モバP「俺がタイムスリップ?」 (234)

P「ふー、ライブツアーも大成功だったしやっと一息つけたな」

P「今日も仕事がんばるぞー」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1380275677

ガチャ


P「おはようございます!」

ちひろ「!」

P「どうしたんですか?そんな幽霊でも見るような顔して……」

ちひろ「……Pさん?本当にPさんなんですか……?」

P[いや、俺以外の誰に見えるんですか?」

ちひろ「Pさん……」

P「ちひろさん……?」

ちひろ「ぐすっ、もう会えないとおもってたんですよぉ……!ひっぐ」

P「!?」

P「ちひろさん!?どうしたんですか!?突然泣き出して……」

ちひろ「だって、だって……ひっく。うえぇぇん!」

P(え?え?なにこれ?どういうこと?)

P(事務所にいつも通りに来ただけなのに、ちひろさんがマジ泣きして……!?)

P「とりあえず、落ち着いてください!俺はどこにも行きませんし、ここにいますから!」

P(とりあえず、ちひろさんが落ち着くのを待とう……)


---10分後

P「落ち着きましたか?

ちひろ「はい。恥ずかしいところを見せてしまいました……」

P「いえ、大丈夫ですよ」

P「それよりも何があったんですか?教えてください」

鬼や悪魔すら恐れるちひろが泣くなんてただ事じゃない

ちひろ「それはこっちが聞きたいことですよ!」

ちひろ「半年もどこに行ってたんですか!?」

P「!?」

P「え、どういうことですか?それは……」

ちひろ「この半年間どこに行っていたのかと聞いているんです!」

---

P(とりあえず、ちひろさんの行った事をまとめてみる……)

P(イタリアツアーが終わってすぐに俺は無断欠勤を始めたらしい)

P(連絡も取れず、大家さんに頼んで開けてもらった俺の部屋はもぬけの殻)

P(その後、俺は消息不明。そして半年の月日が流れ、今日突然戻ってきた)

P(捜索願いやチラシも配ったが、有益な情報はゼロ。事件に巻き込まれた可能性も視野に警察も調べてくれたらしい)


P「どうなってるんだよ……」

P「ちひろさん、俺は何一つ嘘はつきません」

P「だから、これから言う事も信じてくださいね?」

ちひろ「……はい」

P「正直、何もわかりません」

P「普通に家に帰って、寝て起きて出社しただけです」

ちひろ「……嘘ついてる顔じゃないですね」

P「当たり前です」

ちひろ「……わかりました。とりあえずみんなにはきちんと説明してください」

ちひろ「すごく心配してたんですから……」

P「……」

放置から帰ってきたのか

なるほど、チャットが送られてきたのか

カムバックボーナスはちひろの泣き顔ですね、分かります

イタリアツアー後ってことは、雫とかすげー泣いたんだろうな…

ガチャ

早苗「おっはよーう!今日もいい朝だね!お姉さん頑張っちゃうよー!」

P「おはようございます」

早苗「あ、P君おはよーう!」


早苗「……」すたすた

早苗 くるっ すたすた


P「?」

早苗 じー

P「何ですか?」

ぱーん!


P「おうふっ!!」


早苗「えっ?えっ?」

P「いきなり平手とはまた、随分な挨拶ですね……」

早苗 だっ


P「ちょっと!?早苗さん、どこいくんですか!?」

ガチャッ!

P(いきなり平手をくれたと思ったら、外に出て行っちゃった……)

これは良い設定
期待

よく事務所潰れなかったな

早苗さんは感情表現がヘタクソだからちかたないね。

P「とりあえず、早苗さんを追いかけます!!」

ガチャ!

たったった

P(くっそ、一体どっちに行ったんだ!人通りが多くて先が見えない……!)きょろきょろ

「……Pチャン?」

P「……え?」

みく「……Pチャンなの?本当に……?」きょとん

P「みく……?」

みく「ずっと……どこ行ってたの?」ぐいっ

P(うつむいて、袖を掴んで……)

P(ここで泣かれるのはちょっとまずいな……)

P(でも、早苗さんも追いかけなくちゃ……)

P「ちょっといろいろあってな……」なでなで

みく「Pチャンの手、本物だぁ……」にこっ

みく「おかえりなさい、Pチャン!」

P「ああ、ただいま」

みくにゃんマジ天使

10年くらいすっ飛ばした奴もみたいなぁ

設定よすぎ
期待

P(意外と落ち着いてるな……。ちょっと予想外だ)なでなで

P「みく。詳しい話はまた後でする。ちょっと急いでてな……」

P「先に事務所で待っててくれないか?」

みく「……え?」

P「ダメか……?」

みく「Pチャン、またどこかいっちゃの……?」ぐいっ

P「どこへも行かないよ、約束する」

みく「そっか……」

みく「……」

P「みく?」

ぱっ

みく「絶対約束にゃんだからね!嘘ついたらハリセンボンのますからね!」

P「みく……」

みく「先に事務所でまってるにゃ。早く行った、行った!」

P「ありがとう!」たったった





みく「……早く帰ってきてね、Pチャン」くすん






期待期待期待

むふふ…

外を走り回って数十分、いや、一時間以上は経った。
それでも俺は早苗さんを見つけることができなかった……。


P(もしかしたら、事務所に戻ってるのかもしれないな……)

P(急いでいたせいで携帯も事務所においてきちゃったし……)

P「一度、事務所に戻ろう。そうしたら携帯に連絡入れるくらいはできるしな」

ガチャ

P「ただいま戻りましたー」

ちひろ「おかえりなさい。汗だくですね?」

P「ずっと走り回ってましたから……」

P「それよりも、早苗さんから連絡ありましたか?」

ちひろ「ああ、それならさっき」

ちひろ「今日はこのまま現場に入るから事務所には戻らないって電話がありました」

P「そうですか……。よかった……」

ちひろ「明日、きちんと話してくださいね?」

ちひろ「あと、みくちゃんにも声かけてくださいね?」

ちひろ「『Pチャンが来るまで待つの!』って、お仕事ぎりぎりまでPさんのこと待ってたんですから……」

P「わかってますよ。とりあえず、二人には留守電入れておきます」

P「ところで、聞きたいんですが……」

P「もう、みんなには俺が戻ってきたこと伝えましたか……?」

ちひろ「その件については少しお話があります……」

とりあえず今日はここまでです。

ご拝読ありがとうございました。
次回更新予定は明日の夜です

おつー
おもしろそう

みくにゃん可愛い



にゃ

久しぶりにログインしてみた状態か

765の方に現行で同じタイトルのあったなーなんて考えてたら全く毛色が違った

いいね、わくわくする

みくにゃんが健気過ぎて感動しました
一生みくにゃんのファンでいます

これは期待


出だしでここまでわくわくさせる才能に嫉妬

期待!

