ゆり「オペレーション・スイーツフォワード!」(496)

携帯から代理立て

~~♪ ~~♪


日向「お、昼休みのチャイムじゃねぇか」

音無「腹減ったと思ってたら、もうそんな時間になっていたのか」

日向「んじゃいっちょメシでも食べに行こうぜ」

音無「いいね、決まりだな」

直井「音無さん! 僕も一緒についていっていいですか!」

音無「ああ、いいぞ」

直井「ふん…そういうワケだから貴様は一人便所でマーボーでも食べているんだな」

日向「ふざけんなっつぅの! なんで誘ってねぇお前からそんなん通告されるんだよ!
   しかも『僕も』って言ってたのに俺ありきの事柄じゃなかったわけ!?」

直井「音無さんが行くから『僕も』とつけただけだろうが。
   全く、愚民であるが故の勘違いも甚だしいな」

音無「あー、はいはい。いつもどおり三人で一緒にメシ食べようぜ」

【初見の方向けのあらすじ】

天使から神の所在を突き止めようと、様々なミッションを遂行する『死んだ世界戦線』。
しかしてそのどれもが、神の所在どころか天使に見向きもされない始末。
ボケ倒しで歩みを進めるゆりっぺ達の明日はどっちだ……!


ちなみに過去スレを見ずとも本編には全く問題ありません。


関連スレ:オペレーションシリーズ

音無「オペレーション・ラブエクストリーム…?」
音無「オペレーション・スレイブオブマイン…?」
音無「オペレーション・ラブエクストリーム 2 …?」
音無「オペレーション・ラジオウェイブトーキング…?」

~食堂にて~


日向「お、音無はA定食か」

音無「昼飯ならこれが鉄板だろ」

日向「A定食もいいけれど、がっつり食べるならやっぱり納豆カレーだろ」

音無「これとそっちじゃ見るからにボリューム違うしな」

日向「ゆりっぺが納豆嫌いな所為もあって、お前らとくらいしかコレ食べられないんだよ」

音無「へぇ、ゆりは納豆嫌いなのか」

日向「ああ。体育会系男子が一週間履き続けた靴下の匂いー!とか言ってさ…」

音無「うわ、お前の一言で俺もそれ食べられなくなりそうだ…」

日向「………俺もなんか食欲失せてきちまったよ」

音無「そんじゃ、いただきます」

直井「いただきます」

日向「いっただっきまー……」

~~♪ ~~♪

日向「んぁ? 校内放送のチャイムじゃねぇか」

直井「ふん、大方NPCでも呼び出されるんだろう」

音無「じゃ、気を取り直して」

 「「「いただきまーす」」」


『SSSのメンバーに告ぐ! 繰り返す、SSSのメンバーに告ぐ!』


 ピタッ


日向「……おい、直井。まだマーボーを口に運んでないのに汗が浮かんでんぞ」

直井「……同じ台詞を貴様にそのまま返してやろうか」

音無「……さっきまでの空気が嘘みたいな緊張感だな」


『戦線精鋭の女性陣、放課後のPM4:30までに調理室に集合!
 男性陣は間違っても来ないように!』


日向「へ? 女性陣?」

音無「今回は男手が必要ないミッションというのか」

日向「今までとは趣向の違う内容って事か」

直井「ふん、ここしばらくは面倒事ばかりだったから願ってもない」

音無「しかして女子ばかりで行なうミッションなんて想像し難いな」

日向「確かにそりゃ言えてるわ」


『繰り返す、戦線精鋭の女性陣は放課後のPM4:30までに調理室に集合!
 もし今回のミッションの過程を覗いた男性陣は、まずは眼球と脊髄を………』プツッ



日向「怖えぇぇーーよ!! 眼球と脊髄が一体どうなっちまうんだよ!!」

音無「しかも『まず』とか言ってたあたり、更に上乗せされる何かがあるのか……」

直井「音無さん。
   僕はあの女こそが神云々という前に倒さなくてはならない敵のような気がします」

音無「これじゃあどっちが悪役なのか分かんねぇな…」

同時刻  ~作戦本部にて~


藤巻「なんか凄げぇ恐ろしい言葉が聞こえてきた気がするんだがな」

大山「ゆりっぺの放送は毎度ながら無駄に緊張感が走るね!」

高松「今回は男子禁制のミッションですか」

藤巻「……へへっ。お前らさ、何かそういう隠し事って気になんねぇ?」

松下「藤巻、そういうのは無粋というんだぞ」

野田「ゆりっぺが来るなというなら俺達はそれに従うべきだろうが!」

TK「just creatures on the earth~♪」

大山「それにもし万が一見つかったら、中世の拷問みたいな事受けるんだよ藤巻くん!」


藤巻「あーーーもう! 男の割合が高すぎんだろこの空間!!」

高松「全くですね」 スルスル

藤巻「いきなり何の前触れもなく脱ぐなぁぁぁぁぁぁーーー!」

松下「あんまり叫ぶとむさ苦しいぞ」

藤巻「『むさ苦しさAngel beats!代表』に言われちゃどうしようもねぇなチクショウ!」

高松「冗談はさておき、見に行くのは本当に止めておいた方が無難かと」

藤巻「冗談でもいきなり脱ぐのは勘弁してくれよ…」

野田「触らぬ神は猫を殺すというヤツだ」

藤巻「混ざりに混ざって神様が残酷な猫嫌いになってんぞオイ!!」

TK「You came hear no way out~♪」

大山「ほら、TKもこう言ってるよ藤巻くん」

藤巻「どう言ってんだよ!」

TK「止めておきなはれ。それに彼女なら後日しっかり説明してくれるだろうから、
   それまでゆっくり待てるだけの器量も大事ですよ藤巻氏」

藤巻「ああもうツッコミ追いつかねぇよ! 普通に伝えれるならそうしとけっつぅの!」

さらに同時刻 ~学習棟A棟 空き教室にて~


ひさ子「…なんだ、さっきの放送は」

関根「……嫌な予感だね」

入江「……嫌な予感しかしないね」

ユイ「いやぁ~! こりゃヤバそうな匂いがプンプンしますねぇ~。
   むしろこれだけ嫌な予感しかしなかったら、逆に良い事かも知れませんよ!」

ひさ子「あんたの無駄なポジティブっぷりには感動すら覚えそうだよ」

岩沢「ねぇ、ちょっと」

ユイ「おぉ! 岩沢さんが口を開いた!」

ひさ子「いや確かに口数は少ないけれど、そんな驚くことじゃないだろ…」

岩沢「ここの曲だけどさ、リバーブかけすぎて音が崩れてないか?」

ひさ子「口開いてもどうせそんな事だろうと思ってたよ…」

ユイ「安定の音楽キチっぷりですね!」

ユイ「というか、今回って別に私達が出る必要性は無いんじゃないですか?」

ひさ子「う~ん…どうだろうな」

入江「でも戦線精鋭って放送で言ってたし、カウントされてる可能性もあるのかなぁ?」

関根「私達は陽動部隊であって、戦闘に関してはからっきしだもんね。
   精鋭に含まれているのかどうかは難しいかな」

ユイ「という事はですよ!
  『その辺の定義が曖昧でしたので、保留と考えて今回は見送りました~』で
   どうにかまかり通る理屈じゃないですかね!?」

ひさ子「どちらかというと屁理屈に限りなく近いがな……」


~~♪ ~~♪


『もちろんガルデモの皆も強制的に参加よ!』 プツッ


ユイ「な、なんという見事なタイミングで放送を…」

入江「間髪いれずに淡い希望を否定してきたね~」

ひさ子「…盗聴器でも仕掛けられてるんじゃないだろうな」

――放課後――


ゆり「みんな、よく集まってくれたわね」


遊佐「言われたように教室付近にはギルドメンバーの方を数名配置しておきました」

ゆり「ご苦労様。いつも手早い仕事に感謝するわ」

ひさ子「随分と重々しい警備だな…男共に見られちゃ何か問題でもあるのか」

ゆり「大有りよ。今回のミッションは私達で行なうことに意義があるの」

遊佐「…ゆりっぺさん。今回も突発的という解釈で宜しいのでしょうか?」

ゆり「いやいや、いくら私でも毎度急に考えつくわけ無いじゃない」

ひさ子「だったら急に呼び出すなっつうの」

遊佐「具体的には今回のプラン、何時頃に計画を練っていたのですか?」

ゆり「昨日の学食で野田くんとご飯食べている時よ」

ひさ子「……また絶妙な頃合だな。
    ていうか最近あんたホントよくあのハルバードと一緒に居るよな」

ゆり「たまたまよ、たまたま」

入江「な、なんか秘密の任務って緊張するね~…」

関根「おぅおぅ、みゆきち! ブルってんのかーい!?」

入江「ちょ、ちょっとだけ……」

関根「アタシもだーい! 何言われるかドキドキもんだぜーぃ!」

ユイ「おおーぅ、テンションたっかいですねー!
   一体何食ったら普段からそうなっちまうんですかー!?」

関根「つまり私が普段何を食べているのか気になって聞きたいのかい!」

ユイ「うっす、実はそんなに聞きたくないッス!」

ひさ子「…実も蓋も無い会話だな、オイ」

ゆり「では、ちゃっちゃと済ませるために早速今回のミッションを説明するわよ」


ゆり「今回のミッションは…これよ!!」



『オペレーション・スイーツフォワード』

ゆり「今回のオペレーションの内容を説明するわ」


『学園内で幸せな事柄を達すれば、その生徒は成仏する。
 学生の幸せな1シーンと言えば恋愛に関わる事柄がポピュラーであろう。
 今回は擬似的にその幸せなシーンを演出するために、
 今の季節柄に似つかわしくチョコを手渡すという手段を用いてみる』


ゆり「以上、大まかな概要よ」

遊佐「……つまり?」


ゆり「要するに、チョコ渡してさも『私たち青春してます~』って見せ付けるのよ。
   あくまでオペレーションなわけだから、当然私たちは成仏しない」

入江「な、なるほど~」

ゆり「それをたまたま通りがかった天使が目撃して、
   <何故あの人たちは幸せそうなのに成仏しないのか>という疑問を持たせる。
   そして慌てふためく彼女は神へ相談しに行くでしょう。そこを突き止めるのよ!」


