シンジ『行こうよ!カヲルくん!』(35)

とあるネルフ高等学校
シンジは野球部に所属していた。
だが万年1回戦負けの弱小チームであった。

シンジ『3年生の先輩方が引退したんだよなぁ・・・・僕達が頑張らなくっちゃ。』

シンジが部室に向かうと綾波しか来ていなかった。

シンジ『あれ!?綾波。みんなは来てないの?』

 レイ「それが・・・・」

綾波が言うには勝てないチームに嫌気が差し練習ボイコットして皆帰ったというのだ。

シンジ『そんな・・・・僕トウジ達に戻ってくるように行ってくる!』

 レイ「私も行く。」

ちょうど校門前にトウジ・ケンスケ・アスカ達がいた。

シンジ『ちょっとみんな!練習はしないの?』

だが返答はとんでもないものだった

 トウジ「なんや。シンジ。勝たれへんのに練習しても意味ないやろが。」

ケンスケ「そうだよ。毎年1回戦負けだし僕達もバカバカしくてもうやらないよ。」

 アスカ「アンタバカァ!?てか未だに甲子園に行こうとか寝言言っているんでしょ!」

 シンジ『う・・・・』


シンジは共に汗水たらしてきた仲間達に一方的に突き放されたの現実を叩きつけられショックを受けたのだ。

ケンスケ「しかもうちの地区では20年連続甲子園に出場している名門ゼーレ学院の2本柱ピッチャー渚と時田から打てる訳ないって。」

 トウジ「そやそや。日向先輩や青葉先輩、他の奴らも帰ったわ。ワシらも帰るから勝手にせえや。」

  レイ「碇君・・・・」

 シンジ『と、とりあえずミサト先生に相談しよう。』

 シンジ『っていう事があったんです。』

 ミサト「あの子達も困ったものね。しかし強要は出来ないし・・・とりあえずシンジ君とレイだけで練習してもらうしかないわね。」 

 シンジ『じゃ、じゃあ秋の大会はどうするんです!?』

 ミサト「棄権するしかないわね。人数がいない様じゃあ出場すら出来ないわ。」

 シンジ『・・・・・わかりました。』

そして3日後

  加持「今日は転校生が来るぞー」

モブ男A「センセー、女の子が来るんすか?」

  加持「残念。ナイスガイな男の子だ。」

モブ女B「そうなんですか!どんな男の子なんかなぁ!?」

 ヒカリ「ねぇ。アスカ!転校生が来るみたいだよ。かっこいい男の子みたい。楽しみだね。」

 アスカ「フン!どうでもいいわ。あたしには関係ないし。」

  加持「みんな席に付け。転校生に入ってもらうから。」

 シンジ(あ、ああ!!)

 カヲル「ゼーレ学院から転校してきた。渚カヲルです。よろしくお願いします。」

  加持「渚君は家庭の事情で我が校に入ってきた。甲子園で有名なった選手だがみんな仲良くしてやってくれ。」

 カヲル「・・・・・・・・・・・」

  加持「じゃー授業始めるぞ。」

昼休みはカヲルは転校生によくある質問攻めにあった。

モブ女C「渚君って甲子園に出たんでしょ!すごいね!」

モブ男D「こんな有名人が傍にいるなんて僕達はすごいラッキーだよ!」

 カヲル「・・・・・・・・・」

 シンジ(渚くん質問攻めにあって鬱陶しいのかなぁ。でもうちの部に入ってくれたら甲子園いけるかも!)

