アルミン「僕の言うことを信じる?」(149)

アルミン「エレンとミカサが?」

ライナー「あぁ、そうだ」

ベルトルト「二人は幼馴染でもあるけど、アルミンへの信頼はものすごいからね」

マルコ「その信頼がどれほどのものか少し気になるんだ」

アルミン「えぇー…」

コニー「エレン言ってたぜ!『アルミンほど信頼の出来る奴はいない』って!すげーよな!」

アルミン「エ、エレンたらそんなことを…///」テレテレ

ジャン「癪だが、ミカサもお前に対する信頼は並じゃねぇしよ…」

アルミン「ジャンまで…ミカサも、そんなに僕を…///」テレテレ

マルコ「と、言う訳でさ…少し実験みないなものを…してみたいんだ」

ライナー「ここからが本題なんだ」

アルミン「…うん、なんかもう大体察しは付いてたよ」

コニー「さすがアルミンだな!」

アルミン「はぁ…要するに、エレンとミカサは僕のことを信頼している」

アルミン「その信頼はいったいどこまであるものなのか試してみたい…ってことだろ?」

ベルトルト「うん、その通りだよ。流石アルミン、座学トップは伊達じゃない」

アルミン「おだてなくていいよ…どうせ君たち暇なんだろ?」

ジャン「そこまでわかってんのならしょうがねぇ、ちょっとした暇つぶしだからいいジャン」

アルミン「まったく…いくらエレンとミカサが僕を信頼していると言ったって程があるよ」

アルミン「(いくら親友と言えど人の心にも限度がある)」

アルミン「(そりゃあ少しは興味あるけど…二人を騙して傷つけることなんてできない)」

アルミン「(そもそも、座学しか取り柄のない劣等生の僕なんて…)」

アルミン「(二人を疑いはしたくないけど…そこまで信頼してもらえている自信なんてないよ……)」

ジャン「おいおい何を考え込んでいるか知らねぇが…何も悪さして騙すってわけじゃねぇよ」

アルミン「…え?」

ライナー「そうだぞ、何も俺たちはお前らの信頼関係も友情も崩したいわけではない」

ベルトルト「ちょっとエレンとミカサの二人をからかいたいって程度だよ」

マルコ「アルミンが少し馬鹿な話をして、後でネタばらしするさ」

ジャン「あの死に急ぎ野郎に一泡吹かしてやりてぇのさ」

アルミン「えぇー…」

コニー「なーいいだろー?俺たち暇なんだよー!!」バタバタ

ライナー「こらコニー暴れるな」

マルコ「ね、いいでしょ?ちゃんと僕たちからエレンとミカサに謝るからさ」

ジャン「ここで断ったら男じゃねぇだろ?な!(そしてミカサと接近してアプローチだ!!)」

マルコ「(ジャンくだらないこと考えてそうだな…)」

ベルトルト「ね、ちょっとした実験だからさ…お願いだよ」

アルミン「………」

アルミン「(そのくらいなら…)」

アルミン「(ただの軽いお遊びだし…)」

アルミン「(これは皆が提案したことで、僕に責任があるわけではないし…)」

アルミン「(べ、別に二人の信頼を試すとかそう言うものではない)」

アルミン「(これはただのお遊び、決してエレンとミカサを試しているわけじゃ…!)」

コニー「で?アルミンどうするんだよ」

アルミン「……仕方ないなぁ…乗ってあげる、仕方なく、ね?」

ライナー「! おう、これは俺たちが頼み込んだ事だ。無理を言ってすまない」

ベルトルト「ありがとうアルミン」

コニー「おもしろくなりそうだなー!」

ジャン「よっしゃあ!!じゃあさっそく明日の朝から…」

ガチャ

エレン「やっと掃除終わったな…お、お前らもう集まってたのか?」

アルミン「エ、エレン!」

ライナー「お、おおう、そ、そそろろ帰る頃だと思ってたたんだだだ」

エレン「どうしたんだよライナー、汗すげぇぞ」

ライナー「ななななな何も?!」

ベルトルト「(挙動不審すぎるよライナー…)」

アルミン「エレン!そろそろお風呂の時間だから皆で行こう?ね!」

エレン「…まぁ良いか。埃っぽくなっちまったし、早くさっぱりしてぇ」

マルコ「じゃあ早く体を洗って、明日に備えて早く寝よう!」

ソウスルカー
ライナー、アセクサイカラ コッチコナイデ
ソリャ ヒドイダロ?!

