俺「唯ちゃんを泣かす」唯「え?」(291)



タッタッタッタ……

唯「待って~、うい~……」

憂「お姉ちゃん、もっと急いで、遅刻しちゃうよ」

オーイ ユイチャーン

唯「え?」

憂「お姉ちゃん? どうしたの?」

俺「おーい」タッタッタッタ……

唯「?」

憂「?」

よそでやれ低脳
つまんねーんだよ

俺「お早う、唯ちゃん」

唯「? お早うございます」

憂「えっと……お姉ちゃんのお知り合い?」

唯「ううん、知らない人だよ」

憂「……え?」

俺「おりゃ」

バキッ

唯「ぎゃっ!?」

憂「っ!!?」

唐突に、唯は顔を殴られ地面に倒れてしまった

唯「……え?」

脳内でやってろks

突然の出来事に、殴られた顔を手で押さえながら呆然とする唯

憂「な、何をするんですか!?」

俺「何って? 殴ったんだけど? 唯ちゃんを」

憂「なんで、こんなこと!」

俺「なんでって、唯ちゃんを泣かすためだよ」

憂「……は?」

唯「……え?」

俺「じゃ、続けようか。ゆ~いちゃん」

そう言うと、俺は唯の襟を掴み、無理やり立たせる

唯「やだ、ちょ、止めて……」

憂「ちょっと!? 止めてください!!」

さらに殴ろうと振り上げる俺の右手を、憂がつかみ抑える

憂「誰か!! 助けて!!」

ネエチョット、ナニカシラアレ

チカン? ケーサツヨンダホウガイイノカシラ

俺「何だあの婆ども、こっちジロジロ見やがって」

憂「お姉ちゃん、逃げて! 早く!!」

唯「だ、駄目だよ!! 憂が先に逃げて!!」

男性「おい、ちょっと君、何やってんだ!」

通勤途中の男性が制止させようと近づいてきた

男性「おい、止めなさい! その子嫌がってるだろ!」

そして唯を掴んでいる俺の手を掴む

憂「た、助けて、助けてください!!」

男性「聞こえてるだろ!? 止めろと言ってるんだ!」

俺「チッ、うっせーな」

男性「あァ!!?」

パァン

頭の中だけで生きてきた童貞

男性「!!?」

唯「!!?」

憂「!!?」

乾いた音が響き、硝煙の匂いが立ち込める

男性「ぐ……あ……?」

男性は腹部を抑えて膝をついた

唯「あ……あ……?」

憂「……」

憂はゆっくりと、男性へと向けていた視線を、唯を掴んでいた俺の左手へと向けた

その手は、いつの間にか唯を離し、拳銃のような物を握っていた

憂(て、鉄砲!?)

キャー、ダレカー

ケーサツー、ケーサツヨンデー

これを見ていた近所のおばちゃんたちが騒ぎだした

俺「うるせーつってんだろババァ」

パァン パァン

憂「うっ!?」

唯「ひっ!?」

発砲の音に驚き、目を閉じ、耳を塞ぐ平沢姉妹

唯「……」

ゆっくりと開いた視界に、地面に倒れるおばちゃんの姿が見えた

憂「……」

唯「い……や……」

男性「き、君たち……逃げなさい……早く……!」

俺「うっさいといっただろう?」

そう言いながら俺は銃口を男性に向けた

唯「だ、ダメ!!」

両手を広げ銃口と男性の間に入る唯

憂「お姉ちゃん!?」

唯「ダメだよ、こんなことしちゃ! おまわりさんに捕まっちゃうよ!?」

俺「どいて唯ちゃん、そいつ殺せない」

憂「!? 止めて!!」

俺の腕にしがみつく憂

憂「止めてください! こんなことして何になるって言うんですか!?」

俺「唯ちゃんの泣き顔が見れる」

即答だった

憂「……」

ウ~ ウ~

憂(! パトカーの音だ)

俺「なんだ、はえーな」

憂「……もう逃げられませんよ?」

俺「いや、別に逃げる気とかないし」

ドゴッ!

