上条「よっ!」一方「遅ェよ」(451)

in 居酒屋

上条「よっ!」

一方「遅ェよ」

上条「先に連絡いれてたろ? 『少しばかり遅れる』って」

一方「あー……、そうだったのか? ワリィ、携帯見てねェ」

上条「マジっすか。まぁ、遅れた俺も悪いしお互いさまってことで」

一方「おォ」

なんか最近、禁書SS多くね?
第二期が始まったから?
なんにせよイラつくから消えろ

上条「しっかし、今日も疲れた。肩こってしかたねぇ」

一方「そンなに忙しいのか?」

上条「時期が時期だしなー。毎日毎日、残業三昧」

一方「でも、今金溜めてンだろオマエ。残業手当ガッポリ、ってンなら別にいいンじゃねェの?」

上条「上条さんの職場に残業手当なんてものは存在しませんことよ」

一方「サービス残業かよ……」

上条「ですよ。残業手当とか都市伝説」

一方「俺ンとこ、普通にでるけどなァ」

上条「そら、オマエが務めるようなところだったら、そうかもしれねえけどさ」

上条「この忙しさ、幻想だったらいいのに」(ハァ

一方「無理無理。お前がブチ壊せないンなら、誰にもどうにもできねェっつの」

上条「残業代は出ないわ、『最近構ってくれない』って怒られるわ……。あー、マジで不幸だ」

一方「前者は気の毒にだが後者はただの惚気にしか聞こえねェ」

上条「いやいやいやいや。機嫌なおすのも大変なんだって、アイツ変に頑固だし」

一方「御機嫌とりが大変、ねェ。ま、分らなくもないが」

上条「やっぱ、オマエもその辺苦労してんのか」

一方「苦労しねェって野郎がいるなら、逆に教えてほしいくらいだ」

上条「だよなー。女ごころってのはほんっと難しい。この年になってもわっかんねーよ」

一方「振りまわされるこっちの身にもなれってな」

上条「そうそう。……つっても、そういうワガママなところもひっくるめて可愛いって思っちまうのが、恋愛における男の敗因だよなー」

一方「そこまでは知らねェよ。てか、結局惚気てる訳な、オマエ」

上条「酒も入ってるしな」

一方「酔うの早ッ」

上条「一方通行が酒豪なだけだろ」

一方「つーか、そんなに構ってやれてねェとか言っておいて、俺と飲んでていいのかよ」

上条「いや、お前とは前々から飲もうって約束してたし」

一方「一方的に惚気られるだけなら、俺は帰るっての」

上条「お前も惚気ればいいだろ。つーか、お前は最近どうなんだよ。吐け」

一方「うっぜェ、この酔っ払い、うっぜェ」

上条「この手の話題になるといっつも『俺、関係ないですゥー』みたいにスルーするだろ」

一方「他人に話すよォなコトはないンでな」

上条「いいだろ、酒の席だし」


上条が最近構ってあげられていない女性って誰?>>+3

kskだっだため再安価。少し、近すぎたかもしれない

上条が最近構ってあげられていない女性って誰?>>+5

一方「……オマエ、そォいう話がしたいだけだろ」

上条「まあな!!」

一方「…………、帰っていいか?」

上条「えぇー」

一方「えぇー、じゃねェよ」

上条「たまにはいいだろ。つーか、語らせろ。最愛の可愛さについて小一時間語らせろ」

一方「語るな、キメェ」

上条「最愛ってさ、可愛いんだよ。
   女の子を褒める言葉って美人だとかやさしいとか色々あるけど、やっぱ最愛を総称するのは『可愛い』ってことなわけ」

一方(……駄目だコイツ。何をいっても語るつもりだ……)

               ・
               ・
               ・


上条「『むむ、この映画は必見ですね』とか言って超B級映画のパンフレットとにらめっこする姿とか、
   『さ、さびしくなんてないです、それは貴方の超勘違いです』とか涙目で意地をはる姿とか、
   『やっぱり、当麻もバニガールが超好みなのでしょうか……』って影で隠れて悩んでたりする姿とか!!!」

一方「……可愛いのな」

上条「そう!! 可愛い!!」

一方「へーへー、そォかよ」

上条「なんだよ、その適当な相槌。ちゃんと聞けよ」

一方「よォくわかったから。そんだけ力説するほどお前の彼女は可愛いのな。わかったわかった」

上条「超棒読みですね」

一方「変な喋り方すンな! 当たり前だ! マジで一時間も語りやがって……」

上条「それだけ、最愛の可愛さが罪ってことだな」

一方「黙れ酔っ払い。絶好調にも程があるわ」

上条「あー……、語りに語って満足ですよ上条さんは」

一方「こっちはあまりの甘さに耳が腐るかと思ったけどな。当分は砂糖の摂取をお断りしたいくらいにな」

上条「まぁ、俺もちゃんと話聞くし、こっちもお互いさまってことで」

一方「……あァ?」

上条「お前のターンだ。なんでも語れ語れ」

一方「にやにやした顔すンな。さっきも言ったが、俺は他人に話すよォなことはねェンだよ」

上条「またまた御冗談を。一方通行だってやんだかんだ仲良くやってんだろー?」

一方「うるせェ。いい加減、マジで帰るぞ」

上条「まーまーまーまー。酒の席だし」

一方「どんだけ俺にしゃべらせてェンだよ」

上条「どーせ俺だって明日には忘れちまってるしさ、な?」

一方「…………」

上条「あーっと、お前の相手って確か……」


一方通行の彼女は誰?>>+5

上条「えーっと、うーん……。む、むー……?」

一方「―――結標淡希」

上条「あ、そうそう。結標さん。で、どうなのよ」

一方「……どォもこォも。普通だ普通ゥー」

上条「やっぱ年上女房ってのは、女の人のほうが主導権握ってんのか?」

一方「さァな」

上条「さっき『振りまわされる立場になれってな』って言ってたから、やっぱ主導権は相手側か」

一方「…………」

上条「否定しねえってことは、尻に敷かれてるのかー。へー」

一方「…………三下にだけは言われたくねェ」

上条「ハハッ。俺も尻に敷かれてるほうだからなー」

上条「あんまり話したことないけど、あの人もあの人で完璧な女性だよな」

一方「はァ?」

上条「いや、だってさ。美人だし、能力もすげーし、母性本能に溢れてそうだし」

一方「……オマエンとこのと大差ねェだろ」

上条「スタイルに限ってみると、最愛はちょっとだけ敵いそうにないかもなぁ……」

一方「その発言もし聞かれでもしれみろ、ブン殴られるぞオマエ」

上条「『うぅ……どうせ私は超ぺったんこですよ!』って俺を殴りながら拗ねる最愛も可愛いから、それもまた良し!」

一方「…………うわぁ」

一方「完璧ってほどじゃねェよ」

上条「え、マジで? スタイルのいい年上お姉さんは上条さんのタイプどストライクですよ?」

一方「ァア!? 三下ァ、なに面白れェコト言い出しやがる……っ!!」(ギロリ

上条「ストップストップ!! 落ちつけ、好みってだけで、ダチの女を取って食うなんて下劣な真似はしねっての!!」

一方「―――本当だろォな……?」

上条「ほんとだって! 俺を信じろ、俺は最愛一筋!!」

一方「……なら、いいけどよ」

上条「あー、ビックリした……」(……ホッ

一方「オマエが言うとシャレに聞こえねェから、二度というな」

上条「わーったって。悪ふざけが過ぎた。すまねぇ」

一方「わかればいいンだよ」

一方「っと、もうこンな時間かよ」

上条「うわ、終電の時間だ。時間たつの早ぇーな」

一方「ほとんどお前の『最愛語り』でつぶれたがなァ」

上条「次こそちゃんとお前の惚気に付き合うからさ」

一方「余計なお世話だ。お前は彼女の御機嫌とりにでもせいを出してろ」

上条「へいへい。りょーかい」

一方「―――ンじゃァ、またな」

上条「おう、また飲もうぜ」

一方「そン時は、惚気話は結構だ」

上条「はいよ」

>>+5

1上条視点にいく?
2一方通行視点にいく?

