ハルヒ「ねえキョン、キョンってなんだか有希に甘くない?」(175)

キョン「なんだ薮から棒に」

ハルヒ「例えば、キョンがあとで食べようと冷蔵庫に入れといたシュークリームをね?」

キョン「あぁ」

ハルヒ「キョンがトイレに言ってる隙にあたしが食べちゃったらどうする?」

キョン「舌打ちして帰る」

ハルヒ「えっ」

ハルヒ「・・・ま、まあいいわ。なら有希が食べちゃったら?」

キョン「叱ってから一緒に買いに行くな」

ハルヒ「なんでよ!」

キョン「なんだ薮から棒に」
ハルヒ「例えば、キョンがあとで食べようと冷蔵庫に入れといたシュークリームをね?」
キョン「あぁ」
ハルヒ「キョンがトイレに言ってる隙にあたしが食べちゃったらどうする?」
キョン「舌打ちして帰る」
ハルヒ「えっ」
ハルヒ「・・・ま、まあいいわ。なら有希が食べちゃったら?」
キョン「長門はそんな事しない」
ハルヒ「いやしたとして」
キョン「しないものはしない」
ハルヒ「だから仮定の話!」
キョン「ない」
ハルヒ「仮定の話だっつ「ない」」
ハルヒ「…」
キョン「ない」
ハルヒ「…そ「ない」」

ハルヒ「じゃあ「ない」」

キョン「なにがだ」

ハルヒ「なんであたしには舌打ちで、有希とは一緒に買いに行くわけ!?」

キョン「じゃあ、逆に聞くがな。もしその状況で俺に説教されたら、お前はどうする?」

ハルヒ「お、大人しく聞くわよ」

キョン「嘘だな。お前なら『こんなとこに入れとくあんたが悪い!』と逆ギレするだろ」

ハルヒ「う、うぐ・・・なら有希にも舌打ちしなさいよ!」

キョン「なんでそうなる」

ハルヒ「だって、同じことしたんだから、差別よ!」

キョン「あのなあ・・・」

ハルヒ「ほら!言い返せないじゃない!」

キョン「言い返していいのか?」

ハルヒ「じょ、上等よ!そのかわり団長様に意見するんだからちゃんと理論的なことを言いなさい!」

キョン「なら言うがな」

キョン「ところでハルヒ、息臭いぞ」

キョン「まず『差別』じゃない『区別』だ。例えば同じことをやったのが5歳の子供と25歳の大人だったら、同じように扱うか?
それにだ、説教をしたところで子供地味た自分理論で反論するお前と、大人しく話を聞いて理解しようとする長門、お前だったらどう接するんだ?
そもそもだ、団長様と言うがな、それだってお前が勝手に言い出したことだろう?
団長だから偉い?なら俺は神だ。ジュース買ってこい、神の命令だぞ。ほらどうした、行けよ。
お前の中では団長のが神より偉いのか?なら俺は団長より偉い神だ。
これで俺が一番偉いな。なんだよその顔は、お前が今まで言ってきたことをそのまま言い返しただけだぞ。
なんとか言ってみろ。どうした団長様」

ハルヒ「っ・・・ぅっ・・・」

イったか…

キョン「どうした?まさか泣いてるわけじゃないよな」

ハルヒ「っ・・・ひっく・・・んぅっ・・・」

キョン「はぁ・・・」

ハルヒ「・・・なさいっ・・・」

キョン「ん?」

ハルヒ「っ・・・ごめっ・・・い・・・」

キョン「なんだよ、聞こえないぞ」

ハルヒ「ごめっ、なさい・・・」

キョン「なにが?」

ハルヒ「ひぐっ・・・キョンのっ・・・シュークリーム、食べっ、グスッ、たの」

キョン「・・・最初っから素直にそう謝れば良いんだよまったく」

ハルヒ「ぅっ・・・ひぐっ・・・」

古泉(まさかシュークリーム一つでここまで怒るとは・・・)

みくる(こ、恐いです)

長門(食べればよかった)

キョン「・・・」

ハルヒ「・・・うっ・・・ぐすん・・・」

古泉(朝比奈さん、この空気何とかしてください)

みくる(ええっ、なんでわたしが!)

古泉(年長者でしょう。お茶をいれてまさしくお茶を濁して下さいよ)

みくる「あっあの、キョンくん!」

キョン「なんです?」

みくる「古泉くんが、言いたいことがあるって!」

古泉(このクソあまぁぁぁ!)

みくる(クソ面白くないこと言うからです!)

