魔女シャルロッテ「わたしはほむほむ派です」(335)

シャル「私はほむほむ派でs……」

ほむら「マシンガン」

シャル「きゃあああー!!」

ほむら「……」

シャル「いったたたたた……。もうっ、ひどいよほむほむ!」

ほむら「……」

シャル「あたしはほむほむのこと大好きなのに、どうしてそんなことすr……」

ほむら「パイナップル爆弾」

シャル「またああぁー!?」


※シャルロッテ
http://www.madoka-magica.com/special/dic/card6.html

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.       i{ ⌒      ⌒ }i   いやーキミの書くSSは面白いねー
       八    、_,_,     八
.       / 个 . _  _ . 个 ',
   _/   il   ,'    '.  li  ',__












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シャル「……ってことがあったの」

エリー「ふーん。それで?」

シャル「どうすればほむほむと仲良くできるか教えてよ」

エリー「知らないわよ」

シャル「そのカタカタで調べられないの?」

エリー「カタカタ? ああ、パソコンのことか……。そんなの無理に決まってるでしょ」



※エリー
http://www.madoka-magica.com/special/dic/card8.html

シャル「ふーん。その箱って意外と役立たずなんだね」

エリー「……」

シャル「でも考えてみれば当たり前か。だってエリーって私や使い魔以外とはまともに喋れないし。
      誰かと仲良くなる方法を調べられるぐらいならそんな風にはなってないよね」

エリー「ちょっとあんた喧嘩売ってんの?」

シャル「じゃあどうすればほむほむと仲良くなれるか教えてよー」

エリー「面倒くさいわねー……。適当に何か物でもあげれば?」

シャル「プレゼントを?」

エリー「ええ」

シャル「うーん。でもほむほむって何を貰ったら喜ぶのかな」

エリー「さすがにそこまでは分からないわよ」

シャル「仕方ない。ほむほむの後をつけて、ほむほむが何を欲しがっていそうかリサーチしてみるか」

シャル「そっと後ろから近づいて、一定の距離を保って、と」

ほむら「……」

シャル「ほむほむはいつみても可愛いなあ」

ほむら「……」

シャル「……」

ほむら「……」

シャル「……」

ほむら「……」

シャル「ほむほむったらどうしてさっきからあんなにコソコソしてるんだろう」

まどか「……」

ほむら「……」

シャル(あれ? そういえばさっきから、あの二つ結びの女の子と一定の距離を保っているような)

ほむら「……」スッ

シャル(!! おもむろにカメラを取り出した!)

まどか「今日はいい天気だなぁー」

ほむら「……」パシャッパシャパシャ

シャル(やっぱりだ! あの子の写真を撮ってる!)

シャル(ほむほむはあの子が好きなんだ……)

シャル(でもそれならどうしてほむほむはあの子に話しかけないんだろう?)

シャル(……)

シャル(もしかしてエリーみたいに恥ずかしがり屋なのかな、ほむほむって)

シャル(だとすると、ほむほむとがあの子とお友達になるお手伝いをすれば、あたしのこと好きになってくれたりして!)

シャル(よし! あの子が一人きりでいる時に話しかけて、ほむほむとお友達になってくれるよう頼んでみよう!)

