唯「サイレンが鳴ってる・・・」(989)

代理
立て逃げの>>1として・・・

律「ってことは唯が生きてる人に会ったのは憂ちゃんとわたしだけってことか」

唯「うん。りっちゃんはみんなと会ったんだよね?」

律「……どうだろうな」

薄暗い喫茶店のカウンターに目を遣る。

       ・・
律「少なくともここじゃなかったよ。何て言うか……幻想的な世界だった。凄い田舎で田んぼとかがあったっけ」

唯「……そっか」

律「……他のみんなどうしてるかな?」

唯「わかんない…。視界ジャックは範囲が限られてるから…」

律「ああ、知ってる…」

そう言うと律は残り僅かになったコーヒーを一気に煽り、体に流し込んだ。

律「これからの話をしようぜ。唯はどうしたい?」

唯「わたしは……憂を助けたい」

律「憂ちゃんか……、今どこにいるのかわかるのか?」

唯「わかんない…」

律「……いそうなとことかは?」

唯「……」

律「はあ…。じゃあとりあえずみんなを探すついでに憂ちゃんを探すってことでどうだ? 澪やムギや梓なら家に行けばいるかもしれないしさ」

唯「……封印を解かないと」

律「封印……?」

唯「うん。この世界を……抜け出す為に」

律「……唯、何か知ってるのか? この世界のこと」

唯「多分……わたしは知らない。けど…知ってる」

律「なぞなぞなんてしてる場合じゃないだろ?」

唯「りっちゃんだって思い当たる節があるんじゃない? その証拠にあいつらのことを屍人って呼んでた。何で知ってたの? そんなこと」

律「それは……ピューピュー」

唯「りっちゃん、多分わたしのやってることは憂やみんなを助けることになると思うんだ。ここで助けても多分結果は変わらない…」

律「……どういうことだよ」

唯「…見た方が早いかな。ついてきて」

律「お、おい!」

先に行く唯を焦って追いかける。

唯「あ、そう言えば知ってる? りっちゃん。ここの喫茶店の店長の話」

律「あぇ? え~となんか異界から帰ってきた~とか噂があるんだよな。ムギが言ってたっけ」

唯「うん。その人のハンドルネームを名前にしたんだってさ」

律「SDKねぇ……」

唯「もしかしたらその異界からって話……本当なのかもしれないね」

律「ん?」

カランカラン…

律「あ、待てよ唯~」

前スレ読んでる途中でdat落ちした
屍にたい

──

律「なんだよ……これ」

崖の下に広がる広大な赤い海。

唯「わたしも見たときはびっくりしたよ。多分……桜ヶ丘がそっくりそのままどこかへ行ったんじゃないかな…」

律「…どこかって?」

唯「それはわからないけど…」

律「わからないじゃないだろ!!! 何か知ってんだろ唯!!!」

律が唯の肩を掴み強く揺さぶる。

唯「いたいよりっちゃん…」

律「あっ……ごめん」

唯「何でこんなことになったのかわからない……けど……脱出の仕方はあるよ」

律「本当か!?」

>>38
のくすに載ってる思うよー
スレタイでググれば出ると思う

唯「四つの封印を解いて……この世界を作っているやつを倒すんだよ」

律「?? よくわかんないけどそうすれば元の世界に戻れるんだな?!」

唯「多分……だけど」

律「……わかった。その封印とやらがされてる場所はわかるのか?」

唯「うん。これまた何でわかるのかがわからないんだけどね。目を瞑るとその位置がわかる気がするんだぁ」ニコ

律「唯……」

そうだ、不安なのはわたしだけじゃない。唯だってわたしと同じだ。
更に自分の妹に刺されたって言うのにわたしの気を遣ってまでくれてる…。

律「唯…」

唯「りっちゃ…ん?」

わたしは優しく唯を抱きしめた。

律「……こうするとさ、不安が弱まらないか?」

唯「うん……りっちゃんあったかい」

律「唯もあったかい」

人の暖かさが…不安や苦しみや絶望を和らげるんだ。
唯もこんな気持ちになってくれてるといいな。

律「憂ちゃん……助けような」

唯「うん。みんなもね」

律「よし、じゃあ行くか! 封印を解きに!」

唯「うん!」

終わらせるんだ……この絶望を。

唯「りっちゃん胸ちっちゃい」

律「ほっとけっ!」

ペシンッ

終了条件1 3つの封印を解く

律「さて、どこから行こうか」

唯「学校のはもうわたしが解除したよ。後はこの近くと~澪ちゃん家の近くと~ムギちゃん家の近くかな」

律「なるほど。じゃあ近くからの方がいいかな?」

唯「かもね。順番はりっちゃんに任せるよ」

律「そうだな~……」

1 この近くから行くか
2 いや! 澪が心配だ! 澪の家の近くから行こう
3 ムギの家の近くから行こう
4 急ごう…この風が止む前に

>>52

2だろ

律「澪が心配だ……。澪の家の近くやつから行こう」

唯「わかった。ちょっと遠くなるけど……こっち」

律「おいおい、何言ってんだよ唯ちゃん」

唯「へ?」

律「ジジャーン!!!」

唯「そ、それは!?」

律「さっきの喫茶店の表に止まってた車の鍵! こんなこともあろうかとってさ」

唯「りっちゃん……車運転出来るの?!」

律「……」

唯「……」

律「できゅなぃ……」

唯「ですよね~」

律「まあ何とかなるだろ! 戻ろうぜ唯~」

唯「大丈夫かなぁ」

唯「唯と!」

律「律の~!」

唯&律「正しい車の乗り方講座~」

唯「まず車が来てないか左右を確認しよう!」

律「来てないみたい!」

唯「次にドアを開けて乗り込みましょう」

ガチャ、バタン

律「乗り込んだぞ!」

唯「えーと次に座席の調節をしましょう! りっちゃんは小さいから座席をめいいっぱい前に出した方がいいかも」

律「ちっちゃい言うな!」

唯「そしてルームミラー、サイドミラーを調節」

律「ちょちょいっと(わかんないから適当でいいや)」

唯「そしたらいよいよ……」

律「発進スタンバイってわけだな……!」

二人の額に仄かに汗が浮かぶ

唯「田井中君、じゃあエンジンかけてみて」

律「は、はぁい」

鍵穴にキーを差し込んで、回す!

ブゥンブウン……

車は軽快なエンジンを上げながら機動する。

唯「じゃあ次はシフトをDに入れて」

律「シ、シフト? D」

唯「これこれ」

運転席と助手席の間にレバーのようなものがある。

律「ああなるほど。これをDにして……」

ガチャリ

唯「じゃあサイドブレーキ外して発進してみようか」

律「サイド? あ、えっと……」

唯「君はもの覚えが悪いね~田井中君。その後ろにあるやつだよ」

律「すみましぇっん唯教官っ」

律「これを外して……」

スススス……

律「わわっ!!! 勝手に進み出した!!!?」

唯「心霊現象!?」

律「なんばんだぶなんばんだぶ」

唯「と、とにかくブレーキブレーキ!」

律「よっしゃあっ!!!」

ダンッ!

ブォォォッ──

唯「それアクセルだよりっちゃああああんっ!」

律「しまったあああああっ!!!」

唯「その隣のやつ!!! 早くぅっ!!」
律「これかぁっ!」

キキーッ

唯「ふう……」
律「止まった……」

唯「え~とさっきの現象は~……クリームだよりっちゃん!!」

律「美味しそうな現象だな……」

唯「きっと間違ってないよ!」

このままじゃ唯達が教習所で恥をかいてしまう!!!

正しい名称を教えてあげよう!

>>83

>>77-79

タカトラバッタみたいだな

タカトラバッタ……

律「はっ! 唯! それはクリームじゃない! タカトラバッタだ!」

唯「タカトラバッタ……?」

律「ああ! タカトラバッタ現象だ!」

唯「うん……うん! 何だかわたしもそんな気がしてきた!」

律「今までわたし達を導いてくれたって言うかさ、後押ししてくれた何かがそう言うんだよな。タカトラバッタって」

唯「わたしもわたしも」

律「タカトラバッタ現象……恐ろしいな」

唯「サイドブレーキを外す時はブレーキしながらだねりっちゃん!」

律「だな!」

律「唯~発進するぞ~いいか~?」

唯「何か忘れてるような……」

1 シートベルトを忘れてるよりっちゃん!
2 漫画タイムキララの発売日だよりっちゃん!
3 壊れるほど抱き締めて、りっちゃん

>>94

サイレンにキメラが参戦!!

唯「シートベルト忘れてるよりっちゃん!」

律「おっといけないいけない」

カチャリ

シートベルトは命のベルト、みんなつけよう命のために!

以上、もしも異界に巻き込まれて車を使うようになった時の為のマニュアル

アーカイブ ダッシュボードに入っていた発進マニュアル

制限速度を守りつつ走行する。
自分達以外に車は走ってないので安全に走りさえすれば事故はなさそうだ。
ただし、突然出てきた屍人はそれに限った話じゃないが。

律「唯…、生き残ろうな……私達は。何があっても」

唯「うん……」

わたしだってバカじゃない。最悪想定はしている……。
でも……それでも……やっぱり無事でいてほしい。

澪……。

ようやく澪の家についた私達は。どちらからでもなく車から降りた。

律「澪……無事でいてくれよ」

唯「澪ちゃん……」

終了条件2 梓、澪を倒す。

──【ミオチャアン……】──

──【ププ……】──

──【ハチミツ……メープル……】──

律「見えるのは三人か……」

唯「もしかしてこの中に……」

律「ここからの視界ジャックじゃよくわからないな。中に入って確かめよう」

唯「うん…」

先に唯が行き、玄関から入ろうとするも、

律「さすがに玄関からはまずい、こっちだ」

澪の家を熟知していると言った感じで迂回して裏口に回る。

律「澪のお母さんはいっつもここ開けっ放しなんだよな」

そう言いノブを回してみると案の定と云った感じで勝手口のドアが開いた。

律「……」
唯「……」

二人とも無言になり屈みながら秋山家に潜入した。
既に視界ジャックを行っており、リビングでテレビを見ているのはわかっていたからだ。

そこから素早く二階に上がり澪の部屋を目指す。

唯「(あのちっちゃい羽根の生えてたのは…………)」

律「唯、早く来い! 置いてくぞ」ボソッ

唯「う、うん」

ゆっくり音を立てないように階段を上がる。

律「…………」

唯「…………」

二人とも、目は閉じない。ここまで来れば、いや、唯なら最初からわかっていたかもしれない。
視界ジャックをした時、生きている人間は緑色で表示される。自分は青、そして赤は…………。
律は静かに澪の部屋のドアを開けた。

澪「……」

律「澪、迎えに来たぞ」

唯「…………」

澪「リ…………ツ…………?」

律「そうだ、わたしだ。怖かったろう? もう大丈夫だからな」

律が優しく澪を抱き締める。

唯「……っ……うっ……」

唯はただただ溢れている涙を拭っていた。

澪「リツ……リツ……」

澪の目からは大量の血が流れている。それが律の制服に流れ紺色のブレザーが黒色に染まる。

唯「なんで……こんな……」

澪「リツ……リツ……」

律「わたしはここにいるからな……みお……みおっ」

律は声を震わしながら澪の名前を何回も呼んだ。

唯「りっちゃん……離れなきゃ……」

律「……いやだ」

唯「もうそれは澪ちゃんじゃないんだよ……りっちゃん、」

律「ヤダッ!!! やだやーだぁーっ! これは澪だもんっ! わたしの大事な友達で……幼なじみで……」

律も澪に負けないぐらいの涙を流している。違いは赤か透明かと言うだけだろう。

唯「わたしだって大切だよ! 澪ちゃんは軽音部の……大切な友達だよ……でも」

律「唯なんて澪を知ってから3年も経ってないだろっ!! わたしはずっとずっとずぅっと澪と一緒だったんだ……」

唯「…………りっちゃん」

1 澪ちゃんに抱きついてるりっちゃんをひっぺがし、叩く
2 そうだね……澪ちゃんだもんね……と同調する
3 しばらく二人にしてあげる

>>119

抱きついているりっちゃんを力ずくで澪ちゃんから引き剥がす。

律「あっ……」

切なげな顔をしたままのりっちゃんをわたしは力いっぱい叩いた。

唯「ばかっ!」

パシンッ──

律「ッ……」

唯「生き残るって言ったじゃない……りっちゃん」

律「……」

唯「おいていかないでよ……」

律「唯……でも……ほら、澪のやつ襲って来ないぞ? もしかしたら……」

唯「それは多分まだ死んでから間もないからだよ…。半屍人なんだ…。でも……次にサイレンがなって血の海を渡ったら……もう姿も形も澪ちゃんじゃなくなる…」

唯「りっちゃんも見たでしょ?! あの化け物達を! ここで死んじゃったら……ああなるんだよ」

律「そんな……ことって……あ、ああ、ああああああああああああああ……」

頭にフラッシュバックする。サイレンの音に導かれ赤い海を渡っていた。
じゃあ……わたしは何で今生きてるんだ?
唯も……どうして?
澪が死んで屍人になったと言うならわたしも唯もそうなっていけなきゃならない。

頭が爆発しそうだ……。

唯「りっちゃん……」

ただ、言えることは……

律「ああ……」

・・
ここではもう澪は戻って来ないってことだ……。

唯「攻撃して来ないのは本当にりっちゃんを思ってたからだと思うよ…。半屍人の行動はね…生前の生活がベースになってるから…」

律「そっか…。唯、澪を楽にしてやれる方法はないのか?」

唯「……屍人は死なないから…。何かを使えば浄化出来たんだけど…わからない」

律「そっか…。じゃあ今はそっとしておこう」

唯「うん…」

律「封印を解いて……必ず助け出してやるからな……澪。それまで待っててくれ…」

そうして二人が踵を返し、部屋を出ていこうとした時だった。

澪「リツ……リツウ……コッチニキテヨ……リツウウウウウウ」

エリザベスをネックから掴み上げ、振りかぶる。

唯「危ない!!!」

壁に当たりそうになったベースのエリザベスにわざと当たりに行く唯。

唯「つ……ぅ……」

いくら片手で持っていたとは言っても細く小さい唯の体には余りにもオーバーダメージだった。

律「唯!!! バカなにやってんだよ!!! 避けれたろ!!!」

唯「だって…あんな勢いで壁に当たっちゃったら……エリザベス……壊れちゃうから」

律「唯……バカ……バカっ…!」

唯もわかっていた。自分が今こうしてると言うことは、もしかしたら澪もまた同じように戻れるのではないか? と。
その時にお気に入りのベース、エリザベスがバラバラだったら…澪は悲しむだろうと。だから、飛び込んだ……自分を犠牲にしてでも守ったのだ。澪の気持ちを。