キョン「・・・なんだよ」

ハルヒ「 (ちょろいもんよ!)」

古泉「ええとですね、ほら、涼宮さんも悪気があったわけでは」

キョン「あぁ?」

古泉「なんでもありません生きててすいません」

みくる(弱っ!弱すぎです!ヘタレです!)

古泉(いや今のは無理です、何人か殺ってますもんあの目)

長門「・・・」クイクイ

キョン「なんだ?長門」

長門「わたしもシュークリームが食べたい」

みくる(うひゃわああああ!!この空気でそんなこと言いますか!?)

古泉(恐ろしい・・・流石3歳児)

キョン「ん?ああ、じゃあ買いに行くか」

みくる(防空壕ですぅ!防空壕に避難・・・へっ)

長門「・・・」コクリ

キョン「じゃあ、シュークリーム買いに行ってくるんで」

みくる「あ、は、はい!」

古泉「いってらっしゃいませ」

バタン

ハルヒ「ぐすっ・・・ひぐっ・・・」

みくる(・・・)

古泉(・・・)

みくる(・・・古泉くん、得意のギャグでなんとかしてください)

古泉(無茶言わないで下さい)

古泉「涼宮さんまたシュウクリムなく彼を怒らせたんですね、なんちゃってね」

古泉「長門だけに超しゅうクリーム食べたかったんですね、なんちゃってね」

みくる「あの・・・涼宮さん」

古泉(先手を取られた!このくそアマまた無茶ぶりする気なんじゃ)

ハルヒ「・・・なに・・・」

みくる「よ、よかったじゃないですか!」

古泉(な、なにを!?)

ハルヒ「・・・なにが?」

みくる「だって、あんなに真剣に怒ってくれる人、わたしにはいません」

みくる「どうでもいい人なら、キョンくんはそれこそほんとに舌打ちして終わりだと思います」

ハルヒ「・・・」

みくる「涼宮さんのこと、考えてるからあれだけ怒ってくれたんですよ?
それに、最後はちゃんと謝れたじゃないですか。それはすごいことです!」

ハルヒ「・・・」

みくる「本気で怒られて、本気で謝れる。そんな関係なかなかなれないですよ!素敵です!」

古泉(朝比奈先輩・・・素敵やん・・・)

古泉「そうですよ涼宮さんなら体で払えばいいじゃないですか
    彼も舌打ちでなく舌鼓を打ってくれるはずです、なんちゃってね」

ハルヒ「・・・・・・」

朝比奈「古泉くんもそう思いますよね?」

古泉「ええ、うらやましい限りです」

朝比奈「だから、ね?キョンくんが帰ってきたらもう一回ちゃんと謝りましょう!さっきは上手に謝れなかったから」

ハルヒ「・・・・・・うん」

朝比奈「ふふっ」

ハルヒ「・・・うっ・・・うぅぅぅ・・・うぇっ・・・」

朝比奈「よしよし」ナデナデ

古泉(ふふっ、ここは一旦退室するとしましょうか)

古泉(古泉一樹はクールに去ります)

バタン

久々によく伸びてるハルヒssだな
俺が書いた時なんて…

そりゃおめーがつまんねーからだろ

              rー 、
            ,.. ┴- '、   古泉一樹はクールに去ります  ’      ;  、

           r'    ::::`i               . ’      ’、   ′ ’   . ・
             |___ ::::|               、′・. ’   ;   ’、 ’、′‘ .・”
           !゙'ノ、''` | ::|                   ’、′・  ’、.・”;  ”  ’、
      _ril    l ̄ ̄ ̄ , !           .  ’、′  ’、  (;;ノ;; (′‘ ・. ’、′”;
      l_!!! ,、 ,..-ヽ  ,,.. ' ノ`丶--'ー--、 -―--、 ’、′・  ( (´;^`⌒)∴⌒`.・   ” ;  ’、′・
      | ! !_!|i::::::::: ゙^^ー''´:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::,..、::`ヽ . 、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人      ヽ
        ! ', ,|!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/---‐'´`\::::\  、(⌒ ;;;:;´'从 ;'   ;:;;) ;⌒ ;; :) )、   ヽ
      !、_,イ:::ヽ:::::::::::::::::::::::::B:::::::/::|        \:::ヽ、_( ´;`ヾ,;⌒)´  从⌒ ;) `⌒ )⌒:`.・ ヽ    ,[]
      ',::::::',::::::|ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::l         ヽ'◎ ヽ:::::. :::  ´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ    ヽ/´
       ',:::::::',::::! ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::,!          ヽ __ '、ノ  ...;:;_)  ...::ノ  ソ ...::ノ
       ',:::::::::::|   ',::::::::::::::::::::::::::::/|          ヽゞー'
        ヽ_ ノ   ヽ::::::::::::::::::::::::::::::!