シャル「こんにちは!」

まどか「わっ、何この子!? ぬいぐるみ!?」

シャル「ぬいぐるみじゃないよ! あたしはシャルロッテ!」

まどか「えへへ、なんだかよく分からないけど可愛いね」

シャル「ありがとう! ところであなたの名前はなんていうの?」

まどか「さやかちゃんや仁美ちゃんにも見せてあげたいよ」

シャル「ねえったら!」

まどか「それにしてもさっきからピョンピョン飛び跳ねてるのはどうしてなんだろう?」

シャル「えっ? も、もしかして……言葉が通じてない……?」

シャル「という訳で、そのまま何もできず帰ってきちゃった……。どうしようエリー!」

エリー「どうするもなにも諦めるしかないんじゃない?」

シャル「そう言わずにー! ねえ! お願いキルスティン!」

エリー「ちょっ、や、止めて! 本名で呼ばないで!」

シャル「キルスティンキルスティンキルスティン!」

エリー「あああっ、止めてったら! その名前嫌いなのよ!」

シャル「じゃあ真剣に相談にのってくれる?」

エリー「はいはい、分かった分かった」

シャル「わーい、エリー大好き! ほむほむの次に!」

エリー「で、シャルはその二つ結びの子を利用して暁美ほむらと仲良くなりたいのよね?」

シャル「利用って言うと聞こえが悪いけど……うん、そんな感じ」

エリー「でも私達魔女が口から発する言葉は人間には通じない、と」

シャル「そうなんだよ! あたしそんなこと知らなかったから驚いた!」

エリー「うーん……。会話することができないなら、文字にしたらどうかしら?」

シャル「文字に?」

エリー「ええ。筆談してみるとか」

シャル「それ名案かも!」

エリー「よし、じゃあ筆談作戦で決定。作戦も決まったことだし私はネトゲに戻るから」

シャル「駄目! エリーも一緒についてきて!」

エリー「えっ!? つつつついていくって、外に!?」

シャル「そうだよ! だってあたし、字が書けないもん!」

エリー「そんなの使い魔に頼めばいいじゃない!」

シャル「あたしの使い魔も字が書けないもん」

エリー「なら私の使い魔を貸してあげるから!」

シャル「ええーっ。エリーの使い魔はなんか怖いから苦手」

エリー「わがまま言わないの! とにかく! 私は絶対外にはいかないからね!
      日の光を浴びるなんて真っ平ごめん!」

シャル「どうしてエリーは外に行きたくないの?」

エリー「どうしてってそりゃ……知らない人のいるところとか、苦手だし……」

シャル「大丈夫大丈夫! 何かあったらあたしが守ってあげるから!」

エリー「そんなこと言っても苦手なものは苦手なのよ……」

シャル「どうしても嫌?」

エリー「ええ」

シャル「そっか、なら仕方ないね……」

シャル(ここで嘘泣き、っと)

エリー「あ……、しゃ、シャル……」

シャル「無理言ってごめんねエリー。アドバイスありがとう。あたし頑張ってみるね」

エリー「ま、待って!」

シャル「えっ?」

エリー「あのそのえっと、あんたがそこまで不安なら……」

シャル「ついてきてくれるのエリー!?」

エリー「な、何かあったら守ってくれるのよね……?」

シャル「うんうん!!」

エリー「それならまあ、ついていってあげても……いいわよ」

シャル「やったぁー! やっぱりエリーは優しいね!」

エリー「ちがっ、違うわよ! ただその、あんたが私の使い魔相手に無茶やらないか、心配で……」

シャル「またまたー」

エリー「とっ、とにかく行きましょう!」

シャル「照れないでいいのに」

エリー「ガタガタガタガタ」

シャル「ちょ、ちょっとエリー、くっつくすぎだよ」

エリー「だだだって人がたくさん……」

シャル「ここ人間の通学路だもん。人ぐらいいるよ」

エリー「あっ、い、今あの人、私のこと気持ち悪がってなかった……?」

シャル「気のせい気のせい。今は小さい結界を張ってるから、普通の人には見えてないって」

エリー「ううぅ……、ねえシャルぅ、やっぱり帰ろうよ」

シャル「駄目駄目! ほむほむと仲良くなるためには多少の苦労は我慢しないと!」

エリー「いいじゃないそんなの……。ほ、ほら、私も暁美ほむらと同じで長い黒髪よ?
      私がいるからそれでいいじゃない。ね? 二人で仲良く引き籠ろうよー……」

