モバP「愛梨が物陰から威嚇してるリスみたいな視線を送ってくるんだけど」 (25)

モバP(以下P)「比奈、なんか知らない?」パチ

比奈「知らないっスよ。あ、王手。」パチ

P「いや、それだけで特に害はないからいいんだけどさ。可愛いし」パチ

比奈「けど、あの太陽の様に明るい愛梨ちゃんがいきなりあんなことにしてるとか…なんか怖いんで何とかして下さいっス、あんた専属で担当してるPっスよね?あとこれ詰んでるんじゃないっスか?王手」パチ

P「いや怖くはないだろ。なんか威嚇してる感じの目線だけど、リスっぽくて迫力がない。そんなことより比奈、将棋強くね?俺は今の愛梨より自分の王将が追い詰められていく方が怖い。」パチ

比奈「プロデューサーが弱すぎるんっスよ…はい、王手」パチ

P「うぐっ。完全に詰んだなー。こうなったら…あれだな、ぶーん。」

比奈「ちょ、王将だけ握って高跳びとかずるいっスよ!」

P「王ってのは何が何でも生き延びなきゃいけないんだよ。愛梨、仕事行くぞ!」

愛梨「はい、待ってましたよっ。プロデューサーさん!」

比奈(ガチでなんとかしてくれないっスかね…)

愛梨(ヤンデレってこんな感じでしょうか…?これでPさんもメロメロですよねっ!)

注:ヤンデレ要素有。キャラ崩壊有

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379942421

―遡ること数週間前
ちひろ『何かしらこれ…ヤンデ●大百科?ヤ●デレの女の子に愛されすぎて眠れないCD…?』

ちひろ『Pさんのかしら…机に置いておきますかね…』コト

………
……


愛梨『こんにちわー!…あれ、誰も居ない…』

愛梨『ありゃ…誰も居ない。』

愛梨『プロデューサーにクッキー焼いてきたんだけどなー…あれ?何だろこれ』

愛梨『ヤンデレ大●科?ヤン●レの女の子に愛されすぎて眠れないCD…?』

愛梨『プロデューサーこんなのが好きなのかなぁ…』

ちひろ『あら、こんにちは愛梨ちゃん』

愛梨『あ、ちひろさん!こんにちはっ!』

………
……


P『なんだこのヤンデレグッズ…』

比奈『プロデューサー、アタシのヤンデレ資料知らないっスかー?次の新刊に使うんっスよ。あれがないと困るんっスよ~』

P『お前の私物かよ…整理整頓はちゃんとしなさい。何故か俺の机に置かれてたわ。』

比奈『これはこれは…すいませんっス…』

………
……


―女子寮愛梨の部屋
愛梨『…』PCカチカチ(サンプル再生)

PC『あんな奴!お兄ちゃんの事なんか全然分かって無い!!!!』

愛梨『!?』ビクッ

愛梨『プロデューサーさんって…こういうのが好きなの…?』

とときんメインきたか

期待

P『週刊アイドル通信でも読むかねぇ。』

P『今週のアイドルインタビューは○○プロダクションの佐久間まゆ…か…』

P『確か別の事務所から引き抜かれたとか…』ペラペラ

P『ほうほう…尽くすタイプで好きな男の為なら何でもする…か。』ペラペラ

ちひろ『あら、尽くすタイプがお好きなんですか?』

P『それもありますが、こういうのも最近人気を挙げてる秘密なのかもなぁって思いまして。』

ちひろ『へぇ』

P『まぁ人気じゃうちの愛梨も負けてませんが』

ちひろ『ノロケですか?』

P『そんなんじゃないですよ…』

………
……


愛梨『こんにちはっ!』

P『愛梨、お疲れ。ていっても今から営業なんだけどな…』

愛梨『そうなんですか…頑張ってくださいっ!』

P『おう!じゃあ行ってきます。』

愛梨『いってらっしゃーい!』

愛梨『…』

愛梨(あ、週刊アイドル通信だ。プロデューサーさんの…かな?)

ちひろ『あら、愛梨ちゃん。それPさんのだけど、読んでいいと思いますよ。』

愛梨『え、あ、そうですかね!?』

愛梨『…』ペラペラ

ちひろ『そういえば、佐久間まゆちゃんの対話を見て言ってましたが、尽くしてくれる女性がタイプって言ってましたよ。』ニヤニヤ

愛梨『そ、そそそそうなんですか!』

愛梨(尽くすタイプ…『好きな男性の為ならなんでもする』って答えてるけど…プロデューサーさんは本当にヤンデレが好きなの…かな…?)