唯「ぐふっ!?」

綺麗なボディーブローが唯の下腹部に決まった

憂「あっ!?」

唯「か……は……」

お腹を押さえて苦しそうに蹲る唯

俺「ほれもう一発……」

憂「止めて!!」

足を後ろに上げて蹴りを入れようとする俺を、憂が羽交い絞めにする

憂「大人しく捕まって下さい!!」

キーンコーンカーンコーン


律「チャイムが鳴ったのに、唯の奴来ないな」

和「また唯の寝坊でしょうね」

澪「憂ちゃんも大変だよな」

紬「あ、先生来たみたいよ」

ガラッ

さわ子「お早うみんな、それじゃ席について、出席を取るわよ」

さわ子「中西さん」

とし美「はい」

さわ子「野島さん」

ちか「はい」

さわ子「平沢さん」

さわ子「あら、平沢さんはまた遅刻かしら? 仕様がないわね……」

さわ子「次は……」

さわ子「和嶋さん」

まき「はい」

さわ子「はい、今日は特に報告はありません。」

さわ子「それじゃ今日の1限目は私の授業ね……」

コンコン

さわ子「はい?」

ガラッ

教諭「山中先生、ちょっと……」

さわ子「はい?」

呼ばれて、さわ子は教室を出て行った

律「何だ何だ? さわちゃんの家が火事になったとか?」

澪「コラ律、変なこと言うんじゃない」

和「おかしいわね……」

姫子「どうしたの、真鍋さん?」

和「唯に電話をかけてみたんだけど、出ないのよ……」

紬「急いで走ってるから着信に気付いてないのかしら?」

和「うん……」ピッピッ……

姫子「私もさ、外だと結構気付かないことあるよ。着信音もバイブも」

トゥルルルル……お掛けになった電話番号は、電波が届かない場所にあるか、電源が……

和「……ダメだわ、憂にも繋がらない」ピッ

澪「憂ちゃんにも?」

紬「……」ピッピッ……

姫子「憂ちゃんって?」

和「唯の妹。いつも一緒に登校しているはずだから、掛けてみたんだけど……」

アリィ、タケノ、アリガートヲ……♪

紬「……梓ちゃんも、憂ちゃんと繋がらないって……」ピッピッ……

律「……なんだ、何かあったのか?」

さわ子「……」

さわ子が教室に戻ってきた

さわ子「えー、みんな……」

さわ子「今日の1限目は私の授業ですが、諸事情により4限目の保健体育担当の飯嶋先生に変わっていただきます」

ザワザワ……

和「先生、理由をお聞きしてもよろしいですか?」

さわ子「ちょっと、先生用事が出来てね……お昼までには戻れると思うから」

和「それって……ひょっとして、平沢唯が関係しているのでしょうか?」

さわ子「……戻ったら詳しく話すわ。それじゃ飯嶋先生、後はお願いします……」

そう言うと、さわ子は教室を出て行った

律「ちょ、さわちゃん!」ガタッ

澪「お、おい、律……」ガタッ

紬「わ、私も!」ガタッ

和「ちょっと、貴方たち!?」

教諭「こら、席に戻りなさい」

さわ子を追いかけて、律を筆頭に4人も教室を飛び出した

ザワザワ……

信代「唯、何かあったのか?」

アキヨ「こ、交通事故とか……?」

曜子「え~? やだ~」

教諭「はい、みんな静かにしなさい」

姫子(……唯)

律「さわちゃん!」

さわ子「律ちゃん? ダメじゃない貴方たち、教室へ戻りなさい」

和「先生、唯に何かあったんですか?」

さわ子「……大丈夫よ、心配しないで」

紬「でも、唯ちゃんと憂ちゃんが関係してて、先生が行かなきゃならないことなんですよね?」

さわ子「……」

澪「あの、ひょっとして唯と憂ちゃん、交通事故にあったとか……?」

さわ子「……他の子たちには内緒にしておいてね」

さわ子「唯ちゃんと憂ちゃん、暴行されて怪我したらしいのよ……」

律「な……?」

澪「暴行って……?」

紬「そんな……」

和「そ、それで、唯たちは?」

さわ子「今は病院にいるそうよ。その後で警察に行って……」

律「どこの病院ださわちゃん!? すぐに行こう!」

紬「うん!」

澪「お、おう?」

さわ子「貴方たち……ダメに決まってるでしょう? 授業はどうするのよ?」

律「何言ってんだよ!? 授業と唯たち、どっちが大事だよ!?」

紬「そうですよ! 先生!?」

澪「で、でも、大勢で押し掛けていいのか……?」

和「私たちが行ったところで、なにか状況が変わるわけでもないわ」

律「和?」

和「まして警察で事情を聞かれる時まで、私たちも一緒にってわけにもいかないしね……」

和「先生、唯と憂の怪我と言うのはどの程度のものなのですか?」

さわ子「……詳しくはわからないけど、入院が必要とか、それほど大きな怪我ではないって聞いたわ」

さわ子「だからそんなに心配しないで。唯ちゃん達に会ったら、容体とか貴方たちにメールで送るから、休み時間に見てちょうだい」

和「わかりました。みんなもそれでいいわね?」

律「……わかった」

紬「うん……」

澪「仕方ない、よな……」

さわ子「さ、みんな、飯嶋先生が心配するから、教室へ戻りなさい」

和「先生」

さわ子「なに?」

和「唯と憂のこと、お願いします……」

さわ子「うん、行って来るね……」

律たちは教室へ戻り、さわ子は唯たちのいる病院へと向かった

1限目 授業中

教諭「えー、であるからして、これが……」

律(唯と憂ちゃん、暴行って、ホントに大丈夫なのか……?)

カサッ

背中から、何か突くような感触がし、振り返った

律(ん?)

未知子(これ)

律は未知子か紙切れを受け取った

律(なんだ?)


携帯で見たんだけど、ニュースで学校の近くで殺人事件があったってやってるよ


律「なっ!!?」

教諭「どうしました?」

律「あ、いえ、すみません……」

律(殺人事件って……まさか……?)

律は教諭に見つからないように携帯電話を開き、ニュースサイトにアクセスした

律(……これか?)


今日午前○○時頃、××市の路上で、通学途中の女子高生が男に襲われて顔などを殴られ、怪我をしました

これを止めに入った通勤途中の男性と近くにいた主婦二人が拳銃で撃たれ、搬送先の病院で死亡が確認されました。


律(これ……まさか……?)

律(唯たち……本当に大丈夫なのか……?)

澪(唯が暴行される理由なんて……ないよな)

澪(あいつは天然で、でも他人の迷惑になるような行動をするようなやつじゃない)

澪(寧ろ他人のことを考えることができる常識を持ってるし、他人を思いやれる心を持ってる)

澪(憂ちゃんに至っては……非の打ちどころがないな)

澪(出来過ぎていて、本当に、外見を除けば唯と血の繋がりがあるのかと疑えるほどだ)

澪(私だって未だに、本当は憂いちゃんが姉なんじゃないかと、たまに夢に見るくらいだ)

澪(この姉妹が他人から恨みを買うことなんて絶対にない)

澪(じゃあ、通り魔的犯行……?)