 シンジ『綾波』

  レイ「碇君どうしたの?」

 シンジ『放課後なったら渚君を誘いに行こう。必ず力になってくれるよ。』

  レイ「うん。」

そして放課後

 シンジ『渚君!』

 カヲル「・・・・・・君は確か碇君だね。どうしたんだい?」

 シンジ『僕達の野球部に入ってよ!』

 カヲル「僕は野球を辞めたんだ。野球はやらないよ。」

 シンジ『そんな!甲子園だって出てベスト4になって活躍したじゃないか!?どうして!?』

 カヲル「君には関係ないだろう。もう野球が大嫌いなんだ。邪魔だからどいてくれ。」

  レイ「あなたは嘘をついている」

 カヲル「なんでそんな事言えるんだい?」

  レイ「あなたは質問攻め受けている時も碇君のグローブやバットをずっと見ていた。野球が好きな証拠。」

 シンジ『綾波!?』

  レイ「今のあなたは現状に目を背けている。」

 カヲル「・・・・・ますますムカつくな。一体君は誰なんだい!?」

  レイ「自己紹介遅れてごめんなさい。私は綾波レイ。碇君と同じ野球部員よ。」  

 カヲル「僕は2度と野球をやらないって言っているだろう!」

  レイ「碇君。手伝って」

 シンジ『一体どうするの?』

  レイ「渚君を無理やり部室に連れて行く。」

 シンジ『ええっ!?』


 カヲル「まったく、君達の強引さにはまいるよ。」
 
  レイ「渚君は一球投げて。そして碇君はキャッチャーを。」

 シンジ『な、なんで僕が?140kmオーバーの球は流石に捕れないよ。』

  レイ「碇君はチームで一番守備が上手い。私では捕れない。」

 カヲル「いくよ。碇君。」

カヲルが投げたボールはイーファスボール。しかし外角高め一杯に入っていた。

 シンジ(凄いコントロールだ!捕れないと思って気を使っているのかな?)

 シンジ『ナイスコントロール!次は思いっきり投げてよ!』

 カヲル「・・・・・・・これが今の僕の全力なんだ。」

 シンジ『ど、どうして!?』

 カヲル「準決勝で投げている時に肩を壊したんだ。」

 シンジ『あ、あの時は交代もしなかった。なぜなの?』

 カヲル「ゼーレ学院のキール監督が交代を認めてくれなかった。僕は打ち込まれ準決勝で敗退した。
     そしてゼーレの野球部から追放処分されてネルフ高校に来たんだ。」
 
  レイ「ひどい・・・」

 カヲル「今の僕では力になれない。だから野球をやめることにしたんだ。」

 シンジ『そんな事無いよ、渚君!すごいコントロールだしバッティングも走塁もすごいじゃないか!
      リハビリしたら治るかもしれないし最後まで諦めたらダメだよ!』

 カヲル「碇君・・・・」



 シンジ『もう一度僕達と一緒に甲子園に行こうよ!カヲルくん!』



 カヲル「・・・・・・・こんな僕でもいいのかい?」

  レイ「そんな事ない。あなたは今日から私達の仲間。」

 カヲル「ありがとう。シンジ君。綾波さん。」


 ミサト「くぅ~、青春って良いわね。あたしも明日からちょっち忙しくなりそうね。」

  加持「さて、明日から俺も野球部の顧問として動くとするか。」

 ミサト「なんでアンタが!?」

  加持「あの子達が俺の生徒だからだ。もちろん校長の許可はとってある。それ以上の理由は別に無いぞ。葛城。」

 ミサト「それなら明日から監督のパシリになるからじゃんじゃん働いてもらうわよん。」

  加持「やれやれ・・・・」

そして翌日、シンジ達は現状ではダメだということで朝練をすることになった。

 シンジ『あ、朝からは流石にきついね。』
 
  レイ「まだ7時よ碇君。渚くんを見て。」

カヲルは黙々と走り込んでいる。

 シンジ『10km以上早い走り込んでいるにもかかわらず全く息が切れていない。僕達も頑張らなくっちゃ。』

 ???「おーい、俺達も入れてくれー」

 シンジ『トウジにケンスケ!アスカに委員長まで!?』

 トウジ「感謝せえよ!シンジ!俺らは戻ることにしたんや。」

ケンスケ「何言っているんだか、トウジ。妹のサクラちゃんに『野球を辞めたお兄ちゃんなんて大嫌い!』って言われて戻る決意したくせに。」

 トウジ「よ、余計な事言うなや!アホ!!」

 シンジ『あはははは。でも戻ってきてくれて嬉しいよ。しかしアスカはともかく委員長はソフトボール部に所属しているんじゃ・・・?』

 ヒカリ「野球部は部員も少ないしアスカと一緒に甲子園目指そうかなって思って。これからよろしくね!碇君。」

 アスカ「ふ、ふん!感謝しなさいよ。バカシンジ。エースピッチャーがいないと話にならないでしょ。」

 シンジ『みんな・・・・・ありがとう。そして頑張ろう!』

とある放課後・・・・・

  青葉「あーだるい補修も終わったな。帰ろうぜ。日向」

  日向「そうだね。帰ってパワポケでもしようか。13がおもしろいぞ。青葉」

  青葉「いいねぇ。・・・・・・・ん?まだグラウンドの照明がついている。」

オーシガイヤイクゾー トッタルデー 
フン!フン!フン!フン!フン! ト、トバシスギヨ!イカリクン!
アンタニハマケナイワヨ!ナギサ! ボクニツイテコレルカナ?ショウブ!! 

