杏子「さやかの為にバイトする」(643)

杏子「さやか……自分で働いて稼いだ金で買ったものなら食ってくれるかな」

杏子「よし、バイトするか!」

杏子「何がいいかな~?」

>>5

新薬の臨床試験

\(^o^)/

杏子「なになに~……年齢性別問わず、誰でも気軽にOK?」

杏子「日給200000~500000?」

杏子「」ゴシゴシ

杏子「桁見間違えたか?」

杏子「いち、じゅう、ひゃく……ご、五十万!?」

杏子「確か牛丼1杯280円だから~何杯食えるんだ? わかんねぇけど凄いな!」

杏子「早速電話だ!」

杏子「……電話ボックスどこかな」

あんさやとか俺得すぎる!さらにあの時のりんごの件を気にして、
アルバイトしようとするあんこちゃん健気すぎる!えんだあああああああああああああああいやあいあああいあああ
kskst

科学者「ようこそいらっしゃいました。佐倉杏子様ですね?」

杏子「お、おぅ」

科学者「では一応履歴書と健康診断書のコピーの方を……」

杏子「履歴書?健康診断書のコピー?」

科学者「あれ? 一応必要だと明記してあったのですが」

杏子「(やっべぇ桁に目が眩んで見てなかった~っ!)」

杏子「(どうしよう)」

科学者「健康状態などがわからない方はちょっと……」

杏子「待った!」

科学者「は?」

杏子「……とぅりゃああああっ!!!」バク転からの横捻り三回転!

杏子「」スタッ

杏子「な? 元気だろ?」

科学者「え?」

え?



杏子「まだ足りないか……これならどうだっ!」逆立ちしながらの片手腕立て伏せ!

科学者「え、ちょ、落ち着いてください佐倉さん(どんな腕力してんのこの人)」

杏子「ほら、元気だろ?」

科学者「元気なのはわかりましたから。しかし履歴書の方は……」

杏子「はい」

科学者「え?」

杏子「ほら、受けとれよ」

科学者「あの……何もないんですが」

杏子「そ。私には名前以外何もない。だから書くこともないんだ……」

科学者「あの……住所とか電話番号とかは……?」

杏子「家も電話も家族もない……あるのは……(さやか、お前を想う気持ちだけだ」チラッ

科学者「(あ~~ッ! なんか聞こえた~! お前を想う気持ちだけだとか聞こえた~ッ!
しかもこっちチラ見してきてやがる!
絶対わざと言ったよこいつ!)」

科学者「仕方ないですね……。今回は特例としてOKにしましょう(でも可愛いから許す)」

杏子「そうこねぇとな! さやかの為なら何でもやるぜ!」

科学者「…………。 ではこちらにどうぞ」

あんあん

杏子「なんだこの機械?」

科学者「ふふふ……それは私が半々世紀かけて作った装置……。
あなたにはこれの実験台になってもらいます」

杏子「へ~。まあ何でもいいからさっさと終わらせて金よこせよ」

科学者「焦らない焦らない。では、そこに座って」

杏子「こうか?」

科学者「ふむ……もっとこうキメポーズ的なものをとってもらえると給料が……」

杏子「!」

杏子「こうかっ!!!!?」キメッ!

科学者「いいですよ~とてもビューティフルです佐倉さん」

科学者・・・変な事したら俺の【閃昇炎蕨~終幕ヲ導くモノ~】が
お前の命を奪うぞ・・・

科学者「では、最後にこれを飲んでください」

杏子「食い物か?」

科学者「……まあそんなものです」

杏子「」ゴクリッ

科学者「今です!!!!」ガシャーン

杏子「な、なんだぁ!?」

科学者「さっき食べたソウルジェルとこの機械によりあなたは……」

杏子「ぐっ……体が……あちぃ……」






科学者「魔法少女になるのです!!!!」

杏子「え゛ぇ゛ー!?(掛け持ちしちまったーっ!?)」

杏子「何か服装が可愛くなってやがる……!」

科学者「実験成功です!!! あなたは今日から魔法少女モンブランマロンとしてこの街の平和を守って行くのです!!!」

杏子「(うわっ名前ダッセェ! まあ金の為、ゆくゆくはさやかの為だ……適当に言いちょろまかして金もらうとするか)」

杏子「あ、ああ」

科学者「あれ? 嫌でしたか?」

杏子「えっ……いや……」

科学者「嫌なら別に他の人に頼みますから。その服を脱いで帰ってもらって結構です。
ちなみにその場合報酬は……」

杏子「私は正義の味方モンブランマロン!!! さて、パトロールにでも行くか!」

媚薬なんかあんこちゃんに飲ませたら科学者の【聖命の論理~羽ノ存在証明~】を
俺の【神の秩序~地獄ノ櫃絶~】で存在の根元から絶ってやるよ。
あんこちゃあああああん

科学者「頑張ってください」

杏子「で、例の物は?」

科学者「その……実はですね」

杏子「なんだよ急に改まりやがって……まさか!?」

科学者「えへへへ。その……お金は研究費に全部使っちゃいまして。
で、でももし成功してモンブランマロンが人気になったらアニメとかグッズで儲けるので!!!
……ちょっと待ってく」

杏子「」

科学者「あぁっ!!! 佐倉さん私を座らせてどうするつも」おごっ

杏子「」ガシャーン

科学者「ソウルジェル飲んじゃっ……あっ……あっ……魔法少女にぃぃぃぃなっちゃううううううううう」

杏子「自分でやってろ」

アニメではかっこいい感じの服装だったあんこちゃん。
可愛い服とかあまり興味なさそうなあんこちゃん
でも実は気になってたフリフリの可愛い服着れて嬉しいんだよね!
その格好で外歩きたいんだよね!かわいいよあんこちゃああああああああああああん

杏子「結局タダ働きかよ……。
同じやつでもあっちの媚薬?って~のにしとくんだったな~」

杏子「まあいいや、次々」

杏子「何か金稼ぐついでに美味いもの食えるバイトとかねぇかな~?」パラパラパラ

杏子ちゃんの目に止まったバイト>>40

コンビニ

売春

おっぱぶ

おちんぽみるくだろjk

うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

さやかのために売春て
さやか怒るだろうな

ふざけるなああああああああああああああああ!
・・・いや、待て。あくまで目に止まったに過ぎない。そうさ、そんな展開になるはずがない。
あってはならないッ!

JK「あはははっ! 今時真面目にバイトとかしてるやつちょ~ウケる~www」

JK2「だよね~。売春すりゃ金なんて腐るほど手に入るっつーのwww」

杏子「ん? ばいしゅん?(しゅん……春……? 春巻きの仲間か?)」

杏子「(なんにしても簡単に金が入るならそれにこしたことねぇよな……)」

杏子「ちょっとあんたら、そのばいしゅんっての詳しく聞かせてくれないか?」

JK「ん? なに?」

JK2「興味あんのあんた?」

杏子「ま、まあな!」

やめろおおおおおお!!!
そんなお金で買ったものでさやかが喜ぶとでも思ってるのかアアアアアアアアアアア

うわあああああああああああああああ!!!

あんこ信者オワタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

さやか「あんこって・・・ほんとバカ・・・」

JK「(どうする?」

JK2「(顔はいいし一番キモいやつ紹介して紹介料ピンはねってのは?」

JK「(それいただきwwwwww」

JK「あ~……なんならウチらが紹介してあげよっか? 売春の相手」

杏子「ほんとか!?」

JK「マジマジ大マジ! ちょっち待ってなよ~?(一番キモいのは確か~wwwwww」

杏子「(ばいしゅんってなんだろうな~一緒に美味いもの食うとかならいいな)」わくわく

JK「あ、私ワタシ! 公園で合鴨ちゃんゲットなうwww あ~うんうん。
だからあの変なのいたじゃん? あいつとセッティングしようと思ってさwww
番号プリーズwwwwww」

杏子「」わくわく

ちくしょうめがあああああああああああああああとんぱ~んち♪

JK「ここで待ってれば声かけてくるから。あんたは突っ立ってればおKwww」

JK2「てかあんた何歳よ?www 中(なか)入ってね?www」

JK「あるあるwww」

杏子「なか?」

JK「まあ今時はちゅーぼーでもガンガンやるからね~」

JK2「怖い世の中だわ~wwwwww」

JK「全くですなあwww」

杏子「?」

JK「ま、私らはそろそろ行くから頑張りなよ。え~っと、名前なんだっけ?」

杏子「杏子だ。佐倉杏子」

JK2「杏子だけにあんあんwwwってか」

JK「wwwwww」

杏子「?」

JK「ま、頑張りなよwwwwww」

腐りきったババア風情がァ・・・ッ!!!
この罪は重いぞ・・・!

あんこちゃんの名前を愚弄するとは・・・!許さない!許してはいけないッ!

鼻血が・・・

さやさやかほむほむ来てくれーーーー!AA略

杏子「しかしあいつら何言ってるかわからなかったな。同じ人間とは思えないぜ。
ちゃんと日本語でしゃべれっつーの」

杏子「いや……同じ人間……じゃないか」

杏子「はあ……」

キモい男「もし……」

杏子「あ?」

キモい男「も、もし」

杏子「なんだようるせぇな」

キモい男「ひいいいいっ!!! ごめんなさいごめんなさい……」

杏子「あ? もしかしてあんたが私のばいしゅん相手か?」

キモい男「は、はい……冷静に分析すれば一応そうなるというかならないというか……」

杏子「佐倉杏子だ。今日一日よろしくな」ニッ

キモい男「!!!!」

キモい男「よ、よろしくお願いしますぅ……」

おい。何でお前等でてきてんだよ

http://i.imgur.com/nKqGu.jpg
ヤハリソウイウコトカ

しかしこういう奴はあんこちゃんの素晴らしさに胸打たれ、こんな娘を汚してはいけない!
みたいになるはず。信じてるぞお前等

>>74
ふざけるなあああああああああああああああああああああああああああ

杏子「でさーばいしゅんって何やんだ?
さっぱりわからないまま来たんだけど」

キモい男「ば、売春というのはその……おしべとめしべが……合体的な……」

杏子「あ?」

キモい男「い、いや……あの……お腹空いてませんか?」

杏子「お、早速春巻き食いにいくのか?」

キモい男「春巻き? え、あ、ちゅ、中華の美味しい店なら僕のデータによるとこっちですね……」

杏子「おぅ。案内しろ(一緒に飯食うだけで金がもらえるなんて案外楽だな。
何で親父達はしなかったんだろ)」

>>74
えんだああああああああああああああああああああ

>>79
いやああああああああとぅぅぅるるーぐっなあああああああああいふぅーぅー










な訳あるかッ!?

駄目だ
さやさやが可哀想で見てられない

キモい男「な、なんでも好きなもの頼んでいいですよ」

杏子「ほんとかよっ!? あんた良いやつだな~」

店員「何に致しましょう?」

杏子「え~と、この表にあるの全部持ってきてよ」

店員「かしこまりました」

キモい男「シットッ!」

杏子「お前もいっぱい食うだろ? てか食えよな。
そんなひょろっちぃ体じゃこの先生きてけねぇからな」

キモい男「あ、あはは……(持てよ我が相棒グランシュナイツ!(財布))」

キモイ男・・・信じているぞ

>>71
なーんだ

相手がお前らなら何の問題も

杏子「うめぇ! これもうめぇ! なんだこりゃ? なんかのめんたまか? 口の中でコロコロしやがる」

キモい男「あはは……喜んでもらって何よりですよ大佐殿」

杏子「……そう言えば久しぶり誰かと一緒に飯食ったよ」

キモい男「えっ……」

杏子「私さ、家族も小さい頃にみんな死んじゃって食うのも寝るのも苦労してさ……。
だからこうやって誰かと一緒に食べることなんてなかったんだ」

キモい男「……」

杏子「だから今日あんたとばいしゅんしてよかったよ!
ありがとな!」ニコッ

キモい男「……どういたしまして」

>>86
そんな訳あるかッ!?