澪「リツゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥコッチニキテヨーーーーーー」

そんな気も知らず、今の澪はまたエリザベスを振りかぶり、、、

律「澪……ごめん」


わたしは引き金を……

1 引いた
2 引かなかった

>>135

1

パァン───

澪「リ……ツ……」

一撃で心臓を貫いた銃弾は一時的にだが澪を安らかな眠りへと誘った。

律「…………」

目を伏せたまま口許を強張らせ静かに泣いている律。仕方がないとは言え友人を撃ってしまった悲しみは、これからずっとついて回るだろう……。

唯「りっちゃん……」

優しく律の肩を抱く唯。

律「……今のうちにエリザベス……隠しておこう」

唯「うん……」

唯はエリザベスを拾うと、ケースに入れクローゼットの中に収納した。

律「行こう……唯」

唯「うん……」

そのまま二人は澪の部屋を後にした。

階段を降り、勝手口から律が出ようとした時だった。

唯「……りっちゃん、ちょっと先行ってて」

律「……ん、これ」

律が唯にもう一つの武器、金属バットを差し出す。

律「カッターナイフじゃ威力が足りないだろ。それとも左はわたしがやろうか?」

なんだ……知ってたのか。

唯「ううん、大丈夫。一人で出来るよ」

律「……そっか。じゃあ車で待ってる」

去り際に手をひらひらと二、三回振ると律は車の方へと歩いて行った。

バットを握りしめる。

唯「せめて少しぐらいは……いい夢を見てね。あずにゃん」

背後から忍び寄り……唯は二人の頭を砕いた。

ガチャ……バタンッ

唯が車の中に入ると、律は無言のまま車を出した。

律「……無事で良かったよ」

唯「うん……」

律「……辛かったな」

唯「うん……」

靴を脱ぎ、助手席で体操座りをしている唯。膝に目元を押し当て、必死に堪えている。

律「泣いていいんだぞ……唯」

唯「……う゛ん゛」

それがきっかけになったのか、唯は大声で泣き始めた。
律は左手で唯の頭を持つと、黙って自分の膝まで持ってくる。

律「……」

唯「うぇ…ぐすっ…」

その泣き顔を見ることもせず、ただただ左手で唯を優しく撫でた。
車は唯が言った秋山宅近くの公園に向かって行く。

終了条件2 達成



を書き忘れた

律「唯、ついたぞ」

唯「うん、ここで間違いないよりっちゃん」

律「って言ってもただの公園だろ? ここにそんな大それた封印? なんてもんがあるのか?」

唯「まあまあ、見てなさい」

落ち着きを取り戻したのかいつも通りにあどけて見せる唯。
良かった……。

車を降りて公園の中に入る。昔よく遊んだっけな……澪と。

唯「これだよりっちゃん!」

ビシッと指をさしたのはどこの公園でも設置されている様な水飲み場だった。

律「おいおい……いくらなんでもこれは」

唯「まあまあ。物は試しだよりっちゃん。これを全開まで捻ってみて」

律「はあ…わかったよ」

それは捻ると上に噴き出す型の奴、わたし自身確かにこれを全力まで捻った覚えはないけど……。

律「こうか~」

唯「もっとだよりっちゃん!」

更に捻り込む。

律「これでどうだああっ」

唯「もっと!! もっとだよ!! 天まで届かせる勢いで!」

律「バカ言うなよ! そんなこと出来るわけ…」

キュ、と、とうとうそれに限界は訪れた。
次の瞬間光が立ち上ぼり、空を覆っている雲を退けた。

律「……」ポカーン

唯「だから言ったでしょ!? 本当だって」

律「うん……まあ……わたしはびしょ濡れだけどな……!」

唯「(残り…二つ)」キリッ

律「どや顔すなっ!」

律「は~もう、酷い目にあった。次の封印は唯が解くんだぞ!」

風邪をひかないようにそこら辺りの民家に干してあるタオルを拝借して体を拭く。

唯「わかってるよぉ~りっちゃん」ニヤニヤ

律「こっちみるなぁ!」

唯「ふふ、次はどこの封印を解除しに行く?」

律「う~ん残り二つか。ムギの家はここから遠いしな」

唯「……でももしかしたら」

律「ああ、生き残ってるかもしれない。澪はギリギリ間に合わなかったけど…ムギは助けられるかも…な」

唯「うん!」

1 喫茶店SDKの近くの封印を解く
2 ムギの家の近くの封印を解く

>>156

律「近い方から行こう。車ならそう時間も変わらないだろうしな」

唯「うん、わかった。近代世界万歳だぬ!」カミッ

律「だぬ!」

唯「りっちゃん酷い~」

律「水浴びさせてくれたお礼だ!」

唯「もぅ」

そうやってほっぺたを膨らます唯が可愛くて、ついついからかってしまう。

せめて唯だけは……生き残って欲しい。

唯だけは……。

喫茶店SDK付近の川原──

唯「え~とね……」

律「また水難だけはご勘弁を……」

唯「多分変な石ころがあると思うんだ~。りっちゃんも探してみて~」

律「はあ…結局こうなるのか」

先に川の中に入ってじゃぶじゃぶしてる唯を見ながらわたしも靴を脱ぎ捨て靴下を脱ぎ、川の中に入る。

律「……」

太陽が届いてないせいか気温も秋後半ぐらいになっている為水も若干冷たい……。
って言うか……。

律「唯、これ大丈夫なのか? 赤いけど…」

唯「大丈夫だよ、多分」

律「多分って……」

ほんとに大丈夫かよ…。とにかく一刻も早くその石ころを探した方がいい…気がする。

律「唯~あったか~」

唯「ん~ない~」

律「そもそもどんな石ころなんだ?」

唯「炎の形をしたやつ……は違うか。なんかねー掴んでみてこれだっ! ってなるやつー」

律「なんじゃそりゃ」

唯「多分りっちゃんにもわかると思うよー」

律「わかるわけないだろ……」

唯「石ころさえもいとおしい……」

律「? なんか言ったか~?」

唯「う~うん、なんにも~」

律「こんなんで見つかるのかよ……」

ん……この感触……まさか……これはっ!?

1 封印の石ころだ! 間違いない!
2 多分封印の石ころ……かな?
3 封印の石ころのわけないよなぁ……
4 漫画タイムキララだ!
5 暇だから唯にちょっかいだそう

>>170

4

律「まんがタイムキララだ! しかも最新号!」

律「気になってたんだよな~キャラット」

赤い色が染み付いていて読めない……。

律「もうっ!」ポイッ

早く探さないと……。

律「早く探さなイト……」

ムンズッ!

こ、この感触は!

1 間違いない! 封印の石ころだ!
2 封印の石ころだったらいいなぁ……
3 封印の石ころなんて存在しないだろ……
4 喉が乾いたな……ちょっとだけなら……
5 暇だから唯にちょっかいだそう

>>174

1

律「このつるつるツベツベ感……そして手に馴染むフィット感……! まるでこれを持って生まれて来たんじゃないかと見間違ごうような……!」

律「これだああああああっ!!!」

それを天高く掴み上げた瞬間、光の矢が空へと放たれ、天空の霧を晴らしたもう。

唯「見つけたんだりっちゃん!」

律「おぅよ! 残りは後一つだな!」

唯「うん!(あと…一つ)」

ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ──────────

律「あの時聞いたサイレンの音……」

唯「12時になったんだ……(澪ちゃん…)」

律「唯、急ごう」

唯「うん」

桜ヶ丘 琴吹邸
第二日
PM12:26:32

平沢唯
田井中律

終了条件1 最後の封印を解く
終了条件2 怪力屍人を倒す
───────────

律「ついた…ムギの家。多分ここであってると思う」

唯「そう言えばムギちゃんの家って来たことなかったよね」

律「だな。住所は知ってたけどやっぱり突然は押し掛けにくいっていうか…。一回家に電話はしたことあるんだけどな」

唯「へぇ~そうなんだ」

律「そしたら執事みたいな人が出てさ。ビックリしたよほんと」

唯「なんとなくそんな気はしてたけど…やっぱりお嬢様だったんだね、ムギちゃん」

律「別荘何個も持ってる時点でそうだとは思ってたけどな」

唯「でも……それを鼻にかけてたことなんて一度もなかったよね」

律「ああ。好奇心だけは人一倍あったけどな」

唯「そこがムギちゃんの可愛いところだよぉ」

律「だな」

唯「……封印はこの中だよ、りっちゃん。近くって言ってたけどこんなにもムギちゃん広いって思わなかったから」

律「まさか敷地内とは思わなかったか」

唯「そういうこと」

律「唯、先に言っとくよ。何があっても封印を解け、何があっても……だ」

唯「りっちゃん…それって…」

律「わたしはみんながいる世界がいい。一人も欠けてない…元の世界がいい」

律「だからその世界に、お前が導いてくれ。唯」

唯「…うん」

ムギは広くないです広いのはムギちゃん家ですごめんなさい

NTやってない人は怪力屍人知らないか

誰か画像うpしてくれると終了条件達成

律「行こう。終わらせるんだ、この世界を」

唯「うん!」

車にあった役に立ちそうなものを一式持ってゆき、広大な敷地に足を踏み入れた。

律「……」

律が片目を閉じる。

律「多いな…執事とか使用人が屍人化したのか?」

律「唯、封印されてる場所は?」

唯「真ん中の中庭辺りかな?」

律「ならど真ん中を突っ切った方が早そうだ」

拳銃の弾の残りは後5発、それが切れたら後はバットで押すしかない。
唯は何故か車の中に入っていた火かき棒を新たな武器として持っている。

「ッラハギッ」「ラハギッ」「ギッ」

律「番犬の登場ってわけか!」

無駄撃ちは出来ない…。銃をスカートとおへその間にし舞い込むと両手で金属バットを握る。

律「唯!」

唯「うんっ!」

左右から攻めてくる犬屍人に対抗するため唯と背中合わせになりながら迎え撃つ。

「ギイイイッ」

律「なろっ!」

飛びかかって来た一匹目を平行にスイングして弾き飛ばす。

「ッギ!!!」

続けざまに襲って来る犬屍人。
こっちに二匹来てくれたのは都合がいいが後ろに唯がいるから避けるわけにもいかないっ!

律「くっ」

バットの端と端を持って壁を作り、

律「てやっ!」

なんとか押し返す。

唯「このっ! このっ!」

片目を閉じ、唯の視界をジャック。
火かき棒を振り回して何とか近づけさせてないようだ。
ちょっと可愛いな、なんて思ってたのは内緒。

「ッラハギッ!!」

律「来たか…!」

押し返した犬屍人が勢いをつけ、もう一度飛び込んで来る。
もう片方の目でも同じような光景が繰り広げられていた。

こうなったら…!

1 このまま迎撃だ!
2 唯を信じてしゃがみ、犬屍人同士の相討ちを狙う

>>196

怪力屍人は簡単に言うとマツコ

2

タイミングが悪かった
すまん

さすがの猛者のVIPPERでもみな寝てしまったか。

こうなると進まなそうだからどうするか…とりあえずここは>>196採用で2で

だって進まないから……
>>199
時間帯が時間帯だし仕方ないさ

ここは唯を信じて……!

律「そりゃっ!」

一気にしゃがむ……もし唯がここでしゃがまなかったら…。

唯「わわっ」

おおっ! さすが唯! わたしの意思を読み取ってくれたか!

「ギャンッ」「キャウンッ」

私達の上空で凄い勢いでぶつかり合う犬屍人達。
それぞれ明後日の方に弾き飛ばされたのを見て、一気に仕留めにかかる。

律「唯! そっち任せた!」
唯「う、うん! わかったよりっちゃん!」

弱っている犬屍人にわたしの必殺技が襲いかかる!
喰らえっ!

技名>>203

はかいこうせん

律「はかいこうせん!!!」

「フクラハギッ」

律「決まった……」

打撃なのにこうせん? って質問は受け付けな、い、

唯「なんかちょっと触っただけで倒しちゃったよ~。あれ? りっちゃんなにやってるの?」

律「……反動で動けない」

唯「ふえ?」

律「恐ろしい技だ……」

犬屍人を撃破した私達はいよいよムギの家の中に潜入を開始する。

律「おじゃまします!」
唯「おじゃましませんよ~」

律「それ小さい時に澪ん家でやったやった」
唯「わたしも和ちゃん家でおじゃましま~すって言うと邪魔になるなら帰ってって言うからおじゃましませんよ~って言ってよぉ」

律「和は厳しいな~。あっ! そう言えば和から電話があったんだよ!」

唯「えっ?! いつ?!」

律「朝方だったかな。何でかわからないけど交番の電話から」

唯「う~ん……携帯も圏外でかからないはずなのにね」

律「謎だな…」

途端、体が震える。

律「唯! 伏せろ!!!」

唯「えっ?」

反応しきれていない唯の頭を掴んで無理矢理下げさせる。

チュインッ──

間一髪と言った具合にギリギリかわし、わたしと唯は左右に別れ、壁に隠れた。

律「唯、わたしが囮になるからお前は中庭の封印を解きに行け!」

唯「そんなの無茶だよ! 相手は銃を持ってるんだよ!? りっちゃんが死んじゃうよ…!」

律「唯…車で言ったろう!? 何があっても封印を解けって!」

唯「でも…やっぱりやだよ!! りっちゃんを置いてなんていけないっ!!」

駄々を捏ねるように首を振り拒否する唯。

1 それでも行くんだ、唯
2 全く…お前が死んでも知らないからな!

>>212

律「全く……お前が死んでも知らないからな!」ニヤッ

唯「りっちゃん…」

律「わたしが銃を撃って間を作る。その間に唯は中に入って隠れるんだ。そして視界ジャックで様子を見て後ろを取れそうならそいつで一発頼む。くれぐれも無茶はするなよ!」

唯「了解でありますりっちゃん隊員!」

律「幸運を祈る、唯隊員!」

敬礼を交わし、りっちゃんの拳銃の音が合図になった。

パァン──

よーい…どん、まるでかけっこが始まる時の前みたいに緊張していて…ちょっと転びそうになったりした、けど…!
何とか中に入ることに成功した。とりあえずすぐ側にあった部屋へ逃げ込む。

唯「わぁ…本がいっぱい」

律「唯は上手くやったか…」

弾は後一発…陽動に使うにしては勿体無い。
私は再びそれをスカートにし舞い込むと、機会を伺う。

バァン───
バァン──

律「くっ…」

鈍々しい音を上げながら玄関、いや、門の方が表現は正しいかもしれない。を削り取っていく。
撃たれるごとに自分の居場所が削り取られているみたいで悪寒が走った。

律「だけど…ここがチャンスでもある」

あの猟銃は古いのか弾が二発しか込められないようだ。その証拠にどんな時でも二発撃つとその後若干間があった。

律「その間にわたしも飛び込めれば…!」

次だ…次に来たら飛び込む。出る振りをして陽動をかける、すると、
バァン──

律「(一つ…)」
すかさず陽動、
今度はギリギリまで行く。

バァン──

律「(二つ!!!)」

一気に飛び出し手短な部屋へと、

バァン──

律「なっ……」

ズウッ───

律「あ゛あ゛あ゛があああっ」

足を撃たれた……。
痛い……痛いよぉ……クソッ……何で三発目が…。
部屋に転がり込みながら片目を閉じ猟銃を持っている屍人の視界ジャック。

──【フエッヘッヘッ……】──

屍人は弾を一発だけ入れ、また狙いをつけている。
そうか……普段は一発づつにしておいて……わたしが出てこようとした時に素早く二発弾を入れたのか……なんてリロードの早さだよ…。

それにこの知能……並みの屍人レベルじゃない。何だよ……こいつ!!!

律「クソ……立てよ…立てよわたし!!」

足から大量の血を流しながら、それでもバットを支え棒代わりにして立ち上がる。
幸い弾は貫通しているらしく、風通しはいい…かな。

──【死ね…殺してやる…幸せそうな面をしたやつなんてみんな死ね…】──

エントランスを降りてこっちに来ている…わたしを仕留めるつもりだろう。

律「な…ろうっ!」

バットを下手に持ち構える、唯だけはやらせない…!
相討ちになってでも倒す…!

ギリギリの所で視界ジャックか切れる、なるほど…体力がなくなると出来なく…なるのかな?

ただ扉に向かって走り、敵が見えたところでバットを大きく振りかぶる。

律「持っていけ!!!」

わたしの命と引き換えだ!!!

カチャリ……

コンマ数秒、多分テレビでよく言われてる百分の何秒ってやつ足りない。
このバットが当たる前に…やつは引き金を引くだろう。
そうわかっていてもわたしはもう逃げない。この一発にはわたしだけじゃない、澪や梓…みんなの気持ちが込もってんだよ!!!

