上条「今日から『とある魔術の禁書目録』の収録再開か!」(364)

上条「またオーディションに落ちた…ふ、不幸だ」

社長「すまんな上条…お前はこれからっていう役者なのに…!
    この会社が弱小プロダクションなせいで…!満足に仕事ももぎ取れん…!」

上条「そ、そんなことないっすよ社長!“某事務所”のアイドル――
    一方通行をガチ殴りしたのは俺ですし…自業自得ってやつっすよ」

社長「そういった面でフォローできなくて何が社長だ…!何がプロダクションだ…!」


上条「社長…俺もっと頑張りますよ!オーディションは山のようにありますし」


社長「上条…」

上条が俳優だったら…と依然立てたスレの続きです。ご容赦を
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
一方通行「ンで?勇ンでみたァいいが、仕事がねェと」

上条「ああ、全然仕事がねぇんだ…」

一方通行「ンなもン俺が知るかよ。俺も仕事はねェンだよ」

上条「お前も無いのか?もともと売れっ子アイドルだったのに」

一方通行「…今はもォやめたンだし関係ねェだろォが」

上条「すま――」

一方通行「だからお前のせいじゃねェよ。鬱陶ォしい
      どォも人に媚売るのが苦手なンでやめたまでさ
      元よりあの仕事が終わったらやめるつもりだったンだよ
      つーか“禁書目録”はまだ始まらないのかァ?」

上条「ああ…あれさえ始まれば…あれさえ始まれば!」

お、この前のか

アドリブ説教のSSの人か?

>>9 YES 酉無しすまんね
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

―数日後―

社長「や、やったぞ上条!『とある魔術の禁書目録』の再開が決まった!
    もちろんお前は主役『上条当麻』で続投が決まってる
    たった今、鎌池監督から連絡があった」

上条「ほ…ホントっすか!?」

社長「ああ!先日OAがあった3巻も
    “一方通行ガチ殴り事件”を諸共もせず大反響だったそうだ」

上条「あの時は社長にも迷惑をかけて本当にすみませんでした」


社長「そう言うな。この電撃プロダクションはお前のおかげで盛り返しているんだ
    今後も気にせずに役者業に専念してくれ」


上条「…はい!ありがとうございます」

上条「ところで社長、4巻ってどういう内容なんですか?」

社長「ふふふ、驚くな上条。ついに4巻では『上条当麻』の父親が出るぞ!」

上条「ち、父親っすか!?」

社長「嬉しいか?」

上条「も…もちろんっすよ!父親役となれば役者の大先輩!
    親子関係を演じると学べることもあるだろうし…
    …だれが父親役なんすか?」

社長「ふふふ、聞いて驚くなよ?」


上条「も、もったいぶらせないでくださいよ」


社長「――私だ」

上条「へ?」

今回は誰を殴るんですか?

>>14
今回は土御門にガチ殴りされる回だろ

社長「『上条当麻』の父親『上条刀夜』役はこの私、上条刀夜が演じさせていただくことになった」

刀夜「よろしくな、当麻」

上条「しゃ、社長って演技出来るの?」

刀夜「失礼な。こう見えても私は俳優なんだ
    ちゃんとタレント名鑑にも載っている」

上条「知らなかった…」

刀夜「とにかく、お前とはこれから共演者だ
    改めて、よろしく」

上条「よろしくお願いします。そういえば1年前
    どこの事務所も見向きもしなかったのに、社長だけ俺を拾ってくれましたね
    そういった意味では役者としての親父は社長かもしれないっす」

刀夜「嬉しいことを言ってくれるじゃないか息子よ」


上条「息子って言うなw」

青ピ水着回か…

ー前回までのあらすじー

姫神「ふふふ…■■←これあなたたちにあげるわねww」

土御門「」
青ピ「」
小萌「」
風斬「」
シェリー「」
海原「」
舞夏「」

―数週間後―

上条「今日から『とある魔術の禁書目録』の収録再開か!
    …って何で郊外での撮影なんですか?
    今までは全部学園都市内だったのに」

インデックス「とうまがアイドルを殴ったせいで世間の風当たりが強いんだよ」

上条「うっ…」

鎌池「今から1カ月はスタッフ全員泊り込みの出張ロケだ
    ちょうど夏休みだしな。学生の出演者にはもってこいだ」


上条「全員泊り込みの出張ロケって…そんな予算がどこに…?」


三木「『禁書目録』も『超電磁砲』も今や大人気作品だ
    世間の風当たりはやや強いが、幸いスポンサーは大量についている」

インデックス「それもこれも私のおかげなんだよ」

上条「へいへい」

インデックス「そんなことより今日から撮影日なのに
        まだ台本が渡されてないのが気になるかも」

上条「メンバーがインデックスに俺…魔術サイドですか?」

三木「いや、まだ他のメンバーは集まってないだけだ
    魔術サイドというのは確かだが、今回は少し豪華だ」

上条「豪華?」

三木「なんと今まで登場したキャラがほぼ全員参加する
    もちろん新キャラもいるぞ」

上条「マジっすか!?」

三木「台本はある程度人数が集まってから渡す
    ちょっとしたサプライズがあるのでな」

インデックス「さぷらいず?」

鎌池「…まあ楽しみにしておけ
    全員集まるまでは自由にしてていいぞ
    なんて言っても夏休みなんだ」

―数分後―

インデックス「そういえばとうまに友達を紹介したいんだよ」

上条「…?珍しいな。お前日本に友達いたの?」

インデックス「ぐぬぬ…日本人じゃないぶん当たってて腹が立つかも」

上条「ん?外人の友達なのか?俺日本語しか喋れないぞ」

インデックス「大丈夫なんだよ。私と同じ外国人事務所で一緒の子
        …サーシャ、出ておいでよ」


上条「へー。可愛い子だなー」

サーシャ「///」

インデックス「こう見えてもとうまと同じ歳なんだよ
        ほらサーシャ。隠れてないで自己紹介しないと」

サーシャ「…そ、その…サ…サーシャ=クロイツェフです」

上条「上条当麻だ。よろしくサーシャ」


インデックス「サーシャはとうまのファンなんだよ」

サーシャ「…っ!イ、インデッ☆あqwsでfrtgyふじこlp///」

上条「へ、へー光栄だな。もしかしてサーシャも共演者?」

サーシャ「は…はい///当麻の演技見て…一緒に出たいなと…オーディションに…///」

上条「俺の演技なんてまだまださ。よろしくなサーシャ」

サーシャ「うん///」


インデックス「うぐぐ…とうまが心なしか私より優しいんだよ」

猿ってまだあるの?連投怖くてちょっとびくびくしてるんだが
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
―数十分後―

美琴「やっほー」

御坂妹「おはようございます」

上条「おっす、御坂姉妹。やっぱお前らも出るのか」

御坂妹「お姉ちゃんはともかく…わたしまで出れるとは思わなかったよ
      しかも郊外でやるなんて」

美琴「しかも海辺の民宿だなんて味があっていいじゃないの
    ここ最近休みなんて無かったからいい夏休みになりそうだわ」


インデックス「仕事なのにバカンス気分だなんていいご身分なんだよ短髪」

美琴「た、短髪って呼ぶなシスター役!はは~ん…3巻でのあたしの活躍に嫉妬してるのね?
    世間はもう『美琴』フィーバーだもんね~?」

インデックス「はっ!3巻のヒロインはそこのクールビューティーなんだよ
         むしろ短髪なんてただ泣いてただけの役立たずだったかも」

美琴「い、言わせておけば…もうすぐOAの『超電磁砲』を見ることね!
    『第四位』役の現役プロレスラー・麦野さんとの熾烈なバトルシーンは必見なんだから!
    アンタと違って戦うヒロインよあたしは」