古泉(青い春と書いて青春。良いものです)

古泉「おや?」

キョン「おう」

古泉「お早いお帰りで」

キョン「なにしてんだ?こんなとこで」

古泉「春を感じていたんです。青春というね」

キョン「・・・」スタスタ

>>70
ぷ、ぷんたとかのまとめブログとかに載ったんだからねっ!

古泉「おっと、少し付き合って頂けませんか?ジュースくらいなら奢りますよ」

キョン「なん・・・鬱陶しい顔が近い」

古泉「いえ、まだ部室に戻るには早いんじゃないか、と。ふと思っただけです」

キョン「・・・そうかい、いいか?長門」

長門「いい」

古泉「では」




古泉「まさかジュースで15000円が消えるとは思いませんでした」

長門「・・・ケプッ」

古泉「僕の認識が甘かったですね。ジュースだけに?」ニコッ

ハルヒ「ああああああああああああああセfが絵rぐぁエアsdファs」

fだうhygヴゅいあwrfhヴぁbsdhjヴぁうぇfぐぁうvhがふぃsdshbjんdふぁsjks
fでゅsvvvvvvvvvvvっヴぃばdsヴぁsfjヴぁうwbhqkjvdsj
dbvhfjawhduiadhufauhbhedjkdkashfbdjsahく
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ssssssssあs
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ぢゃいぇf9えfrkjrwhdsaiuwbfsdyu8hじぇrぼすh
dんファhhjwンfdkw」

古泉「なるほど」

ハルヒ「それで?」

古泉「ふむ」

長門「んっふ」

みくる「おりゃーどぴゅ」

妹「キョン君あなるー」

キョン「やれやれ」

 「警部補・古泉一樹」

古泉「え~みなさん、初めまして。古泉一樹といいます。突然ですがみなさん、
   あなたは男女の友情というものを信じますか?信じませんか?
   よくある話題なのですが、結局のところ自分の物差しでしか、
こういう問題は答えなど計れません。

しかし、その自分の物差しを簡単に狂わせてしまうものがあるんです。
…そう、恋と友情です。んふっ我ながらくさいセリフです。

え~今回の犯人には、物差しを大変狂わされました。
何故なら、その人は僕の昔の友人であり団長であり、元神様のような人
だったからです。そして、僕が片思いをしていた……んっふ」