律「届けええええええええええええええええ!!!!」

バァン──

律「……」

「…………オゥ…」


唯「間に合っ…た?」
律「…………」

糸の切れた人形みたいに倒れ込む律。

唯「りっちゃん!!!!」

頬と足から血を流し、眠ったように倒れている。

唯「…り゛っち゛ゃん……」

律の頬にポタリと落ちる……

律「……」

鼻水。

律「やけにねっとりしてると思ったら鼻水かよっ! 視界ジャック損だよ!」

唯「りっちゃん!!! 生きてて良かったよぉ……」

律「ギリギリな。唯がなんか投げつけたおかげで射線がズレたみたい。てか何投げたんだよ?」

唯「火掻き棒!」

律「あの車に入ってたやつか……救われたな、火掻き棒に」

唯「だね!」

律「」ビクッ


律「唯、わたしは動けないから一人で封印を解きに行ってくれないか?」

唯「でも……りっちゃんの手当てしなきゃ!」

律「それぐらい自分でできらぁい。心配するなよ。人間頑丈に出来てるからこれぐらいじゃ死なないよ」

唯「……ほんとに?」

律「ああ。りっちゃん嘘つかない」

唯「…………うん、わかった。じゃあ行ってくるね! 封印解いたらすぐ戻ってくるから!」

走り去る唯の後ろ姿を見て、安心した。これでもう大丈夫だな。

律「さて……と。いるんだろう、ムギ。出てこいよ」

怪力紬屍人「オギャアァァァァァ……」

律「変わり果てちまったな……ムギ」

よっこらしょっと。
バットを杖がわりにして立ち上がる。このバットには本当世話になったな…。

律「今……楽にしてやるから」

ごめんな……唯。わたしは結局生きられる運命じゃなかったみたいだ。
でもここまでお前を守れて良かったよ。
あの時光る世界でしたみんなとの約束……守れたかな?

予告ホームランの構えでいい放つ。

律「りっちゃん甲子園、開幕だぜ」

唯、後、任せた。

──

唯「早く……早く封印を解いてりっちゃんの手当てを…」

ドアと言うドアを、扉と言う扉を開け、白色の光を追う。まるで江戸時代の殿様みたいな絵面だなんて思いながら、ようやく中庭へ辿り着いた。

唯「この噴水を壊せば……!」

目に入った大きめの石の目の前でしゃがみ込み、

唯「ふんすぅぅぅぅぅぅぅぅいっぱああああああああああつぅぅぅぅぅぅぅぅ」

ありったけの力で持ち上げる。
よたよた歩きながら水を溜めてる要因となってる噴水の段差に上り、石を、

憂「やめて、お姉ちゃん……」

唯「憂……?」

──

律「どうしたよ!? そんなもんかぁ!? 今のりっちゃんは絶好調だぜ!?」

怪力紬屍人「アアアアアアアア」

なんとかキッチンまで誘導出来たのはいいけど……そろそろ立ってるのも限界くさいな。

ここに入って回してから数分……そろそろいいか。

律「どうしたよ! そんなもんか!?」

ひたすら煽る、もっと近づけないと……!

怪力紬屍人「ウキャアアアアアア」

中華鍋を投げつけてくるムギ。それを弾かずかわす……。

律「あっ……」

余程足に来てたのか避けた拍子に尻餅をついてしまった。
その間に距離を詰められ、

紬「シャランラァァァァァァァァァァ」

首を締め上げられたまま持ち上げられる。

なんて力だよ……、こりゃ後数秒持たずにへし折られるな。
他人事みたいに洞察した後、スカートとヘソの間にある拳銃を取り出す。

これで仕上げだ……。
・・
また、救えなかったな……ちくしょう。

でもまあ……いっか。
次こそは……必ず。

全員助け出すんだ……。

その時力を貸してくれよ……わたし。

意識が消える前に、引き金を、引いた。


ズオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンンンンン

───────────

唯「憂……なんで」

憂「お姉ちゃん……。どうして諦めてくれないの?」

唯「諦められるわけないよ!!! みんながこんなことになる世界なんて……」

憂「それが現実なんだよ」

唯「違うっ! わたしの知ってる世界は……もっと希望に溢れてた!!!」

憂「絶望は希望、一緒なんだよ、お姉ちゃん」

唯「ちがうちがうっ! わたしは……わたしは……みんながいない世界なんて絶対に認めない!」

憂「……じゃあ私が消えてもいいの? お姉ちゃんは」

唯「えっ……」

憂「お姉ちゃん、私は……」



堕辰子なの──

唯「堕辰子…?」

憂「そう。この世界を作って、みんなを苦しめてる元凶なんだよ?」

唯「そんな……嘘でしょ…?」

憂「……嘘じゃないよ。その証拠に」

憂が何かを差し出して来る。
青い炎……。

唯「宇理炎……?」

憂「それで私を焼けばこの世界は終わる。安心して、お姉ちゃんは死なないから」

唯「……?」

憂「終わらせたいんでしょ? なら封印を解くなんてまどろっこしいことしないで私を焼けばいい」

唯「憂……」

私は……

1 宇理炎で憂を……
2 宇理炎で憂を……

>>253

ミス

>>256

唯「……焼かないよ」

憂「なんで……? お姉ちゃんを刺したり…みんなにいっぱい酷いことしてるのに!!」

唯「だったら怒る。めっ、そんなことしちゃダメでしょ!」

憂「なんで……なんでそんな優しいの……? お姉ちゃん」



唯「お姉ちゃんだからだよ。憂」

憂「…………」


唯「それに……憂を宇理炎で焼いても終わらないしね」

憂「!? なんで……そのことを」

唯「前はそれで失敗したから、もうしない。憂を助け出すから……必ず」

憂「お姉ちゃん……って呼んでもいいの?」

唯「いいに決まってるでしょ? 姉妹なんだから」

憂「お姉ちゃん……」

憂「うっ……あ……ああっ……」

唯「!?」

突然頭を抱えて苦しみ始める憂。

憂「お姉ちゃん……来ちゃ……ダメ……ああ……ああああああああああああああ」

ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ──────

間近で聴こえるサイレンの音、いや、違う……あれよりもっと獰猛的な……。
唸り声のような…………。

憂「お……姉ち……ゃん……」

憂の伸ばした手を、

唯「憂いいいいいっ」

わたしは、掴めなかった。

唯「憂……」

跡形もなくどこかへ消え去ってしまった憂……。

唯「どれだけ時間がかかっても……」

唯「どれだけ絶望したって……!」

唯「絶対に助けてみせるから……!!!」

だから待ってて、憂。

そう決意するのと、爆発の余波が来るのは、同時の出来事だった。

わたしはりっちゃんとの約束通り石を投げ入れ封印を解く。

光の塊が天へ穿たれ、最後の封印が解かれた。

唯「ここから始まる……」

でも、それはもうちょっと先になりそうだ。



終了条件達成

??? ???
???
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平沢唯

───────────
「ウアアアアアアアアア」

「グギャアアアアアア」

「ギイイイイイイ」

唯「何匹でもおいで……」

右手には火掻き棒、左手には宇理炎。

唯「はあっ!!!」

宇理炎を掲げ、浄化する。

「ギイイイッ」 「ウオオオオオ」 「ヒイエエエエエエ」

唯「次こそは……絶対に」

今はただそのピースが揃うのを待とう。

この、煉獄で。

ジェノサイドEND

いよいよ次から真エンドに向かいます

今まで寝かせに寝かした伏線も全回収、そしていよいよ和ちゃんの登場!と見所目白押し

というわけで仕事してきます……保守任せた

帰ったらちょっとだけ寝て再開するわ
ほんとこのままじゃ俺が屍人ENDだわ
期待してくれてる人待たせてすまん
保守ありがとう

なんかもう眠たいのか眠たくないのかよくわからなくなってきたから再開

ここからは落とせない伏線回収がいくつもあるので慎重に行きます
保守ほんとにありがとう

私がその事を知り、愕然としたのはちょっと前のこと。
塾が終わり、桜ヶ丘行き、帰りのバスに乗り込みうとうとしていた私は突然の急ブレーキという派手な起こし方により強制的に意識を覚醒させられた。
桜ヶ丘への通行が全面封鎖───

不可解、としか言いようがない。

桜ヶ丘一帯にだけ強烈な地震が襲いかかるという現象。隣町の私が揺れさえ感じなかったのだからこれはもう珍事なんて言葉じゃ済まされないだろう。

更に不可解なのは桜ヶ丘の住人は一人を除き全て……消息不明と言うことだ。
当然、桜ヶ丘に住んでいた私の幼なじみ……平沢唯もその例外ではない。

隣町 避難所
PM18:14:32

真鍋和

────────────
和「……唯」

国が一時的に用意した避難所で昨日は一日を過ごした。すぐにでも唯達を探しに行きたかったけれど街は封鎖されている為入れない。

和「……」

テレビに目を向けると、恐らくどのチャンネルでもやっているだろう桜ヶ丘についてのニュース。桜ヶ丘怪奇現象なんて面白半分のタイトルをつけられた特集番組が視聴率を集めてると思うと無性に腹がたった。

少女「和お姉ちゃん……」

和「ん? どうかしたの?」

少女「私達……お家に帰れるのかな?」

和「大丈夫よ。きっとすぐ帰れるから。心配しないで」

そう言って頭を優しく撫でると不安がっていた顔がゆっくりと笑顔に変わって行く。

少女「うんっ!」

そのまま私の膝にちょこんと座ると安心しきった猫の様に一緒にテレビを見始める。
私はすぐさまテレビの番組を楽しそうな童話の話に変えるとその女の子は嬉しそうにテレビを見始めた。

和「……」

私にもこれくらいの妹がいた。弟も……、勿論両親も。
今じゃ消息不明なんて言う勝手のいい言葉に握り潰され、生きてるのか死んでいるのかさえわからない。
そして、この子の両親も……。

そもそも地震が起きて消息不明とはどういうことなのだろう。
死体さえ発見されないと言うのはどう考えたっておかしい。世論では集団失踪やら桜ヶ丘地盤沈下等々勝手に盛り上がっているがこれはどう考えたって現実から逸脱している。
何かが起きているのだ、あの街で。

和「……」

ただ、どうすればいいのか……。街に行ったところで私みたいな学生は門前払いだろう。
もし上手く入り込めたとしても、国が何百人体制で探しているのに見つからない人達を私が見つけられるとは思わない。

和「八方塞がりね……」

少女「はっぽ~ふさがり? ってなぁに和お姉ちゃん」

和「どこに行っても出口が見つからないな~って意味よ」

少女「怖いね……」

和「そうね…」

和「でもほら、あの仔猫はちゃんとお母さんのところへ帰れたでしょ?」

テレビを指さすと丁度母猫と仔猫が仲良く抱き合っているシーンで、少女も安心したのか「良かったね!」と笑顔を取り戻した。

和「そう……出口のない迷路なんてない」

ここでこのまま何もせず、ただ時が過ぎるのを待つなんて出来ない。
どう動いていいかはわからない……けど、必ず唯達や家族を見つけ出してみせる。

携帯のアップデート長すぎワロタ

なんか手が進まんが頑張る

隣町 図書館
第二日
AM9:00:00

真鍋和

───────────
次の日から私は唯達を助ける為に動き出した。世論のように現実的に捉えても埒が明かないと思い別の観点から物事を見ることにしてみる。
過去に同じ象例がなかったか調べ、その事件との関連性がないかを調べてみる。

少しでも関わりがありそうなものはファイリングし、コピー、ないしは書き写す。

それを何時間も行った結果たどり着いたのが……。

和「羽生蛇村土石流災害……?」

和「今から27年前…か」

村全体が土石流災害に合い…死体も出てこなかったと言う点では今の桜ヶ丘で起きている事と合致する…。

和「当時はこれを自然災害として処理…ね」

多分このまま行けば桜ヶ丘の件もこうやって風化していくのだろう。

和「実際に行って確かめた方が早いかしら」

いや、その前に桜ヶ丘にも足を運びたいわね。何か見落としてることがあるかもしれない……。

和「……」

1 桜ヶ丘へ行く
2 羽生蛇村へ行く

>>343

2

和「羽生蛇村へ行きましょう。何かわかるかもしれない」

善は急げと云う言葉に従い荷物をまとめると、私はすぐさま羽生蛇へと向かった。

──羽生蛇村跡地

和「地図だとこの辺りだけど……」

思ったより近く夕方になる前につけた。

和「立ち入り禁止……か」

村全体を襲った土石流災害なんて……ちょっと出来すぎてるわよね。
中に入ろうかとも思ったけれど、入口は土に埋もれて入って行けそうもなく……仕方なく引き返すことにした。

和「無駄足だったかしら……」

とりあえず現場を見れただけでよしとしておこう。

──

それからも色々調べてみたけれど……結局有力な情報は得られなかった。

それから時間はあっという間に過ぎて行き……桜ヶ丘の立ち入り禁止が解かれたのは、事件発生から1ヶ月後のことだった。
とは言ってもまだ住めると言うレベルにはほど遠く、ただの一時的な帰宅が許されただけだ。


和「地震があったにしてはあんまり変わってないな……」

1ヶ月振りに見た自分の家。勿論……誰もいなかった。

唯の家にも行ってみた。本当は盗難防止の為に自分以外の家には入ってはいけないのだけれど……見つかっても幼なじみだと言えば疑われはしないだろう。
やっぱり二人はいなかった。写真やアルバムなどを見つけ出してはどうしてこんなことになったのかと悲痛に嘆くしかなかった。

階段を上がり、右の部屋に入る。

和「唯の部屋……懐かしいわね」

部屋の片隅に置かれてあるギターの埃をはらうと大事にギターケースの中に収納する。

和「全く……世話が焼けるわね……ほんと」

あんなに……大切にしていたギターを置いて……どこに行ったのよ……唯。

和「このまま置いといたら唯が帰って来る前にボロボロになっちゃうわね……」

ギターケースを肩に背負う。

和「これは私がちゃんと預かっておくから。ちゃんと取りに来るのよ、唯」

そう言い残し私は平沢家を出た。

──

その後も澪の家や律の家何かに言ってみたけれど……やっぱり誰にも会うことは出来なかった。ムギの家は交通機関がストップしてる中では時間的に行けそうにない為断念することにした。

和「そろそろ帰ろうかしら……時間もないし」

生徒会の人達と良く行った大手スーパーを横切り、交番を通った時だった。

ジリリリ……ジリリリ……

和「えっ……」

電話が……鳴ってる

まだ復旧してない筈の電話が何故か鳴っている。まるで私が通るのを見越していたかのように。

和「……」

交番に中に入るとその音の主、今の時代で型遅れな黒電話の受話器を……ゆっくりと耳元へ持って行く。

もしもし、なんて流暢な返しも忘れ……ただあっちが喋るのを待った。

「悪いな、射殺される前に撲殺したよ」

いきなりそんな物騒な言葉を吐き捨てる相手、しかし私はその声の主を知っていた。

和「もしもし!? その声もしかして律!?」

律「えっ……もしかしてその声……」

あっちも同様に驚いたのかさっきと声色が変わる。

「ちっ……追ってきたか!」

パァンッ──

何?! あの音……銃声?