杏子「は~~~食った食った! 久しぶりに気持ち良い満腹だぜ」

キモい男「……あ、あのっ!」

杏子「ん?」

キモい男「満腹中枢が高い内は少し休憩を挟んだ方が健康にいいらしいです!
ですからその……ちょっと休んで行きませんか?」

杏子「あ、ん。いいぜ」

キモい男「ちょうど休めそうなところがあるので……」

杏子「おっ、豪華な建物だな~。
なになに? ホテル~円環の理~か。なんかシャレてんな」

キモい男「ふふ、大佐殿の為にリサーチしまくりましたよ」

杏子「?」

キモい男「ささ、二人での最終ミッションに行きましょう」

杏子「あぁっおい押すなよ!」



さやか「……」

キモ男・・・!貴様まさか目の前の欲望に目が眩んだかッ!?貴様の身勝手な欲望で!
目の前の純粋で無垢な少女を汚してもいいと想っているのか!!
そしてマミさん!何かちゃっかりすごいですね!
てかさやかみちゃってるようわああああああああ!心が行き違いすれ違いになってしまうのかぁっ!?
こうご期待!

杏子「なんか暗い部屋だな」

キモい男「人は寝るとき何故電気を消すかご存知ですかな?」

杏子「? 電気代節約だろ?」

キモい男「そ、それもありますが正しくは人は闇を好むからですよ」キリッ

杏子「へ~。確かに暗い方が寝やすいもんな!
あんた物知りなんだね」

キモい男「それほどでも」

杏子「じゃあせっかくだし私は少しばかり寝させてもらうよ。
いいかい?」

キモい男「か、かまわないですござるよっ!」

杏子「? 変なやつ。ふぁ~……おやすみ~」ばふっ

杏子「……。……Zzz」

キモい男「……」

http://board.sweetnote.com/:images/board/moeroda/3d1a9a3b0214ad7dce8e8c03a8598ad6?t=jpg



あんさや

期待するとしよう

キモい男「……ふぁ~」

杏子「Zzz……」

キモい男「(よし、ステップ2に移行する!)」

キモい男「あ~……俺も眠くなってきた~」ベッドに腰かける

杏子「Zzz~……」

キモい男「(よしっ! 一気に畳み掛けるぞ!!!)」

キモい男「おやすみ~」おもむろに体を倒して寝る

杏子「ん……」

キモい男「(フォアヌポォアフェ!!?)」

杏子「ん~……Zzz……」

キモい男「(ふっ、全く大佐殿は寝相が悪い)」

キモい男「(ともかく接近完了、後はお目当ての物を……)」

何・・・こいつまさか・・・!!!

お前らのどこにこんな金と勇気があるんだ?別人じゃねーか

こいつの狙いは売春じゃない!?・・・いや、あくまで目標の遂行を円滑にする為!?
だとしても何故この男が存在を知っている!?落ち着け、可能性は低い・・・。
だがもしとられたら・・・

キモい男は杏子のすぐ後ろに近づくと、ゆっくりと息を潜めた。

ただその時を待つ、狩人の様に。

タイミングはそう何度も巡ってはこない。

人は生まれながらにして与えられたチャンスの回数が違うとキモい男は考えていた。
自分には恐らくこれがラストチャンス……しかも相手は特上クラスだ。

文句なし、後はただトリガーに指をかけ、弾くだけだった……。

しかし──、

杏子『私さ、家族も小さい頃にみんな死んじゃって食うのも寝るのも苦労してさ……。
だからこうやって誰かと一緒に食べることなんてなかったんだ』

キモい男「……」

キモい男の中の善悪が葛藤する。

杏子『だから今日あんたとばいしゅんしてよかったよ!
ありがとな!』ニコッ

キモい男「俺は……」

さやさやマジ天使

青死ね

お前等は手に何持ってんだよ

キモい男「それでも俺は……!」


杏子「ん……」

刹那、杏子が寝返りを打ち、二人は互いに向き合う形となった。

キモい男「やるんだっ……!」

キモい男「ごめんっ……杏子ちゃんっ……!」


キモい男の顔が杏子に近づき……そして……!!!!

あまり私に必死チェッカーを使うと、貴様の顔は真っ赤に染まる。やめておけ・・・

歯磨いてきます

何・・・だと・・・!?
俺はあんことさやかの対立は見たくないぞ

うあああああああああああああああああ

杏子「……」

キモい男「はあはあ……」

杏子「……をい」

キモい男「んっはぁっ……んほっぉ……!」

杏子「……ふぉら」

キモい男「たまらんですばいっ……たまらんですばいっ……!」

杏子「ふぁにふぁってんひぇめー!」

キモい男「あんこちゃんの八重歯たまらんですたいっ!!!!
最高ですたいっ!!!!」

杏子の頬っぺたをつまみ上げ、露になったその恥部を舐めるように眺めていた。

>>123
なかなかわかってるじゃないか

許さない。許してはいけない!キモイ男・・・貴様の【魂~存在ノ存在~】を
俺の【炎獄ノ聖剣~ヘルフレイム・エンペラー~】で焼き払ってやる!

キモい男「……痛い」

杏子「テメー寝てる間にその……へ、変なことしてんじゃねぇぞっ!!!」

キモい男「後悔はしてないさ。どうしても見たかったんだ……その頂を」

杏子「こんなもん見てどうなんだよ……」

キモい男「こんなもんとか言うなし!!!!」

杏子「……は?」

キモい男「角度、射形、顔に合うかどうか、笑った時の出具合、歯茎の健康状態、歯垢の有無……君の八重歯は完璧なんだっ!!!
だからこんなもんとか言うな!!!」

杏子「な、なんだよ……そんなとこ誉めてもらっても嬉しくなんかねーし……」

キモい男「君の八重歯は輝いてるんだ!!! シャイニング八重歯万歳! あんこちゃん万歳!」

もはや属性云々の話では済まされない・・・。
この男の未来は俺が真っ黒に染め上げてやる・・・!

杏子「(何か気持ちわりぃなこいつ……さっさと金もらって帰ろ)」

杏子「もういいだろ? 金早く出しな」

キモい男「じ、じゃあ最後にちょっとい、い、いいかな?」

杏子「んだよ早く言えよ」

キモい男「さっきの食事のせいでちょっと歯垢がついてたから磨かせてくれないかな?」

杏子「……歯ブラシめんたまに突っ込まれて死にてぇか?」

キモい男「ふっ……仕方ない。嫌がる八重歯を無理矢理磨く趣味はないのでね。またの機会にしよう。
はいこれ、5万円」

杏子「毎度あり。もうばいしゅんはこりごりだぜ……」

キモい男「その八重歯がもし抜けたら10万で(ry」

杏子「こっちくんな!」バシッ

キモい男「やえばっ」

えんだああああああああああああああああああああああああああああああああ

           -、ー- 、
       _. -─-ゝ  Y ⌒,.Z.._

       ,.>          <`
      ∠.._        ,     ヽ 
.      /    , ,ィ ,ハ ト、    l
      /イ /   /l/‐K  ゝlへトi  |     イヤーーーーーーー!!
   .ni 7  レ'レf Y| ノ・\ ノ・\ |f^!l
. l^l | | l ,/)   !6|| `⌒ "||` ⌒´ ||6|!      .n
 ', U ! レ' /   ゙yl、   、|レ   |y'     l^l.| | /)
 /    〈   _,,ハ.ト.`エ ̄フ´ ,イ/\_    | U レ'//)
     ヽっ :::;':::::゙! \.  ̄ / |'::::::::|::: ̄ ノ    /
 /´ ̄ ̄:::::::::l:::::::::l  \/   !::::::::::|::::::rニ    | 
      ::::::::l:/ヽ:ヽ__    __/:/\:|:::::::: ヽ   l

>>138
このアカギは反則wwwwwww

杏子「やっと金が手に入ったぜ~。これでさやかに美味いもの食わせれるな!」ニコニコ


さやか「あんた……」

杏子「おっ! さやかぁ!」ニパー

杏子「見ろよ! ばいしゅんして稼いだんだぜ!
苦労したよほんとにさぁ~。これで一緒に美味いもの……」

パァンッ────

杏子「えっ……」

さやか「アンタ……最低だよ!」

杏子「な、なんでだよ?? 私はさやかの為にバイトして……」

さやか「そんなお金でご飯なんて食べたくないっ! もっとアンタは自分のこと大切にしてると思ってた!
もう二度と顔も見たくない!」タッタッタ……

杏子「さやかっ!!! なんで……なんでだよぉっ……!」

えんだあああああああああああああああああああああああああああいああ

さやか正しすぎwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

誰のせいでもない。ただ、現前と事実があるだけ。
あんこちゃんかあいいよ

杏子「……さやか」

杏子「……さやかぁ……」じわぁ

杏子「なんでダメなんだよ……! ちゃんとお金じゃんか……!」

杏子「!!!」

杏子「まさか偽札?」

杏子「」透かしてみーれーばー

杏子「……見分け方わかんねぇ……」

杏子「はあ……」ポイッ

杏子「さやかの為にならない金なんか持っててもしょうがないよな……」

杏子「……はあ」


杏子「死のう」

杏子「って死んでるし」

杏子「あはは……ははっ……はは……」

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

くそっ!俺は暖かい部屋にいるのにっ!何だって協力するのに!
俺は何もできない!眺める事しか・・・

杏子「はあ……」

杏子「これからどうしよう……」

杏子「そもそもなんでさやかは私を叩いたんだ?」

杏子「嫌いだからに決まってるか~……はあ~」

杏子「でも自分を大切にしろとか言ってたような……」

杏子「もしかして……ばいしゅんって何かダメなのか?」

杏子「あーっ! わかんねっ! 誰かに聞こう」

杏子「誰がいいかな……」

>>152

QB

感情のないQBさんがどうでるか

杏子「おい、いるんだろ?」

QB「呼んだかい? 佐倉杏子」

杏子「エントロピーやらなんやら知ってるあんたならばいしゅんのことぐらい朝飯前だろ?
教えろよ、ばいしゅんの意味を」

QB「……いいのかい?
知ってしまえば君はもう戻れない……ただのビッチに成り下がるよ?」

杏子「ビッチだろうが何だろうが構わねぇよ。元々さやかの為に生きるって決めたんだ。
このまま嫌われたんじゃ逝くに行けねぇよ……」

QB「イクだけにかい?」

杏子「?」

QB「……いやはや、まさか君がここまでウブだとはね。僕も想定外だったよ」

QB「いいよ。君に見せてあげよう。淫キュベーターと人間の売春の歴史を……」くわっ

なんだこれwwwww

「あっ……ああんっ……だめ…ぇっ…」

QB「」ズンズン

「頭からなんて……そんっ……なぁ……ァァアンッ!」

QB「」ズチズチ

「ひいああああああああああああああいっちゃううううううううううううんんんんんんんんんんんんんん」ぶしゃああああああああ

QB「」ベシャーッ!





