【安価】京太郎「清澄にチャンピオンがやってきた」和「10スレ目ですね」 (395)

※もう何番目かわからない京太郎の安価スレです。

※スレタイを見てもらえばわかるとおり、清澄にチャンピオン照が転校してきたというIFストーリーです。

※察しの良い方はわかるようにこのスレは『DEAR BOYS』の影響を受けています(ホモスレじゃないよ)

※基本的には京太郎と清澄メンバー(咲はいない)プラス照での組み合わせですが、安価次第で誰にでもいけます。

※麻雀ステータスと女の子からの好感度を上げて麻雀と恋愛を成功させましょう(ハーレムはないです)

※安価スレは初めてですが、先人たちを見習ってなんとかします。

※連続安価は基本下でいきます。

※スレ内での雑談は歓迎です。荒らしはご遠慮ください。

※野依プロと百鬼さんと露子さんと明星ちゃんかわいい!

前スレ 【安価】京太郎「清澄にチャンピオンがやってきた」和「9スレ目ですね」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375594158/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379938878

※このスレでの京太郎の目的。

※清澄高校の麻雀部員として、個人戦で全国大会に出場し良い成績を残す。

※女の子(女子プロや熊倉さんなどの他校の教員も含む)と恋愛関係を築く。

※あまりに麻雀の成績が悪かったり、部活態度が悪いと久や和によって退部に追い込まれます。

※また二股をかけようとするとこれまたBADエンドフラグが立ちます。

※京太郎がどうなるかは安価次第、皆さんの力でGOODなエンディングを目指してください。

これまでのスレ


2スレ目 【安価】京太郎「清澄にチャンピオンがやってきた」健夜「2スレ目だよっ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362758493/)

3スレ目 【安価】京太郎「清澄にチャンピオンがやってきた」和「3スレ目です」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1364909805/)

4スレ目  【安価】京太郎「清澄にチャンピオンがやってきた」4スレ目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367609050/)

5スレ目 【安価】京太郎「清澄にチャンピオンがやってきた」4スレ目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368619832/)

6スレ目 【安価】京太郎「清澄にチャンピオンがやってきた」6スレ目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369162459/)

7スレ目 【安価】京太郎「清澄にチャンピオンがやってきた」7スレ目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372426508/)

8スレ目 【安価】京太郎「清澄にチャンピオンがやってきた」8スレ目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373460310/)←和ルート突入

9スレ目 【安価】京太郎「清澄にチャンピオンがやってきた」和「9スレ目ですね」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375594158/)インターハイ開始

対局について

対局は、正式と簡略二種類を予定しています。

正式は雀荘や部活動中、大会で採用。

簡略はネット麻雀やイベント戦で採用(スレの進行によっては増える可能性も)

正式版の対局方法についてですが。

初めに聴牌判定を行います

指定先のコンマとキャラクターの『速』の合計値が100以上の場合、聴牌となります。

例 コンマ75+『速』40=合計値115で聴牌
コンマ60+『速』38=合計値98でノーテン

ただし、コンマと『速』の合計値がジャスト100だった場合と、指定先のコンマが77だった場合、和了確定となります。

例 コンマ33+『速』67=合計値100で聴牌→和了
コンマ77+『速』20=合計値97ですが、これも和了

ちなみに

コンマ77+『速』23=合計値100で聴牌→和了の場合、無条件で役満とします(狙ってみてね)

次に和了判定について。

和了判定については聴牌した人数でコンマを分けます。

さらにそこに『補正値』を入れて、コンマで最終的に和了した人間を決定します。

補正値についての計算

『運』+聴牌判定での数値-100で判定を行います。

例 聴牌した人間が3人

聴牌者A 運20+聴牌判定値120-100=補正値40
聴牌者B 運60+聴牌判定値160-100=補正値120
聴牌者C 運80+聴牌判定値180-100=補正値160

例での和了のコンマ判定

Aの和了 00~12
Bの和了 13~49
Cの和了 50~99の場合

コンマが10だとAの和了
コンマが33だとBの和了
コンマが55だとCの和了となります。

ちなみにコンマの下一桁が3、6、9の時はツモ、1、2、4、5、7、8、0の時はロンとなります。

続いて放銃判定について

放銃判定は指定先コンマ+『防』+『運』÷2で判定します

例 A コンマ75+『防』40+『運』20÷2=合計値125
B コンマ40+『防』50+『運』60÷2=合計値120
C コンマ60+『防』50+『運』32÷2=合計値126

となった場合、一番合計値の低いBの放銃となります。

最後に点数判定について

点数については『攻』+『運』÷4の合計値がそのキャラクターの基本攻撃力となり、攻撃力によってコンマによる飜数が変わっていきます。

また符数に関しては指定先のコンマの下一桁によって決定します。
下一桁が0、1、2、3、の場合は20符。
下一桁が4、5、6の場合は30符
下一桁が7、8の場合は40符
下一桁が9の場合は50符
ゾロ目の場合は60符となります。

例1 『攻』20+『運』20÷4=合計値25のキャラクターの場合の表

01~20 和了失敗
21~45 1飜 
46~65 2飜
66~85 3飜
86~92 4飜
93~98 満貫
99~00 ハネ満

実際の点数計算で指定先のコンマが65の場合

2飜30符となるので点数は子なら2000、親ならば2900となります。


例2 『攻』80+『運』80÷4=合計値100のキャラクターの場合の表

01~10 和了失敗
11~25 1飜
26~40 2飜
41~54 3飜
56~65 4飜
66~75 満貫
76~85 ハネ満
86~94 倍満
95~98 三倍満
00、11、33、55、77、99 役満

実際の点数計算で指定先のコンマが63の場合

4飜20符となるので点数は子なら5200、親ならば7700となります。

能力やステータスについて

『攻』 キャラクターの打点と和了に関係します。 

『防』 キャラクターの放銃しやすさに関係します。

『速』 聴牌速度に関係します。聴牌速度が速ければ、和了率も上がります。 

『運』 和了に関係します。それと若干ですが打点と放銃にも関係します。 

『キャパシティ』 京太郎の持てるオカルトの数に関係します。

例 『キャパシティ』が80の場合

照の【連続和了】+【照魔鏡】(キャパシティ50)

和の【デジタル打ち】(キャパシティ40)

優希【東場の神】(キャパシティ30)

キャパシティの合計が80を越えるため、照と和のオカルトを両方持つことはできません。
逆に和と優希の場合はキャパシティ合計70のため、両方持つことができます。

基本的に強い能力ほど、キャパシティが高いです。
能力取得の機会の際にそのキャラクターの能力キャパシティも表示します。

ちなみに不要と思った能力は忘れることができますが、忘れられたキャラクターの好感度は下がりますし、BADエンドに入りやすくなります。

今のところ能力の上限は80としています。

簡略対局(ネトマなど)について

『攻』『防』『速』『運』の合計値+コンマで順位を決定します。
また、京太郎の指定コンマが77だったときは無条件で一位です。
たまに『咲』のキャラクター(本名ではなくハンドルネーム)が現れることがあります。

順位によって、ステータスへのボーナスが変わっていきます。

一位ボーナス 好きなステータス+2

二位ボーナス 好きなステータス+1

三位ボーナス 好きなステータス+1(安価のコンマが40以上で成功)

四位ボーナス なし

コンマ77ボーナス 一位ボーナスに加えてさらに好きなステータス+1

今後の予定

6月
1週
2週 女子合宿 
3週 女子団体戦
4週 男女個人戦

7月
1週
2週
3週 長野合同合宿→和ルートに突入
4週

8月
1週
2週 東京へ
3週 インターハイ開始
4週 個人戦

8月2週からの日程

1日目  移動日
2日目  抽選会
3日目  フリー(宥とデート可能)←今ココ
4日目  フリー
5日目  女子団体一回戦
6日目  フリー(宥とデート可能)
7日目  フリー
8日目  女子団体二回戦
9日目  フリー
10日目 女子団体準決勝
11日目 女子団体決勝
12日目 フリー(宥とデート可能)
13日目 個人戦一日目
14日目 個人戦二日目
15日目 個人戦最終日

エピローグ

現在の状況


和ルート進行中

永水と同盟

インターハイ中に宥とデートの約束


BADエンドコンプリート数(2/6)

咲グッド『無垢な謀略』
霞バッド『本来の居場所』
????『きみがいない』
????『決別』
????『爛れた関係』
????『さよなら、またいつか』

ってな感じで、大体のテンプレを張っときました。

読まなくても>>1が勝手に処理しますので、スレ進行に支障はありません。

また、新たに付け加えられた要素がありますが、適宜、更新していきます。

あと前々々々々々スレの中盤で>>1が馬鹿をやらかしてます。今後あのようなことはないように気を付けます。

前スレでオカルトの重複についての要望がありましたので、まとまり次第、更新していきます。

というわけでテンプレ終了です

前スレ>>1000 小ネタで回避した宥BAD

別に小ネタじゃなくて、安価でBADに突入してもいいんですよ。善処します。

前スレの小ネタに関しては、読みたいという要望もありますので、このスレが完結するか、二周目が終わった時に埋める感じで投下する予定です。

久しぶりに綺麗な京咲がかけてよかったです。

それではおやすみなさい。

お久しぶりです。

スレ立てて時間がかなり空いちゃいましたけど、再開していきます。

久しぶりに休みが取れたので、ゆっくりしてたらいつの間にかこんな時間になってました。

前回の続き、はやりのコンサート会場で有珠山と遭遇


コンサート終了


京太郎(……なんか、どっと疲れたな)

宥「京太郎くん、大丈夫?」

京太郎「あ、いや、大丈夫です。宥さんは楽しめましたか?」

宥「うん、コンサートって初めてだったんだけど、なんていうかものすごく熱気があって楽しいものだったんだね」ニコッ

京太郎(普通なら、真夏のこのくそ暑い中、炎天下でのライブなんて地獄以外の何物でもないんだろうけど、宥さんにとっては快適だったみたいだな。良かった良かった)

京太郎(――とはいえ、さすがの俺もそろそろ限界だ。どっか日陰で休みたい……)

爽「ふぅ~、やっぱりはやりんのコンサートはアラサー独特の切羽詰まった感があって最高だなー」

京太郎「それ、褒めてるのか貶してるのか、どっちなんですか?」

爽「もちろん、褒めているに決まってるだろう」

揺杏「ユキにも将来、あんな風になってもらいたいものだな」

由暉子「お断りします」キッパリ

爽「ユキは行けずだなー」

由暉子「コンサートも終わりましたし、帰ってミーティングの続きをしましょう」

爽「そうは言っても、成香はお疲れのようで一歩も動けそうにないぞ」

成香「ちかちゃ~ん」グテー

誓子「ふふっ、お疲れのようね」ナデナデ

由暉子「本内先輩、大丈夫ですか?」

成香「はふぅ~」グテー

誓子「うーん、ちょっと顔が赤いわね。大丈夫じゃないかも。軽い熱中症かしら。どこか涼しいところで休ませてあげたほうがいいかも……」

京太郎(……なんか困ってるみたいだけど、どうしよう?)チラッ

宥「困ってるみたいだし、助けてあげて」ニコッ

京太郎「わかりました」コクッ

京太郎「あの、隣に座り合ったのも何かの縁ですし、俺が背負って涼しいところまで運びますよ」

爽「ん? いやいや、見ず知らずの人にそんなことを頼むわけには――」

京太郎「同じ麻雀好きの困ってるところを見過ごすわけにはいきませんから」

爽「麻雀好きか、東京人は冷たいって聞いてたけど、きみみたいな良い人もいるんだな。わかった、その好意に甘えさせてもらうよ」

誓子「ありがとね」ニコッ

京太郎「いえいえ、それほどでも。それと、俺は東京人じゃなくて長野人なんですけどね。もちろん、だからって東京の人たちが冷たいなんて言うつもりはありませんよ」

揺杏「ふむふむ、長野ではそういう格好が流行してるということか」

ユアンと呼ばれていた女の人が俺と宥さんの服装を見て興味深そうにうなずく。

京太郎(まあ、確かに初対面の人から見たら、こんなくそ暑い中で長袖マフラーは嫌でも目に付くよな)

京太郎「別にそういうわけじゃないんですけどね。それに長野は俺だけですから」

由暉子「では、そちらの方は?」

宥「私は奈良で……」

爽「えっ?」

揺杏「えっ?」

京太郎「えっと、何か驚くところがありましたか?」

爽「いやいや、いやいや、おかしいだろう」

宥「私、おかしいですか?」

揺杏「だって、奈良なのに――」

爽「――関西弁じゃない!」

由暉子「……無駄な時間を過ごしました。本内先輩のこと、よろしくお願いします」ペコッ

京太郎「あ、はい。えっと……」

由暉子「名乗り遅れましたが、私は有珠山高校一年生、真屋由暉子と申します」

京太郎「俺、清澄高校一年の須賀京太郎っていいます」

爽「清澄!?」

京太郎「は、はい……」タジッ

揺杏「これはこれは、優勝候補の一角とこんなところで出会えるとは……」

京太郎「優勝候補、ですか?」

京太郎(面と向かって言われると、なんか照れるなー。まあ、インハイチャンピオンの照ねえにミドルチャンピオンの和がいるし、去年大暴れした龍門渕を破っての出場だから、みんな警戒してるんだろうけど)

京太郎「清澄ってそんなに有名なんですか?」

爽「ああ。かなりの強敵だろうね。今回のインターハイには、うちのユキの他にも、広島の鹿老渡の佐々野いちごも出てくるようだけど、話題性だけなら孕村和が今年初出場ということもあって一番だろうし、なによりあのおもち、あれは反則だろう!」

京太郎「は? おもち?」

揺杏「佐々野いちごだけならば、うちのユキがおもちで完全勝利をおさめられたはずなのに、孕村和に出てこられてはユキの不利は否めない!」

京太郎「あの、いったい何の話を……」

爽「もちろん、全国アイドル雀士選手権についてに決まってるだろう!」

京太郎(……うん、これは突っ込んだら負けなんだろうな)

由暉子「すみませんが、この二人は無視してください」ペコリ

京太郎「それじゃあ、運びますよ」グッ

誓子「成香ちゃんのことお願いします」

京太郎「おまかせあれ!」

成香「うぅ~」

医務室


京太郎「――たいしたことなくて、良かったですね」

由暉子「もともと、本内先輩はあまり体が丈夫な方ではありませんから。それに、東京は北海道と違って日差しが強いですし」

宥「あの、大会のほうは大丈夫ですか?」

誓子「私たちの試合は三日後ですから、問題ないと思います」

京太郎「三日後ですか」

京太郎(女子のトーナメント表なんて、あんまり見てなくて有珠山高校がどこのブロックかわからなかったけど、三日後ってことは大会四日目。Bブロックの下段だよな)

京太郎(もし、お互いに勝ち進めば、当たるのは準決勝か)

爽「うむ、少年、色々と助かったよ」

京太郎「いえいえ、困ったときはお互い様ですって」

爽「ふふっ、まあ、そのとおりだな。だが、だからといって、インターハイで当たることになっても試合中に手を抜いたりはしないが」ニヤリ

京太郎「そりゃそうですよ。そんなことされたら、逆に俺のほうが困ります」

揺杏「ふっふっふっ、大した自信だね」

京太郎「そんなつもりはないんですけど、お互い、準決勝で戦えるといいですね」

爽「ああ、そうだな。清澄高校の須賀くん、それに阿知賀女子の松実さん、陰ながら応援させてもらうよ」

京太郎「それじゃあ、俺たちは失礼します」

宥「お大事に」ペコッ

夕方 公園


京太郎「なんか、俺のわがままに付き合わせちゃって、すみません」

宥「ううん、そんなことないよ。有珠山の人たちも感謝してたし、それに、私、京太郎くんのそういうところ好きだもん」ニコッ

京太郎「す、好き!?」

宥「ん? どうしたの?」

京太郎「いえ、あの、何でもありません。あ、あはは……」

京太郎(なに驚いてんだよ、俺のばか。宥さんが言ってる好きはそういう意味じゃねえだろう)

宥「京太郎くん、顔赤いよ? もしかして、熱でもあるのかな?」ピトッ

京太郎「あぅ……」

京太郎(宥さんの手、ひんやりしてて柔らかくて気持ちいい)

京太郎「あの、宥さんはなんでそんなに俺に優しくしてくれるんですか?」

宥「ふふっ、何でだと思う?」

京太郎「俺、馬鹿だからよくわかりません」

宥「――本当にそうなのかな?」

京太郎「あの、宥さん?」

宥「……もうこんな時間だけど、どうする?」チラッ

京太郎(もう夕方の六時を過ぎてる。明日は宥さんの試合があるからそろそろ帰るべきなんだろうけど――)


選択安価です 下2

1 もう少し一緒にいたいです

2 そろそろ帰りましょうか

のどかの誤字が…

>>22 孕村さんSSを書いてた時の名残です。このスレの和はiPS入ってないので安心してください


安価→1 もう少し一緒にいたいです


京太郎(宥さんと一緒にいると、なんだか落ち着くんだよな……)

京太郎「もう少し一緒にいませんか?」

宥「ふふっ、京太郎くんって、しっかりしてるように見えて甘えん坊さんだね」ナデナデ

京太郎「あ、あの、宥さん……恥ずかしいんですけど」

宥「ご、ごめんねっ。なんだか京太郎くんと話してると弟ができたみたいで、つい……」

京太郎「いえ、構いませんよ。それじゃあ、もう少しベンチに座ってゆっくりしましょうか」

宥「ん、そうだね」

京太郎「……寒くありませんか?」

宥「別にそんなことないけど、京太郎くんが手を握ってくれたら、もっとあったかくなれるかも……」

京太郎「こんな感じですか?」ギュッ

宥「ふふっ、あったかいよ。こんな風にしてると、まるで――」

京太郎「まるで――」


選択安価です(重要) 下1から下3

1 恋人同士みたい、ですか?

2 姉弟みたい、ですか?

安価→2 姉弟みたい、ですか?


京太郎(さすがに俺と宥さんとじゃ、恋人同士には見えないだろうし……)

京太郎「えっと……姉弟みたい、ですか?」

宥「……そうだね。私にも弟がいたら、きっとこんな感じだったんだろうなぁ」クスッ

京太郎「そろそろ風も出てきたみたいだし、帰りましょうか」

宥「ふふっ、京太郎くんは優しいね」

京太郎「別にそんなことないと思いますけど」

宥「今日は私なんかをデートに誘ってくれてありがとね」ニコッ

京太郎「あの、楽しんでいただけましたか?」

宥「うん、すっごく楽しかったよ」

京太郎「そいつは良かった。インターハイが終わったら、今度は他のみんなも誘って、遊びに行きましょう」

宥「そうだね。ふふっ、楽しみだなぁ」

京太郎「じゃあ、もう遅いし宥さんの泊ってるホテルの近くまで送りますよ」

宥「ううん、今日はもうここでお別れ」

京太郎「……宥さん?」

宥「今日は本当に楽しかったよ。だから、楽しい気分のまま終わらせてほしいの」

京太郎「あの……」

宥「じゃあね、京太郎くん、和ちゃんと仲良くね。それと、私がこんなこと言うのもおかいんだけど、もうこういうことしちゃメッだからね」

京太郎「……気を付けます。あの、宥さん、その、俺……」

宥「ふふっ、そんな顔しないの。私が一人で勝手に舞い上がってただけなんだから」

京太郎「その……ありがとうございましたっ」ペコッ

宥「うん、京太郎くんも頑張ってね」

そうして、宥さんは笑顔のまま俺の前から去って行った。

京太郎(俺は……)

8月2週 インターハイ3日目(フリー) 夜


京太郎自室


京太郎「――帰り際、宥さん寂しそうな顔で笑ってたな」

京太郎「……今日は宥さんに楽しんでもらおうと思ってたのに、結局のところ、全部俺の自己満足だったのか」

京太郎(でも、多分、宥さんは俺のことを責めないんだろうな)

京太郎「……これからどうしよう?」


選択安価です 下2

1 和と話そう

2 風呂に行くか

3 メールする(清澄、鶴賀、美穂子、健夜、理沙、宥、はやり、一、ハギヨシ、良子、永水の中から選んでください)

4 ネトマ(対戦したいキャラクターの名前を書いてください)

5 このまま寝る(おもち祭りやります)

痛恨のミス。おもち祭りを安価から外しておくのを忘れてた。とりあえず、書き溜めあるんで、はやりのエロ投下しときます。


安価→5 このまま寝る


京太郎「駄目だ。起きてるといろいろ考えちまって、頭が痛くなってくる」

京太郎「どうせ俺なんか悩んでも仕方ねえんだ」

京太郎「寝よう……」

京太郎(……宥さん、すみませんでした)スヤスヤ

一か月以上前に書いてたはやりBADの改編版。ちょっとくどいけど、そこら辺は勘弁してください。

一応、本編とは無関係の内容なのでsage投下で。




はやり「……ん、んん、はややっ!? ここは……?」キョロキョロ

はやり「んっ、これ、ロープ? 縛られて上手く動けないよ~」ジタバタ

はやり「うぅ、頭痛い。これ、二日酔い?」

はやり(――どうしてこんなことになったんだっけ?)