ひさ子「天使がたまたま通りがかるのを待つあたり、これはまた運任せの内容だな…」

椎名「あさはかなり」

入江「ねぇみゆきち、今日の日付ってさ…」

関根「どっからどう見ても2月の13日…」

ユイ「おお! なんかチョコ作る理由が明確になりましたね!」

ひさ子「わざわざ調理室に集まらせた理由ってのは、ひょっとして…」

ゆり「手作りのチョコを制作するためよ。
   適当に溶かして固めるも良し、手の込んだ義理チョコを作っても良し」

遊佐「まさかの手作りオンリーですか」

岩沢「既に完成してるヤツがあるなら、あたしはそれが良いんだが…」

関根「もう完成されている物だったら、ラッピングするだけで楽なんですけれどね」

ひさ子「手作り義理チョコとかド本命と勘違いされても仕方ないぞ」

ゆり「ぐっ…………!」

椎名「あさはかなり」

ユイ「要するにアホだったんですね!」

ゆり「うっさいわね! やっちゃったものは仕方ないし、潔く取り掛かりなさい!
   だったら板チョコ溶かしてもう一回板チョコの型に流し込んで作ればいいじゃない!」

ひさ子「…不毛な提案にも程があるだろ」

ゆり「言っとくけとあくまでも意図的に、だからね。 その辺は気をつけるように」

関根「気をつける?」

ゆり「本気のチョコを作ると作戦の破綻にも繋がりかねない。
   チョコを作るときは勿論、渡すときも義理チョコだというのを暗に醸しだすのよ!」

ユイ「うわ、また妙にハードルの高い事を要求しますね」

遊佐「………」


岩沢「なぁ、これをあの連中に伝えないのは何か考えがあっての事か?」

ゆり「勿論よ。もし事前にこのオペレーションを大根役者共に伝えたら
   『わーうれしい、おれこんなにしあわせなのはじめてだー』とか
   棒読み以前のリアクションが返ってくる可能性が大じゃないの」