「ッ! 銃持ってるやつもいんのかよ! やっぱりあの魚潰しとくんだったな…」

和「もしもし!? どうなってるの!? 無事なの!?」

銃と云う単語に一気に不安感が高まる。

「悪い、話してる場合じゃないみたいだ」

和「律!!!」

「じゃあな、和」

そう言い残し、電話は切れてしまった。

和「律……」

かけ直すことも出来ず、またかかって来る可能性もあの様子だと薄いだろう。

和「でも……」

これで確信出来た。

律達は消えてなんかいない。生きている……どこかで。

それから避難所に帰宅し、物事を整理する。

和「律達が生きてるとして……どこにいるのかしら」

ヒントは律が撲殺なんて仄めかす程の治安……銃がどうこうと言うのと掛け合わせると益々危険な場所に身を置いているのがわかる。

和「あ~もうっ! なんでどこにいるのかぐらい言ってくれないのよ! 全く律はいつもいつも……」

三年間全ての書類を忘れに忘れただけのことはある。

和「変わってないわね…ほんと」

律が生きていると言うことは唯や憂、私の両親に弟や妹、他のみんなも生きている可能性は高いだろう。
希望は見えてきた。後はみんながどこへ行ったのか…と言うことだけだ。

次の日、私はまた桜ヶ丘に一時帰宅をした。数少ない生存者だからか二度目の帰宅に対してあれこれ言われることもなかった。
今日は昨日行けなかったムギの家に行ってみる。

和「大きいわね……」

唯から合宿した別荘のことやチェーン店を展開しているなどムギの話は聞いていたけれど……まさかこんなにもお嬢様だとはさすがに思わなかった。

和「門から玄関までがこんなに長い家初めて見るわね……」

ようやくたどり着いた入口の扉を開け、中に入る。

解放感あふれるエントランスに圧倒されながらも一部屋一部屋回ってみる。

和「あんまりいい趣味じゃないわね……他人の家にづかづか上がり込んで物色なんて」

いくら手がかりを掴むためとはいえさすがに気が退ける。
最後にここを見たら帰ろうと、扉を開けてみた時だった。

和「本……それも凄い数ね」

ムギのお父様かお母様か、それともムギ自身が勉強家だったのか。その本の数は並みの図書館なら凌ぐほどだった。

和「……」

その中の、たった一冊に目が行く。
それを手に取ると、タイトルを読み上げてみる。

和「羽生蛇村異聞……」

内容は、異界に取り込まれた人達が色々な思惑を抱いて繰り広げられる群像劇のようなものだった。
多分羽生蛇村の事件をネタに書いたフィクションだろうけど……何故か無視出来なかった。

和「異界……まさか……そんなわけ……」

もしも、律達もこれと同じような状況にあるとしたら?

和「……非科学的過ぎるわ」

それでも、律からの電話はもうこの可能性しかないと告げてくれた。

和「…………」

パタン。

和「ムギ、ちょっとこれ借りて行くわね」

やっと、やっと繋がった。それは紙よりも薄い可能性だけれど…………もう、これしか考えられない。

唯達は何らかの影響で異界に取り込まれたのだ……。

──避難所

和「これでよし……」

準備は整った。後はもう信じるしかない。
自分がたどり着いたこの結論に。

少女「和お姉ちゃん……またどこか行くの?」

和「……ごめんね。お姉ちゃん大切なお友達を助けに行かなきゃいけないの。だからまた今度遊ぼうね」

優しく撫でる、けれど不安な色は消えていない。多分この子も何となくわかっているのかもしれない。私が今からどれだけ危険なことをするのかを。

和「大丈夫。お姉ちゃんは生徒会長なんだから」

少女「生徒会長……?」

和「そう。みんなを守る力が備わってるの。だから心配しないで」

少女「……うん」

ゆっくりと立ち上がり、少女に背を向ける。

和「じゃあ……」

ほんとに何でもないことのように。まるでちょっと散歩に行くような気軽さでこう告げる。

和「じゃあ、私羽生蛇村に行くね」

少女「??」

今はわからないだろう。でももしいつか……覚えていてくれたら。
こんな変なお姉ちゃんが居たなって思い出してね。

それが、私達が確かにここに居た証になるから。

羽生蛇村 入り口付近
PM23:54:49

真鍋和

───────────

ギリギリの終電に飛び乗った甲斐あって何とか今日中にたどり着けそうだ。繋がる可能性が一番高そうなのは異聞にあったサイレンが鳴る時間帯。6時12時18時0時だろう。
元々万に一つに賭けた可能性だが少しでも上げておきたい。

和「ギターって結構重いのね…」

背中に背負った唯のギターのせいでだいぶ体力を消耗させられた。唯にあったらいっぱい文句を言ってやろう。

真っ暗闇の静寂の中、私の足音だけが周りを支配する。風に揺れる葉の音はまるで私を拒むかのように叫びをあげている。

ようやく入り口にたどり着こうと言うところで、不気味に浮かび上がる人型のシルエットを眼孔が捉えた。

和「誰か……いる」

私が言えた義理じゃないがこんな時間にこんな山奥にいる人など正気の沙汰ではないだろう。
私は警戒心を強め、ゆっくりと近づき……、声をかけた。

和「あ、あの…」

「和先輩……こっちにいたんですね。良かった」

和「あなたは確か……」

純「梓と憂の同級生の鈴木純です。ここにいるってことは先輩も皆さんを助けに来たんですね…」

和「こっちとかあっちとか…詳しく説明してくれるかしら? 鈴木さん」

純「純でいいですよ。ただ時間がないですから、詳しい話はあっちでしましょう」

和「あっちって…」

純「簡単に言えば異界……ですか」

和「それじゃやっぱり唯達は!!!」

純「先輩、時間がありません。この柵を登ってください」

そう言うと純は簡易的に置かれたであろう鉄の柵をよじ登った。幸い高さは全くなく、ただここから先は立ち入り禁止という目印だけに置かれたのだろう。私も後に続き鉄の柵を登り、上に立つ。

純「先に言っておきます。行きはよいよい帰りは怖いです」

和「?」

純「一度入ったら最後、抜けるのは奇跡でも起きない限り不可能ってことです。その覚悟は先輩にありますか?」

和「……あなたにはあるの?」

純「質問を質問で返さないでよ~」

和「そうね、ごめんなさい」

純「って梓によく言われました」

和「……そう」

純「わたしにはあります。その覚悟。絶対に助け出してみせる……梓が私を助け出してくれたみたいに」

和「……じゃあ行きましょうか」

純「聞かないんですか?」

和「詳しくはあっちで……でしょう?」

覚悟なんてとっくに出来ている。あの日みんなを失った日から……!

純「……はいっ!」

腕時計に目を落とす純。

純「00:00:00になったと同時に飛び込んでください! いいですか?」

和「わかったわ!」

5.4.3.2.1...

00:00:00時になったと同時に柵の上から飛び出した。

唯、みんな……待っててね。

今迎えに行くから。

その瞬間世界は暗転し、耳をツン裂くようなサイレンの音が体を駆け巡った。


ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ──────

??? ???
第三日
AM00:00:01

平沢憂

────────────

和ちゃん…来てくれたんだ。和ちゃんならきっと来てくれると思ってた。
お姉ちゃんを……助けてあげて。

お願い……

私に出来るのはもう……ここまでみたいだから……。

羽生蛇村
第三日
AM00:15:15

山中さわ子

────────────

さわ子「ここは……羽生蛇村!?」

気づけばいつの間にかアスファルトは土に、ビルや家は木や森に変わっていた。

さわ子「ついにここまで来た……ここまで来たんだわ!」

逸る気持ちを抑え、冷静に分析する。

さわ子「宇理炎がない状態じゃ死に損ね……。先回りしてどちらかが持って来てくれるのを待つとしましょう」

そう言い、屍人の巣を目指す。

さわ子「頑張ってね、唯ちゃん。みんな」

それが最後の教師である山中さわ子の言葉だった。

羽生蛇村
第三日
AM00:30:00

斎藤

終了条件1 琴吹紬を探し出す

────────────

斎藤「全く……たらい回しとはこのことか」

ま~た戻って来ちまった。まあ慣れ親しんだ土の道が俺には合ってるがな。

斎藤「紬……いるのか」

ドス黒い雲に覆われている空を見上げる。本来なら全く光など入らないであろうはずなのに、不自然に四つぽっかりと穴が開いている。

斎藤「あの時と同じか……急ごう」

斎藤「探すっつってもどこをどう探せばいいのやら」

薄暗い田んぼ畑をただ闇雲に走り回ってみたが、人っ子一人いやしねぇ。
いると言えば……。

「ウヒャヘハッホ~イ」

斎藤「化け物ばかりか」

猟銃を構え、躊躇いなく頭を吹き飛ばす。

斎藤「死にたくても死ねないか」

懐に入っているこいつを使えば楽にしてやれるんだろうが……。

斎藤「悪いな。まだ使うわけにはいかないんでね」

そうしてまた当てのない探し物を捜し始めた。

──

真っ暗だった。どうしてここにいるかもわからない。どうして生きているのかもわからない。どうして私がりっちゃんを……。

記憶にこびりついた焦げを振り払ってみるが一向に消える気配はない。

もう嫌だ……帰りたい……。みんながいたあの世界に……。希望が溢れていたあの世界に…。

絶望したくない…。

これ以上私を苦しめないで…。

紬「お願い……誰か助けて……」


「何やってるんだよ、お嬢」

紬「その声は……」

斎藤「よっ、やっと見つけた」

紬「斎藤……っ!!!」

紬「来ないでっ!!! まだ殺し足りないの!? あなたって人は!!!」

斎藤「なにいってんだよお嬢。帰ろうぜ、屋敷に」

斎藤から差しのべられた手を紬は容赦なくはらい飛ばす。

斎藤「なっ……」

紬「この化け物!!! なんで……なんで守ってくれなかったの……。そしたらこんな結末にはならなかったのかもしれないのに……」

泣きながら項垂れる紬に対して、斎藤はただ黙って隣に座り込んだ。

紬「……」

斎藤「お前が落ち着くまで隣にいるから。なんかあったら言え」

紬「えっ……」

ぶっきらぼうだがいつもの彼とは全く違ったやり方に紬は目を丸くした。

紬「あなた……ほんとに斎藤なの?」

斎藤「ああ、多分な」

紬「でも……全く雰囲気が…」

斎藤「何言ってんだよ、紬」

紬「!!」

この一言で確信する。あの人に無関心な男が人を馴れなれしく呼び捨てしてくるわけがない。だったら……これは誰?

紬「あっ……ああ……」

頭の中に入ってくる記憶の欠片。何で今まで忘れていたんだろう……そうだ……私は、私達は……ここへ来たことがある。

でも……それでも、私は彼女じゃない。それだけは確か。

紬「ごめんなさい……斎藤。あなたの言っている琴吹紬と……私は違うの」

斎藤「は? 何言ってんだよお嬢。冗談も大概に……」

バァンッ───

斎藤「伏せろ!!!」

紬「きゃっ」

斎藤が紬を守るように覆い被さる。

斎藤「ちっ! どっからだ!」

暗闇の向こう側から放たれた弾丸、その持ち主を探すように目を見開く。

斎藤「あんたはここにいろ、いいな」

紬「待って!! 斎藤っ!!!」


終了条件2 斎藤を倒す

とりあえず紬に流れ弾が当たらないようにその場を走って離れる。

斎藤「オラオラこっちだ!」

後は陽動に猟銃をぶっぱなしておけば……

バァン──

斎藤「っとおっ」

ノックが返ってくるわけよ。にしても究極的に視界が悪い……。敵の位置もわかんねぇし……。

斎藤「さてどうすっかな」

思案にふけこもうとすると、

バァン──
バァンッ───

耳元を鉄の塊が通過する。

斎藤「やろう見えてやがるな……」

どんなテクを使ってるのかは知らないがどうやらこっちの位置はバレバレのようだ。

自分だけ目を瞑ったまま喧嘩をするようなもんか……。

斎藤「おもしれぇ」


1 弾が飛んで来た方へ走り込み、姿を確認したところで猟銃で仕留める
2 弾幕を張り、物陰に隠れながら進み、仕留める
3 男なら特攻あるのみ! 駆け抜けて猟銃で殴りつける

>>464

2

斎藤「さすがに相手が見えないんじゃ突っ込むのは分が悪いか……」

しゃあねぇ、弾幕張ってチマチマ進むか。

物陰に隠れては撃ち、そしてまた安全マージンを確保するのをひたすら繰り返す。

斎藤「……」イライライライラ

斎藤「……追ってもあっちが離れてるからいつまで経っても追い付けねぇな……」

しゃなあない。

1 大和魂見せてやるよ!
2 チマチマ行くか……

>>470

屍人となってるのは過去の世界の斎藤で
ムギを守ってるのは本来ムギたちがいる
現代の斎藤ってことか?

斎藤「大和魂見せてやるよ!!!」

一気に物陰から隠れると畳み掛ける。
多分その先にいると思われる敵目掛けて全力疾走する。

バァンッ──
バァンッ───

斎藤「っと!!!」

ギリギリをかすれて行く銃弾。

斎藤「今お前怖いだろ!!!! 銃に向かってくる人間なんてそうそういねぇもんな!!!」

そう叫んでやる。あっちにわかるかどうかは不明だが狂人は常人を行動だけで喰らう。
その異質な動きが相手を震わせる、ありえないと。

斎藤「捉えた……!!!」

闇の中に浮かぶ人型をついに眼中に捕らえる。

斎藤「っ……と」

二人同時に構える──

斎藤は走りながら──

もう一人は止まりながら──

一発目、互いに当たらず。

二発目、相手の攻撃はほぼ直撃コースだったが斎藤の天性の勘で撃たれる僅か0.コンマ何秒に首を振り、それを回避。
斎藤も避けるのに必死だった為に二発目を外してしまう。
決着はリロードの早さによって決まることとなった。

もう一人の斎藤のリロードの早さは律のお墨付きで、人間の速度ではないとまで言われていた。
この勝負どう考えてももう一人の斎藤が勝つ、筈だった。

カチャ──

弾倉を開き、そこに、

斎藤「ぺっ」

さっき口にくわえさせた弾を寸分の狂いなく吐き捨てる。

斎藤が構えた頃にようやく弾を込め終えたと云った感じで顔を上げると、斎藤と視線がぶつかる。

斎藤「おせーよ」



バァンッ────



終了条件2 達成

もう一人の斎藤と斎藤の視線がぶつかるね

斎藤斎藤ややこしいわ!