カサッ

澪(ん?)

紬(唯ちゃん……憂ちゃん……)

紬(やっぱり心配だな……授業を受けていられる気分じゃないや……)

紬(こんな気分、初めてだな……)

紬(もし二人に何かあったら、私……)

カサッ

紬(え?)

圭子(これ、回ってきたから)

紬(ありがとう)

紬(何かしら)

紬(……)

紬(うそ……? そんな……)

紬(澪ちゃん、律ちゃん……)

紬は顔を上げて律と澪に目をやった

律の表情は後ろからなのでわからないが

澪の表情は軽く青ざめており、小さく震えているようだった

紬(……)

紬(唯ちゃん……憂ちゃん……)

紬(お願い……どうか、無事でいてください……)

今日午前○○時頃、××市の路上で、通学途中の女子高生が男に襲われて顔などを殴られ、怪我をしました

これを止めに入った通勤途中の男性と近くにいた主婦二人が拳銃で撃たれ、搬送先の病院で死亡が確認されました。

犯人は……


和「……」

和も回ってきたメモを読み、携帯のニュースサイトで事件を確認していた

和(唯……憂……)

教諭「和さん、何をしているんですか?」

和「え? あ……」

教諭「生徒会長が授業中に何をしているんですか? 携帯電話は没収します」

そう言って教諭は、和の携帯電話を取り上げた

和「は、はい、すみませんでした……」

教諭「……」

教諭は和の携帯電話の画面を見た

和「あの、先生……?」

教諭「……次見つけたら本当に没収しますからね。鞄に仕舞っておきなさい」

和「はい……すみませんでした」

教諭「はい、みなさんも授業中に携帯電話を使ってはいけませんよ」

和「……はぁ」

和は、誰にも気づかれないほど小さなため息をついた

2年1組

梓たちのクラスの担任もさわ子と共に病院へと向かったため、5限目の授業と振り替えになっていた

梓(憂……どうしたんだろう?)

梓(唯先輩にメールしても返ってこないし……)

ブー、ブー……

梓(先輩!? ……じゃなくて純からか)カチカチ……


From:鈴木純
   
今回ってるメモでわかったんだけど、この近くで殺人事件があったんだって。

んで、携帯でニュース見てみたらホントだった。

梓(殺人って……ウソでしょ?)

カチカチカチカチ……

梓(本当だ……でも、唯先輩たちが関わってるかどうかはわからないし……)

ブー、ブー……

梓(また純からだ……)


純:この女子高生って、憂と唯先輩のことだよね?

梓:まだそうと決まったわけじゃないよ

純:でも憂も来てないし、唯先輩も来てないんでしょ?
  先生もなんか行っちゃうしさ

梓:そうだけど

純:他の軽音部の先輩達はどう思ってるんだろ?

梓:確認してみるよ、ちょっと待ってて。

梓(授業中にこんなことやってちゃダメだけど……どの道、全然集中できてないし……)カチカチ……

ブー、ブー……

紬(唯ちゃん!? ……梓ちゃんか)

梓:ニュースで知ったんですが、この付近で殺人事件があったそうです。
  友達が、唯先輩と憂が関係してるんじゃないかって言ってきたもので、
  ムギ先輩たちはどう思われますか?

紬:その事件かどうかわからないけど、さわ子先生から唯ちゃんたちが暴行にあって怪我したって聞いたわ。
  でも、命に関わるようなものじゃないから心配しないでって。
  そのさわ子先生だけど、唯ちゃんたちがいる病院に、1限目が始まる時に行かれたわ。

梓:私のクラスの担任も授業が始まる前にどこかへ行っちゃいました。
  暴行って、本当に大丈夫なんでしょうか?

紬:さわ子先生が病院についたら連絡してくれるって。
  とりあえず私たちに出来ることはないし、さわ子先生からの連絡を待ちましょう、という結論になったわ。
  
梓:わかりました。授業中にすみませんでした。


梓(先輩……)

カチカチ……


梓:ニュースの事件との関連はわからないけど、唯先輩たち病院に行ったみたい。
  山中先生もその病院に行っていて、連絡くれるって。

純:わかった。
  授業終わったら、詳しく聞きに行こう。


梓(先輩……憂……)

梓(二人とも、大丈夫ですよね……?)

キーンコーンカーンコーン……

教諭「はい、じゃあここまでです」

和「起立、礼」

律「終わったー!」

春子「それで、唯はどうしたって? 山中先生何て言ってたんだ?」

律「ああ、それがさ、唯と……」

澪「こら律、ダメだろ!」

姫子「なに、聞いちゃダメなの?」

和「ごめんなさい。山中先生に、みんなには自分が帰るまで内緒にしておけって……」

よしみ「ねぇ、さっきのニュースのことと、平沢さん関係あるのかな?」

紬「ごめんなさい。そのことについては、私たちも本当にわからなくて……」

三花「ニュースサイト……新しいことは載ってないないみたい」

いちご「……」カチカチ……


ソレデハツギノニュースデス……


律「ん、いちご? 何やってんだ?」

今日午前○○時頃、××市の路上で……


いちご「ワンセグチューナーでニュース視聴……」

律「ちょ、ちょっと見せてくれ!」

紬「あ、私も」

澪「わ、私も見たい」

和「私も見せてちょうだい!」

3年2組の生徒が、いちごの席を囲い携帯電話をのぞき見る

いいから早く腹パンに戻れよ
それだけが読みたいんだよ他のしょーもないストーリーに興味も価値も無い
さっさと唯ボコせ

>>71
その予定はあるんだがもうちょっと先
でもそれやると批判が多くて困る
しかも腹パンじゃ済まない展開

B級になりきれない駄作映画のパターンぞ
腹パンなら腹パンでつきつめろや中途半端な動機付け辻褄あわせどれも不要

すみません
ちょっと出てくる

>>76
動機付けも辻褄合わせもないよ
全てが理不尽なファンタジーだからこれ

    / ̄ ̄ ̄ ̄\
    l (itノヽヽヽヽl
   ノリ(l| …^ q^。・ノi <ゆい ぶつぶつできた!!
   ⊂ 。 .  . つ
    (_・_・_…_) /
    (______)  おねえちゃん!!それ豚の病気ー?!
ブリッ (ヽ__ ゚゚__ノ \
 ●  ∪   ̄  ∪ 

