ネミッサ「東のミカド国?」 フリン「電霊?」 (25)

真・女神転生Ⅳ × デビルサマナー・ソウルハッカーズ

のクロスSSです。短いし、台本形式です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1380117475


――悪魔討伐隊基地発見後――


Kの酒場にて


フリン 「ガントレットにまた悪魔が?」

依頼人 「そうなんだ。以前君たちが上手くやってくれたと聞いてね」

ワルター「またあんな武人みたいな頑固者と戦うのかよ」

ヨナタン「まぁそういわないことだワルター。僕らは頼られているんだよ」

イザボー「でも、サムライにも私たち以上に腕の立つ者がいるはず……」

依頼人 「それがだね……」

フリン 「何か、言いづらいわけでも?」

依頼人 「まぁとにかく宝物庫で実物を見て欲しい。その上で受けるかどうか決めても構わない」


宝物庫

番人  「ああ、君たちが依頼を受けてくれるのか」

ヨナタン「はい。我々にできることでしたら」

ワルター「おいヨナタン。まだ受けると決めたわけじゃない」

フリン 「とりあえず話しや事情だけは聞こう」

ワルター「わーったよ」

イザボー「それで、どのガントレットですか?」

??? 『早く~。誰でもいいからアタシをここから出しなさいよ!』

みんな 「!?!?!?」

番人  「あれだよ。あのガントレットだ」ハァ



??? 『何よ。アンタたちも、アタシを消そうって言うの?』

イザボー「あ、貴女は……バロウズちゃんじゃない……わよね?」

??? 『バロウズ? 只のアプリのAIでしょ。あんなのと一緒にしないで』

ワルター「じゃぁなんだよアンタは」

ネミッサ『アタシはネミッサ。女悪魔のネミッサよ』

ヨナタン「悪魔召喚プログラムとも違うようだな。どうしてそこにいるんだい?」

ネミッサ『知らないわよ。こっちが聞きたいくらいだわ』

ワルター「どうでもいいから、とにかくそこから出て行ってくれないか?」

ネミッサ『アタシだって出たいわよ。けどなんだかここから出られなくなってるの!』

ヨナタン「……召喚してみてはどうだろうか」

番人  「それは試したが、召喚プログラムとは別のところに格納されてるらしくてね」

イザボー「召喚はできないということですか」

バロウズ『ちょっと待ってみんな、とりあえずサーチしてみるわね』

サーチモード、実行 ピピピッ

バロウズ『とりあえず他のガントレットには移動できるみたいね』

ネミッサ『それじゃ意味ないじゃない! アタシは外に出たいの!』



番人  「とにかく何とかしてもらいたいんだ。ガントレットは貴重だからな」

ヨナタン「確かにそうですね。このまま使うことは出来ないんですか」

番人  「こいつの容量が大きいらしくて、悪魔のストックを圧迫するんだ」

ネミッサ『アタシを太ってるように言わないでくれる? 痺れさすわよ』

イザボー「それに訛りも激しいし、バロウズちゃんのほうがよっぽど良いわ」

ネミッサ『ウルサイわね、へんな髪型してるクセに!」

イザボー「なっ、なんですって!?」

アナタコソナマリガヒドスキテヨ! アタシハフツーノシャベリカタシテルダケ! ギャーギャー

バロウズ『あの、マスター? ちょっといいかしら」

フリン 「なんだい? いい案でも?」

バロウズ『この悪魔が出られないなら別のに転送しちゃったらどうかしら』

ワルター「んなこといったって、他のガントレットに移しても意味ないだろ」

ヨナタン「……悪魔討伐隊の基地にも、ガントレットはなかったはずだ」

フリン 「バロウズ、悪魔討伐隊基地の大きなコンピュータには接続できたよな?」

バロウズ『さすが私のマスター冴えてるわ。そこに接続して放り出しちゃいましょ』

イ&ネ 『「ん?」』



ネミッサ『地下に東京?』

ワルター「そうさ。そこにでっかいガントレットの親玉みたいなのがあるから……」

ヨタナン「そこで君を解放しようとおもうんだ。もちろん可能かどうかはわからないけどね」

イザボー「私は賛成だわ。この五月蝿いのをいち早く放り出しましょう」

ネミッサ『ウルサイのはアンタのほうでしょ!』

フリン 「話が続かないから矛を収めてくれ」

ワルター「とりあえずネミッサとか言ったな。お前を連れて行く」

ネミッサ『……まぁいいわ。ネットワークに出られるなら』

バロウズ『【ネミッサを放り出しましょう】をクエストに登録したわ』

ネミッサ『アンタゼッタイ感情あるでしょ!』

ワルター「女に偏見があるわけじゃないが……この騒がしさはラグジュアリーズもおんなじか」ハァ

ヨナタン「奇遇だな。僕も同じことを思っていたよ……」ハァ



状況説明中……

ネミッサ『悪魔討伐隊? 要はサマナー見たいなもんかしらね』

フリン 「サマナー?」

ネミッサ『悪魔召喚プログラムで悪魔を呼び出したり戦わせたりする連中よ』

イザボー「概ねサムライと大きく違わないようね」

ネミッサ『まぁいいわ。そこからネットワークに出られるならいいわよ』

ワルター「なんか態度デカイよな」

ヨナタン「まぁまぁ。彼女だって困ってるのには違わないんだし」

ネミッサ『悪いとは思ってるのよ? けどアタシだってヒガイシャなんだし』

番人  「まて、それを持っていくのか。中身だけ移せないだろうか」

ワルター「けどさっき容量が大きいって……悪魔が召喚できなくなるだろ」

ヨナタン「僕らが責任を持って管理いたします。預からせてください」

イザボー「それに、他に移しようがありませんし……」



ネミッサ『何ここ? えらい町並みが古臭いというかなんというか』

イザボー「お気に召さなくて何よりだわ。ここは私たちの故郷なのよ」

ネミッサ『ふぅん。アタシの故郷もいい加減古臭いけど、天海市とかよりずっと……ねぇ』

フリン 「アマミシ?」

ワルター「ケガレビトの別の里の名前か?」

ネミッサ『天海市は天海市よ。やっぱりなんかアタシが知ってる世界と違う……』

ヨナタン「そうか。では、ネミッサが知っている世界のことを教えてもらえるかい?