みくにゃんが可愛くて悶えそうなのでみくにゃん迎えてきます

超期待
みくにゃん可愛すぎて僕の血圧急上昇

コンコンコン ガチャ

P「失礼します」

社長「P君か久しぶりだな。話はちひろ君から聞いていたのだが……」ちらり

ちひろ「……」

P「……」

社長「どうやら君の言葉にも嘘はなかったようだな」



P「社長…」

社長「ああ、何も言わなくてもいい。君の処遇についてはまた別の機会に話そう」

社長「それよりも優先事項がある。本来は上の私達でなんとかしなければならないことなのだがね」


社長「君には……」

社長「この事務所を建て直して欲しいんだ」


P「……どういうことですか?」

遅くなりましたが、このSSは本編?モバマスとの設定との食い違いがあります

その点にご注意ください

モバマス自体設定薄いから大丈夫じゃない?

SSなんて好きなように書いていいのさ

期待

社長「君には、この事務所の現状について話しておかなければならないね」

社長「正直なところ、いろいろと芳しくはないのだよ」

P「それは経営面でのことでしょうか?それなら、私にできることは微々たるものかと思うのですが……」

社長「まぁ、まずは話を聞いて欲しい」

社長「君が一番理解しているとは思うが、この事務所は君に頼りすぎていた」

社長「所属アイドルのプロデュース、マネジメントにスカウト、営業業務……」

社長「そんな君がある日突然いなくなった」

社長「その穴はとてつもなく大きいものだった」

社長「事務所の経営面への影響もだが、それ以上に所属アイドルへの影響においてはそれが顕著だった」

社長「ちひろくん」

ちひろ「はい」

ドサドサ

ちひろ「Pさん、これは半年間の業務記録とアイドルについての資料です」

P「こんなにたくさん……」

ちひろ「それだけしなければならないことが多かったんです。Pさんの穴を埋めるためには……」

社長「私やちひろ君、あとは私の知人に頼んで何とか業務を回す事はできた」

社長「君が残してくれた企画と資料もあったからね」

社長「だが……」

社長「多くのものが壊れてしまった」

社長「心に傷を負ったものもいる、離れていった取引先もいる」

社長「そして……」

社長「事務所を離れる事になったアイドルも……」

P「!」

P「一体、どういう事なんですか!?」

社長「全ては現場管理の不備。つまりは経営者たる私の責任だ。君に責任はない」

社長「つい2ヶ月前の話だ。経営に行き詰ったこの事務所へ、大手のプロダクションから引き抜きの話があった」

社長「そのアイドルは事務所を救うために自らこの事務所を離れた」

社長「結果として、その移籍金で事務所は存えることができた……」

ちひろ「現場の詳細については後で私からお話します」

社長「ありがとう」

社長「君が不在だったことについて、またアイドルとの再会については慎重にいかなければならない」

社長「君は事故に巻き込まれ、半年間意識不明だったということにしておく。納得のできる理由が彼女達には必要だ」

社長「そして、彼女達にはその旨を伝える」

社長「だが、一斉に君に会いにこられたのでは現場が破綻してしまう」

社長「彼女達のケアを含めてね」

社長「だから、こちらからスケジュールの合間に君との時間を設定させてもらう」

P「……わかりました」


社長「君にはまた負担を掛けてしまう。本当に申し訳ない」

P「いえ、大丈夫です。気になさらないでください」


社長「ありがとう」


---

P(というわけで、今後の身の振り方が定まった。
事務所のアイドル達との再会についても考えなければならない。


俺としては昨日ぶりなのだが、彼女達には半年間の空白がある。

正直、不安もあるがするべきことは多そうだ。)

P「とりあえず、資料には目を通しておきます。その後、お話を聞いてもいいでしょうか?」

ちひろ「もちろんです。量が量なので口頭で説明するよりもそちらのほうが助かります」

P「ありがとうございます。たぶん、二日もあれば読み終わるとは思います」

ちひろ「無理しないでくださいね」


ガチャ

「あ、ちひろさん。おはようございます」

ちひろ「橘ちゃん。おはよう」

P(……橘ちゃん?前はありすちゃんって呼んでいたのに?)

P「おお、ありす。おはよう」

ありす「……」

P(……あれ?なんだろうこの雰囲気……)

P(嫌悪感というか、あまりいい表情じゃないな……)

ありす「下の名前で呼ばないでもらえますか?」

ありす「どちら様かは知りませんが……」

ありす「年下相手とは言え、初対面の相手に呼び捨ては失礼ですよ」

P「!?」

P「初対面……?冗談だよな?ありす?」

ありす「申し訳ありませんでした」

P「……よかった」

ありす「仕事先でお会いしたことがあったかもしれませんね。失念していたようです、すみませんでした」

P「……ありす?」

ありす「私は橘ありすといいます。この事務所でアイドル活動をさせていただいています」

ありす「今後ともよろしくおねがいします」

P「……」

P「……いきなりなれなれしい態度で失礼しました。今度、これからまたこの事務所にお世話になります、プロデューサーのPっていいます」

ちひろ「……Pさん!?」

ありす「ああ、新しいプロデューサーだったんですね。よろしくお願いします」

ありす「あと私のことは橘と呼んでくださいね」

P「……ああ、よろしく。橘さん」

ありす「それでは、私はこれから仕事なのでこれで失礼します」




昨日は寝落ちしてしまいましたが、昨日の投下分です。今日中にまた更新します

おっつおっつ。早くも茨の道だなあ。

ダナム、これは"パターン"かもしれん
博士達と調べろ

守れなかった……

こう考えるんだ、携帯変えるときに設定したパスを忘れてやり直しているだけだと

これ、大丈夫なのか?バッドエンドだけはやめてくれよ

P「ちひろさん、ありすは俺のこと忘れているんですか?」

ちひろ「……はい」

ちひろ「ありすちゃん、Pさんがいなくなった直後は気丈に振舞っていたんですが……」

ちひろ「しばらくしてから1週間ほどお仕事を休んで、戻ってきたらPさんのことを……」

P「そうですか……」

ちひろ「一応、カウンセラーの先生にも診てもらったりはしました。

ちひろ「でも、Pさんのことを思い出そうとするのを拒否しているようで……」

ちひろ「時間が経った今ではある程度落ち着いたみたいで、不意にPさんの名前を聞いてもふさぎ込むこともなくなりましたが……」

P「ごめんな、ありす……」

ちひろ「Pさん?これからどうするつもりなんですか?」

P「どうするもこうするもありませんよ」

P「もう一度、やり直します」

ちひろ「……Pさんは、それでいいんですか?」

P「良くはありませんよ。一番は俺のことを思い出してくれて、今までどおりの関係に戻ることです」

P「でも、それはありすへの負担が大きすぎる。だから次善の案としてです」

P「正直、俺と一緒にいるだけでもリスクがありそうですから……」

ちひろ「皮肉ですね……。Pさんのことを忘れたせいで、負担が減っているなんて」

P「まぁ、そう悲観することもないでしょう」

P「一緒にいる間にころっと思い出すかも知れませんし」

P「物語だと大体そんなもんですから」




半年もキンクリされたPも辛いだろうが、半年間Pがいない時間を過ごしたアイドル達も辛いだろうなあ。
多分慕われてたっぽいし。

P「ふぅー……」

P(『二日中に読み終わります』とか言ったものの結構な量あるな。これ)

