麦野「どうにかして浜面と付き合いたい」(992)

垣根「俺に言われても」

麦野「男の知り合いお前しかいないし」

垣根「いやだからって俺に言われても。っつか誰よ浜面って」

麦野「役に立たねえクソメルヘンだな。コーヒー奢ってあげてるでしょ!」

垣根「ファーストフードの100円コーヒーじゃねえかよ……。お前でもこんなとこ来るのな」

麦野「これでも女子高生なんだけど」

垣根「えっ」

麦野「あ?」

垣根「いや何でもないですすんません」


見切り発車なんだごめん無理だと思ったら投げるごめん

麦野「いいから私に有益な情報吐けよ」

垣根「どうでもいいが浜面って誰だよ」

麦野「浜面は浜面よ。うちの下っ端の」

垣根「知らねえよ」

麦野「……これ、写真」 ピラッ

垣根「どれ。……ふーん。冴えねえ面してやが」

ビシュッ!

垣根「うぉっ! こんなとこで能力使うな死ぬわ!」

麦野「じゃあ浜面のこと馬鹿にしないでくれる? 一応そんなんでも私の部下なんだから」

垣根「へぇ……」 ニヤニヤ

麦野「な、何よ……ニヤニヤしやがって気持ち悪ぃクソだな。死ねよ。口臭ぇんだよ羽もぐぞゴミクズ」

垣根「ツンはもう少しソフトにお願いします」

麦野「んで、浜面の顔は分かったでしょ。なんとかなんない?」

垣根「そうだな。協力してやってもいい。だが一つ条件がある」

麦野「……報酬ってわけね。いいわ、言ってみなさい」

垣根「一発ヤラs」

ビシュゥゥッ!

垣根「最近ボランティアが趣味なんだ。協力してやるよ」

麦野「そう。悪いわね」 ニコッ

垣根「っつかこいつアレじゃねえの? 能力追跡の女と付き合ってなかったっけ?
    滝壺っつったよな。あっちも結構可愛……」

麦野「…………」

垣根「あん? どした?」

麦野「……ジワッ」

垣根「おいっ! 何泣いてんの!? ちょっ! テメ俺が泣かしてるみたいじゃねえかよ!」

麦野「……悪い。グスッ……でもあいつら毎日見てて腹立つくらいイチャイチャしてんのよ。泣きたくもなるわ」

垣根「ああ、お前ら毎日ファミレス溜まってんだっけ? そりゃ不憫だな……」

麦野「滝壺が幸せオーラ出しててムカつくから奪ってやろうかと」

垣根「えっ、そんな理由?」

麦野「……そ、そうよ! じゃなきゃ誰が浜面みたいな脇役面なんかに!
    そりゃ結構気は利くし? 身長も大きくて頼りがいあるし? 意外と優しいとこあるけど……」

垣根(あーこれマジで惚れてんな)

麦野「だからってこの私が無能力者如きを好きになるわけないでしょ!」

垣根「おーけーおーけー。分かった分かった」 ニヤニヤ

麦野「なんかムカツク顔だな……まあいいわ。で、何か思いついた?」

垣根「そうだなぁ……」

垣根「こいつって童貞?」

麦野「うん。童貞だよ」

垣根「即答しやがったな」

麦野「あいつの童貞臭はハンパじゃないからね。
    胸見すぎ太腿見すぎ。猿かっつの。それに滝壺のやつに告白したって話も聞かないし
    今がチャンスだと思って」

垣根「そうか。んじゃちょろっと色目使ってやりゃ一発じゃねえの?」

麦野「色目って?」

垣根「だから、乳と脚出して酒でも飲ましてホテルでもシケこんで来いよ」

麦野「どこのビッチだ私は。そんな安くないわよ」

垣根「いやどう見てもビッc」

ビシュゥゥゥウウウ!

垣根「まあ麦野は清純派だもんなぁ」

麦野「そうなのよねぇ。困ったわぁ」

垣根(クソッ、こいつ段々出力上げてきてやがるな)

麦野「大体おかしいと思わない? 何で滝壺なのよ。
    私の方が美人じゃない」

垣根「そういうの真顔で言っちまうとこに原因あんじゃねぇの?」

麦野「滝壺は可愛い系だからそっちのほうが好みか。服の系統変えたほうがいいかな」

垣根「っつか、お前普段こいつをどんな風に扱ってんの?」

麦野「ドリンクバー行かせたり、運転手代わりに使ったり。あとは買い物で荷物持ちとか、
    冷蔵庫の中身が切れそうになったら呼んだり、トイレットペーパーお一人様1つまでの時の10週くらいさせたり……」

垣根「うん、それ無理」  


麦野「何が」

垣根「他の連中もこいつをそんな風に扱ってるのか?」

麦野「うん。滝壺以外はね。だって浜面私らのパシリだもん。それが仕事」

垣根「そりゃ俺でも能力追跡の方いくわ」

麦野「はぁ!? アンタどっちの味方なんだよ!」

垣根「出来れば浜面って男に味方してやりたいね」

麦野「そんなことどうだっていいでしょ! いい加減浜面が私に跪いて足を舐めたくなるような良い作戦出しなさいよ!
    言っとくけど、出なかったらコーヒー代1兆倍にして返してもらうから」

垣根「ブフォッ! 成果報酬かよこれ……飲まなきゃよかったぜ」

麦野「学園都市暗部舐めんなよ。私らにタダなんて言葉ねぇんだよ」

垣根「小さすぎるぜ第四位ェ……あー、分かったよ。んじゃ一つ」

麦野「ふんふん」

垣根「明日もうちょっとこいつに優しくしてやんな」

麦野「優しくねぇ……」

垣根「そんな顔すんなよ。優しくされて嫌がる奴なんていねぇだろ?
    お前だってそいつのそういうとこに惚れたんじゃねぇのか?」

麦野「……別に、惚れてなんかないっつの」

垣根「とりあえず試してみろって。今より悪いことにゃならねぇからよ」

麦野「……わかった、やってみる……ありがと」 ボソッ

よくじつ!ふぁみれす!

麦野(って言われたけど……)

フレンダ「今年はサバの水揚げ量が少ない所為でサバ缶の値段上がりそうな訳よ」

絹旗「最近は目ぼしい映画無いですねー。ヤマトあたりから超B級臭はするんですが」

滝壺「成層圏あたりから電波が来ています……」

浜面「おらよー、ドリンクバーお待ちー」

フレンダ「ご苦労浜面」

絹旗「遅いです。喉が渇いて干上がるところでした」

滝壺「ごめんね浜面。ありがとう」

浜面「おう」

麦野(……どうしたもんかしら)

滝壺「むぎの? どうしたの?」

麦野「え? いや別に何でもないよ」

フレンダ「こら浜面っ! 結局、麦野のグラスが空だよ! さっさと行った行った」

浜面「えー、まとめて言えよ」

フレンダ「ほほう、麦野に文句垂れるなんていい度胸じゃない」

浜面「げっ、しまった!」

フレンダ「麦野! これはオシオキカクテイな訳よ! 本日の罰ゲームはどうする?」

浜面「うう……」

滝壺「はまづら……」

麦野「……」

フレンダ「およ、麦野?」

麦野(浜面に優しく……ま、まさか今がその時なのかしら?)

絹旗「なんだか様子が超おかしいですね」

浜面「しゃぁねえ……麦野、グラス貸せよ」

麦野「いい」

浜面「は?」

フレンダ「へ?」

麦野「自分で行く」 スッ

絹旗「なんと……」

フレンダ「しょ、正気麦野!?」

浜面「新手の罰ゲームが始まってんのか……?」

麦野「違うわよ。ちょっとフレンダ邪魔。出られないでしょ」

フレンダ「ご、ごめん。え? マジ?」

浜面「麦野、無理しなくてもいいんだぞ? いやむしろ行かせてくれ。お前が持って帰ってくる飲み物を飲まされるかもしれない恐怖に
    襲われながらじっと座ってるなんて無理だ!」

絹旗「ああ、そういうことでしたか。超納得」

麦野「違うっつってんだろ」 スタスタスタ

浜面「お、おい麦野!」

麦野(言った! 言ってやったわ! こういうことよね!?
    これで浜面も私の優しさに感動して惚れちゃったんじゃないかしら……なんてなんて) キャー

麦野(ところでドリンクバーまで来たはいいけど、これどうやって使うのかしら。
    えっと……ホットレモンティーはこれよね……? このレバー何かしら) クイッ
 
麦野「あっつっ! な、何よこれ! 喧嘩売ってんのかコラァッ!?」

浜面「どうした麦野!?」

麦野「知らないわよ! これ触ったら熱いのが!」

浜面「……ああ、お前マジでドリンクバー行ったことないのか」

麦野「え?……ま、まあ無いと言えばないかしら。アンタ来るまではフレンダとか絹旗に行かせてたし」

浜面「そうかよ。ほら、貸してみ。これはグラスでこうやってレバー押すんだ。そしたらちょうど飲み物入るだろ」 ジョボボボ

麦野「な……なるほどね。で、でももちろん知ってたわよ。アンタが私の危機にちゃんと駆けつけてくるか
    その忠誠心をテストしてただけだから」

浜面「あーそうかよ。ま、お前が悲鳴あげてたらさすがに焦って飛んでくに決まってんだろ?」

麦野「え……それどういう……」 ドキーン

浜面「もし凶悪な能力者に襲われてたら滝壺が危ないからな。
    俺たちで守ってやんないと」

麦野「……」 ピシッ!

浜面「滝壺はか弱い女の子だからなー。
    俺もアイテムの下っ端として盾くらいにはなるぜ」

麦野「……」 ワナワナ…

浜面「あ、そういや麦野。ホット飲むときはそっちにカップがあるからそれ使えよ。
    はははっ、麦野って結構世間知らずだよなー。ま、レベル5は案外そんなもんかもしれね……麦野?」

麦野「はーまづらぁ」 ユラ…

浜面「な、何を……怖い顔をしていらっしゃるんでしょう……?
    気のせいかグラスにヒビが入っているような……」

麦野「ブチコ

垣根「うん。もういいわ」

麦野「ちょっとどういうこと? 浜面の奴あれから怯える子犬みたいな目で私のこと見てくるようになったんだけど」

垣根「向こうに全く原因が無いとは言わねぇが、お前やっぱすげぇわ」

麦野「褒めたってコーヒー代はまからないわよ」

垣根「今のが褒め言葉に聞こえたならもう一回保育園からやり直せ」

麦野「何よ滝壺滝壺って。私だってか弱い女の子だってわかってんのかしら」

垣根「か弱いという言葉に謝れ」

麦野「テメェの言った通りにしたのにこのザマかよ。ハッ、役立たず」

垣根「うわぁ。うわぁ」

麦野「まあでも優しくするってのは悪くなかったわ。あいつらの私を見る目も少し変わったみたいだし」

垣根「へぇ、そうなのか」

麦野「ええ。私の優しさに感動したのかしら、やたら困ってることは無いかとか欲しいものは無いかとか訊いてくるようになったから。
    時にはアメも必要みたいね」

垣根「とびっきりキツいムチになっちまったみたいだな」

麦野「で、次は?」

垣根「ねぇよ。地道に続けろ。そうすりゃどうにかなる」

麦野「嫌よ。ちまちまポイント稼ぐのは嫌いなの」

垣根「お前ってサッカーとか嫌いだろ」

麦野「ええ。試合時間50分とかふざけてんじゃないかしら。
    野球なんて狂気の沙汰だわ。私が一番好きなスポーツ中継は相撲よ」

垣根「まあ一瞬で決着つくわな……。しかしさすがにそんなすぐにケリ着く方法はねぇぞ?
    それこそお前が服脱いで迫れば一発だとは思うが……」

麦野「ふざけんな。嫁入り前の体に何させる気よクソ虫が。
    キンタマ潰すぞミジンコ」

垣根「お前が嫁に来る家に同情するわ」

麦野「もうちょっと浜面との関係を一歩進める良い手は無いもんかしらね」

垣根「そうさなぁ」

垣根「しゃぁねえ。使いたくはなかったが、アイツを呼ぶか」 ピッ

麦野「アイツ?」

垣根「ああ。俺のオトモダチってやつだ」

麦野「アンタその性格で友達いたのね」

垣根「今お前物凄いこと言ったぞ」

麦野「はぁ? で、誰よ」

垣根「まあ友達ってのは冗談だが、暇そうなやつに一人心当たりがあるからそいつ呼ぶわ」

麦野「いいけど、役に立つんでしょうね?」

垣根「二人で考えるよりマシだろ」

――――

一方通行「……」

垣根「呼んだ」

一方「おいコラクソメルヘン……」

垣根「なんだよ。暇だろ。いいから座れ。コーヒーでいいか?一杯100兆円らしいけどよ」

一方「何で俺がこンなとこに来なくちゃいけないンですかァ? 納得いく説明できンだろォなァ?」

垣根「いや来てんじゃん。このツンデレめ☆」

一方「オマエが能力で俺ン家のトイレのドアとこの店の自動ドア繋げたンだろォがっ!」

垣根「俺の未元物質に常識は通用しねぇからな」

一方「便利な能力だなクソッタレが! 帰ンぞ」

垣根「おい、お前俺に借りがあるだろ」

一方「オマエに借りなンか作るくらいなら舌噛んで死ぬって決めてンだよ俺は」

垣根「この前お前んとこの幼女にお歳暮の菓子送ってやったのは誰だ?」

一方「……」

垣根「しかも今幼女からOLまで大人気の繚乱家政女学校卒業生によるロイヤルメイドケーキだ。
    ああ、さぞ喜んだろうな。目に浮かぶぜ。お前の同居人の女どもの笑顔がよ」

一方「ク……ソが……!」

垣根「さぁ座れよ相棒。コーヒーでいいな」

一方「マフィアのやり口じゃねェか!」

垣根「何とでも言え。俺一人ではそろそろ限界だ。 さぁ麦野、こいつが一緒に考えてくれるってよ」

麦野「いやいらないし。誰アンタ。邪魔、帰ってくれる?」

一方「」

垣根「」

垣根「おいおい麦野。学園都市第一位の顔知らねぇなんて言わせねぇぞ?
    ちょっと社会に溶け込めねえ変態だがいねぇよりマシだろ?」

一方「マジで殺すか?」

麦野「ええ? こんな男だか女だか分かんねぇモヤシが何の役に立つっての?
    童貞のイカの臭いが鼻につくんだけどー」

一方「よォし上等だ三下がァっ! 二度とそんな口聞けねェように愉快なオブジェに変えてやンよォッ!」

垣根「落ち着けって。麦野、お前は浜面と付き合いてぇんだろ?」

麦野「……まあ、うん」

垣根「じゃあこんな社会不適合者でもクソの足しくらいにはなる」

一方「オイコラ」

麦野「……そうかもね」

垣根「よし。それじゃ作戦会議だ。おいモヤシ、座れ、お前のコーヒー持ってきてやるからよ」

一方「オマエは後で殺すけどな」

垣根「んじゃとりあえずお前ら二人でやってくれ。ついでに俺はしょんべんだ」

一方「クソがっ! 下水に流してやるから覚悟しとくンだな」

麦野「…………」

一方「……イライライライラ」

麦野「…………」

一方「……イライライライライライラ」

麦野「…………」

一方「……チッ、おい」

麦野「あァ?」

一方「何の用だよ。オマエが何か用があるから呼ンだンだろォが。さっさと話せよ。俺も暇じゃねェンだ」

麦野「ふーん……」

一方「……あァ? 不愉快な視線くれてやがンな。文句あンなら帰ンぞ」

麦野「まあ童貞代表の意見だと思って聞いてあげるわ」

一方「ここが街のど真ン中じゃなかったらオマエらとっくに殺してンぞ」

麦野「実は」

―――せつめい!

麦野「というわけなの」

一方「ンなくっだらねェことのためにウチのトイレをどこでもドアにしやがったのかあのクソメルヘンは……」

麦野「んでね、何かいい方法ないかなって思ってんだけど。どう思う?」

一方「あァ……そォだな。まァウチにも女の端くれみたいなのが二人いるが、何か言ってやがったな……」

麦野「お、いいわね。何々?」

一方「あー……何だっけか。ギャップがどうとか言ってたぞ? 男はギャップに弱いじゃンとか何とか。
    酔っぱらいの意見だから鵜呑みにはできねェけどな」

麦野「ふむ、ギャップか。悪くない意見だな」

一方「まァオマエどう見ても強暴そうだからな。ちょっと女らしくしてみたらどォだ?
    クソッ……何言ってンだ俺は……」

麦野「一理あるわね。ねね、どんな女の子がタイプ?」

一方「ンなっ……! くっだらねェ……」

麦野「参考までによ。あいつもアンタと同じ童貞だからさ。童貞なんてみんな同じようなイカ臭ぇ考え方してんでしょ?」

一方「悪意に満ちた面しやがって……ンなこと言ってるから相手の男に愛想尽かされて……」

麦野「……ジワッ」

一方「……チッ、あァほらアレだ。一般論だと思って聞けよ? 俺の意見じゃねェからな。
    普通はまァ……なンだ。明るくて、優しくて、笑った顔が悪くねェ感じの……そンなンがいいんじゃねェか?」

麦野「ふぅん。で? で? それ誰のことぉ?」 ニヤニヤ

一方「クソみてェな笑顔だそれは。」

麦野「でもまあそうね……アンタのその意見」

一方「あァ」

麦野「イカ臭ッ!」

一方「……ピキッ!」

麦野「んな女いるわけねぇだろ。可愛くて明るくて優しくて頭もスタイルの良い完璧な女の子なんているわけねぇっつの。気持ち悪っ」

一方「おォ……そろそろデビルマンになっちまいそォだ」

麦野「……けど、演じてみるのは悪くないわね」

一方「あァ?」

麦野「幸い私は美人でスタイルも頭も良いわ。性格だけあいつ好みに変えればいいのよ」

一方「こンなに自分を省みねェ奴は初めてだ……」

麦野「アンタ童貞だと思ってバカにしてたけど、なかなかいいこと言うじゃない。
    ギャップってのは盲点だったわ。優しくというよりその落差が重要なのよね」

一方「俺の意見じゃねェけどな」

麦野「さすがね第一位。やっぱ第二位の脳内お花畑とは格が違うって感じ?」

一方「当然だろォが。……おい、あのクソメルヘン遅くねェか?」

麦野「確かに。トイレにしては長すぎる」

一方「悪ィな四位。ちょっと急用ができた」

麦野「やっぱり?ちょうどそんな気がしてたのよ」

一方「あァ。クソ虫の駆除だ。ストレス解消の機会を与えてくれた礼に、武運くらいは祈ってやンよ」

よくじつ!まちなか!

浜面「うー……なんだ麦野の奴急に呼び出して……とうとう俺死ぬのか?」

麦野「はーまづらぁ」

浜面「ひぃっ! ナンマンダブナンマンダブ!」

麦野「ごめぇん、はーまづらぁ。待った~?」

浜面「へっ?」

麦野「お花にお水あげてたらぁ、遅くなっちゃったのー。ごめんね、テヘッ☆」

浜面「」

麦野「あーん、走ってきたら足が痛くなっちゃったー。はーまづらぁ、おんぶしてよぉ~」

浜面「……ゴクリ」

浜面(なんだ……何が起こっている。新手の能力攻撃か……?
    落ち着け、素数を数えるんだ。これは麦野の罠か? いや、そうだとして何故こんなキャラ?
    麦野の格好も今日はやけに露出が高くてギャルっぽい。
    普段のお姉さん系の麦野のほうが好みなんだが……いやいやそんなこと考えてる場合じゃねえ。
    待て待て待て。でもこの胸の谷間はなかなか。へそのチラ見せもそそるぜぇ……。
    だ、ダメだ。それこそが麦野の罠! ここで鼻の下を伸ばそうものなら原子崩しでブチコロだ。
    落ち着け。短いスカートから覗く真っ白いムチムチの太腿なんて見えねぇ。
    素数を数えるんだ。ところで素数ってなんだ?」

麦野「はーまづらぁ? 息が荒いよぉ? どぉしたのぉ? 熱でもあるのかにゃー」 ピトッ

浜面「!!!!!!????」

浜面(デコがっ! 麦野のデコが俺のオデコとオデコのしわとしわを合わせて幸せぇぇぇエエエエ!!!!」

麦野「熱は無いねぇ~。はーまづらぁ、デートに緊張してるのかにゃー?」

浜面「し、してねぇよ!」

麦野「そっかぁ……」

麦野(オラオラぁっ! 可愛いだろぉ!? エロいだろぉっ!?
    テメェのギラつく視線が谷間に向いてることなんざとっくにお見通しなんだよぉっ!
    さっさと私に惚れろやカスがぁっ! 汚ェ祖チン勃起させて犬みてぇに呼吸してろよ浜面ぁっ!)

浜面(やべぇ……やべぇ……。どうしよう。見た目とキャラはともかくなんか麦野の仕草が可愛いぞ。
    とにかく警戒を怠らないようにしよう。じゃないと死ぬ。選択肢を間違えたら即デッドエンドか。
    やべぇ……もうちょっとチャラいルートが良かったなぁ……)

麦野「じゃ、はーまづらぁ。いこっか」

浜面「あ、そ、そうだな。ところでどこ行くんだ?」

麦野「え?」

浜面「いやだからさ。何か用があって俺を呼んだんだろ?」

麦野「そ、それは……」

麦野(しまったぁぁあああああ!!! キャラ作るのに精いっぱいで何も考えてねぇっ!
    落ち着け私。素数を数えるのよ。私は学園都市第四位レベル5の原子崩し。
    その演算能力は230万人の頂点。誇りにかけて、最良の結果を導き出すっ!)

麦野「用が無かったらぁ……浜面とお出かけしちゃダメなのかなぁ?) シュンッ

浜面「はうっ!」

浜面(うぉおおおおおおおおおお!! 可愛い! 可愛いぞ麦野ぉっ!!!!
    正直キュンときた! 上目使いずるい! アヒル口は下手くそだけどその目線はらめぇぇええ!!)

浜面「いや、そんなことないぞ。んじゃちょっとブラブラするか」

麦野「う、うん」

麦野(あれ……くそ、外したか? 反応が薄いな。デートなんてしたことねぇから分からねぇっつの)

浜面(おちつけおちつけおちつけおちけつ)

らーめんや!

浜面「こ、こんなとこでごめんな。女の子とどこ行ったらいいのか分かんなくてさ……」

麦野「う、ううん」

浜面(言ったもののオシャレな飯食うとこなんて知らねぇし……。
    麦野なんか普段いいもん食ってるだろうから一杯650円のラーメンなんか嫌だろうなぁ……) チラッ

麦野「…ズズッ!…ズゾゾゾッ! ハムッハフハフッ!」

浜面「めっちゃ食ってるぅぅうう!!???」

麦野(うまっ……ジャンクフードも悪くないわね。ここは一人でも来よう。なかなか良い店知ってるじゃない浜面)

浜面(まあ喜んでるみたいだしいいか……)

まちなか!

