上条「『とある魔術の禁書目録』か…オーディションを受けてみよう」(914)

上条「俳優業を志して早一年。やっともぎ取った仕事も端役ばかり…不幸だ」

上条「何かいい仕事は無いだろうか…ん?」

上条「何ですかこの仕事は!?端役でも破格の収入ですよ?」


上条「『とある魔術の禁書目録』か…オーディションを受けてみよう」

上条「上条当麻です。電撃プロダクションに所属してます。体力には自身があります!」

三木「ほう…今まではどんな役を?」

上条「はい!ご○せんでは□□高校のヤンキーE役を
    ROOK○ESでは△△高校の右翼手役をやっていました!」

三木「(端役専門か…)…鎌池監督からは何か?」

鎌池「……希望する役はあるかね?」

上条「はい!」





上条「『青髪ピアス』役です!」

―後日―

上条「あのオーディション…今日が合格発表日だ。果たして俺は受かったのだろうか」


社長「かかか上条くん!朗報だぞ!!」

上条「ま…まさか!?受かったんですか?」

社長「ああ、鎌池監督から合格の通知が来たぞ!」



上条「やった!これで僕も『青髪ピアス』役で出れるんですね!?
    さっそく髪を青に染めないと!!」


社長「…え?」


上条「え?」

―クランクイン当日―

インデックス「『Index-Librorum-Prohibitorum』役のインデックスっていうんだよ」

上条(うおお。『可愛すぎる日本好き外国人』として人気のインデックスちゃんだ!)

ステイル「『ステイル=マグヌス』役のステイルだ。よろしくね」

上条(ミュージシャンのステイルさんじゃないか!!演技も達者で去年は大河にも出てたぞ!)

神裂「『神裂火織』役の神裂です。よろしくおねがいします。」

上条(大人気グラビアアイドルの神裂火織さんだ!!俺も何回お世話に(ry)

ステイル「他にもあの“御坂美琴”ちゃんも出るらしいね」

上条「ええ!?あの御坂美鈴の娘の二世女優・天才子役の御坂美琴ちゃんもでるんですか!?」

神裂「スケジュールの都合で本日は参加できないらしいのですが…」

インデックス「…あなたは誰なの?あなたの自己紹介がまだかも」


上条「うっ…」

ステイル「上条…当麻…?(知ってるかい神裂さん?)」

神裂「(いえ…全く…)その…上条さんは何役ですか?」

上条「いえ…その…主役の『上条当麻』役なんですが…」

ステイル「主役!?すまない。そんなに大役なのに僕は君のことを知らなかったよ」

神裂「私もです…俳優業に不勉強で申し訳ありません上条さん。今まではどんな役を?」

上条「そうですよね…主役に見えないですよね俺…」

ステイル「い、いやそんなこと無いよ上条さん!僕はほら…俳優専門じゃないから詳しくなかったんだ」

神裂「わ…私もです!決して上条さんが――」

インデックス「――とうまは主役のオーラが無いんだよ」

神裂・ステイル「!!」


上条「ふぐぅっ!」グサッ

三木「みんなも台本を読んだと思うが
    主役『上条当麻』は平凡な高校生だ
    そういう意味では彼は適任だ――というのが鎌池監督の意向だ」

鎌池「…うむ」

神裂「なるほど…」

上条「なっ、納得されても…」

神裂「はっ!そ…そういう意味じゃないですよ上条さん!?
    私は決してあなたにオーラが無いというのではなく
    ただ平凡そのものというイメージにぴったりだと…」

インデックス「要するに地味ってことなんだよ」

上条「…はっ!そうですよわたくしめは地味ですよ!
    地味なりにやってやるさ。見てろよインデックス!」


三木「意気だ上条。早速撮影に入るぞ。いいですか鎌池監督?」


鎌池「…うむ。みんないいで作品を作ろう」

―撮影スタジオ・小萌宅―

三木「1巻での最大の見せ場でもあるアクションシーンの撮影に入るぞ
    『インデックス』の自動書記(ヨハネのペン)が発動し『上条』に対して聖ジョージの聖域を発動するシーンからだ」

神裂「いきなりクライマックスなんですね」

上条「時系列に沿って撮影するわけではないんですか?」

三木「役の心変わりを忠実に再現するために時系列順に撮影をする手法もあるが今回は違う
    このシーンは一番の金のかけどころなので最初にやることにした。
    それに最初のシーンで必要な御坂美琴がまだ別ドラマの撮影中だからな」

ステイル「あの巨大な扇風機は?」

三木「あれは聖ジョージの聖域の威力を再現するために『上条』に向かい風を送る
    風量は『踏ん張らないと立てない』というレベルだ。
    決して強い風というわけではないが、その際『インデックス』はワイヤーで固定することになる
    我慢してくれ」

インデックス「わかったんだよ」

上条(ほ…本格的なアクションシーンだ…!!
    緊張してきたぞ!)

三木「『上条』が聖ジョージの聖域を幻想殺し(イマジンブレーカー)で受け止めるところで
    『ステイル』と『神裂』が乱入する。混乱するも『上条』の説得によって協力して『インデックス』を救うシーンだ
    各自台本をもう一度読み返してイメージを練り直してくれ――何か質問は?」

インデックス「無いんだよ」

ステイル「大丈夫だ」

神裂「特にないです」


上条「あの~…質問いいですか?」

三木「…?どうした上条?」

上条「台本のここの部分について質問なんですが…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ステイル:曖昧な可能性なんていらない。
       とりあえず記憶を消せばあの娘の命を助けることができる。
       僕はそのためなら誰でも殺す、いくらでも壊す。
       そう決めたんだ。ずっと前に。

『上条』に攻撃しようとした『ステイル』に対して、『上条』はクールに言う

上条:こういう状況を待ってたんだろ?始めようぜ魔術師。

核心を突かれた『ステイル』と『神裂』は無言で頷き――

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


三木「これがどうかしたか?」

上条「いやぁ…何かあっさり過ぎませんか?」

鎌池「……」ピクッ

三木「そんなことはない。一度は拳を交えたもの同士、多くの言葉はいらない
    そういったニヒルな部分を演出したシーンだ
    さあ時間も無い。そろそろ撮影を始めるぞ」


上条「う~ん…」

アニェーゼ「OH、Mtフジ!!Mtフジ」
アンジェレネ「スシ!スシ!」
ルチア「FOOOOO!!!カブキ!ゲイシャ!」

スタッフ「ではみなさん所定の位置についてください」

上条「…う~む……」

鎌池「…上条」

上条「え?あっ!はいどうしました監督!?
    (監督自ら演技指導か!?)」

                      ・ ・ ・ ・ ・ ・
鎌池「…好きに演技しろ。いいか?思ったように演技するんだ
    他の役者にも同じ事を言った」


上条「……!はい!」

………


ステイル『――曖昧な可能性なんていらない。
       とりあえず記憶を消せばあの娘の命を助けることができる。
       僕はそのためなら誰でも殺す、いくらでも壊す。
       そう決めたんだ…ずっと――前に!』


三木「流石大河俳優ですね監督。俳優が本業じゃないことが不思議なぐらいの演技だ」

鎌池「…うむ」

三木「さて…上条の演技のほうは――」


上条『――とりあえずだぁ!?』


ステイル・神崎『!!?』


三木「!?…なっ何を――」




上条『――ふざけやがって!!そんなつまんねえことはどうでもいい!!』

三木「あの馬鹿、いきなりなんてことを!!カットだカッ――」

鎌池「待て…いい!」

三木「しかし…」

上条『たった一つだけ答えろ、魔術師!!
    テメェはインデックスを助けたくないのかよ!?』

ステイル『…!!っく…』

上条『テメェらずっと待ってたんだろ?インデックスの記憶を奪わなくても済む、
    インデックスの敵に回らなくて済む、そんな誰もが笑って誰もが望む
    最っ高なハッピーエンドってヤツを!!…うぐっ!』


ステイル・神裂『……!』

予定の時間絶対オーバーするだろwww

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::: /|:::::::|:::::::|:: i.   |/ .|/\ :: レ':::| ::: /:::: //:::::: ′ィ|::/ ::::::: ヽ::::|:::::::|:::::|::::::::::: 今まで待ち焦がれてたんだろ、こんな展開を!
::゙ ,r|:::::::|:::::::i::::|''¨ ̄了ミ.x、\、::::|::::/::ハ//::://之z≦ミ'¨ ̄了 |:::::::|:::::|\:::::: 何のためにここまで歯を食いしばってきたんだ!?