シャル「エリーとほむほむはまた別!」

エリー「うううぅ……」

本当はゲルトが好き

シャル「あっ、さっきの子だ! 行こうエリー!」

エリー「……。あの子なら、あんまり怖くなさそうかも……」





シャル「こーんにーちは!」

まどか「あれ? さっきのお人形と……パソコン?」

シャル「よし、エリーお願い」

エリー「うん。えっと、【はじめまして。私はエリーといいます。そちらの彼女はシャルロッテです】」

まどか「文字? ふむふむ……、エリーにシャルロッテ、かあ」

シャル「通じたね! さすがエリー!」

シャル「その子の名前を聞いてみてくれる?」

エリー「うん。【あなたの名前を教えてくれませんか?】、っと」

まどか「私? 私は鹿目まどか。よろしくね、エリー、シャルロッテ」

シャル「まどか……、じゃあまどまどだね!」

エリー「無理に渾名をつけることないと思う」

まどか「それで、二人……でいいのかな? は、どうして私に話しかけてきたの?」

シャル「実は会って欲しい人がいるの!」

エリー「【実は会って欲しい人がいるんです】、と」

まどか「会って欲しい人?」

シャル「うん! その人はまどまどと友達になりたがってるけど、
     恥ずかしがり屋だから自分からは話しかけられないみたいで」

エリー「【あなたと友達になりたいのに、恥ずかしくて上手くそのことが伝えられない人なんです。
       どうか会ってあげていただけませんか?】」

まどか「私と友達に? うん、それはいいけど……誰なんだろうそれ」

シャル「ほむほむ! ほむほむ!」

エリー「はいはい。【暁美ほむらという子です】」

まどか「ほむらちゃんが私と?」

シャル「うん!」

エリー「【はい】」

まどか「そうなんだぁー。なんだかちょっと意外だけど、でも……嬉しいかな。えへへ。
      そっか、ほむらちゃんそんなこと思ってくれてたんだ」

シャル「やったー! なんだか上手くいきそう!」

エリー「よかったわね」

シャル「ありがとうエリー!」

エリー「う、うん。どういたしまして。ところでシャル、お願いが……」

まどか「ああっ、ほむらちゃんだ!」

シャル「どこどこ!?」

エリー「あ……」




ほむら「魔女が二体で群れている……? 一体どうなっているの?」

シャル「ほむほーむ! やったよ! あたし、まどまどにほむほむの気持ち伝え……」

ほむら「まどかから離れなさい!」

シャル「きゃっ!?」

まどか「ほむらちゃん!?」

エリー「シャル!!」

シャル「びびびびビックリしたぁ」

ほむら「相変わらずすばしっこいわね……」

シャル「どっ、どうしてそんなことするのほむほむ……?」

エリー「にに逃げるわよシャル! 私達、鹿目まどかを襲っているんだと勘違いされてる!」

シャル「えええええっ!? そんなぁ……」

ほむら「逃げられた? いいえ、今ならまだこの近辺に――」

まどか「止めてほむらちゃん!」

ほむら「まどか……?」

まどか「どうしてあの二人にひどいことするの!?
      てっ、鉄砲を向けるなんて、そんなの絶対おかしいよ!」

ほむら「ちがっ、違うのまどか! あいつらは危険な存在で」

まどか「私には……暴力で物事を解決しようとするほむらちゃんの方が、よっぽど危険に見えるよ……」

ほむら(……死にたい)

ほむら(あの魔女、絶対に許さない!)

エリー「なんとか逃げ切れた……?」

シャル「……」

エリー「こっ、怖かった……、死ぬかと思った……」

シャル「……」

エリー「ね、シャル。やっぱり外なんて危ないだけだって。結界の中に籠るのが一番」

シャル「ぅ……」

エリー「シャル?」

シャル「うわぁあああああん!」

シャル「ほむほむに嫌われたぁああああ!」

エリー「いや、それは前からじゃ」

シャル「あたしはほむほむと仲良くなりたいだけなのにー!!」

エリー「もういい加減諦めなって。魔法少女と魔女が仲良くなろうだなんて、そもそもの前提が無茶すぎるのよ」

シャロ「やだやだやだあああああ!」

エリー(あーもう、面倒くさ……)

シャロ「ほむほむー! ラブミードゥー!」

エりー(でもこんなんでも唯一の、とっ、友達だしなぁ……)

エリー「……シャロ!」

シャロ「えっ?」

エリー「かっ、髪をほどいてみたんだけど、どう?」

シャロ「どうって言われても、髪の毛長いなあとしか」

エリー「そっか……。やっぱり暁美ほむらみたいの代わりにはなれないか……」

シャロ「エリー……?」

なんで途中からシャロになってるの?
トイズ使っちゃうの?