―――上条視点―――

in 上条宅

上条「たっだいまー、と言っても誰も返事をしてくれない寂しい独り暮らしですよ……と、あれ?」

ガチャリ

上条「鍵があいてる……?」

絹旗「超遅いお帰りですね、当麻」

上条「ッ!? さ、さいあい……?」(ビクツ!!

絹旗「なんですか、その態度」私が貴方の家に居たら超不都合でもありますか」

上条「いや、んなことねーけど。びっくりしただけだよ」

絹旗「いちいちビックリしないでください」

上条「びっくりするって。誰も家にいないと思ってドアを開けたら、可愛い最愛に会えたんだからさ」

絹旗「なっ……///!? その超饒舌っぷり、cお酒飲んでますね!?」

上条「あ? ばれたー?」(ギュウー

絹旗「ぁあああ、ちょっと!! ここ玄関!! ドアも開けっ放しで超人目につきます///!!!」

上条「いいだろ、別に」(ギュウー

絹旗「良くない! さっさと部屋に入ってください、酔っ払い!」

上条「さーいーあーい」(ギュウー

絹旗「こら、部屋に入った途端また超ひっつかないでください」

上条「やだ。人目もねーし、今度こそ遠慮しませんよ上条さん」

絹旗「なんなんですか、いつもとキャラが違いすぎすよ。それに、私はまだ超怒ってるんですからね!?」(ムスッ

上条「よしよし、最近構ってやれなくてごめんな?」(ナデナデ

絹旗「うぅ……。そ、そんなやさしいこと言っても簡単には許さないんですから!」(バシッ

上条「――んだよー。腕を払い除けなくてもいいだろ。久しぶりに最愛に触れるのに」

絹旗「さ、触れるとか直球に言うなぁあ!! せめて、さっきみたいに会えたとか言う表現にしてくださいよ///!!」

上条「あー、悪ぃ。上条さんってば自分に正直だからさ」

絹旗「当麻の超開き直ってる態度がムカつきます」

上条「とか言いつつ、そんなに最愛だって嫌がってなかったじゃん」

絹旗「う、うるさいです! 超うるさいです///!!」

上条「……ちぇ」

絹旗「そ、そんな耳を垂らしたワンコのような表情をしたって駄目なものは超だめです!」

上条「最愛のけちんぼ」(ショボーン

絹旗「……ぐぬぬ、アルコールが入ってるからかいつもより甘えん坊で超かわいい……。けど、私は決して折れたりしませんからね!?」

上条「……全然相手してやれなかったのは悪かったけどさ、そんなに怒ることなくねぇ?」

絹旗「それだけじゃありません。わたしは他の事でも超御機嫌斜めなんですから」

上条「へ?」

絹旗「ちょっと待ってて下さい」

ガサゴソ

絹旗「コレ」

上条「…………そ、それは…っ」

絹旗「当麻が忙しくて家事をおろそかにしてるだろうなーっと思って、
   今日は合鍵使って掃除にしきた訳ですが……。超皮肉にも、コレを発見してしまったんですよねー……」

上条「あ、あの……」

絹旗「コレ、いったい超なんですか? 当麻」


>>+5

上条の彼女(絹旗)が上条の部屋で発見したものとは何?

上条「いや、その……っ!」

絹旗「こ れ は な ん な ん で す か !?」

上条「…………」

  「…………」

  「『週刊居乳ッ娘』です……」(ボソッ

絹旗「ですよね? コレ、私への超当てつけかなにかですか?」

上条「ち、違う!」

絹旗「ハッ、なにが違うっていうです。悪かったですねー、こんなに大きくなくて」

上条「最愛が謝ることでは……」

絹旗「いえ、超謝りますよ? 彼氏のリクエストに応えられない体型で申し訳ありませんね、本当に!」

上条「す、すまん。そうだよな、女の子からみれば彼氏がエロ本なんて持っててほしくないよな」

絹旗「別に、エロ本くらい大目にみますよ。それほど理解がない女じゃありません」

上条「……え?」

絹旗「論点はそこじゃないんです。どうして私がおこってるか、ちゃんと当麻は分ってるんですか!?」

上条「えっと……」

絹旗「……最低」

上条「さ、最愛?」

絹旗「最低、サイテー、超さいてー!! どーせ私は巨乳じゃないですよ! 超貧乳ですよ!!」

上条「……ッは! そういう事で怒ってたのか。いや、最愛の胸に不満があるわじゃ――」

絹旗「――不満があるから、わざわざそういう専門のエロ本を超買ってるんじゃないですか!!」

上条「ほかにもエロ本はあるって、たまたまソレ一冊が見つかったってだけだろ……?」

絹旗「押し入れの奥の段ボールに、過去一年分の『週刊巨乳ッ娘』がそれはそれは大切そうに保管してありましたけど……っ?」

上条「……うっ」

絹旗「当麻は、こういう女の人が良いんですか……?」

上条「こういう女の人と申しますと……?」

絹旗「目を泳がせて言い逃れしようとしないでください。この雑誌の人みたいに超巨乳な子が良いのか、と聞いてるんです」(バンバンッ!!