           _ _
.        '´, 、   ヽ
       ,rlミiレハ从リ!
       ノ八(|l#゚ A゚ノl|ヾ <来るな池沼豚!!
     ((  と」茆iつ ))
       ヾ く/_i_ゝノ
           し'ノ

    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l|# `q´ ノi <むぅー、むふぅー!!
   ⊂ .  .つ
    (____)
モ゙リッ (ヽ_ ゚゚_ノ
●●  ∪  ̄∪
●●





~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    / ̄ ̄ ̄ ̄\
    l (itノヽヽヽヽl
   ノリ(l|  ^ q^  ノi <ゆい あずにゃんいっしょ!!
   ⊂  .   . つ
    (______) /
    (______)  だれかー!!助けてー!!
ブリッ (ヽ__ ゚゚__ノ \
 ●  ∪   ̄  ∪ 

ただいま
飯食ってくるからその前にちょっとだけ書くね

男性ニュースキャスターが原稿を読み上げる


「××市の路上で早朝に発砲事件がありました」


場面が切り替わり、事件現場が写された


「今日午前○○時△△分頃、××市の路上で、男が通学途中の女子高生二人のうち一人を殴り、さらにそれを止めに入った男性と、近くにいた主婦二人を射殺するという事件がありました」

「目撃者の証言によりますと、男は女子高生に突然殴りかかり、それを止めに入った通勤途中の男性と、近くにいた主婦二人に向け発砲したとのことです」

「発砲した男は、住民の通報により駆けつけた警察官に、傷害、銃刀法違反、殺人未遂の現行犯で逮捕されました」


律「ここって……」

梓「唯先輩と憂が通る通学路ですね」

澪「梓?」

紬「澪ちゃん、シッ」

また場面が切り替わり、目撃者等の証言が複数語られる


「いやーびっくりしましたよ、パーンって音がしたから外出てみたらね、人が倒れてるんだから」


「ここって通学路でしょう? 朝子供が通るし、仕事に行く人も多いから、まさかこんな所でねぇ……」


「犯人の顔を見たんです。ずっと笑ってて。警察の人に捕まる時も。何か怖かったです」

場面切り替わって警察署前


「暴行を受けた少女は病院へ搬送されましたが、大きな怪我はないとのことです」

「撃たれた男性と、主婦二人は、搬送先の病院で死亡が確認されました」

「亡くなられたのは、会社員藤慟数二郎さん32歳、主婦の水面川摩理さん36歳、主婦の板桐月代さん37歳の三人です」

「××警察署の発表によりますと、暴行を受けた少女は『男と面識がなく、通学途中に突然『お早う』と声をかけられ、殴られた』と証言しているとのことです」

「また、警察の取り調べに対し、男は『腹が減った、飯を食わせろ』というだけで、事件のことに関しては何も語っていないとのことです」

「警察では、撃たれた三人が死亡したことから、容疑を殺人未遂から殺人に切り替えて捜査を進めています

>>93
最後の行鍵カッコないのはミス

飯喰ってきます

ごめん
ちょっとこのまま風呂入ってくる

では次のニュースで……


しずか「この女子高生二人って……平沢さん姉妹よね?」

姫子「ねぇ真鍋さんたち、もう秘密にしている意味ないんじゃない?」

エリ「もうここまでわかっちゃってるんだし。さわ子先生、平沢さんのいる病院へ行ったんでしょう?」

和「……うん」

ちずる「それで、何て言ってたの?」

澪「唯と妹の憂ちゃんが暴行受けて怪我して病院に運ばれたからって、それだけだよ」

紬「何かわかったら連絡くれるって言ってたんだけど……」

律「って言うか、いつの間にいたんだ? 梓。と、鈴木さん、だっけ?」

純「あ、はい。純でいいですよ」

梓「先輩たちのこと、何度も呼んだんですけど、気付いてもらえなかったもので……

梓「それで、唯先輩たちは……?」

澪「ニュース見てたろ?  これ以上のことは、私たちにもわからないよ」

梓「そうですか……」

純「とりあえず、殺人事件の被害者じゃないことがわかって、まぁ、良かったですかね……?」

和「そうね……」

♪~

律たち4人の携帯が一斉に鳴った

律「ん? ……さわちゃんからのメールだ!」

澪「私も……」

紬「私もよ!」

梓「私もです!」

和「私には来ないのね……(そういえば、私のアドレスなんて、先生に教えてないわ……)」

姫子「で、何て書いてあるの」

律「え~と……」

From:さわちゃん先生

私と唯ちゃんと憂ちゃんは、今病院にいるわ。

唯ちゃんは顔とお腹を殴られて、お腹は異常なし。顔が少し腫れちゃってるけど、

でも、検査の結果、骨とかに異常はないって。だから安心して。

これからもう少し検査して、その後警察の方が話を聞きたいって言うから、お昼くらいまではかかると思うわ。

自宅に帰るように勧めたんだけど、家に帰っても両親は出張で海外だし、憂ちゃんと二人だけじゃ怖いから、学校に行きたいって。

だから、お昼くらいには戻るから。

それと、事件のことについては、あまり触れないであげてね

やっぱりショックが大きいみたいだから

