まどか「キュゥべえが女の子に!?」(180)

QB「おはよう、まどか」

まどか「おはy…えっ誰?」

QB「僕だよ、キュゥべえだよ。朝起きたらこうなってたんだ
  全く訳が分からないよ」

まどか「と、とりあえず服着てよ!私の貸すから」///

QB「何か問題でもあるのかい?僕はいつも服なんて着てn」

まどか「いいから早く!」///

まどか「…それで、なんで女の子になってるの?
    心当たりとかないの?」

QB「全く見当もつかないよ。こんなことは初めてだ」

まどか「そう…」

QB「それにしてもこの身体は不便だね
  誰にでも見えるみたいで今日ここに来るまでもじろじろ見られたし
  この部屋にだって窓を開けなきゃ入れなかった」

まどか(それって…裸で街を歩いてたってことだよね…)///
    「こ、これからどうするの?」

QB「どうするも何も変わらないさ。君や他の魔法少女に会いに行ったりするだけで…」

まどか「そうじゃなくて、住むところとか…
    女の子が公園で寝るとか危険だと思うし…」

QB(そういえば、この身体で死んだらどうなるのだろう
  もしかすると、蘇れない…?)

まどか「一応私の家に泊まれるか頼んでみるけど…」

QB「よろしく頼むよ」

まどか「行ってきた」

QB「どうだった?」

まどか「駄目だった」

QB「そうか…それじゃマミの家にでも厄介になることにするよ」

~マミさん宅
マミ「いいわよ、一人くらい増えたって問題ないわ
   その…ルームメイトも欲しかったし…」

まどか「やったねキュゥべえ!」

QB「う、うん」

マミ「そうと決まったら早速キュゥべえの服を買いに行かないとね」

QB「えっ」

まどか「だって私の服なんだか小さそうだし…」

マミ「自分の服くらい自分で選べなきゃ女の子として失格よ、キュゥべえ
  …そういえば女の子なのにキュゥべえって言うのもちょっとどうかしらね」

まどか「キュゥタロスとか…」

QB「それも男の名前じゃないのかい」

まどか「キュゥちゃんとか…」

マミ「安直すぎるわね」

まどか「…じゃあマミさんはどんな名前が良いと思いますか?」

マミ「キュリオス、クアンタ、キュべr」

QB「キュゥ子でいいよ」

マミ「えっでも」

QB「キュゥ子でいいよ」(迫真)

マミ「な、ならそれでいいわ
  …自信あったのに…グスン」

~某ファッションセンター

まどか「あっ、キュゥ子ちゃん。これとかどうかな?」

キュゥ子「どうと言われても、僕は別にどれでも…」

マミ「そういうのが駄目なのよキュゥ子
  女の子なんだからこういうものにはもっと積極的にならないと」

キュゥ子「なら、これとか」

まどか「うわー…マミさんどう思いますか?」

マミ「ちょっと派手すぎる気もするけど…いいんじゃないかしら」

まどか「マミさんが言うなら…」

キュゥ子「よし、次は…」

ほむら「いらっしゃいま…まどか!?」

まどか「あれ、ほむらちゃん。奇遇だねこんなところで」

ほむら「私はここでアルバイトしているの
    それより、そっちの娘…」

キュゥ子「やだなあ、僕は…」

マミ「私の部屋でルームシェアすることになった娘よ
  名前はキュゥ子っていうの」

キュゥ子「ちょ、ちょっとマミ…」

マミ 「あなた、暁美さんから嫌われてるでしょ?
   正体は伏せておいた方がいいわ。鹿目さん、口裏合わせお願いね」(小声)

まどか「ほむらちゃんには悪いけど…分かりましたマミさん」(小声)

キュゥ子「…それもそうだね」(小声)
     (暁美ほむらに警戒されなくなれば、まどかとの契約もスムーズにできるだろうしね)