ひさ子「まぁ一概にそうとは言い切れないが、
    新鮮な反応を促したいなら事前に通告せずにぶっつけ本番が一番だろうな」

ユイ「よっしゃあ! アタシの女子力を見せ付けるときが来たようですね!」

入江「おお、気合入ってるねぇ~」

ユイ「…まぁ、適当にやってりゃ見事なモノが出来ると信じてますよ」

関根「数秒前が嘘みたいな弱気っぷり!?」

遊佐「……私個人の事で申し訳ないのですが」

ゆり「ん? どうしたの?」

遊佐「あまりピンと来ないので、どう受け渡すかをゆりっぺさんが実践してくれると
   こちらとしては非常に助かります」

関根「おお! ナイスアイデアですね!」

入江「何事も見本があれば助かります~」


ゆり「いいわよ。じゃあ模擬戦を兼ねた相手は、そうね…」

ひさ子「いやいや、模擬戦てアンタ…」

ゆり「貴方にお願いしちゃおうかしら」


>>35

遊佐さん

遊佐「………私、ですか」

ゆり「そ、ここは遊佐さんが一番適任ね」

遊佐「それはまた何故に?」

ゆり「感情の起伏が薄い貴方なら、いちいちリアクションに反応しなくても良さそうだし
   何だかんだで付き合いも長いから気楽に演じれそうなのが理由よ」

遊佐「付き合いが長いというならば、椎名さんも負けていないと思うのですが」

椎名「あさはかなり」

ゆり「何よ、私が相手じゃ不服ってわけ?」

遊佐「……いえ、失礼しました。 見本の相手をさせていただきましょう」

ゆり「よっし! じゃあ早速やってみるわね!」

ゆり「はい、これ。今日バレンタインでしょう。
   どうせ誰からも貰ってないだろうと思って貴方にあげるわよ」

遊佐「あ、ありがとうございます……」

ゆり「勘違いしないように。義理チョコよ」

遊佐「でもコレって手作りですよね……?」

ゆり「そ、それは自分で作った方が安上がりで済むし…」

遊佐「この世界は金銭に関してあまり気にしなくてもいいのでは?」

ゆり「そ、そう言われちゃうと…」

遊佐「それにラッピングまで…」

ゆり「あーもう、いちいち細かい! 私がアンタのために手作りの義理チョコ用意したのよ!
   嬉しいの? それとも嬉しくないの!?」

遊佐「う、嬉しいです…」

ゆり「よし、素直に受け取って喜んでればいいのよ。
   繰り返すけれど勘違いはしないようにね」

遊佐「……ありがとう、ございます」

ゆり「ふ、ふん。 喜んでくれるなら、その、なんていうか…作って良かったわ!」

関根「……こ、これは予想以上にひどい」

椎名「あさはかなり」

岩沢「下手くそ」

ひさ子「いくらなんでも下手すぎるだろお前…」

入江「あれは勘違いされても文句は言えないくらいの恥ずかしがりっぷりですね~」

ユイ「いよっ! こーの大根役者!!」

ゆり「うっさいわね! 生きてる頃にこういうイベント無かったから仕方ないでしょ!!」

遊佐「ゆりっぺさんがあまり参考にならないという事だけは分かりました」


ゆり「他に何か聞きたいことは?」

関根「あのぅ、一つ質問があるんですけど」

ゆり「許可するわ」

関根「チョコを受け取った方が成仏する、なんて事があるんじゃないですか?」

ゆり「うちの男連中はアホ揃いだけど流石にそんな人は居ないでしょう」

ひさ子「いや、少なくとも一人は該当しそうな奴がいるんだが…」


―――――


野田「ぶへえぇぇぇぇーーっくしょい!!」


松下「なんだ、急に大仰なくしゃみなんかして」

高松「この時期の風邪は長引きますから、上着を着込んでおいたほうが宜しいかと」

藤巻「高松はまず上着を着る努力から始めとけよ」


ゆり「では、そろそろ本格的に始めましょうか」

ひさ子「ああ、すまん。 最後に一つだけいいか?」

ゆり「許可するわ」

ひさ子「サンキュー。 これってさ、各自が男全員分に作るのか?」

岩沢「だとすれば相当な手間がかかりそうだな」

ユイ「下手したら夜遅くまでかかっちゃいそうですね!」

ゆり「う~ん…確かに今の時間帯から考えて、全員分の用意は難しそうね」

ゆり「それじゃあ各々が一人にだけ義理チョコを作ることにしましょうか」

入江「…な、なんだか本命チョコと間違われる危険性が上がってる気がするんですけど~」

ゆり「平気よ平気。要は気の持ちようよ。
   アンタの為に作ったんじゃない、と思いっきりオーラ出して渡せばいいのよ」

関根「うっはぁ~、ツンデレだぁ~!」

ゆり「渡す相手は…立候補制にでもする?」

ユイ「え~! それはちょっと恥ずかしいですよ~!」

椎名「あさはかなり」


ゆり「もぅ、仕方ないわね。 念のために持ってきておいて良かったわ」

ひさ子「ま、まさか………!」

ゆり「今回もコレ使うわよ~!」

関根「こ、これは……」

入江「こういう突発的なオペレーションでは必ずと言っていいほど登場している……」

岩沢「クジ引き用の箱、だな……」

椎名「あさはかなり……」

ひさ子「うわぁ、これでまたランダムに決めんのかよ……」

ユイ「今回は今まで以上にミッションでの火傷の度合いが高そうですね!」

ゆり「チョコの制作時間を削る前に、さっさと引いちゃうわよ」

岩沢「…で、最初の犠牲者は誰になるんだ?」

ゆり「あら、犠牲者なんて人聞きの悪い。先陣を切るのはそうね…まずは椎名さんからにしましょうか」

椎名「わ、私からか!?」

ゆり「遅かれ早かれ順番は回ってくるのよ。 だったら先に決めておくと気が楽でしょ?」

椎名「む、むぅ…言われてみれば確かに」

ゆり「それにもしも椎名さんの意中の相手が、先に決まっちゃったら嫌でしょ?
   ま、それは椎名さんに意中の相手がいれば~の話なんだけど…」

椎名「……………!」

ひさ子「悪魔のような話術だな、オイ…」


ゆり「さ、椎名さん。 サクっと引いちゃって頂戴♪」


椎名「あさはかなり…あさはかなりいいいいいいいいいいいいいいいい!!」


椎名っちがチョコを渡す相手
>>50

tk

椎名「や、やった…………!」

ゆり「やった?」

椎名「いや、何でもない。全力を以ってその義理ちょこれいとを作らせてもらうぞ」


ユイ「今の見ましたか?」

関根「『や、やった……!』のとこでしょ? 見た見た~!」

入江「すっごい可愛い顔してたよね~!」

ユイ「やっぱりあの忍者マフラー先輩は、あの人が…」

椎名「…あさはかなり」

ユイ「うっひゃあああああああああ!」

関根「け、気配も無く後ろに…」

椎名「誤解だからな」

ユイ「な、何がですか?」

椎名「…いや、その、あ、あんまりからかうようだと命は無いと思っていろ」

ユイ「わ、わっかりやしたぁ~!!」

岩沢「…よぅ」

椎名「お前は、確か」

岩沢「岩沢だよ」

椎名「先日は世話になった」 ※前回のオペレーションを参照

岩沢「どうって事無いさ。それよりも、良かったな」

椎名「良かった?」

岩沢「ほら、あの金髪バンダナ」

椎名「……あさはかなり」

岩沢「ま、せいぜい気合の入った義理チョコでも作ってやんなよ」

椎名「……ふん」

ゆり「さーて。椎名さんも決まった事だし、ドンドン行くわよー」

遊佐「ゆりっぺさん、楽しそうですね」

ゆり「そぅ? 気のせいじゃないかしら?」

遊佐「ゆりっぺさん、口角が見事な三日月ですよ」

ユイ「まるで悪党の面構えですね!」

ゆり「そんな事を言っちゃうユイ、次はあんたが誰に渡すかを決めましょう」

ユイ「う、迂闊な事を言ってしまってたぁーーーーーーー!!」


ゆり「はい。渡したい相手でも願いつつ、気合を入れて引きなさい♪」

ユイ「うぅ…分かりましたよぅ……」


ユイ「どっせええええええええええええええええええええええいい!!」


ユイにゃんのチョコ(?)を渡される相手の名前
>>60

日向

ユイ「よっっっしゃあああああああーーー! キタああああああああああ!!」

関根「おおぅ…なんてパワフルなガッツポーズ……」

入江「よっぽど嬉しかったんだね~」

ひさ子「ボクシング漫画でもあんま見事なガッツポーズは見れないぞ…」

ユイ「へっへっへ…ひなっち先輩をイチコロにするチョコ、作ったるでぇ~!」


岩沢「なんか凄い気の入りようだな、お前あいつの事ってそんなに好きだったのか?」

ユイ「え、あ、そ、そう真顔で聞かれますと…こ、困りますよ岩沢さん」

遊佐「………」

ゆり「遊佐さん、どうしたの?」

遊佐「ああ、いえ。別に何でもありません」

ゆり「そう? それならいいんだけど…」

遊佐「問題なしです、ゆりっぺさん」

ゆり「…彼が気になる?」

遊佐「いえ、別に。誰が誰に渡そうと私個人に特に関係はないかと」

ゆり「…強情ね」

遊佐「発言の意図が分かりかねます」

ゆり「ふふっ、何でもないわよ」


ゆり「椎名さん、ユイ、と来たら…次は当然ひさ子さんでしょう!」

ひさ子「どういう基準で当然になったんだよ!?」

ゆり「ほらほら、つべこべ言わずに引いちゃって頂戴」

ひさ子「…はぁ。 結局アタシもやらなくちゃいけない羽目になっちまうのか」

岩沢「ま、頑張りな」

ひさ子「全く、他人事だと思ってよ。あんたもそろそろスタンバイしておけば?」

岩沢「はいはい、検討しておくよ」

ひさ子(…覚悟、決めるか)

ひさ子「……どっせええええええええええええいいぃぃ!?」


ユイ「あ、今恥らいましたね!」

関根「うん! 最初の数拍に妙な間があったよ!」

入江「しかも最後はちょっぴり尻すぼみ~」

ひさ子「うっさい! たった一言を冷静に分析すんな!」


ひさ子さんのチョコを貰える幸せ者の男キャラ
>>75

クライスト

ひさ子「なぁ、ゆり……」

ゆり「どうしたの?」

ひさ子「竹山って、誰だっけ?」

ゆり「ああ、ほら。あのコンピュータ関連で右に出る者のいない彼よ」

ひさ子「……すまん。 全然ピンと来ない」

ゆり「仕方ないわね。 あとで竹山くんの写真でも用意しておくわ」

ひさ子「あ、ああ。 悪いな…」


入江「うわぁ…なんか凄く複雑そうな表情してるね」

ユイ「そりゃ顔すらよく分からない相手ならそうなりますよ」

関根「ひさ子先輩、これは完全に義理で固めるパターンになりそうだなぁ」

岩沢「………ふ、ふふ……ふふふ」

ひさ子「なんだよ」

岩沢「さっきのお前の顔、すっごく面白かった…………」

ひさ子「仕方ないだろ! 気合入れて引いたクジに『竹山』って書かれてもどんな顔していいか分からん!」

椎名「あさはかなり」

ひさ子「はぁ…ま、引いたモンにケチつけるのも何だかな。 ちゃんと作らせてもらうよ」

岩沢「そこはツモが悪かったと諦めな」

ひさ子「はいはい……」

ゆり「さて、次を決めたら折り返し地点ね」

椎名「まだ折り返し地点なのか…」

ゆり「大丈夫。 チョコを作る時間は充分に取ってあるわ。
   何なら決まった人から作り始めていいわよ」

椎名「……そ、そうか!」

ユイ「いよっしゃあ! それではこの不肖ユイにゃん、
   ひなっち先輩が食べて成仏するような見事な一品を作ってきます!」

ひさ子「……アタシはガルデモの皆が引き終わるまで見物しておくよ」



ゆり「そうね、それじゃあ次は…関根さん」

関根「へ、は、はい!」

ゆり「貴方が渡す相手を決めちゃいましょう」

関根「わ、分かりましたぁ!」

関根「うはぁ~、ドキドキするなぁ~!」

入江「がんばれ、しおり~ん」

関根「おーぅ! 何を頑張るのかよく分かんないけど頑張るよー!」

ユイ「いいぞいいぞー!」

関根「おーぅ!」

入江「やんややんや~!」

関根「おーぅ!」

ユイ「ヒューヒュー!」

関根「おーぅ!」

入江「ドンドンぱふぱふぅー♪」

関根「おーぅ!」


ひさ子「えぇい、いいからさっさと引けっつうの! ユイはチョコでも作ってろ!」

ユイ&関根「はーい……」


関根「では、気を取り直して…」


関根「どっせえええええええええええええええええいい!」


しおりんがチョコを渡す相手の名前
>>90

高松

関根「おお? これってあのメガネの人」

ゆり「高松くんね」

関根「イエーイ! あの人って結構格好いいし、なんかやる気出てきたぞー!」

入江「やったねしおりん!」

岩沢「……あいつって確かに見てくれは悪くないんだが」

ひさ子「…ここ最近はなんか脱いでる姿しか思い出せないぞ」

椎名「あさはかなり」

関根「よっし、じゃあメガネ型のチョコでも作ってみようかな」

入江「え~、しおりん器用だねぇ~」

関根「まぁ…向こうで苦戦しているあの子に比べたらね……」


ユイ「ぬわぁぁぁぁーー! またしてもチョコが溶けずに焦げ付いたぁぁー!」

遊佐「……湯煎をしなければそうなります」

ユイ「ユセン? 何ですかそれ、ぬれ煎餅とかそういう和菓子ですか?」

遊佐「……チョコに関する多少の知識をお教えしますね」


ひさ子「『ぬわー!』なんて料理で使うリアクションじゃないだろ…」

ゆり「その調子で入江さんも決めちゃいましょうか」

入江「りょ~かいです!」


入江「うわぁ~、誰が出るのか楽しみだなぁ~♪」

関根「みゆきちはしっかり楽しんでるなぁ!」

入江「うん! 男の子に何かを作ってあげるって経験ないから楽しみだよ~♪」

関根「じゃあみゆきちの初体験か!」

ユイ「げっへっへ…エロぅございますなぁ、将軍様……」

関根「おお…そちの方もそう思うのでゴザルかね……」

入江「や、やめてよぅ~!」


ひさ子「将軍なのに そち とか ゴザル とか設定どうなってんだよ…」

岩沢「アンタはホントに突っ込み気質だね。
   藤巻とかいう奴と気が合うのもなんか分かる気がするわ」

ひさ子「あの馬鹿は今関係ないだろ……」

入江「よーし、それじゃあ引いちゃうよ!」


入江「どっせ~い!」



みゆきちのチョコはきっと美味しい、そんな気がする
チョコを貰える男性キャラの名前
>>101

松下五段

入江「おっと、これは柔道のあの人かな?」

ゆり「松下五段ね」

ひさ子「良かったじゃないか、入江。アイツは紳士的だから何を渡しても喜んでくれるぞ」

関根「いやぁ、異色の組み合わせだねぇ」

入江「へへへ、今から作るのが楽しみだよ~」

ユイ「で、ここはどうすればいいんですか?」

遊佐「そこは生クリームと蜂蜜を混ぜて…」

ユイ「おお!? なんかそれっぽくなってきましたね!」

遊佐「そうですね」

ユイ「それで、先生。 次は何をすればいいんすかね!?」

遊佐「……では次はゴムのヘラを用意します」

ユイ「うっす、了解!」


ゆり「……なんか向こうは向こうで楽しそうね」

関根「和気藹々、っていう言葉がよく似合う光景ですね!」

ひさ子「和気藹々というには片方が無表情なのがアレだが…」

ゆり「遊佐さんなら楽しそうにしてるじゃないの」

ひさ子「あいつの表情が読めるのか、お前……」


岩沢「なぁ」

ゆり「ん?」

岩沢「……そろそろアタシが引きたいんだけど、構わないか?」

ゆり「ええ、いいわよ」

岩沢「悪いな、流石に待ちくたびれちまった」

ゆり「こちらこそ長々と待たせちゃってゴメンね。
   でも安心して、まだ男性陣には色々濃い面子も揃っているから」

岩沢「その言葉のどこに安心できる要素があるんだよ……」

岩沢「じゃあ、引かせてもらうぞ」


岩沢「よっ……………と!」


岩沢さんがチョコを渡す相手

>【10:00:00.00】に一番近いレス

とりあえず一旦休憩の意味を込めて遠目の安価で失礼しました
本編は10時以降に始めますので、お時間のある方々は付き合って頂けると幸いです

では、一時解散!