アハハ…
ワイワイ ガヤガヤ……

ジャン「(アルミン、明日の朝…食堂から始めるぞ)」コソッ

アルミン「(う、うん…)」コソコソッ

今日はここまで、明日またします

―朝・食堂にて―

ガヤガヤ ワイワイ モグモグ

パァン!!

アルミン「(とうとう朝になってしまった…少し気が重いなぁ…)」

マルコ「じゃあ、アルミンもうすぐエレンとミカサが来るから始めるよ?」コソッ

ライナー「どんな嘘を言うかはアルミンに任せた」

ジャン「だから…アルミン…」

ジャン「お前、本当に…頼むぞ…!?」ゲンサク ゴカンノ アノカオ クワッ

アルミン「う、うん…ジャンなんか顔怖いよ」

コニー「じゃあ俺たち向こうの席で見てるからさー!」

ベルトルト「あの二人がどんなふうに騙されるか、楽しみだね」

アルミン「騙されること前提なんだね…」ハハ

アルミン「(僕も腹をくくるか…!)」

アルミン「じゃあ僕、いくね」

エレン「おーいアルミン!先行くならなんか一言いってくれよー」

アルミン「あ!エレンにミカサ!ごめんごめん」

ミカサ「アルミンが見つからないので不安になった…ので、寒い…少し…」

アルミン「あわわ…本当にごめん!」

ミカサ「…大丈夫、アルミンもエレンもいる…ので、もう寒くない」ニコッ

エレン「席と飯はとっておいたから早く食べようぜ」

アルミン「ありがとう二人とも、じゃあ行こうか」チラッ

マルコ「(頑張れアルミン!)」グッ

ジャン「(くそぉぉおおミカサに心配…羨ましいぃぃいいい!!)」ダバー

ライナー「(俺たちの暇つぶしのために…頼んだぞ!)」ワクワク

ベルトルト「(ジャン…自分も乗った話なのにめんどくさいなぁ…)」

コニー「アルミンどんな嘘で騙すんだろーなー!」ワクテカ!

マルコ「こら!声が大きい!」

アルミン「(さて、二人を騙す…っていったら悪いけど、どんな嘘をつこう…?)」

エレン「うげー…ニンジン入ってる…アルミンやるよ」

アルミン「(そんなに冗談も得意な方じゃないし…)」

ミカサ「エレンめっ!好き嫌いは身体に良くない。アルミンにも迷惑をかけたらだめ」

アルミン「(ちょっと真実っぽい方が二人も騙されやすいよね…)」

エレン「なんだようるさいな!お前は俺の子どもでも弟でもn…アルミン?」

アルミン「(エレンもミカサも黙せるような…中に少し冗談を入れて面白くしたいよね)」

ミカサ「ほら、アルミンもそんなエレンにあきれて…アルミン?」

アルミン「(そういえば昨日の授業は物理学で…うん!これなら少しは面白いかも!)」ウンウン

エレン「アルミーン?おーい」フリフリ

アルミン「(これならエレンもミカサも昨日一緒に習ったところだし、すぐに気づかれちゃうかもだけど…)」

エレン「おーい?アルミーン!」

アルミン「(よし!これで決まりだ!我ながら面白い冗談かもしれない!)」キラキラ

ミカサ「(アルミンまぶしい…!)」

エレン「おい!!アルミン!!!!!」

アルミン「わぁっ!!!」ビクッ

アルミン「ど、どうかした…?」アセアセ

エレン「どうしたじゃねぇよ、さっきから黙りこくって…大丈夫か?」

ミカサ「最近は訓練も厳しくなった…疲れているなら休養するのも訓練のうち」

アルミン「そ、そんなことないよ!僕はこの通り元気だよ!!」

ミカサ「本当に…?アルミンは身体が人より少し弱いから心配…」

エレン「おいミカサ!アルミンが頑張ってるんだから余計な水を射すんじゃねーよ!」

ミカサ「そういうエレンも無茶な自主トレをしすぎている、もし怪我でもしたらいけない」

エレン「だーかーらー!お前のそいうところがおせっかいなんだよ!」

エレン ト ミカサガ ケンカカ?
チワゲンカ ッテ ヤツジャネーノ?
エレン ゼッタイマケルヨナ

アルミン「二人とも朝から喧嘩しないで!!」

少し離脱します

遅くなりました、投下します。

エレン「ア、アルミン…!」

ミカサ「ハッ…ごめんな…さい、私達は冷静ではなかった」

アルミン「まったく、ここは皆の食堂なんだからね?朝はいい気分で使おうよ」

エレン「まったくアルミンの言う通りだな…」スマナイ

ミカサ「本当に…申し訳ない」ゴメンナサイ

アルミン「わかってくれれば…!ハッ」

アルミン「(今だ…!今がチャンスなんだ…!!)」

アルミン「(エレンとミカサが僕の話に集中している今こそが…!)」

アルミン「(勝負は今!ここで決める!!)」キリッ!