ほむら「そうなの?まどか」

まどか「う、うん。そうだよ」

ほむら「…私は暁美ほむら。よろしく」

キュゥ子「よろしくね」ニコッ

ほむら(おかしい…今までの時間軸にあんな子はいなかったはず
    それにあの髪の色と眼の色、どこかで…)

マミ「暁美さん、仕事はいいのかしら?」

ほむら「…言われなくても」(今はバイトに専念しないと…)

~マミ宅
キュゥ子「随分買ったけど…よかったのかい、マミ」

マミ「さ、流石に張り切って買いすぎたわ…当分は3食ソーメンね…
   まあこれから一緒に生活するんだし、あなたへの選別だと思って」

キュゥ子「ありがたくいただいておくよ」

まどか「それじゃ、そろそろ私は帰りますね
    さよならマミさん、キュゥ子ちゃん」

キュゥ子「バイバイ、まどか」

マミ「またね、鹿目さん
   …さてキュゥ子」

キュゥ子「なんだい」

マミ「一緒に生活する上で必要なことを教えるわね
  まず服を脱いで頂戴」

キュゥ子「脱いだけど…それで」

マミ「ふふっ綺麗な肌…」

キュゥ子「マミ?」

マミ「駄目よ巴マミまだいけないわ頂くにはまだ早いわ」(小声)

マミ「コホンなんでもないわ
   じゃあちょっと触らせてもらうわね」モミモミ

キュゥ子「キュゥッ!?」バキッ

マミ「たとばっ!?」

キュゥ子「ご、ごめんマミ。なんだか身体が勝手に…」

マミ「…いえ、私が悪かったのよ。うん」

キュゥ子(前まで触られてもなんともなかったのに…
     この身体はやっぱり不便だ)

マミ「やっぱりまだフラグ立てがなってなかったわね
   まずはねっとりしたお友達って関係まで持っていかないと…」(小声)

キュゥ子「おーい、マミ?」

マミ「コホンコホンなんでもないわ
   今のはまた今度にしましょう。何も焦らなくてもいいのよ…ふふ…」

キュゥ子 ゾクッ「そ、そうかい。ならいいけど」

キュゥ子(今初めて恐怖というものを味わった気がするよ)

~翌日

さやか「えぇ!?キュゥべえが女の子に?
    あたしをからかってんのまどか?」

まどか「本当だってさやかちゃん。…あ、来たよ!」

マミ「こんにちは、鹿目さん、美樹さん」

キュゥ子「やあ、まどかにさやか」

さやか「こんにちは…ってこの娘がキュゥべえ!?」

キュゥ子「キュゥ子って呼んでね☆」(営業スマイル)

さやか「ほぇ~すっごくかわいい…
    確かに名残はあるけど…」(耳毛的なアレを引っ張る音)ビヨンビヨン

キュゥ子「痛い痛い!そこの痛覚はあるんだからやめてくれないかな」ムスッ

さやか「あはは悪い悪い」

マミ「挨拶はほどほどにして…今日も魔法少女体験コース行きましょうか」

まどか「はい!」

シャルロッテ「…」

マミ「これで止めよ!ティロ・フィナーレ!」ドカーン

シャルロッテ「…!」

さやか「やった!流石はマミさんです!」

マミ「ふふっ、でしょ?」

まどか「やっぱりマミさんはすごいなぁ…」

キュゥ子(あの魔女は…まずい!)

キュゥ子「マミ!危ない!」

シャルロッテから例の恵方巻きが飛び出る
その直後キュゥ子がマミに体当たりする

マミ「きゃあ!」

まどか「マミさん!キュゥ子ちゃん!」

キュゥ子「ううっ…」

マミ「キュゥ子!?このっ!
  ツイン・ティロ・フィナーレ・キャノン!」チュドーン

シャルロッテ「gyyyyyyyaaaaaaa!!!」

さやか「キュゥ子!大丈夫!?」

キュゥ子「う、うん」

キュゥ子(何やってるんだ僕は!折角まどかと契約できるチャンスだったのに!
     …いや、あのままだとマミのエネルギーを回収できなくなってた
     だから…結果オーライかな)

