木山「私の当麻がこんなに可愛いわけがない」(392)

親元を離れ、学園都市で生活するようになり、その数年後に私の弟もここに赴いてきた。
しかし、私達が一緒に暮らす事になるはずもなく、何故ならば……

上条「……はい」

インターフォンを鳴らしてから数秒後に気だるそうな声が聞こえてくる。
普通ならばもっと丁寧な対応をしているのであろうが、夜に来るのは私だけなのであろうか、いつも無愛想な感じをとっている。

木山「当麻か? ちょっと話があるのだが……いいかな?」

上条「……何」

弟は……私と話す時はいつもこんな感じだ。私が解釈できる必要最低限の言葉しか使わないし、発音も変えない。
今の会話だってそうだ。普通なら「何?」と疑問形の形で問い返すだろう。しかし、私に対しては冷淡で、反抗期の子供のような態度をとっている。
それも仕方がない。事実、私は弟に嫌われているのだから。その原因も私はわかっている……しかし、私は、それは嫌われるような事ではないと思っていた。
それは弟の為と思ってしていた。けれど、当麻にとってはそれが苦痛だったのであろう……。ある日を境に、私の事をまるで嫌いな人に向けるような冷やかな目で見るようになり、私と会話する事も無くなっていた。
そして、私にはそれが耐え難く、何も言わずに家を出て、逃げるようにこの学園都市へとやって来た。

木山「あの…さ……偶には兄弟仲良く食事でもしないか? 今日は寒いし、鍋でも食べようじゃないか! ほら! ここに来る前に材料も買ってきたんだ!」

そう言って私はスーパーの袋をドアの上にある小さな覗き穴へと近づける……。
しかし、弟は見ていないだろう……何故、そんな無意味な行動をするのかは私にもわからない……。
もしかすると、心のどこかで弟に好かれているという希望が残っているのかもしれない。

上条「……いらない」

やっぱり、辛辣な言葉で返してくる……飽く迄、私にとってはだが……。

山「そ、そんなこと言わずに……きょ、兄弟じゃないか……偶には…一緒に……」

私の言葉が途切れていく。
それは、これ以上話しても無駄だと判断したのか、それとも、弟の態度からくるものなのか、どれかはわからない。
どれでもないかもしれない。それでも、私の心境は沈んでいく。

上条「……」

プツッっと、切れる音がした。
このやり取りも、もう何回目だろう……何回あっても慣れるものではない。
慣れたくもないし、早く仲直りがしたい……私は寒い冬空の下でまた思い耽っていた。
別に寒くはない。「こっち」はもう慣れたのだから。

その後、何度か行く内に気付いた事があった。それは、同居人がいる事。それも「女の子」だ。
ドアの外からでも聞こえてくる騒々しい音。弟の声ともう一人、幼そうな少女の声だった。
最初は友人と思っていたがどうやらそうではなさそうだ。

上条「だぁー!! だから、噛み付くなっての!!」

インデックス「とーまが悪いんだよ! 一人だけプリン食べて!!」

どういった経緯で一緒に住んでいるかは知らない。
恐らく恋人ではないだろう。少なくとも、私の知っている弟ならばそういった縁はあまりないし、二人の会話からもそのような関係である事は見えない。
まぁ……私の勝手な解釈ではあるが。

上条「いだだだだだ!! ちょ、ちょっと! やめてくだいだだだ!」

インデックス「私にかくひたばふなんだよ!!」

好きの反対は無関心とはよく言ったものだ。喧嘩している二人がとても羨ましく思える。
そして、感情を出すのと出さないとではこうも違うものなのか、ドアの向こうに居る弟がまるで別人のようだ。

上条「わかった! わかったから! お前の分も買ってくるから」

インデックス「本当!? なら、離してあげるんだよ!」

それは、私が帰ろうとした刹那の出来事だった。ガチャっと、ドアの開く音がした。

木山「あっ……」

久しぶりに対面した弟の顔は一瞬だけ少し驚き、その後、すぐに無表情へと変わった。

上条「……」

弟は避けようともせず、初めから誰も居なかったように私の横を過ぎ去っていく。
その瞬間に私は「パシッ」っと、反射的に弟の手を引っ張るように掴んだ。

上条「……」

何も言わず、そして、顔も動かさず、弟はその場に立ちすくむ。
弟は今どんな顔をしているのだろう……眉間にしわを寄せているのだろうか、それともやっぱり無表情のままなのだろうか。
何れにせよ嫌悪以上の感情を持っているだろう……しかし、弟は、私の手を振り払おうとはしない。その気配すら無い。何故だろう……。
そう思っていた私に弟は声を出した。