ネミッサ『……まぁいいけど。アタシはね……ん? あれ』

フリン 「どうかした?」

ネミッサ『そーいや、アタシ消滅してるはずなんだけど、何でここにいるのかしら?』

……ネミッサ事情説明中……

ヨナタン「詳しいことはわからないけれど、ネミッサはそこで死んだはずなんだね」

ネミッサ『それだけ理解してくれれば良いわ。そのはず、なんだけどね』

ワルター「基地に行って調べたらどうだ? なんかわかるかもしれないぜ」

バロウズ『私のデータベースにも該当の情報はないわ、ごめんなさい』

ネミッサ『まぁいいわ。とっとと行きましょう』


ターミナル移動中

ワルター「しっかしなぁ、いったいどこから紛れ込んだんだ?」

ネミッサ『何よ、アンタらがアタシをここに閉じ込めたんでしょ』

ヨナタン「ワルター、待ちたまえ。僕が事情を聞いているから」

フリン 「わかったのか?」

イザボー「私も聞いているわ。回収した遺物に保存されていたらしいの」

ヨナタン「遺物の中に保存されているデータに【PROGRAM_NEMISSA】なるファイルがあったんだ」

イザボー「でもその遺物の破損が酷かったらしくて、データだけガントレットに写したらしいの」

ワルター「んで、その持ち主が倒れちまった……ってことか」

ネミッサ『アタシが入ってたイブツってやつはどこ?』

ヨナタン「さぁ……そこまでは。どうして気になるんだい?」

ネミッサ『アタシをそこに閉じ込めた手がかりになるじゃない! あーもー気が利かないわね!』

ワルター「さっきから聞いてるけど、こいつ態度でかいよな。お前もそう思うだろ?」

フリン 「ああ、そうだな」ハァ

ターミナル移動中

ワルター「しっかしなぁ、いったいどこから紛れ込んだんだ?」

ネミッサ『何よ、アンタらがアタシをここに閉じ込めたんでしょ』

ヨナタン「ワルター、待ちたまえ。僕が事情を聞いているから」

フリン 「わかったのか?」

イザボー「私も聞いているわ。回収した遺物に保存されていたらしいの」

ヨナタン「遺物の中に保存されているデータに【PROGRAM_NEMISSA】なるファイルがあったんだ」

イザボー「でもその遺物の破損が酷かったらしくて、データだけガントレットに写したらしいの」

ワルター「んで、その持ち主が倒れちまった……ってことか」

ネミッサ『アタシが入ってたイブツってやつはどこ?』

ヨナタン「さぁ……そこまでは。どうして気になるんだい?」

ネミッサ『アタシをそこに閉じ込めた手がかりになるじゃない! あーもー気が利かないわね!』

ワルター「さっきから聞いてるけど、こいつ態度でかいよな。お前もそう思うだろ?」

フリン 「ああ、そうだな」ハァ



転送・霞ヶ関ターミナル到着

ワルター「っと、相変わらずこれはなんか気持ち悪いな」ウプッ

ネミッサ『ふーん、アタシがやる実体化ダイブみたいなことできるのね』

ヨナタン「君もできるのかい?」

ネミッサ『体があるときにはね。ネットワーク上で悪魔と戦ったこともあるわ』フンス

バロウズ『さ、小煩いのはほっといて、とっとと転送しちゃいましょ』

ネミッサ『イチイチ気に障るこというわねアンタ。けどちょっとまって』

フリン 「何かあるのかい?」

ネミッサ『今の……東京? がどうなってるか見たいのよ』

イザボー「ネミッサは前の東京を知っているの?」

ネミッサ『ううん、知らない。けど……』

ヨナタン「けど?」

ネミッサ『アタシの相棒が守ろうとしたものがどうなってるか、知りたいの』



霞ヶ関

ネミッサ『フリン、ありがとう、コレで見られるわ』

ワルター「どうだいお嬢さん、ご感想は」

ネミッサ『……サイアクね……。アンタらが説明してくれた通り……』ハァ

フリン 「……」

ネミッサ『ううん。もっと、想像よりずっと酷い……』

ヨナタン「分厚い岩盤のせいで、日光が差さないからね」

ネミッサ『それだけじゃないわ。この荒れよう……、相棒が守りたかったのは……こんなんじゃないはずよ』

イザボー「……【相棒】。サマナーのね」

ネミッサ『ええそうよ。アイツはアタシと一緒に生きてくれたの。だから……』

ネミッサ『アイツが守りたかったものがどうなったか知りたかったの』

ヨナタン「残念……だったね」

