クワトロ「ほうVSシリーズの最新作か」カミーユ「EXVSですね」(252)

カミーユ「やってみますか、大尉」

クワトロ「しかし稼働からもう半年程経っていると聞くが……私にできるだろうか」

カミーユ「前作をやっていたんだから大丈夫ですよ。基本は同じはずですし」

クワトロ「ううむ、やってみるか」

カミーユ「はい」

ID:ZBgNmTN9O

チャリン

カミーユ「どうやら1ライン設定みたいですね」

クワトロ「まあ早朝なら人もあまり来るまい。大丈夫だろう」

クワトロ「さて、まずは機体を選ぶわけだが」

カミーユ「ボクはZにします」

クワトロ「うむ、私は百式で出よう」

Zガンダム:コスト2500

百式:コスト2000

カミーユ「ん、2500?」

クワトロ「ほう、面白いシステムだな。500の違いがどう出るかな」

カミーユ「大尉の機体は2000のままなんですね」

クワトロ「うむ、だがバランスとしては悪くないはずだ」

カミーユ「合計コストは6000ですから……お互い1度は落ちる事が出来ますね」

CPU戦

クワトロ「ふむ、随分画面が小綺麗になったものだな」

カミーユ「最新作という事だけありますね」

クワトロ「さて……まずは武装の確認からか」

『そこだ』ズキュン

ドンッ

クワトロ「ビームライフルに拡散バズーカ……ふむ」

百式【損傷拡大】

クワトロ「ぐっ、だが敵の攻撃がよく当たるな」

カミーユ『落ちろ!』ズギュウ

グイイイッ

クワトロ「むっ、カミーユ。なんだ今の武装は。私の目には尋常じゃない曲がり方をしたように見えたが……」

カミーユ「今の? ああ、ハイメガランチャーですね。段速も誘導も……前作よりも強化されているみたいです」

クワトロ「ううむ、敵のビームもよく曲がる……」

フワフワ

カミーユ『そこっ!』ズギュウ

クワトロ「空中に浮いていても刺さるとは……ううむ」

カミーユ「そういえば、大尉のメガバズーカランチャーはどうしたんです?」

クワトロ『メガバズーカランチャーを使う』

クワトロ「ほう……射出までが随分早くなったものだな」

グイイイッ

カミーユ「大尉、すごい曲がってますよ! それがメガバズーカの誘導ですか?」

クワトロ「いや、どうやらレバー入れで曲げられるようだ。これはなかなか使えそうだな」

カミーユ「へえ、今回も百式は強い機体みたいですね」

クワトロ「うむ。相変わらず体力が低いのが気になるが……」

クワトロ「しかも」

【オーバーヒート】

クワトロ「ううむ。なんだかブーストが短く動きも鈍い気がするな……」

カミーユ『カートリッジ!』カチッ

クワトロ「……カミーユ。君の機体はどうやら軽快に動けるようだな」

カミーユ「そうですかね、多分これがコストの差じゃないですか?」

クワトロ「……」

百式【撃破されました】

Z【撃破されました】

クワトロ「む、そんな間に撃破されるとは」

百式【コストオーバー】

クワトロ「……やはり体力は落ちるか」

カミーユ「大尉、あとはボクに任せておいて下さい!」

クワトロ「しかし、こう敵の攻撃の誘導が強いと……」

百式【もう持ちません】

カミーユ「なにやっているんです、大尉!」

クワトロ「くっ、私の腕も落ちたものだな……」

カミーユ「まだ耐えて下さい!」

クワトロ「う……むう!」

CPUをする事数戦

カミーユ「……ふう、なんとかなりましたね大尉」

クワトロ「うむ……」

クワトロ「しかし私はほとんど活躍出来ていないな。君に頼りっぱなしだ」

カミーユ「そんな事ありませんよ、大尉のメガバズーカだって強力じゃないですか」

クワトロ「今の私にはそれくらいしか強さが見出だせないのだがな……」

6面レグナント戦

カミーユ「くっ……やばいですよ大尉! こいつ!」

クワトロ「さすがに大型MAだけあるな、強い」

残コスト:1500

カミーユ「もうお互いおちれませんよ!」

クワトロ(このままでは……)

シャニ「……」スッ

キラ「……」スッ

クワトロ(む?)