インデックス「何をぉ~!?」

美琴「先に喧嘩売ったのはそっちでしょうが!!」

インデックス・美琴「「がるるるる!」」


上条「アイツらリアルでも仲悪いのな…
    御坂なんて普段TVで見るような清楚キャラが台無しだ」

御坂妹「でもお姉ちゃん楽しそうかも」

>インデックス「はっ!3巻のヒロインはそこのクールビューティーなんだよ
>         むしろ短髪なんてただ泣いてただけの役立たずだったかも」

確かにその通りだ

むぎのんレスラーかよwwww

―数十分後―

ステイル「やあ、上条くん」

神裂「お久しぶりです」

上条「やっぱステイルさんに神裂さんも出るんですね
    お金掛かってるなぁ…」

ステイル「お笑い芸人の火野神作さんも出るらしいね
      それより上条くん。またやっちゃったようだね~」

上条「うっ…」

神裂「まったく…だからあれほど熱を入れるなと」

ステイル「しっかり反省しなよ?
       僕ももう殴られたくないしね~。ははは」


上条「…猛省しております」

神裂「そういえば今回の台本…何故ギリギリまで渡さないのでしょうか?」

上条「それが教えてくれないんだよ」

ステイル「ははは。実はね~、僕はもう教えてもらったんだよ」

上条「ええ!?どうして?」

ステイル「自分で言うのもアレだけど                ・ ・
       僕ほどの出演者には先に言わないと失礼にあたる企画だからじゃないかな?
       僕はこういった企画は大好きだけどね~」

神裂「…企画?」

ステイル「おっと!これは失言
         ・ ・ ・ ・ ・
      まあ君たちにはあまり関係ないから気にすることないと思うよ」


上条・神裂「「???」」

土御門「おっす!上条!」

青髪ピアス「なんだか最近人気出っ放しじゃないの上やん」

上条「…その割りに仕事は全然ないっすけどね
    土御門くんに青髪ピアスくんも出るんだな」


土御門「水臭いな。同じ歳なんだし呼び捨てでいいんだぜ?」


青髪ピアス「俺は年上だけどキニシナイヨーイインダヨー」


上条「いやぁ…二人とも大人気俳優だし呼びにくくて
    正直俺なんて眼中に無い…って感じだろ?」

土御門「おいおい俺らがそんなやつらに見えるかよ?
     それにお前なんて俺以上のオーラ出てるくせに~」

上条「…じゃあ二人とも俺がご○せんで共演してたの覚えてた?」

土御門「え!?アレお前出てたの!?」

青髪ピアス「な、何役で!?」

上条「やっぱ覚えてないのかよ!!□□高校のヤンキーEだよ!
    ちなみに土御門くんに殴られた役ですよ!…2秒しかOAされなかったけどな!!」

青髪ピアス「あ…あぁ、ああ…?」

土御門「…!おお!アレ上条だったのか」

上条「ったく…リアルでも調子いいんだな」

土御門「あっはっは。…とまあ、俺はこんなやつだし呼び捨てでいいぜ」

青髪ピアス「そうそう、役でも親友。リアルでも親友なんて素敵じゃないの」

上条「…わかった!よろしくな土御門に青髪ピアス」

上条「しかし今回は本当に役者が多いなぁ」

刀夜「…だが名立たるスターたちとも既に対等だな上条」

上条「うおっ!いたんすか社長」

刀夜「土御門くんの言う通りお前は既にスターに劣らないオーラだ
    そこは誇ってもいいぞ上条。…こんな弱小プロダクションでは勿体無いぐらいだ」

上条「…う~ん。俺自身は特に変わってないんだけどなぁ
    それだけこの作品と『上条当麻』がいいってだけの話です」

刀夜「謙遜するな。『上条当麻』を作ったのもお前だ」

上条「そんなもんすかね」

刀夜「ああ、もっとドンと構えろ」

刀夜「…そんなことより上条。お前に話がある」

上条「?なんですk――」

美琴「ちょっとー!監督が『撮影が始まるまで自由時間』だって~!
    アンタも海行かない~?」

上条「あ、ああ!先に行っておいてくれ~
    後で行くから!社長、話って?」

刀夜「え?――ああ、いや、大した話じゃないんだ。行っていいぞ」

上条「???そうですか?じゃあまた後で!
    御坂~!今行く~!」


………
……



刀夜「………」

―数時間後―

三木「では各自に台本を渡す。…その前に」

鎌池「上条当麻・神裂火織・上条刀夜・土御門元春・火野神作・サーシャ=クロイツェフ
    今呼んだメンバー以外はこのクジを引いてくれ。男用と女用がある」

美琴「うーん…あたしは呼ばれてない」

インデックス「何でクジ引かなきゃいけないんだよ?」

ステイル「それを聞くのは野暮ってものさ。僕は先に引くね」

御坂妹「わたしも」


上条「いったい何なんだ?」

神裂「……さあ?」

―数分後―

三木「全員引いたか?」

青髪ピアス「助監督~僕引いてませんけど男用がもうないです」

三木「えっ?…本当だ…監督どうします?」

鎌池「…仕方が無い。女用を引かせよう
    女とは違い、男が引いたらマズイものがあったから敢えて分けたが
    …まあ問題ないだろう。入れ替わりもシビアにやったほうが面白いだろうしな」

上条「…入れ替わり?」

三木「そうだ。全員よく聞け!
    今回のメインテーマは『入れ替わり』!みんなには普段とは違うキャラと入れ替わってもらう」


Ω ΩΩ「「「「な、なんだってー!?」」」

鎌池「今度『とある魔術の禁書目録』の特別番組が設けられることとなった
    その際のスポンサーのたっての希望だ。役者の演技力が鍵となるこの企画
    必ず成功させよう。もちろん役者たちの事務所には事前に快諾を貰っている」


三木「今から詳しい設定資料と台本を配る。目を通してくれ」

―数分後―

神裂「クジを引かなかったものは…この“御使堕し”を回避できたということですね?」

鎌池「ああそうだ。つまり今回の物語の主要人物ということになる」

上条「なるほど…」

三木「みんなクジを開くんだ。そしてもう一度スタッフに渡してくれ
    もちろんクジの引きなおしは不可だ」

ステイル「あはは。『ステイル』は『海の家の店主』か
      面白そうだな~」

御坂妹「わたしは『海の家の店主の息子』役みたいです
     ふふふ。『お父さん』って呼んでもいいですか?」

ステイル「おいおいよしてくれよ。僕はまだそんな年齢じゃない」


美琴「へー、結構面白そうじゃん。当たり障りない配役だし」パラ

―上条当麻の従妹『竜神乙姫』(妹キャラ)―

インデックス「ここいらで私の本気を見せるんだよ」パラ

―上条当麻の母親『上条詩菜』―


インデックス・美琴「「………」」

上条「おーい。インデックスに御坂
    お前らの役見せてくれよ」ヒョイ

インデックス・美琴「「あっ」」

上条「み、御坂が従妹で、インデックスが母親!?」

三木「おお。重要どころの女性クジはヒロインの二人が引いたか
    さすがの引き運だな」


美琴「いいいいいいいいい妹キャラ!?あたしが!?コイツの!?
    だだだ、台本…『ボディプレスで上条を起こし、馬乗りになりながら身体を揺さぶる』
    つまり……これは……!?」


御坂妹「どうしたのお姉ちゃん?」


美琴「ななな、何でもないわよ!あは、あははははははは///」

上条「…御坂のやつ…何テンパってんだ?」

インデックス「ふっふっふ、人の心配より自分の心配をした方がいいんだよとうま?」

上条「一応聞いておいてやるインデックス
    …どうしてお前はドヤ顔なんだ?」

インデックス「わからないのとうま?仕方が無いなあ
        …今日から私がとうまのママなんだよ?
        『とうま』はマザコンだから私には足が上がらないんだよ?」

上条「…二重三重にボケるんじゃねえよ!
    まず『上条さん』にマザコン要素なんてねえ
    仮にマザコンだとしても現実のお前には謙る必要もねえ
    そもそも『足が上がらない』ではなく『頭が上がらない』だ!
    覚えたてのくせにちょっとひねった日本語使ってんじゃありません!」