木山「あーもう我慢できない、当麻早く脱ぐんだ」

当麻「ま、待って…ぁぁ…」

こうだとおもったのに

―――

木山「そろそろ起きようか、上条君」

上条「……んあ? もう朝ですか?」

木山「ああ、もう朝だよ。ほら、顔を洗ってこないと学校に遅刻してしまうぞ」

上条「……いっその事このまま寝続けて遅刻したい……」

木山「何を馬鹿なことを……ほら、朝ご飯も作ってあるから身支度がすんだら一緒に食べよう」

上条「……はい、んじゃあちょっと顔洗ってきますねー、っと」

―――

えー、何故私こと上条当麻の家にこんな美人で儚げで気だるげお姉さんタイプの居候さんが居るかというと
週の初めの月曜日、街中で出会った木山さん(どうやら記憶を失う前の俺の知り合いらしい)にいきなり頼まれたからであって
なんでもこの木山さん、見かけによらず結構大がかりな犯罪に手を染めて、そのせいで職も失い住居も追い出されてしまったとか
前科持ち(どんな前科があるかは知らないが)だと就職にも関わるし住む家を借りるのにも一苦労
それなら独り暮らしの知り合いの家に同居させてもらえばいいのでは、とのことでたまたま近くを通りがかった知り合いの俺を捕まえたらしい
出来れば断りたかったが座った目で『断るならそれでもいいよ。河川敷に住みやすそうな橋の下もあるし』なんて言われたら断れるはずもなくなし崩し的に同居する事に
この木山さんという人、『恥ずかしい』という感情が欠落しているのか、人の目の前で着替えはするわ、風呂あがりにタオル姿で歩くわともうやりたい放題
嬉し恥ずかし思春期真っ盛りな健全男子の上条さんにとって、木山さんとの同居は嬉しいやら苦しいやら
これは不幸、なのかなぁ……

―――

上条「……結構幸せなんだろうけど、異性として認識されてないってことなんだろうなぁ、これ……」

―――

上条「それじゃあ留守番お願いしますね」

木山「ああ、上条君。襟が曲がってるよ。キチンと直さないと」

上条「ち、近い!! 顔近いです! 顔!!!」

木山「……顔を遠ざけた状態で襟は直せないだろう」

上条「自分でやりますから! 大丈夫です、ほら!!」

木山「うん、よし。じゃあ頑張ってくるんだぞ」

   ぽむぽむ

上条「……あの、木山さん」

木山「ん?」

上条「前々から聞きたかったんですが……なんで事あるごとに上条さんの頭を撫でるんでせうか?」

木山「…………ああ、すまない。つい小学生の相手をする時の癖で……」

上条(つーことは俺、小学生並の扱いってことか……不幸だ……)

木山「上条君、ぼーっとしてると遅刻するぞ?」

上条「あ、ああ。はい。いってきます」

木山「……さて」

木山「上条君から何もしなくていいと言われているが……居候の身だ。家事くらいはしておいた方がいいだろうな」

木山「食器を洗って、洗濯、掃除、買い物……くらいかな」

―――

上条「それで」

木山「……うん」

上条「掃除をしているつもりがいつの間にか散らかっていた、と」

木山「……すまない」

上条「掃除に熱中して洗った洋服類を干すのを忘れていた、と」

木山「本当にすまない」

上条「……」

木山「…………」

上条「まぁ、この程度で済んだんならまだマシですよ! 俺が掃除するともっと酷い事になるし!
    あ、木山さん、晩の料理頼めますか? この部屋は俺がちゃちゃっと片付けておくんで」

木山「……ああ。分かった」

上条「さーて、お掃除お掃除ーっと」

よく考えたらスレタイに沿ってなかったね
帰ります

>>1の設定を生かすなら

姉木山、弟上条、なんらかの理由により不仲

上条記憶喪失

木山好機を逃すまいとして色々吹き込みいちゃこら

木山葛藤

過去の事実を打ち明ける

ゴールインするか否か

吉瀬美智子と俺が結婚する


これだな

>>82
その発想……やはり天才か……

上条「木山さん、よーく聞いてください」

木山「………………手みじかに頼む」

上条「いや、別に木山さんの貴重な睡眠時間の邪魔をする気は無いんですよ。
   でもですね、上条さんいっつも言ってますよねぇ、木山さんのベッドはあっちで! これは俺の布団だって!!!」

木山「……ほら、最近寒いし」

上条「だからって毎晩のように俺の布団に潜り込んでいい道理にはならないでしょう!!!」

木山「……話は終わりかな。だったらそろそろ寝なおしたいんだが」

上条「ああ、はいすいません。……じゃなくて!」

木山「ほら、早く寝ないと明日も早いんだろう」

上条「ちょっとは人の話を聞いてくださいよ!!」

えーと木山先生と上条が姉弟設定で木原先生はブラコンで上条の反抗期にキュンキュンしてる流れでいいの?

>>119
木ィィィィィ原くゥゥゥゥゥゥン!!

上条「いちゃいちゃレベルアッパー」っていうスレ(上条×木山の甘々)と
上条「いちゃいちゃアクセラレータ」っていうスレ(上条×百合子の甘々)の
どっちを立てようかなって迷いながらクソスレ立てようとしたらスレ立て規制されてた時の悲しさ

上条「……」

何も言わず、そして、顔も動かさず、弟はその場に立ちすくむ。
弟は今どんな顔をしているのだろう……眉間にしわを寄せているのだろうか、それともやっぱり無表情のままなのだろうか。
何れにせよ嫌悪以上の感情を持っているだろう……しかし、弟は、私の手を振り払おうとはしない。その気配すら無い。何故だろう……。
そう思っていた私に弟は声を出した。

木山「当麻いい加減にしろ。なぜ私を無視するんだ!それに一緒に住んでいる女の子はどこの誰だ?」

上条「……。」

またやってしまった……いつもそうだ、つい声を荒らげてしまい木山はそっと握っていた手を緩めた。
上条は何事もなかったように出かけてゆき、木山はただ彼の後ろ姿を見つめていた。

>>134これ>>1なの?