申し訳ない、外せない用事を済ませに少々外出をしてきます
昼過ぎには帰れるよう早急に事を片付けてくるので、待たせる形になってしまってスイマセン…

安価は変わらず10時で

新作Ktkr

ゆいにゃん安価の時に「俺」としたかったな…

http://www.youtube.com/watch?v=kAN8MFcR5Uk&feature=related

岩沢「お、記憶無し男か」

ゆり「あら、音無くんね」

ひさ子「なんだ、妙にやる気が見えてきたな」

岩沢「気のせいだよ。
   しかも作るのは義理チョコでしょ、適当に済ませてさっさとギター弾きたいよ」

ひさ子「…いや絶対お前なんか嬉しそうだぞ」

岩沢「じゃ、まずは湯煎からだな」

ゆり「…って早速作り始めてるし」

岩沢「~~♪ ~~♪」

関根「うはぁ…鼻歌まで歌い始めた……」

入江「なんか嬉しそうだね、岩沢先輩~」

ユイ「うおおぉー! メッチャ手際いいですね、岩沢さん!」

遊佐「お見事です」

岩沢「生きてた頃に色々バイトやってたからな。昔取った杵柄ってやつさ」

関根「よっしゃ、あたし達も本格的に作り始めるかー!」

入江「お~!」

ひさ子「……どれどれ。 気乗りはしないが、アタシも動くかね」

きたー

ってか、この>>1のおかげでしいなっちが好きになってきたよ

ゆり「遊佐さん。ユイの手伝いをするのもいいけれど、そろそろ貴方もクジ引いて頂戴」

遊佐「……思わず夢中になっていました」

ゆり「失念するのも結構だけれど、まずはホラ、自分の事をやっちゃいなさい」

遊佐「了解です」


遊佐「……………………………………どっせい」



遊佐が引き当てたキャラ
>>168

ゆさゆさのどっせいかわいい


日向

なぜ日向のクジが二つもwwwww

遊佐「……………?」

ゆり「あら、日向くんじゃない。良かったわね」

遊佐「ゆりっぺさん。 クジは一人分ずつしか入っていなかったのでは?」

ゆり「それこそ勘違いよ。私は確かに各々一人分のチョコを製作するよう言ったけれど
   一言も『与える人は一人につき一人』なんて告げてないわ」

遊佐「ですが、しかし……」

ゆり「別にいいじゃない。義理チョコよ、そりゃ被ったって仕方ないわよ」

遊佐「それはそうなのですが……」

アニメではそれなりに空気なガルデモメンバーがここでは大活躍だなw

ゆり「さぁ、遊佐さんもちゃっちゃとチョコ作成に取り掛かりなさい!」

遊佐「………了解しました」


ユイ「おおぅ!? クジ引いてきたんですか!?」

遊佐「どうも」

ユイ「けっきょく誰になったんですか?」

遊佐「……日向さんです」

ユイ「はっはー、なるほど! ひなっち先輩か~。 そりゃ渡される方も喜びますぜー!
   ……ってなんじゃそりゃあああああああーーー!! アタシと被ってるじゃないですか!?」

遊佐「運命というのは残酷ですね」

ひさ子「いや、そこまで大層なモンじゃないだろ…」

関根「おお! 修羅場だ修羅場だぁー!」

入江「女と女の意地のぶつかり合いだね~」

>>175
どちらかというとABの4コマ漫画に近い内容だからな
あれだと岩沢もいるし竹山も空気だしな

ユイ「む、む、むぅ~……」

遊佐「…何というか申し訳ありません」

ユイ「こ、こうなったら……勝負じゃゴルァああああああああああああ!!」

遊佐「……勝負、ですか?」

ユイ「おぅ! どちらがひなっち先輩を感動させられるようなチョコを作れるのか勝負です!」

遊佐「……なるほど」

ユイ「なので遠慮する事無く、アタシに負けないような本気の義理チョコを作れってんだい!」

遊佐「了解です」

ひさ子(本気の義理チョコって何だよ……)

ユイ「え~、で、ですね…それにつきまして、敵に伯方の塩を3袋ほど送りつけるというか、ですね…
   こう、まだまだチョコに関してご指導ご鞭撻の程をお願いしたいというか…」

遊佐「構いませんよ」

ユイ「おお!? あざっす、あざーっす!!」


ひさ子「ユイ、お前ってほんと色々と正直なヤツだな…」


ゆり(……みんな、大体引き終えたわね)

ゆり(そろそろアタシも引いちゃおうかしら)


ゆり(…………どれどれ)


ゴソゴソ………ゴソゴソ………


ゆり(よっし、これでOK)

ゆり(さて、あたしは誰に作る事になるのかしら……?)


ゆりっぺがこっそり引いたクジに書かれていた名前
>>185

ゆいにゃんかわいいw


>>177
ABはアニメしか知らないからなぁ…

出版社教えてくれたら義理チョコやるよ
満喫かBOで読んで来る

野田

ゆり「………………ッしゃあああああああああああああ!!」


遊佐「!?」

ユイ「!?」

岩沢「!?」

関根「!?」

入江「!?」

ひさ子「!?」


ゆり「…なんでもないわ」

ひさ子「あんな大声いきなり上げといて、なんでもないワケあるかああああ!」

ゆり「さて、私もそろそろ作り始めようかしら」

ひさ子「そういえば。ゆり、お前まだクジ引いてないよな。誰になったんだ?」

ゆり「クジならさっき引いたわよ」

関根「おお、では誰に義理チョコあげることになったんですかー!?」

入江「知りたい知りたい~♪」

ユイ「ズルイですよぅ、先輩。自分だけ内緒とかー!」

ゆり「うっさいわね! そ、その、相手は、………だ…んよ……」

ひさ子「んぁ? 声が途中で小さくなって聞こえなかったぞ」

ゆり「アタシはちゃんと言ったからね! この話はこれで終わり!
   さ、私もチョコ作りに参戦するわよ~」

ひさ子「無理やりはぐらかした!?」

ユイ「……そうだ、結婚、してやんよ?」

ゆり「言ってないっつうの!!」

岩沢「………」

椎名「………」


岩沢「…………」

椎名「…………」


岩沢「……………」

椎名「……………」


岩沢「………………」

椎名「………………」


ひさ子「おい、なんか向こうだけ職人が醸しだすような空気で作業してんぞ!」

関根「うわぁ、二人とも結構本格的なチョコ作ってるなぁ」

入江「椎名先輩のアレって猫をモチーフにしてるのかな? 可愛い~♪」

ゆり「椎名さん…さっきから喋らないと思ってたら、ずっとチョコ作りに没頭していたのね…」

あれ・・・直井は・・・

ゆり「さて、それでは本格的に動き出すわよ……!」

ゆり「終了時刻は午後19時。予定の時刻まであと二時間もあるから、
   それまでに各自手作りの義理チョコを作っておくこと」


ゆり「『オペレーション・スイーツフォワード』、スタート!」

――そして、時は流れて――


ユイ「で、出来たぁー! やりましたぜ、先生!!」

遊佐「お疲れ様です」

関根「あたしも終わったよー!」

入江「うん、私もばっちり~♪」

椎名「あさはかなり」

岩沢「よっし、こんなもんかな」

ひさ子「アタシもこれくらいでいいや。どうせ竹中にやるもんだし」

ゆり「竹山くんよ、ひさ子さん」

ひさ子「……そうだっけか?」

ゆり「みんな、何とか作り上げたようね」

関根「おっす! 会心のチョコが出来ました!」

ゆり「忘れちゃいけないけれど、あくまで『義理』というのを念頭において作った?」

関根「モチのロンです!」

入江「はーい」

ひさ子「当然だろ」

ユイ「そ、そりゃひなっち先輩だし、ま、まぁあったりまえッスよー!」

岩沢「あ……」

椎名「………」

遊佐「………」

ゆり「返事が無かった三人、あんた達がどんだけ夢中だったのかだけは伝わったわ」

>>192
直井「僕をプレゼント☆」

ひさ子「そういうお前は義理チョコだって念頭に置いて作ったか?」

ゆり「当然じゃない。こんなの意識して作るようなモノでも無いからね」

遊佐「それにしては本格的な生チョコですね」

ユイ「しかして、この生チョコに添えられている竹串ですけれど…」

岩沢「この串ってハルバートに似てるよな」

関根「おお! まさか食べる際の串にまで小技を仕込んでるとは!」

入江「ひゅーひゅー♪」

ゆり「うっさいわね! 時間余ったから適当に作っただけよ!」

椎名「あさはかなり…」

初代の張り付きだった俺に抜かりはない・・・ッ


ゆり「では、ファーストミッションはこのくらいで終了。
   セカンドミッションへは明日の朝8時より移行するわ」

岩沢「セカンドミッション?」

ゆり「チョコを作成するまでが第一、そして相手に渡す第二の肯定を経てこのオペレーションは完成するの」

遊佐「では、明日の朝から各自で行動ということですか」

ゆり「その通りよ。
   調理室は許可を取って開放しておくから、勝手にチョコを持っていって勝手に渡して頂戴」

ユイ「随分とざっくばらんですねぇ…」

ゆさひな

いわおと

しいティ


と、このスレでいろんなカップルが出来たな

遊佐「ゆりっぺさん。見張りのギルドメンバーからの伝達です。
   調理室周りに怪しい影は見当たらず、との事」

ゆり「ありがと。 ギルドメンバーにはもう大丈夫と伝えておいて」

遊佐「了解です」



ゆり「みんな、お疲れ様。今日はこれくらいで切り上げましょう」

ユイ「うへぇ~! 疲れましたぁ~!」

関根「うむぅ、慣れないことをするとしんどいねぇー!」

入江「しおりんは手際良くて凄かったよぅ~」

関根「へっへっへ、これこれみゆきち。そんなに褒めるでないぞ!」

ひさ子「あー、なんか明日の事考えると無駄にブルーだ…」

岩沢「そう? 確かにちょっと面倒だな、とは思うけど」

ひさ子「ま、音楽キチのお前が文句も言わずにチョコ作るってのも以外だったな」

岩沢「そうか?」

椎名「あさはかなり」


ゆり「それでは、現時刻を以って本日の作戦は終了!
   セカンドミッションの終了は、明日の19時よ!
   それまでに今日決まった相手にチョコを渡しておくこと、いいわね!」


遊佐「了解です」

ユイ「うっす、了解ッス! 腕が鳴るぜええええええええええ!!」

関根「はーい!」

入江「は~い」

ひさ子「はいはい」

岩沢「……」

椎名「あさはかなり」


ゆり「では、諸君の健闘を祈ります!  以上、解散!!」

ゆいにゃんマジ天使支援

>>202
CT?
スキャンだと真剣におもってしもうた・・・


【今回のオペレーションの簡易図】

・椎名→TK

・ユイ→日向

・ひさ子→竹山

・関根→高松

・入江→松下

・岩沢→音無

・遊佐→日向

・ゆり→野田


誰の様子から伺いますか?
>>212

椎名様

椎名様

竹山

椎名様

>>212
くそったれえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ

椎名人気に挟まれての竹山ww

>>215
ほとんど私だ

~翌日 AM9:00~


ひさ子「はぁ…気乗りしねぇなぁ…」

ひさ子「ほんっと、気乗りしねぇ…」

ひさ子「ていうか、そもそもあの竹山とかいう奴ってどこにいるんだよ……」

ひさ子「ひとまず学園内を歩き回るしかないか」

ひさ子「はぁ……気乗りしねぇ……」


藤巻「よぅ、朝っぱらから辛気臭いため息ばっかりついてんじゃねぇよ」

ひさ子「ああ、なんだ。 藤巻か…」

楽しみは最後まで取っとたほうがいいでしょ

>>219
つまり俺は・・・?