:| | .|:::::::|::: 小::ト、   うr少 \ヾ::|:: ::/ /イ ィ7〃 う//リ  ,/:::::|:::::::|:::::|  〉::: テメェのその手で、たった一人の女の子を助けてみせると誓ってきたんじゃねえのかよ!?
::..  .|::::: |ハ:::| `   ー―――''::::::|:::/ /'\::::::::::ー‐`¨´ -<::::: |:::::/ ::::| ./:::::: お前らだって主人公の方がいいだろ!脇役なんかで満足してんじゃねえ!!
:::::\|::::: | V!二 __ <::::::::::/ :::|/::..     \::::::::::::::......   / 厶イ:::ハ|/::::::::: 命を懸けて…たった一人の女の子を守りたいんじゃねえのかよ!?
::::::::ノ|\:|  ヽ > ,     ̄    :::i::|     \:::::::::/  '<  ノイ /:::|、::: …だったらそれは全然終わってねえ!…始まってすらいねえ!
::/ i::::::|ー:ヘ  /          ::|::|         ̄      ー ,ー‐'ヽ:::: | \ ちっとぐらい長いプロローグで、絶望してんじゃねえよ!!
   |:::/|:::::::ハ            ヽl  ::..             /:: |  \|
   /ィ゙ .|:::::::::::.. _           丶   ‐                 /::::i:|       …手を伸ばせば届くんだ!いい加減に始めようぜ!魔術師!!
      |:::ハ:::::iヽ ―       _______           /::::::从
.     ノイ |::::| ヽ       /7ー――::‐'⌒ヽィ\        ′::::|:::|ヽ、
       |:: ′ |\    V´i::::::::::::::/::::::::::::::::::〉/     /.  |:::ハ:|
       |/    i  \  ヽヽ、:::::::::::::::::::::::,:イ/   / |  |/  `

三木「め…メチャクチャだ!あいつ自分に酔ってやがる…!」

上条『…ぐ…ぐぁあ!』

神裂『   ……っ!!…Salvere…000!!!』



三木「ちょ!?神裂ちゃんまで?そんなアクションシーンないよ!?」



ステイル『魔女狩りの王(イノケンティウス)!!』


三木「ステイルまで!?」

鎌池「いいんだこれで…!これだ!何か足りないと思っていたがこれなんだ!
    上条当麻…すばらしい逸材だ!」

ステイル「いやはや…君の突発的なアドリブには参ったよ上条くん」

上条「いやぁ…すみません。何か台本を読むと気持ちが入り込んじゃってやっちゃうんですよ…
    それで何度降板させられたことか…」


神裂「そんなことばかりするから端役なんですね…
    まったく、こちらも迷惑なんであんなことはやめて下さい!」


上条「うぐ…本当にすみませんでした…」

ステイル「そういう君もノリノリでアクションのアドリブをやってたじゃないか神裂さん」

神裂「あっ…あれはあの場のノリでつい…
    その…私も上条さんの説得で気持ちが入りこんじゃって///」

インデックス「あの時のとうまは凄くカッコよかったんだよ!」

上条「そ…そう?」

鎌池「そうだ。すばらしかったぞ上条。『とある魔術の禁書目録』には何か足りないと思っていたがこれだ
    時代は再び熱血を求めている。今までの脚本を全て書き換えるぞ三木!」

三木「はっ…はい!」

妹達は感化されなかったのか感化されてあれなのか非常に気になるところ

…という話を考えたんだ。続きを書いても問題ないか?

監督やらの無茶な要求で過労死寸前の
演出、美術統括の灰村はまだかいな

>>69
はいむー・・・

―数ヶ月後―

三木「カット!よしOKだ!」

鎌池「インデックス・神裂・ステイルはクランクアップだ」

ステイル「いやぁ、実に疲れる演技だったよ
      まさか本気で殴られるとはね。ははは」

上条「す…すみません」

ステイル「いやいいんだ。ここ最近の仕事で一番面白かったよ上条くん」

神裂「私も事務所に過激な演技はするなと何度止められたことか」

上条「抑えてあれだったんですか…」

神裂「う…うっせーんだy……オホン。
    と、とにかく、私もグラビア以外の新しい道を開拓できたと思っています。
    そこは感謝してます」

インデックス「わたしもとうまの説教のお陰で日本語を完璧にマスター出来ちゃったんだよ」

三木「まったく、お前が無駄に熱く演出するせいでCG版がデスマーチになったし
    台詞が長すぎてフィルム代が嵩むし…お陰で2巻分の予算を使ってしまったぞ」

上条「…マジっすか!?」


鎌池「…ああ。もともと3巻やる予定だったが
    社の意向で『1巻が売れたら続編をやる』と方針転換になった
    売れなかったら俺もお前も路頭に迷うだろうな」


上条「な、なんだですと!?」


鎌池「…だが絶対に売れる。自身を持て上条」


三木「なんて言ってもあの“御坂美琴”を使いますからね」

上条「御坂美琴ってあの御坂美鈴さんの…」

三木「そう、国民的大女優の御坂美鈴の娘だ
    父親も任侠物からコメディまでこなすベテラン俳優、御坂旅掛
    まさにサラブレッドというやつだな
    既にあの年齢にしてステイルと同額のギャラだ」


上条「彼女自身も凄く演技上手ですよね
    特撮で子役やってたころから大好きでした」


三木「ほう…特撮での子役時代を知っているとはお前もなかなかのファンだな
    彼女との共演は明日からだ。これで1巻が完成となる
    しっかり台本を頭に叩き込んでおけ
    (…なるべくアドリブは入れるなよ)ボソッ」


上条「わ…わかりました」

上条「ふんふふん♪ふんふふん♪ふんふんふ~ん♪
    明日から御坂美琴ちゃんとの仕事~♪」

インデックス「とうま…その鼻歌はちょっと気持ち悪いかも」

上条「いっ…いたのかインデックス!」

神裂「そりぁ撮影が終わった直後なんでまだいますよ」

上条「か…神裂さんまで」

神裂「神裂でいいですよ
    それよりこの後暇ですか?」

上条「はい!暇です!喜んで付き合います!」

神裂「まだ用件は…」

インデックス「その即答が気持ち悪いんだよ」

上条「インデックス…どんどん毒舌になってないか?」

神裂「…とにかく、今からBスタジオにいきませんか?」

上条「別ドラマのスタジオに?」

インデックス「“おおものにせいじょゆう”を見に行くんだよ」


上条「まさか…御坂美琴ちゃんを?」

神裂「ええ、三木助監督にお願いしたら見学の許可を取ってくれました」

インデックス「彼女の演技を見て来いって言ってたんだよ」

上条「行きます是非行きます!くぅ~生身の御坂美琴ちゃんを見れるなんて何たる幸運!」

神裂「ずいぶんとミーハーなんですね。まあ私も前々から彼女の演技には感服していました
    正直会えるのが楽しみです」

インデックス「うーん。以外と嫌味な成金だったりするかも」

上条「美琴ちゃんがそんなやつなわけねえだろインデックス!
    彼女のイメージといえば…そう“清純”!
    今回『御坂美琴』のようながさつなキャラは初挑戦らしいぞ」

神裂「どれだけファンなんですか…さあ行きますよ」

>既にあの年齢にしてステイルと同額のギャラだ

ステイル…

>>104
役者ステイルは20代後半設定です
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
―Bスタジオ―

インデックス「あれ?撮影が終わってるんだよ?」

神裂「遅かったようですね」

上条「そんな…せっかく生美琴ちゃんに会えると思ったのに…」

インデックス「ん?あの短髪がそれかも?」

神裂「ホントだ…自販機の前にいますね」

上条「おお!ってあれ?何で自販機の前でステップ踏んでるんだ?」


美琴「……チェイサーぁぁああああああああああああああああ」


上イン神「!!??」


ガコン

神裂「ちょっ…何してるんですかお金も入れずに!?
    そんなにお金に困ってるわけじゃないでしょう!?」

インデックス「そういうのは窃盗って言うんだよ」

美琴「ちょ…何よアンタら。この自販機は私の1万円を飲み込んだ自販機だからいいの!
    ってあんたグラビアの神裂火織じゃん!?憎たらしい身体つきしやがって何の用なのよ?」