上条「…………、いいえ」

絹旗「ほんとうに?」

上条「……ほ、本当に」

絹旗「嘘はつかないでくださいね?
   本当のこと言わないと、当麻の股間に全力で窒素パンチを超喰らわせますよ?」(ニコ

上条「ヒィッ!」

絹旗「それで? 本当に、こういう巨乳ッ娘はタイプではない、と断言できるんですね」

上条「…………」

  「…………、ごめんなさい」
  
  「……その」

  「―――――ぶっちゃけ、そーいう子好みのタイプですっ!!!」

絹旗「…………そう、ですか」

  「やっぱり、当麻はこういう女の人が超好みのタイプなんですか……」

  「…………そっか」

上条「ごめんなさい、すみません、正直に言ったので股間への窒素パンチだけは―――ッ!!」

絹旗「…………」

上条「あのー……、最愛さん? なぜ、無言のまま床とにらめっこしてるのでせうか?」

絹旗「…………」(グスッ

上条「ッ!?」

絹旗「…………どーせ、どーせ、私は超お子様体型ですよっ」

絹旗「身体だって華奢だし、チビだし、…………身体の凹凸だって超昔のままですよっ」

  「……私だって、ほ、んとは麦野とかみたいなスタイルになりたいですよ……」(

  「ぎゅ、牛乳だってたくさんのんだし、鳥のから揚げだって吐くほど食べた、けど」

  「うぇ、大きくならな、っかたんだもぉぉん……っ!!」

絹旗「ふぇえええええ………っ!!」

上条「そ、そんなに泣くなよ、最愛……」

絹旗「ひっぅ、しかも、当麻は巨乳がすっ、きだって言うしぃいい」

上条「それは最愛が正直に言えって言ったから――」

絹旗「うそでも『そんなことない』っ、って言うのも超やさしさの、一つです……っ、くすん」

上条「そんなことないって言ったら、窒素パンチだろ?」

絹旗「……、超当たり前ですっ、あいのムチって、やつですぅ……っ!」

上条「ほら、そんなに泣くなって。せっかくの可愛い顔が台無しになっちまう」

絹旗「……ふぇ、どーせ、ちっちゃいもん!」

上条「大きいも小さいもねーよ。俺が好きなのは最愛だけなんだからさ」

絹旗「…………、でも、私はとー、まの好みのタイプではないって、こと、ですよね?」

上条「好みと好きになる女の子は別なの」

絹旗「――――そ、だとしても、いつかはそうじゃなくなるってことだって、超、ありえる可能性だって――っ!」


上条「ねーよ!!!!」

絹旗「……っ!」(ビクッ

上条「―――と、突然怒鳴って悪い」

絹腹「…………」(フルフル

上条「あのな、最愛。それはねーから。絶対に、ねーから」

絹旗「……ど、して?」

上条「どうしてもなにも、俺が好きなのは最愛なんだよ」

  「今までだって、これからだって」

  「大切にしたいって思う女の子は」

  「最愛」

  「お前だけだよ」

絹旗「……わたし、だけ……?」

上条「そう。最愛だけ」

  「頭を撫でたいって思うのも、
   ぎゅって抱きしめたいって思うのも、
   体中にキスしたいって思うのも――――最愛だけだっての」

絹旗「……じゃ、あ。どうして、あんなに大切そうに、本を超しまってあったんですか…?」

上条「うっ。そ、それは、男の性と言いましょうか……」

絹旗「…………巨乳が好きってのは、どうしようもないって?」

上条「いやいやいやいや!!」

  「勿論、最愛が嫌だっていうなら今すぐにでも即効で捨てますよ!!??」

  「この際、そのエロ本のみならず他のエロ雑誌とかDVDやその他諸々!!!!」

絹旗「…………っ」(クスッ

上条「だから、機嫌直してくれよ最愛ー……」

絹旗「……当麻ってば超ばか。いまの当麻、超間抜けで逆に笑えてきます」(クスクス

ちょっとすいません。電話だ 

上条「……?」

絹旗「くくっ……あー、もうおっかしい! あまりにも可笑しくて涙なんてとまっちゃいました」

上条「……ん。やっぱ、最愛は笑ったほうが可愛いな」

絹旗「また調子のいいこと言って。……そうですね、約束を守ってくれるなら、それに超乗ってあげなくもないですよ?」

上条「ほんとうか!? 守る守る、どんな約束だって守ります守ってみせます!!」

絹旗「ひとつ、自分の発言に超責任を持ってエロ関係のものは捨てること」

上条「…………ぜ、全部?」

絹旗「自業自得です。全部です、ぜ・ん・ぶ」

上条「……はひ、最愛様の仰せのままに」(ガクッ

絹旗「それから、ふたつめ」

上条「ふ、ふたつめはなんでせうか……?」

絹旗「ふたつめは……」

上条「…………」(ゴクリッ

絹旗「――――」

 「その、ふたつめは……」

  「わ、私の、……私の胸が慎ましやだからといって、私のことを嫌いにならないことっ!!!!」

  「いいですか!!?」
 
  「コレ、超守ってくださいよねっ///!!!!」

上条「…………」

絹旗「絶対ですよ!? 絶対、絶対守らないと、今度こそ窒素パンチ超喰らわせますからね!!?」

上条「…………」

絹旗「……? 当麻、なんで超無言なんですか?」

上条「…………」

  「いや、なんつーか」

絹旗「?」

上条「お前のあまりの可愛いさに、絶句しておりました」

絹旗「―――――ッ///!!??」(ボフッ!!

上条「おお、顔真っ赤」

絹旗「な、な、ななななッ///」(カァアアア

上条「ちゃんと守るよ。こんなに愛らしい最愛を裏切れるわけねえだろ?」

絹旗「あ、あいらしいって……ッ」

上条「あーでも、ちょっと残念なことしたかもしんねぇな」

絹旗「はい?」

上条「笑った最愛も顔真っ赤にして照れてる最愛も可愛いけど、―――――瞳潤ませて泣く最愛も結構そそるから、さ」

絹旗「…………、すけべっ」

上条「そうそう、上条さんはスケベなんですよー」

絹旗「自分でスケベって言うとか、超信じられませんっ///」

上条「ほら、拗ねんなって」

絹旗「拗ねてなんていませんっ」(プイッ

上条「せっかく、久しぶりに会えたんだから、俺の最愛成分を補充させてくれよ。な?」

絹旗「…………みっつめ」(ボソッ

上条「みっつめ?」

絹旗「そう、みっつめの約束です。これも守ってくれないと、超許さないんですからっ!」

上条「はいよ。んで、みっつめはなんですか、最愛さん?」

絹旗「…………」

  「…………」

  「ちゅーして」

上条「…………、そんだけでおっけー?」

絹旗「……たくさん」

  「いっぱい、いっぱい、ちゅーして」

上条「――――りょーかい」



絹旗「……久しぶりなんだから、やさしくしないと超ぶっ飛ばします」

上条「……善処します」


―――上条視点・終―――

>>+3

1、このまま一方さん視点へ
2、上条さん視点と一方さん視点の間に、もう一組ほど回り道

一方さん視点はトリっすね

誰の視点?>>+5
また、お相手は?>>+10

―――ステイル視点―――

禁書「ステイルー! はやくはやくっ」

ステイル「ああ、こら。そんなに急いで走ったら転んで――、」

コテンッ

禁書「~~痛いんだよ!」

ステイル「転んでしまう、っと言おうと思ったんだけど、言う前に転んでしまったね……」

禁書「あー……、手の甲こすっちゃんだよ」

ステイル「どれ、見せてごらん」

禁書「はい」

ステイル「……うーん、大したことないけど。一応消毒しておこうか」(ペロ…

禁書「ふぇ、す、ステイルッ///!!??」

ステイル「申し訳ないね。僕は治療魔術が得意ではないものから、手っ取り早い方法がこれしかなかった」

ステイル「はい絆創膏。ちゃんと貼っておきなよ?」

禁書「大げさっ! 最初から、ば、絆創膏はっとけいいのにっ……///」

ステイル「大げさじゃないさ。雑菌でも入ってしまったらどうするんだい?」

禁書「……むぅ。ああ言えば、こう言う」

ステイル「それは君だろう、禁書目録。というか、旅行とはいえはしゃぎすぎだと思うけど」

禁書「えっ!? わたし、そんなにはしゃいでるように見えた!?」

ステイル「はしゃぎすぎて転ぶくらいには」

禁書「……だって、せっかくの旅行なんだよ?」

ステイル「旅行はいえども、一緒に旅行するのははじめてって訳じゃないだろう?」

禁書「むむ。どーして男の人ってそう現実的なのかな?」

  「今回の旅行は特別なんだよ?」

  「だって」

  「これは『新婚旅行』なんだから!」

>>+3

ステイルと禁書はどこに旅行に来ていますか?

ステイル「とはいえ、結局旅先だって『学園都市』っていう君が慣れ親しんだ土地だろう?」

禁書「ちっちっち。ステイル、正しくは違うんだよ」

ステイル「なにが違うんだ? ココは学園都市の第三学区だけど……」

禁書「正しくは、『学園都市』じゃなくて『とうまの家』かもっ!」

ステイル「…………は?」

禁書「だから、この旅行の最終目的地はとうまの家なんだよ!!」

ステイル「 」

ステイル「えーっと、上条当麻の家……?」

禁書「そう」

ステイル「……新婚旅行なのに?」

禁書「イエス!」

ステイル「…………ホテルは、第三学区の高級ホテルのスウィートを取ってるけど?」

禁書「知ってる!!」

ステイル「…………」

    「あー、ちょっと失礼」(ガサゴソ

カチッ、ボッ

ステイル「―――――ハァ」

禁書「? 突然煙草なんてすってどしたの?」

ステイル「いや、頭が混乱してね。自分を落ちつかせようかと思って」

禁書「よくわかんないけど、わたし、煙いのあんまり好きじゃないんだよー……」(ケホケホ

ステイル「ッ! ああ、すまない。すぐ消すよ」(ケシケシ

ステイル「…………さすがに、上条当麻の家に泊まるのは」

禁書「へ、泊まる? わたし、そんなこと一言もいってないよ?」

ステイル「いや、君が新婚旅行の最終目的地は上条当麻の家だって……っ!」

禁書「目的地はね? でも、別に泊まることはしないよ」

ステイル「だ、だよねぇ」(ハハハハハ

禁書「きっと、当麻のいまの家も狭いから、わたしとステイルは泊まれないよ」

ステイル(……、上条当麻の家が広かったら泊まっていた、ということなのか……っ!?)