ひさ子「丁度いいや。アンタさ、あの刈り上げ頭のメガネの奴がどこにいるか知ってるか?」

藤巻 「は? 竹山か? あいつならパソコン室にでも居るんじゃねぇかな」

ひさ子「そっか、サンキュ」

藤巻 「お前があいつに用事なんて珍しいな」

ひさ子「色々あんだよ、色々な……」

藤巻 「もしかして昨日の放送と何か関係あんのか? 俺にだけ内緒で教えろよな」

ひさ子「アンタが麻雀で負けてる分の支払い全部済ませたら考えてやるよ」

藤巻 「ぐっ……!」

ひさ子「んじゃ、アタシはこの辺で。言っとくけどついて来たら張り倒すよ」

藤巻 「しねぇよ、んなこと」

ひさ子「ああ、それと。お前今日の夕飯頃に時間空けとけよな。
    それじゃ、また」

藤巻 「は? よく分かんねぇけど別にいいぜ。 そんじゃな」



藤巻 (アイツはああ言ってるけど、なんか気になるな…いっそ後ろをついていってみるか?)


①アホらし…それよりも朝飯でも買いに行くか。
②ま、ちょっとくらいならバレねぇだろ。

>>225

藤巻マジ弱カワ

まるに


藤巻 (ま、ちょっとくらいならバレねぇだろ。 好奇心に殺されるのも一興ってな)


~パソコン室~


竹山 「………」

ひさ子「あ、いたいた」

竹山 「何ですか、貴方は。僕は今新しいプログラミングで忙しいんですが」

藤巻 (…おいおい。 ホントに探してたのかよ)

ひさ子「アンタにこれやろうと思ってね」

竹山 「…これは?」

ひさ子「チョコだよ。ほら、今日ってバレンタインだろ」

藤巻 (なん・・だと・・・!?)

竹山 「ぼ、僕に、ですか……?」

ひさ子「ああ、アンタにだ」

竹山 「こ、こういうのは貰った事が無いので、ど、どうしたらいいか…」

ひさ子「ああ、ただの義理だから告白ってわけじゃないし適当に貰っといてくれ」

竹山 「は、はい……!」



藤巻 (チクショウ、声がなかなか聞こえねぇ……)


……く、…すか?
……んた…だ……
こ、こ………いので、どうし……いか……

……ただの……告白……貰っ…てくれ……

……はい


藤巻 (ま、マジかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!)

藤巻わろたw

ひさ子「ま、後でゆりから連絡あるだろうし、その時にでも詳細は聞いてくれ」

竹山 「は、はぁ…」

ひさ子「それと、チョコ自体は本当に手作りだからな。味わって食えよ」

竹山 「…そうですね。 有り難く頂戴しておきます」

ひさ子「へへっ、良し!」



藤巻 「…………………大山でも誘って、食堂で焼け酒みたいにお冷やでも呷るか」

ひさ子「よし、これでアタシの分は終わりだな」

ひさ子「後は…あの馬鹿にこのミッション終わったらチョコでもやるか」

ひさ子「余ったお菓子は有効活用しないとな」


藤巻 「うぃ~~~~! ちくしょう、あのロケットおっぱいがぁ~~~!!」

大山 「藤巻くん! 食堂のお冷やをがぶ飲みしてるだけなのに、なんでそんな酔っ払いみたいなのさ!?」

藤巻 「う~~~ぃぃ! 放っとけってんだい、こんな哀れな出歯亀野郎をよ~~~ぅ!」

大山 「藤巻くんから呼んでおいてそりゃ無いよ!
    助けて、日向くーーーん!」

次は誰を覗いてみますか?

>>240

そういや大山って今までのシリーズで全く選ばれてないだろ
誰か安価で書いてやれよ…

椎名

これはチョコもらう予定のない大山をのぞくってこと…

いやいやいや

くそったれえぇぇぇぇぇ(2回目)

>>244
!?

そ れ か

~AM9:30~


大山「今日も天気が良くて、風が気持ちいい」

大山「生きてるって素敵だなぁ…」

大山「まぁ、もう死んでるけどね!」


大山(ん? あれって、椎名さん?)

椎名「…………」

大山(なんか凄いキョロキョロしてるけど、誰か探してるのかな?)

椎名「………見つからんな」

大山「おはよう、椎名さん。誰か探してるの?」

椎名「………!? なんだ、貴様か」

>>248
センスに痺れる

椎名「丁度いい、あいつを見かけなかったか?」

大山「あいつ?」

椎名「てぃ、てぃーけーとかいう奴だ」

大山「ああ! TKなら今の時間帯だと体育館でダンスでもしていると思うよ!」

椎名「……感謝する」 ダッ


大山「うわ、もの凄い早さで走って行っちゃった…。
   手に何か持ってたみたいだけれど、あんなに揺らしても中身大丈夫なのかな?」

大山「最近なんかあの二人仲いいよね、ラブラブなのかな?」

大山「うわ、もし本当にラブラブだったらどうしよう!
   これってやっぱりアレなのかな!? 今後は『僕先に帰ってるね』みたいな気遣いがいるのかな!?」


関根「おーい、せんぱーい!」


大山「しかもTKと椎名さんがカップルだったら、黙っていても絵になる二人だし…」

関根「おーい!」

大山「でもTKって黙ることが殆ど無いような…あ、もしかして好きな人の前でだけ黙っちゃうとか…?」

関根「聞いてますか、せんぱーい!」

大山「うわはぁー! 大人だよ、大人だよTKぇぇぇぇ!」

関根「せんぱーーーーい! き・こ・え・て・ま・す・かぁー!!」

大山「うわぁビックリしたぁ!?」

大山結構好きだ

大山「あ、君はガルデモの…」

関根「どうも~。関根です」

大山「おはよう。それで、僕に何か用かな?」

関根「あ、そうそう! あのですね、高松さんってどこにいるか分かります?」

大山「高松くん? 彼ならさっき作戦本部で見かけたような……」

関根「お、ナイス情報! ありがとうございましたー!」 ダッ


大山「……今日はなんか慌しいなぁ。 みんな一体どうしたんだろう?」


藤巻「うおおおおおおぅぅやむぁぁぁぁぁぁあああ!」


大山「…………うわぁ、なんだか一番うるさそうな人が来ちゃった」

>>254
俺は超好きだぞ!!!

次は誰を覗きますか?

>>260

五段

ミスター紳士 松下五段か

~AM11:30 自販機前~


入江「松下五段を探してたら、もうこんな時間かぁ」

入江「お昼前に渡しても迷惑かな?」

入江「そもそも、私まだ松下五段を見つけきれてないんだよなぁ」

入江「…ん? あれって生徒会の人?」


直井「音無さん、どこにいるんだ?
   いつも自販機前でコーヒー飲んでいるから、ここが当たりだと踏んでいたんだが…」

入江「あ、あのぅ……」

直井「ん?」

入江「せ、生徒会の副会長ですよね?」

直井「そうだ。 だが、それである前に僕は神だ」

入江「か、神様ですか」

直井「神を崇めよ」

入江「は、ははぁ~~!」

直井(……本当に崇められるとは思ってなかった)

直井「…それで、僕に何の用だ?」

入江「あ、そうだ。松下五段を見かけませんでしたか?」

直井「松下? ああ、あの柔道家か。生憎だが僕は見ていない」

入江「…そうですか」

直井「…作戦本部に何人か人がいるだろうから、僕なんかより詳しそうな愚民共に聞けばいいだろう」

入江「そ、そうですね! ありがとうございます!」 ダッ


直井「そうだ、貴様は音無さんの居場所を知ってるか……って、遅かったか……」

音無で検索してたからなかなか見つからなかったぜ!
支援

~作戦本部前~

入江「い、勢いで来ちゃったけれど…本当にいるのかな?」


高松「それでですね、先日ターザンで…」

野田「本当か! そんな方法があったとは!?」

高松「ええ、私も目から鱗が落ちましたよ」

松下「ほぅ…確かにそれは効率的だな」

野田「そうすれば腹筋と背筋を同時に鍛えれるのか!」

高松「そうなんです」

野田「くぉぉぉぉおおおーーー! 今すぐにでも実践してみたいぞおおおおおおお!!」

高松「そのためにはですね、まず30cmの……」


入江「…一体どんな話をしてるんだろう?」

入江「………」

入江「…………」

入江「あ、ナチュラルに混ざってて一瞬分からなかった! 見つけた~♪」

>>270
オペレーション

で検索することを奨める


俺は「」派だが

入江「松下五段~!」

松下「む?」

入江「あ、あのですね!」

松下「ガルデモのドラムか、急にどうした?」

入江「あ、あの、そのですね!」

松下「……む?」

入江(ひ、人に見られてると恥ずかしいよぅ~)

松下「……すまんがお前たち、先に食堂で席を取っておいてくれないか」

野田「む? お前から昼食に誘っておいて俺達に席取りの要求か、松下五段!」

松下「すまんな、埋め合わせは必ずしよう」

野田「……貴様がそう言うなら仕方ない」

高松「では、先に向かってますね」

松下「ああ、宜しく頼む」


松下「…それで、改めて用事を聞こうか」

入江「は、はい!」

入江「こ、これ! 受け取ってください!」

松下「これは…チョコか」

入江「手作りの義理チョコです!」

松下「また随分と手の込んだ義理だな…。
   うむ、確かに有り難く受け取った」

入江(良かった~。これでミッションは達成だよ~)

松下「そういえば、名前を伺ってもいいか?」

入江「い、入江と言います」

松下「なるほど。改めてありがとう、入江さん。
   このチョコは大事に食べさせてもらおう」

入江「いえいえ、義理ですのであんまり気にしないでください~」

松下「そうか? その心配りに感謝する。一ヵ月後のお礼を楽しみにしていてくれ」

入江「………お礼?」

松下(この子、ホワイトデーの事を完全に失念しているのだろうか…?)