    
     ~例のオープニングテーマ~

港近くの駐車場の向こう側は、工場の灯りがぼんやりと浮かんでいる。
週末に差し掛かる金曜の夜中、ハルヒとキョンは車の中からその景色を見ていた。

ハルヒ「いつ以来かしらね。アンタとここの景色を見るのは…」

キョン「大学時代は、よく二人で来たな。一晩中話し込んだりな」

ハルヒ「カーセックスも初めてここでしたわ。ここ、夜は車も来ないから」

キョン「…今日は珍しく車が一台、停まってるな」

ハルヒ「でも誰も乗ってないみたいだし…する?」

キョン「…馬鹿言うなよ」

ハルヒ「アンタと別れて4カ月が経つのね…」

キョン「そうだな、どうしてた?」

ハルヒ「…毎晩泣いてたわ」

キョン「おい、俺は真面目に聞いてるんだぞ?」

ハルヒ「本当よ、ねぇキョン…あたしやり直したいの。ね?
    キョンの言うことならなんでもするから。お願い」

キョン「お前ならもっといい男見つけられるさ。美人の大学教授だ」

ハルヒ「教授じゃないわ。准教授にもなってない、ただの助教よ…
    ねぇキョン、お願い!」

キョン「ハルヒ…この前電話で話したけどさ、新しい恋人がいるんだよ」

ハルヒ「そんなの、別れればいいじゃない」

キョン「そんなこというなよ。それに…」

ハルヒ「それになによ?」

キョン「彼女に、結婚を申し込むつもりなんだ。
    もう指輪も買っちまった」

キョンはコートから、指輪ケースを取り出してハルヒに見せた。

ハルヒ「もう…決めたの?」

キョン「ああ」

ハルヒ「…そう。やっぱり私のところへは帰ってくれないのね。
    そんな話聞かされたら、諦めるしかないわ」

キョン「…すまんな」

ハルヒ「ううん。私の方こそ無理なこと言ったわ。
    それよりも、あんたが結婚を考えるほど惚れた女、見てみたいわね」

キョン「別に、普通の人さ。お前みたいに才色兼備じゃない」

ハルヒ「何よそれ。それよりもキョン、乾杯しましょう」

キョン「おいおい、車だぞ」

ハルヒ「大丈夫よ。ほら、ジュース」

キョン「缶ジュースで乾杯か」

ハルヒ「ええ、キョンの新しい恋と、私の失恋に」

キョン・ハルヒ「乾杯」

キョン「…うぐっ!ぐああああ」

港近くの駐車場には、数台のパトカーと、多くの警察官でごった返している。
そして、一台の車の周りを、難しい顔をした刑事達が囲んでいる。

谷口「被害者の名前はキョ…じゃない、〇〇〇〇。××区在住の28歳。
   死因は解剖をまだしていませんが、検死官によると服毒死でほぼ間違いないようです。
   死亡推定時刻は明けて今日、午前0時ごろのようです」

刑事「そうか、ごくろう」

一通りの報告を終えた後、谷口は人だかりから少し離れている古泉の方へ駆けよった。

谷口「警部補殿!大変なことになっちまいましたよ」

古泉「古泉でいいですよ。キャリアと言えど僕は出世の道から外れましたから」

谷口「キョンの奴、なんでこんなことに」

古泉「わかりません。あなたはどう思います?」

谷口「どう思うって、先程被害者っていっちまいましたけど自殺じゃないんですか?遺書が見つかったでしょ」

古泉「でも、パソコンの文章でした」

谷口「殺人だと思ってるんですか?しかしキョンが飲んだと思われる缶には、
   なんの細工もしていませんでしたよ。さすがにキョンだって蓋の空いている
   怪しげな缶ジュースを飲まないでしょう」

ハルヒ「キョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョン」

部室

コンコン

古泉「ノックしt
ガチャッガン!
古泉「おうふっ!!」

みくる「おかえりなさ~い」

キョン「遅くなりました」

ハルヒ「お、おかえリ・・・」

キョン「ただいま」

ハルヒ「・・・あ、アノ・・・」

長門「シュークリーム」クイクイ

キョン「ん、ああちょっと待ってろ」

キョン「ほら」

長門「・・・うまい」ハムハム

キョン「朝比奈さんも、どうぞ」

朝比奈「ありがとう」

キョン「なに寝てんだ古泉。食っちまうぞ」

古泉「ふふっ、ありがとうございます」

キョン「鼻血を拭け」

ハルヒ「・・・」

キョン「ほら、お前も食うだろ?ハルヒ」

ハルヒ「・・・」

キョン「いらんのか?」

ハルヒ「さ・・・」

キョン「さ?」

ハルヒ「さ、ささっきはごめん!」

キョン「ん、ああ、いいよ。ほら」

ハルヒ「あ・・・アリガト」

朝比奈「ふふっ、今紅茶入れますね」

古泉「しかし、わざわざ缶ジュースに毒を混ぜて飲むなんて、面倒だと思いませんか?
   ペットボトルの方がまだ毒を注ぎやすそうだ」

谷口「まあ、そうですけどね。しかし、缶からは指紋が拭きとられた形跡もないんですよ。
   もし、他殺だとしたら、犯人は手袋をつけて、しかも蓋のあいた缶ジュースを
   キョンに渡したことになりますよ。さすがに怪しすぎるでしょう」

古泉「確かに、用心深い彼がそんなジュースを飲みそうにもありません」

谷口「じゃあどうやって…」

古泉「簡単なことです。これが他殺だとするならばの話ですが、
   犯人はまず、何らかの細工をした缶で彼を毒殺する。
   勿論その缶には犯人の指紋がついているので回収する」

谷口「つまり現場に落ちていた缶は本当は殺害に使われていないと?」

古泉「ええ、彼を毒殺した後で手袋をした犯人はもう一つ隠していた
   何も細工をしていない缶を開け、3分の1程中身を減らした後、毒を混ぜ、
   死んだばかりの彼の指紋と唾液を付けた後、その間を彼の手元に転がしたのです」