チャリン

チャリン

クワトロ(先ほどから見ていた少年たちか。これは)

ピーピーピー

【未確認機体接近中】

カミーユ「……どうやら乱入みたいですね」

クワトロ「そのようだな」

テレレレ~
ザンッ

Z【2500】
百式【2000】
VS
ストライク【2000】
フォビドゥン【2000】


クワトロ「向こうは2000コンビか」

カミーユ「……前作にいた機体はともかく、新しい機体は対策がわかりませんよ」

クワトロ「やるしかあるまい。前作のセオリーを思い出しつつ対応するんだ」

カミーユ「となると……」

クワトロ「開幕はLストライクの砲撃に警戒しろ」

カミーユ「ですね」

キラ『このっ!』ズキュン

カミーユ「……くっ!」

Z【損傷軽微】

シャニ『もらったぁ』ビシッ

クワトロ「やる……っ! なんだこの誘導は!」

カミーユ「大尉、Lの砲撃なんてほとんど飛んできませんよ!」

クワトロ「ううむ……開幕で放ったチャージ1発のみとは……」

カミーユ「距離だけ詰められて、何も出来ていませんよ!」

クワトロ「くっ、敵の弾幕が濃い!」

キラ『IWSPを!』

カミーユ「なんだ、この武装は……!」

シャニ『もらったぁ』バスッ

キラ『これで!』バスッ

Z【撃破されました】

百式【撃破されました】

クワトロ「あの連装砲が厄介だな……」

カミーユ「くっ、何がなんだかわからないままヤられてますよ!」

クワトロ「こちらの攻撃がまったく当たらん……!」

シャニ『落ちろっ』

クワトロ「やはり体力の無い私を狙ってくるか……」

カミーユ「大尉!」

クワトロ「心配するな、百式には復活が備わっている。これで何とかしてみせる!」

カミーユ「頼りにしてますよ、大尉!」

クワトロ「ふっ……任せておけ」

クワトロ『まだだ、まだ終わらんよ』

クワトロ「ここからが私の真骨頂だ!」

百式【ボロッ】

百式【ヨロヨロ】

クワトロ「……」

カミーユ「大尉! もっと必死に動いて下さいよ!」

クワトロ「ち、違う……これは……ええい、メガバズーカを使う!」

百式【パラパラパラッ】←バルカン

クワトロ「……」

カミーユ「大尉っ! 遊んでる場合じゃないでしょう!」バンッ

クワトロ(これが若さか……)