P(業務記録読んで事務所の現状もわかってはきたけど……)

P(A出版に、Bレコード、C興行にエトセトラ)

P(お世話になってたところとも疎遠になってるみたいだな……)

P(しかし、こういろいろと見てると……)

P「早く外回りにいきたいなー」

美優「ダメですよ、Pさん?病み上がりなのに、無理したら……」

P「ふおぅ!?」

P「み、美優さん。いつの間に……」

美優「ふふ、驚かせちゃいましたか……?」

美優「ちひろさんから、Pさんが戻ってきたとメールを頂いたので……」

美優「仕事の前に少し顔を出してみました」

P「ああ、やっぱり連絡回ってたんですね」

美優「はい。すごく驚いたんですからね……?」

美優「Pさん……?」

P「何ですか?」

美優「おかえりなさい……」にこり

P「!」

て、天使や...

片桐早苗(28)
http://i.imgur.com/gyqJluL.jpg
http://i.imgur.com/Fex6ERz.jpg
前川みく(15)
http://i.imgur.com/PfkQURJ.jpg
http://i.imgur.com/am6fg78.jpg
橘ありす(12)
http://i.imgur.com/a7mJ8Bb.jpg
http://i.imgur.com/pdsTLKz.jpg
三船美優(26)
http://i.imgur.com/Zivoqr7.jpg
http://i.imgur.com/ZasL9kI.jpg

すみません。仕事の都合で毎週土日の更新になりそうです

かまへんかまへん
待ってるよー

>>65
待つのは構わない。きっちり走り切ってくれればそれで。

うむ
別に時間かかってもいいから最後まで読みたい

楽しみ

P「美優さん……」

美優「はい……」

P「本当に心配を掛けました。すみません」

美優「いえ……、大丈夫です」

美優「Pさんは戻ってきてくれましたから……」

美優「でも……」

美優「もういなくならないでくださいね……?」

P「はい。約束します」

美優「良かった……」

P「美優さん?聞いてもいいですか?」

美優「はい……。何でしょうか……?」

P「俺が……」

P「俺がいなくなってからの事務所はどうだったんでしょうか?」

美優「……」

P「みんなに心配を掛けた事はわかっているつもりです」

P「実際にどんなことがあったのか聞きたいんです」

美優「……Pさん?」

P「はい」

美優「もうみんなには会ったんですか……?」

P「いえ、まだ何人かとしか……」

美優「そうですか……」


早苗さんとありすの行動を考えると、みくにゃんと美優さんは精神的に物凄くタフだな

何か影で黒いものを抱えてるかもしれない
まだまだ何がスイッチになるかわからんぞ

美優「ありすちゃんには会いましたか……?」

P「はい……」

美優「そんな顔はしないで下さい…」

美優「正直、Pさんがいなくなってかなり変わったと思います……」

美優「始めはひょっこり帰ってくる…なんてみんな言っていましたけど……」

美優「Pさんのいない日々が1週間、1ヶ月と続いて……」

P「……」

美優「Pさんがいつか帰ってくると、みんな口では言っていました……」

美優「それでも、心のどこかで『Pさんはもういないんだ』と思っていたんだと…思います……」

美優「表面では元気そうに振舞ったり、『Pさんが戻って来るまで頑張ろう』とお仕事を頑張っている子も多いのですが……」

美優「正直なとこ……、かなり危ういバランスで」

美優「心をぎりぎりで保っているような子も…います……」

時々誤字、脱字がありますがまとめて訂正するので脳内補完でお願いします

P「ギリギリで……ですか?」

美優「はい…」

美優「お仕事でも何でも…」

美優「一生懸命にやっていれば、Pさんのことを少しの間でも忘れることができるのならば…」

美優「気がまぎれるのであれば…」

美優「そのために、お仕事に打ち込んでる子もいます…」

P「少し前のありすみたいに…ですか……?」

美優「……」

美優「はい…」

思ったより大丈夫なように話してて、いきなり自分で地雷踏み抜いて壊れるヤツもいそう…

美優「事務所に顔を出す回数が減ったアイドルもいます…」

美優「社長が連れてきた臨時のプロデューサーさんを受け入れられずに…」

美優「自分で抱え込んでいるアイドルもいます」

P「……」

美優「でも、勘違いしないで下さいね…?」

美優「みんなPさんのことが好きなんです…」

美優「心から『忘れたい』だなんて思っているわけでは無いんです……」

P「わかってますよ。みんなが俺を信頼してくれていたこと……」

P「痛いくらいに……」

美優「今、この事務所はそういう歪んだバランスで成り立っています…」

美優「みんなどこかで無理をして…でも、それを認めたくなくて…」

美優「だから…」

美優「この事務所を救ってください…!」ぺこり

P「!」

P「美優さん…?」

美優「それができるのは…Pさんだけなんです…!だから…!」

P「わかりましたから、頭を上げてください!」

美優「この事務所には…!みんなには……!」

美優「Pさんが必要…なんです……!」

P「美優さん……」

P「やらせてください……!」

P「俺はみんなのプロデューサーです。それはこれまでもこれからも変わりません……」

P「半年の空白があっても、俺のことを忘れていても……!」

P「俺にはみんなをプロデュースする、トップへと連れて行く義務があります」

P「だから……」

P「俺にもう一度チャンスを下さい!」ばっ

美優「Pさん……!」

美優「ありがとう…ございます…!」

美優「とりあえず、頭をあげてください」

P「美優さん…」

P「ありがとうございます…!みんなのことを教えてくれて…!」

美優「いえ…」

美優「私に力になれることなら…何でもいってください…」

P「ありがとうございます」

美優「もうこんな時間なんですね…。お仕事に行かないと…」

P「送りましょうか?」

美優「大丈夫です…。それよりもすべきことがPさんにはあるでしょう…?」

美優「そっちを頑張ってください…」

P「わかりました」

美優「みんなのことよろしくお願いしますね…」にこり

P「ええ、任せてください!」

美優「頼もしいですね」

美優「それと、楓さんには近いうちに連絡してあげてください…」

P「楓さんですか?」

美優「はい…」

美優「まだ話を聞いていないのならば、楓さんについての事情を聞いてからでも構いません…」

美優「でも、できるだけ早く…」

美優「電話でもいいので連絡してあげてください…」

P「わかりました」

美優「それでは、私はこれで…」

ガチャ パタン

P(美優さん、気付いてたのかな…?)

