モバP「喫茶シンデレラ...?」 (30)

のんびりと書いていきます

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---事務所---



志保「はぁ~、今日もレッスン疲れましたねー」

菜々「ですね、本当に肩と腰に来て...」トントン...

夏樹「なに年寄り臭い事言ってんだよ」

菜々「で、ですよねー!ナナはまだまだ若いですから...」

雪乃「まあまあ皆さん、レッスン終わりの紅茶はいかがですか?」

志保「あっ、もらいまーす!」

雪乃「プロデューサーさん、ちひろさんもどうぞ」

P「俺もいいのか?じゃあもらうよ」

ちひろ「ありがとうございます、雪乃さん」

P「ふぅ、癒されるなー」

ちひろ「本当ですね、この一杯に幸せを感じます」

P「みんなには申し訳ないな、来る日も来る日もレッスンレッスン.....」

ちひろ「まぁ、ウチみたいな小さな事務所だとなかなか...ねぇ?」

志保「気にしないで下さいPさん!レッスンも楽しいですから♪」

P「本当はどデカい会場でライブとかさせてやりたいんだけど....」

夏樹「別に焦らなくたっていいだろ、ゆっくりいけばいいだけさ」

雪乃「何事も急いては事を仕損じるものですわ」

菜々「まずは地盤を固めるのも大事ですからね!」

P「そうだな、今は確実に実力を付けてもらってそれから...」

志保「そうそう♪だから落ち着いて行きましょうよ!」

P「ああ、どうもありがとうみんな!」

------


P(とは言ったものの、正直ちょっと焦り気味なんだよなぁ...)

P(みんな素晴らしい才能を持ってるのに、俺のプロデュースが悪いせいで...)

P(このままだと、どこかに引き抜かれるってことも....)

P「....お茶でも飲むか」ガタッ...



志保「...ます..」

P(んっ?志保の声だ、給湯室から...)



志保「お願いします、手を貸してもらえませんか?」

P(誰かと話してる?)



美優「でも私なんかじゃ...」

志保「大丈夫です!美優さんなら絶対に戦力になりますから!」

美優「そうでしょうか...」

志保「もちろんですよ!真面目だし落ち着いてるし!」

美優「....わかりました」

志保「ありがとうございます!」

P(なんの話なんだろう...)



志保「じゃ、詳細はメールで送りますから!」

美優「はい...よろしくお願いします....」

志保「よし!これでメンバー的には大丈夫かな?」




P「なあ志保?」

志保「はい?」

P「さっき給湯室でなにか話してなかったか?」

志保「ああ、それ...じゃなかったっ、なんでもないです!」

P「それ?」

志保「いえ、何も話してませんよ!?気のせいだと思います!」

P「いや、でもさっき美優さんと...」

志保「す、すみません!もうそろそろ帰らないといけないので失礼しまーす!」

P「あっ、おい....」

P(あれ以来、なんだかみんながよそよそしい...)



P「おい夏樹?」

夏樹「んっ、なんだい?」

P「最近、志保に変わったところはないか?」

夏樹「志保が?いや、全然ないぜ」

P「本当か?」

夏樹「本当だって、じゃあアタシちょっと用があるからこれで」



P「おーい菜々!」

菜々「はいはーい、何でしょう?」

P「志保のことなんだけど、最近変じゃないか?」

菜々「えっ?変っていうと....」

P「なんだかこう....なにかを隠してると言うか...」

菜々「ぜ、全然!まったく!隠すなんてそんな...」

P「いや、だけどさ....」

菜々「あっ!ウサミン電波を受信しました!すぐに行かないとー!」ピュッー...



P「怪しすぎる...」

P「おかしいと思いませんか?」

ちひろ「気にしすぎじゃないですか?」

P「いえ、普段ならレッスンが終わった後もなんだかんだで雑談してるんですよ」

ちひろ「うーん、言われてみればそうですね」

P「ところが最近はレッスンが終わるとさっさと帰ってしまうんです」

ちひろ「確かに...」

P「志保が美優さんに何か頼んでたのもわからないままだし...」

ちひろ「ふむ、気になると言えば気になりますね」

P「本当に何も知らないんですかちひろさん?」

ちひろ「知りませんよ、知ってたら教えますって」

P「なんだろうなぁ...」



志保『美優さんなら絶対に戦力になりますから!』


P「戦力...戦力...戦力!?」

ちひろ「どうしたんですか?」

P「も、もしや....引き抜き....」

---数日後---



志保「フンフン♪」テクテク...


コソッ...


P「どこへ行くんだろう?オフなのに...」


P(やはりどうしても気になる、なにを聞いてもはぐらかされるし...)

P(ひょっとして、俺に見切りを付けて他の事務所に誘われたりしてるんじゃ...)

P(あいつらに限ってそんなことはない!...と思うが確証も持てない...)

P(というわけで今日は、どこへ行くのか確かめるためにあとを尾けるとするか...)