インデックス「ぐぬぬ…とうまはそうやって揚げ足ばかりとって――」

青髪ピアス「か、上やん…」

上条「ん?どうした青髪ピアス…?」

青髪ピアス「これ…」


―当たりです!『インデックス』(この夏新作モデルの水着で出れるヨ!)―

上条「あ、当たりじゃねぇぇええええ!何が『水着で出れるヨ!』だ!」

青髪ピアス「か、監督。流石にこれはなしですよね?」

鎌池「青髪ピアスがインデックスか…ありだな」

三木「ありですね」

青髪ピアス「で…でも事務所がそんな役――」

三木「――今、確認を取りました。OKだそうです」

青髪ピアス「お、俺身長が180cmありますよ?
        がたいもいいのに俺にあうサイズの水着なんて…」

鎌池「む…それは確かに問題だな」



??「そこは俺に任せてください」

三木「…!灰村美術総合監督!」

灰村「青髪ピアスくんが着れるようにすればいいんですね
    そうですね…1日もあれば可能です」

鎌池「本当か?さすが灰村さんだ
    いつも無茶振りばかりですまんな」

灰村「はっはっは。無茶振りのない鎌池さんなんて鎌池さんじゃないですよ
    任せてください。完璧に仕上げてみせます」



青髪ピアス「 \(^o^)/ 」

―数時間後―

三木「よし、それでは収録を開始する。
    “御使堕し”が始まった朝、『上条』を起こしにくる『乙姫』――つまり美琴ちゃんのシーンだ」

上条「助監督。御坂がまだ来ていないんですが?」

三木「美琴ちゃんが?メイクが終わってないのか?
    灰村さんに電話しろ」

………

灰村『灰村です…その…美琴なんですが『乙姫』の格好に抵抗があると…』

三木「ぐ…流石にあれは子供すぎたか」

鎌池「普段と違う格好をするのがこの企画の醍醐味の1つだ
    『プロなら仕事を全うしろ』と言ってくれないか?」

灰村『了解です』

美琴「遅れて…す…すみませんでした」

スタッフ「「「お…おお…」」」」

三木「こ、これは…!!」

上条「せ…“清楚”御坂ちゃん…」

美琴「あ”!?何か言った!?」

上条「……なんでもねーよ」


三木「あのキャミソールは…す、少し幼すぎましたかね…?」

鎌池「いや、『乙姫』は小学生なんだ。こんなものだろう
    それにしても灰村さん……GJだ」

灰村「ありがたき御言葉」


三木「で、では始めるぞ!まずは台本の確認だ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
布団に包まっている『上条』に『乙姫』がボディプレスをする

乙姫:ほーら、いつまで寝てんのよ。当麻くん起きろ。

上条:誰だテメェは?

『上条』は布団から飛び起き、『乙姫』の顔を見て、驚く

乙姫:痛い。せっかく起こしにやってきた従妹に対する態度なの

上条:

『上条』は混乱しつつ――
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

三木「――とまあこんなものになっている」

上条「あの~?俺の台詞の空欄ってどうすればいいんですか助監督?」

三木「実はな、決まってないんだ。何しろ乙姫役はさっき決まったばかりだからな
    入れ替わった人によって『上条』の台詞は変わるだろ?」

上条「…つまり俺にアドリブをやれと?」

三木「得意分野じゃないか。無理なら鎌池監督に台詞を指定させるが?」

上条「…いえ、出来ます。混乱したっていう体でやればいいんですね?」

鎌池「ああそれでいい。流石上条だ」

美琴「あのー…ちょっといいですか?」

三木「ん?美琴ちゃんが質問とは珍しいな」

美琴「『乙姫』は『上条当麻』の従妹って設定ですが
    『上条当麻』とはどのぐらいの距離感なんですか?」

三木「えーと…深く考えてなかったな。どうです監督?」

鎌池「いい質問だ。実はこれも配役によって変えようと思ってた
    強いて言うなら“『上条』が最も混乱しそうなキャラ”を作ってくれないか?
    難しい要求だが、応えられるか?」

美琴「ええ――わかりました。できます」ニコッ


上条「何なんだその笑顔は…」

三木「では本番いくぞ」

鎌池「アクション!」


美琴『ほーら、いつまで寝てんのよ~』



上条(??何だこの甘ったるい声は!?これが御坂なのか?)

鎌池「ほう…典型的な萌えっ娘設定か」

三木「手堅く攻めてきましたね」



    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
美琴『おにーちゃーん。起きろ起きろ起きろ起きろー』


上・三・鎌「「「!?」」」

上条(何考えてんだアイツ!?い、従妹でも『お兄ちゃん』って呼び方はねーよ!
    ――って演技しねえとっ!)



上条『……、誰だテメェは?誰だテメェはおんどりゃあ!!』

美琴『いったぁ。ちょっとー          ・
    それがせっかく起こしに来てやった妹に対する態度なわけ?』



上条(従妹だよ!?妹じゃねえよ?バカなの?バカなのこの子!?)


三木「か、監督…これはどうすれば?」

鎌池「いや、ギリギリオッケーだ。従妹でも妹と呼んでもいいじゃないか。続けさせろ」


上条(つ、続けるのかよ!?)

上条『え、なに?え?お前もシスターズの件で学園都市から追い出されたクチでせう?ってか、
    ここは学園都市から追い出されてきたやつが集まる島流しみたいなトコなのか?』

美琴『はぁ?何言ってんの?私がおにーちゃんの側にいるのがそんなにおかしいの?』

上条「気持ち悪っ!だからさっきからお前何媚び声だしてんの!?
    テメェそういうポジションから世界で最も遠い位置に君臨してたはずだろーが!!」




スタッフ「すげぇ…お互い即興で台詞作ってる…!」

新人スタッフ「これが噂の『上琴アドリブ』…!!初めての撮影で早速見れるなんて」


三木「美琴ちゃんはともかく…上条は…」

鎌池「素の反応だろうな。見るんだ三木、上条の腕を」

三木「っ!鳥肌が立ってるっ…!」

美琴「ちょっと!何でドン引きしてんのよ!?」

上条「仕方ないだろ!おにーちゃんはねぇよ!
    あんなベタベタくっついてスキンシップをはかる従妹なんているか!」

美琴「い、いるわよ!」

上条「いねー!絶対いねー!」

美琴「もしいたらどうすんのよ!?」

上条「何でも言うこと聞いてやりますよ!」

美琴「言ったわね!?約束だからね!?」

上条「あーあーわかったわかったわかりましたよ」

刀夜「まあまあ上条、落ち着け」

上条「しゃ、社長」

刀夜「次は『当麻』が家族に会うシーンだ
    …俺たちの初共演の瞬間だな」

上条「…はい!」

刀夜『――時に当麻、お前の連れの女の子は起こしに行かなくていいのか?』

上条『だからアンタの隣に立ってんだろうが!それより母さんはどこ言ったんだ?』

インデックス『あら。当麻さん的には母さんの歳は“母”ではなく“女の子”扱いなのかしら?』

上条『テメェはそれ以上一言でも喋ったら日が暮れるまでツッコミ倒す!!』



三木「上条のプロダクションの社長ってだけあって、上条と息ぴったりですね」

鎌池「ああ、選んだ甲斐があった。それにインデックスもいい演技をするようになったな」


三木「はい、あの娘は積極的に他のドラマに出てますしね
    演技の出来る外国人子役として重宝されてますよ」


鎌池「そろそろ青髪ピアスの出番だな」

上条(そろそろ青髪ピアスの出番か…ツッコむぞ…ツッコむぞ…)