  日向「あいつらまだ練習しているのか。」

  青葉「おいおい!もう夜の8時だぜ!?馬鹿じゃねーのか!」

  日向「でも青葉。僕達はこのままでいいのか?」


  青葉「なんでだよ。ゼーレ学院にも勝てないし毎年1回戦止まりだろう!俺達は。」

  日向「もしこのままダラダラ過ごして大人になった時、やっておけばよかったという後悔しか残らないと思うんだ。」

  青葉「日向・・・」

  日向「僕達も戻ろう。青葉。くだらない青春を送らない為にも!」

 シンジ『日向キャプテンに青葉副キャプテン!お疲れ様です!』

 カヲル「シンジくん。この人達が僕達の先輩だね。初めまして。新入部員の渚カヲルです。よろしくお願いします。」

  青葉「お前等・・・・・」

  日向「今更なんだが僕達が戻っても良いのか?ここに立つ資格などは・・・・」

 ミサト「あるわよ。貴方達には。」

  日向「ミサト先生!?」

  加持「どうやら心の治療は終わった様だな。二人共。」

  青葉「加持先生まで!」

 ミサト「あの子達は貴方達が戻ることを信じて待っていた。除名しようとしたけどシンジ君や渚君に全力で止められたわよ。」

  加持「ふふ。お前達は幸せ者だな。羨ましいものだ。頼もしい後輩達がいるのだから。」

  日向「あ、ありがとうございます!」

 ミサト「礼を言うのならシンジ君達に。グラウンドに立つ以上は必死に練習しなさい。二人とも。これは命令よ。」

  青葉「は、はい!よし!やってやろうぜ!日向!」
 
  日向「ああ!やってみせるぞ!待ってろよ!甲子園!!」

部員総合数は減ったが頼れる仲間達が戻ってきた。
そして春を迎える。新入部員を募集したが入ってきた部員はたった一人。

括弧つけてるん?

  マリ「新入部員の真希波・マリ・イラストリアスですにゃ!野球経験は未経験だけどよろしくお願いします!」

  レイ「よろしく。」

ケンスケ「いやーこんな可愛い子がはいってラッキーすね!青葉先輩!トウジ!(式波よりかわいいな)」

 トウジ「ホンマやで。なおさら気合が入るっちゅーもんや!(なかなかあらへんであの美乳は)」

  青葉「ああ。最高だな。(特におっぱいが)」

 アスカ「全く。男ってなぜこんなバカが多いのかしら。」

 ヒカリ「鈴原ったら・・・もう。アスカは碇君狙いだもんね。ふふふ。」

 アスカ「バ、バカ!/////」

 カヲル「シンジ君、日向キャプテンどう思います?」

 シンジ『打撃はの方は未経験者だから仕方がないかな。だけど走塁はカヲル君以上かも。』

  日向「守備反応もかなり良い。練習すればウチの切り札になりそうだね。」

そして予選前日・・・・・・

 ミサト「おっし!明日が初戦だからこの辺で切り上げるわよ!」

  マリ「はぁ~キツイ練習だったにゃー」

  青葉「しかしこんな達成感を感じたのは初めてだな。日向。」

  日向「ああ。渚から教わったゼーレ学院の練習メニューに朝練。合宿と僕達頑張ってきたよな。」

 アスカ「何ソワソワしているのよ。バカシンジ。」

 シンジ『カヲル君の診察結果がどうなったのか気になるんだ。』

 アスカ「アンタバカァ!?エースピッチャーのこのアスカ様に任せたらいいのよ!」

 トウジ「また式波の病気が始まったで。」

ケンスケ「しおらしくしてたら可愛いのに勿体無い。」

 アスカ「アンタ達なにかいった!?」

  二人「なんでもございません。」

 ヒカリ「あ!渚君が帰って来たよ!」

>>15
主人公補正で付けようと思ってます。

  レイ「お帰りなさい。渚君。」

 シンジ『お帰りカヲル君!結果はどうだった?』

 カヲル「焦ったらダメだよシンジ君。相田君ちょっと捕ってくれないか。鈴原君はバッターボックスに。」

ケンスケ「ああ。」

 トウジ「わかったで!」

 カヲル「いくよ。」

 トウジ(渚のヤツ、どんな球投げるんや?)