>>140
違う保守がてら適当に書いた

ドンドン

木山「当麻―、おーい、当麻―」

上条「はーい、今、出ますよっと」

ガチャ

木山「やぁ、当麻、久しぶりだな」

上条「……えっ?」

木山「悪いが勝手に上がらせてもらうよ。歩き疲れて体が重いんでね」

上条「えっ?……ちょ、ちょっと待って!!」

木山「何だ? 何か不都合な事でもあるのか?……成る程。そういえば、当麻も、もうそういう年頃だったな。でも心配しなくていいぞ。私は気にしないからな」

上条「いやいや! 年頃って何? そりゃあ、そういうのにも興味が無いと言えば嘘になりますが……って! 
 違う違う!! てか、あなたは誰なんですか!? 勝手に人の家に上がりこもうとして! 流石の上条さんでも、理由も無しに見知らぬ人を家に入れる程の寛大さは持ち合わせていませんよ!?」

木山「ははは、当麻も冗談が出来るようになったんだな。当麻が成長してくれて、お姉ちゃんは嬉しいぞ」

上条「いやいや! 冗談なんかじゃありませんから!……って、あれ? お姉ちゃん?」
ここまで妄想した

ドンドンドン!

上条「誰だ?」

木山「ねーちゃんだよ。お前のねーちゃんだよ」

上条「ほんとに俺のねーちゃんか?」

木山「ほんとにねーちゃんだよ」

上条「それじゃあ、俺の質問に答えてみろ。今俺の部屋に居候してる女の子は?」

木山「いらない子」

上条「やっぱり、ねーちゃんだ!」

ガチャ

木山「やぁ、当麻、久しぶりだな」

上条「……えっ?」

木山「悪いが勝手に上がらせてもらうよ。歩き疲れて体が重いんでね」

上条「えっ?……ちょ、ちょっと待って!!」

ヌギヌギ

上条「ってなに弟の部屋に来るなり脱ぎ始めてるんですかぁあああ!!!」

木山「何だ? 何か不都合な事でもあるのか?……成る程。そういえば、当麻も、もうそういう年頃だったな。でも心配しなくていいぞ。私は気にしないからな」

上条「いやいや! 年頃って何? そりゃあ、そういうのにも興味が無いと言えば嘘になりますが……って!なんで脱ぐのをやめないんですか!!!!」 

木山「ははは、当麻は年上が好きだからなぁ、お姉ちゃんは嬉しいぞ」

上条「いやいや! 冗談なんかじゃありませんから!……って、あれ? お姉ちゃん?」

木山「うぅ……」

木山は突然膝をフローリングの床につけ苦しみだした。

上条「……えっ?おいっ!姉ちゃんどうしたんだよ!!!」

当麻は木山のもとに急いで駆け寄った。

木山「と…ぅ……まぁあああああああ」

  バッ ガシッ

上条「って、ちょ、姉ちゃん抱きつくなよ」

木山「当麻分補給だぁ///」

上条「……」 カーッ(顔が赤くなる)

木山「おやおやどうしたのかな?と・う・ま・く・ん?」 ニヤニヤ

上条「……うっさい離れろバカ姉。」



限界だ

ドンドン

木山「当麻―、おーい、当麻―」

上条「はーい、今、出ますよっと」

ガチャ

木山「やぁ、当麻、久しぶりだな」

上条「……えっ?」

木山「悪いが勝手に上がらせてもらうよ。歩き疲れて体が重いんでね」

上条「えっ?……ちょ、ちょっと待って!!」

木山「何だ? 何か不都合な事でもあるのか?……成る程。そういえば、当麻も、もうそういう年頃だったな。でも心配しなくていいぞ。私は気にしないからな」

上条「いやいや! 年頃って何? そりゃあ、そういうのにも興味が無いと言えば嘘になりますが……って! 
 違う違う!! てか、あなたは誰なんですか!? 勝手に人の家に上がりこもうとして! 流石の上条さんでも、理由も無しに見知らぬ人を家に入れる程の寛大さは持ち合わせていませんよ!?」

木山「ははは、当麻も冗談が出来るようになったんだな。当麻が成長してくれて、お姉ちゃんは嬉しいぞ」

上条「いやいや! 冗談なんかじゃありませんから!……って、あれ? お姉ちゃん?」

 ひたひたと音がした。
 安そうなコーヒーの香りと、焼けた卵の匂いがする。
 おぼろげな頭が思考を開始した。
 視界は明るい。
 リビングのソファーをベットの代わりにして。
 疲れて眠った翌日。
 そうだ、