神裂「何を……わ、わたしは今度『とある魔術の禁書目録』で共演する神裂火織です」

インデックス「同じくインデックスっていうんだよ」

美琴「ああ、あの素人が主役やるって話ね
    だいたいアンタらとは共演シーン無かったじゃないの」


神裂「か、上条さんは素人じゃありません!!
    って上条さん?」


上条「み…美琴ちゃんが…俺の大好きな美琴ちゃんが…清楚美琴ちゃんが…」

美琴「ゲェ…このチンチクリンが主役なの?
    こんなやつのヒロイン役をやらないといけないのあたしは…」

インデックス「…聞き捨てならないんだよ短髪。この話のヒロインはわたしなんだよ?」

美琴「アンタはいわゆるピーチ姫って話じゃないの。
    あたしの役は主人公とぶつかり合って恋に落ちるって話よ?
    ったくそれなら余計に相手が重要なのになんでこんな冴えない男なのよ…」

神裂「い、インデックス抑えて!相手はあなたより年下よ!!」

美琴「つーかアンタ何か言いなさいよ。芸能界ではあたしが先輩よ?」

上条「…黙って聞いてりゃチンチクリンだの冴えないだのオーラが無いだの言いやがって」

美琴「!?」

神裂「オーラが無いは言ってな――」

            ・ ・
上条「――見てろよ御坂!俺の熱い演技でキャラ役者ともに俺にメロメロにさせてやる!」

美琴「だ、誰がアンタなんかに!!
    ったく…ギャラはいいけどスピンオフ断ろうかしら」

上条「…スピンオフ?」

―翌日―

鎌池「言ってなかったか?『美琴』は人気が出ること必須だからスピンオフの製作が既に決まっている
    『美琴』が主演の『とある科学の超電磁砲』だ」

上条「聞いてないですよ」

三木「よって今日からの撮影はカメラを複数使う。複数のアングルからも映える演技をしてくれ」

上条「はい?それはどういう意味で?」

??「そこは私から説明します」

上条「あなたは?」

冬川「『とある科学の超電磁砲』の監督である冬川です」

タイプミス…

× 必須
○ 必至

期待

冬川「この作品は『美琴視点』を重視するために、『とある魔術の禁書目録』と同時撮影を行いつつ
    『美琴』の物語を描いていきます。」

鎌池「上条と美琴。二人の視点で視聴者に与える印象を変えるのが狙いだ
    『超電磁砲』のみの描写も存在する。その際はもちろんお前のギャラは二倍になる
    やってくれるよな?」

上条「や、やります!!…でも御坂はやるんですか?
    昨日は文句たらたら言ってましたが」

三木「何だ会話してたのか。安心しろ彼女はプロだ
    どんな作品でも真摯に取り組む。お…来たぞ」

美琴「おはようございます!この度は『御坂美琴』という大役に抜擢していただき
    本当にありがとうございます!みなさんと一緒にいい作品を作って行きたいです!」


上条(な…なんだこのTVで見たような清楚キャラは!?)

三木「…カット!OKだ!流石御坂美琴だ
    レールガンを撃つシーン!凄くサマになっている」

冬川「ええ。適度なアドリブもまたカッコいいです
    本格アクションもどんどんやっていけそうですね」

美琴「そんなことないですよ///私なんてまだまだ半人前です///」

上条「うわぁ…」

鎌池「よし、これで1巻分はオールクランクアップだ。超電磁砲との重複部分はOKですか?」

冬川「文句なしです。ではこれから上条くんを預かりますね」

上条「へ?」

冬川「え?」

すまないホモ以外は帰ってくれないか

上条「預かるってどういうことですか?明日から禁書目録の2巻の撮影じゃないんですか?」

三木「もう忘れたのか…お前のせいで予算が無いんだ
    2巻は1巻の反響次第で製作だ」

鎌池「まあ確実に予算は下りると思うがな。その間は超電磁砲の撮影を進めるんだ
    超電磁砲での『上条』はいわゆるヒーローポジションかつラブコメの相手役だ
    そこでじっくり芸を磨いて来い」

上条「わかりました…俺が御坂とラブコメねえ…」

美琴「わぁ!年上の人とのラブコメなんて初挑戦です!
    よろしくお願いします!上条さん!」

上条(目が笑ってねえよ…)

冬川「では大まかなプロットは鎌池監督の通りで、後は私が好きにするという方法でいいんですね?」

鎌池「ああ、構わない。だが…」

冬川「…だが?」

鎌池「上条は…好きにはさせてくれないぞ?」ニヤリ

冬川「???」

鎌池まで厨くせぇ

―数日後―

冬川「でははじめに『上条と美琴、初めての出会い』のシーンから撮影開始します
    基本的に『超電磁砲』は時系列を重視するので、非効率ですが時系列順に撮影を行います
    そのほうが役者同士も気持ちが通じ合うといいますしね」

美琴「わかりました!」(別にこいつと通じ合わなくても――)

上条(――って考えてそうだなコイツ…)「了解です」

冬川「まずは学園都市で『美琴』が絡まれているシーンです
    そこで『上条』は『美琴』の知り合いというふりをしますが
    美琴の無神経さがたたって失敗する…という流れです
    台本にもう一度目を通してください」

上条「はいはい…っと」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
美琴:誰よアンタ?

上条:お前!『知り合いのフリして自然にこの場から連れだす作戦』が台無しだろ!

美琴:何でそんなことしなきゃいけないのよ?

ヤンキーA:何だてめえ!文句あんのか?

上条:クソッ!やるなら相手になるよ!その代わりコイツは見逃してくれ!

美琴(…コイツ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

冬川「結果、美琴がヤンキーをぼこぼこにするのですが、上条の漢気にちょっと気を引かれるというシーンです」

美琴「素敵なシーンですね!」(そりゃただの無謀だと思うけどな~)

上条「…うーん…」

冬川「それでは撮影を開始します」

鎌池の声がゲンドウで再生される…

上条『いや~連れがお世話になりました~あはは~』

美琴『誰よアンタ?…なれなれしいわね』

上条『…………』

ヤンキー『………』

上条『おまっ!『知り合いのフリして自然にこの場から連れだす作戦』が台無しだろ!合わせろよ!』

美琴『何でそんなメンドクサイことしなきゃいけないのよ?』

ヤンキーA『何だてめえ!文句あんのか』



上条『……しゃーねーなぁ』

美琴『!?』ヤンキー『!?』

冬川「なっ、何を?」

上条『ああ、そうだよ!恥ずかしくねーのかよお前ら』


美琴(まさか…こんな素人がアドリブ!?)

>>173
三木は冬月ですね

スタッフ「ふ、冬川監督。止めなくても?」

冬川「い、いや様子を見よう!カンペ持って来て!」


ヤンキーB(つ、続けるんですか!?)『何だとてめえ!』

上条『こんな大勢で女の子1人囲んで情けねえ――』

美琴(コイツ…
    っは!何入り込んでんのあたし!?)


上条『だいたいお前らが声かけた相手、よく見てみろよ』

美琴(???)




上条『まだガキじゃねーか!』





美琴『……』ピキッ

上条『さっきの見ただろ!?
    年上に敬意を払わないガサツな態度!』

美琴『…』プルプル

上条『見た目はお嬢様でもまだ反抗期も抜けてねーじゃん!』

美琴『…』ピクピク

スタッフ「か、監督!美琴ちゃんが切れてます」

冬川「いや…この場面なら『美琴』も切れる…
    この後はおそらく…」カキカキ

ヤンキーC『よ、よーコイツ砂にしちまうべ』

ヤンキーD『い…いやちょっと待て』(どうするんですか監督?…!?)

冬川カンペ――次、美琴の電撃が飛びます――

上条『お前らみたいな群れなきゃガキも相手に出来ないようなやつらはムカつくんだよ!!』

美琴『……あたしが一番ムカつくのは…』

ヤンキーA(く、くるぞ)
ヤンキーB(準備しろ)

美琴『お前だぁぁぁああああああああああああああああああああ』

ヤンキーズ『『ギャァァァアアアアアアアアアアア』』

こんな舞台裏だったのか面白い

冬川「面白い!面白いよ上条くんに美琴ちゃん!
    今見返すと最初の展開はなんて無難な展開だったんだ!
    喧嘩を通じて、ぶつかり合ってこそ『美琴』は『上条』に惹かれるんだね」

美琴「いやあたしは単にムカついただけで…まさかあれOKなんですか?
    撮りなおしましょうよ…」

冬川「何言ってるんだもったいない!あれだけ素の『美琴』を見れるだなんて思わなかった
    やっぱり役者は凄いなあ」

上条「いやぁ…それほどでも」

冬川「いや、君のアドリブは引きこまれるものがあるよ!
    僕も頭ごなしにはカットできなかった。きっとヤンキー役の人たちも同じことを思ってるはずだ」


上条「そ、そうですか?あはははは」

ヤンキーA「いやあのアドリブはスゲーよ」
ヤンキーB「魂篭ってたねあれは」

冬川「美琴ちゃんもよくあのアドリブに対処できたよ!流石天才子役」

美琴「いや…そんなんじゃ…」

美琴(あたしの『演技』は評価されていない…あたしは…こんなやつに負けたっていうの!?)

