土魔族「けけけ、お前にはそれがお似合いだな」魔族少女「花?」 (44)

土魔族「けけけ、どこのどいつだか知らねーが、お前にはその程度がお似合いだぜ」ポンッ

魔族少女「ありがと! 私、魔族少女。君は?」

土魔族「けけけ、土魔族とでも呼んでくれ」

魔族少女「うん、よろしく!」

土魔族「けけけ……」


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魔族少女「私はねー、旅をしてるんだ。君は?」

土魔族「けけけ、気丈なこった。俺はな、魔法の研究をしているのさ」

魔族少女「強い魔法とか?」

土魔族「けけけ、笑うなよ?」

魔族少女「うん、笑わない」

土魔族「人を、魔族を楽しませる魔法さ」ケケケ

魔族少女「……」フルフル

土魔族「お前も、笑うのか?」

魔族少女「すごい! すごい良い考えだと思う!」

土魔族「け……けけ……。お優しいこった」

魔族少女「君ほどじゃないよ」

土魔族「けっ……」ケッ

土魔族「ところで、お前はどこを目指しているんだ?」ケケケ

魔族少女「あ~、うん。ちょっと言えないんだ」

土魔族「ついていってやってもいいぜ?」ケケケ

魔族少女「え?」

土魔族「興味本位でついていってやってもいいって言ってるのさ」ケケケ

魔族少女「それは願ってもないことだよ、ぜひ、よろしく!」

土魔族「まぁ、せいぜい、お互いにくたばらないようにするんだな」ケケケ

魔族少女「うん!」

魔族少女「え~と、西に向かうよ」

土魔族「けけけ……了解だ……」

魔族少女「そういえば、土魔族はどんな魔法を創ったりしてるの?」

土魔族「けけけ……そうだな……水魔法を風魔法でうまいことやって噴水をつくるとかな」

魔族少女「土魔法使わないんだ……」

土魔族「まぁ、土魔法は得意分野だが、他のができないってわけじゃないぜ」ケケケ

魔族少女「今度私にもいくつか教えてよ!」

土魔族「けけけ……ま、教えてやってもいいさ」

まさかお前だったとは。真面目?なのも書くんだな

>>6当方色々書けるんです。

魔族少女「~♪」フリフリ

土魔族(尻尾?)スッ

魔族少女「はぅぅぅ!?」ビクゥッ!

魔族少女「もう、尻尾さわんないでよ!」サスサス

土魔族「わ、悪かった……。でも、それは隠しといた方がいいと思うぞ?」

魔族少女「うん、そうだね」シュルル

魔族少女「これでよし、と!」パンッ

土魔族(かわいいなぁ……)

土魔族「お前は魔法は、なにが得意なんだ?」ケケケ

魔族少女「よく使うのは火かなぁ……。ま、あんまり得手不得手ないけどね」

土魔族「けけけ、属性魔族だと、一芸特化だから、お前はそうじゃないんだな」

魔族少女「まぁね」

魔族少女「魔法って言えば……」

土魔族「?」

魔族少女「あ、いや、なんでもないよ!」アセッ

土魔族「けけけ……余計なことは聞かねぇよ」

魔族少女「ありがと」

魔族少女「あ、紅天狗だぁ」トコトコ

土魔族「なんだぁ? そのキノコ」ケケ

魔族少女「猛毒なんだけど、魔族なら食べられないこともないキノコだよ」

土魔族「うまいのか?」ケケケ

魔族少女「いや、毒の味が強すぎてよくわかんない」

土魔族「そうかい……」ケ…

魔族少女「いやぁ~、のんびり旅っていうのも、誰かが一緒にいればいいもんだねぇ」

土魔族「けけけ……退屈はしねぇな」

魔族少女「私も~」

火の子1「この娘だ!!」

火の子2「連れてこいって命令受けてる!!」

魔族少女「うん……?」

土魔族「なんだぁ?」ケケケ

魔族少女「こいつらは……あいつの……」

土魔族「あいつ?」

魔族少女「いや、こっちの話」

火の子1「捕えろ~!!」

火の子2「お~!!」

魔族少女「水魔法」バシャァ

火の子1・2「ぎゃぁぁぁぁ!!」シュゥゥゥゥ

土魔族「けけけ……風情もなにもあったもんじゃねぇな」

魔族少女「まぁ、あんまり風情を出しても困ると思うけどね」

魔族少女「……進もうか」

土魔族「けけけ……了解」

魔族少女「でねー、でさー」ペラペラ

土魔族「けけけ……」

土魔族(魔族少女はわりとおしゃべり好きなんだな……)

魔族少女「ん? 土魔族、どうかした?」

土魔族「いや、なんでもないさ」ケケケ

土魔族(まぁ、こういうのも悪くねぇかな)