次は誰を覗きますか?

>>285

ユイか遊佐かで迷うが
ここは遊佐が先を越す形が最善手だと思う

のでゆっさ遊佐

~PM1:00~


遊佐「……さて、いざ渡そうとは思ったものの」

遊佐「日向さんがどちらにいるのか分かりません」

遊佐「困ったものです」

遊佐「ん? あれは……高松さん。 何か食べているようですね」


高松「…うん、美味しい」

遊佐(あれは、関根さんが作成していたチョコレート…。
   どうやら早い段階で渡し終えていたのでしょう)

高松「しかして急にチョコを渡されるなんて、予想だにしていませんでした」

遊佐(…丁度いいので日向さんの居場所でも聞いてみますか)

遊佐「お取り込み中、失礼します」

高松「どなたかと思えば遊佐さんですか」

遊佐「突然ですが、日向さんの居場所はご存知でしょうか?」

高松「日向さん…ですか。確か校内のどこかで見かけたような気が」

遊佐「なるほど、ありがとうございました」

高松「いえいえ。お気になさらず」

遊佐「……手作りチョコのお味はどうですか?」

高松「とても美味しいですよ……って! なっ、なんで貴方がそれを!?」

遊佐「……失礼します」

~教室棟A棟 階段前~


日向「ふんふふんふふ~~ん♪」

遊佐「いきなり残念な鼻歌を聴かされるこちらの身にもなってください」

日向「うおぉう!? ビックリしたぁ!」

遊佐「こんにちは、日向さん」

日向「な、なんだ…遊佐じゃねぇか」

遊佐「貴方を探して随分と歩き回らせてもらいました」

日向「え!? なにそれ全面的に俺が悪いみたいな言い方!」

遊佐「流石にそれは穿った捉え方です、日向さん。原因の3割は私にもありますから」

日向「何もしてないのに7割の冤罪!? ホワァァァァイ!!?」

日向「で、一体どういう事よ」

遊佐「何がですか?」

日向「俺を探して歩き回ってたって事は、用事でもあるんだろ」

遊佐「…あると言えば、ありますし、あると言えば、あります」

日向「要するにあるんですよね! 何その『はい』or『イエス』みたいな言い回し!」

遊佐「あの、日向さん」

日向「ん?」

遊佐「今日は何の日か知っていますか?」

日向「いや、死んでからは日付なんて意識したことあんまり無いな。
   正直、今が何月何日なのかも曖昧だぜ」

遊佐「今日はバレンタインです」

日向「…ああ、そういやもうそんな季節だったか」

遊佐「……あげますよ、チョコ」

日向「…マジか」

遊佐「かんちがいしないでよね、ぎりなんだからね」

日向「無表情で棒読みされても意図を汲み取るのが難しすぎるんですけど!」


日向「ま、くれるってんなら有り難く貰うぜ」

遊佐「はい、どうぞ」

日向「おぅ、サンキュー」

遊佐「……ちゃんと食べてくださいね」

日向「ああ、勿論だ。美味しく食べないワケが無いだろ!」

遊佐「……それは、重畳です」

【残りのメンバー】

・椎名→TK

・ユイ→日向

・関根→高松

・岩沢→音無

・ゆり→野田


次は誰を覗きますか?
>>300

野田

~AM8:10~


ゆり「こんな朝早くに来てくれてありがとう」

野田「構わんのだ! ゆりっぺから来てくれと言われて断る理由が思いつかん!」

ゆり「……馬鹿ね、ホント」

野田「どちらかと言うとアホだがな!」

ゆり「どっちでもいいわよ、そんなの…」


ゆり「あのね、野田くん」

野田「なんだ?」

ゆり「今日は何の日か知ってる?」

野田「バレンタイン、だろう」

ゆり「……知ってたの?」

野田「ああ、知っていた」

ゆり「珍しいわね。 こういう行事を野田くんが覚えているだなんて」

野田「それは、だな。…俺は、その、何と言うか」

ゆり「なによ、歯切れ悪いじゃない」

野田「ゆりっぺからそれを貰えたら嬉しい、と、思った事が、無くも、ない…」

ゆり「……え、ちょ、いきなり何を言い出すのよ!」

野田「す、すまんゆりっぺ!」

ゆり「ま、まぁいいわ! 野田くんの意気込みはしっかりと伝わってきたから!」

野田「ゆりっぺ、顔が驚くほど真っ赤だが大丈夫か!?」

ゆり「るっさいわね!誰のせいよ、誰の!
   …っとにもう。ホラ、手を出して」

野田「む?」

ゆり「はい、これ。今日バレンタインでしょう。
   どうせ誰からも貰ってないだろうと思って貴方にあげるわよ」

野田「あ、ありがとう、ゆりっぺ…!」

ゆり「勘違いしないように。義理チョコよ」

野田「それでもいい、ありがとう」

ゆり「そ、そんなに感謝するもんじゃ…」

野田「充分だ、俺にとっては値千金の価値がある。 嬉しすぎるぞ、ゆりっぺ!!」

ゆり「そ、そう言われちゃうと…」

野田「それにこんな手の込んだラッピングまで…」

ゆり「あーもう、いちいち細かい! 私がアンタのために手作りの義理チョコ用意したのよ!
   嬉しいの? それとも嬉しくないの!?」

野田「何度でも言おう、嬉しいぞ。とても、とても嬉しいぞ!!」

ゆり「よし、素直に受け取って喜んでればいいのよ。
   繰り返すけれど勘違いはしないようにね」

野田「……ありがとう、ゆりっぺ」

ゆり「ふ、ふん。 喜んでくれるなら、その、なんていうか…作って良かったわ!」

次は誰を覗きますか?

少々遠めの>>320

ユイ

ゆいにゃんターンきたー!!!

~PM2:00~


ユイ「と~な~りどーし、あ~なーた~と~ア~タシさくらんぼー♪」

ユイ「もう一回! イェイ!!」

ユイ「ふっふっふ……待ってろよ、ひなっち先輩…」

ユイ「この会心の生チョコでギャフンと言わせてやらあああああああああ!!」


直井「…貴様は相変わらず喧しいな」

ユイ「お、なんだ自称神じゃないですか!」

直井「自称ではなく、僕は神だと何度言ったら……」

ユイ「あ、そうだ!ちょっと教えてくださいよ神様(笑)」

直井「……なんだかとてつもなく癪に障った気がするが、まあいい」

ユイ「ひなっち先輩の居場所とか知りませんか?」

直井「ああ、あの愚民なら教室棟に向かったのを先ほど見かけたが」

ユイ「さっすが神様! ありがとやしたーー!!」 ダッ


直井「ああ、そうだ愚民。貴様は音無さんの居場所を知って………って、また聞けなかったか」

毎度思うんだけどさ

この>>1って安価でストーリー作ってるってことは基本即興だろ?
なのにこの速さでこの品質とは…


この>>1かなり出来る…


安価ならしいで

~教室棟A棟 空き教室~


日向「でさ、最近はこんなんなっちまって」


ユイ「おっと、ひなっち先輩発見!」

ユイ「よっしゃあ! 食らえや先輩、アタシの義理に塗り固められた生チョコをおおおおぅーー!」

ユイ「………ん?」


遊佐「なるほど、それは大変ですね」

日向「だろ? 俺ももう爺さんの体になっちまったって事なのかな?」

遊佐「もし日向さんがお爺さんでも、ゲートボールではセカンドフライ飛んできませんよ?」

日向「ねぇ俺の話ちゃんと聞いてたの!?」


ユイ「遊佐さんと、ひなっち先輩…?」

修www羅www場www

ユイ(あ、なんか凄い楽しそう……)

ユイ(これって今あっちに行っちゃうとお邪魔虫だよね、あたし……)

ユイ(遊佐さんも表情はよく分からないけれど、きっとひなっち先輩と一緒にいれて楽しいんだ…)

ユイ(これって放っておくべきかな……)


日向「ん? ユイ?」

ユイ「!?」

日向「何してんだよ、そんなところで。
   こっち入って来いよ」

ユイ「…………」 ダッ

日向「あ、お、おい、ユイ!」

遊佐「……」


①日向「全く、一体どうしちまったんだよ…」
②遊佐「追いかけた方がいいですよ」

>>333

2かな

遊佐「追いかけた方がいいですよ」

日向「え?」

遊佐「……悪いことは言いません、追いかけるべきです」

日向「あ、ああ! 悪いな、遊佐!」

遊佐「いえいえ、お気になさらず」



遊佐「………お気になさらず」

ゆさ…

いい子だなぁ

日向「おい、ユイ! 一体どうしたんだよ!」

ユイ「だ、だって…邪魔しちゃ悪かったと思って……」

日向「邪魔も何も、ただの世間話にお前がいちゃいけない理由でもあんのかよ!」

ユイ「ゆ、遊佐さんも楽しそうだったし……」

日向「お前も一緒に喋ればいいだけの話だろ、なんでそんなに気を使うんだよ!?」

ユイ「鈍感!」

日向「あーあー、鈍感で悪いね! そりゃお前がなんで怒ってるか分かんねぇ程度には鈍感だよ」

ユイ「ちょ、チョコ上げようと思ったら、こんなムードじゃ最悪じゃないですかー!」

日向「……チョコ?」

ユイ「きょ、今日はバレンタインだし、た、たまには素直になろうとしたら…もう、ひなっち先輩のアンポンタン!」

日向「…なるほどな」

日向「……チョコ、くれるつもりだったのか?」

ユイ「つもりじゃなくて、あげるんですよ!」

日向「……そっか」

ユイ「はい! これ! 義理、もう超がついちゃうくらいの義理チョコです!!」

日向「……うん、ありがとな」

ユイ「義理です!」

日向「ああ」

ユイ「アホのひなっち先輩は、有り難く喜んでりゃいいんですよ!」

日向「…ああ。嬉しいよ」

ユイ「……義理ですからね」

日向「…そういう事にしといてやるよ」

ああああああもう!!!