──

紬「……」

斎藤「よっ」

紬「その調子だと勝ったのはあなたの方だったみたいね…羽生蛇村の斎藤さん」

斎藤「勝ち名乗りありがとよ、桜ヶ丘の琴吹紬」

紬「……わかったの?」

斎藤「あぁ。あいつとあんたを見てな。そしてどうして俺があっちに飛ばされりこっちに戻ったりしたのかも大体な」

紬「……多分繋がったのね異界同士が」

斎藤「俺にはよくわからんがそういうことみたいだな」

紬「……あなたの探している琴吹紬は……多分もう……」

斎藤「言うなよ。泣いちまうだろ……」

紬「ごめんなさい……」

斎藤「いけよ、やることがあんだろう。もう一回、次こそは繰り返すなよ……紬お嬢様」

紬「もう助けてくれないの?」

斎藤「二度は助けない主義なんでね、紬以外」

紬「そう。うん……それじゃ行ってくるわね…斎藤」

斎藤「ああ。倅が迷惑かけたな」

闇の中へ消えていく紬をただ黙って見送る斎藤。

斎藤「やることなくなっちまったな」

ドサリとその場に寝転び、星空も見えない夜空を眺める。

斎藤「さようなら、お嬢様」

っと、後一つだけ役割があったな。それまで寝てるとしますか。そうして目を閉じた、何も見えない暗闇が即座に広がった。

伏線確認&飯

30分で済ますわ
明日は休みだから終わるまで書くぜ

いや、それは多分ない

今のうちにアイロンを探そう

>>497
じゃあ俺は鍵探してくる

>>500
じゃあ俺はお前の探してる鍵を貰ってくわ
代わりに羽生蛇トライアングルあげる

>>503
(´;ω;`)かぁ~ぎぃ~…

押入れに隠れてるんだけど・・・ふふ。どうしたものかね。一家団欒してるところ邪魔していいのかな。

屍人視点では人間は化け物

一家団欒中に押入から人間出現

屍人視点では一家で和んでる最中にいきなり押入から化け物が飛び出してくる

>>510
ちょっと飛び出してみるわ ふへへwwww仕返しだこのやろーwwww

羽生蛇村
第三日
AM1:00:00

田井中律

終了条件1 屍人の巣への到着

────────────

体にまとわりつくような雨だ。
また……わたしはここにいる。

律「…………冷たい」

もしかしたらまた繰り返すかもしれない。それでも行かなきゃ……。

律「みんなが待ってる」

地面から跳ね起き、向かうべき場所に向かって走り出す。

──【フッシフッシフッシ】──

──【ユンケーーーーーーーール】──

──【ギョギョギョギョギョ】──

視界ジャックを済ませ、いつの間にか持っていた金属バットを握る。

律「もうちょっとだけ付き合ってくれよな」

ぐふ・・・先に言ってくれ・・・今日の晩御飯の材料になれて・・・幸せだぜ・・・

廃虚の外周を彷徨いているブレインを潰す為に罠を打つ。

律「あの時みたいに逃げられても厄介だからな」

こんなもんでいいか。さて……。
視界ジャックをしながらゆっくりと後ろから近づく。

「ギョ?」

律「ハロー」

「ギョギョギョギョギョ!!!!!」

律「逃がすかああああああああっ!!!!」

追いかけっこ開始。
魚頭は家の周りを回るように逃げ始めた。
その後を追う律。

「ギョギョギョギョギョ」

もうまもなく律がいたところまで来て、一周目のラップタイムが表示されようかと言う時だった。

「ギョーーーー」ズコー

律「引っかかったな!!! 足元を見ないからこうなるんだよ!!」

律はただ帯を紐代わりにしてそこらへんにあった鉄の棒と床下が見えるようになっている場所にある金網のようなものを結びつけ、
鉄の棒を紐がピンと張るまで引っ張り、そして地面に差し込んでいた。
その紐に引っかかり魚頭は激しく転倒したというわけだ!

律「うらー観念しろ魚頭!」

隣のトトロとかでミニトトロが入って行く穴あるだろ?
あれって網目とか縦に蓋されてるじゃん?
あれに結んだってことなんだけど名前わかる人募集中

まずイメージが分からない件について存分に語りたい

「ギョ…………」

観念したのか身を固めるようにして死を待つ魚頭。

律「全部終わったら……楽にしてやるから」

わたしは知っている。こいつらが見てる風景はあの光る世界だってことを。そして多分私達はあっちから見たら化け物だろうってことも。屍人も私達も多分一緒なんだ。

それでも、行かなきゃ。

ぐちゃっ……ゴスッ…………べちゃっ…………。

律「これでここら一帯の屍人はくたばったはず」

澪達も来やすくなるだろう。

律「先に行ってるよ……」

次こそこの世界を終わらせる為に。

網戸みたいなやつか?
それとも床自体が網のやつ?

鉄の格子でいいんじゃ?

ブレインの蘇る速度が早いのか、ブレインになった奴ら(校長とか美奈理奈とか)自体の蘇る速度が早いのか…そこが問題だな

よく側溝とかのフタになってる奴?

羽生蛇村
第三日
AM1:30:00

秋山澪

終了条件1 屍人の巣への到着
────────────

澪「暗いよ~……怖いよ~……冷たいよ~……」

行かなきゃいけないのはわかってるよ…。けど怖いものは怖いんだ!

ガサガサ

澪「ひっ」

澪「……なんだ風か…」

昔からこれだけは治らないんだよな…。何でだろ…。

澪「暗いよ~……怖いよ~……」

こんな調子じゃいつ着けるか……。

澪「……そうだ! こんな時は詞を声に出しながら進もう!」

澪「…………」

澪「…………よし!」

>>525
多分前者かな
床全体のもあるよね!

>>526
そ れ だ
これの為に10分は考えてたわ……

>>528
頭がいたくなってくるからこの話はやめよう

澪「雨、風、暗闇」

澪「一緒に見るとちょっと怖いけど、別々に思えばパーティータイム」

澪「雨が私の心を叩いて刻んでくれるよハニービート」

澪「風がビュービュー後ろから吹き付ける。恥ずかしがり屋の私を舞台の表に押し出してくれようとするハリケーンラヴ」

澪「暗闇さんが私を目立たせてくれるためにライトダウン……」

澪「さあ、今日は私ためだけのパーティータイム」

澪「…………」

澪「詞と言うかポエムかな……これ」

気づけば後もう少しでゴールだ。後ちょっとだけ頑張ろう。

羽生蛇村
第三日
AM1:45:00

琴吹 紬

終了条件1 屍人の巣への到着

────────────

紬「雨まで降ってくるなんて……」

どんどん絶望の色が濃くなっている気がする。心なしか空に穿たれた四つの光も次第に弱くなってきてるように見える。

紬「間に合うのかしら……私達」

そして……

紬「今度こそ堕辰子を倒す」

もう何年前か忘れたけれど、必ず……。

歩き出して数十分、ようやく屍人の巣へ到着した。
どうやら私が最後だったみたい。

なんか新たにストパン×サイレンSS書かれてるな…
ストパン分からないから追いかけれないけど

律「遅いぞ二人とも。待ちくたびれたよ。あの魚頭復活が遅いから良かったものの」

澪「」

紬「りっちゃん駄目よ。澪ちゃんが気絶するようなこと言っちゃ」

律「いい加減慣れろよ~」

澪「慣れるか!!!」ポカッ

律「っ~! 怪力澪屍人が出たぞ~」

澪「誰か怪力屍人だ!!!」

律「ムギ~助けて~っ!」

紬「……」

律「ムギ?」

澪「どうしたんだよムギ」

紬「ごめんなさい……ほんとぉに……ごめんなさい……りっちゃん…………」

律「……」

澪「……」

全員いくつか思い当たる節があるのだろう。重苦しい沈黙が流れる。

律「長かったよなぁ」

律がポツりと呟く、

澪「あぁ、長かった」

紬「……」

律「最初にここへ来たときはまさかこんなことになるなんて思わなかったよな」

澪「あぁ……」

紬「でも……それは……」

律「そう。私達じゃない。前ここへ来たのは27年前の私達」

澪「律が村を探検しようって言い出して巻き込まれたんだよな」

律「唯とムギだってノリノリだったろ! わたし一人だけのせいじゃないしっ!」

澪「まあ止めなかった私にも責任はあるしな」

紬「…………」

律「ここまで来たのは、みんなの選択なんだ。ムギ」

澪「そう。間違ったからって決して戻れない。私達が選んだんだ。その責任はみんなにある。だからムギ一人が悪いんじゃない」

律「だからみんなでまたやり直そう」

澪「次が絶望でも……その次はどうかわからないしな」

紬「みんな……」

澪「行こう、ムギ。唯が待ってる」

律「行こうぜ! ムギ! 唯のところに!」

紬「うん……うんっ……」

どうあがいても絶望だとしても、みんなと一緒なら……きっと。


終了条件1 達成

羽生蛇村
第三日
AM00:00:01

真鍋 和
鈴木 純

────────────

純「っと」

和「……ここが羽生蛇村」

純「はい。多分今はみんなもここにいると思います。全ての元凶を絶つために……」

和「もしかして異聞に書いていた宇宙人みたいなやつのことかしら?」

純「堕辰子ですよ先輩」

和「ある日宇宙人が降ってきて……なんて信じろって方が無茶よね」

純「どこの三文SFだよって話ですよね」

和「そんなことより話してもらうわよ。洗いざらいね」

純「……まだそれぐらいの時間はあるかな。わかりました。話します」

純「わたしは梓が大好きなんです」

27年前・・・
羽生蛇村の災害も27年前・・・

『帯を紐代わりにしてそこらへんにあった鉄の棒と床下が見えるようになっている場所にある金網のようなものを結びつけ、
鉄の棒を紐がピンと張るまで引っ張り、そして地面に差し込んだもの』
人物/田井中律
日時/三日日/01:00:00
条件/ブレインを転ばせる

鉄の格子。側溝に被せられた格子状の蓋などを指す。

和「……」

純「……」

和「真面目に答えなさい」

純「大真面目ですよ!!!」

和「はあ……。じゃあそうなった理由を話して。詳しくね」

純「はい。実は私も異界に巻き込まれてたんです」

和「桜ヶ丘で起きたやつのこと?」

純「はい。そこで梓と会って私達は最後まで足掻きに足掻きました……」

和「それで?」

純「愛が芽生えたのです!」

和「怒るわよ」

純「ごめんなさいごめんなさい」

>>554
夜中に笑わすなwwwwwwwwwwww

純「梓が助けてくれたんです。最後に」

和「梓が?」

純「私はどうなってもいいから純だけは生きてって……そう聞こえました」

和「……」

純「それで気づいたら私は普通の桜ヶ丘の街に一人で佇んでた……って感じです。わたしにもよくわかんないんですけどね」

和「そう……ニュースでやってた一人だけの生存者ってあなたのことだったのね」

純「はい…。療養とかマスコミ対策だとかで表面はいいフリしてたけどそりゃあ酷いことされましたよ。まるでマウスですねマウス」

あはは、と健気に笑う彼女…その奥に一体どれだけ辛い思いをしたのだろうか。私何かには想像出来ないだろう…。

実はサイレン世界にやたら銃が普及してるのってg…
なんか呼ばれたからちょっと待ってて

未プレイなんで設定が良く解らんけど
異世界の自分達同士で殺し合いしてる感じ?

純「だから次は……わたしが梓を助けに来たんです」

和「でも……せっかく梓が助けてくれたのに、良かったの? まあ今更だけど」

純「梓と一緒に助からないと意味がないんです。約1ヶ月……あっちで過ごした日々はこっちで梓と過ごした数時間より何倍も何倍も何倍も苦しくてつまらなくて……!」

純「いっそのこと死んでやろうとも思ったけど……梓にもらった命だからぁ……」

和「それで異聞を思い出してあそこに来たってわけね。大体わかったわ」

モップみたいなごわごわな頭を優しく撫でる。これはこれで心地いいかも。

純「和先輩って優しいんですね…。もっと生徒会生徒会してると思ってました」

和「何よ生徒会生徒会って」

>>561
いきなりサイレンが鳴り響いたと思ったら、いきなり周囲の人間が目から血を垂れ流して片言になって思考力が落ちた状態になって襲いかかってきた
しかも相手を殺しても数分…短いと10数秒で蘇ってくる
世界に存在していた水が赤い水になって摂取すると傷が回復するけど摂取し過ぎると屍人(上で書いた蘇ってくる人間だった人間でない何か)になる

そんな世界

>>561
水の中からと外からって感じですかね
お互いに化け物同時に見えてしまう。
水外で死んだりすると中に入ってしまい、相手が化け物に見えてしまう。

表面上から書いてるから生きてる律がムギを怪力屍人だと思ってしまうけどムギから見ても律は化け物ってことになる
ここら辺はSIRENでも難しいとこなんですよね
まあ話してもきりがない話でもある

俺「アァ・・・今日モvip・・・ワロ・・・タ・・・」

蜘蛛「VIP!」

純「私、生徒会室行くから邪魔しないでね、みたいな?」

和「ふふ、なによそれ。そんなに好きじゃないわよ生徒会室。寧ろいつだって唯達と話してたかったわ」

純「話せば良かったじゃないですか!」

和「それじゃ周りに示しがつかないでしょ? だから敢えて私、生徒会室行くねって行って自らに鞭を打ってたのよ。ちゃんとしろって」

純「生徒会長って大変なんですね…」

和「楽しいこともあるけどね」

純「それじゃ~それはまたの機会に聞かせてください」

和「…行くの?」

純「はい。梓がどこへいるかわからないし。視界ジャックも使えないから骨が折れそうだな~」

和「視界ジャック…?」

純「多分先輩も使えないと思いますから気にしなくていいですよ」

和「ああ、この目を閉じたら相手の視界が見えるやつかしら?」

純「嘘っ!? なんで!?」

和「?」

純「和先輩どこか怪我とかしたりしてないですよね…?」

和「してない…みたいだけど」

純「生徒会長恐るべしっ……」

和「?」

純「私も一応出来損ないだけど八尾の血筋なんだけどな…」

和「さっきから一人で納得しないでよ。異聞にまだ全部目を通してないんだから」

純「き、気にしないでください」

和「はあ…。まあいいわ」

俺らが屍人になったら お前たちにこの世界は見せてやらん!とか言うか 馬鹿みたいにビビッて逃げていくか 部屋からでないかじゃね

純「それじゃあ今度こそそろそろいきますね」

和「私も唯のところへ行くわ。どこにいるかわからないけどね」

純「多分屍人の巣の中枢だと思います。行ってあげてください。そこにきっと憂もいます…」

その屍人の巣って言うのが既にわからないんだけどね…これ以上引き留めたら悪いわね。

和「わかったわ」

純「わたしも梓を助けたらすぐそっちに行きますから! また会いましょう和先輩!」

和「ええ、必ず」

走り去る純を見送り、屍人の巣へ目指し歩き出す。

和「待っててね、唯」

和「……こっちであってるのかしら」

パソコンいじってる最中にしゃがみ歩きで近寄られて撲殺される可能性大

だから家族団欒してるんだ…

>>586
生存者「・・・?デジャブか?」 ドゴォ

生存者「ここにも! 一体・・・」 ドゴォ

生存者「ここはどうなってるんだ どいつもこいつもパソコンを弄ってばっかり」 ドゴォ

生存者「なんか罪悪感沸いてきた」 ドゴォ

俺屍人「シュンカイ殿の匂いがするよーー!!ハァハァ・・・・・・」

>>589
ただし知能は著しく低下するため砂嵐しか出ていないテレビを見て爆笑していたりする
本当に生前の行動をなぞるだけ

羽生蛇村 屍人の巣 中枢
第三日
AM3:00:00

平沢唯

────────────

……また、ここか。
もうどこが本当の世界で、どこが戻るべき場所なのかさえ忘れてしまった。

唯「どんなに悲しくても涙も出ない…」

私はまた起きて、この宇理炎と共に屍人を狩り続けるのだろう。

唯「死にたくても死ねない。帰りたくても帰れない。誰も…いない」

絶望。

まさにその二文字が相応しい。

唯「……堕辰子倒せば終わる……」

でも、それは二重の意味で出来なかった。
一つは今のままじゃ勝ても負けれもしないってこと。
一つは堕辰子を殺せば……。
その分身である憂が消えてしまうってこと…。

唯「憂、いるんでしょ? 出てきなよ」

憂「やっぱり気づいてたんだね……」

唯「ここへ来て二つの記憶が一つになった今、全部わかったんだ」

憂「……」

唯「答え合わせをしようか、憂」

唯「…現代時間で言えば27年前、私達は羽生蛇村の人間だった。私達4人は肝試しに出かけたところで異界に呑み込まれる。ここまで合ってる?」

憂「うん……」

唯「そして私達はここまで何とかたどり着いた……宇理炎を手にして」

唯の左手の青白い炎が輝く。

唯「四人で堕辰子に挑んだ……けど…私達は敗北した」

憂「……」

唯「一回打てば命を失う宇理炎を3回分、当てても敵わなかった……りっちゃん、澪ちゃん、ムギちゃんがいなくなり……怖くなった私は堕辰子に祈った。やり直させてくださいと……」

唯「そうしてやり直した世界が……あの世界なんだね」

憂「うん……。私はそれを管理するために堕辰子から産まれた分身…」

唯「妹って役割で入り込んで来たんだ。通りで憂に話しかけられるだけで心が安らぐと思った…。脱け殻のみんなを見る度に違うと思った……! そんな造られた世界を本当の世界だとずっと思ってた!!!」

