佐天「妄想を強制的に語らせるSPECかぁ……」(449)

佐天(じゃあいつも通り初春で実験を……)

佐天「おーい、初春ー」

初春「――仕方ないですね、学園都市トップ直々の依頼となれば」
初春「『助かる。早速だがあまり時間がない、なんとか今夜中に……』」

佐天「う、い……は……」

初春「今夜?」
初春「『難しいか?』」
初春「まさか。あの程度、せいぜい1500秒ってとこです」

佐天「る……」

初春「『さすがだな【電子花弁】。報酬は君の言い値で払わせてもらう。好きな額を書いて……』」
初春「お金はいりません。いつもの通り、」

佐天「あ、あの……」


初春「ガーベラを一輪」

佐天「もうやめて初春ーーっ!!お願いだから戻ってきてーーっ!!」

初春「……あれ佐天さん、いつ来たんですか?」
佐天「つ、ついさっき」

佐天(……なるほど。相手に触れたら発動、も一度触れたら解除か)

初春「そういえばスキャンの結果どうでした?今回は良さそうって先生言ってましたよね」
佐天「えっ!?あ、えーと……だ、ダメダメっ、相も変わらずレベル0!」

初春「そうですか……。き、気晴らしに何か食べでもに行きましょう!」
佐天「い、いいっていいって。全然落ち込んだりしてないからさ」


初春「――運がないですね、よりにもよってこの第零支部に手を出すなんて」

佐天「は?……あ、触っちゃった」


初春「『初春、いけますの?』」
初春「問題ありません。白井さんこそ大丈夫ですか?ビル7つ同時にテレポートなんて」

佐天(凄っ!!妄想白井さんすっごっ!!)

初春「『余裕ですわ。……では、手筈通り、』」

初春「1500秒でかたづけます!」


佐天(好きだな1500秒ーーっ!!)


初春「カウントスタート。白井さん、前方419メートル

佐天「……初春や、戻っておいで」


初春「――はっ!あれ……?ごめんなさい、私寝ちゃってましたか?」

佐天「……うん、疲れてるみたいね」
初春「そう、なのかな。最近こまごました事件が多くて」

佐天「そっか。とりあえず今日は私帰るね、たまにはゆっくり休みなよ」
初春「はい。すみません佐天さん」

――

佐天「すいませーん。機種変したいんですけど、ボイスレコーダー機能付きで音質一番いいのってどれですか?」

――

佐天(さて、御坂さんと白井さん、どっちからいくか……)

佐天(……待てよ?そもそも御坂さんが中2妄想なんてするのかな?
妄想みたいな能力を現実に持ってるんだし)

佐天(よくある「教室に乗り込んできたテロリスト撃退」なんて実際に出来るだろうし)

佐天(よし、なら白井さんをメインに取っておいて御坂さんから……)

――

御坂「『ちゃんと髪拭いてから出てこいっての。ほらこっち向け』」
御坂「えー」
御坂「『こら、じっとしてろって』」
御坂「ドライヤーがいいーっ」


佐天(おぉう……)

御坂「あ、そういえば当麻の服借りちゃった」
御坂「『別にかまわねーけど上しか置いてなかったろ』」
御坂「下は短パン履いてるから大丈夫ー」
御坂「『……さいですか』」
御坂「ふふー、履いてないように見えた?」


佐天「……御坂さん、お疲れ様です」

御坂「――あれっ?ごめん、私寝ちゃってた?」
佐天「……はい、いい夢見れました?」

御坂「へっ!?あ、え、いや……ふ、ふつう。……うん、普通」

佐天「御坂さん、」
御坂「?」

――ポチ


佐天「――いただきました」

――


佐天(……なるほど、ああいうタイプもあるのか。こりゃ白井さん期待だねー)

――

黒子「あっ、ひっ……ダメですのお姉様!」
黒子「『何よ、普段あれだけ迫ってくるくせに』」
黒子「そ、それはっ」
黒子「『ずいぶんかわいい反応するじゃない』」
黒子「ひ……あっ!!」

佐天「……」

黒子「ダメ……そんなところっ、汚い……ですの……っ!!」
黒子「『汚い?……本当、あんたの触ったら汚くなっちゃった」


佐天「……一緒じゃん」

黒子「ご、ごめんなさい!許してくださいましお姉様!」
黒子「『……謝る前に、することあるでしょ?』」

佐天「……もういいです、白井さん」

黒子「――はっ!?お姉様!?お姉様は!?」

佐天「御坂さんは髪を乾かしてもらってます。……まぁとにかく」
黒子「髪!?お姉様の髪を一体誰が!?」

佐天「白井さん、」
黒子「?」

――ポチ

佐天「――いただきました」


佐天「自分に正直に生きてるんだなぁ……白井さんは。
ある意味うらやましい。ある意味距離をおきたい」

佐天(うーん……初春のアレが最初だっただけにインパクトに欠けるなぁ)


一通「……知るか。金やるから勝手に1人で食って来い」

佐天「――!」

ミサカハミサカハミサカハ
ダマレ シルカ チッ メンドクセェ


佐天(……ふむ、いい目をしてるね。相当深い妄想を秘めているね。どれ、)

一通「さっさと来い、置いてくぞ」
佐天(ロリとかそういうだったらやだなぁ……)

――トン



佐天「――ねぇ、レベル5の第0位って知ってます?」

一通「……あァ?」


佐天「7人いか存在しないはずのレベル5、幻の8人目」

一通「……」

佐天「目撃者もない、能力も不明、書庫のデータにも存在しない。もしかしたら、超能力者でさえないかもしれない
……ふふ、気になるでしょ」

一通(他人の事言えた義理じゃねェが)

佐天「なぜ1位ではなく0位なのか。一体何者なのか。どうです、興味湧いてきました?」


一通(目がヤベェ……)


打止「どうしたの?」
一通「どうしたンだろォなァ……」

佐天「うーん、いまいち反応薄いなぁ。……仕方ない、」

一通(いっその事ブン殴って終わらすか……?)


佐天「まばたきしないでね、一瞬だから――」

一通「……あァ、ハイ」


佐天「……ん?」


一通「?」

佐天「……あれ?」
一通「……」


佐天(……何で黙ってるの?妄想は?黒歴史は?)