ジャン「ぶぇっくしょい!…ぁ"ーなんか未来の台詞を奪われた気がする」

ライナー「奇遇だな…俺もだ」

アルミン「ねぇ…エレン、ミカサ…」

エレン「お?なんだアルミン」

ミカサ「改まった風に…込み入った話?」

アルミン「いや、違うよ。二人はDHMOって…知ってるかい?」

エレン「でぃーえいちえむおー?なんだそりゃ」

ミカサ「…何かの化学式?」

アルミン「流石ミカサ、正解だよ」

アルミン「これはとある化合物の名称でね…正式名称は『Dihydrogen Monoxide(ジハイドロジェン・モノオキサイド)の略称で、一酸化二水素(いっさんかにすいそ)』とも称されるんだ」

エレン「お、おう…?」

アルミン「それらはとても危険な部分のある化合物でね…それなのに規制や禁止をされることなく、一般人にまで浸透している」

エレン「な、なんだと!?」ガタッ

アルミン「エレン、落ち着いて…まだ説明は終わってないよ」

アルミン「そのDHMOというのは水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分であるんだ、酸性雨というのは植物を溶かし人体にも影響を与える」

ミカサ「そんな、恐ろしい…!」ガクブル

アルミン「これだけじゃない、さらにソレはある一定の熱量に反応し重篤なやけどの原因となりうる存在でもある」

アルミン「それに時に自然界に影響を与え、地形の侵食を引き起こす」

アルミン「その上DHMOは貴金属の侵食性もあり、多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる性質がある…立体起動装置もこれに侵されるとイチコロだ」

エレン「おい!なんて危険な物質なんだよ!!ふざけんな!!!」

ミカサ「エレン静かに!」

アルミン「そうだよまだ話は終わりじゃない」

アルミン「まだまだあるんだ…DHMOは末期がん患者の悪性腫瘍から検出される、それなのに危険性に反して使用される事は多々ある」

エレン「う、嘘だろ…」ガタガタ

アルミン「さらに生物の血管内に高純度のDHMOを注入すると必ず死亡する…勿論人類も例外ではない」

アルミン「『DHMOの中にラットを沈めたら一時間以内に死亡した』…なんて生体実験結果もある」

アルミン「そして健康な成人男子に一年間DHMOだけを投与したところ、ほぼ全個体が衰弱死した…」

エレ&ミカ「ガタガタガタガタガタガタ………」

アルミン「それなのに、そのDHMOは僕らの生活に規制されることもなく多々使用されているんだ…」

アルミン「防火剤として、各種の残酷な動物実験に…」

アルミン「防虫剤の散布に用いられる…洗浄した後もDHMOは残留し、産物に悪影響を与えているんだ」

アルミン「パンや肉、野菜、各種の食品や、その他の加工食品に添加されている…」

アルミン「このDHMO…一酸化二水素という化合物について、二人はどう思うかい?」

シーン………

エレ&ミカ「ガタガタブルブル………」

アルミン「あ、あれ…?」

アルミン「(な、なんだか食堂の空気がおかしいぞ?)」

コニー「お、俺たちそんなヤバイものに囲まれて生活してたのか?」ガタガタ

ライナー「ど、どうするべきなんだ、俺は…!」

ベルトルト「ひ、ひぃいいい!!!ライナー!僕を助けてくれ!!」

ヒソヒソ…
ナンダヨ、ソノDHMOッテ…
ヤベェヨ…オレタチシヌノカ…
シニタクナイヨォオ…

アルミン「(あれー!?なんだかお通夜みたいな雰囲気に!?)」

アルミン「(そ、そんなにおかしいこと言ったかな!?)」アワワ

ジャン「お、おい!俺たちは一体何ていうものを…おいなんだよマルコ!」

マルコ「落ち着きなよジャン、よく考えてみなよ、一酸化二水素…ほら!」

ジャン「はぁ!?……あっ」

エーンエーン シニタクナイィイ
DHMOコワイヨー!!