杏子「~ッ! おえええっ……」

QB「見たかい? あれが売春だよ。簡単に言えば性行為を提供するってことだね」

杏子「お前が……あそこに……頭から……突っ込んで……うえええええええっ」

QB・・・!なんて事を!ゆるさねぇ・・・!

QB「あれは人間的に言えばスカルファックと言うらしいよ。
僕もまさかあんな願い事されるとは思わなかったね」

杏子「もういいっ……! わかった……十分だ」

杏子「最低なことしてたんだな……私は」

QB「それはどうかな?」

杏子「あん?」

QB「人間の持つ三大欲求。食欲、睡眠欲、そして性欲。それを満たす為には合理的な手段だと僕は思うね」

杏子「……何がいいてぇんだよ」

QB「そもそも君は料理を作る人、寝床を提供してくれる人を最低だと言えるかい?」

杏子「それは……」

さやか「あっ……ああんっ……だめ…ぇっ…」

QB「」ズンズン

さやか「頭からなんて……そんっ……なぁ……ァァアンッ!」

QB「」ズチズチ

さやか「ひいああああああああああああああいっちゃううううううううううううんんんんんんんんんんんんんん」ぶしゃああああああああ

QB「」ベシャーッ!

これなら許せる

QB「欲と言うものは満たされるまで際限なく沸いてくる。だからそれを収める為に少女が体を代価にお金、僕達で言うところのエントロピーを得る」

QB「しかも性行為に用意するものなんてたかだかゴムの一つや二つじゃないか。明らかに他の二つより効率がいいお金の得方だよ。
君が美樹さやかに美味しいものを食べさせる為にやってた売春がおかしくてその料理を作る人はおかしくないなんて変な話じゃないか」

QB「同じ欲に良いも悪いもないと思うよ」

QB「美樹さやかに言ってやりなよ」

QB「なら君は君のご飯を作っている自分の母親もぶつのかい?ってね」

杏子「あ……ああ……うああああああああああああああああああああああああああああああ」

杏子「私は……どうしたらいい?」

QB「君は美樹さやかにどうされたいんだい?
彼女と性行為がしたいのかい?」

杏子「そ、そんなんじゃねぇよっ!」

杏子「ただ……二人で笑いながら美味いもん食って……そんで仲良くなりたいだけだ。
私はあいつを助けたいんだ。一人じゃない、私がいるから元気出せって」

杏子「そう言ったらあいつがニッコリ笑ってくれるような相棒になりたいんだ……!」

QB「相棒、つまりバイブになりたいのかい?」

杏子「わかんねぇけど絶対違う!!!」

QB「僕としてはさやかにはさっさと魔女になってエントロピーを回収、と行きたいところなんだけどね。
どうしても仲良くなりたいなら>>180に助言を乞うといいよ」

杏子「>>180?」

まどか

QB「まどかはさやかの一番の理解者だからね」

杏子「なるほど! 早速行ってくる!!!」スタッタッタ

QB「やれやれ。売春の何がいけないのやら。
わけがわからないよ」

杏子「まどか!!!」

まどか「わぁっ。杏子ちゃん? どうしたの?」

杏子「さやかと仲良くなる方法を教えてくれ!!! この通りだ!」ズサアアア土下寝

まどか「きょ、杏子ちゃん!? そんなことしなくても教えるから頭あげてよ」

杏子「ううっ……」

まどか「杏子ちゃん……?」

杏子「さやかにぶたれたんだ。私が自分を大切にしないから。あいつは私の為を思って叩いてくれたんだ……!
だから私もさやかの為に美味いもの食わしたいんだ……!」

まどか「……そっか。ん、じゃあいこっか」

杏子「えっ……どこに?」

まどか「台所、だよ」

まどかは良い子だ

まどか「あ、お母さ~ん、台所借りていい?」

詢子「いいよー好きなだけ散らかしな。どうせ片付けるのは私じゃないし」

知久「酷いな~」

杏子「あ、あの……こんにちは」

詢子「あらお友達? 可愛いわね。お化粧してみない? もっと可愛くなるわよ?
まどかにはまだちょ~っと早くてさ~あなたならちょうどいい頃合い」

まどか「お母さんっ!」

知久「はは、それぐらいにしてあげなよ」

詢子「結構マジだったんだけどねー」

杏子「あははは……」

杏子「(これが……家族か。暖かいな。私にも……あったんだよな……こんな暖かさが昔)」

杏子「ところでさやかって何が好きなんだ?」

まどか「う~ん特に好き嫌いはないって言ってたような」

杏子「なるほど……」

まどか「……」

杏子「……まどか、料理出来んの?」

まどか「えへへ、実はあんまり」

杏子「はは、私と一緒だな。食うのが専門だからさ。作り方なんてさっぱりわかんないよ」

まどか「でもきっとあの人を呼べば大丈夫だよ!!!」

杏子「ああ、>>198か」

きもい男

これはひどい

キモい男「やあ」

まどか「ひいっ」

杏子「やあ、じゃねぇよ!!! テメェ何しに来やがった!!!」

キモい男「心配しないでくれ。今日は八重歯ちゃんの為に協力しにきたんだ」

杏子「八重歯ちゃんじゃねぇよ! って協力ぅ? あんた料理できんのか?」

キモい男「まあ自宅と言うサバイバルの中を毎日生活してるからね。
それぐらい余裕さ」

杏子「へ~やるじゃん」


まどか「お母さん台所に変な人生えてきたよぉーっ!」

詢子「なにぃー!? 家のまどかを白昼堂々痴漢しにくるとはいい度胸じゃないか!」

知久「まあまあ落ち着いて。そんな悪い人じゃなさそうだし、ね?」

キモい男「いいかい? 料理って言うのは化学なんだ。
反する物質同士を入れたら美味しくなくなる。だからその食材に合うものを吟味して入れるんだ」

杏子「ほうほう」

まどか「(大丈夫かな~?)」

キモい男「う~ん、冷蔵庫の中身を見た感じ、カレーフェスティバルを開催して欲しそうだね」

杏子「わかるのか!?」

キモい男「ふふ、まあね」

まどか「(カレールー見ただけだよ絶対……)」

キモい男「さ、Cookingを始めようか」

川越シェフがそんな感じのこと言ってたな

キモい男「まずは野菜を炒めて……」

杏子「わ、わわぁっ! 火がつえぇぞ! どうやって弱くすんだ?!」

キモい男「次はお肉を……」

杏子「美味そうだな~」

まどか「杏子ちゃん! お肉コゲてるよ!」


キモい男「……そして水を入れて……」

杏子「ジュースの方がうまくねぇか?」

まどか「パイナップルジュースでいい?」ドボドボ

杏子「おぉサンキューまどか」

キモい男「……最後にカレールーを……」

杏子「カレールーの他にもなんか入れようぜ」

まどか「香辛料とかは? スパイスが効いていいかもしれないよ」

杏子「よしきた」ドバー

キモい男「まだ見ぬさやかちゃん……アーメン」

さやさや逃げてえええええええええええええええええええええええええええええ

杏子「できたぞっ!!!」

まどか「やったね杏子ちゃんっ!!!」

キモい男「じ、じゃあ僕はこれで……」

杏子「待てよ! せっかくだから味見してけよ」

キモい男「あの……」

まどか「はいどうぞ~」

カレー『』ぷぅ~ん

キモい男「」

杏子「遠慮すんなよ」ニカッ

キモい男「!!!」

キモい男「八重歯の加護があらんことを!!!」パクッ

キモい男「オゥ……パイナップルガ……クチニヒロガッテカラノ……トテツモナイ……イタミトイウナノカラミ……たまらんですばい」バタン

杏子「なんだこいつ。寝不足か?」

まどか「作るのに時間かかっちゃったからね。もう深夜の五時だし」

知久「どれどれ、僕も味見してみ……」

知久「きゅうべぇっ」バタン

詢子「知久アアアアアアア!!!!」


まどか「みんな美味しいって!」

杏子「よし! じゃあ早速さやかに渡しに行くか!!!」

味見しろよwww

さやか「まどかに呼び出されて来たのに……なんであんたがいるのさ」

杏子「うぅ……」

「!んゃち子杏てっばんが」かどま∥

さやか「ていうかその手に持ってるのなに?
また売春で稼いだ金でなんた買ったわけ?」

杏子「ごめん、さやか」

さやか「な、なにさ急に」

杏子「私はさやかに言われてさ……考えたんだ。どうやったらさやかに食べてもらえるか」

さやか「その答えが売春? バッカじゃないのアンタ!」

さやか「私達は確かに死んでるかもしれない……けどだからって自分をないがしろにしていいわけないじゃん!」

杏子「そうだよな……さやかの言う通りだよ」

やっと俺のさやさや来たー

杏子「だから悩んで悩んでまどかに相談して……一緒に作ってきたんだ! カレー!!!」パカッ

カレー『』ぷ~ん

さやか「うぇ……なにこの臭い」

杏子「私さ、バカだから……売春がなにかもわかんないでただ金を稼ぐ為にって……」

さやか「アンタ……」

杏子「さやかにぶたれて初めて気がつくなんてバカだよな……。あんな簡単に金が手に入るなら親父達は私達を食わすのに苦労しなかった。
食うのに困ることになってもやっちゃいけないことだったんだなって……さやかのおかげで気づけたんだ」

さやか「……」

杏子「さやかが私のこと嫌いなのはわかってる。けどな、私がさやかを好きでいる気持ちまで否定しないでくれよ……頼むから……お前が一人でいるの見てられないんだ」

さやか「あんたにそこまでされる覚えないけど」

杏子「っ……」

さやか「でも」

さやか「食べ物は粗末にしちゃいけないもんね」

杏子「さや……か?」

さやか「ほら、スプーンは?
冷めない内に一緒に食べよ」

杏子「あ、う、うんっ!」


まどか「ふふ、良かったね、杏子ちゃん」

\(^o^)/

杏子「じゃあ……」
さやか「ん」

杏子「いただきます」
さやか「いただきます」

杏子「(夢みたいだ……こうやってさやかと一緒にカレーを食べれるなんて。これもみんなのおかげだ)」

杏子「(ありがとう、科学者、JK、JK2、キモい男、QB、まどか、まどかのお父さんとお母さん……)」

杏子「(ありがとう、お父さん、お母さん……そして、私の妹)」

杏子「(ひとりぼっちのいただきますは……寂しいもんな。もう、姉ちゃんひとりぼっちじゃないから。
だから……アンタも、あっちで誰かと仲良くやりなよ)」

杏子「(ひとりぼっちがいたら私が一緒にいてやるよ。だからさやか……私はあんたと……)」


さやか「」ポロッ

杏子「?」

さやか「このカレーって……ホントマズッ……」

パリイイッン!!!!

ピシャアアアアアアア!!!!!

ブフォォォォォォォ!!!!!!!!


杏子「さやかあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」



魔女化END

ええええええええええええええええええええええええwwwwwwwwwwwww
俺のさやさやwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwオワタwwwwwwwwwwwwwwwwww

わがままそのままねこまんまなさやかさんがこんなことで落とせる筈がないことは皆さんわかってたでしょう?