はやり「確か、良子ちゃんといっしょに飲んでて、そこに京太郎くんが合流して――」

京太郎「ようやくお目覚めですか、はやりさん」ニタニタ

はやり「京太郎くん、これ京太郎くんのいたずらなの? いたずらにしてはやり過ぎだよ?」

京太郎「くっくっ、はやりさん、俺がいたずらでそんなことすると思いますか?」ニタニタ

はやり「…………」ビクッ

京太郎「どうしました、はやりさん? そんなに怯えた顔して」

はやり「京太郎くん、なんだか怖いよ。はやり、怒ったりしないから、早くロープを解いて? ね、ね? お願いだから」

京太郎「ダメですよ、はやりさん。そんなことしたら、縛った意味がなくなっちゃうじゃないですか」

はやり「京太郎……くん――きゃっ」ビクッ

京太郎「はやりさんって、もうすぐ三十路とは思えないくらい、やらしい体つきしてますよね――ぺろっ」

はやり「きょ、京太郎くん、舐めちゃダメ。こんなのダメだよっ……んんっ」ビクッ

京太郎「ほんとやらしいぜ。一体、なに食ったら、こんないやらしい体になるんですかね?」ペロッペチョッ

はやり「いやっ、だめっ、ん、んんっ、これ以上はダメ、本当にダメなの、ん、んん~」ビクッツビクッ

京太郎「そんな蕩けた表情で、嬉しそうに顔真っ赤にして言われても、説得力ありませんよ?」ムチュッ

はやり「うっ、うぅっ、ひ、ひどいよ、京太郎くん、信じてたのに。こんなのってないよ」ビクッビクッ

京太郎「そんなこと言いながらも、腰がいやらしく動いてますよ。ずいぶんと溜まってるみたいですけど、ご無沙汰だったんですか?」ペロッネチョッ

はやり「はぁ、はぁっ、はやりはアイドルだから、こんなことしたことないもんっ、んんっ」ビクッ

京太郎「ははっ、普通ならありえないことですけど、はやりさんに言われたら信じてしまいそうですよ」ペロペロ

はやり「ん、んんっ、ほっ、本当だもんっ」ビクビクッ

京太郎「そういうことにしておきますよ。でも、こんないやらしい姿、テレビを見てる子供たちや、後輩のプロたちには見せられませんね」ペロムチュゥッ

はやり「んんっ、京太郎くん、良子ちゃんは? 良子ちゃんはどうしたの?」

京太郎「戒能さんなら、隣りの部屋で寝てますよ」

はやり「そ……んんっ、本当なの?」

京太郎「大丈夫ですよ。はやりさんが俺を満足させてくれたら、戒能さんには何もしませんから」

はやり「京太郎くんを満足させたら?」キョトン

京太郎「その大きなおもちを使ってね。ほら、挟んでくださいよ」ズルンッ

はやり「お、大きい。これが京太郎くんの――んんっ、あ、熱いよぉ」ムギュッ

京太郎「すみません。我慢できなくて、無理やり挟んじゃいました」ズリズリ

はやり「おもちとおもちの間で、京太郎くんの熱いのが動いてる……」ムギュムギュッ

京太郎「ああ、はやりさんのおもち最高です。ちょっと汗ばんでて、俺の先走り汁とはやりさんの汗が混ざってテラテラしてますよ」ズリッズリッ

はやり(何なの、この感覚? 私のおもちが道具みたいに扱われて、無理やり京太郎くんの熱いのを擦りつけられてるのに――)

はやり(なんだか気持ち良いのは何でなの?)

京太郎「ああっ、たまんねえ。はやりさんのおもちたまんねえよ」ズリッズリッ

はやり「京太郎くん、は、激しいよ。もっと、優しく――」

京太郎「すみません、無理です。はやりさんが可愛くて、もう我慢できないんです」ズリッズリッ

京太郎「出るっ、はやりさん、おもちの中に出しますよっ」ビュルルッ

はやり「あ、熱い。おもちとおもちの間に熱いのが……」トローン

京太郎「これが精液ですよ。せっかくだから、おもち全体に塗り込んであげますね」ヌリュッヌリュッ

はやり「べとべとして、なんだか生臭いのに……この匂い――」

はやり(お腹の奥の方がジンジンするよぉ)ジワッ

京太郎「どうしたんですか、はやりさん? そんなに熱っぽい目でこっちを見て」

はやり「京太郎くんのそれ、まだ元気だよね?」ポー

京太郎「さすがにこれ以上、はやりさんに無理強いするのは申し訳ないですし、自分で処理しますから安心してください」

京太郎「それじゃあ、ロープ解きますね?」ススッ

はやり「ま、待って! ほ、解かなくていいから、京太郎くんの、その、大きいのを――」

京太郎「俺のコレを――?」

はやり「はやりの中に……ちょうだい?」ゾクゾクッ

京太郎「さっきまであんなに嫌がってたのに、どういう風の吹きまわしですか?」

はやり「お願い、欲しいの、もう我慢できないの」

京太郎「でもなぁ……お願いするなら、それなりの態度ってもんがあるでしょう?」ニヤニヤ

はやり「う、うぅっ、京太郎くん、お願いです。はやりの二十八を過ぎてもまだ使用したことのないこのやらしい変態穴に京太郎くんの熱いのをください」スリスリ

京太郎「わかりました。容赦なんてしてあげませんよ?」ゾクゾク

はやり「大丈夫、大丈夫だから、早くお願い!」ヌチュヌチュ

京太郎「それじゃ、行きますよ」ズププッ

はやり「ん、んんーっ」ビクッビクッ

はやり(声が出ない。痛い、痛いよ、Hってこんなに痛いものだったの?)ジワッ

京太郎「二十八年の初モノだけあって、はやりさんの中、最高に気持ち良いですよ」ズルルル

はやり「い、痛いの、京太郎くん、痛いの、もっと、もっと優しく――ひぐっ」ビクッ

京太郎「大丈夫ですって。はやりさん、マゾだし、すぐ痛みにも慣れますって」ズリュッズリュッ

はやり「痛いっ、痛いのっ、お願い、休ませ――んっ、ちゅっ、ちゅっ、んんんっ、ちゅっ、ぷはっ、けほっけほっ」

京太郎「はやりさん、あんまりうるさくすると隣りの部屋の戒能さんが起きちゃいますよ。ほら、声が出ないように口ふさぐから、舌出して」チュッチュッ

はやり(んんっ、京太郎くんの口がはやりの舌を吸ってるよぉ。何なのコレ?)ビクッ

はやり(滅茶苦茶に扱われて、痛いはずなのに、お腹の奥がジンジン熱くなってくる)ビクビクッ

はやり(これが気持ちいいってことなの)トローン

京太郎「だいぶ蕩けた顔になってきましたね。ほんのちょっと前まで処女だったのに、はやりさん、淫乱の素質ありますよ」パチュンパチュンッ

はやり「い、淫乱だなんて、はやりはそんなんじゃ――んんっ、ちゅっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ、きょ、京太郎くぅん、そ、そこはぁっ、だめぇ」ビクッ

京太郎「無理やり処女奪われて、キスされて、滅茶苦茶に犯されてるのに、こんなに喜んじまって、はやりさんは正真正銘の淫乱ですよ」パチュンッパチュンッ

はやり「はやりはそんなんじゃ――」ズプッズプッ

京太郎「違うって言うわりには、自分から腰を動かしてきてますよね?」ニヤニヤ

はやり「そ、それは――///」

京太郎「はやりさん、そろそろ出そうです。中に出しますよ」

はやり「きょ、京太郎くん、だ、だめっ、今日、危ない日なのっ、お願いだから外にっ、外にお願いっ」ガシッ

京太郎「――はやりさん、口ではそんなこと言いながら、足が俺を逃がさないようにホールドしてるんですけど?」ズプッズプッ

はやり「うぅ、そ、それは、んんっ、ちゅっちゅっ」

京太郎「キスで誤魔化そうったって、そうはいきませんよ。出しますよ、中に出しますからね」ズプッズプッ

はやり「京太郎くぅん、出して、中に、はやりの中に出してぇ」ズプッズプッ

京太郎「行きますよ、出るっ、うっ」ビュルルルルルッ

はやり(出てる、京太郎くんのあったかいのがはやりの中にいっぱい……)

はやり「はぁ、はぁ、京太郎くん……えっ、まだ大きい」ビクッ

京太郎「こうなった以上は俺が満足するまで付き合ってもらいますよ」ズプッ

はやり「んんっ、京太郎くんが満足するまで?」ゾクゾクッ

京太郎「俺の子種で、はやりさん、孕んじゃうかもしれませんけど、いいですか?」

はやり「い、いいよ」ゾクゾクッ

京太郎「今日は寝かせませんから」

はやり「えへへ、それは楽しみだね」

といったところで今日は終わります。

我ながらやっちまった感。

シノハユを読む前に書いたやつだから、今書き直したら多分、全然違う方向になっていたはず。

慕ちゃんかわいいよ、慕ちゃんかわいい

誰かシノハユで安価スレ立ててほしい。京太郎タイムスリップで。

それでリチャードソンと突き合ってほしいです。

それではおやすみなさい

携帯から失礼

1ヶ月近く更新できなくてすみませんでした

日曜あたりに再開します

一か月近くご無沙汰してすみませんでした。

上にも書いてある通り、ギアスでエロいことしてました

それでは再開してきます

8月2週 インターハイ4日目(フリー) 朝


ピピピ――

京太郎「……はぁ、昨日の今日であんな夢見るなんて……俺って最低だ」

京太郎「自己満足で宥さんを傷つけたあげく、夢の中で瑞原さんにあんなことを……」

京太郎「うぅ……今日は阿知賀の試合があるけど、どうしよう?」


選択安価です。これからどうしますか? 下2

1 阿知賀の応援に行く

2 合宿所でゆっくりする

3 麻雀の特訓

安価→3 麻雀の特訓


京太郎「……駄目だ、こんな気分で阿知賀の応援なんてできるわけない」

京太郎「かといって、合宿所でボーっとしてるのもなんだし」

京太郎「腕がなまらないように麻雀の特訓にでも出るか……」


ロビー


和「……あ、京太郎くん、おはようございます。どこかにお出かけですか?」

京太郎「おう、和、ちょっとな。そうそう、昨日は楽しめたか?」

和「はいっ、今日は穏乃たちの応援に行くつもりなんですけど、京太郎くんもどうですか?」

京太郎「いや、俺は遠慮しとくよ」

和「……そうですか」シュン

京太郎「腕がなまらないように、麻雀の特訓に行くつもりなんだけど――」


選択安価です 下2

1 和も一緒に誘う

2 阿知賀の応援の邪魔しちゃまずいよな

久しぶりなんで投下速度が遅いですけど、勘弁してください


安価→2 誘わない


京太郎(阿知賀の応援するって言ってるのに、俺の都合で邪魔しちゃまずいよな)

和「あの、京太郎くん、麻雀の特訓でしたら私も――」

京太郎「いや、特訓っていっても雀荘に行って、適当に打つだけだからさ。和は阿知賀の応援、頑張ってくれよ。そっちの方が赤土さんたちも喜ぶだろうし」

和「は、はい……あんまり無茶なことはしないでくださいね」

京太郎「大丈夫だって。適当に打って、勘が戻ってきたらすぐにやめるし、それじゃ、またあとでな」

和「はい、気を付けてくださいね」

雀荘前


京太郎「……さて、雀荘の前まで来たけど」キョロキョロ

京太郎「東京だからって、別に長野より豪華ってわけでもないんだな……って、そりゃそうか」

京太郎(まあ、気負わずにやっていくか)

カランカラーン

店員「らっしゃいませー」

ガヤガヤ

京太郎(うーん、まだ午前中だってのに結構な人がいるな。大学生っぽいのもいるし、夏休みだからか)

京太郎(おっ、あっちの方に女の子がいるな)


自由安価です。雀荘にいたのは?(第一試合で対戦している阿知賀、劔谷、越谷と実況中の三尋木プロ以外のキャラクターでお願いします) 下2

京太郎が女の子って言ってるのに、なんでおばさんが来るんだ……


安価→雅枝


雅枝「……はー、やっぱり雀荘は落ち着くなー」ノビー

京太郎(んー、遠目から見たら女の子に見えたけど、どう見てもおばさんだよな……しかし、和に劣らぬおもちの持ち主だ。あの歳で垂れてないって、なかなかのやり手と見える)

雅枝「ん、なんや、少年? ジロジロと」

京太郎「いえ、あっ、すみません」アセアセ

雅枝「見たところ、まだ学生みたいやけど、こんな時間から雀荘に入り浸っとるっちゅうのは感心せんなー」

京太郎「いえ、そういうわけじゃ……」

京太郎(なんかまずい人に絡まれてる気がするんだけど)

雅枝「……なーんてな、ま、ええわ。ちょうど、相手がおらんくなって退屈しとったところや、うちの相手してくれるか?」

京太郎「は、はいっ、喜んでっ」

京太郎(この人、明らかに素人じゃないよな。どっちかというとプロに近いと思うけど、でもこれほどのおもちの持ち主なら、俺がチェックしてないわけないし)チラッ

雅枝「ふふっ、少年、手加減できんかったらすまんな」

京太郎「よろしくお願いします」

対局開始


京太郎(この威圧感、瑞原さんや戒能さんと対局したときなみのプレッシャーだ)

京太郎(マジでこの女の人、何者なんだ?)

雅枝「少年、そんな緊張せんと気楽に打とうや、な? そこのあんちゃんたちも」

モブA「……もう勘弁してくれよ」

モブB「ババア呼ばわりして悪かったよ」

雅枝「……駄目や」ニッコリ

京太郎(なるほど、この女の人の逆鱗に触れて、ただいま絶賛お仕置き中ってことか)

雅枝「なあ、少年、きみはウチのこと、何歳くらいに見える?」

京太郎「え、えっと……」


選択安価です(答えによって雅枝の強さが変わります) 下2

1 その肌のつやと張り、大学生くらいですか?

2 なんだか落ち着いた雰囲気ですから、二十代後半くらいかと

3 三十そこそこくらいですかね

4 ババアの歳に興味ないんでとっとと対局しましょうよ

雅枝さんみたいなかわいくてエロい人をおばさんとか屋上

>>68 アラフォーをおばさんと言って何が悪い!


安価→2(正解)


京太郎(多分、三十後半くらいかな。下手すりゃ、俺と同じくらいの子供がいてもおかしくないけど、正直に言うのは危険だ)

雅枝「なあ、少年、どうなんや?」

京太郎「えっと……なんだか落ち着いた雰囲気ですから、二十代後半くらいですか?」

雅枝「ふふっ、はははっ、少年、見え見えのお世辞やなー」

京太郎「す、すみません」

雅枝「謝らんでええって。その歳で目上の人間を気遣えるっちゅうのは、なかなか見所があるで」

京太郎「あ、ありがとうございます」

雅枝「それじゃ、対局始めよか」


簡易対局について

『攻』『防』『速』『運』の合計値+コンマで順位を決定します。

また、京太郎の指定コンマが77だったときは無条件で一位です。

順位によって、ステータスへのボーナスが変わっていきます。

一位ボーナス 好きなステータス+2 

二位ボーナス 好きなステータス+1 

三位ボーナス 好きなステータス+1(ボーナス選択時のコンマが50以上) 

四位ボーナス なし

コンマ77ボーナス 一位ボーナスに加えてさらに好きなステータス+1 


コンマで順位判定です。

京太郎    305+下1

雅枝     320+下2

モブA    250+下3

モブB    263+下4

おばさんとか言ってごめん。雅枝、強い(確信)あと、愛宕姉妹の母親と断言されたわけじゃないから、実は愛宕姉妹の母親は別にいて、雅枝はまだ独身の可能性があるってマジ!?


判定結果


京太郎    305+65→370

雅枝     320+55→375

モブA    250+14→264

モブB    263+98→361


京太郎は二位でした。

二位ボーナス 好きなステータスに+1


どのステータスを上げますか? 下2

安価→運 

京太郎
『攻』(79/80)
『防』(71/80)
『速』(79/80)
『運』(77/80)+1
『キャパシティ』(140/160)
【照魔鏡Lv2】
【河の記憶Lv2】
【正攻法】
【コンマ神の加護】
【Reversal King】
【Whirl Wind】
※【プロミネンスACT3】(【連続和了】+【ホットロード】+【草薙】)
※【神速の神域】(【デジタル打ち】+【鳴きの速攻】)


対局終了後


京太郎「はぁ、はぁ、つ、強いですね……」

雅枝「いや、少年、結構ギリギリの勝負やったで。ここまで追い詰められたのは現役のころ以来や」

京太郎「……ってことはやっぱり、プロだったんですか?」

雅枝「まあ、十年以上前の話やけどな。今はしがない監督業をやらせてもらっとる。というか、そういうきみも、ただもんやないな。高校生やろうけど、こっちにはインターハイで来とるんか?」

京太郎「はい、そんなところです」

京太郎(話し方とか雰囲気が教師っぽかったけど、やっぱりどこかの監督さんだったんだな)

京太郎(ここで会ったのも何かの縁だし、もう少し話してみようかな)


選択安価です 下2

1 このまま雅枝と話す

2 昼食に誘う

3 宿舎に戻る

安価→1 このまま雅枝と話す

といったところで今日は終わります。

インターハイが始まってからスピードがゆっくりになってしまっているので、一日の安価回数を減らして、ラストに向けて加速していきたいと思います。

それでは

一週間ぶりですけど、再開していきます。

友人宅でまどマギを十話まで見てきました。

さやかがうじうじして、魔女化したところの意味がわからんって言ったら、友人にマジギレされたよ

安価→雅枝と話す


京太郎(……他校の監督と話すことなんて、滅多にないことだからな。情報収集がてら、少し話してみるか)

京太郎「あの、俺、清澄高校の須賀京太郎っていいます。えっと……」チラッ

雅枝「いきなり自己紹介とは礼儀の良い少年やな。そやけど、東京は怖いとこやさかい、もうちょい警戒心を持っといたほうがええで」

京太郎「あ……すみません」

雅枝「ま、初対面のウチを信用してくれたんやろ? そっちにだけ名乗らせるのもなんやし、ウチは愛宕雅枝。千里山女子で監督やらせてもろうとる」

京太郎「千里山……」

雅枝「おっ、知っとるんか?」

京太郎「女子の春季大会の優勝校ですよね?」

京太郎(関西弁だから、関西の強豪のどこかの監督だとは思ってたけど、まさか優勝校の監督さんだったなんて)

雅枝「まあまあ、そんな身構えんでええよ。春季で優勝したっちゅうても、白糸台は宮永が抜けて本調子やなかったし、臨海も昨夏のメンバーがおらんくなって調整っちゅうかんじやったしな」

京太郎「はぁ…………」

京太郎(優勝校の監督っていう割には、なんというか淡白な人だな)

京太郎(いや、淡白というか状況を冷静に分析してるだけなんだろうけど)


選択安価です 下2

1 ところで、千里山の監督さんがどうして雀荘なんかに?