すみませぬ少し席を外さなければならなくなった
早くて16時、遅くて18時には戻れそうです。
書き溜めてなくて本当に申し訳ない

黒子の性格が気になる

>>224
常時髪を下ろしたババア声じゃない清楚お嬢様

グラビアアイドルかんざきかおり…?
なんか最近どっかでみたような…確か芸スポだったかなー

セロリさんは期待の新人って設定じゃね?

                   ∧/V)_ ノヽ、

              /⌒)<  (⌒´ o`⌒Y)/〉
     \、,,)r゙”””ー弋辷_,,.7´ o  ノ个(__人  八)^⌒)ー(_        |
  =、..,,,ニ;ヲ_     ヾ彡r’.  人_)(人__厂乙(_ °´)r’て ィ..,,_辷弋ー”゛”゙r(,,、/
   ``ミミ,   i’⌒!  ミミ=フ.  >∨:::::::::::::::::::::::::::::::::⌒勹(⌒)゛ミ_ッ     _ヲ;ニ,,,.
  = -三t   f゙’ー’l   ,三  〕?┘:::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::Vーく .ミミ  !⌒’i   ,ミミ
    ,シ彡、 lト  l!  ,:ミ….. フ::::::/:: /::::::::: }::|:::::::::::i::::::|::::::::::ヽ::::::`’三,  l’ー’゙f   t三-
    / ^”’7  ├”ヾ.. )/:::::::::i:::/:::::/:::::::::|:::::::::::|::::::|:i::::|:::::|::::::::”’ミ:, !l  イl 、ミ_シ
   /    l   ト、 \ ::::::::::::|/i::::/:::::,’i::::|:::::::::::|::::::|:i::::|:::::|::::::::::::ッ”┤  7”’^ \
    〃ミ ,r”f!  l! ヽ.イ|:::::::: i::| :|:/\/ |:/|::::::::::i| ::::j:ノ |:i: j:::::::::|/ 、ト  l
  ノ ,   ,イ,: ll , ,jl , ト、.|:::::::: |::x≠示≧k_,|_::::::::ル≦=ミxリイ::::: /.,r’ !l  !f’ヽ
   / ィ,/ :’     ’:. l:ノ:|i::::::: 爪 ,う//i ヾ   ̄ う//j Y/:::::,.イ ,. !j, , !l :,ト,
  / :: ,ll         ゙’i八:::::::N 弋:::ソ     弋::ソ  :::::::/ l .:’     ’: ゙i,ィ ゙i
 /  /ll         ‘゙ ! ヘ:八    `       、  `  厶イ ,i゙ :’゙         ll,
   /’ ヽ.          リトー:、               /  ! ゙’         ll゙i
  /  ヽ        /ノ:::イ::\    /^  ー:ァ       リ          .,r’ ‘゙
  /  r’゙i!     .,_, /⌒ j/} 丶、 ゝ   ノ  イ     ゙i        ,r’
 /.     l!       イ   // 八   > __.. <}∨     ゙i ,_,.     !i゙’
/   ,:ィ!        ト/: :/ : : ∧    / }: : j八       ト       !l


テレビに出て調子に乗る様が目に浮かぶな

婚后「お茶が入りましたよ~」

超電磁砲ということはアイテムも・・・
麦野が怖い

>>254
麦野「あら、ありがとうございますわ、婚后さん」
滝壺「えー!それ超高いお茶じゃん!私にも飲ませてー!」
麦野「ちょっと滝壺さん落ち着いてくださいな・・・」
みたいな

 面白すぎる! 支援支援! 待ってる!

神崎かおりはもう許してやれよ

すまんコテつけ忘れたんで本人確認出来ないが本人だと信じてくれ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
―数週間後―

上条『こんなこと何回やったって…
    同じ結果じゃねーか!』

美琴(ここまでは台本通り…アンタあたしのアドリブについてこれる?)パシ


スタッフ「え?上条くんの右手を取った!?こんなの台本に――」

冬川「ま…またアドリブか!?次はどんなアドリブを見せてくれるんだあの二人は?」


美琴(さあどうする?あたしは今アンタに電流を流してる設定よ!)

美琴『(電流が…流れない!?)』(どうよこの演技!?)


上条『……え~っと…』ギュ


美琴(…え?拳握った?殴るの?まさか殴るの?
    そういやステイルさん、本番中コイツにアドリブで殴られたって――)

バッ!

美琴『ひゃっ!』

http://www.stereosound.co.jp/hivi/idol/1464/01.jpg
http://www.stereosound.co.jp/hivi/idol/1464/02.jpg
http://www.stereosound.co.jp/hivi/idol/1464/03.jpg
http://www.stereosound.co.jp/hivi/idol/1464/04.jpg

ねーちんファンは絶対に開くなよ!ν速、芸スポに行ったことのない奴も
絶対に開くな!いろんな意味で悲しくなる

ピタッ

美琴『うぅ…』プルプル

上条『……はぁー』




上条『ぎゃぁぁあああああ』バタっ

美琴『……?』

上条『マ…マイリマシター』


美琴『ふ…ふ…ふ…ふざけんなぁぁぁああああああああああああああ』




冬川カンペ――ここで電撃飛びます――

>>279
許した

―御坂家―

美琴「あああああああもうムカつく!!」

御坂妹「最近そればっかりねお姉ちゃん」

美琴「ああ!?何か言った妹?」

美鈴「こらこら双子同士で喧嘩するな
    …それにしても美琴ちゃ~ん、最近楽しそうね~」

美琴「何言ってんのママ!あたしはあのトンガリ頭にムカついてんのよ!!」

打ち止め「おねーちゃんの言うトンガリ頭ってTVに出てるこの人?」

上条『今まで待ち焦がれてたんだろ、こんな展開を!
   何のためにここまで歯を食いしばってきたんだ!?
   テメェのその手で、たった一人の女の子を助けてみせると誓ってきたんじゃねえのかよ!?
   お前らだって主人公の方がいいだろ!脇役なんかで満足してんじゃねえ!!
   命を懸けて…たった一人の女の子を守りたいんじゃねえのかよ!?
   …だったらそれは全然終わってねえ!…始まってすらいねえ!
   ちっとぐらい長いプロローグで、絶望してんじゃねえよ!!

   …手を伸ばせば届くんだ!いい加減に始めようぜ!魔術師!!』

>>228
てめえ!!







てめえ…

―数日後―

美琴『爆発する前に“超電磁砲”で――!』ポロッ

美琴(…!!マズった!!コインが!)

上条『…!!』


……ズドォォォン!


冬川「カット!うん、いいシーンが取れた!みんなお疲れ様!」

初春「いやー安全とは言え、本当の爆発ってすごいですね~
    それにしてもカッコ良かったですね!上条さん!」

上条「そ…そうか、ははは
    アイドルの初春さんに褒められると嬉しいな///」


美琴(何デレデレしてんのよアイツ。スター気取りかっての)

がぁああああああああああああああああ貼り順間違えたorz
こっちが先です…
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
美鈴「うわぁ~長い台詞ねこれ。○る世間出てた時思い出すわ
    よく新人でここまでやれるわね~」

美琴「…これ全部コイツのアドリブよ」

美鈴「ゲェ…これアドリブなの?
    本物の天才か馬鹿ねこの子」

打ち止め「でもカッコイイ人な~」

美琴「はぁ!?何言ってんのちっこいの!
    これに振り回されっぱなしだってんの!
    それにコイツのアドリブに振り回されてる身にもなりなさいよ
    …ったく、もう寝る!」

美鈴「おやすみなさい美琴ちゃん」


御坂妹「…でもお姉ちゃんの仕事…面白そうだね」

美鈴「まあ…明らかに争いを楽しんでるわねあの子
    それとも何?アンタも仕事に興味あるの?」


御坂妹「…うん」

書き溜めあるのか。頑張れ。

>>299 書きためた結果がこれだよ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
―数日後―

美琴『爆発する前に“超電磁砲”で――!』ポロッ

美琴(…!!マズった!!コインが!)

上条『…!!』


……ズドォォォン!


冬川「カット!うん、いいシーンが取れた!みんなお疲れ様!」

初春「いやー安全とは言え、本当の爆発ってすごいですね~
    それにしてもカッコ良かったですね!上条さん!」

上条「そ…そうか、ははは
    アイドルの初春さんに褒められると嬉しいな///」


美琴(何デレデレしてんのよアイツ。スター気取りかっての)

つーか美鈴さん渡鬼出演者かよwww

美琴(ん?…アレ何?火薬の燃えカスが燻ってる?…っ!!)


