霧切「霧切探偵事務所」 (1000)

・ダンガンロンパの霧切さんが主人公のssです

・他の生徒の依頼を霧切さんが解決していきます

・平和な学園時代の設定です。コロシアイとかは起きません

・キャラ崩壊の恐れあり

・登場するのは1のキャラだけの予定です


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「……よし。これでいいわね」

部屋の前にかけた看板の出来に、思わず笑みがこぼれる。

『霧切探偵事務所』

うん。なかなか様になっている。
これで状況を打開できればいいのだけれど……

私の名前は霧切響子。超高校級の探偵として希望ヶ峰学園に入学した。
自己紹介が無愛想だったのが良くなかったのだろうか。
入学式から早くも一ヶ月が過ぎようとしているというのに、私は皆の輪に入れずにいた。
せっかく声をかけてもらっても、つい癖で断ってしまう。
人と関わりを持ちすぎるのも問題だけど、これは流石に高校生としてどうなのかしら……
これは早急に何とかせねば。
とはいったものの、どうすればいいだろうか。
私には苗木くんやような人当たりの良さもなければ、朝日奈さんのように明るくもない。
何か、私の取り柄と言うと……
そうだ。やはり私の才能である『超高校級の探偵』。これしかない。
この才能をいかして、もう少しだけみんなとの交流を深める事にしよう。
そう思い至ってからは早かった。
あっという間にこの学園の中に私の探偵事務所ができた(といっても、部屋の前に看板をかけただけなのだけれど)。
あとは自室で依頼人を待つだけね。

ピンポーン

あら? 早速記念すべき依頼人第一号が来たようね。

最初の依頼人↓

「どうぞ。鍵は開いてるわ」

苗木「えーっと、いいのかな? それじゃあ、お邪魔します」

最初の依頼人は苗木誠くん。超高校級の幸運としてこの学園に入学したんだったわね。
時々私にも声をかけてくれるお人よし。
特別秀でた才能がある訳ではないけれどその人柄故か、みんなの中心にいる事が多いわね。

苗木「外の看板を見てきたんだけど……」

「ええ。何か困った事があるのね?」

苗木「あ、いや、別にそういう訳じゃなくって! ただ、どういう事をしてるのかなってちょっと気になっただけで……」

……何だ。依頼人じゃないのね。
でも、確かにあれでは説明不足だったかもしれない。
普通の人は、探偵事務所に出入りする事なんてないものね。
そもそも探偵という職業がどういうものかを知る機会もないでしょう。

「そうね……基本的には依頼人の探してほしい物や調べてほしい事を調査するのが私の仕事。まあ、ここでの依頼人は同級生に限らせてもらうつもりだけど」

苗木「へえ……ねえ。依頼って、どんな内容でもいいの?」

「普通はそうだけど、同級生のプライバシーを侵害するのは気が進まないわ。場合によっては断らせてもらう事もあると思う。何か変な依頼をするつもりじゃないでしょうね?」

苗木「そ、そんなんじゃないよ! ほんのちょっとした事でも大丈夫なのかなって思っただけでさ」

あら? これは……

「その点は大丈夫よ。失くしものを探す程度の事でも構わないわ。……何かあるのね?」

苗木「うん。じゃあ、ちょっとお願いしようかな。実は……」

依頼内容>>11

オリエンテーションを開きたいんだよ

確認なんですが、レクリエーションではなくオリエンテーションで間違いないでしょうか

オリエンテーションだと新しい環境などに人を順応させるための教育指導を苗木くんがしたがってる事になるので
安価の意図としてそれで会ってるのか気になっただけですすいません

苗木「オリエンテーションを開きたいんだよ」

……は?

「それは探偵の仕事じゃないわ」

苗木「あ、そうじゃなくってさ! 実は学園長にクラスのみんなの絆を深めるイベントを開いてほしいって頼まれたんだけど……」

「……それはレクリエーションじゃないかしら」

苗木「あれ? そうだったっけ? あはは、ゴメン。勘違いしてたみたい」

「それで? あなたは私に何をしてほしいのかしら」

苗木「ほら、せっかくならボクはみんなに楽しんでもらいたいんだよ。だからみんなが楽しめそうなものにしたくって」

「つまり、みんなの嗜好を調べてほしい。そういう事ね?」

苗木「うん。お願いできるかな?」

確かに、それをする事自体は構わない。
だけど一つだけ気になる事がある。

「あなたが直接聞いて回った方が早いんじゃないかしら」

苗木「あ、えっと、その……この事はできるだけみんなに内緒にしておきたくて! だから霧切さんに上手い事調べてもらえたらなって……」

「……」

苗木「ダメ、かな?」

「……わかったわ。調査結果が出次第報告するわね」

苗木「! ありがとう。それじゃあ、ひとまずボクはこれで失礼するね」

そう言うと苗木くんは部屋を出て行った。
私がみんなと交流をもてるように気を遣ってくれたのかしらね。
まあ、どんな意図があろうと依頼は依頼。他に依頼人も来ないでしょうし、早速取りかかるとしましょう。

さて、まずは誰を調べようかしら?

最初の調査対象>>24






むくろ

そうね……戦刃さんあたりがいいかしら。
戦刃むくろさん。超高校級の軍人である彼女は、私と同じくあまりみんなの輪の中に入っていかない。
生きてきた環境のせいかしらね……
私自身、そんな彼女の事をもっと知ってみたいという気持ちもある。
彼女から調査を始めるとして、どうやって進めていきましょうか。

1.直接話す
2.遠くから観察

↓で

そうね……やっぱり直接話すのが手っ取り早いでしょう。
クラスメイトなのだから、私が彼女に話しかけるのに不自然な事はない。
そうと決まれば早速彼女を探す事にしましょう。

彼女の居そうな場所をいくつか当たってみると、武道場で訓練をしている彼女を見つける事ができた。

「こんにちは、戦刃さん」

戦刃「あ、霧切さん。こんにちは」

「……」

戦刃「……」

…………

会話が止まってしまった。というか挨拶しかしていない。
お互い人付き合いが苦手だとこういう事も起こるのね。
さて、これは私から話を振るしかないかしら。

話題>>41

妹について

「戦刃さん。あなたは確か、江ノ島さんと姉妹なのよね?」

戦刃「え? うん、そうだよ」

「だったら、彼女について少し教えてほしいのだけど」

戦刃「構わないけど……どうして?」

「少し彼女に興味を持ったの。一見軽いようで、奥で何を考えているのか窺い知れない。不思議な人よね」

戦刃「そっか……それで、どんな事を知りたいの?」

「そうね……彼女と話題にできそうな趣味や嗜好なんかを聞いてみたいわ」

戦刃「うーん……それは難しいかなあ。盾子ちゃんって凄く飽きっぽいから、明日には全く別の趣味になってる事もあるし」

「そう……」

戦刃「うん……」

……思った以上に話が続かない。
これはさっさと本題に入った方が良さそうね。

「それじゃあ、あなたはどうかしら?」

戦刃「私?」

「ええ。あなたの事も知ってみたいもの。どこか私と似たような雰囲気を感じるし……」

戦刃「そうかな? 私の趣味……っていうと、やっぱりミリタリー関係の事になるのかな?」

「具体的にはどういうものなのかしら?」

戦刃「例えば、武器の手入れをしたり格闘術の訓練をするのが好きだよ。ちょうど今もそうしてたところだし」

「そうだったの。邪魔して悪かったわね」

戦刃「ううん、いいよ。……そうだ。せっかくならちょっと見て行かない?」

「いいえ、私は別に……」

言いかけて思った。
こうしていては結局いつまでもこのままだ。
ここで自分を変えなければ。

「いえ、そうね。見せてもらう事にするわ」

戦刃「本当? じゃあまずはこっちの小口径のやつから説明していこうかな……」

それから戦刃さんの銃の講義は延々2時間続いた……
激しく疲れたけれど、戦刃さんと少し仲良くなれた気がする。
ついでにみんなでサバゲーをやってみたいという夢を教えてくれたので、これも報告しよう。

……そろそろ夕食にしようかしら。
食堂に行くと>>47がいたので、ついでに調査をする事にしましょう。


腐川

「こんばんは、腐川さん」

腐川「な、何よ霧切……? 私に何か用……?」

「特に用と言う訳でもないけど……良かったら一緒に夕食でもどうかしら?」

腐川「はあ!? あ、アンタが私を誘うなんて、どういう風の吹き回しよ……?」

「たまには誰かと一緒に食べるのもいいと思ったのだけれど……ダメかしら?」

腐川「ど、どうしてもって言うんなら一緒に食べてやらない事もないけど……」

「なら、どうしてもお願いするわ」

腐川「そ、そこまで言うならしょうがないわね! 上等じゃない!」

こうして腐川さんと食事をする事になったのだけれど……

「……」

腐川「……」

どうしてこうなるのかしら。
まあ、誘ったのは私なのだから私から話しかけるべきよね。

話題>>52


ジェノサイダーがなんだかんだで苗木にも興味あったような件に関して

すいません今日はここまでで……

そうだ。腐川さんには確認しておきたい事があったのだ。
廊下ですれ違った時、たまたま耳にした彼女の言葉。
あまりに意外な言葉だったためにその時は驚いて確認し損ねてしまった。
この機会に聞いてしまいましょう。

「そう言えば腐川さん。あなた、苗木くんの事をどう思っているのかしら?」

腐川「はあ!? な、苗木? どうも思ってないわよあんな奴……何なのよ急に……」

「いえ……この前あなたが苗木くんを見て『まーくんマジ萌える……ヤりたい!』って言っているのを聞いたから」

腐川「な、な……! し、知らないわ!」

「聞き間違いと言う事はないはずだけど」

腐川「し、知らないって言ってるじゃない! 知らないもんは知らないのよ!」

「……そう」

腐川「も、もう行くわ。言いふらしたりするんじゃないわよ!」

そう言い残して腐川さんはふらふらと食堂を出て行ってしまった。
怒らせてしまったかしら。
思えばあの時の腐川さんの様子は明らかに不自然だった。
もしかしたら彼女は本当にその事についての記憶がないのかもしれない。
だとしたら悪い事をしたわね。腐川さんの調査は後回しにしましょう。
あまり食堂に長居すると集団で夕食を取りに来るグループが来てしまう。
そうなる前にさっさと夕食を済ませて部屋に戻りましょう。

部屋に戻ると、ドアにメモが挟んであった。
もしかして誰かからの依頼かしら?

メモの送り主>>62
内容>>66

七海

とりあえず差出人は安価下で舞園さんでいきます
内容は↓3で

1限定だったなスマン
安価なら下で

メモは舞園さんからの女子会の誘いだった。
女子会……女子だけで集まってちょっとしたパーティーをする。
私とは縁のないものだと思っていたけれど……ちゃんと誘いがくるくらいには仲間として見られているようね。
これは調査を一気に進めるまたとないチャンス。
みんなで集まる場というのは苦手だけれど、最悪戦刃さんと話していれば何とかなるでしょう。
場所と内容は……

1.食堂でお菓子パーティー
2.舞園の部屋でパジャマパーティー
3.娯楽室でゲーム大会

>>73

2

時間は明日の夜、舞園さんの部屋でパジャマパーティーとの事らしい。
そういえば、この学園に来てから誰かの部屋に入るのは初めてこもしれない。
パジャマパーティーって、一体どんな事をするのかしら?
何か用意して行った方がいいのかしらね。
まあ、その辺りは明日舞園さんに訊けばいいだろう。
今日はもうお風呂に入って、さっさと寝るとしましょうか。


翌日。
食堂に向かうと、既にほとんどのクラスメイトが集まっていた。
朝食はみんな揃って取る事になっているのが少し煩わしい。
けれど、積極的に交流を図ろうとするなら都合のいい場に違いない。
さて、席について朝食の準備をしなくてはね。
どの席に着こうかしら。

1.舞園、江ノ島、朝日奈、大神、不二咲と同席
2.戦刃、セレスと同席
3.腐川と同席
4.誰もいない席

>>79

4

まあ……どうせ夜話すのだから、何も一緒に朝食を取る必要はないでしょう。
空いている席を探し、トレイをもって腰掛ける。
石丸くんの号令がかかるまでしばし待機。
……やっぱり誰かと一緒に食べるべきだったかしら。
しかし、今更席を立って誰かの所へ行くのも不自然だ。
これでは今までと変わらないと反省していると、意外な人物が目の前に現れた。

十神「座るぞ」

「あら、十神くん。どうぞ」

十神くんが同席してくるのは予想外だったが、周りを見渡してみると納得した。
今日は男子が分かれて座っており、一人で座れる席が残っていなかったのだ。
彼も普段一人で食事を取っている。
できるだけ静かで落ち着いて食事をとれる場所を考えた結果、私の前に落ち着いたのだろう。

石丸「みんな揃ったようだな! それでは、いただきます!」

「「いただきます!」」

どうやら最後に食堂にやってきたのは彼らしい。みんなそれぞれ朝食を食べ始めた。
十神くんは黙って食べ進めているが、もちろん彼も調査対象だ。
彼には悪いがせっかくのこの機会に話しかけてみましょう。

話題>>87

特に思いつかない

そうね、十神くんに訊きたい事……
話題……何か話題を……
駄目だ。思いつかない。
十神くんって一人でいる事が多いから何考えてるのかわからないのよね。
それに何よ超高校級の御曹司って。どう凄いのかさっぱりわからないじゃない。
才能から話を膨らませる事もできなさそうだし……
本当、面倒な人ね。

十神「邪魔したな」

「あっ」

十神「何だ……この俺に何か用か?」

「あ、いえ……別にそういう訳ではないのだけれど」

十神「ふん……ならいちいち変な声を出すな」

私が考え事をしているうちに十神くんはさっさと朝食を食べ終えてしまったらしい。
結局、朝食の時間にはロクに話もできなかった。
駄目ね、これじゃ……
今夜の女子会で何か変わるといいのだけれど……
ちょっとした失意の内に私は食堂を後にした。

今日は通常の授業日だ。
といっても、今日の授業は共通のプログラムだけだったので午後は時間が空いている。
このままじっとしているのももったいない。
さて、何をしましょうか。

>>95

ラジオ体操で、身体を解す

そうね……ラジオ体操でもしましょうか。
少しは体を動かしておかないといざという時に迅速な行動ができない。
音源は……まあ、なくてもいいでしょう。

まずはのびの運動から。いち、に、さん、し……
続いて、腕を振って足をまげのばす運動。いち、に、さん、し……
うん、少し体があったまってきたわ。
腕を回す運動。
胸をそらす運動。
体を横に曲げる運動。
ふふっ、だんだんノってきたわ。
このまま勢いで第2までいってしまおうかしら。

ピンポーン

調子が出てきたところで不意にチャイムが鳴った。
まったく、人が気持ちよく体を解している時に。

「どうぞ。鍵は開いてるわ」

訪ねてきた人物>>100

ちーたん

不二咲「えっとぉ……お邪魔します」

訪ねてきたのは不二咲さんだった。
小動物のように可愛らしい、超高校級のプログラマーだ。

不二咲「へぇ……探偵事務所ってこんな感じなんだ」

「いえ、内装は特に何もしてないわ。まあ、どうぞ座ってちょうだい」

不二咲「あ、うん……あれ? 霧切さん、汗かいてるみたいだけどどうしたの?」

「少し体を動かしていただけよ」

言われて気付いたが、今の私はうっすらと汗ばんでいる上に服も乱れていて少しはしたない。
不二咲さんがゴクッと唾を飲み込んだ音がした気がするが、気のせいだろう。

「それで、どういった用件かしら」

不二咲「あ、うん。えっと、実は相談したい事があって……」

相談内容>>105

女の子にモテるにはどうすればいいか

今日はここまででー
一応まだ一ヶ月しか過ごしてないんでちーたんの性別とジェノさんの存在は発覚してない状態です

不二咲「あ、でも……うーん……」

不二咲さんは困った様子でこちらを見る。
言うべきか言わないべきか決めかねているようだ。
何か話しづらい事なのだろうか。

「依頼人の情報は漏らさないわ。安心して話してちょうだい」

と声をかけるとようやく決心がついたようだ。
そして不二咲さんは、予想だにしない言葉を口にした。

不二咲「き、霧切さん! 実は僕、男なんだっ!」

「そう……ん?」

聞き間違いだと思った。
こんなに可愛い子が、男?
俄かには信じがたい話だ。
だが、言われてみれば確かに不自然な点はいくつかあった。
まず、彼女が着替えているのを見た事がない。
体育の時間でも気付けば既に着替えた状態で集合していた。
また、女子が集まって会話をしているのを耳にする事があるのだけど……盗み聞きじゃないわ。決して。
そうした時、下着や生理の話題になると彼女は必ず押し黙ってしまっていた。
そういう話題に疎いだけだと思っていたが、彼女が男だとしたら合点がいく。
しかし、それでも私は彼女の言葉を信じ切れなかった。
あまりに突然の告白で気が動転していたのかもしれない。
どうにかして確認する術はないか。
ふと、彼女のスカートの一部が少し膨らんでいるのが目に入った。
気付けば私はその膨らみに手を伸ばしていた。

不二咲「き、霧切さん?!」

触れてみてようやく理解した。
不二咲さんの……いえ、不二咲くんのそこには、あった。
紛れもないナニがそこにあった。
しかも何と言うか、その……

「勃起、してるわね」

不二咲「え、あ、うぅ……うわぁぁぁぁぁん!!」

不二咲くんの泣き叫ぶ声で我に返った。
しまった。私は何と言う事をしてしまったのだろう。
あろうことか私は勇気を振り絞って秘密を告白した少年の股間を触り、冷静に実況までしてしまったのだ。
とんだ羞恥プレイだ。
だが後悔しても仕方がない。
今優先すべきは両手で顔を覆って泣き出してしまった彼を落ちつかせる事だ。


数分後、ようやく彼は落ち着きを取り戻した。
そして彼が今まで女として振る舞ってきた訳を少しづつ話してくれた。

「そう……そうだったのね」

不二咲「うん。黙っててごめんね。それにしても酷いよ霧切さん……」

「ごめんなさい。その、私も混乱していて……」

不二咲「あ、別に怒ってる訳じゃなくて……僕もいきなりで驚かせちゃったと思うし」

「なら良かったわ。それにしても、どうして話してくれる気になったの?」

不二咲「女子会の招待状が来て、ずっと隠してはいられないと思ったんだ。まだみんなに話す勇気はないけど……誰かに聞いてほしくて」

「だとしても、何故私だったの?」

不二咲「霧切さんなら秘密を守ってくれると思ったんだ。それに、きっと僕が男だって知っても受け容れてくれるって」

「……こんな無口で無愛想な女を、よくそこまで信用できたわね」

不二咲「だって僕、知ってるもん。霧切さんは不器用なだけで、本当は優しい人だって」

「……どうして、そう思うのかしら」

不二咲「見てればわかるよ。筆箱を忘れた朝日奈さんにそっと鉛筆を渡したり、大和田くんがバラまいちゃった教科書を黙って拾ってあげたり……」

「私は別にそんな……」

不二咲「照れなくたって、みんな霧切さんの良い所は知ってるよぉ」

何なのかしらこれ。
凄く恥ずかしい。

「……それで、相談というのはあなたの性別の事でよかったのかしら?」

不二咲「あ、ううん。相談したい事は別にあってその前にこっちを言っておかないとおかしな事になっちゃうと思って……」

「それじゃあ、本題を聞かせてもらおうかしら」

不二咲「うん……僕、女の子にモテたいんだ!」

……は?