P「よし、行くか!」

「もしもし、ちょっといいかな?」

P「はい、なんでしょう?」

「実は怪しい人がいるって通報があったんだけどね」

P「いや、俺は別に...」

「まあまあ詳しい話は所で聞くから...」

P「ちょ、ちょっと!俺は本当に...」

>>8

○「まあまあ詳しい話は署で聞くから...」

×「まあまあ詳しい話は所で聞くから...」

ガチャッ


志保「おはようございまーす!」

「おっ、おはよう志保ちゃん、今日も早いねぇ」

志保「はい!今日も一日よろしくお願いします♪」

「うん、こちらこそよろしくね」

志保「じゃ、着替えてきまーす♪」




P「くそっ!説明するのに時間かかった!」

P「どうやらあの建物に入ったみたいだな....」

「んっ、あれって....」

P「ということはあそこに全員いるという....」

「もしもし?」トントン

P「うわあっ!?」

「ど、どうしたんですか!?私ですよ、私!」

P「な、なんだ李衣菜か...」

李衣菜「なんだとはなんですか!?」

P「悪い悪い、ところでお前何やってるんだ?」

李衣菜「今日はオフですからね、ちょっと買い物に行こうかなって...」

P「李衣菜、最近夏樹に変わったことはなかったか?」

李衣菜「なつきちにですか?そうですねぇ....なんだか付き合いが悪くなったっていうか....」

P「他には?なにか俺のことを言ってなかったか?」

李衣菜「いや別に...なにかあったんですか?」

P「うーん...最近な、一部のアイドルがずいぶんよそよそしくなったっていうか....」

李衣菜「はぁ...」

P「それでもしかしたら俺に愛想を尽かして、どこかへ移籍するつもりなんじゃないかと...」

李衣菜「そ、それって!なつきちが他の事務所へ行くってことですか!?」

P「いやいや、まだハッキリとは...」

李衣菜「なるほど!それでなつきちのあとを付けてるってわけですね!私も一緒に行きます!」

P「だから....まぁいいか...」

李衣菜「それで、どこ行ったんですか?」

P「あの建物だよ」

李衣菜「あれ、これって...」

P「喫茶シンデレラ...?」

李衣菜「ここで話し合いみたいなのをしてるんでしょうか?」

P「うーん、どうなんだろうか...」

李衣菜「うぅぅ....なつきち!私を置いて行っちゃうの!?」

P「だから決まったわけじゃないって...」

李衣菜「とにかく入りましょう!」

P「待った」ガシッ

李衣菜「なんですか、もう!」

P「そのまま入ったらバレるかもしれないだろうが」

李衣菜「じゃあどうするんですか?」

P「俺に考えがある」

李衣菜「考え?」

------


李衣菜「本当にこんなので行けるんですか?」

P「大丈夫だって」

李衣菜「でもプロデューサー、マスクにサングラスじゃ変な人みたいですよ」

P「お前だってフード被ってメガネかけただけじゃバレバレだろうが、あとそのヘッドフォンを外しなさい」

李衣菜「いやです、これは私のポリシーなんですから!」

P「だからそれでバレたら元も子も.....まあいいや」

李衣菜「とにかく入りましょう!」

P「よし...」


ガチャッ


志保「いらっしゃいませー!シンデレラへようこそ!」

P「...志保?」

志保「二名様でよろしいですか?」

P「あ、ああ....ゴホン!そうです...」

志保「ご案内いたします、こちらへどうぞ♪」

P「あっ、はい...」



志保「こちらのお席になります」

P「ど、どうも....」

志保「ご注文が決まりましたらお呼び下さい、失礼します!」テクテクテク....

李衣菜「....店員さんですね」

P「そう...だな...」

李衣菜「志保さんどうしたんでしょう?」

P「うーん、わからんが...とにかく何か頼もう」

李衣菜「もちろんプロデューサーの奢りですよね♪」

P「まったく...わかったよ、何でも好きな物頼め」

李衣菜「やった♪」

P「決まったか?」

李衣菜「じゃあ...このジャンボパフェとか?」

P「いきなりかよ...まず飲み物とかを...」

李衣菜「え~?いいじゃないですか別に!」

P「お前コーヒーに砂糖大量に入れるタイプだろ」

李衣菜「そ、そんなことないですよ!ロックな私はコーヒーだってロックです!」

P「ロックじゃなくてブラックだろ、まあなんでもいいけどな」

李衣菜「なににするんですか?」

P「俺はアールグレイにするよ、すみませーん!」

「はーい、ご注文をどうぞ」

P「アールグレイとジャンボパフェをお願いします」

「かしこまりました、少々お待ち下さい」テクテクテク...