姫子「……不幸中の幸いってところかな?」

愛「うん……直る怪我でよかったね」

和「……みんな、このメールにもあるけど、唯たちが戻ってきても、事件のことは聞かないであげましょう」

律「え? 何で?」

紬「だって、多分唯ちゃんたち、ニュースで言ってた三人の方が亡くなられるとろこを真近で見ちゃってるかもしれないし……」

澪「ひっ……?」

和「うん、だからみんな、お願ね」

未知子「うん、わかったわ」

春菜「そうね、そうしたほうがいいわね」

教諭「話がまとまった所で、みんな席についてくれないか?」

梓「え?」

教諭「もうチャイム鳴ったんだが……」


ただいまの時刻、2限目始まり5分過ぎ


キーンコーンカーンコーン……


3限目終了の合図が鳴り響く

和「起立、礼」

律「終わったー、お昼だー!」

紬「唯ちゃん、結局来ないわね……」

澪「予定より、検査が長引いてるのかな?」

ガラッ

唯「みんなー」

和「唯?」

左頬にガーゼをつけた唯が、ひょっこりと姿を現した

姫子「唯? お帰り」

唯「えへへ……ただいま姫ちゃん」

紬「唯ちゃん、心配したわ……」

唯「うん、心配掛けてごめんね」

律「唯その顔……」

澪(ばか、律!)

律(やべ、ごめん!)

唯は自分の顔を指しながら

唯「これ? 殴られちゃった、えへへ……」

律「……えへへじゃないだろ」

和「唯、いつ戻ったの?」

唯「さっき。授業中だったから、終わるまで職員室に憂と一緒に待ってたんだ」

紬「唯ちゃん、お昼はまだでしょう? 一緒に食べましょう」

唯「……でね、ここ来る前に、廊下であずにゃんに会ってね……」

和「そうなんだ」

律「唯、全然箸が進んでないな?」

唯「あ、ごめんね。あんまり食欲なくて」

唯「憂が作ってくれたお弁当だから、食べなきゃって思ってるんだけど……」

澪(律、察してやれ)

律(す、すまん)

和「ねえ、私、少しもらってもいいかしら?」

唯「うん、いいよ」

紬「唯ちゃん、お茶いかが?」

唯「うん、ありがとう、ムギちゃん」

紬「あ、そうだ、今日の部活なんだけど……」

澪「さすがに今日はな……」

律「お休みってことで……」

唯「私、やりたいな、部活」

和「え? でも唯……」

唯「家に帰るのも、ちょっと怖いし……」

律・澪・紬・和「……」

唯「あ、ねえ、今日は憂も部活に来ていいかな?」

律「……おう、もちろんだ」

澪「別に断る理由はないよ」

和「私も行っていいかしら?」

紬「生徒会のお仕事はいいの?」

和「今日は休ませてもらうわ。唯たちと一緒にいたいしね」

唯「和ちゃん……」

アキヨ「あ、あの……唯ちゃん……?」

唯「ん? どうしたの?」

アキヨ「わ、私も今日、軽音部、行ってもいいかな……?」

唯「うん、いいよ。みんなもいいよね?」

澪「ああ、見学なら歓迎だぞ」

姫子「ねぇ唯、私もいいかな? 軽音部」

唯「うん」

紬「もちろんよ」

春子「じゃあ、私も」

夏香「私も行きたい」

和「軽音部大人気ね」

唯「えへへ、そうだねー」


ウ~、ウ~……

律「ん? サイレン?」

紬「何かしら?」

澪「パトカーだ……校門前に止まったぞ」

唯「あれ? 私に用事かな?」

和(何でサイレン鳴らして……?)


ガチャ

パトカーのドアが開き、中から若い、私服の男が出てきた


唯「!?」

紬「刑事……さん?」

唯「あ……あ……」

和「唯?」

姫子「唯、どうしたの? 顔色悪いわよ?」

唯「あの人……」

澪「え?」

唯「私のこと……殴った……」

男「おちんぽみるくぱーんち!」

唯「いぐぅぅぅぅぅぅぅ」

寝ます
お休みなさい

    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi <ゆいでつよー みんなのだいつきなゆいでつよー おあなしするでつ!
   ⊂ .  .つ
    (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ
 ●  ∪  ̄∪

ただいま
仕事行ってた
まだ残ってたとは

>>164
    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l|# `q´ ノi <むぅー、むふぅー!!おそいでつ!!
   ⊂ .  .つ
    (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ
●●  ∪  ̄∪

ごめん
飯食った後風呂入ってた
8時には床に就きたいと思ってた今日この頃

和「え?」

律「なっ!? マジかよ、唯?」

唯「う、うん……」

紬「じゃ、じゃあ、あの人が、ニュースの……」

澪「さつじん……犯?」


ザワザワ……

エ? ナニ……

アノニト、ナニシニキタノ……

和「……誰か、職員室に行って先生たちに知らせて来て頂戴!」

澪「な、なあ……何で? 警察に捕まったんじゃ……?」

和「逃げてきたのよ……」

そう言うと和は携帯電話を取り出し、110番に掛けた

紬「そんな……でも、何でここに……?」

和「唯が目的でしょうね……」

和(見た目は……20歳前後……未成年?)