>>71
シャルロッテって名前にルとロが両方含まれてるから
書いてる内に頭の中でごっちゃになったんだと思う

シャル「もしかしてエリー、あたしを励ますために?」

エリー「別にそんなんじゃ! たっ、ただなんとなく、こうしたかったというか……」

シャル「……エリーのばーか」

エリー「ばっ、馬鹿!?」

シャル「ほむほむはほむほむ、エリーはエリー!
      エリーはほむほむの代わりにはなれないけど、ほむほむだってエリーの代わりにはなれないんだよ!」

エリー「えっと、それはつまり……」

シャル「誰かの代わりになろうだなんてこと考えないで良いの!
      エリーだって大切な友達なんだから!」

エリー「シャル……。そうね、ありがとうシャル」

シャル「魔女って変わり物が多いじゃん。エルザマリアとかいっつも自分の世界に浸ってるし、
      ゲルトはお花にばっか夢中だし、パトリシアは手で歩くし」

エリー「パトリシアのはちょっと仕方なくない?」

シャル「そんな中エリーは、なんだかんだ言いながらあたしの相手してくれるもん。
      エリーはどう思ってるか分からないけど、あたしはエリーのこと大切なお友達だと思ってるよ」

エリー「ああもう、シャルはずるい! そんなくさい言葉平気で連呼できるなんて!」

シャル「別に普通のことじゃない?」

エリー「その普通のことができないから、私は人間時代一人も友達ができなかったのよね……」

シャル「ええーっ! 一人も友達いなかったの!?」

エリー「あっ……」

シャル「そっか……可哀想な子だったんだね」

エリー「やばいコイツに憐れみの目で見られるとかなり屈辱的」

シャル「でもいいじゃん! 今はあたしがいるんだから!」

エリー「あ、うん……」

シャル「さて、話もひと段落ついたところで」

エリー「ついたところで?」

シャル「もう一丁ほむほむにアタックしてみよう!」

エリー「いや流石に懲りろよ」

エリー「大体どうしてそんなに暁美ほむらのことが気になるの?」

シャル「うーん、そうだなあ。あれは遡ること二週間前」

エリー「ええ」

シャル「ほむほむがね、あたしの結界に牛乳パックを不法投棄したんだ」

エリー「はぁ」

シャル「そうしたらその牛乳が賞味期限をうんと過ぎてて、チーズみたいになってたの!」

エリー「……」

シャル「それでほむほむファンになった」

エリー「えっ? それだけ?」

シャル「うん」

エリー「あの、やっぱあんた馬鹿でしょ」

シャル「確かにあたしは馬鹿かもしれない。
      でもほむほむとの思い出を馬鹿にするのは止めてよね!」

エリー「そう言われてもさ……。というかあんた、チーズが好きだったの?」

シャル「ううん、本物のチーズは食べたことないよ。
      ちっちゃい頃から病気がちで薬の副作用がどうこうとか言われてて、一度も食べさせてもらえなかったから」

エリー「あ……」

シャル「でも本とかテレビを見てチーズって食べ物の存在自体は知ってた。
      だからかな? あたしにとってチーズってのは、憧れというか、健康の象徴というか、そんな位置づけだったの」

エリー「……人間だった時ならいざ知らず、今ならチーズぐらい簡単に手に入るんじゃないの?」

シャル「それが駄目なの。他のお菓子はいけるんだけどね。
      どうしてもチーズだけは、まるで呪われているかのように、手に入れることが出来なくって」

エリー「……」

シャル「だから、あたしにチーズを食べさせてくれたほむほむは、あたしにとって特別なの」

エリー(ねえシャル。多分それ、全然チーズじゃない)

シャル「だからあたしは……」

エリー「もういいよ」

シャル「分かってくれたの、エリー?」

エリー「納得しがたい部分もあるけれど、暁美ほむらと仲良くなりたいって気持ちの強さは理解できた。
      どうせ乗り掛かった船だし協力してあげるわ」

シャル「ありがとうエリー! さっすがあたしの親友!」

エリー「ししし親友sじゃおfひあfd」

シャル「てな訳でレッツゴー!」

エリー「親友……えへへ……」

シャル「ほむほむ再々発見! よーし、とっつげきー」

エリー「待って、様子がおかしいわ」





ほむら「まどかに嫌われた……まどかに……。
      あの魔女、絶対に許さない……」






エリー「いや、だからといって一介の魔女相手にミサイル10基は無いわ」

シャル「あれそんなにやばいの?」

エリー「ワルプルギスさん数体オーバーキルできるレベルじゃないかしら。
      見つかったら死ぬ。確実に」

シャル「うおぉ……」

エリー「あっ、誰か来たわ! 隠れましょう!」







警察「ちょっと君、いいかね?」

ほむら「警察!?」

警察「こういうものは日本の法律では、個人が所有しちゃいけないことになってるんだ。分かるね?」

ほむら「ち、違う! これは魔女を倒すために!」

警察「はいはい、話は署できくから」






エリー「ま、こうなるわよね」

シャル「あちゃー……」

エリー「で、どうするの? 見たところ暁美ほむらのソウルジェムは、
     精神的ダメージのせいかかなり黒ずんでいた。
     魔法を使う余裕は殆どないはずよ」