P「.....」

李衣菜「どうしたんですか?」

P「いや、今の店員....」

李衣菜「店員さん?綺麗な人でしたけど....」

P「あれ夏樹だろ」

李衣菜「....えっ?」

P「気付かなかったのか?」

李衣菜「えっ?だって全然...」

P「髪を下ろしてホワイトブリムみたいなのを着けてたけどあれは夏樹だよ」

李衣菜「そ、そうでしたっけ...」

P「しかしこうして見るとこの喫茶店の制服...」

李衣菜「あれですね、メイド服....みたいな...」

P「だな、そして志保や夏樹はここで店員をしてる....」

李衣菜「どうなってるんでしょう?」

「失礼いたします、アールグレイでございます」

P「ああ、どうもあり....」

「どうかなさいましたか?」

P「いえ、別に!」

李衣菜(雪乃さんだ...)

雪乃「こちらでございます、アールグレイはストレートでお飲みになるのがよろしいと思いますわ」

P「.....」ジーッ

雪乃「なにか?」

P「別に...なんでも...」

雪乃「ふふっ♪失礼いたします、ごゆっくりどうぞ」テクテクテク...

李衣菜「プロデューサーさん、どうしたんですか?ボーっとして」

P「いや、ここの制服の制服着た雪乃が....」

李衣菜「雪乃さんが?」

P「すげえ乳袋だったなぁ、と...」

李衣菜「ちちぶ...えっ?」

P「いや、なんでもない」キリッ

李衣菜「だけどどう見ても普通に働いてるだけですね」

P「そうだな、とりあえず引き抜きとかそういう感じではなさそうだ」

李衣菜「アルバイトですかね?」

P「普通に考えればそれが妥当なところだろうけど...」

「...失礼します」

P「はい?」

「...こちらジャンボパフェになります」

P(今度は美優さんか...)

李衣菜「ありがとうございまーす」

美優「ご、ごゆっくりどうぞ...」スタスタスタ...

李衣菜「...美優さんですね」

P「ちょっと恥ずかしがってたな」

李衣菜「やっぱあのメイド服みたいなのが恥ずかしいのかな?」

P「個人的にはグッと来るけどな...」

李衣菜「メイド服がいいんですか?」

P「メイド服がいいんじゃない、着なれないメイド服を着て恥じらう美優さんが素敵なのだ」

李衣菜「全然分かんないです...」

P「おっ、あれは...」



菜々「お待たせしましたー♪こちらアイスティーになります」

「どうも」

菜々「はい♪美味しくなる魔法を...」

志保「菜々さん、それはいいですから....」

菜々「はっ!し、失礼しました...」



P「菜々はどこまで行っても菜々だな...」

李衣菜「なんですか?美味しくなる魔法って」

P「触れてやるな...」

李衣菜「とにかく、引き抜きとかじゃなさそうですね」

P「ああ、取り越し苦労だったみたいだな」

李衣菜「疑いも晴れたところで、私はパフェを頂きますね♪」

P「どこがロックなんだか...」

李衣菜「なにか言いました?」

P「なんでもないよ、ちょっとトイレに行ってくる」

李衣菜「はーい、どうぞ」



P「えーっと、トイレどこかな...すいません?」

志保「どうかしましたか?」

P「トイレはどこでしょう?」

志保「はい、あちらになります♪」

P「どうもー」

志保「...Pさん?」

P「はい?あっ....」

いったん中断します 続きはのちほど

李衣菜「うん、このパフェ美味しい♪」

「失礼します、こちらチーズケーキになります」

李衣菜「あれ、頼んでませんよ?」

「サービスですので」

李衣菜「本当ですか?ありがとうございます♪」

「甘いものはお好きですか?」

李衣菜「はい、大好きです!」

「あんまり食べてると太りますよ?」

李衣菜「だ、大丈夫ですよ!って、あれ?」

夏樹「よっ、なにしてんだ?」

李衣菜「な、なつきち!」

------


志保「すみませんでした、黙ってて...」

P「いいって、なにもなかったみたいだから安心した」

李衣菜「ち、ちなみにいつから気付いてたの?」

夏樹「店に入ってきたときからだよ」

雪乃「すぐにわかりましたわ」

P「やっぱり...」

菜々「マスクとサングラスじゃ不審者じゃないですか」

美優「...少し、怪しかったというか...」

夏樹「特にお前はヘッドフォンでバレバレだよ、それいつもしてるやつだろ」

P「だから言っただろ...」

李衣菜「だ、だってぇ...」

店員「申し訳ありません、私が志保ちゃんに無理に頼んでしまったせいで...」

P「いえ、気にしないでください」

志保「急に人が足りなくなっちゃったみたいで、とにかく人手が必要だったんです」

夏樹「志保があんまり熱心に頼んでくるもんだからさ」

菜々「ナナたちが一肌脱いだというわけです!」

P「事情はよくわかったよ、でも黙ってなくてもいいじゃないか」

志保「だって...怒られるかと思って...」

P「怒るっていうか、急によそよそしくなるから心配したんだよ」

志保「すいません...」シュン...

雪乃「プロデューサーさん、私たちも黙っていたという意味では同罪ですわ」

美優「...一言言おうか迷ったんですけど...すみません...」

P「ええ、安心してくださいよ、そんなに叱ったりしませんから」

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