和(だからあのニュース、犯人の顔も名前も出なかったのね)

風子「わ、私、先生に知らせてくる……」

和「お願い……あ、もしもし、警察ですか……」

律「お、おい、見てみろよ」

改めて校庭に視線を向けてみれば、守衛二人が侵入者に詰め寄っていくところだった

律「あー、大丈夫、か?」

紬「あ、あの守衛さんがやっつけてくれるわ。大丈夫よ、唯ちゃん」

唯「う、うん……」

和「はい……ニュースで言ってた犯人が……」


パァン パァン


銃声が、唯たちの教室まで響く

和「なっ!?」

まるで癇癪玉を弾けさせたような音

それはドラマやアニメの銃声と違い、もっと軽いものだった


ドサッ……


そして、侵入者の前に立ち塞がった二人が倒れた

律「う、うそだろ……?」

澪「あ、あ……あの人たち、しん……」

和「みんな、窓から下がって!!」

和(パトカーだけじゃなく拳銃まで……警察は何やってるのよ……)

ガラッ

ドアが勢い良く開かれた

憂「お姉ちゃん!!」

梓「先輩!!」

純「ど、どうも……」

唯「う、憂!?」

紬「あ、梓ちゃんたちも……」

憂「お姉ちゃん、あの人……」

唯「う、うん……今朝の……」

姫子「ね、ねえ、唯、逃げた方がいいんじゃない?」

唯「え?」

紬「そっか、あの人の目的って、唯ちゃん……」

律「おいおい、また唯をどうこうするために、ここに来たのかよ、あいつ?」

和「でしょうね。 でなけりゃ、警察から逃げて、態々ここに来ないわよ」

和「憂、貴方もよ。二人とも、非常階段から下りて、裏口から逃げなさい」

唯「で、でも、私たちが逃げたら、みんなが……」

和「あの男の狙いは唯、貴方なのよ。」

和「そして、捕まった逆恨みで、憂、今度は貴方も狙われる可能性があるわ」

和「つまり、貴方たち二人がいなくなれば、あの男もどこかに行ってくれるわ」

そんな保証はない

寧ろ、唯がいないと知れば、何を仕出かすかわからない

和(それでも、親友が狙われてるとわかってて、何もしないわけにはいかない……)

和「さ、早く行きなさい」

唯「う……」

憂「あ、あの、私残ります! いざとなったら、お姉ちゃんの代わりに……」

和「何を馬鹿なことを言ってるの!? いいから早く行きなさ……」

キミ子「ね、ねえ!!」

突然、キミ子が大声を上げた

律「ど、どうした!?」

キミ子「あ、あの人、上ってきてる!!」

学校にいればいいんじゃ…

和「え?」

言われて校庭を見てみれば、あの男の姿はすでにない

そして窓から下を見れば、

和「うそ!?」

軽やかに、壁を上ぼてくる男の姿があった

和「そっち、窓閉めて!!」

慌てて窓を閉め、鍵をかける和

和「みんな、逃げ……!!」

バリィン!

和「!?」

割られたガラス片が、和に降り注いぐ

ジャリ……

そして、ガラス片と共に、男が教室の床に着地した

俺「今朝方ぶりだね、唯ちゃん」

>>180
拳銃を所持してるとなると、先生たちで止められるとは思えない
だから逃がすことを選択した。ということで

寝ます

唯「助けて!」

真俺「任せろ!」

皆「あ、あなたは!!」

俺「死ね!」

真俺「お前が死ね」パンパンパン

皆「ありがとう!抱いて!」

真俺「それじゃケツだして一列に並べただしのぶよてめえは消えろ」

パンパンパン


うい「チクショオオオオ!くらえ>>1!新必殺アイス!」
>>1「さあ来い憂!オレは実は一回舐めただけで死ぬぞオオ!」ペロペロ
>>1「グアアアア!こ このザ・キチクと呼ばれる四天王の>>1が…こんな雌豚に…バ…バカなアアアア」
>>2>>1がやられたようだな…」
>>4「ククク…奴は四天王の中でも最弱…」
>>7「人間ごときに負けるとは変態の面汚しよ…」
うい「くらえええ!」スッ
3人「グアアアアアアア」ペロペロ
うい「やった…ついに四天王を倒したぞ…これでお姉ちゃんのいる部屋の扉が開かれる!!」
ゆい「よく来たなアイスマスター憂…待っていたぞ…」
うい「こ…ここが部屋だったのか…!感じる…お姉ちゃんの魔力を…」
ゆい「ういよ…戦う前に一つ言っておくことがある お前は私を倒すのに『アイス』が必要だと思っているようだが…別になくても倒せる」
うい「な 何だって!?」
ゆい「そしてお前の両親は旅行から帰っていたので自宅へ解放しておいた あとは私を倒すだけだなクックック…」
うい「フ…上等だ…オレも一つ言っておくことがある このオレに生き別れた姉がいるような気がしていたがアンタのことだったようだぜ!」
ゆい「そうか」
うい「ウオオオいくぞオオオ!」
ゆい「さあ来いうい!」
憂の料理が唯を救うと信じて…! ご愛読ありがとうございました!

まだ残ってたとは……
出先から少しだけ

キャー!!!!

俺の侵入に驚き、2組の生徒が廊下へ出ようとする

澪「ああ……」

澪は恐怖のあまり、腰を抜かしていた

律「立て! 澪!」

憂「お姉ちゃん! 逃げて!」

唯「うい!?」

和(何とか、何とかしなくちゃ……!)