青髪ピアス『あふぁ、んー?とうま、何だか朝からテンション高いみたいだけど
        なんかあったの?』


鎌池・三木「「・・・・・・・」」

三木「思ったより――」

鎌池「キツイものがあるな」


青髪ピアス『うん?どうしたのとうま、固まっちゃって。あー、ひょっとしてとうま!
        今からわたしの水着姿をあれこれ想像してるんじゃ――』




上条「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

三木「か、カットだ!上条、冷静になれ!」

上条「…っ!はっ!俺は今何を!?」

刀夜「勢いよくドアを閉めて青髪ピアスくんを吹っ飛ばしたぞ!!
    だ、大丈夫か…?」

青髪ピアス「だ、大丈夫です…上やんの気持ちもわかるんで…」

上条「す、すまん青髪ピアス!お前の水着姿を想像したらつい…」

青髪ピアス「いいんだ…いいんだ上やん…
        ただ一つだけ…お願いが…」

上条「何だ?何でも言ってくれ!」

青髪ピアス「俺がその水着を着た場合…これ以上の仕打ちは…しないで…くれ…ゲフン」


上条「あ、青髪ピアスぅぅぅぅううううううううううううう」

―数日後―

上条「昨日は結局青髪ピアスを埋めてしまった…
    あの水着は――イカンソウゾウシチャダメダ…
    練習でもしよ――」

上条「―ん?あれは…」


刀夜「――!」

上条「社長…?それに…」

土御門「――。――!」

上条「…土御門?」

刀夜「……っ――…」

上条「何か…言い争ってるのか?」

上条「土御門のやつ、行っちまった…」


上条「社長?」

刀夜「っ!?何だ上条っ…いたのか」


上条「いたのかとはまた随分すね
    それより深刻そうな話だったみたいっすけど…」

刀夜「そんなものじゃないさ、ただの世間話だ。そんなことよりお前は何をしてる?
    こんなに名優揃いの環境で腕を磨かんでどうする
    少しでも誰かに教えを請うんだ。それがお前のためにもなる」

上条「は、はい!」

刀夜「それとだ、上条」

上条「?」

刀夜「失礼のないようにしてくれよ?私の事務所は弱いんだ」

上条「わ、わかってますよ!俺もガキじゃないんだから」

上条「…かと言って大先輩たちに教えを請うのもなぁ
    教えを請うなら…やっぱ御坂だろ
    アイツも大先輩だけど話易いし――っていたいた」


上条「おーい御坂ぁ。昼飯前にここの台詞合わせ手伝って――」

美琴「――はい!……お久しぶりです!」

上条「す…すまん!電話中か…」


美琴「……そうです、撮影中です!
    ……いえ全然!」

上条「“外用”の声だし仕事関係か?…いいなあアイツは仕事がいっぱいあって」


美琴「はい!……いいとも~!」


上条「!!?」

美琴「何?台詞合わせ?別にいいわよ――ってなに愉快な顔してんのよ」

上条「お、おま、お前今タモリさんと電話してたの!?」

美琴「そうよ」

上条「そうよって…!テレフォンショッキング出んの!?」

美琴「当然じゃん。じゃなきゃいいともなんて言わないわよ」

上条「お前撮影はいいのかよ!?スケジュール見ないで返事すんなよ!」

美琴「…?監督に許可取ってるに決まってんじゃん
    もちろん事務所――パパにも許可取ってるわよ
    っ!はは~ん…さてはアンタ。あのコーナーってガチでいきなり電話してくると思ってたでしょ?」

上条「え…?違うのか?」

美琴「あははwwwそんなわけないじゃんwwwあー可笑しい…w
    そりゃあ昔はそうだったらしいけどさ、ぐだぐだになるから最近は事前に予約とってるのよ
    あっ!」

上条「…?」

美琴「あたしの紹介…アンタでいい?」

上条「!?」

刀夜「何!?上条をいいともに!?」

美琴「はい…監督は上条さんの出ないシーンを撮影するから問題ないって言ってたんですが
    …あとは社長さんの許可だけになりまして」

刀夜「も、もちろんOKだ!ありがとう美琴ちゃん!
    よ、よかったな上条!いいともに出演だぞ!」

上条「俺がいいともなんて…夢のようだ」

刀夜「…!でもいいのか美琴ちゃん?美琴ちゃんの紹介する予定だった人は…?」

美琴「ああ、それなら大丈夫です。あたしの紹介は妹の予定だったんで
    あたしは妹と一緒にでます」

刀夜「それならよかった!ってことは御坂妹ちゃんの紹介予定だった人を上条が紹介すればいいのかい?」

上条「ゲェ!?じゃあ俺の知らない人じゃ…」

美琴「それなら大丈夫。あの子デビューしたばっかだし
    交友関係あんてアンタともろ被りよ」

上条「ホントか!?誰なんだ?」

美琴「一方通行」

上条「お、おおぅ…」

―翌日―

鎌池「カット!じゃあ休憩にしよう。今日はいいともに御坂姉妹が出るぞ
    みんなで見ようじゃないか」

上条「テレビテレビ」

ポチ

タモリ『…それでは紹介します。プロレスラー“麦野沈利”ちゃん紹介で1年ぶり3回目
     御坂美琴ちゃんですどうぞ!』

          \キャー/        \キレイー/
\キャー/            \カワイー/

タモリ『いやー久しぶりだねー美琴ちゃん』

御坂妹『はじめまして』

タモリ『え?……もしかして…』

御坂妹『妹です。来ちゃいました』

タモリ『おお~!いやぁ~そっくりだね~。お姉ちゃんは?』

御坂妹『そこで待ってます』

タモリ『あ、いるのwwじゃあ改めまして、御坂美琴ちゃんですどうぞ!』

鎌池「はっはっは。流石TV慣れしてるな。芸を挟むとは」

上条「す、すげーよあいつら
    あ、あのタモさんと普通に喋ってる…!」


美琴『久しぶりです~。今日はこれを』

タモリ『“とある科学の超電磁砲”!これって“禁書目録”の……』

美琴・御坂妹『『はい、スピンオフです』』

タモリ『へえ~。これ貼っといて頂戴…っと
    …いやぁ~二人とも息ぴったりだねぇ~』

御坂妹『双子ですから』 美琴『ねえ』

タモリ『では花を見ましょう――』

タモリ『美鈴ちゃんは元気?』

美琴・御坂妹『『はい、とても元気です』』

タモリ『美鈴ちゃんにもそっくりだね~
    確かお姉ちゃんもいるよね?』

美琴『はい』 御坂妹『下にもう1人、妹もいます』

タモリ『妹もいるの?へ~四姉妹なんだ
    お姉ちゃんが生まれた時はすごいニュースになったけど
    美琴ちゃんの時からはあまりニュースにならなかったもんね~』


上条「あいつら4姉妹なんですね」

三木「全員そっくりらしいぞ。…ってどうしました監督
    何か閃いた顔しちゃって」

鎌池「…いや、ちょっとな」

番外個体、打ち止めフラグw
ところで前スレでも気になってたんだけど、美琴の一人称があたしなのはワザと?
こまいことツッコんですまん

>>137 一応御坂妹との差別化をはかってみたりしてる 特に意味はない
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
―数分後―

上条「もうCMか…この後1/100アンケートだな」

チャチャチャチャチャチャチャチャチャンチャンチャーン♪

美琴『――も~やめてくださいよ~』

タモリ『あははwはい、では100人の女性がスイッチを持ってますんで
    1人に該当するアンケートを出しますと私の携帯ストラップを差し上げます』

美琴・御坂妹『『はい』』

タモリ『何行きますか?』

美琴『決めてきてます!』

タモリ『へ~。何を?』

美琴『ちょっと前に友人と口論になったんですけど…』

御坂妹『従兄弟のことを“お兄ちゃん”って呼ぶ人!
     名前をつけずに普通に“お兄ちゃん”と』


上条「友人って俺か!?いやいやお兄ちゃんはねーだろ」


タモリ『ああ…例えば“一義お兄ちゃん”じゃなくて普通に“お兄ちゃん”と
    ん~どうかな~…ちょっと多そうな気もするけど…』

美琴『友人には全否定されたんでw多ければそれでいいです』


タモリ『なるほどね~。それではスイッチどうぞ!』


上条「いねーよ。絶対いねーよ…いるのか?」


┏━━┓
┃┏┓┃    \あぁ~/
┃┗┛┃
┃┏┓┃            \おしぃ~/
┃┗┛┃
┗━━┛


上条「いるのかよ!!…クッソー」



タモリ『あぁ~残念。結構いるね~』

美琴『ですね~w』

タモリ『嬉しそうだねぇ?』

御坂妹『お姉ちゃんその人と“いたら何でも言うこと聞く”って約束してたんだよね?』

美琴『ちょ、ちょっと!』

チャーランチャーランチャッチャッチャラーン♪チャーラチャッチャッチャッチャチャン♪

ぎゃぁぁああああ貼りミスorz ちなみにもうラストまで書き上がってます
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