マミ「ありがとうキュゥ子。あなたが庇ってくれなかったら私どうなってたか…」

キュゥ子「例には及ばないよ。マミがいなくなったら僕だって寂しいし…」
 
マミ「キュゥ子…
   やったこれってフラグ立ったよね絶対立ったよね!
   少なくとも表示されないだけで好感度10位上がったわよね!」(小声)

キュゥ子(…まあ、嘘、だけどね…)

壁|ほむ)〈…

ほむら(最近インキュベーターの姿が見えないから、ちょっと様子を探りに来たけど…)

ほむら(いつものあいつはあんなことは絶対にしない)

ほむら(やっぱり私の思いすごしかしら)

ほむら(だとすると一体どこに…?)

1週間後
マミさんに言われて買い出し中
キュゥ子「~♪」

さやか「いたいた…おーいキュゥ子ー!」

キュゥ子「さやか?どうしたんだい?」

さやか「ちょっとお願いがあって…橘氏もなんだしあそこの店で話すよ」

キュゥ子「分かったよ」

~喫茶店
キュゥ子「僕と契約したい?」

さやか「うん。…恭介の腕なんとかしたいと思ってね」

キュゥ子「…いいのかい?」

さやか「どんなリスクだって受け入れるよ
    それに、正義の味方みたいでなんだかかっこいいし」

キュゥ子「その…死ぬことになっても?」

さやか「えっ?」

さやか「そんな…マミさんはそのこと知ってるの!?」

キュゥ子「いや…マミにはまだ言ってない。他の魔法少女たちにもね」

さやか「なんで今まで黙って…!」ガタッ

キュゥ子「前までは何とも思わなかった
     …けど、その、なんだか君たちを騙してるのが悪い気がしてきて…」

さやか「…いいわ」

キュゥ子「えっ?」

さやか「それでもいいって言ってるの
    私と契約して、キュゥ子」

キュゥ子「でもそれだと…」

さやか「あんたはちゃんリスクを話してくれた
    その上で契約するのは私の勝手でしょ?」

キュゥ子「さやか…」

さやか「ただし、私と契約したら他の子たちにもちゃんと伝えてね」

キュゥ子「…うん」

キュゥ子(エントロピーのことまでは話せなかった
     これ以上話すと、完全に彼女たちの敵になってしまう
     …全く、僕は卑怯だね)

マミ「…そう」

キュゥ子「ごめん…黙ってて」

マミ「…正直に話してくれたんだし、いいわ
  暁美さんには?」

キュゥ子「僕の正体を話した上で言ったけど、『そう』って言われただけだったよ」

マミ「彼女、強いのね」

キュゥ子「…そうだね」

キュゥ子(とりあえず僕が行ける範囲の魔法少女全員には伝えたけど…彼女だけ反応が違った
     まるでそのことを最初から知っているような…『覚悟』してる表情だった)

マミ「そんな顔しないで、キュゥ子。あなたと私は友達なんだしもっと明るく、ね?」

キュゥ子「ありがとう、マミ…」グスッ

マミ「あなた…泣いてるの?」

キュゥ子「えっ…そんなはずは…」

キュゥ子(涙?本当に僕は…どうしてしまったのだろう…)