禁書「ほら、わたし当麻にはいっぱいいっぱいお世話になってでしょう?」

ステイル「――――まぁ、いまこうして僕が君とともに入れるのも、
     悔しいがアイツのおかげ、と言えなくないような気もする。なんとも悔しいが」

禁書「ステイルは素直じゃないね」

ステイル「……そういう柄じゃないんだよ、元々」

禁書「本当にそうなのかな?」

ステイル「……そういうことにしておいてくれ、禁書目録」

禁書「ふふ、じゃあそういうことにしておくんだよ」

禁書「とうまにね、『ありがとう、幸せになるよ』って伝えたいんだぁ。自分の口で直接」

ステイル「……結婚式には呼べなかったからね」

禁書「英国で本当に必要悪の教会の人たちだけ呼んだ、ちいさなお式だったから」

ステイル「いや、僕は費用はこちら負担で呼べばいい、と言っただろう?」

禁書「とうまだけじゃないかも。こもえとか、あいさとか、ひょーかとか。呼びたかった人は言い出したらきりがなくなっちゃう」

ステイル「……じゃあ、この学園都市にきた理由って」

禁書「うん。とーまにありがとうって言うのもあるし、ほかの皆にもちゃんと結婚のご挨拶がしたかったから、かな?」

ステイル「禁書目録……」

ステイル「わかったよ。君のかわいいワガママに付き合おうとしようか」

禁書「ありがとっ、ステイル!」

ステイル「ただし、荷物が重いからホテルにチェックインしてから、上条当麻の家に向かおう」

禁書「そうだね。あ、でもイギリスからのお土産は忘れないようにしないと」

ステイル「イギリスからのお土産?」

禁書「正確にいえば、もとはるから「渡して」って頼まれたものなんだよ」

ステイル「土御門……。いやな予感しかしないんだけど……」

禁書「「旅行中に使え」ってわたしの分もくれたよ?」

ステイル「ブヘハッ」

禁書「? ステイル?」

ステイル「な、なんでもない。大丈夫だ」(ゲホゴホゲホ

禁書「だ、大丈夫にみえないんだよ……っ」

―――そんなこんなで荷物を置いてきました。

禁書「さ、お土産もちゃんと持ったし、とうまのお家に行くんだよ!」

ステイル(土御門のお土産っていったい……)