2 今年のインターハイの注目校は?

3 立派なおもちですね。何カップですか?

安価→1 ところで、千里山の監督さんがどうして雀荘なんかに?


京太郎(しかし、全国区の強豪の監督さんが雀荘にいていいんだろうか?)

京太郎「あの、千里山の監督さんがどうして雀荘なんかに?」

雅枝「ん? 気になるんか?」

京太郎「気にならない方がおかしいと思いますけど?」

雅枝「まあ、気分転換っちゅうところやな」

京太郎「気分転換ですか」

雅枝「監督っちゅうんはきみが思っとる以上に繊細な仕事なんやで」

京太郎(うーん……俺は個人戦にしか出ないから実感ないけど、部長が女子の強化スケジュールで悩んでるところを何度か見たことがあるな)

雅枝「もちろん、ストレスも溜まるしなー」

京太郎「なるほど、気分転換とストレス発散を兼ねて、雀荘に来てるってわけですか」

雅枝「そうやな。さっきの大学生の兄ちゃんやきみみたいな若い男の子とやると、なんか若返った気がするわ」

京太郎「はは、愛宕さんは十分お若いですって」

雅枝「お世辞やろうけど、ありがたく受け取っとくわ」


選択安価です 下2

1 もう少し雅枝と話す

2 もう少し麻雀を打つ

3 そろそろ宿舎に帰ろう

関西弁はむずいですね


安価→3 宿舎に帰る


京太郎(……愛宕さんと話してたら、もうこんな時間か。昼飯時だし、宿舎に戻るか)

京太郎「すみません、俺、ここらへんでお暇させてもらいます」ペコペコ

雅枝「ん? おっ、もうお昼やんか。長々と付き合させて悪かったなー」

京太郎「いえいえ、こちらこそ色々と勉強になりました」

雅枝「そう言ってもらえると助かるわ。きみやったら、個人戦でもいいとこまで行けると思うで」

京太郎「ありがとうございます」

雅枝「清澄と対戦できるの、楽しみにしとるわ」

京太郎「逆ブロックですから、対戦できたとしても決勝ですけどね」

雅枝「もちろん、そのつもりで言っとるんやけどな」

京太郎「そのときはお手柔らかに」

雅枝「ああ、宮永に去年の借りをきっちり返させてもらうわ」

愛宕さんはそう言うと雀荘から出て行った。

どうやら、娘さんたちと会う約束があるらしい。

京太郎「さて、みんなが心配してるかもしれないし、俺も帰るか」

宿舎


京太郎「ただいま戻りましたーって、みんなテレビに集中してますね」

和「あっ、京太郎くん、お帰りなさい」

京太郎「ただいま、和」

和「雀荘はどうでした?」

京太郎「めちゃくちゃ強い人がいてさ、さすがにその人には勝てなかったよ」

和「今の京太郎くんより強い人がいるなんて、なかなか東京はすごいところですね」

京太郎「いや、大阪の人だったんだけどさ」

和「もしかして、インターハイ関係の人ですか?」

京太郎「ああ、千里山の監督さんなんだけど」

久「須賀くん、愛宕さんに会ったの!?」

京太郎「会ったというか、対局しました。もちろん、勝てませんでしたけど」

久「そりゃそうよ、あの人、十年前、小鍛治プロが現れるまではトッププロだったんだから」

京太郎(珍しく部長がノリノリで興奮してる。やっぱり赤土さんとか愛宕さんみたいな強い監督が好きなんだろうなー)

京太郎「そういえば、阿知賀の試合、どうなってます?」

久「ちょうど、次鋒戦が終わったところよ」

京太郎「うわ、もうこんなに点差が付いてるなんて」

まこ「松実姉妹が暴れまくったからのう」

久「ほんと彼女たちと逆ブロックで助かったわー」

京太郎(まだ絶対とは言えないけど、この調子なら阿知賀は大丈夫だな)

京太郎「あの、昼飯まだですよね? どこか食べに行きます?」


選択安価です 下2

1 外に食べに行く

2 美穂子がすでに用意していた

3 特に意味はないけど、京太郎だけ飯抜き

安価→2 美穂子がすでに用意していた


和「さすがにこの時間だと混みますし、私が作り――」

久「その必要はないわよ」

和「え?」

美穂子「みなさん、そろそろお腹が空く頃だろうと思って、作っておきました」

優希「おおっ、さすがは名門のキャプテンさんだじぇ!」

和「…………」

池田「私も手伝ったし!」

美穂子「華菜はこう見えても家事は得意なんですよ」ナデナデ

池田「キャプテーン」スリスリ

京太郎「すっげー、福路さんの手料理、合宿の時から思ってたんですけど、プロ並みですね」

美穂子「ふふっ、ありがとう」

和「…………」ムッ

久「あらー、和ってば焼き餅?」ニヤニヤ

和「ち、違いますっ」

久「真っ赤になって否定しちゃって、可愛いわねー」

久「美穂子って、あの性格だし、家庭的だから、油断してると取られちゃうかもよ?」ニヤニヤ

和「そ、そんなこと……」

京太郎「ん? どうしたんだ、和?」

和「な、何でもありません。もうすぐ、試合が再開しますし、早くいただきましょう」

京太郎(和、何か様子が変だな、どうしたんだろう?)

最近、和の扱いがおざなりなのでフォローしといた方がいいかもしれませんね……


8月2週 インターハイ4日目(フリー) 夜


京太郎自室


京太郎「――明日はいよいよ清澄の初戦か」

京太郎「阿知賀みたいに危なげなく突破できるといいんだけど」

京太郎(まあ、あの長野の決勝を突破したんだ。大丈夫だろう)

京太郎「……さて、これからどうしよう?」


選択安価です 下2

1 和と話そう

2 風呂に行くか

3 メールする(清澄、鶴賀、美穂子、健夜、理沙、宥、はやり、一、ハギヨシ、良子、永水の中から選んでください)

4 ネトマ(対戦したいキャラクターの名前を書いてください)

5 このまま寝る(おもち祭りやります)

安価→1 和と話す

といったところで今日は終わります。

明日もやれればやります。今日よりは進めばいいな、とか

それではお疲れ様でした

お久しぶりです。

また更新をサボってしまいましたが、少しずつでも進めていきます。

そういえば立先生のホームページでキャラクターの情報が公開されましたが、なんか色々と印象が違うキャラクターがちらほらいましたね。

京太郎の身長が182とか、京タコの身長差が40センチに。

菫さんも176とか成長してましたし、美子171センチとか大女になってたり、ユキちゃんも139であのおもちとか犯罪だし

というわけで始めて行きます

8月2週 インターハイ4日目(フリー) 夜


龍門渕視点


衣「おーい、はじめ~、こっちだぞー。早く早く~」

一「もう急ぎすぎだよ、衣。そんなに急かさなくても清澄の宿舎は逃げないってば」

衣「兵は拙速を尊ぶ、光陰矢の如しともいう。明日は清澄の初戦なのだ。おそらく奴らも初めてのインターハイに萎縮しているに違いない」

一「あの人たちがそんなタマかな~」

衣「むぅっ、そうに決まっている! だからこそ、衣が檄を飛ばしてやり、元気付けてやろうというのだ」

一「そんなこといってさ、別に無理して理由付けなくても、ただ清澄の人たちとおしゃべりしたいって素直に認めればいいのに」ニヤニヤ

衣「ち、違うっ。べ、別に透華が会食に出かけていて寂しいとか、そういうわけじゃないぞっ」

一「ふふっ、そういうことにしておいてあげるよ」

衣「むぅ、龍門渕の入り婿も入り婿だ。東京まで出てきて、どうして透華が顔も知らぬ男と食事を取らねばならんのだ」

一「仕方ないよ。透華もそういうことを織り込み済みで、ボクたちの東京行きを旦那様に許可してもらったんだから」

衣「ふんっ、そんなだから衣は奴が嫌いなんだ」プィッ

一「衣……」

衣「――そんな悲しそうな顔をするな。衣だって子供じゃない。透華の立場くらい理解している。今回の会食がどのような意味を持つのかもな」

一「うん、将来、透華のお婿さんになる人だもん。良い人だといいよね」

衣「……ああ、そうだな。こればかりは衣たちが口を出せることではない。第一、透華がそれを許さないだろうし……」

一「ほらほら、衣。そんな暗い顔してたら清澄の人たちが不安がるよ?」

衣「別に衣はそんな顔……」

一「ふふっ、帰りにファミレスに寄ってエビフライ食べよっか」

衣「そうやってエビフライで釣ろうとしても衣は騙されないぞ」

一「じゃあ、エビフライは食べないの?」

衣「食べるっ、食べるに決まってるだろう!」

一「決まりだね。後で純くんやともきー、それに透華も呼んでファミレスに行こう」

衣「……うん、そうだな。そうしよう」

一「それじゃ、清澄の宿舎まであと少しだし急ご――」


ゾクッ


一「……うっ」ガクッ

衣「はじめっ」

一(な、何これ? 背中にすごい寒気が、うぅ、頭がぐらぐらして吐き気がする)

一(この感覚、一度だけ味わったことがある。これは、衣の屋敷で――)

                       .  ¨  ̄ ̄ ¨   .
                . ´              `ヽ
               . ´                  :.
                ′                         :.
            /                        :.
            ,′                       ;.
            /                         /
              / {                            /
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            /\_ \ _                   ∠ イ |
        /  ,ィ   ̄ ̄    |    │   l  :| :|    | | |
.        厶イ |  i    |   ト.    ト、 .:ト、 .| :|    | |/
         j  j从|  | |、 | | | ト、 │゚. :| ゚. | :|    │!
                 |  ト、圦乂| 乂| \| \| ヽ{ヽ{   イノ
                 乂_{ jハ               从イ/´
               -=ニ`ト .    -    .イ二ニ=‐- 、_
              r=ニ    =ニ二|`ト   _ . r |二ニ   ニ7 }ニ〉
             ハ マニ   ニ二ハ         !二ニ    / / /ヽ
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一「――ひっ」ガクッ

衣「……貴様、何者……いや、何のつもりだ?」

咲「初めまして、でいいのかな? 天江衣さんですよね?」

衣「何のつもりだと聞いているのが聞こえなかったか?」

咲「別に威嚇するつもりはなかったんですけど、本当にごめんなさい。強い人と戦えると思うと自分を抑えきれなくて……」

衣「その気配、貴様、『人』ではないな?」

衣「この感覚、知っているぞ。そうか……貴様が照の妹か」

咲「ふふっ、宮永咲っていいます。よろしくね、衣ちゃん」

衣「貴様のような礼儀知らずに、ちゃん付けされる筋合いはないな」

咲「そうですか。それでは――」

「――天江さん、私と一局打ってもらえるかな?」ニコッ

衣「ふんっ、そんなに剥き出しの敵意を向けられて、衣が断るとでも思っているのか?」

咲「ふふっ、そう言ってくれると思ってたよ」

一「……ま、待って、衣。この人、絶対におかしいよ。こんな勝負、受ける必要ない!」

咲「ふふっ、そちらに選択権はないんですよ? ねえ、弘世先輩」

菫「ふぅ、お前に付いてくるように言われたときは何事かと思ったが、こういうことか」

咲「これでメンツは揃ったよ? ねえ、どうするの? この勝負、受ける、受けない?」

衣「最初から衣は逃げるつもりはないと言っているだろう。だが、一つ教えてくれるか?」

咲「ん? 何かな?」

衣「どうして、このタイミングで貴様は現れたのだ?」

一(そ、そういえばそうだよ。透華の会食にハギヨシさんたちも同行してるから、今はボクと衣しかない)

一(何でこんな誰の助けも呼べないどうしようもないタイミングで白糸台の人たちが……)

咲「ふふっ、何も知らないんだね」

衣「何だと?」

咲「詳しくは私も聞いてないけど、今日、このタイミングで貴女たちと打つように依頼してきたのは龍門渕の当主さんなんだよ?」

衣「なんだと?」

一(旦那様が私たちを売ったっていうの!?)

菫「宮永、人が集まってくると面倒だ。そろそろ移動するぞ」

咲「そうですね、弘世先輩。行こうか、衣ちゃん」

衣「いいだろう。その余裕、真正面から叩き潰してやる」

咲「ふふっ、それは楽しみだね」

一(衣が負けるとは思えないけど……でも、なんだか嫌な予感がする)

京太郎視点


安価→1 和と話そう


京太郎「和のことだから大丈夫だと思うけど、明日は試合だし、緊張してないかな?」

京太郎(でも明日に向けて集中してたら……邪魔しちゃなんだし、まずはメールで)


京太郎『ちょっと話したいんだけど、今、大丈夫かな?』

和『ちょうど、お風呂から上がったところですし、大丈夫ですよ』

京太郎『じゃあ、ロビーで待ってるから』

和『了解しました。すぐ行きますね』


京太郎「風呂上がりの和か……って、なに考えてんだ俺のばかっ」

京太郎「和が緊張しないようにサポートしてやるんだろうが! 馬鹿なこと考えてないでロビー行こう」

ロビー


京太郎「おっす、和」

和「こんばんは、京太郎くん」

京太郎「明日、試合だってのにこんな時間に呼び出しちまって悪いな」

和「まだ八時前ですし、全然大丈夫ですよ」

京太郎「ん、そういやそうか。その様子だと全然緊張してないみたいだな?」

和「あ、そういえばそうですね」

京太郎「普通は初めてのインターハイなんだし、緊張しててもおかしくないんだけどな」

和「ふふっ、心配してくれてるんですか?」

京太郎「そりゃ多少は気になるよ。和にとっちゃ余計なお世話だったかもしれないけど」

和「そんな、余計なお世話だなんて思ってませんっ。その、京太郎くんが心配してくれて嬉しかったですし///」モジモジ

京太郎(う……顔を赤くして、のどかわいい)

和「あの、どうかしましたか?」キョトン

京太郎「い、いや、何でもないよ。そういや、女子は大部屋だけど、ぐっすり寝られてるか?」

和「はい、私、寝付きは良い方なので。ただ、ゆーきは寝相が悪いので、風越の池田さんや、天江さんが泊まりに来た時などは喧嘩になっているようですが」

京太郎「ははっ、優希らしいな。そういや、たまに天江さんも泊まりに来てるんだったな」

和「はい、今日も時間があれば来られるとの話だったのですが、そういえば、まだ来てませんね」

京太郎「天江さんたちにも都合があるんだろうし、そう、ほいほい来られるものでもないんじゃないか?」

和「そうかもしれませんが……京太郎くん、あ、あの、まだ時間はありますか?」モジモジ

京太郎「……え?」


選択安価です 下2

1 あるけど、どうした?

2 明日は試合があるし、そろそろ部屋に戻ったほうがいい

安価→1 あるけど、どうした?


京太郎(俺なんて個人戦まで試合がないんだし、時間が有り余ってるのに変なこと聞くんだな)

京太郎「時間なんてあるに決まってるだろ? どうしたんだよ、和」

和「えっと、その、今になってなんだか緊張してしまったんですが」

京太郎「え? そんな風には全然見えないんだけど」

和「こ、これでも緊張してるんですっ」

京太郎「う、ごめん」

和「こ、こちらこそすみません。それで、あの、気分転換に少し歩きませんか?」

京太郎「別に俺は良いけど、時間、大丈夫か?」

和「大丈夫ですっ。そうと決まれば、さっそく行きましょう!」ギュッ

京太郎(おふっ、なんだか今日の和は積極的だな)

京太郎(まぁ、なんだか新鮮だから全然嫌じゃないんだけど)

京太郎(和と夜の散歩か、これもデートでいいのかな?)

雀荘


咲「――カン、もいっこカン……ツモ、嶺上開花」パタン

一「なっ!? また、嶺上開花……?」

衣「くっ、和了られたか……」

一(満月じゃないから衣の支配が万全じゃないとはいえ、この時間の衣が押され気味だなんて……)チラッ

咲「…………」ゴゴゴゴゴゴ

一(やっぱり、あの宮永照の妹なだけはある。白糸台の嶺上使い……強い)ストン

菫「――ロン」パタン

一「そんなっ、直撃!?」

一(くっ、この人も強い。伊達に白糸台の部長を務めてない……嶺上使いにばかり気を取られると、この人が狙い撃ちしてくる)

菫「…………」ジッ

一(――うっ、何やってんだよボク。衣をサポートするって決めたのに、逆に足を引っ張ってるじゃないか)

一「……ごめん、衣」

衣「どうして一が謝るんだ? 衣の方こそ、こんなくだらない勝負に一を巻き込んでしまってすまなかったな」

一「だって……」

一(ボクが削られれば削られるほど、衣は海底で和了りにくくなるのに)

衣「案ずるな、衣はもう一人じゃない。このような奴らに負けはせん」

一「衣……」

一(衣はあの決勝戦から変わった。もう昔の打たされていた頃の衣はいない)

一(今の衣は自分の麻雀にプライドと自信を持ってる。あの宮永照だって今の衣には簡単に勝てないはずだ)

一(そう、そのはずなのに、どうして胸の中のもやもやが消えてくれないの?)

咲「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

                   -=ニ二ニ          ニ二二二二二二二
                 二二二二  二二        二二ニ  ニ二二二

                     ニ二二二   ニ二  ニ二二ニ           ニ二二
                 ̄    ____       ̄ニ二二ニ  ニニ       二二
             ニ二ニ   ニ二二二二二ニ     二二ニ ニニ      二二
              ニ二         ┐  ̄ニ二二二二ニ=  ニ二 二ニ     二二
                    /::::/       ̄ニ二二二ニ  ニ   ニ    ニ二二
               /  /::::::::/...-―≠ニア{    ̄ニ二ニ  ニ二ニ     ニ二
                   /{ /::::::::::::::::::::::::::::::::-=<.. 二ニ  二ニ ニニニ ニ   ニ二
             二{::∨::::::::::::::::::::::::::::::::::-=く:::::\二ニ ニ二  二二二二  二ニニ
               二二〉::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\⌒    ニ   ニ二二ニ  二ニニ=
               二/:/:::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::\二ニ ニ   二二ニ   ニニ=
               /:::/::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.⌒丶ニ __二二二二ニ   ニ=
           ⌒i::|:::|:::::|::|:::::::::|:::|::::::::|::::::::: |::::::|乂__ /: :.:|二二ニニ   =
ニ             ニ二|::|:::|:::l:|::|::::l:l::|:::|::::::l:|::::l:::: |:l::l:| ̄/: : : : |二二ニニ     ニ
二.            二|::|:::|:::l:|::l::::l:l::|:::l\从:::l:::: |:l::l:l/: : : : : :/二二ニ  二二二
ニニ            二|从:|::从八从乂{´廴}乂::::从劜: : : : : :./二二二二二ニ 二ニ=-
 ニニ.          二二)イ::圦     ,     ∧/----: : :__:_/二二二二二ニ  二二ニ=
   二ニ= =ニ二 ニ=  二}//> . - . イ:::::: : : : :/´ ̄∨ ̄ ̄\二ニニ    二二ニニ
=ニ二二ニ  二二二 ___∠{: : : : : :| ̄ _」::: : : : :./    l|     | |__     二二二ニ
  ニニニ   ニニニ //   ∧: : : : :.ー―.:: : : :/} ___ }   リ リ    =ニ二二二ニニ
   二ニ=  =ニニニ ノノ   \{ {\: : : :.  .: : :/ニ/ l/ ̄\__彡'--  、  \ニニニ=
=ニ二二ニ 二二 { {      ̄ハニ、:_:_,:.//ニニ/   |ニニニニニニニニニニニ二\   \ニニニ
二ニ  ニ二 二=/\   ___/二|`ー ‐┼┼≦___} -=ニ三三三三ニ=-  \   \二
ニニ   二二ニ/   / ̄ ̄ 二八   ,{三三三三三三三≫  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`   \
ニニ  二  ´   /二ニ  =ニ二二}    \三ニ=- ̄{ ̄ ̄    =ニ二二ニ==   \
ニニ:/   /  二ニ ニニニニ|     \三三三ニ=- __    -=ニ二二二ニ
二/    /二ニ= =二 二二ニ _|     /≧=====┬=ニ三三三ニ=- ニニニニニニニ
. /   =ニニ二二  二二二ニニ/ {廴___/´  / ̄ ‘,     ___ .... . -――-
/ /ニニニ二二二二____. .: ::|  \     ___/  --- ‘,  /: : : : : : : :./::}:_:_:_/::
,/ニニニ:/ ̄ ̄/: : : : : /: : :人    ̄ ̄   /: :|: :\: : ̄: : : : : : : : : :/::/: : /::::::

咲さんVSころたんで次回に続くってところで今日は終わります。

明星ちゃんが霞さんの妹って言われてみれば、そりゃそうだけど、なぜかそんなことつゆほども思わんかったのは、霞さんがお母さんにしか見えなかったからで、つまり明星ちゃんは霞さんが産んだ子供ということかな

それではお疲れ様でした

こんな時間だけど、とりあえず更新しときます

安価スレだけど、咲VS衣の続きからなので安価はないです

衣「…………」ゴゴゴゴゴゴ

菫(――天江衣……か。幼い見た目に反してこの圧迫感。噂通りの化け物だな。わざわざ、監督が長野まで勧誘しに行っただけのことはある)

菫(だが……)チラッ

咲「…………」ゴゴゴゴゴゴ

菫(うちの化け物は意に介した様子もない、か)ゾクッ

咲「……カン」スチャッ

一(またカン!?)