一通「……オイ、」
佐天「……は、はい」


一通「目乾いてきたンだが、まばたきしていいか」

佐天「……はい?」

佐天(ちゃんと触れてなかったのかな…よし、もう一回!)スッ ピキーン

一通(ン?今なんか反射したぞ)

一通「おいテメェ、人様にいきなり能力使おうたァいい度ky「へぇ、気づいてたんですか」

一通「あァ?」

佐天「バレちゃったらしょうがないですね……そう、私がその『第0位』です」

一通(まーた始まった)

これってサテンサン!が気付いてないだけで録音されてるよね…

佐天「でも、これを知られたからにはこのまま帰すわけにはいかなくなりましたね」

一通「ヤろうってのかァ?オレが第一位の一方通行サマだと判って言ってンだろうな」

佐天「ふふふ、第一位ね…」

一通「何笑ってやがる」イラッ

佐天「超能力なんて所詮はヒトの創りだした能力。この世には貴方の想像も及ばないようなチカラも在るのよ」

一通「へぇ~…じゃあそのチカラってのを見せてもらいましょうかァ?」

佐天「怖いもの知らずって感じだね。それじゃあ見せてあげる。なるべく痛くしないであげるからね」スッ

一通(頭の飾りを外した…何か来るか?)「打ち止め、俺の後ろに隠れてろ」

佐天「はぁぁぁぁぁ……」

佐天「ム ー ン プ リ ズ ム パ ワ ー ・ メ イ ク ア ッ プ !」

もうサテンサンお嫁にいけないだろ…

違うよ

キーボード電池切れた…

一通「…………は?」

佐天(『解説しよう!普段はごく普通の女子中学生、佐天涙子。しかしその正体は失敗作の人類を粛清すべく派遣された、月よりの使者なのである!』)ヒラヒラヒラ

打止「この人なんでくるくる回ってるの?ってミサカはミサカは変質者の奇怪な行動に興味津々」ヒョコ

一通「見ちゃいけませン」

佐天「『魔法少女リリカルさてん』推参!」ビシッ

一通「はァ…」

佐天「そしてくらいなさい!!『裏闇魔女っ子流 虐殺殲滅奥義・ぢぇのぢぇのぢぇのさいど』!!」ビシィッ

一通「…」

佐天「…」

一通「…」

佐天「あ、あれ…おかしいな。えいっ!えいっ!」ブンブン

一通「…………一発ブン殴らせろ、それで終わりにしてやらァ」

一通「これで目覚ましたら、現実見て真っ当に生きろよ。スキルアウトになったりすンじゃあねェぞ。……さあ、歯ァ食いしばれェ!」グッ

佐天「ひっ」

一通「テメェが妄想にふけって人様に迷惑かけるってンなら!まずはそのふざけた幻想をぶt「そげぶ!!」ドゴォ!!

一通「っがァァあああ!!!!????」ズザァァァァァ

一通「ゲホッゲホッ、……な、なンだァ……何が起こった……!?」

上条「一方通行!改心したのかと思ってたが、女の子を殴ろうとするとはガッカリだぜ!」ザッ

一通「テメェは…三下ァ!!」

一通「勘違いしてンじゃねェぞ!その女頭がイカれちまってるから俺が根性叩きなおs「うるせぇっ!!だからってか弱い女の子を殴るのが許されると思ってるのか」

一通「……」シュン

一通「ゲホッゲホッ、……な、なンだァ……何が起こった……!?」

上条「一方通行!改心したのかと思ってたが、女の子を殴ろうとするとはガッカリだぜ!」ザッ

一通「テメェは…三下ァ!!」

一通「勘違いしてンじゃねェぞ!その女頭がイカれちまってるから俺が根性叩きなおs「うるせぇっ!!だからってか弱い女の子を殴るのが許されると思ってるのか」

一通「流石に冗談ですよね」

上条「君、大丈夫か?」スッ

佐天「あ……。あ、き、来てくれると、し、信じていましたよ。えっと……ルシフェル……?」

上条「え?いや、俺は上条って名前なんですが…。まあとりあえず立ちなよ、手貸すよ」スッ

佐天「ありが…」パキーン

上条「ん?」(右手が反応した?)

佐天「あ…あ……」ワナワナワナ

佐天「いやぁぁあああああああああああああああああ!!!!!!!」ダダダダダ

上条「行っちまった……。まあ、あれだけ元気がありゃ大丈夫ですよね、うん」

上条「さて一方通行、お前とはもうやり合わなきゃいけないようだな」パキポキ

一通「ちげェっつってんだろうがよォ…クソが……」

打止「あ、あのね!あの人の言うとおりで、さっきの女の子はかなりの変質者で向こうから先に絡んできたの。ってミサカはミサカはかくかく

しかじか!」

上条「そうだったのか…まあ、それでも殴ろうとしたのは感心できねえ。もうするんじゃないぞ」

一通「あァ…わかった……」

@佐天の部屋

佐天「うあああああ~~~~!!!死にたいよー崖から飛び降りたいよー」ジタバタ

佐天(どうしてあんな事になったんだろう……まさか、能力を使った副作用とか!?)

佐天(……もう二度とあの能力を使わないようにしよう)

こうして佐天さんは能力を使わないことを誓ったのでした

おしまい

俺原作1、2巻以外とあるシリーズ一切触れてないからわかんないもん

まさか丸一日保守されてるとは思わなんだ……

せっかくだからダラダラ書くよ
上条禁書麦野絹旗の妄想しか妄想できないけど

続き早く書いて><
リストカットしそうだなサテンさん そういえばまとめさいとには主の書き込みとか
でかでかと書いてあったんだけどこっちにはないの?
少しみずらいかも 

>>143
吊るすぞニコ厨
ならまとめサイトだけ見てろよカスが
書かれると萎えるんだよ、そういう「主」とか「まとめ」とか
わかったらそういう2ちゃんの「ルール」や「しきたり」が理解できるまで二度と書き込むなよ

>>145
赤くしようぜ

>>147
何いってんの?
ナメた口聞いてるとマジで痛い目見るからね?
滅多なこと言うもんじゃないぞ

やだ更新してなかったわ恥ずかしい

>>50

――

佐天(能力効かない人もいるのか……。まぁ目覚めたばっかりだもんね)

「分かったから!とりあえずこんな街中で仕掛けてくんな!!」
「アンタが逃げるからでしょうが!」
「お前が追って来るからだろうが!」

佐天(……あー、あれが「とうま」ですか)


上条「はぁっ……はぁっ……撒いたか……」
佐天「みたいですね」

上条「……へ?誰?」

佐天「御坂さんの友達です。でははりきってどうぞ」
上条「あ?――、」


上条「……くくっ、まさかお前ら、本気でこの街制圧したとでも思ってんの?」


佐天(おっ、いい感じ!!)

上条「『馬鹿な……なんで霊装が発動しない……!?』」
上条「何でだろうな」

上条「『右手を失くしたお前に何が出来ると……』」

上条「いい加減に理解しろ。俺にとっちゃ右手なんざ単なるオマケなんだよ。
俺の武器はただ一つ、」

上条「『なに……を……』」

上条「知能だ」


佐天(きたあぁぁーー!!)