シャル「これは……、むしろチャンス?
      ピンチに颯爽と駆けつけてほむほむを助けだせば……!」

ごめん
ちょっと今から新幹線で3時間ぐらいの場所へ移動しなきゃならなくなった
一応できるだけ自分で保守する。余裕があれば投下も
あとID変わる

しばらくはこのIDで

こういう時トリップ機能超便利なんだけどまあどうでもいいや

>>104
あー、確かに酉つけた方がスムーズだった……
まあ仕方ないか

エリー「簡単にチャンスなんて言うけど、今の暁美ほむらは生半可なことじゃシャルになびかないよ?」

シャル「愛さえあればなんとかなるよ!」

エリー「楽観的過ぎだっつの」

シャル「まあまあまあ」

エリー「いや真面目な話、考えなしじゃあどうしようもないわよ」

シャル「うーん、そういうもん?」

エリー「当然。とはいえシャルにそんなこと期待できないから、作戦は私が考えるわ」

エリー「作戦その1」

シャル「うん!」

エリー「恩を売るって方向性からは外れるけど、暁美ほむらを魔女化に追い込んで同類にしちゃうの。
     そうすればきっと容易に友達になれるわよ」

シャル「却下!」

エリー「即答ー!?」

シャル「だってほむほむを魔女にするなんてなんか嫌だもん」

エリー「あんたがそう言うなら仕方がないか……。よし、次いってみよ」

エリー「作戦その2」

シャル「ばっちこい!」

エリー「鹿目まどかの口を通して説得してもらう」

シャル「うー、それ通じるのかな?
     『まどか……魔女に操られてるのね、可哀想に』
     なんて感じであたし達への恨みをますます募らせそうな予感が」

エリー「確かに……。暁美ほむらのまどかへの溺愛具合を考えると、それもあり得るかも」

シャル「だよねぇー」

エリー「にしてもシャル。暁美ほむらがそういう人間だと分かった上でまだ諦めないなんて、本当に諦めが悪いというか……」

エリー「作戦3」

シャル「こいこいこーい!」

エリー「グリーフシードを差し入れて友好の意思を示す!」

シャル「グリーフシードをぉ?」

エリー「あっ、もちろん私達以外のものをね」

シャル「そんなんで上手くいくかなあ」

エリー「上手くいく保証はないけれど、可能性はあると思うわ」

シャル「ふむふむ、ほむほむ」

エリー「言葉や行動と比べて、グリーフシードという特殊なモノには嘘の入り込む余地がない。
     信用ゼロ状態から手っ取り早く好感を得るためには、グリーフシードをあげるって作戦は十分ありじゃないかしら」

シャル「そう言われればそんな気がしてこなくもないような」

エリー「ただ問題は、グリーフシードの入手方よね。誰か魔女に犠牲になってもらう必要があるから……」

シャル「ねえエリー」

エリー「ええ。多分私、シャルと同じこと考えてる」

シャル「誰か今いる魔女を犠牲にするぐらいなら……」

エリー「いっそ今まで私達の仲間をたくさん傷付けてきた魔法少女を魔女にして、その上で倒してしまえば……」

シャル「一石二鳥だよね」

エリー「となると標的はあいつかしら」

シャル「マミマミ!」

――――


アンソニー「ひぃー!」

ゲルト「アンソニー! よっ、よくもわたくしの使い魔を!」

マミ「あら、怒っているのかしら。ごめんなさいね。
    でも同族を傷付けられて怒っているというなら、それはお互い様……そうでしょう?」

ゲルト「あっ、ああぁ……わたくしのバラが……あぁ、せっかく育てた可愛いバラが……ひどいですわ……」

マミ(やっぱりね。この魔女のバラに対する執着心には並々ならないものがあるわ。
    まともに戦えば骨の折れる相手でも、そこを突けば勝利は磐石になる筈)