咲「もいっこカン」スチャッ

一「まさか……嶺上開花?」

衣「いや、違うな。まだ聴牌すらしていないのだろう?」

咲「……ふふっ、そんなことまでわかっちゃうだ? 怖いなあ」クスクス

一(なにがそんなにおかしいの? 確か、宮永咲はカンすれば有効牌をほぼ確実に引けたはず、なのにまだ聴牌すらしてないなんて、一体……)ストン

菫「ロンだ。タンヤオドラ5、12000」パタン

一「ドラ5!? そんなっ……」

一(ドラは全部、宮永さんのカンドラ!? まさか……)チラッ

衣「やってくれたな……?」ジロッ

咲「……続けましょうか?」ニコニコ

一(まずいよ……持ち点五万で始めたはずなのに、ボクの点数、もう二万点を切ってる)

一(これ以上は振り込めない。なんとか立て直さないと……)ストン

菫(天江の連れ、余裕がなくなってきたようだな。まあ、それでこそ徹底して狙い撃ちにしてきた意味があるというものだが)

菫(わざわざ私の手にカンドラを乗せてくれるんだ。これで良かったんだろう、宮永?)

咲「…………」ストン

衣「わざと派手に動いて自分に注意をひきつけ、その隙に他の物に狙い撃ちをさせるか。それが……宮永咲、お前の麻雀なんだな?」

咲「あれ? もしかして違うの? でも麻雀って元々そういう駆け引きを楽しむものじゃないかな?」

衣「お前は“衣に”勝負を持ちかけてきたんじゃないのか?」

咲「だから、こうして勝負してるんだよ? ねえ、さっきから、貴女の言いたいことが全然わかんないよ」キョトン

衣「そうか……ならば、その勝負、真正面から受けて立ってやろう。久方ぶりに血が騒ぐ……貴様に絶望を教えてやるぞ」


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´ . : : ; ' /: :l:!   ..::;  ''": : : : : :;, '}::}   /  ',            ;''\
. .: : ; ',/: : : 人,, ィ'.". : : : : : :, ''"  )::l   },ィ''"l ';          ;'\  \
: : ;'/: : : : ://: : : : : : : : /\ .   /:/. -==/::|, ┴ '''       ;; '' \:\  \

一(……衣にスイッチが入った。こうなった以上、誰にも衣を止められない)ゾクッ

菫(まずいな、この空気、下手に動けば刺されかねない。ここは無茶をせずに済ませるか)

菫(宮永、この事態もお前の想定内なのだろう?)チラッ

咲「…………」ストン

菫(……手が進まない。これが天江の支配、一向聴地獄か)ストン

一(月が欠けてるから、宮永さん相手にこれは無理かと思ってたけど、衣……月の支配さえも乗り越えたんだね)ストン

咲「…………」ストン

衣「――わかるか、嶺上使い。貴様のような姑息な打ち手が、我が支配を破ろうなどと百年早い、片腹大激痛もいいところだ。衣を怒らせたことを悔やみながら塵芥と散れ!」

衣「リーチ!」スタッ

菫(海底を前にリーチ……誰も鳴けなければ、海底をツモるのは天江――)ストン

一(無駄だよ、宮永さん。貴女に今の衣の支配を打ち破ることはできない)ストン

咲「…………」ストン

衣「……ツモ、リーチ一発ツモ海底三色ドラ3、4000・8000だ」パタン

           /::::'ノ/:!     !::ヽ、:::`ヽ
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         ゙、::::::::::〈       )::::::::::::/
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 、-、:::::ァフ__/   _>つ-、   __!ヽ、|),、、)|ノ! :::::::::__/\
.  !/ ,コ ∠.   「`,.,‐'ツ`´  `┐「>,.<フ,、<_   | レ, フ| .|
  !/|__フム.i_!.L_   //i !>`'ソ   / /,ニノ!ニ/フ   ノ.|( _>i .|
 |_./-ァ.ク;ク !ー' ノ/ ノ'ヒ'ノ\∧. ´_!.| フ///    | /'´iヽ! !
ヽ:::::::::、 ̄ヽノ` ゛´ `!=ニ⊃`ー' `'" ̄ヾ/     ´  `ヽノ
 \::::::\          ヽ.V./           /:::::/
   、:::::::\          ,..-V-、         /:::/
   . \:::::::\      / '´ `. ゙、       /:::/
     `ー-、::`ー-、   !、|wli!wii ゙、.    /:::/
        `ー-、::\/人ゝーィ| ! ゙、_,..-‐´-‐'

             >,イ´ )´艾`)、゙、´>、
       _,.. -‐,.´ィー-イフノ,、ヾ ト、`、<_ー-、__
      彡,..-‐/////_,.-/´ `V、_゙、゙、゙、` ー-、ミ

         // /// 人ノ    ヽイ i ゙、゙、゙、


衣「……ツモ、海底タンヤオ三色ドラ3、3000・6000」パタン

菫(……二連続海底。これで一気に天江がトップに躍り出たか。この爆発力、瞬間的な速さと破壊力だけなら照をも上回るかもしれん)

菫(神代、荒川、そして天江……去年の化け物たちの器はこの一年でさらに大きくなったかもしれんな)

菫(さて、この化け物相手にどう立ち回る気だ?)チラッ

咲「…………ふふっ、全国にはまだこんなに強い人がいるんですね」クスクス

衣「何がおかしい……?」

咲「こんなにワクワクするのは久しぶりかもしれない。天江さん、麻雀って楽しいよね?」

衣「……貴様、何を企んでいる?」

咲「天江さんは私に絶望を教えてくれるって言ったよね? それがすっごく楽しみで仕方ないんだ」ニコッ

一(この状況、衣の支配の前に何も打つ手がないはずなのに……この人笑ってる)

一(虚勢でも自棄でもなく、本気で楽しそうに笑ってるよ)ゾクッ

一(何なの、この人? おかしいよ……こんな人が居ていいはずがない。気持ち悪い……)

衣(……宮永咲、こいつは一体何なのだ?)

咲「…………」ニコニコ

衣(照の妹だというが、まるで違う。衣の方が圧倒的優位に立っているはずなのに、胸を締め付けるような焦燥……)

衣(まさか、衣が委縮している……?)

衣(馬鹿な、有り得ぬ。宮永咲、ここでお前を討ち果たし、下らぬ茶番に幕を引いてやろう!)ストン

一(これでオーラス、衣の点数は圧倒的。ボクは削られちゃったけど、このままいけば衣の勝ちだ……)ストン

一(……全然有効牌が引けない。衣の支配はまだ弱まってない。ううん、むしろ強くなってきてる。おそらく、白糸台の二人もボクと同じ状態のはず……)

一(勝てる、大丈夫だ。ボクが心配なんてしなくても、衣が負けるはずなかったんだ)

咲「…………」ストン

衣(……あれだけの大言壮語を叩いておきながら、未だ動きがないだと?)

衣(衣の支配に屈したのか……だが、だとしたら、あの爛々と光る眼は何だ?)ゾクゾクッ

咲「天江さん、この対局ももうすぐ終わっちゃうんだね……」

衣「このまま何もせず、座して終わりを待つ気か?」ギロッ

咲「ううん、それはちょっと違うかな。私は待ってるんだよ」

衣「待ってる……? 一体、何をだ?」

咲「天江さんが見せてくれるって言った絶望かな。あれだけ言ったんだもの、このまま対局が終わるわけないよね?」

衣「そんなに絶望を見せてほしいか?」

咲「うん、見てみたいよ。天江さんの言う絶望、楽しみだな」

衣「ならば、見せてやろう。宮永咲、己の小さき器を呪いながら絶望するがいい、リーチ!」スチャッ

菫(――まさか天江が挑発に乗ってリーチを掛けるとはな)

菫(さて宮永、ここから何を仕掛けるつもりだ?)ストン

一(一番、警戒してた衣のリーチに合わせてのカンからの嶺上開花もなかった。衣と宮永さんの点差は42000もある。ボクの親番だから、このまま宮永さんが役満をツモったとしても衣の一位は変わらない)

一(大丈夫だ。もう衣の負けはない。このまま次でツモって衣の勝ちだ!)ストン

咲「ふふっ、このままだと私の負けになっちゃうんだよね」

衣「諦めろ。貴様に勝機はもうない。このまま和了しても衣に点数は届かず、仮に衣のツモ順になれば、どちらにしろ貴様は終わりだ」

咲「うーん、仕方ないかな。カン」スチャッ

一(今さらカン!? 正気じゃないよ。どっちにしろボクの親番だから、宮永さんが四槓子を和了したとしても、衣には届かない)

一(一体、何を……)

咲「うーん、これじゃあまだ足りないか、もいっこカン」スチャッ

菫(宮永、何を考えている? カンドラで宮永にドラが乗ることはほとんどない。それに、仮に宮永の手にドラが乗ったとしても焼け石に水、もしも天江の手にドラが乗ったりしたら、それこそ致命傷に……)

菫(まさか、お前……)チラッ

咲「…………これで足りるかな」ニコッ

衣「……馬鹿な」

一(衣の様子がおかしい……宮永さんがカンドラをめくった瞬間から、落ち着きがなくなって、一体何が……)

咲「天江さん、貴女のお友達はまだ理解できてないみたいだよ? 説明してあげたら?」

一「衣っ、一体どうしたっていうのさ? 何をそんなに怯えて……」チラッ

衣「…………」

一(衣の視線、カンドラに向けられたままだ……待って、カンドラ!?)

一「まさか……故意に衣の手にカンドラを乗せたっていうの!?」

咲「ふふっ、天江さん、お友達の点数はあと一万点くらいだけど、このまま和了る?」

菫(天江のあの様子だと、カンドラがもろに乗ったようだな。おそらくリーチを掛けたということは五飜役以上、そこにドラが六つも乗れば三倍満以上は確定)

菫(そして、天江の連れの親番で残りの点数は一万ちょっとしかない)

菫(つまり、天江が和了すれば即座に飛ぶ……)

菫(宮永、これがお前の考えていた状況とやらか?)

咲「ねえ、天江さん、どうするの? このまま和了れば、貴女の勝ちだよ?」

衣「……れ」

咲「私に絶望を見せてくれるんだよね? そのためにはお友達に犠牲になってもらわないといけないけど、仕方ないよね?」

衣「……黙れ」

咲「麻雀って本当に楽しいよね。普段は友達だ、何だって言ってるくせに、自分が勝つためにはその友達なんて平気で蹴落とすんだもの」

衣「黙れと言っている!」

咲「ふふっ、何を怒ってるのかな? 大丈夫だよ、天江さんのお友達は優しいから、勝つために切り捨てられても、きっと許してくれるって」ニコッ

衣「……貴様に衣たちの何がわかる! 衣は変わったんだ! もう昔の衣とは違う!」

咲「ううん、人はそんなに簡単には変われないよ? それとも、変わったからって今までやってきたことが全部許されるわけないよね?」

衣「違うっ、衣は許しを請うつもりなど……」

咲「強すぎる力っていうのはね、望もうが望むまいが人を傷つけちゃうものなんだよ? 今まで散々その力を使って、数えきれないほどの人を傷付けてきたのに、今さら友達を傷付けるのを怖がるなんておかしいよね?」

衣「宮永……咲……貴様――」

咲「天江さんのツモ順だよ? ねえ、どうするの?」

咲「私に勝つために友達を切り捨てるの? それとも――」

衣(……衣はあの対局が終わって、自分が変われたと思っていた)

衣(自分はひとりぼっちじゃない。こんな衣にも一緒にいてくれる家族が、友達がいる、そう信じることができるようになったから)

衣(……だが、今、衣の世界は揺らいでいる)

衣(宮永咲、貴様の狙いはこれか……)

衣「衣に勝つことではなく、貴様の狙いは衣を壊すことにあったのだな?」ギリッ

咲「天江さん、貴女も壊れるべきなんだよ。私と同じくらい」

一「衣、しっかりして! こんな人の言うことを聞く必要ない! ボクは大丈夫だから! だから、お願いだから、和了って――」

衣「ありがとう、はじめ……だが、もう衣は決めたのだ。あの世界には戻らないと、もう一人ぼっちの世界で生きるのはやめると……」

一「衣っ、だめっ、やめ――」

衣「…………」ストン

菫(天江衣……己の信念のために自ら和了を放棄するか)

衣「嶺上使い、衣は皆とともに生きる道を選んだぞ。さあ、貴様はどうする?」

咲「…………貴女とは良いお友達になれると思ったのに残念だよ」ゴォッ

衣(すまない……みんな。衣はここまでのようだ)

咲「……カン」スチャッ

衣(だが、後悔はない……)

咲「もいっこカン――」

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咲「ツモ……四槓子、32000です」パタン

一「衣が……負けた」

衣「…………」ボー

一「……衣? ねえ、衣? ねえ、返事してってば、ねえ、衣!」

衣「…………」ボー

咲「今の天江さんは精神的に不安定になってるから、あんまり刺激を与えない方がいいですよ」

一「衣に何をしたの!?」

咲「大丈夫です、しばらくしたら元通りになると思いますから。でも――」

咲「もう麻雀を打てないかもしれません」ニコッ

菫(なるほど、監督が言っていた『統合』というのはこのことか)

菫(今の天江からは先ほどまでの圧迫を感じない……逆に宮永の威圧感が増しているようだ)

咲「行きましょうか、弘世先輩」

菫(天江から力を奪ったのか、いや、それとも分散していた力が元のあるべき場所に戻ってきたというべきか)

菫(どちらにしろ、あまり後味の良い終わり方ではないな)

菫(しかし、私自らこの計画に加担すると決めたんだ。今さら後戻りなどできるものか)

咲「もしかして後悔してますか?」

菫「……愚問だな。私は私の目的を果たすために、お前たちに協力すると決めたんだ。後悔などという言葉はとうの昔に捨て去った」

咲「今の言葉、相手がお姉ちゃんだったとしても同じことが言えますか?」

菫「それは――」

咲「……ふふっ、少し意地悪なことを聞いちゃいましたね。でも、こちら側に付いた以上、もう私も先輩も後戻りなんてできないんですよ?」

菫「そんなことはわかっている。だが、一つだけ聞かせてくれ。こんなことをあと何回繰り返すつもりだ?」

咲「――あと三人です。それで大概の片は付きます」

菫「その言い方だと、まだ何か残ってるように聞こえるぞ」

咲「申し訳ないですけど、そこから先を先輩が知る必要はありません。私たちの問題ですから」

菫「……まあ、いいだろう。他の部員に怪しまれても困る。そろそろ寮に戻るぞ」

菫(照、今の私を見たらお前はきっと軽蔑するだろうな)

菫(だが、それでも私は――)

ここらへんで終わります。

原作と咲さんの性格がかなり違ってきてるけど、ラスボスだしね

それじゃ、おやすみなさい

それでは再開していきます。

明日も仕事だけど頑張るぞ!

衣VS咲の続き、京太郎視点から

和「――それでですね、天江さんったら優希に『東場で飛ばしてしまえば問題なかろうなのだ!』なんて言って」

京太郎「ははっ、天江さんは相変わらずだな。優希の東場での爆発力はヤバいけど、さすがにそれは発破を掛けすぎだろ」

和「私もそう思っていたんですが、あの時の天江さんの表情を見ていた限り、実は本気だったんじゃないかと……」

京太郎「うーん、他の人なら、冗談で済ませられるんだけど、天江さんだと実は本当に本気で言ってる可能性もぬぐえないしなー」

京太郎「っていうか。実際に去年、対戦校を飛ばしまくってるし――」

ゾクッ

京太郎「うっ……」

和「京太郎くん? 急にどうしたんですか?」

京太郎「いや、なんだか背中に寒気が……」

京太郎(何だ? この感覚は? 嫌な予感がする――)

和「体調が思わしくないなら、そろそろ宿舎に戻りましょうか?」

京太郎「ああ、そうだな。明日も早いし、そろそろ戻ったほうが――」

ピーポーピーポー

京太郎「救急車? 何かあったのか?」

和「向こうの方に人が集まってるようですね……雀荘で何かトラブルでもあったんでしょう――京太郎くん!?」

俺は自分でも知らないうちに雀荘に向かって走っていた。

京太郎(何だ、この悪寒は!? 嫌な、嫌な予感が――)

京太郎「国広さん!」

一「す、須賀くん……」

今にも泣きそうな顔で立っている国広さんを見つけて、思わず声をかける。

京太郎「一体、何が――」

そう言いかけて、

京太郎「…………」

店の奥から担架に載せられて運んでくる少女の姿を見て絶句した。

和「京太郎くん、急に走り出してどうしたんで――天江さん!?」

先ほどまで俺と和が話題にしていた少女が、まるで事切れたかのように生気のない顔で眠っていた。

京太郎「何で、何で天江さんが……一体なにがあったんですか!?」

一「ボ、ボクにもわからないよ。対局が終わったと思ったら、急に……」ビクッ

京太郎「対局?」

京太郎(麻雀を打ってただけで人が倒れるなんて、そんなことあるわけ――まさか……)

瞬間、俺はさっきまで感じていた悪寒の正体に気付いた。

京太郎「誰と打ってたんですか?」

一「……宮永さんたちと――」

和「そんなことありえません! 宮永先輩ならさっきまで私たちと一緒に宿舎で――」

京太郎「……咲だな?」

和「京太郎くん?」

京太郎「天江さんをこんな目に遭わせたのは咲なんだろ?」

一「……ボ、ボクにもよくわからないけど、あの人、対局中からずっとおかしくて」

京太郎(……咲、お前、何がしたいんだよ。俺を傷つけるだけならまだしも――天江さんまで、無関係の人まで巻き込んで……)

和「京太郎くんっ、どこに行くつもりですか!?」


選択安価です(重要、BADルートへの選択あり) 下2

1 ここまでされて我慢できるか。咲を探して、ツケを払わせる!

2 駄目だ。冷静になれ、天江さんをこのままにしておく気か?

安価→2


京太郎「止めるな、和! 俺があいつを止めなきゃ――」

和「天江さんを置いていくつもりですか!?」

京太郎「あっ……」

京太郎(――冷静になれ、感情に任せて天江さんをこのままにしておく気か?)

熱くなっていた俺の頭が、和の声で一気に冷静になる。

京太郎「……国広さん、龍門渕さんたちにはもう連絡したんですか?」

一「う、うん、すぐに来るって言ってたけど……」

和「京太郎くん……」

京太郎「大丈夫だ、和。熱くなって悪かったな。俺はもう大丈夫だから」

和「無茶だけはやめてください。京太郎くんまでいなくなったら、私は――」

京太郎「大丈夫だから、俺はいなくならないから、だから、そんな顔しないでくれよ」ナデナデ

和「はい……」

京太郎(まさか咲が天江さんを襲うなんて……一体なにが起こってるんだ?)