上条「?おい、どうかしたのか御さ――」


美琴「危ないわ初春さん!」


初春「え?」


上条「っ!!」


パァン!!

冬川「何の音ですか!?」

初春「いや、残ってた火薬があったらしくそれが爆発しちゃって…」


冬川「そ…そんな!大丈夫かい?怪我は無いか?」


初春「いえ、爆発自体はそんな大したものじゃなかったので問題ありません
    それに御坂さんがいち早く気づいて教えてくれたので」

冬川「本当に良かった、そうか美琴ちゃんが教えてくれたのか…
    あれ?美琴ちゃんと上条くんは?」


初春「あれ?二人ともついさっきここにいたのに…」

美琴(私は間に合わなかった…実際に初春さんを救ったのは…)

上条「おー熱い熱い、ふーふー。火傷は無いなっと
    うげっ、待ち伏せかよ御坂…」

美琴「あ、あんた名乗り出ないの?
    みんなあたしが助けたと思ってるけど?名乗り出たらヒーローよ?」


美琴(ふん、何も出来なかったあたしに『上条』みたいに説教吐いてみさないよ)



上条「…何言ってんだお前?」



美琴「え?」

上条「誰も怪我しなかったから別にいいじゃん。誰が助けたかなんて関係ねえよ」


美琴「誰も怪我しなかったから…か……///」



美琴「……はっ!…す、すかしてんじないわよ!
    何なのあのキザ野郎!あああああああああムカつくぅぅぅううううううううう」



………

カメラマン「すみません監督…不謹慎ながら、あまりにもいいシーンなので撮ってしまいました…」

カメラマンからパパラッチ魂を感じる

― 一か月後 ―


美琴『…す、すかしてんじないわよ!
    何なのあのキザ野郎!あああああああああムカつくぅぅぅううううううううう』


美琴「死にたい…なんなのこの素のあたし…
    一応監督から確認は取って来たし作品のためならとOK出したけど」


美鈴「う~ん。ママはいい演技してると思うけどな」

美琴「こんなのあたしじゃないっての!ああもう!アイツに会ってからめちゃくちゃよ」


御坂妹「…そう言えばお姉ちゃん、最近あの人の話しないね」


美琴「え?…ああアイツなら禁書目録の方の2巻収録が始まったからよ
    超電磁砲も幻想御手編に入ってアイツの出番減ったしね」

美鈴「ふ~ん…だから最近の美琴ちゃん機嫌が悪いというかそわそわしてるんだぁ~?」


美琴「そ…そんなんじゃないってば!!」

マジで何事もなかったかのように普通に転校してきた■■さんには泣いた

美琴「そういやもうすぐ撮影の時間だ!」

美鈴「今は春生ちゃんと共演してるんだっけ?」

美琴「そう!木山さんは演技上手いからいろいろ教えてもらってる!
    じゃあ行ってきます!」

御坂妹「行ってらっしゃい。お姉ちゃん」


美鈴「…美琴にはまだ伝えてないの?オーディション受かったんでしょ?」

御坂妹「うん、クランクインしたときに驚かせようと思って」

美鈴「しかしアンタはよく受かったわね~
    演技とか全くやったこと無かったのに」


御坂妹「それね。たぶんこの設定のおかげだと思う」


美鈴「うん?………あぁ、なるほど~」

アウレオス「そろそろ俺の出番か…やれやれ」

スタッフ「ハンバーガー屋で姫神と上条が最初に出会うシーンの撮影20分前~ 出演者の方は準備お願いします~」

姫神「はい。」

スタッフ「すいませーん、姫神役の姫神さんがまだお見えになってないようですー」

姫神「え?いや。」

スタッフ「何だって?おい、誰か姫神さんがどこ居るか分かるスタッフいるか?」

スタッフ「それが、送迎用の車は戻ってきていましたので現場には到着されてるようなのですが・・・」

■神「いや。ちょ。え?私はこk」

三木「馬鹿野郎!!撮影の時間は限られてんだ!手の空いてるスタッフは探して来い!」

アウレオルス「何か大変そうすね」

鎌地「姫神は2巻以降の出演シーン大幅カットだな。」

■■「..........................」

AD「監督~、アレイスターさんが貧血で意識ありませ~ん」
監督「またか」

■■…

三木「カット!OK、2巻はオールアップだ!」

ステイル「びっくりしたよ上条くん。見事に演技力が上がってるじゃないか」

上条「それもこれも超電磁砲での経験はもちろん。ステイルさんの指導のおかげです!」


ステイル「あはは。口も達者になったね!一方僕の口は未だに舌がひりひりして上手く回らないがね~」

上条「あ…あの時は、ほほほほほ本っ当に申し訳ありませんでした」


ステイル「いやー冗談だよ上条くん。真に受けちゃ駄目じゃないかー。あはは」


インデックス「ステイルの目が笑ってないんだよ」

姫神「ミュージシャンの舌になんてことを…」

上条「姫神さんとも共演出来て良かったです!
    僕バトルロ○イアルの時からファンだったんですよ!
    あの時のイメージとはずいぶん違いますね」

姫神「『上条当麻』のように、姫神でいいわよ。歳も一緒みたいだし
    …実は私もこういう役柄は初めてなの
    それにしてもあの絶叫のアドリブ…びっくりしたけど良かったわ」


上条「ありがとう姫神さ…姫神!また会えるよな?」


姫神「どうかしら?私も他の仕事が忙しいからスケジュールの調整が合わないのよ
    でも可能な限り、こちらにも駆け付けたいと思うわ」



鎌池「………」

キタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!!
キタワァ.*・゜゚・*(n‘∀‘)η .。.!!!!
エエエエェェ(´Д`)ェェエエエエ

忙しいのか
さすが能t…姫やん

上条「ようやく2巻もクランクアップか…助監督。次はまた超電磁に行けばいいんですか?」

三木「いや、1巻の反響があまりにも大きかったためそのまま3巻分の予算も下りた
    次はなんと…1巻以来の超電磁との連動だ」

上条「うげっ…つまりまたカメラ複数でやると?」

鎌池「目玉はそれだけではない…3巻のボスは後々『上条』のライバルと――
    いや…『もう一人の主人公』となる予定だ」

上条「…はい?」


三木「だから『もう一人の主人公』だ。しばらくはまだ『上条』が主人公だが
    後々は3巻のボスとダブル主人公制度でやっていく」

一方さんクルー?

上条「そ、そそそれじゃあ俺の立場は!?」

三木「安心しろ。あくまで表の主人公はお前だ」

上条「良かった…それで、その役者はどんなやつなんです?」

鎌池「某事務所の人気アイドルグループで今売れ筋の一方通行だ」


上条「事務所の力じゃないですかぁぁぁああああ!
    どうするの俺?そのイケメン殴るの?俺生きていけるの?」


鎌池「勘違いするな上条。そいつは演技も達者な立派な役者だ
    張り合いたいなら演技で示せ。ファンはそれに応える」


上条「監督…」


三木「そうだぞ上条。そいつを起用し、主役格にすれば謎の寄付金が入るなんてことは断じてない」

アイドルwwwwww

謎の寄付金wwwwwwwwwww

よく考えたらアイドルが木原クゥン言うとか胸熱

―数日後―

一方通行「おはようございます!『一方通行』役の一方通行です!
       役者としてのキャリアは少ないのでご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」

三木「そんなに慣れない敬語は使わなくてもいいぞ。もっと軽くだ」

一方通行「は、はい!すみません!」

三木「ははは。謝らなくてもいい」

一方通行「は、はい!」


上条「え…絵に描いたような好青年だ…俺はあんなやつを殴るのか」

美琴「はっ、何言ってんのアンタ
    ステイルさんは容赦なく殴ってたじゃないの」

上条「ぐ…それはそうだが、同学年なだけ罪悪感が…」

一方通行「上条先輩!1巻の演技痺れました!共演出来てうれしいです!」

上条「お、おう…」(やりづらい…)