禁書「ステイル、はやく行こう?」

ステイル「う、うん。けど、もう深夜の時間帯だけどいいのかい?」

禁書「大丈夫大丈夫。善いそげってこの国ではいうでしょう?」

ステイル「急がば回れ、ともいうけどね」

禁書「わたしは早くとうまにありがとうって言いたいの! ステイルと幸せになるよって言いたいの!」

ステイル「……うっ」

禁書「ねぇ、ステイルぅ~……」

ステイル「――――ッ」

    「…………じゃあ」

    「あまりお邪魔にならないように、さっと行ってさっと帰って来る。いいね?」

禁書「っ! うん!!」

テクテクテク。

ステイル「上条当麻の家の住所はちゃんとわかってるのかい?」

禁書「うん、時々文通しているからね」

ステイル「……文通、か。メールを使わないところがいかにも君らしいね」

禁書「む。ちょっと、その言い方は聞きずてならないかもっ!」

ステイル「ごめんごめん、そうむきにならんでくれ、禁書目録。機械が苦手なのは相変わらずだな、と思ってね」

禁書「……けーたいは通話機能が使えれば十分なんだよっ!」(フンッ

ステイル「今度、メール機能の使い方を教えてあげるから」(クスクス

禁書「……使い方覚えたら、ステイルともいつでもめえるっていうお手紙を好きな時に出来るの?」

ステイル「そうだね。二十四時間、世界のどこに居たって出来るさ」

禁書「…………じゃあ」

  「わたしがお願いしたら」

  「ステイルは二十四時間何処に居ても、「好き」ってめえるに書いてくれるの?」

ステイル「……それは、なかなか情熱的なお願いだな」

禁書「…………駄目?」

ステイル「そんなことはないよ」

禁書「ほんとっ!」(パァァァアアア

ステイル「――――本当に、君にはかなわないよ禁書目録」(ナデナデ

禁書「えへへへ~///」

テクテクテク、ピタ。

禁書「あ、ここなんだよ」

ステイル「……以前住んでいた学生寮とたいして変わらない見た目だな」

禁書「なんだっけな「たんしんしゃようあぱーと」だから、部屋の大きさもあまり変わらないって手紙に書いてた」

ステイル「へぇ。単身者用、ってことは同棲とかしてないのか、アイツ」

禁書「どうなんだろね、彼女は居るみたいだけど」

ステイル「それは初耳だ」

禁書「つちみかどから聞いた情報によると『絹旗最愛』ちゃんだって。このお土産もその子に渡してって」

ステイル「禁書目録、それを渡すのはやめたほうが……」

禁書「なんで? せっかくのお土産だし渡そうよ」

ステイル「いやな予感しかしないんだよなぁ……」

禁書「えっと、ぴんぽんって鳴らすやつは―――これかな」(ポチっとな

絹旗「……ぅんっ」

上条「――最愛ッ!」

絹旗「とぉ、…ま。ちょっとまって、……ストップ」

上条「……なに?」

絹旗「床だと、超背中いたいです…っ」

上条「んじゃ、ベットに―――」


ピーンポーン、ピーンポーン

上条「…………」

絹旗「……? こんな時間にお客さん、ですか?」


ピーンポーン、ピーンポーン


上条「…………、ベット行く?」

絹旗「いや、それより超ベルがなってますけど」


ピンポーン、ピンポーン


上条「……無視ってことは」

絹旗「駄目ですよ。緊急の用かもしれないでしょう? 幸い、まだ二人とも服は来てますし」

上条「…………ちぇ、いいところだったのに」(クスン

ピンポーン、ピンポーン


禁書「あれー…? とうま。ぜんぜん出てこないね」

ステイル「明りは点いてるし中にいるとは思うけど寝てるんじゃないかな? また出直そうよ」

禁書「むー……。ここまで来たからには、もうちょっとだけ粘るんだよっ!」


ピンポーン、ピンポーン


ステイル「……そうかい? 悪いけど、そこの通路の端に行って煙草すって来てもいいかな」

禁書「そっか、こっちにきてまだあんまり煙草吸ってないんだっけ?」

ステイル「この街は分煙できるスペースが少ないからね。一本吸ったら戻ってくるよ」

禁書「わかったんだよ。なるべく早く戻って来てほしいかもっ!」

ステイル「もちろん」(スタスタスタ……。


ピンポーンピンポーン

ガチャ。

上条「―――ったく、いいとこを邪魔しやがって。へいへい、どちらさまですかー!?」

禁書「とーま!!」

上条「い、インデックスゥーーーッッ!?!?!?」

禁書「久しぶりだね、とうまっ」

上条「え、へ? えええええ!!?? なんで、お前ココに居るのッ!?」

禁書「あのね、こっちには旅行で来てるんだよー」


絹旗「なんですか、超素っ頓狂な大声あげて――ッ」


上条「さ、最愛…っ」

禁書「?」


絹旗「――て、その銀髪の外人さんはどこのどなたですか? 当麻?」(ニコッ ゴゴゴゴゴゴ


上条「ひぃッ!!」

上条「い、いや、この方は昔からのお友達のインデックスさんですよ!?」

絹旗「……へー、お友達?」

上条「ど、どうしてそんなに怖~いオーラをだしていらっしゃるんでしょう……」

絹旗「友達、ね。本当にそうなんですか、インデックスさん?」

禁書「そうなんだよ。わたしととうまは友達だし、苦楽をともにした仲間なんだよっ」

絹旗「……貴方のその言葉、超信じても大丈夫なんですね?」

禁書「あなた、とうまの彼女の『さいあい』さんだよね? いっつもアナタの惚気話をとうまから聞いてるよ」

絹旗「……惚気話?」

上条「ちょ、おま、インデックスさん!?」

禁書「そう、惚気話。『さいあいの怒りんぼなところが可愛い』とか『さいあいの泣き顔がぐっとくる』とか」

絹旗「…………ッ///!!?」

禁書「あ、あとそれから――、」

上条「だあああ、もういいだろインデックスッッ」


禁書「『さいあいとの結婚にむけて、いまは貯金に励んでる』とも手紙に書いてたね」


絹旗「 」

上条「 」

絹旗「…………」

  「…………」

  「ふぇ?」

  「へ?」
  
  「―――――えっ?」


上条「ちょおおおおお、インデックス、それまだ禁則事項ぅぅぅうううううう!!!」

禁書「えっ!? 禁則事項って、えええ!?」

上条「俺、まだ最愛に結婚のけの字もはなしてないんですっ!!!」

禁書「うっそ!?」

上条「本当だよぉおおおおぉおおお!!!」

禁書「ぇえええええ。あれだけ手紙で「結婚したい結婚したい」って書いてたのに!?」

上条「プロポーズだってまだです…………」

禁書「あ、あらー……。わたし、余計なこと先走って言っちゃた感じなのかな……っ?」

絹旗「…………けっこん?」

  「わたしと―――、とうまが?」

  「…………」(プシュー…

上条「さ、最愛さーん……?」

禁書「完全に思考停止しちゃってるんだよ……」

絹旗「……ふぇ」(プシュー…

上条「…………来月の交際記念日に、プロポーズするつもりだったんだが……」

禁書「そ、その、本当にごめんなさいなんだよ……っ」

上条「―――不幸だ」(グス


ステイル「インデックス、戻ったよ」

禁書「あ、ステイル」

ステイル「……なんだ、上条当麻。相変わらず際薄い面構えだな」

上条「うっせぇ」

ステイル「……ん? そちらで石のように固まっている御婦人は?」

禁書「ほら、例のとうまの彼女さん」

ステイル「そうか。……夜分遅くに申し訳ありません。
     僕はステイル=マグヌスという者で、そこに居る上条当麻の(本当は嫌だけど)昔なじみです。
     この子は妻の禁書目録。本来なら、一言連絡を入れて伺うべきだったのですが、この子がどうしても驚かせたいと――て、あれ?」

絹旗「――――」(プシュー…

上条「ちょっと、いまトラブルがあってな。最愛は運転休止中だ……」(ドヨーン

禁書「あははははー……」

ステイル「?」

ステイル「……? よくわからないが、僕たちは早めにお暇したほうがよさそうだね、禁書目録」

禁書「そ、そうだねっ!」(アセアセ

上条「せっかくきてもらったのに悪いな。でも、そうしてくれると助かる……」

禁書「えっと、あ、コレもとはるからのお土産なんだよ」

上条「……? 土御門から?」

ステイル「なんでも、そこで固まっている「最愛」さんに向けて、らしいけど」

上条「? まぁ、よくわかんねえけど、さんきゅーな」

禁書「あ、あの。とうま!」

上条「なんだ? インデックス」

禁書「えっと、その、さっきの失言は本当にごめんなさいなんだよ……っ」

ステイル「失言……?」

上条「過ぎたことだ。いいって。どうせ、遅かれ早かれ言うつもりだったことだし」

禁書「それでね、あの……」

上条「―――ん?」

禁書「わたしね、ステイルと結婚したんだよ」

上条「……みたいだな。お似合いだよ、オマエら」

禁書「ありがと、とうま」

  「いままで、いっぱいいっぱい。とうまにはお世話になったんだよ」

  「……ほんとに、ありがとう」

  「わたしね、ステイルと幸せになるよ」

  「だから、もう、心配しないでね?」

上条「インデックス……」

禁書「今日は、それを言いたくて、ここに来たんだよ」

上条「――そっか。わざわざありがとうな」 

上条「おい、ステイル」

ステイル「なんだい、上条当麻」

上条「コイツの手、絶対離すんじゃねーぞ」

ステイル「君に言われなくとも、二度と離すつもりはない」

上条「おう、ならいいけどよ」

ステイル「君も、隣にいる淑女のエスコートを間違えるなよ?」

上条「ハッ、お前に言われるまでもねーよ」

ステイル「そうか。それは余計なお世話だったかもしれないね」

禁書「―――それじゃあ、またねとうま」

ステイル「夜分に失礼したね」

上条「しばらくは学園都市にいるんだろ? 改めて今度、もっと早い時間に家こいよ」

禁書「え? いいの?」

ステイル「じゃあ、日を改めて再度お邪魔するとするよ」

上条「そのかわり、次は前もって連絡くれよなー」

禁書「はーい……」(シュン…

ステイル「そうする。くわしいことは後日メールで」

上条「あいよ。じゃ、またな」

禁書「うん、またね。とーまっ」

ステイル「失礼するよ」


スタスタスタ


ガシャン。

上条「―――まるで、嵐だな」(ハァ

  「……さて」

  「最愛さーん? そろそろ思考回路は正常に戻って来てますかー?」

絹旗「――――ッ」(ハッ

  「あ、あれ……?」

  「わたしったら、今何を超ボーっとして……っ?」

上条「はは、おかえりー…」

絹旗「お帰りってなんですか、超意味不明ですよ。ってあれ、先ほどまでいた外人の女性は…?」

上条「旦那と一緒に帰ったよ」

絹旗「ふぇ? だ、旦那……?」

上条「そう、旦那。さっきまで赤髪で長身で黒い服来た男も一緒に玄関にいただろ?」

絹旗「言われてみれば、そういう人も居たような……?」

上条「そいつがインデックスの旦那」

絹旗「ぼんやりしてるけど超夢じゃないんですね」

上条「おう、現実だよ現実」

絹旗「――――夢じゃない?」

  「……ってことは……?」

上条「おれがお前と結婚するため貯金してるってのも、本当だよ」(ハァ

絹旗「~~~~~~けッけけけけ///!!」

上条「インデックスとか、一方通行とかには言ってたけど。
   …………まさか、第3者の口から暴露されるとは俺も予想外でした、ハイ」

絹旗「け、けけ、けっこんって……/// えぇええ///?」

上条「でも、今夜のはノーカウントってことにしてくれねーか?
   来月、ちゃんと指輪も用意して改めて、俺の口から申し込むから、さ」

絹旗「も、申し込むって、なな、なにを……っ?」

上条「結婚」

絹旗「ッ!?」

上条「ま、今はこの話はここまでな」(グイッ



絹旗「――――っん……ふぁ」

上条「さっきの続き、いいだろ?」

絹旗「~~~~とうまってば、超自分勝手ですねっ」(プイッ

上条「まーな」

テクテクテク。

ステイル「―――というか、土御門のお土産はなんだったんだ? 結局」

禁書「よくわからないけど、『男のロマン』が詰まってるらしいよ?」

ステイル「……だいたい予想がついたよ。うん、想像通りだある意味」

禁書「わたしにくれたのは『人魚へそチラメイド』ってヤツらしいけど」

ステイル「 」

禁書「『ああ見えてステイルだって一人の男だにゃー。これで悩殺なんだぜい☆』」

  「――って言われたんだけど、ステイルは悩殺されたいのかな?」

ステイル「   」

禁書「『人魚へそチラメイド』ってのは何かよくわからないけど、ステイルが喜ぶなら別にわたしは構わないんだよ?」

ステイル「     」


禁書「あ、ちなみに『さいあい』宛のヤツは『チャイナ系スリットメイド』なんだよっ」

―――翌日、


絹旗『な、なんなんですか、この布生地面積が超異様に少ないゲテものメイドはーーーーーー!!!???』

上条『か、上条さんだって、よくわかりません!!!!』

絹旗『どう考えたって、当麻が取り寄せたようにしか超見えませんが!!!???』

上条『最愛、誤解だっっ!!!!』

絹旗『当麻のえっち!! 超スケベ!!』

上条『ああああああ、もう、不幸だっぁあああああああああ』


なんて、どこかのカップルが痴話げんかをしていたのは別の話



――――ステイル視点・終――――

すみません……超眠たいっす。起きたら、一方さん書きます……。

おうふ、忘れていました。んじゃおやすみなさい

+>>5

1、一方さん視点へ行く
2、もう一組くらい間に挟もうか
(2の選択肢は最後)