なんやかんやあってさやかちゃん仁美ちゃんに上条NTRれる

まどか『マミさん!さやかちゃんは!?』

マミ『どこにもいないわ…彼女大丈夫かしら』

まどか『そうですか…杏子ちゃんもまだ見つけられてないって』

キュゥ子『それにしても、まさかあの佐倉杏子が協力してくれるなんてね』

マミ『人って知り合ってみないと分からなかったりするものよ』

まどか『私、学校の方に行ってみます!』

マミ『頼んだわよ、鹿目さん。私は街の方に行ってみるわ』

キュゥ子『僕は駅の方に行ってみるよ』

杏子「いた!さやか!」

さやか「…なんだ、あんたか」

杏子「探したよ、全く」

さやか「…なんであんたが私を?」

杏子「な、なんつーかその、放っておけなくてね
   あんた幸薄そうな顔してるし。なーんて…」

さやか「幸薄そうか…それは違うよ」

杏子「?」

さやか「自分で覚悟しておいてさ…勝手に自滅するなんてただの自業自得だよ
    分かってたのになぁ…所詮正義の味方なんて私には無理だったんだ…」

杏子「さやか…?」

キュゥ子「…!さやか!」

さやか「キュゥ子…もう最後かもしれないから言っておくけどあたしはあんたを恨んでない
    それだけは覚えておいてね」

キュゥ子「さやか…まさか…」

さやか「うぐっ…あああああああああ!!」パキパキ

杏子「さやか!?どうしたんだ!?」

キュゥ子「魔女化が始まってる!杏子、下がるんだ!」

杏子「何!?」

さやか「あああああああああああ!!!」ゴォォ

杏子「くそっ…さやかぁー!」

魔女化とエントロピーについて説明

杏子「お前…そんな重要なことを…!」

キュゥ子「…」

まどか「そんな…そんなこと…」

マミ「…」(変身する音)ピキーン

キュゥ子「…マミ?」

ターン

キュゥ子「…え?」ドサッ

杏子「マミ!?」

キュゥ子「マ…ミ…?」

マミ「話しかけないで!…あなたは…最初から私たちを…殺すつもりで…」

まどか「マミさん!落ち着いて!」

マミ「私とあなたは…友達じゃない!」

キュゥ子「!…そん…な…」ボロボロ

まどか「マミさん…やめてください!」バッ

マミ「鹿目さんどいて!そいつ殺せない!」

まどか「確かにキュゥ子ちゃんはマミさんやさやかちゃん、杏子ちゃんたちを騙してたけど…
    何も殺すことはありません!それに…この娘はもうマミさんと契約したころのキュゥべえじゃないはずです」

杏子「まどか…あんた…」

マミ「…信用できないわ。今だって、私たちを騙して殺そうとしてるかもしれない」

まどか「…もしもの時は、私が…私がこの娘を…やります」

キュゥ子「…まどか…」

マミ「…」(銃を消す音)

まどか「マミさん?」

マミ「この子の傷を治すわ。佐倉さん、手伝って」

杏子「!あ、ああ!」

キュゥ子「マミ…」

マミ「勘違いしないで。私は鹿目さんを信じただけよ」

杏子「それで、さやかのことだが…キュゥ子、なんとかできるのか?」

キュゥ子「正直分からない。彼女の魔女としての性質によるところもあるけど…」

マミ「倒しちゃうっていうのは…やっぱりNGよね」

まどか「その、私たちが呼びかければ正気を取り戻したりっていうのは…」

キュゥ子「可能性は低いと思う。けど、それしかできそうなことは思いつかない」

マミ「…なら、それでいくわよ」

杏子「だとすれば私とマミでこいつらを守ることになるな
   …2人だけだと、結構骨が折れそうだ」

ほむら「いいえ、三人よ」

まどか「!ほむらちゃん!?」

ほむら「私も…その子を信じるわ」

マミ「暁美さん…いいわ、手伝ってもらうわよ」

キュゥ子「…意外だね、僕を何度も殺していたのに」

ほむら「今まで見ていてはっきりと分かった
    あなたは私が知っているインキュベーターなんかじゃない」

杏子「それじゃ、決まりだな。さやかの結界に乗り込むぞ」

書き溜めここまで
悪いけどなんか風邪っぽいから今日はもう寝る

落ちたら立て直すんで落としてくれてもいいれす

どうでもいいけど昔のスパロボでキュベレイにEN回復とかHP回復とかついてたのはなんだったんだろう
DG細胞でも埋め込んでたのか

杏子「…いた!さやかだ!」

オクタヴィア「…」

マミ「鹿目さん、キュゥ子、始めて頂戴」

まどか「分かりました!…さやかちゃん、聞こえる?」

オクタヴィア「…!」

(車輪が撃ち出される音)