上条「大人しく帰るんだな。これ以上続けるつもりなら……その幻想、」


上条「お前の策ごと喰い殺す」


佐天「もう一周回ってかっこいいなこれ。いただきました」

上条「――はっ!!……やばい、路上で寝ちまった」

佐天「お疲れですね。とうまさん」
上条「あ、あぁ……走りすぎたかな。ビリビリの奴が……」
佐天「びりびりというと、」

――ピッ

御坂「『ちゃんと髪拭いてから出てこいっての。ほらこっち向け』」
御坂「えー」
御坂「『こら、じっとしてろって』」
御坂「ドライヤーがいいーっ」


佐天「この方ですね?」

聞かせやがった


上条「……何だ今の」
佐天「御坂さんです」

上条「御坂?……いやいやいや。ないないない」
佐天「続き聞きます?」

上条「……」
佐天「……」

上条「……聞いたら何かが始まってしまう気がする」

佐天「始まってしまうと言うと……れいそうを賭けた何者かとのライアーゲームとかがですか?」


上条「ちょっと待って君今なんつった?」


佐天「いえ何も。私はこれで」
上条「ち、ちょっと待っ……」

――トン

上条「――残念だったなぁ?このゲーム、勝つのはお前らじゃない、100%俺達なんだよ」

佐天「では失礼」

――

佐天(実にいい仕事をした……しかも御坂さんの恋まで実ってしまうかもしれないというね)
佐天(携帯の容量限界まで録音しよう。とりあえず初春のを録音しに……ん?)

佐天「何だっけこのファイル……タイトルつけてない」

――ピッ


『――ねぇ、レベル5の第0位って知ってます?』


――ピッ

佐天「……」  ――ピッ

『目撃者もない、能力も不明、書庫のデータにも存在しない  

――ピッ ピ、ピ、ピー  ショウキョ シマシタ

佐天「……ふー」



佐天「あ……ぁ……うわあぁぁぁぁぁぁいたたたたた……」

佐天「かくかくしかじか、で、あなたの妄想も聞かせてください。それでおあいこです」

一方「ふざけンなクソが。そもそもオマエが勝手に自爆したンだろォが」

打ち止め「……」

打ち止め(☆ω☆) キュピーン

一方「!?おいガキまs亜wせdrftgyふじこlp;@:」

佐天「うわ、何ですか!?大丈夫ですか!」

打ち止め「いいからいいから今のうちってミサカはミサカは急かしてみる!」

佐天「え、だ、大丈夫かなぁ……。えい」ペタ

一方「!!」


打ち止め「では、再起動!さぁお前の妄想を数えろ!ってミサカはミサカは鬼畜気味にいってみる!」

一方「……」

ゴスッ!!

打ち止め「あいたぁぁぁ!?ってミサカはミサカは唐突なチョップに悶絶してみたり!?」

一方「何が唐突だクソガキ、人の演算能力で遊びやがって!」

佐天.oO(あれ?効いてない?)

一方「ったく……。もォ気は済ンだか?じゃあ行くぞ」ギュ

打ち止め「ふぇ!?ど、どうしたのいきなり私の手なんか握って!?ってミサカはミサカはテンパってみたり」

一方「何って飯食いに行くンだろ。オマエが言い出したンだろォが」

打ち止め「え、あ、うん、そうだけど……ってミサカはミサカはまだ若干混乱しながらついていってみる」

一方「なンだ、肩車でもして欲しいのか?」

打ち止め「ええええ?」


佐天「もしかして……」

佐天「ねぇ、――」ボソボソボソ

打ち止め「え、――」ゴニョゴニョゴニョ

一方「?」


佐天「だから、ちょっと試してみなよ」

打ち止め「ええー?ってミサカはミサカは期待半分疑い半分に返してみる」


打ち止め「ねぇ、」

一方「どォした?」

打ち止め「どうせならお姫様抱っこで連れて行って欲しいなぁ、ってミサカはミサカは上目遣いで頼んでみる」

一方「しょォがねェガキだな」ダキッ

打ち止め「キャー!!ってミサカはミサカは嬉しい悲鳴をあげてみる!」


ネェネェ ハンバーグヲ アーン ッテタベサセテ ッテミサカハミサカハ...

ショォガネェナ...

佐天「幼女といちゃいちゃする妄想か……。やっぱりロリコンだったなぁ」

佐天「あ、解除するの忘れてた。まぁあの子嬉しそうだったからいっか」



でこの後のハイパーいちゃいちゃタイムを黄泉川とか芳川とかに見られて後日散々からかわれる一方さんを妄想した。
どうやらいつの間にか俺も佐天さんに触れられていたようだ。

あ、俺は>>1でも何でもないです
乗っ取るつもりもないです
お邪魔しました

「さぁ、負け犬みたいに地べたに這いつくばって、許しを乞うように舐めるのよ」

「『…ッ!』」

「さぁ!」

「『…くっそッ…!! ピチャピチャ』」

「どう? 美味しい?」

「『………ピチャピチャ』」

「美味しいかどうか訊いてるのよ! グリィ」

「『ッ……美味…しいです……』」

「あっはははは! “超能力者”って言っても、こうなったらただのメスネコみたい!」

「『くぅ…!! ピチャピチャ』」

「結局、サバ缶の美味しさには誰もがひれ伏しちゃうわけよ!! あはははは──」

佐天「あ、ごめんなさい、ぶつかった拍子に能力かけちゃった」パシンッ

フレンダ「──あれ? なんかいま夢を見ていたような……」

麦野「フレンダぁ? 超能力者が何だって? うん? メスネコ、牝猫? 私が、牝。しかも猫。……ふぅ~ん…」

意識しなくても発動とか日常で不便極まり無いな

ho

佐天「きゃっ」
ドシンッ
上条「あ、悪い、大丈夫だった?」
佐天「え、ええ、大丈夫です」
上条「急いでたとは言えホントごめん、さ、掴まって」
佐天「ありがとうございます」
佐天(左手って…この人気が利かないなぁ)
キュンッ

上条「お、そろそろ花火が始まるぞ、姫神」
上条「『綺麗…』」
上条「あぁ、そうだな……どうした、吹寄?何泣いてんだよ?」
上条「『皆…大覇星祭を楽しんでくれてよかった…貴様も楽しんでくれたか?』」
上条「当たり前だろ、いくつか競技に間に合わなかったけど最後は俺達もちゃんと参加できたからな」
上条「『いや~、まっさか間に合うとは思わんかったぜよ』」
上条「そうだな。でも、間違いなく魔術師の攻撃も防いだし、霊装も回収できた。学園都市も無事だった。」
上条「インデックス、姫神、吹寄、小萌先生……皆の笑顔を俺たちは守りきったんだ!」
佐天(魔術師の攻撃?この人も結構イっちゃってるな~)
上条「おまけに御坂との勝負にも勝ったし。これでもう二度と超電磁砲撃たれなくて済むぜ!!」
佐天(あ、この人御坂さんの知り合いなんだ。まぁLv.5に勝つってのはわりとある妄想よね)
佐天(それにしても『もう二度と』ってまるで一度は撃たれてもう嫌みたいな設定だな)
佐天(普通は撃たれても効かずに平気って妄想しそうなのに……そろそろ戻してあげるか)

