんだけど、主に緩めたり締めたり尋問に使うんだよね」ニコニコ

マルコ「もし潰しても君たち巨人だから治るよね」カチ

ライナー「……くっ」キリキリ

ベルトルト「ライナー、血が出てるよ」カチャカチャ

ライナー「大丈夫だベルトルト」キュルキュル

ベルトルト「よかった…もう終わりか」ホッ

マルコ「……」イラ

ライナー「ん」ギリギリギリギリギリギリ

ベルトルト「え」

アニ「悪趣味……」ギロ

ライナー「ぎゃああぁぁ」ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリプチ

マルコ「あ、ごめんねやりすぎたよ」キュルキュルキュルキュル

ベルトルト「ぐちゃぐちゃになって」エグエグ

マルコ「泣いてる君もかわいいねベルトルト」キュルキュルキュルキュル

ライナー「ぐっ」親指粉砕骨折中

マルコ「巨人なんだからこれくらいなおるだろ?」ニコニコ

ベルトルト「いたいものはいたいんだ」ダー

マルコ「なにいってるのかわからないなぁ」ガサゴソ

コニー「マルコ!おれ秀吉フルコースが見たい!」

マルコ「コニー、秀吉フルコースは拷問じゃなくて処刑だよ」ニコニコ

コニー「げ、まじで?」

エレン「ひ、ひでよしって何だ?」

コニー「秀吉な、羽柴秀吉、相手に苦痛を与えるプロだ、有名なのは油を入れた釜ゆでだ」

エレン「??」

ミカサ「いくら傷が再生するといっても、万が一殺してしまったら器物損害でアルミンに訴えられるのでは?」

アルミン「巨人とか死ねばいい、まぁ大人しくしてるから飼ってあげてるだけだから」ニコ

ハンジ「大事な被験体なんだから殺さないでよぉ」うわぁん

ミカサ「…」

エレン「この審議、絶対勝たねぇと…じゃなきゃベルトルトが」

ライナー「エレン、俺の心配してくれてるのか」ジーン

エレン「ベルトルトだけは守らねぇと…たとえライナーを犠牲にしてでも」

マルコ「…ライナー、お前の飼い主はアルミンだろうが!」バシッ

ライナー「ギャン」

マルコ「さてと…」くるり

ベルトルト「ぎょぎょぎょ」ぎょっ

マルコ「次は…」

ベルトルト「い…痛くしないで」ウルウル

マルコ「何言ってるのかわからないけど…」ペロ

ベルトルト「ひっ」ビク

マルコ「君のクセはだいたい検討は付いてる」ススス

ベルトルト「くちゅぐったい!」

エレン「てめっオレだってまだ触ったことないのに!ずるいぞ」

マルコ「ナニだけならでかいけど体の大きさに対してかわいいね」クニクニ

ベルトルト「???」

ベルトルトはこんらんしている

ベルトルト「ひあ」

マルコ「へぇ、巨人の体ってこんなになってるのか」グリグリ

マルコ「お、このへんは人間と変わらないねぇ」シュッシュッ

ベルトルト「?ん…??」ピク

ベルトルトはこんらんしている

マルコ「嫌がってる様子もないし」パッ

ミカサ「やめて!あれだけは!」ガタ

エレン「み、ミカサ?」ビク

ミカサ「マルコは私の初めてを奪った男。アニも犠牲になった。きっとベルトルトも…くっ」ギリ

エレン「…(何言ってんだこいつ)」

コニー「あ、ミカサもやられたんだなあれ」

エレン「…(だからあれってなんだよ)」

ダリス「あれ…まさか王子が私以外に…」

憲兵団B「総統、自重してください」

ピクシス「あれか…」ウットリ

エルヴィン「くくく」

アルミン「マルコ、やるんだ」ゴゴゴゴ

マルコ「何期待してるのかわからないけど、ミカサは気にしすぎだよ」

ミカサ「そんなことない、女の子にとっては大事なものだ」

マルコ「ならいいじゃないか、ベルトルトはオスだよ?」ポン

ベルトルト「ひぃ」ビク

アニ「ベルトルトに妙なマネしたら」

ライナー「全力でキス!…間違えた消す」

アニ「ぶっ」
ベルトルト「ぶっ」
エレン「ぶっ」

ミカサ「エレン?どうしたの?」

エレン「あ、いや何でもない」プルプル

エレン「まさかライナーが…」ブツブツ

マルコ「いただきます」

ベルトルト「…!」

ベルトルト「うわぁぁぁぁああああああ」

マルコ「あれ?」

ベルトルト「あぁぁぁぁん」

