佐天「初春の彼氏がイケメンすぎる…」(174)

とあるファミレス

佐天「みなさんに集まってもらったのは他でもありません」

御坂「どうしたの、神妙な顔して」

佐天「初春に男ができたっぽいです……」

黒子美琴「……」

美琴「裏は取れてるの?」

佐天「いえ。でも最近明らかにおかしいんです。学校では普通なんですけど、私服がちょっと派手になったり、あと…」

黒子「あと、なんですの?」

佐天「パンツが明らかに大人っぽいやつになってるんです…これ彼氏に見せてるってことですよね?」

美琴「あーなるほどね」

黒子「それだけでは彼氏ができたとは…」

美琴「う~ん、グレーね」

佐天「そこで!これなんです」

黒子美琴「……携帯電話?」

佐天「体育の授業の間に初春の携帯のフォルダの中にある写メを全部わたしの携帯に移しました」

美琴「ちょ、ええっ!?」

黒子「……」

佐天「大丈夫です。見たらすぐ消しますよ」

美琴「ジャッジメントの前で犯罪を暴露って…」

黒子「今回だけですわよ」

佐天「早く見ましょう!私もまだ見てないんですよね」

美琴「うわーなんか緊張する……」

黒子「今回だけですわよ」


佐天「行きますね…うわっ写メだけで50枚以上あるよ」

……


佐天「動物と空と花の写真ばっかり…」

美琴「普通ね~」

黒子「佐天さん、このまま何もなかったら逮捕ですからね」

佐天「ええっ!?今回だけいいんじゃないんですか!?」

黒子「何を言ってますの!こんなのプライバシーの侵害で大犯罪ですのよ!?」

佐天「嘘でしょ……二人も同罪じゃないですか!」

黒子「大人しくお縄に頂戴してくださいまし」

佐天「ヤダヤダヤダヤダ!!中1で前科者なんてヤダよー!」

美琴「……」カチカチカチ

美琴「あっ!」

可能性としては上条、一方、俺、垣根…ってところか

美琴「あったわよ、男の写真」

佐天黒子「えっ?!」

佐天「セーフ!これで逮捕はなしですね」

黒子「ぐぬぬ」

佐天「ってなにこれぇぇぇ!めっちゃイケメンじゃん!」

黒子「確かに……背中に羽が生えてそうなイケメンですわね」

美琴(ん?この男どっかで見たことあるような……)

佐天「なんなのこのイケメン…ってかずるい!!あたしは日村くんとしか出会いなかったのに!」

黒子「佐天さんは日村くんで我慢してくださいまし」

佐天「ヤダよーーー!日村やだよー!!」

美琴「…」カチ

美琴「あっツーショットもある。こりゃ確定だな」

美琴「うーん…プリクラもかなり撮ってるわね」カチカチ

佐天「日村はイヤだよーー!!設楽がいいよーー!!」

黒子「なんでバナナマン限定なんですの」

美琴「あっ!」

佐天黒子「えっ?」

美琴「思いだした。確かこいつ第2位の垣根帝督よ」

佐天「えっ?第2位ってレベル5のですか?」

美琴「うん、一時期言い寄られてたのよね。こいつに」

佐天「イケメンでレベル5…」

黒子「すごいお方と付き合ってますのね、初春は」

佐天「どんな人なんですか?その垣根って人」

美琴「チャラい感じ。とにかくチャラチャラしてるやつよ」

黒子「というか見たところ大学生くらいじゃありませんか?」

美琴「うん。確か大学生か高校生よ」

佐天「チャラくて…」

黒子「年上…」

佐天黒子(完璧に遊ばれてるな…)

