鳴神｢カメラのフラッシュらしき光を近所の人が目撃、そこから犯行時間が解り容疑者の動きを調べた…｣

クマ｢よーすけが何故こんな…よよよ｣

鳴神｢そして完二にだけアリバイが無いことに気が付いた……だが思い出して欲しい。二週間前の[荒縄と睡眠薬盗難事件]の時を｣

千枝｢！｣

鳴神｢あの時雪子は真っ先に完二を疑った。何故なら警備員が盗難場所で学生証を見つけたからだ｣

千枝｢だったら！｣

鳴神｢確かに今、花村は荒縄で縛られ眠りについている…しかし事件の日、完二はクマとヌイグルミ教室を開いていた。子供たちの証言もあっただろ？｣

雪子｢そうだったね、それで完二君の無実は証明された｣

鳴神｢その通りだ。あの日はヌイグルミ教室が少し早めに終わって深夜の犯行には十分な時間があったとしても子供たちの相手は疲れる｣

雪子｢すぐに寝てしまったという、完二君の話しも頷けるわ｣

千枝｢むむ｣

鳴神｢完二は見た目がああだから疑われやすい…悲しいことにな｣

雪子｢完二君には悪い事しちゃったな…｣

鳴神｢仕方ないさ、二ヶ月前の[完二の鞄から月刊サブ流出事件]の時もそうだった。りせはすぐさまアレ疑惑を完二にかけた｣

りせ｢あの時は…ねぇ？サウナの事もあったし｣

鳴神｢だが結局は父親の遺品であり、たまたま書斎整理の時、完二の鞄に潜り込んだだけだった事が解った｣

りせ｢ね、驚いちゃった｣

鳴神｢じゃあ何で完二が生まれてるんだ？等の疑問も残ったが完二本人がそう証言する以上それが真実なんだろう｣

りせ｢うんうん、先輩さすが！｣

千枝｢むむむ｣

クマ｢せんせーは名推理クマねー…半年前の事件もただ一人冷静だったクマ｣

鳴神｢懐かしいな…[完二、花村美味しそう発言]の時か｣

クマ｢あの時はよーすけが喰われるんじゃないかと気が気じゃ無かったクマよー｣

千枝｢騒いでたのあんただけだっつの｣

クマ｢がびーん…千枝ちゃんしどい｣

雪子｢結局はクマさんの聞き間違えだったのかな？｣

鳴神｢一応調べたが、完二に食人の傾向は見られなかったからな｣

りせ｢クマったら人騒がせなんだから｣

クマ｢クマー…｣

鳴神｢話を戻そう｣

鳴神｢これまでの事件を考えれば今回の犯人も完二では無いはずだ。荒縄と睡眠薬を盗んだ犯人こそが今回の事件を引き起こした真犯人………そう思わないか？｣

千枝｢…そ、そうだね。私、先入観で完二君を疑ってた｣

鳴神｢確かに事件の数分前に薔薇を握りしめた完二を現場周辺で見た人が大勢いたから疑う気持ちも解る｣

千枝｢ううん…私が間違ってた｣

雪子｢千枝…｣

りせ｢そう言えば完二と直斗君は？先輩、呼んだんだよね？｣

鳴神｢あぁ、完二は現像したい写真があるとかで遅れるそうだ｣

千枝｢そっか…私、完二君に謝んないと…｣

雪子｢大丈夫だよ、完二君優しいから｣

りせ｢それにいきなり謝られても完二困ると思いますよ？｣

鳴神｢確かにそうだな｣

千枝｢うー、それでも謝んないと気が済まないよ｣

雪子｢ふふ、千枝らしいね……あ、直斗君だ｣

直斗｢皆さん、遅くなりました｣

雪子｢見て、花村君がこんな姿に…｣

直斗｢えぇ、犯人には反省してもらわないといけませんね｣

千枝｢本当だよ！靴あと付けちゃるー！｣

直斗｢……ほら、出てきてください｣

りせ｢え？直斗君犯人捕まえたの！？｣

直斗｢え？えぇ…犯人…そうですね犯人です………ほら｣

完二｢………｣

完二｢…すんませんした｣

千枝｢…｣

雪子｢…｣

りせ｢…｣

クマ｢…｣

鳴神｢…｣

直斗｢半年前から計画して、色々準備してた見たいでs……あれ？皆さんどうしました？｣

鳴神｢…｣

直斗｢鳴神先輩？皆さん見てますけど…鳴神先p…え？……どうやってこっちでペルソナを！？…ちょっ……鳴神先輩！？何やってr

ｶｯ

………
……
…

菜々子｢？…おとーさん、お仕事？｣

堂島｢ん、あぁ…住宅街で原因不明の爆発だそうだ｣

終わり