憂「お姉ちゃん……」

唯「……答え合わせを続けよう、憂」

憂「…………お姉ちゃんがそれを望むなら」

唯「今私が不死身なのは憂のせい?」

憂「せい……だなんて言わないで欲しい」

唯「……じゃあ言い方を変えるよ。憂のおかげ?」

憂「うん……。部室で屍人化しそうなお姉ちゃんの血を抜き取って……私の血を…」

唯「私は他の三人と違って生身だったってわけだ」

憂「……うん。律さんや澪さん、紬さんは宇理炎で体を焼かれてしまったから……どうしようも出来なくて……」

唯「違和感を与えないように脱け殻を設置したってわけだ……」

憂「……」

唯「それで? いつまで続けるつもりなの? こんな終わらない世界をいつまであなたは繰り返すつもりなの?」

憂「私は……ただ……お姉ちゃんに生きて欲しかっただけなの」

唯「私だってそうだよ……! ただみんなと普通に暮らしたかった! 憂とだって……」

憂「でも……もう知っちゃったよ? お姉ちゃんは全て……それでも……また……やり直したい?」

唯「……私は……」


「おいおい、聞いてたら勝手に人を脱け殻だの何だの……言いたい放題だな、唯」

「いつからそんな口達者になったんだ? 唯」

「唯ちゃんはそんな辛そうな顔して周りに心配かけたりしない子でしょ~」


唯「みんな……」

憂「……」

律「よっ、久しぶり。唯も憂ちゃんも」

澪「それにしてもここ不気味だよな……」ガクブル

紬「じゃあとりあえずお茶にしましょうか!」

律「ムギー。さすがにそれは無理があるぞー」

唯「……」


澪「唯。私達のことが偽物だとか本物だとか……そんなことは大したことじゃないだろう?」

唯「澪ちゃん……」

律「澪の言う通りだぜ。それともなんだ!? 偽物だからってじゃあもう遊ぶのやーめたか?! そんなのわたしは寂しいぞ唯っ!」

紬「どこの世界だろうと、私達が友達っていう事実は変わらないわ。だからこうしてまた私達はここにいる」


唯「……でも……」

「全く……視界ジャックがなかったら死んでたわよほんとにもう」

唯「!?」

和「唯が勝手に否定するのは構わないけど、私の記憶にはちゃんと幼なじみの唯がいるんだから。それまで奪わないでよね」

唯「和ちゃん……!?」

なんかよくわからなくなってきたので歯を磨こう

若干迷走中…

和「私は何がどうなってるのかとか全くわからないけどね……。ただ唯やみんなが心配だからここまで来たの。それ以上もそれ以下もないわ!」

唯「……」

憂「ありがとう、和ちゃん。来てくれて」

和「憂。無事で良かったわ。なんだかよくわかんないけど喧嘩は駄目よ?」

憂「うんっ」

唯「……じゃあ今までのこと全部忘れて……また繰り返せって言うの? もうやだよ……わたしには……」


───────────

SIREN2しかやってないから
蜘蛛やら頭脳やらの屍人が気になるが
闇人乙ですら怖くて泣きそうになったから買うのをためらうぜ

>>613
可愛い言い方をすると

頭脳屍人:頭にバナナやタコを乗せてみたりタラコクチビルの被り物をしてみた屍人
蜘蛛屍人:両手両足を使って移動して、壁を必死に登る屍人。扉を開けられないのでよく閉め出されて切なげに扉を見上げている
犬屍人:頭に〇―こんな感じの角を付けて萌えを演出しながら四足歩行で走り寄ってくる屍人。人懐っこいから人を見つけると頭を押し付けてマーキングしてくるが角があるから痛い

羽生蛇村
第三日
AM1:00:00

鈴木 純

終了条件1 梓に自分の血を飲ませる

──────────
純「あ~ずさ~」

純「あずさ~」

純「梓二号~」

純「あずにゃ~ん」

純「駄目か」

一時間色々な呼び名で叫んでみるも反応なし、か。

純「半屍人は生前の記憶に反応するらしいけど……もう屍人になっちゃったかな……梓」

純「ううん諦めたら終わりだよっ! ここで取り出したりはわたし愛用のベース!」

純「これを楽しそうに引けば梓も寄って来るかもしれない!」

純「~♪」ベンベンベベン

純「……アンプないから寂しい」

バサバサバサ……

純「はあ……」ベンベンベベン~♪

バサバサバサ……

純「梓~」ベベンベベン♪

「シャアアアアアア」

純「うわっ!」

上から急に何かに掴み上げられ、わたしの体は宙へ浮いた。

純「な、なにっ! 屍人!?」

羽根梓屍人「シャアアアアアア……」

威嚇する猫のような声を出しながらわたしをどこかへ連れていこうとする屍人。

純「ってよく見たら梓じゃん!!! わたし! ほら! 純だよ!?」

羽根梓屍人「」バサバサバサ

純「聞いてないしっ! クソ~こうなったら!」

1 暴れてやる!
2 梓の口に無理矢理手を突っ込んで噛ませて血を飲ませてやる!

>>623

誰も見てないだろ ksk 支援

2

暴れたら墜ちるだろw

やっぱりSIRENは面白いってことだな。それがわかっただけでもSS書いた意味があったよ
後ちょっとで終わりだから付き合ってくれよな
安価なら下

やっぱりSIRENだと
めっちゃ面白いね よけろ
なっぱーーー
いまのわざがどんなわざか見切れんのか この
でくの棒!!!

純「とりゃっ!!!」

羽根梓屍人「ンン!?」

純「ほら噛みなっ! そして純度100%の血を飲むんだよ!」

羽根梓屍人「ンン……ンンッ!」

純「っつ……そう……それでいいよ…。わたしは屍人にもならない体らしいから心配しないで」

羽根梓屍人「ンン……ンン……」

純「ありがとう、梓。わたしのことをあんなに思ってくれて。それがきっと神様に届いたからわたしはここを出れたんだよ」

羽根梓屍人「んん……ん……」

純「でもね……やっぱり駄目だった。梓がいなきゃ生きててもつまんなかった。だから今度はわたしが神様に願うよ」

神様、いるのならどうか梓を元の姿に戻してあげてください……!

純「届いて……っ」

ゆっくりと失速して行く二人。やがて木にぶつかると、長い遊飛行は終わりを告げた。

梓「……」

純「あ、梓……元に」

梓「殺す気か!」

ペシーン

純「あいたっ! ここは感動の再会の場面でしょうが! それを平手打ちってあんたね!」

梓「うるさいうるさいっ! せっかく出られたのに戻って来たりして! 私のことなんてほっとけば良かったのに!」

純「それが出来なかったから今ここにいるんだよ、梓」

梓「……う、…うん…」

純「奥さん見ました? これが噂のツンデレ」

梓「デレてないから」

純「相変わらず厳しいな~梓は」

たまにはハッピーエンドなSIRENもいいじゃないか

>>634
キャッチコピーを忘れたか…?

多分眠りたいって言う欲望がどんどん文を縮小させてる気がするわ

ここ三、四日ロクに寝てないからなwwwwww

>>636
一旦寝るか?

梓「純……ありがと」

純「ん」

学校の中みたいなやりとりをした後、二人は光を遮る為に造られた屍人の巣に目を向ける。

純「行こう、梓。先輩達の助けになりにさ」

梓「うん。みんなで帰ろう。私達の場所に」


終了条件達成

スレ持つかな?
色々説明やら反省点やら+本編で250は残しておいてほしいんだが

昼には起きるわ
最後ぐらいしっかり書きたいし

やっぱり人間寝ないと駄目だな

保守任せた

落ちてたら落ちてたでサイレンっぽいオチだしな。とか

1000-(650+250)=100
起きてくる時間にも因るが保守+雑談となると若干厳しいかな
多分前スレとこのスレの状況からみて雑談やら保守間隔の短さ、レス遊びの類でガリガリ消費されるから…

三時間くらいなら仮眠しても保つはず

保守ありがとう


後ちょっとだから最後まで足掻くぜ……!

堕辰子の参考画像少なすぎて泣きたい

────────────

先程和達が来た道からまた二人の人影が現れる。

梓「唯先輩は楽しくなかったんですか? みんなで過ごした日々が」

唯「あずにゃん…」

嘗て誰よりも可愛がっていた後輩の登場に複雑な笑みを浮かべる唯。

純「間に合った~…。おいてけぼり食らわなくて良かったぁ…」

ヘナヘナとその場に崩れ落ち、これで一安心とばかりに安堵の表情を浮かべる純。

和「良かったわね、純」

元気そうな梓を見て、和がそう告げた。

純「はい。和先輩も無事で何よりです」

唯「楽しかった…。毎日がいつもキラキラ輝いてて…」

それに同調するように律も続ける。

律「だから私達はこの異界に落ちても…何回絶望しても、戻ろうとした」

ゆっくりと律の隣まで歩いて来た澪も、

澪「軽音部で過ごした三年間は私の宝物だよ」

後ろから律と澪に飛びついた紬も、

紬「それにまだ最後の学園祭も残ってるわよ唯ちゃん」

その後ろから来た和、純、梓もその列に加わる。

和「私は唯に笑っていて欲しいの。軽音部にいた時の唯みたいに」

梓「帰って練習しましょう。学園祭に向けて」

純「わ、私も軽音部入りますから!」

授業参観で親御さんが見てる中、真っ先に手を挙げる子のような挙手を見せる。

「だから……」

全員の言葉だった。

「一緒に帰ろう」

唯「んっ……そうだよね……」

この世界に来た私達がどうして諦めなかったのか。それは帰る場所がわかっていたからだ。それは羽生蛇村じゃない、桜ヶ丘高校、そして軽音部……。

それが本当に堕辰子が造り出したものだとしても、ううん、もしそうなら逆に感謝しなきゃ。あんな楽しい世界をありがとうって。

だから……

唯「憂、帰ろう。私達の場所に」

手を伸ばす。

憂「私も……いてもいいの? みんなと一緒に……? 私……堕辰子だよ…? 人間じゃないんだよ……?」

声を震わせながら問う憂に、優しくこう告げた。

唯「憂はわたしの妹だよっ! たった一人の大切な妹」

憂「お姉ちゃん……って……呼んでもいいの?」

唯「当たり前でしょっ」フンスッ!

憂「う……うっ……ありがとう……」

両手で目頭を抑え泣く憂。

憂「お姉ちゃ……」

憂「ア」

憂の体が激しく震える。

唯「憂……?」

憂「アア……逃げて……お姉ちゃん…」

憂「クル…………堕辰子が」

憂の後ろに出来た暗闇から何かが出てくる。それは本当に生物なのかもわからない奇怪な姿をしていた。

背中に木の枝のような羽根を持ち

下腹部は蜂の様に膨れ

その上から人が伸びている。

しかし人のような顔ではなく、尖っており、狐のようだった。


唯「これが……堕辰子」

何もない一面の野原。その上に広がる暗闇の中、堕辰子は降臨した。

堕辰子「人間ノ真似ヲサセ過ギタヨウダナ。余計ナ事ヲ。所詮お前ハ私カラ産マレタ分身デシカ過ギナイト言ウノニ」

憂「アア……アア……ダメ……消さないで……」

堕辰子「私ノ血肉ニ還リナサイ」

憂「アアアアアアアアア……あああああああああああっ!」

唯「憂っ!!!」

憂「お姉……ちゃん…」

唯「憂いいいいいっ!!!」

伸ばした手は虚しく空を切り、さっきまで憂がいた場所にはもう何もない。

唯「憂……」

堕辰子「又性懲リモナクソレデ私ヲ焼クカ? 結果ハ見エテイルダロウ」

唯「憂を返して……!」

宇理炎を突き出し、堕辰子にそう要求する。返さないのなら……!

堕辰子「無駄ナ事ヲ。モウ次ハ無イ。お前ノ仲間達ノ様ニインフェルノニ閉ジ込メテヤロウ」

唯「次こそみんなで一緒に帰るんだ!!! 憂も一緒に!!!」

その言葉がきっかけとなり、後ろのみんなもそれぞれの武器を構える。

堕辰子とにらみ合う。どっちから仕掛けるか、その均衡がまだ場を支配していた。
しかし、その均衡を崩したのは思わぬ人だった。

「あんたは神なんかじゃないわっ! ただの薄汚い虫よ!!! 消え去りなさい!!!」

その声の持ち主が投げたものが破裂する。それはこの暗闇を一瞬だけだが光に変え、辺りを包み込んだ。

堕辰子「オオオオオオ体ガ焼ウウウウウウ」

次に見た光景は堕辰子から白い煙が挙がり、苦しんでいる様子だった。

唯「あっ……!」

左手に持っていた宇理炎の感触がなくなる。

さわ子「悪いわね、唯ちゃん。この役目だけは譲れないわ」

ポン、ポン、と右手で宇理炎を宙に上げたりキャッチしたりを繰り返しながらさわ子が告げた。

このだだっこは「私は何度でも蘇る…貴様ら愚かな人間共がいる限りなぁ!」とか言いだしてもおかしくないw

唯「さわちゃん……どうしてここに」

さわ子「どうして? 面白いこと言うわね唯ちゃん。こうなった全ての元凶は私とも言えるのよ」

唯「どういうこと……?」

和「やっぱりそうなのね…。でなきゃ桜ヶ丘が異界に飲み込まれたりしないもの…」

純「分家になった八尾の血筋でも探し当てて儀式を行なったんですか…!」

さわ子「その通りよ。当然そんな薄い血じゃ儀式は失敗するのはわかってたけどね。ただ異界が発生すれば堕辰子も出てくる…そう踏んだのよ。そしてそれは見事に当たった」

純「一体何のために!?」

さわ子「何のために? 全てのためよ!!! 私と云う存在理由が堕辰子を許せないの!!! 27年前のあの日、村を消し去ったその時から私の復讐は始まってた! まだ赤子ながらに覚えてるわ!!! あの忌まわしきサイレンの音を!!!」