麦野「ふはー! お腹いっぱい! 美味しかったー!」

浜面「はは、よかったよ、替え玉までしてたもんな。麦野って案外食うんだな」

麦野「し、仕方ないでしょ。朝から緊張して何も食べられなくてお腹減ってたんだから……」

浜面「へ?」

麦野「まあこのお店も悪くなかったわよ。いいとこ連れてきてくれてありがと」

浜面「……む、麦野?」

麦野「ん?」

浜面「キャラが……それに緊張してって……」

麦野「あ……~~~!!!」

麦野「あ……あう……ち、違うのよこれは……その……」

浜面「えと……やっぱキャラだったんだよな」

麦野「ち、違……だから、その……! 超能力がっ……! 能力の所為でっ!」

浜面「いやいやねぇだろ」

麦野「だ、だから……! ブチコロス!!」

浜面「なんでだよ! む、麦野はそっちのほうがいいって!」

麦野「なっ……!!」

浜面「キャラなんか作らなくたって……呼ばれりゃいくよ、麦野の命令だろ」

麦野「あ、あの……それは……その」

麦野「ば、バカじゃないの!?」

浜面「ば、バカだけどよ。まぁ麦野可愛いし……嫌ではねぇっていうか」

麦野「~~~!!!」

麦野(か、可愛いって……今私のこと可愛いって!?
    ど、どどどどうしよう! 第一位! 垣根! こんなときどうすりゃいいの!?」

浜面「つ、つーか! 今日何の用だったんだよマジで! さっきのがキャラだったんなら……何かあるんだろ」

麦野「え……えと……あ、あるけど、無いというか」

浜面「このラーメン屋は最後の晩餐のつもりだ! さあ俺を煮るなり焼くなり好きにしろっ!」

麦野「す、好きに……!?」

浜面「ああ、覚悟はできてる!」

浜面(本当は超怖ぇけど……。だが麦野がサシで呼び出すってことはよっぽどのことだ。
    何かくだらねえミスでもしちまったのかな……)

麦野(ど、どど……どうする!? 告白しちまうか!? い、いや早くね? 
    で、でもこれは浜面と距離を縮めるチャンス……!! うまくいく可能性だって十分ある!
    よ、よし……)

麦野「浜面!!!」

浜面「は、はひっ!」

浜面(ああ、俺の人生もここまでか……。さらば青春)

麦野「――――


1.告白する
2.告白しない


風呂行ってきます。
>>80までで多い方か、戻ってきた段階で多い方のルートに進みます。
ではまた後で。

2


麦野「あ、アンタ……滝壺と付き合ってんの?!」

浜面「……え……い、いや……」

麦野「ど、どうなのよ……答えなさい」

浜面「つ、付き合ってねえよ……」

麦野「す……好きなの……? 滝壺のこと……」

浜面「な……なんでそんなこと聞くんだ?」

麦野「いいから!」

浜面「うっ……ま、まぁ……好きか嫌いかで言えば……好きだけど……」

麦野「そ、そうなの……」

浜面(な、なんでこんなこと聞くんだろ……怖いって……)

麦野「は、浜面!」

浜面「な、なんだよ!」




麦野「わ……私にしない?」




浜面「は?」

麦野「だ、だから……私に乗り換えなさいって言ってんのよ!」

浜面「な、何が……?」

麦野「だーかーら! 私を好きになりなさいっつってんだろ!」

浜面「」

麦野「その……滝壺もいいけどさ……わ、私の方が多分アンタのこと……好き……だと思うよ……」

浜面「え……えぇぇぇえええええええええ!!!!!!!!!??????????」

麦野「大きな声出さないでよ。人が見てんでしょ……」

浜面「で、でもよ……ええええぇええええ!!!!!!!??????」

麦野「ど、どど。どうすんのよ……返事しろっつの」

浜面「え?え?だって……は? いや、なんで?」

麦野「……何回言わせんの……? アンタが、好きだからよ……」

浜面「で、でも俺たちってそんな仲良かったっけ……?」

麦野「うっ……い、今までのことは……その……ごめん」

浜面「うーん……まいったな」

麦野「……!」

浜面(どどうしよう……テンパってて訳わからん。
    ドッキリの疑いが捨てきれねえ……その辺に絹旗とかフレンダ隠れてねえだろうな?)キョロキョロ

麦野「……違うわよ」

浜面「え?」

麦野「こんな冗談言わない。本気で、アンタが欲しいの。
    言わせんなよバカ……」

浜面「麦野……」


麦野「…………」

浜面「……分かった」

麦野「……?」

浜面「俺でよかったら……付き合おう」

麦野「ほ、ほんと!?」

浜面「ああ……こんなこと言うと軽い奴みたく思われるかもしれねえけど……」

麦野「何?」

浜面「告白されると嬉しいもんだな。なんつーか……一発で持ってかれた」

麦野「うっ……そ、そう」

浜面「ほ、ほんとに俺でいいのか?」

麦野「いい。アンタがいい」

浜面「そ、そっか……」

麦野「う、うん……」

麦野「え、えと……どうしよっか」

浜面「お、おう……そうだな。とりあえず、手でも繋ぐか……」

麦野「う、うん……ほんとにデートだね」

浜面「ああ……今日は時間あるのか?」

麦野「うん。あるよ……」

浜面「じゃあもう少し一緒にいられるな」

麦野「そ、そうね……手繋ぐの恥ずかしいな……」

浜面「確かに……やめるか?」

麦野「ううん……このままがいい……」

浜面「麦野……好きだぞ……」

麦野「私も……好

垣根「おいこら何がおもろいねんこれ」

麦野「あァ!? 成功したんだからわざわざ報告しにきてやったんでしょが最後まで聞けよクソメルヘン」

一方「つゥかよォ……これ相談しなくても最初っから告白してどうにかなったンじゃねェのか?」

麦野「かもねー」

垣根「待てコラクソビッチが。テメェいい加減にしねぇと乳揉むぞ」

麦野「あァ? だからお礼にコーヒー買ってやってんだろが羽毛」

垣根「いらねぇよ! 大体失敗してたらその場で100兆円の負債じゃねえか! 国でも傾くわ!」

麦野「うるせぇなぁ。結果だけ見てそんなこと言われてもねぇ」

一方「まァそりゃそォだな。四位が必死こいてたのは事実だし、今更ケツの穴の小せェこと言うンじゃねェよ脳内ファンタジー」

垣根「あぁん? やけに肩持つじゃねえか。ははぁん……テメェ買収されやがったな。
    オイコラ、俺のコーヒー一杯の礼よりいいもんだったらタダじゃおかねぇぞモヤシ!」

麦野「大したもんじゃないわよ。ただ繚乱家政の校内カフェのタダ券いっぱいあげただけ。
    ま、アンタらに相談して成功したってのも一理あるからね」

垣根「だったら俺にももっといいもん寄越せよ

一方「そォいうこった。オマエがよこしてきた一山いくらの駄菓子なんかメじゃねえ量をなァ!
   クソガキも他の女共もアホみてェに喜んでやがった」

垣根「な……んだと……」

一方「これで俺とオマエの間に貸し借りはナシだ。二度と呼び出すんじゃねェぞクソッタレ」

麦野「なんとかうまくいってよかったわ。勇気を出して告白してみるもんね。
    
    アンタらも、好きな相手がいるんなら思い切って言ってみるのも悪くないもんよ。

    好きだって言われて悪い気はしないんだから」



?「ね、ねぇ……あんたらに相談したら告白が上手くいくってホント?」

垣根「あ?」

一方「はァ?」

麦野「げっ!」




御坂「つ、次は私の相談に乗って欲しいんだけど……!」





――NORMAL END――

告白されると結構好きになっちゃうよね。
みんなも勇気を出してレッツ告白!
じゃ寝るわ。
誰か感動のTRUE END目指してあとは任せた。
御坂編に入るのもよし。

垣根「え、もしかして第三位?」

一方「まーためんどくせェのがきやがったなァ(久しぶりじゃねェの超電磁砲)」

垣根「おまえ絶対わざとだろ」

一方「どこで聞きつけて、あァクソガキですかァ」

御坂「妹が…
   『お姉さまもいつまでも同じ失敗を繰り返すくらいなら人に相談してみてはいかがでしょう? 
   と、ミサカは都合のいいモヤシに心当たりがあることを告げます。』
   って…」

垣根「ブッ」

一方「あンのヤロォ…、ン?」

麦野「えい♪」

ビシュ!

ビリビリ クイ カチ ギュン ジュー

御坂「ちょっと!いきなり撃ってくること無いでしょ!」

麦野「ただの挨拶だろア・イ・サ・ツ」

一方「テメェもさりげなくコッチに逸らすんじゃねェ!」

垣根「ベクトル操作してこっちに向けた奴の言うことじゃねぇがな」

御坂「で、本題に入ってもいいのかしら?」

一方「無視かよ」

麦野「フザケンナ、なんでテメェの言うこと聞かなきゃならねぇんだ」

垣根「(オマエが…)まぁいいんじゃねぇの?話だけでも聞いても」

一方「どォせあの男だろォ?コイツみたいに勢いに任せちまえよ」

御坂「そ、それが出来たら相談にし来ないわよ!」

麦野「なに?アンタその男の事知ってんの?」

一方「ン…、まァなァ」

垣根「てめぇに接点のある一般人なんて少ねぇから…もしかして幻想殺しか?」

御坂「え?知ってるの?」

麦野・垣根「第一位様をボッコボコにへこましたってこっちじゃ有名なんだよ」

一方「オイコラ」

御坂「知ってるなら話は早いわ」

垣根「おもしろそうじゃねぇか、俺も一度見てみたかったんだよなぁ」

麦野「本当だったのねぇ幻想殺し、そんなに凄いの?」

御坂「全力のレールガンぶつけても効かないわ」

垣根「…慕ってる人間にぶつけるもんじゃねぇだろ」

一方「安心しろ、ここにもいる」

麦野「ちょっと!今は当たらないように撃ってるわよ!」

一方「まだ撃ってんのかよ!」

垣根「いまさらだが、俺の中で女に対する幻想殺されまくってんだが」

御坂「だ、だってあいつに声かけても無視するし、トンチンカンな事言うし…」

麦野「あーわかるわー、ついつい撃っちゃうんだよなぁ」

一方・垣根(撃たねぇよ)

御坂「でも、なんだかんだで優しいところもあってね…」

麦野「普段気の無いように見せるクセに無自覚に優しかったり」

御坂「そうそう!」

垣根(案外似たもの同士だなぁこいつら)

一方(一人の男のためにドンパチやってるロシアまで乗り込むしなァ、目的は対称的だけどなァ)

麦野「いいわ、正直アンタのことは気に食わないけど協力してあげるわ」

御坂「え、ホント?」

麦野「あんた達もいいわね?」

垣根「(恋バナしてる女子の団結力コワイワー)まぁいいけどよ…」

一方「オレはパスだァ、もうメンドク…セ…ェ」

バタッ

垣根「お、おい」

一方「アーアー協力してやるよォ!協力すればいいんだろォ!クソッタレェェェェ!」

麦野「いきなりどうしたのよ」

一方「男にはなァ…年下のガキに振り回される運命なんだァ…」

垣根(打ち止め…、女ってコエー)

最後の一方のセリフ変ね
___

麦野「で、幻想殺しの写メとかないの? 私たちフルボッコの情報しか知らないのよ」

一方(ムスー)

御坂「え、あの一枚だけあるにはあるんだけど…その…」

垣根「いいからさっさと出せよ、じれってぇなぁ」

御坂「あーもうわかったわよ! ホラ!」

麦野・垣根「へーどれど…れ?」


ペア契約時のアレ


麦野・垣根「…なにこれ?」

御坂「///」

一方(ムスー)

垣根「ツーショットだなぁ」

麦野「しかもかなり近いわね」

垣根「え?何?どういう状況? これで付き合ってないの?」

御坂「えっと…、ペア契約すると限定のストラップが貰えてね…。これが欲しいって事にしてお願いして」

垣根「もしかしてこのカエル?」

御坂「ピョン子」

垣根「あ、はい」

御坂「契約する時にツーショット写真が必要で…取った奴を後から携帯に入れておいたのよ」

麦野「ここまでやったなら付き合っちまえよ…、って私まだ浜面とペア契約してねぇ!」

一方「後にしろ後に!で、そこまでやってンならアイツも気付いてンだろ!他に好きな奴いたら断るだろォが!! 
   直球でコクレ!ハイ終了!」

麦野「投げやりね」

__________


御坂が手にしたのってピョン子だったよね?違ったか?

御坂「それが全く気付いてないのよね…」

麦野「さすがにそれはありえないと思う」

御坂「アイツに常識は通用しないわ」

垣根(!?)

御坂「しかも、いっつも見かけるたびに他の女の子と一緒にいる気がするし…」

麦野「まんま浜面ね」

垣根「普段からもててると自分がモテることに気付かなくなる事もあるんだなぁ、かくいう俺様も昔は…」

一方「ウゼェ、クソメルヘン」

麦野「んーそこまでモテそうには見えないんだけど…まぁ浜面の例もあるしねー」

垣根「じゃぁまた麦野の時と同じようにやればいいんじゃねぇの?あそこまでキャラ変える必要はねぇけど」

御坂「なにやったの?」

麦野「聞かないで、今はもう思い出したくないの」

一方「オハナニオミズヲ」ニヤニヤ

麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ確定ね、ってなんでそこまで知ってんだテメェ!」

一方「便利だわァ、ミサカネットワーク、イヤマジ便利」

垣根「プハ・・・どんだけネコかぶってんだよ!腹イテー」

麦野「ブ・チ・コ・ロ・ス」



御坂「・・・」

笑いたいところだけど夏の終わりの「ごめーん、まったぁー?」を思い出して笑えない御坂さん

麦野「コホン、まぁなんにせよ先手を打たなきゃしょうがないわね」

一方「テヘ」

麦野(ギロリ)

垣根「ま、まぁ一理あるな、早速遊びにでも誘ってみろよ」

御坂「え!?でも…」

麦野「でももくそもねぇだろが!一緒にいたいから誘う!理由なんてそれでいいんだよ!」

垣根「まぁどこにいくかくらいは決めとけよ、会ってから決めるってのはさすがにねぇぞ?」

麦野(ギク)

一方(ニヤニヤ)

垣根「と、なると…。何に誘うかだが…、ソイツの好きそうなもので心当たりはないのか?」

御坂「スーパーのタイムセール」

垣根「…もう一度聞くぞ?ソイツの好きそうなもので心当たりはないのか?」

御坂「・・・」

麦野「わからないのね…」

御坂「補習や宿題、食費に困ってるイメージしか無いわ…」

垣根「切ないな」

一方「レベル0だしなァ」

麦野「私のときは浜面にラーメン屋に誘われたんだけど…食事に誘うとかでいいんじゃないの?食費に困ってるなら奢りとかで」

御坂「アイツこういうところではすぐ遠慮するのよね…」

垣根「じゃぁどうすっかなぁ?

>>143

食事にかぎらず誘う場所安価

踏み台
  

安価なら↓

垣根「動物園とからしくていいんじゃねぇの?」

御坂「んーでも電磁波で動物がおびえちゃうのよねぇ」

垣根「あーそりゃ厳しいか」

麦野「幻想殺しは使えないの?それ?」

垣根「あ?」

麦野「だから、手でも繋いでればいいじゃない。」

御坂「て、手を!?」

一方「いいンじゃねェの?誘う言い訳も立つしなァ」

垣根「決まりだな、早速電話だ」

御坂「い、いま?」

垣根「勇気出せなくて結局電話できないタイプだろどうせ」

御坂「う、」

御坂「じゃ、じゃぁかけるわよ」



麦野・垣根・一方「・・・・・・・・・・・」


ただいま電波の届かないところに…



麦野・垣根・一方「オイ!」

数日後

垣根「さて、なんとか送っておいたメールに返信が来ていよいよ今日がデート本番なわけだが」

麦野「ちゃんとやれるかしらね?」

垣根「第三位にとってずっと手を繋ぐってのはなかなかハードル高いよなぁ」

一方(なンでまたここでたむろってんですかァ?)


ドドドド

上条「ゲ、ゲホホ、す、すまん待たせた」

御坂「ぎりぎりね。ちょっと大丈夫なのあんた?」

上条「実は(略)」

御坂「アンタの場合言い訳に聞こえないのよね…」

上条「しっかし相変わらず好きなんだなー」

御坂「え?何が?」

上条「別にもう隠す必要もねぇだろ、上条さんには分かってますよ。」

御坂「へ?」

上条「昨日少し調べたんだが、今日ゲコ太来てるんだってな?」

御坂(キュピーン!!!!)

御坂「(は!?今日はゲコ太は我慢よ我慢)た、たまたまよ!普段動物園なんてこれないしチェックなんてしてられないわよ」

上条「いやいや、御坂がゲコ太ぬきで俺を誘うわけないだろ?」

御坂「なんですって!?じゃなくて(イケナイ!今日は我慢よ!我慢!)」

上条「ん?どうした?」

御坂「手!」

上条「手?」

御坂「いいから手を出しなさい!あんたに繋いでもらわないと入れないじゃないの!」

上条「あ、ああそうだったな」

ギュ

御坂「一応言っておくけどね!私はあくまでアンタと一緒に来たかっただけで別にゲコ太なんて興味ないんだからね!」

上条「お、おう…」

御坂(はぁーまたやっちゃった…、なんで素直になれないんだろう…ってあれ?)

上条「じゃ、じゃぁいくか」

御坂(どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう言っちゃった!?)



上条(あれがツンデレって奴か…。てことはやっぱりゲコ太が好きなんだな。隠さなくてもいいのに)

上条「さてと、ゲコ太さんはどこにいらっしゃるのでせうかね?」

御坂「え、だから今日はゲコ太は…」

上条「お前が好きなもんだからなー、俺も見てみたいんだよ」

御坂「(ボッ)う、うん」




上条(やっぱ好きなもんみて楽しむのが一番だよなぁ)

しばらく歩いて

上条「…御坂先生。質問があるのですが…」

御坂「最初に言っておくけど私にも答えられないことはあるわよ?」

上条「なんでゲコ太の着ぐるみがライオンの檻の中にいるんでせう?そんなキャラでしたっけ?」

御坂「知らないわよ!」

上条「多分餌でもやってたんだろうけど…ライオンにまとわりつかれて全く動かないんですが」

御坂「下手に刺激したら怖いものね…、心なしかこちらに助けを求めているように見えるわ」

上条「御坂さん…他行きましょうか…」

御坂「見なかったことにするわ…、忘れるにはあまりにも衝撃だったけど…」

ゲコ太(ジーーーーー)

上条(・・・)

御坂(・・・)



上条「さって気を取り直して小動物館でもいこうじゃありませんか!」

御坂「おー!」

しばらく歩いて

上条「うん、思ってたより楽しいな」

御坂「あーやっぱかわいい!寮でも飼えたらなぁ…」

上条「常盤台だとチェックが厳しそうだしなぁ、うちはネコ飼っててもほぼばれないし」

御坂「あ、そういえばネコいるのよね?今度見に行ってもいい?」

上条「ん?別にいいけど」

御坂「ありがと!(って家行く約束しちゃった!ど、どうしよう!)」

上条「まぁインデックスもいるし話し相手にでもなったやってくれよ」

御坂(そうだった…)

上条「んーそろそろ昼飯か、そこのファーストフード店でいいよな?」

御坂「べ、別にいいわよ」

上条(ん?)

マクドナルドみたいな店とイメージしてください

上条「んー、御坂はきまったか?」

御坂「決まったわ」

上条「じゃ、一緒に買っちまおうか。今日は上条さんが奢りますよー」

御坂「え?アンタお金大丈夫なの?」

上条「フッフッフ、この日のために日雇いで数日稼いできましたので、今日の上条さんは一味違いますよー」

御坂「え、でも悪いわ」

上条「デートの日くらいかっこつけたいもんなんですよ。」

御坂「(一応デートだって意識してくれてたんだ・・・)あ、ありがと」

上条(昨日とんできたボールに当たった拍子に給料何割か入ったサイフを落として、
    落ちた財布を野良犬がくわえてどこか遠くへ走り去っていきましたけどね)

店員「おまたせしましたー」

上条「ありがとうございます、さて御坂さん」

御坂「え、なに?」

上条「二人分の商品が乗ったトレイを片手で運ぶのは少々辛いのですよ」

御坂「あ、ごめん!(ちょっと残念…かな)」

店員(コイツラかわいいなーチクショウ)

食事後…

上条「さて、もう一回りしてきますかね。」

御坂「あ、うん」

上条「では行きましょうかお姫様?」

御坂「アンタよくそんなセリフ吐けるわね…」

上条「調子乗りましたすみません。いやさすがにこれは無いよなぁ。」

御坂「まったく…(言えない…不覚にもときめいたなんて言えない)」

ぎゅ

上条「えっとここは…」

御坂「サル山ね。見て!サル団子!。あったかそうね…」

上条「やっぱこの季節は冷えるんだなー、ロシアほどじゃないけど」

御坂「あはは、まぁねぇ…」

上条「それはそうと上条さんはわけあってサルが好きにはなれません」

御坂「え?何の話」

上条「かわいいけどね、バイバイさるさん」

御坂「ん?」

しばらくまわって…


上条「ん?もうすぐ閉園か。そろそろ帰るか?」

御坂「そ、そうね、一通りまわっちゃったし(閉園じゃしかたないよね…)」

上条「この後どこかいこうにも結構ギリギリだな」

御坂「寮の門限の事なら…」

上条「だめです。 その…アレだ。またいつでも会えるしな」

御坂「う、うん!」

上条「あ、あとさ…、最後に言っておきたいことがあるんだけどさ…」

御坂「…え?」

~後日 ファミレスにて


垣根「で、その後向こうから告白されて付き合うことになったと?」

御坂(コク)

ファミレス店員(バタ)
店長「江津君!どうしたんだ江津君!」

一方「オーメデテェメデテェヨカッタネェ」

麦野「なんだよ、結局両思いでしたってオチですかぁ?」

御坂「こっちの気持ちには全然気付いてなかったみたいだけどね」

垣根「今となってはお互い様だよなぁ」

麦野「ていうかアンタ第三位に対してはやけに親切じゃない?私にたいしてはあんなにめんどくさそうにしてたのに」

垣根「そりゃ女の『子』の悩みくらい聞いてやらないとなぁ」

ドシュ

垣根「いや、なんでもない。ただの気まぐれさ」

麦野「ったく。まぁよかったじゃねぇか第三位」

御坂「そ、そのアンタも浜面さんと仲良くね」

麦野「あら?たまに穴あけそうになるけど仲はいいわよ」

一方・垣根(はまづらァ)

一方「さァて、もう帰っていいですかァ?いい加減飽きたんですけどォ」

麦野「最後までちゃんと聞いてるあたりがかわいいわね」

一方「オーケイオーケイ外でろや!」

垣根「残念だがそれは通用しねぇ、また誰か来たぜ?」

一方・麦野「はぁ?」




???「あの…」

後は任せた

書くの遅くてすまんかった
SS初めてなんで許せ
資料見てたり一方さんの口調修正してたりしたらあっというまに時間過ぎるのな
そして俺の辞書が変な変換を覚えてしまったんだが

動物園で猿だしたのはサルくらったから
ばいばいサルさん

ショチトル期待

気付いてる人もいると思うけど江津君の中身エツァリね

まだこのスレあったのかよと思ったら美琴編始まってるwwwwwww
ショチトルは無理だけどまあせっかくだから何か書くわ

結標「あの……ここで相談すると告白が上手くいくって聞いたんですけど」

一方「」

御坂「」

結標「……え?」

垣根「ああまあ結果だけ見りゃそうなってるがな。あんまりオススメはしねぇ……あ? どうしたモヤシ、超電磁砲」

麦野「あん? 何よアンタら。知り合い?」

結標「な……なんであなた達がこんなとこに集まってんのよ」

一方「こっちが聞きてェな。オマエどっから沸いてきやがった」

結標「最近ちょっと話題になってるわよ。このファミレスで成功率100パーセントの恋愛相談を受け付けてる場所があるって」

垣根「マジかよ……めんどくせえ」

御坂「……で、あんたもそれに便乗して恋愛相談ってわけ?」

一方「っ!? オマエが? ねェよ」

麦野「どうでもいいけどアンタその寒くない」

結標「服のことは放っておいて。……いややっぱ気が変わったから帰るわ」

垣根「あ? なんでだよ」

麦野「引き止めんなバ垣根。そのうち何でも願い事叶えてくれるパワースポット呼ばわりされるようになるわよ」

一方「オイ」

結標「……どいて。特にあなたと超電磁砲がいるなんて聞いてないもの。悪いけどこの話は無かったことにさせてもらうわ」

御坂「そうしてくれると助かるわ」

一方「まァそォ言うな結標。相談していけよ」

一同「!?」

結標「な、なんのつもり!?」

垣根「おいどうしたモヤシ! 気でも違ったか!?」

麦野「そ、そうよ! 冗談は目玉と髪の毛だけにしてちょうだい!」

一方「何言ってやがる。仲間の悩み相談じゃねェか。いくらでも助けてやんよ」 ニヤァ

一同(うわぁっ! めっちゃ悪意に満ちた笑顔だぁぁあああ!!)