エリー「やややっぱ巴マミなんて倒せないんじゃないかしら……。
    気配を追って駆け付けてみれば、あのゲルトが一方的にやられてるじゃない……」

シャル「ダメ! ゲルトを助けないと!」

エリー「でもぉ」

シャル「分かった! じゃあシャルはそこで待ってて!」

あ。最後の台詞、名前間違えた

ゲルト「わたくしはただ、静かにバラを育てていただけなのに……」

マミ「悪いわね、生憎魔女の言葉は分からないの。
    それじゃあさようなら。ティロ・フィナ―――」

シャル「させるもんかぁああああ!」

マミ「新手っ!?」

シャル「いっただっきまーす!」

マミ「ちょっと……冗談でしょ……」

シャル「う……ゲプッ。あー、まずかった……」

マミ「ティロ・フィナーレを……飲み込んだ……?」

ゲルト(か、かっこいい……まるで……、ああ、まるで! 白馬に乗った王子様! 女の子ですけど!)

ゲルト(この胸の高まり……もっ、もしかしてこれは……
     いいえ、騙されてはダメよゲルト! 世の中そんなに美味しい話は転がっていませんもの!)

マミ「じ、次弾を装填……」

シャル「おっと!」

マミ「あ……ううっ……!」

マミ(巻き付かれた……身動きが……)

ゲルト(で、でもでもでもっ! このお方はやっぱりかっこいいです!
     不信の心は捨てましょう。きっとこれは運命の……)




エリー「しゃっ、シャルー? 魔女化するまで待たないと、グリーフシードが……」

ゲルト(女持ち……ですって……?)

エリー「だっ、大丈夫ですかゲルトさん!?」

エリー(話しかけられた! シャル以外の魔女に話しかけられた! 私頑張った!)

ゲルト「ええ……大丈夫、ですわ……」

エリー(全然大丈夫そうに見えないけど……)

ゲルト(うううっ、まさか恋敵に情けをかけられるなんて……)






シャル「エリー! マミマミがなかなか魔女化しないからちょっとトラウマ攻撃してくれる?」

エリー「ええ、分かったわ!」

ゲルト(やはりとても信頼しあっているように見えますわね。
     わたくしにもあんな風に頼りあえるパートナーがいれば……)

シャル「よっし、グリーフシードゲット!」

エリー「後はそれを持っていくだけね」

シャル「よーし、早速……」

ゲルト「あ、あのっ!」

シャル「ん? あ、ゲルト! 無事で良かったよ!」

ゲルト(ああっ! 先程の荒々しいお姿と、今の可愛らしいお姿のギャップからくる魅力!
      やはりこのままでは諦めがつきませんわ!)

ゲルト「先程は助けて下さりありがとうございました!」

シャル「ううん、気にしないで。このタイミングでこれたのは半分偶然だったし」

ゲルト「それでその、品のないお話になるのですが……お二人はどういう関係なんですの?」

シャル「お二人って、あたしとエリー?」

ゲルト「はい!」

シャル「どういう関係も何も、友達だよ」

ゲルト「えっ……? と、友達……それだけですの?」

シャル「強いて付け加えるなら、大切な友達、かな!」

ゲルト(やったあー! やりましたわアンソニー!)

ゲルト「でっ、ではっ、その!」

シャル「うん?」

ゲルト「結婚してください!」

シャル「ぶうううっ! あ、くっ、口からマスケット銃が……」

エリー「げげげゲルトさん!?」

ゲルト「実はえっと……、あなた様のことが……好きになってしまったみたいで……」

シャル「だっ、だからって結婚は唐突すぎるというか、どう突っ込んでいいか分からないレベルだよ!」

ゲルト「そうですか……」

シャル「分かってくれた?」

ゲルト「ええ、分かりました! まずはお互いを知ることから始めませんとね!」

シャル「そういう問題じゃ……」

ゲルト「という訳で、これからお供させて下さい!」

こうして新たな仲間(?)が加わった

新幹線乗り終えてからが予想以上に長くって今目的地に着いた
食事とったらスマフォからパソコンに移るから、その前に一応酉を

――――


ほむら「はあ……」

ほむら(どうしてこうなったのかしら)