ほむら「…攻撃が始まった!」

(三人が二人を守るように結界を展開する音)

キュゥ子「さやか…お願いだ、目を覚ましてくれ!」

まどか「こんなの、さやかちゃんがやりたかったことじゃないはずだよ!」

杏子「いいぞ、続けろ!」

キュゥ子「君の力はこんなことをするためにあるんじゃないはずだ!」

まどか「誰かを…みんなを守るヒーローにさやかちゃんはなれるんだよ!」

オクタヴィア「…」

(車輪が続けて撃ち出される音)

マミ「くっ…美樹さん、お願いやめて!」

ほむら「…ッ!美樹さやか…私たちは…!」

オクタウ゛ィア「!!」

キュゥ子(これでもまだ…駄目なのか…
     
キュゥ子がふと演奏し続ける使い魔に目を向ける

キュゥ子(…もしかして彼女は…!)

キュゥ子「みんな!静かにして!」

杏子「はぁ!?お前何言って…」

キュゥ子「いいから!」



オクタヴィア「…」

ほむら「攻撃が…止まった?」

マミ「どうなってるの?」

キュゥ子(やっぱり…)

まどか「キュゥ子ちゃん?」

キュゥ子「彼女は…あの使い魔の演奏だけが全ての世界なんだ
      僕たちの声は…ただの雑音にすぎない」

杏子「そんな…」

マミ「じゃあ一体、どうすれば…」

ほむら「…」カチャッ

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「彼女に何も届かないなら、やることは一つよ」

杏子「お前…諦めるっていうのかよ!」

ほむら「私だって…」

キュゥ子「…?」

ほむら「私だって…諦めたく…ないわ
    みんな笑いあって…幸せな…そんな日々を送りたい!」

マミ「暁美さん…」

ほむら「けど…どれだけやっても…無意味だっていうなら…
    もう私たちにできることは…」

まどか「…まだ方法はあるよ」

杏子「何だって!?」

マミ「鹿目さん…まさか!」

まどか「キュゥ子ちゃん、私と契約して」

ほむら「まどか!?」

キュゥ子「それだけはダメだ、まどか」

まどか「なんで!?私には無理だって言うの!?」

キュゥ子「違う、君には魔法少女として恐ろしいほどの素質がある
      確かにさやかを元に戻せるだろうね」

まどか「ならなんで…」

キュゥ子「魔法少女の素質があるってことは、それだけ強い魔女になるってことだ
     それこそ、世界を滅ぼせるような…」

ほむら「…史上最悪の魔女にね」

まどか「そんな…」

杏子「本当に…もう打つ手はないのかよ…!」

キュゥ子「…僕が」

キュゥ子「僕がなんとかやってみる」

マミ「キュゥ子?」

キュゥ子「僕が自分自身と契約して願うんだ
     僕が人間として生きてるなら、できるはずだ」

まどか「それじゃ…あなたが…」

キュゥ子「まどか、君は僕が敵になったら撃ってくれる
     そう言ってくれたね
     その言葉、信じるよ」

まどか「キュゥ子ちゃん…」

キュゥ子「もし僕が魔女になりそうなら…迷わず殺して欲しい」