エレン「俺たちは何も知らず…安穏とそんな危険な物質に囲まれていたのか…」ユラァ

アルミン「エ、エレン…?」イヤナヨカン

エレン「ミカサ…大丈夫か?意識は正常か?」

ミカサ「ガタガタ……はっ!わ、わたしは大丈夫、少し驚いていただけ」

エレン「そうか…最初は驚いたが、そんな危険な物質をのさばらせておけないよな…!」

ミカサ「!…えぇ、エレン、貴方のしたいことはわかる…わたしは家族だから」

エレン「おう、駆逐してやる…巨人も…DHMOも…!」

エレン「この世から…一匹残らず…駆逐してやる!!!」

アルミン「ストォオーーーップ!!!!!!!」

エレ&ミカ+食堂一同「「「ビクッ!!」」」

アルミン「ちょっと待ってよ!僕そこまで大事に話をしたつもりないんだけど!?」

エレン「大事じゃない!?ふざけんなよアルミン!そのDHMOってやつの危険性を説いたのはお前だろ!?」

アルミン「そこから間違っているんだよ!少し冷静になってよ!DHMO、つまり一酸化二水素!!」

アルミン「一酸化二水素を化学式に起こすとどうなる?!」

エレン「え?そりゃOH2…あれ?」

ミカサ「も、もしかして…」

エレン「おいミカサ、何か気づいたのか?!DHMOについて!!」

ミカサ「DHMO=OH2…それを入れ替えると…」

ザワ…ザワ…

ミカサ「H2O…つまり、水…ということ…!」

エレン「」

ミカサ「…」

コニー「」

ライナー「」

ベルトルト「」

食堂一同「「「」」」

エエェ――――ッッッ!!!!

アルミン「そうだよ…ただ水を少し大袈裟に、あたかも危険物の様に言ってみてただけさ」

アルミン「消火剤に使われるのも、沈めたらラットが死ぬのも、成人男性に一年間水だけ与えたら死ぬなんて実験する事もない事実」

アルミン「食品に使われたり、癌患者に使用されるのも水なら当然」

アルミン「侵食で地形に異常を来すのも川や湖を思えば当たり前」

アルミン「(海も…ね、)」

アルミン「それを少し捻った言い方して、エレンとミカサをからかってみただけなんだ…」

アルミン「まさか皆を巻き込んでるなんて…ごめんね?」

エレン「な、なんだよもぉー……ビックリしちゃったじゃないか!!!」

アルミン「本当にごめん!」

ミカサ「アルミンは冗談をあまり言わないし…今のは信憑性がありすぎた」

アルミン「はは…そう言ってもらえると嬉しいな…」

アルミン「本当に…ごめんね?」

エレン「まぁ、DHMOについては俺達だって少し頭を捻れば気づいたはずだ、アルミンは悪くねぇよ」

ミカサ「確かに…思えば単純すぎて恥ずかしい、顔から火が出そう」

エレン「面白い話を聞いたと思えばどうってことない、むしろアルミンやっぱお前すごいな!」

アルミン「えぇっ!?」

ミカサ「本当に、たかが水をこんなにも言い換えて皆を踊らせるのは頭の良いアルミンくらい」

アルミン「そ、そんなことないよ…」

エレン「あ゙ー…しっかし、さっきのDHMOを駆逐っての…取り消せねぇかな」

アルミン「いくらエレンでも流石に水を駆逐なんて出来ないもんね」クスクス

ミカサ「そんなことをしたらエレンは死んでしまう。いけない」

エレン「う、うるせぇな!!大体ミカサも賛同してたじゃねぇか!!」

ミカサ「なんのことかわからない」

エレン「しらばっくれるな!!!」

アルミン「こらエレン!喧嘩はだめだってば!!」

ギャーギャー
エレン アバレチャダメ
ウワァ!ダッコスルナヨ!