病院


透華「――はじめっ、衣は、衣は大丈夫なんですの!?」

一「う、うん、お医者さんのお話だと極度のストレスによる失神みたいで、体に異常はないって」

透華「そ、そう……良かった」

一「…………」

透華「一、貴女が付いていながら、これはどういうことですの?」

一「…………」

透華「黙ってないで、何とかおっしゃいなさい!」

京太郎「龍門渕さん、落ち着いてください! 国広さんを責めても仕方ないでしょう」

透華「……須賀さん? どうして貴方がこんなところにいるんですの?」

京太郎「天江さんが搬送されるところに偶然居合わせたんです。それよりも、今は天江さんのそばに居てあげてください」

透華「……そうですわね。ごめんなさい、一。私、カッとなってひどいことを貴女に――」

一「ううん、わかってる。ボクのことはいいから、透華は衣に付いていてあげて」

和「――護衛が解かれていたことを話さなくてもいいんですか?」

一「うん……今の透華に旦那様がやったことを話すのは酷だし、それに透華も冷静になればすぐに気付くと思うから」

京太郎「和、そろそろ戻ろう。これ以上、ここに居ても俺たちにできることはないし、明日の試合に差し支える」

和「そう……ですね。天江さんの目が覚めたら、よろしく伝えてください」

一「うん、ありがとね。きみたちのおかげで、ボクも助かったよ」

京太郎「それじゃあ失礼します」

京太郎自室


京太郎「――別れ際、和が何か言いたそうにしてたけど、結局聞いてやれなかったな」

京太郎「……隣の部屋のドアが開いた音がしないし、ハギヨシさんも、まだ戻ってきてないんだよな」

京太郎(和はともかく、俺は明日の試合に出るわけじゃない)

京太郎「……何か起ころうとしてるのに、こんな呑気に寝てていいのか?」


選択安価です 下2

1 龍門渕さんのところに行こう

2 永水に連絡しよう

3 おとなしく寝よう

安価→1


京太郎(……このまま寝てていいわけない。龍門渕さんのところに行こう)

京太郎「ハギヨシさんに、いや、国広さんに電話した方がいいか」

ピッピッ

京太郎「もしもし、国広さんですか?」

一『どうしたの? 衣なら、ぐっすり寝てるけど』

京太郎「まだ龍門渕さんは病院に?」

一『うん、先生に無理言って、衣のそばに居させてもらってる。ボクは病室の外で待機中だけど、SPの人に残ってもらって、そろそろホテルに戻るみたい』

京太郎「今からそっちに向かっても大丈夫ですか?」

一『……いや、それはまずいっていうか。きみ、明日は試合でしょ?』

京太郎「別に俺が出場するってわけじゃないですし、どうしても話したいことがあるんです。お願いします!」

一『……わかったよ。透華もきみと話をしたいみたいだし、ホテルの住所を教えるから――』

京太郎「――わかりました。ありがとうございます、国広さん」

一『何があるかわからないし、ボクが言うのもおかしいけど気を付けてね』

京太郎「いろいろ無茶言ってすみません」

一『ううん、こっちこそ色々ありがとうね』ピッ

京太郎「さて、行こうかな」

京太郎(天江さんのことはまだ和以外の清澄メンバーは知らない。和にもみんなに言わないように言ってある)

京太郎(きっと天江さんも意識があったらそうしただろうし、みんなにも明日の試合に集中してもらいたい)

京太郎(……そう思ってたんだけどな)

ロビー


照「…………」

京太郎「――照ねえ、明日、試合だろ? こんな時間まで起きてるなんて、体に悪いぞ」

照「京ちゃんこそ、こんな時間にどこに行くつもりなの?」

京太郎「誤魔化しても無駄か。和から聞いたのか?」

照「戻ってきたときから、どこか様子がおかしかったから、悪いとは思ったけど『鏡』を使わせてもらった」

京太郎(……『鏡』って、使いこなせるようになるとそんなことまでできるようになるのか……)

照「全部が全部、見えたわけじゃないけど。断片的に原村さんの不安とか、天江さんのこと、それに咲のことが見えたから」

照「咲、なんだね?」

京太郎「……ああ。咲が天江さんを襲ったらしい。それで天江さんは――」

照「…………」ギリッ

京太郎「照ねえ?」

照「私が、私が白糸台からいなくなったから……」

京太郎「それは違うよ」

照「京ちゃん?」

京太郎「……俺は今から龍門渕さんのところに行く」

照「だったら私も――」

京太郎「駄目だ。明日の試合に備えて、ちゃんと休んでくれ」

照「そんなことできるわけ――」

京太郎「頼むから、俺の言うことを聞いてくれ」

照「でも……」

京太郎「――お願いだから」

照「……わかった。でも、無理だけは駄目だよ」

京太郎「了解。それじゃ行ってくるな」

組員「――お嬢、店の防犯カメラに映像が残ってました」


智葉「……ほう、気になる報告があると思って、わざわざ来てみれば、面白い映像だな」

智葉(この小さいのは天江衣か。それに、対局しているのは――白糸台の弘世と、宮永の妹じゃないか)

智葉(対局後に、天江が倒れたという話だが、宮永の妹め、何かやったな?)

組員「お嬢、どうします?」

智葉(白糸台の監督の動きには注意していたが、まさかここまで性急に事を運び始めるとは……何か嫌な予感がする)

智葉(今年のインターハイは理事会を始め、色々ときな臭いところがあったが……)

智葉「迂闊に動くなと伝えろ。白糸台と理事会に監視を付けつつ、相手の全貌が見えるまで、情報を集めさせるんだ」

智葉「意図的か、それとも偶発的か、どちらにせよ、相手もここまでやったんだ。近いうちに大きく動いてくるぞ」

智葉(ウチの縄張り(シマ)で舐めた真似をしてくれたんだ)

                          ___
                       ..::.::.::.::.::.::.::.::.::.`丶、

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                     /  _,-Уy个ー   ゚   ゚ ー- =行
                    ノ  八‐:、    ′   厶|
              丿  ´__/  \丶、  ‐‐    イ |/
              /    / ______〕: |> _. イ、_______
                /    //二ニァ¬ア_]       |¬r<二,¨¨ ̄\
            /   /´ ̄/ /  〔∧     〕 ∧   | ̄ ̄\〉
                    /     |      |--  --|   |   |  \ \
              /    /    [ │     マ¨¨¨¨¨ア  |   |    ヽ  \


(そのツケはきっちり払ってもらう)

ってなところで終わります。

安価スレなのに全然、ヒロインといちゃラブしてないけど、うん、山場超えたらいちゃラブできるはず。

wikiの方も随時更新していく予定。

それではお疲れ様でした

ご無沙汰してます。ようやく冬休みですね。
それでは再開していきます。
前回の続き、透華のホテルに向かうところから

ホテル


京太郎(さて、龍門渕さんたちが泊まってる高級ホテルまで来たわけだが)

ウィーン

フロントに龍門渕さんのことを訊ねるなり、俺は逆に名前を聞かれて、すぐにホテル最上階のスウィートルームに案内されることになったのだった。

京太郎(どうしたもんかね……)

ピンポーンと音が鳴って、エレベーターのドアが開かれる。

目の前に広がっていたのは別世界だった。

おそらく俺のこれからの人生、懸命に生きても決して踏み入れることがないであろう領域がそこにはあった。

京太郎(合宿の時は全然そんなことは感じなかったけど、なるほど、確かに俺とは住んでる世界が違うんだな)

心の中で一人納得しながら、エレベーターを出ると、

ハギヨシ「――須賀くん、こんばんは」

京太郎「夜分遅くにすみません」

ハギヨシ「透華お嬢様がお待ちです。私に付いてきてください」

ずっと俺を待っていただろうに、ハギヨシさんは疲れた様子もなく俺を部屋へと案内し始めた。

ハギヨシ「――お嬢様、須賀くんをお連れしました」

ガチャッ

ドアを開けると、見事な調度品の飾られた部屋の中には、

透華「こんばんは、須賀さん」

無表情な龍門渕さんと、


小蒔「こんばんは、須賀さん」


神代さんたちの姿があった。

京太郎「――どうして、神代さんがここに?」

透華「私がお呼び立てしたんですわ」

京太郎「そうなんですか?」チラッ

小蒔「はい、今回の件については私たちも無関係ではありませんから」

京太郎「……薄々はわかってたんですが、やっぱり天江さんのことはおばさんが咲にやらせたんですか?」

霞「須賀くん、蠱毒の話は前にしたわよね?」

京太郎「でも、あれはインターハイの中での話じゃ――いや、そうじゃなかったんですね?」

小蒔「はい。私たちも油断していました。インターハイに出場していないとはいえ、天江さんも私と同じ三貴子を宿す――」

霞「小蒔ちゃん!」

小蒔「あ……いえ、何でもありません」

京太郎(今の霞さんの剣幕、何でもないことのはずがない)

京太郎「神代さん、俺たちだってもう無関係じゃないんです。俺と協力関係を結んでるっていうのなら、ちゃんと話してください」

霞「……ごめんなさいね。ここから先の話は部外者にはできない決まりなの」ニコッ

京太郎「なっ!? 人が一人襲われてるっていうのに、ふざ――」

透華「わかりました。そちらがそういう態度を取るのなら結構。力ずくで話してもらうだけですわ」ギロッ

京太郎「りゅ、龍門渕さん!?」

小蒔「……争い事は避けたいのですが、それに、時が来ればお教えします。ですから、私たちの話を聞き入れてはいただけませんか?」

透華「それこそ今さらな話ですわ。私は焦らされるのが大嫌いなんですの。須賀さん、貴方もそうなんでしょう?」

京太郎「確かにそうですけど……神代さん、ここは雀士らしく麻雀でケリを付けませんか?」

霞「須賀くん、私たちがそんな話に乗るとでも――」

小蒔「霞ちゃん」スッ

透華「どうやら、決まりのようですわね」

霞「小蒔ちゃん、本気なの?」

小蒔「須賀さん、龍門渕さん、私が勝てば、何も聞かずに私たちに協力していただけますか? もちろん必要な時が来れば、ちゃんと説明します……」

京太郎「わかりました。その代わり、俺たちが勝てば、洗いざらい知ってることを話してもらいますよ。龍門渕さんもそれでいいですか?」

透華「ええ。構いませんわ。こちらからは私と須賀さんが出ますが、そちらはどうしますの?」

霞「わかりました。私が出ましょう。それでいいわよね、小蒔ちゃん?」

小蒔「はい、それでは始めましょうか」

終盤になってきたので、京太郎のオカルトの情報量が半端ないです。それと、能力に色々と調整を加えていますのでご注意を


対局者情報

京太郎
『攻』(79/80)
『防』(71/80)
『速』(79/80)
『運』(77/80)
【照魔鏡】<対抗系>東1局目の和了を放棄することで相手の本質を見抜き、オカルトによる能力値補正および、妨害を受けにくくなる。また、他のキャラクターより自分のコンマが高い場合、自身はオカルトの影響を受けない。この能力は無力化されない。
【コンマ神の加護】<特殊系>自分以外のキャラクターが和了したときに誰かが飛ばされた場合、その和了を一度だけ無効にできる。この能力は無力化されない。
【プロミネンス】{【連続和了】+【ホットロード】}(妨害・和了補助・能力補正系)自分が和了した次の局から自身の聴牌が確定。さらに他キャラクターの聴牌判定の難易度が大幅に上昇。ただし和了点数は『2飜』からのスタートとなるが、点数判定時にコンマを反転できる。和了するごとに点数は上がっていく。さらに『攻』『速』『運』にプラス10し、他のキャラクターの『攻』をマイナス5する 。
【神速の神域】{【デジタル打ち】+【鳴きの速攻】}<和了補助・対抗・能力補正系>『攻』『防』に+10『速』に+15し、一部のオカルトの影響を受けなくなる。さらに聴牌判定時に自身が聴牌した上でコンマ下一桁が0、9の時、和了が確定(コンマ反転時は反転前のコンマのみ有効)。点数判定時にコンマの数値に一飜プラスされる。この能力は無力化されない
【草薙】<妨害・無力化系>南一局から発動。ロンの場合直撃したキャラクターのオカルトを次ともう次の二局、無効にする。ツモの場合、自分以外のすべてのキャラクターのオカルトを次の局、無効にする。この能力は無力化されない。
【河の記憶Lv2】(妨害・和了補正系)聴牌判定時、コンマが奇数の場合、他のキャラクターの聴牌判定に5のマイナスを加え、自身に5のプラスを加える。この能力は自身の和了補正系オカルトと併用できない。
その後、互いの和了補正値を比べて、自身の方が大きければ、和了が確定する。
【正攻法】(和了補正系)点数判定時、点数が必ず一飜以上になる
【Reversal King】(能力補正系)南一局から発動。自身の順位が四位のとき、聴牌判定、点数判定、放銃判定の時に自身のコンマを反転できるようになる。
【Whirl Wind】(能力補正系)聴牌判定時、自身のコンマを反転できる。

透華(全開)
『攻』(74/80)
『防』(75/80)
『速』(76/80)
『運』(69/80)
【デジタル打ち】<和了補助・能力補正・対抗系>『攻』『防』『速』の3つに+10し、一部のオカルトの影響を受けなくなる。さらに聴牌判定時に自身が聴牌した上で、コンマの下一桁が0のとき和了が確定する。この能力は無力化されない。
【治水】(妨害・無力化系)聴牌判定時、コンマが3の倍数のキャラクターは聴牌できない。さらに、自身のコンマより低いキャラクターのオカルトを全て無力化する。

霞(通常)
『攻』(64/80)
『防』(88/80)
『速』(71/80)
『運』(70/80)
【鉄壁】(能力補正系)放銃判定時、自身のコンマを反転できる。

小蒔
『攻』(55/80)
『防』(55/80)
『速』(55/80)
『運』(55/80)
【九面降ろし】(和了補助・能力補正系)全てのステータスを+20する。さらに聴牌判定、点数判定、放銃判定の時に自身のコンマを反転できるようになる。
【天孫降臨】(妨害・無力化系)他のキャラクターはコンマを反転できない。さらに、自身のコンマより低いキャラクターのオカルトを全て無力化する。この能力は対抗系オカルトの記述を無視できる。
【覚醒】(特殊系)聴牌判定時のコンマが44、99で強制発動。その後の二局の間、オカルトが発動できない。

対局開始の前に今回の対局条件を確認。

正式対局(東南戦)の50000点持ちの半荘を一回。

誰かが飛んだ時点で、その対局は終了となり収支が一番多かったキャラクターの勝ちです。

それでは親番を決めます

コンマで判定 下1

00~24 京太郎

25~49 透華

50~74 霞

75~99 小蒔

補足 申し訳ありませんが処理忘れが頻発するため、以前まであったコンマ合計が100で和了確定は削除しました。77は残っています。


コンマ→93 小蒔の親番からスタート

それでは対局開始です。
正式対局(東南戦)の50000点持ちです。油断せずに行きましょう


東1局 0本場 親→小蒔

聴牌判定

ただし、コンマと『速』の合計値がジャスト100と京太郎の指定先のコンマが77だった場合、和了確定。

京太郎
【照魔鏡2】
【河の記憶Lv2】
【正攻法】
【コンマ神の加護】
【Reversal King】
【Whirl Wind】
【プロミネンスACT3】(【連続和了】+【ホットロード】+【草薙】)
【神速の神域】(【デジタル打ち】+【鳴きの速攻】)

透華(全開)
【デジタル打ちLv2】
【治水】

霞(通常)
【鉄壁】

小蒔
【九面降ろし】
【天孫降臨】
【覚醒】

【天孫降臨】発動! 自分以外のキャラクターはコンマ反転できない。

【九面降ろし】発動! 聴牌判定時、放銃判定時、点数判定時にコンマを反転できる。


京太郎 →『速94』+コンマが100以上で聴牌 下1
透華  →『速86』+コンマが100以上で聴牌 下2
霞   →『速71』+コンマが100以上で聴牌 下3
小蒔  →『速75』+コンマ(反転可能)が100以上で聴牌 下4

聴牌結果

京太郎→【照魔鏡】発動! この局は和了できない

京太郎  94+08=102→聴牌(和了不可)
和了補正値 聴牌合計値102+『運87』-100→89

透華   86+12=98 ノーテン

霞    71+57=128 聴牌
和了補正値 聴牌合計値128+『運70』-98→98

小蒔   75+10=85 ノーテン


下一桁が3、6、9はツモ
0、1、2、4、5、7、8はロン

和了したキャラクターが霞だけなのでツモかロンかを判定 下1

コンマ取っておいて申し訳ないですが、修正。透華の【治水】を忘れてました。

聴牌結果

京太郎→【照魔鏡】発動! この局は和了できない

透華→【治水】発動! 聴牌判定のコンマが3の倍数のキャラクターは聴牌できない

京太郎  94+08=102→聴牌(和了不可)
和了補正値 聴牌合計値102+『運87』-100→89

透華   86+12=98 ノーテン

霞    71+57=128→コンマが3の倍数のため、ノーテン

小蒔   75+10=85 ノーテン


下一桁が3、6、9はツモ
0、1、2、4、5、7、8はロン

聴牌したキャラクターが京太郎以外にいないため、この局は流局となります。

判定結果

和了 なし 


京太郎(……合宿中、龍門渕さんと石戸さんとは打って、それなりに良い成績を残せた。でも……)チラッ

小蒔「……よろしくお願いします」ペコッ

透華「……よろしくお願いしますわ」

霞「お手柔らかにお願いしますね」ニコッ

小蒔「…………」スゥッ

京太郎(天江さん、それに照ねえとともに牌に愛されたこと言われる神代さん、一体、どんな闘牌を見せるんだ? 迂闊には動けない、この局は見に徹する)


京太郎「…………」ストン

透華「…………」ストン

霞「…………」ストン

小蒔「…………」ストン

京太郎(この感じ、ツモがいつもより悪い。龍門渕さんの支配か……)ストン

透華「…………」ストン

霞「…………」ストン

小蒔「…………」ストン

京太郎(なんとかテンパイしたけど、自力でツモれる気がしないな……)


京太郎「テンパイです」パタン

透華「ノーテンですわ」

霞「ノーテン」

小蒔「ノーテンです」

京太郎(……なんとか龍門渕さんを逃れられた俺の一人テンパイか。いや、違うか。龍門渕さん、神代さんに支配を集中させてたんじゃ――)


――【照魔鏡】発動!――


透華「…………」チラッ

霞(どうやら、須賀くんも本気のようね。さて、貴方の鏡に小蒔ちゃんはどんなふうに写っているのかしら?)

小蒔「…………」スゥッ


京太郎(何だこの感覚は? これは――)


東2局0本場へ
京太郎 :53000(+3000)
透華  :49000(-1000)
霞   :49000(-1000)
小蒔  :49000(-1000)

東2局 0本場 親→京太郎

聴牌判定

京太郎の指定先のコンマが77だった場合、和了確定。

京太郎
【照魔鏡2】
【河の記憶Lv2】
【正攻法】
【コンマ神の加護】
【Reversal King】
【Whirl Wind】
【プロミネンスACT3】(【連続和了】+【ホットロード】+【草薙】)
【神速の神域】(【デジタル打ち】+【鳴きの速攻】)

透華(全開)
【デジタル打ちLv2】
【治水】

霞(通常)
【鉄壁】

小蒔
【九面降ろし】
【天孫降臨】
【覚醒】

【天孫降臨】発動! 自分以外のキャラクターはコンマ反転できない。

【九面降ろし】発動! 聴牌判定時、放銃判定時、点数判定時にコンマを反転できる。


京太郎 →『速94』+コンマが100以上で聴牌 下1
透華  →『速86』+コンマが100以上で聴牌 下2
霞   →『速71』+コンマが100以上で聴牌 下3
小蒔  →『速75』+コンマ(反転可能)が100以上で聴牌 下4

聴牌結果

【天孫降臨】発動! 自分よりコンマの低いキャラクターのオカルトを無効化!