キュンッ
上条「あれ?俺何を…」
佐天「それじゃ、私はこれで」
上条「あ、あぁ」
佐天「頑張って魔術師から私たちを守ってくださいねw」
上条「!?ちょっと待った!」
佐天「♪~」
上条「待てって!!お前……あいつの仲間か!?」
佐天「はぁ?」
佐天(この人、妄想と現実の区別ついてないwww)
上条「お前、あの魔術師の仲間なのかって訊いてんだよ!!」
佐天「いや~、そんな妄想の話をされても……w」

??「ちょっと!!アンタ私の友達に何やってんのよ!」
佐天「あ、御坂さん、助けてくださいよーw」
上条(…御坂の友達?いや、前々から潜入して御坂に近づいた魔術師の可能性もあるか)
上条「近づくな、御坂!コイツは危険な奴かも知れねぇ!!」
美琴「………アンタ……何ふざけた事言っちゃってるわけ?」
ピーン
佐天(コイン?)
上条「ちょっ、待てって…チッ」
ドゴンッ
佐天(あ…私死んじゃうんだ…)
キュンッ
上条「待てって言ってるだろ!」
美琴「ならその手を放しなさいよ!」
佐天「あれ?私生きてる…なんで?」

上条「コイツは今この街を攻撃しようとしてる奴の事を知ってた!奴らの仲間の可能性があるんだ」
美琴「そんなわけ無いでしょ!佐天さんはLv.0なのよ」
上条「やっぱり!連中は能力が使えないんだ」
佐天「あの~、私もうLv.0じゃないんですけど~」
美琴「え!?そうなの?」
佐天「はい、~って感じの能力で、さっきの魔術師ってのもその人が妄想で口走ってw」
上条「なんだ、そういうことか」
美琴「魔術師?」
佐天「まぁ妄想ですからw他にも御坂さんに勝ったとか超電磁砲がどうのって」
美琴「ふ~ん、アンタ現実だけじゃ飽き足らず妄想でも私に勝ってるワケね…」
美琴「…まさか負けた私に変なことしようとしてるんじゃないでしょうね!?」
上条「そ、そんな妄想したこと無いぞ!」
佐天「……え?現実で御坂さんに勝ったことあるんですか?」
ピクッ
上条「い、いや、そんなことは…」
美琴「…さっき私が放ったの超電磁砲よ。それが効かないのに な ん で アンタは誤魔化そうとしてんのよ。」
美琴「アンタのそういうとこがムカつくのよ」
佐天(アレ?ってことは魔術師も妄想じゃない?それじゃさっきのは何が妄想だったんだろう?」

また一時くらいに来てくれるのかな

「『小萌先生~、ココわかんないんですけどぉ~』」

「もぉ、上条ちゃんったら、すぐそうやって音をあげるんですからぁー! このままじゃあ留年しちゃいますよぉー?」

「『うげっ! …そ、それだけは勘弁してつかあさい小萌大僧正様ぁ』」

「誰がお坊さんですか! ……ふふふっ、しょうがないですねー。それじゃあ今日は、私のお家で特別授業を開いてあげましょう」

「『と、特別授業?』」

「先生と2人っきりでお勉強ですよー? 嬉しいですかー?」

「『う、嬉しいって言えば嬉しいのですが……その…』」

「んー? どうしました上条ちゃん、お顔が赤いですよぉ?」

「『…せ、先生みたいに“綺麗でセクシーで大人の魅力全開で優しくて勉強教えるのが上手くて全校生徒のお嫁さんにしたいランキングNo.1の先生”と2人っきりだなんて、私には刺激が強すぎるといいますかなんというか…』」

「……いいですよ?」

「『えっ?』」

「…か、上条ちゃんが望むんでしたら……2人っきりで、特別な課外授業をしても……」

「『小萌先生…それって──』」

佐天「泣ける」パシンッ

小萌「──はぇ?」

「『──黄泉川先生っ!』」

「……どうして、来たじゃん」

「『どうしてって…先生が心配だからに決まってるじゃないですか!!』」

「そっか……心配させたのは悪かったけど、ここもすぐ危なくなるから、小萌センセーは早く逃げるじゃん」

「『小萌センセーはって…黄泉川先生もはやく! 急がないと、“あの怪獣が学園都市を全部壊しちゃいますよ”っ!!』」

「逃げるわけには、いかないじゃん?」

「『…そ、それは…? 最新式の警棒かなにかですか?』」

「……小萌センセー。あんたとの教員生活、楽しかったじゃん」

「『…!! 黄泉川先生、なにを…!?』」

「(今回変身したら、もう人間の姿には戻れなくなるじゃん。もとの生活にも戻れなくなる……それでも、かわいい子供たちが宇宙モンスターにやられていくのを黙ってみてるわけにはいかないじゃん!!!)」

「『よ…黄泉川さぁああああああああああああああああん!!!!』」

「ジュワッ──!!」

佐天「警備員も大変ですね」パシンッ

黄泉川「──あ、あれ? モンスターはどこじゃん?」

ちなみに>>1じゃないです。
そして仕事中です。
ごめんなさい。

「……当麻。おはよう」

「『あぁ、おはよう秋沙。今日も綺麗な黒髪だな』」

「……髪の毛だけ?」

「『ん? …あぁ、綺麗なのはその黒髪だ。だって秋沙は可愛いから』」

「……当麻。髪の毛乱れてる」

「『ん? 上条さんはいつもツンツンヘアーだから気にしませんよって……!!?』」

「……よし。きれいになった」

「『…いきなり、公衆の面前でこんなことしちゃまずいだろ』」

「だって。当麻がとても素敵なことを言うから。素敵すぎて、当麻が誰かに奪われないか心配」

「『……俺はもう、奪われてるんだぜ?』」

「え」

「『姫神秋沙っていうとても素敵な女の子に、心がな』」

「当麻──」


佐天「いつまで続きますか」パシンッ

姫神「──という夢をみたの」

「と…とうま、コレはいったいどうしたの?」

「『インデックスに食べてもらいたくて作ったに決まっているじゃないか。…さぁ、好きなだけ食べてくれ』」

「す、すごいよ!? この間マンガで見た“満漢全席”っていうやつくらいあるよ!? …こ、これ全部食べてもいいの…?」

「『もちろん』」

「わーい! ありがとうとうまー!!」パクパクパク

「『………』」

「…? どうしたのとうま、私の顔ばっかり見て。とうまは食べないの?」

「『俺は、インデックスが美味しいものを食べてる笑顔が見られればそれでいいよ』」

「……こんなに作ってもらって気が引けるし、ごはんは一緒に食べたほうが楽しいよ? だからとうまも一緒に食べようよ」

「『…じゃあ俺は、』」

「?」

「『“インデックスを食べる”としようかな』」

「へ? ちょ…ちょちょちょちょっととうま!? なんでそんな爽やかな笑顔なの? なんでお姫様だっこしてくれるの? なんで優しく頭を撫でてくれるの? そしてどうして私はベッドに寝かされてるの!!?」