谷口「じゃあ最初の毒入りの缶は、犯人が持ち去っちまってるのか」

古泉「ええ、恐らく犯人も一緒に彼とジュースを飲んだんでしょう。
   つまり、3本の缶を用意してたのではないでしょうか」

谷口「しかしなぁ、あくまで推測でしょう。あっいけね!上司に呼ばれてるんでまた後で」

古泉「…」

長門「おかわり」

キョン「もう食ったのか。おかわりはないぞ」

長門「・・・」

キョン「それに、あんまり食べ過ぎると夕飯が食べられなくなるだろ?」

長門「・・・問題ない」

キョン「そもそも5つしか買ってないからおかわりはないって。それに途中でエクレア20個も食べただろ?」

ハルヒ「・・・」

長門「・・・」ジー

キョン「オレの財布を瀕死にしておいてだな、まだそんな顔をするか」

長門「・・・」ジー

キョン「・・・」

長門「・・・」ジー

キョン「・・・」

ハルヒ「・・・」

古泉「このシュークリーム、鉄の味がしますね。ふふっこれはこれで」

長門「・・・」ジー

キョン「・・・ああ分かったよ。俺のやるからそれで我慢してくれ」

ハルヒ「っ!」

長門「そう」ハムハム

キョン「もう食ってるし・・・美味いか?」

長門「・・・うまい」ハムハム

キョン「あぁ、口の周り汚すなって」フキフキ

長門「ん」

ハルヒ「・・・・・・」プルプル

キョン「まったく、やれやれだぜ」

ハルヒ「・・・っぱり・・・」

古泉「つっぱり?」

ハルヒ「・・・やっぱり有希に甘い!!!」

古泉「シュークリームだけに、ですね?」ニコッ

ハルヒ「うるさい!!」バキッ

古泉「おうふっ!!」


終わり

終わりったら終わりだ。終わったスレをグダグダ残されるの嫌いだからもう落としてくれよな!

ハルヒ「あんたが太ったらいけないと思って食べたの。悪い?糖尿病にでもなったらどうす……べ、別にあんたが
     どうなろうとあたしの知ったことじゃないけど雑用のあんたに入院でもされたら団の活動に影響が出るじゃないの
     ……あんたは名誉ある団員第一号なんだから健康には人一倍気をつけてもらわなきゃ困るの。それにあんたには
     特技も特徴も何にも無いんだから毎日活動に参加してここに居ることが唯一の仕事みたいなもんなんだから
     もっと健康には気をつけ……えぇ?そ、そりゃああたしだって太りたくないしそんなには食べたいとは思って
     なかったけどあんたのことを思っ……んじゃなくて団の活動を思ってのことよ、あたしはそう普段から動き回ってる
     からこれぐらいの糖分はちょちょいのちょいで消費するんだからいいのよ。な、なんか不満あんの?あんたまさか
     そんなに食べたかったっていうの?女々しすぎるわそんなの、男らしく水に流しなさいよ、あんたのそういうグズグス
     したところさえなければあたしはあんたのことってそうじゃなくてあーもうわかったわよでももう食べちゃったものは
     仕方ないじゃない……ま、待ってよ、わ、悪気はなかったのよさっきも言ったようにあたしはキョンのことを思って
     ……ってそんなわけはないけどってちょ、ちょっと待った!待ってよお願い悪かったわ、勝手に食べたのは
     いけないことだったかもしれないけど……な、なんでそんなに怒ってるのよ睨まないでよキョン……あたしあんたに
     嫌われたく……べ、べつに嫌われたからってなんでも無いけど活動に支障が出るのだけは避けたいじゃない?…
     ……んなぁぁ謝るから謝るごめんさい許してお願いほんとにキョンのためを思ってのことだった……わけじゃないけど
     なんというか気の迷いというかそう呼んでたのよあたしのことを、食べて欲しそうだったっていうか、そんな気がして
     これって不思議なことじゃない?そうよ大発見だわ!ねぇそう思うでしょキョンも――」

キョン「素直に食べたかったって言え」

ハルヒ「うん……」


キョン「なあ、俺のシュークリームしらないか?古泉」

古泉「いえ、存じ上げませんが……」

キョン「朝比奈さん」

朝比奈「さ、さあ……ど、どこに行っちゃったのかなぁ……」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「ん……」