ナーンダ、タダノ ミズダッタノカ
ダマサレチャッター
クスクス

アルミン「さて、ご飯も食べ終わったしそろそろ演習の準備をしなきゃ」ガタン

エレン「おう、自主トレしたいから俺先に行ってるぞ」

ミカサ「エレン、私も行く」

アルミン「じゃあ僕は騙したお詫びに片付けとくね」

エレン「そんなの良いのに…でもサンキューアルミン!」タッタッタ…

ミカサ「ありがとう、アルミン」タタタタ…

食堂の朝はここでおしまい。
続きはまた明日です、ありがとうございました

DHMO知ってる人が多くてホッとしましたwww

明日以降は小ネタで、アルミンちゃんと騙してくれると思います。

正直くだらないネタだろうのでお気をつけを

すいません、忙しいので土曜日に更新になるかもしれません。
今日は無理です…(´・ω・`)
見ている人そんなにおらへんかもしれませんが念のため

少しですが上げます

ジャン「おいアルミン…」コソッ

アルミン「あ、ジャン!やったよ僕二人を騙せたよ!二人とも少しは僕のこt」

ジャン「ちっげぇよ!!なんだよさっきのアレ!俺達まで騙されたじゃねーか!!!」

アルミン「ひぇっ?!た、確かに周りの反応は予想外だったけど…まさかジャン達まで…?」

ライナー「アルミンが余りにも真実味持って話すからな…うっかり」

ベルトルト「エレンやミカサじゃなくても信じちゃうね、今の話は…」ハハ…

コニー「DHMOマジこぇぇよ…!!」ガタガタ

マルコ「まだ騙されてる人もいるけど」

ジャン「ほっとけ」

ライナー「しかし、あれは嘘ではないから騙したことにはならないぞ?」

アルミン「あっ!」

ライナー「事実を誇張して話しただけだから、話術の範囲内だ」

ライナー「俺達はアルミンの嘘をどこまであの二人が信じれるか試して、後で散々からかいたいだけなんだ」

ベルトルト「ライナー、ゲスい顔になってるよ」

ライナー「ほっとけ」

アルミン「そ、そうだよね…アレじゃあ騙したことにはならないや…つい話を練るのが楽しすぎて肝心の目的を見失ってたよ」

アルミン「次こそはちゃんと二人を騙して見せるよ!!」フンス

ジャン「コニーでも騙されないような馬鹿馬鹿しいの頼むぜ」

コニー「どういう意味だよそれ!!」

ジャン「そのまんまの意味だっつーの」

アルミン「馬鹿馬鹿しい…出来るかな?」

マルコ「真面目なアルミンも冗談を言うって程度だよ、大丈夫さ」

アルミン「そっか…じゃ、じゃあ思いっきり馬鹿馬鹿しい嘘をついてやる!訓練の昼休憩に決行だ!!」キリッ

ライナー「(アルミン可愛い)」

ベルトルト「(ライナー…ろくでもないことまた考えてる……)」

今日はここまで…いたずら嘘つきまで進まなかった…orz

~立体起動訓練、昼休憩~

エレン「」ゼェゼェ

アルミン「」ハァハァ

ミカサ「二人とも、大丈夫?」キリッ

エレン「だ、大丈夫だこんくらい…けどお前はなんでそんなに平気なんだよ…」

ミカサ「私はエレンを守るためにこの体を支配しているから」

エレン「俺を守るだ?!いい加減にしろよ!それが俺の為になるとでm」モガッ

ミカサ「まずは水を飲まないと」

エレン「」モガモガ

アルミン「二人とも…せっかくの昼休みなんだからゆっくり休みなよ…」

コニー「(アルミンこんどこそやるかな?)」

ライナー「(ああ、アルミンならやってくれるさ…心配するな)」

アルミン「(さて、そろそろ二人に嘘をつく頃合いかな…?)」

エレン タベテ、エレン ヲ ウエジニニナンテサセナイ
コンナモン…イラナイ!!