「それは探偵の仕事じゃないわ」

以前にもこんな事を言った覚えがある。

不二咲「え、でもぉ……苗木くんが相談事なら霧切さんが良いって」

……あれかしら。彼は探偵をなんでも屋か何かと勘違いしてるんじゃないかしら。

「あのね。浮気調査ならともかく、恋愛相談は探偵の業務には入ってないの」

不二咲「そ、そんなぁ……」

不二咲くんが上目づかいでじっと見つめてくる。
……ずるいわ。反則よ、それは。

「……探偵の業務には入ってない。だから、探偵としてじゃなくて私個人としてでいいなら相談に乗ってあげるわ」

不二咲「本当!?」

笑顔が眩しい。
別に、流された訳じゃない。
さっき酷い事をしてしまったからその罪滅ぼしをするだけ。
そう、それだけよ。

「それで、女の子にモテたいという事だけれど相手は誰でもいいの? それとも誰か気になっている人がいるの?」

不二咲「うん。えっとね……」

1.誰でもいい
2.気になっている相手がいるが明かせない(名前指定)
3.気になっている相手を教える(名前指定)

>>130

kskst

不二咲「朝日奈さんの事が、ちょっとだけ……」

朝日奈葵さん。超高校級のスイマー。
活発で元気があり、クラスのムードメーカー的立ち位置にいる。
男子ともよく交流しており不二咲くんとしても話しやすいのだろう。
あと、胸も大きい。
その性格とプロポーションから考えれば、男子からの受けも決して悪くないでしょう。
ライバルは多そうね。

「なるほどね……朝日奈さんのどんな所が気になってるのかしら?」

不二咲「その、朝日奈さんってよく僕に話しかけてくれて。話してるとドキドキして、えっと……」

不二咲くんは朝日奈さんの魅力を熱く語ってくれた。
不二咲くんの彼女への想いは本物だろう。
応援してあげたいけれど、この恋には避けては通れない関門がある。

「それで、不二咲くん。あなたは朝日奈さんとどうなりたいのかしら?」

不二咲「どう、って?」

「話を聞く限り、今のまま女友達として関係を続けて行く事は難しくないわ。でも、異性として意識されたいのなら……」

不二咲「そっか。朝日奈さんにもちゃんと打ち明けないと……」

「そう。あなたから動かなければ彼女があなたを意識する事はないわ。明かすのが遅くなれば、騙されたと感じさせてしまうかもしれない」

不二咲「うぅ……どうしよう……」

「まあ、打ち明けるのは決心がついたらで良いわ。今は朝日奈さんが困っていたら助けてあげるくらいでいいでしょう」

不二咲「そっかぁ……うん、わかった。相談に乗ってくれてありがとう」

「大した事はしてないわ。また何かあったら頼ってちょうだい」

不二咲「うん! あ、そうだ。僕やっぱり女子会に出るのは気が引けるから霧切さんの方から伝えておいてくれないかな?」

「ええ、構わないわ」

不二咲「それじゃあ、ありがとうねぇ!」

晴れ晴れとした表情で不二咲さんは部屋を出て行った。
色々と衝撃的だったけど、彼が笑顔になってくれて何よりだわ。
さて、不二咲くんの欠席を舞園さんに伝えなければならない。
ついでに今夜の事についても聞いてしまいましょう。



舞園さんは音楽室にいた。

「こんにちは、舞園さん」

舞園「あ、霧切さん。こんにちは。今晩の女子会、来てくれますよね?」

「ええ、行かせてもらうわ」

舞園「本当ですか? 良かった。私、霧切さんの事もっと知りたいと思ってたんです」

「私の事を?」

舞園「はい。霧切さんっていつも静かであまり話した事がないので……今夜は質問攻めにしちゃいますから覚悟してくださいね?」

「ふふっ、楽しみにしておくわ」

舞園「あ! 霧切さん、笑うとすっごい可愛いですね! 笑ってなくても可愛いですけど!」

「か、可愛いって……あまりからかわないで」

舞園「本心ですよ。照れてる顔も可愛いです」

「もう……」

楽しみにしておくと言ったけれど、舞園さん相手に一晩からかわれるのは少し恐ろしくなってきた。

「そう言えば、不二咲さんから伝言を預かっているわ。今夜はどうしても行けないと伝えてほしいって」

舞園「そうなんですか……せっかくなら女子全員で集まりたいですし、日程をずらした方がいいですかね」

「個別の課題に追われているから、しばらくは無理だそうよ。全員で集まるのはまたの機会でいいんじゃないかしら」

舞園「そうですか……なら、今日は不二咲さんの分まで目一杯楽しみましょう!」

「そうね。あと、聞いておきたいのだけどパジャマパーティーって具体的にどんな事をするのかしら? そういった経験がなくて」

舞園「基本的には寝るまで楽しくおしゃべりするだけですよ。ただ、今日は2つほど企画も用意してますけど」

「企画?」

企画の内容>>141>>144

人生ゲーム

王様ゲーム

今日はここまでで

舞園「企画と言っても、二つともゲームなんですけどね」

「それは今聞いてしまってもいいのかしら?」

舞園「別に隠すほどのものでもないので。霧切さんが楽しみに取っておきたいなら言いませんけど」

「なら、聞かせてもらうわ」

舞園「わかりました。一つ目の企画はずばり、人生ゲームです」

「人生ゲーム?」

舞園「はい。購買に希望ヶ峰学園限定バージョンがあったのでそれをみんなでやろうかと」

「そんなものがあったのね……」

舞園「みんなでボードゲームする機会なんて中々ないので」

「そうね。一度だけやった事はあるけど、結構時間がかかるし……」

舞園「そうですね。それで二つ目の企画なんですが……なんと、王様ゲームです!」

「……それは同性だけでやるものなのかしら」

舞園「何言ってるんですか! 同性だけだからこそ思いきった命令ができるんですよ?」

「よくわからないけれど、そういうものなのね」

舞園「はい。王様になった時のためにいくつか命令を考えておいてくださいね」

「わかったわ。他に準備は必要ないかしら?」

舞園「そうですね……寝る支度さえ済ませてきてくれれば大丈夫ですよ。後はもうその場のノリなので」

「ありがとう。それじゃあ私はこれで。楽しみにしてるわ」

舞園「私もです。それではまた夜に」

私は音楽室を後にした。
舞園さんと少し仲良くなれたと思う。
さあ、夜に備えておきましょうか。

夜。舞園さんの部屋のインターホンを鳴らす。

舞園「あ、霧切さん。どうぞ入ってください」

「ええ。お邪魔します」

中へ入ると他の7人は既に揃っているようだった。
腐川さんはこういう場は苦手かもしれないと思っていたけれど、ちゃんと来てくれたようね
あれは……セレスさんかしら?
ウィッグを取ると随分印象が変わって、何と言うか素朴な感じね。
とりあえず空いている戦刃さんの隣に座る。

「待たせてしまったようね。……ごめんなさい」

朝日奈「大丈夫大丈夫! 私も来たばっかりだし!」

セレス「それでは全員揃ったようですし、舞園さん。挨拶をお願いしますわ」

舞園「それでは。皆さん、本日はこうして集まっていただいてありがとうございます。これより第一回希望ヶ峰学園78期生女子会を始めたいと思います!」

江ノ島「イェーイ!」

戦刃「ひゅーひゅー」

朝日奈「んー! 始まったねさくらちゃん!」

大神「このような集まりに参加するのは初めてだが……馴染めるだろうか」

腐川「わ、私だって初めてよ……気に入らなかったらすぐ帰ってやるんだから」

「私も初めてよ。わからない事は教えてくれるでしょうし心配いらないと思うわ」

そう。ただ楽しめばいい。それだけでいいはずだ。
こうして、私たちの女子会は始まった。
大きな期待と微かな不安を心に抱いて――――


江ノ島「それじゃ、早速イっちゃいますか! 企画その1、『得るのは希望か絶望か 超高校級の人生ゲーム』!」

朝日奈「イェーイ!」

舞園「まずは今回の注意点を説明しますね」

・ルーレットに従って希望ヶ峰学園への入学から卒業、その後の人生を進んでいく
・全員がゴールした時点で所持金の多い方から順位が決定する
・最下位はみんなで作ったクジを引いて罰ゲームを受ける

戦刃「ば、罰ゲーム?」

腐川「そ、そうやってまた私に変な事をさせようとするのね……!」

大神「だが、それぞれ自分が罰を受ける可能性は十分にある。無理な罰ゲームは書けまい」

舞園「はい。皆さんを信頼してますので」

朝日奈「みんな書けた? それじゃ集めるよー」

セレス「では、始めるとしましょう。最初は才能を決めるのですね」

江ノ島「そ。ちゃちゃっと決めちゃって」

なるほど。この才能は後々重要になりそうね。
さて、どうなるかしら……

みんなの才能(1、2に出てきた才能の中から)
>>160-167
順に霧切、舞園、朝日奈、大神、セレス、腐川、戦刃、江ノ島

ついでに順番はコンマの小さい方からで

軽音部員

大神「我は同人作家か……山田と同じだな」

セレス「私はマネージャー、ですか」

江ノ島「探偵っつーと、霧切のかー」

戦刃「スイマーかぁ……」

舞園「幸運です! 苗木くんの才能ですね!」

腐川「プログラマー……ま、まあ体育会系じゃないだけマシね……」

朝日奈「風紀委員かあ……これって就職につながるのかな?」

霧切「軽音楽部……変わったのが来たわね」

順番 大神→セレス→江ノ島→戦刃→舞園→腐川→朝日奈→霧切

舞園「あ、それから皆さん。それぞれの才能には個別スキルがあるそうなので確認しておいてくださいね」

なるほど、そういった工夫があるのね。
軽音楽部のスキルは……

【君にも届け】
同じマスに止まった相手を一回休みにする

……中々迷惑なスキルね。
他の人のスキルも気になるところだけど……

朝日奈「最初の所持金¥5000は持った? それじゃ始めよう!」

大神「我からだったな。では、行くぞ」

ルーレット安価
コンマ下一ケタの数字がルーレットの出目になります(0に限り10として扱う)

大神さんの目↓


とりあえず今日はこの辺で
人生ゲーム編がやたら長くなりそうな予感……

ルール追加
・ゴール最下位と所持金最下位がそれぞれひとつ罰ゲームを受ける
・トップにはささやかなご褒美
・全部は無理なので最初の方と終盤戦だけ書く
・ルーレットの安価はその都度都合よく出す

再開します

大神「む、10か」

戦刃「いきなり最大……」

朝日奈「すごいよさくらちゃん!」

江ノ島「えーっと10進んだマスは……」

「『教科書を失くした。¥1000払う』」

舞園「デメリットマスですね……」

大神「仕方あるまい。次はセレスの番だな」¥5000→¥4000

セレス「では、行きますわ」

ルーレット判定
↓のコンマが
30以下で10 その他で当たり障りの無いマス

セレス「6、ですか」

腐川「超高校級のギャンブラーにしては微妙な数字じゃない……」

セレス「数字は大きければいいというものではありません。それに、今の私はマネージャーですので」

朝日奈「6マス目は……『テストで高得点。¥2000もらう』だって!」

「割と安定したマスね」

セレス「序盤はこれでよいのです」¥5000→¥7000

江ノ島「次はアタシの番だね。いっくよー!」

ルーレット判定
下のコンマが
00~09で10 10~79で当たり障りのないマス 80~99で一回休み 


江ノ島「3……パッとしねぇー!」

舞園「3マス目は……」

戦刃「『購買でオマケを貰った。アイテムゲット』」

「アイテム……このカードを引くのかしら?」

セレス「そのようですわね」

江ノ島「じゃあ勝手に引いとくから次やっちゃっててよ」

戦刃「わかった。頑張る」

ルーレット判定
↓のコンマが
00~09で10 10~49で当たり障りのないマス 50~99で一回休み

ついでに江ノ島のゲットしたアイテム(モノモノマシーンで出る物)>>200

動くコケシ

戦刃「4……あ」

腐川「『授業に遅刻した!一回休み』……ふん、いいザマよ」

戦刃「でも大丈夫。超高校級のスイマーのスキルがあるから」

大神「ここでスキルか……」

「どういうスキルなのかしら?」

戦刃「【アスリートのスタミナ】って言って、7以下を出して一回休みを踏んでも休まなくていいんだって」

セレス「あら、それはそれは」

朝日奈「私の才能ってそんな風になってるんだ!」

戦刃「そう言えば、盾子ちゃんはどんなアイテムだったの?」

江ノ島「動くこけし……何コレ、マジ絶望的ぃ!」アイテム【動くこけし】ゲット

舞園「あはは……次は私の番ですね。それっ」

ルーレット判定
↓のコンマが
00~19で10 20~39で3 40~59で4 60~99でその他当たり障りのないマス

舞園「あー、私も4です。一回休みですね」

セレス「いえ、そうはなりませんわ。私のスキルが発動しますから」

朝日奈「こんなタイミングで使えるのもあるんだ!」

セレス「スキル名は【アレ】と言うそうですが……前後5マス以内で誰かが一回休みになった時、それを無効にしてその方から¥3000頂くそうです」

江ノ島「へー。変わったスキルじゃん」

「その口ぶりだと使うかどうかは選べないのね」

セレス「ええ。これが終盤どう生きるかはわかりませんが……それでは舞園さん、¥3000頂戴しますわ」¥7000→¥10000

舞園「思わぬ出費ですね……」¥5000→¥2000

戦刃「私も危なかったかも」

大神「セレスはもう所持金¥10000の大台か」

セレス「ふふ、この調子で最後までいけるといいのですが」

腐川「つ、次は私の番ね……」

ルーレット判定
↓のコンマが
00~19で10 20~39で3 40~49で4 50~99でその他当たり障りのないマス





腐川「わ、私も4……!」

大神「と言う事は……」

セレス「うふふ、ありがとうございます腐川さん」¥10000→¥13000

腐川「な、何なのよそのスキル……やたら強いじゃない!」¥5000→¥2000

江ノ島「つーか、アンタらが一回休みに止まり過ぎなんじゃない?」

「6人中3人だものね」

腐川「きぃぃぃぃ~!」

朝日奈「まあまあ腐川ちゃん。次は私だね!」

ルーレット判定
00~29で10 30~49で3 50~59で4 60~99でその他当たり障りのないマス








朝日奈「3かぁ~。江ノ島ちゃんと同じマスだね」

江ノ島「さ、バシッと引いちゃって!」

舞園「次の霧切さんでようやく一巡ですね」

「ええ。さあ、どうなるかしら」

ルーレット判定
↓のコンマが
00~49で10 50~59で3 60~69で4 70~99でその他当たり障りのないマス

朝日奈のアイテム>>212

脱出スイッチ

「10……出費はあるものの進みは大きいわね」¥5000→¥4000

大神「霧切よ。我と同じマスに止まったな?」

「ええ。……もしかして、何かスキルが?」

大神「ああ。【即売会】と言うらしい。自分がいるマスに止まった相手から¥1000をもらい、お宝【同人誌】を渡すそうだ」

腐川「な、何よそのスキル……汚らわしいわね」

朝日奈「同人作家なんだからしょうがないじゃん! 文句なら山田に言ってよ!」

戦刃「そういえば朝日奈さん。アイテムは何だったの?」

朝日奈「脱出スイッチだって。使うとルーレット判定なしで卒業できるらしいよ」アイテム【脱出スイッチ】ゲット

舞園「それは使えそうですね」

「まあ、とにかく大神さんに¥1000払えばいいのよね」¥4000→¥3000 お宝【同人誌】ゲット

大神「うむ。お宝は最後にルーレットで精算があるようだから無駄にはならんだろう」¥4000→¥5000

セレス「さて、一巡目では所持金のトップは私、進み具合では大神さんと霧切さんがリードといったところでしょうか」

舞園「スキルは結構重要みたいですね」

大神「それでは二巡目に参ろうか」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目 ゾロ目でイベント

大神「7……か」

江ノ島「結構良いペースじゃーん?」

朝日奈「『体育祭で優勝! ¥5000もらう』だって」

大神「ふ……なかなかいい調子だ」¥5000→¥10000

セレス「やりますわね。それでは行きますわ」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目 44以外のぞろ目ならイベント