キョン「なんで長門を指差してんだ?」

ハルヒ「んん……」

キョン「長門が食ったとでも言いたいのか?」

ハルヒ「……」 コクコク

キョン「ところでお前どうしたんだ?涙目になってるぞ」

ハルヒ「んっん……」

キョン「なぁハルヒ?」

ハルヒ「んっ……んんっ」

キョン「ハルヒ……実はお前に前々から言いたいことがあったんだ……」 ガッ

ハルヒ「んんっ!?///」

キョン「俺は……お前のことが」

ハルヒ「んんんっ!んんんっ!!」

キョン「暴れないで、俺の目をちゃんと見てくれ!」

ハルヒ「んんっ!?////」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「んっんっ!?////」

キョン「そうさ…そうやって黙ってれば可愛いんだ」

ハルヒ「んん!?んっんんん////」

キョン「可愛いなお前」

ハルヒ「んんっ!?んふんんんんんっ!?////」

キョン「好きだ」

ハルヒ「んんんんん///////かはっ////」 ゲホォ

キョン「やっぱお前かこのシュークリーム泥棒が!」
ハルヒ「ひ、卑怯よキョン!!」


ハルヒ「あんたトイレ長いのよ!油断させといて急に帰って来るなんて男のやることじゃないわ!」

キョン「俺がいつ帰ってこようが関係ないだろ」

ハルヒ「大体なんで有希は疑わないのよ!」

キョン「見るからに怪しかったからなぁお前が」

ハルヒ「う、嘘よ!あたしの隠蔽工作は完璧だったハズだわ!誤魔化さないでよね!」

キョン「誤魔化してるのはお前だ。大体何が言いたいんだよ」

ハルヒ「キョンは有希の扱いがあたしと違うって言いたいの」


キョン「するとなにか?お前は長門と俺に嫉妬してるってわけか」

ハルヒ「!?そ、そんなこと誰も言って無いでしょうが!雑用風情が団長を差し置くなんて
     許しがたい背信行為だって言ってんのよ!なにを馬鹿なことを……」

キョン「そうか」

ハルヒ「そ、そうよ」

キョン「がっかりしたぜ……」

ハルヒ「あ、えっ、へえっ!?」

キョン「冷蔵庫開けたらシュークリームが無い、なんてな」

ハルヒ「ん、えっ?あぁ……そう……」

キョン「今取り乱したろお前」

ハルヒ「う、うっさいわねぇ……キョンのくせに……調子に乗るんじゃないわよ……」


キョン「食べ物の恨みは恐ろしいんだよ。わかってるのか」

ハルヒ「あたしだって食べようとしたのに結局食べられなかったのよ!?
     食べる気満々で口に入れて、さぁこれから!……って時に喉を通らなかったのよ?
     まだ舌と胃が全力でスタンバイしたまま……あーんもうイライラする!
     あ゙ー落ちてるシュークリーム見てると腹立ってきたわ!!キョン早く片付けて」

キョン「盗っ人猛々しいとはこのことだな……」

ハルヒ「キョンのせい!全部」

キョン「まだ地面についてないとこなら食えるぞ」

ハルヒ「い、いやよ!」

キョン「食えよ」

ハルヒ「やだ、汚いもん」

キョン「ったく……」

ハルヒ「……」

キョン「ベチョベチョだなハルヒの唾液で……」

ハルヒ「なっ!余計なこと言わないでよね……」


キョン「お前食わないなら俺が食うぞ」

ハルヒ「はぁ!?き、汚いからやめなさいよ!」

キョン「上の方は無事だ」

ハルヒ「で、でもあたしが口入れたやつよそれ!?」

キョン「だから食うんだよ」

ハルヒ「えぇ……」

キョン「にしてもちょっとベトベトすぎないか?お前こんなに涎たらすほど食いたかったのか」

ハルヒ「うっさいわねぇ……よ、余計なお世話よ……」


キョン「なあ、俺が冷蔵庫に入れてたプリンしらないか?古泉」

古泉「いえ、存じ上げませんね……」

キョン「朝比奈さん」

朝比奈「さ、さあ……ど、どこに行っちゃったのかなぁ……お散歩に行ったのかな……」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「……」

キョン「なんで長門を指差してんだ?」

ハルヒ「有希が食べてたわよ」

キョン「長門、そうなのか?」

長門「そう」

ハルヒ「……」

キョン「そうか、食いしん坊だな長門は」

長門「すまない」

キョン「いや、いいんだ賞味期限が近くて食べなきゃなと思ってただけだからさ」

ハルヒ「こらぁっキョン!」


ハルヒ「なんで有希には優しいのよ!」

キョン「なんだよ急に怒鳴りだして……支離滅裂だぞ」

ハルヒ「だって有希はあんたのプリン食べちゃったのよ!?」

キョン「そうみたいだな」

ハルヒ「そ、それだけ?」

キョン「なんだよ、俺がそんなに心の狭い人間に見えるってのか?」

ハルヒ「う……だってこの前あたしがあんたのナダデココ食べたとき怒って帰ったじゃない」

キョン「ナタデココな」

ハルヒ「わかってるわよ!ナデデ……と、とにかくあの日は寝れ……なかったことはないけど
     そう、団長としての威厳って言うか気分悪いっていうかイライラしてたのよ!?」