┏━━┓
┃┏┓┃    \あぁ~/
┃┗┛┃
┃┏┓┃            \おしぃ~/
┃┗┛┃
┗━━┛


上条「いるのかよ!!…クッソー」



タモリ『あぁ~残念。結構いるね~』

美琴『ですね~w』

タモリ『嬉しそうだねぇ?』

御坂妹『お姉ちゃんその人と“いたら何でも言うこと聞く”って約束してたんだよね?』

美琴『ちょ、ちょっと!』

チャーランチャーランチャッチャッチャラーン♪チャーラチャッチャッチャッチャチャン♪


上条「……なんですと?」

まぁ確かにいそうだけどな

チャチャチャチャチャチャチャチャチャンチャンチャーン♪

タモリ『――ああそうだったの』

美琴『はいw』

タモリ『え~、それでは友達を紹介してください…っと』

観客『工エエェェ(´д`)ェェエエ工工』



上条「く、くるぞ…電話が来るぞ…」


美琴・御坂妹『『ありがとうございます
          実は今共演してる――』』

\えぇ!?/    \まさか…/

ざわ……ざわ…

美琴・御坂妹『『上条当麻さん』』

観客『キャ━(n‘∀‘)η゚━ヽ(゜∀゜ )ノ━(´∀`)━ヾ(*´∀`*)ノ━━ッッ!!!』


上条「な、何ぃ!?」

上条「俺ってこんな人気あったの!?一方通行殴ったのに!?」

三木「そんなもの一部の人間しか騒がん…人数が多いのが問題ではあるが」

鎌池「そんなことより電話が来るぞ上条!」

上条「ははははははは…はい!」

ピリリリリリ

アナウンサー『こんにちは、笑っていいともです。上条当麻さんいらっしゃいますか?』

上条「は、はい!俺です!」

観客『おお~』

アナウンサー『少々お待ちください。御坂さんに代わります』

美琴『(アンタ出なさい)』

御坂妹『(いいの?)お疲れ様です』

上条「お、お疲れ様。今見てたよ」

御坂妹『ふふふ。賭け負けちゃったね』


上条「いやおにーちゃんはねーだろー」

観客『あははははは』

つか現実でもアイドル殴った役者がいたらVIP的にも大人気になれそうだよな

御坂妹『じゃあタモリさんに代わるね』

上条「あっ、はい!」

タモリ『もしもーし』

上条「もしもし!始めまして」

上条(言える!ようやく言えるぞ!“あの台詞”を!!)

タモリ『始めまして~。明日大丈夫なの?』

上条「はい!」

上条(デビューして一年とちょっと…“これが言えたらスターの証”とも言えるあの台詞を!!
    こんなにも早くに!!)

タモリ『よしじゃあ――』

上条(もう茶の間で羨望の眼差しを送っていた上条さんではない!)

タモリ『――明日―』

上条(不幸な人生とはおさらばだ!)




タモリ『―来てくれるかな!?』





上条「いいト”ッ、ぐふっ…いいともぉ~!」

上条「………噛んだぁぁぁぁぁあああああああああああああああ」

鎌池「役者が噛むとは何事だ」

上条「…すみません」

インデックス「とうま、これ見て元気出すんだよ?」

上条「ん?携帯?」


645 :名無しでいいとも!:2010/07/27(火) 12:32:40.15 ID:wjjT/og4
クソワロタwwwwwww

646 :名無しでいいとも!:2010/07/27(火) 12:32:40.93 ID:5DLEZSH7
噛み条wwwwwww

647 :名無しでいいとも!:2010/07/27(火) 12:32:41.11 ID:D5H84Yfv
誰がうまいことしろと(ry

648 :名無しでいいとも!:2010/07/27(火) 12:32:41.12 ID:8+867q2T
噛wwwwみwwww条wwww

649 :名無しでいいとも!:2010/07/27(火) 12:32:41.15 ID:inDeX3an
噛み条トンマですね。わかります


上条「いっそ殺してくれインデックスさん…」

                       ,. -──‐┤
                   / :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
                    , ’.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
                 /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|

                 ,’ :.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |
                 !:.:.:.|:.:.:.レ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |
                    i!:.:.:.|:.:.:.|:.:!:.:.:.|.::.:.:.:.:.:.: |
                    |:.:.::.|:.:.:.|:.:!:.:.:.|:.:.:.:|!:.:.:.:|
                    |:.:.:.:|:.:.:.|:.|:.:.:.:|:.:.:.:l!:|:.:.:|
                     i!:.:.: !:.:. |''´―_-.ニ ` ̄|
                |:.:.::.:!:.:. | イ焉テ`    |
                 |:.:.:.:.|:.:.:.|  `     |
                 |:.:.:.:.|:::从        i:|
               ,’:.:.:.:|:.:.:.:∧        |
                 / :.: !:::|:.:.:.|:.:.:ゝ     ´ -|
               ’:.:.:. !:::|:.:.:.|::/ | | `  _/`!
               / .:.:.:.:.i!:::|:.:.:.:::|  、\  //`!
             i:.:/.:.:.:.:i!::从:.:.:.|  \ V/ノ`!
            i!:/:.:.:./'´〃 !:.:. !    / .’ イ|
            /ィ: /:/ /   !:.:: !    ! .イ |
           ./:.:/:/ /   |:.:.:.ト、  |   /|
            i!:./:/_.ノ! |  |:.:.:.i:! ゛.  |   ' |
            i!'::/ヽ ノ |  |:.:.:.i:!  \.〉、   |
            |./==イ\| !:.: 从  /i |   !

―翌日―

上条「アルタだ…とうとうアルタに来た…」                 そうですねー>

上条「うわっ!もうすぐだ」                          そうですねー>

スタッフ「タモリさんに呼ばれたら入ってください」            そうですねー>

上条「わかりました」                               あはははは>


タモリ「えー御坂美琴ちゃんからの紹介です。初登場。上条当麻くんですどうぞ!」

観客「キャ━(n‘∀‘)η゚━ヽ(゜∀゜ )ノ━(´∀`)━ヾ(*´∀`*)ノ━━ッッ!!!」


上条「ど、どうも~」

タモリ「始めましてだね」

上条「は、始めまして~。これ、今度のポスターです」

タモリ「おお、はいはい。“禁書目録4巻”…もう撮影してるの!?」

上条「はい、撮影が結構キツキツなんですよ」

タモリ「へぇ~。これ貼っておいて頂戴っと…
     御坂美琴ちゃんからのメッセージ」

上条「はい」

タモリ「『賭けは守ってください』と
     昨日のCM中ね、話題になったよ」

上条「うっ…」


タモリ「仲良いんだ?」

上条「え~っと…」

タモリ『仲良いんだ?』

 : : : : : : .ヘヽ! : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\  V: : : : : : \
 : : : : : : : 人| : : : : : : :ト、 : :.:\、: : : : : : : :.\: : : : ト、 V: : :\: : : :
 : : : i: : : ;イ:.:|: : :i : : ト、! \ : :.:\ト、: : : : :ト、: :\ :.ヘ :\} : :}: : :\ー、
 : : : | /: : : !: : ハ : :|_, ィ――-、 : \\: : | \_:_\:ヘ /: : : : :ヘ