今回は失敗に終わりましたが次回はがんばってさやかさんを落としてくださいね。

さすがに眠いし腕がパンパンなので寝ます

あったら書くなかったらまたいつか立てるぐらいなので落としてくれても構わないっ!

ほむほむとマミさんの出番がない珍しいSSになりましたね……。



さやさやの夢を見ますように

起きたらまだスレ残ってるとかwww

乙!とてもよかった


まだあるとはwwwwww

みなさんがあんこちゃんとさやかちゃんを想う気持ちを舐めてましたね

ご飯食べたら書きますのでもうちょっとの間保守よろしくお願いします

マギカ

まどか「さやかちゃんっ!!!」

杏子「おい……一体どうなってやがる……!」

まどか「誰かさやかちゃんを助けてよぉっ!」

QB「まどか、さやかを助けて欲しいかい?」

まどか「私……さやかちゃんを助けるためならなんだってやるよ」

QB「なら僕と契約して魔法少女になるんだ」

まどか「……わかった」

杏子「すまねぇな……まどか。私の嫁が面倒かけて」

まどか「ううん。いいよ。だって杏子ちゃんは……私の……」

杏子「あんたまさか……!」

QB「さあ、願いを言ってごらんまどか」

まどか「さやかちゃんを元の姿に戻して!!!」ピュワーン

三日後……。

QB「予想通りまどかは最悪の魔女になったわけだけど……」

杏子「さやか~」キャッキャッ

さやか「杏子は私の嫁になるのだぁ~」キャッキャッ

QB「まるで聞いてないね。楽園の破滅が間近に迫っているのに君達は暢気なものだよね」

ほむら「……」

QB「どうするんだい暁美ほむら。ここにいるのは魔法少女でもない生身の美樹さやかと魔法少女でありながらその役割を放棄した佐倉杏子。
実質魔法少女は君一人だよ」

ほむら「……私の戦場はここじゃない」

QB「暁美ほむら……君は」

ほむら「佐倉杏子」キッ

杏子「あん?」

ほむら「私はまどかと幸せ(イチャイチャ)になるまで何度でもこの時間を繰り返す……!」

杏子「何言って……」

ほむら「私達が幸せになるまであなたが美樹さやかと幸せになることはないわ……」

杏子「なっ……!」

さやか「ちょっとあんた! 私と杏子は……」

ほむら「さよなら、佐倉杏子。次まどかに何かしたら……私はあなたを許さない!」ガシャーン

杏子「なっ」

さやか「えっ」

QB「まっ」

ほむら「待ってて、まどか。今行くから」

─────────

杏子「あ~……ん?」

杏子「何しようとしたんだっけ?」

杏子「まあいいか。よーしさやかに美味いもの食ってもらうためにバイトするか!」


ほむほむはまどかとくっつくまで時間を戻して来ます。
ほむほむとまどかの動向にも注意してください。

杏子「さ~て何のバイトしようかな」

>>283

工事現場

冥土喫茶

杏子「やっぱ汗水たらして働かないとさやかも喜ばないよな!」

杏子「思い切って工事現場のバイトするか!」

杏子「早速電話だ!」

杏子「公衆電話~……」

現場監督「今日から新しく入った佐倉杏子君だ。みんなよろしくやってくれ」

男「女……だと?」

先輩「可哀想に……こんなとこで働くなんて」

杏子「佐倉杏子だ。よろしく頼む」

現場監督「バッキャロウッ!」ガスッ

杏子「あ゛た゛」

現場監督「先輩にはちゃんと敬語使えしゃらくせぇ!」

杏子「くっ……(こいつらをまとめてぶっ飛ばすのは簡単だ……けどそれじゃさやかに認めてもらえねぇ。
ここは我慢だ……)」ワナワナ

杏子「よ、よろしくお願いします……」

男「ウィース」

先輩「よろしくな杏子ちゃん」

現場監督「この二人が色々と教えてくれるだろうから、ま、頑張れよ」

杏子「へーい」

現場監督「はいだろ!?」

杏子「はーい……」

男「じゃあ行くか……」

先輩「ああ……」

杏子「あれ? それなんだ?」

男「作業着だよ。これ着ないと色々と危ないからな」

先輩「そうそう」

杏子「へぇ~」

男「杏子ちゃんの分もあるから」ホイ

杏子「」クンクン

杏子「くせぇなこれ……」


先輩「その臭いを覚えとけ。それが無臭になって来たら死ぬ間際だからな」
杏子「?」
男「さ、行こうか」

杏子「なんだここ。ぶっ壊れてんじゃねぇか!」

男「ああ。あれのせいでな……」

先輩「今日はこの辺りの瓦礫をどかす。俺はショベルカー使うからお前らはスコップで頼む」

男「先輩ズルいッスよー」

先輩「つべこべ言わずにやれ」

男「はいこれ。スコップでそこの瓦礫をこっちに移してくれ。
ほんとは女の子にさせる仕事じゃないんだが……なんせ志願者が全くいないのが現状だ。
現場監督も猫の手も借りたいって感じだろう。後で恨まないでやってくれ」

杏子「? よくわかんねぇけどこの瓦礫をどかせばいいんだな?」

男「まあゆっくりやってくれて」

杏子「よっと」

ドシャアアアアアアアアアアアア!!!!!

先輩「……あれ?」

男「……えっ」

杏子「どいたぞ。他には?」

先輩「あっ、あの……今日はもう終わりました」

杏子「もういいのか? 汗水たらす暇もなかったな……」

男「先輩……彼女ならもしかして……」

先輩「ああ……もしかするかもしれん」

とうほぐか

先輩「だが……出来たとして何百万シーベルトの放射能に耐えられるわけがない」

男「わかってます……冗談ですよ」

杏子「なんか他にやることないのか?」

先輩「あ、ああ……」

杏子「じゃあもう今日は帰ろっかな」ぬぎ

男「なにやってんのおおおおおおおおお!?」

杏子「だって暑苦しいだろこれ」

杏子「すぅ~は~……外の空気はやっぱ美味いな」

先輩「シーベルト吸っちゃだめえええええええええええ!!!!!!」

杏子「なんだよさっきから。別になんともないぞ?」

先輩「ただちに問題がない……だと?」

男「さすがにこの濃度を肺いっぱいに取り込んで何もないなんてあり得ない……」

先輩「きょ、杏子ちゃん……」

杏子「なんだ?」

先輩「気分とか悪くならない?」

杏子「全然」

男「ほんとに?」

杏子「ほんとに」

先輩「……じゃあちょっとお願いしていいかな?」

男「先輩ぃ!?」

先輩「男……俺の勘がこいつならやれるって告げてんだ。全責任は俺が取る」

男「先輩……」

杏子「こっちは金もらってんだ。なんだってやるさ」

先輩「じゃあお願いしようかな。あそこの建物に入ってさ、何か棒みたいなのとって来てくれないか?」

男「(いきなり燃料棒ッスか先輩……失敗したら半径数十キロに渡って大爆発って~のに……)」

杏子「なんだ簡単じゃねぇか。ちょっと待ってな」

どっちかっていうとほむほむがやればいいのに

杏子「こん中か……うおっ……すげぇ熱気だな。感度は切っといた方がいいなこりゃ」

杏子「さて……棒はっと……」

ピコンピコン

杏子「!? ソウルジェムに反応……ってことはまさか……」

景色が一気に群青色に変わる。
子供が書きなぐった絵のような空間が目の前に展開される。

杏子「魔女空間……なるほど、確かにこいつはうってつけのバイトってわけか」

ソウルジェムを手のひらで掲げると一気に光を放ち、杏子の姿を変えていく。

杏子「そう言えば久しぶりだな、魔女退治」

思えばこれもバイトと言えなくもない。
ただこれは誰からも誉められることもなく、誰からも怒られることはない。
ただ孤独に戦い続けるだけ……きっとどんなバイトより辛いだろう。

杏子「それでも私は……」

このバイトをやめるつもりはない。

眼前に槍を立てる。

杏子「さやかの為に戦い続ける」

先輩「まさか……!」

男「嘘……だろ?」

杏子「こいつで全部だ。全く……(ちょっと手ぇ溶けたじゃねぇか。復元すんのだって大変なんだぞ)」

先輩「お、おいっ! 現場監督に報告だ!!!」

男「ああっ!!! 杏子ちゃんあんたすげぇよ!!! 日本の英雄だ!!!」

杏子「私が……英雄?」

先輩「日本は救われた!!! 佐倉杏子という少女によって!!!」

男「魔法だ……! あんたは魔法少女だ!!!」

杏子「なんかよくわかんねぇけど……照れるじゃねぇか///」


後に、福島原発の奇跡と名付けられたこの出来事は、日本中に広まることになる。

しかし、当の本人はそれを知るよしはない。

杏子「あれだけ頑張って10万か……まあ一日しか働いてないしな……よしとするか」

杏子「あの日から何かちょっと具合わりぃな……なんでだろ」

杏子「まあいっか……さやか……さやか……さやかの顔が見たい」

杏子「さや……か」バタリ

マミさんでも無理か

さやか「……」

杏子「ん……」

さやか「あ、起きた?」

杏子「さやか……」

さやか「あんた私の家の前で倒れてたんだよ?
遊びに来るなら来るで普通に来いっての」

杏子「わりぃ……世話かけたな」

さやか「ううん。それよりあんたのこと見直した」

杏子「えっ……」

さやか「マミさんから聞いたんだけどあの原発って魔女が住み着いてたから悪い方悪い方に行ってたらしいんだ。
それをあんたが倒してよくわかんないけど直しちゃったんでしょ?
あんた日本の英雄だよ」