セレス「2……あまりよろしくありませんね」

戦刃「でも、『机にプレゼントが入っていた。アイテムゲット』だって」

セレス「マネージャーにプレゼントとは……健気な方ですこと」

朝日奈「セレスちゃん、なりきってるね」

セレス「せっかくですから、楽しみませんと」

江ノ島「んじゃーアイテムカード取っちゃって。次はアタシだねー」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目

セレスのアイテム>>223

レーション

江ノ島「あっちゃー1かー。一回休み……じゃなくて」

セレス「ええ。私がまだついておりますので」¥13000→¥16000

江ノ島「荒稼ぎするねー。アイテムは?」¥5000→¥2000

セレス「【レーション】でした。まあ超高校級の軍人以外には特に効果はないようですが」アイテム【レーション】ゲット

戦刃「いいなぁ……」

朝日奈「今の戦刃ちゃんはスイマーだから関係ないと思うんだけど……」

「次はその戦刃さんの番よ」

戦刃「あ、そうだった。えい」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目

ほい

戦刃「8だね。えっと……」

舞園「『覗きがばれる!【男のロマン】を持っていない男性は所持金を全て失う』」

大神「ここには女子しかいないのだ。今回は無意味なマスだな」

江ノ島「むくろちゃん2回続けて何も無しとかマジ残念」

戦刃「うん。何でだろう……?」

腐川「何もないならさっさと進めちゃいなさいよ……時間かかるんだから……」

舞園「そうですね。では」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目

舞園「6ということは、霧切さんがいるマスですね」¥2000→¥1000

「……あの、非常に申し訳ないのだけれど。その、私のスキルが発動するのだけど……」

舞園「? どんなスキルなんですか?」

「【君にも届け】。自分がいるマスに止まった相手を一回休みにする……」

朝日奈「一回休みかー。辛いね」

戦刃「あ、待って。その、一回休みって事はもしかして……」

セレス「私の2マス前ですから、スキルが発動しますわね」

江ノ島「あれ? でも、今の舞園の所持金は¥1000しかない訳だから……」

腐川「ふふ……アハハ! 早速借金じゃない!」

「その、ごめんなさい。舞園さん」

舞園「いえ、霧切さんは悪くありませんよ。ゲームですから仕方ありませんし、それに……」¥1000→¥18000・借金手形1

セレス「どうかされましたか?」¥16000→¥19000

舞園「いえ、きっとこの不運に見合った幸運が帰ってくるんじゃないかって思っただけです」

大神「そうか。今のお主は超高校級の幸運だったな」

舞園「はい! さあ、次に行きましょう!」

腐川「次は私ね……」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目

腐川「」

大神「6、だな……」

戦刃「舞園さんと同じ……」

セレス「何もせずとも所持金が増えていくというのは気持ちのいいものですわね」¥19000→¥22000

腐川「な、何でよ! どうしてこうなるのよぉぉ!」¥2000→¥1000→¥18000・借金手形1

朝日奈「セレスちゃんの所持金¥20000超えちゃったね……」

セレス「ふふ、これも霧切さんのお陰ですわ」

「そんな……私はそんなつもりじゃ……」

江ノ島「……次、行こっか」

朝日奈「うん……そだね」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目

朝日奈「6……あっぶなーい! 私も¥3000持っていかれるところだったよー」

戦刃「えーと、『休んだクラスメイトにノートを貸した。右隣の人からお礼に¥1000もらう』」

朝日奈「え?」

「ええと、始める時に時計回りになるよう並び替えたから……」

       大神

    霧切    セレス

朝日奈           江ノ島

    腐川     戦刃

       舞園

朝日奈「えっと……腐川、ちゃん?」

腐川「あは、あはは……いいわよ、好きなだけ持ってきなさいよ……あはっ!」¥18000・借金手形1→¥17000・借金手形1

江ノ島「腐川が壊れた!」

セレス「あらあら、まだ二巡目ですわよ?」

朝日奈「ごめんね、腐川ちゃん……」¥5000→¥6000

大神「気にするな、朝日奈よ。全てはルーレットが悪いのだ」

戦刃「う、うん! そうだよ! ほら、進めよう?」

「そうね……行くわ」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目 22、77以外のぞろ目でイベント

「5ね。えーと……」

戦刃「『学費が上がった。生徒は全員¥2000失う』」

「……ごめんなさい」¥4000→¥2000

朝日奈「……ううん。謝るような事じゃないよ」¥6000→¥4000

大神「そうだ。これは勝負なのだからな」¥10000→¥8000

戦刃「ルーレットだもん。仕方ない」¥5000→¥3000

江ノ島「っぶねー! まあ、ギリ借金は免れたしアタシは構わないけどさー(チラッ」¥2000→¥0

セレス「流石に同情しますわ」¥22000→¥20000

舞園「いえ、大丈夫ですよこのくらい。最後には逆転して見せます」¥18000・借金手形1→¥16000・借金手形1

腐川「あはっ、あはは! 何か、もう、むしろ快感になってきたわ!」¥17000・借金手形1→¥15000・借金手形1

こうして、私たちの人生ゲームは不穏な空気で始まっていった――――――



ゲーム内の私たちの学園生活は酷い有様だった。
所持金に関してはセレスさんの独壇場。
順調に進んでいたのは朝日奈さんと大神さん、江ノ島さんくらい。
戦刃さんは学園生活の間自分に影響のあるマスを一度も踏まなかった。
舞園さんの借金手形は卒業試験の段階で既に3枚に増えていた。
腐川さんは支出が増えるたびに快感に打ち震えていた。
私はと言えば、あれから同人誌をさらに3冊も手に入れてしまっていた。

舞園「……いよいよみんな卒業ですね」¥7000・借金手形3

江ノ島「やっとこの学園ともオサラバだねー」¥14000

大神「卒業後はすぐに就職ゾーンのようだな」¥17000

朝日奈「でも、その前に卒業試験に合格しなきゃ!」¥21000

腐川「あはは……あはっ! あはは! ゲr……あははははは! 」¥9000・借金手形2

戦刃「思い出になる事何にも無かった……」¥3000

セレス「私は大分儲けさせていただきましたわね」¥73000

「……さあ、試験を受けましょうか」¥6000

卒業試験!
↓8まででコンマ90以下なら一発で卒業!(順番は大神→セレス→江ノ島→戦刃→舞園→腐川→朝日奈→霧切)
さらに卒業試験のコンマが偶数ゾロ目なら卒業後才能と関係ない職につく
奇数ゾロ目なら卒業後職につけない

「あ……」

江ノ島「あーらら、やっちゃった」

私は……卒業できなかった。
でも、仕方ないのかもしれない。
私のスキルのせいで、みんなが多くの物を失った。
特に舞園さんと腐川さんには申し訳がたたない。
これで……この学園で留年し続ける事で罪滅ぼしになるのなら……

江ノ島「絶望的な顔してんねぇ? 霧切」

「そうかもしれないわね」

江ノ島「まあアタシら以外みーんな卒業しちゃったしぃ? そりゃ絶望しちゃうよねぇー?」

「……でも、みんなには迷惑かけたから」

江ノ島「あっはっは! そのお詫びにって? いいねぇそれ! 面白いよ!」

「……」

舞園「……あの、霧切さん。江ノ島さん。先で、待ってますから。絶対、追いついてきてくださいね?」

大神「お主らは強い。こんな試練に屈するはずはない」

朝日奈「脱出スイッチ使ってあげられたら良かったんだけど……二人のどっちかなんて選べないもん!」

戦刃「二人が来てくれないと、寂しい」

セレス「これで最下位が決まってしまってはつまりませんからね」

腐川「さ、さっさと来ないとみんなゴールしちゃうわよ? あはっ!」

「みんな……」

江ノ島「はぁ……はいはい。善処しまーす」

そうだ……こんな事で友情は崩れない。
こんな所で屈する訳にはいかない。
希望を、失っちゃいけない。

「江ノ島さん。一刻も早く卒業してみんなに追いつきましょう」

江ノ島「……随分顔つき変わったじゃん」

「ふふっ、そうかしら」

この学園は留年すると一ターン毎に¥3000失うらしい。
できれば借金なしの綺麗な体で出たいものだけれど……
気合を入れ直して、行くわ!

卒業試験再び!
コンマの下一ケタが卒業までにかかったターン数
江ノ島>>223
霧切>>225

ミスッタ……
江ノ島↓1 霧切↓2

「……!」

卒業……
やったわ!
これでみんなに追いつける。
みんなの元に行く事ができる。

江ノ島「いやー、お見事お見事!」

「あ……」

江ノ島さん……

「あの、江ノ島さん」

江ノ島「こういう事もあるって! アンタは希望の道を掴んだの。アタシはもうちょいここで絶望に浸かってるからさ」

「……そう。なら、私は行くわ。あなたも、すぐに来てね」

江ノ島「さあ? どうだろうね。ま、せいぜい頑張りな!」

なぜかしら。
この時私は、私と彼女の間にあるとても大きな隔たりを感じた。
決して相容れる事のできない何かを。
江ノ島さんが卒業試験に合格したのは、それから7ターン経過した時だった。

今日はここまでで
明日には人生ゲームは終われそう

その後、みんなそれぞれ才能を生かした職に就きそれぞれの道を歩んでいった。

大神さんは漫画家として成功し、夫と共に困難を乗り越えてきた。
セレスさんは独り身ながらマネージャーとして着々とみんなのお金を巻き上げ、豪邸を建てた。
江ノ島さんは致命的な遅れは取り戻せなかったものの、何故か給料の高い探偵の職のお陰で借金は返せそうだ。
戦刃さんは夫と子供と一緒に大きなイベントもなく、アスリートとして平和な人生を送っている。
舞園さんはルーレットに恵まれず借金が重なって行ったけれど、笑顔を絶やさず進んできた。
腐川さんはなんといち早く結婚して、幸せな夫婦生活を送っている。プログラマーとしても順調でもう借金の心配はない。
朝日奈さんは政治家になり、子供を三人も授かった。彼女は恥ずかしそうに笑いながら散々御祝儀を持っていった。
私はと言えばすぐにみんなに追いつき、バンドリーダーとして独身ライフを楽しんでいる。
そして、ゲームはいよいよ終盤戦へ――――――

「ここまで長かったわね……」¥62000・ゴールまで11マス

腐川「ふん……まあ、悪くなかったわよ」¥51000・借金手形1・ゴールまで10マス

戦刃「良い人生だった……と思う」¥40000・ゴールまで16マス

大神「まだ終わった訳ではない。最後まで気を抜くな」¥83000・ゴールまで12マス

セレス「ですが、罰ゲームを受ける方はもうほとんど決まったようなものでは?」¥273000・ゴールまで9マス

舞園「さあ、それはどうでしょう?」¥9000・借金手形7・ゴールまで10マス

江ノ島「状況はほんっっっと絶望的だけどね!」¥112000・借金手形1・ゴールまで72マス

朝日奈「次は私の番……よし! スキルを使うよ!」¥92000・ゴールまで13マス

セレス「そういえば朝日奈さんはまだスキルを使っていませんでしたね」

舞園「どんなスキルなんですか?」

朝日奈「えっとね。【生徒の統率】。次の自分の番が終わるまでみんな私のいるマスを通り過ぎられないんだって」

戦刃「通り過ぎようとしたらどうなるの?」

朝日奈「私と同じマスで強制的にストップだよ」

江ノ島「……それ、ヤバくね?」

朝日奈「うん。だからゲームの間一回しか使えないんだって」

舞園「これは大きく勝負が動きますね……」

朝日奈「それじゃ行くよ! それっ!」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目

朝日奈「あれ、1……」

戦刃「私以外影響ないね」

セレス「私より前に出られていたら危なかったですわね」

朝日奈「何だったんだろ、私……」

腐川「だ、だったら私のスキルを使うわ!」

江ノ島「腐川のスキル?」

腐川「【デバッグ】……ゲーム中一回だけルーレットの出目を見た後それを好きな目に替えられるらしいわ」

セレス「腐川さん……あなたまさか」

腐川「朝日奈の出目を5にしてやるわ!」

大神「これで全員がほぼ並ぶ事になるな」

朝日奈「ありがとう腐川ちゃん!」

腐川「こ、このまま進んでもつまらないと思っただけよ!」

朝日奈「えへへー。それじゃ、5マス進んでセレスちゃんの前に出るね!」

戦刃「……『財布を強盗に盗まれた。¥50000失う』」

朝日奈「え」

腐川「あ」

朝日奈「え、ちょっと待って! どうしようこれ!」¥92000→¥42000・ゴールまで8マス

腐川「し、知らないわよ! セレスの前に出す事しか考えてなかったから……」

戦刃「……とんでもない事になっちゃった」

セレス「通り過ぎようとすると¥50000を失う……」

江ノ島「それだけじゃすまないんじゃね?」

「……私がそこに止まったら、一回休みが追加されるわ」

大神「我が止まれば同人誌も買ってもらわねばならん」

舞園「しかも、順番的にその二人が続く事になるんですよね……」

朝日奈「や、やっちゃった……」

「……とにかく、進むしかないわ」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目

「5……追いついたわ」ゴールまで8マス

朝日奈「……うん。¥50000だね」

江ノ島「ちょっと待った! アタシのスキル、使ってやるよ」

大神「そうか、お主もまだ使っていなかったな……」

江ノ島「スキル【死神の足音】。事件のマスを誰かが踏んだ時、そのマスに移動して事件を防ぐ事ができる!」

セレス「つまり、霧切さんは¥50000を失う事はなく……」

戦刃「盾子ちゃんは一気に64マス進む……?」

江ノ島「そーいう事!」

「……なぜ、朝日奈さんの時に使わなかったの?」

江ノ島「一緒に留年した仲でしょ? まあ少なくともセレスが止まるのは確定だったから焦る事もないかなーって」

「そう……ありがとう」

江ノ島「良いってことよ! アタシの方がメリットでかいしね!」ゴールまで8マス

戦刃(あ、私順番的に最下位になった)

腐川「ふん……これでスキルを使ってないのは舞園だけね」

舞園「ちゃんと使う時は来ますから。楽しみにしていてください」

大神「次は我の番か……ぬん!」

ルーレット判定
↓のコンマ下一ケタが出目

大神「1だ。朝日奈には追い付かん」ゴールまで11マス

舞園「これで同人誌のばら撒きは回避できましたね」

「マスは『結婚指輪を買う。結婚しているなら¥30000払ってお宝【結婚指輪】をゲット』」

大神「まあ、それくらいならよかろう」¥83000→¥53000 お宝【結婚指輪】ゲット

セレス「次は私の番ですが……ルーレットを回すまでもありませんわね」

戦刃「1マス進んで¥50000払い、一回休みだね」

セレス「まったく、散々ですわね」¥273000→¥223000 ゴールまで8マス

江ノ島「さて、アタシの番! 下手すりゃこれで大逆転のゴール一番乗り!」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目(出目が8以上ならゴール)

江ノ島「8! ゴォ――――――ル!」

セレス「まさか……最下位は間違いないと思っていましたのに」

江ノ島「どーよこの逆転劇! やっぱどんでん返しって最高だわー!」

朝日奈「すごいよ江ノ島ちゃん!」

大神「見事だ、江ノ島よ」

腐川「や、やるじゃない」

「おめでとう。江ノ島さん」

江ノ島「どーもー! 霧切もさっさとこっちおいでよ」

「ええ、頑張るわ」

舞園「精算は最後にまとめてするので少し待っていてくださいね」

江ノ島「んー」

戦刃「おめでとう盾子ちゃん。私も頑張らなきゃ」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目


江ノ島「8! ゴォ――――――ル!」

セレス「まさか……最下位は間違いないと思っていましたのに」

江ノ島「どーよこの逆転劇! やっぱどんでん返しって最高だわー!」

朝日奈「すごいよ江ノ島ちゃん!」

大神「見事だ、江ノ島よ」

腐川「や、やるじゃない」

「おめでとう。江ノ島さん」

江ノ島「どーもー! 霧切もさっさとこっちおいでよ」

「ええ、頑張るわ」

舞園「精算は最後にまとめてするので少し待っていてくださいね」

江ノ島「んー」

戦刃「おめでとう盾子ちゃん。私も頑張らなきゃ」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目


戦刃「……1」

朝日奈「『落し物に気付いた。3マス戻る』」

戦刃「あれー……」ゴールまで18マス

腐川「ゴールから遠ざかってるじゃない……」

戦刃「ど、どうしよう……」

朝日奈「だ、大丈夫だよ! みんな私より前には行かないんだから!」

戦刃「う、うん。そうだよね」

舞園「次は私ですね……さて」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目


よし

あ、ホントだ……すいません訂正します

>>299訂正 舞園さんの出目は>>300参照でいきます


戦刃「9……ってことは」

朝日奈「私の所でストップだね」

「一回休みはスキルで無効だけど……」

大神「¥50000の支払いは残っているな」

戦刃「そんな……ここまで来て借金なんて」¥40000→¥10000・借金手形1 ゴールまで8マス

腐川「う……わ、悪かったわね」

セレス「仕方ありませんわ。ゲームですから」

舞園「次は私ですね。数字は……3。朝日奈さんの所までですね」ゴールまで8マス

朝日奈「えっと、ゴメン……」

セレス「舞園さん、霧切さんと私のスキルで¥3000いただきますわ」¥223000→¥226000

舞園「はい。また借金ですね」¥9000→¥16000・借金手形7→10

戦刃「舞園さん……」

舞園「大丈夫ですよ。さ、腐川さんの番です」

腐川「い、いくわよ」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目

腐川「6……私もアンタ達の仲間入りね」ゴールまで8マス

朝日奈「うう……ゴメン」

腐川「いいわよ別に。アンタをそこに止めたのは私なんだから」¥51000→¥18000・借金手形1→2

セレス「では、ありがたく頂戴しますわ」¥229000→¥232000

「次は朝日奈さんの番……スキルも終わりね」

朝日奈「うん。やっと解放される……」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目(出目が8以上でゴール)