一方通行「そう言えば…その…僕が殺してしまう『妹達』役は御坂さんがするんですか?」

美琴「いやぁ…クローンって設定だしあたしも最初はそうすると思ってたんだけど
    どうも違う人らしいのよ。あたしは別に構わないって言ったのに」

上条「何だ御坂じゃないのか?俺はてっきり御坂がやるものだと…」

美琴「何よアンタ、あたしに死んでほしいわけ!?」

上条「そこまで言ってねーよ!むしろ死なれたら困る」

美琴「え…?アンタ今なんt――」

上条「――そんなことより実際誰がやるんです?」

三木「聞いて驚くなよ…これ以上の逸材はないぐらいの役者を用意した
    どうした御坂?何をむくれている?」

美琴「何でも無いです…で、その逸材って?」


御坂妹「わたしです」

なんだお前か

↓わたしですのAA

 \                    /

   \  丶       i.   |      /     ./       /
    \  ヽ     i.   .|     /    /      /
      \  ヽ    i  |     /   /     /
   \

                                  -‐
  ー
 __          わ た し で す            --
     二          / ̄\           = 二
   ̄            | ^o^ |                 ̄
    -‐           \_/                ‐-

    /

            /               ヽ      \
    /                    丶     \
   /   /    /      |   i,      丶     \
 /    /    /       |    i,      丶     \  

上条「み…御坂が…」

一歩通行「二人?」

美琴「ちょ…ちょっとアンタ何やってんのよこんなところで?」

御坂妹「今回『御坂妹』役を演じさせていただく御坂妹です。
     お姉ちゃんとは双子です」

美琴「アンタちゃんと演技出来るの!?それにこの業界はそんなに甘くないのよ!?」

三木「まあ落ち着いて美琴ちゃん。この設定でこれ以上の逸材はあるまい」

美琴「ぐぅ」

鎌池「それに『妹達』は感情の起伏の無い比較的単純な役柄だ
    決して簡単ではないが、お前と同じ血を引いてるんだ
    そのぐらい訳ないだろう」

三木「そろそろ撮影に入るぞ」

 美琴のお父さんすげえな…

一歩で通行すんなwwwwww

>>422 指摘されるまで気づかなかったorz
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
三木「今回の4人は顔合わせだ。実際の撮影は一方通行と御坂妹でやってもらう
    やるシーンはもちろん…」

御坂妹「『妹達』が死ぬシーンですね」

美琴「……」

三木「そうだ。一方通行もちゃんと台本を読んで来たか?」

一方通行「はい!何度も何度もイメージトレーニングをやりました
       いつでも万全です」

三木「その意気だ。ではさっそく始めるぞ」

上条「お…おいちょっと待ってくれよ!」

三木「…どうした上条?」

10031回くらいイメトレしたんだろうな…

ここの一方さんはカラコンに髪染めしてるのかな

上条「どしたもこうしたもねえよ!!
    どうしてそんなに坦々と進めるんだよ!デリカシーってものは無いのか!?」


一方通行「?僕は大丈夫です。殺すとは言え、演技なので躊躇しません」

御坂妹「わたしも右に同じです。」

上条「お前らじゃねえ!みさ…美琴のことだよ!」

美琴「……え?」

上条「似たような設定で、姉の目の前で妹を殺す演技をさせるなんてどうかしてる!
    適役とは言え、美琴への配慮も考えろ!」

三木「甘いことを言うな上条!美琴ちゃんもプロだそんなこと気にするわけない
    そうだよな?」

美琴「え…ええもちろんよ。馬鹿にしないでくれる!?」

上条「強がりやがって…来い!」

美琴「ちょ…ちょっと何すんのよ!?」

>>433
一方通行 コス
で画像検索した俺にあやまr

上害だなおい

      ト、                  ______)
     「::::\┐  _,,. --──- 、..,,_    `ヽ.  で  楽  が
   r-‐'へ::::::::!_'´ __,,,,......,,,,,__    `ヽ、    ', す し  ん
   > :、:;::::::>''"´       `"'' 、   ':,   i.! ん   ば
  └─ァ''"  /            `':.,  ',.   !   で  っ
     ,:' /   / ,' /  ,' i.  ', ':,  i    ',!  i.  |.   る   て
   / ,'  .,'`メ、!,_,/ ./! 、i__,,!イ .|.  i ,ゝ |  |.   子  .下
   ,'  i   ,!/,.-ァー;' / !/ァ;ー'-r'、 ! /__」  |   |    が  さ
   i   ! ハ!イ i `ハ     i `'ハ Y/ i/  ; |  |.   い   い
  └'^iー! ,iヘ ':,_ン    ':,__ン ノ!'  |  i. i  ,'    る   ! !
    ,:'  .!.7,.,.,     '     .,.,., ,'!  .!  | |∠,_   ん______
 o ゜/  ,:'. ト、   r‐,-‐ ''"´`ヽ. / ;   |  ! !  `Y´ ̄
   ,' .// i. `i:.、.,!/      ,.イ,:' ,'   | ,'i .|
   レヘ_/ヽ. !ァ''"´ `ヾi、ー=''"/ヨ___,/、___!へr三/)       (ヽ三/) ))
       /      ヾ!二へ/:::::ト,.-'‐'^ヽ(((i )  ___   ( i)))
       ,'        ',l>く}:::7    rノ/  /     \  ヽ \
     K_    _,r-イYン/ムi:::::/   ,ノ´く  / (●) (●) \  > )
       /Y>ベ´   '';:::::io:/   ,イ\ `/::::::⌒(__人__)⌒:::::\' /
     ,.:':::::ヽ、ン':,    ヽ/   ,イ /゙,ー、 |        ̄      |/
   /:::/:::::::::::::::::ヽ.   '    ,.;'ヾ/、/_/ノ \              /
 ,く:::::::/::::::::::::::::::::::::`ヽ、___,.,.イi `'ー'^''‐'/    \        :::::/

三木「ま…待て上条!勝手に抜けるな!」

鎌池「…構わん。実際に今日はあの二人は要らないのは事実だ
    それに御坂美琴の演技に支障が出る方が問題だ」

三木「わかりました。…では気を取り直して撮影を開始する」

一方通行「はい」

御坂妹「わかりました。」

美琴「ちょ…ちょっといい加減手を離しなさいよ!
    あたしは大丈夫だって言ってんでしょ?」

上条「そんな面して大丈夫って言えるかよ!?」

美琴「……とにかく離して」

上条「何かあったのか…?御坂妹が来てからのお前
    少し様子がおかしいぞ?」

美琴「あの子は…芸能界の厳しさを知らないのよ…」

上条「芸能界の厳しさ?でもオーディションを合格したからってそんなものは」

美琴「その先よ!あの子は芸能界を生きていくためには…優しすぎるのよ」

上条「……?」

美琴「とにかくこの話はおしまい!主役とヒロインのあたしたちがいなくてどうするのよ!
    アンタは最近天狗になりすぎよ!」

上条「お、俺はそんなんじゃ――」

美琴「(――でも、――)」

上条「ん?今なんて――」

美琴「とにかく戻る!」

上条「……」

一方通行『ンだぁその逃げ腰はァ?愉快にケツ振りやがッて
       誘ッてンのかァ?』

御坂妹『ぐぅ…ぐぁあ…』

一方通行『問題です。この俺、一方通行は果たして何をやっているでしょう?』


鎌池「これは…想像以上の逸材だ…!」

三木「ええ…しかし…」

スタッフ「うう…演技とはわかってるが…ひでぇ…」

美琴「……」

三木「か…カットだ!もういい一方通行!やりすぎだ!」

一方通行「え?あっ、すみませんつい、熱が入っちゃって
       大丈夫ですか?御坂妹さん?」

御坂妹「いえ、あなたが器用に手を抜いてるので実際は痛くないです」

美琴「あ、アンタ本当に大丈夫なの?」

御坂妹「大丈夫だよ?お姉ちゃん」

―数週間後―

三木「うーむ…マズイですね、監督」

鎌池「うむ、マズイな」

冬川「超電磁砲でもそうなんですが…美琴ちゃんへのダメージが思ったよりも大きいです」

三木「やはり仲良くなったばかりの『9982号』をいきなり殺すのはまずかっただろうか…」

冬川「そこの演出を考えたのは僕です…一方通行くんの演技力も相まって相当酷い描写になってしまった」

鎌池「しかしこれは御坂美琴自身の問題だ。彼女に配慮して作品の質を落とすべきではない
    もっと問題なのは…」

三木・冬川「「問題なのは?」」


鎌池「上条当麻だ。演技中は今にも一方通行を殴ってしまいそうなぐらい気持ちが入りこんでる」


三木・冬川「「うわぁ…」」

一方さん死亡フラグwwwwww

三木「くっ…某事務所のアイドルを使ったことがここに裏目に出るなんて…」

鎌池「考えてもみれば大物ミュージシャンですら躊躇なく殴る馬鹿だ
    俺はその器量に惚れ込んだんだが…今回それだけは避けねば」

冬川「しかし今まで『あのステイルさんをぶん殴る!』という反響も相まっての人気ですからね…」

三木「考えてもみれば上条を制御するなんて無理だったんだ…今更後悔しても遅いか」


鎌池「いい考えがある…正直どっちに転ぶかはわからない
    それでいて分の悪い賭けだ。
    俺もお前たちも場合によっては路頭に迷うかもしれない…
    ……それでもいいか?」

三木「へへ、水臭いじゃないですか鎌池監t…いや、鎌池」

冬川「僕もあなたについてきますよ」


鎌池「お前たち…」

鎌池「お前たち…
    ガチで殴り合え!!」

すみませぬ少々席をはずします
今夜中に戻ってきます

このまま一方さんアイドルだという幻想をぶち殺されてしまうな

書き溜めてたSSが被ると何とも言えない気持ちになるよね

>>511
べつの機械にやれお

触れてもいいか…?