アニ「畏敬決定」

ライナー「ああ。当分泣き止まないぞこれは」

マルコ「よーしよーし」ナデナデ

ベルトルト「…うわぁぁぁぁああああああん」グシュグシュ

ミカサ「許せない…」

エレン「いやたかがキスだろ?俺がマルコと代わりてぇよ」

ミカサ「たかがなんかじゃない!」ポロポロ

エレン「え」

ミカサ「エレンにはたかが何て言って欲しくなかった」ポロポロ

コニー「泣かせた」

エレン「え?」

アルミン「泣かせた」

エレン「お、おい」

ジャン「よくもミカサ泣かせやがったな、絶対にゆるさねぇ」

エレン「なんでお前がキレるんだよ」

アニ「まったく、ミカサを泣かせられるのはあんたくらいだよ」

エレン「はぁ?何でだよ」

ライナー「結婚式には呼んでくれ」

エレン「しねぇよ、したとしても巨人は立ち入り禁止だ」

マルコ「あーあミカサ泣いちゃってかわいそうに…」

エレン「お前がいうな」

マルコ「こんなゲス野郎のところにベルトルトは置けないな」ナデナデ

ベルトルト「うぐっ…ひく…」ボロボロ

マルコ「うちに来るかい?」

ベルトルト「…」フルフル

マルコ「そうか、残念だな、僕だったらベルトルトの事大事にするよ」ニコ

マルコ「…ベッドの上で」ボソ

ベルトルト「…!?」ビク

マルコ「それともベルトルトはアルミンの方がお好みかな?」

ベルトルト「それだけは嫌だ!!」プルプル

マルコ「ねぇ、ベルトルト。ここに君がついさっき着ていた服があるんだけど」

ベルトルト「服!!返してくれ!!」キラキラ

マルコ「いらないよね」ボッ
マルコ「巨人に服を着せるなんてまるで虐待じゃないか」

マルコ「ね?」

付け火して 煙喜ぶ 愚か者

ライナー「くっ」

アニ「あぁっ…」

ベルトルト「人間なんて」

エレン「やめろベルトルト、服なんて後でいくらでも買ってやる!ここで暴れたらお前は…!」

ベルトルト「そうだ…やっと自由になれたんだ」

マルコ「あれ?」

ベルトルト「こんなところで」ギュ

マルコ「…」ペロッ

ベルトルト「ひゃん!?」

マルコ「…」カリッコロコロ

ベルトルト「うう…んっ」

「ママぁなんであのお兄ちゃんちんちん立ってるの?」

「見ちゃいけません」バッ

「えー見えないよママー」

マルコ「…」チュパチュパ

ベルトルト「…んっふぅ」プルプル

ライナー「ふーふー」

アニ「最低だねライナー…」→ライナーの股間

ライナー「しかたねぇだろ、やらしい声だすベルトルトが悪い!俺は悪くない」

アニ「はいはい、わかったから金輪際ベルトルトに近づくんじゃないよケダモノ」

ベルトルト「ライナー…アニ…喧嘩はやめ…ああ」

マルコ「余所見しないでよ」グリグリ

ベルトルト「…くっ」ギリ

ライナー「うらやましい」

アニ「黙れ」

アニ「とにかく今はこの審議が終わるまで耐えるしかないよ」

ライナー「そうだな、持ちこたえてくれ俺の息子!」

アニ「……」

ライナー「なんだよ」

アニ「いや…?」

マルコ「…」ズブ

ベルトルト「…」

マルコ「…」

ベルトルト「…」

マルコ「…」

ベルトルト「…」

マルコ「…ちっ」

マルコ「ジャン」コイコイ

ジャン「…?」テクテク

マルコ「やれ」クイ

ジャン「ふぁ!?」

マルコ「やるのは女型の方だよ」

ジャン「女型ってたしかミカサの…」

マルコ「そうだよ。僕はミカサに削がれるのはゴメンだ。だから君にこうして頼んでるんじゃないか」

ジャン「でもよぉ…」チラ

ミカサ「…」ギロ

ジャン「無理!」

マルコ「やらないとお前の性癖バラす。今、ここで」

ジャン「わかったよ、やりゃあいいんだろやれば」

アニ「…」

ジャン「よう…」

アニ「なんだい?」

ジャン「…」ガシガシ チラ

ミカサ「…」ギロ

ジャン「マルコ、すまねぇな。俺はまだ死にたくないんでね」

アニ「…?」ガチャン

ジャン「抵抗すんじゃねぇぞ」ガシ

アニ「ちょっと何すんのさ」ジタバタ

ジャン「あーうるせぇ。総統、この巨人は本来この審議には関係ありません。ですから外させてもらいます」スタッ