ゆいにゃんはかわいいなああああああ!!!!!


あと三人。誰を覗きますか?


①岩沢
②椎名
③関根

>>353

関根

~AM10:00 作戦本部~


関根「さてさて、大山先輩からの情報だとここにいるらしい!」

関根「よくよく考えたら高松さんって顔は知っているけれど、喋ったこと一回も無いや!」

関根「という事は、今のあたしって『影から好きだった先輩を見つめている』立場…!?
   くおおおおおおおおお! まるで漫画のような存在だあああああああ!!」


関根「さぁ、たのもー! 高松さん!」


高松「おや、貴方は確か………」


関根「キャアアアアアーーーーーーー!! 上着くらい着て本読んでくださーーーーーーーい!!」

もはや高松がただの変態に…

高松「何を馬鹿な、この肉体美は晒してこそ輝くというものでしょう!」

関根「お、女の子の前で脱いでるのはアホの所業ですよ!」

高松「さぁ、もっと、もっと見てくれても構わないんですよ!」

関根「ひっ、い、いや、来ないで……」

高松「さぁ! さぁ、さぁ!!」


関根「うわああああああああああああん!  バカあああああああああああ!!」 ヒュッ

ゲシッ

高松「おごふっ!」

関根「い、今投げたのは義理チョコです!」

高松「……チョコ?」

関根「勘違いしないでくださいね、いやほんとマジで!!」

高松「いや、勘違いと言われましても……」

関根「わ、私はこの辺で失礼します、さよーーーならーーーーー!!」

高松「……チョコ、開封してみましょうか」

高松「これは、見事なメガネを象ったチョコレート」


高松「……少々悪乗りがすぎましたね」


関根「うわあああああああああああああん!
   顔がいいだけのマスキュラーな男の人って怖い世おおおおおおおおおぅぅぅぅ!!」

どちらを覗きますか?

①岩沢
②椎名

>>370

椎名っち

~AM10:00 体育館~


椎名「あのキュートな男子の言う通りに来てみたが…」

椎名「あいつの姿がどこにも見当たらない」

椎名「あさはかなり……」


TK「Wow! 椎名、Good morning! Foooooooooooooooooooo!!」


椎名「…あさはかなり」

椎名「…相変わらず元気そうだな」

TK「Oh,yeah! Woul yo let me know~♪」

椎名「そ、その、だな」

TK「?」

椎名「そんなに激しい運動だと、腹が減らないか?」

TK「Dancing in the rain~♪ a little hungry…」

椎名「そ、そうか……!」

椎名「今日はだな、たまたま、偶然持ち合わせたものがある」

TK「?」

椎名「ちょこれーと、お前は好きか」

TK「Off course!!」

椎名「そうか…それは良かった」

>>375 Of courseじゃね?

椎名「やる。食え」

TK「Thank you! 椎名!」

椎名「あー、えーと、何だ」

TK「?」

椎名「ぎりちょこだ、ありがたくたべろ」

TK「……so cute」

椎名「味はどうだ?」

TK「…Goooooooooooooooooooooood!!」

椎名「……ふん」


椎名「ちなみに今日はばれんたいんだ」

TK「I know~♪」

椎名「それはな、ぎりちょこだぞ」

TK「I know~♪」

椎名「どういう意味なのかは分かっているのか、貴様」

TK「I know~♪」

椎名「まったく、貴様は本当に……」


TK「あさはかなり、だろ?」

椎名「うむ、あさはかなり」

~PM4:30~


岩沢「やばい…いつ渡そうか考えていたら、いつの間にかギター弾いてて……」

岩沢「気づけばもう放課後じゃないか」

岩沢「なんてこった」


岩沢「いやでも、あいつっていつも歩き回ってる印象があるからな。
   一体どこに行けば会えるんだ?」


①自販機前
②校庭
③教室棟の空き教室

>>390

3

>>376
TKはあれで英語出来ない奴ですゆえ


そしてTKかっけぇぇぇぇ!!!!

岩沢「何となくいつもの練習教室に来てしまった…習慣って怖いな」

岩沢「ん?」


……………ぁぁぁぁぁん!  …………………わぁぁぁぁぁぁぁんん!!


岩沢「廊下の奥から何か聞こえてくる」

岩沢「……何の声だ?」


……………すわああぁぁぁぁぁん!  …………………わぁぁぁぁぁぁぁんん!!

岩沢「あれは……」

直井「音無さあああああああん! どこにいるんですかああああああああ!!」

岩沢「おい、煩いぞ。音無LOVE男」

直井「らぶお!?」

岩沢「というか、お前もあの記憶無し男を捜してるのか」

直井「貴様、神である僕に対しての口の聞き方がなっていないぞ」

岩沢「あーはいはい。で、その神様もあいつを捜してるんだろ」

直井「ふん、全ての人類の始祖であり頂点である音無さんを僕が捜し求めるのは当然だろう」

岩沢「なんだお前、気持ち悪いな」

直井「………それを面と向かって言える貴様の豪胆さは何なんだ」

岩沢「アンタも知らないし、アタシも知らない」

直井「合理性は無くなったわけだ」

岩沢「そうみたいだね。…ちなみにアンタはなんであいつを捜してるの?」

直井「ふっ、神に向かってなんという愚問を……。
   バレンタインのチョコを渡すために決まっているだろう!」

岩沢「想像以上に直球勝負だね、あんた……」

直井「というワケで僕は再び音無さんの捜索を続ける。
   さらばだ、愚民」

岩沢「あーはいはい。じゃあね、音無LOVE男」

直井「………流石に『らぶお』は勘弁してもらいたいんだが」



岩沢(さて…あいつの事だし、どうやら朝からチョコを渡そうとしていた可能性がある。
   それでも渡せていないという事は…)

岩沢(もしかしたら、記憶無し男は校内にいない?)

岩沢(はたまた一般生徒が入れない場所にいる可能性があるな…)


①「とりあえず屋上にでも行って、風に当たって考えてみるか」
②「校庭に行けば誰かに聞けるだろう」
③「あいつ自販機前によくいるからな、そこで待ち伏せるか…」


>>400

これゲーム化しないかな…

岩沢「とりあえず屋上にでも行って、風に当たって考えてみるか」


~PM5:00~


岩沢「………寒いな」

岩沢「そりゃ二月中旬だし、いくら死んでる身とは言え外の風は結構こたえるな」


日向「あれ? 岩沢、こんなとこで何してんだよ」


岩沢「……!」

日向「お前も屋上に居たのかよ」

岩沢「さっきの台詞、そっくりそのまま返してやるよ」

日向「何、たそがれてたワケ?」

岩沢「いや、人を捜していただけさ」

日向「……音無か?」

岩沢「……ま、そんなとこ」

日向「あいつなら学生寮で寝てんぜ」

岩沢「……そうなの?」

日向「どうにも昨日から熱出してたみたいでさ、今日学校に来てないって事はそういうことだろ」

岩沢「情報ありがと、感謝するよ」

日向「おぅ、気にすんな!」

この世界に病気は


岩沢(そういえば、何であいつはあんな時間に屋上なんかに居たんだろう?)



日向「ああ、静かな空間は今の俺が求める最高の環境だぜ…」


ドドドドドドド…! ドドドドドドド…! 


ユイ「いいいたあああああああああああああ!!」

遊佐「……発見しました」

日向「うげぇっ、もうバレたのかよ!?」

ユイ「ひなっち先輩~? けっきょく、どっちのチョコが美味しかったんですかぁ~~?」

遊佐「……もし宜しければ回答を願います」

日向「さ、さっきも言っただろ!
   『味は両方とも美味しかった、優劣をつけるのは無粋だ』ってよおおおおおお!」

ユイ「あんなファジーな回答で納得できるかってんだああああーーい!!」

遊佐「…日向さん、男らしさが圧倒的に欠如しています」

日向「だったらせめてユイ、お前その藤巻から借りてるっぽい長ドスは下ろしてから問い詰めてくれええええええ!!」

>>407
ばっか
それを言い訳に天使とにゃんにゃんしてるに決まってるだろ
言わせんな恥ずかしい

~音無の部屋~


音無「……っかしいなぁ。熱が無いのに妙に体がだりぃ」

音無「ゆりも言ってたよな、『この世界では怪我や病気の類は無い』って」

音無「んじゃ俺の今の状況ってアレか、ただの慢性疲労の蓄積でこうなってるってワケか?」

音無「はは、笑えねー……」


ピンポーン


音無「ん? こんな時間に誰だ、日向か大山かな?」

音無「はいはーい」

ガチャ


岩沢「よっ」


バタン


岩沢「おいコラ、なんで閉めるんだよ!」

音無(俺の見間違いだな。そもそもここは男子寮だし、女子が来ちゃ不味いよな)