マミ「キュゥ子…」

キュゥ子「…始めるよ」

キュゥ子が光に包まれる

キュゥ子「ぐっ…」

その直後オクタウ゛ィアを光が包み込む

オクタヴィア「gyy…」

キュゥ子「あ…ああ…」

キュゥ子を包む光が弱々しくなっていく

ほむら「キュゥ子!」

キュゥ子「まだ…あと少し…」

次第にオクタヴィアの身体が崩壊していく

オクタヴィア「uryyyyyyy!!!」

キュゥ子「あああああああ!」

杏子「キュゥ子!」

マミ「結界が…崩れていく…」

オクタヴィアが完全に輪郭を失いソウルジェムのようなものが落ちてくる

キュゥ子「…」ドサッ

まどか「キュゥ子ちゃん!」

ほむら「ソウルジェムが…出てこない?」

杏子「おい!さやかのソウルジェムは回収したぞ!」

マミ「あれ…佐倉さん、そのソウルジェム…!」

杏子が持ってきたソウルジェムは真っ黒に染まっていた

ほむら「まさか…失敗したの?」

杏子「いや…微かにだが…この中にちゃんとさやかの魂はいる」

まどか「キュゥ子ちゃん?キュゥ子ちゃん!?」

マミ「…とりあえず私の部屋に運びましょう」

~マミ宅

キュゥ子「…」

マミ「一体、どういうことなのかしら」

杏子「ソウルジェムを持ってきてもさやかは起きない…
   こいつもだ。契約したはずなのにソウルジェムが出てこない…」

ほむら「失敗でもなければ成功した訳でもない、というところかしら」

まどか「ねぇ、2人ともこのまま起きないのかな…」

ほむら「分からないわ。この時間軸は、イレギュラーな要素が多すぎる
    これからどうすればいいのか私だって知りたいくらいよ」

杏子「…そういえばお前、時間軸がどうのこうのって
   何の話をしてるんだ?」

ほむら「それは…」

キュゥ子?「彼女はここ1カ月ほどの時間を延々とやり直し続けている
       そうでしょう?」

マミ「キュゥ子!?」

まどか「目が覚めたの!?」

キュゥ子?「私はこのインキュベーター、キュゥ子ではありません」

杏子「はぁ?何言ってんだこいつ」

キュゥ子?「私は…なんと言ったらいいんでしょうか…
       意識の集合体のような…」

ほむら「イデ?」

キュゥ子?「そうそう、それそれ
       厳密にはちょっと違いますけど…
       この個体を人間の少女にしたのは私の力です」

マミ「なんですって!?」

キュゥ子?「インキュベーターが魔法少女を魔女に変えた後、グリーフシードを回収しますよね?」

杏子「…ああ」

キュゥ子?「そのグリーフシードには、魔法少女だった時の残留思念のようなものがあるんです」
       
キュゥ子?「エネルギー回収の過程で一箇所に集められたグリーフシード…
       残留思念がやがて一つの意識となった。それが私です」
       
杏子「つまり…私たちの先輩ってことか」

キュゥ子?「そうですね…私の事はイデ子と呼んでください」

マミ(ネーミングが適当すぎるわね…)