魔族少女「お、水の四天王の領地だ」キョロキョロ

土魔族(もしや、こいつは……)

魔族少女「あんまりのんびりもしてられないのは事実だけど、ごはんは食べないとね」

土魔族「けけけ……一理あるな」

魔族少女「じゃ、お店を探そうか」

土魔族「ああ……」ケケケ

<定食屋>

 ワイワイガヤガヤ

土魔族「けけけ……賑わってるな」

魔族少女「そうだね~」

店員「いらっしゃいませ、お客様、ご注文はなにになさいますか?(フード?)」

魔族少女「あー、うん、炒飯で」

土魔族「俺もそれでいい」ケケケ

店員「かしこまりました(不気味だなぁ)」スタスタスタ

――

店員「ご注文の品をお持ちしました」

魔族少女「ありがと~」

土魔族「けけけ……ご苦労さん」

店員(怖いなぁ……)

魔族少女「いただきま~す!」

土魔族「けけけ……いただきます」

土魔族「なぁ……魔族少女」

魔族少女「ん?」モグモグ

土魔族「こういうこと言うのは早いのかもしれないけどよ……」

土魔族「俺、お前のこと好きだ」

魔族少女「うん、私も土魔族のこと好きだよ~」

土魔族(ニュアンスが違うんだがなぁ……)ケケケ…

魔族少女「ふぃ~、くったくったぁ~」

土魔族「けけけ……はしたないなぁ」

魔族少女「あ、ごめん……。あんまり、他の魔族(ひと)と一緒にいることなかったから、つい一人の時みたいに……」

土魔族「けけけ……俺はつきまとってやるぜ?」

魔族少女「うん、ありがと~」

魔族少女「じゃあ、出ようか」

土魔族「けけけ……了解」

魔族少女「いや~、ごはん食べたあとって眠いね~」

土魔族「そうだな」ケケ

魔族少女「お昼寝する?」

土魔族「これから出発だって時にか?」ケケケ

魔族少女「ああ、別に宿をとるとかじゃなくて、しばらく進んだら野宿でもしようってこと」

土魔族「けけけ……たくましいな」

魔族少女「う~ん。目的地まで半分来たってところかな」

土魔族「けけけ……そいつはよかったなぁ」

魔族少女「やっぱりお昼寝はなしにして、もうちょっと進もうかな。土魔族はどうしたい?」

土魔族「けけけ……俺もそれでいいぜ」

魔族少女「うん、わかった!」

魔族少女「進もう!」

土魔族「しかし……なにも起こらねぇな」ケケケ

魔族少女「なにか起こっても、ろくなことにならないよ」

土魔族「けけけ……違いねぇ」

コウモリ「ギィィー!!」

土魔族「しかし……起こったようだが?」ケケ

魔族少女「のんびりしたいんだけどなぁ……。これからそうも言っていられなくなるし」

土魔族「?」

魔族少女「ま、戦おうか」

土魔族「けけけ……なんだかよくわからんが、まぁ待て。こんなザコ、相手にするまでもないだろ?」

魔族少女「やさしいんだね。(ベタなセリフだなぁ)」

土魔族「けけけ……」ポーン

コウモリ「ぎぃ!? ぎぃぃぃぃぃ!!」バタバタバタ

魔族少女「なに投げたの?」

土魔族「おいしいものさ……」けけけ

魔族少女「そう。穏便に済んでよかったよ」

土魔族「けけけ……」

魔族少女「さすがに疲れたし、宿で休んでこうか」

土魔族「けけけ……男と二人で宿とか、いいのか?」

魔族少女「なに言ってるの? 土魔族は女の子でしょ?」

土魔族「……」

魔族少女「……」

土魔族「……お前、いつから、気づいてた?」

魔族少女「ん? 最初からだけど?」

土魔族(誰にもバレたことなかったんだがなぁ……)ケケ

<宿>
受付「二名さまですね?」

魔族少女「うん、よろしく~」

土魔族「けけけ……」

――

魔族少女「んじゃ、早く寝ようか」

土魔族「ああ、睡眠不足は色々危ないからな」ケケケ

魔族少女「おやすみ~」

土魔族「また会うぜ~」ケケケ

魔族少女「……」スピースピー

土魔族「……」ケケーケケー

 あさ

魔族少女「う~ん、おはよ~」

土魔族「……」ケケーケケー

魔族少女「気持ちよさそうに寝てるなぁ。もう少し待ってよう」

魔族少女「でも、あれだなぁ。誰かといるのっていいなぁ……。もうちょっとだけ続けばいいのに……」

土魔族「……」ムクリ

魔族少女「あ、おはよう、土魔族。……今の、聞いてた?」

土魔族「けけけ……なんのことだかさっぱりだな」

魔族少女(よかった。聞かれてない……)ホッ

魔族少女「じゃあ、準備ができたら出発しようか」

土魔族「ああ」ケケケ

<街道>