 : :-イ:/⌒ヽ. : : :メ:{   ┃   \:ゝ  \! / \: : ト、:メ:/ :\ 、 : ヘ
 : : : / ノヽ  \ト、ゞゝ ┃     !        , - 、\! ./\二ニ=-\
 |: : :{ (⌒ )  ヾ \  ┃     ,'     /┃  ヽ. V: : : : : \
 |: : : \  (.       \___/       {. ┃   }./: : : : : : : : \
 |: : : : : \__     \\\\       \┃__//.}: : ヘ、 : : : : : \
 |: : : : : : : : :ヘ ij                \\\/ノ: : : :ヘ\ : : : : :
 | i: : : : : : : : :ヘ       l                 |: :.:\: : :ヘ \: : ::
 | |\: :\ : \:i\      `ー― '´\_ノ    /: : : : :\: :ヘ.  \ :
 V   \/\: :.\ \                 /:\ : : : : :.\ヘ


御坂妹「お、お姉ちゃん?」


上条『え~っと…』

上条『尊敬してますね。元々ファンだったんですよ
    子役時代から彼女の演技のね。
    今もよく教えてもらってますw』

タモリ『教えてもらうほうなんだw』




美琴「尊敬…か…う~む」

御坂妹「お姉ちゃん、悪い印象は無いよ!大丈夫」

美琴「そっか、…って何でそんなことで励ましてんのよアンタ!?」

御坂妹「ふふふ」

タモリ「お花届いてます」

上条「おお、こんなにも…!!」

タモリ「ミュージシャンの“ステイル=マグヌス”くん」

観客『おお~!』

上条「いつもありがとうございます」

タモリ「グラビアアイドルの“神裂火織”ちゃん」

観客『ああ~』

上条「いつもお世話になってます」



タモリ「『今後のご躍進を』…
     プロダクション“グループ”」


上条「?」(確か…土御門の所属してる事務所…?何で俺に?)

タモリ「続きましては――」

―数分後―

タモリ「ああ~ストラップ残念」

上条「流石に“女性物の水着を着た身長180cm越えの大男を見たことある人”
    はいないみたいっすかぁ」

タモリ「いないよそんな男w」

観客『あはは』

タモリ「それでは御友達を――」

観客『工エエェェ(´д`)ェェエエ工工』


上条「ありがとう…ホントにありがとう…っ!」

上条さん引き抜かれたか
いや刀夜が推薦したんだな…原作でもSSでも泣かしやがるぜ…

タモリ「それでは改めまして、お友達は?」

上条「前に共演して、最近俳優に転向し――」      きゃあ!>


上条「!?」                      ヤバいヤバい!>


タモリ「ちゃんと最後まで言わせなさないw」

上条「…俳優に転向した、一方つう――」

観客『キャ━━━(((((゚(゚(゚(((゚゚∀∀゚゚)))゚)゚)゚)))))━━━!!!!!!!』

タモリ「友達なの?」

上条「はい、あの…」

観客『一方通行━━━(((((゚(゚(゚(((゚゚∀∀゚゚)))゚)゚)゚)))))━━━!!!!!!!』

上条「共演してから――」

観客『イヤ━━━(((((゚(゚(゚(((゚゚∀∀゚゚)))゚)゚)゚)))))━━━!!!!!!!』

上条「あの~――」

観客『ピギィ━━━(((((゚(゚(゚(((゚゚∀∀゚゚)))゚)゚)゚)))))━━━!!!!!!!』


上条「orz」

アクセラじゃなくていっぽうつうこうかよwwwww

>>203 字で上手く区切れなかったもんでw
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
―翌日―

上条「結局…アイツに全部持って行かれた…」

刀夜「気にするな上条、お前の人気が下がったわけではない
    むしろ大人気だったじゃないか」

上条「そう…そうですね!よーし、俺も残りの収録頑張らなきゃな!
    そんでまたオーディション受けて、どんどんこのプロダクションを――」

刀夜「その件なんだがな、上条」

上条「?」

刀夜「お前は今月いっぱいで、このプロダクションをやめてもらう

    来月からは、土御門くんのいるプロダクション“グループ”に移るんだ」



上条「なっ…!?」



刀夜「移籍ってやつだな。業界じゃ珍しいことではない」


> タモリ「グラビアアイドルの“神裂火織”ちゃん」
>
> 観客『ああ~』
>
> 上条「いつもお世話になってます」


どっちの意味でお世話?

上条「…今…なんて?」

刀夜「何度も言わせるな。今月が終わり次第
    お前はプロダクション“グループ”へ移ってもらうことにした
    前々から申し出があってな、来週にでも先方に返事をする」

上条「ふ…ふざけんな!そんなの俺に相談も無しに――」

刀夜「――そうしないとこのプロダクションは潰れるんだ」


上条「…っ!」


刀夜「移籍先のプロダクションからは莫大な移籍金が来る
    …俺はその金でこのプロダクションを持ち直すことにした」


上条「そ、そんな…」


刀夜「向こうでも頑張れよ、上条」

上条「嘘だ…俺が…移籍だって?」

土御門「よぉ。上条」

上条「つ…土御門か」

土御門「クビ宣告を受けてショックでせぅ~…ってか?」

上条「!?…っテメェなんでそれを!?」

土御門「おいおいおい上条。お前の移籍先は俺のプロダクションだぜ?
     それぐらい知っててもおかしくないだろうが」

上条「そ、それは――」

土御門「――もっとも、おたくの社長を唆したのは俺だがな?」

上条「!?」

土御門「そう睨むなよ。ウチの社長からの命令なんだぜ?
     俺はそれに従ったまでさ」

上条「ウルセェ土御門!!テメェうちの社長に何て言いやがった!?」

土御門「おいおい殴る気か?それに聞かない方がいいと思うがな~」

上条「…いいから話せっつってんだよ!!」

土御門「簡単なことさ上条。いくら金を積んでも答えはNOだったんでね。こう言っただけだ。
     『このままだとおたくのプロダクションは潰れる。そうすると上条当麻は一生芽が出ない』とな
     その一言が決定打だったな~。社長はお前を想って快諾してくれたぜ?」

上条「……っ!!」

土御門「――まあ待て、挑発したのは悪かったがお前のプロダクションがヤバいのは事実だ」

上条「…ぐっ」

芸能界の裏事情や

土御門「最近勢いに乗りだしたお前が頼みの綱のプロダクションだ
     お前の一過性の人気が落ち着いたら潰れるのは傍から見てもわかる
     潰れた後にお前を取るのもありと言えばありだが、そうすると競争率の問題も出てくる
     光栄に思えよ上条。お前にはそれだけの価値があるんだよ」

上条「……1つ聞きたいことがある」


土御門「なんだ?」


上条「俺の移籍金があれば…電撃プロダクションは――社長は助かるのか?」


土御門「……無理だろうな」

上条「なっ…!」

上条さんの俳優殺しメーターがどんどん上がっていく

土御門「お前へ積んだ金は大金さ。だがな上条
     御世辞にもあの社長は経営向きじゃない。人が良すぎる
     後数年は持つだろうが――どの道プロダクションは潰れるだろう」

上条「だったら――」

土御門「――いいか上条?状況は絶望的なんだよ
     こうなってしまったらもう犠牲無しには収拾できない
     なに、犠牲になるのはたった一人だ。コイツは俺が保証する
     あの社長――もらった金は全て残りの役者に使うだろうからな
     だから上条は心配しなくていい。上条は」