美琴「ま、悪い奴じゃないみたいだけどね」

出会いが出会いだけに暴力振るわれてる姿が目に浮かぶ

黒子「じゃあ画像は全部消しますわね」

佐天「あぁっ、ちょっと待った!」

黒子「もう消しましたの」

佐天「まだ顔覚えてないのに!」

黒子「覚える必要ありませんの」

ひこうタイプとくさタイプか…

佐天「いいな~初春いいな~」

黒子「中1で彼氏なんてまだ早いですの」

佐天「白井さん考え方古いですね~彼氏なんてみんないますよ」

黒子「まぁ常盤台は校則で禁止されてますから」

佐天「くっそーー!!なんか勝った気がしない!」

――翌朝

初春「おはようございます佐天さん!ほら3DSですよ!」

佐天「うん…おはよう」

初春「うわーすごーーい!立体的!すごくないですか?」

佐天「いや私ゲームが3Dになってほしいって思ったことないから」

佐天(こんなゲーオタになんであんなイケメンが…!)

初春「♪~」

佐天「……かきねのかきねのまがりかど~」

初春「何ですかその歌」

佐天「いや~急に歌いたくなっちゃって」

初春「今冬ですよ」

佐天「あるじゃん、そういう時!」

初春「ありますかね?」

佐天「あるある!」

初春「そうですか…」

佐天「ねえ初春」

やばい何も思いつかない

佐天「彼氏できた?」

初春「えっ……」

佐天「…」

初春「…」

佐天「…」

初春「何言ってるんですかぁできてないですよぉ」

佐天「何今の間!図星突かれて焦ってるんでしょ!」

初春「だいたい何を証拠に……」

佐天「まず一つ目、アンタ最近雑誌何読んでる?」

初春「最近はagehaとかですかねぇ」

佐天「ageha!初春がagehaだぁ!?10年早いわ!小学6年生でも読んでろ!」

ちゃおでも読んでろ!

コロコロでも読んでろ!

初春「もうそんなの卒業しましたよ!」

佐天「二つ目!その耳!あんたピアス開けたでしょ」

初春「あ、開けてないですよ!これはもともとあった傷ですから」

佐天「人間そんなに耳に集中して傷持って生まれて来ないよ!」

初春「別にいいじゃないですか開けたって!彼氏の有無とは関係ありません!」

佐天「三つ目ぇぇぇ!!これが答えだぁァァァァ!!!」

バサッ

初春「きゃあああああ!!」

佐天「なにその売春婦が付けるような下着!彼氏に言われて履いてるんでしょ!」

初春「ち、違います…」

佐天「まだしらばっくれるのか!携帯出せコラ!」

やべぇwwwwww
おもしろいwwwwww

髪を染めてもっちゃったりするのかな?wwww
ってかライバルは心理把握か?wwwwww

ういはるがピアスだと…

初春「ちょっと待って…」

佐天「いいから!どうせチューしたプリクラとか入ってるんでしょ!」

初春「返してください!」

佐天「写メ見たら返すよ!」

カチカチカチカチ

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佐天「ほら、あった!チューしてる!」

初春「……」

佐天「ん?あれ、二人とも裸…」

初春「……」

佐天「あちゃー…」

初春「これで…満足ですか」

佐天「こりゃハメ撮りもあるな」

初春「佐天さん!!」

佐天「何も殴らなくても…」ヒリヒリ

初春「殴っただけじゃおさまりませんよこの怒りは!」

佐天「ごめんごめん。ちょっと調子乗っただけじゃん」

初春「もう…」

佐天「で、ハメ撮りしたことあるの?」

初春「調子のんなコラァァァァ!!」

佐天「じゃあまず馴れ初めを!」

初春「えー…」

佐天「いや、白井さんと御坂さんにも教えたいから放課後にしよう」

初春「えー…」

放課後はデートがあるからって断るだろそこは!!

で、デパートのトイレに入って出てきたら夜の蝶並に着替えてセットしてるってのがいい!