朝日奈「8! やった!」

舞園「これで二人目のゴールですね」

戦刃「どんどん上がってく……」

大神「やはり一回では届かぬ分我が不利か……」

セレス「わかりませんわ。私は一回休みですし」

「後に続けるといいのだけれど……はい」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目(出目が8以上でゴール)

「3……」ゴールまで5マス

舞園「『浮気がばれて離婚。結婚している場合は結婚相手を降ろし慰謝料¥30000払う』」

「家族はいないわ。それにしても随分安い慰謝料ね」

朝日奈「財布盗まれるより安いんだもんね……」

大神「それを言ったら我が買った指輪も同じだ」

腐川「このゲームの金銭感覚はよくわからないわ……」

大神「とにかく進めるとしよう。我の番だ」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目


大神「3……だと……」ゴールまで8マス

江ノ島「財布盗まれすぎィ!」

腐川「もう朝日奈の奴はいないのに……」

大神「ぐ……危ない所だった」¥53000→¥3000

舞園「借金ギリギリですね……」

セレス「さて、私の番ですが一回休み……ここへ来て進みが遅いですわ」

「さて、江ノ島さんはもうゴールしているけど……」

舞園「その場合自分の番がきたらルーレットを回して出た目×¥1000もらえるそうですよ」

江ノ島「ほいよー」

戦刃「次は私だね」

ルーレット判定
コンマの下一ケタが出目

戦刃の出目↓1(8以上でゴール)
江ノ島の出目↓2

江ノ島「¥5000か。まあまあかなー」¥112000→¥117000・借金手形1

戦刃「4……危うく離婚する所だった」ゴールまで4マス

腐川「『強盗を捕まえて表彰された。¥50000もらう』ですって……!」

戦刃「あ、さっき減った分が戻って来た」¥10000→¥60000・借金手形1

「ちょっと待って。その強盗ってもしかして……」

セレス「なるほど……そんな所に隠れていましたか」

大神「……盗まれたものは取り戻さねばなるまい」

舞園「皆さん、目が怖いですよ……とりあえず、私の番ですね」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目(出目が8以上でゴール)

舞園「2……あと少しなのに」ゴールまで6マス

大神「『ここに来て疲れが……一回休み』だ」

朝日奈「ここで?!」

セレス「いえ、¥3000です」

舞園「そうでしたね。ありがとうございます」¥16000→¥13000・借金手形10

セレス「散々やって来た事ですから。慣れたものです」¥232000→¥235000

腐川「次は私ね……負けないわ!」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目(出目が8以上でゴール)

腐川「さ……ん……?」ゴールまで5マス

大神「離婚と慰謝料……だな」

セレス「霧切さんと同じマスですから、¥3000もお忘れなく」

朝日奈「ふ、腐川ちゃん……」

腐川「……おしまいよ、何もかも……あはは、あは」¥18000→¥5000・借金手形2→3

朝日奈「酷いよ! こんな事って……!」

セレス「なってしまった事は仕方ありません。さあ、朝日奈さんの番ですよ」

朝日奈「……うん」

「次は私の番……そろそろゴールできるかしらね」

ルーレット判定
コンマの下一ケタが出目

霧切の出目↓1(出目が5以上でゴール)
朝日奈の出目↓2

「10……ようやくね」

江ノ島「よっし! やっと来たね霧切!」

「ええ。待たせたわね」

江ノ島「留年組が1位と3位なんて、中々アツいじゃん?」

「ふふっ。そうね」

朝日奈「あ、二人だけで盛り上がってないで私も混ぜてよー!」

セレス「ゴールした方たちは随分賑やかですわね」

舞園「私たちも早くあっちに加わりたいですね」

大神「そうだな。さあ、我の番だ」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目(出目が8以上でゴール)

大神「10。これで我もゴールだ」

朝日奈「おめでとうさくらちゃん!」

江ノ島「これで半分あがったねー」

「もう一巡もすれば決着はつきそうね」

舞園「次はセレスさんですね」

セレス「ええ、一番遅れを取っていますからここで決めたい所ですが……」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目(8以上でゴール)

セレス「3……夫はいませんが、苦しいですわね」ゴールまで5マス

舞園「本当にギリギリの接戦ですね」

腐川「ま、負けたらこの上罰ゲームなのよね……?」

朝日奈「みんなは誰が最後に残ると思う?」

「そうね……状況的に不利なのはセレスさんだけど……」

大神「ここであがり損ねれば他の3人も厳しいな」

江ノ島「むくろちゃんは割と残念な事しそうかなー」

戦刃(あがる……ここで!)

ルーレット判定
コンマの下一ケタが出目

江ノ島↓1
戦刃↓2(出目が4以上でゴール)

戦刃「10……! やった! あがったよ!」

江ノ島「はいはいおめでとおめでと。とりあえず¥7000いただきー」¥117000→¥124000・借金手形1

戦刃「あれ? 何か盾子ちゃん冷たくない……?」

江ノ島「だってフツーにゴールしちゃってつまんねーんだもん。ねー霧切ー?」

「え、あ、そうね……ここに来て足踏みするのを見てみたかった気も……」

戦刃「霧切さんまで……」

朝日奈「まあまあ! ビリは免れたんだから良かったじゃん!」

大神「ああ。これで残るは……」

腐川「罰ゲームは嫌だ……罰ゲームは嫌だ……」ゴールまで5マス

セレス「流石に最下位はプライドというものが……」ゴールまで5マス

舞園「次は私の番ですね……いざ!」ゴールまで6マス

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目(出目が6以上でゴール)

舞園「4……くっ!」ゴールまで2マス

腐川「ご、ゴールし損ねた……!」

セレス「それだけではありませんわ。『居眠り運転で事故を起こした!¥100000支払う』」

舞園「ふふ……借金は膨らむばかりですね」¥13000・借金手形10→借金手形15

「これは……」

大神「どうなる……?」

腐川「こ、ここでゴールすれば……!」

ルーレット判定
↓のコンマの下一ケタが出目(5以上でゴール)


腐川「さん……さん、なのね」ゴールまで2マス

舞園「はい。腐川さん、私たち気が合いますね」

腐川「あはは……そうね。最初の借金もアンタと一緒だったわね……」

舞園「ふふっ、私たち仲間ですね」

腐川「仲間……そうね。あは、あははははは……!」¥5000・借金手形3→8

朝日奈「な、何か怖いよ二人とも!」

江ノ島「うーんいいねぇ、絶望しきってるねぇ」

戦刃「帰ってこられない所までいっちゃったみたい……」

「そんなことないわ。彼女たちなら、きっと帰って来られるはず」

大神「我々には信じる事しかできんがな……」

セレス「皆さん、ルーレットをどうぞ。それからやっと私の番ですわね」

ルーレット判定
コンマの下一ケタが出目

朝日奈の出目↓1
霧切の出目↓2
大神の出目↓3
セレスの出目↓4(5以上でゴール)

セレス「……」

朝日奈「3……」¥42000→¥43000

「舞園さん、腐川さんと同じ……」¥62000→¥69000

大神「こんな事が……!」¥3000→¥10000

江ノ島「あっはっは! いいね! 最っ高だよアンタ達!」

セレス「そんな……そんなはずは……私は超高校級のギャンブラー……そう、そうであるはずですのに……」

舞園「セレスさん、こっちは楽しいですよ♪」

腐川「ほ、ほら、早くいらっしゃいよ」

セレス「……ふふ。ふふふ。いいでしょう。私もそちらへ行かせていただきますわ」¥238000→¥138000 ゴールまで2マス

舞園「いらっしゃい、セレスさん」

腐川「あ、アンタもこれで仲間ね」

セレス「ふふっ、下へ堕ちるというのも中々良い物ですのね」

戦刃「セレスさんまであっち側に……」

朝日奈「こんなのあんまりだよ! 早く進めよう! この悲しいゲームを終わらせよう!」

「そうね。舞園さん、あなたが進む番よ」

舞園「あ、そうですか? では、はい」

ルーレット判定
コンマの下一ケタが出目

江ノ島の出目↓1
戦刃の出目↓2
舞園の出目↓3(出目が2以上でゴール)

舞園「あ、6ですね。それじゃあ腐川さん、セレスさん。一足先にゴールで待ってますね」

セレス「ええ、行ってらっしゃいませ」

腐川「アンタと同じって、悪くなかったわ」

江ノ島「これであと二人……やーっと終わりかあ」¥124000→¥129000・借金手形1

戦刃「次かその次で……決着だね」¥60000→¥68000・借金手形1

「さあ、腐川さん。あなたの番よ」

腐川「ふふふ……それっ」

ルーレット判定
↓のコンマが出目(2以上でゴール)

腐川「7ね。それじゃあセレス、先に行ってるわ」

セレス「ええ、ごきげんよう」

大神「これで最下位は決まったな」

朝日奈「まさかあのセレスちゃんが……」

「こういうこともあるでしょう。この世に絶対なんてないもの」

セレス「ふふふ、その通りですわね。さあ、これで終いにしましょう」

ルーレット安価
コンマの下一ケタが出目

朝日奈の出目↓1
霧切の出目↓2
大神の出目↓3
セレスの出目↓4(出目が2以上でゴール)

セレス「2……これでようやくそちらに行けます」

朝日奈「良かった……セレスちゃん!」¥43000→¥44000

大神「……長かったな」¥10000→¥20000

「これで本当に、終わりね」¥69000→70000

江ノ島「っはぁ~! 疲れたぁー!」

戦刃「ええと、それじゃあ精算かな?」

腐川「ふふ、そうね。精算ね」

舞園「すっごく楽しみですね♪」

こうして、私たちの長い戦いは終わった。
精算を待つまでもない。
ゴール順の最下位はセレスさん。
そして、所持金の最下位は舞園さん。
それで決着だと、誰もがそう思っていた……

今日はここまで
精算は明日やります
長かった……

舞園「さて、精算ですけど……所持金の多い人からでいいですかね?」

江ノ島「いいんじゃない? それで」

セレス「では私から」

所持金¥138000 資産売却額¥152000(家・レーション) 家族なし 計¥290000

江ノ島「次はアタシだね」

所持金¥129000 資産売却額¥21000(家・動くこけし) 家族なし 借金手形1 計¥130000

「次は私かしらね」

所持金¥70000 資産売却額¥60000(家・同人誌×4) 家族なし 計¥130000

戦刃「えっと、私でいいのかな?」

所持金¥68000 資産売却額¥30000(家) 家族2×25000 借金手形1 計¥128000

朝日奈「次は私の番かな」

所持金¥44000 資産売却額¥30000(家) 家族4×25000 計¥174000

大神「次は我だな」

所持金¥20000 資産売却額¥80000(家・指輪) 家族1×25000 計¥125000

腐川「わ、私ね……」

所持金¥5000 資産売却額¥80000(家) 家族なし 借金手形8 計¥-75000

舞園「最後に私ですね」

腐川「そういえばアンタ、結局スキル使わなかったじゃない」

舞園「はい。私のスキルは今使いますから」

大神「精算時に使えるスキルか……どんなスキルなのだ?」

舞園「【コマエダ型幸運】といって精算時に所持金よりも借金の方が多い時、借金手形の枚数分ルーレットを回すそうです」

江ノ島「それで?」

舞園「どなたか一人を指定して、ルーレットで出た目の合計×¥3000をいただきます」

腐川「……は?」

戦刃「誰か一人から……?」

セレス「舞園さんの借金手形は15枚……最低¥45000、最大¥450000といったところですか」

朝日奈「よ、¥450000も持ってかれたらセレスちゃんでもビリになっちゃうじゃん!」

「でも、逆に¥45000ならたとえ腐川さんから奪い取っても順位に変動はないわ」

江ノ島「最後にとんでもないのブっ込んできたねー」

戦刃「このルーレット次第で誰でも最下位になる可能性がある……」

大神「して舞園よ、お主は一体誰にそのスキルを使おうと言うのだ?」

舞園「……>>390に」

セレス

舞園「……セレスさんに」

セレス「はぁ!?」

朝日奈「ちょ、セレスちゃん落ち着いて!」

セレス「……すみません。少し取り乱しました。それで、何故私なのです? 私たちは仲間だったのではないですか?」

舞園「だからですよ。私かセレスさんか腐川さん。事故組三人の内一番運のない人が堕ちるんです。素敵でしょう?」

腐川「ふふ、そうね。いいんじゃない?」

セレス「私は既に罰が決まっているのですが……仕方ありませんわね。最後までお付き合い致しましょう」

戦刃「これが本当に最後の勝負……」

大神「そのまま行くのか、大逆転が起こるのか……」

朝日奈「えっと、今の舞園ちゃんが実質マイナス¥287000だから……」

「合計が70以下で舞園さん、71~121で腐川さん、122以上でセレスさんが最下位ね」

江ノ島「それじゃあ運命のルーレット……どうぞ!」

舞園「行きます!」

ルーレット判定
コンマの下一ケタが出目
↓15までの合計で敗者決定

舞園「まずは……7!」

朝日奈「次は4! その次が3!」

江ノ島「2! 10! 今5回目で26!」

大神「2……8……2……」

「6……8……10回目で52よ」

セレス「これで私の最下位は消えましたね。おや、10ですか」

腐川「ひっ……8!」

戦刃「6……7……1! これで15回目だよ」

大神「合計はいくつだ?」

「84……しめて¥252000ね」

戦刃「という事は……」

セレス「ふう……せっかくトップ目でしたのに」¥290000→¥38000

舞園「すみません。でも、二冠にならなくて良かったじゃないですか」¥-287000→¥-32000

腐川「どうせならもっと毟り取ってくれれば良かったのに……!」¥-75000

江ノ島「全員精算終わって、所持金最下位は腐川! ゴール最下位はセレス!」

朝日奈「罰ゲームは二人に決定だね!」

「ついでに、繰り上げで所持金トップは朝日奈さんね」

セレス「ふう……今度はこうはいきませんわよ?」

腐川「はぁー……ついてないわ。罰ゲームでも何でも好きにすればいいじゃない……」

舞園「それじゃあ早速行きましょうか。とりあえず腐川さんからどうぞ。クジを引いてください」

罰ゲームの内容>>417

みんなの着せ替え人形にされて綺麗に着飾る

腐川「引いたわよ。はい」

舞園「それじゃあ読み上げますね……『みんなの着せ替え人形になる』」

腐川「……はぁ?」

「あら、いいじゃない」

江ノ島「腐川は素材はいいからねー。ちゃんと着飾りゃ中々イケると思うよ?」

朝日奈「あ、じゃあ私部屋から服持ってくるよ!」

セレス「面白そうですわね。私も一着持って参りましょう」

腐川「ちょ、ちょっと待ちなさいよアンタ達……!」

大神「お主は負けたのだ。罰は受けねばならん」

腐川「ぐっ……! で、でも、アンタ達の服汚す訳いかないし……私、お風呂入ってないから、その……」

朝日奈「ええっ!? 駄目だよ腐川ちゃん!」

舞園「そうですよ! 女の子なんですから!」

腐川「で、でも……」

舞園「じゃあこうしましょう。私が腐川さんと一緒にお風呂に入ります。その間に皆さんは好きな服を一着ずつ持ってくる」

江ノ島「オッケー! いいじゃんいいじゃん!」

戦刃「ちゃ、ちゃんとした服あったかな……?」

舞園「さあ、腐川さん。来てください」

腐川「ちょ、ちょっと待ちなさいよ……ああもう、わかったわよ! 好きにすればいいじゃない!」

こうして私たちは一時解散、各々服を持って舞園さんの部屋に再度集まった。
……私のセンス、大丈夫よね?