ミカサ「ジャン…」

ジャン「ミカサ、逃げるぞ」ガシ

ミカサ「でもまだ審議は終わってない」

ジャン「ならお前はあそこでこいつがオレに犯されても良かったっていうのかよ」

ミカサ「それは、いやだ」

憲兵B「新兵が脱走したぞ!追え」

マルコ「探さなくても、ミカサとアニは戻って来るよ、エレンがここにいる限り」

ヒッチ「その言い方だとジャンは帰ってこなさそう」ボソ

ナイル「キルシュタインと巨人は見つけ次第射殺を許可する!アッカーマンは保護しろ!」

「はっ」バッ

ヒッチ「ちっ、世話のやける…」バッ

ダリス「邪魔が入ったが、審議をつづけよう」

コニー「ところで、それどうするんですか?」

マルコ「ペロペロ」パチュパチュ

ベルトルト「ひぃっ」ビクッ

ライナー「はぁはぁ」ムクムク

ダリス「続行します」

エレン「いや、やめさせろよ」

ダリス「何か問題でも?巨人に人権などない」バン

エレン「くっ」

コニー「まぁこれで、感覚に伴う感情の有無は証明されたわけだ」

ダリス「たしかに。タメ口はやめなさい」

アルミン「なる程、それでライナーとベルトルトに飼い主を選ばせるってわけか」

ナイル「なるほどな。しかし巨人に選ばれることほど不名誉なことはないな」ボソ

コニー「なぁ分隊長さんよ、アンタだろ、こいつらに文字教えたの」

ハンジ「へ?ああ、うんそうだよ」

コニー「こいつらにまず家の環境を書いてもらう」

コニー「こいつらが嘘を書く可能性もあるが、報告書と一致した場合、それは意志の疎通ができているということだ」

コニー「選ぶとすればこいつらは間違いなくエレンを選ぶ」

ダリス「その根拠は?」

コニー「なぁ調査兵団団長さんよ、アンタの報告書読んだが、巨人どもはどういうわけか、エレンに引き寄せられる傾向があるんだってな」

エルヴィン「なっ…その通りだ。しかし、人間を捕食する巨人と我々が飼い慣らし訓練した巨人が同じとは限らない!」

エレン「は?」

コニー「正論だな。だが、この巨人がアルミンを選ぶ事はない」

ダリス「証拠は?」

コニー「ない。今はな」

ダリス「タメ口止めてください」

コニー「そう言うわけなので」チラ

エレン「やれるか?ベルトルト」

ベルトルト「んっ…」コクコク

マルコ「はぁはぁ」ペロペロ

アルミン「ライナー」

ライナー「」ビクッ

アルミン「できるね」

ライナー「…」→ぶら下がったままの親指

 紙が擦れる音が響く。規則的な音は心地良く傍聴者はただ黙って行方を見守る。

 ライナーは潰れた指のせいで筆が進まない。拾っては落としを繰り返し、漸く書き終えた頃には膨れるような小さな針がまとわりついているような痛みがライナーの手に現れた。

 ベルトルトは順調に書き終えたが、相変わらずぶら下がったライナーの親指を、心配そうに見つめることしかできずにいた。

 回収された紙を読みながら青くなるダリス。

 アルミンはそんなダリスと何か話ているようだがエレンは気にする事もなく。

 長いだけの審議にため息をついた。

アルミン「エレン、こうしないか?」

エレン「何だよ急に…」

アルミン「ライナーは確かに優秀だけど命令を聞かない事が多い」

アルミン「君もよく知っているだろう?」

アルミン「そして、ベルトルトは僕の家の環境を知らない。これはフェアじゃないと思うんだ」

エレン「何が言いたいんだ?」

アルミン「まず僕達が巨人を交換して生活する。日を改めて審議をするんだ」

エレン「はぁ?」

アルミン「ベルトルトの気質を理解するためにもね」

エレン「そんなの許すわけ」

エルヴィン「賛成だ」

ハンジ「異論はないよ」

ナイル「賢明だな」

ピクシス「どうかね?」

ダリス「許可します」

エレン「そんな」

コニー「決まっちまったもんは仕方ないさ」プルプル

エレン「笑いながらいうなよ」

コニー「いいじゃねぇか、帰れるだから」

ベルトルト「エレン…」ウル

マルコ「かわいいなぁ」ナデナデ シコシコ

ベルトルト「くっ…ん」

ダリス「以上、解散。憲兵団は脱走者の確保を!」

ナイル「はっ」バッ