ほむら(留置所入りだなんて、こんなパターン初めてよ)

ほむら(爆弾を使えば逃げること自体は可能)

ほむら(でも魔力をこれ以上使うと魔女化しそうだし、無茶はできない……)

シャル「ほむほむ困ってる!」

ゲルト「あの方にそのグリーフシードを渡すおつもりで?」

エリー「そっ、そうです」

エリー(ああ、ついですます調になっちゃうや)

シャル「ほむほむー! 今助けてあげるからね!」

カンカラカン

ほむら「これはグリーフシード? どうしてこんな場所に」

ほむら「……」

ほむら「!!」

ほむら(これ、巴マミのものじゃない!!)

ほむら(これを投げてよこした者は一体どこに……)

シャル「おーい、ほむほむー!」

エリー「ちょっとシャル! そんな風にアピールしても伝わらないわよ!
      文字にして出力するから、何を打てばいいか教えてちょうだい」

ゲルト「筆談だなんてなんだかロマンチックです!」

ほむら(あいつらね! ……というかさっきより数が増えてる。どうなってるのよ)

ほむら(とりあえずソウルジェムの穢れは移しておきましょう)

ほむら(後は……一度に爆弾に巻き込めば)




シャル「わっ! ほむほむがこっちの方見てる! やっほー!」

エリー「ちょっ、ちょっと待って! なんか手に爆弾を持ってないかしら」

ゲルト「あのー。事情は良く分かりませんが、もしマミさんと彼女がお知り合いだとしたら……」

シャル「あ。その可能性は考えてなかった」




ほむら「……」




エリー「ちょっとまずいまずいまずい! 完全に殺す目になってる!」

ゲルト「逃げましょう!」

シャル「うわぁああ!! また失敗ぃいい!?」

ほむら(また逃げられた)

ほむら(でもこれではっきりしたわ。やっぱりあいつらは危険よ)

ほむら(またまどかに接触でもされたらたまったもんじゃないわ)

ほむら(もう魔力の節約だなんてケチなことは言わない!)

ほむら(全力で行くわ!)

シャル「やばいやばいミサイルが雨あられ!!」

ゲルト「町が火の海に……」

エリー「暁美ほむら、完全にきてるみたいね……」

シャル「あああっ! どうしてこんなことに!?」




一方その頃



ワルプルギス「あー、貧血しんど」

ワルプルギス「逆立ちして血液を脳に送らないと」

ワルプルギス「ん? 何あれ流れ星?」

ワルプルギス「ちょっ、近い近い近」

シャル「どうしようどうしようどうしよう!」

エリー「なんかもうブチ切れてるっぽいし正直無理じゃないかしら」

シャル「何かまだ手はあるって! えーと、あー、あれだ! 鹿目まどか!」

まどか「な、何が起こってるの……? こんなの絶対おかしいよ……」

QB「ああ、全く訳が分からない」

まどか「あなたは……? もしかしてシャルロッテやエリーの仲間?」

QB「その表現はあまり的確じゃないかな。でもそんなことはどうでもいい。
    それよりまどか。この惨事を救いたくはないかい?」

まどか「何か方法があるの!? 自衛隊でもお手上げだってニュースでやってたよ!」

QB「一つだけ方法があるよ。まどか、僕と契約して魔法少女になって欲しいんだ!」

まどか「魔法少女?」

QB「恐らく君が想像した通りの存在さ。
    この国の現代科学では解明できない力を使い、不可思議な現象を引き起こす。
    そんな魔法少女になる資格が君にはあるんだよ、まどか」

QB(やべぇラッキーwwwww なんか楽して契約取り付けられそうwwwwwwwww)

QB「さあまどか。君の決断一つでこの町は救われるんだ。
    だから契約を―――」

シャル「助けてまどまどぉおおおお!! あ、なんか白いの踏んだような。まあいいや」

まどか「シャルロッテ!? 無事だったんだ!」

シャル「うん! エリーも無事だよ! 今、分担してまどかのことを探してて……。
      って、そんなこと話してる場合じゃなかった。
      お願いまどか、ほむほむを説得してこの暴走を止めさせて!」

