美琴「ぴかちゅうってなに?」(115)

代理

ぴかちゅう「はい、よろこんで」

一方「…はァ?」

美琴「ぴかちゅうの意味がわからないの。私、中2だし」

一方「いや…ギャグで言ってンのか…?」

美琴「ぴかぴ?」

一方「お前、わかってて言ってンだろ」

美琴「で、ぴかちゅうってなに?」

一方「ホントにわかってねェのか?まずポケモンってわかるか?」

美琴「それぐらいは中2でも知ってるわよ」

一方「プレイしたことは?」

美琴「ない」

一方「アニメを観たことは?」

美琴「ない」

一方「あー…」

一方「じゃあアレだな…実際に体感してみるしかねェな…」

美琴「体感?」

一方「そうだ。だからお前は今からぴかちゅうな」

美琴「ぴかちゅう?」

一方「そうだ。ぴかちゅうは電気を出せるンだ」

美琴「私ぴかちゅうだ」

一方「そうなンだよ。中2だけどぴかちゅうだ」

美琴「わかった」

ぴかちゅう「ぴかっ!と思いつき、ちゅうをすることですよ?おじょ~ちゃん」ハァハァ

一方「ンで、トレーナーは俺だ」

美琴「トレーナー?」

一方「あァ、わかりやすく言えばお前の飼い主様だ」

美琴「ひわい」

一方「そンなことを言うンじゃありませン」

美琴「なんで?」

一方「中2のくせに色気づいてンじゃねェってこった」

美琴「わかった」

一方「旅に出て飼い主の言うことを聞いて他のポケモン達をぶちのめす。それがポケモンだ」

美琴「わかった」

一方「それじゃあ旅に出かけるか」

美琴「実験場にバイバイ」

一方「俺はコイツと旅に出るから今日は実験中止な」

御坂妹「お前らバカだろ。とミサカはry」

美琴「ポケモンってどこにいるの?ぴかちゅうだからわかんない」

一方「ン~…ゲームなら草むらの中に入りゃァ出てくンだが…」

一方「…おっ」

垣根「…あん?」

一方「ぴかちゅうアレ見ろ。ぽっぽだ」

美琴「ぽっぽ」

垣根「あぁっ!?」

垣根「テメェら出会い頭に人のことを指差してぽっぽってナメてんのか!?」

一方「あのぽっぽはレベル5だなァ」

垣根「レベル5の前にぽっぽ付けんな!弱そうだろうが!!」

美琴「翼もふもふ」

垣根「もふもふ言うな!俺の能力は未元物質(ダークマター)だってんだろ!」

美琴「……」うるっ…

一方「おいおい…メルヘンなぽっぽ如きが中2のぴかちゅう泣かせるとか良い度胸じゃねェか…!?」

垣根「悪い…ってテメェがキレてる意味がわかんねぇし!?」

一方「あァいうクソ小生意気なぽっぽに遠慮はいらねェ!ぴかちゅう、でンきショックだァ!」

美琴「わかった」ビリビリ

垣根「…!!」バサッ…!

美琴「わぁ、翼だ」

垣根「…っと、いきなりご挨拶じゃねぇか。なるほどな…この俺に喧嘩を売りに来たってわけか」

美琴「効いてない」

垣根「レベル5が二人がかりか…はっ!面白れぇじゃねぇか!」

垣根「俺の未元物質にテメェらの常識は通用しねぇ…」

垣根「今からそれを…!」

美琴「効かなかった」

一方「ぽっぽに電気は効果は抜群なはずなのになァ…」

垣根「聞けよテメェら!?」

美琴「ベクトル操作ってなに?」
美琴「告白ってどうやってするの?」
美琴「同棲ってなに?」
美琴「ぴかちゅうってなに?」

何か抜けてる?

一方「おい、ぽっぽ」

垣根「だからぽっぽ言うんじゃねぇ!」

一方「めンとぐせェな…じゃあおにすずめにしてやるよ」

垣根「そういうことじゃねぇから!」

一方「うるせェよ…!テメェは鳥ポケモンなのにぴかちゅうの電気が効かねェのはおかしいだろうが…!?」

垣根「だからテメェはなんでキレてんだよ!?」

一方「良いから素直に喰らっとけ。じゃねェと話が進まねェだろうが」

垣根「あぁ!?なんで俺が…」

美琴「効かない…」ぐすっ…

一方「中2を泣かせンな。レベル5全体の品格に関わるじゃねェか」

垣根「あぁ、もう!!」

一方「つーわけで、ぴかちゅう!もゥ一回でンきショックだァっ!」

美琴「わかった」ビリビリ

垣根「ったく!喰らえば良いんだろ!喰らえば!」

垣根「ぐぅっ…!」バチッ…!