杏子「……そっか」

さやか「もっと喜びなよ! みんなの為になれたんだよ!?」

杏子「私はただ……さやかに美味いもん食わすためにバイトしただけだからさ。
そんな大それたことしたつもりないんだ」

さやか「杏子……」

杏子「これ……さ、一生懸命働いて作った金なんだ。
さやかの為にって……だから……これで美味いもん買ったらさ……今度は食べてくれるよな……?」

さやか「……当たり前だよ。一緒に食べよ、杏子」ニコッ

杏子「はは……やった……さやかの……笑顔……見れた」

さやか「……あんたまさか!」

さやかが杏子のポケットをまさぐると、ドス黒くなったソウルジェムが今にも砕けそうにピシピシと音を立てている。

さやか「グリーフシードは!? 早く出して! じゃないと……」

杏子「もう……遅い。これはあんたが使いな」

杏子は懐から5つのグリーフシードをさやかに渡す。

さやか「なんで……こんなに」

杏子「貯めてたんだ……もうさやかが辛い思いしなくていいように……って」

さやか「バカ……そんなことしてあんたが死んだんじゃ意味ないじゃないっ……!」

さやかはその一つを杏子のソウルジェムに当てるも反応しない。

さやか「なんで……なんでよ!?」

杏子「さやか」

さやか「なんで……そんな顔してんのよ……あんた……もう……」

杏子「誰かの為に何かをするってことは確かに良いことだ……けどな、そんな自分は誰にも見られてない、思われてないなんて思うな」

さやか「杏子……」

杏子「自分を大切にしろ。誰でもない、あんたが救いたいっていう人達の為にも……」

さやか「あんたが言えるセリフじゃないでしょうが……バカぁ……!」

杏子「じゃあな、さやか。飯はまた今度……さ」

杏子がおもむろに立ち上がる。
手にはドス黒くなった自分自身を抱えて、絶望を撒き散らす前に終わらせる気だろう。

さやか「行かないでっ……杏子ぉっ!!!!」

杏子「大丈夫。あんたをひとりぼっちになんかさせないさ」

杏子「ずっと見てるからな、さやか」

さやか「うぅ……んっ……私も……ずっと杏子のことを思ってるから……!
絶対絶対……忘れたりしないから……っ!」

杏子「約束だからな、さやか」ニコッ

─────────

んほぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

うわあああああああああああああああああああああああああああああああ

マントを翻しながら一気に畳み掛ける。

さやか「はぁっ!!!」

キィン……と金属が弾き合った音が何もない空間に響き渡る。
その間隔はどんどん短くなり、やがて二つの影の間に火花を散らす。

魔女「!!!」

接近戦は不利と見て後方に飛ぶ魔女、

さやか「逃がすかァ!」

それを見て素早くマントを一振りし、形や形状の違う刃物を具現化させる。

それを抜く、という作業と、投げる、という作業ほぼ同時で行い、更にそれらは正確に魔女を捉えて行く。

12本目が刺さった頃だろうか、魔女空間は静かに消えていった。

さやさやも魔女化だなこりゃ・・・

さやか「ふぅ……」

グリーフシードを拾い上げると息をつく。

景色はさっきまでいた公園に戻っており、そこにいた子供達も何事もなかったかのように遊びを継続させている。

さやか「お腹減ったな……あ」

ふと辺りを見渡すとちょうどいいことにこじんまりとした屋台が目に入った。
あまりの空腹からか何の店かも確認せずに暖簾から顔を出すさやか。

さやか「あの~」

たい焼き屋の親父「あいよ」

さやか「(たい焼きか)二ついいですか?」

たい焼き屋の親父「あいよ」

さやか「あっつ……」

出来立てのたい焼きを口にほうばると一気に蒸せた。
外とこのたい焼きの温度差はどのぐらいあるのだろうか、そんなことを考えながらモシャモシャとたい焼きをほうばって行く。

女の子「」ジー

さやか「ん?」

視線を感じて振り返ってみると、そこには先ほどから遊んでいた女の子の姿があった。
視線は真っ直ぐ私の手に持っているそれに向けられている。

女の子「」ジー

さやか「……ふふ」

私はその赤髪の女の子の頭をわしゃわしゃと撫で回した後、

さやか「くうかい?」

誰かさんみたいに、そう言った。

杏子英雄END

えんだああああああああああああああああああああああああああああああ

さやさやは自己再生のみってのが切ないな

ほむら「私とまどかが出ないENDなんて認めない」キリッ

ガシャーン
→→→→→→→→
↑←←←←←←←↓
↑↓→→→→↓↑↓
↑↓→→→→↓↑↓
↑↓↑まどか↓↑↓
↑↓↑←←←↓↑↓
↑↓←←←←↑↑↓
↑→→→→→→→↓
↑←←←←←←←←

杏子「あれ? なんか見覚えあるなここ……」

杏子「まあいっか。そんなことよりバイトだバイト!」

杏子「そろそろ飲食店とかやってみて~な~」

杏子「そろそろ? 何言ってんだよまだ何もしてないだろ私は」

杏子「さ~て何にしよっかな」

>>348

露出物のAVで有名になる

これはひどいwwwww

杏子「露出物のAV撮影?」

杏子「AVってなんだ?」

杏子「まあよくわかんないけどやってみっか」

杏子「あっ……公衆電話に入れるお金さえねぇ……」

杏子「直接乗り込むか」

杏子「やべぇ……どっちだったっけ」

杏子「AV~AV~……」

『AV撮影のバイト募集中!!!』

杏子「あ、これか!」

からんからん~

杏子「あの~表にあったAV撮影のバイトしたいんだけど」

優しそうなおじさん「おぉ! やってくれるかね!」

杏子「ところでAV撮影って何の撮影なんだ?」

優しそうなおじさん「いいからいいから! とりあえずこれ着て」

杏子「こ、これは……!」

杏子「……」

優しそうなおじさん「似合ってるよ佐倉さん!」

杏子「何で私はこんなもん着せられてんだ……」

優しそうなおじさん「それはね、犬のポンタ君の着ぐるみだよ」

杏子「名前何かどうでもいいんだよ! 問題は何でその犬の着ぐるみを着せられてるかってことだ!」

優しそうなおじさん「だってほら、AV(アニマルビデオ)撮影だし」

杏子「アニマル……ビデオ?」

優しそうなおじさん「今日は犬の正しい飼い方についてのビデオを撮るから杏子ちゃんは犬の役ね」

杏子「なん……だと?」

杏子「私が犬……? おいおい、狼の間違いだろ……?」

あんこちゃんかあいいよ

さやわん

たまらんばい

たまらんばい

優しそうなおじさん「文句言うならバイト代あげないよ?」

杏子「ぐっ……しゃあねぇ……今回だけは犬になってやる。ただ一つだけ言っておく!
私のご主人様はさやかだけだからな!」

優しそうなおじさん「はいはいわかったからさっさと位置について」

杏子「ちっ……調子の狂うじいさんだ」

優しそうなおじさん「3.2.1……え~では、今日は正しいわんこの飼い方について紹介していきたいと思いますね~」

杏子「……」

優しそうなおじさん「この子は犬のあんこちゃん。はいあんこちゃん」

杏子「おい、ポンタ君じゃなかったのか」

優しそうなおじさん「はいダメダメ。もっと犬になりきってもらわないと。
犬は言葉は発しないよ? バイト代欲しくないの?」

杏子「こいつ……!」

優しそうなおじさん「はいあんこちゃん、みんなに挨拶は?」

杏子「(結局あんこで固定かよ……! くっ……ほんとはこんなことしたくはねぇがさやかの為だ……!)」

杏子「わ、わんっ」

優しそうなおじさん「ほ~れよくできました~」なでなで

杏子「わふっ(触んな)」

優しそうなおじさん「じゃあこれから餌をやってみましょうね~」

杏子「わんわんっ(マジかよ! 朝から何も食ってなかったから助かるぜ)」

優しそうなおじさん「はいご飯だよ~あんこちゃん」

杏子「わふ……(おいこりゃあ……!)」

優しそうなおじさん「(食べるふりでいいからねあんこちゃ」

杏子「ガツガツガツ(ペディグリーチャム! ごちそうじゃねぇか!)」

優しそうなおじさん「えっ……いや、うん。お、美味しそうに食べてますねぇ~……」

さやか「ちんちん」
あんこ「あんあん」

杏子「げゅっぷぃ……わん!(っとあぶねぇあぶねぇ。わんつけ忘れるところだった)」

優しそうなおじさん「え、え~と……では次は散歩に行きましょう!」

杏子「わふぅ(散歩……だと?)」

杏子「(はっ! 露出物ってのはこういうことかっ!
なんてこった……もしこんな格好をさやかに見られでもしたら……)」

優しそうなおじさん「はいじゃあいきますよ~あんこちゃん」

杏子「わん……(見られたりしたら……!)」

首の所から顔出してるタイプか?

さやか「あんた、なにしてんの?」

杏子「(終わった……)」

優しそうなおじさん「お嬢様うちのあんこちゃんと知り合いですかな?」

さやか「うちのあんこちゃん……?」

杏子「ちがっ」

優しそうなおじさん「(減額させるぞ睨み)」キランッ!

杏子「(ぐっ……ここでバイト代もらえなかったらそれこそ何のためにこんなことしてきたのかわかんねぇ……!
何か、何か手はないか……!)」

杏子「(そうだ! 確か飼い主とペットは以心伝心何てことを聞いたことがある。
私とさやかなら喋らずとも以心伝心出来るはず!!!)」

杏子「(行くぜさやか! 受けとれ私の気持ちを!)」

杏子「わんわんわんっ! わふわふ! くぅ~ん」

わらた

>>374
そのタイプと思ってもらって相違なし

あんこは普通のバイトできなそう

杏子「(はあはあ……どうだ?)」

さやか「あんた……」

杏子「わんっ!」

さやか「そういう趣味あったんだ……ひくわ」

杏子「」ガーン

さやか「じゃ、せいぜいプレイを楽しみなよ」

杏子「」ポカーン

優しそうなおじさん「全くあの子のせいで撮り直しだよ全く。
よし、行こうかあんこちゃん」

杏子「」ポケー

優しそうなおじさん「と、このように……」

杏子「(ひくわ……ひくわ……ひくわ……)」

杏子「(もう終わりだ……何もかも。さやかにあんなこと見られちまったんだ……。
あれじゃ弁解の余地もねぇ……)」

優しそうなおじさん「では最後に犬が喜ぶ撫で方を教えます」

杏子「(これからどうしよう……)」

優しそうなおじさん「まずはこのようにお腹をさすってやります」

杏子「んっ……ふぅっ……(なにしやが……)」

優しそうなおじさん「次に抱き締めながらよ~しよしと言い背中を撫でてやってください」

杏子「んぁ……くふぅあ…わ…ん……(なんだこれ……歯向かえねぇ…ぞ…)」

優しそうなおじさん「よ~しよ~し」さすさす

杏子「わふ……んっ……(何もかも投げ出して……このじいさんに委ねちまいそうだ……)」

ムツゴロウ「こうやって指を手に入れて緊張感をほぐしてやるんですね~」

杏子「んあむ……ん……」レロレロ

ムツゴロウ「後はこうやって抱き締めながら寝転んで……」

杏子「あんっ……んっふあ……」

ムツゴロウ「顔をペロペロ舐め」


作者が耐えきれない為に強制END

結局AVか

杏子「……またここか」

杏子「そろそろちゃんとしたバイトしてぇな」

杏子「頼むよ……マジでさ」

>>396

コンビニバイトならみんなと絡める!