「『インデックス……』」

「だ、ダメだよとうま、顔が近いよ、それに私は聖職者だから、“こういうこと”はいけないことなんだよ!?」

「『声が震えてる……可愛いな。大丈夫、出来るだけインデックスが苦しくないようにするから』」

「と…とうまぁ……」

「『愛してる──』」

佐天「とうまトウマと、よく聴く名前ですね。ってか長!!」パシンッ

インデックス「──あれ? ごはんは?」

「俺の右手…幻想殺しが…効かないだと!?」
「くうッ…やべェ…反射すらできねェンだがどうすりゃァ…」
「電撃も効かない…誰か、誰か助けて…!!」
「くっくっく先ずは女からだ!!死ねぇー!!」
「あ…あ…?」
「み、美琴ぉ!?」

ガキイイイン

「海原…くん?」
「間に合いましたね…上条当麻、一方通行、そして…美琴さん。下がって」
「てめェ…何でここに!?」
「詳しい説明は後です、ここは私に任せてください!」
「…すまん、俺、お前との約束を破りそうになるところだった…」
「貴方は十分守りましたよ。さて…」
「雑魚が一人増えた所でええええ!!」
「原典を複数所持してる私が雑魚かどうか…その目で確かめてみたらいい!!」
「…海原くん…その、姿は…!!」

佐天「あー…こんなイケメンでも変身願望とかあるんだねー」バチーん

エツァリ「…この姿でも受けうれてくれるんですか美琴さん!!ってはっ!?」

佐天「それにしてもモテモテなんだなー」

実はまだ原作は9巻のステイルが苦しんでいるところまでしか読んでいない情けなさ。
15巻までは買い溜めてあるのに……。

一発ネタがもう書けない。

佐天「そういえば……」


佐天「一度かけた人に、もう一度かけたらどうなるのかな」


佐天「『妄想』って言っても一つじゃないしね。調子にノってる時には破滅的なのとか自己陶酔的なの、のんびりしてる時には平和的なのだったり、ムラムラしてる時にはR指定なものとか」


佐天「……ヤヴァイ。超試したくなってきた」


佐天「──まずはムラムラさせてみようかな!」

Pipipipi…

初春『はーい、初春でーす』

佐天「やほー、いま大丈夫?」

初春『そうですね、いまはヒマだと思いますよ』

佐天「あのさー、初春にお願いがあるんだけどぉ」

初春『なんですか?』

佐天「ちょっち私とデートしてくれない?」

初春『あ、お誘いですか? わかりました、じゃあ今から20分後にいつもの場所で待ってます~』プツッ

佐天「……普通に遊びだと思われてしまった……」

みんなが大好きな佐天さんスレだよ!?
もっとイジろうよ!?



初春「……あっ、佐天さーん」

佐天「やっほーぅ。オマター?」

初春「急に呼び出したりして、なにか有ったんですか?」

佐天「いやぁ、ただ──」

1.遊びたくて
2.逢いたくて
3.結婚したくて


>>282

2

佐天「初春に逢いたくて、さ」

初春「はぇ? 毎日会ってるじゃないですか」

佐天「いや、そうだけどね。そういうことじゃなくて………うん、もういいや」

初春「え、えっ? どういうこと?」

佐天「初春を呼んだ理由はねー、実はこんな漫画を手に入れたのです!」

初春「まんが…………ひょわあ! こ、これって学生が買っちゃいけないアレじゃないですか!」

佐天「うん、18禁の薄いアレ。それもほら、これあたしと初春がそういうことしてんの」

初春「どこでこんなものを………っていうか、中学生の佐天さんがこんなもの持ってちゃダメですよ!」

佐天(パソコンに大量のエロ画像を保存してる初春の台詞じゃないね)

佐天「まぁまぁ、かたいこと言わずにちょっと読んでみてよ」

初春「なんで私が読まなきゃいけないんですかぁ。だいたい、私と佐天さんっていろいろとおかしいですよ」

佐天(とか言いながらしっかり受けとるんだね)

初春「へぇ………あ、やっぱり私がネコなんですね。わっ、佐天さん手がはやい」

初春「そ、そんなっ、キスしながらだなんて………ひぇえっ!」

初春「ちょ、ちょ、佐天さんどこ触ってんですか!? ええっ、それはやりすぎじゃ………!」

初春「だ、ダメですよ佐天さん! あ、ひゃ、はげしすぎ………!」

初春「『でも初春のここはいやがってないみたいだけど?』」

初春「だ、だってぇ、佐天さんがエッチな触りかたするからぁ…………」

初春「『本当は嬉しいんでしょ? 正直に言いなよ、初春』」

初春「はい、佐天さんにもっと触ってほしいです………あっ、ああん!」

初春「『んふふっ、素直な初春にはごほうびあげる』」

初春「ああっ! あ、あ、そこっ、そこいいです! あああ、さてんしゃぁん!」

初春「『初春、イキそうなの? それならちゃんとお願いしなきゃ、イカせてくださいって』」

初春「んんあっ、あぅ! 佐天さん、イ、イカせてくださいぃ~!」

初春「『よく出来ました。じゃあ初春の大好きなクリちゃんでイカせてあげる。ほら、さっさとイッちゃいな!』」

初春「あ、んああ! ひぅ、ひあ、さ、佐天さん! わ、わたしっ、もう、もうっ………だめぇ、い、イ――」

佐天「………仕掛けたあたしが言うのもあれだけどドンびきだよ。あと初春の中であたしはどんだけドSなのよ」パシンッ

初春「は、はれ? なんだか今、とっても気持ちよくなれそうな気がしたんですけど…………」

佐天(私は……恐ろしい事をみんなにしていたんだなぁ……)

佐天(……でも、目覚めた能力がこれなら、一生付き合っていくしかないじゃん)

初春「どうしたんですか佐天さん、さっきからため息ばっかりですよ」
佐天「……あぁ、ごめんごめん」

佐天(でも何で私の妄想が入ってたんだろ……同系統の能力者?……いや、)

佐天「ねぇ初春、能力を反射する能力って知ってる?」
初春「反射?そんな能力あったら誰も勝てないじゃないですか」

佐天「だよねぇ……」
佐天(……一旦忘れよう。今は自分のレベルを上げる。この能力と生きて行くんだ、私は)

初春「佐天さ……きゃあぁぁぁ!!」
佐天「スカートめくりついでに、一言どうぞ」


初春「『す、すげー下着……!』」
初春「『脚なっが……細っ……!』」
初春「もう、やめてくださいよ佐天さん。別に見られて困るようなパーツは一つもありませんからいいですけど」
初春「『ごめんごめん、初春の美脚を拝まないと一日始まらないからさ』」


佐天「引き出し多いなぁ初春は」


――

佐天(中2は街中ゴロゴロいるけど、なかなかピンと来る人がいないなぁ)

「す、すみません!このお札でお腹いっぱいになれるお店はどこですか!」
「1000円?この辺は何食べるにも高い店ばっかりだよ、常盤台近いから」
「え……」

佐天(修道服……白って珍しいな)