――とあるファミレス

佐天「で、馴れ初め!」

初春「そうですね…あの~ちょっと前に能力者同士の戦いがあったじゃないですか」

美琴「いつの?」

初春「数か月前です」

黒子「もしかして第1位と第2位と抗争のことですの?」

初春「はい…それです」

佐天「何それ!そんなことがあったんですか!?」

黒子「えぇ…これはジャッジメントとアンチスキルしか知らないんですが」

美琴「いやそれ佐天さんに話しちゃっていいの?」

佐天「」ワクワクテカテカ

黒子「はあ…他言無用ですわよ」

佐天「任せてください!」

美琴「で、続きは?」

初春「第2位の、あっ私の彼氏ですね。垣根さんは1位の人に何やら恨みを抱いていたらしく」

佐天「えっ」

初春「1位の人の家族の命を狙ったそうなんです」

佐天「なにその極悪人!超悪いやつじゃん!」

初春「で、その家族の人と私が偶然一緒にいたんですね」

初春「そしたら私がその家族の人を庇ってると思われてしまい、垣根さんに襲われたんです」

美琴「そういえば初春さんちょっと前に怪我してたわね」

初春「あーたぶんその時の怪我です。肩はずれちゃって」

佐天「ちょ、ちょっと待って!その人と今付き合ってるの?」

初春「はい」

佐天「えー…初春ってドMだね」

初春「何言ってるんですか!違いますよ」

佐天「それ助けてくれたのは誰なの?」

初春「1位の人です」

佐天「その人と付き合うならわかるけど…なんで自分を怪我させた人と付き合ってるの…」

黒子「そこから先は私も知りませんわ」

初春「ちょっとしたら垣根さんが私の家に来たんです。もしかして復讐されるのかと思ったんですけど土下座して謝ってくれたんで。許してあげたんです」

佐天「はえ~。で、付きあっちゃったと」

初春「そうです」

美琴「垣根ってどんなやつ?」

佐天「あっ御坂さんは知ってるんですよね」

初春「ちょっと軽いところはあるけど、すごくいい人ですよ」

美琴「ふーん」

佐天「でも1位の人の家族殺そうとした人なんでしょ?またいつ暴れ出すか…」

初春「いえ、もう大丈夫です。なんか憑き物が落ちたみたいで。今は工場でアルバイトしてるって言ってました」

黒子「ホストみたいな格好してるのに似合わないところで働いてるんですのね」

だから工場で冷蔵庫やってるんだろ

ちょっと飯

美琴「初春さん大丈夫?変なやつらに狙われたりしてない?」

初春「えっどういうことですか?」

美琴「いるのよね。上位能力者に恨みがある奴とか喧嘩ふっかけてくる奴」

佐天「そっか、垣根さんの彼女だったら狙われてもおかしくないかもね」

初春「だ、大丈夫ですよ。怖いこと言わないでください」

美琴「垣根は裏で怪しいことやってたみたいだから私怨があるやつも多いわよ」

初春「もうそういうことはしないって約束したし…ていくんが守ってくれるから大丈夫です」

美琴佐天黒子「へえ~」ニヤニヤニヤニヤ

初春「な、なんですか?私変なこと言いました!?」

佐天「ていくんって呼んでるんだ~」

初春「あっ…」

美琴「仲良いのね。まぁ大丈夫だとは思うけど」

「ていとくん」だとなんかバカにしてる感じしない?
でも「ていくん」だとなんか物足りない

じゃあいっそカッキーでどうだ

お腹一杯で眠くなってきたんだよ!

美琴「彼氏にはなんて呼ばれてるの?」

初春「えー普通ですよ」

佐天「その普通がわかんな~い」

初春「『かざり』です…」

黒子「この味は嘘をついてる味ですの」

佐天「吐けっ!ホントのこと言え!」

ボクの花園

美琴「おしえてよー」

初春「笑いませんか?」

佐天「そんな面白い呼ばれ方してるの?」

初春「・・・『姫』です」

佐天黒子美琴「」

これは俺も「」ってなったわ

無難に「かざりん」とか予想してたことが恥ずかしくなってきた

初春「最初は『飾利姫』だったんですけど長いんで『姫』になりました」

佐天「そっか…姫か~」

黒子「まぁ…えっと…悪くないですの」

美琴「そうね。初春さんはお姫様っぽいし」

区切りもいいところでちょっと寝るんだよ!

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おっと

ほっしゅ

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