姉「おはよう。あぁ…洗い物ある？一緒に洗っとくから」

姉「食器持ってきてくれたの？ありがとう」

姉「買い物しようかな…ついでに何か買っとくものある？」

姉「今日、遅くなるかもだから…はい、夕食代。遅くなったらこれで食べてね」

姉「じゃあ行ってくるね。バイバイ」

弟「いってらっしゃい」

弟「……」

弟「…仕事探すか」

姉「ただいま」

弟「お帰り」

姉「まだ起きてたの？ご飯は食べた？」

弟「…食べてない」

姉「そっか…じゃあ簡単なもの作っちゃうね」

弟「いや、俺が作ったから」

姉「ごめんね～。わぁ…美味しそう」

姉「明日は夜の分も作っとくから」

弟「仕事で疲れてるだろ？いいよ」

姉「大丈夫だってぇ。可愛い弟のためだから」

弟「……」

姉「じゃあ…一緒に食べよう。着替えてくる」

姉「今日は何してたの？」

弟「まぁ…ネットとか漫画読んだり」

弟「あと…仕事探してた」

姉「え…」

姉「な、なんで…」

弟「姉ちゃんに迷惑かけさせたくないから」

姉「迷惑なんて思ってないよ」

弟「いや…姉ちゃんは良くても俺が申し訳ない気持ちになるんず」

姉「お、弟…大丈夫だからっ、お小遣欲しいのかな？今月から多めにあげるから…」

弟「いらない。まぁ…まだ決まったわけじゃないけど。会社の寮もあるみたいだし」

姉「だ…だめ！」

弟「なん…」

姉「弟は…私と一緒にいなきゃだめなの！」

姉「私が働くから、弟は働かなくていいんだよ…」

弟「……」

姉「私のお給料の範囲なら好きなもの買ってあげるから…」

弟「姉ちゃん…もういいよ」

姉「弟…。仕事なんかしなくていいから。ね？」

弟「もう甘えたくない」

姉「甘えてなんかない…」

弟「いや、応援してくれよ…」

姉「嫌…考え直して」

弟「(なんなんだ…)」

弟「……」

弟「はぁ…あんな嫌がられるとは思わなかった」

ｶﾞﾁｮ

姉「弟…」

弟「ん…」

姉「……」

姉「履歴書書いたんだね…」

弟「あぁ…書類選考があるみたいだから」

姉「ふにゅっ…」ｸﾞｸﾞｯ

弟「やめろぉ！破ろうとするな！」

姉「は、離して…っ」

弟「姉ちゃん…なんでだよ。人がやる気になってるっつうのに…」

姉「お姉ちゃん怒ってます」

弟「あ？」

姉「私の元から巣立つなんて無理だよ」

弟「姉ちゃんが妨害してるんだろうが」

姉「う…うわぁぁん！」

弟「ぶふっ」

ﾄﾞﾝｶﾞﾗｶﾞｯｼｬﾝ

姉「……」

弟「なかなかいいタックルじゃ…」

姉「…私の側からいなくなっちゃ嫌だよ」

姉「私が養ってあげるから…」

弟「泣かなくていいだろ…」

姉「だ、だって…」

姉「どかないよ…面接受けないって言うまで…」

弟「…わかった」

姉「な、なんで…そのまま寝ようとするのっ」

弟「いてて…つねるな」

姉「ふふっ…」

姉「可愛いね。弟」

弟「泣いたり笑ったり…忙しいな」

弟「まぁ、姉ちゃんには悪いけど…面接は」

ﾁｭｯ

弟「」

姉「う、受けないんだね…よかった…」

弟「(下半身に血液が集中していくのがわかる…)」

弟「ひ、卑怯だな…」

姉「もう一回…しよっか…」

ﾑﾁｭﾁｭ…

弟「あ…」

姉「卑怯でもいいよ…弟を引き止めるためなら…何でもするから…」

姉「Ｈなことだって…」

弟「……」

姉「弟の好きにしていいよ…」

弟「お、俺は…」