杏子「やっぱりコンビニだよなバイトっつったら!!!」

杏子「さやかの為に真面目に働くぞ!!!」

杏子「そうと決まれば電話だ電話!」

マミリーマート

マミ「いらっしゃいま……あら?」

杏子「バイトしたいんですけど……って巴マミ?! 何であんたがここに!?」

マミ「なんでってここの店でバイトしてるからよ」

杏子「ちっ……先を越されたか」

マミ「それで、佐倉さんはここでバイトしたいの?」

杏子「そ、そうだけど何かわりぃかよ?」

マミ「うふふ。人間変わるものね。ちょっと待ってて。店長呼んでくるわ」

杏子「お、おぅ」

QB「やあ、そろそろ来る頃じゃないかと思ってたよ」

杏子「でやがったなインチキマスコット!!!」

マミ「ふふ、嫌われてるわねキュゥべぇ」

QB「みたいだね」

杏子「なんであんたがここの店長なんだよ!?」

QB「それは勿論君達みたいな魔法少女を救済するためさ」

杏子「救済……だと?」

マミ「佐倉さん、本来中学生なんてバイトとして雇ってくれないのよ?」

杏子「そうなのか?」

QB「大体どこも15歳以上の高校生からが対象だ。
ま、中学生は義務教育だから当然だけどさ。
幼卒の杏子を雇ってくれるところなんてどこもないよ」

杏子「ぬぐぐ……!」

マミ「だからQBはエントロピーを使ってこのコンビニ、マミリーマートを建てたの」

QB「名前は僕とマミで考えたんだ」

マミ「私はこんな名前にしたくなかったけどね」

QB「マミは強情だね」

杏子「……まあ大体はわかった。つまりここにいるバイトはみんな魔法少女ってことか」

QB「ま、そうなるかな。君の顔見知りもいるからやりやすいと思うよ」

杏子「顔見知り……まさか!」

マミ「ええ。美樹さんもたまに手伝いに来てくれるわ」

杏子「キュゥべぇ、お前いいやつだな」

QB「やっと気づいてくれたんだね、佐倉杏子」

QB⊃⊂杏子

 和解

                     /    |    |    |
                 |     |    |    |
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            |   l   | ー-  |  l⌒) - l
             |  -‐|    |    |   | 丿   |    /⌒ヽ
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             l    _!   |    !__,! ‐  一 |   l     ヽ、
         /⌒ヽ l ‐ \  |, ノ⌒) ()    l    〉-‐  l
         l〉   )ヽ、   ヽノ (ノO (ノ  (つ ヽ、 | ノ)  |
        /  人 ヽ、        (⌒)     ヽノ (ノ  |
          l     ヽ、\,        )丿 / ノ/ o     l
        ヽ  ノ \,/     /  (ノ       () ヽ  l
         \    /        /     (⌒ヽ    |
          ヽ、       /  /  l      しノ      |
           ヽ、  /   /    |           l
            ヽ、          l          /

             ヽ、           |          /
              ヽ         l        /

QB「じゃあ採用ってことで。僕の為にバリバリ働いてよ!」

杏子「おぅ! 任せろ!」

マミ「ふふ、あんまり張り切ると後が続かないわよ佐倉さん」

杏子「楽勝楽勝! 魔女狩りに比べたらコンビニバイトなんて屁でもない」

マミ「頼りにしてるわね。じゃあこれ制服ね」

杏子「……なんかずいぶんヒラヒラしてんなおい」

マミ「キュゥべぇの好みらしいの」

QB「マミリーマートは可愛さが売りだからね」

杏子「ふ~ん……ま、着替えてくるわ」

杏子「なんかこれ短くね?」

杏子が着ているのは白地がベースのノースリーブのワンピースで、胸の部分に黒いリボンをあしらわれている。
スカートは黒がベースのミニスカートで、丈はかなり短めに設定されていた。

首には鈴がついた黒いチョーカーがつけられており、寂しい胸元に目が行かない工夫も施されていた。

足には勿論黒色のニーソックスが履かれており、絶対領域を彩っていた。

マミ「そう思うわよね……」

QB「このおかげでお客の数は5割マシだからね。エントロピーもお金も稼ぐのは簡単じゃないよ」

杏子「ま、パンツなんざ見えたところで私は気にしないけどさ」

マミ「あら男らしい」

QB「じゃあ僕は営業に行ってくるから杏子にコンビニバイトのいろはを教えてあげてよ」

マミ「ええ。わかったわ」

QB「じゃ、頼んだよ」

杏子「どうでもいいが営業ってあっちのじゃないだろうな……?」

マミ「さあね」


マミ「じゃあまずはレジから覚えて行きましょうか」

杏子「ぉ、おぅ」

マミ「昼過ぎは比較的暇だから落ち着いてやれば大丈夫よ」

杏子「ぉ、ぅ」

マミ「あ、お客さんが来たわよ」

客「会計よろしく~」

マミ「いらっしゃいませ」ペコリ
杏子「おぅ、よく来たな」どん!

客「え?」

マミ「(こら。ちゃんといらっしゃいませって言わないと」

杏子「(別に呼んでねーよ」

マミ「(物を買ってくれるからこそ私達の給料が出て生活が成り立っていくの。そんな人におぅ、よく来たな兄ちゃん。
なんて言ったら駄目でしょう?」

杏子「(兄ちゃんは言ってないけどな。はあ……わかったよ」

杏子「いらっしゃいませ」ペコリ

客「(うっ、可愛い)」

マミ「お弁当は温めになられますか?」

客「あ、へ? はいっ!!!!!」

マミ「ふふ、少々お待ちくださいね」

杏子「(マミの野郎慣れてやがんな……さすがベテランだぜ。よし、私もいっちょ何かやってやるか!)」

杏子「おい」

客「は、はい!」

杏子「このマミ肉まん買え」

客「は、はいっ! 買います!」

杏子「よし、二個な。一個私にくれ」

客「喜んで!」

杏子「よぅし、良い子だ」

マミ「な、に、し、て、る、の?」

杏子「え?」

マミ「ティロ・フィナーレ!(教育指導)」バシーン

杏子「あいたっ」

マミ「申し訳ございませんお客」ペコペコ

客「いやぁいいんですよ。こんなに人と話したのいつ以来だろう……また絶対来ますから!
あ、マミ肉まんはお二人でどうぞ! では!」シュタッ

マミ「お客様!?」

杏子「またこいよ~」

マミ「佐倉さん!」

杏子「ちゃんと売り上げに貢献したじゃねぇか」モグモグ

マミ「あんな脅しみたいなことしてまで売り上げを伸ばしたくありません。きっとQBもそう言うわ」

杏子「いや、あいつなら入って来た客の毛一本残らずむしり取れって言う筈だぜ」モグモグ

マミ「言いませ……んとは言えないけど」

杏子「それにこっちは物売ってやってんだからペコペコする必要なんてないだろ?
あっちは買いたくて来てんだから。
それに下手に出たら突け上がるだけさ」

マミ「はあ……あなたにはまず接客業のなんたるかを教えなきゃ駄目ね」モグモグ

────

マミ「レジの仕方はこうね、わかった?」

杏子「おぅ! バッチリだぜ」

マミ「ほんとかしら。まあ私はドリンクの補充してくるからここ任せたわね。何かあったらこのボタン押して」

杏子「あいよ」


杏子「ふ~全くマミのやつも心配性だな。こんなもん余裕だってーの」

目の悪い客「あの、これ」

杏子「はいらっしゃい!」

杏子「え~と確かこの赤いビームをバーコードに当てて……」ピッ

杏子「368円が一点(値段と復唱しながらわかりやすいよう横に置く、と)」

杏子「570円が一点(なぁんだ、余裕じゃん)」

マミ肉まんっておっぱいの形かな

>>435
きっと先端を食紅かココアで着色する一手間がかかってるんだろう

>>436
マクロスFのマグロマンを思い出すな

杏子「260円が一点」

杏子「(あ、これピコッてしたっけ)」

杏子「(ちょうどピコッってしたやつとしてないやつの境界線にありやがる……)」

杏子「368円が一点(まあいいや、潜らせとけ)」ピコッ

目の悪い客「(あれ……368円のは一つしか買ってないのに二回通されたような……気のせいか?)」

杏子「合計7点で1548円になるな」

目の悪い客「あの……僕6個しか商品買ってないんですけど」

杏子「……(やっちまった! キャンセルの仕方なんてわかんねぇよ! マミを呼ぶか?
いや……さっき一人で大丈夫って言ったばっかりだろ……! 自分で何とかするんだ!)」

そうすると杏子はおもむろに一番小さな箱に手をあてがった

>>436
マミさんは黒そうだな

シュンシュンシュンシュッシュンシュンシュンシュッ

シュン□≡□シュン

杏子「ほら、7個買ってますよお客さん」

目の悪い客の「ん……?」

□ □

目の悪い客の「あ、ほんとだ。すみません。じゃあ2000で(寝ぼけて恥かいちゃった」

杏子「いえいえ(おっしゃ」

杏子「はっ!? 殺気
!?」
     じー
ジュース マミ ジュース

杏子「ぐうっ(あの野郎あそこから私の分身を見破るとは……!)」

杏子「(ああ、降参だ。私の負けだよ)」ポチッ

あんこひでぇ

マミ「申し訳ございませんでした」ペコペコ
杏子「でした」ペコリ

目の悪い客「いえいえ。なかなかいい残像の作り方でしたよ。また来ます」


マミ「はあ……あなたはねぇ」

杏子「コンビニって難しいな……魔女退治よりずっと」

マミ「……まあ人には向き不向きがあるから」

杏子「きっと私には向いてないんだろうな……」

マミ「……そんなことないわ。確かに恐喝や誤魔化し何かはもっての他だけど、みんなまた来るって言ってくれてるじゃない」

マミ「きっと佐倉さんの人柄の良さよ」

杏子「そう……かな?」

マミ「ええ。だからもうちょっと頑張りましょう。さやかさんの為にも」
杏子「う、知ってんのかよ///」
マミ「ふふっ」

そしていよいよさやかと二人のシフトの日がやってきた。

まどか「あ、杏子ちゃんおはよう」
ほむら「佐倉杏子、おはよう」

杏子「うーす。今日は二人がシフトだったのか。大変だったなまどか」

まどか「まあね」
ほむら「まどか、一緒に余ったマミチキ食べましょう」

まどか「ほむらちゃん近いよ……」
ほむら「カウンターは狭いもの。こうなることは必然だわ」キリッ


そうしてスゴスゴとカウンターから出ていく二人。
代わりに出てきたのは……。

さやか「あんたもここ入ったんだ。ま、よろしく」

杏子「あ、ああ! よろしくな! さやか!」

杏子「(やっぱりさやかが一番似合うなこの制服は!)」

さやか「実は私深夜シフトは初めてなんだ」

杏子「そうなのか? 私なんてプーだからしょっちゅう店長(QB)のやつに入れられるよ」

さやか「はは。店長も鬼だね」

杏子「だよな~」

さやか「あ、いらっしゃいませ」

杏子「いらっしゃいませ」

杏子「(なんて幸せ何だろう……さやかとこうしてずっと二人きりで話せたらいいのに)」

さやか「こちら温めますか?」ニコッ

客「は、はい……」ウットリ
杏子「は、はい……」ウットリ

さやか「深夜って結構客くるもんだね~」

杏子「そう、だな」

杏子「あ、そろそろ来るかな」

さやか「ん?」

マミマミマミーマミマミマー

客「キョロキョロ」

杏子「きたきた」

さやか「なにあれ?」

客「キョロキョロ……むっ、やはりここは新入荷が早いでござるな」

杏子「ああやっていっつもこの時間に来てはおもちゃつきのお菓子を大量に買ってくのさ」

さやか「なにそれ面白い! 差し詰食玩ハンターですな」

杏子「食玩ハンター、いいなそれ! あはははっ」

さやか「くぷぷ」

さやか「そろそろワックスかけするんだっけ? 私やっとくよ」

杏子「ああ、頼んだよ」



さやか「杏子~雑誌の検本ってどうやるの?」

杏子「裏に何月何日まで~って書いてるやつをだな」



さやか「へ~肉まんとかのやつってこうやって洗ってるんだ。知らなかった~」

杏子「まあ深夜しかやらないからな」



さやか「ふぁ~……眠いね~」

杏子「だな~」

さやか「ふぁ~」

杏子「さやか、コーヒー入れたぞ。奥で一緒に飲もう」

さやか「ん。客はあの食玩ハンターしかいないし大丈夫か。他のお客さん来ても奥のカメラで見れるし」

杏子「ああ」


さやか「くぅ~~~深夜の眠気覚ましの一杯、私達って大人~!」

杏子「おおげさだなさやかは」

さやか「そうだね。大人なのはあんただけよね。後マミさんも」

杏子「ん? どう言う意味だ?」

さやか「私やまどかなんてまだ全然親に甘えっぱなしでさ……一人で生きていくなんて想像も出来ないよ」

杏子「私らが特殊なだけさ」ズズズ

さやか「それでもやっぱ凄いよ。尊敬するってゆーか……」

杏子「……それを言ったらさやかの方がすげぇよ」

さやか「なんで?」

杏子「私を変えたのはさやかだからな」

さやか「へ?」

杏子「前に言ったろう?」

杏子「この力は……使い方次第じゃいくらでも素晴らしいものに出来る筈だからって」

杏子「そんでそのリンゴはどうしたんだって……」

さやか「まあ……そんなこともあったね」

杏子「そう言われた時さ、悔しかっんだ。
言い返せなかった。確かにあんたが正しい。
自分よりずっと後に魔法少女になったやつにそんなこと言われるなんて思ってなかったからさ……いや、成り立てだからこそ言えることもあんのかな」