そうか……あの時最後まで生き残ったのはさわちゃんだけだったのか…。

さわ子「だからいくら唯ちゃん達がこいつを許せないとしてもこの役目だけは譲れない!!! さあ宇理炎!!! こいつを焼き殺しなさいっ!!!」

宇理炎が青白く発光し始める。

唯「さわちゃんダメッ!!!!」

制止の言葉も虚しく堕辰子が青い炎に包まれる。

堕辰子「ウオオオオオオオオオオオオオ」

苦しむ堕辰子、だが、

さわ子「消えない…どうして……」

逆にさわ子の体に青白い火がつき、存在を燃やして行く。

唯「宇理炎だけじゃあいつは倒せないんだよ……さわちゃん……」

さわ子「そんな……それじゃあ私がしてきたことって……いった」

いったい、の最後の文字を言うことも出来ず燃やし尽くされたさわ子をただどうすることも出来ず見ているしかなかった。

支援がてら絵でも
http://viploader.net/pic/src/viploader1204122.jpg

>>687
これは良い

堕辰子「人間ト云ウノハバカナ生キ物ダナ。自分ノ存在ヲ消シテマデ物事ヲ成ソウトスルトハ」

炎が収まった堕辰子がそう言う。

律「あんたにはずっとわからないよ。さわちゃんの気持ちも、私達の気持ちも」

澪「もし私がさわ子先生の立場なら……もしかしたら同じ過ちを犯していたかもしれない」

紬「確かに桜ヶ丘を異界に飲み込ませたのはさわ子先生のせいかもしれないけど……元を正せば全てがあなたに繋がるわ!」

堕辰子「器風情ガ。私ノ分身ガ創リアゲナケレバ存在サエ出来無カッタト云ウニ」

律「関係ないねそんなこと。わたしはわたしの意思で生きてんだから。それに良かったよ、私達を造ったのがお前じゃなくて憂ちゃんで」

>>687
凄すぎて上手すぎてワロタwwwwwwwwwwwwwww

堕辰子「同ジ事。憂ハ私デアリオ前達ノ言ウ堕辰子デモアル」

梓「あなたみたいなのと憂を一緒にしないで!」

純「そうだよっ! 憂は料理も得意で掃除も得意で勉強も出来るんだから! あんたなんかよりよっぽど凄いよっ!」

梓「そういう意味じゃないんだけど……」

堕辰子「……」

和「憂は返してもらうわよ。私の可愛い妹でもあるんだから」

唯「憂はわたしの妹だよ和ちゃんっ!」

和「私のでもあるってことよ」

堕辰子「ナラ私ノ存在ヲ消スカ、人間ヨ」

唯「あなたから憂を引っ張りだした後、ね!」

堕辰子「ナラバコノ先、インフェルノデ待ツ。今度コソオ前達ヲ消シ、二度ト我ノ前二現レヌ様二シテヤロウ」

そう言い残すと黒い空間の歪みを残したまま堕辰子はどこかへ消えていく。多分、いんふぇるのへ向かったのだろう。

RPGの最終ダンジョンって感じだな

唯「みんな、この先は一つの光も届かない世界……多分堕辰子を倒すまで出られない。覚悟はいい?」

律「ここまで来たら後は行くだけだ。今更後戻りなんてしないよ」

澪「ああ。終わらそう、この絶望を」

紬「堕辰子が来てから始まり…変わってしまったこの世界を元に戻しましょう」

純「でも憂は助けないとね!」

和「ええ、勿論」

梓「どうやって助けるんですか?」

純「わたしが梓を助けたみたいに純度100%の血を堕辰子に…!」

梓「多分無理だと思うよ…。そもそも口とかなかったような」

純「!? じゃあ一体どうやって喋っていたのか…謎だ」

うん、みんな大丈夫そう。これならきっと帰れるよ。また、あそこに。いつかきっと。

唯「じゃあいこう! いんふぇるのへ!」

いんふぇるの
第三日
AM3:33:33

平沢唯

終了条件1 U&Iを歌い憂を取り戻す

終了条件2 堕辰子を倒す

────────────

ついた先はまるで幻想のような世界だった。
上下に赤、黄、白の花のような模様が蠢き、万華鏡を覗いてるかのような気分になる。

唯「さわちゃん……」

さわ子の魂も宿った宇理炎を手に抱き、虚空に浮かんでいる堕辰子を視界に捉える。

これが最後の戦いだろう……後にも先にも。

唯「みんな……行くよ!!!」

律の装備を選択

1 エクスカリバット
2 エクスカリバール
3 ヒカキボルグ

>>707

3

3

唯「りっちゃん、これを! 私には宇理炎があるから!」

律「おうよっ!」

魔剣とも恐れられた最強の武器の一つ、ヒカキボルグ。その流用さは武器だけに留まらず、灼熱をつついたりと云う荒業とて可能とする伝説の武器。

それが今、律の手に宿る!!!

律「よっしゃあっ!!!」

澪の装備を選択!

1 エクスカリバール
2 エクスカリバット
3 自分の詞

>>713

なぜ格好良く表現したし>ヒカキボルグ

1

澪「よし、私は自分の書いた詞で……」

律「澪……やめとけ」

澪「律がそういうなら……」

瞳を閉じ、念じる。

澪「こい……!」

その手に収まったのはエクスカリバール。カリバーンの原点とも言われるその武器の威力は深く刺さり込んだ釘さえも引き抜くっ……!

澪「よし、いくぞ!」

ところで…憂の救出って終了条件じゃなくて小目的じゃないのか?
2だと憂も…


あぁ、これが絶望か

紬の武器を選択!

1 エクスカリバット
2 ネイルハンマー

>>718

言い方だけカッコイイwwkskst

2

なぜエクスカリバールを格好良く表現したし


2

>>716
小目的だとなんか弱い気がしたから終了条件にしちゃってたわ
まあこの世界じゃ終了条件2をクリアするまで終わらないから必然的に連続になる

安価なら下

>>721

SIRENとは違う意味になってるのな
把握

紬「気づいたらこんなものが……」

ネイルハンマー、怪力のものにしか扱えないと言われる重槌。
このメンバーでは唯一彼女にしか扱えないであろう代物。

その一撃は本当に岩さえ砕くっ……!

紬「いくわよ!」

和の装備を選択!

1 エクスカリバット
2 山口組のドス

>>727

1

2はどこで手に入れたんだよwww

和「来なさい……」

その手に来れりはエクスカリバット。木製バットに釘が無造作に打ち付けられており、持つと思わず……クソすぎだろ!!! と言いたくなるような代物。

和「…………」

言いたくなるような代物。

和「……言わないわよ」

>>728
全部異次元から飛んできてる感じです

梓の装備を選択!

1 猫の手
2 孫の手
3 猫耳カチューシャカッター

>>734

3

ていうかなぜエクスカリバットを格好良く表現し…


なんでもない

梓「よーし私も!」

梓「えいっ!」

猫耳カチューシャ

梓「…………」ポイッ

梓「もう一回!!! えいっ!」

猫耳カチューシャ

梓「…………」

純「……どんまい」


純の装備を選択!

1 モップ
2 モップ
3 モッ(ry


純「モップしか出ないようっ~!」

仕方なくモップを担ぐ純。髪の毛と御揃いで実に凛々しい。

ここに、また一人モッパーが生まれた!

唯「みんな!!! 堕辰子には宇理炎か宇理炎を纏った攻撃しか効かないから! 下がってて!」フンスッ!

律「えっ」
澪「えっ」
紬「えっ」
和「えっ」
梓「えっ」
純「えっ」

唯「ん?」

一同の心の声が聞こえるようだ。先に言えよ、と。

武器選択の意味wwwwwww

アーカイブ
【モッパー伝説】
モップのモップによるモップのための空間を求め、モップを手に各地を旅する少女についての伝説
だが失伝しており、伝説の大半は想像されたものである

堕辰子「……来ナイノナラ此方カラ行クゾ」
その瞬間、堕辰子が消える。
この攻撃パターンは前と同じ……通じないよ!

静かに瞳を閉じると、

唯「視界ジャック!!!」

──【】──

私の後ろ姿が映し出される。

唯「後ろっ!!!」

何もない場所に宇理炎を翳す。すると消えていた筈の堕辰子が一気に青白い炎に巻き込まれる。

律「とりゃあああああああっ!」

その炎が残っている内に律がヒカキボルグで切り裂くと、斬撃が生まれ更に堕辰子に追撃をかけた。

堕辰子「ウオオオオオオオ」

そしてまた消える堕辰子。

律「ちっ、一回でダメになるか。もう使えないな……」

唯「りっちゃん!」

律「宇理炎を纏ってればいいんだろ? ならさっきみたいにやればいい。私達にも手伝わせろよ、唯」

澪「唯!!! 左だ!!!」

その声に反応してすぐさま宇理炎を翳す。

堕辰子「ノオオオオオッ」

紬「とやーーっ!」
澪「やあああっ!!!」

律と同じように炎が残っている内に二人同時の斬撃。

堕辰子「グウウウウウウ」

そしてまた堕辰子は消える。

澪「唯だけに背負わさしたりしないよ」

紬「みんなで戦いましょ♪」

唯「みんな……」

律「梓達もあっちで応援してくれてるしな」
──応援班
梓「フレーフレー唯先輩っ」

梓は猫耳カチューシャをつけながら、

純「頑張れ頑張れ唯先輩っ!」

純はモップをやんやと上げ下げしながらの応援だ。

宇理炎の代償無効化って神代の血筋だっけ?
つまり

神代の血筋は堕辰子を喰った八尾さんの血筋

憂(堕辰子)の血を唯がゲットする、つまり神代に近い血を入れる

宇理炎無双ヒャハー!

ってことか?

和「唯! 上よ!」

唯「うんっ!!!」

上に宇理炎を翳し、堕辰子を炙り出す。

堕辰子「オオオオオオッ!!!! 何故ダ……何故ワカルウウウウウウ」

和「視界ジャックはね、あなたを倒すために用意された必然なのよ!!! はあああああっ!!!」

和のエクスカリバットが天空を裂く。

堕辰子「ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ」

サイレンにも似た叫び声をあげる堕辰子。もう消えることも出来ずただ蠢いている。

和「唯! 憂を!!!」

唯「うんっ!」

憂、憂のこと思って考えた歌だよ。
受け取って……。

>和「唯! 憂を!!!」

唯「うんこっ!」

に見えた俺は屍人になるべき

>>750
あれっ
お前目から血が…

>>750
もうなってんじゃねーか

「キミがいないと何もできないよ
キミのごはんが食べたいよ
もしキミが帰ってきたらとびっきりの笑顔で抱きつくよ」

堕辰子「……」

「キミがいないと謝れないよ
キミの声が聞きたいよ
キミの笑顔が見れれば それだけでいいんだよ」

堕辰子「ヤメロオオオオオ」

「キミがそばにいるだけでいつも勇気もらってた
いつまででも一緒にいたい
この気持ちも伝えたいよ

晴れの日にも 雨の日も
キミはそばにいてくれた
目を閉じれば キミの笑顔 輝いてるっ!」

堕辰子「アアアアアアアアアアアアアアアア」


憂「お姉ちゃんああああああああああああああああんっ!!!」

>>751-752
オ前ラモコッチ来イヨwwwwwwwwwwwwwwwwwww綺麗ダゼwwwwwwwwwwwwwwウハッwwwwww空中ニクリオネッポイノガwwwwオーロラモwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

>憂「ああああああああああああああああんっ!!!」
oh....

そこにもう実体はないけれど、間違いなく憂はわたしの目の前にいる。

唯「憂……戻ってこれたんだね」

憂「お姉ちゃんの中にある私の血が私をお姉ちゃんに宿らせたの」

唯「そうなんだ…。憂……聞いてくれた?」

憂「聴こえたよ……! お姉ちゃんの歌!」

唯「憂。大好きだよ」

憂「うんっ……わたしも……わたしもっ!」

姿形はないけれど、私達はこの時確かに抱き合っていた。

終了条件1 達成

「ってぇ!!! なんだここ!!?」

後ろの方から聞こえる声にみんなが振り向いた。

紬「斎藤……どうして」

斎藤「よっ。最後にやり残したことがあってな。ほれ」

斎藤は懐から何かを取り出すと紬に向かって放り投げた。

紬「これは……宇理炎!」

唯「なんで二つもあるの!?」

斎藤「俺に聞くなよ。こっちはわかんないことばっかりなんだ。ただ必要かと思ってね」

紬「唯ちゃん、これ」

唯「うん……」

紬から宇理炎を受け取る。すると左右の宇理炎が中心で合わさり、太陽のような形となって赤々と燃えている。

それを手に取り、空に翳す。

宇理炎が二つ重なり、新たに生まれ変わった。

その名も、

唯「憂炎!!!!!!!!!!!!!!!!」

太陽のような眩しい様が、笑った時の憂と一緒だから。

熱すぎて目から汗が……

>>765
ずいぶん赤い汗だな

和「唯、これもっ!」

和が唯にギターケースを渡す。

唯「ギー太ぁ! お帰りぃ~むちゅう~」

和「なに行ってるのよ。ギー太の方から迎えに来たんじゃない」

唯「そうでした」エヘヘ

唯「ギー太持って来てくれてありがとね、和ちゃん」

和「次から忘れないようにね」

眼鏡越しにウインクする和に笑顔で応え、ギターケースからギー太を出す。

唯「今こそ宿れ……四つの光!!!」

その瞬間、どこかから飛んできた四つの光がギー太に降り注ぐ。それは白いオーラのようになってギー太を纏った。

唯「行くよ!!! 焔薙ー太!!!」

左手に憂炎、右手に焔薙ー太。

もう、何が来ても負ける気がしないっ!!!

ほむらなぎーたwwwwwwwwwww

堕辰子「私ガ負ケル……?」

唯「あなたこそが元々ここに来るべき存在じゃなかった!!!! 還れ!!!」

憂炎を翳し、焼き尽くす。

堕辰子「ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥ」

これが私達が聴く最後のサイレンになるだろう。

唯「いっけえええええぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!!」

焔薙ー太を振りかぶり、憂炎を纏って堕辰子を切り裂く────

堕辰子「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

その声もやがて聞こえなくなり、堕辰子はその存在を消滅させた。

終了条件2 達成

遂にだだっこを…!!!!

ピキ、ピキ、

冬の水溜まりに張った氷が割れるような音が響く。

唯「空間が…」

その空間を作っていた主がいなくなった為、維持できなくなっているのだろう。

唯「憂! このままどこかに飛ばされても……消えたりしないよね!?」

憂「……」

憂は答えない。

唯「憂っ!!!」

憂「多分……消えちゃうと思う。私が今こうやって存在出来ているのはこの空間のおかげだから……」

律「そんな……」

澪「憂ちゃん…」

憂「でもね。私はいつだってお姉ちゃんと一緒にいるよ。いつだってそばにいるよ。いつだって、笑いかけてるから」

唯「憂……」

ピキ、ピキ、ピキキ

梓「憂……」

憂「ごめんね梓ちゃん。軽音部……入ってあげられなくて」

梓「ううん。大丈夫。純と一緒になんとかやってくから」

純「うん。梓の面倒は私に任せて!」

梓「逆でしょ!」

憂「うふふ」

梓「ありがとね、純を助けてくれて」

憂「えっ……」

梓「あの時純を外に出してくれたの憂だよね」

憂「……うん」

純「ってことは梓を治してくれたのも憂ってわけだ。 ありがとう、憂」

梓「私たちのこと……唯先輩の中から見守っててね」

憂「うん……っ!」

ピキ、ピキ、ビキ────

憂「こうして喋れるのも後少しか……残念」

唯「憂……」

憂「お姉ちゃんともっと色々なことしたかったな……」


斎藤「なら、すりゃあいい」

憂「えっ……」

斎藤は自分の心臓を親指でつつきながら言う。

斎藤「俺の命を使え。大丈夫だ。赤い水は入ってない。かすり傷一つないからな」

憂「でも……! そんなことしたらあなたが!!!」

斎藤「俺はいいんだ。もう帰る場所なんてない」

紬「斎藤……」


斎藤「さすがに飽きた……」

斎藤「この命も、紬もそうなった方が喜ぶだろうしな」

斎藤「終わらせて……いや、使ってやってくれ」

憂「でも……」

斎藤「迷ってる時間はないぞ!!! そんな荒業出来んのもこの中だけだろう!!! 早くやれっ!!!」

憂「っ……!」




次の瞬間ガラスが割れるような音がし、この世界は終焉を迎えた。

斎藤さんマジイケメン

??? ???
???

平沢唯

───────────

真っ白な世界でわたしは、確かに感じ取っていた。
三人の存在を。

唯「ごめんね、待たせて」

───気づくのがおせーよ。全く唯はいっつもそうなんだから

唯「りっちゃん…」

───まあまあ。唯も色々大変だったんだ。許してあげよう。

唯「澪ちゃん…」


───斎藤の命、大事にしてって憂ちゃんに言っといてね。唯ちゃん。

唯「ムギちゃん……」

───私達を、よろしく

最後にそう聴こえた後、わたしの意識はそこから遠ざかった。

??? ???
???