当麻「起きた?一応朝食用意したけど食べる?姉さん」

 昨日、弟のアパートに転がり込んだんだ。

木山「……おはよう、とうま」

当麻「まったく、来るならまず連絡してくれって前から言ってたはずなんです
   けどねぇ」

 私と当麻は順当な姉弟ではない。いわゆる腹違いというヤツだ。

春生「それはすまない。だが研究所移動の知らせの紙が出てきたのが昨日だっ
   たんだ。許して欲しい」

当麻「出てきたってまさかとは思うけど……日付は?」

 父である上条刀夜は昔大層異性の興味を引いたらしい。

春生「一週間前だったかな」

当麻「ただほったらかして忘れただけじゃねーか……」

 興味を引かれた中に、就寝中の刀夜を襲い精子を搾取して自分に宿した女が
いた。

春生「それでも朝食まで用意してくれる弟がいてよかったと思うよ、私は」

 それが私の母親だったというわけだ。

春生「ごちそうさま。さて」

当麻「食器は水につけといてくれれば後は俺がやるよ」

 本当によく出来た弟を持ったものだ。

春生「すまない。あとシャワーを借りる」

当麻「ああ。そうだ、前に置いてった着替え洗濯しといたから。箪笥の一番下
   にあるから」

 出来すぎた弟だった。なでなでしてやろう。

当麻「ちょっ……そんな年じゃないからやめっ……まったく。あと、出来れば
   洗濯物は持って帰っていただきたいんでせうが」

春生「……なぜ?」

当麻「いや、流石に女性モノの下着とかあると友達とか来たとき、万が一見ら
   れたら弁解できないというかなんというか」

春生「ああ、それならしばらく問題ない。そのときは私から弁解しよう」

当麻「……あの、言ってる意味が」

春生「しばらくここで生活するからな。食費と居住費の半分は出そう」

当麻「いやここ居住費いらな……じゃなくて!なんでいきなりそんな!」

春生「移転した研究所なんだが、ここから徒歩5分のところなんだ。前のところ
   だと通勤に30分もかかってしまうのを考えると、ここの方が勝手がいい」

当麻「いや、そもそもここ元々一人部屋だから二人暮らしは狭いんじゃ……」

春生「私の私物は服とハンガーぐらいだ。かさ張らないさ」

当麻「駐車場ないんですが……」

春生「言っただろう、徒歩5分だ。車なんて使う意味も見当たらない」

当麻「そ……そうだ!ここ男子寮だからさ!ちょっと難しいんじゃ」

春生「ここの大家とは昔同じ研究をしていたことがあってな。多少の黙認要請
   は聞いて貰えるさ」

当麻「その……えー……俺の意思は?」

春生「……嫌なのか?」

当麻「うっ……嫌じゃないけど……はぁ、わかったよ」

春美「ふふふ。ありがとう、とうま」

春生「ふう、いいお湯だった」

当麻「それはよかっ……なんでタオルだけで歩いてるんでせうか……?」

春生「服は箪笥の一番下だったな」

当麻「スルー?!」

春生「なんだ、何か問題があるのか?」

当麻「いやですね、弟とはいえやっぱり年頃の男子高校生の前でその格好は少
   し慎みが不足してるんじゃないかなーとか思うわけですよ」

春生「そうか、今度から気をつけよう」ぱさっ

当麻「うあわ!せめてタオルは洗面所で取れよ!!」

春生「とらないと下着が着けれないだろう」

当麻「それを隠すのが慎みだろうが!!」

春生「ふむ、難しいな」

当麻「いいから服を着てくれ!!」

春生「さて、コーヒーはと……」

当麻「注ごうか?」

春生「いや、たまには私が作ろう。ブラックでよかったな?ああ、有った」

当麻「ああ。じゃあよろしく」



当麻「」

春生「どうしたとうま。苦虫を噛み潰したような顔になってるぞ」

当麻「まさにそんな味なんだけど……え、家にあったやつ……?」

春生「ああ、癖で少し濃く作ってしまったようだな。煎れ直そうか?」

当麻「……いや、せっかく姉さんが作ったんだし、飲むよ」ズズッ

春生「ふふふ、そうか」なでなで

当麻「何でなでられてんの俺。というかそんな年じゃないって何度言えば」

春生「いくつでも私にとってのとうまは変わらないさ。大切な弟だ」

当麻「……」ズズッ

春生「そろそろいい時間だな」

当麻「もうこんな時間か。俺は今日休みだけど。なにか夕飯リクエストとかあれば
   善処するけど」

春生「夕飯……そうだな、辛い物が食べたい」

当麻「辛い物……そういえば豆腐と挽肉有るな。麻婆だな」

春生「ふふふ、まるで主婦だな。いい家政夫になれるぞ」

当麻「それほめてんの?」

春生「褒めてるさ。結婚して欲しいほどだ」

当麻「姉弟だって……」

春生「私は」

春生「禁断でもかまわないぞ?」

当麻「……は?え?」

春生「……冗談だ。行って来るよ」わしわし

当麻「お……、おう。行ってらっしゃい……」

バタンッ

当麻「……あの人の冗談はわかりにくいな……」

ピンポーン

当麻「はいはいっとー。どちらさまですかー」

土御門「よう、かみやん。元気かにゃー?」

当麻「なんだ土御門か。どうした」

土御門「なんだとはひどい言い草だにゃー。そしてその言い回しはこっちの持
    ち物だぜぃ」

当麻「?」

土御門「とぼけても無駄だぜぃ、かみやん。さっき出て行った不健康そうな美人
    さんはどちらさまですかにゃー?」

当麻「ああ、姉だよ。昨日転がり込んできた」

土御門「なんだ、姉か。というか姉がいたのかかみやん」

当麻「実は俺も学園都市[ここ]にきて知ったけどな」

土御門「なんだか複雑な事情がありそうだにゃー。しかし意外とまともであま
    りスキャンダル性は無いにゃー」

当麻「……それの確認の為だけに来たのか?」

土御門「まさか」

土御門「頼まれてた物が……手に入ったぜぃ」

土御門「……やはり……例の……しかし……」
当麻「……いやいや……それが……ですよ……」

春生「なにを話しているんだ」

当麻・土御門「!!」

春生「ああ、ポルノ雑誌か。しかし年頃とはいえ、あまり量を持つのは感心し ないな」

土御門「お、お邪魔してますにゃー」(何者だこの女……オレが気づかなかっただと?)