一方「オラクソメルヘン! 新しいお客様だ。とっととコーヒーを持ってこい」

垣根(コイツ……さては弱みでも握るつもりだな。どうする俺、女の子が悪党の歯牙にかけられようとしているぞ……)

麦野「そうね。まあ相談していきなさいな。……くくっ、親身になって聞いてあげるわよ?」 ニタァ

垣根(お、面白がってやがる! 止めるべきか?) チラッ

結標「……」 プルプルプルプル

垣根「……」

垣根「さあドリンクバーのコーヒーだ。好きなだけ飲んでくれ」 ニコッ

結標「あ……ありがと」

御坂(第二位。面白さの方が勝ったのね……不憫だわ)

一方「ンで? 相談ってのは何だ結標。クソみてェな内容だったら潰すぞ」 ククク…

麦野「そうそう。その露出癖にどんな意味があるのかってところから教えてくれる?」 ククク…

結標「ねえ、本当に大丈夫なんでしょうね……?」

御坂「いや正直大丈夫じゃないけどね」

結標「まあいいわ……ここで話したことは他言無用でお願いね?」

垣根「ああ、まあそれは構わねぇが」

結標「じ、実はね……」



結標「少年達と……仲良くなりたいの」



御坂「え?」

垣根「いやそれは引くわ」

一方「…………」

麦野「…………」

垣根「あん? どした二人とも」

一方「く……ククク……ギャハハハハハハハッ!!!」

麦野「ぷっ……くすくすくすくす! ギャハハハハハハハハ!!!」

結標「な、何笑ってんのよ! 私は真剣に!」

一方「ククク……やっぱりそう来ると思ったぜド変態がァ。本気かどうか分からなかったが、今確信した。
    オマエは筋金入りのショタコンのよォだな」

麦野「何言い出すかと思ったら少年てっ! あはははっ! ひどい! ひどすぎる!
    ギャハハハハハ! ひー! お腹痛い!」

結標「な、何よ……べ、別にショタコンじゃないわよ! 可愛い少年が好きなだけよ!」

垣根「それを世間一般ではショタコンて言うんだけどな」

御坂「しょ、少年て具体的にどれくらいからなの……?」

結標「14歳まで」

御坂「まで!?」

垣根「ああ、業が深いな」

結標「そ、そんなことより! 相談したからには何とかしなさいよね!
    出来るだけ幼くてかわいい少年たちがお姉ちゃんお姉ちゃんと甘えてきてくれる夢を実現させてちょうだい!」

一方「オマエはどこに行こうとしてンだ……」

垣根「ま、まあ聞いたからには一応アイデアくらいは出してやるが……お、おい麦野、何かないか?」

麦野「ねぇよ変態。ショタもんのAVでも仕入れてやるから部屋でマスかいてろ売女」

結標「バカにしないでくれる!?私が欲しいのは演出じゃないの! 少年達の真実の愛と心からの純粋な気持ちなのよ!」

一方「オーイ、変態が眼血走らせて何か言ってンぞ」

垣根「不純を競ったら学園都市一位は余裕だな」

麦野「っつか、何? アンタガキの粗チン×××に突っ込まれたいわけ?」

御坂「なっ……!」 カァ

垣根「純粋とか言うならそれはねえだろ」

結標「私は一向に構わないわ!」

麦野「……そ、そう……」 ヒキッ

垣根(珍しく麦野が引いてやがる……)

一方「つゥかよォ……オマエ何でそンなにガキなンかが好きなンだァ?
    うるせェし空気は読めねェし食べ散らかすしよォ。今日の飯は自分が作っただの何だので毎日大騒ぎすンだぞ?
    うぜェと思うけどな」

御坂「やけに具体的ね……」

垣根「ねぇねぇそれ誰のことぉ? 誰のことぉ?」

麦野「ああ、アンタもロリコンだったの。じゃあもう二人で解決してくれる?」

一方「オマエらその蛆湧いてる思考を今すぐ止めねェと蛙みたく胃袋吐かすぞ」

結標「当然可愛いからよ!」

御坂「こっちはこっちで即答だし……」

結標「っていうか、あなた達に逆に聞きたい! どうして子どもが可愛くないの!?
    どう見たって可愛いでしょ!? あのどこか乳臭い香り! 見た目は子供でもお姉さんの裸を見てしっかり興奮してしまう生き物の性!
    その体の反応に追いついていない知識と思考! 背徳的過ぎて正直たまらないわ!」

垣根「そろそろ喋るな。お前の好感度はこのファミレス内で絶賛下降中だ」

麦野「……こういうやつが誘拐とかするんだろうな」

御坂「とりあえずアンチスキルに連絡した方がいいかしら……」

一方「開き直りやがったな。突っつくンじゃなかった」

結標「ほら。私の言いたいことは言ったわ。私は少年達と戯れたいの! さっさと解決しなさいよ!」

垣根「逆ギレですよ」

麦野「変態には関わらないのが一番よ。適当に策を授けてブタ箱に行ってもらいましょう」

一方「ガキを性的な対象に見てンじゃねェぞド変態が。
    ンでだ……オマエはガキ共とどこまで望むンだ? ここは売春の斡旋所じゃねェぞ。限度を弁えてもォ一度答えやがれ」

垣根「おおう、モヤシがまともな説教してやがる」

麦野「世も末ね」

結標「む……そ、そうね。とりあえずはたくさんの少年達に囲まれて生活が出来れば……」

御坂「さっきとどこが違うんだろう」

一方「ンじゃアレだ。保育園だか幼稚園だかで働いてみたらどォだ?」

垣根「らめぇぇえええ! それらめぇええ! 一番近づけちゃいけない人材じゃねえかこの女は!」

結標「盲点だったわ。うふふふふ……お昼寝タイムに鬼ごっこ、泥んこの体をシャワーで流して……フフフフ」 ジュルリ

麦野「……しーらない。一位、アンタが責任とりなさいよ」

一方「あァ、骨一つ残さずチリにしてやるから任せとけ」

ようちえん!

先生「みんなー。おはようございまーす!」

園児達「おはよーございまーす!」

先生「今日はみなさんに新しい先生を紹介しますね! 結標先生、お願いします」

結標「はい……みなさん初めまして! 今日からこの保育園で働くことになった結標淡希です!
    結標先生とか!お姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとか
    お姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとか
    お姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとか
    お姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとかお姉ちゃんとか
    呼んでね!」

先生「む、結標先生……?」

結標「え?何ですか?」

先生「い、いえ……ではあとはお願いします」

結標「はーい」
   

結標(超電磁砲の寮監のツテで何とか幼稚園に侵ny…コホン、就職できたわ。バイトだけど。
    あとは私好みの少年を物色……おっといけないいけない。無垢な子供たちを傷つけるのは私の望むところじゃないもの。
    まずはこの子たちと仲良くなって……ウフフフフフフフ……)

園児達「……!?」 ゾクッ

結標(ま、仕事はちゃんとしないとね。クビになったらせっかくのチャンスが元も子もなくなるもの)

結標「じゃ、じゃあみんなー! まずはお外で鬼ごっこをしましょう!」

園児達「はーい!」

少年A「じゃあまずは先生がおにー!」

結標「えー? 先生が鬼かー。仕方ないなー」

園児達「わー、逃げろー!」

結標「…………」

少年A「やーい! 先生ーこっちだよー!」

少年B「よーしにげろにげろー!」

少年C「こ、こっちにこないでよー!」

キャイキャイ! キャピキャピッ

結標「…………」

少年D「おーい先生ー!  捕まえてみろよー!」

結標「………フヒッ」

少年D「え?」

結標「待てー捕まえちゃうぞー」 ウフフフフ

少年D「逃げろー!」

結標「ウフフフフフフフフフ」

少年D「わー」

結標「ウフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」

少年D「……わ、わー……」

結標「ウフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」

しょくいんしつ!

少年D「びえーん!!!」

先生「む、結標先生! 何事ですかこれは!?」

結標「す、すみません。ちょっと興奮……いえムキになってしまって」

先生「気をつけてくださいね? 鬼ごっこも出来るだけ均等にいろんな子をおいかけてあげてくださいね」

結標「私結構恋愛には一途なタイプなんですけど……」

先生「は?」

結標「いえ何でもないです」

先生「まあ、初めてですから慣れないこともあるでしょう。次はお弁当の時間なのでがんばってください」

結標「は、はい。それじゃ失礼します」

結標「それじゃみんなお弁当の時間よ。いただきます!」

園児達「「「「いただきます!」」」」

結標(やってしまったわ……少年を泣かすなんて最低ね私……) ハァ…

幼女A「先生? どうしたの?  おなかいたいの?」

結標「ううん、なんでもないのよ。ありがとう」

幼女A「えへへ、じゃあ先生! わたしの卵焼きひとつあげる! はいあーん!」

結標(あらやだ……少女もなかなか可愛いじゃないの) パクッ

少年E「あ、ずりー! 俺も先生にソーセージあげるー!」

結標(いけないいけない。浮気は駄目よ。私は少年達と添い遂げるって決めてるんだから)モグモグ

少年E「ほら結標先生! 俺のソーセージやるよ!」 

結標「……!?」

少年E「ほら先生!……先生?」

結標「あらあらいけない子ね。先生にあなたの小さくてかわいいソーセージを食べさせようだなんて。
    どこでそんな言葉を覚えたのかしら仕方ないわね少しだけよ……」 カチャカチャ ジー

少年E「せ、先生! それおれのズボンだよ! ソーセージあげるって言ったのになんでそんなことするんだよ!」

結標「あらぁ、あなたのソーセージはこっちじゃないの……ウフフフ、さてさてさてポークビッツはどんな形かなー……」 ハァハァ

園児達「」 ビクビクビク…

少年E「うわぁ! やめてよ先生ー!」

結標「い、いいじゃないのよほら! 手どけなさいよ! 私が処女だと思ってバカにしてんの!? 
    ほら、ほら! 手どけろっつってんのよ!」 ハァハァハァハァハァ

少年E「びえええええん!!!」

先生「結標先生……」

結標「すいませんすいませんすいませんすいませんすいません!!」 ペコペコペコペコ

先生「ど、どうしてあんなことを……」

結標「魔が差し……い、いえズボンが汚れていたような気が……しないでもなかったような……」

先生「ま、まぁ……そういうことなら……。今後このようなことが無いようにしてくださいね」

結標「本当に申し訳ありませんでした……」

先生「いえ……ではあとは子供たちとさよならのあいさつをして寮まで送り届けてあげてください」

結標「はい……失礼します」 スタスタスタ パタン

先生(大丈夫かこの子)

がくせいりょう!

寮長「あ、ご苦労様です。新しい先生の方ですか?」

結標「ええ。結標といいます」

寮長「そうですか。私はここの寮長です。確かに子供たちをお預かりしましたので、あとは園に戻っておしまいですね」

結標「はい、わかりました」

結標(ようやく終わりか……先生って結構大変なんだな……誘惑が多いし)

園児「先生さよならー」

結標「はいさよなら。また明日ね」

少年F「……」 モジモジ

寮長「あら、どうしたの? 結標先生に何か言うことがあるの?」

結標「ん? なぁに?言ってごらん?」

少年F「せ、先生は、かれしとかいないのかよ……?」 モジモジ

寮長「まぁ」 クスッ

結標「……」

少年F「も、もしいないんだったら俺がかれしになってやってもいいぜー?」 モジモジ

寮長「あらあら。ですってよ結標先生」 クスクス

結標「……」

寮長「先生……?」

結標「……べ、別に今は彼氏なんて……いらないし……。か、勘違いしないでくれる?
    私そんなに安い女じゃないんだから……」 カァァ

寮長(え、何この反応気持ち悪い)

少年F「ちぇー、せっかくこいびとになってやろうと思ったのによー。先生のブスー!」

結標「なっ!」

少女B「あー! Fくん今日おふろそうじのお当番でしょ! サボっちゃダメだよ!」

少年F「う、うるせぇなぁ。今いこうと思ってたんだよ!」

少女B「ほら早くきてよー!」 ギュッ

少年F「さ、触んなよー!今行くよー」 ギュッ

タッタッタッ……

寮長「あらあら、結標先生フラれちゃいましたね。BちゃんはFくんのこと好きなのかしら。かわいいわー」 クスクス

結標「……ギリッ」

寮長「……先生?」

結標「あンの泥棒猫ぉぉおおお!!!! 私の男寝取るなんて許せない……!」 ギリギリギリギリギリギリ

寮長「寝取……え?」

――――

結標「って感じで、まあ割と楽しくやってきたわよ?」

垣根「うわぁ……」

麦野「うわぁ……」

一方「オイ、誰かそろそろ通報してやれ」

御坂「それでそれで? BちゃんとF君の恋の行方はどうなるの?」 ワクワク

麦野「掘り下げんな聞きたくない」

結標「毎日Bちゃんの上履きに画びょう入れてやってるわ」

垣根「大人げねぇからやめろって」

結標「まあでも恋に破れた女の悪あがきはみっともないからもうやめるわ」

一方「年端もいかねェガキを追いかけまわすのは人としてみっともねェけどな」

御坂「F君はあんたのことはもういいのかしら」

垣根「超電磁砲お前どんだけ興味津々なんだよ」

麦野「ま、でもそれなりに上手くいったみたいね。もうこれでいいでしょ?」

結標「何言ってんの。いいわけ無いじゃない」

垣根「えっ」

結標「まだ幼稚園児としか知り合えてないもの。次は小学生がいい」

一方「……オマエ……いやもういいわ」

結標「ねぇ、何かいい方法ない?」

垣根「俺らは便利屋じゃねえぞ」

麦野「レベル5を4人もつかまえて何させてんだよこのクソアマ」

結標「まあそう言わないでよ。上手くいったら合コンしてあげるから」

麦野「平均年齢5~10歳の合コンに呼ばれて何しろってんだ」

御坂「ご、合コン……どんなことするのかしら」 ゴクリ

一方「おい、次で最後でいいんだろォなァ?」

結標「ええ。中学生は超電磁砲に紹介してもらうし」

御坂「えっ?」

垣根「何かアテあんのかモヤシ」

一方「あァ。めんどくせェからさっさと片付けちまおうぜ」

――――

黄泉川「ああ、君が一方通行の紹介の結標さんじゃん? 私は黄泉川。よろしくじゃん」

結標「はい! よろしくお願いします!」

黄泉川「早速だけど、君には小学校周辺の通学路の警備をやってもらうじゃん。
     まあバイトだから危険なことは少ないと思うけど、子供たちが困ってたら助けてあげるか、
     私たち(アンチスキル)呼ぶこと。オッケーじゃん?」

結標「もちろんです。少年たちを傷つける奴らなんて許せません!」

黄泉川「そ、そう。若いのに気合入ってるじゃん。がんばってね」

結標「任せてください! 少年の可愛くて無垢で穢れなき体は私が守ります!」

黄泉川「まあさすがに小学生襲う外道はそうそういないからそこまで心配しなくても……」

結標「いえ! 少年は正義ですから!」

黄泉川「そうか。まあよろしくじゃん」

結標「はいっ!」 フンス

結標「さてと……困った少年を助けて恋仲になるイベントはまだかしらーっと」

小3少年「……あれー?」 キョロキョロ

結標「む、早速美味しそうな少年発見!……っといけない声に出てた。気を付けないと……。
    君ーどうしたのー? 何か困ってるのかなー?」

小3少年「お姉さん誰ー?」

結標「お姉さんですって!?」

小3少年「ビクッ!」

結標「はっ……ごめんごめんビックリさせちゃったね。お姉さんはアンチスキルだよ。
    困りごとがあるなら力になるけれど、どうかした?」

小3少年「う、うん実は……」

結標「鳥のエサを無くしてしまった?」

小3「うん……僕今日学校で買ってる小鳥にエサをあげる係なんだけど、エサの入った袋を無くしちゃったみたいなんだ」

結標「なんだ、そんなこと。なら新しいのを買いにいくか、もらえばいいんじゃないの?」

小3「で、でも無くしたってバレたら先生に怒られちゃうし……」 シュン…

結標「そう……」

結標(かわいそう……なんとか力になってあげたい)

小3「でも、やっぱり先生に正直話すよ」

結標「待って、それはどんなエサなの?」

小3「え? 小さい豆だけど……」

結標「ほほう……」

ろじうら!

小3「ね、ねえお姉さん……こんなところに小鳥のエサがあるの? なんだか暗いし人もいないよ……?」

結標「ええ、あるわよ。小さなお豆さんなら……」

小3「ど、どこにあるの……?」

結標「それはね……」 クルッ

小3「う、うん……」

結標「お姉さんのパンツの中よ!」 ガバッ!

小3「」

結標「さあ、小鳥は一食くらい抜いたって死にはしないわ。だからあなたも抜いちゃいましょう。
    お姉さんのお豆さんで!」

小3「ど、どうしてパンツを見せるのお姉さん!」

結標「それはねぇっ! あなたが可愛いからよぉっ!!!」

黄泉川「アホかぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

結標「いたっ! な、何するのよ!」

黄泉川「こっちのセリフじゃん! こんな路地裏に子供連れ込んで何のつもりじゃん?」

結標「……え」

小3「ガクガクブルブル…」

結標「ご、ごめんね……そんなつもりじゃなかったのよ……つい」

小3「う、うん……」

黄泉川「ったく。君には子供は任せられないじゃん……クビ、と言いたいところだが、一方通行のたっての紹介じゃん。
     あの子の顔を立てて別の仕事で挽回してもらうじゃん」

結標「……そ、そんな……私が何をしたっていうの」

黄泉川「口に出すのも憚られるじゃん……。ほら、次はこれね」

ほてるがい!

結標(はぁ……なんでこんなことに……最悪あの女。
    私はちょっと少年達に大人の刺激を教えてあげようとしただけなのに……) ハァ

結標(何が挽回よ。ラブホテル街の警備なんて、少年達と触れ合う機会なんてないじゃない……)

結標「高校生以上のカップルばっか。死ね! チン長12㎝以上なんてごめんだわ!」 プンプン

結標(あーあ……もうやめよっかなこの仕事。幼稚園で満足しときゃよかった」

怪しい男「……キョロキョロ」

結標(ん?怪しいやつがいるな……いいやほっとこ。事件起こしてアンチスキルの責任になればいいのよ)

怪しい男「……」 スッ

結標(1人でラブホって……何するんだか。少年の自慰ならお手伝いしてあげたいけど)

結標「……あら? 何か落としたわ」

スッ

結標(これ……最近男の子の間で流行ってるカードゲーム……。私も何かの出会いのきっかけになればと思ってもちろん持っているけれど)

結標「なんでこんなのあのキモイ男が……? まあ大きなお友達ってとこかしら」

結標(……いや待って、おかしいわ。このカード扱いが雑過ぎる。普段からカード持ち歩くような気持ち悪い大人なら当然スリーブに入れて
    状態を気にするはず。これじゃまるで……)

結標「……まさかね」

結標(何マジになってんのよ。こんな仕事やる価値なんてもう無いんだから。くっだらない。
    ……やめたやめた。帰って小さな男の子写真集でも見よっと)

結標「……」

怪しい男「デュフッ……ただいま坊や、いい子にしていたかい?」

小5少年「うん! おじさんおかえり! ずっとゲームしてたけど本当にいいの!?」

怪しい男「デュフフッ、ああ、いいとも。ずっとずっとここにいるといい。おじさんと楽しく遊んで過ごそうね」

小5「えー、でもそろそろ僕帰るよ。昨日もここに泊っちゃったし、みんな心配してるもん」

怪しい男「な、何を言うんだ。ここにはゲームもお菓子もあるし、おじさんだっているじゃないか」

小5「でも友達にも会いたいしなー……」

怪しい男「わ、我儘いうんじゃない!」

小5「で、でも僕やっぱり帰るよ……」

怪しい男「……何だと?」 ガシッ

小5「え?……お、おじさん何するの……い、痛いよ!」

怪しい男「……ならおじさんともっと楽しいことをしようじゃないか……フヒヒ。ボクは可愛い少年に目がなくてねぇ……」

小5「だ、誰か助けて!」

怪しい男「無駄だ……ここは私のホテルだからねえ。誰も来ないんだよー……デュフフフッ」



結標「待ちなさい!!」

怪しい男「な、誰だ!」

結標「……念のために黄泉川に確認してよかったわ……最近このラブホ街付近で少年が失踪する事件が起こっていたなんてね」

小5「た、助けてー!」

結標「一応全てのホテルにアンチスキルが捜査を行ったけれど、事件はいっこうに解決の兆しを見せなかった。
    それは何故だと思う?」

怪しい男「な、何のことだ! それに部屋にはカギをかけていたはず! どうやって中に!?」

結標「……それは、アンチスキルのガサ入れが入った時利用中だった部屋には押し入れなかったからよ。
    そしてその部屋を全て調べさせてもらったわ。……たくさんの少年達がいたわね……なんて羨ましい」

怪しい男「な……なんなんだお前はっ!」

結標「……ただの少年を愛するお姉さんよっ!!」

怪しい男「くっ! こ、こいつがどうなってもいいのか!」 ガッ

小5「ひっ!」

結標「……無駄よ。このホテルは既にアンチスキルが包囲しているわ」

怪しい男「う、うるさいっ! ……お、お前だって少年好きなら分かるだろう! この無垢な存在を手元においておきたくなる気持ちが!」

小5「お、お姉ちゃん……助けて……」

結標「ええ……わかる。わかるわ。時に我を忘れるくらいにね」

怪しい男「な、ならボクの邪魔をするな! 今すぐ部屋を出ていけ! そ、そうだ。逃走用の車と金を用意しろ!
       せっかく作ったボクの王国をよくも台無しにしてくれたな!」

結標「うるさいわよ。大の男がみっともない。
    男の子は……少年は、手元で蝶よ花よと少女のように扱うものではないわ」

怪しい男「な……何なんだお前は……変態かっ!」

結標「失礼ね。可愛い男の子は、愛でるものよ。愛が足りないわ出直していらっしゃい」 スッ

怪しい男「ふざけるなっ! 死」 シュンッ

小5「え……」 バタッ

結標「大丈夫、君」

小5「お、おじさんは?」

結標「さあね……まるで煙のように消えてしまったから」

小5「お……お姉ちゃん」

結標「よくがんばったわね。さあ、いらっしゃい」

小5「お姉ちゃぁぁぁああああああんんん!!!!!!!!」 ギュゥゥ

結標「はぁぅっ!」

結標(ああん、結構力が強いのね。お姉ちゃん壊れちゃう。ウフフフフ……せ、せっかくベッドがあるんだし、ちょっとくらい味見しても……)ハァハァ

黄泉川「こら、それやったらお前もしょっぴくじゃん」 ペシッ

結標「あうっ」

結標「な……ご褒美タイムのためにわざわざ鍵開けないでおいたのに……」

黄泉川「アンチスキルなめんな。そんなもんぶち破れるじゃん。
     さあ少年。もう大丈夫じゃん、おーい、この子を保護してやってくれ」

警備員「はいっ。さ、君こっちへ」

小5「あ、待って……!」

警備員「ん?どうした?」

小5「あの……お姉ちゃん」

結標「……うん?」

小5「助けてくれてありがとう!」 ニコッ

結標「……っ!」 ドキーンッ

黄泉川「よし、一応病院に連れて行ってやってくれ」

警備員「わかりました」

黄泉川「お前も今回はよくやってくれたな。ちょっと心配だったけど、お前の少年愛はホンモノじゃん。
     ……まあ褒められたもんじゃないが。何にせよさっきのミスは挽回じゃん」

結標「……え、ああそうね」

黄泉川「ん? どうした? 何か元気ないじゃん」

結標「……違うわよ」 ボトッ

黄泉川「あ?……ちょっ、お前鼻血出てるじゃん! ティッシュティッシュ!」

結標「ああごめん。あまりに嬉しいことがあったから」

黄泉川「もうお前の性癖には深くつっこまないじゃん……にしても、体調は大丈夫なのか?」
      お前、確かトラウマがどうとかで自身の転移は苦手だったんじゃん?」

結標「ええ、問題ないわ」

黄泉川「あ、そうなのか。それならいいじゃん」

結標「ええ。可愛い男の子にお腹ぶん殴られてゲロ吐かされていると思えば、むしろ興奮できるもの」 フッ

黄泉川「……ふふっ、そうか」

結標「そうよ。少年って、いいものね」


――――

結標「ってのが一連の顛末だけど」

麦野「お前気持ち悪い」

垣根「澱みなく言えるな」

御坂(お豆って……お豆って……あうあうあうあうあうあう……) プシュー

麦野「おーい、戻ってこーい。そんなの序盤だろ」

垣根「ほっとけ。むしろ聞かせるな可哀想だ」

一方「こンなに黄泉川に申し訳ない気持ちになったのは初めてだ」

結標「さてと、まあとりあえずあなた達にはお礼を言わないとね」

一方「いや、その前謝れ」

麦野「むしろ死ね。世の中のために」

御坂(ラブホ街って……つまり……や、やだ、私もあいつとそのうち行ったりなんか……無理無理無理恥ずかしい!) プシュー

垣根「ようやく終わりか……いや今回は疲れたぜ。常識てある程度ないとダメなんだな」

結標「ありがとう。あなた達のおかげで、私の夢の一端を叶えることができたわ」

麦野「多くのガキ共の心に傷跡を残してな」

垣根「お前ってSなの?Mなの?」

結標「さて。また仕事に行かないと。少年達が待ってるし」

麦野「仕事なんだから少女にも触れろよ」

御坂(ベ、ベッドで味見……わ、私も味見されちゃうのかしら)ボフッ

一方「やめろ、そっちに踏み込ンできたら俺は全力で結標を潰す」

垣根「お前ロリコンだもんな」

一方「オマエは今潰す」 ゴバァッ!