平沢唯一同

───────────
唯「ん…あれ? ここは……」

見慣れぬ防波堤、そして広がる海。

律「んあ……はっ!!! 桜ヶ丘か!?」

次々とみんな起き出し、辺りを確認する。

澪「みたことない場所だな……」

紬「ええ。どこかの島みたい」

梓「あっ! 憂は!?」

憂「いるよ、梓ちゃん」

梓「憂~っ!」
純「無事だったんだね!」
憂「うん。斎藤さんがわたしに命をくれたの…」

唯「大事にしてねって、ムギちゃんから」
憂「……うん」
紬「?」

唯「それにしてもここどこだろ~」

律「澪~わかるか?」

澪「全然…」

紬「どこかの資料で見たことがあるんだけど…どこだったかしら」

唯「物知り和ちゃんならきっと!」

和「私も見たことないわね。ごめんなさい」

律「駄目か…」

唯「憂~、ワープとか……」

憂「出来ないよぉ。もう普通の人間なんだから」

唯「じゃあせめてタケコ○ター」

憂「出ないよっ!」

唯「だよね……」

純「まあ帰ることはとりあえず置いといて、泳ぎますかっ!!!」

唯「賛成っ!!!」

まて早まるな

この先にまたどんな絶望が待っていようと、みんなとならきっと乗り越えられる。

どうあがいても絶望な世界なら、それに対抗しうる希望をぶつけてやればいい。

それでももし、また失敗したら……。

それでも何回も何回でも私達はやり直すだろう。


あの頃や、今を思い出して。


おしまい

まさかの俺達の旅はこれからだエンドwww

終わった……終われた

サイレンってゲームだからハッピーエンドにはどうしても出来なかったwwwwww

なんでこんな曖昧な形になった。

最後に唯達がたどり着いた場所は皆さんもご存知の……あの場所です。

それからどうなるのかは読んだ人の想像に任せるってことで!!!!

ご愛読ありがとうございましたっ!!!!

>>818
乙、楽しかったわw
この後は唯達が闇人化した阿部寛に会うんですね分かります

色々ネタばらししていこうか

まず最初に、物語は繋がっていた。安価で全員生き残ってたらそのまま封印解除→和登場→羽生蛇村になってた。ちなみにこうなると純は外に出てない。
ちなみにこうならなかった要因は律の警察官とのバトルで視界ジャックを過信して撃たれて死んだとこ
律が死んだ時点で一貫ルートは消滅、屍人のEND確定。次の澪の終了条件がなかったのは、律があの後澪を迎えに行き、二人で海送りを見ることになってたから。

ちなみにスポーツコーナーで木のバットを選ぶとその後工具コーナーに行くイベントを予定してて序盤からエクスカリバットを入手出来てた。

梓が純に助けられたところで終了条件達成?となってたのは倒したのが純と言うことと生き残りルートが消えてる為につけてみた
後もう一個のやつも似た理由。

屍人END辺の安価の伏線はそんなもんかな?

SIRENとして見たらアレだがけいおんとして見ればそこそこ面白かった

封印辺は一人一つの封印を解くのが前提だった。序盤で紬、澪が死んでしまった為に律、唯が全部解きにいった。

赤い川に入った時3回以上長引かせると律が半屍人化して封印解除ならず→最後で焔薙ー太に光が宿らず全滅、ループBADENDってのも考えてた。

ちなみに喫茶SDKの店長は須田恭也
さすがにこれは気づかなかったかな?

パラレルワールド的な扱いなんで本当に実在してるかは不明

すごくいろいろ考えてあったんだな
律が卓球ラケット選んでたらやっぱりすぐ死んでた?

>3回以上長引かせると律が半屍人化
2回目の時点で若干兆候出てたなそういえば
つーかその場合下手すりゃ3スレ目突入してたんじゃないかw

ジェノサイドENDはゲーム的に通らないと新エンドが見れない為もし4人とも生きていても発動してた。(その時は他のみんなが屍人を倒す描写が付け加えられてた)
ちなみに封印解除編で律が死んだのは紬が死んだから。紬が生きていると怪力屍人にならず二人は生還。澪は自力だけど神安価で生還しかけたけど詞を読んじゃったから死亡

ちなみに三人が屍人になったのに戻り、梓が戻らなかったのは
三人→憂、堕辰子が造り出したものだから
梓→現代の生きている人間だから何の要因もなしじゃ戻せない
だから梓だけが羽根屍人のままだった。

乙!
楽しかった!

細かすぎる
プロか?

>>841
ラケットは一番最初にこの今まで書いてきたルートを一発で発動させる即死選択wwwwww
誰か死ぬ=屍人ENDなわけだから

>>845
残り150だったから……かもしれないなwww

面白かったけど個人的にはもうちょいSIRENの設定に準じて欲しかったかも…とは思う

最後の羽生蛇村編の安価はあんまり物語とは関係なかった。
和の選択で桜ヶ丘に行く、ならその日中にヒントを得て純に心の傷が残らなかったってぐらいですかね。
元々斎藤の設定で異界の時間概念と外は違うって感じでやってたんで1ヶ月伸ばしてみました。すぐ桜ヶ丘に入れても違和感あるし。
電話をかけたのは憂、両方の世界の架け橋になって鳴らした。

まあ大体憂がやってくれましたよ。

乙!

予定していた中で一番ハッピーに近いのって今回のこのエンド?

>>847
妄想好きなただのバカですよ

>>851
SIRENが好きな人が来るだろうな~と思って先の読める展開にしたくなかったってのがありますね。
なぞりクロスならSIREN側のメンバー出した方が面白くなるし
ってわけでオリジナルにしました。途中やっぱりみんなSIRENを見に来てるんだなって思って後悔しましたけどねwww
まあ書ききれたんで良かったです。きっとそのSIRENはいつか誰かが書いてくれますよ

>>854
憂を堕辰子だと知らないで殺して普通の生活に戻るっていうトゥルーENDも考えてたけどどっちが幸せなのかは読む人次第ですねー



よく考えてあるなーすげぇ

堕辰子ってなんて読むの?

>>859
だだっk…だたつし

唯達が視界ジャックが使えたのは羽生蛇村出身だから

唯には異界ジャック、紬には過去視、律にはNTの視界ジャックを持たせてみた。異界ジャックは異界から来たもの、宇理炎とか封印の場所とかがわかる能力って設定。ちなみに封印解除編で唯は死ない(既にSDK化してる為)

憂は唯達の世界を作ったって言ってたけど実際はそうじゃなくてただ異界から唯達を出した時間が27年後ってだけで桜ヶ丘は堕辰子が作ったものじゃなく実際に存在する世界。
つまり羽生蛇村の唯と桜ヶ丘の唯は別々の平行世界にいて異界を通して一緒になってしまったってわけですね。

羽生蛇村の唯達が異界に飲み込まれる。

斎藤が後を追い紬を助けにいく。

唯達は負けて27年後の世界に飛ばされる

そこでまた異界に飲み込まれる

今回の騒動って思ってもらったら簡単かな


今更色々説明したところでどうなるって話でもないしここまでにしときましょう

これを見てけいおん、SIREN両方に興味を持ってくれたら嬉しい限りです!

あ~これあのSSにあったセリフだわwwwwwwとかたまに思い浮かべやってください

つまりさわちゃんが余計なことしなければ
みんなそのまま何も知らず幸せでいれたってこと?

>>687さん上手すぎて泣きそう

めちゃめちゃ細かく描いてくれて感動しました!!!

その画力でこれからも他のSSを賑わしてください!!!


よし!!!後は1000まで質問受け付け&SIRENトーク開始!!!

>>864
ぶっちゃけそうなりますね
しかし紬が言った通り元を正せばそれは堕辰子が来たせいなので全部さわ子が悪いってわけでもないと思う

立て逃げの>>1だけど質問ある?

>>868
その顔に付いているデカいフジツボみたいなのは何だい?

>>868
次立てたら自分で書けよwwwwww

俺はこの四日死ぬ思いで書いたんだぜ……!
きっかけをありがとう
構想は出来てたから後は書くだけだった。

そもそもなぜ27年前の羽生蛇村は異界に取り込まれたの?
やっぱり生け贄の儀式の失敗?

>>870
書こうとしたけど思ったけど、『MIST』とごっちゃになってわけわからんくなったんよ

お疲れ様でした。

二度目の唇お化けVS澪ちゃんの安価でクローゼット安価とったの俺だけど質問ある?

……ナンチャッテ

>>1がこのスレ立てなかったらそのうち自分で立ててた?
あと二周目澪ルートの時生存してたらどうやってあずにゃん倒してたの?

たて逃げするから許してほしいんよ・・・・

>>871
そうなりますかね
羽生蛇村異聞には土砂災害は起こったと書いてたけど異界に飲み込まれたとは書いてなかったんで詳しくはわかりませんが
また今度詳しく読まないと

>>873
MISTも面白いですねー

あ、そっか
儀式の失敗で村が異界に飲み込まれたのは現代の方で、原因は須田が儀式の邪魔をしたからか
27年前のは土砂災害で、その原因ははっきりとは分かってないんだっけ
ややこしや~

>>875
安価はこれだから面白いって思った。
あなたのおかげで取り入れて良かったって思えるレベル

俺的には他にも唯律の壊れるぐらい抱き締めてとか取って欲しかったな~っていう安価がwwwwww
唯律最高

>>876
多分今年には立ててないレベルwww

椅子、MDコンポを選んでたら倒してた。ギターケースは梓と同様に死亡(澪ママにガブガブ)
エリザベスでも叩く前に躊躇って殺されてた

>>877
もうするなよwwwwww

>>883
SIRENは奥が深い……

SIREN3が制作されるとしたらどんな話になるんだろうか?

27年前は先代美耶子の逃亡によって儀式が失敗して村が飲み込まれたんじゃなかったか

スマン、上のは>>883へのレスな

やっぱりほのぼの日常系アニメとホラーゲームの
組み合わせのSSは面白いなと思った

どーでもいいけど今サザエさんつけてたら
次回予告でわかめちゃんが我が家のサイレン
って言ってたw

>>888
羽生蛇村とか夜見島みたいな魅力的な元場所があれば或いわ……
宮島とかどうだろうか
>>889
なるほど!これで繋がった

>>891
俺の他にも反応してたやつがいたとは……

SIRENが楽しくなる100のやり方!

電気を消して真っ暗の中、高性能のヘッドホンでやるとリアルSIRENを味わえる

憂「せんせい……」


さわ子「死に顔まで、姉にそっくりね」

あんなに話してたのに俺がいなくなったとたん静まるとかwwwwww
ワロタ

さすがに飽きた……

イケメン斎藤は羽生田村の紬の執事で、紬を助けに異界に入るも救出できず、異界内で探してる内に異界に落ちた桜ヶ丘に現れた(最初に澪を助けた時)

屍人斎藤は桜ヶ丘の紬(憂が作り出した)の執事で、イケメン斎藤の倅(確か最初の方で父親も同じ仕事って言ってたし、最後にイケメン斎藤が倅って言った)

異界と外は時間の流れが違うため、この二人の斎藤が居た
って思ってる

>>940
すげぇ完璧にあってますwwwwww

ここまで来たら1000まで行って終わらせたいな

憂が堕辰子だとわからないまま堕辰子を倒してしまった後の話でも書こうか

唯「これで全部買えたかな」

手に下げた白いビニール袋にはスーパーで買った材料が顔を覗かせている。

寒い冬空、思い出すのはあの時のこと。


私達があの絶望から脱出してから、3ヶ月が経った。
学園祭をこなし、受験をこなし、後4ヶ月もすればわたしは晴れて大学生だ。

結局大学はみんな別々の場所に行くこととなった。大学に行っても仲間でいよう、そんなありきたりな言葉を言った気がする…。

ミス

両方の数ヶ月の方がいいな
脳内よろ

唯「あ……雪だ」

辛辣と降り注ぐ白く小さな塊。

唯「早く帰らないと……よいしょ、よいしょ……」

重たいビニール袋を一生懸命に抱え、帰路につく。

通いなれた道、それを通るのももう後何回だろうか。後学校へ行くのはもう卒業式ぐらいだろう。

唯「早く帰ってお鍋で暖まろう……」

何かが足りなかった。
みんなも無事に戻って来れた。

学園祭も無事に終わり、受験も全員無事にクリアした。

何も悲しいことなんてない。あの絶望から生き延び、こんなにも幸せな毎日に舌鼓をうってもいい筈なのに……。

唯「うっ……う……」

涙が出た。

時々こうして堪らなく寂しい気持ちに襲われる。とてつもなく大事なものを置いてきた気がする。
わたしという存在がそれを忘れていたのだとしても……。

ピンク色の長めのマフラーは虚しく垂れ下がっている。二人引っ付けば仲良く巻いていけそうな、それくらいの長さ。
でも、わたしにそんな相手はいない。

唯「いない……んだよね」

ようやく家にたどり着いたわたしは雪をはらって中に入った。

唯「ただいま……」

誰もいないのだからこんなものを言う必要もないのだけれど、何故か週間づいている。
鍋の材料を机に置くと、必要なものだけ取り出そうとした。

唯「あれ……」

多い、明らかに一人分じゃなかった。

唯「ちょっと買いすぎちゃったかな……?」

余分な材料を冷蔵庫に押し込めると晩御飯の用意に取りかかる。

唯「作り方は……」

わからない。

唯「……」

なのにどうしてこんなものを二人分も買って来たんだろう。頭がどうかしてるとしか思えない。

唯「…………」

残りを黙って冷蔵庫につめた後、わたしはまた寒空の下に出ていった。

唯「」もぐもぐ……

コンビニで買ってきたお弁当を適当に胃に流し込む。
特別美味しいとも思えない。ただ生きるためだけに食べている。

唯「……まただ……わたし……泣き虫だなぁ……」

リビングの床にお行儀よく体操座りしながら涙を堪える。

唯「っ……うあ……なんで……」

わからない。この悲しみがなんで生まれてくるのかもわからない。

唯「……あれ?」

いぶかしげにカレンダーに近づいて見る。

今日は2月22日、そこに何故かあかぺんのはなまるが彩っていた。

わたしはそれを読み上げる、


唯「ういの……誕生日……?」

誰だろう。親戚にそんな子でもいただろうか。友達にもそんな名前は聞き覚えがない。

でも……何故か懐かしい。

憂という響きが……。

とても……暖かい

唯「…………」

それでも、やっぱり何も思い出せない。

2月22日、わたしにとってはただの平日。

ビリッ─────

これが悲しくなる元凶だ、とでも思ったのかわたしはその2月のカレンダーを破り捨て、一足先に2月に移動させてやる。

唯「…………お風呂入ろ」

食べたコンビニの容器をゴミ箱に捨てると、わたしはまた一日を生きるための生活に戻って行った。

>>わたしはその2月のカレンダーを破り捨て、一足先に2月に移動させてやる

ほう

憂の誕生日が2月だったんで利用した方がいいかなと思い変えてみました。

堕辰子だった憂が死んで記憶から消え去った後の物語ですね。

憂が自分がいなくなって唯が寂しい思いをしないようにギリギリのところで記憶を消したって解釈です

さて、後30ほどKSKしますか

>>968
どう見ても伏線だろ

>>968
3月ですwwwwww

締まりが悪いですねwwwwww

>>970
ループフラグktkr

憂が消えた場合も唯達は島に行くの?

ループを暗に示しているのかと思ったら間違いかwそこは開き直れよwww

おつ
しかしあれだな・・・、全部batendだったな・・・さすがサイレン

>>973
卒業旅行に夜見島を訪れた唯達は…………憂に再会する……!!!

みたいな

次回作は予定してないですけどね今のところwwwwww

>>974
一応現実世界の出来事なんでwww

憂を失っただけでもとんでもない絶望なのに更にループなんて……唯が可哀想過ぎるじゃないですか!

>>975
こう見るとやっぱり真ENDが一番ハッピーな気はしますね。

あの後どうなったか考えない場合……ですけど

そうなると次々回作が…

YUI「タスケテ!ヒトガ、シンダ!」

最後の最後にさるさんwwwwww

>>985
最大の謎は唯が外人になった理由だな……

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