P(途中から自分の頬を涙が伝っていた事…)

P(楓さんのことも気になるけど…

P(頑張らないとな)

ここまでが昨日の投下予定分です。

毎回、予告から遅れてしまってすみません

Pのタイムスリップは理由や原因があるの?
それとも只の設定?

>>87
設定です

P(……)

P(ちひろさんから貰った資料を読んではみた……)

P(楓さんの状況も理解はできた……)

P(だが……)

P「これはどうするべきなのか……」

ちひろ「何をどうするんですか?」

P「あ、ちひろさん。お疲れ様です」

ちひろ「それ……」

P「ええ、美優さんに楓さんのことについて聞いたので……」

ちひろ「どうするつもりなんですか?」

P「まぁ、簡単には動けないでしょうね」

P「ひとまず、連絡入れてそれから機をうかがいます」


ちひろ「そうですか」

P「ええ」

P「明日中には何とか頂いた資料も読み終わりそうです」

P「そこで一つお願いがあるんですが……」

ちひろ「なんでしょうか?」

P「何か今の俺にできる仕事ってありますか?」

P「業務記録も読みましたが、じっとしているよりも客先に顔くらいは出しておきたいので……」

ちひろ「本当に仕事人間ですね」

P「それが取り得ですから」

ちひろ「それなら……」

ちひろ「みくちゃんを迎えに行ってもらえますか?」

ちひろ「朝出て行くときも、Pさんが戻ってくるのをずっと待っていましたし……」

ちひろ「きっと喜ぶとおもいますよ?」

P「そうですね。ついでに、近場の取引先にも顔出してきます」

ちひろ「Pさん?」

P「何でしょうか?」

ちひろ「あまり焦らなくてもいいと思います……」

ちひろ「Pさんの立場はある程度理解しているつもりです」

ちひろ「それに、事務所の現状も……」

ちひろ「でも、復帰初日なんですからもっとゆっくりやってもいいんじゃないでしょうか?」

P「……」

P「ありがとうございます」

P「でも、俺も仕事が好きなんで、動いてる方が楽しいんですよ」

P「そっちの方が頭も回りますから」

P「だから心配しなくても大丈夫です」

ちひろ「それならいいんですが……」

P「それじゃあ、ちょっと出てきますね」

ガチャ

ちひろ「いってらっしゃい」


ちひろ「……」

---車内

P「……」

P「やっぱり出ないか……」

P「留守電も残したし、お得意さんへの顔出しも終わった」

P「あとはみくを迎えに行くだけだな」

P(楓さんからは折り返しの電話を待つしかないか……)

---!

ははははは

P(この空気、やっぱり現場はいいなぁ)

P(みくはバラエティの収録か……。うん、頑張ってるな)

ディレクター「あ、Pさん。お久しぶりです」

P「どうもご無沙汰しておりました。お変わりはありませんでしたか?」

ディレクター「おかげさまで。おたくの事務所にもお世話になってますから」

P「いえいえ、こちらこそ」

みく「このハンバーグ!ジューシーでそれでいてさっぱりしていて、とっても美味しいにゃ♪」

司会「みくちゃん、それ魚肉入ってるで」

みく「にゃ、にゃー!?お魚入ってるの!?騙したにゃあ!?」

ははははは



ディレクター「みくちゃんも頑張ってくれてますし」

P「そのようですね」

みく「ま、まさか……さっきから飲んでたこっちのスープは!?」



司会2「はい。ばっちり海鮮おだしのスープです」

みく「にゃにぃ!?」

はははは

みく「このみくに、美味しいといわせるとは……」

みく「お魚も侮れないにゃ……」ずずず

司会「結局、飲むんかい!」

司会2「みくにゃん思いっきり曲がってるやん!」

ははははは

みく「違うの!みくは自分を曲げ……ずずず」

はははは

みく「うん、たまにはお魚もいいかにゃ……」


P「本当にみんないいこばかりですよ」

うわぁ……この笑顔の裏に悲しそうな顔があるって考えるとキツい

まぁみくは既に対面してるだけマシでしょ

自分を曲げてでもお茶の間に笑いをもたらすなんて感動しました、みくにゃんのファンになります

実はショックで味覚が・・・

感情がたかぶると発光するのか

スタッフ「おつかれさまでーす!」

P ひらひら

みく「!」

みく「Pチャン!」たったったっ

P「お疲れ様」

みく「Pチャン!」だきっ

みく「迎えに来てくれたの!?」

P「ああ、今朝はすまなかったな」なでなで

みく「なんのことかにゃあ?みくわかんないにゃ♪」

P「ちょっとくっつきすぎだよ……」

スタッフ「みくちゃんべったりですね」

みく「そんなことないにゃあ」すりすり

スタッフ「まぁ、Pさんも久しぶりに戻って来てみたいですから。仕方ないですよね」

P「週刊誌に撮られないように気をつけますよ」

みく「♪」

P「さあ、帰ろうか」

みく「うん!」

みく「Pチャン、みくの収録見てたの?」

P「まあな。他の仕事も早く終わったし……」

P「がんばってるじゃないか」

みく「あんなの当たり前だにゃ?Pチャンはみくを誰だと思ってるのかにゃあ?」

P「はいはい」

P「?」

みく「Pチャン、どうしたの?」

P「いや、ちょっとな……」

P(なんだろう、この緊張感)

P(周りの空気がさっきまでとは違う気が……)

P「!」

楓「Pさん、偶然ですね?こんなところで会うなんて」

P「か、楓さん!?」

ここまでが昨日の投下予定分です。
なんとか、週末投稿は守れるように頑張ります。

駄文失礼しました。


楓さんはどうでるのかな

おつ
みくにゃんかわいい

楓「留守電聞きました」

楓「嬉しかったです。私にも連絡をくれるだなんて」

P「楓さん……」


ちらり

みく「!」びくっ

楓「みくちゃんも久しぶり」

みく「……」

P「どうした?みく?」

みく「…何でも…ない、にゃ」

楓「ふふっ、相変わらず元気そうで安心しました」

楓「仲がいいのも相変わらずですね」

みく「……」

P(なんだろう。この雰囲気……)

P(みくの様子がおかしい……)

P(それに……)

楓「どうしたんですか?」

P(楓さんから、すごいプレッシャーを感じる)

P(まるで全身の毛穴を針で刺されるような……)

P(事情が事情だとは言え……)

楓「Pさん、汗がすごいですよ?」にこり

P(俺の知っている楓さんではないような……)