2の場合は視点キャラと相手キャラをご一緒に。

おはようございます

―――建宮視点―――


野母崎「でもなー、やっぱ女性の魅力と言えば、くびれだろうくびれ」

牛深「まじで? 俺的には太ももからひざ下までの肉つきが重要だと思うけど。あと、胸」

野母崎「きゅっと引き締まっりつつなめらかな触感がポイントなんだよ。俺、嫁を選んだのってあのくびれがデカイ」

建宮「確かに野母崎の嫁のウエストはたまらんものあるのよな。
   『五和隠れ巨乳説』『対馬曲線美説』にも劣らない『美くびれ説』は真だったわけよなー…」

野母崎「お、教皇代理もくびれ派同志ですか?」

建宮「残念。わたくし建宮斎字は『抱き心地優先派』なのよー」

牛深「なら、俺との意見に近い。2対1でお前の負けだな」

野母崎「えー。くびれいいのにくびれ」

諫早「真昼間から下ネタトークとか、皆さん若いですねー」

建宮「諫早も混ざればいいのよな」

諫早「いえいえ。悲しいかな、もう現役じゃないんでね。離れて聞いてますよ」

建宮「あー……、そうかい」

香焼「…………」

建宮「しかし、対馬の『脚線美』も五和の『隠れ巨乳』もまだまだ健在なのは嬉しき事よな。眼福眼福」

野母崎「教皇代理、おっさんくさいっすよ」

牛深「まぁ、確かに我が天草式の女性陣は揃いも揃って良い女だわな」

香焼「…………」

建宮「そうそう。最近じゃあ、浦上もなかなかの上玉になりつつあるわなぁー」

香焼「――――ッ!?」

牛深「ずばり、浦上のセールスポイントは?」

建宮「うーん、やけに白くてエロいうなじ……」

野母崎「なんとまぁ、ピンポイントな……」

建宮「いやぁ、でもあのうなじはエロいっしょ」

野母崎「……エロいっちゃー、エロいか」

牛深「まぁーなぁ」


香焼「~~~~ッ!!!」

香焼「教皇代理もみんなも、いい加減にしてください!!」

野母崎「……香焼?」

牛深「どうした、とつぜん大声だして」

建宮「ひひひ、香焼みたいなまだまだケツが青いお子様には早い話題だったのよな~」

香焼「もう子どもって年齢でもないすよ。そういう問題じゃーなくてすね……」

建宮「すまんすまん、香焼は浦上が『こういう話題』に上がるのが嫌って言いたいのよなー?」

香焼「んなっ、なななななに言いだすんすかぁっ///!?!?」

野母崎「ほぉ……その反応」

牛深「天草式にも新しい春が来た、か……」

建宮「教皇代理たる俺の情報網を甘くみちゃいけないのよな、青年?」

香焼「~~~~~ち、違ッ///」

諫早「若いっていいですねぇ……」

香焼「ちょ、諫早さんまで何いってんすかぁあああああ」

建宮「んで、お前は浦上のどこが良いのよな? ん? 吐けこの場で全て吐いてしまうのよなー!!」

香焼「嫌っすよ!!!」

野母崎「浦上のエロいうなじにやられたのか?」(ニヤニヤ

牛深「あー…、身体能力の高さに惹かれたとかか?」(ニヤニヤ

建宮「さあ、素直に吐けば楽になるぞ!」(ニヤニヤ


建宮・牛深・野母崎「「「 さぁ、さぁ、さあ!! 」」」

香焼「~~~~~ッ」



五和「そこ。大人がよってたかってなにやってるんですか?」(ゴゴゴゴゴゴ

建宮・牛深・野母崎「「「  」」」

            ・
            ・
            ・
            ・

五和「―――――いいですか、これに懲りたら二度と、純粋な香焼を卑猥なトークにまきまないように!!」

野母崎「そうするよ……イタタタタ」

牛深「お、おれも気をつける……ッ痛ッー……」

建宮「五和さんはまた腕を上げたようで……いってぇ。しかし、俺は決して諦めな――」

五和「教 皇 代 理 ?」

建宮「諦める諦めます即効で諦めますともッ!!」

五和「当たり前です!!」

香焼「あ、ありがとうございます五和さん……」

五和「いいえ。この人たちをは反面教師にして、健全な大人になってくださいね?」

香焼「は、はいぃぃい」


諫早「やれやれ。五和も色んな意味で強い女になりつつあるなぁ」(ボソ

五和「……ったく、いい年した男の人たちなのにー」(プンスカ

諫早「はは。男ってのは何時まで経ってもこどもみたいなものだよ」

五和「諫早さん」

諫早「度を過ぎたら駄目だが、多少はどうしようもないもんさ」

五和「むー……。諫早さん見てたんならそれとなく止めてくれてもいいのに……」

諫早「いやぁ、せっかくの教皇代理と五和のコミュニケーションの機会を奪うのもどうかな、と思ってね?」

五和「へ?」

諫早「香焼もだけど、五和もそろそろ素直ふるまってもいいんじゃないかな?」

五和「い、い諫早さんっ??」(アワアワ

諫早「―――と、なに、ジジイのただの独り言だよ」

五和「…………み、見抜いておいででしたか……?」

諫早「さぁ、どうだろう」

  「ただ―――、うん」

  「天草式はどこもかしこも春、だねぇ」

五和「…………」

  「素直に、かぁ……」

  「と言っても、あの人はいつもフザケ半分なところがあるし」

  「そ、それに今更な気もして恥かしい……///」

  「ぅぐぅ……」

  「わ、私はどうすべきなのでしょう……?」


>>+5

五和が建宮に対して素直になれないようです。
どうやって素直になればいいですか?