江ノ島「よーし、ちゃんと服持ってきたね? 舞園、そっちは準備いい?」

舞園「はい! ばっちりです!」

腐川「もう、どうにでもなれよ……」

江ノ島「じゃあアタシと舞園で着せてくるから、ちょいと待っててねー」

朝日奈「腐川ちゃん、どんな感じになるかな?」

戦刃「とりあえず手近にあったの持ってきちゃったけど……大丈夫かな?」

「私もあまり自身がないわ」

セレス「まあ、あの二人が付いていれば心配はないでしょう」

江ノ島「よっし! それじゃあ第一回腐川冬子ファッションショー、始まるよー!」

江ノ島さんの掛け声と共にシャワールームの扉が開かれた。

腐川の衣装(このメンバーの誰の物か)>>427

霧切

すんません今日はここまでで
ファッションショーはきっちり書ききりたいけど知識がないジレンマ……

江ノ島「最初は霧切のコーデ!」

腐川「ど、どうかしら……」


いきなり私のからだなんて……
うつむきながらおずおずと出てきた腐川さん。
上は白のブラウスにいつもの手袋。
下は膝上のベージュのタイトスカートにパンプス。
髪は一本の三つ編みにして左肩から前に垂らし、眼鏡と合わせて上品な大人っぽさを醸している。
手袋が浮いている感は否めないのだが仕方ない。
私のファッションに手袋は欠かせないのだ。


戦刃「きれい……」

セレス「仕事のできる女性、といった雰囲気ですね」

大神「似合っているぞ、腐川よ」

「気に入って貰えたかしら?」

腐川「う……ま、まあ悪くないんじゃない? アンタらの反応からすると……」

舞園「せっかくですし、記念に写真を撮りませんか?」

朝日奈「あ、いいね! 腐川ちゃん、ちょっと、ベッドに腰掛けてみて! 手は膝の上で重ねて……」

腐川「えっと、こう? こ、これでいいの?」

江ノ島「オッケーイ! 笑って笑って! じゃ、撮るよー!」

カシャッ

腐川「も、もう良いでしょ! 次に行って! さっさと終わらせてちょうだい!」

朝日奈「次も楽しみだね!」

江ノ島「じゃ、お着替えターイム!」

次の衣装(誰のか)>>443


大神

舞園「お待たせしました! 続いては大神さんのコーデです!」

腐川「うぅ……何なのよ本当に……」


顔をほんのり赤く染めながら出てきた腐川さん。
その体は少し大きめの薄ピンクの浴衣に包まれていた。
所々に桜の模様があしらわれ、赤い帯がキュッと締められている。
髪はアップでまとめられているが、元々長いせいか少し頭が重そうだ。


セレス「ほう……浴衣ですか」

大神「中学の頃に着ていたものなのだが……やはりそれでも大きかったか」

「まあ、そこは仕方ないでしょうね」

朝日奈「うーん、腐川ちゃんが明るい服着てると新鮮だね!」

戦刃「うん。大分イメージ違って見えるよね」

腐川「も、もういいかしら?」

江ノ島「待った。写真写真。ほら、口元に手持ってきて……そうそう、いくよー」

カシャ

舞園「はい! もったいないですけど、時間も時間ですしどんどんいきましょう!」

次の衣装>>447

江ノ島

江ノ島「さーて、ちと早いけどいきますか! 超高校級のギャル江ノ島盾子のコーデ、ご覧あれ!」

腐川「あたしがこんな格好する日が来るなんてね……」


そう言って出てきた腐川さんの顔も、何だか楽しそうに見える。
まず目を引かれたのはそのツインテール。腐川さんほど髪が長いと、やはり一味違う。、
上はホワイトのキャミソールで白黒のボーダーが透けている。
下は紺のスカートにチェーンが顔を出している。
他にもネックレスや髪留めなど、小物に気を使っている様子が窺える。
眼鏡は外していて、これまでの二人と比べてもさらに見違えるようだった。


戦刃「わぁお……」

朝日奈「すごーい……」

大神「これはまた腐川の新しい一面を見た気がするな」

セレス「コーディネート次第でこうも変わるものなのですね……」

「こんな風に変装されたらすぐには気付けないわね」

江ノ島「時間もなかったからとりあえずこんな感じにしてみたけど……どーよ? 見直した?」

腐川「その、うぅ……凄いと思うわ。この前汚ギャルなんて言って悪かったわね……」

江ノ島「分かってくれりゃーいいのよ! そんな小さい事一々気にしてないし!」

舞園「ふふっ、それじゃあ撮りますねー」

カシャ

江ノ島「さてと、それじゃー次いくか!」

次の衣装>>453

次こそ、斬姉さん!

舞園「次は戦刃さんのコーデです。どうぞ!」

腐川「これでやっと半分ね……」


今度の腐川さんはモノトーンで攻めてきた。
上は白地に大きく狼のマークがプリントされたTシャツの上に黒のベスト。
下は黒の長ズボンにスニーカー。
眼鏡ははずして黒のキャップを被り、髪は後ろで一つにまとめている。


朝日奈「おお~、今度はカッコいい!」

大神「色もシンプルでまとまっているな」

セレス「ふむ、ボーイッシュな腐川さんというのも中々……」

江ノ島「残姉の事だから軍服とか持ってくるんじゃないかと思ってたんだけどねー」

戦刃「さ、さすがにそんな事しないよ……」

「それじゃあ撮るわね。はい、チーズ」

カシャ

舞園「いいペースですね。さて、次にいきましょう」

次の衣装>>457

舞園

舞園「次は私のコーデです。いざ自分の番が来るとちょっと恥ずかしいですね……」

腐川「それを言ったら出ずっぱりのあたしの方がもっと恥ずかしいわよ……」


今度の腐川さんは清純派。
白のワンピースを茶色のベルトで留め、上にはデニムのジャケットを羽織っている。
青空と麦わら帽子がよく合いそうね。


大神「ほう……まだこんな隠し玉が……」

戦刃「小説とかに出てきそうだね」

朝日奈「うんうん! 似合ってるよ、腐川ちゃん!」

セレス「腐川さんは本当に何でも着こなしてしまいますのね」

腐川「も、持ちあげても何も出ないわよ!」

「いいえ。腐川さんの照れ顔が見られるわ」

腐川「あ、あんたって奴は……!」

江ノ島「ほらほら、撮るよー」

カシャ

舞園「さて、残すはあと二人ですね」

大神「朝日奈とセレスか……さて、どうなるか」

次の衣装>>463

朝比奈さん

江ノ島「さてさて、セミファイナルは朝日奈のコーデ!」

腐川「はぁ……ようやくここまで来たのね」


今度はカジュアル一直線。
上は黒のインナーに赤白基調のチェックのシャツ。
下は明るめのジーンズにスニーカー。
眼鏡は外して髪はポニーテールにしている。


朝日奈「うん! やっぱり腐川ちゃんはカジュアルなのも似合うね!」

セレス「ふふっ、朝日奈さんが選んだだけあって活発な印象を受けますわね」

戦刃「こういうのもアリだね」

大神「それでは撮るぞ」

カシャ

「ふふっ……何と言うか、いいわね。こういうの」

舞園「これが女子会ですよ、霧切さん」

江ノ島「いやー、名残惜しいけど次がいよいよ最後だね。セレスのコーデ、準備してくるよー」

腐川「な、何なのよこれぇぇぇぇ?!」

江ノ島「しょうがないじゃん、セレスが持って来たんだから」

舞園「これで最後です、ちょっとだけ我慢してください」

……扉の向こうで何やら不穏な会話が聞こえてくるのだけど。

「……セレスさん、あなた一体どんな服を?」

セレス「見ればわかりますわ」

……何を企んでいるのかしら。
まさかとは思うけど、セレスさんならアブない服を持っていても不思議じゃない。
腐川さん、どうか無事でいて……

江ノ島「よっし、それじゃラスト! セレスのコーデ、どうぞ!」

腐川「何なのよ本っっっ当に! セレス! あんたって人は!」


……なるほど。
腐川さんが来ていたのは、オーソドックスなメイド服。
髪型は初期の三つ編みおさげに戻っていた。
腐川さんからすれば抵抗があるでしょうけど……
まあ、許容範囲かしら?


セレス「いかがですか? よろしければ『ご主人様』と呼んでいただいても……」

腐川「誰が呼ぶもんですかっ! 何で最後にこんな……」

大神「まあ落ち着くのだ、腐川よ」

朝日奈「うん。それに……結構似合ってるというか……」

戦刃「イイ……と思う」

腐川「う、嬉しくないわよそんなの!」

江ノ島「ほら、写真撮るから。ポーズポーズ!」

腐川「ちょ、ま、撮らにゃいで」

カシャ

「ふふっ、今噛んだわね」

舞園「ええ、可愛いですね」

朝日奈「あ、腐川ちゃん。『お帰りなさいませ』とかやってよ!」

腐川「しないわよ! ああもう、何で最後はこうなるのよぉぉぉぉ!!」


それから私たちはしばらく騒いだ。
腐川さんがパジャマ姿に戻れたのはそれから20分後の事だった。


王様ゲームあくしろよ(駄々っ子)

腐川「あんた達、覚えてなさいよ……!」

朝日奈「ごめんって。今度お詫びにショッピング付き合うからさー」

腐川「な、またそうやって私をおもちゃにするつもりなのね……!」

舞園「あら、腐川さんは色んなお洋服を着るのは嫌でしたか?」

腐川「そ、それは……嫌じゃなかった、けど……」

江ノ島「じゃあ決まり! 今度みんなでアンタにもっと合う服探しに行くよ!」

戦刃「いぇーい」

腐川「はぁ……わかったわよ。あんたたちには負けたわ」

セレス「これにて一件落着ですわね。さて、次は王様ゲームでしたか」

「待ちなさい」

大神「お主の罰ゲームがまだ済んでおらぬぞ……」

セレス「チッ。覚えていましたか」

腐川「あ、あんただけ逃げようったってそうはいかないわよ……!」

舞園「さあ、セレスさん。引いてください」

セレス「仕方ありませんわね……」

セレスの罰ゲームの内容>>472

1日、緑ジャージで過ごす。

ウィッグも外そう(提案)

今日はここまでで
女子高生のファッションなんてわかる訳ないじゃないか(逆ギレ)
明日はようやく王様ゲームですね……

舞園「読み上げます! セレスさんの罰ゲームは『明日一日緑のジャージを着て過ごす』です!」

セレス「……あの、おっしゃっている意味がよくわからないのですが」

戦刃「えっと、簡単に言うと明日一日緑のジャージを着て過ごすって事だと思うよ」

江ノ島「それ何も変わってないから」

セレス「それは私に死ねという事でしょうか」

朝日奈「そこまで嫌なの!?」

セレス「当然です。セレスティア・ルーデンベルクにとってゴスロリは美学なのです。それをあろう事か緑のジャージなどと……」

腐川「あ、あたしにあれだけさせといて逃げるつもり?」

大神「超高校級のギャンブラーならば負けた落とし前は付けるべきだろう」

「往生際が悪いわよ」

セレス「しかし……」

江ノ島「……じゃあさ。もうセレスじゃなけりゃいいんじゃね?」

腐川「はあ?」

戦刃「ど、どういう事……?」

江ノ島「まずさぁ、緑ジャージを嫌がってんのはこいつが『セレスティアなんとか』だからでしょ?」

セレス「セレスティア・ルーデンベルクです」

江ノ島「だから、明日緑ジャージで過ごす間は『セレス』じゃなくて本名の方を名乗るって事でどうよ?」

セレス「私の本名はセレスティア「安広多恵子よ。学園の資料に載ってたわ」

セレス「え、ちょっ」

戦刃「へー、そんな名前だったんだ」

朝日奈「安広ちゃん! ……はちょっと呼びづらいし、たえちゃん! でどうかな?」

セレス「ですから、私は安広多恵子などという名では」

大神「とにかく、緑ジャージは確定なのだ」

江ノ島「正直『セレス』で名乗ってイメージ壊すよりはイモ娘の『たえちゃん』と使い分けた方がいいと思うんだよねー」

「どちらを選ぶかはあなた次第よ、たえちゃん」

セレス「たえちゃんじゃねえっつってんだろうがあぁぁぁぁ!!」

シーン

セレス「……おわかりいただけましたか? 私は」

朝日奈「たえちゃん」

セレス「ですから」

戦刃「たえちゃん」

セレス「そうではなくて」

腐川「たえちゃん」

セレス「私は」

大神「たえちゃん」

セレス「……」

「たえちゃん」

セレス「……はぁ。なんと質の悪い……裏社会の追い込みが可愛く思えます」

舞園「では、どうしますか? たえちゃん」

セレス「……明日一日だけです。それ以降は元のように『セレス』とお呼びください」

江ノ島「よしっ! 期間は明日起きてから就寝まで! いいね?」

セレス「ええ。このセレスティア・ルーデンベルク、明日に限り緑ジャージの安広多恵子として過ごす事を約束しましょう」

舞園「それではこれにて企画その1人生ゲームを終わりたいと思います!」

朝日奈「イェーイ!!」

戦刃「ぱちぱち」

友達が増えるよ!
やったね! たえちゃん!

江ノ島「勢いそのままにいっちゃいますか! 企画その2『ドキッ!女だらけの王様ゲーム~(本音)ポロリもあるよ!』」

舞園「イェーイ!」

戦刃「わーわー」

江ノ島「ま、これは特別な事はないから説明はいいよね」

舞園「クジはこちらを引いてください」

大神「王様ゲームなど初めてやるな」

腐川「わ、私だってやった事ないわよ……」

「私もよ。というより、そもそもこういう経験をした事がある人が半分くらいしか……」

セレス「皆さん引けたようですわね。それでは参りましょう」

「「「王様だーれだ!!」」」

クジ判定表
コンマの数字によってそのクジを引いた人が決定
同一回で他のクジに決まっている場合はコンマの数字の一段階大きい人(霧切がダブったら後から引いた方は舞園)

00~11 霧切 12~24 舞園
25~36 大神 37~49 朝日奈
50~61 戦刃 62~74 江ノ島
75~86 腐川 87~99 セレス

王様↓

腐川「あ、あたし!?」

朝日奈「おお、意外なところから!」

舞園「命令はどうしますか?」

腐川「ど、どんな命令したらいいかなんてわかんないわよぅ……」

江ノ島「そんなんテキトーでいいんだよテキトーで!」

セレス「遠慮する事はありませんわ」

戦刃「最初だから軽めの方がいいのかな?」

大神「まあそこまで深く考える必要もないだろう」

「まずは試しに言ってみたらどうかしら」

腐川「う……じゃ、じゃあ……」


命令>>489

命令の対象:命令安価の下で人数分小さい数字からコンマ判定

ksk

好きな人を言う

あ、一応「何番が~」とか「何番が何番に~」みたいなのを想定してたので
命令を受ける人だけ番号の小さい方から誰になるか判定するってつもりでした
今回は一人対象(08なので霧切)でいきます

腐川「い、1番が好きな人を言う、とか……」

大神「むっ!?」

舞園「いきなり攻めますね……」

腐川「だ、駄目だったかしら?」

江ノ島「いやいや、こーいうのでいいんだよ!」

戦刃「えーっと、それで1番は……?」

「あ……」

セレス「おや、霧切さんでしたか」

朝日奈「霧切ちゃんの好きな人!? 誰々?」

「ちょ、ちょっと待って。好きな人って、その、恋愛的な意味でいいのよね……?」

腐川「そ、そりゃそのつもりだけど……」

「当たっておいて悪いのだけどあまりそういうのを考えた事がなくて……」

舞園「じゃあ、今考えてみてください」

「い、今?」

舞園「はい。具体的に誰とまではいかなくても、優しい人がいいとか、頭のいい人がいいとか」

なるほど……私が異性に求めるモノ……
どんな人がいいか……

霧切が異性に求める条件3つ(被った場合は下)>>495 >>497 >>500

基本的に言うことを聞く

力持ち

カワイイ

力持ちのかわいい人って...

オーガ....あっ....ふーん(察し)

「そうね……まずは基本的に言う事を聞いてくれる事かしら」

朝日奈「わあ! 霧切ちゃんカカア天下だ!」

セレス「まあ、イメージ的にはしっくりきますが……」

「それから、力持ちな事」

戦刃「力持ちかあ……」

腐川「また随分妙な所を……」

「後は……カワイイ事、かしら」

江ノ島「カワイイ、か」

舞園「それに当てはまりそうな人は……」

セレス「苗木くんならカワイくて言う事を聞いてくれそうですが」

戦刃「力持ちっていうのが難しいよね」

腐川「う、ウチの学年に力持ちでカワイイ男なんていないわよ……!」

江ノ島「んー……あっ」

朝日奈「ん? 江ノ島ちゃん誰か思いついた?」

江ノ島「朝日奈、ちょっと耳貸して」ゴニョゴニョ

朝日奈「え? ……あぁ?! 本当だ!」

大神「どうした?」

朝日奈「う、ううん! 何でもないよ!」

「ええと……とりあえずこれでいいのかしら?」

戦刃「うーん……ぱっと思いつくような人はいないね」

舞園「そうですね。まだ聞きたい事はありますが、次にいきましょうか」

「「「王様だーれだ!!」」」

コンマ判定
王様↓

「あら、今度は私ね」

大神「ほう、霧切か」

セレス「被害は少なかったですが、先程命令を受けたばかりですからね……はてさて」

江ノ島「それじゃ霧切、命令をどうぞ!」

「そうね……じゃあ」


命令(1~7までの番号も指定で)>>516
命令対象:命令安価の下で被命令人数分番号の小さい方からコンマ判定

7 人生で楽しいと思ったことを3つあげる

5番がコーラ一気のみして、げっぷしないで大阪環状線の駅を全部言う

「7番が人生で楽しいと思った事を3つ挙げる、で」

朝日奈「おぉう、割と地味だね」

「まあこれなら思いつかないという事はないでしょうし」

大神「して、7番は誰だ?」

戦刃「あ、私」

江ノ島「あちゃーむくろちゃんかー」

戦刃「え、何でそんな反応なの?」

江ノ島「この地味な命令でさらに地味な事言いそう」

戦刃「そ、そんな事ないよ!」

戦刃が人生で楽しかった事3つ>>523 >>526 >>529

>>518
お前それどんだけ見たいんだよ

初めてレーションを食べて、その美味しさに感動した

レーションをいっぱい食べること

レーションをひたすら食べてる夢を見たとき

レーション多過ぎやんけ...