決して触れるな

>>519-520
把握した

すみませぬ再開どす。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上条:言っただろ?俺は戦わない

美琴:何で?

上条:それではお前が救われないからだ

美琴:あたしにはそんな資格は無い!

上条:どかない

美琴は激昂し、上条に雷撃を放つ。しかし上条はそれを避けない
上条は気を失い、目を覚ましたとき、美琴は上条に膝枕をしていた

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上条「……はい?」

美琴「…何で膝枕?」

三木「と、とにかくこうやるんだ!」

冬川「(何で膝枕なんですか?)」

鎌池「(あいつらはあんな脚本を渡せばヒートアップする、今回はそれが目的だ
    適度にヒートアップさせ、膝枕で一回頭を冷やす作戦だ。
    そうすればあいつらも頭が冷えて冷静に演技が出来るだろう。
    もちろん一方通行を本気で殴るなんて展開にはならない)」

冬川「(さ、流石です。と言いたいですがホントに上手くいくでしょうか?)」

鎌池「(だから“賭け”なのだ)」

また始めるとか正気か?
本っ当につまらんし1才能なさすぎ
書いてる途中で自分のクソ文才に気づけよ
たまたま居たバカにほめられてるからって調子乗ってて
うっとうしすぎる
マジ頭沸いた奴のキチガイ行為とか迷惑
2度と来るな!

>とある魔術の禁書目録って特撮なの?
らしいな
俺も今日知ったわ

>>529
一瞬わからんかった

上条『い…言っただろ…お前とは戦わないって…』

美琴『ど…どうしてよッ!
    こんなイカれた実験間違ってるってわかってるでしょ!?
    それをやめさせようって言ってんじゃない!!』

上条『ああ間違ってる。こんなモンのために誰かが傷つくなんて――』

美琴『…ッだったら!?――』

上条『それではお前が救われない』

……

三木「いかん、あいつらもうナチュラルに台本無視してやがる…」

鎌池「今回はそれが目的だ」

冬川「というかよくそれで演技が成立しますね」

鎌池「それだけ入り込んでいる証拠だ」

ナチュラルに台本無視w

上条『おまえだって気づいてんだろ、こんなやり方じゃ誰も救われないって』

美琴『…ッ』

美琴『うるさいのよアンタ……
    あの子たちだって……あの子たちだってあたしが死ねば少しは気が楽になるわよ
    もうあたしが死ぬしか方法はないんだから、ひとりの命で1万人が助かるならそれは素晴らしいことでしょ?
    だから……そこを…――』

上条『――どかない』


美琴『うぐぅ…ぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああうわああああああああああああああああああああああああ』


冬川「美琴ちゃんのやつ…何てアドリブだっ…!」

鎌池「これはまるで1巻の上条ではないか…!」

三木「か、カットだ!美琴ちゃんカット!早く膝枕に!暴れるんじゃない美琴ちゃん!!」

上条「……」

その原作をぶち壊す上条△

上条『…う…』

上条『あ、…御坂?』

美琴『やっぱ馬鹿でしょアンタ…もう決定ね』


冬川「おや…美琴ちゃんから…?」

鎌池「覇気が切れた…のめり込んだあまりふっきれたな」

三木「じゃ…じゃあ!」

鎌池「まだだ!まだ上条が残ってる」

覇気使いなら仕方ない

美琴『――何で…そんな顔で笑ってられるのよ』

上条『お前の味方でよかったと思ったからさ』


鎌三冬「「「おお!?」」」


上条『だから泣くなよ』


三木「か…上条が…」

冬川「微笑んでいる…」

鎌池「こ…これならあるいは…」

三木「か…上条が…」

冬川「微笑んでいる…」

鎌池「こ…これならあるいは…」

フラグたてんなwww

一方さんそげぶされて商品である顔がキズものになってアイドル事務所追い出されて8兆円の借金コースか…

上条『俺が戦う』

美琴『むっ…無理よ!アイツはあたしなんかとは次元が違う
    世界中の軍隊を敵に回してもケロリと笑ってられるような化物よ!!
    今度こそ…本当に…
    お願い!1万人の人間を死なせた私の罪に誰も巻き込んだりできない
    これはあたしがひとりで終わらせなきゃいけないのッ
    だから――』


上条『――じゃあさ
    何一つ失うことなくみんなで笑って帰るってのは“俺”の夢だ
    だからそれが叶うように協力してくれよ』



上条『待っててくれ』

            _        _. .∠´_____
         . ´. .:.:,:.:.:.:.:,.:'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : . __.
         / . ,. .:.:/.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.`マニ:.:/
     /. . .:././.:.'.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`≦.__

   ./. . ./.:././.:.,_!:.:./.:.:.:.:'!:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ミ
ー=≦__/./.:././.:./`i:.7.:.:.:./ i/.:.:.:,:.:.:.:.:.:.、:.:.\:.:.
  ,   . .:/.:././.:./ __j/i:.:.:/∨.:.:.:,:.:.:,:.:.:.:.:.:.\:.:丶
 {/.:〃.:/./:.:/〃.ニ、!:./\!:.:../.:.,:.:..!:.:.:.:.i、:.:\   必ず御坂妹は連れて帰る

/.://.:././:.:; !{〔rヅi/}}  !:./.:.,:'.:./i:.:.:.:.:!、\:.丶
./V '.:././∧{  `^` ノ′ j/!:./i:.∧i:.:.:.:..!:.\:\  約束するよ
 `7|/}/i/ メ. 、丶       j厶i/ 从:.:.:j从:.、丶
_,{_____,丶\\      ;方 }//:∧:.:.:.、∨\
    / (_` 丶       !i{^ イj/:,ハ:i:.:}バ{  `
      ,メ´ ヽ. 、_    / ;/i/:〈ヘ.:`;V
  /   /!バ   \`ヽ、   /.:/i:.i:.:Vヘ!
  '  ∧      ` '^ /.:/i∧!ヘi        
   /{ 〉、         イ:./i/      _ _    _
   '\く  \__,∠.   i/       , '´   丶 ; `
 ___、   \     `ヽ、     _ ;      ; `

冬川「上条からも…覇気が消えた」

三木「なんて神々しい…あいつにあんな表情が出来たなんて…」


鎌池「うむ、膝枕作戦成功だ。いやそんなことはどうでもいい
    あいつは役者として1段階壁を越えた…」


冬川「あとは…あとは操車場に移動して一方通行と合流するだけですね!」



鎌池「ああ!」

―操車場―

上条『確かここで…』

一方通行『おい、この場合、実験ってなァどうなっちまうンだァ?』


冬川「ここまでは順調だ…」

三木「大丈夫だ冬川…今の上条に心配事など」


御坂妹『何故あなたが…ここに…』グシャ

御坂妹『うぐ…』


三木「ほお、そこで頭を踏みつけるアドリブ入れるとは容赦な――」

ブチッ

鎌三冬「「「ぷち?」」」

>>567
このAA使いたかっただけだろwwwwww

一通さんにげt

一方通行『関係ねェ一般人なンざ連れ込ンでンじゃねェよ』


上条『離れろよ』


一方通行『……何か言ッたか?』


上条『今すぐ御坂妹から離れろっつってんだ!!!!