クワトロ「……完敗だったな」

カミーユ「ですね」

カミーユ「なんですか、復活してからの大尉の動き! まるで別人でしたよ……」

クワトロ「カミーユ、それはだな……」

アムロ「待てカミーユ。そう責めてはいけない」

クワトロ「……アムロ」

カミーユ「アムロさん……いつからそこにいたんですか」

アムロ「先ほどの戦いが始まってからかな。後ろで見させてもらっていたよ」

カミーユ「……別に責めているわけじゃありませんよ。ただちょっとイライラして」

クワトロ「恥ずかしい戦いを見られたな」

アムロ「仕方がないさ。今作の仕様に慣れていない動きだ、よくわかるよ」

カミーユ「……それにしたって最後の大尉の動きは」

アムロ「百式もまた仕様が変わったからな。復活に関しては前作と比べ弱体化したと言っていいだろう」

カミーユ「……」

クワトロ「ふむ、そんなに違うモノなのかな?」

アムロ「乗っている本人が一番わかるんじゃないのか。機動力、武装の劣化、更には格闘も弱体化する」

カミーユ「そんなに……。大尉」

クワトロ「む?」

カミーユ「すいません、事情もよく知らずに大尉ばかりを責めてしまい」

クワトロ「……いいんだ、気にしていない」

カミーユ「しかもちょっと台まで叩いてしまって、本当にすいません」

アムロ「カミーユ、間違いは正せばいい。次からは気をつけるんだ」

カミーユ「はい」

クワトロ「アムロ、君はかなりこれを知っているようだな」

アムロ「ああ、それなりにな。二人がよければ俺が戦い方をアドバイスをしよう。知っておいた方がいい情報だけでもな」

カミーユ「いいんですか! お願いします」

クワトロ「君の力を借りるとはな……」

アムロ「とりあえず、分かりやすい所から説明していこうか」

アムロ「まず、今回は全ての武装の誘導や弾速が上がっているのに気付いたはずだ。被弾の多さでそれはわかるだろう?」

カミーユ「……でもボクたちの攻撃はほとんど当たっていませんでしたよ?」

アムロ「ちゃんと避け方があるのさ。二人に共通して言えるのは、前作までの動き……空中に浮いてフワフワしている時間が多い事だな」

クワトロ「やはりアレが悪かったのかな?」

アムロ「よく攻撃が刺さっていただろう?」

クワトロ「ならどうすればいい?」

アムロ「基本は着地出来る時に着地をする。なるべく高く飛ばずに、な」

カミーユ「空中でフワフワするなって事ですか?」

アムロ「近付くまでは、小まめなジャンプと着地を繰り返すのが無難だろうな」

クワトロ「なるほど、敵の動きに多少違和感を感じたが……言われてみればそれだったか」

アムロ「さらにもう一つ。今回は着地した時の残りブースト量によって硬直時間が変わるんだ」

アムロ「特に、ブースト0で着地した場合はオーバーヒートと言って一番隙が大きくなるんだ」

アムロ「初心者は特にこれが多い」

カミーユ「……待って下さい。でもさっきの機体、空中にいようが着地しようがどんどん弾を当てられましたよ?」

アムロ「ああ、あれは……そういう武装なんだ。フォビドゥンのメイン、ストライクのIWSPのサブ射撃等……」

アムロ「当てやすい武装の筆頭さ」

クワトロ「くっ、百式にそんな武装があってもいいだろうに!」

カミーユ「落ち着きなさいよ、大尉……」

アムロ「あまりこうは言いたくないが、百式は比較的低い評価を受けている機体なんだ」

クワトロ「なん……だと」

アムロ「低体力、復活の劣化、武装も悪くはないが特別に優れているわけではない」

カミーユ「でも評価が全てじゃありませんよ!」

アムロ「逆に、Zは同コストの中では高い評価を受けている」

アムロ「相手にいたフォビドゥンなんかは、2000コストの最高位……とまで」

クワトロ「ふっ、ならば負けても仕方あるまい」キリッ

カミーユ「大尉……」

アムロ「まあ、言いたい事もわかるがな」

カミーユ「えっ?」

アムロ「相手の階級を見ても、初心者のカミーユたちが負けるのは仕方がないさ」

カミーユ「階級、ですか?」

アムロ「ほら……」