上条「く、そ…ふざけんなよ!!」

土御門「ふぅん、上条が気にすることでもないんだがな
     他人のことなんざどうだっていいだろうに、他人のことなんざ。なあ?」

上条「………」

土御門「わかってくれたか?俺もお前とは仲良くやりたいんだよ
     これから同じ事務所で頑張っていこうぜ?」

上条「うるせぇよ…」

土御門「!?」

>>226
わろた

     ・ ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
上条「そんなものは、止めるに決まってる

    認めない…誰かが犠牲になんなきゃいけないなんて残酷な法則があるのなら――」

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::゙ ,r|:::::::|:::::::i::::|''¨ ̄了ミ.x、\、::::|::::/::ハ//::://之z≦ミ'¨ ̄了 |:::::::|:::::|\:::::: 
:| | .|:::::::|::: 小::ト、   うr少 \ヾ::|:: ::/ /イ ィ7〃 う//リ  ,/:::::|:::::::|:::::|  〉::: 
::..  .|::::: |ハ:::| `   ー―――''::::::|:::/ /'\::::::::::ー‐`¨´ -<::::: |:::::/ ::::| ./:::::: 
:::::\|::::: | V!二 __ <::::::::::/ :::|/::..     \::::::::::::::......   / 厶イ:::ハ|/::::::::: 
::::::::ノ|\:|  ヽ > ,     ̄    :::i::|     \:::::::::/  '<  ノイ /:::|、::: 
::/ i::::::|ー:ヘ  /          ::|::|         ̄      ー ,ー‐'ヽ:::: | \ 
   |:::/|:::::::ハ            ヽl  ::..             /:: |  \|
   /ィ゙ .|:::::::::::.. _           丶   ‐                 /::::i:|       
      |:::ハ:::::iヽ ―       _______           /::::::从
.     ノイ |::::| ヽ       /7ー――::‐'⌒ヽィ\        ′::::|:::|ヽ、
       |:: ′ |\    V´i::::::::::::::/::::::::::::::::::〉/     /.  |:::ハ:|
       |/    i  \  ヽヽ、:::::::::::::::::::::::,:イ/   / |  |/  `


上条「まずはそんなふざけた幻想をぶち殺す!!」


土御門「――ま、待て上条!どこへ行く!?」

上条「社長!」

刀夜「上条…お前を捨てる俺を憎んでるのか?
    だったら筋違いだな…俺には俺のプロダクションを守る義務が――」

上条「……、何で…だよ?」

刀夜「?」

上条「何で俺なんかのためにプロダクションを潰すって聞いてんだよ!」


刀夜「……土御門くんに聞いたのか…
    さて、と、何から話そうか」

これがそのまま台本にされて再現するのかwww

刀夜「俺はな…昔はお前のように熱い演技が好きな俳優だったんだ」

上条「……」

刀夜「それこそな、アドリブを入れまくりで演出やら脚本やらに嫌われる役者さ
    ちょうど今のお前みたいなものだ
    お前との決定的な違いは…役になりきれず自分の考えを押し付ける演技だったことだ」

上条「……社長が?」

刀夜「だがお前は違う。お前は役に魂を吹き込める才能を持っている
    …俺は、そんな俳優を育てたかった!だからプロダクションを作った
    周囲の圧力にも負けず…自身の演技を貫けるお前みたいな俳優をな」

上条「だったら何で…?」

刀夜「守れなくなったからさ、ここ最近のお前のスケジュールを見ろ
    ガラガラじゃないか!」

上条「それは俺の自業自得で…」

刀夜「違うんだ…違うんだよ上条…」

上条「?」

刀夜「土御門くんは知らないことだが…
    お前に回る仕事を裏から強引に潰していたのは…プロダクション“グループ”だ」

上条「!?」

なんと

刀夜「よほどお前が欲しいんだろう…あの規模のプロダクションが動けば
    こんな弱小プロダクションの私にはどうにも出来ない。お前は不幸になる」

上条「……」

刀夜「お前は実力があるのに…このプロダクションにいたらお前は埋もれる
     ・ ・ ・ ・ ・
    不幸になるんだよ!!」




上条「…ばっかやろうが!!」


刀夜「!?」


          \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\てめぇらずっと待ってたんだろ!?
          >.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、インデックスの記憶を消さなくてもすむ、
       ,...:´::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::/ |:::::ハ::::::::::::::::::::::::::/ !::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>インデックスの敵にまわらなくてもすむ・・・

          ̄ ̄/.::::::::::::::::::::::::::::/l/ >|:/ |:iハ:::::i:::::::::/ j/ハ::::/!::::::::::::::::::::::::<そんな誰もが笑って、誰もが望む
        /.:::::::::::::.イ:::::::::::::/<でうラ'ヘ`}:ト::∧:l::::/厶イ´.::::∨::|:::::::::::::\ー―一最高なハッピーエンドってやつを。

          ー‐ァ.:::::::::{ 厶イ:::ハ/  `ニ ノ.:::jノ.::::::八/.:::'でうラヽ/.:::|:::::::::::::::::::\今まで待ち焦がれてたんだろ?
         /___::∧ (|/   〈::::::::::::::::::::::://.:::::::::::::ー一'.:::::::j/!::::::::::\ ̄こんな展開を・・・
           /.:::::ハ ∧    \::::::::::::::/  {::::/ ̄ ̄\::::::::::/ }:::::::「 ̄何のためにここまで歯を食いしばってきたんだ!?
          ∠::::::::::::八 :.       \:::::/   }::j\    /.::::::/ ∧ハ|てめぇのその手でたった一人の女の子を助けて見せるって
           厶イ:::::::::ーヘ            ´/ノ.::::::\_/.::::::/イ  }誓ったんじゃねえのかよ?
            ノイ::/i:::ハ         {:::::::::::::::::::::::::::∧丿お前らだって主人公の方がいいだろ!?

                |/  |::::::|\     , -‐='::、::::::::::::::::::::/脇役なんかで満足してんじゃねえ、
                  x≦ハ| ::\     ー‐.:::::::::::::::::::/命を懸けてたった一人の女の子を守りてぇんじゃないのかよ!?
                 / ∨//|  ::::\    `7.::::::::::::.イ\だったら、それは全然終わってねぇ、始まってすらいねぇ・・・
              /   ∨/j   \:::\  ;::::. .<:::::'///\ちょっとくらい長いプロローグで絶望してんじゃねぇよ!
             /     ∨′   \:::::: ̄::::::::::::::::'/////⌒ヽ、手を伸ばせば届くんだ!
            /         >x:::.、   \::::::::::::::::::::{'/////////\いい加減に始めようぜ、魔術師!!

上条「仕事がねえのにはそんな理由があったのかよ…
    ああ俺は不幸だな。ここにいる他の俳優達と並べりゃ、そりゃ不幸だろうさ」

刀夜「だったら――」

上条「だがな!…俺はたった一度でも後悔してるなんて言ったか?
    こんなに『不幸』なプロダクションにいたくなかったなんて言ったかよ!
    冗談じゃねえ!確かにそんな事情があるなら俺は『不幸』かもしれない
    それが何だ?そんな程度で、俺が後悔すると思ってんのかよ!?」

刀夜「上条…」

上条「確かに大きなプロダクションに行けば圧力もないかもしらない。仕事いっぱいもらえるかもしれない
    けど、そんなもん『幸運』なのか?」

刀夜「…っ!だがな上条!私程度の男が犠牲になるだけで全ては上手くいくんだ
    だからもういいんだ。お前が死に物狂いで私を守ったところで
    誰も救われる人間なんていやしない」

上条「ふざけんじゃねえ!」

                       ・ ・
上条「救われる人間ならここにいる!親父と仕事する方が俺は嬉しいんだ!」

泣いた

上条「もう一度言うぜ、大きなプロダクションでいっぱい仕事をもらうこと
    それが幸運なのか?自分がのうのうと暮らしている陰で親父が苦しんで、頭を下げて、涙を流して!
    そんなことも気づかないまま!ただぬくぬくと生きていることのどこが『幸運』だってんだよ!?」

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:| | .|:::::::|::: 小::ト、   うr少 \ヾ::|:: ::/ /イ ィ7〃 う//リ  ,/:::::|:::::::|:::::|  〉::: 
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.     ノイ |::::| ヽ       /7ー――::‐'⌒ヽィ\        ′::::|:::|ヽ、
       |:: ′ |\    V´i::::::::::::::/::::::::::::::::::〉/     /.  |:::ハ:|
       |/    i  \  ヽヽ、:::::::::::::::::::::::,:イ/   / |  |/  `

上条「惨めったらしい『幸運』なんざ押しつけんな!仕事が無いながらもアンタと努力していく

    …こんなにも素晴らしい『不幸』を俺から奪うな!この道は、俺が歩く。決して後悔しないために!