ガチャ


岩沢「よっ」


バタン


岩沢「だからなんで閉めるんだよ!」


音無「……夢じゃないのかよ」

~in 音無の部屋~


岩沢「悪いね、勝手に邪魔しちゃって」

音無「全く悪びれる素振りが無いのは立派だな」

岩沢「そういうなって。 聞いたぜ、体調不良なんだって?」

音無「ああ。 ま、一日寝たおかげで随分良くなったよ」

岩沢「ちゃんとメシは食べたのか?」

音無「物を食べる元気も無かったよ。ようやくまともに動ける感じだぞ」

岩沢「……今は腹減ってるか?」

音無「ん~、どうだろう。 小腹がちょっと空いてる節はあるかな」

岩沢「だったら丁度いい。これやるよ」

音無「……また随分と可愛いらしいラッピングだな」

岩沢「ほら、今日はアレだろ」

音無「……そういやそうだったな」

岩沢「どうせ今日は引きこもってたからチョコ貰えてないんだろ?
   良かったな、心の篭った義理チョコだぞ」

音無「心の篭った義理チョコってなんだよ…」

岩沢「ふふっ……なんだろうな……」

音無「ま、折角くれるってんなら有り難くもらってやるよ」

岩沢「言っとくがそれって手作りチョコだからな。
   お返しには相応のものを期待してもいいんだよな?」

音無「アホか、義理チョコなら適当に作ってりゃいいのに」

岩沢「……お前はたまに鈍感だよな」

岩沢「おい、結弦」

音無「…なんだよ」

岩沢「感謝しろよ」

音無「…ありがとな」

岩沢「……どういたしまして」

~PM7:00 調理室にて~


ゆり「確認したけれど、冷蔵庫は空っぽ」

ゆり「これはミッション達成したと捉えていいわよね」

ゆり「……誰も天使に見られてなさそうなのが痛いけれど、次の機会の教訓にしましょう」


ゆり「では、これにて 『オペレーション・スイーツフォワード』 は終了!」

~エピローグ①~


ひさ子「よぅ、藤巻」

藤巻 「なんでぇ、ひさ子じゃねぇか」

ひさ子「夕食はもう終わった」

藤巻 「ああ、さっき食い終わったよ」

ひさ子「んじゃ、これやるよ」

藤巻 「これって……クッキーじゃねぇか!」

ひさ子「作った余りを腐らせるのも勿体ないからね、アンタが処分してくれると助かるんだけど」

藤巻 「で、でもいいのか?」

ひさ子「何が?」

藤巻 「お、お前だってさっき竹山に……」

ひさ子「ああ、義理チョコをさらに上から義理でコーティングしたモノは上げたね」

藤巻 「………へ?」

ひさ子「なに、アンタ。見ちゃってたのか?」

藤巻 「す、すまねぇ」

ひさ子「出歯亀」

藤巻 「…返す言葉もねぇ」

ひさ子「…次は無いから気をつけるんだね」

藤巻 「ああ、次が無いように気ぃつけとくよ」


藤巻 「ところでよ、ひさ子」

ひさ子「何?」

藤巻 「お前さ、チョコ作ったのになんでクッキーが余るわけ?」

ひさ子「…………ちょっとくらい考えな、バカ」

~エピローグ②~


関根「はぁー…今日はホント散々だった~~……」

入江「そうかな? 誰かのために何か作るのって結構楽しかったよぅ~♪」

関根「その様子だと上手く渡せたみたいだねー…」

入江「しおりんはその様子だと……うまく渡せなかったみたいだね……」

関根「チョコを減らして、トラウマが増えた一日だったよ…」

関根「あ、そうだみゆきち!」

入江「なぁに、しおりん?」

関根「忘れる前に渡しておくね!」

入江「奇遇だね、私も渡すものがあるよ~」


「「はい、チョコレート!」」


関根「…ふふっ。なんだかんだで、こうして貰うと嬉しいね」

入江「うん、嬉しいね~♪」

~エピローグ③~


ゆり「ねぇ、野田くん」

野田「なんだ?」

ゆり「あくまでも今日渡したチョコは義理だから、変な勘ぐりはご法度よ」

野田「勘ぐり?」

ゆり「……別になんでもないわ」

野田「うむ、よく分からんがわかったぞ!」

野田「なぁ、ゆりっぺ」

ゆり「どうしたの?」

野田「何度も言うが、俺はお前の傍にいられるだけで充分なのだ」

ゆり「うん……」

野田「なのにこうして義理とはいえチョコまで貰えて、労いの言葉までかけてくれて」

ゆり「……」


野田「幸せなんだ、とても」

野田「気を抜いたら消えてしまいそうなくらい、幸せなんだ」

野田「でも、今はまだ消えるときではない」

ゆり「……」

野田「まだゆりっぺに俺の幸せの分を分けていない。
   この恩はいつか絶対に返す。そうすることが俺の忠義の証でもあるからな」

ゆり「……だったら、期待してるわよ」

野田「おぅ! 任せておけ!」

ゆり「そうと決まれば一体どんな事をして返してくれるのかしら!?
   さしずめ一ヵ月後のホワイトデーのお礼は凄いことになりそうねぇ~」

野田「きょ、極力期待に答えられるように努力しよう!」


ゆり「……少しくらいは、楽しみにしてるから」

野田「……ああ!」

~エピローグ④~


直井「…結局、日が暮れてしまった」

直井「僕が作ったこのチョコも渡せないまま一日が終わってしまうのか?」

直井「どこにいるんですか! 音無すわああああああああああああん!」



天使「………副会長、何をしているの?」

直井「せ、生徒会長!?」

直井「あ、その、人捜しを…」

天使「…もしかして、結弦?」

直井「はい。 どこを捜してもいないので、一体どうしたものやらと…」

天使「……そんなに落ち込まないで」

直井「落ち込む? 何をバカな事を、神である僕がこのような些細な事柄で落ち込むはずありません」

天使「……なら、いいのだけれど」

天使「そうだ、これをあげる」

直井「…これは?」

天使「飴玉」

直井「…どうも」

天使「今日はバレンタイン」

直井「…そうですね」

天使「貴方にも、些細な幸せのおすそ分け」

まさかの天直…

天使「今日は学園の至るところでチョコを皆渡していた」

直井「…風紀が乱れるのは良くないことですね」

天使「でも、みんな幸せそうだった」

直井「……」

天使「ここに来た人たちが、そんな気持ちで日々を過ごしてくれるのなら」

直井「……」

天使「私たちがここにいる意味は確かにある」

直井「……」

天使「見送ってきて良かったなと思う、気がする」

直井「……」

天使「そろそろ下校の時間ね。今日もお疲れ様」

直井「…あの」

天使「?」

直井「これ、どうぞ」

天使「……これは、結弦にあげるつもりのチョコ?」

直井「いいんです。どうせ今日はもう会えないでしょうし、腐らせるよりは貴方が貰ってください」

天使「……そう。じゃあ、いただくわ」

直井「それに」

天使「?」

直井「幸せのおすそ分け、という神からの気まぐれです」

天使「……」

直井「別に他意は無いのでお気になさらず」

天使「……」


天使「ありがとう」

~エピローグ⑤~


――翌日――


音無「おはようさん」

日向「うーっす!」

直井「あ、音無さん! 昨日はどうしちゃったんですか!
   僕ずっと捜してたんですよー!」

音無「ああ、悪い悪い。実は体の調子が悪くて昨日は寝込んでいたんだ」

直井「それは大変です!
   麗らかなる春の小川のような清らかな体を持つ音無さんの一大事…。
   僕が身を持って昂ぶりを鎮めます!」

日向「昂ぶってんのはお前だけだっつーの!!」

音無「はは、相変わらずだな…」

藤巻「うっす、おはよう」

高松「おはようございます」

大山「おお、おはよう! 朝から毎度お馴染みの三人組だね!」

松下「お前らホントよぅ一緒におるのぅ」

野田「ふん……」

TK「Galaxy in the groove, Galaxy in the groove!!」

竹山「皆さん朝から元気そうですね」


日向「なんでぇ、朝っぱらから男ばかり集まるとか珍しいな」

直井「むさ苦しい事この上ないな。 あ、もちろん音無さんは別ですが」

音無「はいはい……」

~~♪ ~~♪


日向「んぁ? 朝から校内放送のチャイム?」

大山「今日は臨時休校とかのお知らせかな?」

松下「いやいや、これは案外食堂の肉うどんフェアを告げるお知らせかもしれんぞ!」

藤巻「んなタイムリーな事でわざわざ放送するかっての…」


音無(なんだろう……そこはかとなく嫌な予感がするんだが……)


『SSSのメンバーに告ぐ! 繰り返す、SSSのメンバーに告ぐ!』


音無「ホラやっぱりなああああああああああああああ!!」

『先日、オペレーションでチョコを貰った前線精鋭部隊の男子諸君!
 貴方達にのみ該当するミッションを事前に伝えておきます!』


大山「え、なにそれ!? 僕チョコなんて貰ってないよ!」

高松「様子がおかしいと思っていたら…やはりあれはミッションでしたか」

松下「可愛いフリしてわりとあの子やるモンだな、と…」

野田「うむ! 一向に構わん!」

竹山「どうやらほぼ皆さん全てに当てはまる出来事みたいですね」

日向「……なんか俺だけ二重苦の予感」

音無「岩沢、覚えてろよ……!」


大山「ええーーーー! 何それ僕だけ仲間はずれじゃないかあああああああ!!」

おお

女子:男子の数って1:1だったのか

日向が二つもらわなければ…

直井「……これはチョコを貰わなかった事を、むしろ吉と捉えるべきか」

音無「ああ、その考え方はあながち間違いじゃないと思うぞ」



『先日のミッションにてチョコを貰ったものは、ホワイトデーに4倍返し!
 もしもこの事が守れず紳士とはかけ離れた男性陣は、まずは眼球と脊髄と肋骨を………』プツッ


日向「だから怖えぇぇーーよ!! 眼球と脊髄じゃなくて肋骨までプラスされちまってるぞ!」

音無「くっそ、また4倍返しとか匙加減しだいで変わってくるじゃないか…」

松下「うむぅ…食券8枚つづりのお返しじゃダメか」

高松「では私はあの子に自分のマッスルブロマイド写真集でも…」

藤巻「お前は心に消えない傷を刻み付ける気かっつうの!」

『さっき届いた情報では、このミッションを免れる幸せ者は大山くん・直井くんの二名。
 藤巻くんはタレこみによりミッション強制参加ね』


藤巻「ちっくしょーーーーーー! ひさ子、覚えてろよおおおおおおおおおお!!」

音無「よし、男陣! ここは一蓮托生で解決法を模索するぞ!」

松下「応!」

高松「了解です!」

日向「さっすが親友! 頼もしいぜ!」


『なお、日向くんに限り二名から貰っているので4倍の2乗、即ち16倍で返してもらうからね…!』


音無「すまん日向、流石にそれは助けられるレベルを遙かに越えている!」

日向「理不尽だあああああああああああああああああああああああああ!!!!」



           END
    ___∧ _ _
          ∨

長々と付き合っていただいて、誠にありがとうございました
少しでも皆々様が楽しんでもらえたのならそれが一番の宝物
今後もゆっくりとAngel beats!ssが増えてくれるのを願って止みません
またスレを立てた際は、その時もどうぞ宜しく

それでは、解散!

http://www.youtube.com/watch?v=2jj9O8xDYY8

なぜに2乗wwwww




次は来週辺りにホワイトデー辺だな

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