―アルミンの家―

アルミン「よしよし、ベルトルト、これでお前は僕のものだ」ナデナデ

マルコ「ずるいな、僕のベルトルトだよ」

アルミン「そうだったね」

マルコ「出始めに、ベルトルト晩御飯作ってくれるかい?」

ベルトルト「…」コク

トントン

マルコ「作る時はこれ着てくれると嬉しいな」フリルエプロン

アルミン「もちろん巨人何だから裸の上でだけどね」フフフ

ベルトルト「着替えるからあっち向いて」

マルコ「何言ってるのかわからないけど、早く着て見せてよ」

ベルトルト「…」シュル

マルコ「じゅるり」

ベルトルト「はぁ…(なんだろムズムズする)」

アルミン「マルコ、君いい加減にしろよ」

マルコ「相手をオトすのに匙加減は大事だよね」→ベルトルトの尻

アルミン「そうだ。本当なら最初から僕が勝つはずだったんだ」

マルコ「わかったよコニーはクビにする」

アルミン「ねぇ、本当にそれで僕が勝てるのか?」

マルコ「…」

ベルトルト「…(なんだろ)…あ、美味しい」ペロ

マルコ「勝ってもらわないと困るよ。週2と一冬じゃ週2の方がいいに決まってる」

ベルトルト「…コーンスターチ…コーンスターチ…」ゴソゴソ

アルミン「ベルトルト、その棚は開けたらダメだよ」

ベルトルト「うん」ゴソゴソ

アルミン「マルコ、君さぁヤる事しか考えてないの?」

マルコ「ダメかい?セックスこそ男のロマンじゃないか」

アルミン「…その通りだ、今日はパーティといこうか」チラ

ベルトルト「超←重↓力↑」バッバッバッ

マルコ「いいね」

―ミカサとエレンの家―

エレン「へぇ、で何でジャンがいるんだよ、帰れよ」

ジャン「いや、無理!」

エレン「文頭にいやって言う奴は童貞なんだぞ」

ジャン「そうかよ」

ミカサ「エレン」

アニ「ライナー、アンタもこっち来て座りなよ」

ライナー「ああ、椅子があくまで待つさ」

アニ「…ベルトルトの事が気になるのかい」

ライナー「…ああ、あいつがいなきゃ俺はずっとここにいられたんだ」バン

アニ「冗談でもそう言うこと言うもんじゃないよ。ベルトルトがアンタの事心配してなかなかご飯食べられなかったの知ってんの?」

ライナー「…」

アニ「アンタはそんな男だったのか?ベルトルトを守るのがアンタの仕事だろ!?」

ミカサ「それにしても、アルミンが3日以上も生き物を飼い続けられるなんて…」

エレン「ハムスターとか1日目で死んだしな…」

アニ「再審は一週間後だろ?それまでに」

ライナー「ああ、うまくやるさ」

エレン「問題は」

ジャン「マルコの事だろ?」

エレン「は?マルコはコニーも紹介してくれたし、審議の手順とかいろいろ教えて」

ジャン「バカ、騙されてんだよお前は、あの野郎、最初からアルミンが勝つように手を回してやがった」

ジャン「審議を延ばしたのは間違いだったな。あの場で民衆を味方につけた上で判決を求めりゃ良かったものを」

エレン「すまん、頭がおいつかねぇ」

ジャン「お前だって忘れたわけじゃねぇだろ、マルコの手管は男をもオトす」

ジャン「次の審議は全員敵だと思った方がいいぜ。もちろんベルトルトもだ。あいつなら今夜にでも手を出すはずだ」

ガタッ

ミカサ「アニどこに行くの」

ジャン「止まれ」

アニ「どいて、ベルトルトが!」

エレン「お前は出歩くなアニ。今は憲兵団がお前らを探してる」

ミカサ「悔しいけど我慢して」

ジャン「オレは」

コニー「出ねぇ方がいいぜ、ジャンお前の射殺許可が降りてる。反逆の意志がない事を示す証拠をお前は持ってるのか?」

ジャン「くっ」

エレン「コニーなんで」

サシャ「私もいますよ」

エレン「誰だっけえーと…芋!」

サシャ「失礼な、私は芋なんかじゃありません」

ジャン「サシャだよ、サシャ・ブラウス!同期の名前くらい覚えろよバカ」

エレン「うっ」

サシャ「実は今日はアルミンの家宅調査してたんですけど、おかしなことに鼠一匹見当たらなかったんです」

コニー「ライナーいるか?」

エレン「ああ」

コニー「ライナーの指は治ったのか?」

エレン「いや、まだ…」