    『不幸』だなんて見下してんじゃねえ!俺は今、世界で一番『幸せ』なんだ!」

刀夜「そうか…お前は…幸せだったんだな」

上条「親父…」

刀夜「あはっはっ…」

上条「わかってく――」

刀夜「あーはっはっはっはっはっは!」

上条「…親父?」

刀夜「あは…あはは…( ゚∀゚)アハハハハ八八ノヽノヽノヽノ\/\」

上条「…何か悪いもんでも食ったか…?大丈夫かよ!?」



鎌池「よし!OKだ!」




上条「…っ!……へ?」

ああ、俺は確かに不幸だった。この夏休みだけで何度も死にかけたよ、
   一度なんか右腕を丸ごと切断された事もあった。 そりゃクラスメイトを
   一列に並べて比べりゃ、 こんな不幸な夏休みを送ってんのは俺一人だろうさ。
   けどな、 俺はたった一度でも、後悔してるなんて言ったか? (そうだ。
   姫神秋沙を『三沢塾』から助け出したのは、上条当麻だ。 そうだ。御坂妹を
   『実験』から救い出したのだって、上条当麻だ。 そして。あの白い少女の
   笑みを守り抜いたのだって、恐らくは。 たとえそれが誰かに巻き込まれたものでも、
   きっかけはほんの偶然が重なった『不幸』によるものだったとしても、
   その一点だけは誇るべきだ。 逆にゾッとする。 もしも上条が『幸運』にも
   これらの事件に巻き込まれなかった時のことを考えると。 )こんなに
   『不幸』な夏休みは送りたくなかったなんて言ったかよ! 冗談じゃねえ、
   確かに俺の夏休みは『不幸』だった。 だけど、それが何だ?そんな程度で、
   この俺が後悔するとでも思ってんのか?確かに俺が『不幸』じゃなければ、
   もっと平穏な世界に生きていられたと思う。 この夏休みだって、何度も何度も
   死にかけるようなものにはならなかったはずだ。けど、そんなもんが
   『幸運』なのか? 自分がのうのうと暮らしている影で別の誰かが苦しんで、
   血まみれになって、 助けを求めて、そんなことにも気づかずに! ただふらふらと
   生きていることのどこが『幸運』だっていうんだ!?惨めったらしい『幸運』なんざ
   押し付けんな! こんなにも素晴らしい『不幸』を俺から奪うな! この道は、
   俺が歩く。 これまでも、これからも、決して後悔しないために!(だから、
   邪魔をするな。 『幸運』なんて欲しくない。すぐ側でみんなが苦しんでいる事にも
   気づけずに、 ただ一人のうのうと生き続けるぐらいなら、 『不幸』に苦しむ人々に
   いくらでも巻き込まれてやる。)『不幸』だなんて見下してんじゃねえ! 俺は今、
   世界で一番『幸せ』なんだ!

三木「いやーいいものが撮れましたねー監督」
                ・ ・
鎌池「うむ、最初はただの企画のつもりだったが…思いの他いい画が撮れた
    一部“本編”の台詞に追加するとしよう」

上条「え?え?何で監督たちが?何でカメラが?」

美琴「くくくくく…」

御坂妹「お姉ちゃん!笑っちゃだm……プッ」

神裂「いやここは感動するシーンなのでは?」

ステイル「そういう神裂くんも笑ってたくせに~」

上条「え?え?みんな何でここに?」

インデックス「とうまとうまー」

上条「い、インデックスか…これはどういう…?」


              _.. -――- ._        
            ./ ,―――‐- .._` .、      
        x   /  ./  / /    ``\.  +    
           /_.. ィ7T.フ厂 ̄`フi ‐- ._ |〉     x  
       .x    !  ̄フ/l/_×// |ハハl .ト、  x    
    |! /    |  /|,イ._T_i`   .r≦lハ!|``   +  
    ll/_     .|  | |'弋..!ノ     i'+!l |       
   / ミr`!   /   l |' ' '  ,‐- ..__゙ー' .!l .|      <ドッキリなんだよ
   ト、ソ .! ./   .,!l .ト、  l  `,!   .ハ.!    
   /ll\ `テヽ、 /_,| |l: > .ヽ.. ィ <l   l|    
  ./' l|/l. >' / /\. | | \ \ー'/ ./ ,,;:`:;'゙"r;:゙c

  '  l|l l/ ./ /    | |  _\_×_/.ィ'...二二二l ヽ  
     | ヽ./ /   /|.|i彡_           \\ 
     | //  ./ .l|| ´   ̄,「 ̄ 「 li ̄二ニ -'´ ヽ.
    └――'"l// .|!   / / ! .| |' |l //        
         / __l_/_/__.|__|__l_`_ー_'_____./

      _|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_
      >                  <
    /  ─ /  /_ ──┐ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
  \/  ─ / / ̄ /   /  | ̄| ̄ 月 ヒ | |
   ノ\ __ノ   _ノ   \   / | ノ \ ノ L_い o o

上条「はぁぁぁああああああああああああああああああ!?
    ドッキリなの!?どこからドッキリなの?」

土御門「どこからと言うと最初からなんだな~」

上条「つ、土御門てめぇぇええええええええええええええええ
    お前も仕掛け人か!?」

土御門「正確に言うと俺のプロダクションも仕掛け人♪
     いいともで花贈っただろ?」

上条「じゃあ…じゃあ俺の移籍の話は?」

刀夜「もちろん無しだ」

上条「あの時(>>52)の思わせぶりな引きとめは!?
    実は『今思えば~社長は相談したかったのかぁ!』なんて思ってたんですけど!?」

刀夜「もちろん演技だ」

上条「…お、俺が仕事ないってのは?」

刀夜「圧力なんてあるわけないだろう。あれは単にお前が落ちただけだ」

上条「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO」

当麻「よかった・・・プロダクションは無事なんだな・・・」
刀夜「いや、実はガチでやばい」

―数か月後―

アナウンサー「さて、本日のドッキリ大賞は!?」

司会者「『熱すぎる!勢い余って社長を“親父”と呼んじゃう!』

     ドラマ!“とある魔術の禁書目録”より上条当麻くんです!」

アナウンサー「おめでとうございます!“とある魔術の禁書目録”には賞金200万円を差し上げます!」

上条「あ、ありがとうございまーす…」

司会者「それではもう一度!ドッキリシーンのVTRをどうぞ!」

上条『救われる人間ならここにいる!親父と仕事する方が俺は嬉しいんだ!』


上条「ふ、不幸だぁぁああああああああああ」

                                      ―Fine―

ドッキリってレベルじゃねえぞ!

ふ…ふぁいん…

というわけで終了。付き合っていただきありがとうございます
本当は水曜の段階で出来てたんだが巻き添え規制くらっちゃったんだぜ

前回も今回もだけど、『本筋とちょっぴりリンク』を主軸にしてるので
続きが書けるかどうかはわかりません。いつまでもアドリブ押しじゃワンパだしね

乙ー
ミーシャさん…

火野「」
ミーシャ「」
打ち止め「」
風斬「」
アレイスター「」
ローラ「」
シェリー「」

一応キャラ設定は前スレでの議論を若干ながら参考にさせていただきました
ありがとうございます。他にもいくつか採用したいアイデアはあったんだけど
如何せん話が思い浮かばないので、巻数すっ飛ばすことになっても許してください

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