P「か、楓さん……!」

P「話は聞いています……」

P「でも、どうして……!」

P「他に方法だって……」

楓「ないですよ。そんなものは」

楓「Pさんの方が私なんかよりよく知っているんじゃないですか?」

楓「この業界の厳しさは」

P「……!」

楓「ふふふっ、Pさんは気にしなくてもいいことですよ?」

楓「全部私が自分で決めたことですし……」

楓「これで良かったと思ってますから……」

楓「後悔もありません」

みく ふるふる

楓「だから……」

楓「みくちゃんも気にしないでね?」

あー、楓さんがその立ち位置かあ……

楓「!」ぴりりりり

楓「…はい、…わかりました」

楓「Pさん、すみません。スケジュールが押してるみたいで……」

楓「お話の続きはまた今度、ゆっくりとしましょうか」

P「……はい」

楓「みくちゃんも元気でね」

みく「……」

楓 すっ

楓「それとこれだけは言っておきます……」ぽそり




楓「私、絶対に負けませんから……」

楓「誰にも、もちろん事務所のみんなにも……」

楓「Pさん、いえ、プロデューサーさんにも……」


楓「……だから…」

楓「本気で私のところまで来てくださいね……?」

---

車窓の外を流れていく風景

看板に、大型ビジョン
雑踏の合間に聞こえる音楽


P(もともと、オーラのある人だとは思っていたが……)

P(半年でよくもまあここまで……)

街の至るところに溢れる楓さんの写真、動画、歌声

P(正直、彼女のプロデューサーとしては自信なくすわ……)

P(今となっては彼女の『元』プロデューサーと言った方が正しいのかも知れないな……)

数ヶ月前に楓さんは事務所を移籍した。
移籍先は大手プロダクション

瞬く間にスターダムを上り詰めた彼女は、一躍トップアイドルへと上り詰めた


P(俺がいない間に……、俺無しで……)

枕でもさせられてるかと思ったけどこれは移籍組ってことかな?

みく「……」

P(さっきから黙ったままのみくのことも気になるが……)

P(今は聞くべきじゃあないだろうな)

P(楓さんとの間に何があったのかは……)

P(それにしても『私のところまで来てください』か……)

P(どれくらい先にいるんだろうな、楓さんは……)

P(事務所を元に戻す、立て直す……)

P(道のりは長そうだ)

>>111
絶許宣言なのか、迎えに来てくださいアピールなのか悩みどころやなあ。

P(結局、帰り際までみくはほとんど喋らなかった)

P(別れ際の『ばいばい、Pチャン』というみくの言葉が妙に引っかかった気がした)

おいまてしぼうふらぐ

迎えに来て欲しいと思ってても言わないと思うし許さないはまた違う気がするな
所属が変わって立場と見るものが変わったってだけだと思いたい

切が悪くなりそうなので、今日はここまでにします
三連休は毎日更新できるように頑張ります

ありがとうございました

1チャンの嘘つき!もう知らない!

タイムスリップから二度目の朝

P(正直、あまり眠れなかったな……)

P(俺が何かしたわけではない。それなのに、朝起きたら半年も経っていたんだ)

P(同じことが起こらないとも限らない)

P(ただでさえ、考える事はたくさんあるのにな……)


P(幸い、今日は昨日の次の日だ)

P(これが普通なのにな……、笑っちゃうよ)

P「さて、仕事に行こう。早く行ってしたいこともあるしな」

>>120
本当にすみません
今日は昨日の分も投下します

ガチャ

「あ、Pさん。おはようございます」

P「!?」

「やっと……、やっと戻ってきてくれたんですね」

P「まゆ!?こんなところで何してるんだ!?」

まゆ「何って……」

まゆ「Pさんを待っていたに決まってるじゃないですかぁ……」ふらり

P「まゆ!」がしっ

P「!」

P「こんなに身体を冷やして……!」

まゆ「本当はすぐにでも会いに来たかったんですよ?」

まゆ「でも、お仕事が遠くだったので……」

まゆ「遅くなってすみませんでした……」

P「いいから、とりあえず部屋に入ろう」

P「とりあえず、風呂沸かすから」

P「着替えは……持って無いか……」

P「とりあえず、これで我慢してくれ」

まゆ「ありがとうございます」

まゆ もふ

まゆ「Pさんの匂いがします……」

P「まぁ、俺のシャツだからな……。寒かったら言ってくれよ?」

P「上着も出すから……」

まゆ「大丈夫ですよ、Pさんのシャツ……」

まゆ「暖かいですから……」

P「……」

P「それにしても、こんな時間から何で俺の家の前にいたんだ……」

P「明け方なんてかなり冷えるだろ?」

まゆ「そんなの決まってるじゃないですか?」

まゆ「Pさんに会いたかったからですよ?」にこり

まゆ「それ以外に理由がいりますか?」

P「アイドルだって身体が資本なんだから、こういうことはもうするんじゃないぞ?」

P「身体を壊されたら、俺だって悲しいんだから」

まゆ「……」

P「まゆ?」

まゆ「……すみません」

まゆ「でも、すごく嬉しかったんです……」

まゆ「Pさんが戻ってきてくれて……」

まゆ「もう帰ってこないと思ってたんですよぉ……?」ぐす

P「ま、まゆ……!?」

まゆ「お仕事でもたくさん迷惑かけましたし……」ぐす

まゆ「まゆのことも嫌いになっちゃったんだって……」ひっく

まゆ「だから、お別れも言ってくれなかったんだって……」

まゆ ぎゅっ

まゆ「まゆは……」

まゆ「まゆは、Pさんさえいれば暖かいんです……」

P「……」

まゆ「もう……どこにも行かないで下さい……」

まゆ「まゆを…置いていかないで下さい……」

まゆ「お願いですから……、なんでもしますから……」

ん?

なんでもするって

P なでり

まゆ「!」

P「いいよ、まゆはそのままで」

P「嫌いになるほうが難しいよ」

P「まゆみたいに可愛い女の子の事を……」

まゆ「Pさん……?」

P「無理させてわるかったな」

P「どこにも行かないから、安心してくれ」

まゆ「Pさん……」

まゆ「約束ですからね?」

まゆ「今度Pさんがいなくなったらまゆは、きっと死んじゃいます」

まゆ「だから、絶対に約束ですよ?」

P「ああ、わかってるよ」

P「風呂も沸いたみたいだから、入ってきな」

まゆ「……はい♪」

---

P「会ったときは気が付かなかったけど……」

P「まゆの目元、クマができてたな」

P「きっと普段から無理して頑張ってたんだろうな……」

P「……」

>>127ー129
まゆにそれはシャレにならないんじゃないですかね…?