まどか「それで、なんでキュゥべえを女の子に?」

イデ子「インキュベーターは私…私たちを騙していた
    私たちの感情というものをただのエネルギー源としか考えてなかった」

イデ子「当然恨んでいます。けど、この姿になっても彼らを全滅させるような力はない
    そして考えました。彼らに復讐するならどうしたらいいか…」

ほむら「それで女の子に変えたって訳ね」

イデ子「かつての私たちの境遇になれば、きっと感情の本質に気付いてくれる
    本当は全ての個体に出来ればよかったんですが、私の力ではこれが精一杯で…」

マミ「そうなんですか…」

イデ子「今この子はインキュベーターと人間の中間の存在…
    契約するにも感情がまだ未熟なせいでこうなったと私は考えてます」


杏子「…キュゥ子とさやかは助かるのか?」

イデ子「キュゥ子に関しては私の全ての力を使えば可能だと思います
    けれど、そのさやかという子は…キュゥ子の感情の成長次第です」

イデ子「契約に値するように強くなればあるいは…」

まどか「あの…」

イデ子「?」

まどか「キュゥ子ちゃんのことは…私たちに任せてください
    私に何ができるか分からないけど…」

イデ子「ふふ、ありがたいです
    そう言ってくれるなら…私も安心して眠れます」

杏子「お前は…その、消えるのか?」

イデ子「キュゥ子の中で…深層意識の中に生き続けます
    だから心配はしないでください。元々幽霊みたいなものですし」

ほむら「そう…」

イデ子「そうだ、最後にマミさん」

マミ「何でしょうか?」

イデ子「この子とは、友達でいてください。私からのお願いです」

マミ「…」

イデ子「できるだけ多くの支えが必要なんです」

マミ「…言われなくても、私とキュゥ子は…友達ですよ」

まどか「マミさん…」

イデ子「ありがとう…それでは、私はこれで…」(キュゥ子の身体が光に包まれる音)シュゥゥ

(キュゥ子が再び倒れこむ音)ドサッ

キュゥ子「う…」

杏子「キュゥ子!」

キュゥ子「あれ…僕は…
     !そうだ、さやかは!?」

さやか「…」

キュゥ子「そんな…やっぱり…僕じゃ…」

マミ「落ち着いてキュゥ子。あなたはできるだけのことはやったのよ」

ほむら「美樹さやかをグリーフシードからソウルジェムの形まで戻せた
    十分すぎるほどの成果よ」

キュゥ子「でも…彼女は僕のせいで…
     あの時ちゃんと断っておけば…」

杏子「さやかは言ってたろ?お前を恨んでないって
   それに、戻せないって訳じゃないらしいよ」

キュゥ子「本当なのかい!?」

キュゥ子「僕の感情次第…か
     正直言うと自信がない」

ほむら「感情なんて目に見えるものでもないし、ましてや成長なんて分からないものね」

まどか「でも…キュゥ子ちゃんならきっとできる
    私は…そう思う」

キュゥ子「まどか…ありがとう」

マミ「え、ええと…キュゥ子?」

キュゥ子「なんだい、マミ」

マミ「その…友達じゃないなんて言ってごめんなさい
   あの時私はあなたを信じられなかった」

キュゥ子「…」

マミ「我が儘かもしれないけど、私とずっと友達でいて欲しいの
   駄目…かしら」

キュゥ子「もちろんいいよ、マミ
     君にあんなこと言われた時、僕の世界が終ったような感じがして…」

マミ「…大丈夫、もうそんな思いはさせないわ
   だから、安心して。ね?」

キュゥ子「マミ…うわぁぁん!」(マミの胸に飛び込む音)

マミ「キュゥ子…
   よし!これは完璧のはず!絶対いける!むしろこのままベッドイン!
   突き放しちゃってからどうなるかと思ったけどこれは好感度リバウンドキタコレ!」(小声)

ほむら「コホン…美樹さやかはどうしようかしら?」

まどか「今はただ眠ってるような感じだし…どこかで安静にしてた方がいいと思うけど」


杏子「そ、その、私が預かっちゃ駄目かな?」

まどか「杏子ちゃんが?」

杏子「私の寝床ならそう人目にはつかないし、静かだしな
   べ、別にやましいことなんて考えてないぞ。本当だぞ」

まどか「いいと思うけど…ほむらちゃんはどう思う?」

ほむら「別に構わないわ。」

杏子「イエスッ!」(小声)
   「それじゃ、私が誠心誠意さやかの世話するからな!
   任せておけ!」

杏子「そう、身体拭くのにちょっと脱がせたり血行悪くならないようにモミモミしたり
   寂しそうなら一緒に寝たり…」(小声)

(ほむらが時間を止めて杏子の背後に移動する音)

ほむら「ほどほどにね」ボソッ

杏子「ああ…って!?」

まどか「あれ、ほむらちゃん何時の間に…」

キュゥ子「…zzz」

マミ(泣きつかれて寝ちゃった
   ヤバイ凄くかわいいわこの子)ジュルペロッ

書き溜めここまで
次は最後まで投下できたらいいなって

クッキーあれば普通にレベル継続すると思うけど

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年12月18日 (金) 13:07:22   ID: Ued9Dj1G

km67いt

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