まどか「いやちょっとそれは無理だと思う」

シャル「ですよねー」

シャル「そういえば、あれ? どうしてまどかと普通に話せてるの?」

QB「僕が中継役を引き受けているからだよ」

シャル「いたんだQB」

QB「いたよ、君の足の下に」

QB「それで、一体何がどうなって彼女は暴走してしまったんだい?」

シャロ「全部元はと言えばあたしが悪いの……。あたし、ほむほむと仲良くしたくって、
      でも仲良くするための作戦がどれも上手くいかなくて、気が付いたらこんなことに……」

まどか「事情は良く分からないけど、多分ほむらちゃんが9割方悪いんじゃないかと思う」

シャロ「ううん! 悪いのはあたしだよ! あたしが変なことしたばっかりに」

まどか「……ねえ。どうしてそんなにほむらちゃんなんかと仲良くしたいの?」

シャロ「えっ?」

QB「それは僕も気になるね。君達が魔法少女と仲良くなりたいと考えるだなんて、とても普通のことじゃない。
    一体何が君をそのような衝動に駆りたてるんだい?」

シャロ「あたしはただ……難しい理由とか抜きに、ほむほむのことが好きで……」

まどか「そっか……」

またシャロになってた

まどか「QB。さっき言ってた魔法少女の話、もう一度聴かせてくれない?」

QB「ああ、もちろんだよまどか」

シャル「えっ!? それは駄目! まどまど、それだけは駄目だよ!」

まどか「まず魔法少女は魔法の力でどんなことができるの?」

QB「魔法の力でできることには、正直な話を言えば限りがある。
    でもねまどか。君たちは魔法少女になる契約を結ぶ際に、
    何か一つだけ好きな願い事を叶えることができるんだ」

シャル「ちょっとまどまど! 聞こえないの!?」

まどか「どんな願い事でも叶うの?」

QB「勿論だよ。世界中の富を集めることも、不老長寿も、全て望むがままさ!
    もちろんこの騒ぎを抑えることも容易いことだよ」

シャル「もしかして急にあたしの声が届かなくなったのはQBの仕業!?」

QB(よし! このままいけばワルプルギスの夜を超える大型魔女を生み出せそうだ!)

まどか「分かった。じゃあQB、私魔法少女になるよ」

QB「よく言ってくれたよまどか! さあ、君の願いは何なんだい?」

シャル「駄目だったらぁ……」

まどか「私の願いはね、QB。この世界を、
      シャルロッテとほむらちゃんが仲良くできるような、そんな世界にして欲しいの」

シャル「う、うそっ!? ちょっとまどまど、そんなことの為に!?」

まどか「仲良くしたいと思ってる人と仲良くすることもできない、そんな世界は悲しすぎるから……」

QB「シャルロッテと暁美ほむらが仲良くできるような世界に、か。
    分かった……。よし、おめでとう、まどか!
    君の願いは今、エントロピーを超えて成就―――」


QBの誤算は大きく三つ。
一つ、鹿目まどかがQBの想定していた以上の魔力……、言いかえれば願いを叶える力を持っていたこと
二つ、暁美ほむらとシャルロッテの間に、世界の在り方を大きく変えなければ埋らないほどの、深い溝があったこと
三つ、暁美ほむらとシャルロッテを分かつ溝は、QB自身が作りだしていたこと

世界はQBの予想を遥かに超えるレベルで構成し直された

つまり、どういうことだってばよ

                 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                 |ROBERTA HA DESU!.|

                 |_________|  ミヽ         ヽ彡
    ( ゚∋゚ )    彡          .||         \\ ( ゚∈゚ )//
ミヽ /⌒∨⌒\//         ( ゚∈゚ )|            \⌒\/⌒/
 \ /ヽ  /\/        (⌒\|ミ)            \    〈
     )  ヽ_          /\_⌒ミ              \  ソ⌒ヽ
    /     )         /   ノ∥               |\_!ノ''\\
   / /⌒//        (  ヽ/                /レ'    ゝミ
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 彡                ヽ |\ ヽ               \)
                  ノ ノ ( /               彡ヽ
                 彡/  ヽミ

                    || |  | || 
                   ミ |il  l |∥
                      ○
                   ノ ⌒ ⌒`ヽ

                   |十十十十|        
                   |││││|  ドガッ
                   |││││|
ミヽ        /彡       .|人人人人|           ミヽ         /彡
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