ネミッサ『残念なんてもんじゃないわ。シツボーよシツボー! もう良いわ……』



悪魔討伐隊基地、ブリーフィングルーム

バロウズ『さぁ、とっとと厄介者を放り出しちゃいましょ』

ネミッサ『アンタ感情ないってゼッタイウソでしょ! ムカつくんだけど』

イザボー「私としてもクエストを終わらせて欲しいから早くして欲しいわ」

ヨナタン「三人とも、わざわざ波風立てなくてもいいだろう。ネミッサ、つなぐよ」

ネミッサ『OK、メンドーかけるわね。お願いするわ』

ワルター(一番ネミッサが大人みてえだな)

ネミッサ『あ、多分コードがつながれば平気よ。それじゃありがとね』ブツン

フリン 「あ、あれ? 素早いな」

ヨナタン「別れをいう暇もなかったね」

ネミッサ『そうでもないわよ」

みんな 「「「「うわっ!」」」」

ネミッサ『へっへー、どんなもんよ』

フリン 「画面いっぱいにネミッサの顔が……」

バロウズ『一瞬でシステムを掌握しているみたい。何重にもプロテクトかかってるのに』

ネミッサ『アタシを舐めちゃいけないわ』

ネミッサ『セキュリティがあろうがなかろうが、つながってりゃどこでもいけるもの』

フリン 「……それは、壁の外にも?」



ネミッサ『壁の外?』

ヨナタン「そうか、君は見ていないだろうけれど、岩盤を支えるように壁があるんだ」

イザボー「恐らく東京をぐるっと囲うように立っているはず」

ネミッサ『どうかしらね? 回線がそこにあってつながってればいけるけれど……』

バロウズ『多分無理だと思うわ』

ワルター「随分はっきり言うんだな」

バロウズ『そういう方法で、悪魔が移動したという記録がないの』

ネミッサ『それは試してみるわ。アタシみたいな悪魔がネットに入ったこともないだろうし』

イザボー「そうしたらここでお別れかしら? せいせいするわね」

ネミッサ『そうね。喧嘩できる友達とお別れするのは寂しいわね』

バロウズ『とりあえずクエスト達成、お疲れ様』



フリン 「どうだい。何かわかったかい?」

ネミッサ『んー。何にも。アタシを閉じ込めた奴とか、そもそもアタシが死んだのになんで

ここにいるのか』

ヨナタン「わからずじまいか」

ネミッサ『【壁の外】に行けたらもっと調べられるから、それ試してみるわ』

ワルター「逞しいもんだな」

ネミッサ『それって褒められてる?』

フリン 「たぶんね」

イザボー「それじゃ行きましょう。ウーゴ殿にまた何か言われる前に」

ネミッサ『アンタはとっととどっか行きなさいよ!』

イザボー「言われなくたってそうさせてもらうわ」フン!

ネミッサ『フン! ってアンタ……』マジマジ

フリン 「な、なんだい?」

ネミッサ『アンタまた? 懲りないわねー。ねぇ、アタシのこと覚えてるでしょ?』

イザボー「え? 貴方知り合い?」

ネミッサ『違うわ。アンタじゃないのわよ。けどアンタ……好きねぇホント』キャハハ

ヨナタン「フリン。君は彼女を以前から知っているのか?」

フリン 「……いいや。全く」

ネミッサ『アンタは知らなくて良いけどね。それじゃバイバイ?』



ネミッサ『どうやらアタシは……元のネミッサそのものじゃないみたいね』

ネミッサ『事件から数年後に生まれた【ネミッサ】の残骸と……』

ネミッサ『【レティキュリアン】にコピーされたGUMPのデータから作られた……』

ネミッサ『【擬似体】みたいなもんのようね』

ネミッサ『でもアイツ、また【ビジョン・クエスト】やってるってことは……』

ネミッサ『まだアイツ、頑張ってるんだよね。戦ってるんだよね』

ネミッサ『紛い物のアタシだけど、会いたいな……。会えるかな……』

ネミッサ『ヒトミちゃんにまた憑依したら……』



――久しぶり、なんて、言ってくれるかしら――

勢いで書いた。短くてスンマセン
あとで興が乗ればNルートクリア後とか……書きたいです
それではおやすみなさい

書かないんだったらHTML化依頼出してね

>>23
ごめんなさい。ぎりぎりまで考えましたが、続きが思いつきませんでした
完結ですので依頼だしてここは閉じさせてもらいます
期待されたかた、すみませんでした

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