バキッ ドカッ

…タベマス…イタダキマス…
ソレデイイノ

アルミン「(うぅ…やっぱ心苦しいなぁ……)」

アルミン「(で、でも決めたのならやり遂げる!それが兵士たるものの努めだ!!)」

アルミン「(どうせだれも信じないような嘘なんだから…いいよね)」

アルミン「(でもどんな嘘を…)」チラッ

キョウカン テクテク

アルミン「(いや、さすがにそれは…)」

アルミン「(でも…いっか)」

アルミン「あ、ああああのさ、ふふふ二人ともももも…!」

エレン「アルミンどうした?すげぇどもってるぞ」

ミカサ「アルミンが震えすぎて残像が見える…!もしかして流行り病?!」

アルミン「違うよ!!!少し聞いて欲しいことがあるんだ…!」

エレ&ミカ「「聞いて欲しいこと?」」

アルミン「そうだ、聞いて欲しいことなんだ…」

イタズラ一同「「「(wktk)」」」

エレ&ミカ「……」ドキドキ

アルミン「じ、実は…!」

アルミン「キース教官、実は女性なんだ…」

エレ&ミカ「」

シーーーーーン

イタズラ一同「「「(ソレハナイワー)」」」

ライナー「おいおい、アルミンのやつやっつけにも程があるぞ」ボソボソ

コニー「ありえねぇよ、俺でも嘘だとわかるぞ」ボソボソ

ジャン「馬鹿馬鹿しいと言えども…あれはないわー」ボソボソ

マルコ「信憑性のないような嘘だと言ったけど、今度は信憑性なさすぎるよ」ボソボソ

ベルトルト「アルミンって結構極端だね」ボソボソ

アルミン「き、教官が元調査兵団団長だったってことは知ってるよね…?」

エレン「あぁ…」

ミカサ「」

アルミン「その時にちnk…陰茎を巨人に食いちぎられたらしく…」

アルミン「潔く女性になると心に決意したらしい…」

アルミン「僕たち訓練兵の手前、そんな様子は欠片も見せないけれど」

アルミン「僕はこの間見てしまったんだ…」

今夜はここまで…亀の歩みのくせに少なくてすいません

アルミン「教官が栗色の長い髪のカツラを被り、若草色のワンピースを来ている姿を…!」

エレン「」

ミカサ「」

イタズラ一同「「「」」」オエッ

アルミン「(さ、流石に無理があったかな…?)」

ライナー「(無理ありすぎだろ)」

ジャン「(想像しちまった…)」オエッ

ベルトルト「(若草色のワンピースを着たアニを想像しよう…あっ、可愛い///)」

コニー「オロロロロ」

マルコ「コニーしっかり!全部吐ききってしまえ!」

アルミン「(ううっ、二人の沈黙が痛いっ)」

アルミン「(もう嘘だってばらして良いよね?)」

アルミン「(そもそもこんな嘘信じる方がどうかしてるよ)」

アルミン『なーんちゃって嘘でしたー☆ごめんねっ☆☆☆』テヘッ
エレン『だよなー☆あんなの嘘っぱちだって丸わかり(笑)』

ミカサ『アルミンったら小粋なジョークで面白い☆』


アルミン「(よし、イケる…!)」

アルミン「な、なーんt」

エレン「そうだったのか…!」

アルミン「え゙?」

ミカサ「まさかキース教官が女性だったなんて…思わずおどろいてしまった」

アルミン「…え゙?」

エレン「普段の恫喝からは想像も出来ない…しかもちnk…陰茎を巨人にかじられるとは…壮絶すぎるだろ調査兵団」

ミカサ「エレン、やはり調査兵団はやめておいた方がいい。早死にどころかエレンのイェーガーが駆逐されてしまう」

エレン「やめろよミカサ!俺のイェーガーは巨人じゃねぇんだから駆逐されねーよ!」

ミカサ「…いずれ夜は巨人になるくせに…」ボソッ

エレン「なんか言ったか?」

ミカサ「いいぇえええなんでもない///」ブンブン

アルミン「」

エレン「おっと話が逸れちまった…にしても、教官がそんな心の闇を抱えていたなんて…クソッ!俺達は訓練を受けていながら何にもわかっちゃいなかった!」ダンッ

アルミン「いや、あのねエレn」
ミカサ「私もわからなかったくらい、仕方かない。それよりも気付かないほうが隠している教官のためでもある」

アルミン「ミカサ、話を聞いt」
エレン「そうかもしれないが…そんな重大な秘密を抱えている教官に俺達が出来ることはないのか?」

アルミン「ちょっとm」

ミカサ「花を送る…なんてどうだろう?」

エレン「花?」

ミカサ「女性は花を送られると嬉しい…それに、感謝の気持ちとして受け取っても貰える…」

ミカサ「も、もちろん私も嬉しい…///」

エレン「そうか…そしてさりげなく教官を女性扱いすれば、より喜ばれるか!!」パァアア

ミカサ「そう、きっと喜ばれる…ので、私にも花を送るって…欲しぃ…////」ボソッ

エレン「じゃあさっそく共感のために花を摘みに行くか!!」

エレン「ほらアルミン、ミカサ、行くぞ!」

アルミン「えええええええ」

アッ、コノハナ キレイ ダナ!
エレンニ トテモニアウ
キョウカンニ オクルンダロ!