垣根「ぎゃぁあああああああ!!!!!」

結標「全くあなた達って変わってるわよね」

麦野「オイコラ、今の発言だけは許せない」

結標「いいえ、変わってるわ。私の妄言に付き合ってくれてどうもありがとう」 クスッ

麦野「う……」

一方「いいからもォ帰れよ。俺らも帰るぞ」

結標「あら、駄目よ」

垣根「あ?何で?」

一方「ちっ、もう復活しやがったか。もっと念入りに殺しておくべきだったな」

御坂「ね、ねえ……あれ……」

麦野「あん?……げっまたか」

結標「さあ、次はあなた達は誰を救うのかしら。機会があったら、また教えてちょうだいね」

一方「クソッタレが……」

垣根「もう勘弁してくれ」

御坂「いつになったら帰れるのかしら」

麦野「で、次はアンタかしら?」


??「……あのー」


結標編

―GOOD END―

結標編おわたー
よし、次誰か頼む。俺もショチトル見たい。
また明日夜中残ってたら来るかも。来ないかも。
じゃ寝るわおやすみ

まだ残っていたとは…
ショチトルマダー?
今日も何か書く。

麦野「つ、次は誰よ!」

垣根「ここは子供電話相談室じゃねえぞ」

御坂「門限あるんだけど……」

一方「ンで、オマエは何の用だ?

1.オッレルス「君達に相談すると人間関係が上手くいくと聞いて来たんだが」(シルビアルート)

2.削板軍覇「お前達に折り入って頼みがある」(姫神ルート)

3.オリアナ「お姉さん最近悩みがあるんだけど聞いてくれる?」(オリアナルート)

>>420までで多いやつ

3

オリアナ「お姉さん最近悩みがあるんだけど聞いてくれる?」

御坂「す……すごい格好」

麦野「……胸でかすぎでしょ。これだから外人は……」

垣根「安心しろ。俺はお前くらいの大きさが揉み応えもあって丁度いいと思うぞ」

麦野「テメェに揉ませる胸を持ち合わせた覚えはないわ」

オリアナ「ちょっとぉ、相談に乗ってくれるの? くれないの?
      お姉さん焦らされ過ぎると色々溜まっちゃうわ」

一方「こいつよく捕まらずにここまで来れたな」

垣根「まあいい。俺は美人の頼みは断らねえさ。何だ言ってみろ」

オリアナ「あらありがとう坊や。たくましそうで素敵よ」

御坂(露出がすごすぎて直視できない)

一方「ババア、いいからさっさと話せ。こっちも暇じゃねェンだ」

オリアナ「あら、お姉さん早漏は苦手よ。腰砕けになるまで頑張ってくれるなら許してあげるけど」

垣根「言い過ぎだぞ早漏」

麦野「そうよ早漏」

御坂(早漏ってなんだろ……でも聞かないほうがいい予感がするわね)

麦野「早漏(そうろう)とは、性交の際にパートナーの女性が性的に満足しないうちに男性が射精してしまうことである。
    英語でPE(Premature Ejaculation)という。対義語は遅漏である。より具体的には「膣内に挿入後30秒間射精を我慢できない状態」とも、
    「1分または2分」とも言われる。ただし女性側に立てば往々にして「自分が満足する前に射精してしまう」である。
    wikipedia参照よ」

御坂「せ、説明しなくていいわよ!」

オリアナ「そうなの。だからこちらも欲求不満が溜まってしまうってわけ。
      まああなたくらいの年の坊や達は大体早漏だから、あまり期待しちゃダメだよ」

御坂「あんたも余計な補足いらない!」 カァァ
    

一方「クソメルヘンは後で殺すとしてだ、いい加減話せよ」

垣根「おい何で俺だけ! 麦野は!」

オリアナ「実はね、お姉さん最近少し困っていることがあるの」

一方「繰り返すが俺たちは便利屋じゃねェ。トイレが詰まっただの部屋にゴキブリが出ただの言いやがったらはっ倒すぞ」

垣根「お人好しの一方通行が問題解決に奔走する慈善団体になりつつあるがな」

一方「誰の所為だと思ってやがる……」

麦野「それで、困ってることってなんなの?」


オリアナ「実はね、お姉さんよく男の子達から性的な目で見られるから、それを何とかしてもらいたいの」

御坂「せ、性的って……!」

オリアナ「具体的に言うとね。お姉さんの穴という穴に男の子の欲望をぶちまけたいっていうギラギラした視線が四六時中纏わりついてきて
      ちょっとストレス溜まってるのよ。まあ他の欲求も溜まってるんだけどね」

御坂「い、いちいち余計なこと言わないでくれる!

垣根「あー、一ついいか」

オリアナ「なぁに、イケメンの坊や」

垣根「ああ、それ俺たちに頼んでどうする。っつーかあんた学園都市の人間じゃないだろ?
    そんなことのためにここまで来たのか?」

オリアナ「あらいけないかしら。お姉さんは確かにイギリスから遥々この学園都市を訪れたけれど、
      それは決して高い出費だとは思わないわ。お姉さんにとってそれくらいこの悩みは深刻なものなの」

一方「ォオい、人の話聞いてましたかァ? 何で俺達がそんなことしなくちゃいけないンですかねェ?
    頭ン中まで春色気分なのかこのババァは」

麦野「ビクッ」

御坂「どしたの?」

麦野「いや……ババァと言われると何だか震えが……」

オリアナ「ちょっと早漏の坊や。あなた女の人に向かってババァなんて口にしては駄目よ。
      もっと優しく愛撫するような言葉をかけてちょうだい。
      それにお姉さん、こう見えても10代なんだから」

一同「何それこわい」

オリアナ「聞けばあなた達に相談すると告白の成功や人間関係を良好なものにするお手伝いをしてくれるそうじゃない」

垣根「お手伝いした覚えねぇけどな」

御坂「ほとんど自力で解決できそうなことばっかりだったもんね……」

麦野「ああ、変態を一人生み出したり、ロクなもんじゃないと思うんだけど」

オリアナ「いいのよ。あなた達がほんの少し背中を押してくれるだけでそれはきっと途轍もない力を発揮するはずなの。
      お姉さんにも少しだけ力を貸してくれないかしら?
      たくさんの男の子達と、体じゃなく心で対話できるようにお姉さんはなりたいの」

一方「よしババァ。そりゃ何の事ァねェ。その服やめろ」

オリアナ「あら、あなたってクールな割になかなかワイルドなところがあるのね。
      お姉さんにこんな公衆の面前で服を脱げだなんて、エッチ」

垣根「おいモヤシぃ。お前も溜まってんのかぁ? お前そんなキャラじゃなかっただろ。
    女みてぇに華奢なくせにいっちょまえに性欲あんのな」

麦野「幻滅したわ。あんた非常識なのは見た目だけだと思ってたのに」

御坂「……」 シラー

一方「オマエら分かってて言ってるだろ」

一方「じゃなくてェ! 服を普通のモンに変えたらそれで終いじゃねェのかっつってンだよォ!
    そんな布の切れっ端みたいなスカートと腹巻みたいなチューブトップなんとかすりゃ解決するだろォがァ!」

オリアナ「あら。切れ端だなんて失礼ね。この服結構高いのよ? 特注品なんだから」

一方「何でそンなもンオーダーすンだよ……どンな感性だ」

垣根「あーやだやだ。自分がシマシマのだっせぇ服着てるくせに他人に駄目だしですよ」

麦野「いるよねー、やれレギンスは男受け悪いだのニーソが最強だの抜かして他人のファッションチェックするやつ。
    こっちはテメェに見せるために服着てんじゃねぇんだっつの」

一方「オマエらァ……」ピキピキッ

御坂(でもさすがにこの人の服はどうかと思う……)

オリアナ「まぁまぁ、喧嘩しないの。お姉さん争いは嫌いよ。確かにあなたの言うことにも一理あるしね。
      何事も形から入るのは悪いことじゃないわ。
      でもお姉さん、コスプレですぐに脱がそうとする人は好きになれないな」

一方「どうでもいいわ」

しまむら!

麦野「そんな訳で、とりあえず服をTシャツとジーンズでカジュアルな感じにして、髪も巻くの止めてみたけど……」

オリアナ「どうかしら。お姉さんとしては、胸とお尻がきつくてウェストは余っているからあまり似合ってないと思うんだけど」

御坂「はぁ~さすが外人さんねー。何着ても様になるわー……」

垣根「ふむ、胸が実によろしいですな。100点」

一方「ただでさえみっともねェ面がさらにきったねェ顔になってンぞ」

オリアナ「あら、あまり褒められるとお姉さんも照れてしまうわ。なかなか言ってくれる人なんていないから」

麦野「何言ってんのよ売女が。アンタどうせ男とっかえひっかえしてその年で三桁の大台乗ってるからそんなに
    存在自体がエロくなったんじゃねぇの?」

オリアナ「あらやだ。お姉さんはこう見えても一途な女なのよ。心に決めた人でなければベッドを共にしたりしないわ」

麦野「そりゃ今世紀最大の驚きだよ」

垣根「確かに意外だ。まああんた美人だしな。俗にいうお高い女って奴だ」

オリアナ「お姉さんはもう少しフラットな関係を男の子達と築きたいのだけれど、
      おっぱいもお尻も若い子には刺激が強すぎるみたいね」

一方「そりゃそォだろうよ。つゥか分かってて何で変えねェのかが分からねェ」

オリアナ「お姉さんだって自分で選んだお洋服を着て出かけたい時もあるのよ」

一方「そりゃ服じゃねェ。布だ」

垣根「まあ確かに俺が中学生だったら街中で見かけた瞬間出るね」

御坂「……」

麦野「射精のことよ」

御坂「分かってるわよ言わなくていいってば!」

麦野「あらぁ、分かってるんだぁ。ふぅん」 ニヤニヤ

御坂「うるさい!」

オリアナ「まあでもこういう格好もたまにはいいものね。何だかお臍や太腿に布を纏うのは落ち着かないけど」

一方「そりゃァ初めて衣を手にした瞬間の原始人の感想だぞ」

オリアナ「だけどお姉さんの自意識過剰かしら。周りの男の子達の餓えた獣の視線はあまり変わり映えがしていないような気がするわ。
      お姉さんがそんなに魅力的なのかしら」

麦野「アンタ悩んでるわりには随分余裕あるよね……」

垣根「結標なんか必死だったのにな。色んな意味で」

麦野「あれは捕まってないだけでタダの犯罪者だ。もう関わりたくない」

オリアナ「ふぅん参ったわね」

御坂「どうかしたの?

オリアナ「下着もここで買ったのだけれど、サイズが合っていなかったみたいで、ホックが外れてしまったの。
      坊や、留めてくれる?」 ズイッ

一方「……何で4人もいるのに真っ先に俺に向けンだよ」

垣根「つかさっきまでノーブラかよ」

オリアナ「お姉さんあなたみたいにムッツリした子がチラチラエッチな視線向けてくるのを可愛いって思っちゃうの。
      触りたかったんでしょ、どうぞ」

一方「自意識過剰の国の王様だよオマエは。四位、留めてやれ」

麦野「ったく。買う時ちゃんと試着しなさいよね。外人は変なとこでおおざっぱなんだから」 ポチッ

オリアナ「悪いわね。お姉さん下着買う時も色んな人に見られちゃうからちょっと恥ずかしいんだ」

麦野「まあ気持ちは分かるけど。私も胸は結構よく見られるし」

オリアナ「そう言えばあなたもなかなかおっぱい大きいわね。男の子に見られて大変?」

麦野「まあね」

垣根「見た奴は片っ端からブチ殺さんばかりに睨んでくから眼逸らされるけどな」

御坂「あ……わ、分かった!」

オリアナ「あら、何が分かったの?」

垣根「あん? 麦野の胸のサイズか? そりゃ俺も是非知りて」

ビシュゥウウウ!

垣根「俺の大胸筋のサイズならすぐにでも教えてやるぞ」

麦野「ふんっ」

一方「学園都市で最もいらン情報の一つだな」

御坂「麦野さんとオリアナさん年もスタイルも同じくらいなのに何でそんなに違うのかって考えてて分かったの!」

垣根「一緒のとこ探す方が難しいだろ。片や金髪美女で性格も優しい。片や鬼だぞ」

ビシュゥウウウウウウウウ!

垣根「もちろん良い意味で」

麦野「そりゃ苦しいぞ羽毛。で、何が違うの?」

御坂「言動よ! オリアナさんは言うことがいちいち卑猥すぎんのよ!」

一同「……」

御坂「あ、あれ……?」

一方「何言ってンだこいつ今更……」

垣根「そう言ってやるな。カマトトぶってるから下ネタ苦手なんだよ」

オリアナ「あら、一生懸命考えてくれたんだもの。お姉さんは嬉しいわ」

麦野「そうね。不覚にもちょっと可愛いとまで思ってしまったわ。やっぱ中学生ね」

御坂「な……か……」 カァァ

一方「まァやっぱそこをどうにかするしかねェか」

麦野「性格の矯正ってなかなか出来ないんだけどねぇ……」

垣根「経験済みだもんな。お花にお水あげたり」

オリアナ「あら何の話?」

麦野「うるせぇその話次しやがったら焼き鳥屋に出荷するわよ!」

御坂「か……かまととぶってなんかないわよ!」

垣根「お、とりあえずそこ突っ込むのか」

一方「ンで、どういう方面から攻めていくかだな」

オリアナ「あら、お姉さんを責めるだなんて。お姉さんこう見えてもドMなのよ。体が熱くなっちゃう」

一方「俺も殺意でアツくなっちまいそォだよ」

垣根「要は真面目な雰囲気に傾けばいいわけだろ? 仕草を変えるにはやっぱ男の前で意識してやるしかないな」

オリアナ「お姉さんが男の子の前であなた達によってがんじ絡めにされてしまうのね。
      前かがみなっていく男の子達って可愛いわよね」

麦野「アンタ結構自分のそういう性格好きだろ」

オリアナ「そんなことないわ。お姉さんはいつも自己嫌悪でいっぱいよ」

麦野「本当かしら」

オリアナ「ええ、この世は上手くいかないことばかりだもの」

麦野「そう……」

御坂「…………」イジイジ

一方「ォい、誰かあの鬱陶しいのそろそろどうにかしろ」

オリアナ「元気だして。お姉さんのことを真剣に考えてくれているのね。ありがとう。
      お姉さんは女の子と熱い夜を過ごす経験も、一度くらいは構わないと思っているのよ」

御坂「うっ……」

一方「どンな励まし方だそりゃァ……」

麦野「っつかうぜぇからそろそろ戻ってこい。アンタにも協力してもらわなくちゃなんないんだから」

御坂「……協力?」チラッ

垣根「そうだぞ超電磁砲。こいつの性格矯正にうってつけの奴らがいるじゃねェか」

御坂「え……?」

麦野「ほんとにやるの? 気が進まないわね……」

一方「当ォ然だろォが。とっとと終わらせてこのムカツク女母国に強制送還だ」

オリアナ「近親相姦だなんて。よく誤解されるけれどお姉さんはそこまで倒錯した趣味はないのよ」

御坂「な、何する気?」

一方「……ンだ」

オリアナ「あら、無視だなんて。放置プレイは高度過ぎてお姉さんにも少し辛いわ」

御坂「え、何?」

一方「チッ……合コンだ!」 

ちょっと休憩する

風呂入ってきます
4時くらい再開で!

こしつさろん!

垣根「はい。という訳でやって参りました。学園都市は個室サロン。
    オリアナ=トムソン嬢のエロい仕草をどうにかするために合コンで練習しようということで、
    我々は現在合コン会場の隣の部屋でカメラのモニターを見守っているわけであります。

麦野「アンタ誰に説明してんの?」

垣根「飽きもせず誰か見てるかも知れねぇだろ? 透視能力者とかさ」

一方「何言ってンだオマエ」

麦野「まあいいけど。準備はいいの?」

オリアナ「お姉さんはいつでも準備万端だよ。でも前戯は愛情を込めてタップリして欲しい派なの。
      時には本能の赴くままに貪りあうのもいいけれど」

御坂「それを止めろっつってんのに……」

垣根「じゃあ会場の様子を見てみるとすっか」 ポチッ

上条「……」 ソワソワ

浜面「……」 ソワソワ


~~~~~~

御坂「何かソワソワしてるんですけど」

麦野「そんなに合コンが楽しみだっての? ムカツクわね……」

垣根「まあそう言うな。これもオリアナのためだ」

オリアナ「ごめんね二人とも。あの男の子達はあなた達の恋人なんだってね」

麦野「別にいいけど……」

オリアナ「特にあの黒髪の彼は一度熱いものをぶつけあった仲なの。だから映像を見て驚いたわ」

御坂「な……なな!」

オリアナ「でもあの茶髪の大きな子も素敵ね。あちらの方も過ごそうで、お姉さん壊されちゃうかもしれないわ」

垣根「どうなの実際? らめぇえ! とかなる?」

麦野「答える必要ないわね」

垣根「つまんねぇの」

一方「いィからさっさと始めろ。無理だと分かったらすぐ撤収するからなァ」

垣根「なんだ? 自分が参加できねえから拗ねてんのかァ? 安心しろよ。今度幼女いっぱい連れてきてやるから」

一方「結標のアホと一緒くたにされるのは不愉快だな。つゥか、2対2だろ? もう一人はどうすんだよ」

オリアナ「あら。女の子のどちらかが私と来てくれるのではないの?」

垣根「おっかねぇ嫁が隣にいちゃあいつら楽しめねぇだろ。もう一人のメンツは俺が呼んどいた、入れ」

ガチャッ

心理定規「どうも、はじめまして」

麦野「あーこいつか……」

御坂「誰?」

一方「ガキじゃねぇか。クソメルヘンの女かァ?」

垣根「あ、やっぱそう見える?」 ヘラッ

定規「冗談じゃないわ。彼とは仕事だけのお付き合いよ。この場に呼び出されたのも不愉快なんだけど、
    まあ報酬を出してくれるということだから来てあげたの。
    短い間だけど、よろしくお願いね」

垣根「……」

垣根「そこまで言うことねぇじゃん……」 ジメジメ

一方「よォし、ンじゃ始めンぞ。女ども、行け」

オリアナ「はぁい。若くてギラついた欲望に負けたあの子達がお姉さんに襲いかかってきたら助けてね」

麦野御坂「「あいつはそんなことしないっ!」」

オリアナ「あらごめんなさい。お姉さんは男の子を狩りに行くのではないから、安心して見ていなさい」

定規「それじゃ、行ってくるわね」

ガチャッ バタン

一方「さァて。俺達はのンびり観戦と行きますかァ」

麦野「む、何か楽しそうね」

一方「いいやァ。ただ三下二人がひーこら言ってるのを見るのも悪かねェかと思ってな」

御坂「あいつ……鼻の下伸ばしてたらタダじゃおかないんだから!」

上条「な、なぁ……」

浜面「お、おう、何だよ」

上条「俺今日人数が急に足りなくなったから参加してくれって言われたんだけど……」

浜面「俺もだ……」

上条「一体何が始まろうとしているんだ……」

浜面「嫌な予感しかしねぇ……」

上条「いやでも生まれて初めての合コンですよ……彼女はいるが……楽しんだっていいよな!」

浜面「俺だってそうだ。……いや、いいはずだ! よし、麦野にゃ悪いがハジけるぜ!」

ガチャッ!

オリアナ「ハァイ、お待たせしてごめんね。焦れたかしら?」

定規「失礼するわ。今日はよろしくね」

上条「」

浜面「」

上条「な、なんでオリアナがここに!」

オリアナ「ふふ、久しぶりだね坊や。あなたが忘れられなくて来ちゃった」

上条「どういうことだ」

オリアナ「怖い顔しないで。お姉さんと楽しくご飯を食べるのは嫌かしら?」 ムギュッ

上条「うっ……ま、まぁ上条さんは全然構いませんのことよ」

上条(前と雰囲気は違うがやっぱすげぇ胸だ……これはちょっとついてるかも……なんて)

オリアナ「ふふふ……」

浜面「お前心理定規……!」

定規「警戒しなくていいわ。今日は私も半分はプライベートのようなものだから。
    こうして食事を共にするくらいは構わないでしょう?」

浜面「半分?」

定規「こっちの話よ。それに個人的にあなたには興味があったの。
    ふふっ、あなたの奥の奥まで知りたいわね」 クスッ

浜面「そ、そうかよ! 好きにしろよ」

浜面(なんだかよく分からんがこいつよく見なくても美人だな。
    年下のはずなのに色っぽいぞ……うん、今日はいい日だ」

定規「くすくす……」

~~~~

垣根「おい、あいつら満更でも無さそうだぞ」

一方「アホだな。こっちで茹ってる奴がいるとも知らねェで」

麦野「……」ゴゴゴゴゴゴ…

御坂「……」バチバチバチバチ!

~~~~

オリアナ「それじゃ、今日は4人の出会いを祝して乾杯しましょう」

上条「こ、これ普通に酒じゃねぇか」

定規「細かいこと言わないの。楽しく飲めればいいじゃない」

浜面「そ、そうだな!」

オリアナ「ふふっ、お姉さん酔うと甘えたくなっちゃうんだけどなぁ」

上条浜面「「!」」

定規「私もお酒が入るとキスしたくなってしまうのよね……」

上条浜面「「!?」」

上条浜面((神様ありがとうっっっ!))