比奈『ヤンデレSS…っと』カチカチ

P『おい』(優しいチョップ)

比奈『お、プロデューサー、こんばんわっス』

P『…お前は人様の業務用パソコンで何をしとるんだ。』

比奈『ちょっと調べ物っス、えへへ。』

P『レッスン場行くぞ…。あと、履歴消しとけよー。』

比奈『はーいっス。』

比奈(ていうかプロデューサー…、なんでウィ●ドウズなのになんでサフ●リをデフォルトブラウザにしてるんっスか…)カチカチ

比奈(これがいわゆる情弱ってやつっスかねぇ…。あれ、サファ●の履歴の消し方わかんないっス…。…これじゃアタシの方が情弱みたいじゃないっスか…。うわー…)

P『何してんだ?早く行くぞー。』

比奈『あ、いや、サ●ァリの履歴の消し方分かんないっス…』

P『あー、んじゃ俺が後でやっとくよ。』

比奈『いやーすいません。ところでなんでウィン●ウズなのに●ファリなんっスか?』

P『家のノートPCがマッ●だからな。』

比奈『なんかスタバでコーヒー片手にマ●ク開きながらドヤ顔してそうっスね、プロデューサーって。』

P『うっせ。ほら、はよ助手席乗れ』

………
……


愛梨『あれ、プロデューサーさんパソコン点けっぱなしです…』

愛梨『…』

愛梨『あ、ちょっと借りようかな…』(yahooと検索エンジンに入れようとする)

検索エンジンの履歴『【ヤンデレ ss】【ヤンデレ 血の出ない】【ヤンデレ 修羅場】【ヤンデレ 創作】』

愛梨(プロデューサーさん…。)

………
……

―とある料理番組の楽屋
P『今日は料理番組の仕事だ。○○プロダクションの佐久間まゆと共演とのことだ。』

愛梨『頑張りますっ!』

まゆP『こんにちは!挨拶に来ました!』

まゆ『こんにちはぁ♪今日はよろしくお願いしますねぇ♪』

P『あ、こちらこそよろしくおねがいします』

愛梨『よろしくお願いしますっ!』ペコッ

まゆP『こちらこそよろしくお願いします!』デレッ

まゆ『Pさぁん…他の子に鼻の下を伸ばさないでくださぁい…』

まゆP『あ、ああ…』

P『まぁまぁ、とにかくお座りください。こちらイスになります。』

………
……


スタッフ『すいませーん、プロデューサーさん達ちょっと来てもらっても良いですかー?収録現場でちょっとトラブルがーあって…』

P『はい、今行きます。すまん愛梨、ちょっと離れる。』

まゆP『と言う訳でじゃあちょっと言って来るな、まゆ。』

愛梨『行ってらっしゃーい。』

まゆ『行ってらっしゃい…プロデューサー…』

愛梨『…』

まゆ『…』

愛梨『あの…』

まゆ『…なんですかぁ?』

愛梨『まゆちゃん…いや、まゆ師匠!その、ヤンデレの極意を…教えて欲しいの!』

まゆ『なんですかぁ…いきなり…?』

愛梨『週刊アイドル通信を読んで…好きな人のためなら何でも出来るって…そう書かれてたから!』

まゆ『ヤンデレの極意ですかぁ…ヤンデレってあのヤンデレですよねぇ…。』

まゆ『まゆはヤンデレじゃないとおもいますよぉ。まゆは好きな人が欲しいを手に入れたいとは思いますが、その為に周りの人を傷つけるなんて出来ませんし…』

まゆ『その人を尾行したり、その人の車にGPSをつけたり、その人の家に盗聴器を仕掛けたり、その人の最近読んだ本や見た映画をリサーチして話題を合わせたり、SNSのアカウントを特定して眺めたり、その人の家族を調べて尾行して偶然を装って助けて外堀を埋めたりぃ…そのくらいなので、まゆは全然ヤンデレじゃないですよぉ…』

愛梨『  』

愛梨(…完璧なるヤンデレだっ…。ダメだ…とてもじゃないけど私ではなれない…私じゃ…プロデューサーさんの好みの女の人にはなれない…)

まゆ『でもどうしたんですかぁ…?いきなりヤンデレだなんて…』

愛梨『…その…実は…プロデューサーさんが…ヤンデレ好きみたいで…』

まゆ(…)

まゆ『愛梨さん…これ…差し上げますよぉ…私の予備ですけど…』

愛梨『これは…』

まゆ『ちょっとしたお薬です。このお薬は水に溶けやすい粉タイプで、軽度の痺れの後に極度の興奮状態を引き起こします。副作用で睡眠状態になるみたいなのでぇ…使い過ぎと使いどころには気を付けてくださいねぇ…』