安価下だろ

つまり苗木きゅんと一緒に食べるレーションが最強ってことだな

戦刃「えっと、まず初めてレーションを食べた時でしょ」

江ノ島「はい地味ー! てか何でレーションなのよ!」

戦刃「だってすっごく美味しかったんだよ!? それから、レーションをひたすら食べてる夢を見た時とか……」

江ノ島「それも地味! レーションの事しか頭に無いのかこの残姉!」

戦刃「ほ、他にもあるよぅ! ……くんと会話してる時とか」

江ノ島「え?」

舞園「今何か凄く気になる発言が」

朝日奈「戦刃ちゃん、それって好きな人!?」

腐川「な、何よ、急に色気づいちゃって……!」

大神「肝心の名前が聞き取れなかったが」

セレス「もう一度おっしゃってくださいな、戦刃さん」

戦刃「だから、……くんと会話してる時」

朝日奈「え? 何て?」

江ノ島「声が小さいんだよ!」

戦刃「うぅ……も、もう3つ言ったよ! 次行こう次!」

舞園「むぅ……ちゃんと後で聞き出しますからね」

腐川「覚えておきなさいよ……」

戦刃「ふぅ……」

「苗木くん」ボソッ

戦刃「え、霧切さん!? 聞こえてたの!?」

「唇の動きで何となくだったけど……当たりみたいね」

戦刃「あ、あうぅ……」

江ノ島「そんじゃー次いくよ!」

「「「王様だーれだ!!」」」


コンマ判定
王様↓

江ノ島「お、ついにアタシのターンが来たね!」

朝日奈「江ノ島ちゃんが王様かあ……」

舞園「少し怖い気もしますね……」

江ノ島「そんなにビビんなくても大丈夫だって! アタシの命令はー……」

命令>>547
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

>>545

江ノ島「3番が今までで一番絶望した事を告白する!」

セレス「絶望した事、ですか」

江ノ島「そ。さっきは楽しかった事だったからその逆にねー」

戦刃「それで、3番は?」

朝日奈「私だよ!」

大神「朝日奈か……」

舞園「朝日奈さんが絶望してる所って、あんまり想像つきませんね」

朝日奈「そんな事ないよ。私だって絶望のひとつやふたつ……あれ?」

腐川「ま、まさか本当にないの!?」

朝日奈「いや、ちょっと待って……アレだ!」


朝日奈が今までで一番絶望した事>>552

ドーナツが売り切れてた時

胸の成長が止まらなくて下着がすぐに合わなくなること

今度はドーナツかよ!

イレギュラーが一人いるぞ! >>555

>>560
晒しやめちくり~(赤面)

朝日奈「ドーナツがね! 売り切れてたんだよ!」

セレス「……それだけですか?」

朝日奈「それだけなんて言い方しないでよ!」

舞園「えっと、それが一番ですか?」

朝日奈「ドーナツが売り切れてる以上に絶望的な事なんてそうそうないよ!」

腐川「な、何よそれ……それが一番なんて、どれだけ平和な人生を送って来たのよ……!」

「まあ、朝日奈さんらしいと言えば朝日奈さんらしいのかしらね」

大神「うむ、そうだな」

戦刃「何かほっこりしたね」

江ノ島「朝日奈が当たった時点でこうなる気はしてたけど……まあいいや、次いこう」

「「「王様だーれだ!!」」」

コンマ判定
王様↓

大神「我のようだな」

朝日奈「さくらちゃんかあ」

江ノ島「大神の命令って想像つかないなー」

舞園「どうします? 大神さん」

大神「そうだな。では……」


命令>>568
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

1 セレスと共に、黄色ジャージで一日過ごすこと

大神「明日セレスだけがジャージというのも可哀想だ。1番が明日一日黄色のジャージで過ごすというのはどうだろう」

舞園「なるほど……そうかもしれませんね」

戦刃「黄色と緑のジャージって何かお笑い芸人みたい」

江ノ島「確かにダサいよねー。で、1番誰?」

朝日奈「あ、また私だ」

「朝日奈さん……あなた、普段からジャージじゃなかったかしら」

朝日奈「うん。色が変わるだけだね」

セレス「私が1番だったらどうするつもりだったのでしょう……」

腐川「う、上が緑で下が黄色になってたんじゃないの?」

朝日奈「あはは、それ見たかったかも!」

舞園「さて、これは今できる事ではありませんし次にいきましょうか」

「「「王様だーれだ!!」」」


コンマ判定
王様↓

戦刃「あ、私だ」

江ノ島「おー、今んとこ王様はカブりなしか」

舞園「結構珍しいですよね」

「さて、戦刃さん。あなたはどんな命令をするのかしら?」

戦刃「それじゃあ……」

命令>>577
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

レーションを一緒に食べる

縺翫>縺薙i

女の子しかいないから過激な安価が来ない...

これは苗木くんが途中参加するしかないね(ニッコリ

戦刃「2番の人が私と一緒にレーションを食べる」

朝日奈「何故!?」

江ノ島「コメントに困るわーマジ残念だわー」

戦刃「みんなにレーションの美味しさを知ってほしくて……」

「ええと、2番は?」

腐川「わ、私よ……」

戦刃「じゃあはい、これ」

大神「……今どこから取り出したのだ?」

戦刃「いかなる時もレーションの携帯は必須。これ常識」

朝日奈「そうなんだ!」

「いえ、多分彼女のこだわりってだけよ」

戦刃「じゃあ早速。いただきます」

腐川「い、いただきます」

戦刃「……」ムシャムシャ

腐川「……」モグモグ

戦刃「……」ムシャムシャ

腐川「……」モグモグ

戦刃「ごちそうさま」

腐川「ご、ごちそうさま」

戦刃「どうだった?」

腐川「お、思ってたほど不味くはないわね……」

戦刃「そう……」

腐川「ええ……」

戦刃「……」

腐川「……」

江ノ島「何だこの空気! 次いくぞ次!」

「「「王様だーれだ!!」」」


コンマ判定
王様↓

よーしそれじゃパパ黙っちゃうぞ!

腐川「あ、またあたしね」

セレス「ついにカブり始めましたね」

舞園「まあ、半分は王様やってますからね」

大神「さて、どうする?」

腐川「そうね、今度は……」


命令>>594
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

メイド服に着替えて写真撮影

腐川「6番がメイド服に着替えて写真撮影なんてどうかしら?」

セレス「あら、まだ気にしていらしたのですか」

腐川「あ、当たり前じゃない……! 6番の奴には悪いけどあたしと同じ思いをしてもらうわよ……」

「それで、6番は?」

大神「我だ」

戦刃「え……」

江ノ島「お、大神、かあ……」

舞園「サイズが問題ですね……」

朝日奈「こ、こういう事もあるよ! うん!」

セレス「一番大きいものを持ってきましたが……いかがですか?」

大神「少しきついが……破いてしまう事はなさそうだな」

江ノ島「じゃ、シャワールームで着替えてきてちょーだい」

大神「ああ、そうしよう」


数分後


大神「着替えたぞ」ガチャ

セレス「な、なるほど……」

舞園「あ、あると思いますよ、はい……」

朝日奈「えっと、撮るね……」

カシャ

戦刃「えーと、これでいいのかな……」

腐川「い、いいわよ。さっさと着替えなさいよ……」

大神「わかった」ガチャ

江ノ島「あれは、なんつーか……」

「……大神さんが戻ってきたら次にいきましょうか」


「「「王様だーれだ!!」」」


コンマ判定
王様↓

戦刃「あ、私」

江ノ島「もうレーションはやるなよ? 絶対にやるなよ?」

朝日奈「江ノ島ちゃん、それフリになってる!」

腐川「正直あの空気はもう……」

舞園「……えっと、どうします?」

戦刃「そうだなあ……」


命令>>605
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

5のドヤ顔を写真撮影

戦刃「5番のドヤ顔を撮影、とか」

江ノ島「そうそう、そういうのでいいんだよ」

朝日奈「5番って誰? 霧切ちゃん?」

「違うわ……何でそんな期待に満ちた目で見てるの」

腐川「じゃあ、5番って誰よ?」

大神「我だ」

舞園「ここで大神さん連続ですか」

セレス「大神さんのドヤ顔……」

大神「すまない。ドヤ顔というのがどんな顔なのかわからないのだが……」

朝日奈「今だよ霧切ちゃん! お手本を見せてあげて!」

「だからどうして私なのよ」

戦刃「霧切さんが適任だと思う」

江ノ島「ほら、命令受けんのは大神なんだからちゃちゃっとやっちゃって」

「もう……わかったわ。ふっ」ドヤアァァ

カシャ

「ちょっと! 朝日奈さん!?」

朝日奈「えへへ……ほら、次はさくらちゃん! いくよー!」

大神「ああ。ふっ……」ドヤァ!

カシャ

朝日奈「うん! これでバッチリ!」

「朝日奈さん。どうして私まで」

江ノ島「それじゃあ次いこっか」

舞園「まだ私とセレスさん何もしてませんね」

セレス「ええ。この際どちらでもいいから当たりたいものです」

「「「王様だーれだ!!」」」


コンマ判定
王様↓

舞園「あ! ようやく来ましたね!」

セレス「おや、そちらに行きましたか」

戦刃「舞園さんはどんな命令にするの?」

舞園「そうですね……」


命令>>614
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

アカペラ

今日はここまでで
レーション推しパネェ

舞園「1番の人にアカペラで歌ってもらいましょうか」

大神「今度はそういう路線か……」

「1番は誰かしら」

朝日奈「私だよ!」

戦刃「朝日奈さん良く当たるね」

セレス「歌ならば自信がありましたのに……」

朝日奈「で、何歌えばいいかな?」

舞園「うーん……知らなかったら困るので、朝日奈さんが歌えるものでいいですよ」

朝日奈「わかった! それじゃいくよー!」


朝日奈が歌う曲>>628
その下のコンマ40以下で音痴 80以上で激ウマ

モノクローム・アンサー

朝日奈「ん、ん! あーしたのーまーちあーわせーのばーしょーをー♪」

江ノ島「お、これって」

「舞園さんの曲ね」

朝日奈「いっそでんーわしちゃおーうかなー♪ どきどきとまーんないー♪」

腐川「ふん……悪くないんじゃない」

朝日奈「やーっときこえたーきみのこわいろー♪」

戦刃「これって恋の歌だよね? 舞園さんは好きな人とかいるの?」

舞園「さあ、どうでしょう? あ、そろそろサビですね。私も歌っちゃいますか!」

朝日奈「なんかー♪ むにゃむにゃでー♪」

朝日奈・舞園「おはよー♪」

朝日奈「「モノクロームーなーこーいがー♪」

舞園「ふたーりーをーつーつーんでー♪」

朝日奈・舞園「「おーんーどーさもー♪ いとおしいくーらいー♪」」

セレス「はぐらかされてしまいましたわね」

戦刃「うん。でもこれはこれでラッキーかも」

「彼女の歌を生で聴ける機会なんてそうないものね」

大神「二人とも楽しそうで何よりだ」

朝日奈「モノクロームーなーしーかいー♪」

舞園「きーっとわーたーしーだけーカラーフルー♪」

朝日奈・舞園「「はーっきりーしないー♪ そこもすーきよー♪」」

朝日奈「イェーイ!」

舞園「ありがとうございましたー!」

江ノ島「んー、良かった良かった!」

「いいものを聞かせてもらったわ」

朝日奈「いやー、舞園ちゃんと一緒に歌ったなんて夢みたいだよ!」

舞園「ふふ、私も楽しませてもらっちゃいました」

セレス「余韻に浸るのもよろしいですが、次にいきませんか?」

朝日奈「そっか、セレスちゃんまだ当たってなかったね……」

「「王様だーれだ!!」」


コンマ判定
王様↓

腐川「ま、またあたしだわ」

セレス「チッ!」

腐川「な、何よ……ギャンブラーなら自分の運で引いて見せなさいよね……」

セレス「……おっしゃる事はもっともなのですが、こうも何もないのは退屈でしてね」

戦刃「8回やって何にも当たってないんだもんね……」

江ノ島「まあ、やってきゃその内当たるって」

舞園「腐川さん、どうぞ命令を」

腐川「じゃあ……」


命令>>638
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

好きな人を言う

ぼっちなら一人ペントマイム

腐川「4番が好きな人を言う……で」

朝日奈「あ、最初に戻った」

腐川「悪かったわねバリエーションが無くて……」

舞園「えーっと、一応確認しますけど霧切さんじゃないですよね?」

「ええ、大丈夫よ」

江ノ島「んじゃ、誰? 4番ー?」

大神「我ではないぞ」

朝日奈「私でもないよ」

舞園「私も違います」

セレス「私じゃありませんわ」

戦刃「……私です」

舞園「これはこれは……戦刃さん。確かあなたは意中の人がいるんでしたよね?」

戦刃「え、っと、そこまでは……」

朝日奈「話してるだけで、人生の中で三本の指に入るくらい幸せになる相手がいるんだよね?」

戦刃「う、あ……」

腐川「今度は逃がさないわよ……はっきり、全員に聞こえるように言いなさい……」

戦刃「あ、えと……」

セレス「観念した方がよろしいですわよ? 戦刃さん」

戦刃「……ナエギクンデス」

大神「……皆、聞こえたな?」

江ノ島「バッチリ!」

朝日奈「確かに聞こえたよ!」

セレス「ほう……なるほどなるほど」

腐川「ふうん……ああいうのが好みなのね」

舞園「そうですか……戦刃さんは苗木くんを……」

戦刃「う、うぅ~!」ジタバタ

「さて、今これ以上追及するのは可哀想だし……後で改めて話を聞きましょうか」

セレス「そうですわね。次にいきましょう、次に」

「「王様だーれだ!!」」


コンマ判定
王様↓

腐川「ま、また……!」

セレス「はぁ……」

舞園「セレスさん、きっと次は当たりますって」

セレス「もう知りません。ほら、腐川さん。好きに命令なさればいいじゃないですか」

朝日奈「セレスちゃんが拗ねてる!」

セレス「拗ねてなどいません」

戦刃「とりあえず、進めてあげた方がいいのかな……?」

腐川「そうね……」


命令>>648
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

4 セレスと共に、豹柄ジャージで一日過ごすこと

腐川「4番が明日セレスと一緒に豹柄ジャージで過ごす!」

江ノ島「はぁ!?」

戦刃「あ、4番盾子ちゃんだったんだ」

江ノ島「いや、ちょ、豹柄とかマジ有り得ないんですけど……」

舞園「王様の命令はー?」

「「ぜったーい!!」」

江ノ島「はぁ……マジでないわ」

朝日奈「ほらほらセレスちゃん、仲間が増えたよ!」

セレス「ふふっ、ジャージ仲間が増えた所で王様にはなれないのですよ」

「何か悟ったような表情ね」

大神「早く当たるといいな……」

「「王様だーれだ!!」」


コンマ判定
王様↓

なにこの腐川フィーバーwwwwww
このままじゃ、全員ジャージ登校なるぞwwwwww

腐川「……あたしね」

舞園「……そうですね」

江ノ島「これ、逆に腐川も呪われてるレベルだろ」

戦刃「セレスさん……」

セレス「もう何でもいいです。私などいてもいなくても変わらないのです」

朝日奈「そ、そんな事ないよ!」

「……腐川さん、命令を」

腐川「……そうね」


命令>>661
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

1 セレスと共に、阿修羅刺繍を施したジャージで一日過ごすこと(ピンク色

緑ジャージ→セレス(ウィッグ無したえちゃん)

黄色ジャージ→朝日奈(普段と色が違うだけ)

豹柄ジャージ→江ノ島(ギャルっぽいから傷は浅い)

後は、赤青黒とか?あっ白ジャージは清楚な感じがしてオススメ!

すげぇジャージが来てた件wwwwww

あれ?そのコンマ腐川じゃないの?

…………くり上がりでセレスさんにしよう(提案)