キョン「そんなことあったか?覚えて無いなあ、思い違いじゃないか?」

ハルヒ「そんなわけないじゃない!!あたしがどれだけ悲しい思い……はしてないけども
     キョンに嫌われたんだと思って……いや別にあんたなんかに嫌われたって関係ないこと
     だけど電話もメールも返してくれなくてちょっと寂し…イライラしてたんだから!
     結局あたしから謝るまで口も聞いてくれなかったじゃないの!覚えてるでしょ!?」

キョン「そうだったかな、でもそれずいぶん前の話だろ?」

ハルヒ「半年前よ!!!!」


ハルヒ「去年の11月に有希が勝手にあんたが一袋残したポッキー
     全部食べちゃったときもあんた『しょうがないな』で済ませたわよね?」

キョン「お、覚えてねえよそんなの」

ハルヒ「その一週間後にあたしがあんたの買い置きのジュース飲んでたら
     すっごい怒ったじゃない勝手に飲むなって……!」

キョン「まあ落ち着けって」

ハルヒ「それだけじゃないわ……有希が去年のクリスマス前にあんたのポテトチップス
     勝手に食べたときもあの時ドロリッチ飲んだ時も3ヶ月前ポイフル食べたときも
     節分の日にピルクル飲んだときもチロルチョコ食べたときだってほんの一週間前に
     カレーパン盗み食いしたときだっていつもいつも有希ならあんた……」

キョン「だから落ちつけよ……」

ハルヒ「なのにこの前だって喉が痛かったからガム一枚拝借しただけなのに
     あんた気づいて嫌な顔したじゃない!」

キョン「はいはい俺が悪かったよ、でも長門もお前も程々にしとけよ」

ハルヒ「わかってない……全然わかってない……」

キョン「そんなに食いたいなら自分で買ってこいよ」

ハルヒ「そういうことを言ってるんじゃないわよ!!」


ハルヒ「あんたたち付き合ってんの?そうなんでしょ!?はっきり言いなさいよ」

キョン「なんでそうなるんだよ」

ハルヒ「だってあんたたち会話してなくてもなんか『通じ合ってます』みたいな素振り
     見せたりするじゃない!知ってるんだからねあたし……いつもアイコンタクトしてるの…」

キョン「お前の考えすぎだろ、何なんだよ」

ハルヒ「嘘よ絶対嘘!イライラすんのよそういうの何?誰に見せ付けてんの?」

キョン「いい加減にしてくれ!」

ハルヒ「そうやってしらばっくれるのがイライラすんのって言ってんのよ!!そうならそれで
     ハッキリ言いなさいよ!それで隠せてるつもりなの?それって団長のあたしに対する
     侮辱行為ってわかってんの?……馬鹿にしてんじゃないわよ!!」

キョン「お前が付き合ってるって思ってんなら、じゃあそれでいいじゃねえか…!なに怒ってんだよ」

ハルヒ「まだそんなこと言う気なのあんた!」

キョン「あーあーわかったよ、わかった。長門と俺は付き合ってるよ……これでいいか」

ハルヒ「……それ本当なの」

キョン「あぁ」

ハルヒ「あぁ……そ、そう……そっか……うん…ならいいの……そう…だよね……ごめん…怒鳴ったりして」


ハルヒ「ねぇ有希、キョンとはそうなのよね」

長門「……」

キョン「……」

長門「……そう」

キョン「な、長門?」

ハルヒ「……うんうん、そうよね、やっぱりそうだと思ってたのよ!なんだ、
     有希も水臭いじゃない、あたしにはなんにも言ってくれないんだから」

キョン「いいのか?俺と長門が付き合っちまって」

ハルヒ「なに遠慮することがあるのよ、むしろ喜ばしいことじゃない?
     まぁ…一つお願いするなら団の活動に影響を及ぼさないようにすることね」

キョン「お願いって…お前…」

ハルヒ「それにあんた有希を泣かしたりしたらあたしが承知しないからね!
     オトナしいからって……まぁキョンなら大丈夫だと思うけどさ
     有希、安心して!こいつぼけっとはしてるけどこう見えて優し……し…
     意外と頼……な……っ……ぅ……」

キョン「ハルヒ?」

ハルヒ「っ……間違っても………間違ってもハメ外すんじゃないわよキョン!!
     これはSOS団でお祝いしなきゃいけないわね古泉君!あれ?古泉君は?」


朝比奈「古泉君なら随分前にバイトで帰りましたけど……」

ハルヒ「そうなの?しょうがないわねこんな時に」

朝比奈「あのぅ………」

ハルヒ「今日はこれで団活終わりにするわ!これからいろいろ考えなくちゃ
     いけないし、そうね、有希とキョン二人で一緒に帰るといいわよ」

キョン「……」

ハルヒ「ほらほら荷物持って」

キョン「おいおい……」

ハルヒ「んじゃまた明日!!」

バタン!