当麻「姉さん……仕事は……?」

春生「忘れ物をとりにな。余裕を持った行動はこういうとき身を助けてくれる
   な。とはいってもあまり遅れても問題ないが」

当麻「問題ないのはそれはそれで問題じゃないか?あとなんで読んでんだよ」

春生「弟の性癖がどんな物かと思ってな。ふむ、『甘えたくなるお姉さんは
   好きですか……?』。私ならいつでも甘えさせてやるぞ。」

当麻「友達もいるのに何言ってんだよ!忘れ物はどうした!」

春生「そうだった。では行ってくるよ」

バタンッ

土御門「……甘えてもいいらしいぜぃ?」

当麻「不幸だ……」

うー!うー!

春生「ただいま」

当麻「おかえり。夕飯もうちょっとで出来るからくつろいどいて」

春生「……いいな」

当麻「何が?」

春生「……いや。帰って人が居る、というのはやはり悪くないと再認識しただ
   けだ」

当麻「まあ気持ちはわかるけどな。リモコンそこ」

春生「いや、先にお風呂を貰おう。湧いてるみたいだしな」

当麻「ご飯もうすぐできるぞ?」

春生「問題ない。長湯はしない派だ」

当麻「ちゃんと暖まれよ。風邪引くぞ?」

春生「そのときは頼りになる弟がおかゆでも作ってくれるさ」

当麻「いや、そうならない為にちゃんと暖まれって……はぁ」

保守時間目安表 (休日用)

00:00-02:00 40分以内                   __
02:00-04:00 90分以内            _□.--‐<´ヽ`、
04:00-09:00 180分以内         ,.-"`: :.|___\  ヽ、_ノ
09:00-16:00 80分以内         /: : : :,ヽ、\/l`ヽ、  \
16:00-19:00 60分以内         /::/: :〆、 ,×l/:l : l : ̄ヘ<
19:00-00:00 30分以内       |/|: :/●  ●|_!_l_l=:-:‐i´

                  .,-、  |: :|@   @|::|=|: : : : l
保守時間の目安 (平日用)  ;|!:::::::`ヽ、|!_ ⌒  _/:/ : : : : : l
00:00-02:00 60分以内    |!:::::::::::::::::∥r:‐t-t//::ヽ, : : : : : l

02:00-04:00 120分以内     ヾー──'‐(::|×|:::ト==l: : : : : : l
04:00-09:00 210分以内       ./: : : : :ノ:|×|:::|:::::::|: : : :l : : l
09:00-16:00 120分以内      /: :/: : :._}=ェ==|:::::::::ゝ、: :l : : :l

16:00-19:00 60分以内      /: :/|:.__/:::/:/:/ヘ|:::::::::::ノ: : l: : : l
19:00-00:00 30分以内.     /: :/,|/_/_/_/_/∧_l_lエ´ヘ、:l l: : : l
                  /: :/ゝ、/_/_/_/_/_l_l_ヘ_ヘ_ヘ,.ゝl : : :|
                   ̄      .|:×|:×|      ̄ ̄
                         .ヽ_人_ノ

春生「さっぱりした」

当麻「ほんとにはや――っなんで下着しか着けてないんだよ!!」

春生「タオルで歩くなと言われたからな」

当麻「だーっ!!せめて外歩ける格好まで着てくれ!!」

春生「まぁ、そのうち慣れるさ」

当麻「習慣になる前に直せって言ってんだよ!!」

春生「そうか、次から気をつけよう」

当麻「はぁ……朝にも同じような会話してないか……?」

春生(年頃の男子高校生か)

春生(私でもああな位だ。女性なら同じ反応だろう)

春生(弟が恋仲の異性と付き合った時に恥をかかないよう)

春生(少し耐性を付けさせておこうか)

当麻「あれ、口に合わなかったか?」

春生「いや、美味しいよ。ただここにいる理由が増えただけさ」

当麻「?」

はい、はい、はいはいはい

「ごちそうさま。久しぶりによく食べた」
 満足そうなため息を出し、コップに口を付ける。水の表面が揺れるた
び、春生の喉から小さくこくっこくっと音がしていた。
「お粗末さまでした」
 すっかりと平らげられた皿と満足そうな春生の顔を見て、今回の麻婆
が自信作だったこともり、当麻は自然と顔が緩む。
 コトッと、軽くも硬い音を立て、春生はコップを置いた。
 そして弟への(一方的な)鍛練は始まった。

 春生の顔立ちは『良い』に分類される。マイナス因子の大部分は寝不
足による隈と眠たそうな目、ボサボサの髪だ。もしこれらが改善されて
いれば、無愛想な性格も羞恥心の欠如も気にならない人間など選べるほ
ど群がっただろう。
「しかし」
 本人に自信と自覚はないが、スタイルも悪くはない。
 胸は確かに大きくはないが形が調っており、背筋からくびれにかけて
の線は水滴を落とせばすぐ伝うだろうし、臀部は安産型で、張りもよく、
艶やかさすらある。
 そこから伸びる脚は細い。が、適度に付いた肉が日頃の立ち業務で徐
々に締められ、今では脚を閉じても股の下に逆三角の空間が造られてい
る。
 春生は運動を余りしない女性としての、限界を超えたプロポーションを手に入れていた。

「自分でリクエストしておいてなんだが」
 プチッと、第一ボタンが外された。室内作業が多い事を伺わせる白い
肌は赤見を帯び、スラリと伸びた鎖骨が見え隠れする。
「辛いものは」
 プチッと、第二ボタンが外された。惜し気もなく露出された鎖骨の下
に、下着によって作られた谷間が覗く。
「体温を上げるな
 プチッと、第三ボタンが外された。肩が動くたび小さく移動する鎖骨
には妖しさが灯り、機能性を重視したブラでさえ新手の高級ランジェリー
と錯覚させた。