垣根「流石は第三位ってとこか…まともに喰らうとちょっと響くな…」

一方「おい」

垣根「なんだよ。ちゃんと喰らったぞ」

一方「倒れろよ!効果は抜群だろうがァ!?」

垣根「テメェはさっきからなんなんだ!?」

美琴「倒れない」

一方「ぽっぽなのになぁ」

美琴「ぽっぽなのに」

垣根「結局ぽっぽかよ…」

一方「…あァ、そうだ。ぴかちゅう、そこらへンに石とか落ちてねェか?」

美琴「落ちてあった。はい」ひょい…

一方「おゥ、悪いな。さてと…」

垣根「あん?な、なんだよ…?」

一方「いっけえェェェェェェ!!モンスタァァァッボォォォォルッ!!」ブンッ…!

垣根「ええっ!?」

垣根「いてぇ!?」ベシッ!

一方「今、ボールがぽっぽに当たっただろ?」

美琴「当たった」

垣根「いや!ボールじゃねぇよ!思い切り石投げてきただろ!!」

一方「ポケモンはなァ、石をぶン投げたらゲット出来るンだわ」

美琴「すごい」

垣根「開き直って石って言ってんじゃねぇよ!?痛ぇだろうが!?」ぐすっ…

一方「今日からあのぽっぽは俺たちの仲間だァ。ニックネーム付けてやれ」

美琴「もふもふ」

一方「つーわけだ。行くぞもふもふ」

垣根「仕方ねぇ…ってだからちょっと待て!?」

一方「ンだ、もふもふ?手短に話せよ」

美琴「手短にね。中2だからもうすぐ家に帰らなきゃいけないの」

垣根「わかった…ってテメェらナメてんのか!?」

一方「ナメてねェよ。今からジムリーダーを倒しに行くンだからちゃンと仲間を増やしておいたンだ」

美琴「ジムリーダーってなに?」

一方「中2だからわかンねェか」

美琴「うん」

一方「もふもふ、説明してやれ」

垣根「いねぇから!学園都市にジムリーダーとかいねぇから!!」

美琴「いないの?」

垣根「いねぇよ、この中2が」

美琴「……」ぐすっ…

一方「…おい」ギロッ…

垣根「あーいるわ!俺ジムリーダー1人知ってるわ!そいつをぶちのめしに行こうぜ!」

美琴「わぁい」

一方「意外とフェミニストなンだな」

垣根「うるせぇよロリペド!!」

一方「で、ジムリーダーって誰だよ?適当ぶっこいたンなら殺すぞ?」

垣根「いや正直俺がぽっぽでアイツがジムリーダーってのは納得いかねぇんだが…」

麦野「…あれー?」

麦野「学園都市が誇るレベル5のクソみてぇな上位三名様がお揃いで何の集まりかにゃー?」

一方「もしかしてアレか?」

垣根「アレぐらいしか思いつかなかった」

麦野「あん?」

美琴「ねぇ」

麦野「あぁ?なんだよジャリガキ」

美琴「ジムリーダー?」

麦野「……」

麦野「…はぁ?」

美琴「私は中2だけどぴかちゅう」

麦野「コレついに壊れたの?」

一方「いやコレが今の一般的な中2だろォ」

麦野「マジでか」

垣根「いやいやいやいや」

一方「でもよォ、コイツがジムリーダーってなンかしっくりこねェなァ」

垣根「そりゃ第二位の俺がぽっぽだからな」

麦野「テメェらもさっきから何の話をしてやがんだ?」

一方「どちらかと言ったらロケット団じゃね?」

垣根「でもロケット団のボスにもジムリーダーいるぜ?」

一方「あー」

麦野「聞けよ!?ブチコロスぞ!」

中2だからご飯食べなさいって
食べてくる
ちょっとだけバイバイ

中2のくせに待たせてごめん
次からまた書きます

一方「つーわけでバトルだァ!ぴかちゅう、でンきショックゥ!」

美琴「わかった」ビリビリ

麦野「うわっ!?」

垣根「ジムリーダーに攻撃すんじゃねぇよ!?」

麦野「くっ…!」ヒュン…

美琴「避けられた」

一方「へェ…面白れェなジムリーダー」

垣根「お願いだから話を聞いてください」

麦野「ハハッ…まさか上位三名様が格下の第四位に不意打ち仕掛けるとかやってくれんじゃねぇか…!」

垣根「いや俺を含めんな!?」

麦野「久々にプチーンってきちゃったなぁ…」

麦野「…序列なんざ関係ねぇ…ブ・チ・コ・ロ・シ確定ね!」キュイン…!

美琴「…全身ビーム砲!」

麦野「その呼び方やめて!」

一方「おいおいっ!?あのジムリーダーはかいこうせン使おうとしてンぞ!?」

美琴「ジムリーダーははかいこうせんが使えるの?」

一方「いやジムリーダーには使えねェ…どうやらありゃァジムリーダーじゃなくてぎゃらどすだ!」

美琴「ぎゃらどすってなに?」

一方「おっかねェポケモンの名前でな…」

美琴「わかった」

麦野「人のことをポケモン扱いしてんじゃねぇぞ!?このクソ共が!!」

垣根「全くだ」

麦野「もう謝っても許さねぇ…」

麦野「さぁ…逝っちまいなよクソガキがぁ!!!」キュインキュイン…!