キラ【少尉】
シャニ【少尉】

クワトロ「少尉?」

アムロ「今回はICカードで成績が残り、腕前が階級で表されるんだ」

カミーユ「へえ、面白そうシステムじゃないですか」

アムロ「……一部の人間にとってはな」ボソッ

カミーユ「え?」

クワトロ「……」

アムロ「何でもないさ、話を続けよう」

クワトロ「アムロ、今の言葉だが」

クワトロ「君はこのシステムをあまり歓迎していないようだな」

アムロ「……そこは拾うな、クワトロ大尉」

カミーユ「どういう事ですか……?」

アムロ「……ついでだ。話しておこう。さっきICカードで成績が残ると言ったな」

アムロ「階級もそうだが、勝率も残る」

カミーユ「まあ、カードならそうでしょうね」

アムロ「じゃあ考えてみるんだカミーユ。勝率のいいカードと悪いカード、君が持っているならどっちのカードがいいと思う?」

カミーユ「そりゃあ……」

クワトロ「勝率が多いにこしたことはないだろうな」

カミーユ「普通はそうでしょうね、そのためのカードなんですから」

アムロ「カミーユ、その勝率を上げるには?」

カミーユ「……勝てばいいんでしょう?」

アムロ「ふむ、カミーユ。君は先ほどの二人にリベンジしてみるつもりはあるかな」

カミーユ「ええ、まだまだ負けるかもしれませんけど、練習だと思えますから」

アムロ「……昔まではそれでよかったんたが、な」

カミーユ「え?」

アムロ「じゃあカミーユ、君がカードを持ったとして……さっきの二人に挑んでみたとしよう」

アムロ「当然、すぐには君は勝てない。それまでに負け数が増え……」

カミーユ「!」

クワトロ「なるほど、初心者はただ勝率を落とすしかない、か」

アムロ「今回は勝率が残る、それを気にする人間が多いという事さ」

クワトロ「ふむ……なるほどな。場合によっては初心者狩りも横行するわけか」

カミーユ「じゃあさっきの二人も……!」

カミーユ「修正してやるっ!」

アムロ「ま、待てカミーユ。落ち着け」ガシッ

カミーユ「はなして下さいっ!」

アムロ「今回は狩りなようで狩りじゃない! 少し考えればわかるだろう!」ググッ

カミーユ「なぜです!」

アムロ「……いいかカミーユ。この店の設定は1ラインだ、前作をやっていればこの意味がわかるだろう」

カミーユ「それは……」

アムロ「それに、一応彼らはカミーユたちがやられそうになるまで後ろで見ていた。露骨な狩りとは言えない」

アムロ「まあ、初心者が終わるまで待つのもマナーだとは思うが、1ラインの環境だ。そこまで言っては自己中心になる」

クワトロ「互いに言い分があり、戦っているという事だな」キリッ

カミーユ(負けたくせに……偉そうに)

カミーユ「ならどうすればいいんです!」

アムロ「2ライン以上で設定されている店や、初心者台がある店を探すしかないだろう」

アムロ「今回はかなりラインが絞られていて……4ラインの店はほとんど無いが、な」

クワトロ「ううむ……」

アムロ「……と、向こうが空いたみたいだな」

カミーユ「大尉、練習しましょう!」

クワトロ「……そうだな」

アムロ「ああ、それがいい。俺もアドバイスをしながら後ろでみていよう」

カミーユ「……よしっ!」

カミーユ「せっかくだからカードを買いましょうよ」

クワトロ「……300円、こんなものか」

カミーユ「買いますね」チャリン

ハロ柄

クワトロ「ほう、デザインがちゃんとあるみたいだな」

アムロ「5種類だったかな。今は特別ICカードもあるみたいだが……まあ気分の問題さ」

クワトロ(ほう、このジオン柄のカードがなかなかいいな)チャリン

クワトロ(なあに、ひけるさ。私だってニュータイプのはずだ)チャリン

クワトロ「ふっ」チャリン

白黒ガンダム柄

クワトロ「はああぁっ!?」

カミーユ「!」ビクッ

アムロ「……落ち着けクワトロ大尉。ゲーセンで大声はいけない。マナーだぞ」

クワトロ(……なぜよりによって)ブツブツ

カミーユ「みっともないですよ、大尉」

クワトロ(……気分の問題、か)