---

ガチャ

P「おはようございます!」

まゆ「おはようございます♪」

ちひろ「おはようございます」

ちひろ「二人で通勤なんてどうしたんですか?」

P「まぁ、途中で偶然……」

まゆ「はい♪」

ちひろ じー

P「……」

P(なんとか出社時間には間に合ったものの…」

ちひろ「まぁ、そういうこともありますよね?」

P「は、はい」

P(ちひろさんの視線が痛い……)

P「それよりも、ちひろさん。少しいいですか?」

ちひろ「はい?」

P「ちょっと話したいことが……」

バーン

P「!?」

「おっはよーう!!」

私だ

>>134
お前だったのか

暇を持て余した

神々の

ちくわ道明寺

遊び

誰だ今の

なんで最高の流れができてんのw

流れワロタwwww

>wwww

おいどうした

早苗「あ、P君。おっはよう!」


P「早苗さん、朝から元気ですね」

早苗「まぁ、それだけが取り得だしね♪」

早苗「あと、昨日はごめんね」

早苗「いきなり戻ってくるから、お姉さんびっくりしちゃってさ……」

早苗「本物かなって……」

P「それでいきなり平手ですか……」

早苗「ごめんね?」

P「大丈夫ですよ」

まゆ「……」

まゆ「……Pさんのこと」

まゆ「殴ったんですか……?」

P「いや、殴ったといっても軽い平手だったし……」

P「早苗さんもびっくりしてただけだと思うぞ?」


まゆ「Pさんは、半年間も人知れず入院していたのにですか……?」

早苗「……」

早苗「そのことについては本当に悪かったと思ってるって……」

まゆ「そういう問題じゃありません!」

まゆ「もしも……」

まゆ「病み上がりのPさんが打ち所を悪くして、またいなくなったらどうするんですかぁ……?」

P「そんな大げさな……。」

P「俺なら大丈夫だよ」

まゆ「Pさんは静かにしていてください」

P ぞくっ

まゆ「『帰って来てびっくりした』?」

まゆ「それって……」

まゆ「早苗さんはPさんのことを信じていなかったってことじゃないんですかぁ……?」

まゆ「もう戻ってこないって……」

まゆ「し……」

まゆ「死んでいると…思ってたんじゃないですか?」

早苗「!」

無言の1チャン怖い

続きに期待

ちひろ「まゆちゃん……。少し言いすぎなんじゃ……」

P「早苗さんだってそうは思ってなかったと思うぞ?」

P「一番悪いのはいきなりいなくなった俺だしな」


早苗「……」

まゆ「……」

まゆ「すみませんでした……。少し、頭に血が上っていたみたいです」

まゆ「早苗さん。これからも頑張りましょうね」

早苗「……うん」

がしっ


ちひろ(まゆちゃん、目が笑って無いですね……」

かちゃり

ありす「おはようございます」

ありす「?」

ありす「みなさんどうしたんですか?」

P「ああ、なんでもないよ」

まゆ「はい♪いつも通りです♪」

ありす「それならいいんですが……」


ちひろ「そ、そうだ、Pさん。今日の予定なんですけど……」

ちひろ「橘ちゃんの付き添いをお願いしてもいいですか?」

P「大丈夫ですよ」

ちひろ「よかった……。正直、人手が足りていなくて……」

ありす「よろしくお願いします」

P「よろしくな。橘さん」

|OMO)ジー

>>152
ナズェミデルンディス!?

---車内

P(まゆと早苗さんもフォローが必要だな……)

P(それにしても……)

P(俺が戻ってきたことってみんなにとって良かった事なんだろうか……?)

P(一応、みんな俺の復帰を喜んでくれている)

P(それでも……)

P(今の、事務所内のバランスを崩している原因は間違いなく俺だ)

P(みくと楓さん、まゆと早苗さん)

P(もしかしたら他にもいるのかもしれない)

P(もしも俺がこのままいなくなっていたら……)

P(それはそれで上手く回っていた面もあるのでは?)

ありす「プロデューサーさん?」

P「どうした?」

ありす「いえ……」

ありす「難しそうな顔をしていたので……」

P「心配してくれるのか?ありがとう」

ありす「新しい環境も大変だとは思いますが、あまり思いつめないでくださいね」

P「はは、ありがとう。俺なら大丈夫だよ」

P(しかし、ありすとこうして話していると……)

ありす「?」

P(昔の事を思い出すなぁ……)

P(ありすが、ウチの事務所に来た頃のこととか)

---



ありす「橘と呼んでください。その…アイドルに興味なかったのですが、将来は歌や音楽をお仕事にしたいと思っていました」

P「アイドルには興味が無い……か」

P「言われた仕事はしますから、心配しないでください。」

P「まぁ、やる気はあるみたいだしな。一緒に頑張ろうか、ありす!」

ありす「橘と呼んでくださいといっているんですが……」

---
P「ありすー!今度のイベントはおもちつきだぞー!」

ありす「おもちつきって……」

ありす「今回のお仕事の必要性とは?」

P「え?」

ありす「私は音楽関連のお仕事がしたいんです。そのためのアイドルですから……」

P「そぉい!」わしゃわしゃ

ありす「きゃあっ!」

ありす「いきなり、何するんですか!プロデューサー!」

ありす「髪の毛が……」

P「知名度を上げるのだって、将来への近道だろう!」

P「それがわからない子には……」わきわき

ありす「ひっ……」

P「こうだー!」わしゃわしゃ

ありす「わかりましたから、やめてください!」

>>156
訂正
×P「言われた仕事はしますから、心配しないでください。」
○ありす「言われた仕事はしますから、心配しないでください。」

---

P(また、『ありす』って呼びたいな……)

ありす「プロデューサーさん、そろそろ着きますよ?」

P「おお、そうだな」

P(あとで、また頭わしゃわしゃしてみるか……)

P(そういう些細なことで思い出してくれるかもしれないしな……)

---

記者「---、なるほど。じゃあ、橘さんは~」

ありす「はい。それは~」

P(雑誌の取材も久しぶりだな)

P(ありすもしっかり受け答えできてるし、もう慣れたもんだな)

記者「ありがとうございました。それではまた後日、連絡させていただきますね」

P「ありがとうございました」

P「可愛く書いてやってくださいね」

記者「それはもちろん。任せてください」

ありす「子供扱いしないでください」

P「すまん、すまん」

記者「ところで、Pさん?」

P「はい、なんでしょうか?」

記者「イベントには出ないんですか?」

P「イベントですか?」

記者「ええ」

記者「最近のものだと、LIVEロワイヤルや、ドリフェスなんかがありましたが……」

記者「Pさんの事務所からは誰も出場していなかったので」

P「ああ、そういうこといですか」

P「こちらも諸事情がありまして……」

P「出場はしたかったのですが……」

記者「そうでしたか」

P「今は戦闘準備段階、とでもいいましょうか」

P「まぁ、近々、業界をあっと言わせてやりますよ」

記者「それは面白いですね」

記者「Pさんのところはイベントへの参加、開催も積極的だったので気になっていたんですよ」

記者「一記者としては、取材のしがいがあるところに出てきて欲しいですからね」

P「ありがとうございます」

P「その際には是非ともよろしくお願いします」

記者「こっちも楽しみにしてますよ!」

P「それでは失礼します」

記者「お疲れ様です!」

P「橘、帰るぞー」

ありす「はい」

記者「?」

記者(確か前は『ありす』って名前で呼んでいたような……)


---車内

P「橘?」

ありす「はい、なんでしょうか?」

P「音楽の仕事したいか?」

ありす「できるのであれば……」

P「よし、わかった」

ありす「?」


P(いきなり大型イベント、とは行かないが……)

P(LIVEバトルなら何とかなるか……)

P(楓さんに追いつくためにも……)

P(事務所を建て直すためにも……)

P(ライブはやらないと)

P(それに……)ちら

ありす ぽしぽし

ありす「プロデューサーさん、この前のイベントの特集が組まれているみたいですよ」

P「相変わらずタブレット好きだな。後で見せてくれ」

ありす「相変わらず……?」

P「いや、なんでもないよ」

P(やっぱり、みんなにはステージが似合ってる)

P(きらきら輝いて、まばゆい光に包まれて、歓声を浴びるステージが……!)