イン「とうまの嘘つき……好きなもん食べて来いって言ったのに。こんな紙切れを信じた私が馬鹿だったんだよ……」

佐天「とうま大人気だなぁ」
イン「……?だれ?」

佐天「とうまさんの知り合いかな。
少し歩けば安いお店あるよ、ファミレスとかラーメン屋とか。一緒に行く?」

イン「ほんと!?行く!」

佐天「では案内料として一言どうぞ」
イン「え?――、」


イン「見た目はそっくりだけど、これはうなぎじゃない……あなごだね?」


佐天(……お、なんか新しいぞ)

イン「『……』」
イン「このとんかつもそう、食感もうまく似せているけど……これ、お豆腐だよね」

イン「『……さすが。【神の舌】は誤魔化せませんか』」

イン「『インデックスお前……今の違いが分かったのか!?』」
イン「あなどってもらっては困るんだよ。約束通り報酬は全て食料でお願い」


佐天(状況が分からん……)

イン「『助かったぜインデックス……この右手だけじゃどうしようもなかった』」
イン「いいんだよ、たまには私を頼ってとうま」

イン「『……あぁ。今日は好きなもん好きなだけ食わしてやる。何がいい』」

イン「本当?なら「びーふすとろがのふ」がいいかも!」
イン「『ここぞとばかりに高いもん要求しやがって!しょうがねぇ、待ってろ』」

佐天「高くない、名前の割にそんなに高くないそれ。いただきました」

イン「――はっ!あれ?報酬は?牛肉は!?」

佐天「……ねぇ、昨日晩ご飯なに食べた?」
イン「湯豆腐と冷奴とおからとごはん」


佐天「……おごってあげる、お肉食べよう、お肉」


――

イン「すみません!これもう二皿ください!!」
佐天「待った!無理だって!!もう無理!!私庶民の子なんだから!!」

イン「大丈夫だよ!私も1000円持ってるもん!」
佐天「それ20枚あっても足りないって!!あぁー、もうっ!!」

――トン

イン「食事は量より質だよ、とうま」
イン「『お前みたいに仕事で年中高いもの食べられる様な環境じゃねーんだよ……』」
イン「しょうがないなぁ、今日は私が作ってあげる。フレンチでいいよね」
イン「『マジですか!!』」


佐天「食べ物しか頭にないなこの娘……」

佐天「初春に逢いたくて、さ」

初春「いっつも会ってるじゃないですか」

佐天「たまにさ、どうしても何かが食べたくなるときってない?」

初春「ありますよ。パフェにクレープにアイスサンデー」

佐天「それは、詰まるところ体がソレを欲しがっているってことだよね。疲れているから甘いもの、ストレスがあるから美味しいもの、っていう風に」

初春「食べ過ぎなければいい薬というわけですね。……それで、佐天さんは何が食べたいんですか?」

佐天「や、食べ物の話はあくまで例えでね、」

初春「?」

佐天「私が“どうしても”ってなったのは、初春に対してなんだ」

初春「…?」

初春「……」

初春「……!」

初春「てっ、照れくさくなるようなこと、真顔で言わないでくださいよっ!」

佐天「あははっ、初春ってば顔真っ赤ー」

初春「赤くなんてなってませんっ!」

佐天「(能力をオフにして……手を取る!)」

初春「…さ、佐天さん?」

佐天「デートデート! ちょっといつもとは違う場所に行ったりして、2人のデートを楽しんじゃおうっ!」

初春「デート!?」

佐天「…なにその反応」

初春「いえ、だって、その、デートって言うのは……」

佐天「私初春のこと好きだよ?」

初春「ぬぇっ!?」

佐天「初春も私のこと、嫌いじゃないでしょ?」

初春「あ…はい」

佐天「仲の良い2人でどこか出かけるんだったら、それだけでデートになるよ」

初春「そ、そう言うものですか?」

佐天「そう言うものです! ──さぁ、まずはゲーセンだぁ!!」

佐天「──よっしゃあぁ!」

初春「凄いですね佐天さん! もう12連勝ですよ!?」

佐天「“外”から来たゲームって、学園製ゲームと違って必要なのは眼と指先の反射神経だけだからね~。楽勝楽しょ…」

不良「このアマアァァ! ひょろい癖して無限コンボなんて使ってんじゃねーぞぉ!! 戦闘後にちまちま蹴り飛ばしたりしやがってえぇぇ!!」

初春「うひゃあ!?」

佐天「…そんなの、いまどき無限コンボと死体蹴りを採用してるこのゲームのメーカーに言ってくださいよ。負けたのは貴方の実力なわけですし」

初春「佐天さん!? なに挑発してるんですか!?」

不良「上等だあぁ! 俺様が弱いかどうか、よーくわからせてやるぜぇ!!」

佐天「………」チョンッ

不良「───」

初春「…?」

不良「……吾が輩としたことが、か弱き幼子に手をあげようとしてしまうとは…情け無し」

不良「『チッ…テメェ! また俺様の邪魔をする気かぁ!!』」

不良「フッ…普段は貴様に支配権を握られているとは言え、本来この体は吾が輩のもの。…幼子に手をあげようと言うのなら、その支配も打ち破ろうというものだ」

不良「『ケッ! おもしれぇ……イイぜ! 精々足掻けやオリジナルうぅぅぅぅぅぅぅ!!!』」

佐天「(ふむ。どうやらこの人は根が善人だけど不良ぶってて、“自分が不良な事をしているのは全部何かにとり憑かれているせいだ”って言う妄想を抱いてるみたい)」

初春「…佐天さん、この人いったい、どうしちゃったんでしょう。」

佐天「中二病じゃない?」

初春「これが噂の!?」

不良「むうぅ!? …お嬢さんがた…コイツの支配が強まってきた……このままではキミたちが危ない! 吾が輩がコイツを抑えつけている間に、はやくにげるんだ…!!」

佐天「わかりました。どうもご親切にありがとうございます」ペコリ

初春「わっ」ペコリ

佐天「じゃあ出よっか」

初春「…あの人、あのままで良いんですか?」

佐天「中二病は治療じゃあ治らない病だよ。そっとしておこう」

初春「はい…」

佐天「さて! じゃあ次は軽くごはんと行きますか! ファミレス行こう!!」

母「たかし…いつもありがとうね」
母「『何言ってるんだよ母ちゃん。これくらい息子として当然だろ?』」
母「毎日仕事で忙しいのに家事を手伝ってくれて肩たたきまで…本当に母ちゃんはいい息子をもったよ…」
母「『ははっ…母ちゃんは大袈裟だなぁ。俺は普通の大学をでて普通に働いて普通に母ちゃんが大好きなだけなをだけどなぁ』」
母「『今日の母ちゃんのご飯もすっごく美味しかったよ。本当に毎日食べても全然飽きないなぁ』」
母「フフッ。あらあらたかしったら。大袈裟なのはどっちなのよ」
母「『全然大袈裟じゃないよっ!大好きな母ちゃんの料理は世界一美味しいよ!』」
母「ありがとう。私もたかしちゃんが大好きよ。もうっ。いつまでも甘えん坊さんなんだから」
母「『そ、そんなことないよっ!彼女いるし童貞じゃないしイケメンだし孫できるし…もうすぐ結婚するけど一緒に暮らそうねっ!』」
母「『フフッ。あらあらやっぱり甘えん坊さんじゃないの。』」
母「『も、もうっ!からかわないでよ母ちゃん!とにかく平凡でも末永く母ちゃんと一緒に幸せに暮らすんだい!』」