カヲルが投げたストレートはとても伸びがありトウジは反応できなかった。

ケンスケ「ぐっ・・・!」

  レイ「すごい・・・・」

 トウジ「は、反応できんかった。練習用のバッティングマシン(140km)よりも速いやないか!」

  加持「みんな聞いてくれ。初速は152km。終速は144km。プロ野球にいるクルーンやフジカワよりも差がない。
     ちなみにうちのバッティングマシンは初速は140km。終速は126kmが平均だ。」

  日向「こ、これが全国レベルのピッチャーか。」

  青葉「捕った相田もすごいがこれ程とは・・・」

ケンスケ「オマケに球が重い。プロでも打てるかどうか・・・ただ単純に凄いストレートだったよ!」

 シンジ『やったじゃないか!カヲル君!完全復活だね!!』

 カヲル「・・・・・・君のおかげだ。シンジ君」

 シンジ『えっ!?』

 カヲル「君が僕を野球部に誘ってくれておかげでまたマウンドに立つ事が出来る。本当にありがとう。シンジ君(ダキッ)」

 シンジ『あ///////その/////』

 アスカ「ちょっと!渚!何やってるのよアンタは!」

  レイ「離れて!」

  マリ「んふっふー♪綾波先輩と式波先輩が必死で面白いですにゃ。」

  日向「ま、まぁみんな落ちついて。これで目処が立ったな。」

  青葉「ミサト先生。加地先生。じゃあ先発は式波ではなく渚になるんですか?」

 ミサト「そうしたいけど渚君の肩の状態は未知数だし・・・・アスカ!」

 アスカ「何よ!こっちは忙しいのだから!」

 ミサト「いいから話は聞きなさい。あなたが先発よ。」

 アスカ「悔しいけどそこのナルシスホモに任せればいいじゃない!」

 ミサト「1回戦はDQN高校。去年の雪辱を果たすチャンスがあっさり来たのよ。
     アスカと渚君で継投リレーしてもらうわ。クオリティ・スタートは必ずする事。現状ではこれが最善策よ。」  
 