サシャ「やっぱり…」

サシャ「アルミンは飼育に関しての知識は持ってます。しかし飼育に当たり大切なものが欠如してます」

サシャ「それは愛です」

エレン「うわぁ」ヒク

ジャン「それと巨人に何の関係が」

サシャ「確かに普通の巨人はそうかもしれません」

サシャ「クリスタも巨人を飼ってるんですが、ライナーのように傷が治らないなんて事はありません」

コニー「要はストレスだろ?」

サシャ「そうなんですが、ストレス…いえ、刺激にはいいものと悪いものがありますし」

エレン「つまり、ライナーはもう」

サシャ「治りますよ、おそらく、人間と同じやり方で…」

ミカサ「よかった」

サシャ「それにしてもマルコも酷い事をしますね…」

ジャン「いつからああなっちまったんだか…」

ミカサ「…」

コニー「で、行くんだろアルミンん家に」

エレン「ああ」

ミカサ「エレン、気をつけて」

サシャ「私はライナーの手当てをしたらすぐに行きますね」

エレン「ありがとう」

―アルミンの家―

アルミン「ごちそうさま」

マルコ「ごちそうさま」

ベルトルト「ほっ(何とかやり過ごせた)」

アルミン「ベルトルト、腹ごなしに散歩にでも行こうか」

ベルトルト「え?今から?もう暗いよ?」

アルミン「食器ならつけておいたらいいから」

マルコ「僕も付き合うよ」

ベルトルト「…(逆らったら何されるかわからない)」コク

アルミン「いい子だね」ナデナデ

ベルトルト「…(エレンと違う、怖い)」

マルコ「明かりは消したし行こうか」

ベルトルト「あの服は…」

アルミン「ほらおいで」グイ

ベルトルト「何で裸のまま歩かないといけないんだ…」

マルコ「寒くない?」

アルミン「大丈夫だよ、ベルトルトはこれでも高熱特性のある巨人なんだ」

マルコ「へぇ」

アルミン「ちなみにライナーは皮膚硬化だね、はぁ早くエレンに二人の正体を教えてあげたいな」

マルコ「エレンって」

アルミン「そうだよ、五年前のあの日からずっとエレンは巨人に魅入られている」

アルミン「特にあの超大型巨人にね」

ベルトルト「!」

アルミン「ベルトルトを可愛がるエレンは見ていてゾクゾクしたよ」

マルコ「アルミンは本当にエレンの事が好きなんだな」

アルミン「ああ、大好きさ。エレンの困った顔、絶望した顔、悲愴な顔、はぁ最高だ」うっとり

マルコ「ゲスいな」

アルミン「はは…褒め言葉として受け取っておくよ」

アルミン「僕は体力面ではそこまで強くないけど、それを補える力があれば」ポン

ベルトルト「!」ビク

アルミン「きっとこの世界でも生き残れる。いや生き残ってみせる」

マルコ「アルミンなら大丈夫だと思うよ、まずは審議で勝つ事だけを考えてくれ」

アルミン「わかってるよ」

マルコ「さて、どこに行こうか」

ベルトルト「え、散歩じゃ…」

アルミン「あの店はどう?」
マルコ「ごめん、あの店は巨人は入れないんだ。入れるのはアソコとアソコとここだよ」

アルミン「じゃあこの店にしようか」

マルコ「わかった。ちょっと店長と交渉してくるから待っててくれ」

カラン

『ああん、マルコ様、もっと!もっとくださっ…ああっ』パンパン

カラン

マルコ「部屋開いてるって、タチ専のホストもよぼうか」

アルミン「それはいらない。さベルトルト入ろうか」
<Carnival of gay boY>

ベルトルト「嫌だ…入りたくない」ガシ

ベルトルト「助けて!エレン!ミカサ!アニ!」ズルズル

使う道具
 ユダのゆりかご
 貞操帯
 蝋燭
 尻箒
 ディルドー
◆なし

オプション
◆首輪
◆ボンデージ
 苦行用ベルト
 ボールギャグ

アルミン「珍しいね、マルコが道具を使わないなんて」

マルコ「いや。これを飲ませるんだ」

アルミン「これは…」

マルコ「巨人と主人で半分に分けて飲むと親密度が上がるんだ」

マルコ「巨人の性格にもよるけど、簡単に言えば巨人を強制的に懐かせるアイテムさ」

アルミン「そんなのあったんだ」

マルコ「まだ開発中だから試作品なんだけどテストユーザーがいなくてさ」