アムロ「後でモバイル登録をすれば、名前や称号、タッグなどが組める」

アムロ「まあそこは後で調べてみてくれ」

カミーユ「よおし……」ピピピピッ

クワトロ「ふむ、気分は出るなやはり」ピピピピッ

アムロ「機体はどうする?」

クワトロ「やはり私は百式だ」

カミーユ「ボクはZで行きます」

アムロ「ふむ……ああ、二人とも。絶対頭に入れておいた方がいい事を一つ」

アムロ「覚醒は絶対に使うんだ」

カミーユ「覚醒ですか?」

アムロ「ああ、武装弾数、ブーストの回復。更に全覚醒なら攻撃を抜けてやり過ごす事が出来ると……前々作のアレと思ってくれればいい」

クワトロ「全く同じと考えていいのだな?」

アムロ「いや、今回はゲージ半分で覚醒する場合……攻撃抜けが出来なくなっている」

アムロ「一番違う部分はそこだけかな」

カミーユ「とにかくやって行くうちに慣れますよ!」

アムロ「そのいきだ、カミーユ」

プレイ中

アムロ「……そうだ、フワフワよりも細かいジャンプで」

アムロ「それはステップを挟んで避けるといい」

カミーユ「なんだか慣れてきましたよ!」

クワトロ「そうだな、こうなると対戦相手が欲しい所だが……」チラッ

アムロ「おいおい、俺一人じゃあ対戦は出来んよ。相方でもいれば……」

スッ

ロックオン「よっ、来てたんだなアンタ」

アムロ「ああ、君か……」

クワトロ「むっ? アムロ、彼は一体誰かな?」

アムロ「このゲーセンで知り合った、友人さ」

カミーユ「へえ、アムロさんにそんな人が出来るなんて意外ですね」

アムロ「よせよカミーユ。今回はカードで名前が出るからな、相手の確認がしやすい分ゲーセンで仲間が増える事も多いんだ」

クワトロ「ほう……それが君か」

ロックオン「よろしくさん、お二人っ」

カミーユ「……いい人そうですね」

アムロ「常識のない人間とは付き合わんよ」

クワトロ「君もやるのかな?」

ロックオン「ええ、まあそこそこに」

クワトロ「ならばちょうどいい。私と模擬訓練をお願い出来るかな」

カミーユ「大尉……!」

アムロ「ロックオン、よければ一緒にやらないかな?」

ロックオン「ああ、大丈夫ならいいけどさ……」

カミーユ「頑張りましょう大尉!」

クワトロ「うむ、やってみるさ」キリッ


反対側

ロックオン「アムロさんよ、あの二人まだビギナーだろ?」

アムロ「練習中さ、お手柔らかに頼むよ」

ロックオン「了解。そこそこに、狙い撃つぜ」ピピピピッ

アムロ「さて……どうかな、二人とも」ピピピピッ

バーニィ「マスターっすかwwwwwザクマシンガンとグレネードで遊んであげますよwwwwww」



バーニィ「……グレネード当たらねぇ……マシンガンしょべぇ……」

すまぬ>>133の続きから


νガンダム【3000】
ケルディム【2500】
VS
百式【2000】
Z【2500】

クワトロ「ふむ、アムロは高コスト機か」

カミーユ「あの人の機体は2500ですね」

READY……

カミーユ「作戦はどうします?」

クワトロ「……どうだろうな。お互い1落ちできるとは言え、コストオーバーの影響はかなりのはずだ」

クワトロ「戦いとは非情なものだ、2500機を狙うぞカミーユ」キリッ

GO!

ロックオン『狙い撃つぜ』バスン

百式【損傷軽微】

カミーユ「っ! なにやってるんです! 開始1秒で被弾する奴があるかよ!!」

クワトロ「……」

クワトロ「あの武装はなんだ……」

カミーユ「大尉、ガンダムが来ますよ!」

アムロ『フィンファンネル!』ピシュシュシュ

カミーユ「ぐっ……当たる、こいつ! 誘導が強い!」

クワトロ「落ち着けカミーユ。おそらく浮上の動きのみでは刺さるのだろう、動き回るんだ!」

カミーユ「く……」

クワトロ「見たところ、アムロの機体の武装はほぼ変わっていないようだ。冷静に対処しろ、カミーユ」

アムロ「やるなシャア、だが……これなら!」

アムロ『防げるか!』ビシャッ

クワトロ「あれは……バリアか!」

クワトロ『やらせん!』ズキュゥン

アムロ『へああああっ!』ボコボコ

クワトロ「ぐっ……やはりビームは通じんか!」

カミーユ『まだぁ!』ボコッ

クワトロ「カミーユ、助かる!」

カミーユ「大尉、射撃は通さなくても格闘は通るようです!」

クワトロ「うむ……やってやるさ」

クワトロ(ふふっ、先ほど覚えた私の新技で……な)