「躯が、火照ってしかたない」
 小さく熱いため息は、見る者すべてを焼いていく。


当麻「水、お代わり持ってこようか?」

春生「……ああ、頼む」

っは

春生(……まさかの無反応……か)

春生(まぁ私に武器が無いのは解っていたことだが)

春生(……流石に少し目頭が熱くなりそうだよ、とうま)

春生(まぁ、狙ってやったことも気づかれていない事が唯一の救いだな)



当麻(……危ない……)

当麻(なんだ、酔ってるのか?何でいきなりあんな……)

当麻(ええい考えるな!ともかく平常心だ)

当麻(……)

当麻(……鎖骨)

当麻(ああああ!その幻想をぶち殺す!!)ガッ

春生「なんだか重い音がしたが、何かあったのか?」

当麻「なんでもない。すぐ水持って行くよ」

当麻(姉さんに変わった感じはしない……)

当麻(……おのれ思春期ッ!!)

春生「ありがとう。麻婆おいしかったよ」

当麻「結構自信作だったからな。ところで、酒……とか飲んでないよな?」

春生「最近はアルコールの味が苦手になってきてな。ビールはおろかチューハ
   イすら遠慮したいほどだが……なぜそんなことを?」

当麻「いや、なんでもねぇ。さて、食器洗ってくるとするか」

春生「私も手伝おう」

当麻「いっ、いいって。仕事で疲れてるだろ?くつろいどいてくれよ!」

春生「なに、今日は資料の確認ぐらいしかしていないからな。大して疲労感は
   無いさ。それに昨日からとうまにまかせっきりというのも気にかかる」

当麻「そ……そうか。じゃあ、頼もうかなー」

春生「ああ、さっさと済ましてしまおう」

当麻(……シャツのボタン直すように言うタイミング完全に見失った……)

春生「ん……ふう……んっく……」

当麻「ダメそうだったら別にいいぞ?自分でやるし」

春生「いや、せっかくだ。もう少し頑張ってみよう」

当麻「うわっ、そんなとこ触ったら!……はぁ」

春生「……べとべとだな」

当麻「まあ当然といえば当然って舐めるなよ!流石に汚ねーよ!」

春生「ん……いや、美味しいよ。とうまが作ったものだからな。不味い訳が無
   いだろう」

当麻「それでも洗剤が付いたかもしれないフライパンのおこげ味わうなよ……」

春生「流石に洗剤が付いていないところは選んだがな。しかし結構焦げている
   な。ここまでやって取れないとは」

当麻「貧乏学生にはフライパンを買い換えるお金なんて早々出ませんよ」

春生「ふむ。なら私が買ってこよう。給料はそこらの教員よりは貰っていてな。
   こういうときでないと食費以外で消えないんだ」

当麻「え……いや」

春生「弟なら姉の好意は素直に受け取れ。年長と女性に恥をかかせる気か?」

当麻「……ありがとう」

春生「よし、いい子だ」なでなで

当麻「なでるなよ――ッ!」チラッ
  (おのれ俺の魔術師!お前の幻想はまだ早い!)

春生「どうした?」

当麻「……いや、なんでもないよ……」

春生「顔が赤いな。熱か?」オデコンッ

当麻「! 大丈夫だからっ!というか近い!」

春生「熱はなさそうだな。なら緊張状態での紅潮か。理由は聞かないでおこう」

当麻(まさか愉しまれてるのか……? 俺)

いいよいいよー

春生(さて、先の『シャツのボタン外し』では診られなかった
   顔の紅潮……)

春生(今私が取った行動は食器洗い、指を舐める、額どうしを
   合わせる……)

春生(額どうしを合わせる前には紅潮していたのでそれを省い
   た残りの二つ……)

春生(食器洗いが日常作業ということを考えると、残りは一つ……)

春生(指を舐める……。)

春生(聞いたことはあったがまさかとうまがそうだったとは)

春生「……指先フェチ」

当麻「なんか言った?」

春生「特に意味のある事は言っていないよ」

当麻「?」

当麻(さっきから事あるごとに隙間が目に入るな……)

当麻(指舐めた時とかもろに……)

当麻(はっ!おのれ思春期!!俺をどうするつもりだ!!)

春生「――」ボソ

当麻(?!)ビクッ 「なんか言った?」

春生「特に意味のある事は言っていないよ」

当麻「?」

当麻(今日の姉さんはどこか変だ……)

当麻(まるで試されてるような……)

―私ならいつでも甘えさせてやるぞ―

当麻(! まさか……さそわれてるのか……?だけど姉弟でそんな……)

―私は、禁断でもかまわないぞ―

当麻(! 本気か……!?)

当麻(だけど流石にそれはまずい。姉さんがまだ引き返せる場所にいる今
のうちに)

当麻(その幻想を、ぶち殺す!!)

春生(しかし指先フェチ……いったいどうすればいいのか)

春生「……」ぷにっ

当麻「……なんで俺突かれてるの?」

春生「……いや、これはなかなか……」ぷにっむにっぐにっ

当麻「ほっぺやられるとしゃべりにく……連打やめなさい」

春生「すまない。柄にもなく夢中になったようだ」
  (しかし無反応か……他には……)すっ

当麻「危ない!!目突きは極悪技ですよ!?」

春生「ああ、私も薄々違う気はしていたよ」

当麻(……たんに情緒不安定なだけじゃないだろうな?)