さやか「かも、ね」

杏子「だからさ。次は絶対に受け取らせてやるんだって必死になってた」

さやか「うんうん」

杏子「そんでさ、気づいたらあんたのこと……好きになってたんだ」

さやか「ほうほう好きに……ってえぇ!!?」

杏子「わかんねぇんだ……この気持ちが。たださやかのことを思うだけでソウルジェムが苦しくなりやがる……!」

さやか「そ、それはきっとソウルジェムの故障か何かで……」

杏子「違う!!! 本当に私は……さやかのことが……!」


「おいどうなってんのー? このコンビニィ~店員いないってことは盗んでいいってわけぇ?」

さやか「あ、わ、私が行くよ! 杏子はゆっくりしてて!」タッタッタ……

杏子「さやか!……はあ~……」

杏子「さやかのやつ遅いな……」


「テメェーみてぇなガキじゃ話にならないってんだよコラ!!!」

「すみません……今はいなくて……」


杏子「さやか……!?」

あんこはぼっちだったから仕方ないな

さやか「申し訳ありません……」

DQN「何が未成年に煙草は売れませんだコラ。とっくに気持ちは成人だっつ~の。さっさと売れや」

さやか「規則は規則です……。身分証の方を提示していただけなければお売りすることはあっ……」

DQNがさやかの胸ぐらを掴みあげる。

DQN「お前ちょっと裏こいや。カメラあるからって調子くれてんじゃねぇぞ」

さやか「っ……いたっ……やめてください!」

DQN「うるせぇ。さっさとこいや」

杏子「さやかを離せよ、テメェ」

DQN「あ゛?」

さやか「杏子……」

DQN「んだよ責任者かと思ったらまたガキかよ。まあこっちよりは好みだな」

杏子「その薄きたねぇ手をさやかからどけろって言ってんのが聞こえねぇのか?」

DQN「あ? あのさ~……ちょっとマジでさ~頭に来たんだわ~。謝れや」

杏子「さっさと手をどけろ」

さやか「杏子……駄目だよ……」

DQN「謝れや」

杏子「手をどけろ。切り落とすぞ」

DQN「謝れ」

杏子「殺す……」

さやか「杏子ッ!!!」

DQN「はい死刑執行!!!」

男は携帯を取り出すとどこかにかける。

DQN「今から全員こさせろ。マミリーマートとかいうふざけた名前のコンビニだ」

それはまさに、死刑執行の名に相応しい行いだった。

2分も経たない内に次々とこの男の同類とおぼしき奴等がゾロゾロと現れた。

手にはバットやゴルフクラブ、何故かはわからないがグローブや野球のボールまで持って店の中に来店してくる。

DQN2「DQNさんここ潰すってマジッスかwwwwww制服可愛くて結構行きつけだったりしたんスけどwww」

DQN「いやさ~マジいらついてさ~久しぶりに年少覚悟で暴れますわ僕」

DQN3「うわキターDQNさんの年少覚悟暴れ宣言キター」

DQN4「渋いッスわ~」

杏子「お、おい! 何しようってんだ!!?」

DQN「何ってここぶっ壊すに決まってんだろ」ニコニコ

杏子「んだと……?」

さやか「(警察に……)」

DQN5「はぁ~いお探しの電話は現在電波の届かないところにあるか電話線が切れてるためかかりませんってかwww」

さやか「くっ……(なら非常ベルを)」

DQN6「は~いストップ。俺コンビニバイトしたことあるからわかんだよね~このベル押したら警察来ちゃうの。
だから動かないでね~」

さやか「なんで……こんなこと……」

DQN「テメェが俺に煙草売らなかったから、以上。はい開始」

DQN2「二番wwwwwwDQN2君wwwwww」

DQN3「ピッチャー振りかぶって~~~投げたっ!」ガシャンガシャンガシャ

DQN2「パチコーンwwwwww」ガシャンガシャンガシャ

杏子「やめろこらっ!!!」

男達は次々と人数を増し、陳列してある商品を次々と薙ぎ倒したりバットやゴルフクラブで叩きつけたりした。

杏子「やめろ……」

DQN「あはははっ」

DQN8「おいトイレあかねぇぞwwwwww」

DQN9「避難民かよwww花火の煙でいぶりだそうぜwwwwww」

さやか「私達のコンビニが……私のせいで……」

瞳に溜まった涙を必死に拭うさやか。

杏子「……もう、限界だ」


DQN7「うわ何この肉まんwwwwwwきもちわるっwwwwwwゴミ箱ぽーんwww」

一瞬、本当にこの言葉が適切だと言える程の合間に、

杏子「食い物を粗末にするんじゃねぇ……」

魔法少女は現れる。

杏子「殺すぞ」

──あっという間だった。

時間にしてものの数十秒でDQN一同はボロボロになって地に伏せている。

それはそうだ。こんなやつらを殺すのなんてゴミ掃除より簡単だ。

DQN「た、た、た、すけてください」

リーダー格の男を締め上げる。さっきまでの優越顔はどこかへ消し飛び今はただ目の前の恐怖に怯えている。

杏子「うるせぇよ……」

片手に持った槍を軽々と持ち直し、こいつの心臓を、、、

さやか「杏子っ……お願いだから……もうやめて……もういいからさ……」

後ろから抱きつかれる形で止められる。

今はそんな幸せなことさえ塗りつぶされる程の怒りが私の中で込み上げていた。

杏子「……やっぱり無理だったんだ。私には」

さやか「杏子……?」

杏子「真っ当に生きるなんてさ……無理だったんだよ」

さやか「そんなこと……」


ファンファンファンファン……

さやか「あれは……」

警察「大丈夫ですか?! 通報がありましたので来ました……こりゃ酷い。ちょっと仲間を呼んできます」

さやか「通報……? 一体誰が……」

ガチャリ

食玩ハンター「すまない……俺にはこんなことぐらいしか出来なかった……許してくれ……」

さやか「食玩ハンターさん……。そんなことないですよ! ありがとうございます!」

警察2「あちゃ~これは酷い。しかし全員綺麗に伸びてますね。これやったの君かい?」

食玩ハンター「えっ?」

警察3「やるなぁ君」

さやか「よっ! 男の中の男!」

食玩ハンター「ふ、ふふふ。このぐらい造作もないでござろうwww拙者の食玩神拳を使えば……」

杏子「……」トットット…

うぜぇwwwwww食玩神拳()

こいつトイレにこもってたのか。お前等やるじゃん

外、冷たい空気の中に私は静かに身を投げる。

さやか「ちょっと待っちなさいよ、どこ行くつもり?」

杏子「……ここにいたら迷惑になっちまうからさ。他のところ探すよ」

さやか「迷惑だなんて誰が言ってんのさっ!!! そんなやついたら私が許さないし言わせない!!!」

杏子「私自身が許せないのさ」

さやか「そんな……杏子は私の為にやったのに……」

杏子「さやかは偉いよ。あんだけ言われてもちゃんとマミに言われたことを守った。
私ならめんどくさいし自業自得だってとっとと売ってただろうさ」

さやか「そんなこと……」

あんこちゃん・・・

500getだよあんこちゃん!