アムロ「まだバリアは終わっちゃいない! もう一発だ!」

アムロ『うおおっ!』

クワトロ「その手はくわん、くらえ」

クワトロ『やらせるかっ!』特格

アムロ「飛んだ!」

クワトロ「迎撃に使わせてもらう!」

カミーユ「大尉、さすがです!」

クワトロ「ふっ……」ドヤ

ハロ『シールドビットテンカイ、シールドビットテンカイ』ビシュッ

百式【ガキン】よろけ

クワトロ「はああああっ!?」

アムロ「シャア、奇声は止めろと言っただろ!」バンッ

カミーユ「アムロさんだって、台は叩くもんじゃありませんよっ!」バンッ

ロックオン「……こんなゲーセン、俺は嫌だね……」ハァ

対戦後

クワトロ「……つまり、あれは君の援護だったのか」

ロックオン「シールドビットは何でも攻撃を防ぐんだよ、まあ溜まるまでの凌ぎが難しいんだけどよ」

アムロ「さすが、いい援護だったよ」

カミーユ「……対人はやはり違いますね」

クワトロ「正直、なんの練習にもならなかったな」

アムロ「いや、そんな事はない。あの格闘迎撃はいい動きだった」

ロックオン「まだ始めたばっかでアレが出来るなら……たいしたもんだよ、うん」

クワトロ「しかし勝てないのではな……」

アムロ「そこは練習あるのみさ。ゲーセンに行かなくても敵の武装の把握をするとか、方法はいくらでもあるはずだ」

カミーユ「武装と言えば、そちらの方のあのビームは?」

ロックオン「ん、ああ。俺のは長距離用のライフルなんだよ、弾速はピカイチ。まあ緑ロックでデタラメに撃っても当たらないけどな」

クワトロ「……一番最初のアレは?」

ロックオン「開幕射撃に当たるのは、まあ初心者の通る道って、ね」

アムロ「少しでも横に動けば当たらないんだが。大尉たちに教えるため、彼はあえて撃ったんだろうな」

クワトロ「理不尽に慣れるのも必要だと言う事か」

カミーユ「……ですかね」

クワトロ「……カミーユ、行くぞ」

カミーユ「行くってどこにですか?」

クワトロ「今の我々では到底敵わん。場所を変えて練習だ」

カミーユ「……はい!」

アムロ「大尉、何かあった時は言ってくれ。出来るだけ俺も協力するよ」

ロックオン「初心者狩りだけには注意、ってね」

クワトロ「すまんな二人とも。では、失礼するよ」

……。

二週間後。

同じゲーセン

クワトロ「ふっ……特訓の成果を見せてやる」

カミーユ「あれから結構練習しましたよね!」

クワトロ「幸か不幸か、対人の機会はほとんど無かったが……まあ何とかなるだろう」

アムロ「ん、二人とも来たのか」

クワトロ「アムロか」

アムロ「どうだい調子は?」

カミーユ「まあまあですね、あれから随分慣れてきましたよ」

クワトロ「うむ、カミーユとはタッグも組んだしな。これで勝てるさ」

アムロ「そうか……。でも今日の設定はシャッフルだぞ大尉」

クワトロ「シャッフル、だと?」

カミーユ「一戦毎に組む相方が変わるアレですよね?」

アムロ「ああ、一人でゲーセンに来ている人間にも入りやすい。反面相方がいる人はやりづらさもあるだろうが……」

ワイワイ

クワトロ「なるほど、今日はやけに人がいると思えばそういう事か」

アムロ「ん……ちょうど二人分空いたみたいだぞ」

カミーユ「勝ったのは、Wガンダムとグフカスタムですかね?」

アムロ「ああ、シャッフルで1000コストは特に珍しいんだが……あのグフは上手いよ」