春生「台所もあらかた片付いたな」

当麻(これで情緒不安定なだけだったら……考えたくもないな)

春生「そういえばアイスを買って来ていてな」

当麻(なにか……なにか自然な方向で……打開策があるはずだ!!)

春生「……冷蔵庫に入れてなかったようだな」

当麻(……そうだ……)

春生「カップアイスでよかった。辛うじて食べれそうだ」

当麻「恋だ」

春生「ああ、濃いな。やはりアイスは冷えているのが一番いい」

>>310すいません。>>1です。長い間書いていただいてどうもすいません。
私も続きを書きたいのですが、本当に遅筆なので、そのまま続けてもらってもよろしいでしょうか?
本当にすいません。

上条「……あのさ……何でそこまでできんの? 散々に無視されて、明らかに嫌われてさ……姉ち……あんたは…どうしてそこまでできんの?」

ここに来てから初めてかもしれない……少しだけ…少しだけだけど、感情を露わにしてくれた。
もしかすると、少しは…私に関心を持ってくれたのかもしれないな…

木山「それは……兄弟だからかな?……自分でもよく解らないんだ……如何してこんなに執着できるのか……」

私は昔の事を口には出さなかった。親しく成りたいとも言わなかった。
こっちの方が本音なのに……ただ、昔の事を言及されたくなかっただけなのかもしれない。

『こんな時間にお隣りさんに電話なんて何事かニャー』

『しらんがニャ』

『かみやん、なにか勘違いしてるぜよ』

『オレは舞夏ひとす』ガチャン


『ふぁあ……。なんやのん』

『姉かー……義姉?どっちも大好きですよ?』

『それはひどいわぁ。ぼくやったら一生愛し続ける自信あるよ?』

『いややなぁ、女性には平等な愛を分かち合うのが男のかいしょ』ガチャン


『ババァに興味はねェな』

『死ね』

『そもそもだ。フタケタなンぞろんが』ガチャン


当麻「……俺の周りこんなのばっかりか」

上条「そっか……じゃあさ」

木山「? 何だ?」

上条「ちょっと話さない? あ、それと買い物も。ちょっと頼まれちゃってさ」

弟は何年ぶりかの苦笑いを私に見せてくれた。昔のように話しかけてくれた。
しかし、急に弟の様子が一変した意味がわからなかった。私の発言に弟を納得させるような言葉があっただろうか? 
解らない……でも、私は嬉しかった。理由は解らないが、こうして「兄弟」のように会話が出来ているのだから。

……

その後、私達は同居人のあの「女の子」のためにコンビニへと向かった。
その道中で特に会話は無かったが、弟と一緒に並んで歩いているだけで楽しかった。
そして、コンビニに着き、「プリン」を一つ、暖かい「コーヒー」を二つ買い、そのまま冬寒い夜の公園へと向かった。

……

公園に着く頃には時計は9時を回っていて、そして、辺りにも人は見つけられなかった。
まぁ、ここは学生の街だから居ない事は別に珍しいとは思わないが……。

上条「はぁ、やっぱり夜は冷えますなぁ……」

白い息を吐きながら呟く弟の独り言は、遠回しの私への会話のように聞こえた。
だから私も、「そうだな」と独り言のように呟いた。その言葉の後、前へと足を進める弟の顔が少しだけ微笑んだように見えた。
それは見間違いかも知れない。私に向けたものではないのかも知れない。
だけど……たとえ私の勘違いであろうとも、私は嬉しかった……何故なら、ここに来てから、初めての「笑顔」を私は見たのだから。

……

ベンチに距離を取って座る私達。そこには沈黙が流れていた……弟は夜空を見上げている。
私は少し冷めたコーヒーを飲みながら、ばれないように弟の方を盗み見していた。そうしていると僅かな変化があった。
弟はただ夜空を眺めているわけじゃなく、難しい顔をして何かを考えていた。そして、何かを決心したように「正面」を向き、私に語りかけてきた。

上条「……これは俺の独り事なんだけど」

木山「……」

私は何も言わない。せめて、弟の言葉が終わるまでは。

上条「俺はとある出来事で記憶を失ったんだ。親の事も友達の事も……」

木山「!?」

記憶を失った!? 何で!? どうして!? 
それに、もしそうなったとしたら道理が合わない。
何故、私の事を覚えているんだ? どうして、一番嫌っていた私の事を覚えているんだ? 
解らない…解らない…。不意な弟の言動に私の心は掻き乱されていた。

上条「でも……何故かはわからないけど、「二つ」だけ覚えている事があったんだ……心の記憶と、頭の記憶を一つずつ……」

上条「一つはあいつ……インデックスって言うんだけど、俺が必死に……必死になって守った人。まぁ、ただの穀潰しみたいな奴なんだけどさ」

上条当麻は「ははっ」っと笑いながら、まるで世間話でもしているかのように、平然と話す。

木山(インデックス……あの「女の子」の事だろうか…)

自分を落ち着かせる為に、1…2…と、心の中で深呼吸をし、私は弟の話を冷静と聞く。

上条「そして、もう一つは……あなたの事」

当麻(くそっ!俺のつてじゃ姉さんに彼氏を作ってやれそうもない!)