【河の記憶】発動できず

京太郎  94+61=155→聴牌
和了補正値 聴牌合計値155+『運87』-100→142

透華   86+09=95 ノーテン

霞    71+30=101→聴牌
和了補正値 聴牌合計値101+『運70』-100→71

小蒔   75+94=169→聴牌
和了補正値 聴牌合計値169+『運75』-100→144


下一桁が3、6、9はツモ
0、1、2、4、5、7、8はロン

聴牌したキャラクターの補正値でコンマを分けて判定 下2

00~39 京太郎の和了
40~58 霞の和了
59~99 小蒔の和了

コンマ→85 小蒔の和了

【天孫降臨】発動! 自分以外のキャラクターはコンマを反転できず、オカルトを発動できない。

下一桁が5で和了した人がロンだったため、指定先コンマ+『防』+『運』÷2で判定。


京太郎 →『防81』+コンマ+『運77』÷2 下1
透華  →『防85』+コンマ+『運69』÷2 下2
霞   →『防88』+コンマ+『運70』÷2 下3

一番数値の低かったキャラクターの放銃。

続いて点数判定も行います

小蒔の基本攻撃力93(75+75÷4)で判定(反転可能) 下4

01~11 和了失敗
12~27 1飜
28~42 2飜
43~57 3飜
59~69 4飜
70~79 満貫
80~88 ハネ満
89~95 倍満
96~98 三倍満
00、77、99 役満

判定結果

京太郎 →81+100+38=219
透華  →85+66+34=185
霞   →88+52+35=175

和了 小蒔 基本攻撃力93
点数 コンマ75→8000 
放銃 霞


京太郎(な、何だ。この感覚は!? 鏡に映っている……これは人なのか?)ガクッ



   ト

   ∨\         -===: : _          ,イ
.    ∨ > 。  <: : : : : : : : : : :>. _      ノ/
     \   У: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.__ 。r≦ /
      `<./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∨_彡

.        /: : : : : : ∧: : : : : : : : :ハ: : : : :ハ
       /: : : : /} ト-∨: : : : : : :j 斗: : ::/: : }

       ,: : : : :/ .|/r==∨ : : : : / r=ォN ∨: :|
.      {: : : ィ:}  {//} ∨: /}:/ {//}   }: ハ!
   (\ N: : { |ハ  ゞ '  `¨   ゞ '   ム/
     ゝ   \: : :ゝ      , - 、   /:/ _ - ァ
  /     /: :/  >        _ イ:く<.  /
./       {: : :/        T T    `ヾ:ハ.  く
{.       乂/        У     }::}   \
.\        /.}      /     }.  乂    \
  \      イ  ゝ   /     ム       /
    `¨¨¨/     ` ¨¨¨¨¨¨¨¨¨  \\   /
.     /                   \\/
.    /                    \
   ∨                     /

     \                  _ _/
     ゞ < ___, ==-―=ミ     ィ  )
      `¨´          `¨¨¨¨´ `¨´

霞「須賀くん、無理はしないほうがいいわよ?」クスクス

京太郎「いえ、大丈夫です。続けましょう」

小蒔「…………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

京太郎「…………」ストン

和「…………」ストン

はやり「…………」ストン

良子「…………」ストン

京太郎(この圧迫感。さっきの局もやばかったけど、今回はその比じゃない。まったく赤い牌が来ないし、おまけに河に靄がかかったみたいに何も見えない)チラッ

小蒔「…………」

京太郎(今の神代さんの支配力は俺と龍門渕さんをも凌駕してるっていうのか?)ストン

透華「…………」ストン

霞「……これは通るかしら?」ストン

小蒔「……ロン」パタン

霞「……身内にも容赦無しってわけね」

霞(神が降りると、こちらの都合も関係なしで動き始めるのが困ったところね)クスクス

小蒔「8000です」

京太郎(聴牌した気配すら感じなかった……何だろう、この感覚、ぞくぞくする)

透華「……続けましょう」

東局3本場へ
京太郎 :53000
透華  :49000
霞   :41000(-8000)
小蒔  :57000(+8000)

東3局 0本場 親→透華

聴牌判定

京太郎の指定先のコンマが77だった場合、和了確定。

京太郎
【照魔鏡2】
【河の記憶Lv2】
【正攻法】
【コンマ神の加護】
【Reversal King】
【Whirl Wind】
【プロミネンスACT3】(【連続和了】+【ホットロード】+【草薙】)
【神速の神域】(【デジタル打ち】+【鳴きの速攻】)

透華(全開)
【デジタル打ちLv2】
【治水】

霞(通常)
【鉄壁】

小蒔
【九面降ろし】
【天孫降臨】
【覚醒】

【天孫降臨】発動! 自分以外のキャラクターはコンマ反転できない。

【九面降ろし】発動! 聴牌判定時、放銃判定時、点数判定時にコンマを反転できる。


京太郎 →『速94』+コンマが100以上で聴牌 下1
透華  →『速86』+コンマが100以上で聴牌 下2
霞   →『速71』+コンマが100以上で聴牌 下3
小蒔  →『速75』+コンマ(反転可能)が100以上で聴牌 下4

聴牌結果

【天孫降臨】発動! 自分よりコンマの低いキャラクターのオカルトを無効化

京太郎  94+38=132→聴牌
和了補正値 聴牌合計値132+『運77』-100→109

透華   86+40=126→聴牌
和了補正値 聴牌合計値126+『運69』-100→95

霞    71+69=140→聴牌
和了補正値 聴牌合計値140+『運70』-100→110

小蒔   75+51=126→聴牌
和了補正値 聴牌合計値126+『運75』-100→101


【デジタル打ち】→ゼロシステム発動! コンマ下一桁が0なので透華の和了が確定!

下一桁が3、6、9はツモ
0、1、2、4、5、7、8はロン

和了したキャラクターが霞だけなのでツモかロンかを判定 下1

コンマ→19 透華の和了

下一桁が9で和了した人がツモだったため、続いて点数判定も行います

透華の基本攻撃力101(84+69÷4)で判定 下2

01~10 和了失敗
11~25 1飜
26~40 2飜
41~54 3飜
56~65 4飜
66~75 満貫
76~85 ハネ満
86~94 倍満
95~98 三倍満
00、11、33、55、77、99 役満

和了 透華 基本攻撃力101
点数 コンマ07→和了失敗 
放銃 なし


京太郎(……神代さん、石戸さんからも容赦なく和了った。コンビ打ちじゃないとはいえ、身内からも容赦なく和了るなんて……いや、そういうやり方もありなのか)

京太郎(鏡で見た限り、おそらく今の龍門渕さんも神代さんと似た状態のはず。俺が振り込めば、容赦なく和了るだろうから、注意しないと……)

霞(ふぅ、とんでもない化け物の卓に入っちゃったわね。下手に神を降ろすと暴走しかねないし、今回は防御重視でやるしかなさそうね)クスクス

透華「…………」

小蒔「…………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ




京太郎(ヤバいな。龍門渕さんの支配と神代さんの支配がぶつかり合って、卓がひどいことになってる)ストン

透華「…………」ストン

霞(真っ向から小蒔ちゃんとやり合って、互角だなんて、少し甘く見過ぎてたかもしれないわね)ストン

小蒔「…………」ストン


京太郎「…………」ストン

和「…………」ストン

はやり「…………」ストン

良子「…………」ストン

京太郎(徐々に神代さんの支配が龍門渕さんを押し始めたけど、二人とも和了できる気配がない。かく言う俺もテンパってはいるものの、全然和了れる気がしないんだけどさ)チラッ


京太郎「テンパイです」パタン

透華「テンパイですわ」パタン

霞「テンパイよ」パタン

小蒔「テンパイ」パタン

京太郎(……全員、跳満以上の手を張ってたのに、誰も和了れずに流れるなんて……この卓で和了するのは思った以上に骨が折れそうだな)

透華「一本場、行きますわよ」


東3局1本場へ
京太郎 :53000
透華  :49000
霞   :41000
小蒔  :57000

といったところで今日は終わります。

京太郎の能力なら十分圧倒できるかと思ったんですが、思った以上にじっくりした展開になって驚き。

対局への流れが多少強引になってしまったのは反省します。

それではお疲れ様でした

また始めるのがこんな時間になってしまったけど、再開していきます

永水との対局の続きから

東3局 1本場 親→透華

聴牌判定

京太郎の指定先のコンマが77だった場合、和了確定。

京太郎
【照魔鏡2】
【河の記憶Lv2】
【正攻法】
【コンマ神の加護】
【Reversal King】
【Whirl Wind】
【プロミネンスACT3】(【連続和了】+【ホットロード】+【草薙】)
【神速の神域】(【デジタル打ち】+【鳴きの速攻】)

透華(全開)
【デジタル打ちLv2】
【治水】

霞(通常)
【鉄壁】

小蒔
【九面降ろし】
【天孫降臨】
【覚醒】

【天孫降臨】発動! 自分以外のキャラクターはコンマ反転できない。

【九面降ろし】発動! 聴牌判定時、放銃判定時、点数判定時にコンマを反転できる。


京太郎 →『速94』+コンマが100以上で聴牌 下1
透華  →『速86』+コンマが100以上で聴牌 下2
霞   →『速71』+コンマが100以上で聴牌 下3
小蒔  →『速75』+コンマ(反転可能)が100以上で聴牌 下4

聴牌結果

【天孫降臨】発動! 自分よりコンマの低いキャラクターのオカルトを無効化

【照魔鏡】発動! 自分よりコンマの低いキャラクーのオカルトの影響を受けない

京太郎  94+69=163→聴牌
和了補正値 聴牌合計値163+『運87』-100→150

透華   86+09=95→ノーテン

霞    71+88=159→聴牌
和了補正値 聴牌合計値159+『運70』-100→129

小蒔   75+51=126→聴牌
和了補正値 聴牌合計値126+『運75』-100→101


【神速の神域】→ゼロシステム発動! コンマ下一桁が9なので京太郎の和了が確定!

下一桁が3、6、9はツモ
0、1、2、4、5、7、8はロン

和了したキャラクターが霞だけなのでツモかロンかを判定 下1

次の局、聴牌判定時にプロミネンスの補正値は適用されます。その後、京太郎のコンマの方が低くて無力化されても、聴牌判定で他のキャラクターが聴牌に失敗していた場合はそのまま失敗となります。聴牌していた場合は、和了補正値にプロミネンスの補正値を加えずに通常通りの計算で和了判定に移ります。

それらを踏まえて、


コンマ→67 京太郎の和了


【プロミネンスACT3】を発動しますか? 下1から下3で多数決

1 発動する

2 発動しない

コンマ→67 京太郎の和了


下一桁が7で和了した人がロンだったため、指定先コンマ+『防』+『運』÷2で判定。


透華  →『防85』+コンマ+『運69』÷2 下1
霞   →『防88』+コンマ+『運70』÷2 下2
小蒔  →『防75』+コンマ(反転可能)+『運75』÷2 下3

一番数値の低かったキャラクターの放銃。

続いて点数判定も行います

プロミネンスACT3】発動!

京太郎【プロミネンス】発動時の攻撃力で判定 下4


01~50  2000
51~80  2600
81~98  3200
ゾロ目  3900

判定結果

透華  →85+69+34=188
霞   →88+81+35=204
小蒔  →75+61+37=173

和了 京太郎 基本攻撃力???
点数 コンマ69→2900(一本場)
放銃 小蒔


京太郎(この面子で流局がすでに二回……レベルが高いとかそういう話じゃなく……)ストン

透華「…………」ストン

霞「……ふぅ、困ったわねぇ」ストン

小蒔「…………」ストン

京太郎(単純に魔物同士の支配力が干渉し合って、まともなツモにならないだけか)

京太郎(いや、そうでもないか。龍門渕さんと神代さんの支配で拮抗している場に、俺の支配力を無理やり介入させて、その均衡を崩せば――)ゴォッ


京太郎「…………」ストン

透華「…………」ストン

霞(恐ろしいほど静かな場に、少し風が吹いてきたわね)ストン

霞(須賀くん、貴方の力を見せてくれるかしら?)チラッ

小蒔「…………」ストン

京太郎「ロンです」パタン

小蒔「――っ……」

京太郎「2600の一本場は2900」

京太郎(支配力を中和して、通常の場に引き戻す! 能力による干渉が消えれば、和と鍛え上げたデジタル打ちは誰にも負けない!)

霞(ふんふむ、今の状態の小蒔ちゃんに直撃を食らわせるなんて、なかなかのなかなかね)

京太郎「さあ、続けましょう」

小蒔「…………」


東4局0本場へ
京太郎 :53000
透華  :49000
霞   :41000
小蒔  :57000

東4局 0本場 親→霞

聴牌判定

京太郎の指定先のコンマが77だった場合、和了確定。

京太郎
【照魔鏡2】
【河の記憶Lv2】
【正攻法】
【コンマ神の加護】
【Reversal King】
【Whirl Wind】
【プロミネンスACT3】(【連続和了】+【ホットロード】+【草薙】)
【神速の神域】(【デジタル打ち】+【鳴きの速攻】)

透華(全開)
【デジタル打ちLv2】
【治水】

霞(通常)
【鉄壁】

小蒔
【九面降ろし】
【天孫降臨】
【覚醒】

【プロミネンスACT3】発動! 聴牌判定の難易度が上昇し、自身の聴牌が確定

【天孫降臨】発動! 自分以外のキャラクターはコンマ反転できない。

【九面降ろし】発動! 聴牌判定時、放銃判定時、点数判定時にコンマを反転できる。

京太郎 →聴牌確定+コンマが和了補正値に 下1
透華  →『速86』+コンマが155以上で聴牌 下2
霞   →『速71』+コンマが155以上で聴牌 下3
小蒔  →『速75』+コンマ(反転可能)が155以上で聴牌 下4

聴牌結果

【プロミネンスACT3】発動中 聴牌判定値が155以下のキャラクターは和了できない

【天孫降臨】発動! 自分よりコンマの低いキャラクターのオカルトを無効化

【照魔鏡】発動! 自分よりコンマの低いキャラクーのオカルトの影響を受けない

京太郎  100+84=184→聴牌
和了補正値 聴牌合計値184+『運87』-100→171

透華   86+52=95→ノーテン

霞    71+68=139→ノーテン

小蒔   75+30=105→ノーテン


下一桁が3、6、9はツモ
0、1、2、4、5、7、8はロン

和了したキャラクターが京太郎だけなのでツモかロンかを判定 下1

コンマ→37 京太郎の和了


下一桁が7で和了した人がロンだったため、指定先コンマ+『防』+『運』÷2で判定。


透華  →『防85』+コンマ+『運69』÷2 下1
霞   →『防88』+コンマ+『運70』÷2 下2
小蒔  →『防75』+コンマ(反転可能)+『運75』÷2 下3

一番数値の低かったキャラクターの放銃。

続いて点数判定も行います

プロミネンスACT3】発動!

京太郎【プロミネンス】発動時の攻撃力で判定 下4


01~50  3200
51~80  3900
81~98  5200
ゾロ目  6400

判定結果

透華  →85+04+34=123
霞   →88+09+35=132
小蒔  →75+83+37=195

和了 京太郎 基本攻撃力???
点数 コンマ29→3200
放銃 透華


京太郎(この東場、どうにか切り抜けて、南場に持っていきたい。そのためには――)ストン

透華「…………」ストン

霞「……ふぅ、困ったわねぇ」ストン

京太郎「ポン」スチャッ

霞(動いてきたわね。須賀くんの草薙は東場では使用できなかったはず。ここは早めに和了って、南場で一気に勝負を付ける肚ね)

京太郎(どうやら、みんな俺の意図に気付いてるみたいだけど……)

京太郎(ここは容赦なく和了らせてもらう!)ストン


透華「…………」ストン

京太郎「カン――嶺上開花」パタン

京太郎「3200です」

透華「……なるほど」

霞(ふんふむ、合宿の時よりもさらに強くなってる。これは少し危ないかもしれないわね)

京太郎「さあ、南場行きましょうか」

小蒔「…………」


南1局0本場へ
京太郎 :59100(+3200)
透華  :45800(-3200)
霞   :41000
小蒔  :54100

南1局 0本場 親→小蒔

聴牌判定

京太郎の指定先のコンマが77だった場合、和了確定。

京太郎
【照魔鏡2】
【河の記憶Lv2】
【正攻法】
【コンマ神の加護】
【Reversal King】
【Whirl Wind】
【プロミネンスACT3】(【連続和了】+【ホットロード】+【草薙】)
【神速の神域】(【デジタル打ち】+【鳴きの速攻】)

透華(全開)
【デジタル打ちLv2】
【治水】

霞(通常)
【鉄壁】

小蒔
【九面降ろし】
【天孫降臨】
【覚醒】

【プロミネンスACT3】発動! 聴牌判定の難易度が上昇し、自身の聴牌が確定

【天孫降臨】発動! 自分以外のキャラクターはコンマ反転できない。

【九面降ろし】発動! 聴牌判定時、放銃判定時、点数判定時にコンマを反転できる。

京太郎 →聴牌確定+コンマが和了補正値に 下1
透華  →『速86』+コンマが145以上で聴牌 下2
霞   →『速71』+コンマが145以上で聴牌 下3
小蒔  →『速75』+コンマ(反転可能)が145以上で聴牌 下4

聴牌結果

【プロミネンスACT3】発動中 聴牌判定値が145以下のキャラクターは和了できない

【天孫降臨】発動! 自分よりコンマの低いキャラクターのオカルトを無効化

【照魔鏡】発動! 自分よりコンマの低いキャラクーのオカルトの影響を受けない

京太郎  100+89=189→聴牌
和了補正値 聴牌合計値189+『運87』-100→176

透華   86+35=121→ノーテン

霞    71+27=108→ノーテン

小蒔   75+20=95→ノーテン


下一桁が3、6、9はツモ
0、1、2、4、5、7、8はロン

和了したキャラクターが京太郎だけなのでツモかロンかを判定 下1

コンマ→35 京太郎の和了


下一桁が45で和了した人がロンだったため、指定先コンマ+『防』+『運』÷2で判定。


透華  →『防85』+コンマ+『運69』÷2 下1
霞   →『防88』+コンマ+『運70』÷2 下2
小蒔  →『防75』+コンマ(反転可能)+『運75』÷2 下3

一番数値の低かったキャラクターの放銃。

続いて点数判定も行います

プロミネンスACT3】発動!

京太郎【プロミネンス】発動時の攻撃力で判定 下4


01~50  3900
51~80  5200
81~98  6400
ゾロ目  7700

判定結果

透華  →85+59+34=178
霞   →88+30+35=153
小蒔  →75+90+37=202

和了 京太郎 基本攻撃力???
点数 コンマ96→6400
放銃 霞


京太郎(さて、南場だ。絶好の配牌……迷う理由なんてない。ここからは容赦なく和了らせてもらう!)ギュルルルルルルルル

京太郎「リーチ!」ストン

透華「…………」ストン

霞(まいったわねぇ。須賀くんに火が入っちゃったみたい……まさか、この支配の中でダブルリーチだなんて……小蒔ちゃんが負けるとは思わないけど、これはひょっとしたらひょっとするかも)ストン

京太郎「ロンです。6400」パタン

霞(くっ、まずい。直撃……来る!)