まゆ『ただ、お渡しするのは一回分なので量や使い過ぎに関しては大丈夫だと思いますが…。そうですねぇ…使いどころとしては車の運転の前とかには服用させないこと…くらいですかねぇ。』

愛梨『ありがとうございます…。でもなんで…』

まゆ『担当プロデューサーを愛するアイドル同士だから…ですかねぇ…。愛梨さんの恋、応援したくなっちゃいました♪』

愛梨『…ありがとうまゆちゃん!いや、師匠!』

まゆ『いえいえ…。お互い頑張りましょ♪』

―今に至る
比奈「あ、おかえりなさーいっス。」

P「おう。ただいまーっす。」

比奈「ていうか現場に送り迎えしてるとき、愛梨ちゃんになんか変わったこと無かったっスか?」

P「ないなー。」

比奈「そっスか…」

比奈(あー、これはちょっとの変化に気付いてないやつっス。大体、あの視線が威嚇するリスって言っちゃう時点で期待できないっスね。)

比奈(ありゃ、嫉妬するオンナの視線ッス。背中に刺さる様なあの目線は間違いないっス…)

比奈(愛梨ちゃんも苦労するっスねぇ。いやー、将棋で負けそうになったら王将持って逃げるような男のどこがいいんっスかねぇ…。)

比奈(まぁ、見た目は悪くない…っていうか、顔も体も普通にモデルやれそうなレベル………余計残念過ぎるっス…)

P「おいなんだ、その憐みを含んだ視線は…」

比奈「何でもないっス。」

………
……


愛梨「…」

愛梨(忘れ物取りに女子寮から事務所にきて…更衣室のロッカーから忘れ物取りに来て…プロデューサーさんに挨拶してから帰ろうかなって思ったけど…)

愛梨(二人…楽しそうにお喋りしてる…)

愛梨(普段から仲良いもんね…プロデューサーさんと比奈さん…)

愛梨「…」ギリ

愛梨(…なんだろう、胸が痛い)

愛梨(帰ろ…)トボトボ

………
……


P「ああ、そうそう。比奈。お前の専属プロデューサー候補見つけたぞー。」

比奈「マジっスか。」

P「あとはお前次第だ。あぁ、それで今度の土曜に三者面談するから予定開けとけよ。」

比奈「うぃーっス。」

P「あと心配だから言うけど、ジャージじゃ無くてちゃんとオシャレしてこいよ。」

比奈「げぇ…マジっスか…。」

―土曜日・待ち合わせ場所

比奈「プロデューサー!」

P「おう、比奈おそ……誰だテメェ!」

比奈「あんたがオシャレしてこいっつったんっスけどね…ちょ、ヒールとか…慣れてないんっスけど…」

P「あー、肩貸そうか?」

比奈「女子寮からここまで歩いて来たんで大丈夫っスよー。」

P「んじゃ、あそこの喫茶店な。」

比奈「はいっス。」

………
……


愛梨(お互いオフの日に偶然を装ってばったり出会ってデートまで持ち込もう大作戦!)

愛梨(い、行きますよぉ…!あれ…)

愛梨(え、比奈さん…なんで…)

愛梨(あ、喫茶店に二人で入って行った…)

愛梨(…)

愛梨(帰ろ…)トボトボ

愛梨(こうなったら!プロデューサーにアップルパイを差し入れて更に仲良くなります!)

愛梨(アップルパイは作りました!あとは差し入れるだけですっ!)

………
……


P「比奈さぁ…ヒール気に入ったの?」

比奈「いんや、練習ってやつっス。まだ慣れてないっスけど、女子たるものヒールくらい履けるようにならないと駄目だと悟ったっス…」

P「そうか。そうそう、比奈の専属Pは月曜から来るそうだ。」

比奈「了解っス。いやー、あの人とは趣味が合いそうで仕事も一緒に頑張れそうっス。」

P「そりゃよかった。いやー比奈と新しいプロデューサーの相性が良さそうでおじさん大感激だよ。」

比奈「…………ていうか、最近愛梨ちゃんとちゃんとコミュニケーション取れてるっスか?」

P「あー、なんかさぁ、最近妙に様子が変だし、あと胸押し付けてきたりボディタッチが以前より半端なくて…まともに話せてない感があるなぁ…」

比奈(…)

比奈「プロデューサーって言っちゃ悪いっスけど…童貞っスよね。」

P「どどどどどどどど童貞ちゃうわ!」

比奈「テンプレ反応乙っス。」

P「て、ていうかお前、しょ、処女だろ!」

比奈「処女で何が悪いんっスか!」

比奈「あ」フラッ

P「おい、大丈夫か。ヒールに慣れてなさ過ぎだろ…」トス

比奈「あ、ありがとうございます。」(ちょ、顔近いっス!)