魔族少女「……」スタスタスタ

土魔族「なぁ、魔族少女。歩くの速くなってないか?」ケケ

魔族少女「そう?」

魔族少女「……!」

土魔族「どうした?」ケ…

魔族少女「隠れて!」ガサッ

少年「ん~? 気配がしたんだがなぁ……」

少女僧侶「どうしたの、勇者?」

勇者「いや、なんでもない……」スタスタスタ

魔族少女「……」

土魔族「……」

魔族少女「ふぅ……」

土魔族「けけ……。確かに、隠れる必要があったな」

魔族少女「うん……」

魔族少女「ゆっくり進んだ方がいいね」

土魔族「けけけ……」

魔族少女「食べられるキノコとかないかなぁ……」キョロキョロ

土魔族「けけけ……ゆっくり仕方が、あんまりゆっくりって感じじゃねぇなぁ」

魔族少女「お、あれ見たことないやつだ~」

土魔族「けけけ……聞けよ」

土魔族「けけけ……火の四天王の領地だな」

魔族少女「……」

土魔族「どうかしたか?」ケケ

魔族少女「ああ、いや、なんでもないよ」

土魔族「そうか……」

土魔族(こいつが俺の正体に気づいた理由。それは……)

土魔族(まぁ……いいか)ケケケ

魔族少女「目的地まではもうすぐだ……」

土魔族「そうかい……」ケケ

土魔族(気が立ってるなぁ……)

魔族少女「どうかした?」

土魔族「ん? ああ、穏やかじゃねぇなぁってな」ケケ

魔族少女「……あ、ああ。生理なんだ(精一杯のギャグ)。あはは……」

土魔族「生理?」ケ?

魔族少女(しまった。土魔族はそっちの子だったかぁ……)

魔族少女(気まずい……)ソワソワ

土魔族(歩きがゆっくりになった……。俺、悪いことしちまったのかなぁ……?)ケケ…

魔族少女「……」

土魔族「……」

魔族少女(話しかけづらい……)

土魔族(話しかけていいのか、これ?)ケ…

魔族少女「あ……あの」

土魔族「おい……」ケケ

魔族少女「あ、そっちからどうぞ……」

土魔族「いや、そっちから……」

魔族少女「……」

土魔族「……」

魔族少女「ちょっと、私悪いことしちゃったかなぁって思って、話しかけづらくて……」

土魔族「俺も……」

魔族少女「……」

土魔族「……」

魔族少女「あははははは!」

土魔族「けけけ……」

魔族少女「いや~、どっちも思い違いだったみたいだね」

土魔族「けけけ……そうだな」

魔族少女「ねぇ、土魔族……」

土魔族「け?」

魔族少女「これから先、私の隣にいてくれる?」

土魔族「……」

土魔族「ああ……」

土魔族(だから、ニュアンスが違うだろうけど、まぁいいか)

土魔族「つきまとってやるさ……」ケケ…

魔族少女「ありがと」

魔族少女「目的地までは、本当にもうすぐだ。……いや、もう見えてきた」

土魔族(……やはり)

土魔族「……魔王城」

土魔族「と、なると、お前は……」ケ…

魔族少女「まぁね……」フゥ…

魔族少女「詳しい取次ぎは、向こうで」

土魔族「了解」ケケ

<魔王城>

魔族(?)「お待ちしておりました。おや? そちらの方は?」

魔族少女「ああ、うん。私の大切な、友達さ」

土魔族「けけけ……」

魔族(?)「まぁ、ご友人を招いてはいけないという決まりはありませんが」

魔族(?)「現在、魔王様と勇者は戦闘中ですので、この私、側近が裏門まで案内しましょう」

魔族少女「うん、よろしく!」

<魔王城・内部>

側近「そのお体で長旅は、さぞやお疲れになったでしょう」

魔族少女「土魔族がいたから、退屈はしなかったよ」

土魔族「けけけ……」

側近「そうですか。私からも礼を言わせていただかなくてはなりませんね」

土魔族「けけけ……いいってことよ」

側近「さて、たどり着きました」

土魔族「イス?」ケ…?

側近「魔王様が座るイス……の模造品ということになりますかね」

側近「さぁ、お座りください」

魔族少女「うん」ストン

側近「とてもよくお似合いですよ」

魔族少女「あはは、照れくさいなぁ」

側近「では、今後ともよろしくお願いいたします」

側近「土魔族さま、そして……」

側近「次代の魔王さま」

 完

 ”なにか”が起こると思ってた方には申し訳ないが、なにか起きそうでなにも起こらないがコンセプトだったので、そこんとこは了承してくれ。

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