~~~~

一方「オイ」

垣根「ん?」

一方「あの女共本気で落としに行ってねェか?」

垣根「…………だな」

麦野「ふふふ……はーまづらぁ……今夜が楽しみだねぇ……」 クスクスクスクス

御坂「あいつー……後でどうなるか分かってんでしょうねぇ……」 ブツブツブツブツ

垣根「……まあせいぜい今のうちにいい思いしてくれ。俺は知らね」

~~~~

オリアナ「ねぇ浜面クン、サラダ食べる? お皿貸して」

浜面「あ、ああどもっす」

オリアナ「体大きいね。お姉さんたくさん食べる男の子好きなの」

浜面「ま、マジですか! よぉし食うぞー!」

定規「あら、あなた意外とガッシリしてるのね、それに生傷だらけ。男っぽくて素敵よ」

上条「い、いやぁ……俺はよくトラブルに巻き込まれるだけからなぁ。
    それに心理定規さんこそ年下なのに美人だし、上条さんはドキドキですよ」

定規「そういうところも女心をくすぐるって分かってやっているの?
    あなたはずるいって言われないかしら?」

上条「あははは……いやいやそんな」

~~~~

一方「趣旨変わってンぞ……」

垣根「ああ、オリアナの奴合コンしたかっただけじゃねぇのか?」

麦野「ねぇ御坂、アンタ鞭と蝋燭どっちが痛いと思う?」

御坂「そうねぇ。どっちも使ったらもっと痛いんじゃないかしら」

麦野「あ、そっかそっか。そうよねー」

御坂「そうそう」

麦野御坂「「うふふふふふふ……」」

垣根「さてこっちはこっちでどうしたもんか……」

オリアナ「ふぅ……お姉さんちょっと酔っちゃったみたい……坊やの肩をかりてもいいかしら」コテン

上条「っっっ!!」

オリアナ「ふふ、人肌って温かいわね。この邪魔な布が無ければ、もっと温かいのかしら」 トロン…

上条「オ、オリアナ……さん?」

定規「……あちらはあちらで盛り上がってるわね」

浜面「そ、そうだな……」ドキドキ

定規「私もあなたにもたれかかってもいいのかしら?」

浜面「い、いやそれは……」

定規「……ふふ、私も飲みすぎちゃったみたい。もう少しそっちいくわね」 ピタッ

浜面「う、うぉお……」

上条浜面((こ、これはヤバい……!!))

~~~~

垣根「終わったな」

一方「あァ。人間なンてそンな簡単に変わるもんじゃねェ」

一方「つゥかこいつら本気過ぎンだろ……」

垣根「もはやわざとやってるとしか思えねぇ……いや、わざとじゃなかったらそれはそれで恐ろしいが」

御坂「麦野さん、スーパーイナズマキックとか今なら使えそうな気がするんだけど」

麦野「奇遇ね、私もバスタービーム撃てそうよ」

垣根「……香典と喪服用意しとくか」

一方「オイ、ちょっと様子変わったぞ」

~~~~

オリアナ「……」 ウトウト…

オリアナ「……ハッ!」

オリアナ「ご、ごめんなさい。お姉さんちょっと寝ちゃってたわ……!」

上条「あ、ああ。いいっていいって」

定規「金髪美女の寝顔はなかなか壮観だったわよ」

オリアナ「そ、そう。話の腰を折ってしまったかしら」

定規「気にしないで。彼らの惚気話を聞かされていただけだから」

オリアナ「惚気話?」

定規「ええ、二人とも恋人がいるそうだから。恨めしいほど仲が良いらしいわね」

浜面「い、いやそんな。はは、でも初めて出来た彼女だし、本音言えば結構舞い上がってるかもな」

上条「ああまあな。上条さんにもようやく春が訪れたのかと思うと感慨深いもんがありますよ」

オリアナ(いけない……ちょっと真剣に口説き落とそうとしてしまったわ……失敗失敗)