愛梨「こんばんわー!」

比奈「あ」

愛梨「 」(持っていたケーキを箱ごと落とす)

P「お、おう…愛梨!どうしたんだそんな虚ろな目をして…」

愛梨「………」ブワッ

愛梨「…」ダッ

P「え、ちょ、愛梨!?」

比奈「早く追いかけるっス!」

P「え?え?え?」

比奈「いいから早く!ここはアタシに任せて先に行くっス!」

P「あ、ああ!ちょ、愛梨!待って!」ダッ

比奈「…」

比奈(『ここは俺に任せて先に行け!』的な台詞が言える日がくるとは…ていうかこの箱の中身大丈夫っスかね…)パカ

比奈(あ、アップルパイっス。美味しそうっス)

愛梨(…なんで逃げてるんだろう。)

愛梨(…………痛い…胸が痛い…張り裂けそう…)

愛梨(嫌だ…プロデューサーさんが盗られる…嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ…そんなの嫌だ…)

愛梨「…」

愛梨「…ここ、どこ…?」

………
……


P「愛梨ーーーーーー!!!!どこだぁああああああ!!!」

P「携帯つながんねえええええええええええええええええええええ!!!」

P「ゲホッ…ゴホッ…」

P(走りながら叫ぶと…きついな…主に肺と周囲の視線が…)

P(でもそんなの知ったこっちゃあるか!いっせーのーっせ!)

P「あいりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!謝るからあああああああああああ!!!出てきておくれええええええええええええ!!!!」

―アレ,アイリチャンジャナーイ?イヤチガウデショー?

愛梨(ここどこだろ…携帯…女子寮に置いてきちゃった…)

愛梨(…)トボトボ

愛梨(私は…プロデューサーに甘えてたのかもしれない…)

愛梨(シンデレラガールになって…プロデューサーや事務所のみんなと一緒の…あの日常がいつまでも続くと思ってたのかもしれない…)

愛梨(…)トボトボ

愛梨(川原だ…でもここがどこだか見当も付かないや…)

愛梨(昔よく、川に石投げて水面で何回跳ねるかやったなぁ…)

愛梨「…」ヒョイチャポンチャポンチャポン

愛梨(…)

愛梨「…」ガシ

愛梨「……プロデューサーの…ばかー!!!」ズボッ(力任せに適当な石を川に投げる)

P「はい、どーもー!バカでーす!」

愛梨「!?」

P「ハァ…ハァ…見つけたぞ愛梨…。あー大変だったわ…なんか通行人に不審者扱いされるわ、ちんちくりんな婦警から追いかけられるわ…あれ絶対きぐるみで中身はベテランのおっさんだろ…イテテテ…」