――【草薙】発動!――


霞(――んっ、なっ、何これ、体が痺れて……かふっ)プルプル

霞(うぅ……体から力が抜けて――)

霞(はぁはぁ、こんなの、きつすぎるわ……)プルン

京太郎「さあ、次行きましょうか?」


南2局0本場へ
京太郎 :65500(+6400)
透華  :45800
霞   :34600(-6400)
小蒔  :54100

南2局 0本場 親→京太郎

聴牌判定

京太郎の指定先のコンマが77だった場合、和了確定。

京太郎
【照魔鏡2】
【河の記憶Lv2】
【正攻法】
【コンマ神の加護】
【Reversal King】
【Whirl Wind】
【プロミネンスACT3】(【連続和了】+【ホットロード】+【草薙】)
【神速の神域】(【デジタル打ち】+【鳴きの速攻】)

透華(全開)
【デジタル打ちLv2】
【治水】

霞(通常)
【鉄壁】

小蒔
【九面降ろし】
【天孫降臨】
【覚醒】

【プロミネンスACT3】発動! 聴牌判定の難易度が上昇し、自身の聴牌が確定

【天孫降臨】発動! 自分以外のキャラクターはコンマ反転できない。

【九面降ろし】発動! 聴牌判定時、放銃判定時、点数判定時にコンマを反転できる。

京太郎 →聴牌確定+コンマが和了補正値に 下1
透華  →『速86』+コンマが135以上で聴牌 下2
霞   →『速71』+コンマが135以上で聴牌 下3
小蒔  →『速75』+コンマ(反転可能)が135以上で聴牌 下4

聴牌結果

【プロミネンスACT3】発動中 聴牌判定値が135以下のキャラクターは和了できない

【天孫降臨】発動! 自分よりコンマの低いキャラクターのオカルトを無効化

【照魔鏡】発動! 自分よりコンマの低いキャラクーのオカルトの影響を受けない

京太郎  100+87=187→聴牌
和了補正値 聴牌合計値187+『運87』-100→174

透華   86+08=94→ノーテン

霞    71+34=105→ノーテン

小蒔   75+87=162→聴牌
和了補正値 聴牌合計値162+『運75』-135→102

下一桁が3、6、9はツモ
0、1、2、4、5、7、8はロン

聴牌したキャラクターの補正値でコンマを分けて判定 下1

00~62 京太郎の和了
63~99 小蒔の和了

コンマ→17 京太郎の和了


下一桁が7で和了した人がロンだったため、指定先コンマ+『防』+『運』÷2で判定。


透華  →『防85』+コンマ+『運69』÷2 下1
霞   →『防88』+コンマ+『運70』÷2 下2
小蒔  →『防75』+コンマ(反転可能)+『運75』÷2 下3

一番数値の低かったキャラクターの放銃。

続いて点数判定も行います

プロミネンスACT3】発動!

京太郎【プロミネンス】発動時の攻撃力で判定 下4


01~50  7700
51~80  11600
81~98  満貫
ゾロ目  跳満

判定結果

透華  →85+26+34=145
霞   →88+06+35=129
小蒔  →75+53+37=165

和了 京太郎 基本攻撃力???
点数 コンマ55→18300(一本場)
放銃 霞


京太郎(俺の親番……ここで連荘して、一気に勝負を決めさせてもらう!)ギュルルルルルルルル

京太郎「…………」ストン

透華「…………」ストン

霞(くっ、体に力が入らない。草薙の力、久しぶりに体感したけど、さすがは三種の神器……人の身で受けるには重すぎる力ね)ストン

小蒔「…………」


京太郎(石戸さんが神を降ろす気配はない。いや、草薙の直撃を食らって、そんな余裕はないか。申し訳ないですけど、貴方を徹底的に狙い撃ちます)ストン

透華「…………」

霞(まずいわね。この卓の中で私が一番、与しやすいと思われてるみたい。神は降ろせないけど、舐めてもらっては困るわ)

霞(六女仙としての責務、必ず果たして――)ストン

京太郎「ロンです。18000の一本場は18300」

霞「なっ!? その待ちは……まさか私を狙って――」


――【草薙】発動!――


霞(――くぅっ、んんっ、二連続は、さ、さすがにきつすぎ……)プルプル

霞(はぁはぁ、見た目によらず鬼畜よね)プルン

京太郎「さあ、二本場行きましょうか?」


南2局1本場へ
京太郎 :83500(+18000)
透華  :45800
霞   :16600(-18000)
小蒔  :54100

南2局 1本場 親→京太郎

聴牌判定

京太郎の指定先のコンマが77だった場合、和了確定。

京太郎
【照魔鏡2】
【河の記憶Lv2】
【正攻法】
【コンマ神の加護】
【Reversal King】
【Whirl Wind】
【プロミネンスACT3】(【連続和了】+【ホットロード】+【草薙】)
【神速の神域】(【デジタル打ち】+【鳴きの速攻】)

透華(全開)
【デジタル打ちLv2】
【治水】

霞(通常)
【鉄壁】

小蒔
【九面降ろし】
【天孫降臨】
【覚醒】

【プロミネンスACT3】発動! 聴牌判定の難易度が上昇し、自身の聴牌が確定

【天孫降臨】発動! 自分以外のキャラクターはコンマ反転できない。

【九面降ろし】発動! 聴牌判定時、放銃判定時、点数判定時にコンマを反転できる。

京太郎 →聴牌確定+コンマが和了補正値に 下1
透華  →『速86』+コンマが125以上で聴牌 下2
霞   →『速71』+コンマが125以上で聴牌 下3
小蒔  →『速75』+コンマ(反転可能)が125以上で聴牌 下4

聴牌結果

【プロミネンスACT3】発動中 聴牌判定値が125以下のキャラクターは和了できない

【天孫降臨】発動! 自分よりコンマの低いキャラクターのオカルトを無効化

【照魔鏡】発動! 自分よりコンマの低いキャラクーのオカルトの影響を受けない

京太郎  100+99=199→聴牌
和了補正値 聴牌合計値199+『運87』-100→186

透華   86+64=149→聴牌
和了補正値 聴牌合計値149+『運69』-125→93

霞    71+93=164→聴牌
和了補正値 聴牌合計値164+『運70』-125→109

小蒔   75+53=128→聴牌
和了補正値 聴牌合計値128+『運75』-125→78


【神速の神域】→ゼロシステム発動! コンマ下一桁が9なので京太郎の和了が確定!

下一桁が3、6、9はツモ
0、1、2、4、5、7、8はロン

和了したキャラクターが霞だけなのでツモかロンかを判定 下1

コンマ→99 京太郎の和了

下一桁が9で和了した人がツモだったため、続いて点数判定も行います

プロミネンスACT3】発動!

京太郎【プロミネンス】発動時の攻撃力で判定 下1


01~70 倍満
71~98 三倍満
ゾロ目 役満

判定結果


和了 京太郎 基本攻撃力???
点数 コンマ13→8100オール(一本場)
放銃 ツモ


京太郎(何だろう……龍門渕さんや神代さん……とんでもない化け物と戦ってるはずなのに――)ギュルルルルルルルル

京太郎「負ける気がしないんだ」ストン

透華「…………」ストン

霞(……あの龍門渕さんや小蒔ちゃんが完全に圧倒されてる!?)

霞(これが……須賀京太郎――)ストン

小蒔「…………」


京太郎(今ならわかる……支配力とか、オカルトとか関係なく、ツモろうと思えば、欲しい牌が引けるその感覚)ギュルルルルルルウルル

透華「…………」

霞(風が来る。なんて荒々しい風……それにこれは何?)

霞(異能の力とは違う。これがその先にある力なの?)

京太郎「…………」ガッ

ギュルルルルルルルルルウルルルルルルウ ギュォン

京太郎「8100オール!」パタン


――【草薙】発動!――


透華「……くっ」ガクッ

霞(――くぅっ、んんっ、三連続は、まずい……)プルプル

小蒔「……くぅっ」プルン

透華「はぁっ、はぁっ」ガクガク

霞「……くっ、はっ、はっ」ガクガク

小蒔「……くぅっ」ガクガク

京太郎「……二本場行きましょうか?」


南2局2本場へ
京太郎 :107800(+24300)
透華  :37700(-8100)
霞   :8500(-8100)
小蒔  :46000(-8100)

南2局 2本場 親→京太郎

聴牌判定

京太郎の指定先のコンマが77だった場合、和了確定。

京太郎
【照魔鏡2】
【河の記憶Lv2】
【正攻法】
【コンマ神の加護】
【Reversal King】
【Whirl Wind】
【プロミネンスACT3】(【連続和了】+【ホットロード】+【草薙】)
【神速の神域】(【デジタル打ち】+【鳴きの速攻】)

透華(全開)
【デジタル打ちLv2】
【治水】

霞(通常)
【鉄壁】

小蒔
【九面降ろし】
【天孫降臨】
【覚醒】

【プロミネンスACT3】発動! 聴牌判定の難易度が上昇し、自身の聴牌が確定

【草薙】発動! 京太郎以外のオカルトが無力化!

京太郎 →聴牌確定+コンマが和了補正値に 下1
透華  →『速86』+コンマが120以上で聴牌 下2
霞   →『速71』+コンマが120以上で聴牌 下3
小蒔  →『速55』+コンマが120以上で聴牌 下4

聴牌結果

【プロミネンスACT3】発動中 聴牌判定値が120以下のキャラクターは和了できない

京太郎  100+99=199→聴牌
和了補正値 聴牌合計値199+『運87』-100→186

透華   86+41=127→聴牌
和了補正値 聴牌合計値127+『運69』-120→76

霞    71+16=87→ノーテン

小蒔   55+14=69→ノーテン


【神速の神域】→ゼロシステム発動! コンマ下一桁が9なので京太郎の和了が確定!

下一桁が3、6、9はツモ
0、1、2、4、5、7、8はロン

和了したキャラクターが霞だけなのでツモかロンかを判定 下1

コンマ→52 京太郎の和了


下一桁が2で和了した人がロンだったため、指定先コンマ+『防』+『運』÷2で判定。


透華  →『防85』+コンマ+『運69』÷2 下1
霞   →『防88』+コンマ+『運70』÷2 下2
小蒔  →『防55』+コンマ+『運55』÷2 下3

一番数値の低かったキャラクターの放銃。

続いて点数判定も行います

プロミネンスACT3】発動!

京太郎【プロミネンス】発動時の攻撃力で判定 下4


01~98  三倍満
ゾロ目  役満

判定結果

透華  →85+71+34=190
霞   →88+36+35=159
小蒔  →55+80+27=162

和了 京太郎 基本攻撃力???
点数 コンマ67→36600(二本場)
放銃 霞


京太郎(……今日はやけに風が騒がしいな)ギュルルルルルルルル

京太郎(あんなに静かだった河が、今は濁流のように場を飲み込もうとしている)

京太郎(この局で終わらせる!)ギュルルルルルルルウルルル

透華「…………」ストン

霞(凄まじい力ね。小蒔ちゃんに降りていた神すらも引き裂く神剣……)ストン

小蒔「……これが須賀さんの力」ストン


京太郎(龍門渕さんと神代さんの支配力は完全に断ち切った。石戸さんも今の点数じゃ、下手な動きはできない。ここで終わらせよう)

京太郎「リーチ!」ストン

透華「…………」ストン

霞(四巡目でリーチ……次に来るのは三倍満以上のはず。早すぎる……これが……)ストン

京太郎「ロンです。36000の二本場は36600」パタン

霞(これが須賀京太郎……!!!)


――【草薙】発動!――


霞(――こ、これで終局のはずなのに、ど、どうして――)プルプル

霞「うっ、んんっ、あっ、あぁぁ~~~~~~~」ガクンッ

京太郎「……すみません。自動発動なんで俺の意志じゃどうしようもないんです」

霞「あ、あぅっ、あっ、あっ」ガクプルガクプル


対局終了
京太郎 :144400(+36600)
透華  :37700
霞   :-28100(-36600)
小蒔  :46000

ってなところで今日は終わります。

下手すれば、姫様のコンマ反転でグリグリ削られる展開も予想してたんですが、99連発はちょっと予想外でした。

それではお疲れ様でした

別スレでミスってトリップ出しちゃったんで、以前使っていたトリに戻します。

それでは一か月ぶりになりますが再開していきます

透華たちとの対局のつづきから

京太郎(……ふぅ、この三人相手になんとか勝てたな)

京太郎(いや、なんとかって言うのも変な話だな。ツモが良かったっていうのもあるけど……今日は調子がやけに調子がよかった)

小蒔「はぁ、負けてしまいましたね……」

透華「清々しいほどの完敗ですわ」

京太郎「あっ、二人とも元に戻ったんですね」

小蒔「元に?」

透華「どういうことですの?」

京太郎(なるほど、どうやら二人とも自覚がないらしいな。えっと、石戸さんは……)

霞「あぅ、あぅ」ピクピク

京太郎「あの、石戸さん、大丈夫ですか?」

霞「……これが大丈夫そうに見える?」プルプル

京太郎「いえ、あの、すみません」

霞「謝るのなら、もう少し手加減してほしかったけど、今言っても後の祭りね……」

京太郎(別に狙い撃つつもりはなかったんだけど、『草薙』ぶち当てまくっちゃったからな)

小蒔「大丈夫、霞ちゃん?」

霞「ええ、何とかね。とはいえ、ちょっと休ませてもらえると助かるんだけど」

小蒔「む、無理しないで、須賀さん、少し時間をいただいてもいいですか?」

ハギヨシ「このフロアは龍門渕の貸切になっております。どうぞ、あちらの部屋でお休みください」

霞「ご迷惑をおかけしてすみませんね」

京太郎「あの、ゆっくり休んでください……」

初美(散々いたぶっておいて、今さら良い人面ですかー。この人、見た目に似合わず意外と鬼畜ですよー)

春(良いものが見れた……)ポリポリ

京太郎「神代さん、それでは約束を守ってもらますね?」

小蒔「はい、わかっています。須賀さんたちの実力も想像以上でしたし、これから協力していくからには話さないわけにはいきませんから」

透華「神代さん、お願いしますわ」

京太郎「それで神代さん、さっき言いそびれた三貴子というのは?」

小蒔「そうですね、まずはそれから説明しなくてはなりませんね。須賀さんは私たち霧島神境の家系が特殊であることは知ってますよね?」

京太郎「はい。色々と話は聞いてます。実際、対局中に『鏡』で見た光景も普通のオカルトとは思えませんでしたし……」

小蒔「なるほど、そういえば、須賀さんは『草薙』だけでなく『鏡』もおもちでしたか。では須賀さんの質問にお答えします。三貴子――『ミハシラノウズミコ』というのは、アマテラス、ツクヨミ、そしてスサノオ、神代の家に太古から祀られていた三神のことです」

京太郎(……やっぱり日本神話の三神のことだったか)

京太郎(普通に聞けば突拍子もない話だけど、さっきの対局で見た神代さんの本質。あれから感じた人ならざる気配は確かに神といってもおかしくない代物だった……)

京太郎(神代さんのところはそういう家系みたいだし、実際に祀ってるのなら、その力が神代さんに宿っていてもおかしくないだろう)

でも……

京太郎「さっき、天江さんにも三貴子が宿っているって言ってましたよね? 一体どういうことなんですか?」

小蒔「霞ちゃんから私たちと宮永さんの因縁は聞きましたよね?」

巴「姫様……そこまで話してしまうのですか?」

小蒔「そういう約束ですから。それに、須賀さんたちと対局して、この方たちなら信頼できると判断しました」

巴「……わかりました。そういうことでしたら」

小蒔「二十年前、宮永さん――その頃は素桜でしたが――がやったことは聞いてますね?」

京太郎「神事の最中に、力を暴走させて、神代の姫に襲い掛かったって話ですよね。そのとき、他の巫女たちにも重傷を負わせたと聞いてますけど」

小蒔「やっぱりそのときに何が起こったのかは詳しく聞いてないようですね」

京太郎「どういうことですか?」

小蒔「あの事件以来、二十年、その神事は行われていません。いえ、する必要がなくなったといった方がいいかもしれませんが」

京太郎「する必要がなくなったっていうのは……?」

小蒔「祀るべき神が消えてしまったんです」

京太郎「もしかして、その消えた神っていうのが……」

小蒔「はい、三貴子のことです」

小蒔「お察しの通り、あの人は年に一度の神事の時を狙って、三貴子を奪おうとしたんです」

神代さんの語るものは、俺の知っている世界の常識とはあまりに違う。

与太話と言われれば、そこまでの物だ。

けれど、俺ももうその世界に足を突っ込んでいる人間、いや、首までずっぷり浸かっている以上、信じないわけにはいかなかった。

小蒔「話を続けますね。あの人が反乱を起こした際、私の母をはじめ、残る六女仙たちの必死の抵抗で、なんとか彼女を取り押さえることに成功しました」

小蒔「しかし、そのときの争いの余波で、祀られていた三貴子の御魂が神境から飛び出してしまい、全国に四散してしまったんです」

京太郎「……何となく話は分かりました」

四散……おおざっぱにイメージでいえば、犬夜叉の四魂の玉が全国各地に飛び散ったあれに近いかもしれない。

小蒔「飛び出した御魂の影響は凄まじいものだったそうです。須賀さんも人の物とは思えない力で和了する人たちをたくさん見てきましたよね?」

もちろんだ。照ねえや天江さんといった全国区の魔物たち、もしかしたら東場の優希なんかもそのカテゴリーに入るのかもしれない。

それに俺自身も自分の中に人ならざる力を感じている。

小蒔「彼ら、あるいは彼女たちは全国に散らばった三貴子の影響を受けていると言っていいでしょう」

京太郎「小鍛治プロや瑞原プロなんかのトッププロたちも……」

小蒔「御魂が四散したとき、まだ子供だった彼女たちはかなりの影響を受けたでしょうね」

神代さんの説明に、なんとなく合点がいく。

小鍛治プロを筆頭とした新世代と呼ばれるグループに、それまでのプロたちは文字通り駆逐されてしまったというし。

小蒔「話を戻しましょうか。四散した三貴子たちの御魂はやがて、強い力を持つ子供たちに宿っていきました。それが――」

京太郎「神代さんや、宮永照、それに天江衣ってことですか」

小蒔「はい。そして、貴方にもその力は宿っています。確信はありませんでしたが、先ほど使われた『草薙』は間違いなくスサノオの物ですから」

小蒔「私たちの調べではアマテラスの御魂は大きく四つに分かれて、私、宮永照さん、天江衣さん、それに白糸台の大星淡さんに宿っています」

京太郎「淡もですか……」

不思議と驚きはなかった。

おばさんが監督をやっている白糸台のレギュラーを一年にして務めてるんだ。

それくらい当然のことなのかもしれない。

小蒔「スサノオに関しては大きく五つ分かれ、須賀さん、それに男子の四強と呼ばれる人たちに宿っているのが確定しています」

京太郎「……全員、おばさんに師事していたって聞きましたけど、そういうつながりだったんですか」

小蒔「私たちが調べるよりも早く、あの人がその四人に接触していたことには正直驚きましたが、きっと何年も前から今回のことを計画していたのでしょうね」

京太郎「それで、最後のツクヨミは一体、誰に宿っているんですか?」

俺はあえてわかっていることを訊ねる。

言うなれば、これは質問というより確認だった。

小蒔「須賀さんもお気づきと思いますが、ツクヨミの御魂は分かれることなく、一人の人間に宿っています」

何となく予想はしていたことだけど、神代さんの言葉に俺の背筋がゾクリと震えた。

アマテラスを宿す四人でさえ、人の物とは思えない力を持っているのに、それと同等の力を一人で宿している。

もし、そんな人間がいたとしたら、それは――


小蒔「貴方のよく知っている宮永咲さんです」


もう人とは呼べない存在だろう。

小蒔「わかっていた、という顔ですね」

京太郎「何となく予想は付いてましたから」

去年の夏に別れてから、幾度となく顔を合わせることがあったけど、そのたびに咲は人と思えない空気を醸し出すようになってきていた。

そして、今回の天江さんの襲撃事件……

京太郎「咲……お前はもう戻れないところにまで来ちまってるんだな」

小蒔「宮永さんは天江さんと対局したことにより、ツクヨミに加えてアマテラスの一部の御魂も手中に収めました」

小蒔「おそらく、この調子で残るアマテラスの御魂も集めていくつもりでしょう」

京太郎「つまり、おばさんは今回のインターハイを利用して、咲に三貴子をすべて集めさせるつもりということですか。じゃあ、石戸さんが言っていた蠱毒っていうのは――」

小蒔「あながちその表現も間違いではありません。三貴子をその身に宿すには膨大な力が必要ですから」

小蒔「三貴子を集めながら、それを使役する力をもその手に収める」

小蒔「これが、あの人が計画した今年のインターハイの全容です」

京太郎「そんな……ふざけてる」

必死で麻雀をしてる人間を馬鹿にしてるとか、そんなレベルじゃない。

こんなことを計画して、それに賛同してる人間がいる。

俺にはそれが信じられなかった。

京太郎「……もし、その三貴子がおばさんの手に入ったら、一体なにが起こるんですか?」

小蒔「私にもわかりません。その絶大な力ゆえに制御がきかず、ずっと霧島の奥に祀られていたものですから」

小蒔「過去に一度だけ、その力が解放されたとき、願いがかなう代わりにひどい災厄が起こったとだけ伝えられている限りです」

ひどい災厄……おばさんの願いが何かはわからないけど、あの人なら他人の犠牲など顧みずに平然とそれを実行するだろう。

京太郎(……駄目だ。そんなの絶対間違ってるそんなこと許すわけにはいかない)