五和「……一人で悩んでいても仕方ありません」

  「ここは、年上で経験豊かそうな(※あくまで五和のイメージ)女教主様にご助言頂きましょうっ……!!」(グッ





五和「あ、いたいた。女教主様ぁーーー!!」

神裂「五和ですか?」

五和「はいっ、あの実はご相談したいことがありまして……っ」

神裂「相談……」

五和「人生の先輩たる女教皇様から是非! ご助言を!! 頂きたく!!!」

神裂「は、はぁ……。わたしで良ければ話を聞きますが…」

神裂「い、五和が建宮のことを……っ!?」

五和「その、最近「いいなぁ」なんて思ってたり思ってなかったり……///」(モニョモニョ

神裂「意外です。わたしはてっきり、五和はあの少年のことを好きなのかとばかり」

五和「上条さんですか?」

神裂「ええ」

五和「好きでしたよ。すごく、すごく」

神裂「好きでした―――、か」

五和「はい。命を賭けてもいい、と思えるくらいに情熱的な初恋でした。良い思い出です」

神裂「建宮曰く、あの頃のアナタはそれはもう健気だったそうですね。
   おしぼり作戦で一喜一憂したり、ゲテモノメイド服に振り回されたり……」

五和「わ、若気の至りですよ/// あの頃は気持ちだけでまっすぐすすめましたから///」

五和「…………その、教皇代理っていつもフザケるじゃないですか?」

神裂「まあ、アレも決めるときは決める男なのですが……、如何せん普段の言動には頭を抱えますね、正直」

五和「そうなんです、カッコいい時はカッコいいんです!! ……でも」

神裂「――――でも?」

五和「でも」

  「…………」

  「普段のおちゃらけた態度でわたしの気持ちも軽く流されてしまったら、と思うと」

  「…………なんだが怖くて」

  「それで、なかなか正直になれなくて」

  「…………」

神裂「五和……」

五和「どうしてかなぁ」

  「あのころは―――、上条さんのことが好きだった頃は」

  「こんなに弱虫じゃなかったのに」

  「…………」

  「女王艦隊だって」

  「後方のアックアだって」

  「なにも、怖くなかった」

  「がむしゃらに、前に進めたのになぁ……」

神裂「――――なにも、後ろを振り返る必要はないですよ、五和」

五和「女教主様?」

神裂「たぶん、あの事のアナタは『怖い』という感情を知らなかっただけでしょう」

  「怖い、と思えるようになったのは、アナタの一つの成長の証だと思いますよ」

五和「せい、ちょう?」

神裂「ええ」

五和「…………そうなんでしょうか?」

神裂「そうですよ。そういうアナタの内面の成長に建宮が気づいていない、というのがなんとも嘆かわしいですがね」

五和「やっぱり、あの人わたしの気持ちに気づいてないって思いますか?」

神裂「おそろく、気付いてないでしょうね」

神裂「あの男、周囲の変化には敏感なくせに、自分のこととなるととんと鈍い」

五和「…………あー…」

神裂「わたしが思うに、あの男は上条当麻と同じ分類の人間ではないですか?」

五和「自分よりまずは他人のこと?」

神裂「ええ。お節介をやくのが三度のマシより大好きな男です。ズバッとストレートに伝えないと厳しいのでは?」

五和「ズバっとストレートって言っても……、どうやって?」

神裂「…………そうですねぇ」

  「――――」

  「ああ、やはり先ほどの発言は取り消しましょう」

五和「……へ?」


神裂「たまには、アナタの若い頃の猪突猛進ぶりを振り返ってみるとしましょうか」(ニッコリ

          ・
          ・
          ・
          ・

五和「やっぱ無理です。無理無理むりーーーっ!!!」

神裂「なにを言うのです、ここまで来て」

五和「私、もうそんなに若くないのに!!! 無いですってこれは厳しいですってぇえええええ!!!」

神裂「アナタもわたしまだ20代。大丈夫ですよ」

五和「ていうか、女教主様ってこんなことするキャラでしたっけーーーーー!?!?」

神裂「土御門や建宮にさんざんからかわれてきましたからね。多少の免疫と楽しむ心は持ち合わせるようになりました」

五和「勘弁してくだしぃいいいい!!!」(ウワァアアン


建宮「~~♪」(テクテクテク


神裂「あ、建宮がきました」

五和「ひっ!?」

神裂「さぁ、五和、いってらっしゃい!!」(ドン


五和「ひにゃ!?」(トタタタ

建宮「ん? 五和か? ……て、ぇえええ!!!?」

建宮「……えーっと、五和?」

五和「…………なんですか」

建宮「どーしちゃったのよな、そのカッコ」

五和「…………、見て、わかりませんかっ///?」

建宮「いや、わかるけど。またえっらい懐かしいもの引っ張りだしてきたのよなー…」

五和「……だ、……か?」

建宮「へ?」

五和「だ、からっ。その、だ大精霊チラメイド、ににあってますか……っ///!?」

建宮「ええ!? いや、まぁ……似合っているけど」

五和「……か、かわいい?」

建宮「そりゃ、五和が着るのだから可愛いのよな。俺ってば眼福よ?」

五和「…………//////」

建宮「しっかし、こうして来てみると結構目のやり場に困るデザインだったのよなー……ハハ」

五和「~~~~ッ」

建宮「けど、突然どしたの?」

五和「……あ、あなたが、こういうの着たら喜ぶんじゃないかって、思って!!(と、神裂に言われて無理やり着させられた)」

建宮「お、俺がぁあ!? う、嬉しいけども、またなんで……」


五和(恥かしい恥かしい恥かしいーーーーッ!!)

  (影ですっごい女教主様がにやにやしてこっち見てるしぃいいい!!)

  (ああああ、もう穴があったら入りたい)

  (ええええい、ここまで来たら、女は度胸!!!)


五和「教皇代理の事が好きだからですっ!!」

建宮「…………へ?」

神裂(あらあら。恥かしさのあまりアクセル全開で大暴走しそうですね)

  (これ以上は邪魔にならないように退却しましょうか)サッ…


五和「教皇代理が好きなので、着ました!」

建宮「ええ!!?」

五和「結構前から、教皇代理のことが好きですっ///!!」

建宮「へ、え、いや」

五和「ここまで来たら、私も覚悟を決めました!!!」(ガシッ

建宮「俺、全然話についていけてな……痛い痛い! 両肩をそんなにつよく掴むな!」

五和「据え膳です///!!!!」

建宮「  」

五和「据え膳食わぬは男の恥ですよっ///!!!??」

建宮「いやいやいやいやいや、ちょ、五和落ちつけってぇえええ!!」

五和「――――わたしのこと、嫌いですか?」

建宮「そんなことはないよな!」

五和「じゃあ!!」

建宮「でも、こういうのは順序言うものがあってよな……っ!!」

五和「男なら、黙って押し倒すところですよ、ココ!!」(ガシッ、バタン

建宮「っって、言いながら、なんで五和が俺を押してたおしているのかなー……っ?」

五和「……わたしはこんな恥かしい服まで着たんです。タダで帰るなんてまっぴらごめんです!!!!」

建宮「ちょ、まってってぇえええええええええ!!!!」



ギャーッ…



神裂「若いっていいなぁ……」(ポツリ

諫早「名に言ってるんですか、女教主様だってお若いでしょうに」



――――建宮視点・終―――

―――一方通行視点―――


淡希「ねーねー、一方通行」(コテン

一方「ンだよ。頭を方に乗せてくんな。ひっつくな暑苦しい」

淡希「なにそれ。それが彼女に対する態度? アンタの思考回路、変じゃない?」

一方「彼女だからって特別扱いされるのが普通って考えるお前の思考回路のほォがおかしいンだっての」

淡希「あら、特別扱いされるのは普通でしょ」

一方「ハッ、めでたい頭してンな、オマエ」

淡希「私の頭を払い寄せる仕草一つしないアナタが言っても、怖くなんかないわね」

一方「…………勝手に言ってろ」

淡希「くすっ、いつまで経っても素直じゃないのね、一方通行」

一方「うっせェなァ……」

淡希「上手く切り返せないときに「勝手に言ってろ」とか「うるさい」って言うよね、それって癖?」

一方「…………、知るか」

淡希「もしくは、てれ隠し?」

一方「―――さァな」

淡希「…………」(ジーッ

一方「…………なンだよ、人の顔じろじろみやがって。うぜェ」

淡希「一方通行の白い肌ってシミひとつないから羨ましかったけど、やっぱ、損なところもあるのね」

一方「あァン?」

淡希「肌が白すぎるとさ、必死に隠そうと取り繕っても、頬の上気が隠せないのは厄介かなーって思ったの」

一方「なにが言いてェンだ、まどろっこしい」

淡希「……どんなに意地はっても、まっかに染まった頬で、アナタの内心がまる分りってこと」

一方「…………、マジで勝手に言ってろ」

淡希「あ、今度は耳まで赤くなった」

一方「――――」

淡希「やっぱり、白すぎるってのも不便ね」(クスクス

淡希「アンタ、髪の毛も女の子みたいに柔らかいし、本当に女の敵よねー」(ワシャワシャ

一方「なでンな」

淡希「ねぇ、みつあみ作ってもいい?」

一方「やめろ。それは勘弁しろ。つーか、オマエ、何か言いかけてなかったか?」

淡希「ああ、そうそう! あのね、一方通行にお願いしたいことがあって」

一方「……お願いしたことだァ?」

淡希「そう」


>>+5


一方通行の彼女(淡希)のお願いっていったい何?