腐川「1番。阿修羅の刺繍を施したピンクのジャージで明日一日過ごす事」

戦刃「何かすごい事務的になってる」

江ノ島「流石にジャージ多すぎだろ……」

大神「して、1番は誰だ?」

舞園「私じゃありませんけど……」

「私でもないわ」

セレス「……私です」

腐川「あ……」

朝日奈「や、やったじゃんセレスちゃん! ついに当たったよ!」

セレス「私は既に緑ジャージが決まっています」

朝日奈「あ、うん……」

セレス「はぁ……腐川さん。既に3人もジャージが決まっているのです。そろそろ重なってもおかしくない頃でしょう」

腐川「あ、いや、その……」

セレス「よろしいですか? 愚かな王の下では民は滅ぶしかないのです。あなたには王としての自覚が足りません」

腐川「あ、ぁ……」

セレス「それで? この場合はどうすればよろしいのですか?」

腐川「み、緑のジャージだけでいいです、はい」

セレス「はぁ……今後、こういうことは起こらないようにしてくださいね? 王様」

腐川「は、はぃ……」

セレス「では、次にまいりましょう」ニコッ

朝日奈「何今の」

「せっかく当たったのに命令が命令だったから我慢の限界だったんでしょうね」

江ノ島「えーっと、気を取り直していこっか」

「「王様だーれだ!!」」

コンマ判定
王様↓

「私よ」

セレス「ふふっ。霧切さんはどんな命令をなさるおつもりで?」

大神「ぬ……何やら黒いオーラが……」

江ノ島「プレッシャーのかけ方……」

「……そうね」


命令>>678
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

4 鼻メガネ着用

「4番が鼻メガネを着ける」

舞園「4番はっ!?」

江ノ島「あ、アタシっ!」

戦刃「ふーっ……」

朝日奈「霧切ちゃん……よくあの状況でそれいけたね」

霧切「圧力に屈しては駄目よ」

江ノ島「つーか、アタシへの命令ダサイのばっかじゃん! 何これ!? 絶望的!」

大神「さあ、付けるのだ」つ

江ノ島「どっから出したのよ……ほら! これで満足?」

カシャ

江ノ島「ちょ、セレス! 何撮ってんのアンタ!」

セレス「何か問題でも?」

江ノ島「……次行こう、次」

「「王様だーれだ!!」」

コンマ判定
王様↓

大神「我だな」

朝日奈「さくらちゃんかー」

舞園「しかし、結構疲れてきましたね」

「そうね……これはいつまでやるの?」

江ノ島「そだねー、もう何回かやったら……」

セレス「いつまでやるのですか?」ニコッ

舞園「す、少なくともセレスさんが王様になるまではやりますから! 安心してください!」

セレス「そうですか……何だか悪いですわね」

江ノ島「い、いいっていいって! 気にする事ないから!」

セレス「そうですわね。では大神さん、命令をどうぞ」ニコッ

大神「あ、ああ……」

命令>>689
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

万病の元ことプロテイン試食してリポートする

とりあえず今日はここまでで
セレスさんこの女子会では全くツいてないな……
そしてスレの7割を消費したにも関わらず探偵らしい事なんもしてねえ

大神「では、6番にプロテインを飲んでそのリポートをしてもらおうか」

江ノ島「6番だーれだ?」

舞園「私ですね」

腐川「舞園がプロテイン……?」

戦刃「すごいミスマッチ感」

大神「プロテインは我の物をやろう」

舞園「えーと、プロテインってどう飲めばいいんですか?」

大神「適量を水や牛乳で溶かして飲むのだ」

朝日奈「朝食の時とかトレーニング後とか、後は就寝前なんかに飲むと効果的だよ!」

舞園「なるほど……では、牛乳でといていただきます」

大神「うむ」

舞園「んっ、ん……あ、これチョコレートの味がしますね」

戦刃「へえ、そうなんだ」

舞園「ちょっと甘いですけど……思ってたより美味しいです。プロテインってもっと味気ないものだと思ってました」

大神「それはモノによるな。今回は味の評判がいいものを用意した」

舞園「そうだったんですか……ありがとうございます」

朝日奈「いいよいいよ! これでプロテイン愛好者が増えてくれたら嬉しいし!」

舞園「えっと、このくらいで大丈夫ですかね?」

大神「ああ、十分だろう」

セレス「ようやく終わりましたか。では次に参りましょう」

「「王様だーれだ!!」」

コンマ判定
王様↓

セレス「ついに……私が……」

朝日奈「やったねたえちゃん!」

セレス「まだたえちゃんじゃありません」

「おめでとう、セレスさん」

舞園「良かったですね!」

大神「長かったな……」

戦刃「これで初めてゲームに参加した事になるのかな?」

腐川「一回だけ命令に当たってたけど、その……アレだったしね」

江ノ島「んで、セレス! お待ちかねの命令は何にする?」

セレス「そうですわね……では」


命令>>725
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

2番が明日皆に手作り料理を振舞う メニューは4番指定

セレス「明日で構いません。2番の方に手作りの料理を振る舞っていただきましょうか」

腐川「そ、その程度でいいの? あんだけ待ってたくせに」

セレス「良いのです。こういった場で無理難題を出す意味もないでしょう」

舞園「それでは、2番はどなたですか?」

江ノ島「アタシー。けど、手料理っつっても何作りゃいいわけ?」

セレス「そうですね……メニューは4番の方に決めていただきましょうか」

「4番は誰かしら?」

戦刃「あ、私」

江ノ島「先に言っとくぞ! レーションは作れないからね!」

戦刃「わ、わかってるよ」

朝日奈「何にする? ドーナツ?」

江ノ島「それはアンタの願望だろ!」

大神「では戦刃よ。どうするのだ?」

戦刃「うーん……」

江ノ島が作る料理>>734

ラザニア+たこ焼き+キムチ

戦刃「ラザニアとたこ焼きとキムチで」

江ノ島「どーいうチョイスだよ! せめて一カ国に絞れよ!」

戦刃「どれも捨てがたくて」

セレス「では江ノ島さん。明日はよろしくお願いしますね」

江ノ島「はあ……マジ意味わかんない。どんな注文だよ残姉……」

腐川「えーと……これで全員王様になったのかしら?」

舞園「ですかね?」

「いいえ。朝日奈さんがまだよ」

朝日奈「へ? 私?」

大神「自分で気付いていなかったのか」

セレス「まあ朝日奈さんは何度か命令を受けていますから」

江ノ島「どうする? 朝日奈が当たるまでやる?」


王様ゲームを
朝日奈が王様に当たるまで続けるかここで終わるか
↓5くらいまででアンケート

このスレは、霧切「霧切探偵事務所」から

霧切「女子会?」

になりました

朝日奈「うーん……せっかくだし、一回くらい王様やりたいかな」

江ノ島「じゃあ、朝日奈が王様当たるまでやろっか」

舞園「当たってすぐ終わりっていうのもなんですから、朝日奈さんが当たって2回くらいでいいんじゃないですか?」

大神「それでよいだろう」

セレス「さて、あと何回引けますやら」

腐川「やるんならさっさとやっちゃいましょうよ」

戦刃「もう結構良い時間だしね。みんなはあんまり夜更かしすると明日に響くかも」

「それじゃあいきましょう」

「「王様だーれだ!!」」

コンマ判定
王様↓

はい

セレス「私です」

戦刃「ここに来て連続かあ」

舞園「今までの不運の見返りが来ましたね」

「さて、どうする?」

セレス「そうですわね……」


命令>>755
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

性懲りもなく好きな人告白

7番は、今身に着けている下着の柄を発表し、真実として2番だけに見せること。

>>752

セレス「7番の方は今着けている下着の柄を発表してくださいな」

朝日奈「えっ!?」

「急に攻めるわね」

セレス「あのまま平和に終わるのも一つの手でしたが……やっと私に流れが来たのです。ここで攻めずにいつ攻めろと?」

大神「ここからは戦いという訳か」

舞園「……ついに、その流れに行くんですね」

腐川「ふふっ、面白いじゃない。それで、誰よ? 7番は」

戦刃「……私」

江ノ島「残姉引いちゃったかー。でも王様の命令だもんなー。発表しなきゃなー」

戦刃の下着の柄>>762

AK47

戦刃「あ、AK47……」

腐川「は?」

朝日奈「あ、あーかー……何だって?」

「AK47……正式名称はAvtomat Kalashnikova-47。高威力、高耐久、低コストの三拍子が揃った優秀なアサルトライフルね」

戦刃「あ、霧切さん覚えてくれてたんだ」

「あれだけ熱心に語られたらね」

大神「待て。我らは下着の話をしていたはずだが」

舞園「はい。それとライフルとどう関係があるんですか?」

戦刃「だから、下着の柄がAK47なの……」

江ノ島「は? ……いや、は?」

朝日奈「し、下着の柄が銃なの……?」

セレス「……2番の方、確認してください」

江ノ島「オッケー。残姉、見るよ」グイッ

戦刃「あ、盾子ちゃ……乱暴にしないで……」

江ノ島「あー……マジです。マジで残念な奴ですこれ」

「戦刃さんは本当に銃が好きなのね」

舞園「そういう問題ですかね……」

腐川「流石にそれは……」

朝日奈「そもそもそんな柄の下着がある事にビックリだよ……」

戦刃「うぅ……」

セレス「この結果は予想外でしたが……まあいでしょう。口火は切らせていただきました」

江ノ島「だねー……さて、次に行こうか」

「「王様だーれだ!!」」

コンマ判定
王様↓

舞園「私ですね……」

朝日奈「べ、別に無理してさっきみたいのにしなくていいんだからね?」

セレス「ですが、もう命令に遠慮はいりませんわ」

江ノ島「ま、どっちの路線でいくかは舞園次第って事よ」

「さあ、舞園さん。命令を」

舞園「……では」


命令>>779
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

4番がプロポーズされた時に言われたい台詞を暴露

舞園「4番の方、プロポーズされる時に言われたい台詞を発表してください」

セレス「ほう……上手い所に落としてきましたね」

朝日奈「確かに……普通って言えば普通だけど、やっぱり恥ずかしいだろうし……」

戦刃「4番は誰かな……?」

「……私ね」

大神「霧切か。これは中々興味深いな」

腐川「あんたが頭ん中でどんな妄想してるのか曝け出してみなさいよ……!」

江ノ島「ほらほら、これはあくまで言われたい事なんだから思いつかないはナシだよ?」

「プロポーズ……」

霧切がプロポーズされる時言われたい台詞>>786

君のすべてを暴きたい… 僕(俺でも可)のこの"手"で!!

「……決めたわ」

江ノ島「お? ついにきたか?」

舞園「それじゃあ3・2・1でお願いします。……3! 2! 1!」

「『君の全てを暴きたい……僕のこの"手"で!!』」

一同「「……」」

「……恥ずかしいわ。すごく」

朝日奈「わ、私はいいと思うよ! 霧切ちゃん探偵だもんね! 自分が暴かれたい時だってあるよね!」

「やめて、解説しないで」

腐川「じ、自分を暴いてほしいだなんて……なんていやらしい」

「ち、違うの。決してそういう意図があった訳じゃなくて」

セレス「まあ、元々霧切さんはミステリアスな女性ですから……その台詞も引きだせなくはない、でしょうか」

「お願い、真剣に考えないで」

舞園「これで霧切さんは一人称が『僕』の男性を結婚相手に想像してる事がわかりましたしね」

「あの、違うの。今はたまたま『僕』だっただけで、別に『俺』でも」

江ノ島「恥ずかしがんなって! ま、恥ずかしいセリフはいただいちゃったけど」

「くっ……」

舞園「なかなか面白いものが聞けました。さて、次に行きますか」

「「王様だーれだ!!」」

コンマ判定
王様↓

大神「我だな」

戦刃「大神さんかぁ」

江ノ島「大神はどの方向性でいく?」

大神「そうだな……」


命令>>800
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

6番が、この"ムキムキマッチョウーマンスーツ"(プロテインの景品)を着ての写真撮影を命ずる!

今日はここまでで
次から朝日奈が引くまで王様判定は下の表で


00~03 霧切 04~07 舞園
08~11 大神 12~83 朝日奈
84~87 戦刃 88~91 江ノ島
92~95 腐川 96~99 セレス

大神「6番にこの"ムキムキマッチョウーマンスーツ"を着て写真撮影をしてもらおうか」

朝日奈「そ、それは! あの希望ヶ峰プロテインの応募券50枚の幻の一品!」

戦刃「ごめん、マニアック過ぎてついていけない」

「えーと……6番は?」

江ノ島「ないわー……マジでないわー」

腐川「え、江ノ島……」

セレス「さっさと済ませてしまった方がよろしいですよ」

江ノ島「はぁ……マジ絶望的」

数分後

江ノ島「……」ムキッ

朝日奈「あ、うん……」

戦刃「ば、バランスが……」

舞園「……撮りますね」

カシャ

江ノ島「……じゃ、脱いでくるわ」

「ええ……」

セレス「……次にいきましょう」

「「王様だーれだ!!」」

コンマ判定
王様↓

朝日奈「来たぁ!」

舞園「おめでとうございます」

江ノ島「つーことは、これ入れてあと3回か」

「まあ、流石にそろそろ引く頃よね」

セレス「さて、朝日奈さんはどんな命令を?」

朝日奈「うーんとねえ……」

命令>>828
命令対象:命令安価の下でコンマ判定(ここからは判定表は>>483)

>>826

朝日奈「じゃあ、3番が明日私と一緒にドーナツ作り!」

舞園「3番は誰ですか?」

霧切「私よ」

朝日奈「霧切ちゃん、明日はよろしくね!」

大神「明日実行の命令も大分たまってきたな」

戦刃「えっと、黄ジャージと豹ジャージと手料理とドーナツかな?」

腐川「わ、忘れるんじゃないわよ」

江ノ島「わかってるよー。ラザニアとたこ焼きとキムチでしょ」

セレス「今更ながら妙なメニューですわね」

舞園「さて、終わりまであと2回……いきましょう」

「「王様だーれだ!!」」

命令>>834
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

ksk

あ、ミスった
王様は>>832参照で舞園さん
命令は取り直します

舞園「私です!」

大神「舞園か」

セレス「舞園さんはなかなか良い命令をなさいますからね」

「そうね……今回はどうなるかしら」

腐川「あ、あと2回なんだから慎重に選びなさいよね」

戦刃「そっか……もうすぐ終わりかあ」

江ノ島「さ、舞園! どう?」

舞園「……決めました」


命令>>842
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

踏み台

舞園「5番は2番の胸を揉んで、そのカップを発表してください!」

戦刃「ええ!?」

大神「なんと……」

腐川「な、何よそれ……!」

舞園「泣いても笑ってもあと2回です。だったら、少しくらい過激なのを経験しておくのもアリだと思うんです」

江ノ島「確かにー。今度やる時は男共もいるかもしんないし、今日みたいに平和に進むとは限んないもんね」

朝日奈「え、えっと、2番と5番は……?」

「……5番は私よ」

セレス「2番は私です」

舞園「では、霧切さんお願いします」

「……手袋はしたままで大丈夫かしら?」

舞園「外したくないなら、無理強いはしません」

「そう。なら早速……パジャマの上からでいいのよね?」

舞園「お二人がそれで良いなら」

「だそうだけど?」

セレス「ええ。そうしてくださると助かります」

「それじゃあ……いくわ」

セレス「どうぞ……んっ」ピクッ

「なるほど……服の上から見るより大きさはあるみたいね。セレスさんは着痩せするタイプかしら?」モミモミ

セレス「んっ……はぁっ……き、霧切さん……」

大神「ぬぅ……///」

腐川「や、やらしい声あげるんじゃないわよ……!」

「少し強めに揉むわね」モミッ

セレス「んぁっ……! 霧切、さん……! そ、そろそろ……」

戦刃「せ、セレスさん……///」

江ノ島「おおっ? これは感じちゃってますな?」

「セレスさんは少し強めに揉まれるのが好きなのね」モミモミ

セレス「な……! い、いい加減に、してください……!」

舞園「霧切さん、もういいです。判定を」

「ええ。もう大丈夫よ。そうね……ギリギリBってところかしら」

舞園「セレスさん、正解は?」

セレス「は、はい……確かにBですわ……」

舞園「という事で霧切さん、正解です! 流石は超高校級の探偵ですね」

「それほどでもないわ」

朝日奈「す、すごかったねセレスちゃん……」ドキドキ

戦刃「う、うん……」ドキドキ

江ノ島「さてさて、いいモン見れたし、ラストいこっか!」

「「王様だーれだ!!」」

コンマ判定
王様↓

腐川「最後もあたしね……」

セレス「あらあら、結局何回王様を引いたんですの?」

戦刃「これで6回目、だと思う……」

朝日奈「すごい当たり方だね……」

江ノ島「さ、命令どうすんのー? もう他の命令をされる事はないんだし、さっきみたいのでも全然オッケーだよ?」

大神「だ、だが破廉恥なのはあまり良くないと思うぞ」

「どうする? 腐川さん」

舞園「これで最後ですから、悔いのないように決めてください」

腐川「じゃ、じゃあ……」


命令>>854
命令対象:命令安価の下でコンマ判定

変身しましょ

腐川「1番がへんしん……くちゅんっ」

腐川さんがくしゃみをした瞬間、彼女の雰囲気が変わった。
しかし、他のみんなはその事に気付いていないようだ。

舞園「1番は私ですね」

朝日奈「舞園ちゃんが変身……」

戦刃「変身ってどういう事?」

腐川?「あら? あらら? えーと……」

以前の奇妙な行動。
今の突然の変化。
そういう症状の人間を、私は見た事がある。
腐川さんの内面がどうなっているのかはわからないが、今混乱は避けたい。
それに、あの時の彼女の表情には何か不吉なものを感じたのを覚えている。

「腐川さん、大丈夫? もしかして湯冷めしたかしら」

腐川?「へ?」

セレス「そういえば腐川さんは先程お風呂に入られたばかりでしたね」

大神「体を冷やすのは良くないな」

舞園「あ……すみません。無理に入れてしまって」

「何かあるといけないし、少し保健室で様子を見ましょう」

腐川?「え? ちょ、ちょっと……」

江ノ島「き、霧切?」

「みんなは気にせず続きをやっていてちょうだい」


少し強引だったけれど、とにかく腐川さんを連れ出す事に成功した。
無言のまま彼女を保健室まで引っ張っていく。
さて、問題はここから……

腐川?「ねえあんた。ここどこ? 今どーいう状況?」

「その前に一つだけ聞かせて。……あなたは、誰?」

腐川?「なーに言ってんの? アタシはア・タ・シ! そんな事もわかんねーのか!」

「……なら聞き方を変えるわ。あなたは、腐川冬子さん?」

腐川?「ハァ? アタシをあんな根暗と一緒にすんなっつーの! ってか、あいつから何も聞いてないワケ?」

「……やっぱり、そうだったのね」

間違いない。彼女は二重人格者なのだ。
そしてもう一人の彼女は、本来の彼女とは似ても似つかぬ粗暴な性格。
あのままあの場にいたらどうなっていた事だろう。

腐川?「もしもーし? 聞こえますかー?」

「ああ、ごめんなさい。少し考え事をしていて」

腐川?「質問には答えたろ? だからさっさと状況を説明しろっ!」

とにかく、このもう一人の彼女と話を続けるしかない。
多重人格の人間を相手にする時は、まずそれぞれの人格を一人の人間として認める事。
彼女についてできるだけ情報を引き出すためにも、今はあまり彼女を刺激したくない。

「ええ、わかってるわ。だけど、あなたの事は何と呼べばいいのかしら? 腐川さんと呼ばれるのは嫌なのでしょう?」

腐川?「とーぜんよ! そうねぇ……『翔』って呼んでもらえればいいわ。ま、他人が勝手に呼んでるだけなんだけど」

「翔、ね……それじゃあ翔さん。順を追って説明していくわ」

それから、もう一人の腐川さん『翔』さんにここに至るまでの経緯を説明した。
物分かりのいい人だといいのだけれど……

翔「はーん、なるほどねぇ……オッケー! バッチリ、わっかりましたー!」

「そう、良かったわ。それで翔さん、ここからはお願いなのだけれど」

翔「あん? 何よ?」

「腐川さんに体を返す事はできるかしら」

翔「あぁん? 久々に出てきたってのに、何でまたあんな奴に返さなきゃなんねーんだよ?」

「今は腐川さんにとってこれからの彼女の学園生活を大きく左右する大事な時期なの。わかってもらえないかしら」

翔「そんなのアタシの知ったこっちゃねーよ! ゲラゲラゲラ!」

「そこを何とか……お願いよ」

翔「何? あんたそこまであの根暗の事気にしてるワケ?」

「ええ。友達だもの」

翔「なるほどなるほど……そこまで言うならしゃーない! あんたに免じて、ひとまず体を返してやる事にしますか!」

「……ありがとう、翔さん」

翔「つっても、タダじゃねーぞ! アタシの言う条件を飲んでくれたらの話」

「条件?」


ジェノの出す条件>>872

萌え萌えな男の子の情報をくれたら

翔「萌え萌えな男の情報をくれたら、こいつに体を返してやるわ」

「え?」

萌え萌えな男……?
困った。
まず私は紹介できるほど男性を知らない。
数少ない知り合いから紹介するにしても、今度は『萌え』の定義がわからない。
『萌え』と言えば山田君だけど、彼は基本的に二次元の少女限定だし……