    聞こえねぇのか三下ァ!!!!!!』



鎌池「\(^o^)/」

―数日後―

三木「はーいおーけーでーす。クランクアップだ~。監督から何か一言~」

鎌池「お前らといい作品が作れたことを誇りに思う」

三木「ではてっしゅー」


美琴「あ…アンタこのあと暇?」

上条「悪ぃ…この後は用事があるんだ」

美琴「そ…そうなんだ…何の用事?」



上条「……一方通行のお見舞い」



美琴「お、おおぅ…」

おおぅ…

医者「大した怪我ではないんだけどねぇ
    ただ向こうの事務所としてのメンツもあるし
    “入院した”っていう事実が欲しいんだろうね」

上条「あの~…一方通行には…」


医者「もちろん事務所の方針で面会拒否だ」

上条「せめて謝罪だけでもしたいのですが…」

医者「『言い訳は法廷で聞く』だそうだ」


上条「\(^o^)/」

>三木「はーいおーけーでーす。クランクアップだ~。監督から何か一言~」

>鎌池「お前らといい作品が作れたことを誇りに思う」

>三木「ではてっしゅー」

挨拶軽すぎるだろwww

美琴「ほ…ほら元気出しな?そりゃあ事務所はクビになるかもしれないけどさ
    …な、なんならあたしや妹と同じ事務所に来ない?
    ほ、ほら!社長はうちのパパだしあの事務所程は力持ってないけど
    圧力には耐えられるぐらいの力はあるわよ!」

上条「そうじゃない…そうじゃないんだ御坂…」

美琴「賠償金のこと?…それなら一所懸命働いて返そうよ?
    あ、あたしも手伝うわよ?あたしにも責任があるし…って!
    べ、別にこれは資産を共有する関係になりたいとかそういうわけじゃなく…///」


上条「クビも賠償金なんて…そういう話じゃない…いやそれも重要だけどさ…」


美琴「…?じゃあ何に悩んでるの?」

上条「一方通行やみんなのことさ…
    一方通行…アイツは才能あるんだよ…俺はマジでアイツを殺したいと思うぐらい
    アイツの演技は完璧だった。しかも御坂妹は苦痛を受けてないんだぜ?
    それほどの天才が何で俺みたいなやつのためなんかに俳優業をやめないといけないんだよ…」

美琴「そういや…先方は『二度と役者はさせない』って言ってるらしいわね…」

上条「それに監督達や共演者たち――お前にも何て詫びればいいか…
    『とある魔術の禁書目録』も『とある科学の超電磁砲』も素晴らしい作品なのに
    ちょっとアドリブが評価されたぐらいで天狗になって…みんなの人生を台無しにしちまった」

美琴「あ…あたしはそんなこと――」

ピリリリリリ

上条「電話…?」

美琴「まさか裁判所から…?」


上条「もしもし?」

>>637
湘爆

リアル上条さんも1級フラグ建築士なのか…

で、ステイルと一方さんはカミやん病感染、と

一方通行『か…上条かァ!?』

上条「ア…一方通行!?」

一方通行『オマエが気負うことなンざァ!これッぽッちもねェンだよ!』

上条「え?」
                    ・ ・ ・ ・ ・ ・
一方通行『もォ我慢しねェ!俺ァこっちの世界でやッていくッて決めたンだよ!』

上条「??どういう?」

一方通行『ひたすら媚を売るアイドルッてやつァもうこりごりだッつッてンだよ!
       事務所に話ァつけといた。『とある魔術の禁書目録』も『とある科学の超電磁砲』も終わらせねェ!!』

>>658
えぐっさんはそのまま使っちゃったんだったっけ

×ッ
○っ

スゲー面白いからこれだけは間違わないで欲しかった……

いやもしかして素の一方通行さんは「ッ」派だけど役の一方通行は「っ」派ってだけのことなのか……?
だとしたらすまん

>事務所に話ァつけといた
マジでアイドルと言う立場がそげぶされてしまった…

それよりさ
次のシーンは病室で御坂妹が上条さんの手をとって…

裏山けしからん

>>673
ごめん普通にミス…
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

上条「馬鹿野郎!そんなことしたらお前が事務所に…!」

一方通行『俺ァただで転ぶそこらへンの三下と一緒にするンじゃねェよ!
       こンなときのためにあの社長の弱みをシコタマ握ッてンだよこっちは
       だからよォ上条!』

上条「?」

一方通行『転ぶンじゃねェぞ!俺達ァこの作品で登りつめるンだよ
       こっから先の人生ェ!一方通行だ!そこにいるレールガン役や
       まだ共演してねェ他の連中にも伝えとけ!』

上条「…ああ!わかった!」

タマ握ってるまで読んだ

社長が喰った男アイドルのリストとか持ってるんだろうな

良く考えたら上条さん俳優業を志して早一年でこんな状況になってんのかwww

>>699
素養格付だな

こうして『とある魔術の禁書目録』と『とある科学の超電磁砲』は無事再開した
これから無限とも思えるぐらい湧いて出てくる新キャラもとい俳優達の下で
私こと上条当麻は演技力を磨かれていくのだが、それはまた別の話である

                             ―Fine―

乙www

とまあ長く付き合っていただきありがとうございます。
最後だけこんなに遅れて申し訳ない

SS書いてる時に家族がPCを覗き込んで『何してるの?』と言われた時の焦り具合は異常

アウレオルス「えっ?」

青ピ「えっ?」

小萌「えっ?」

佐天「えっ?」

こうして上条「『とある魔術の禁書目録』か…オーディションを受けてみよう」スレは無事完結した
これから無限とも思えるぐらい湧いて出てくる新キャラもとい俳優達のせいで
名無しこと>>1は考えるのがめんどくさくなっていくのだが、それは今の話である

>>726
姫神「これ。貴方達にあげる。」

つ■■

土御門「えっ?」

ミーシャ「えっ?」

海原「えっ?」

闇咲「えっ?」

黄泉川「えっ?」

芳川「えっ?」

冥土返し「えっ?」

風斬「えっ?」

シェリー「えっ?」

ローラ「えっ?」

いやマジでネタ切れなんです
>>1の時点で定めた終点がここだったので続きが書けない

最後だけこんなに空いてしまったのは前述通り家族凸を食らったもので
申し訳ないです。

>>750
じゃ、また明日な!

終わってたwwwwww

なんか途中にあった御坂妹の危険フラグは何だったんだ…

>>749
                      ___

                   '"´ : : : : : : : : `丶
                /: : : : : : : : : : : : : : : : :\
               /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
                 /: : : : : : : : : : :ヽ: : : : 丶: : : : : : '.
                  ,': : : : : : : : : : : : :ハ: : : : :.i: : : : : : : i
             |: : |: : : |: : :| :l: : :|│ : : : |: : : : : : : |

             | l: |:l: :」L: ┴'ー┴|: : : : :|: : : : : : : |   大丈夫。信じて頑張っていれば。出番は貰えるから。
             |_L Tニヽ  '´戈乏: : : : :|: : : : : : : |

              | ∧^乏     ´|: : : : :l: : : : : : : |
              |: l : . ;      |: : : : :l: : : : : : : |    私みたいに。
              |: l 八   __,   .|: : : : :|: : : : : : : |
              |: l: : : 丶、    /:/|: : : !: : : : : : : |
              |: l : : : : :i : :ー/:厶|: : : |: : : : : : :│

              |: l : : : : :|: : : /:/  !: : : !: : : : : : :.:|
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              |: l:.: :l         |: : :│: : : : : : : :│
              |: l : :|         |: : :│ : : : : : : : │

>>756
許す気ゼロなんだなwwwwww

おまえら鬼畜すぎワロタ

>>758
御坂妹のつまみ食い被害の話でも書こうと思ったが
あまりにも重くてギャグ展開に戻れないと判断したので断念した
ギャグSSなのに途中で無駄にシリアス書いちゃうのも悪い癖

美琴にもっとデレデレしてもらいたかったというかアイテム・・・

上条「よーっすハマメンww」

浜面「あ、上条さんおざっす。いやハマヅラですから…」

上条「オラッwwオラッww」

浜面「痛いっすw…痛いっす」

上条「今日終わったら飲み行かね?」

浜面「あーすんません。明日名古屋で営業なんで朝イチで品川なんすよね…」

上条「何時?」

浜面「6時5分集合っすよー!起きれねーっつーの!w上条さんから社長に人使い荒いって言ってやってくださいよ~w」

上条「ふ~ん、じゃあ俺の方が早いかぁ」

浜面「えっ…」

上条「いや俺の方が入り時間早えーなーっつてさ。それだけ」

浜面「…わかりました…いつもの店予約入れときます」

上条「わりぃなwっつか営業なんて酔っぱらっていくくらいがちょうどいんだよあんなもんw」

>>1

>>371
> 鎌池「某事務所の人気アイドルグループで今売れ筋の一方通行だ」

> 鎌池「勘違いするな上条。そいつは演技も達者な立派な役者だ

あれ?セロリって嵐の二ノ宮じゃね?って思ったけど性格全然違った

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