小蒔「私に話せることはすべて話しました。今までこんな大事なことを秘密にして申し訳ありません」

小蒔「ですが、どうして話せなかったのかということも理解していただけますか?」

京太郎「わかってます。そんな危険な力のことを軽々しく口外するわけにはいきませんしね。龍門渕さんも俺と同じ気持ちだと思います」

透華「……そうですわね。あの子が苦しんでいた理由がようやく分かった気がしますわ」

小蒔「その上で、こちらの身勝手とは重々承知していますが、私たちに改めて協力してもらえないでしょうか?」

京太郎「そんな水臭いことは言わないでくださいよ。ここまで来たら一蓮托生。別行動を取っても無意味だし、一緒に頑張りましょう」

透華「そうですわね。今の話を聞いて、ますますあの女が許せなくなりましたわ。衣のためにも、この龍門渕透華、一肌脱がせてもらいます」

小蒔「……あ、ありがとうございますっ」ポロポロ

初美「わ、わ、姫様、泣かないでくださいですよー」

小蒔「うぅっ、すみません。私、嬉しくて、つい……」

透華「ふふっ、私たちはもう友達なんですから、そんな風に遠慮しなくていいんですのよ」

小蒔「私たち、友達ですか?」

透華「はい、一緒に卓を囲んで、腹を割って話したらもう友達です」

京太郎(さっきまで険悪な雰囲気だったのに、龍門渕さんのこういう器のでかさは俺みたいな常人には真似できないな)

透華「さて、そうと決まったらもう遅いですし、泊まっていきなさい。お連れの方もまだお休みのようですし」

小蒔「えっ、いいんですか?」

透華「このフロアはすべて貸し切りになっていますからね。貴女たちを泊めるくらい、お茶の子さいさいですわ!」

ホントに器のでかい人だ……

透華「須賀さんももう遅いですし、泊まっていってはいかがかしら?」

京太郎「いえ、俺は明日試合ですし、宿舎の方に戻ります。お気持ちだけ受け取っておきますね」

透華「そうですか。それではハギヨシ、須賀さんをお送りして」

ハギヨシ「はい、かしこまりました。それでは行きましょうか、須賀くん」

京太郎「あ、いえ、ちょっと一人で考えたいことがあるので、一人で帰らせてください」

透華「そんなっ、一人で帰らせるなんてそんな危険なことさせられませんわ」

京太郎「ああ、その心配なら無用です。さすがの咲たちも一晩に二回も襲ってきたりしないでしょうし、それに、ちょっと一人になりたい気分なんです」ゴォッ

透華(……この威圧感。確かに、先ほどの対局のことを考えれば、私のいらないお節介のようですわね)

透華「わかりました。これ以上は何も言いません。ですが、自分の力に慢心せず、気を付けて帰ってくださいね」

京太郎「はい、それでは失礼します。神代さん、また何かあったら連絡お願いしますね」

小蒔「須賀さんも明日の試合頑張ってください」

京太郎「はいっ、頑張りますっ……とはいっても、頑張るのは俺じゃなくて、みんななんですけどね」

前回の対局で霞さんを容赦なく飛ばしたので、本来の予定にはなかったけど、ボーナス安価というかなんというか。

このまま帰ってもいいですけど、『草薙』で発情している霞さんがいます。


龍門渕さんたちに見送られながら俺は部屋を後にする。

そういえば、石戸さん、別の部屋で休んでるって話だったな。

あの人がああなっちまったのも、元はといえば俺の責任だし――


選択安価です 下2

1 ちょっと様子を見に行ってみるか

2 いや、何か嫌な予感がする。このまま帰ろう

安価→2 いや、何か嫌な予感がする。このまま帰ろう


京太郎「……やっぱり一言謝ってから帰ったほうがいいよな」

京太郎「えっと……多分、このあたりの部屋のはずなんだけど」キョロキョロ

??『――はぁっ、はぁっ』

京太郎(おっ、なんか人の声が聞こえるぞ。この部屋かな?)

??『――んっ、あっ、はぁっ……』

ゾクッ

京太郎「中から苦しそうな女の人の声が聞こえる……けど、なんかとてつもなく嫌な予感がする」

京太郎「このままこの部屋に入ったら戻れなくなるような……うん、石戸さんには申し訳ないけど、このまま帰るか」

こうして俺は龍門渕さんたちが泊まるホテルを後にした。


ハギヨシ(さて、須賀くんも帰ったことですし、少し石戸さんの様子を見に行きますか……)

??『……んっ、あっ、あぁっ……』

ハギヨシ(なんだかうめき声が聞こえますね)

コンコン ガチャッ

ハギヨシ「石戸さん、大丈夫ですか……う、うわぁぁあああっ――」

バタン

帰り道


京太郎「ふぅ……さっきの対局の余韻がまだ体に残ってる」

京太郎「今の状態なら、小鍛治さんとだって互角にやり合える気がするぞ」


組員「お嬢、ホテルから金髪の小僧が出てきやしたぜ」

智葉「神代たちの姿はなしか。まあ、いい」

組員「どうしやす?」

智葉「あの小僧が清澄の部員だというのはわかってる。話が聞きたい。丁重に連れてこい」

組員「へへっ、わかりやした。ですが、抵抗されたときは……」

智葉「お前もプロなんだ。そこらへんのことは言わなくてもわかってるだろう?」ニヤリ

京太郎「さて、頭も冷えてきたし、体の火照りも取れた。そろそろ宿舎に帰るか」

組員「……須賀京太郎さんですね?」ズイッ

京太郎(誰だ、この人!? 俺の名前を知ってる……っていうか、この格好ってもしかしなくてもヤク○だよな)

組員「ちょっとお話がありやすんで、付いてきてもらえやすか?」

京太郎「話って、ここじゃダメなんですか?」

組員「白糸台のことに関してって言えば、わかってもらえやすかね?」

京太郎「だったらなおのこと付いていけませんね。ここで話してもらえますか?」

組員「…………」プチッ

組員「……こっちが下手に出てりゃ、いい気になりやがって。いいから付いて来いっつってんだよ。はじくぞコラ!」

京太郎(あ~、こんなことになるなら、やっぱりハギヨシさんに付いてきてもらえば良かったな)

組員「ボーっとしてんじゃねえぞ。あくしろよ!」

??「おい、カタギ相手に何をやっている?」

組員「お、お嬢! す、すいません、このガキ、なかなか言うことを聞かないもんで」

??「ふぅ、お前に任せたのはやはり間違いだったようだな。私が話を付けるから、お前は車に戻っていろ」

組員「お、お嬢が出なくても俺が――」

??「下がっていろと言っているのが聞こえなかったか?」

組員「へ、へい、すいやせんでした」ダッ

京太郎(ヤク○を顎で使うなんて、この女の人、一体何者なんだ?)

??「いや、すまなかったな。うちの若いもんが色々と迷惑をかけたようで」

京太郎「いえ、別に迷惑ってほどでも……」

??「ほぅ、見た目によらずなかなか肝が据わっているようだな。少し、きみと話がしてみたかったんだ、須賀京太郎」

京太郎「俺と話、ですか。白糸台の関係者の人ですか?」

??「ふっ、ははっ、なるほど、やけに警戒していると思ったら、どうやら勘違いをしているようだな」

京太郎「もしかして、全然関係ない人だったんですか?」

??「ああ、全然関係ないというわけではないが、少なくとも私は白糸台の生徒ではない」

京太郎「えっと、じゃあ、貴女は一体……」

??「ああ、名乗るが遅れたな。私は辻垣内智葉、臨海女子の先鋒を務めている」

ってなところで今日は終わりやす。

入院中は吐きすぎて、喉が裂けて声が出ないってのを初めて経験したり、看護婦さんってえろいんだなーって改めて再認識したりしてました。

看護婦さんのなかに荒川さんって人が居たのは良い思い出。

それではお疲れ様でした。

生存報告。SS速報が復活したようなので明日から頑張ります

SS速報が復活して良かった。管理人さん、色々とお疲れ様でした。

というわけで、一か月ぶりですが再開していきます。

ガイトさんとの邂逅の続きから

京太郎「辻垣内智葉……」

京太郎(どこかで聞いたことがあると思ったら、去年の個人戦で三位だった人じゃないか)

京太郎(メガネを外して、お下げをやめたらこんな美人さんだったのか……)

智葉「ん? 私の顔に何か付いてるか?」

京太郎「い、いえ、何でもないです」

京太郎(いくら相手が美人だからって見惚れるなんて、彼女がいるのに何してんだ俺のばかっ)

智葉「さて、自己紹介も済んだことだし、本題に入ろうか」

京太郎「本題、ですか……」

智葉「ふふっ、そんなに身構えなくても良い。別にきみをどうこうしようってわけじゃないんだ」

京太郎(嘘を言っているようには見えない……でも、信じていいのか?)

智葉「まどろっこしいのは嫌いなんだ。単刀直入に聞こう。今、ホテルの中で何をしてたんだ?」

京太郎(なるほど、そういうことか……この人の目的がわからない以上、正直に答えるわけにはいかないよな)

京太郎「いや、別に何もしてないですって。龍門渕の執事の人と知り合いなんで、ちょっと会って話してただけです」

智葉「こんな遅くにか? わざわざこんな時間に訪ねるなんておかしいじゃないか。もしかしてきみはホモなのか?」

京太郎「違います! 俺にはちゃんと彼女がいますから!」

智葉「ふふっ、冗談だ。きみは素直な男だな」

京太郎「もしかして俺をからかってるんですか?」

智葉「別にそんなつもりはないんだが、気に障ったのなら謝ろう」

京太郎(くそっ、さっきから話のペースを握られっぱなしだ。っていうか、この人、全然申し訳ないと思ってないだろ)

智葉「で、話を本筋に戻すが、あのホテルの中で龍門渕にきみ、それに永水まで集まって何をやってたんだ?」

京太郎(もしかしたら、と思ってたけど、そこまで調べがついてたのか……下手に誤魔化すと逆効果になりそうだけど、かといって、出会って間もないこの人を簡単に信用して話すのも……)

智葉「なるほど、まだ言いたくないか。では質問を変えよう。天江の容体はどうだ?」

京太郎「……っ、何でそこまで知ってるんですか?」

智葉「ふっ、きみは本当に正直な男だな」

京太郎「もしかして、最初から俺を引っ掛けるつもりで……」

智葉「お察しの通り、このあたりの雀荘は私の組の縄張り(シマ)だからな。ふむ、その様子だとまだ容体は安定していないらしいな」

京太郎「一体、貴女の目的は何なんですか?」

智葉「私はただ何が起こっているのか知りたいだけだ。あの女が何を企み、何を目的として動いているのか」

京太郎(あの女ってのは宮永のおばさんのことだよな……あの人、一体どれだけの人から嫌われてるんだ)

智葉「もちろん、私たちに火の粉が降りかかるというのなら、全力で潰させてもらう」

京太郎「止める、じゃなくて“潰す”ですか。本当に貴女を信用してもいいんですか?」

智葉「卑怯な質問だな。私が信じろと言ったら、きみは疑いもせずに信じるのか?」

京太郎「それは……わからないですけど、でも、信じてみようと思います。辻垣内さんの言葉には嘘がないように感じますから」

智葉「ふっ、やくざ者の言葉を信じようだなんて、きみは奇特な奴だな」

そう言って辻垣内さんは楽しそうに笑った。

俺を馬鹿にするのではなく、ただ本当に楽しそうに。

智葉「で、どうするんだ? 私に話すのか、それとも話さないのか?」

京太郎「ちょっと待ってください。こんな大事なこと、俺の一存じゃ決められませんし、永水の人たちに確認してみま――」

智葉「須賀くん、永水は関係ない。私はきみに質問しているんだ。永水じゃなく、きみの判断で私に話すかどうか決めるんだ」

京太郎「俺の判断で……」

智葉「きみの気持ちはどうなんだ? 私のことを信じてみたいと言ったのは世辞なのか?」

智葉「もしも永水にダメだと言われたら、その言葉に従うのか?」

京太郎(この言い方は、もしかして俺を試そうとしてるのか?)

京太郎(いや、きっとそうだ。ここで迷うようなら、きっとこの人は俺のことを信用しなくなるだろう)

京太郎(事後承諾になって永水の人たちには申し訳ないけど、今は少しでも力が必要だ。この人を信じてみよう。いや、信じるんじゃない。絶対に力になってもらうんだ)

京太郎「わかりました。話します」

智葉「ああ、よろしく頼む」

京太郎「まずは――」

智葉「……なるほど、ずいぶんとオカルトめいた話だな」

京太郎(まあ、いきなりこんな話されても素直に信じるのは無理だよなぁ。っていうか、一歩間違えれば、妄想垂れ流しの中二病扱いされてもおかしくないし)

京太郎「やっぱり信じられませんよね」

智葉「おいおい、別に信じないとは言ってないだろう」

京太郎「じゃあ、信じてもらえるんですか?」

智葉「まあ、この数日、この辺りの雰囲気がおかしかったのも、きみの言う結界とやらが原因だとすれば合点がいく」

京太郎「雰囲気……そういえば、なんだかざわざわしますね」

智葉「なるほど、きみも感じるか。あの女が裏で糸を引いてるかもと読んでいたが案の定だったな」

京太郎(宮永のおばさん、永水や龍門渕だけじゃなくて、本物のヤク○まで敵に回してたんだな)

京太郎「辻垣内さん、ここまでの話で大体、俺たちの現状がわかってもらえたと思います」

智葉「ああ。きみたちがかなり分の悪い勝負をしているというのもわかった」

京太郎「分の悪い勝負ですか……」

智葉「それはそうだろう。相手はあの女の白糸台だけじゃなくて、インターハイを運営する理事会そのものだ。普通にやり合えば、吹き飛ぶのはきみたちだろうな」

京太郎「わかっています。でも、それを承知の上でお願いがあります」


選択安価です 下2

1 俺たちに力を貸してもらえませんか?

2 ヤク○さんたちに命令して、白糸台をシメてくれませんか?

3 姐さん、いっちょ俺を鍛えてくれませんか?

安価→1


京太郎(ここは、下手に奇を衒うよりも真っ直ぐ行こう)

京太郎「辻垣内さん、俺たちに力を貸してもらえませんか?」

智葉「力を貸せだと? きみ、本気で言っているのか?」

京太郎「こんなこと冗談で言いません。ほとんど面識もないのに、いきなりこんな厄介事に巻き込むのは申し訳ないと思ってます。でも、今は少しでも力が欲しいんです」

智葉「仮に私が力を貸したとしても、まだ敵の力は強大だぞ。インターハイの運営には臨海(うち)の理事たちも携わっている。奴らは自分たちの目的のためになら、どんなことでもやる亡者たちだ」

智葉「今回、ルールが変わって私が団体戦に出場できるようになったのだって、もしかしたら理事会の奴らが裏で糸を引いていたのかもしれない」

京太郎「辻垣内さんの力も結界に取り込むために、ですか?」

智葉「あくまで推測だがな。今年の留学生たちも、もしかしたら勝つためにではなく、結界を完成させるための生贄として選ばれただけなのかもしれない」

京太郎「そこまで、やるもんなんですか?」

智葉「そうあってほしくないというのが私個人の願いだが、実際のところはどうなんだろうな」

京太郎「……辻垣内さん、お願いします。力を貸してください」

俺はただただ頭を下げる。

誠心誠意頭を下げる。それ以外に思い付かなかった。

智葉「……一つ聞かせてくれ。どうしてきみはそこまでするんだ?」

智葉「元はといえば永水が原因で、きみは全くの部外者だ。あの女の指導で、異能の力を身に付けたとはいえ、きみがそこまでする義理はないだろう」

智葉「一体、何がきみを動かすんだ?」

京太郎「……辻垣内さんは麻雀が好きですか?」

智葉「急に何を……?」

京太郎「俺は麻雀が好きです。へぼだった頃も、こうして全国に来れた今も変わらず麻雀が好きです」

京太郎「そんな俺に麻雀の楽しさを教えてくれたのは、宮永のおばさんだったんです」

智葉「だが、それもきみを利用するために教えただけなんだろう?」

京太郎「確かにあの人にとってはそうだったのかもしれません。でも、ガキだった俺はあの人が教えてくれる麻雀が楽しみで仕方なかった」

京太郎「そんな大好きな麻雀が、誰かを傷付けて、欲望を叶えるための道具にされてる。俺にはそれが我慢できないんです」

智葉「それがきみの闘う理由か……青臭い理想論だな」

京太郎「自分でもわかってます。こんな理想論じゃ誰も動かせないって」

京太郎「でも、俺はそれでもあの人と咲を止めたいんです」

智葉「咲……そうか、きみは宮永姉妹と幼なじみだったな。なるほど」

京太郎「辻垣内さん、お願いします。力を貸してください」

智葉「……やれやれ、須賀くん、男がやたらめったら頭を下げるもんじゃないぞ」

京太郎「辻垣内さん?」

智葉「いいか、一つ言っておくが、私が力を貸すのはきみ個人に対してだ。永水や龍門渕に対してじゃないからな」

京太郎「辻垣内さん……ってことは――」

智葉「きみの心意気に感じ入るものがあった。この辻垣内智葉、謹んできみの申し出を受けよう」

京太郎「あ、ありがとうございますっ」

智葉「まったく、青臭い理想論に感化されることになるとはな。私も焼きが回ったか……」

京太郎「辻垣内さんが力になってくれれば百人力です」

智葉「それでは今後について話し合いたいところだが……もうこんな時間だ。話し合いはまた後日、永水や龍門渕も交えてにしようか」

京太郎「そうですね」

京太郎(さっきの対局で神代さんと龍門渕さんもかなり疲れただろうし、今からもう一度訪ねて行ってもろくな話し合いにならないだろう)

智葉「これが私の連絡先だ。きみのも教えてくれるか?」

京太郎「は、はい」

智葉「……よし、それでは気を付けて帰ってくれ。道中が心配なら、辻垣内組(ウチ)の舎弟を護衛に付けようか?」

京太郎「いえ、慎んでご遠慮します!」

智葉「ははっ、冗談だ。それじゃ明日の試合、頑張ってくれ」

京太郎「はいっ、頑張ります!」

京太郎(……って、思わず返事しちまったけど、俺が出場するわけじゃないんだよな)

京太郎(まあ、あのメンバーなら全然心配と思うけど)

京太郎自室


京太郎「――はぁ、辻垣内さんと別れてから色々と明日の準備してたら、もう一時過ぎてる」

京太郎「国広さんから連絡がないから大事ないとは思うけど、天江さん、大丈夫だよな……」

京太郎(咲、お前が何を考えてるかはわからないけど、こんなこともう二度とさせない)

京太郎「……絶対に!」

ってなわけで今日はこの辺で終わります。

霞さんとハギヨシのあれは、自分もどうなるのか想像つかないです。

どっちともキャラ的に鉄壁なので、行ったとしてもハギヨシが霞パイで窒息するくらいかなーとか。

それではおやすみなさい

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