愛梨「なん…で…」

P「プロデューサーだからな、理屈じゃねぇんだよ…。愛梨!!」

愛梨「はい!」ビクッ

P「すまなかった…!」

愛梨「…」

P「俺、お前の担当Pなのに…何も分かってやれた無かったみたいで…ごめん…」

愛梨「………これからも一緒に…いてくれますか?」

P「もちろん!」

愛梨「本当に…?」

P「本当だ!」

愛梨「本当に本当…?」

P「本当に本当だ!」

愛梨「…」ブワッ

愛梨「うわあああああああああん」Pノムネニダーイブ

P「うお!」キャッチ

愛梨「ひぐ…ひぐ…」

P「…」ナデナデ

………
……


P「落ち着いたか?」

愛梨「はい、ごめんなさい…あの!」

P「なんだ?」

愛梨「プロデューサーは比奈さんと…その、付き合ってるんですか?」

P「…?付き合ってないけど…なんで?」

愛梨「その…昨日、プロデューサーさんと比奈さんがデートしてたので…」

P「昨日…?あぁ、あれは比奈の専属プロデューサーの面談に同行したんだよ。」

愛梨「え…?私の勘違い…?………じゃ、じゃあプロデューサーさんってヤンデレ好きですよね?」

P「いや…別に…なんで?」

愛梨「 」

比奈「あのー、そろそろ正座崩しても良いっスかね…痺れてきたんっスけど…。あとアタシもアップルパイ食べたいっス。」

P「おう、元凶。この一件はお前の私物管理がずさんなせいだぞ。」

比奈「いやー、話を聞いてたらプロデューサーも悪い気がしなくもないんっスけど…特に週刊誌をほっぽり出して外出るとか…」

P「うぐ…」

愛梨「もう…やめましょうよー。元はと言えば私が勘違いしただけですし…。あの、比奈さん。立てますか?あと、アップルパイどうぞ!」

比奈「あぁ、愛梨ちゃんに後光が差してるっス…ありがたやありがたや…。」

P「おう、女神愛梨様の慈悲に感謝しろコノヤロー。」

比奈「それに比べて隣の男は鬼っス、悪魔っス。」

P「そりゃちひろさんだろ。」

ちひろ「プロデューサーさん、減給しときますねー。」モグモグ

P「嘘ですごめんなさい。許して下さい。」

比奈「そしてそんな後光の差してる愛梨ちゃんにはお詫びの印にこれをあげるっス。ちょっとこっち来るっス。」

愛梨「はい、なんですか?」

比奈「これっスよ」ジャラ

愛梨「…………手錠?」

比奈「漫画の資料用に買ったんっスけど…まぁ、あのトーヘンボクプロデューサーを逃がすなってことでお守り代わりにでもしてくださいっス。」

愛梨「ありがとうございますっ!」

P「すいません!ちひろさん!この通り!お願いします!天使!女神!ちひろ様!」

ちひろ「私はあなたの天使でも女神じゃ無いので。とりあえずなんとなく鬱陶しいので減給対象ですね。」

P「  」

―後日、お詫びとしてプロデューサーに焼きたてのアップルパイを御馳走すると約束した愛梨。そしてその日

P「へぇ、女子寮って結構厳重なんだな…。セキュリティがすげぇわ…」

愛梨「あれ、プロデューサーって女子寮見たこと無いんですか?」

P「まぁプロダクション関係者とは言え男だしなぁ。それに今日も秘密で来てるようなもんだし。」

愛梨「大丈夫、ばれませんよ。この女子寮って『防音』はばっちりみたいですから!」

愛梨「…」

P「お邪魔しまーす。へぇ、片付いてるなぁ…。「ひ」から始まって「な」で終わる名前のどっかのだれかさんとは大違いだ。」

愛梨「もう、そんなこと言っちゃだめですよ!」

P「すまんすまん。ていうか各部屋にまで鍵が有るのか。すごいな女子寮、ハイテクすぎる。」

P(へぇ…『指紋と鍵の二重構造。更に外も内もロック可能』…ちひろさんこんなところに金掛けてたのか…鬼とか悪魔呼ばわりしてすいませんでした)

愛梨「プロデューサーさん、そこのイスに腰掛けてください!すぐに作りますのでっ!」

P「あ、ああ。」

愛梨「今日はもっとおいしく作りますから!楽しみにしててくださいね!」

P「お、楽しみだなー。………あー…すまん、ちょっとタバコ吸いにベランダ行っても良いか?」

愛梨「構いませんよっ。」

P「ありがとう。」カラカラカラ

P「…」スパー

P(…俺もそろそろタバコやめないとなー)

愛梨「…」ガチャ

P「この前事務所で食べたのもおいしいけど、やっぱ焼きたての方がおいしいな。」

愛梨「えへへ、ありがとうございます。あ、飲み物入れてきますね。雪乃さんから良い紅茶の葉を貰ったんですっ。」

P「んじゃお願いできるかな。」

愛梨「はい、任せてください。」

愛梨「…」ジャー

愛梨(それとまゆさんから貰ったお薬も…)サー

愛梨(ポケットに比奈さんから貰った手錠、うんOK。)ジャラ

愛梨「紅茶淹れ終わったんで、お持ちしますね!」

愛梨(プロデューサーさん)

愛梨(逃がしませんよ)

おつ
良かった

書いてる途中は量が有ると思ったら、そんな事は無かった。
なんとなく「愛梨がヤンデレぶるけど、空回りしてペーパーナイフで襲いかかる」とかそんな感じのコメディやりたかったけど、いつの間にか本格的に病んでた。
機会があれば「同じような状況でまゆがツンデレの演技でPの気を引こうと頑張るSS」を書く模様。

では、HTLM化行ってきます。短くてごめんなさい

ここからだろ

おっつおっつ。
このとときんは元から病み気質だったのか。

乙。
さぁ、ツンデレまゆを書く作業に戻るんだ。

え、ここからが本当の勝負だろ?


だいたい荒木先生のせいじゃねーか!

乙。愛梨は好きでも嫌いでもなかったが、この間のバニーコスは
ヤバかったな・・・・・・あんな風に拗ねられたらたまらん。

おつー

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