定規「妬けるわね。私にも素敵な人が現れたらいいのだけど」

浜面「あれ、未元物質は違うのか?」

定規「あら浜面君。あなた冗談が上手いのね。でもそれはちょっと笑えないわ。
    彼はタダの何でもない他人同然の仕事仲間よ」

浜面「お、おうそうなのか」

オリアナ「ふふふっ、可愛らしい顔してキツいこと言うのね。お姉さん怖くなってちゃった」 クスクス

上条「あ……」

オリアナ「ん? どうしたの坊や」

上条「いや……なんか自然に笑ったオリアナ初めて見たなって」

オリアナ「え……?」

上条「さっきまで何か無理してる感じだったから。ちょっと心配だったんだ」

オリアナ「無理……か」

上条「い、いや上条さんの考えすぎかも知れませんけどねー! わ、悪い悪い変なこと言って。
    何の話でしたっけねーっと」

オリアナ「……そうかもしれないわね」

定規「……」

オリアナ「無理に取り繕う必要なんて無いのかもしれないわ」

上条「オ、オリアナ?」

オリアナ「お姉さん、ちょっと自意識過剰だったのかな。他人の目に怯えていたのかも。
      思えば初めから、あの子達の前では私は自然体でいられたのにね」

浜面「あの子達って?」

オリアナ「こちらの話よ。うふふ、こんな他人の為に奔走してくれたんだもの。
      お姉さんは幸せ者ね」

上条「?」

オリアナ「今日はありがとう、二人とも。お姉さん、とっても楽しかったわ」

上条「よくわかんないけど、まあいいか」

浜面「俺達も生まれて初めての合コンがこんな美人二人と一緒だったしな」

オリアナ「ええ。まだあまり時間は経ってないけど、お姉さんそろそろ帰るわね。
      自分を変えることに意味は無いようだし、不可能なようだから」

上条「お、おう。そっか」

オリアナ「それに、素敵な男の子二人を独占していたら、彼女達に怒られてしまうわ」

浜面「はは、大丈夫っすよ。麦野は今日用事あるらしいんで」

上条「そういや御坂もそんなこと言ってたな」

定規「あら、それは私たちとまだまだ一緒にいたいという意味で捉えてもいいのかしら」

浜面「いやぁ、ははは」

上条「ま、たまには綺麗な女の人と食事もいいなぁなんて、はははは」

麦野「うふふふ」

御坂「うふふふ」

上条「……え」

浜面「……あ?」

麦野「」

御坂「」

上条「ち、違うぞ御坂……こ、これはだな」

御坂「当麻ぁ、よかったわねぇ、年下の美人と一緒に飲めて、オリアナさんには胸まで押しつけてもらえてー」

浜面「麦野……落ち着け、話せばわかることだ」

麦野「はーまづらぁ。随分と楽しそうだったじゃない? サラダはおいしかったかしらぁ?」

オリアナ「……クスッ」

~~~~

一方「……オリアナの奴は何を納得したンだ?」

垣根「さぁな。他人の目なんか気にしてたって仕方ねぇってことだろ」

一方「ンじゃ露出狂のまンまかよ……」

垣根「そうでもねぇさ」

一方「あン?」

垣根「見てみろよ、あの顔」

一方「……チッ」

垣根「楽しそうだな。お姉さんって面じゃなくなったから、いいんじゃねぇか?」

一方「あァ……そうかもな」

ふぁみれす!

オリアナ「ありがとう。お姉さん、なんだか吹っ切れたわ。男の子達の粘っこい視線ももう平気よ」

麦野「何でよ」

オリアナ「男の子達の好意だもの。その熱くてドロドロとしたものを受け止めてあげなくちゃ」

御坂「いいのそんな納得の仕方で……」

オリアナ「Basis104」

垣根「あ?」

オリアナ「お姉さんの主義であり、願いであり、名前よ。
      お姉さんの幸福の基準を決めるのは、他ならぬお姉さん自身ってこと」

一方「また周りくどく元のとこに戻ってきちまったわけか……俺達の徒労はいつになったら報われンだかな」

オリアナ「感謝してるわよ、坊や」

一方「あァそうですかァ」

オリアナ「……あなた、面倒見いいのね」

一方「はっ、こいつらが面倒かけてくンだよ。好きでやってるわけじゃねェ」

麦野「ほほう……」 ニヤニヤ

御坂「へぇ……」 ニヤニヤ

一方「あン? 何だその癇に障る視線はァ」

オリアナ「あなたみたいに悪ぶってるけど根は悪人じゃない人、お姉さんは好きよ」

垣根「なんと」

一方「そりゃどォもォ」

オリアナ「さてと。じゃあお姉さんは帰るわね」

麦野「ようやくか……」

御坂「まあ解決したみたいでよかったわ」

オリアナ「手紙書くから、返してね」

一方「……気が向いたらな」

オリアナ「あなた達も、また困っている人がいたら助けてあげて。
      お姉さんはあなた達に会えてよかったと思っているわ。他の人にとっても、そうであることを願っているから」

麦野「ええ」

御坂「また学園都市に遊びに来なさいよ」

オリアナ「ありがとう。それじゃあね」 スタスタスタ

御坂「行っちゃったわね」

麦野「何か疲れる奴だったわ……」

垣根「っつか何だよモヤシぃ! お前ばっかりぃ!
    俺だって頑張ったのに心理定規に罵られて終わりとかひどくね!」

一方「知らねェよ」

麦野「にしても、アンタ実はオリアナの好みだったのねぇ」 ニヤニヤ

御坂「最初からあんたにちょっかい出してたもんねー」

一方「くっだらねェ」

垣根「いいなぁいいなぁ。オリアナと遠距離恋愛かー……」

一方「っざけてンじゃねェぞ乙女チックメルヘン! 俺はなァ!」

垣根「ああ?」

一方「胸のでかい女には一切興味がねェんだよォッ!」

垣根「」

麦野「」

御坂「」

麦野「なるほど、外道だわ」

御坂「オリアナさん結構可愛いとこあると思ったのに……かわいそうね」

垣根「あーよかった。お前は最高のロリコンだぜ」

一方「そォいう意味じゃねェ! ウチの女共見たらオマエにもすぐ分かるわボケがァ!」

垣根「そういやお前等の彼氏どうなったの?」

麦野「ん? 嬲った」

御坂「抉った」

一方「オラ無視すンなクソメルヘンがァッ!こっち向けコラァッ!」

垣根「はは、まあいいじゃねえの。ほら、次の客だぜ?  次はロリっ子だったらいいよなぁ」

一方「あァ、もうヤケだ。面倒は見てやるが、とりあえずオマエをスクラップにした後でなァっ!」 ゴバァッ!

垣根「ぎゃぁぁぁぁああああ!!!」

麦野「はぁ……で、アンタの用件は?」

御坂「こうなったら最後まで付き合ってやるわよ」

??「実は―――」

オリアナ編
―GOOD END―

オワタ!
とりあえずスレが残ってたらまだネタはあるから書くかも!
それじゃ!

上条「なんか、真っ赤になっている人たちがいるな……」

美琴「ひきこもりの人たちの病気の一つで、【ファビョリ】っていうらしいわよ」

上条「うわあ……年の瀬に知的障害者同士の気持ち悪い争いを見るなんて……不幸だ……」


初春「あのー、こちらで悩み事の相談したらなんとかなるって聞いたんですけどぉ……」

麦野「なにそのアバウトな情報! ……ってお花畑!? やべぇ写メ写メ!」ギャハハハハ! カシャカシャ

垣根「うちはお悩み相談室じゃありませんよーっと。ほら、帰った帰った」シッシ

一方「……」ジー

御坂「今度は誰――って、あっれー?初春さんじゃないの。どうしてこんなところに?」

初春「え? って御坂さぁん!? どどどどうしてこんなところに!?」

御坂「あー、そのいったん落ち着きましょう。ほら、紅茶飲む?」

初春「あ、はい。ありがとうございます!」

一方「(なンかこいつ見たことあるような……)」


御坂「で、どうしたの? 何か言いたそうだったけど」

麦野「ねぇねぇ。その頭どうしたの?」カシャカシャ

初春「えと、御坂さんは何でここにいるんですか?」

麦野「趣味? お洒落? まさか直接生えてるの!?」カシャカシャ

初春「……なんのことですか?」

麦野「うぉ! こっち見てきたぁ!?」ビクゥ

御坂「あー、その……。別に、別になんにも無かったわよ?」ゴニョゴニョ

麦野「お手手つないで動物えぶへっ!? ってぇ、なにすんだテメェ!」メルトダウナー!

初春「ひぃ!? とととりあえず逃げましょう」ガタッ

御坂「なにって! 言わない約束でしょうが!」ビリビリ!

麦野「そんな約束知るかァ!!」ゴゥ!


初春「……ふぅ。どうやら逃げ切れたようですね」フフッ

垣根「あー、そこの花畑の嬢ちゃん」

初春「まぁ、この“電脳花弁”初春飾利にできないことなど無――」ニヤニヤ

垣根「聞こえてんのか?」ズイッ

初春「うぁっとぉ!? あ、あーどうもぉ」ビクビク

垣根「(なにこのびびりよう……)
   あー、悪いことは言わねぇからよ、さっさと帰りな」


初春「えと、あの。……聞くだけでも」

垣根「時間の無駄だっての。他当たっグベシッ!?」

一方「……オイ垣根」ヒソヒソ

垣根「んだよ馬鹿いっぺん殺すぞ」ヒソヒソ

一方「ハッやってみやがれェ……じゃなくて」ヒソヒソ

一方「オマエあの花畑にさァ、なァンか見覚えねェかァ?」ニタニタ

垣根「はぁ? 何イッチャッテんのこいつ」ププッ キメェ

一方「オマエ昔殺そうとしてたろォ」ニタァァ

垣根「」


初春「な、なに!? いったい何が起きてるんですか御坂さ――ってぬふぉぉ!
   なんかこっちも酷いことにぃ!?」ビクゥ

御坂「……あ、なぁに? 初春さんも、もしかして恋愛相談かしら?」

初春「(依然何事もなかったかのような態度を!?)」
   じゃなくて、その、たいしたことじゃ無いんですけど」

麦野「じゃあさっさと土に帰りなさい。ここに肥料はないんだから」キリッ

御坂「流石お花にお水あげてた人は言うことが違うわぁ。
   お花への思いやりかたが全然違うわぁ」ニヤニヤ

麦野「だから! てめぇも! なぁんで知ってやがんだゴラァァァ!」ゴォ!

御坂「走ってきたら足が痛くなっちゃったぁん☆」←自分のことを棚にあげて攻める御坂さん

麦野「んな言い方してねぇぇぇ!!!!」

初春「話が進まない……」


一方「あー、オマエ」チョイチョイ

初春「あ、はい」

一方「俺の顔をよォく見てみろ」ジッ

初春「なな、なにを!」ドキッ

一方「いいから」ジッ

麦野「……オイ超電磁砲。あの花畑オマエの知り合いなんだろ?
   どうにかしないと変態もやしに食われるぞ」チョイチョイ

御坂「えぇ!? ……うっわ無いわマジ無いわ。
   殺しあったことある奴の友達口説くとかマジ無いわぁ」ヒキッ…

垣根「だよなぁ。見た感じ中学生だろぉ……普通ありえねーわぁ。
   あのロリコンマジキモいわぁ死なねーかな」ヒソヒソ

一方「」プチン

一方「オマエらいい加減にしやがれェェ!!」ジテンチョップ!

垣根「ぐっはああ何故に俺だけぇぇぇええ!!」メキョッ!


御坂「――じゃあ口説いてなかったの?」

一方「うっせェな……当たり前だろォがカス共」チッ
  「俺はラストオーダー一筋だっつゥの」フゥ

一方「だァれがだれ一筋だってェ!? 俺の声真似してンじゃねェよ垣根くゥゥゥゥン!」ゴウッ!

垣根「ぶふぇっ!?」ビタン!

一方「いいか良ォく聞け。俺は花畑を口説いてないし、ンなつもりもねェ!」

初春「(それはそれで複雑ですよう)」シクシク

麦野「それにしても似てたわね。……そうだっ!」ピコン!

麦野「ちょっと垣根、今の声で『僕は麦野さんの足元にも及びませン』って言ってみて!」キラキラ

御坂「あっ、ずるい! じゃあ私は『僕ちゃン頭悪いのォン♪』ってお願い!」ワクワク

一方「ちっとは聞きやがれェェェェェ!!!」オラァ!

垣根「ぐはぁっ、何という、何という理不尽な暴力!」チーン


一方「――というわけだ、わかったか?」

麦野「ああまさかちょっと昔に垣根が花畑を殺そうとしてただなんて」

御坂「ほんと一方通行が初春さんを助けてくれないと大変なことになっていたわ」

初春「この人は私に思い出させるために顔を近づけただけでやましいことはありませんでした」

垣根「全面的に僕が悪いです」

一方「よォし説明終わり!」


全員(今のはなんだったんだ……)
 


一方「でだ。花畑、オマエは何しにここにきたンだ?」

初春「やっと本題です!」

初春「実は、先日佐天さんと喧嘩をしてしまいまして……」

御坂「佐天さんは黒髪ロングの美少女よ。本名は佐天 涙子(サテン ルイコ)
   “とある魔術の禁書目録”本編には何故か出ていないけれど
   スピンオフ作品“超電磁砲”ではメインキャラクターの一人なの
   無能力者なんだけど、明るく元気でとってもいい娘なんですよ!
   初春さんと同じクラスなんですって。ちなみに声優は伊藤かな恵ちゃん」

初春「それで、その喧嘩の原因っていうのが、その、スカートめくり、なんです……」

一方「……はァ?」


初春「スカートは毎日めくられていました。酷いときは大人数の前でやられました」

御坂「佐天さんは初春さんのスカートをめくりことに義務を感じているそうです」

初春「それでも、私は我慢し続けました! 時折やめてください、とも言いました。
   それで佐天さんが、佐天さんがいつかやめてくれると信じて!」

初春「でも、やめてくれないまま4ヶ月程経ちました」

麦野「4ヶ月ってのがまた微妙ね……」

御坂「あんたならすぐに殺してるでしょうね」

麦野「当然でしょ」フフン

御坂「いや、ほめてないから」
初春「そしてついに昨日、私は佐天さんを怒ったんです」


初春「それは朝、登校中のことでした。

佐天さん『うーいーはーるー!』バサァッ

初春「ひぃあっ! も、もうやめてくださいよ佐天さぁん!」カァー

佐天さん『ふふん、よいではないかよいではないか』

初春「ダメですってばぁ!」

佐天さん『私はいいの♪』

初春「ダ・メ・で・す! 犬でも言葉がわかりますよ!? 佐天さんは犬以下ですっ!」

佐天さん『そ、そんなぁ。……ふ、ふん! 初春なんてもう知らないもん』

   ってことがありまして……。
   謝ろうにも電話には出てくれないしメールも返してくれないんです」ウッウッ

麦野「あーなんだ、そのサテンって奴をぶち殺せばいいのか?」

初春「ち、違います」


垣根「オラ、起きろもやし」ゲシ

一方「ンあ? あー話は終わったか」フワァ

初春「寝てたんですかぁ!?」ガビーン

一方「うっせェな。オマエの話は長すぎるンだよ……簡潔に説明しやがれ」

初春「えと、親友と仲直りしたいんです……」

麦野「私はやめたほうがいいと思う。というかぶち殺したい」

垣根「なるほど若さが憎い、とゲヘアァハァ!?」ブヘッ

麦野「んだとこら! テメェから殺ってやろうかァ!?」キュイーン

垣根「きかねーよ第四位」ファッサファッサ

麦野「うっぜぇぇ! クソメルヘンうっぜぇぇぇ!」ゴゴゴ

初春「わーすごーい」


一方「カス共はほっとけェ。じきに飽きてかえってくる」

一方「ンで本題だ。聞いた話によると相手側が確実に悪いわけだが
   オマエは本当に仲直りしたいのか? まァた喧嘩するンじゃないのか?」

垣根「うっは、もやしが真面目な顔してる! やべぇチョウウケル」ギャハハハハ

初春「そんなことないです! 佐天さんはいい子なんですからっ!」

御坂「その言葉が聞きたかった!」ガタッ

御坂「私はこの子に協力してやりたいんですが、構いませんね?」

一方「うっぜェ。構う構わねェ以前にオマエら友達だろォが。悩み聞くくらい当然じゃねーの?」

垣根「友……達だと? この俺様が!? 変態ロリコンもやし第一位と友達!?」

一方「血の涙流すほど悔しいなら勘違いしてンじゃねーよカスがァ!」ベクトルチョップ!

垣根「ぐゎぁああ!」


一方「超電磁砲と花畑だってのォ。オマエらと友達なんて死んでもお断りですゥ」

御坂「そうね! 初春さん、頑張りましょう!」

麦野「じゃあ死ね」ビーム

一方「反射ァ」キュイーン

初春「は、はい! よろしくお願いします!」

麦野「ちょっと! 危ないでしょうが!」

一方「知るか。俺に仕掛けるほうが悪ィンだよ」

麦野「むっかつくー」イライラ

御坂「アンタらうるさいわよ!」ビリビリィ!!

一方「知るかァ、年増に言いやがれ」キュイーン

麦野「あっぶな! ちょっと年増って誰のことだぁ!」

ギャーギャー ギャーギャー

初春「……相談相手間違えたぁ」


垣根「嬢ちゃん嬢ちゃん」クイックイッ

初春「何ですか?」

垣根「殺そうとしたお詫びに手伝ってやるよ」

初春「あ、結構です」ニッコリ

一方「オイ見たか今の」ヒソヒソ

麦野「ケケッ、バッカみてー。――手伝ってやるよ(キリッ」

御坂「正直気持ち悪いです」

垣根「全部聞こえてらぁぁぁ! ちくしょぉおお!」

御坂「でも初春さん、仲間は多いほうがいいわよ?
   それにこいつら全員“超能力者”だし」

初春「うぇ!?」


一方「どォも。学園都市序列第一位“一方通行”でェす」

垣根「同じく第一位“未元物質”垣根帝督だ!」

麦野「同じく第一位“原子崩し”麦野沈利だよん♪」

一方「オマエら絶対馬鹿だろォ!」

初春「だ、第一位がこんなに!?」ガガーン

一方「はい馬鹿一匹追加ァ!」

御坂「お、おおおなじく第一位!」カァー

一方「……オマエは無理すんな、超電磁砲」


御坂「ま、まぁいいじゃないの序列とか能力なんて!」

一方「そォいうこった、俺が最強であとはクズってことだけわかってりゃ良い」

垣根「そいつは納得いかねぇなぁ」ゴゴゴゴ

一方「俺に殺された雑魚は黙ってろ」

垣根「は、はァ!? 死んでねぇし! しかも負けてねぇし!」

麦野「黙れ雑魚。目障りよ」

垣根「クケケ、その雑魚に凹まされた超雑魚は誰でしょぉかぁ?」

初春「ああ、こういう力関係なんですね」


御坂「そうじゃなくて! 超能力者が協力すれば悩みなんてすぐ解決よ!」

初春「なるほど……!」

御坂「じゃあ早速考えましょう!」

麦野「ちょっと待って、何するんだっけ?」

垣根「だぁから花畑の嬢ちゃんがサテンっつうスカートむくり魔と仲直りするんだろうが」

一方「なるほどそういうことか」

垣根「オマエも忘れてたのかよ!? 第一位の記憶しょぼっ!」

一方「死ね」

さるさん忘れてました。すいません



垣根「とりあえず電話してみろよ」

初春「は、はいっ!」ピポパポピ

初春「……」トゥルルルル トゥルルルル

麦野「この機械音嫌いなんだよねー」

垣根「婆にありがちなこぐへっ!」

御坂「殴られるのわかってるなら言わなきゃいいのに……」

一方「ドMなんだろォ」


初春「……はぁ、やっぱり出ませんね」ピッ


一方「着信拒否されてないのかァ。なら余裕だ」

初春「と、言いますと?」

一方「秒単位でかけまくる」

御坂「なにその嫌がらせ! 仲直りしたい人にすることじゃない!」

初春「わかりました。やってみます!」

御坂「はやまっちゃダメー!」ガシッ

垣根「この花畑は天然なのか?」

麦野「あぁ、見た感じ寄生されてるわね。でも作り物の可能性も……」

垣根「そっちじゃねぇよ! 性格だよ性格! アホばっかかここはよぉ!」


垣根「まぁいい、今の着信でサテンの現在地がわかったぞ」

初春「え?」

垣根「俺の能力で、発信する電波に探知できる電波も混ぜておいた。
   基地局経由とはいえ、最終的にはサテンの携帯に向かうからな」

御坂「なにそれすごい便利」

一方「どう贔屓目に見てもストーカーです本当に死ンでください」

垣根「俺に常識は通用しねぇ!」キリッ

初春「この画面の赤い点滅が現在地ですか?」

垣根「ん? あぁそうだ。ちなみにこの便利機械も俺がつくりました」

初春「じゃあ佐天さんはお家にいます!」

垣根「よし、行ってこい!」


数時間後 ファミレス内

初春「うう……いませんでしたぁ」

御坂「まあ確かに携帯置いて遊びに行ってるって可能性もあったわよね」

麦野「よし、行ってこい(キリッ とか言ってたのに!ギャハハだっせぇ!」

垣根「っせぇぞ第四位!
   つか今時の女学生が携帯置いていくかっての。出たくなかったんじゃねーの?」

初春「うう……。佐天さんそこまで私を……」

一方「ケッ、着信もメールも無視しちゃってる手前、出にくかっただけだろォ」

初春「うぅ、佐天さぁん」

一方「罪悪感の表れだなァ。サテンって奴も本当は自分が悪いって気づいてンだろォよ
   その気持ちが意地やら何やらで覆われちまってンだよ」


垣根「(なんだこいつ……急に語りだしたヤベェ)」

麦野「(良いこと言ってるつもりなんだろうなぁ。心なしか良いBGMも聞こえてきたし)」

御坂「(一方通行にこんな優しい一面があったなんて! もしかして良い奴なのかも……)」

一方「だからよォ、ほっときゃ向こうから仲直りしにくるだろォぜ
   オマエら親友なンだろ?」

垣根「(頂きました! 『オマエら親友なンだろ?(キリッ』かっけぇぇ)」プルプル

麦野「(うっはヤベぇ濡れるマジ濡れる。恥ずかしくないのかしら!?)」プルプル

御坂「(うっわーアイツみたい)」

初春「は、はい!」


一方「ケッ、俺がお悩み相談なンてガラでもねェことすンのはこれっきりだからなァ?」

初春「はい! ありがとうございます!」

垣根「(くっは! こいつはマジモンのツンデレだぜぇ。超電磁砲なんて目じゃねぇぞ!)」プルプル

麦野「(あー、なんか逆にムカついてきた)」イライラ

御坂「(……録音完了。このデータ打ち止めにでもあげようかしら)」カチッ

ヒビキアウ ネガイガイマ メザメテクー♪

初春「あ、私です! すいません!」ピッ

初春「もしもし、初春飾利です――って佐天さん!?」


初春「――はい、はい! すぐにいきます!」ピッ

一方「どうだってェ?」

初春「あの! 佐天さんが仲直りしたいから! 第七学区のデパートまで来てって!
   それであの! 行ってきます!」

一方「クケケケ、なァ? 言った通りだろォ?」

御坂「初春さん、頑張ってね!」

初春「はい! その、ありがとうございました!」ダッシュ!


一方「あー、かったるかったぜェ……」ハァ ヤレヤレ

垣根「(ノッリノリだったじゃねぇか! なにこいつ可愛い!)」プルプルプルプル

麦野「(なにがヤレヤレよ。まんざらでもない顔しやがって。殺すぞ第一位)」イライラ

御坂「(初春さん、佐天さんと仲直り出来たらいいなぁ……)」キラキラ

垣根「お、おつかれ第一位。コーヒー注いできてやるよ」プヒュッ

一方「ンだオマエ……気持ち悪い顔しやがって」

垣根「っせぇな。オラ、さっさとカップよこせよ」カチャリ


デパート前

初春「――佐天さぁん!」ダッ

佐天「初春ぅ……その、ごめんなさい!」

初春「私のほうこそごめんなさい! 佐天さんのこと犬以下呼ばわりしちゃって……」

佐天「別にいいよ……だってその通りなんだから。初春は全然悪くないっ!。
   電話に出なかったのも、メール返さなかったのも、ドア開けなかったのも!
   全部、全部私が弱かったから、なんだからぁ!」ボロボロ

初春「佐天さん」

佐天「初春に本当のこと言われて、嫌になって、逃げ出しちゃって!
   いじけて、素直になれなくて! 初春に……初春に迷惑かけちゃって!
   そんな自分が、そんな自分が嫌いになって……!
   ごめんね初春。ほんとうに、ほんとうにごめん!」ボロボロ

初春「佐天さん! きいてください!」


初春「確かに佐天さんは私の言うことを聞いてくれませんでした。
   やめてください、って言ってもやめてくれませんでした!
   それでも私は昨日まで怒らなかったですよね? 何故だかわかりますか?」

佐天「……ひ、んぅぐ」フルフル

初春「佐天さんなら言わなくてもわかってくれるって、信じていたからです!
   確かに佐天さんは自分勝手で向こう見ずで無能力者だけど!
   他の人に優しくできるじゃないですか!
   私が熱で浮かされていたときは近くにいてくれたし、春上さんとも仲良くしてくれた!
   そんな佐天さんなら気づいてくれるって!」

佐天「……でも、でも私は気づかなかった! 初春を傷付けた!」

初春「だからなんだって言うんですか!」


初春「確かに佐天さんは気付きませんでした! そのせいで私は傷つきました!
   でもそんなこと、普通に生きてりゃ何十回何百回とありますよ!
   でも佐天さんのしてくれた良いことは、その何十倍何百倍もあるんです!
   それに比べたらそんなこと!」

佐天「でも、でもぉ……」

初春「でもじゃなぁい! 佐天さんはもっと明るくて! 元気で! 温かくて!
   私は、私はそんな佐天さんが大好きなんです!」

佐天「ういはるぅ……」

初春「だから! だから、元気出して、いつもみたいに、笑ってくださいよぉ……」ボロッ

佐天「初春……。うん、そうだね! そうだよね! 私はこうじゃないと!」

初春「……佐天さん! おかえりなさい!」

佐天「ただいま! ……初春」ニコッ


ファミレス内

初春「ってことがありまして。無事仲直り出来ました!」

一方「ンだこの茶番はァァァ!」

麦野「途中からまったくついていけなくなったわ……」

御坂「うっう……良かったね初春さん、佐天さん」ボロボロ

垣根「んで、そいつがサテンって奴か?」

佐天「あ、どうも佐天涙子です! いやぁご迷惑おかけました!」タハハ

垣根「(ほぉ……なかなかいいおっぱいしてるじゃねーか)」ニヤリ

御坂「(なにこのひとなんでにやけてるのキモイ)」

初春「ほんとありがとうございました! みなさんのおかげです」

一方「ケッ、用が住んだならさっさと帰りな。うっとォしくてたまらねェ」

垣根「ずっとそわそわしてたくぎゃあああ!」

麦野「ほんっと素直じゃないわねぇ」


佐天「で、この人たち誰なの?」

初春「なんか“超能力者相談所(レベル5 カウンセラー)”の方々だそうですよ」

御坂「なんか変な名前つけられてるっ!?」

麦野「あーもううっとぉしい。私は早く帰ってシャワー浴びたいのよ」

垣根「どうもそうはいかないみたいだぞアレ見ろ死にたい」ズーン

一方「勘弁してくれ……」ズズーン

初春「じゃ、じゃあ失礼します!」ソソクサ

佐天「さようなら~!」ブンブン


一方「で、オマエは何なンだ?」

??「実は……」

 
 
         終

 


ひゃっはー終わったぜー
初春の説教シーン恥ずかしかったぜちくしょう

続きは他の人が書いてね!
そろそろ>>1が戻ってくるんじゃないかな?

絹旗来たらむぎのんに殺されるだろjk…
メンバーの誰とも面識が無いってのは流石にまずいし
誰か→メンバー の組み合わせも何となく嫌だぜぇ

つまり 小萌先生→ステイル こそ至高


麦野「え?また外人なわけ?」

一方(……黒人か?)

垣根(……年のわりには、胸が結構熟してるじゃねえか)ジュルリ ニヤニヤ

御坂(……なにコイツ人の胸見てニヤけてりの?キモッ)

ショチトル「……ここが『超能力者なんでもご相談隊』でいいのか?」

麦野「……変な名前にもオビレが付いてるんだけど」
一方「でェ?オマエはなにを相談しに来たンだよ?」

垣根「オイオイ、随分乗り気じゃねえか」

グシャ

一方「でェ?オマエはなにを相談しに来たンだよ?」

御坂「今のは無視する方向でお願い」

ショチトル「……ああ、実はエツァリ……まあ私の師匠なんだが、そ、その男と」






後は任せた

やるなショチトル派
始めを書くことでそれ以外受け付けさせない雰囲気にするとは…!

書いて見たいけど無理

一方「ンだァ?師匠に恋しちまったンですかァオマエは」

ショチトル「し、師匠と言っても2、3歳年上の師匠だぞ」

麦野「どんな師匠よそれ」

垣根(その師匠って奴良いなぁ…いつもこんな胸を見れるとか)

美琴(何だか邪な電波が来てる)


こうですかわかりません

時間があれば書けるのにな

起きたら書くわ
今から寝るから昼ぐらいかな

昼からと言いながら朝から投稿いたしますの


ショチトル「――人生相談があるの」

垣根「わかりました。喜んでお受けしましょう」

御坂「返事はやっ!?」

垣根「(前々回のエロいお姉さんも良かったが、褐色美人もたいへんよろしいな)」

麦野「下心が丸見えなんだよ! 死ね変態野郎!」ゴウッ!

垣根「ぐはぁっ!」

一方「おォっと、盛り上がってるところ悪いが……
   こっから先は番外編だ。本編は一時停止ってなァ!」キリッ


番外編『休憩時間(ブレイクタイム)』

麦野「んんー、疲れたあー」ノビー

垣根「全くだ。……だがまぁ、たまには人助けってやつも悪かねぇな」フッ