パァン、パァン

俺が天井に向け、2発発砲た

俺「静かにしろ!!」

これにより、教室にいる全員の動きが止まり、一転して静まり返った

俺「次騒いだり、逃げようとしたら、お腹とか撃っちゃうからね。大人しくしててね」

唯「ま、また……」

俺「ん?」

唯「また……私のこと、殴りに来たの……?」

俺「あ~、それ……」

和「あの!」

俺の言葉を遮り、和が声を上げた

俺「ん? なに?」

和「わ、私、この学校の生徒会長を務めさせていただいています、真鍋和といいます……」

和は俺を刺激しないよう言葉を選び、丁寧に話しかけた

和「今日は、どういったご用件でこちらへ伺われたのでしょうか……?」

俺「唯ちゃん泣かすため」

……

…………

………………

……………………


和「……は?」

沈黙を破り、和が、間の抜けた声を上げた

和「え……と」

和「す、すみません……貴方の仰ることが良く理解できないので、もう少し詳しきお聞かせ願えないでしょうか……?」

俺「いや、だから、唯ちゃんを泣かせるため。それだけだよ」

…………


再び沈黙

和(キ、キ○ガイ……? 何を言ってるの、この男……?)

憂「な、何ですか、それ! お姉ちゃんが何をしたって言うんですか!!」

唯「あ、あの!」

憂「お姉ちゃん?」

唯「あの、私、馬鹿だから、何か悪いことやっても、気付かなかったんだと思います……」

唯「それで、あなたに迷惑かけてたんですよね……?」

唯は背筋を90度に曲げた

唯「すみません、御免なさいっ! 」

唯「今後は気をつけますから、どうか許してくださいっ!!

憂「あ、姉が何かご迷惑をおかけしたんでしたら、私も謝ります!」

唯「うい!?」

憂「姉への処罰は私が全て受けます、受けさせてください! 何でもします!!」

憂「だから姉を、お姉ちゃんを許してあげて下さい! お願いしますっ!!」

そう言うと、憂も腰を90度に曲げて頭を下げた

唯「だめだよ憂!! 悪いのは私なんだから……」

憂「でも……」

俺「あー、お取り込みのところ申し訳ないんだが……」

俺「別に唯ちゃんは何も悪くないよ」

唯・憂「「……え?」」

ごめん
仕事に戻ります

ただいま
まだ残ってるか……

唯「……私、悪くないの……? なにも……?」

俺「うん」

唯「……じゃあ、何で殴ったの?」

俺「唯ちゃんを泣かすためだよ」

唯「泣かして、どうするの……?」

俺「唯ちゃんの泣き顔を、俺が見る」

唯「……見て? どうするの?」

俺「俺がとても気持ち良くなる」

唯「……」

和「な、何を言って……」

タッタッタッタ……

和が何か言うとしたが、廊下から走ってくる音が聞こえ、そちらに注意を向けた

さわ子「み、みんな、大丈夫!?」

先が二股に分かれた棒を持った男性教諭二人と、さわ子だった

堀込「……っ!」

男性教諭二人が俺を睨み、威嚇する

俺「刺又? それ」

和(無理です……先生、こっちは拳銃なんですよ……?)

和(ん? 拳銃?)

堀込「お前たち、逃げなさい!」

堀込たち二人は、刺又の先を俺に向けて、ゆっくりと近づいてきた

俺「逃がさねーよ?」

俺はそう言いながら、銃口を正面に向けた

俺「勝手な行動を取ったら……わかってるよねみんな?」

堀込「目的は何だ!? 金か!? 学校にそんな大金が置いてあると思うのか!?」

俺「黙れよモブ、死ぬか学校出てくか選べや」

和(……なら、残りは……)

俺「……ん? アンタひょっとて、堀込って名前じゃない? さわちゃんがこの学校の生徒だった時からいる」

堀込「……ああそうだ、だったらなんだ?」」

俺「そうか……」

俺は銃口を堀込へと向け直した

和(……)

堀込「なっ!? ……撃つなら撃て!! だが生徒達には指一本触れるな!!」

さわ子「や、止めなさい!」

唯「い、いやっ!」

俺「微動だにするなよ……すれば、死ぬぞ?」

パァン

発砲

弾丸は堀込の頭をかすって、壁に当たった

堀込「ぐっ!?」

さわ子「堀込先生!?」

教諭「堀込先生、大丈夫ですか!?」

堀込は衝撃で尻もちをつき、弾丸に掠め取られたカツラが床に落ちた

律「……プ」

俺「クククク……ハッハッハッハッハ……さわちゃんが言った通り、本当にカツラなんだな!」

さわ子「え?」

和(あと1発!!)

和が俺に飛びかかった

和は銃身を掴み、俺から銃を奪おうと暴れる

俺「お? なになに?」

和「撃つなら撃ちなさい! あと1発で弾切れでしょう!?」

俺の持つ拳銃はリボルバー式のモノ

込められる弾丸は6発のはず

守衛で2発、教室で2発、そして今1発

残りは1発のはず

和(他に何か隠し持っているように見えないし、仮にまだ弾がポケットにあるとしても、銃に込める隙を与えなければ……!)

俺「ふーん、なるほどねぇ」

しかし、和がどんなに力を込めても、俺はビクリともしなかった

和「くっ……!」

堀込「どけ、真鍋っ!!」

声が聞こえると同時に、掴んでいた銃を離し、和は横に飛んだ

ガッ!

堀込が刺又で俺の足を突いた

堀込(なに!?)

しかし、俺の足は微動だにしなかった

そして、俺は刺又で突かれている足を生きおい良く前へ振り出し、

ドガッ!!