春生「棒アイスも買っていたか……」

当麻(かといって新たな出会いに期待してたらいつになるか解らないし……)

春生「バニラか……このまま捨てるのは惜しいな」

当麻(俺が彼女を作る……?いや、無理か)

春生「まあ、歯ごたえのある牛乳みたいな物だろう」

当麻(待てよ……彼女を作れなくても……そう見せるだけなら……!)

春生(……そういえば舌先フェチの可能性を入れていなかったな)

当麻(しかし女友達は数人いるけど、それを頼める相手……)

春生(……試してみる価値はある……か)

春生「とうま」

当麻「ん?」

木山「わ、私のこと?それにあなたって……とりあえず、私のことはお姉ちゃんと呼びなさい」

木山はせっかく真面目な話をしているにもかかわらずお姉ちゃんと呼ばせることは譲らないらしい

上条「……それでなんだけど。」

上条「そして、もう一つは……頭の記憶であるあなたのこと。いつもあなたのことを邪険に扱うにもかかわらず、いつも頭を撫でてくれたから……」

木山は頭の記憶ってそっちかよと自分の中でツッコミをしながら当麻にスキンシップがわりに触れていてよかったと思った。

木山「ふふっそうか」 ナデナデ

上条「俺があなたに対して冷たくしていた理由は……・」

木山「理由は?」

上条「……………………・…・」 カァ

当麻は何故かうつむきながら顔を赤くしていた。

木山「なぜ黙っているんだ?お姉ちゃんにいってみなさい。」

上条「あなたのそばにいると無性にペロペロしたくなるんだよぉおおおおおおおおおおおおおおお」

木山「……………………えっ?」

木山(ま、ま、ま、まさか当麻が私のことを!?)

上条「はぁ はぁ はぁ もう我慢できない」 ジュル

木山「えっちょおい当麻大丈夫か?」

当麻の目は正気でなくなっていた。

上条「お姉ちゃんいただきます!ペロペロ(^ω^)」


念願の弟からのスキンシップに木山は恍惚の表情でペロられていた。

      O
     o
    。

木山「フヒフヒヒヒ」 ジュル

上条「だ、大丈夫?涎垂れてるけど……」

木山「お、おっとすまないちょっと妄想をな…」

木山( くそっこれが本当だったらどんなに良かったことか )

上条「……話し続けるよそして、もう一つは……」

「ふぅ……」
 一通り棒を舐め上げた春生は、それを手近なゴミ箱へ捨て、指先で摘んでい
た袋を顔より高い位置へともって行く。
「あ――」
 春生は口を開る。目が半分ほど閉じられるのは、若干上を向く形になるためだ。
「――ん」
 傾けられたそれから、元バニラが口の中へと零れ落ちていった。
 コクン、コクンと喉が小さく鳴る。白いバニラが春生の舌を這うように流れ、
春生はその感触を楽しむように、弄ぶように舌をゆっくりと動かしていた。
「んく――」
 ピクッと、春生が少し動き、その振動でバニラの雫が唇に零れる。雫は通っ
た唇を白く染めながら口の端まで進み、顎へ、開いたシャツの隙間へ落ちた。
鎖骨と胸にかかったバニラは、歪な真珠のように鈍く光る。
「ふう、やはり濃いな。……しかし」
 顎と唇、胸と鎖骨を親指でなぞり、バニラを掬う。その指を、春生は接吻するかのよう
に口付け、囁くように、
「美味だ」
 熱のある声で、感想を述べた。


当麻「はい、ティッシュ」

春生「え……ああ、ありがとう」

あれ、>>368って>>1

別人じゃね
>>1はめっちゃ遅いけど上手かったし

>>372
ああそうだよ別人だよ
てめぇらずっと待ってたんだろ!?俺のSSを、・・・そんな誰もが笑って、誰もが望む最高なハッピーエンドってやつを。
今まで待ち焦がれてたんだろ?こんな展開を・・・何のためにここまで保守してきたんだ!?
お前らだって主人公の方がいいだろ!?脇役なんかで満足してんじゃねえ、
命を懸けてたった一つのスレを守りてぇんじゃないのかよ!?だったら、
それは全然終わってねぇ、始まってすらいねぇ・・・ちょっとくらい長いプロローグで絶望してんじゃねぇよ!
手を伸ばせば届くんだ!いい加減に始めようぜ、保守を!! .

当麻「……ちょっとトイレ」

春生「ああ、いってらっしゃい」

春生(……やわらかいな……)

春生(……いいティッシュだ……)

春生(……涙を拭いたら……溶けてしまうかな……)


当麻(おのれ思春期!単に溶けたアイスを食べただけだ!)

当麻(くそっ俺の理性はこんなに脆い物じゃないだろ!)

当麻(なんにしても刺激が強すぎる……!早く何とかしないと……)

当麻(もう迷ってる場合じゃ……ない!)

『こんな時間に貴様はなんのようだ』

『かのっ……!!何を……!!』

『……なんだ、フリか……』

『別に。他を当たれ。じゃあ』ツーツーツー


『んっ……んん。もしもし?』

『ふえッ……!!ちょッ、そんないきな……』

『はぁ?フリ?なんでそんな馬鹿なことをあたしが……』

『うっ……でもアレは仕方なかたっていうか……』

『で……でも、あんたがどうしてもって言うな……ちょっ黒子なにを』ツーツーツー


『またテメェか。なンだ?さっきの話ならしらねェぞ』

『……オレにそっちの趣味はねェよ』

『なンだ?喧嘩売ってンのか?』

『……女装の趣味もねェよ』つーつーつー


当麻「……何やってんだろう、俺」

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