エレ&ミカ「教官!!」

キース「なんだ、イェーガーにアッカーマン…なんだ、その花は…」

ミカサ「日頃の感謝のお礼に摘みました…」

エレン「受け取ってください!!」

キース「(点数稼ぎか?でも、そんなことしなくても十分な成績だが…まぁ、気持ちは嬉しいものだ、例を言わねば)」

キース「可愛らしい花だな、感謝しよう」

エレン「貴方によくお似合いの花です…」キリッ

ミカサ「女性の心を忘れずいてください」キリッ

キース「(なにを言っているんだコイツら)」

キース「あ、あぁ…とにかく、休憩も終わるから戻りなさい」ヒキギミ

アルミン「あわわわわ…」アセダク
エレン「フーッ…教官に喜んで貰えたみたいだな!」

ミカサ「えぇ、とても喜ばしい。これからも女性の気持ちを大事にして欲しい」

エレン「これもアルミンのお陰だな!!」

ミカサ「アルミンが重大な秘密を打ち明けてくれたから、ありがとう」

アルミン「いいいやそののの…」

アルミン「あわわわわ…」アセダク
エレン「フーッ…教官に喜んで貰えたみたいだな!」

ミカサ「えぇ、とても喜ばしい。これからも女性の気持ちを大事にして欲しい」

エレン「これもアルミンのお陰だな!!」

ミカサ「アルミンが重大な秘密を打ち明けてくれたから、ありがとう」

アルミン「いいいやそののの…」

エレン「さーて、そろそろ休憩も終わるから訓練に戻るか!」

ミカサ「ここからは班にわかれるけど、エレンもアルミンも怪我に気を付けて」

エレン「わかってるようるさいな!!」

エレン「じゃあなアルミン!」

ミカサ「また後で」

アルミン「う、うん……え」

アルミン「(なんで信じるんだよぉおおお!!!!)」

キース編、終り
今日はここまでです

~訓練終わり、食堂~

アルミン「あわわ…」ブルブル

ジャン「なんっっであんなんを信じるんだよアイツ等は!!」

ライナー「なぁ、あの二人が既に俺たちの企みを知っているとかじゃないよな?」

ベルトルト「まさか…知っていたならエレンとミカサは騙し返すより拳が出るでしょ」

ライナー「そりゃ確かに」

コニー「でもあの時の教官の顔笑えたなwww」

マルコ「それをいっちゃダメだよ…それにあの二人の騙された顔も」プッ

ジャン「確かに…アイツ等がとんでもねぇ単純だってのはわかったな…」

ジャン「ミ、ミミミカサは別だぞ!?」

アルミン「わかってるよ…でもどうしょう」

アルミン「まさか二人があんな嘘に騙されちゃうなんて…」

アルミン「(それほど僕を信頼してくれて…?)」

アルミン「(いや、まだわからない…昔から二人は単純なところがあったから)」

アルミン「(決して楽しくなってるわけじゃ…ない!)」ワクワク

ライナー「いっそのことさっきのキース教官並のバカバカしい嘘吐いてみるか?」

アルミン「」ビクッ

コニー「さっきのって…あんなのまたやんのか?さすがにねぇだろ」

ジャン「いや、さっきの二人のことだ…騙されてくれっかもなwww」プギャー

マルコ「ちょっと楽しみ…だね」フフッ

アルミン「えぇ…でも…」

一同「「」」ワクテカ

アルミン「(もう素直に便乗しちゃおっかな)」

アルミン「…よし!僕も楽しくなってきたし、やってみるよ!!」

ライナー「いいぞアルミン!それでこそ漢だ!!」

ベルトルト「僕たちに迷惑かからないのにしてね」

コニー「ちょっとパンやるよ!」

ジャン「エレンの馬鹿面が楽しみだwww」

マルコ「僕たちのネタばらしも忘れてないから安心して」

アルミン「みんな…!」

アルミン「やるよ!僕やってみせる!!」

アルミン「立派ににエレンとミカサの二人を…騙し尽くしてやる!!」キリッ

アルミンドコダー?
エレン、アワテタラ スープガコボレル

コニー「お、噂をすればハゲがさすだな!」

マルコ「それを言うなら噂をすれば影だよ…」

アルミン「じゃあ行ってくるね!」

今日はここまでです、一週間も空けてすいませんでした

~そしてアルミンは嘘を吐き続けた…~

アルミン「実は調査兵団のハンジ・ゾエ分隊長は、錬金術という化学的手段を用いて卑金属から貴金属を精錬しようとする試みのプロフェッショナルで、人体錬成の等価交換で片腕と片足を失った凄腕の錬金術研究科なんだ…!」

エレン「すっげぇー!その"れんきんじゅつ"で巨人を駆逐できるかもしれねーじゃないか!!」キラキラ

アルミン「………そうだね」

アルミン「人類最強の兵士と名高いリヴァイ兵士長は、実は逆らう者は親でも殺す上に"海"の鳥である「ぺんぎん」っていうのに詳しく、壁外で巨人に睾丸を食いちぎられEDになった情報屋の過去があるんだ…!」

ミカサ「なんと恐ろしい…エレン、やはり調査兵団はやめたほうが…」

エレン「なんだよミカサ!だからその話はしつこいって言ってるだろ、そういうお前は主席なんだから憲兵に入れよ!!」

ミカサ「…エレンは私がいないと早死する」

アルミン「…そうだね」

アルミン「実はエルヴィン団長は、あくまで執事だった過去に、貴族会では"歌の王子様"といわれる程の異名を持ち、狙ったアンカーは3Pで完璧に打ち込む能力を持った…ヅラなんだって」