クワトロ「……私がやろう」チャリン

クワトロ【上等兵】ピピピピッ

カミーユ「……しかし、大丈夫ですかねアムロさん」

アムロ「ん?」

ヒイロ「……」

カミーユ「大尉の隣に座ってるウィングの人……大佐じゃないですか。その、大尉の腕では……」

アムロ「シャッフルだからそこは気にする必要は無いさ。階級分けされているゲーセンもあるようだが、特にここでは関係ない」

アムロ「それに、最低限の動きと体力合わせが出来れば大丈夫だろう。大佐の彼が敵になるか味方になるかもわからない……」

アムロ「それがシャッフルの醍醐味さ」

カミーユ「大丈夫ならいいんですが……」

アムロ「お、始まるみたいだぞ」

グルグルグル

クワトロ【上等兵】・百式【2000】
ヒイロ【大佐】・Wガンダム【3000】
VS
ノリス【大佐】・グフカスタム【1000】
シロー【少尉】・Ez-8【1000】


ヒイロ「……よろしく頼む」

クワトロ「こちらこそ」

アムロ「上手い具合に大佐が別れたな」

カミーユ「でも相手は1000コストコンビですよね」

アムロ「普通に考えればこちらが有利な組み合わせだが……さあ、どうなるかな」

アムロ「大尉、先落ちは厳禁だからな」

クワトロ「わかっているさ」

カミーユ(……本当に大丈夫かな)

ノリス『はっはっは!』ガガガガガガガガガ

クワトロ「ぐっ……!」

シロー『くそっ、落ちろっ!』ボンッ ボンッ

クワトロ「うおおお! なぜあの弾が当たるのだ!」

百式【もう持ちません】

ヒイロ「……」

Wガンダム【損傷軽微】

カミーユ「言わんこっちゃない……」

アムロ「ワイヤーとガトリングで攻めるグフ、Ez-8の180mmキャノン……うまい具合にやられてるな」

百式【撃破されました】

ヒイロ「……」

Wガンダム【任務了解、内容……】

Wガンダム【味方機の護衛に付く↓↓】

ヒイロ「……」

アムロ「0落ち作戦に切り替えた……というより最初からそう動いていたみたいだな、彼は」

カミーユ「大尉は当たりすぎですよ……」

クワトロ「くっ、やらせん!」

ノリス『はっ!』ビヨン

ノリス『はっ!』ビヨン

アムロ「頼みの特格闘もワイヤーで逃げられる、か……」

ロックオン「慣れてないとあの動きは狙い撃てないからねぇ」

アムロ「ロックオン……来てたのか」

ロックオン「……あっ」

百式【撃破されました】

カミーユ「……と言う間に2落ちですね」

ヒイロ『終わりだ』グルグルグル

シロー『アイナー』

グフ『うおおっ!』

ロックオン「お、ローリングで2枚抜きとはやるねぇ」

アムロ「3000の攻撃で相手もコストは減っているが……」

Wガンダム【もう持ちません】

百式【もう持ちません】

ロックオン「お互い覚醒無しでこれは痛いね」

クワトロ『まだだ、まだ終わらんよ!』

カミーユ「ああっ……大尉、逃げて!」

クワトロ「うむ……あとは任せるぜ!」

ヒイロ「……了解」

アムロ「だが……」

ロックオン「相手が相手だから、ねぇ?」

>>235
> クワトロ「うむ……あとは任せるぜ!」
ちょっと待て

>>236
ぜ× ぞ○


ノリス『はっ!』ビヨン

ノリス『はっ!』ビヨン ガガガガガガ

クワトロ(ワイヤー2回からのガトリング……この距離なら凌げる!)