 アスカ「甲子園に行く為だから仕方がないわね。新生アスカ様の実力を見せてあげるわ!」

 ミサト「そして渚君は7回から投げてもらうわよ。」

 カヲル「わかりました。」

 ヒカリ「アスカ頑張ってね!守りは私達がしっかりするから。」

  加持「よし、明日に備えて解散するぞ。おつかれさん!」

 シンジ『ただいまー』

  ユイ「おかえりなさい。シンジ。レイ。」

コウゾウ「明日からか、予選は。」

 シンジ『そうだよ。おじいちゃん。』

コウゾウ「頑張ってな。まったく、ゲンドウのバカタレはアメリカに何しにているんだか。」

 シンジ『父さんも仕事があるから仕方がないよ。』

  ユイ「折角ですから私達だけでも応援に行きましょう。お父さん。」

コウゾウ「そうするか。レイ。調子はどうだ?」

  レイ「悪くはないです。おじい様」

  ユイ「レイ。他人行儀なことはしなくてもいいのよ。私達は家族なんだから。」

コウゾウ「そうだ。ワシにとっても可愛い孫みたいなものだからな。」

  レイ「ありがとうございます。叔母様。」

  ユイ「二人共明日から1日1日が大事だから早く寝なさい。」

  レイ「碇君。」

 シンジ『どうしたの綾波?』

  レイ「何だか眠れなくて・・・・」

 シンジ『心配なの?明日から試合だし・・・』

  レイ「ううん。私の夢がやっと叶ったから。嬉しい。」
 
 シンジ『綾波の夢・・・?』

  レイ「碇君と同じグラウンドに立つこと。」

 シンジ『そっか。でも僕も嬉しいよ。綾波が野球好きになってくれてさ。』

  レイ「叔父様に初めて野球観戦を連れて行って貰った事覚えてる?」

 シンジ『うん。鮮明に覚えている。あの試合見てから僕も野球始めるきっかけになったんだ。』

シンジ・レイ5歳時

ゲンドウ「シンジ、レイ。今日は甲子園に行くぞ!」

 シンジ『こうしえんってなぁに?おとうさん。』

ゲンドウ「ああ、みんなとお祭りが楽しめる様な所だ。」

  レイ「・・・・・・・・」

 シンジ「いっしょにいこうよ!レイちゃん。」

  レイ「・・・・・・・うん。」

ゲンドウ「ユイ、お義父さん。二人を連れて甲子園に行ってくる。」

  ユイ「あまりはしゃぎすぎてはダメですよ!アナタ!」

コウゾウ「仮にハンシンが負けても機嫌悪くするなよゲンドウ(ギロ」

ゲンドウ「も、もちろん心得ております(オロオロ」

シンジ「すごい・・・・たくさんひとがいるよ!」

ゲンドウ「そういう場所なんだ。ここは。すごいだろ?」

  レイ「・・・・・・・」

ゲンドウ「さ、試合が始まるぞ。ハンシンが勝つように応援するんだ。シンジ、レイ。」

 シンジ『うん!』

当時のハンシンは暗黒時代。相手は戦力補強をしまくり圧倒的な力があったキョジン。
ゲンドウは熱狂的なハンシンファンであり彼が観戦しに行った時は常に負けていた。
9回裏時のスコアは4-3でキョジン1点リード。


ゲンドウ「なぜだ!?いつも私が見に来たときはいつも負けている!?」

 シンジ『まださいごまでおわってないからだいじょうぶだよ。きっとかつよ、おとうさん。』

  レイ「おじちゃん。おうえんしましょう。」

ゲンドウ「そ、そうだな。試合はまだ終わっていない。最後まで諦めたらだめだな。」

しかしこの日だけは違った。

9回2アウトからツボイ・イマオカの連続ヒットで2、3塁となっていた。
打者はミスターハンシンのシンジョウ。キョジンのピッチャーの選択はもちろん敬遠。
ところがシンジョウは敬遠球を打った結果、サヨナラヒットとなりハンシンが勝利を収めた。

ゲンドウ「か、勝った・・・・・・(ウルウル」

 シンジ『おとうさんなんでないているの?』

ゲンドウ「な、泣いてない!嬉しくて目から汗が出ただけだ。」

  レイ「・・・・・・クス」

 シンジ『あー!レイちゃんがわらった!』

  レイ「だっていまのおじちゃんおかしいんだもの。」

ゲンドウ「そ、そうか!おかしいか!ハハハ!!」

 シンジ『おとうさん。ぼく、シンジョウみたいにかっこよくなりたい!』

  レイ「わたしもやきゅうやってみたい!」

ゲンドウ「そ、そうか!よーし!ハンシンが勝ったからお父さん、何でも買ってやるぞ!」

シンジ・レイ『「やったぁ!」』

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 シンジ『あの時の父さんの喜ぶ顔が可笑しくて今でも覚えているよ。』

  レイ「あの時の叔父様すごく嬉しそうだった。」

 シンジ『そっからだね。綾波が変わったのは。』

  レイ「そうね。ナオコおばあちゃんが亡くなって親戚中たらい回しにされて私も幼かったからどうしようもなかった。
     本当に孤独だったけど手を差し伸べてくれたのは叔父様達だった。本当に感謝している。」

 シンジ『そうだね。父さん達のお陰で今がある。大会終わったらナオコおばあちゃんのお墓参りに行こう。』

  レイ「うん。・・・・・・あのね、碇君。・・・・・いや、シンちゃん」

 シンジ『!!????あ、綾波いきなりどうしたの!?』

  レイ「今日だけこう呼んでも・・・・いいかな?」

 シンジ『えっ・・・・でも・・・・・』

  レイ「ダメなの・・・・(ウルウル」

 シンジ『い、いいよ。びっくりしただけだよ。綾波、ううん、レイちゃん。』

  レイ「・・・・・ありがとう。明日からがんばろうね。シンちゃん。」

 シンジ『そして、必ず甲子園に行こう。おやすみ、レイちゃん。』

  レイ「おやすみなさい。」

続きはまた後日書きます。
ありがとうございました。

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