一方「オマエら何にもしてねェだろォが!」ゴウッ!

垣根「やっぱり俺だけかぁぁぁぁ!」ゴハッ

御坂「いや、でも本当に疲れたわよ? おもにツッコミにだけど」

一方「確かになァ。……ってわけで、一旦休憩をとりたいと思う」

麦野「一旦って……。もう終わりでいいでしょ」ハァ

一方「オイオイ、なァにイッチャッテンですかァ?
   この世界には、まだまだ悩める子羊はいるだろォが! ちったァ考えやがれ!」

垣根「燃えている……ッ! 一方通行が義務感に燃えてやがるッ!」

麦野「どうやら私が間違っていたようね……。今のあんた、最高にかっこいいよ!」

御坂「なんの茶番だゴラァァァァ!!」ビリビリィ!


一方「……今日はもう解散だが、明日の集合時間を決めておこうと思う」チラッ

御坂「言っとくけど、私学校あるわよ?」

一方「10時にここに集合だァ。遅れたら殺す」

御坂「だから学校あるって言ってんでしょぉが!」ガタン

一方「そォいやオマエ、もう門限過ぎちまってるよなァ」ピポパポピ

御坂「話を聞きなさいよ! って何してんのよ?」

一方「電話だよ電話――っと芳川、オマエ常盤台中学にコネとかあるか?
   ……詳しいことは帰って説明してやる。――……あァそうだ、頼むぞ」ピッ

一方「さて、良く聞け超電磁砲。知り合いの科学者に
   『超電磁砲の能力実験をしたいからお借りします』
   って常盤台に口きいてもらった。もちろん嘘だが、これでオマエは晴れてフリーだ。
   ついでに寮にも口添えさせといたから安心して帰るといい」

御坂「」

垣根「必死だな、第一位」


一方「こンなもンかな。はい、おつかれさまでしたァ」ガタッ

垣根「おーう、おつかれー」ガタッ

麦野「くっはぁ、帰ったらとりあえずシャワー浴びよーっと」ガタッ

御坂「」

御坂「なにこの順応性。私!? もしかして私がおかしいの!?」

御坂「……ってアイツら伝票置いていきやがった! くぅー、なんか悔しい!」ガタッ


店員「ありがとうございましたー」

ドア「ウィーン」

御坂「とりあえず黒子に電話しようかしら」ピポパポピ

トゥルガチャ

御坂「(ワンコール……だと!?)
   あぁ黒子? ……うん、あーごめんね?
   うん、それで――……うん。わかったありがと」ピッ

御坂「本当に口添えしてるって、どんな人脈持ってんのよ……
   くっそー、腹いせにこうしてやる!」カチカチカチ ピッ

御坂「……ふぅ。あー、黒子に迎えに来てもらえばよかったぁ……」


一方通行宅(黄泉川家)

打ち止め「あはははは、これ最高! ってミサカはミサカは高評価!」

黄泉川「くひひ、あんま笑うもんじゃないじゃん打ち止め。くひっ、真剣なんだから」

打ち止め「もう一回! もう一回再生しよ! ってミサカはミサカは催促してみる!」

芳川「ちょっと待ってね、っといくわよ」カチッ

一方『オマエら親友なンだろ?』

一方『ケッ、俺がお悩み相談なンてガラでもねェことすンのはこれっきりだからなァ?』カチッ

打ち止め「あはははは、かっこいいー! ってミサカはミサカは抱腹絶倒!」


黄泉川「それにしても、良かったじゃん」

芳川「何がかしら?」

黄泉川「アイツにも仲良くしてくれる友達が出来たことじゃん!」

芳川「ふふ、そうね」

打ち止め「あの人の気配だ! ってミサカはミサカは玄関へダァッシュ!」ダダダ

黄泉川「打ち止めも元気だし、良いこと尽くしじゃん!」

芳川「ふふ、そうね」


一方「ケッ、ガラにもねェ」ガチャ

打ち止め「おっかえりー!」ダキッ

一方「うォ!?」グラッ


一方「ってェな……。なにすンだクソガキィ!」

打ち止め「だって早くアナタに会いたかったんだもん! ってミサカはミサカは正直者だよ!」

一方「……うぜェ。さっさと離れやがれ」

芳川「そう言って無理に引き剥がさない貴方は本当に優しいわよね」クスッ

一方「だァれが優しいってェ? オラ、早く退きやがれクソガキ」

黄泉川「まぁまぁ落ち着くじゃん一方通行。――親友なンだろ?」キリッ

一方「」

芳川「ケッ、俺がお悩み相談なンてガラでもねェことすンのはこれっきりだからなァ?
   なんて、貴方は本当に優しいわ」クスクス

打ち止め「あははかっこいいー! ってミサカはミサカは誉めてみる!」


一方「オーケーオーケー。お望み通りぶち殺してやンよォォォ!!」カチッ

打ち止め「おっと危ない、ってミサカはミサカは小悪魔仕様!」

一方「あはやかよかなまならやらかや!?」ウベベベベベ!?

黄泉川「そこらへんにしといてやるじゃん、打ち止め。――親友なンだろ?」クヒヒ

打ち止め「ケッ、俺がお悩み相談なンてガラでもねェことすンのはこれっきりだからなァ?
     ってミサカはミサカはテンドンはギャグの基本!」

芳川「ほんと、我が家はいつも平和ね」クスクス

黄泉川「お前の家じゃないじゃんよ」パシッ


時間は少し戻り、帰り道

麦野「……なぁ垣根。アンタの能力で私を家まで飛ばせないかしら?」テクテク

垣根「やろうと思えば出来るだろうが、今は無理」テクテク

麦野「なんで?」ピタリ

垣根「寒さと疲労で演算狂いそう。まぁ99,9%失敗しねぇけどな」ハッ

麦野「ケッ、使えねぇ」ゲシッ

垣根「蹴んなって。かわりにほら、声真似してやるよ」アーアー

麦野「あー、今はそんな気分じゃないのよね」テクテク

垣根「ふーん。――オイ第四位、あそこに愛しの浜面君が見えるぞ」

麦野「んぁ? おーマジだ」


麦野「おーい、浜面ぁー!」

浜面「? ……!」タッタッタ

垣根「ほー、走ってきてるな。しっかり調教し痛っ、だから蹴んなって!」

浜面「よー麦野。迎えに来たぜ……って浮気!?」ガーン

麦野「ちげぇよ馬鹿面。殺すぞ」ビーム

浜面「うぉっと、あぶねぇ!? 俺マジでいつか死ぬよ!?」ヒョエエエ

垣根「あーチンピラ。俺はアレだ、麦野の友達みたいなもんだからよ。
   余計な心配はしなくていいぞー」

麦野「誰が友達だ、誰が! アンタとお友達になったつもりはないわよ!」ゲシッ

垣根「っぶねぇなぁ。……まぁいいか、じゃあなお二人さん」バサバサ

浜面「行っちまったな。……というか何だアレ? 翼?」

麦野「ただのクソメルヘンな変態野郎よ。いいから、さっさと帰るわよ」テクテク

浜面「オイ待てって!」タッタッ


麦野「ねー、浜面ぁ」テクテク

浜面「なんだ?」テクテク

麦野「今日さぁ、私の家泊まってかない?」

浜面「ぶふっ!? どどどうしたんだ急に!」

麦野「どうせ予定なんて無いでしょ?
   さっきまでずっとワイワイしてたからさ、今から一人になるのは寂しいのよね」

浜面「(やだなにこの娘超可愛い)」

麦野「ダメ、かな?」

浜面「ダメじゃな」

麦野「嘘だバーカ」

浜面「い。……って、は?」

麦野「だから、嘘だって。もしかして期待させちゃったかにゃーん?」

浜面「くぅっ、ちくしょぉぉぉぉぉぉ!!!!」


垣根「あんなこといいな。できたらいいな」

垣根「あんな夢、こんな夢、いっぱいあーるっけどー」

垣根「みんなみんなみんなぁ。叶えてくれる、垣根の能力(チカラ)で叶えてくっれっるー」

垣根「空を自由に飛びたいなぁ。はい! “未元物質”ァ!
   ……っと、アレなんだ?」

ブオォォゥゥゥ――

垣根「なんだ、ただの猛スピードの自動車か。……ってオイオイ、信号赤だぞぉ?」

ゥゥゥゥゥウウウウ――

垣根「うっは。しかも運悪く親子が横断してやがるぜ。
   あひゃひゃ。コレは確実に即死コースだな」

垣根「まぁ、俺には関係ないけどぉ」


――ドゴンッ!
 


垣根「……とまぁ昔の俺なら言ってただろうな」ファサファサ

子供「――ん、んぅ?」パチッ

垣根「運が良かったなガキンチョ。ちょっと待て、今下ろしてやっから」ストン

子供「――天使だ。天使様だっ!」

垣根「ほぉ、天使か。それも悪かねぇが、俺は天使なんてガラじゃねぇ……。
   ただ偶然通りがかったメルヘン野郎だよ」

母「あ、あの! 本当にありがとうございました!」

垣根「いいっていいって」

子供「天使様、助けてくれてありがとう!」

垣根「……これだけは覚えとけ。

    “俺の未元物質に常識は通用しねぇ”
                         」
 


垣根「じゃあな!」ファッサファッサ


子供「天使様行っちゃったね……」

母「……そうね。でもいいこにしてたらいつかまた会えるわよ」

子供「うん! そしたら今度は僕が助けてあげるんだ!」

母「天使様を?」

子供「んーん、お母さんを助けるの!」

母「あらあら嬉しいこと言ってくれるわね。この子は本当に」クスクス

子供「えへへー」

母「それで、あの台詞を言うの?」

子供「いや、正直アレはないわ(笑)」

母「だよね(笑)」

子供・母「『俺の未元物質に常識は通用しねぇ』キリッ」


翌日 9:30 ファミレス内

一方「おはよォ超電磁砲。昨日はよくもやってくれたなァ……」クケケケ

御坂「ず、随分早いわねぇ。どうしたの?」

一方「オマエは早く来るってわかってたからよォ、お礼参りにわざわざ早く来てやったぜェ?」

御坂「何のことかしらぁ……?」アセアセ

一方「とぼけてンじゃねェぞ三下ァ! オマエの命で償わせてやるよォ!」クケケケケケ

垣根「店内で暴れてんじゃねーよ! 子供かテメェは!」ゴウッ!

一方「ケケッ、随分到着が早いじゃねェかド三下」キュイーン

垣根「テメェに言われたくねぇな早漏野郎。どうした? 楽しみで眠れなかったのか?」

一方「ハッ、勝手に言ってろ雑魚が」

垣根「クケケ、少なくとも天使様に吐くような台詞じゃねぇなあオイ」


一方「……天使だァ?」

御坂「……天使様?」

垣根「……」

一方「ギャハハハハハハハ! なンだコイツやべェ! 急に天使とか! ギャハハハハッ!」

御坂「あはははははっ! 天使様? ないない絶対ない! あはははははっ!」

麦野「あひゃひゃひゃひゃひゃ! 垣根が天使とかマジウケルゥ! キメェ死ねうひひひひひっ!」

垣根「んだとこらテメェら! ぶち殺すぞオラァ!」

垣根「つか第四位はいつの間に来てたんだよ!」

麦野「あひゃ? クケケ、少なくとも天使様に云々ってとこからかにゃーん?」

垣根「おぉう。早くもなく遅くもなく適度な時間だな」


御坂「あはははっ! ひぃー、おかしい! 天使様は無いわぁ!」

一方「……ふぐっ、くひひっ。あァーお礼参りとかもういい、しンどいわ」

垣根「笑いすぎだろぉぉ! オーケー、ぶち殺してやるよっ!」ファサッ

麦野「残念だけど時間切れみたいよ」チョイチョイ

一方「ンあ?」

御坂「ああ、忘れてた」

麦野「ごめんねー、天使様(笑)のせいでさ。
   それで、何の用だって?」

ショチトル「実は……」


      番外編 終
 


おしまいっ!
俺にショチトルは扱えなかったのでまさかの番外編
いい話にしようとしたせいで全体的に話が弱かったかもしれん

書き出しの部分は番外編に入るための繋ぎみたいなものだから
次に書くときは無視してくれていいです
むぎのん可愛いよむぎのん

あけおめー
まだこのスレあるとかwww
じゃあ今日も何か書く

一方「チッ……オマエら。今日も全員集まりやがったな。揃いも揃って暇人なんですかァ?」

麦野「人のこと言えんのか白髪。アンタ真っ先に来てコーヒー頼んでたくせに」

御坂「実はこの集まりそんなに嫌いじゃないでしょ」

一方「うるせェよクソったれがァ。オマエらが下手な真似して俺まで不愉快な視線向けられンのは腹立つだろォが」

垣根「このツンデレめ☆そんなに俺達と遊びたいのかぁ?
    分かってる分かってる。みなまで言うな。お前が素直に『一緒に遊んでくださいお願いしますイケメルヘンの垣根さんオマエがナンバーワンだ』
    って言えたらドリンクバー係りくらいには使ってやんよ?」

一方「よく口が回るようになったもンだなクソメルヘン。
    冗談は顔だけにしろよゴミクズ」 ゴバァッ

垣根「ふっ! さすがに俺もそう何度も食らったりしねぇ」 カキンッ

麦野「やめろファミレス壊れんだろ。この服買ったばっかなんだからシミ一つでも着けたら×××の皮剥ぐ」

一方「……。チッ、命拾いしたな」

垣根「……テメェもな。×××の皮はさすがにヤベェ」

御坂「帰ろうかな」

??「おい、お前ら」

一方「あン?」

削板軍覇「お前達に折り入って頼みがある」

一方「……」

垣根「……」

麦野「……」

御坂「……」

削板「おい。どうした?」

麦野「誰こいつ? えらく馴れ馴れしく入ってきたけど、誰か顔見知り?」

御坂「どこの学校の番長よ。時代錯誤も甚だしいわ」

一方「いい加減にしろよクソメルヘン。オマエはつるンでる奴まで常識が通用しねェのか? あァ?」

垣根「さすがに違ぇよ。あんなダセェTシャツ着た奴と友達んなった覚えねぇな」

削板「酷い言われようだな。オレは削板軍覇。第七位のレベル5だ」

垣根「おいやめろ。レベル5が変態ばっかだと思われんだろ。常識人の俺が困る」

麦野「ああ、ナンバーセブンだっけ? 何か用?」

御坂「初めて見るわ……。でもその恰好は何のコスプレ?」

一方「自覚がねェなら言ってやるが、出る作品間違ってンぞ」

垣根「おい、無視は俺でも傷つくんだぞ」

削板「いや、お前達が人間関係の相談に乗ってくれるって噂を聞いてな。
    自力で解決できねぇ根性無しのオレを笑うならいくらでも笑ってくれ。
    だが、力を貸してほしい」

麦野「いいわよ」

削板「そこを何とか……何?」

麦野「だから良いって言ってんの。もう何度もやってるし、いいから座れば?」

御坂「そうそう。さっさと解決しちゃいましょ」

一方「だな、おィクソメルヘン、コーヒー持って来いよ」

垣根「あいよ。先に言っとくけどドリンバーは自分で払えよな」

削板「お前ら……」

一方「何なンですかァその視線は。暑苦しいンだよ、今度はスポ根よろしく男泣きでもする気かァ?」

削板「いや、意外だった。レベル5はどいつもこいつも非常識極まりねぇ根性無しの性格破綻者だって聞いてたからな」

一方「よォし、喧嘩売りに来たってのは分かった」

麦野「表出ろよ番長、タイマン張るってのがアンタ好みかしら?」

御坂「まあまあ落ち着いて。大体あってるじゃない」

垣根「言っとくけどお前も入ってんぞ超電磁砲」

御坂「上ッ等じゃないっ! 覚悟できてんでしょうねぇ!」

削板「だけどやっぱ自分で会ってみるもんだな。お前ら、良い奴だ」

一同「……」

一方「チッ……何だ、さっさと話せよクソったれが」

麦野「調子狂うわねったく。下らない用事だったらブチ殺すわよ」

削板「助かる」

御坂「人間関係で悩んでるって言ってたわよね?」

削板「ああ、女々しいことだってのは分かる。が、こればっかりはオレにもどうしようもねぇことなんだ」

垣根「何でも根性で解決してきたみたいな面してるくせに意外だな」

削板「よくわかるな」

垣根「見りゃ分かるよ」

削板「自分でも訳が分からない。こんなもやもやとしたことは初めてなんだ」

麦野「アンタみたいなのが何を悩むのかすっげぇ興味出てきたわ」

御坂「確かに。とか言って恋の悩みだったりして」

削板「!」

麦野「まっさかー! 告白なんてそれこそ根性じゃない! それができねぇなんて根性無さすぎんだろ! ギャハハハハッ!」

削板「……」

一方「おいおい……」

御坂「え、マ、マジ?」

麦野「え、えーと……それは……そうなの?」

削板「…………ああ」

垣根「ギャハハハハハッ! マジかよ! 冗談だろ脳筋! その面で恋愛事悩むのかよ!
    面っ白ぇこと言うな! お前には根性があるだろ根性根性!」

削板「ああ……その通りだ……」 プルプルプルプル…

一方「拳握り過ぎて血出てンぞ」

麦野「人が真剣に悩んでんのに笑い飛ばすとは性根まで腐ってやがんな」

垣根「お前だって笑ってただろ」

一方「まあゴミクズはほっといて話してみろ。下らねェと笑い飛ばすのはそれからでもできンだろ」

削板「すまねぇ。実は……」

それは1週間程前。ある雨の日の休日だった。

削板「根性!根性! うぉおおおおお!!!」 ダダダダダダダダダ!

オレが日課の全学区周遊マラソンでこの第七学区を走っていた時のことだ。

削板(なかなかの大雨だ……だが天候なんざを理由にトレーニングを中止することは根性無しのすることだ) ハッハッハッ

その時、あの子はオレの前に現れたんだ。

??「……ふう。服が濡れちゃった……。少し雨宿りしよう」

シャッターの降りた小さな店の軒下。
あの子は鮮烈な赤と白の巫女服を身に纏い、真っ黒な長い黒髪に水滴を滴らせて雨宿りをしているようだった。

削板(そろそろ暗くなるしスキルアウトの根性無し共が出てくるかも知れねぇな。
    もう少し人気の多いところに行くよう注意したほうがいいか……?)

女の一人歩きは日没後は危険だ。
俺は何の気無くあの子に近づいた。

削板「なあ。もう暗くなる。そんなところにいると変なのが出てくるかも知れね……なっ!」

??「あの。どうかした……?」

近づいて、俺は見てしまったんだ。
あの子の雨に濡れた真っ白い着物から透けて見えるピンク色の下……下……

麦野「ああ、濡れて透けブラしてたのね」

御坂「白い服は濡れると困るのよね……」

削板「言うな! そんな軟弱なもん根性で忘れようとしているところだったのに」

垣根「なるほど。雨の日にラッキースケベがあったわけだな。それで?」

削板「オレはあまりのことに逃げ出しちまった。
    何て根性のねぇ話だ……」

一方「そォかよ。それで?」

削板「おう」

一方「あン?」

麦野「ちょっとちょっと……まさかそれで終わりってんじゃないでしょうねぇ」

削板「何がだ。終わったぞ」

麦野「こ……いつ……!」 ビキビキッ

御坂「麦野さん落ち着いて! 気持ちは分かるわ! 
    人のこと言えないけど私もちょっとイラッと来たもの!」

削板「ここまで言えばわかると思うが。その日からオレはあの子のことが頭から離れねぇんだ。
    それを忘れようと窓の無いビルを登ったり、溶鉱炉の傍で汗を流したりもした……だが、駄目なんだ!」

垣根「そんなにブラが良かったのか。確かに透けてるのってエロいよな」

削板「やめろっ! そんな男らしくねぇ単語を言うんじゃねぇ!」

麦野「っつか何、アンタそれブラ見て記憶に残っただけじゃん。
    アンタはこれからどうしたいのよ?」

削板「出来ればあの子にその時のことを謝りたい。そして……」

一方「謝られる方が困ると思うけどなァ……ンで?」

削板「で、出来れば……」

一方「おォ」

削板「文通をするくらいの仲にはなりたい」

麦野「ブフォッ!」

一方「どっから突っ込みゃ良いンだ……」

垣根「やめようぜ不毛だ。それくらいなら何とかなりそうだし」

麦野「そうね。さすがにその程度なら」

削板「ほ、本当か!?」

垣根「ああ、俺達に任せておけよ。同じレベル5同士。もう仲間みたいなもんじゃねぇか」 ニコッ

削板「お前っ!」

麦野「そうね。仲間が困っていたら助けあうのは当然だわ。それを根性無しだなんて言わないわよね?」 ニコッ

削板「お前らぁぁぁああああ!!!!」 ウォォオオオオ

御坂「あんな真っ黒な笑顔ないわよね……」 ヒソヒソ

一方「このテのアレはアイツらの一番のカモだからな……オモチャにされンぞ。ま、どうでもいいが」 ボソッ

削板「お前ら良い奴だなぁぁああああ!!!!!!!」

垣根「当然だろ兄弟」 ニヘラッ

麦野「仲間じゃない」 ニヘラッ

一方「ンで。どういう作戦で行く? まァこンなもン女共を間に挟めばどうにでも……」

麦野「ここはいい作戦があるわっ!」 ズィッ

削板「本当か! さすが第四位だ。頭の回転も速いな」

垣根「ああ、そいつは妙案だな麦野」

一方「まだ何も言ってねェぞ」

御坂「まあ悪ノリが過ぎたら止めればいいでしょ……。で、作戦って何、麦野さん」

麦野「まず。……ププッ…一位と二位がスキルアウトに扮してその子に近づく」

削板「何!」

一方「あァ。もういいわ。却k」

垣根「おお! 何だ何だ! ククッ…で、どうすんだって……ププッ?」

麦野「んでね。スキルアウトのフリした二人がその子に絡むのよ!」 クスクス

削板「何ィッ! あの子に害が及ぶようなことは許すわけにはいかねぇなぁっ!!」

御坂「悪ノリ始まってるわよ。止めなくていいの?」

一方「いいンじゃねェの? 気の済むようにやらせろ。これに絡むだけでこっちの格が落ちそォだ」

御坂(あんたもその作戦に組み込まれようとしてんだけど)

麦野「まあ落ち着きなさいよ。そしたら、当然その子は困った状況に陥るわけ。
    そこにヒーローのように颯爽と登場するアンタ。スキルアウトの二人をちぎっては投げちぎっては投げの大活躍で、
    全てが終わるころにはアンタに心奪われているはずよ!」

削板「お前……天才か……。
    これがレベル5……恐ろしいぜ学園都市……完璧過ぎて小さな穴一つ見つからねぇすげぇ作戦だ……」

垣根「~~~~!!~~~~!!!!」 バンバンバンバン!

一方「面白ェのは分かったから静かにしろクソメルヘン。ウゼェったらねェ……」

削板「だがあの子を騙すような真似をするのは果たして許されるのか……?
    男なら正面切って正々堂々と……」

麦野「甘いわね。男のアンタはそれでいいかも知れない。だけど女かりゃすりゃ突然目の前に現れた白ランの時代錯誤な男に 
    『この前お前のブラジャー透けてんの見ちゃった! ごめんちゃい』なんて言われてどう思う?
    気持ち悪くてノイローゼにでもなってしまうかもしれないわ」

削板「それは……だが……それはオレの根性で……」

麦野「女心は根性だけでは動かないことを知りなさい。
    そんなだからアンタ、童貞なのよ」

削板「ッッッッッ!!!!」

垣根「今のは効くわ……俺だったら一週間は立ち直れねぇ……」

一方「コーヒー飲ンでるから終わったら教えてくれ」

御坂「私もジュースおかわり」

削板「……そうか……そうだったのか……」

麦野「大丈夫よ。私に任せなさい。こんな面白……コホン、過酷な状況に一人で立ち向かうなんて正気の沙汰じゃないわ」

垣根(過酷にしてんのはお前だけどな)

削板「お前の作戦に従えば……あの子はオレと手紙を……」

麦野「ええ。手紙どころか、手も繋いでくれるかもしれないわ」

削板「」

一方(哀れな奴……)

麦野「まあアンタが嫌だってんなら別にいいけどね。
    気持ち悪い根性無しのレッテル貼られてナメクジのように生きていきなさい。
    女のために敢て己の主義を捨てるのも、それはそれで男らしいと私は思うけどねぇ」

削板「…………そうか……そうだったんだな……。分かった。お前の作戦に乗ろう」

麦野「プッ……共に頑張りましょう!」 ガシッ

削板「オレはこんな仲間想いな奴初めてだ。ありがとう!」 ガシッ

―――――


麦野「ここがその女の子の通学路なの?」

削板「間違い無い。あれから何度かこの道であの子の姿を見ている」

垣根「ってことは見に来てんじゃねぇか。立派なストーカー予備軍だなおい」

一方「くだらねェ……何で俺がこンな下らねェ真似を……」

御坂「だから止めればっつったのに」

一方「うるせェ……あんなクソみたいな輪の中に入るのは死ンでもごめンだったンだよ」

御坂「分かるけど」

垣根「にしても俺達がスキルアウト役とはねぇ。正直自信ねぇなぁ。ほら、俺って上品なオーラ出てるじゃん?
    下衆っぽい役ってこの溢れんばかりの大物オーラが邪魔しちまうのよねー」

一方「安心しろ。どっからどう見ても間抜け面だマヌケ」

削板「すまねぇ。オレのためにそんな根性無しの役をやらせちまうなんて……終わったらいくらでも殴ってくれ!」

垣根「いや……その……」

一方「オマエは殴られた方がちょっとはマシな面になるンじゃねェか」

垣根「うるせぇよ! 俺がイケメンキャラだってこと忘れてんじゃねぇぞ虚弱体質」

麦野「はーい、お喋りしない。スタンバイスタンバイ」 パンパン

一方「チッ」

垣根「クソッ」

削板「じゃあオレは物陰に隠れてる。……くっ、隠れるだと……なんて根性のねぇ真似だ」

麦野「耐えなさい。耐えればあの子のおっぱい揉み放題の関係になれるかも」

削板「うぉおお!! やめろぉおおお!! オレはそんな破廉恥な関係を望んでなどいなぁぁぁああい!!!」

麦野「プッ……クスクスクス」

御坂「可哀想になってきたわ……あっ、あそこ! 来たんじゃない!?」

姫神「…………」 スタスタスタ


麦野「あら、なかなか可愛いじゃない。見る目だけは悪くなかったみたいね。地味だけど」

御坂「どっかで見たことあるような……まいいわ。ほら、行って行って」

一方「チッ! 今回限りだ……」 タタタタ…

垣根「やる気出ねぇなぁ。棒読みだったらごめんなー」 テクテクテク


姫神「…………」 スタスタスタ

垣根「オラァッ! 姉ちゃん可愛い顔してどこ行くのぉ?」

姫神「!」

一方「ちょろっと俺達にツラァ貸してもらえませンかァ? 断るって言っても無理に連れていくけどなァ!」

垣根「ヒャッハァ! さすがだぜ相棒ぅっ! へっへっへっ! なかなかいい体してるじゃねぇかよ!
    こいつぁ上玉だぜぇっ!」

一方「大人しくしてりゃァ危害は加えねェ。もっとも、家には当分帰れねェけどなァ!!」

垣根「ヒャハハハハハハハハハッッッ!!」

一方「クククカカカカカカギャハハハハハハハハッッッ!」

麦野「ノリノリ過ぎて引くわ」

御坂「第一位のこんな姿を見たら当麻のやつはどう思うんだろう……」


姫神「だ……誰か……」

一方「クククク……」

垣根「へっへっへっー」


麦野「まあでも一応上手く行ってるわ。よし、七位。あとはしっかり……」

御坂「今すっごい速度で走ってったわよ」


削板「そこまでだ根性無し共がぁぁっっ!!」

一方「な、何だオマエはァっ!」

垣根「へっ、やるってのかよ。かっこいいねぇ。でもこっちゃ二人いるんだぜぇ。
    勝てると思ってんのかよばーか」


麦野「垣根がひどい」

御坂「あいつ絶対性に合ってるよね……」

削板「男二人で女の子を襲うなんて男らしくねぇ真似。オレが見逃すとでも思ってんのか」

垣根「ヒャッハー! イキがってんじゃねえぞクソがぁっ! 相棒! やっちまおうぜぇっ!」 バサァッ!

一方「後悔させてやンよォっ!」 ゴバァッ!

姫神「あ、危ない……!」


麦野「しかもあいつら本気だし……大人げねぇ……」

御坂「負けず嫌いなのね……」



削板「ああ、仕方ねぇ。その根性! 叩き治してやるぁぁぁああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 ドーン

垣根「ウボァッ!」

一方「グフォァッ!」


麦野「何あの攻撃……あの二人が星になったわよ……」

御坂「レベル5の順位変動起こしかねないこと平気でするの止めて欲しいわね」

麦野「けどまあ一応作戦通り。さ、七位。しっかりやんなよ……」 ドキドキ

御坂「な、なんかドキドキするわねこういうの」 ドキドキ


削板「怪我はねぇか?」

姫神「う、うん……。あの。ありがとう……」

削板「ああ。それならよかった」

姫神「あの……お礼をしたいから、名前を……」


麦野「おお! こんなに上手くいくとはね!」

御坂「思ってなかったでしょうね……ええ、そうでしょうね……」


削板「オレが誰かなんてどうだっていい」

姫神「え……」

麦野御坂「「は??」」


削板「気をつけて学校行けよ。じゃあな」


麦野御坂「あのアホォォオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!」

猿食らってた
ちょっと休憩

ふぁみれす!

麦野「で? 何であんなふざけた真似したのか5秒以内で答えなさい。
    さんにーいちどばーん!」 ビシュゥゥウウウ!

削板「数え方はともかくせめて5からカウントしてくれないか。
    ……何と言えばいいのか、ついいつものクセで……」

麦野「ああ? んでテメェはもうちょっとで連絡先くらい聞けたかもしれねぇチャンスを棒に振ったっての?
    ビビッて逃げただけなんじゃねぇのか? あァん? それでもキンタマついてんのかよええゴラァッ!?」