杏子「あんただって変身すりゃ楽勝でノせたろうに。けど、しなかった」

さやか「……」

杏子「多分マミも、ほむらも、あそこにいるみんなが我慢出来たと思う。でも私には我慢出来なかったんだ……どうしても」

さやか「きょう……」

杏子「あんなやつらぶっ殺した方が清々するって思っちまった!!!
だから私はあそこにはいられないんだ……いちゃいけないんだよ」

さやか「そんなことないよ……ないから……行かないでよ……杏子」

杏子「ごめんな、さやか。ごめん……」

さやか「杏……子……」

泣きじゃくるさやかを置いて、ただ私は近くにいる魔女を殺しに行く。
このどうしようもない怒りを沈めるために。

ぐちゃぐちゃになって、もう自分が何をやってるかわからないぐらいに何もかもぐちゃぐちゃにした。

魔女の悲鳴だけが私を癒してくれる気がした。

お前にはこれしかない、と、まるで私に語りかけてきているような気までした。


あのコンビニにはもう近づいていない。

私に出来るのは魔女があの近辺に近づかないように殺しまくるだけだ。

今なら、あのワルプルギスの夜だって一人で勝てる気がする。

杏子「ここは……」

気づけば、いつもの場所だった。
そう言えばこの公園のドーム型遊具が私の家だっけ。

コンビニで働き出してからはマミが寝床を作ってくれたりほむらやまどかんちに行ったり……楽しいことばっかりだったのに。

ほんの数日がずっと昔のように思える。

杏子「バイト……はもういい」

結局私は何をしたって駄目なんだから。

魔女を狩る以外のことなんて……。

たい焼き屋の親父「おい」

杏子「あ?」

たい焼き屋の親父「食え」

ぶっきらぼうに突き出されたたい焼きをまるで猫の様に眺めてしまう。

杏子「……?」

たい焼き屋の親父「店の前で辛気臭い顔をするな。客が来ないだろうが」

杏子「そりゃ悪かったね」

そもそもこの公園に一っ子一人いないけど、と言う反論はめんどくさいので引っ込めた。

たい焼き屋の親父「さっさと食え。こっちは仕込みがあんだからよ」

杏子「言っとくけど金ないぞ?」

たい焼き屋の親父「知ってるよ。あんなところ根城にするやつが金持ちだったら今頃俺のたい焼き屋は全国チェーンだ」

杏子「そいつは恥ずかしいとこ見られたね。明日からまた住む場所変えないとな」

ただより安いものはない。
次にいつ食べ物が手に入るかわからない、ここは素直にいただくとしよう。

杏子「……うめぇ」モグモグ

たい焼き屋の親父「だろう?」

杏子「」モグモグ

たい焼き屋の親父「……」

店の前でベンチでたい焼きを食いながらたい焼き屋の親父を観察する、何と言うか暇だな私も。

杏子「おっさん」

たい焼き屋の親父「……」

杏子「おっさん」

たい焼き屋の親父「まだ一応たい焼きの30代なんだがな。まあお前から見たらみんなおっさんだな」

杏子「たい焼きの30代?」

たい焼き屋の親父「ピチピチってことだ」

杏子「……やっぱおっさんじゃん」

たい焼き屋の親父「なんだ、ガキ」

杏子「ガキじゃない。佐倉杏子だ」

たい焼き屋の親父「なんだ、サクラダイ」

杏子「タイじゃねぇよ!」

杏子「おっさんは何でこんな誰もいないとこでたい焼きなんて作ってんの?」

たい焼き屋の親父「たい焼きが好きだからに決まってんだろ。他に理由あんのか」

杏子「たい焼きが好きなのはいいとして何もここでやる必要……」

たい焼き屋の親父「ここが好きだからだ。文句あるか」

杏子「なら……ここでやるしかないか」

杏子「おっさん、もう一個くれよ」

たい焼き屋の親父「次は金取るぞ」

杏子「1個80円だろ? あるよ、ちょうど(もう、この電話代も必要ないよな)」

たい焼き屋の親父「毎度あり」

杏子「うめぇ」モグモグ

たい焼き屋の親父「そりゃ良かった」

杏子「こんな美味くても客ってこないもんなんだな」モグモグ

たい焼き屋の親父「お前が来ただろ」

杏子「1個買っただけじゃん」

たい焼き屋の親父「一個でも十個でも客は客だからな」

杏子「へ~。まあ売り上げ的にさっきもらったやつと合わせて差し引き0だけどな」

たい焼き屋の親父「いっちょまえに計算出来んのか。見た目によらず賢いなお前」

杏子「へへ~ん」

杏子「おっさん、ここで私雇ってくれないか?」

たい焼き屋の親父「……別に構わないがただ働きだぞ。賄いにたい焼きが出るぐらいだ」

杏子「それでいいさ。もう金なんか必要ない」

杏子「ただ、何かやってないと落ち着かないんだ」

たい焼き屋の親父「そうか……なら好きにしろ」


杏子「そうする。呼び込みでもするかな」

杏子「安いよ安いよ~美味しいたい焼きだよ~買った買った~」

杏子「安いよ安い……」

さやか「……」

杏子「なんだよ、そんなシケた面してさ。たい焼きが不味くなるだろ?」

さやか「戻ってきてよ、杏子」

杏子「……」

さやか「みんな杏子に感謝してるんだよ? 杏子があそこで止めてくれなかったら店ももっとひどくなってたし……」

杏子「かもな……」

さやか「ならっ!」

杏子「でも、もうさやか達と同じ気持ちじゃいられないから」

さやか「…杏子……」

杏子「ま、せっかくここまで来たんだ。たい焼き、食ってけよ」

さやか「……うん」

杏子「おっさんたい焼き一つ」

たい焼き屋の親父「お前が焼いてやれ」

杏子「は?」

たい焼き屋の親父「下手くそでもいい。お前が焼いてやれ。さっき食ってた時一通り見てたろ。材料はそこに全部ある」

杏子「んだよせっかく客連れてきたってのにさ。わかったよ、自分でやりゃあいいんだろ」

たい焼き屋の親父「……」



さやか「大丈夫?」

杏子「ま、まかせとけ!」

たい焼きの型に生地を流し込んで行く……。

杏子「こ、これぐらいか?!」

さやか「あんこ入れるんだからもうちょい入れた方がいいんじゃない?
これだとあんこが焦げちゃいそう」

あんこに?

鯛焼きプレートが熱を帯、感覚を切っていない私の偽の体、その額に汗を滲ませる。

杏子「よし、あんこ入れるぞ!」

さやか「あんこがあんこを入れるとはこれいかに~」

杏子「あんこって言うな!」

更にその上から慎重に生地を流し込む……。

杏子「後はこれを閉じて……」

さやか「しばらく待てば……」


杏子「出来上がり!」

杏子「さ、暖かい内に食ってくれ」

さやか「ん。ありがと」

さやか「」モグモグ

杏子「どうだ……?」ゴクリ

さやか「……なんかもっさりしててあんまり美味しくない」

杏子「」ガーン

たい焼きの親父「お嬢ちゃん、これ食ってみな」

さやか「あ、ども」

さやか「」モグモグ

さやか「なにこれうまぁっ! これがさっきのと同じなの?!」

たい焼き屋の親父「たい焼きは一見簡単そうに見えるが火加減、生地の均等さ、餡子を火にかけてる時間なんかで味もガラッと変わってくる」

杏子「それ先に言えよ……」

たい焼き屋の親父「そう簡単に出来ることじゃねぇってことさ」

杏子「……」

さやか「杏子……実はね」


「さやかちゃ~ん、杏子ちゃ~ん」

「あら、いい匂いね」

「美味しそう」

「全く。店を閉めるなんてどうかしてるよ」

マミさんの頭の方がおいしいで

杏子「みんな……」

まどか「迎えに来たよ、杏子ちゃん。一緒にマミリーマートに帰ろっ」

マミ「まだまだ教えてないことがあるんだから辞めてもらっちゃ困るわ」

ほむら「あなたがいないとまどかと一緒のシフトになれない……だから帰って来て」

QB「君がいなくなってから売り上げが3割も落ちたんだ。前に受けた損害もかなりの額になったし、何とか戻って来てはくれないかい? 佐倉杏子」

さやか「杏子、戻ってきてよ。みんな待ってるんだから」

杏子「なんだよ……なんだよ……どうしてみんな私なんかの為にここまでしてくれるのさ……?」

まどか「いい?」マミ「ええ」ほむら「」コクリ QB「やれやれ」さやか「せーの……」

ほむほむぅ・・・

まどか「杏子ちゃんが好きだから!」
マミ「佐倉のこと好きだからよ」
ほむら「まど……杏子のこと好きよ。(まどかの次に」
QB「僕にもし感情があれば、きっと佐倉杏子という人間を好きだっただろうね」

さやか「杏子が大好きだから」

さやか「だから、また一緒にバイトしよ!」

杏子「みんなぁ……さやかぁっ!!!!!」

杏子「うあ~~~んっ」ぎゅっ
さやか「杏子は私の嫁になるのだ~なんてね」ぎゅ

えんだああああああああああああああああああああああああああああああ

キキーッドーンwwwwwwwwwwww

杏子「私もみんなのこと……さやかのこと、大好きだから!」

まどか「えへへ」
マミ「うふふ」
ほむら「」コクリ
QB「感情がないってものがこれほど寂しいとはね」
さやか「照れますな」


たい焼きの親父「よし、今日はうちのもんが旅立つ記念だ。好きなだけ食っていってくれ」

みんな「やったっー!!!」

杏子「おっさん……」

たい焼きの親父「四の五の考えず好きなことをやればいい。俺みたいにな」

杏子「……ああ。そうさせてもらうよ」

たいやき親父かっこよすぎ

あんこちゃんまじあんあん

QB感情あるだろ・・・

まどか「美味しいね~」

マミ「ほんとね」

ほむら「まどか、あんこがついてるわ。とってあげる」ペロペロスタンバイッ

まどか「いいよ、自分でとるから……」

QB「きゅっぷい」

科学者「気になりますな……その構造」

JK「これマジうまくね~wwwwww」

JK2「やばすぎうますぎwwwwww」

キモい男「このたい焼きにかぶりつくシャイニング八重歯のあの子を激写!」

知久「おいしいね~」
詢子「あ~でも代謝の落ちたこの体にはこの甘味は……きついけど食べちゃうわ~」

カオスすぎるwwwwww


このスレ・・・うわああああああああああああああ

現場監督「この美味さ、シーベルトでは表せんな」

先輩「全くですね」

男「なにを暢気に言ってるんですか! 原発を何とかしないと日本が……でも美味い」

ムツゴロウ「このタイはですね~……こうキスしてあげると喜ぶんですよ」ブチュウウウウウウウ

DQN「マジすいませんっした! そして美味いッス!」

DQN2~9「美味いッス!」

終わってしまうのか

杏子「おっさんたい焼きたりねぇぞ~早く焼けよ~」

たい焼き屋の親父「軽く言ってくれるな。一個焼くのにどれだけ神経を使うかさっきわかっただろうに」

杏子「うっ……まあ確かに大変だよな」

たい焼き屋の親父「だろう。そんな苦労かけたたい焼きをお前は盗って行ったんだぞ」

杏子「? なんのこと……」

たい焼き屋の親父「昔うちからたい焼き盗んだろ」

杏子「……あ。そう言えばそんな気が……」

たい焼き屋の親父「ちゃんと返せよ。その苦労がわかったなら、な」

杏子「……ああ、必ず返しに来るよ。ついでにたい焼き買いにな!」

たい焼き屋の親父「常連が増えて良かったぜ。ほら、もってけ。追加のたい焼きだ」

杏子「あいよ!」


タラオ「ほむらお姉ちゃんを犯すで~す」

杏子「さやか~! たい焼き持ってきたぞ!」

さやか「ふふ、ありがと」

さやか「いの一番で私にもって来るんだから、この可愛いやつめ!」

杏子「へへへ」

さやか「杏子は、覚えてる?」

杏子「……なんとなく、な」

さやか「そっか。私も何となく。いつかどこかでこのたい焼き食べた気がする」

杏子「……」

さやか「杏子、私の為に一生懸命頑張ってくれたよね」

杏子「どうかな……わかんないや。必死だったから」

さやか「だから私もこれからは杏子をずっとずっと一人にさせないよう努力するから!」

杏子「なんだよ急に、それなら私はさやかよりもっともっと努力して常に側にいてやるよ」

杏子「私が結婚してやんよ!」

さやか「ひとりぼっちは……」杏子「寂しいもんな」

さやか「」ニコッ
杏子「」ニッ


誰かの為に何かをする。
それは当然当たり前に返って来るわけじゃない。
報われないこともある、救われないこともあるさ。

けどな、こうやって幸せをくれることもあるんだ。

それを忘れんなよ、佐倉杏子。

だから私は、

杏子「ん? おい、何一人で突っ立ってんだよあんた」


ずっと誰かの為に生きていこう。

みんなが、ひとりぼっちにならないように。
杏子「くうかい?」ニッ



おしまい

素晴らしい

えんだあああああああああああああああああああああああああああああ

              .,-'''''~~~ ̄ ̄~~''' - 、
 \      ,へ.人ゝ __,,.--──--.、_/              _,,..-一" ̄
   \  £. CO/ ̄            \       _,,..-" ̄   __,,,...--
      ∫  /         ,、.,、       |,,-¬ ̄   _...-¬ ̄
 乙   イ /    /   ._//ノ \丿    ..|__,,..-¬ ̄     __,.-一
      .人 | / ../-" ̄   ||   | 丿 /  ).  _,,..-─" ̄   ._,,,
 マ    .ゝ∨ / ||        " 丿/ノ--冖 ̄ __,,,,....-─¬ ̄
        ( \∨| "  t-¬,,...-一" ̄ __--¬ ̄
 ミ  ⊂-)\_)` -一二 ̄,,..=¬厂~~ (_,,/")

     .⊂--一'''''""|=|( 干. |=| |_      (/
   /  ( /      ∪.冫 干∪ 人 ` 、    `
 /      )         ノ '`--一`ヽ  冫
                 く..          /
                .  ト─-----イ |
                  ∪       ∪



ほんとはもっと色々なバイトに挑戦させてあげたかったけど俺の腕が持たないのでこの辺りで終わりにしました


杏子ちゃんがたい焼き食べてたの見て思いついたENDでした

やっぱり杏子ちゃんマジあんあんんんんんん

長い間読んでくださってありがとうございます!

>>591
乙あんあん!

あ……食玩ハンター出すの忘れた……。

まああいつはトイレにこもってるってことでよろしくお願いします

だからDQNがドア引いても動じなかったのかwwww

http://board.sweetnote.com/:images/board/moeroda/3d1a9a3b0214ad7dce8e8c03a8598ad6?t=jpg


あんさや画像

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