母「『あそこの息子さんは本当に立派ねぇ。しかも親孝行だなんて』」
母「『ええ。本当にどこにだしても恥ずかしくない立派な息子さんよね…羨ましいわぁ』」

泣いた

解除しなかったらいつまで妄想を語り続けられるのだろうか

佐天「というわけで、御坂さんで実験!」

御坂「え、何の話?」

佐天「スタート!」キュイーン

御坂「『美琴…』」

御坂「当麻…」

佐天「まーた"トウマ"か…ホントに好きなんだなあ」


四時間後…


御坂「ねえ、今日の晩ご飯何がいい?」

御坂「『美琴が作ったものなら、なんでも食べたいよ』」

御坂「そ、そう…///って、そういうのが一番困るの!……でも、うれしい。かな」

佐天「いつまで続くのこれ…」

佐天「もういいや、飽きたし…。お疲れさまでした御坂さん」キュイーン

御坂「『ただいまー』」

御坂「おかえり当麻。それじゃまずは…電気にする?砂鉄にする?それともア・タ・シ?」

佐天「あ、あれ…?解除の手応えはあったんだけど…?おーい、御坂さーん?」キュイーン キュイーン

御坂「『もちろん…お前からだー!』」

御坂「あぁん、もう…こら、がっつかないの!…あっ、や!いきなりそんな……」

佐天「……マズイことになったかも」

佐天「誰か助けを呼びに行こう…」

佐天「何なの、コレ…」

通行人A「ククク、やっと表に出られたぜ…」
通行人B「ほう、ヤツがやられたか。まあ、我々の中では最弱だったからな」
通行人C「俺はまだ変身を二段階残している…この意味がわかるな?」

佐天「私に近づいた人が妄想を語り始める……。触ってないのに…」

佐天「もしかして、能力が進化してるの?」

佐天「どうしよう…。解除もできないし、これじゃあうかつに出歩けないよ」

佐天「…そうだ、電話だ!白井さんに…」prrr...

黒子『もしもし、白井ですの。佐天さん、何か御用事でも?』

佐天「白井さん!助けてください!私能力が目覚めたんですけど、それが今大変なこt『流石ね、黒子。いえ…お姉さま!』…え?」

黒子『ちょっとお姉さま。それは…』

黒子『いいえ、そう呼ばせて。私、本当にあなたのことを尊敬してるの。これからは、"美琴"って…呼んで』

黒子『み、美琴…』

佐天「そんな…」ポロポロ

佐天「どんどん能力の効果範囲が広がってるみたい…」

TV『では、明日のお天気です』
TV『暗黒魔界への扉が開き、漆黒の空より666の悪魔達が現れ、この退廃した人間界を一瞬で地獄に変えてくれることでしょう』

佐天「ついに学園都市の外にまで…」

佐天「私が、こんな能力を持ったから…うぅぅ…」グスッ

??「おい君、君はマトモなのか!?」

佐天「!?」

佐天「え…あ…?あなた…は…?」

??「よかった、無事な人間がいたか!」

・・・

??「なるほど、そういう事だったのか…」

佐天「ごめんなさい…。ごめんなさい…」グスッグスッ

??「君は悪くないよ」

佐天「でも、もうどうしたらいいか…」

??「なーに、俺の右手には異能の力を打ち消す能力があるんだ。俺に任せな」キリッ

佐天(かっこいい……)

佐天「あの…私、佐天涙子っていいます。あなたのお名前は…?」

??「俺は…上条当麻だ」

二日後
私たちは、崖の上に立っていた。上条さんの右手で能力を消しても、私が存在する限りすぐ妄想に囚われてしまう
試行錯誤したが、結局解決方法は見つからないままだった
私の能力の範囲はこの間も広がり続け、今では地球上で私の能力の効果が無いのは私と上条さんだけだった
妄想を語っている人たちは食事すら取れない。今日中にでも解除しなければ、最初に妄想にかかった人たちが衰弱死してしまうのは明白だった
だから、私は決めたんだ。私の大好きだった人たちを守るために…全てを終わらせようと。この呪われた能力と、心中しようと

上条「すまない…俺が、俺の力が足りないばかりに…」

佐天「いいんですよ、元はといえば私のせいですし。でも、最期だから…ちょっとした思い出くらい貰っちゃってもいいですよね」ニコッ

上条「そ、それってどういう…」

佐天「…」チュッ

上条「あ…」

佐天「…あはは、御坂さんに悪いことしちゃったかな…」ポロポロ

上条「……やっぱり駄目だ!きっと、ほかに方法があるはずだ…だから…生きよう、生きてくれ!」ダキッ

佐天「もう、駄目ですよぉ上条さん」ポロポロ

佐天「折角決めたのに、そんな事言われたら、また迷っちゃうじゃあないですかぁ…」ポロポロ

上条「佐天さん…」グスッ

佐天「……全て元に戻ったら、みんなに『ごめんね』って伝えておいて下さい」ポロポロ

佐天「あと、御坂さんのことももっと大事にしてあげなきゃいけませんよ。乙女心は複雑なんですから」ポロポロ

上条「わかった、わかったから!もういいっ!!行くなっ!!!」ギュッ

佐天「さよなら、"とうま"さん」ドンッ

キュイーン

>>TV『では、明日のお天気です』
TV『暗黒魔界への扉が開き、漆黒の空より666の悪魔達が現れ、この退廃した人間界を一瞬で地獄に変えてくれることでしょう』
これ何気に怖いな

視界と頭がハッキリしてくる。目の前には、白髪のスラリとした体つきの男の人が立っている

佐天「え?」

一通「よう、随分楽しそうだったな」

佐天「あれ?」

一通「妄想を語らせる能力か、面白ェもン持ってンじゃねえか。ま、オレに使ったのが運のツキだったな」

打止「この人はね、食らった能力とかを反射することができるんだよ!ってミサカはミサカは混乱してる様子の貴方にわかりやすくに解説してみる!」

佐天「はい?」

一通「…」

佐天「え?」

打止「…」

佐天「…」

一通・打止「……いただきました!」ポチ

佐天「えええええええええええええええええええ!!??」

おわり

電気にする?砂鉄にする?それともア・タ・シ?
という渾身のネタを流された俺の心の傷は年を越しても癒えそうにない

>>363
ツッコもうと思ったけど、一時間も前だったから止めた

>>365
お前がもっと早く来ていれば俺は楽しく年末を迎えられたのに…!