今日はここまでです。

長くなってますがそろそろ導入編が終わりです。
やっと、お話を進めていけそうです。

次回更新予定は次の週末です。
土曜日は更新できるかわかりませんが、金~日曜日で更新できるように頑張ります。

駄文失礼しました。

おつー

乙です

『Pさんがいなくなった?』

『ちひろさん、やめてください』

『いくらなんでも、言ってもいい嘘と悪い嘘が……』

『え……?』

---

『ありすちゃん。体調は大丈夫?』

『ずっとお仕事続いてたからねー。あんまり無理しちゃダメだよ?』

『Pさんが戻ってくるまでは、元気でいなくちゃ』

ありす『……Pさん?』

ありす『それは、どなたでしょうか?』

『ありすちゃん、冗談だよね……?』

ありす『そんな名前の方は知りませんが……』

ありす『それと……』

ありす『私のことは橘と呼んでください』

ありす『下の名前で呼ばれるのは好きではないので』

『ありすちゃん……?』じろっ

『……』

『どうして…ですか?』

『みんなでPさんを待つんじゃなかったんですか?』

『いつも言っていたのは楓さんじゃないですか』

楓『……それは』

『Pさんのこと、信じられなくなっちゃったんですか?』

『---ちゃん、落ち着いて。楓さんは……』

すっ

楓『移籍するのは……』

楓『この事務所を出て行くのは、全部自分で決めたことなんです……!』

楓『私は止まってはいられないから」

楓『だから……』





『もういいです。十分にわかりました……』

『私は、あなたを許しません』

『上辺だけ、Pさんのことを気にしたフリをして……』

『……仲間のフリをして』

『……』

『楓ちゃん?何か理由があるんだよね?』

楓『……』

楓『……私は絶対に、トップアイドルになりたい』

楓『それだけが理由です』

『それがこの事務所でなくても……?』

楓『---』

---

ちひろ「LIVEバトルですか?」

P「はい」

ちひろ「どうしたんですか、急に……」

P「最近、ライブ自体してないんですよね?」

ちひろ「まぁ、そうですけど……」

P「ウチは元々、ライブで名を売って来た事務所です」

P「それに、みんなにも目標があったほうがいいと思うんです」

ちひろ「確かにそうですけど……」

P「それに、世間に思い出してもらうためにも、一度ライブをすることは必要だと思うんです」

ちひろ「……できるでしょうか?今の私達に……」

そろそろかな?

早苗「やろうよ、ライブ」

ちひろ「早苗さん!?」

P[いつの間に……」

早苗「盗み聞きしちゃってごめんね?」

早苗「でも……」

早苗「あたし、このままじゃいけないと思うんだ」

早苗「P君も帰って来て、本当はみんな元通りになれるはずでしょ?」

早苗「今みたいに、ギスギスした中でアイドルやって……」

早苗「そんなの誰も望んでないよ」

P「早苗さん……」

早苗「夢を届けるのがアイドルでしょ?」

早苗「そのアイドルが、夢を見れないのって違うと思う」

早苗「みんなを笑顔にするあたし達が心から笑えないっておかしいと思うのよ」

ちひろ「……」

ちひろ「……わかりました」

ちひろ「やりましょうか、ライブ!」

P「ちひろさん!」

ちひろ「まぁ、このままジリ貧ってわけにも行かないですし……」


ちひろ「それに」

くるっ

ちひろ「今の私達にはPさんがいますから」にこ

ちひろ「その代わり、きりきり働いてもらいますからね?」

P「もちろんです!」


早苗「あと、そこで聞いてるにゃんこもそれでいいわよね?」


がたっ

「んぅ~……」

「頭打っちゃったにゃ……」

みく「話は聞かせてもらったよ!」

みく「ライブやるんにゃら、みくだって一肌ぬいじゃうんだから!」

P「いつからいたんだよ……」

ちひろ「というか、机の下で何してたんですか……」

みく「だって、いきなりPチャンとちひろさんが入ってくるから……」


P「隠れなくてもいいだろうに……」

みく「うー……」

みく「そんなことはどうでもいいの!」

みく「やることが決まったんだから、さっさと準備をはじめるにゃ!」


P「まぁ……」

ちひろ「そうですね」

早苗「なんか全部もっていかれちゃったわね……」



ちひろ(このままじゃいけないなんてわかっていたんですけどね……)

ちひろ(少し臆病になっていたのかもしれません……)

ちひろ(負けっぱなしに、上手くいかないことに慣れていたのかも……)

ちひろ「がんばろう……!」ぽそり

P「?」

ちひろ「いえ、なんでもないですよ!」

最近、碌な更新ができずにすみません。
一応、土曜に更新します。

はーい

うぃ

『一週間後の』土曜日か
なるほど

土曜日はまだ終わってない!

土曜に更新(土曜日とは言ってない)

土曜と言った! 言ったが……
今回まだ具体的な日付までは明言していない
そのことをどうか諸君らも思い出していただきたい
つまり、1がその気になれば再開は数週間後ということも可能だろう……ということ……!

あれが1とは限らないのに…

更新が無かったから土曜日は気持ちが どよーんとしてたよ

審議拒否

楓さんは今違うとこにいるからな

---

美優「ミーティング……ですか?」

P「はい」

P「少し掛かってしまいましたが」

P「やっと先の目処が立ってきました」

ちひろ「はい」

ちひろ「だから、決意を新に……ということで」

P「一度、みんなでミーティングをやろうと思うんです」

美優「……」

P「アイドルとは個別には再会しましたが」

P「まだ、みんなで、事務所で再スタートを切ったわけではありませんから」

P「一度、区切りがいると思うんです」

美優「それ…、誰にとってですか?」

P「事務所のみんなの……」


P「なによりも、おれ自身のです」

P「正直、自分自身でもわけがわからないんです……」


P「どうして俺だけ、どうしてこの事務所でって」

P「恥ずかしい話ですが、迷ったり、不安になったりもするんです」

P「だから……」

P「しっかりと前に進みたいんです」


美優「……わかりました」

美優「でも、まだみんな揃って無いです……」

P「それはわかってます」

P「一週間……」

P「これから一週間で、全員をスタート地点に立たせて見せます」

美優「……」

美優「一つだけ……聞いてもいいですか?」

P「はい?」

美優「どうして……私に……」

美優「確認なんてしたんですか……?