削板「面目ねぇ。お前の怒りはもっともだ。好きなだけ詰ってくれ」

麦野「ぐ……ぎがぐ……ぐぬぬ……!」

御坂「珍しく麦野さんが押されてるわね」 ヒソヒソ

垣根「素直な人間に弱ぇんだろ。自分が性格歪んでるかr」 ヒソヒソ

ビシュゥゥゥゥウウウウウウウウウウ!!

麦野「聞こえてんだよクソ虫がぁっ!」

垣根「怖ぇ……ってか俺らキレていいよね? いいよね?」

一方「やめとけ。もう思い出したくもねェな。あンな真似二度とごめンだ……」

削板「それにやっぱりあの子を騙すような真似して知り合いになんてなりたくねぇ。
    正々堂々と真正面から打って出るべきだ」

垣根「気づくのが一時間ばかし遅ぇよ」

麦野「あーもうだる。なんかどうでもよくなっちゃった。
    あとアンタ達でどうにかしてよ。アホくさ」

御坂「気持ちは分かるけど途中で投げ出すのはよくないわよ」

麦野「うぜぇっつのそういうの。まあでも結果くらいは見たいわね。
    どうすんの?」

垣根「最初モヤシが言った通り、こんなもんどうにでもなるだろ。
    学校帰りもう一回待ち伏せして声かけようぜ」

削板「待ち伏せか……」

垣根「言い方に引っかかってんのか? 細かいこと気にするほうが男らしくねぇな。
    テメェの言う正々堂々と、真正面から話してくりゃいいんじゃねぇの?」

麦野「そうねぇ。あーめんどくせぇ……。
    アンタ何て告白するか考えてんでしょうね?」

削板「告白? 何でそんなことを。オレはあの子と知り合いになれればそれでいいんだ」

麦野「あァ?」 ギロッ

削板「す、すまん……え、何が駄目なんだ」

御坂「あの人のこと好きなんじゃないの?」

削板「好き……? もちろん嫌いじゃないが、そんなもんいきなり言い出されても向こうは困るだろ。
    まずは友達から仲良くなっていったほうがいいと思うけどな」

一方「ムカツクくらいマトモな意見だな」

垣根「もう好きにしろ。っつかマジで文通申し込むのか?」

麦野「アンタ携帯持ってないの?」

削板「何言ってんだ。持ってるに決まってんだろ」

麦野「あー何か血が見たくなってきちゃった★」 ゴゴゴゴゴ…

御坂「麦野さん! ストップ! ストップ!」 ガシッ

垣根「しゃぁねえ。確かに最初からこいつの目的はラッキースケベを謝ってちょっと仲良くなりたいくらいもんだしな。
    俺達ゃ事務的にそれを遂行するとしようじゃねぇか」

御坂「そうね。私達があれこれあーしろこーしろ言うことでもないし」

一方「だから始めっから言ってんだろォがよォ……クソったれが。
    オラ、四位。オマエもそれでいいだろ?」

麦野「何でもいい。一刻も早くこいつを視界から消したい。不愉快だから」

垣根「おお、女王様がご立腹だぜ。破裂する前にケリ着けるとしようか。
    七位。お前も今回は腹括れよな。ただでさえあの子の前で不審な行動してんだ、
    そろそろ男らしくねぇ奴だと思われても仕方ねぇぞ」

削板「すまねぇ。恩に着る。そして任せてくれ。
    オレも男だ、根性据えてあの子に話してみる」

垣根「オッケー決まりだ。
    じゃあ明日にでもあの子の学校に行くとしようじゃねぇか」

よくじつ! とあるこうこう!

垣根「よぉし。全員揃ったか?」

麦野「まだ御坂が来てないわよ」

一方「学校だろ。つゥかあいつ以外全員不登校とはなァ。腐ってやがる」

垣根「俺はちゃんと通ってる。早退してきただけだ。お前と違って友達いるんですぅ」

一方「あァそォかよ。七位はどうした?」

麦野「あっち」 クィッ

削板「コォォォォオオオ……」

垣根「何か息荒いぞ」

一方「気でも溜めてんのかァ?」

麦野「緊張してんだろ。触れてやんな。っつか触れたくない」

御坂「ごっめーん! 遅れちゃった!」

垣根「おせーぞ」

御坂「あんた達が早すぎんのよ! ……あれ、この学校……」

垣根「なんだ。知ってんのか?」

御坂「うん。だってここ……」

上条「あれ、御坂、お前何やってんだ?」

御坂「あ……」

垣根「あ、こいつアレじゃん。お前の彼氏の」

御坂「う、うん……」

一方「三下ァ……」

上条「ゲッ……一方通行! なんでここに……」

姫神「上条くん。知り合い?」

削板「ッッ!!」 ドキーンッ!

御坂「ちょ、ちょっとこの子……あんたの何なのよ!」

垣根「……」 ニヤニヤ

麦野「……」 ニヤニヤ

上条「何って、クラスメイトの姫神だけど」

御坂「クラスメイト……?」

上条「ああ。ってかぞろぞろ何なんだ? まあ上条さんは今からスーパーの特売に向かうのでお先に失礼しますよっと。
    じゃあな姫神、また明日」

姫神「あ。うん。またね……あれ」

削板「……」

上条「ん?」

一同「……」 ドキドキ…

削板「よ、よぉ」

姫神「あ。あの時の……」

削板「お前、姫神っていうのか」

姫神「う、うん。あ。昨日はどうもありが」

削板「姫神ッッッ!!!」

姫神「!」 ビクッ!

一同「……ゴクリ」

削板「スゥ……


    姫神ィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!

    お前が好きだァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!

    お前が欲しいィィィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!」


一方「」

垣根「」

御坂「」

麦野「」

上条「」

姫神「え……?」 カァァ…

一方(こいつ何言ってンだ……?)

垣根(そりゃ駄目だろ……)

麦野(テンパって叫ぶなんて……終わったわね)

姫神「あの……。え……。ど。どういう……」

削板「……はぁ……はぁ……細かいことはもういい。お前に会って色々言いたいこともあったが、
    それよりももっと大事なことがあるって気づいちまった」

上条「な、なぁ御坂。この人どうしちまったんだ? 上条さんには何が何やら……」 ドキドキドキ

御坂「しっ……! ま、待って今いいとこだから!」 ドキドキ…

姫神「えっと……。私はどうすればいいの?」 ドキドキドキ…

削板「言葉通りの意味だ。お前の好きに解釈してくれて構わねぇ」

姫神「そ、それって……つまり……」

削板「ああ」

麦野(いやいやいや……こいつ勢いだけで何も考えてねぇ……)

垣根(さすがにその告白はねぇよな……)

姫神「その……。私。こんなこと言われたの初めてだから……どうしていいかわからない」

垣根(ですよねー)

削板「俺と、手紙を交換してくれないか」

姫神「はい……えっ?」

削板「お前のことをもっと知りたいんだ。そして……オレのことを知ってほしい」

麦野「……ん?」

姫神「えと……じゃあ。お友達から」

垣根「え……」

一方「なンだと……?」

削板「ほ、本当か!」

姫神「うん……こんな告白。初めて……まるでヒロインになった気分」

削板「お、おお! うぉおおおおおおお! やった! やったぞお前達!」

麦野「ええ……よかったわね」 ゴゴゴゴゴゴ

垣根「手間かけさせやがって」 ゴゴゴゴゴゴ

削板「ん? ど、どうしたんだ。そんな怖い顔して。お前達のおかげで姫神と知り合いになれたぞ!」

一方「あァ全くめでてェなァ。クソがァ……目的も達成したことだしよォ。これで心置きなく逝けンだろォがァ!!!」 ゴバァッ!

削板「なっ! うぐぉおおおおおおおおおおおおお!!」 

上条「な、何なんですかこれは一体……」

御坂「知らないわよ。私も全然着いていけてないんだからさ……」

麦野「オラオラオラッ! 愉快にケツ振って逃げて見せろォォッッ!
    くだらねぇ茶番に付き合わせやがって! 時間返せ暑苦しいんだよボケガァァッ!」 ビシュゥゥゥ

垣根「ああムカついたムカついた。さすがに温厚な俺でもプッツンとトサカに来たぜぇ。
    クソと一緒に埋めてやる」 バサァッ

姫神「これがヒロイン……。キャラの頂点。うん。悪くない」 キラキラキラ

削板「うぉおおおお!!!! 何でだぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

ふぁみれす!

削板「まあ何だ。色々あったがお前たちのおかげで上手くいった、ありがとうな」 ボロッ

一方「あァ、二度と来ンなよ」

垣根「結果オーライじゃ絶対に納得できねぇな」

麦野「あんだけボコボコにしてやったのに何でそんなケロッとしてんだよ。
    ……んで? その後どんな感じ?」

削板「最近交換日記を始めた」

垣根「ブフッ! なんだよそれ……ちょっと面白ぇじゃねえかよ」

御坂「普通に楽しそうよね」

垣根「いやそれはない」

麦野「ないない」

一方「ねェな」

御坂「何でよ!」

削板「ははははっ! 何だかんだ言って、お前ら良い奴だよな」

一方「あン?」

削板「くだらねぇと言いながらも最後まで付き合ってくれたじゃねぇか。
    オレは嬉しかったぞ。この恩は忘れねぇ。オレの力が必要な時はいつでも言ってくれ、協力する」

麦野「余計な心配ね。アンタはあの子を大事にすることだけ考えてなさい」

御坂「今回も何とか一件落着ね」

垣根「だな。辛い目にあわされたが……」

一方「言うな。一生の不覚ってやつだ……」

麦野「いやアンタらああいうの向いてるって」

御坂「ね。迫真の演技だったわよ」

削板「それじゃ、俺は帰る。お前らの根性見せてもらったぞ。
    次の奴を助けてやってくれ」

麦野「ええ、次は誰かしらね」

垣根「どんどん名前が売れてくな……」

御坂「ほら、誰か来たんじゃない?」

一方「チッ……仕方ねェ。ンで、オマエは何の用だ?」

軍覇ルート
―GOOD END―

姫神「え……。私の出番これだけ……?」

おわた!
次誰か最後にショチトル頼むわ! それじゃおやすみ!

残ってたら書くかも!
でもショチトルが見たい!

これイカやマルちゃんの人なんだよね!? 違う?
誰かこのお方のまとめを作ってくれんものかな…

容量足りるか分かんないけど最後に書く

>>877
製速でしか書いたことないから違いますよー。

垣根「ふぁ~……あー、最近ちょっと悩み相談の件数減ってきたな」

一方「くだらねェことに付き合わされなくなっていいことじゃねェか」

麦野「とか言ってちゃんとここで待機してるなんて、アンタも可愛いとこあるわね」

一方「頭沸いてンのかよ四位。俺はコーヒーが飲みてェだけだボケ」

麦野「ふぅん」 ニヤニヤ

垣根「一方通行はツンデレだなぁ」

一方「オマエらにデレた覚えは一切ねェな」

御坂「あ、見て。誰かこっち来るわよ」

??「おい。貴様達が人間関係の悩み相談に乗ってくれるという奴らか?」

麦野「あら外人さん。あの露出狂と言い、日本語が上手ね」

??「そうでもない。日本語は苦手だ」

垣根「こっちはガキだがな。で、何の用だ?」


ショチトル「私はショチトル。お前達に相談があって来た」

一方「あン? オマエどっかで見たことあるような……」

ショチトル「……確かに……ん、そっちの貴様も」

美琴「ああ、久しぶりね」

麦野「何だ知り合いかよ。じゃあ今回もサクッと終わらせちゃいましょ」

垣根「とりあえず何か頼むか。すんませーん、店員さーん」

店員「はい。お待たせしましたご注文は?」

垣根「ドリンクバー一つと山盛りポテトフライ」

店員「かしこまr……ん?」 ガタガタッ

ショチトル「ん? 何か?」

店員「し、失礼しました。ドリンクバーお一つですね。グラスはあちらにありますのでご自由にどうぞ」

御坂「はーい。何飲む?」

ショチトル「オレンジジュースがいい」

店員(な……何故ショチトルがここに……それに何で御坂さん達のところへ……)

店長「おーい、江津君。あっちのテーブル片付けてもらっていいかな?」

店員(江津=エツァリ)「は、はい店長!」(き、気になりますね……)

垣根「んで、ショチトルちゃんだっけ? 相談ってのは何だ?」

ショチトル「ゴクゴクゴク……ん、実はお兄ちゃ……知り合いのことなんだが」

一方(ァあ、思い出した。こいつ海原のアレだ……何だってンだ一体)

麦野「何、恋のお悩みかしら?」

ショチトル「ち、違うそんなんじゃない! ただその……」

御坂「ふんふん」

ショチトル「まあ名前はエツァリと言うんだが。そいつがどうも女子中学生にうつつを抜かしているようでな。
    それが何と言うかこう……非常に腹立たしいというか……」

麦野「あー焼き餅ね」

ショチトル「違うって言ってるだろ! ……ただ……」

垣根「ただ?」

ショチトル「昔ほど私に構ってくれなくなって……とにかく腹が立つんだ」

麦野「ふふーん」 ニヤニヤ

御坂(な、なんか可愛い) ドキドキ

エツァリ「…………」 オソウジオソウジ

エツァリ(き……聞いてしまった……。自分はどうすれば……) ドキドキ

垣根「なるほどな。んじゃ君はそいつの気持ちを自分にもう一度向けたいってわけだ」

ショチトル「ま、まぁそうなるな。い、言っとくが変な意味じゃないからな。私は仲間として
     今の腑抜け切った奴の顔を見るのが嫌なだけだ!」

エツァリ(自分そんなに腑抜けてますかね……)

麦野「はいはい。ツンデレツンデレ。御坂キャラ被ってるわよ。今回お休みする?」

御坂「だ、誰がツンデレよ!」

垣根「そうだそうだ。超電磁砲はもはやただのデレデレだ」

御坂「デレでもないわ!」 ビリビリッ!

垣根「ぎゃぁぁぁぁあ! だから何で俺だけっ!」

一方「とにかくだ。何とかして海b……エツァリって奴の意識をオマエに向けさせりゃ
    いいんだろォが」

麦野「そうねぇ。まあよくあるパターンよね。前回の七位の時と似た感じ」

御坂「り、略奪愛ってことね……」 ドキドキ

ショチトル「だ、だから違くて」

垣根「あーもう突っ込むな突っ込むな似たようなもんだろ」

ショチトル「全然違う!」

麦野「さてどうしましょうか。実際アンタとその男ってどんな関係なの?」

ショチトル「関係か……そうだな、かつての仲間であり、師弟であり、兄妹のようなものだ」

垣根「ブラコンか」

ショチトル「私もいい加減に怒るぞ」

麦野「アンタはそいつから女として見られたいの?
    それとも妹のような存在として大事にされたい?」

ショチトル「…………」

エツァリ(ど、どうなんですかショチトル……) ドキドキドキドキ…

ショチトル「ちょ、ちょっと耳かしてくれ……」

御坂「?」

ショチトル「で……出来るならどちらも……」 ヒソヒソ…

御坂(か……可愛い) キュンッ

エツァリ(あー! あー! 聞こえないじゃないですか! あー!) バタバタ

垣根「さっきからあの店員挙動不審だな……」

一方「可哀想な奴だ。ほっといてやれ」

垣根「? おう」

麦野「よし、オッケー。んー、どうしようかな。
   じゃあとりあえず日頃の感謝の気持ちを伝えてみるってのはどう?
   普段はなかなか言えないことをこの機会に言ってみるとか」

ショチトル「別に感謝の気持ちなんて……」

エツァリ(感謝を求めたつもりは無いですが、明言されるのもちょっと辛いですね……)

御坂「でもほら、師弟とか兄妹みたいって言ってたじゃない。
    これからもよろしくねって言うだけでも意識変わるんじゃないかしら」

エツァリ(さすが御坂さん。言うことまで優しいです。まるで聖母のようだ) ジーン…

ショチトル「そ……そうか。なら……伝えてみようかな」

垣根「決まりだな。せっかくだから何かプレゼント渡すとかどうだ?」

麦野「お、たまには良いこと言うわね。それで行こう。ついでに服も。それ地元の民族衣装よね?ちょっと着飾ってみるといいかもね」

ショチトル「むぅ……化学繊維は苦手なんだが。まあいい、頼んだのは私だ。任せる」

麦野「ええ、任せてちょうだい。その男をアンタの虜にさせてあげるわ」 ニヤッ

ショチトル「ん……そ、そうか」

御坂(あ、悪い顔した)

垣根(麦野の奴また何か企んでやがるな……)

一方(海原も不憫な奴だ。まァ奴のことなンざどうだっていいが)

ふくや!


ショチトル「き、着替えたぞ……どうだ?」

麦野「あら、なかなかいい体してたのね。褐色ってこうして見るとエロいわ」

垣根「うむ。実によろしいですな」グッ

ショチトル「このワンピースちょっと短くないか?」

麦野「そんなことないわよ。っつかアンタの国の衣装の方が露出多いじゃない」

ショチトル「あれは露出じゃない! 気候に適した機能的な服だ。一緒にするな。
     寒い時は肌を隠すものだってある。しかしこれは……その、下着が……」

垣根「ナイスミニスカ」グッ

一方「オマエちょっと黙ってろ」

エツァリ(……ショチトルが気になって追いかけてきてしまった)

店長「君が今日から入ることになった江津君? はは、イケメンだねぇ」

エツァリ「は、はぁどうも」チラチラッ

一方(海原の奴またいるなァ……御大層に顔まで変えやがって。シスコンの鑑みてェな奴だ)

麦野「そう? 見えそうで見えないところがいいと思うんだけど」

御坂「人が着るもんだと思って……」

ショチトル「……こ、こういうのが男は好きなのか?」

麦野「どうなの?」

垣根「ええ、我々の大好物です」

一方「チッ、くっだらねェ」

垣根「彼は照れているのですよ」

一方「オマエ次その口調しやがったら脳天カチ割るからなァ」

垣根「んだよノリ悪ぃなぁ。可愛いじゃねえかよ」

一方「はっ、知らねェな」

ショチトル「可愛いのか……そうなのか……」

エツァリ(……ううむ、あれはなかなか……ハッ! いけないいけない。
   ショチトルをそんな目で見るなんて自分は最低だ……!平常心平常心……)

店長「江津君、その服裏返しに畳んでるよ」

エツァリ「す、すみません!」 アセッ

ざっかや!


エツァリ(次は雑貨屋ですか……まあここはさほど心配することは無さそうですが……)

店長「君が今日から入った江津くんか。何か顔色悪いけど大丈夫? 息も荒いし走ってきたの?」

エツァリ「い、いえ大丈夫ですから……」

麦野「よし、じゃあ服は買ったし。次はプレゼントだ。何がいいかしら」

御坂「このゲコ太グッズは? おそろいのストラップとかさ」

垣根「第一候補にそれが挙がるお前の脳構造はどうなってる」

御坂「い、いいじゃないの! 可愛いし」

ショチトル「うーん、悪くは無いが……男はそんなもの喜ぶのか?」

御坂「あ、そ、そっか。あげるのは男の人だもんね」

一方「問題はそこじゃねェけどな」

垣根「こんなんどうだ? アクセサリーとか、ハンカチネクタイなんかも無難だと思うが」

ショチトル「おお、それなら問題なさそうだ。奴は普段からネクタイをしているようだし」

麦野「いいえ、ダメよ」

垣根「あ? 何で? そんな凝ったもんやる必要あるか?

一方「メルヘン野郎にしちゃ現実的で悪かねェと俺も思うが、何か考えでもあンのか?」

麦野「ええ、決して悪くない。悪くはないのよ。でも、それだけじゃ凡百の女達を一歩先んじることはできないわ」

御坂「え、そんなにモテる人なの?」

エツァリ(誤解ですよ御坂さん。まあ海原光貴ではなかなかいい思いもさせて頂きましたが)

ショチトル「どうだろう。ま、まぁ結構かっこいいし、優しいし、物腰も紳士的で悪い奴じゃないんだけどな」

御坂「……」 ギュッ

ショチトル「な、何で抱きしめる!」

御坂「あ、ああごめん。なんかキュンときて」

ショチトル「ったく驚かせるな。それで? なら私はどうすればいいんだ?」

麦野「まず買うものはこのリボンにしましょう」

垣根「あぁ? 相手は男だろ。女装でもさせんのか?」

一方「アホめ。リボンタイっつゥもンがあンだろ」

垣根「そ、そんくらい知ってるわ!」

麦野「いいえ違うわ。買うのは普通のこのリボンよ」

一方「じゃァ何に使うンだそれは……ってオマエまさか……」

麦野「そして私が今から授ける魔法の言葉を相手の前で呟きなさい。もちろん感謝の言葉も添えて。
    そうすりゃ相手はアンタの虜よ。もう抱きしめて離してくれないかも」

エツァリ(な、何を言われるんでしょうか……) ドキドキ

店長「あ、江津君ちょっとこっちで陳列手伝ってくれるー?」

エツァリ「はいただいまー!」

エツァリ「チッ、これでは話が聞こえないじゃないですか……でもまあ何となく動向は掴めましたし、何とかなりそうですね」

御坂「そ、そんな言葉があるの……?」ドキドキ

ショチトル「魔法の言葉だと……貴様、魔術師だったのか」

麦野「ん? ああ……ま、まぁ恋の魔術師ってところかしら」 テレッ

垣根「恥ずかしいんなら無理して言うなよ」

麦野「るせぇバカ! と、とにかく。今から私が言うことをしっかり覚えなさい? 分かった?」

ショチトル「わ、分かった」

麦野「じゃあ教えるわね。ゴニョゴニョ…」

ショチトル「ふんふん……ん? な、何だと!?」

垣根「何だよー。聞こえねぇぞー」 ブーブー

ショチトル「な、何で貴様がそれを……! それはアステカの魔術において非常に重要な意味を持つ言葉……」

麦野「? ま、まぁ南米の文化には私も少し興味あるし? ほら、タコスとかサボテンとかサンバとか」

垣根「お前それしか知らねぇだろ」

御坂「ちょっとー、私達にも教えなさいよー」

一方「あァ。一応確認させろ」

麦野「だーめ。アンタらには本番でのお楽しみよ」

ショチトル「よく私と奴がアステカの魔術師だと分かったな……」

麦野「うん? あー、まぁほら、雰囲気って言うの? 衣装の感じとかー」

一方(悪党め……何やらせる気だこの女ァ)

ショチトル「そうか。ところで、それが感謝の言葉とどう関係があるんだ?
     私は日本語は知識として習得しているが、微妙なニュアンスには疎い。もう少し噛み砕いて欲しいんだが」

麦野「うーん、そうねぇ。『優しくして』ってことかしら」

垣根「ますます分からねぇ……」

ショチトル「そうなのか。少し恥ずかしいな……でも分かった。ありがとう、助かったぞ。早速奴を呼び出して言ってみる!」

麦野「ええ……がんばってね」 クスッ

御坂「もうー、何なのよー」

――――


エツァリ(ふぅ、さすがにバイト3件はしごはきつかったですね……。
    さて、ショチトルに呼び出されたわけですが、何を言われることやら……)

ショチトル「エツァリ!」

エツァリ「ああ、ショチトル。どうしました? 急に呼び出したりなんかして」

エツァリ(ふーむ……一度見ているとは言え褐色の肌に真っ白なワンピース姿はなかなかどうして……おっといけないいけない)

ショチトル「う、うん……実は貴様に言いたいことがあってだな……」 モジモジ


麦野「クスクスクス……さてさてさて、面白くなってきたわ」

一方「とンでもねェ悪党だな……何企んでやがる」

垣根「本当に上手くいくんだろうなぁ?」

麦野「ええ、もうバッチリよ」

御坂「本当かしら……」

御坂(っていうかあの人の知り合いだったんだ……)

麦野「いいから見てなさい」

エツァリ「言いたいこと? 何ですか?」

ショチトル「ああ……その。エツァリ……お兄ちゃん」

エツァリ「は、はい」ドキッ

ショチトル「これは、日頃の感謝の気持ちだ……見てくれ」

エツァリ「……? 腕にリボンなんて巻いて。どうしました?」

ショチトル「プレゼントらしい……ああいや、プレゼントだ。聞いてくれ。
     わ……」

エツァリ「わ?」

垣根「わ?」

御坂「わ?」

一方「……」



ショチトル「『私を食べてくれっ!』」



一同「」

ショチトル(言った言ったぞ……。人身御供はアステカの魔術において天国に至るための儀式として古来より行われてきたために
     重要な魔術的意味を持つ。もっとも実際にアステカでは食人は行われていなかったとされるが、あまりにも有名なそのエピソードは
     魔術を使う上で決して避けて通ることのできないもの……。
     それが日本語では『もっと優しくして』という意味を持つとは……)

エツァリ「」

御坂「何言わせてんのよあんたはぁぁあああああ!!!!」

麦野「何よ。これで一発KOでしょ」

垣根「た、確かにな……」

一方「まァ意識ぶっ飛ぶ程度には効果があったみたいだなァ……」

ショチトル「……これが私の気持ちだ。エツァリお兄ちゃん……。お兄ちゃん?」

エツァリ「」

ショチトル「ちょっ! ど、どうした! 白目を剥いているぞ!」

垣根「やっちまったな……」

麦野「あらこの程度で情けないわね」

ショチトル「ちょっ! ど、どうしよう! おい! 貴様達、エツァリが目を覚まさない!」

一方「可愛がってた妹にいきなりそンなこと言われりゃなァ」

ショチトル「どういうことなんだ! 私は確かに言われた通りに!」

御坂「ね、ねぇあんた……さっきの言葉、どういう意味か分かってないの?」

ショチトル「だ、だから! 優しさを求める言葉ではないのか!? そう言った魔術的意味を含んでいると言ったじゃないか!」

垣根「……何か可哀想だな。おい超電磁砲ネタバラシしてやれ」

御坂「わ、私が? ちょ、ちょっと耳貸して」

ショチトル「ええ……」

御坂「だからね、ゴニョゴニョ……」

麦野「……」ニヤニヤ

ショチトル「ッッッッッ!!!!????」 カァァァッ!

麦野「プッ……あははははははっ! ひぃ~! お腹痛い! あはははは!」

ショチトル「だ、騙したな!」

麦野「騙してないわよ。広い解釈では決して間違いじゃないもの」

ショチトル「~~~~!! エツァリー!! 誤解だっ! 目を覚ましてぇっ! お兄ちゃぁぁぁああああんっっ!!!!!!!」

エツァリ「」

一方「海原……最後まで不憫な奴だったな。せめて哀れンでやンよ……」

ふぁみれす!


ショチトル「貴様達の所為で散々な目にあった……」

御坂「ご、ごめんね……」

麦野「でも一気に距離は縮まったでしょ?」

垣根「縮め過ぎだろ」

一方(海原次の日仕事で泣いてやがったがなァ……)

ショチトル「ま、まぁでも……前より私に構ってくれるようになったし、一応感謝はしておく……」

麦野「へぇ、よかったじゃない。私のおかげね」

垣根「あれだけのことやらかしてその態度。お前のメンタルどうなってやがる……」

ショチトル「この後も一緒に出掛けることになってな。色々と連れて行ってくれるらしいんだ……」 モジモジ

一方(そういやこのファミレスであいつ見かけなくなったなァ)

麦野「そ、楽しんでらっしゃい」

ショチトル「うん……ありがとう」 ボソッ

御坂「……」ギュッ

ショチトル「だ、だから何故抱きしめる!」

御坂「ご、ごめんつい……」

ショチトル「ったく。じゃぁ私は行く……また何かあったら頼む」

一方「あァ、せいぜい仲良くやンな」

ショチトル「ん……それじゃ」 スタスタスタ

垣根「あ、あれ?」

御坂「どうしたの?」

垣根「い、いや……いつもだったらここで間髪入れずに誰か次の奴が来るのに」

麦野「そういやそうねぇ」

一方「どォやら、ここで打ち止めらしィな」

御坂「やっと終わったのね……あー、疲れたぁ~」

垣根「でも何か調子狂うよなぁ」

麦野「さて、それはどうかしら?」

一方「あン?」

御坂「どういう意味?」

麦野「別に。明日になればどうなるか分からないってことよ」

垣根「お前な。せっかく人が感傷に浸ってるってのに」

御坂「けどそうよね。今日が終わったって、明日は来るもんね」

垣根「……そりゃそうか。ま、とりあえず今日は解散しようぜ」

一方「明日はどォすンだ?」

麦野「……ま、気が向いたら来るわ」

垣根「俺も」

一方「そォかよ」

御坂「じゃ、今日は解散ってことで!」

麦野「ええ」

垣根「ああ」

一方「仕方ねェ」

御坂「うん、また明日ね!」


ショチトル編
―TRUE END―

というわけでここで打ち止めだ!
ショチトル誰も書いてくんないから自家発電するしかなかったじゃなイカ
でもまさか完走するなんて思ってなかったんだぜぃ。
次スレはねぇ!ネタもねぇ!
お疲れちゃーん

ちなみに>>1が書いたSSって他に何かある?
喪失感がすごいんだ…せめて教えてくれ

>>969
浜麦とか電磁崩しとか書いてたよ。
でも無駄に長いからオススメしない。

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