ハルヒ「ぁ……」 ペタン

朝比奈「涼宮さん……」 ナデナデ

ハルヒ「うぅっ……うっ……っ……みくる……ちゃん……」

朝比奈(涼宮さん……髪…伸ばしてたのかな……)


キョン「おはよハルヒ」

ハルヒ「ん……」

キョン「なぁ」

ハルヒ「……」

キョン「……機嫌悪いみたいだな」

ハルヒ「……」

キョン「なぁハルヒ」

ハルヒ「……」

キョン「また悪い夢でも見たのか?」

ハルヒ「……」

キョン「やれやれ……どうしたもんかね…」

ハルヒ「……」

つまらないから終わっていいですよ

朝倉「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る」

キョン「冗談はやめろ」

朝倉「冗談だと思う?」

   「死ぬのっていや?殺されたくない?
    私には有機生命体の死の概念がよく理解出来ないけど」

キョン「意味が解らないし、笑えない。
    いいからその危ないのをどこかに置いてくれ」

朝倉「うん、それ無理」

   「あなたが死ねば、必ず涼宮ハルヒは何らかのアクションを起こす。
    多分、大きな情報爆発が観測出来るはず、またとない機会だわ」

長門「………」ペラッ

キョン「長門……何読んでるんだ?」

長門「……これ。朝倉涼子から借りた」

キョン「あぁ、やっぱりか……」

古泉「おや、やっぱりと言いますと?」

キョン「いやな、これって今流行りの携帯小説ってやつだろ?クラスの女子が口々にこの本の名前を出すんだよ」

古泉「あぁ、そういえば僕のクラスでもよく聞きますね。朝比奈さんなんかはこういった事には詳しいのでは?」

みくる「はい、実は私もこの本読んでる途中なんですぅ。この本、いま女の子逹の間ですっごく流行ってるんですよぉ~」

キョン「まぁ、いかにも女子受けしそうな内容だよな。ハルヒはこういうの読むのか?」

ハルヒ「はぁ?そんな子供騙しみたいな本読むわけないでしょ!馬鹿馬鹿しい」

みくる「ふぇ~」

ハルヒ「だいたい、有り得ないのよ。ドラッグとかレイプとかは普通だし…しかも何で決まって彼氏が死ぬのよ!?」

キョン「ほぅ、詳しいんだな?」

ハルヒ「な…別に…偶然テレビで見ただけよ!とにかく、書いてる奴はきっとろくに恋愛もしたことないんじゃない!?」

キョン「ろくに恋愛って、お前が言うなよ」

ハルヒ「残念ね、私はこう見えても色々な恋愛をしてきてるのよ!」

キョン「好きでもない奴と付き合いまくって、あげくつまらないからって振っちゃうような奴が恋愛を語るなよ…」




3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 21:31:45.14 ID:C86k58Oi0
ハルヒ「な、なによ!あんたなんか未だに彼女もできたことないくせに!」

キョン「なっ…それは今関係ないだろ!」

ハルヒ「ありよ!大ありよ!だいたい、我がSOS団に恋愛もしたことがない奴がいるなんてとんだ面汚しだわ!」

キョン「待てよ、じゃあ俺以外は全員過去に経験済みってことか?」

古み長「………」

別でスレ立ててやってくれよ。頼むから

>>1はツンデレ

古泉「しかし、わざわざ缶ジュースに毒を混ぜて飲むなんて、面倒だと思いませんか?
   ペットボトルの方がまだ毒を注ぎやすそうだ」

谷口「まあ、そうですけどね。しかし、缶からは指紋が拭きとられた形跡もないんですよ。
   もし、他殺だとしたら、犯人は手袋をつけて、しかも蓋のあいた缶ジュースを
   キョンに渡したことになりますよ。さすがに怪しすぎるでしょう」

古泉「確かに、用心深い彼がそんなジュースを飲みそうにもありません」

谷口「じゃあどうやって…」

古泉「簡単なことです。これが他殺だとするならばの話ですが、
   犯人はまず、何らかの細工をした缶で彼を毒殺する。
   勿論その缶には犯人の指紋がついているので回収する」

谷口「つまり現場に落ちていた缶は本当は殺害に使われていないと?」

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