美優「決定権ならPさんにあるんですよね……?」

美優「それなら事後的な連絡でも……」

P「……それは」

とりあえず、更新が随分と遅れましたが1です。
諸事情はありましたが、特に弁解はしません。

遅れたことについて、申し訳ありませんでした。

今日はもう少しだけ書きたいと思います。

まってた!!

俺は信じてたし?他の人はどよどよして騒がしかったみたいだけど

お前>>183だろ

乙。俺も別に動揺はしてなかったよ

今日はもう少しだけ書きたい(今日書くとは言ってない)

だが、ちょっと待ってほしい。
日本時間では既に日付が変わったとはいえ、それだけで判断するのは短慮と言えまいか?
アメリカ西海岸から投稿している可能性も、大いに考えられるのではないだろうか。

P「俺よりも、美優さんの方がみんなのことをわかってるいると思ったからです」

P「ありすの件も、楓さんの件もそうですが」

P「俺がいない間、みんなの間に立ってくれていたのは美優さんですよね?」

P「資料を読んで、事務所の雰囲気も感じて」

P「そうなんだと俺は思っています」

美優「……」

P「だからこそ、美優さんの意見を聞きたかったんです」

美優「そうですか……」

美優「それなら……」

美優「私は…反対です」

次回予告のない土曜日
果たして1の更新はあるのか……!
請うご期待!

P「反対……ですか?」


美優「すみません……」


美優「やっぱり……」

美優「まだ…みんな揃っていませんから……」

美優「一度、みんながばらばらになってしまったのに、私達だけで進めてしまうのも……」

P「そうですか……」

美優「それに……」

美優「Pさんには……会いに行かないと行けない子がいると…思うんです」

P「……」

---
P「流石に遠いな……。スケジュール確保するのにも手間取ったわ」

P「でも、やっと着いたな」

P「美優さん、俺もプロです」

P「自分で吐いた言葉にくらい責任は持ちます」

P「距離の問題でもなく、踏ん切りがつかなかったのも俺自身です」

P「ええと、バス停は……こっちか」



P「いざ、及川牧場へ……!」

105様もいたのか

---

「Pさんが……?」

美優「大丈夫…、Pさんならきっとすぐにもどってくるよ…」

みく「Pチャンも案外、猫チャンみたいだからにゃー、きっとひょっこり戻ってくるよ!」

ありす「今はそれよりも及川さんはライブに集中すべきだと思います」

ありす「心中は察しますが…」

ちひろ「ツアーでの人気向上まで織り込んでPさんが企画してたんです!」

ちひろ「ここで成功させることが一番Pさんが喜ぶはずですよ?」

「……みんな」

「……わかりました!」

「明日のライブ、絶対に成功させてみせますよー!」

早苗「ファイトー…」

「もぉー!」





(Pさんが、いなくなったのは……)

(いや、そんなこと考えすぎですー)

(今はライブに集中しなくちゃ……)

(Pさんが私のために用意してくれた舞台なんですーっ!)

(絶対に成功させなくちゃ……!)

(絶対に……!)ぎゅっ


---

観客
ワー!雫ちゃああん!

雫「みんなー!今日は私のためにありがとー!」

雫(絶対に、成功させるんです!)

ふらっ

雫(あれ?おかしいな……?)

雫(会場がぐるぐるってしてますー……)

雫(私は……)

雫(……歌わなくちゃいけないのに……)

雫(……Pさん)

生存報告
パソコン不調で使えませんが、年内にはなんとか更新したいです

よかった、行方不明になった>>1はいなかったんだな

SSスレでの>>1のPCが故障する確率は異常
正直に話せ、な?

年内(笑)

2014年内に更新なら嘘じゃないからへーきへーき

1の好きなように書けばいいさ
期待してるよ

書いてない俺達が風邪引いたりPCが調子悪くても
いちいち報告しないだろ?そういうことじゃ

ある程度の期間を掛ければ何かしらトラブルに見舞われる確率は上がるしね。

なよひにたまら




うたまおまゆなはさひさへ
を  

わ  

取り敢えず追いついた
楽しみに待ってるぞ!

『事件!?人気アイドルステージに伏す』

『詰め込みスケジュールの過労。事務所の責任は如何に』

『ファン落胆。ステージを包んだ悲鳴』


「……どこもかしこも、好き勝手に書いてくれちゃってますね」

「ちひろさんは?」

「電話対応です。もう、ずっと電話なりっぱなしで……」

「ごめんなさい……、ごめんなさい……」ぐすっ

「大丈夫です。及川さんのせいなんかじゃ……」

「そうだよ。誰もそんなこと思ってないよ?」

「ごめんなさい……、ごめんなさい……」

「……」

おっ続き来た

(Pさん……)

(私、もーダメかもしれません……)

(こんなこと言ったら、怒りますよねー?)

(それとも『雫らしくないぞ?』なんて、励ましてくれちゃうんですかー?)


(そんなわけ……)

(ないですよね……?)

---

雫「私には、もーこんなこと思う資格なんてないです……」

雫「みんなに迷惑を掛けて……」

雫「事務所だって辞めちゃって……」

雫「ここなら、誰も私を見ない……」

雫「ここなら、誰も私なんかに期待しない……」

雫「部屋の中で、一人なら……」

雫「でも、Pさん?」

雫「もー一度」

雫「もー一度、Pさんに会いたいなんて思ってます……」

雫「私のこと怒ってください」ぐす

雫「もー、めいいっぱい」ひっく

雫「泣いちゃうくらいに……」ぐすっ

P「何してるんだ?こんなところで」


雫「『何してるんだ?こんなところで』」

P「トップアイドルはどうした?」

雫「『トップアイドルはどうした?』」

P「レッスンがあるだろうが」

雫「『レッスンがあるだろう』……なんて」

雫「えっ……?」

おー

雫「Pさん……?」

P「何て声出してんだ、お前は」

P「幽霊でも、何でもなく」

P「本物だよ」

雫「……」

P「だから、このドア開けてくれないか?」

雫「今まで……」

雫「今まで、どこで何していたんですかぁー……」

P「まぁ、話したら長くなるんだけどな」

P「とりあえず、謝らせてくれ」

P「本当にすまなかった……!」

P「突然いなくなって……」

P「雫を残して、プロデュースも中途半端にして……」

雫「……」

P「本当にすまなかった」

P「俺にこんなこと言う資格はないのかもしれない」

P「でも、言わせてくれ」

P「もう一度、俺達とアイドルをやってくれないか?」

雫「……!」

P「もう一度、ステージに立つお前が見たい」

P「観ている人みんなを元気付けるお前が見たい」

P「会場全部を包みこむような、溌剌とした笑顔が見たい」

P「ステージが終わって、汗を光らせながら駆け寄って来るお前が見たい」

雫「……」

きてたか....

続きはー?

エタるには惜しい

エタるには惜しい

のんびり待つのだ

こないかなー

まつ

いつまでも待つわ

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