淡希「うん、ずっと言おうと思ってたんだけどさ」

一方通行「なンだよ」

淡希「避妊、ちゃんとしてくれない?」

一方「…………あ?」

淡希「今まで通り、わたしがピルを処方してもらってもいいんだけどさ」

  「やっぱ、結構、定期的に病院にいくの面倒だし、お金かかるし」

  「たまにはそっちで負担してほしいなって」

  「労力とか、お金とか、諸々含めて」


一方「…………」

淡希「……一方通行?」

一方「あー……、悪ィンだけど」

淡希「なに、嫌だって言いたいの?」

一方「じゃなくて」

淡希「? なにが言いたいのよ?」


一歩「その…………、避妊ってなンだ?」

淡希「…………」

  「…………はい?」

淡希「…………えっと、アンタ、子どものつくり方知らなかったっけ……?」

一方「ンな訳あるか。昨日だってオマエのこと抱いただろォがよ」

淡希「だよね。まったく知識なく事におよんでた、てことはさすがにないわよね……」(ホッ……

一方「当たり前だ。疑ってンなら、今から証明してやっても良いけど」

淡希「やめて。まだ腰痛い」

一方「チッ」

淡希「あからさまな舌打ちをしないで」


  「……、その、営みのことを知ってて、どうして避妊のこと知らないってなるの……?」

一方「さーな。俺が得た知識の中にはなかったな。ンな言葉」

淡希「…………中学とか高校の時に、保健体育でそれとなく習うでしょう?」

一方「俺、基本的に実験ばっかで、保健体育とかそういう授業はほとんどうけてねェし」

淡希「と、友達経由でそれとなく知るとか……」

一方「ざァンねン。思春期まっさかりの頃にダチは一人もいなかったな」

淡希「……土御門とか海原(エツァリ)とかとは知り合いだったでしょ」

一方「仕事上の付き合いだったし、そーいう男と女の浮ついた話はしたことなかったての」


淡希「…………そう」

一方「おゥ」

淡希「……逆に、ちゃんと事の仕方をしってたほうが奇跡……?」

一方「生物の授業でなんとなくで知ったなァ、そういえば」

淡希「ああ、なるほどね。生命の成り立ち的なことは保健体育以外でも学ぶものね」

一方「あとは本能?」

淡希「…………その割には、上手いよね」

一方「なンか癪に触る言い方だが、一応褒め言葉として受け取っておくわ」

一方「ンで? 避妊ってなンだよ」

淡希「そ、そうストレートに言われると逆に言いにくくなるわね……っ」

一方「……?」

淡希「その、あ、赤ちゃんを作らないようにする、とか。せ、性病を予防するとか、そういうことよ……///」

一方「あ? ンだよ、そンだけ?」

淡希「い、意味的なものは……」

一方「ンじゃー別に今まで通りで行くね?」

淡希「え、でも」

一方「俺はオマエ以外抱いたことねェし、抱くつもりねェ。
   オマエだって、他の男になびくよォな尻の軽い女でもねェ。問題ないだろ」

淡希「お互い相手が一人て言っても、赤ちゃんは」

一方「出来てもいいだろ」
   
  「つーか。逆に、なンで今まであンだけしてて出来なかったンだって思ってたくらいだし」

  「オマエがそのピル? ってモノで避妊してったんなら納得だけど」

淡希「  」

すいません、ちょっと用事が……。夕方には再開します

淡希「…………」

一方「淡希、まだ何か不満でもあンのか?」

淡希「……いや、不満て言うかなんというか……///」

一方「―――あー、悪ィ。自分のことしか考えてなかったわ、俺」

淡希「へ?」

一方「子ども出来て、産むのはオマエだもンなァ。ショタコ―――」

淡希「」(ピク

一方「―――じゃなくて」

  「ガキ好きのオマエが子どもいらなねェって言うとは思わねェけど、
   仕事を優先したいとか、まだ子供をもつ余裕はねェとか。
   多分、オマエにもそういう『考え』とか『気持ち』があるよな」

   「そーいうの、全部無視した上での勝手な論理だった」

   「………悪ィ」(ボソッ

淡希「……しょぼくれないでよ、一方通行」

一方「しょぼくれてねェし」(プイ

淡希「じゃあ、ちゃんとわたしのほう見なさいよ」

一方「…………」

淡希「一方通行」

一方「…………」

淡希「もう、どうしてアナタは極端から極端に走るような、そんな不器用な態度しか取れないの?」

一方「…………、極端で悪ゥございましたァー」

淡希「わたしは、怒ってもいないし、泣いてもいないわよ?」

一方「…………」

淡希「それに、アナタの言葉を聞いてすぐに上手く返せなかったのだって……、その、///」

  「―――ぷ、プロポーズされてみるみたいで」

  「その、は、恥かしかったのよっ///!!」

一方「…………怒ってねェの?」

淡希「しつこい」

一方「…………避妊しろ、ってオマエが」

淡希「アナタが子どもを持つ度胸があるのかどうか、よく分からなかったからよ」

  「でも、一方通行は、もう赤ちゃんが出来てもいいって思ってるんでしょ?」

一方「まァ」

淡希「なら、やっぱりこの避妊の話はなしってことで///」

一方「…………なんか、よくわからなねェけど、今まで通りってことか?」

淡希「一方通行はね。わたしがピルを飲まなくなるだけ」

一方「……ふゥーン」

淡希「だから、そんなにしょぼくれないの。ほら、おいでおいで」(ヒョイヒョイ

一方「俺は犬や猫じゃねェんだが」

淡希「わかってるわよ」

一方「…………」

  「まァ、オマエがどォしてもってンなら?」

淡希「くすっ。はいはい、どうしても今すぐ無性に一方通行のことぎゅってしたいの。だから、おいで」(ヒョイヒョイ

一方「……ン」(スタスタ、トテン

淡希「あーもう、どうしてアナタはこんなにも可愛いのかしらね」(ギュッ

一方「男にかわいいもクソもねェだろ」

淡希「あら、あるわよ。大アリ。わたしの中で、男の価値は可憐さとかで決まるの」(ギュッギュ

一方「…………さすが結標淡希ってトコか」(ボソ

淡希「何か言った?」

一方「いンや。なにも」

淡希「ねぇ、一方通行」(ギュー…

一方「ンー?」

淡希「もうちょっと先の話かもしれないけどさ」

  「赤ちゃんが生まれたら、アナタだったらどんな名前をつける?」

一方「さすがに気が早くねェ?」

淡希「いいでしょ。きっと、そう遠くない未来の話しだもの」

一方「そォだなァ……」

  「女なら、なンなとく『コレ』ってのはあるけど」

淡希「へー。なになに?」



一方「百合子」

淡希「あら、結構良いじゃない。その名前」



――――一方通行視点・終――――

昨日から約一日間ありがとうございました。
書こうかなーって思ってた分量はここくらいまで

前回の禁書と御坂の時と似たような進行でしたが、
まったく異なった王道マイナー甘甘が色々かけて楽しかったwww
幾人か前のヤツも見てくださって方がいたようで嬉しかったです

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