「その、『萌え』っていうのはどういう……」

翔「あぁ? そのくらい自分で考えろ!」

……仕方がない。
ここは一か八か、適当な人を挙げてこの場を切り上げるしかない。
翔さんが『萌え』を感じそうな男……
待て。思い出した。
確か彼女は苗木君に強い興味を持っているような反応をしていた。
彼女が苗木君についてどれほど知っているかわからない以上、彼の名前を挙げるのは危険が伴うけど……
少なくとも彼女の『萌え』を判断する基準にはなるはず。
さて、誰がいいかしら……


教える男>>876
その男の萌えポイント>>878>>880

大和田

十神

綿あめがすき

短いですけど今日はここまでで
萌えポイント十神になった所は安価下でいきます
ジェノの口調に不安しかない……

「大和田君なんてどうかしら?」

翔「もんたんねぇ……どこが萌えるのか言ってご覧なさい?」

「そうね……大和田君はああ見えて綿あめが好きよ」

翔「ほう……他にはなーいの?」

「後は……この間捨て猫を拾っているのを見たわ」

翔「へぇー、カワイイとこあんじゃん! ゲラゲラゲラ!」

「それじゃあ、腐川さんを返してちょうだい」

翔「こんなんじゃまだまだ足んねーよ! って言いたいトコロだけど……いいわ。今日はひとまず返してア・ゲ・ル!」

「……ありがとう」

翔「いいっていいって! 今度会う時はまた萌える男子の情報、期待してるわよん!」

「……考えておくわ」

翔「んじゃ、バイバーイ……くちゅん!」

くしゃみをすると腐川さんは一瞬力が抜けたように崩れ落ち、その後すぐに意識を取り戻した。

腐川「あれ? あたし……」

「おかえりなさい、腐川さん」

腐川「き、霧切? 何であたしたちこんな所に……」

「……話をしたわ。もう一人の腐川さん、翔さんと」

腐川「! あ、あいつと……?」

「安心して。彼女はひとまず引っこんでくれたし、あなたが望まない限り他の人に話す気はないから」

腐川「……どこまで、聞いたの」

「彼女自身については名前だけ。……できるなら腐川さん、あなたの口から聞かせてほしい」

腐川「……あんたを、信用していいの?」

「そうしてほしいけど……無理はしなくていいわ」

腐川「……いや、話すわ。あんたになら……」

腐川さんはぽつぽつと話してくれた。
彼女の過去の事。
『翔』の正体の事。
一つ一つが重い話だった。
けれど彼女が私を信じて口を開いてくれた以上、私にはそれを受け止める責任がある。
全てを話し終えた腐川さんは、下を向いて押し黙ってしまった。

「……ありがとう。話してくれて」

腐川「……あたしを警察に突き出さないの?」

「あなたのせいじゃないもの。それは、罪が消えてなくなる訳じゃないけど……」

腐川「……あたしは、どうすればいいの?」

「あなたは、どうしたい?」

腐川「……普通に、生きたいわ。あいつらと、馬鹿やって、笑って……幸せに生きたい」

「なら、今はそれに向けて努力していきましょう。私もできる限りサポートするわ」

腐川「……いいのかしら。あたしなんかが、そんな風に生きて」

「ええ。もちろんよ」

腐川「……ありがとう、霧切。あんたがいてくれて良かった」

ジェノサイダー翔については、これから対処を考えなくてはならない。
彼女のした事は許される事ではない。
けれど、腐川さんには幸せになる権利がある。
腐川さんが望むなら、私はその手助けをしたい。

「さあ、戻りましょうか。舞園さん達を待たせてしまっているから」

腐川「そうね……ごめんなさい。色々迷惑かけて」

「気にしなくていいわ。友達でしょう?」

腐川「……ええ!」


腐川さんとの絆が強まった!

「戻ったわ」ガチャ

江ノ島「おっ、お帰りー」

大神「腐川よ、大丈夫か?」

腐川「ええ……ところであんたは? セレス……じゃないわよね?」

セレス「ええ、私はこちらです」

舞園「私ですよ! 舞園です! 腐川さんが命令したんですよ?」

部屋に戻ると、舞園さんはゴスロリ服を着てセレスさんのウィッグをつけていた。
確か腐川さんの最後の命令は「変身」だったはず。
なるほど、そういう形で命令をこなしたのね。

舞園「さて、これで腐川さんにも見せましたし……今度こそ王様ゲーム終了ですね!」

戦刃「いえーい」

朝日奈「さて、これからどうしよっか?」

江ノ島「時間も時間だし、そろそろ布団には入った方がいいかもねー」

舞園「そうですね……では、ちょっと着替えてきます」

大神「ならば我々は先に布団に入るとしよう」

布団に入ってしばらくすると、舞園さんがパジャマで戻って来た。
電気が消え、私たちの女子会は幕を閉じた。
少なくとも表面上は……

今日はここまでで

時計の針が0時を過ぎた頃。
すでに何人かは眠りに就き、すやすやと寝息を立てている。
そんな中、部屋に囁くような声が響いた。

戦刃「まだ起きてる人いる?」

セレス「ええ、ここに」

「私も起きてるわ」

続く声はない。

戦刃「ねえ、何か話さない? 寝付けなくてさ」

セレス「構いませんわ。別にする事もございませんし」

「そうね。ただ、みんなを起こさないように静かにね」

戦刃「うん。でも、どんな事話す?」


話題>>899

>>898

「苗木君について、なんてどうかしら」

戦刃「えっ」

セレス「あら、それは面白そうですわね」

戦刃「えっ、えっ? な、何で?」

「だって……結局、あの後詳しい事は聞きそびれてしまったし」

セレス「是非ともあなたの想い人の話、聞かせていただきたいですわ」

戦刃「あの、えーと、私そろそろ眠く……」

「寝付けないから話をしようと言い出したのはあなたよね?」

セレス「逃がしませんわよ」

戦刃「……黙ってれば良かった」

セレス「まあ、幸い他の方々は寝ていますから。私たちだけの秘密です」

「そうね……まあ、どうしても話したくない事があるならそこは言わなくてもいいわ」

戦刃「……わかった」

セレス「それではまず、苗木君のどんな所が好きなのかお聞きしましょうか」

苗木の好きな所>>906-909

誰にでも優しいところ

戦刃「えっと、まずは誰にでも優しい所かな」

「なるほど……それは確かにあるわね」

セレス「そうですわね。たいていの場合言う事を聞いてくれますし」

「それは優しさとはまた違うような……」

戦刃「そう言えば、霧切さんも言う事を聞いてくれる人が好きなんだよね」

「え? 確かにそうは言ったけど……」

セレス「そしてカワイイ人がいいと、そうおっしゃっていましたね?」

「……何が言いたいの?」

戦刃「……私、霧切さんとは仲良くやっていきたい」

セレス「だそうですよ? 霧切さん」

「心配しなくても平気よ。それより、今は戦刃さんの話が聞きたいわ。『まずは』と言う事は、他にもあるのよね?」

戦刃「うん。苗木君って明るいしどんな時でも前向きで……そういう所が羨ましいというか、憧れるというか……」

セレス「自分に無いものを彼に求めている、と言う事ですわね」

「彼を意識し始めたきっかけのようなものはあるの?」

戦刃「うーん……みんなに上手く馴染めなくて落ち込んでた時に声をかけてくれて、元気づけてくれた事かなあ」

セレス「今の口ぶりからすると、入学してそんなに経たない頃のようですわね」

「そもそも入学一ヶ月で同級生を好きになるというのは随分早いと思うのだけど」

戦刃「う……確かに盾子ちゃんにも『残姉はちょろそう』って言われたけど……」

「他には何かないかしら?」

戦刃「そうだなぁ……一緒にいると弟を飼ってる気分がする所とか」

「……弟を、飼う?」

セレス「……私が言うのも妙ですが戦刃さん、中々の趣味をお持ちですね」

戦刃「あれ? あ、違う! 弟といるような、ペットを飼っているような、っていうのが混ざっちゃっただけで!」

「そうよね……驚いたわ」

セレス「あら、そうでしたか……残念です」

「セレスさん、あなた……」

戦刃「そ、そろそろこの話は終わりでいいかな? やっぱり結構恥ずかしい……」

セレス「そうですわね……そろそろ勘弁して差し上げましょうか」

「そうね。良い話を聞かせてもらったわ」

戦刃「うぅ~……私、もう寝るよ……」

セレス「そうですか。では、おやすみなさい」

戦刃「おやすみ……」

「さて、セレスさん。私たちはどうする?」

セレス「言いだしっぺの戦刃さんが抜けてしまいましたからね。無理に話し続ける必要もないでしょう」

「そう。なら、おやすみなさい。たえちゃん」

セレス「まったく、あなたという人は……おやすみなさい、霧切さん」

短い気もしたけれど、私たちの秘密のガールズトークも終わりを告げた。
そしてまた、部屋には寝息だけが響き始めた。

深夜二時。
すでにみんなは眠りにつき、起きているのは私だけ。
私は布団の中で今日の事を思い出していた。

今日は楽しかった。
友人とボードゲームなんて、いつ以来だろう。
もしかしたら初めてだったかもしれない。
王様ゲームをする日がくるなんて、思ってもみなかった。
みんなの好みも少しは聞き出せたし……そうだ、明日は朝日奈さんとドーナツを作らなきゃ。
今日の女子会のお陰で、明日が楽しみになってきた。
いや、明日だけじゃない。
明後日も明々後日も、これからの学園生活には楽しい事がいっぱい待っているはずだ。

そしてまた、大変な事もある。
不二咲さんの性別の事。
腐川さんの二重人格の事。
二人とも、私を信じて秘密を打ち明けてくれた。
だから私はそれに応えたい。

本当に、今日だけで色々な変化があった。

明日もきっと色々な事がある。

明日に備えてもう寝るとしましょうか。

……明日こそは探偵らしい事、できるかしら。

今日はここまでで
そろそろ次スレとか考えた方がいいんだろうか
というか次スレ建てるほどの需要があるんだろうか

「ん……」

舞園「あ、おはようございます霧切さん」

私が目を覚ますと、既に何人かは起きて朝の支度を始めていた。
江ノ島さんは豹柄のジャージをどうにか着こなそうと苦戦しているようだ。
舞園さんと腐川さんは並んで歯を磨いている。
朝日奈さんと大神さんはランニングだろうか、部屋には見当たらない。
そして未だに夢の中にいるのは安広さんと戦刃さんの夜更かし組だ。
私は布団を畳みながら、今日の予定をぼんやり考えた。

まずは朝食。安広さんや江ノ島さんの格好を目にした男子たちの反応が楽しみね。
午前中は通常授業。面白味はないけど、仮にも学園長の娘が手を抜く訳にはいかない。
その後昼食をとって……ドーナツは多分おやつの時間ね。
空いている時間は苗木君の依頼の方を進めてしまうのが得策かしら。

そんな事を考えているうちに洗面所が空いたようなので、私も身支度を整えるとしましょう。
じきに寝坊組も起き出しランニング組も帰ってきて、朝食には女子全員連れだって向かう事となった。



食事の席は四人席2つにわかれた。
向こうは朝日奈さん、大神さん、江ノ島さん、安広さん。
こっちは私と舞園さん、腐川さん、戦刃さん。

こうしてみるとやはり向こうのメンバーの服装の異常さがよくわかる。
江ノ島さんは結局諦めてギャルに似つかわしくない豹柄のジャージをそのまま着ている。
朝日奈さんもジャージ自体はおかしくないのだが、やはりいつもと違う色を着ていると違和感を覚える。
そして何より安広さん。
ウィッグを外し緑のジャージに身を包んだ彼女があのセレスティア・ルーデンベルクだと誰が気付くだろうか。
彼女はもうすっかり「安広多恵子」としてそこに存在していた。
あの神秘的な雰囲気は消え去り、周囲には親しみやすい空気を醸し出している。
今まで妖しく映っていた笑顔も今では実にあどけなく見える。
案の定、男子の方からはあちこちからどよめきが上がっている。
程なくして石丸君が号令をかけに立ちあがった。

石丸「それでは諸君、いただきます!」

「「「いただきます!!」」」

すいません眠気がやばいです
今日はここまでで

舞園「それで戦刃さん、苗木君のどんな所が好きなんですか?」

戦刃「え、えーっと……」チラッ

腐川「な、何よ……」

「……ごめんなさい」

舞園「戦刃さん?」

戦刃「うぅ……」

この席の分け方は失敗だったかしら。
4人中3人がコミュニケーションが苦手なのだから、残る1人が主導権を握るのは当然だろう。
しかも私たちはみんな揃って彼女が興味のありそうなネタを抱えている。
目をつけられたが最後、他の二人にも助け船を出す余裕は無いのだ。
戦刃さんは犠牲になったのよ。私たちから矛先をそらす、その犠牲にね。

しかし、そんな私たちの方へ向かってくる人間がいた。
向こうの女子たちに直接声をかけるのは気が引けたのだろう。
あちら側の女子の異変を探るべく、他の男子たちに見守られた哀れな男子代表が声をかけてきた。

やって来た男子>>943

闍玲惠

苗木「お、おはようみんな。ちょっといいかな?」

戦刃「な、苗木君!? お、おはよぅ……」

舞園「おはようございます苗木君」

「おはよう」

腐川「な、何の用?」

苗木「いや、その……いくつか聞きたい事があってさ」

戦刃「聞きたい事?」

「何となく想像はつくけど……まあ、言ってみてちょうだい」

苗木「うん……えっとじゃあまず、朝日奈さんが珍しく黄色いジャージを着てるのは……」

舞園「たまにはそういう時もありますよ」

苗木「そ、そっか……じゃあ、江ノ島さんが豹柄のジャージを着てるのは」

腐川「あ、あいつが何考えてるかなんてわかんないわよ……」

苗木「う……じゃ、じゃああの緑のジャージを着た子は……」

「安広多恵子さんよ。たえちゃんって呼んであげてちょうだい」

苗木「えっと、その安広さんっていうのは……」

戦刃「たえちゃんはたえちゃんだよ?」

苗木「へ、へぇ……」

明らかに納得がいかないという顔をしている。
まあ、仕方ないでしょう。
苗木君には悪いけど、女子会の事は男子には内緒。
女の子たちの秘密だもの。
とはいえ、このまま引き下がられるとそれはそれでまた舞園さんに弄ばれる危険性が高まる。
幸いうろたえながら他の男子に視線を送っている所を見ると、苗木君もこのまま替える訳にはいかないらしい。
何とか話をつないで、朝食が終わるまで時間を稼ぎたい所ね。

苗木に振る話題>>951

好みのタイプを聞く

「そういえば苗木君。私からも聞きたい事があるのだけど」

苗木「え? 別に構わないけど……何かな?」

「苗木君はどんな子が好みなのかしら」

苗木「えっ!?」

戦刃「き、霧切さん!?」

舞園「どうしたんですか急に!?」

腐川「き、気でも狂ったの!?」

苗木「えっと、それはどんな女子が異性として好きか……って事?」

「そうよ」

苗木「あー、えーっと……ゴメン、やっぱり女の子の前でそういう話は恥ずかしいというか……」

戦刃「そ、そうだよね!」

舞園「そうですよ霧切さん! 苗木君も男の子なんですよ!?」

「そう……答えられないのね」

苗木「う、うん!」

「ふぅん……なるほどね」

腐川「な、苗木。あんた馬鹿じゃないの?」

苗木「え?」

腐川「そんなのデタラメ言っておけばいいじゃない。なのにわざわざ答えられないなんて言ったら……」

「意識している相手が近くにいて、その人に聞かれたくないといったところかしらね」

戦刃「!」

舞園「そうなんですか、苗木君?」

苗木「え、いや、えっと、そのー……」

腐川「そんなに慌ててたら自白も同然ね……」

葉隠「おーい苗木っちー! そろそろみんな行くべー!」

苗木「あ、うん! ゴメン、そういう訳だからボクはこれで……」

「ええ。私たちもそろそろ片付けましょう」

戦刃「う、うん!」

舞園「そ、そうですね!」

腐川「はあ……あんたも災難ね」

苗木「あはは……それじゃ」

ダシにしてしまってごめんなさい、苗木君。
でも、あなたや戦刃さんのお陰で私は学ぶ事ができたわ。
集団での会話は、喰うか喰われるかの戦場だと言う事に……
いくつもの代償を支払って、私はようやく食堂を後にする事ができた。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年06月13日 (月) 22:56:53   ID: B7HCfjQn

スレ埋められたの残念だなあ…

しかし冬子ちゃん可愛い

2 :  SS好きの774さん   2017年06月24日 (土) 20:17:10   ID: zggja9DD

上に同意する
続きをずっと待ってる良作品ですわ冬子ちゃんと残姉とたえちゃん可愛い、彼女達を好きになったきっかけの小説ですわ

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