アルミン「そういうことならありがたく使わせてもらうよ」

アルミン「ベルトルト、こっちにおいで」

ベルトルト「ひっ」ビクッ

アルミン「扉に張り付いてどうしたんだ?」

マルコ「ま、鍵かけたし、その扉は樫だからめったな事じゃ壊れないけどね」

ベルトルト「…くっ、巨人化できればこいつらを」

アルミン「ベルトルト、もう一度だけチャンスをあげよう。こっちに来い」

ベルトルト「…はい」トボトボ

アルミン「よしよし」ナデナデ

ベルトルト「はぁ…(こんな小さい人間にまでナメられるなんて)」

アルミン「ほら、喉渇いたろ?」ガポ

ベルトルト「っん」ゴックン

アルミン「美味しかった?(巨人と間接キスとか嫌だけど)」ナデナデ

ベルトルト「甘い…」ンベ

アルミン「ふうん」ゴクゴク

アルミン「げぇっ。何だこれは」カハッカハッ

マルコ「雰囲気ゲロ甘くん」

アルミン「ふざけてるのか?甘すぎで逆にマズいんだけど」

ベルトルト「あれ…?何で『ご主人様』とマルコがケンカしてるの?」

マルコ「いやぁ…商品名に嘘書いちゃダメだと思って」

アルミン「あのさ、甘いにしても限度って物があるだろ」

マルコ「そうだね。味については、で効果の方はどうかい?」

アルミン「そんなのすぐに出るわけ…ん?」クイ

ベルトルト「ケンカしないで」ウルウル

アルミン「巨人の涙目とか気持ち悪いんだよ」ゲシ

マルコ「おいアルミン。せっかく猶予をもらったのに、そんな事を繰り返したら敗訴してしまうぞ」

―アルミンの家―

エレン「誰もいねぇぞ」

コニー「ひょっとしたらマルコの家に行ったのかも」

エレン「はぁ?まだマルコは兵舎暮らしで…」

コニー「マルコの実家ならどうだ」

エレン「ああ、それなら」

コニー「誰かアルミン達を見てないか聞いてる暇もないしな」

 こうしている間にもベルトルトへの愛の調教は進んでいる。

 見当外れの場所を巡りエレンとベルトルトが再開を果たした頃には、ベルトルトはすっかりアルミンの所有物となっていた。

 裸である事をもはや当たり前のように小首を傾げる。

 エレンの問いかけにただ「アルミンは優しいよ」と壊れた人形のように的外れな返答を繰り返すだけだった。

 今までこの幼なじみのいやらしい笑みを何度も見て来たが、今回ばかりはエレンは悪魔を見るかのようにアルミンを睨みつけるしかできなかった。

 帰ってくるのを待ち望んだかのようにアニがエレンに飛びつく。

 ミカサはそんなアニを制止するとエレンに事の顛末を訪ねた。

 エレンはすべてを話さず、ジャンの目の前に立ち頭を下げた。

 あの二人が相手だ、今回ばかりは全力で挑まなければならない。

 ミカサとのデートを条件にジャンとエレンは共同戦線を結ぶことと相成った。



ミカサ「勝手に決めないで」


 すみません。

エレン「ライナー、散歩行くぞ」

ライナー「ああ」

エレン「お前、アルミンに飼われてたときどうだったんだ」

ライナー「思い出したくない、あそこは地獄だ」

エレン「アルミンの家の様子見に行きたいんだが」

ライナー「いやだ、あの家には…」

エレン「ベルトルトの事は気にならないのか?」

ライナー「ああ、だがベルトルトは幸せそうだったんだろう?だったら無理に俺達が介入する事は…」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月26日 (水) 02:29:33   ID: wxUWdNoz

個人的に申し訳ございませんが、この話のストーリーが分かりません。
別にこの話を否定しているわけではないのですが、もし貴方の心を傷つけるような言葉でしたら、ごめんなさい。

2 :  SS好きの774さん   2014年07月31日 (木) 16:02:19   ID: XOofxCp8

↑に同じ

3 :  SS好きの774さん   2014年07月31日 (木) 16:04:05   ID: XOofxCp8

↑と一緒です

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