美琴「中2だからこわい」ぐすっ…

一方「!!」

一方「こえーよな。ちょっとお前はここで待機だ」

美琴「わかった」

一方「おいっ!クソババアっ!!」

麦野「あぁっ!?私はまだ高3だぁ!!」

垣根「えっ、そうなの」

一方「その物騒なもンしまえェっ!中2が泣いてンだろうが!?」

麦野「……」

麦野「…はぁ?」

一方「つーか、なンですかァ!?そのはかいこうせンはよォ!そンもンのが中2に直撃したらどうなるよ!?」

麦野「まぁ…死ぬ?」

一方「だろォ!?」

麦野「なにがよ!?」

一方「平和な学園都市で殺人なンてアレイスターが許してもこの俺が許さねェ!!」

一方「テメェを中2のところに行かせはしねェ…」

一方「ここから先はなァ!一方通行なンだよォ!!」ででーん

麦野「どういうことなの…」

垣根「俺に石投げた奴のセリフとは思えねぇな…」

一方「つまりだ。それしまえぎゃらどす」

麦野「誰がぎゃらどすだ」

麦野「まぁ…なんか白けちゃったし別に良いか…」

麦野「私じゃテメェに勝てる気はしねぇし」シュン…

一方「よし。しまったな。…おい、ぴかちゅう」

美琴「なぁに?」

一方「でンきショックだァ!」

美琴「わかった」ビリビリ

麦野「ふぎゃ!?」バチッ…!

垣根「ひでぇ!?」

麦野「ぐ…はっ…!」バタッ…

美琴「たおれた」

一方「倒れたな」

美琴「たおれたらどうなるの?」

一方「ジム制覇だ。中2のくせにやるじゃねェかァ」

美琴「わぁい」

垣根「テメェらマジで恐ろしいよ…」

一方「死ンだら困るからポケモンセンター連れてくか」

美琴「わかった」

垣根「いやでも優しい…うーん…」

美琴「待って」

一方「ン?どォした?忘れもンか?」

美琴「もうお外が暗い。中2だから帰らなきゃ」

一方「あァ…もう21時過ぎてンのか。中2は帰らねェと行けねェなァ」

美琴「かえる。バイバイ」

一方「おゥ。バイバイ。また実験場でなァ」

垣根「……」

一方「おい」

垣根「な、なんだよ!?」

一方「テメェは中2じゃねェから帰さねェぞもふもふ。一緒にぎゃらどす運べ」

垣根「まだ続いてんのかよポケモンごっこ!?」

美琴「遅くなっちゃった」スタスタ

上条「あれ?美琴?お前も家に帰るところか?」

美琴「美琴って言わないで」

上条「同棲してるのに」

美琴「同棲してても恥ずかしい」

上条「そっか」

上条「何してたんだ?」

美琴「ポケモンしてた」

上条「へぇ。美琴もポケモンなんてやるのか」

美琴「ぴかちゅう」

上条「ハハッ、ビリビリ繋がりか」

美琴「ビリビリって言わないで」

上条「ごめん」

美琴「ぴーかちゅう」

上条「かわいいな」

美琴「ほんと?」

上条「うん」

美琴「えへへ。うれしい」

美琴「…ちゅう」

上条「ちゅうはしない」

美琴「……」ぷくー

上条「代わりに手を繋いで帰ろうな」すっ…

美琴「うんっ」きゅっ…

美琴「ついた」

上条「ついたな」

美琴「ただいまっ」

上条「ただいま」

ぬこ「なー」

上条「スフィンクス、ただいま」

美琴「かわいい」

上条「かわいいな」

美琴「ふわっ…」

上条「ん?どした?中2だからもう眠いのか?」

美琴「中2だから眠たい…」

上条「そんじゃあ寝な。ほらあったかいベッドが待ってるぞ」

美琴「一緒に寝てくれる?」

上条「中3になっても毎日一緒に寝てやるよ」

美琴「わぁい」

上条「よいしょ…っと」

美琴「ぎゅう?」

上条「ほい。ぎゅう」

美琴「えへへ…あったかぁい」

上条「苦しくないか?」

美琴「……」

上条「…美琴?」

美琴「…くぅ」

上条「寝つき良いなお前…」

上条「……」ちゅっ…

上条「おやすみ。美琴」

冥土返し「ん?これはまた大勢で来たね 」

一方「ジョーイさン。このぎゃらどすを元気にしてやってくれェ」

冥土返し「…はぁ?」

垣根「すいません。コイツの脳を治してやってくれませんか?」


美琴「今日はお友達達とポケモンをして遊びました。学園都市は今日も平和です」

上条「おわり?」

美琴「おわり。バイバイ」

おわりです
猫の恩返し観ます
次で多分このシリーズもおわり
今度こそ日曜日に書きます
読んでくれてありがと
バイバイ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom