ありす「さて、状況を整理しましょう」六花「……」真琴「……」 (61)


ドキドキ!プリキュア SS
 

前SS、および33話とは特に関係ありません。

前SS
シャルル「で、マナは誰と愛を育むシャル?」マナ「えっ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1378221092/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379941921



ありす「私たちは今、マナちゃん家にお泊まりにきています」

ありす「久々にお泊まり会をしようと、マナちゃんが音頭をとったのが始まりでした」

ありす「場所はいつも通りマナちゃん家に決まり、今はご夕食も食べ終わりみんなお風呂にも入ってゆっくりしているところです」

ありす「そんな中、マナちゃんはいつのまにか一人眠ってしまいました。私たちをもてなすために頑張りすぎて疲れてしまったようです。マナちゃんらしいですね」

六花「……」

真琴「……」

マナ「ZZZ……」






ありす「で、ここが重要なのですが」

ありす「今日はマナちゃんのご家族は、全員出払っていて誰もいません」

ありす「今、この家にいるのは私たちだけ」

ありす「つまり、私たちが何をしようが、それを知るのは私たちのみ、ということです」

六花「……!」

真琴「……!」

ありす「さて」

ありす「どうしますか?」

マナ「ZZZ……」





六花「確認したいことがあるわ、ありす」

真琴「わたしも」

ありす「では『マナちゃんを見守る会』副会長、六花ちゃんからどうぞ」

六花「マナの家族が、全員今日帰ってこないということは確実?」

ありす「はい。ご両親は結婚記念日でお出かけ、お祖父様は俳句の授賞式で遠出していますわ。まず間違いなく今日中には戻りません」

六花「ありすの情報だから信用するわ」

ありす「ありがとうございます」

真琴「次はわたしからいいかしら」

ありす「じゃあ『マナちゃんの事を想う会』副会長、真琴さんどうぞ」

真琴「キュアエースの動向はどう? 何かあったらすぐ動くと思うのだけれど」






ありす「実は大変残念なお知らせがあるのですが……。アイちゃんがいつの間にかいなくなりましたわ」

六花「!」

真琴「!」

ありす「向こうが警戒態勢に入ったことは間違いないでしょう。現在、シャルルちゃん達とセバスチャンが、外で四葉財閥の総力を挙げて周囲を警戒しています。幸いまだ動きは見られないようですが」

真琴「もしエースが動いた場合、どのくらい足止めできる?」

ありす「財閥の戦力と人口コミューン改を装備したキュアセバスチャンで足止めして、持って二分といったところでしょうか」

真琴「あまり時間はないということね」

ありす「ええ。こうしている間にも貴重な時間はどんどん過ぎていきます。では早速審議に入りましょう」

六花「……」

真琴「……」

ありす「この状況、私たちはどうするべきでしょうか?」

マナ「ZZZ……」






真琴「『マナちゃんの事を想う会』副会長として提案することは一つ……!」

ありす「はい、真琴さん」

真琴「ここは当然、寝こみを襲ってマナの唇を三人で奪うことを提案するわ!」

六花「却下! そんなことは許さないわ! ここは静かにマナの寝顔を三人で堪能しつつ写真に収めるのが正しい形というものよ」

真琴「何をいっているの! これは大チャンスよ! マナの唇がどこの馬の骨とも知れない人間に奪われる前に確保できるのよ。ここは勇気を出して一歩を踏み出すべきだわ!」

ありす「勇気の刃にふさわしい、真琴ならではの意見ですわね」

六花「マナの初めてはマナ自身で決めるべきだわ! 確かにもし変な奴に奪われるのだとしたら我慢できないけど、マナの選んだ相手に間違いはないって私は信じる。マナの唇を奪うなんて止めるべきよ!」

ありす「これまたマナちゃんに長く連れ添う六花ちゃんらしい意見ですわね」

マナ「ZZZ……」






真琴「貴方は欲しくないの? マナとちゅーできるのよ」

六花「そりゃあ欲しいわよ。でもそれでマナを悲しませるのは間違っていると思うわ」

真琴「マナが悲しむ……。本当にそうかしら?」

ありす「真琴さん、どういうことでしょうか?」

真琴「今この場にいるのは私たちだけ。つまり何が起きてもそれを知っているのは私たちだけということ」

六花「! それは……」

真琴「私たちがそのことをバラさなければ、マナが傷つくことは無いわ。
   その実、私たちはマナの唇を奪って誰かに初めてが奪われる心配も無くなる。
   私たちの中の誰かなら、誰が初めてでも文句はないでしょう?」

六花「確かにないわ」

ありす「同意いたします」

マナ「ZZZ……」






真琴「つまり私の提案は、マナの貞操を守ると言うことにも繋がっているの。
   もし万が一不貞の輩に奪われるようなことになってもこれでフォローが可能よ」

ありす「お待ちください。マナちゃんの安全はこの『マナちゃんを見守る会』会長の四葉ありすが保証しますわ。
    そのようなことは、私の目の黒いうちは許しません」

六花「それにマナの唇を奪うことと、貞操を守ることは根本的に矛盾しているわ。
   『マナちゃんを見守る会』と『マナちゃんの事を想う会』の思想の違いはそこからも起因しているんじゃなかったかしら」

真琴「そちらの考えにも合わせた提案だったのだけれど。聞き入れてもらえないようね」

ありす「あくまで貞操を守るという理由が却下されただけです。
    唇を奪う提案そのものがなくなったわけではありませんので、真琴さんはご安心を」

真琴「そういってくれると助かるわ」

六花「私はそっちも却下するつもりだけどね」

マナ「ZZZ……」






六花「そういえば、ありすが会長としての職務を果たしてくれれば多数決で話がつくわよね」

真琴「責任感を刺激してありすを懐柔する気……!」

六花「いえいえ、単なる独り言ですから」

ありす「六花ちゃん、私は確かに『マナちゃんを見守る会』の会長ですが、今は中立となって裁定する立場です。
    公平を期すためにそうすると決めましたので、その責任は果たさせてもらいますわ」

六花「軽い冗談よ。マナの部屋にいると熱くなっちゃうから」

真琴「本当にそうかしら。半ば本気のように見えたけれど」

ありす「真琴さん。たしかに私たち『マナちゃんを見守る会』はこれまでマナちゃんを見守ることに徹してきました」

六花「マナを見守り、その魅力が損なわれないよう努力してきたわね」

ありす「全てはマナちゃんを見守りその魅力を堪能する。
    そのような形にこそ私たちの目指す愛の形がありましたわ」

真琴「じゃあ私達『マナちゃんの事を想う会』の、マナにアタックしていく姿勢は邪道なんじゃないのかしら?」






ありす「最初はそのように考えていました。しかし『マナちゃんの事を想う会』のアタックによって、これまで見られなかったマナちゃんの魅力的な一面が見られるようになったのもまた事実。
    関係に変化も出て、私たちの活動だけでは得られない境地に至ることが出来ました」

六花「悔しいけど、ここ最近のマナには正直グッと来るわね」

ありす「そこで互いに否定し合うのではなく、こうして会談の場を設け、マナちゃんの愛し方を話し合うことにしたのです。
    過度なアタックは許しませんが、マナちゃんの魅力を引き出すほど良い刺激なら、容認するつもりです」

真琴「安心したわ。会談の趣旨は忘れられてないみたいね」

六花「でも、過度なアタックは許さないわよ」

ありす「それを判断するための場です。では話を続けましょう」

マナ「ZZZ……」






六花「そもそも寝ているときにアタックをかけても、何の意味もないわ。
   これはマナの魅力を引き出すという私たちの会の目的から反する事項よ。
   到底容認されるような行動ではないわね」

ありす「確かに。当のマナちゃんの反応が見られませんから、完全に私たちの一人遊びになりますわね」

六花「そんな行動にマナを巻き込むなんて言語道断よ。
   『マナちゃんを見守る会』はそんな行動を断じて認めないわ」

ありす「流石六花ちゃん。素晴らしいマナちゃん愛ですわ」

真琴「マナの反応を見られない。確かにそうね。
   これまで容認されてきた行動とは違うことは認めるわ」

六花「え? それなら話は終わっちゃうわよ? 
   『マナちゃんを見守る会』有る限り、この議題は通らないわ」

真琴「……本当にそうかしら?」

ありす「あら? 真琴さんにはまだ説得の材料があるみたいですわね。では真琴さん、どうぞ」

マナ「ZZZ……」







真琴「確かにこの提案にマナの魅力を引き出すという効果はないわ」

六花「決まりね。真琴が認めたわ。
   『マナちゃんを見守る会』が『マナちゃんの事を想う会』の行動を容認するのはその一点があるときだけよ」

真琴「いいえ。それ以外にも『マナちゃんの事を想う会』として『マナちゃんを見守る会』にメリットを提供できるわ」

ありす「真琴さん、それはどのようなことでしょうか」

真琴「六花・ありす、あなたたちはマナとの付き合いはどれくらいになるの?」

六花「私? ええと、かれこれ十年くらいになるかしら」

ありす「私も同じくらいですわね」

真琴「十年、それだけ長い間マナと健全な関係でいられたことは凄いと思う」

六花「う、うん。ありがとう……?」

ありす「ありがとうございます、真琴さん」

真琴「でもその間、思ったことは一度もなかったかしら」

ありす「それは……?」

真琴「マナとちゅーしたいということを」

六花「?!」






ありす「……続けてください」

真琴「ちゅーとは言わずとも、マナと手を繋いだり一緒に寝たりお風呂に入りたいと思ったことはあるはずよ。
   でもあなたたち『マナちゃんを見守る会』の意思は固い。自分からアタックに出たことはなかったはずだわ」

ありす「確かに。マナちゃんと手を繋いだり一緒に寝たりお風呂に入ったことはありますが、それは全部マナちゃんからのアプローチに乗った形でしたわ」

真琴「でも十年もマナと一緒にいるあなたたちですもの。マナへの愛は相当深いはず。
   だからこう考えたことも当然あるはず」

六花「……」

真琴「マナと沢山桃色なことをしてみたい! と!」

六花「なっ!」

ありす「……」

マナ「ZZZ……」





六花「そんなことないわ! わ、私はマナの魅力を堪能できればそれで……!」

真琴「……マナがエースの修業で愛に目覚めたとき」

六花「?!」

真琴「あの時六花、思いきりマナに抱きついていたわよね?」

六花「そ、そんなことあったかしら?」

真琴「……ありす?」

ありす「確か、マナちゃん映像アルバムプリキュア編8巻23話。
    『愛を取り戻せ!プリキュア五つの誓い!』の辺りでしたわね。準備いたしますわ」

真琴「お願い」

六花「……」





――視聴中――


キュアハートっ!


真琴「……きっちり抱きついているわね」

ありす「この映像では分かりにくいですが、他のカメラにすると肩甲骨あたりを撫でているようです」

六花「……わかったわ」

ありす「六花ちゃん?」

六花「『マナちゃんを見守る会』副会長でありながら、どさくさに紛れてマナにアタックする。
   そんな私が何を言っても何の説得力もない、そう言いたいのね。確かに弁解の余地はないわ」

真琴「違うわ、そうじゃない。立場は違うけど私は六花達の事は尊敬しているの」

六花「慰めはいらないわよ……」






真琴「本当よ。マナの天然攻めを前にして、理性を失わずに『マナちゃんを見守る会』を続けているその精神力。
   トランプ王国最後の戦士として驚嘆に値するわ」

ありす「しかも六花ちゃんは四六時中マナちゃんと一緒に居ますものね」

真琴「正直、私レベルなら『愛している~』や『奥さん』発言だけで理性が飛んでしまうと思うの」

六花「これが、私のマナへの愛だから……」

真琴「でも六花。今後もマナの天然攻めを前にして正気でいられる自信……ある?」

六花「……『マナちゃんを見守る会』のマナグッズで発散しているから大丈夫よ」

真琴「確かにあれは良くできているわ。マナ目覚ましボイス時計は至高の逸品だったわね」

ありす「お望みなら『名前でおはよう! マナちゃん目覚まし時計 まこぴーver』もお作りしますが」

真琴「その話は後で。でも六花が欲求不満が溜まっているはずよ。
   前の会議で六花の部屋に入って思ったもの。この部屋はマナの匂いがするって」

六花「……」




ありす「確かに。六花ちゃんはマナちゃんグッズ制作には力を入れてますものね」

真琴「このまま行くとどうなると思う? 
   マナの天然攻めで欲求不満は増える一方。『マナちゃんを見守る会』の掟でアタックもできない。
   この前抱きついたのは、もう我慢の限界の兆候なんじゃないかしら」

ありす「六花ちゃんのボディタッチは珍しいですものね」

真琴「断言するわ。
   六花、貴方のプシュケーはもう間もなく桃色ジャネジーに染まり……」

六花「……」

真琴「マナを桃色空間に落とす」

六花「!」






真琴「そうなったら六花、貴女のこれまでの『マナちゃんを見守る会』としての活動は貴女自身の手で水泡に帰すわ。
   そんな結末に六花は多分耐えられない」

ありす「つまり、そうなるまえに今日のマナちゃんへのちゅーでガス抜きをさせようと?」

真琴「そのとおり。流石ありすね」

ありす「いえいえ」

真琴「六花のマナへの愛は称賛に値するわ。
   でもそれが他ならぬあなたの手で壊れてしまうのは悲しい。
   手遅れになる前に、少しでもガス抜きをしたほうがいいんじゃないかしら」

六花「……」

ありす(流石は真琴さん。六花ちゃんの本音と現状にズバズバ斬り込んでいきましたわ)

マナ「ZZZ……」





六花「ラケル!」

真琴「?!」

ありす「?」


バタン!


プリキュア・ラブリンク! L・o・v・e!
プリキュア・ダイヤモンドシャワー!


真琴「……」

ありす「……」

マナ「ZZZ……」






ガチャ


六花「ごめんなさい。ちょっと頭を冷やしてきたわ」

ありす(髪の毛がダイヤモンドのようになってますわね)

真琴「……浄化しようとしても無理よ、六花。
   心が桃色になりそうなのはジャネジーじゃなくて愛が原因なんだから」

六花「そんな理由じゃないわ。本当に頭を冷やしてきただけよ。
   それで真琴の提案だけど……受けるわけにはいかないわ」

真琴「!」






六花「私のガス抜きなんていう身勝手な理由でマナに淫らなことはできないわ。
   それこそ『マナちゃんを見守る会』として恥じるべき行動よ。
   残念だけどやはり容認するわけにはいかないわね」

真琴「六花、本気なの? 貴女の肉体はもうマナを求めて疼き出しているのに」

六花「このくらい平気よ。私の体なんだからマナを守るためならいくらでも言うことを聞いてくれるわ」

ありす「六花ちゃんが言うと説得力がありますわね」

真琴「……一瞬納得してしまったわ」

マナ「ZZZ……」




六花「それに……、私がこのことに反対する理由は他にもあるの」

真琴「? 『マナちゃんを見守る会』だからじゃないの?」

六花「ある意味ではそうなんだけど。
   これは今後の『マナちゃんを見守る会』と『マナちゃんの事を想う会』の和平にも関わることと言っていいわ」

ありす「……伺いましょう」

六花「今ここでマナの唇を奪うことになった場合、とても重大な問題が発生するわ」

真琴「問題?」

六花「つまり、その……誰がマナの初めてを貰うかという問題よ」

真琴「?!」

ありす「……」






六花「そうなったら二つの会の間はもちろん、私たちの中での争いは必死。
   たとえ一時的に決着がついたとしても、この事実は長く尾を引くことになるわ」

ありす「プリキュアの活動にも支障が出る可能性がありますわね」

六花「なにより私たちがドロドロしたら一番悲しむのはマナよ。
   『マナちゃんを見守る会』と『マナちゃんの事を想う会』が和平を結んだのも、私たちの派閥争いでマナを悲しませないことにあったはずじゃなかったかしら」

真琴「そ、うよ……」

六花「みんなが後腐れなく降りるなら問題ないけど。
   ……本当に諦められるかしら。マナのファーストキスを」

真琴「!」

六花「ただのキスじゃないの。ファーストキスよ。
   一生の内で一回。しかもマナの人生に必ず刻まれる大切な人になれるのよ。
   それを真琴は他の人に譲れるの?」

真琴「そ、それは……」

ありす「……」

マナ「ZZZ……」






真琴「……そ、その。一応確認したいんだけど。マナは本当にちゅーは……」

六花「私の知っている限りでは経験なし、ね。引っ越してくる前の事はわからないけど」

ありす「こちらでも確認はとれていますわ。
    ご家族の方以外、生まれてからキスの経験はございません。
    それも教育方針の関係でも口は未だにノータッチです」

真琴「そ、それじゃあ……」

六花「ええ、マナの唇は未だに全くの穢れのない、正真正銘の純潔なの」

真琴「純っ?!」

ありす(真琴さん予想以上に動揺していますわね)

六花「真琴は諦められる? 
   この世界に残された数少ない神秘のうちのひとつを。人類の至宝を」

真琴「わ、私は……」







六花「ちなみに私は諦める気はないわ」

真琴「?!」

ありす「ちなみに私も毛頭ございません」

真琴「ありすまで?!」

六花「伝説の聖杯の如き秘宝を前にしたら、人は争わずにはいられない。それは私たちも必定」

ありす「それは歴史が雄弁に物語っていますわね」

真琴「う……」

六花「もし争いを避けようと思うなら人の手の届かない場所に置くしかないわ」

ありす「つまりマナちゃんの手の中、ということですわね」

六花「ありすは理解が早いわね」

ありす「どうもどうも」





六花「これ関しては公平な分配はできないわ。かといって誰も譲る気もない。
   諦められるとしたらマナ本人が相手を選んだときだけよ」

ありす「マナちゃんが選んだ相手なら間違いはありませんからね」

真琴「……」

六花「ここでマナの唇を奪うのはあまりにリスクが大きすぎるわ。
   今の小康状態を維持するのならここは感情を押さえるべきよ。
   私たち同士が争うことは『マナちゃんの事を想う会』、いいえ、真琴も望んでいないでしょう?」

真琴「……」

ありす(理路整然とした話の展開。流石は六花ちゃんですわ。
    こうなると六花ちゃんの論理に分があるでしょうか……)

マナ「ZZZ……」





真琴「……本当に」

六花「……?」

ありす「真琴さん?」

真琴「本当にマナが選んだ、という理由でマナの初めてを諦められる?」

ありす「……」

六花「……ええ」

真琴「嘘ね」

六花「ぐっ!」

真琴「マナとまだ歳月が長くない私でも初めてが欲しいんだもの。
   ましてやマナとの付き合いの長い六花たちが諦められるとは思えないわ」

六花「……私は大丈夫。マナのことだもの、我慢……」

真琴「『我慢』ってことは、本心はちゅーしたいのね」

六花「はうっ!」

ありす(真琴さん、素晴らしい踏み込みですわ!)





ドロドロ! プリキュア


真琴「私は自分の気持ちに嘘はつきたくない。
   思いを伝える。それが『マナちゃんの事を想う会』だもの。
   会として私として、今このチャンスを逃すわけにはいかないわ」

六花「私だって同じよ! でもマナを傷つけたくないのも私の本心なの!」

真琴「ここにいる三人の秘密にすればマナに知られることはないわ! 
   六花は一歩を踏み出す勇気が無いだけなのよ! マナとちゅーしたいのも紛れもない本心でしょ!」



マナ「うーん……」



六花「!」

ありす「!」

真琴「!」

マナ「ZZZ……」






ありす「……寝返りをうっただけのようですね」

真琴「ごめんなさい。少し熱くなりすぎたわ」

六花「真琴だけじゃないわ。おあいこよ」

ありす「マナちゃんのおかげで頭が冷えたようですわね。
    落ち着いたところで、議論を続けましょうか」

真琴「六花の話をまとめると、会の方針以外にもちゅーは私たちの間で揉め事になるから容認できない。
   ということでよかったかしら」

六花「かいつまんで話すと、そういうことになるわね」





真琴「……わかったわ」

ありす「真琴さん?」

真琴「ちゅーする場合、私はマナの初めてをもらう権利を放棄する」

六花「?!」

ありす「……よろしいんですか?」

真琴「ええ。マナの初めてをもらう人は『マナちゃんを見守る会』の中で決めて」

六花「ちょ、ちょっと!本当にいいの?! マナの初めてよ? 人類に残された至宝よ?」

真琴「私が我慢すれば会の間で争いは起きない。
   それにマナの初めては私よりも長年連れ添ったあなた達にこそもらう資格があると思う。
   マナとちゅーできるなら、私は三番手でも構わないわ」

六花「そんなの嘘! 仮にも『マナちゃんの事を想う会』の真琴が、そんなことできるはずないわ!」

真琴「……確かにマナの初めてになれないのは残念よ。
   でもこのチャンスでマナにちゅー出来ないと、多分当分私に次は回ってこないし下手をしたらこれが最後かもしれない。
   このチャンスは逃したくないの」






ありす「チャンスはみんな同じだと思いますが……」

真琴「私はトランプ王国の人間よ。いつかはあっちに帰ることになるわ。
   それに六花やありすと比べたら、マナから私にアプローチしてくれる確率は低いわ。
   みんなよりチャンスが少ないから、目の前にきたらモノにしていかないと」

ありす「そんな寂しいこと、言わないでくださいな。真琴さんはいつまでも私たちの仲間ですのに」

真琴「ありがとう。でもあなた達とは埋められない差があるのは事実だから……」

ありす「真琴さん……」

真琴「私はマナとちゅー出来ればそれでいい。今はそれで満足よ」

六花「……」

六花(まずいまずいまずいまずいまずい……)

マナ「ZZZ……」






ありす「じゃあ六花ちゃん」

六花「ふぇっ?」

ありす「どうしましょうか。
    『マナちゃんの事を想う会』はこのことで先鋒を譲るそうですし、そのことで遺恨も残さないと明言されましたが……」

六花「だ、だめよ! マナの唇を奪うなんてそんなの断じて認められないわ!」

真琴「でもマナとちゅーしたいのは本心なのよね?」

ありす「先ほどから何度もそうおっしゃってますし」

真琴「秘密は漏らさないからマナも気づかないし、会同士の争いも私が譲る確約したからこれで問題はないと思うのだけれど」

ありす「六花ちゃんも本心ではキスしたいのなら、私もそちらを応援しますが……」

六花「いやいやいや! 私たちには『マナちゃんを見守る会』としての義務があるでしょ」

ありす「と、いっても六花ちゃんも本当は真琴さんの提案に賛成のようですし。
    時間もありませんから、そういうことなら今回の議論は真琴さんの案を採用としたほうが……」

六花「ダメダメダメ! マ、マナにキスするなんてそんなことダメよ! 
   ね、寝ているスキにマナにキスするなんてそんなのフェアじゃないわ!」

真琴「……」

マナ「……」スピー





真琴「……六花」

六花「と、とにかく!マナに過度なアタックをするのは私たちとしては……」

真琴「もしかして、怖いの?」

六花「えっ?」

真琴「よくわからないけど、私には六花が怯えているように見えるわ」

六花「そ、そんなことないわよ?」

ありす「それには私からお答えしますわ。
    私たちはマナちゃんと長い付き合いで中も良好ですが、それ故に今の関係が壊れることに不安を覚えているのです」

真琴「そうなの?」

六花「え。いや、まぁ……その……」

ありす「マナちゃんと一歩進んだ関係になりたいのも本心なのですが、その一方で今のような良好な関係のままでもいたいとも考えているのです。
    二律背反で叶わない願いですけれどね」

マナ「……」クカー






真琴「? よくわからないけど、一歩進みたいならアタックすべきだし、今のままがいいならそうするべきで、
   悩むことなんてない気がするのだけれど。自分で選べることなのだし」

ありす「真琴さんらしいですね。
    まあそうなんですが、私や六花ちゃんには色々都合がございまして」

真琴「どういうこと?」

ありす「つまり、これまではマナちゃんに対して一定の距離を保つことである種の安定感を得ることが出来ていたのです。
    劇的な変化は起こりませんが、大きく負の方向に傾くこともなく、マナちゃんといい関係でいられたと。
    日和見主義でヘタレていたと言われればそれまでですが」

六花「うぐっ……」

真琴「ふむふむ」

ありす「ところがここ最近になって、みんなでプリキュアになりました。
    そこから真琴さんや『マナちゃんの事を想う会』会長さんの登場で、その関係が実は不安定なものだということを理解したのです」

真琴「安定していたんじゃなかったの?」

ありす「確かに安定はしていますが、進んだ関係にもなれないのです。
    このままズルズルと今の状態が続けば、下手をしたら真琴さん達にマナちゃんを取られてしまう、と。
    まぁ要するに、思わぬ第三者の登場で焦り出したわけで」





真琴「なるほど」

六花「……」

ありす「この状況から脱却したいと考えてはいるのですが、長くこの関係性に浸かりすぎて変化させる手段も気力も乏しいのが現状なのです。
    幼なじみの間柄によくあることですが、今の関係が壊れることに怯えてズルズル引きずってしまうと。そういうわけでして」

真琴「そうなの、六花?」

六花「……え、あ、ま、まぁ」

ありす「私たち『マナちゃんを見守る会』が『マナちゃんの事を想う会』の行動をある程度容認する方向に傾いたのも、実はその辺りの事情も関係していまして。
    『マナちゃんの事を想う会』さんのスキンシップを参考にして、関係の変化のさせ方を模索していこうという目論見があったのです。
    無論、過度なアタックを止めるのも忘れていませんが」

真琴「そうだったのね」

ありす「あとは、マナちゃんが『マナちゃんの事を想う会』から刺激を受けて、こちらを意識し始めてくれたら万々歳。
    そうすれば会の趣旨を守りつつ、マナちゃんと一歩進んだ関係になれて丸く収まる。
    と、このようなところです」

六花「……」

マナ「ZZZ……うーん……」






真琴「でも結局自分から動かないと何も変わらないわ。
   何もしないでマナの変化を待つなんて、消極的すぎると思うけど」

六花「はうっ!」

ありす「真琴さんのおっしゃる通りですわ。最後の辺りは虫が良すぎですわね。
    単なる戯言と水に流してください」

真琴「わかったわ」

六花「……」ガクガク

ありす「とにかくそのような事情ですので、変化が欲しいのも現状を維持したいのも、どちらとも本音なのです。
    なまじお付き合いが長い分、失うもの大きくて二の足を踏んでしまう状態なのです」

真琴「でもどちらかは選ばないと。
   両立はできないし、決断しないうちに取り返しのつかないことになったら後悔すると思うわ」

ありす「真琴さんのおっしゃるとおりですわ。会としても悩ましいところです」

六花「……」チーン

マナ「ZZZ……」





六花「ええ、そうですよー……」

ありす「六花ちゃん?」

真琴「六花?」

六花「どーせ、私はヘタレですよー。マナの天然攻めに答えられない根性なしですよー……」

ありす(何か変なスイッチが入ってしまったようですわね)

六花「でも仕方ないでしょー。マナは鈍感だしー。ちょっと強気にアプローチしても気がつかないしー」

ありす「他のことだと察しがいいんですけどね」

真琴「というか、やっぱりアプローチはしていたのね」

六花「『月が綺麗ですね』って言っても、『そうだねぇ』としか言ってくれないしー」

ありす「それは……いくらなんでも遠回しすぎでは……」

真琴「?」





六花「そりゃ私だってマナと一歩進んだ関係になりたいわよー。
   でももし失敗してー、マナと今みたいな関係でいられなくなったらと思うとー、怖くて仕方がないのー。
   臆病なのは分かっているのー」

ありす「そんなハートキャッチな先輩方が戦っていた敵みたいなこと言わないでくださいな」

真琴「心の花が枯れているみたいね……」

六花「マナが大好きなのー。一歩踏み出したいのー。
   でも関係が壊れるのも嫌なのー。どうにもならないのー」

ありす「こうなったらマリン先輩をお呼びして浄化してもらいましょうか。
    夏休みは夜更かししているとの情報ですから、まだ起きてますでしょうし」

真琴「流石に怒ると思うけど……」

六花「……」イジイジ

マナ「……」シュピー





真琴「……ねぇ六花」

六花「……」

真琴「私はまだ貴方達ほどマナとの付き合いは長くない。
   だからきっと貴方達ほど失う怖さはないし、関係の重みもよくわからないのだと思う」

六花「……」

真琴「でもこれだけは解るわ。貴方たちが私に負けないくらいマナが好きってこと。
   『マナちゃんの事を想う会』のライバルとして不足はないし、誇りに思うわ」

六花「……」

真琴「だから六花。おかしなことを言うかもしれないけど、六花にも幸せになってほしいし後悔もしてほしくないの」

六花「真琴……」

真琴「六花はどうしたいの? マナとどうなりたい?」

六花「私は……」

ありす「……」

真琴「……」

マナ「ZZZ……」

六花「……」






六花「私は、マナと一歩進んだ関係になりたい、わ」

真琴「じゃあ勇気を出さないと。自分からまず一歩を踏み出さないと、何も変わらないわ」

六花「でもどうしたらいいか……」

真琴「六花、今ここでマナにちゅーしましょう」

六花「え……?」

真琴「些細な変化だし、マナは気がつかないから関係はそのまま。
   でも六花にとっては積極的になれる機会になると思う」

六花「で、でも……」

真琴「ここでやらないと何も変わらないわ。今がそのときよ。
   自分に正直になって。本音を隠しても辛いだけ。私がみんなから教えられたことよ」

六花「真琴……」





真琴「マナが好きなんでしょ?」

六花「……うん」

真琴「じゃあ自分に素直になるべきよ。
   自分がどうしたいのか考えて、マナに自分の気持ちを伝えるべきだわ」

六花「私の……気持ち……」

真琴「積極的になるべきよ、六花。
   私も誰よりも先にマナにちゅーしたいけど、六花が先なら諦められるわ。
   六花も私の大切な友達なのだから」

ありす「真琴さん、そこまで六花ちゃんのことを……」

真琴「友達だったら困っているときは力になりたい。それが普通なのでしょ?」

六花「……」

ありす(これは……決まり、でしょうか)

マナ「ZZZ……」





ありす「……では意見も出尽くしたようですし。
    時間もありませんので今回の行動を決めましょうか」

六花「ええ」

真琴「うん」

ありす「それでは、早速『マナちゃんの事を想う会』さんの意見の方は――」






六花「反対よ」

ありす「?!」

真琴「?!」






六花「もちろん反対。マナの初めては私がマナの合意の上で行えるように働きかけるわ!」

真琴「ちょっと待って! さっきの話は?! 一歩を踏み出す勇気は?! 大いなる第一歩は?!」

六花「それは、真琴の言葉で自分の本心に気がついて決心がついたから大丈夫。
   真琴の言う通り、積極的になってマナと合意の上でキスできるように頑張るわ」

真琴「いやこの場でちゅーするべきよ! そんな遠回りすることなくマナとちゅー出来るまたとないチャンスよ?!」

六花「終えた後のマナの気恥ずかしそうな表情が見れないキスなんて不毛よ! 
   マナの可愛い姿が見れないアタックなんて何の価値もないわ!」

真琴「じゃあ六花はそれでいいから、今回はありすと私に譲るべきよ!」

六花「真琴は私に先を譲ってくれるんでしょう? 
   さっき言ってくれたことは覚えているわ。それなら私がマナと合意の上で出来るまで待ってて! ね!」

真琴「時間がかかりすぎよ! 今までだってまともにアプローチ出来なかったのに! 
   ちゅーまで持ち込むのにいったい何年かかるの!」

マナ「ZZZ……」







六花「大丈夫! 今度は大丈夫だから! 
   ちゃんとアプローチするから! ち、近いうちに……」

真琴「やっぱり勇気が出ないだけでしょ六花は!」

六花「ち、違うわ! 勇気は十分すぎるほどあるのよ! 
   ただ今は違うっていうか、ムードがないっていうか……」

真琴「ムードを大切にして、貴重なチャンスを見逃してどうするのよ!」

六花「一時の欲望に押し流されるのは、文明人として間違っているわ! 
   文明人としては、ここはぐっと我慢して最高の場面まで初めては取っておくべきよ!」

真琴「ここで勇気を出せば新しい世界が開けるのよ! 次なるステージが見たいと思わないの?!」

六花「ものすごく見たいけど今はまだその時じゃないわ!」

真琴「今がその時じゃなくて、いつがその時なのよ!」

六花「だからこそ、ここはマナが起きるのを待って、正当な手段を使ってそこから次なるステージへ行くためのアプローチをするべきなのよ!」

真琴「このチャンスも生かせないのに、強気なアプローチなんて出来るわけないでしょ!」







六花「だって……だって、マナの初めてなのよ!」

真琴「?!」

六花「そんな大事なもの、気持ちが通じ合ってからしたいじゃない!」



ありす(真琴さん、六花ちゃんを炊きつけたのは良いですが……。
    どうやら、六花ちゃんの乙女心にまで火をつけてしまったようですわね)

ありす(さて……どうしましょうか……)

マナ「ZZZ……」







ドカーン!


六花「?! 今のは……!」

ありす「……先鋒のシャルルちゃんたちから連絡が入りました。
    キュアエースが現れてキュアセバスチャンと戦闘にはいったようです」

真琴「くっ、もう時間はないみたいね」

六花「ありす、もうこうなったら多数決しかないわ。
   すぐに答えを出して早急に写真をとりましょう」

真琴「ちょっと待って! 今更、決で決めるなんて!」

六花「このまま意見をぶつけ合って、このチャンスを生かせないよりはマシでしょ!」

真琴「六花が勇気を出せば、そのチャンスを最大限に活用できるのよ!」







マナ「うーん」ゴロッ



チラッ





六花「!」

ありす「!」

真琴「!」






マナ「ZZZ……うーん」チラッチラッ

真琴「……」

六花「……」

ありす「……」

マナ「ZZZ……」



真琴「……二人とも」

六花「……」

ありす「……」

真琴「提案の変更をしたいのだけれど……いい?」







――翌朝――



マナ「おはよー……って亜久里ちゃん?!」

亜久里「ZZZ……」

ありす「あ、マナちゃん。おはようございます」

六花「おはよう、マナ」

真琴「おはよう、今日もいい天気ね」

マナ「おはよー、みんな。なんで亜久里ちゃんがいるの?」

ありす「昨日マナちゃんが寝てしまったあとお見えになりまして。昨日のお泊まりをプリキュア合宿だと思って鍛えに来たらしいですわ」

六花「勘違いだとわかったあとにみんなでトランプして、そのまま寝ちゃったんだけどね」






マナ「ぎゃー! そうだったんだ! あたしもちゃんと起きていればよかったー」

真琴「色々準備で疲れてたんだから、仕方ないわ」

マナ「うーん、でもちゃんとおもてなししたいな。朝ごはんくらいは美味しいものつくらないと」

ありす「お手伝いしますわ、マナちゃん」

六花「何作るの? あんまりボリュームあるのはダメよ?」

真琴「……オムライスなら何とか」

マナ「じゃあ、亜久里ちゃんが起きる前にさっそく……」






グルルル……



マナ「う……。何か……お腹いたい……」

真琴「マナ、大丈夫?」

マナ「ご、ごめん。先に行ってて……うう……」

六花「じゃあ、先に行っているわよ?」

マナ「う、うん。お腹冷やしたかな……。何かおへそが湿っているし。寝汗かな……」


六花「……」

ありす「……」

真琴「……」

マナ「じゃ、じゃあね……」







バタン



ありす「ちょっとやり過ぎましたわね。私がいながら感情を押さえきれませんでした。
    申し訳ございません」

六花「謝るのは私のほうよ。
   ちゃんと布団をかけておくべきだったわ。マナってば寝相悪いし」

真琴「ごめんなさい。私があんな提案したばっかりに。マナも調子悪そうだったし……」

ありす「三人で決めたことですし、それは言わない約束ですよ真琴さん」

六花「次はちゃんと後の事も忘れないようにしないとね」







ありす「ではみなさん。次の会合は三日後ということで」

六花「次の場所は私の家だったわね」

真琴「議題は決めポーズの最中にマナの腋を触ってもいいか、だったわね」

六花「当然反対だわ」

真琴「決めポーズが決まらないのと、突然のイタズラで顔を真っ赤にするマナが見れると思うのだけど」

ありす「はい。その議論は三日後に行いましょう。今はマナちゃんと朝食を作る時間ですわ」

真琴「そうね」

六花「意義なし」

ありす「では台所に向かいましょうか。マナちゃんと一緒においしい朝食を作りましょう」

六花「賛成!」

真琴「賛成!」





真琴(……レジーナ会長)

真琴(私は良いライバルに恵まれ、会の本分を全うすることができています)

真琴(ですので、早く戻ってきてください)

真琴(会長が戻って二つの買いが対等な立場になったとき。
   私たちは本気でぶつかり合い、その本領を発揮できるのですから)







――トランプ王国――



レジーナ「ZZZ……」

キングジコチュー「レジーナ起きないなー。どうしてかなー」

レジーナ「ZZZ……」

キングジコチュー「よーし、起きないと好物のアイス食べちゃうぞー。本気だぞー」

レジーナ「ZZZ……」

キングジコチュー「早く起きないと夏休みの宿題終わらないぞー。怒られるぞー」

レジーナ「ZZZ……」

キングジコチュー「よーし、パパ自由研究手伝っちゃうぞー。キャンプにも連れてっちゃうぞー」

レジーナ「ZZZ……」





キングジコチュー「……」イジイジ

レジーナ「ZZZ……マナー……ZZZ……」



かくして『見守る会』と『想う会』の攻防は続く。



これで当SSは終わりとなります。

お読みいただきありがとうございました。



この前のマナハーレムの人でしたか。
お疲れ様でした。



マナがお腹出して寝てるから、みんなでおへそを舐めることにしたのかww

おへそを舐めてる最中に舌と舌が触れ合ってそのまま何故か六花×真琴でべろちゅーしたりしたのかな

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