堀込「がっ!!?」

俺の脚に押された刺又の柄が堀込の手を離れ、彼の顎を突いた

ドサッ

そしてそのまま床に大の字に倒れ、動かなくなった

和「あ? く……」

悔しそうに歯を食いしばる和

和(そんな……)

俺「なに? そんなにこれが欲しいの?」

そう言うと俺は銃を持ち直して、グリップを和に向けた

和「……え?」

俺「そんなに欲しけりゃあげ……」

バシッ!!

全て言い終わる前に

さわ子「動かないでっ!!」

さわ子が銃を奪い取り、俺に向けて構えた

和「先生!?」

さわ子「和ちゃん、みんな、早く逃げなさい!!」

律「み、澪、行くぞ!」

澪「あ、ああ……」

未だ腰を抜かしている澪を、律が引きずる

憂「お姉ちゃん!」

唯「う、うん!」

この言葉聞き、全員が動いた

俺「動くんじゃねぇっ!!!!!」

だが、この怒号で中止した

俺「何回言わせればわかる!? 次動いたら軽音部員、及び憂、和、純、さわ子以外は全員殺すぞ!!!」

さわ子「……そ、それはこっちのセリフよ!」

さわ子「動いたら……本当に撃つわよ!?」

和「せ、先生……」

唯「さわちゃん……」

紬「さわ子先生……」

律「マジかよ、さわちゃん……?」

さわ子「私は本気よ、私の生徒たちを傷つけようというなら……貴方を、殺すつもりで撃つ!」

その目は、確かに本気だった

俺「そ。じゃあやってみたら?」

さわ子「え?」

しかし、俺はその忠告を無視し、さわ子の方へと足を向けた

さわ子「ちょっと!? 動かないで! 本当に撃つわよ!?」

俺「ご自由に」

なおゆっくりと近づいていく俺と、後退していくさわ子と和

和(なに? 銃を向けられてこの余裕……まさか!?)

和「もう……弾は入ってない?」

さわ子「え?」

俺「いや、和ちゃんの言った通り、あと1発入ってるはずだよ」

そう言いながら、俺は右手を背中に入れ、銃を取りだした

さわ子「なっ!?」

和(そんな!?)

俺「撃つ気があるなら撃ちなよ。それとも……俺が先に撃っちゃってもいいのかな?」

俺の持つ銃がさわ子の後ろにいる生徒たちに向けられる

さわ子「……っ!!!」

パァン

そして、銃声が鳴った

さわ子の持つ銃口から硝煙が上がり、俺が後ろ向きに倒れた

ガチャ

そして、さわ子の両手から銃が落ちた

さわ子「……」

静まり返る教室

発砲による衝撃で痺れ、痛むの両手と肩

さわ子「……」

さわ子は人を撃った

「俺」は「あの人」みたいな調子で通してほしいぜ

正当防衛でも、生徒を守るためでも、人を殺せば、無罪であっても、社会が許さない

生徒を守るために、学校に侵入してきた殺人犯を止む無く射殺

胸を狙い、明確な殺意を持って

そうしなければ、生徒が撃たれていただろう

教師としては、間違った行動ではないかもしれない

しかし、世間は黙っていない

人殺しを教壇に立たせていいのか?

保護者たちからそう言われるだろう

>>252
どの人?

テレビや新聞にはどう載るだろうか?

容易に想像できる

生徒たちはそんなこと言わないだろう

少なくとも、このクラスの子たちは

さわ子(……再就職先、探さなくちゃね)

しかし、それでも、もうこの学校にはいられないだろう

さわ子は、後悔していなかった

寧ろ誇っていた

生徒を守ったのだと

さわ子「……みんな、怪我はない?」

さわ子はいつもの笑顔を作り、振り返った

唯「さ、さわちゃん……」

さわ子「終わったわ。もう大丈夫よ、唯ちゃん……」

俺「まさか本当に撃つとは」

さわ子「え?」

俺「よ……っと」

反動をつけ、起き上がる俺

さわ子「うそ……? なんで……?」

俺を除く全員が唖然とした

カキィン

何かが、俺の胸元から落ちた

それは銃弾だった

和「防弾チョッキ!?」

俺「違うね」

そして俺はさわ子に詰め寄り

俺「これなら納得いくかな?」

さわ子に俺が持っていた銃を持たせ、銃口を額に当てた

俺「さ、引き金引いてみな。でないと生徒が大変なことになよ?」

さわ子「……くっ!!」

パァン

俺が手で押さえているため、さわ子は、今度は手に衝撃を受けなかった

頭部にゼロ距離からの発砲

普通の生物なら、生きていない

しかし

俺「……」ニィ…

さわ子「……」

カキィン……

額からずらされた銃口から、銃弾が落ちた

さわ子「な……によ……これ……?」

俺「言っとくけど、この銃は本物だよ」

そう言うと、俺はさわ子の手から銃を取り、銃口を彼女の秘部に押しつけ

さわ子「え?」

パァン

発砲した

さるくらいました
たまにがんばってみたらこれです
すみません、もう寝ます
このスレは落としてもらっても、誰かが続きを書いてくいれても結構です

俺の設定
25歳過ぎて童貞だったため、妖精さんから魔法を使えるようにしてもらった32歳男
不死身の肉体と常人以上の身体能力、背中から一部を除いて何でも取り出せるという魔法です

元ネタは、俺の夢です

この後の展開は、
軽音部員たちを拷問にかけたりして、唯を泣かすというものです
和ちゃんを裸にして、学校前に待機している警察やマスコミに要求書を持って行かせる、
などといったことを書く予定でした

去年、そういう内容のゲームを観たことが原因で、そういう夢を見たのだと思います

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