百式【覚醒】ピシュゥン

カミーユ「大尉、それなら逃げ切れます、頑張って!」

ロックオン「……いや」

ノリス『怯えろ! 竦め!』ピシュゥン

ノリス『はっ!』ビヨン

ノリス『はっ!』ビヨン

ガガガガガガガガガガガガガガガ

ガガガガガガガガガガガガガガガ

クワトロ『なんだと、私が……!』

ロックオン「まあ、よくあるパターンだわな」

クワトロ「……」

アムロ「あれがグフの強みさ。覚醒を上手く使えば、ああいう追い込みが出来る」

ヒイロ「……」ギロッ

クワトロ(な、なに……少年、怒っているのか)ブルッ

ヒイロ「……」


ヒイロ「すまない、俺のミスだ」

クワトロ「ほ、ほう。うむ」

ヒイロ「……」ツカツカ


アムロ「彼に非はなかった、それはわかるな大尉」

クワトロ「……」

デュオ「ヒイロは参戦できるだけいいよなー!ウインドの野郎も解禁予告きたし羨ましいぜ!」

ヒイロ「・・・デュオ、オレを殴れ。全力でだ。」

アムロ「階級でどうこう言うつもりはないが、明らかに自分の動きで足を引っ張ったんだ。それでも謝る、彼はいい人間さ」

カミーユ「マナーって大事なんですね」

アムロ「そういう人間ばかりなら、まだ救いようもあるんだが、な」

アムロ「シャッフル故に煽りプレイが多いのも事実だ。階級のせいで露骨に初心者は嫌われる傾向もある」

ロックオン「俺があんまり言える事じゃないけどさ、特定の機体が相方になるのを嫌う人間もいる。まあ、カードと勝率のせいでかね」

カミーユ「?」

ロックオン「ああ、俺の機体はシャッフルじゃあやりにくいのさ。そういうのも含めてのシャッフルだけど……まあ、ね」

やめてよね、ゴキブリとカメムシが僕に勝てるわけないだろう

アムロ「大事なのは、初心者でも上級者でもマナーを守るという事さ」

アムロ「晒し合いや初心者狩り、罵声や煽りプレイ……正直VSユーザーの態度はあまりよくは無いのが現状だ」

アムロ「だが、ゲームである以上楽しまなければ損だ。金を払ってストレスを溜める事は無いだろう、大尉?」

クワトロ「……うむ」

アムロ「そのためにもみんながみんな、余裕を持って楽しむのが大事な事さ」

ロックオン「ま、仲良くやろうぜってね」

クワトロ「大事なのは人の心……か」

アムロ「ああそうだ。思いやる心でゲームをすれば、多少は平和な世の中になるさ」

クワトロ「……ふっ」ニヤリ

カミーユ「大尉、台空きました!」

クワトロ「よし……やってやるさ!」

ロックオン「頑張ってよ、大将!」

クワトロ「ふっ、この高揚感……これが人の心か。アムロ、私は今このゲームをとても楽しんでいる」

アムロ「クワトロ大尉……」

クワトロ「ふっ……」


東方不敗「どれ、遊んでやるとするか」チャリン

シャニ「まとめてやっちゃうよ~」チャリン

アムロ「ぁ……」

百式
ガンダム
VS
マスターガンダム
フォビドゥン


カミーユ(……この90秒後、ゲーセンを飛び出したクワトロ大尉のサングラスからは刻の涙が流れていたのをボクは知っています)

アムロ(今思えばこれがキッカケだっただろうか……)


クワトロ・バジーナがシャア・アズナブルとなり地球にアクシズを落とすのは、このシャッフルマスターフォビ事件から3日後の事だった。


途中退席で、グダった。

もう少し色んなキャラとシチュエーション書くつもりだったけど、疲労のため。

今回はもっと同じ機体ばかりよく見るのでちょっと悲しい……。

初心者さんも上級者さんもマナーを守って仲良くね、なお話でした。

シン「でまたオレの出番はないのかよちくしょおおおおお!!」

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