ごめんもうやめて、俺が悪かった

初春「……佐天さん」ギュウギュウ
佐天「なにー?」ギュウギュウ

初春「折角ボックス席に通されたんですから、対面に座りましょうよ」ギュウギュウ

佐天「折角ボックス席に通されたんだから、隣に座ったほうが楽しいじゃない?」ギュウギュウ

初春「なんて意味の無い反骨精神…」ウェイトレス「お料理お持ちしましたぁ」

佐天「なんかドデカいパフェキタ──(  Д ) ゜ ゜──!!」

初春「期間限定のジャンボMIXパフェDXですよー」

佐天「…初春、コレ1人で食べるつもり?」

初春「はい」

佐天「女棄ててるね」

初春「はい!?」

佐天「こんなの全部食べたら成人男性1週間分の消費カロリー摂取しちゃうって」

初春「た、楽しみにしてたのに食欲無くすようなこと言わないでくださいっ!」

佐天「だからさ、ここはあたしにも手伝わせてくださいな」

初春「……食べたいだけなんですね?」

佐天「勝手に食べたら普段食べれてない初春が可哀想じゃん」

一度スレは終わっている上に遅筆ってレヴェルじゃねーぞでごめんなさい。

佐天「あーん」

初春「……は!?」

佐天「あーん」

初春「す、スプーンは2人分あるわけですし、佐天さんは佐天さんで食べてくださいよぉ…」

佐天「あーん」

初春「佐天さんたらぁっ!」

佐天「あーん」

初春「……は、はいあー…」

佐天「んっ」

初春「……美味しいですか?」

佐天「うん。じゃあこんどは初春ね、はいあーん」

初春「それは恥ずかし過ぎですっ!」

佐天「あーん」

初春「だ、だからぁ…」

佐天「あーん」

初春「……あー……」

佐天「(ただいま、両の目を瞑って舌を出し気味に大きく口を開けている女の子が眼前に在るわけですが……さてどうする?)」

1.口にパフェを入れる
2.スカートを捲る
3.口にパフェを詰め込む

>>386

kskst

2

佐天「ほいっ」ピローン

初春「ほわっ!?」

佐天「今日は淡い緑色ー」

初春「ななな何するんですかこんなところでっ!!」

佐天「大丈夫大丈夫。この席って死角が多くて、加えてあたしが盾になってるからまずバレないよん」

初春「そういうことじゃなくて…!」

佐天「初春」

初春「は、はい?」

佐天「ここは、誰からも、見えない。ここは、誰にも、バレない。あたしがどんなに弄んでも、初春がどんなに恥ずかしいことをされても」

初春「い、いったいなにを…」

佐天「……初春は、あたしになにをして欲しい…?」

初春「(そ、そんな耳元で…)」

佐天「聴かせて、初春の妄想を──」パシンッ


初春「……佐天、さん…」

佐天「(──ありゃ? 効いてない?)」

初春「『あはは、耳まで真っ赤にしちゃってる。かっわいい』ペロッ」

初春「あっ、や…ダメですよぉ…女の子同士でこんな……」

初春「『性別なんて関係ない』」

初春「へっ…?」

初春「『あたしが好きなのは、初春飾利っていう1人の人間だから』」

初春「佐天さん…」

初春「『“涙子”って呼んで、“飾利”』」

初春「……涙子、さん」

初春「『はあい』」

初春「……私も、涙子さんのこと、好きです。この気持ちがが恋愛の感情なのかはわからないですけど……でも私、涙子さんにだったら……」

初春「『…だったら?』」

初春「汚されても、傷つけられても、耐えられるきがします」

佐天「(これは……)ゴクリ」

流石にみんなテレビ見てるな

アレ? 落ちたように表示されたから諦めていたのに…。

「幸せに…してくれますか?」

「『もちろん』」

「私、お嫁さんになるのが夢なんです」

「『あはは、飾利はネコってことだね』」

「そっ、そう言うつもりじゃ…」

「『いいよ、飾利。幸せにしてあげる』」

「…涙子さん…」

「『お嫁さんにもしてあげる。ずっとずっと傍にいるから。ずっとずっと、大事にするから』」

「涙子さん…!!」

「『飾利ィ!!』」


佐天「ごめん、そろそろ美化され過ぎた自分を観るのが辛くなってきた」パシンッ

もし、貴方の心に少しでも、
  やましい気持ちがあるのなら──


 まずは、その可笑しな妄想を垂れ流す!!



 『独白舞台(イマジンプレーヤー)』

      佐天 涙子

ぎゃあなんか間違ったモノペーストしてた死にます。


初春「──はっ!」

佐天「やぁ初春、お疲れかい?」

初春「あれ? 涙k…佐天さん? あれれ?」

佐天「そんな…涙子だなんて…」

初春「わ、わ、ち違うんですよ! ちょっとうつらうつらしちゃっておかしな夢をですね!?」

佐天「はいはーい。…それより初春?」

初春「ははははい?」

佐天「パフェのアイス解けちゃうよ?」

初春「ぅわー!!」

佐天「さぁ! 柔くなった牙城を一気に攻め落とすぞー!!」パクパクモグモグ


初春「(……いまの、どこからどこまでが“夢”だったのかな……すごい恥ずかしい……)」パクパクパクパクモグモグモグモグ

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。


佐天「さて。問題が発生しました」

佐天「あのドデカいパフェを攻略した直後に、初春が眼鏡をかけた風紀委員のお姉さんに連れて行かれました」

佐天「これは事件ですよ」

佐天「このあとはR-15指定の映画を一緒に観て、お買い物を楽しんだあとに、部屋に帰って晩ご飯を作って食べて、」

佐天「一緒にお風呂入って、一緒のベッドに潜り込んだところでもう一度『使って』みようと思ってたのに……」

佐天「………」

佐天「………」

佐天「初春が乗り気だったら、本当に“そう”なっちゃってもいいかな、とか考えてたんだけどな」

佐天「………」

佐天「………」

佐天「空いた時間は有効活用! 最終下校時間まで、獲物を探してその妄想を垂れ流すぞー!!」

佐天「あ、御坂さん」

美琴「佐天さん?」

佐天「お買い物ですか?」

美琴「ちょ、ちょっと本屋に探し物を…」

佐天「あの、初春が風紀委員の仕事でいなくなっちゃったんで、もしよかったらあたしもついて行って良いですか?」

美琴「うぇっ!?」

佐天「……不味い、ですかね」

美琴「あーいや、そのぉ……」
佐天「デートですか?」

美琴「ちっ、違う違う違う!! 本当にただ本屋に行くだけだから!!」

佐天「………」

美琴「………」

佐天「エッチな本でも買う気ですか?」

美琴「ちがーう!!」

戦闘時に使えばドリアンが加藤にやったみたいなことができそうな

>>439
佐天「なっ………! 普段の白井さんとまったく変わらない!?」

初春「今まで散々痛い目みてきた白井さんは、現実が妄想どおりに進むはずないことなど知り尽くしているんです!」

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