エレン「な、なんだって!?団長はヅラだったのか…キース教官もだし…調査兵団のトップってハg」

ミカサ「エレン!やはり調査兵団はやめておいたほうがいい!エレンが禿げてしまう!!」

エレン「俺は母さんに似てるからハゲねーよ!!」

アルミン「…そうだね」

コニー「…なぁ、アイツ等が馬鹿みたいに見えるのは俺が馬鹿だからじゃねーよな?」

ジャン「黙っていてくれ、バカ…にしてもあいつら本当にばっかじゃねーのか?」

マルコ「あ、ジャンがミカサを馬鹿にした」

ジャン「ミミミミミミミカサは違うっつてんだろーが!!!」ガタッ

マルコ「ジャン、どうどう…ほらニンジンあるよ?」

ジャン「馬扱いすんな!!!!!!」

ライナー「しかしアイツ等は面白いくらいに騙されるな…ちゃんと思考しているのか?」

ベルトルト「鵜呑みってレベルじゃないよね…アルミンもう無茶苦茶な嘘しか吐いてないよ…」

コニー「あそこまでアルミンの言うこと信じれるってすげーな!!」

ライナー「あぁ、確かにすごいが…」

ベルトルト「もうアルミンへの信頼がすごいのか、エレンとミカサが単純なのかわかんないや…」

アルミン「(嘘だろ…?なんでここまで騙されるんだ…!?)」

アルミン「(もう逆に僕が騙し返されてるんじゃって気になってくるよ!)」

エレン「しかし最近はアルミンすごいこと教えてくれまくるよな!」キラキラ

ミカサ「ええ、その情報源の豊富さは流石アルミンというところ」キラキラ

アルミン「(うっ!この二人の瞳は外の世界のことを話した時と同じ目をしているっ)」

アルミン「(やっぱり僕の言うこと信じてくれちゃってるんだよぉおお)」アセダラダラ

アルミン「アハハ…あとライナーは実は鎧の巨人で、ベルトルトは超大型巨人なんだ」

ライ&ベル「」ガタッ

エレン「…なんだって…?」

ミカサ「ア、アルミン…本当なの…?」

アルミン「え、えへー(なんかライナーは五年前に見た鎧の巨人に似てたし、ベルトルトは大きいから…)」

アルミン「(二人ともごめんねっ)」

エレン「えへーじゃねぇだろ!!!人類の敵じゃねぇか!!!」

ミカサ「アルミン…何故もっと早く言わないの…!?あの二人には然るべき報いを」

ライナー「ウォオオオオ!!!!!!!」ドドドド

ベルトルト「ちょ、なななんあまあまbkflkdlふじこsg」ドドドド

アルミン「うわぁああ!!!ごめん二人とも!さっきのは冗談!!」

エレ&ミカ「「冗談?」」キョトン

アルミン「うん、冗談だよ…アルミンジョーク」

エレン「な、なんだよ…全然笑えねぇよ…」

ミカサ「少し考えれば冗談とわかった…人間が巨人になるなんて不可能だ」

アルミン「ご、ごめん…なんか二人とも体格大きいからいっかなーって…」ハハ

ミカサ「流石に二人に失礼、アルミンめっ」

アルミン「ごめんね…ライナーとベルトルトもごめん」

ライナー「い、いいいさそそそんなこと…」ダラダラ

ベルトルト「い、いいくらなななんでも冗談がすぎるよよよ」ダラダラ

アルミン「(はぁ…ちょっと嘘が過ぎちゃったかな…)」

アルミン「(次は軽い嘘にして終わりにしちゃおう…そのほうがいいや)」

アルミン「(うっかりライナーとベルトルトも巻き込んで大騒ぎになっちゃったし)」

エレン「おーいアルミン、早く来いよー!」

ミカサ「早くしないと食事がサシャに取られてしまう」

アルミン「あのさ、二人とも…」

エレン「ん?」

ミカサ「どうしたの、アルミン」

アルミン「(ごれで最後の嘘だ…これでおしまいにするんだ、最期はもう冗談程度でいいや)」

アルミン「実は…結婚を前提にお付き合いしている人がいるんだ」ナーンテネ

エレン「!?!!?」

ミカサ「………!?」

今夜はここまで、手厳しい意見もいただきましたが自分の書きたいように突っ走りたいと思います。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きのハンジさん   2015年05月24日 (日) 13:27:21   ID: -GutUZi9

続編とか無いかな〜

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