男「幼馴染みとカラオケ行ったら知らない曲しか歌ってくれない」(124)

ギャーバーン アバヨナーミダ ギャーバーン…

男「知らねえ」

男「俺の幼馴染み(以下“幼”)はカラオケくると何かが変わる」

男「特 ソ ン し か 歌 わ ん」

チェエーンジ サーンバルカンロボー ゴォーゥ…

男「熱唱中は俺の話すら聞かん」

男「まあ俺は歌わない」

男「オンチだからな」

男「そんな俺だが俺は…」

カメーン ラーイダー ブラァァッック

男「彼女が好きだあああああ!!!!」

終わってた

続けますけどよろしいでしょうか

ジャーン♪

幼「ふぅ…」

男「おつかれさん」つカルピス

幼「ありがと」ゴクゴク

幼「あのさ、」

男「ん?」

幼「曲中かなりうるさいんだけど」

幼「聞こえないのをいいことに自分の気持ちを伝えられても…」

男「」

男(ま ず い)

男(どうにかしてごまかそう そうしよう そうだ それがいい)

幼「ちょっと、聞いてる?」

男「いやぁ、こんど親戚の結婚式でさ、余興に劇をやることになって」

幼「へぇ」

幼「へぇ(疑い」

幼「へぇ(圧迫」

幼「へぇ(The last massege 海猿」

男「嘘です」

幼「私は異性から好かれとるとですか…」

男「あ、天使が迎えに来た」

幼「告白残して死ぬなよ」

幼「まあいいや この件はあとに回す」

幼「時間がもったいないからね」デンモクピコピコ

男「ごまかし きかん」

~♪~♪~♪

男「しかしなんなんだこの人は」

ゴーリキショウライ! チョーリキショウライ!

男「特ソンのデパートか」

男「どっかのマイノウミさんになっちゃうな」

プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルォォォォォォォォ

男「お、かかってきたぞ、幼」

幼「ち、もうタイムリミットか」

店員「終了3日前です」

男「あと3日だってよ」

幼「はーい」

ーこうして世界は繋がっていく。バロムスリーだか美少女戦士ポワなんたらだか知らないけど、この世界は歌で繋がる。歌という愛の力は昨日、一昨日…いや、それより前からあるんだ。そして、これからもー

先生「…という妄想をしたことある人、手をお挙げなすって」

少年「はーい」

先生「光の早さで明日へ~♪」

少年「ダッシュさ~♪」

一同「若さ 若さってなんだ♪」

先生「振り向かないことさ♪」

教頭「愛ってなんだ♪」

松山くん「ためらわぁなぁぁいこぉぉとぉぉさぁぁぁぁ!!!!!」

一同「ギャバーン♪」

堀川くん「あばよ涙~♪」

一同「ギャバーン♪」

教頭「よろしく~勇気♪」

校長「宇宙刑事~♪」

一同「ギャ~バーン♪」

パタンッ

文学少女「ふぅ…」

文学少女「なかなか面白い本ね」

文学少女「特撮好きの私には特に…」クス

女子「文学少女、何読んでたの?」

文学少女「えっとね…」

…………………………………

女子「へぇー、よく特ソン、小さい頃歌ったよねー!」

文学少女「うんうん、ハリケンジャーとかね」

先生「今日は転校生がいます」

先生「高取ヒデアキくんです」

文学少女・女子「」

好みがストレートなので>>1待ちの間に書いてみましょか
ウザかったらやめるからよーしゃなく叩いてくれ


幼馴染「ねぇねぇ?男は歌わないの~?」

男「……いや、俺は音痴だしさ?聞いてるだけでいいよ」

幼馴染「え~?」ブー

男「いや、それにさ?俺、あんまり歌しらないし……」

幼馴染「男も特撮ソング歌えばいいじゃんっ!」

男「……えっ?」

幼馴染「男は小さい頃、どんな特撮物見てたの?」

男「え~っと……俺は……仮面ライダーブラックRXとか……?」

幼馴染「!」

幼馴染「タカユキ!?」キラキラ

男「……ん?タカユキ?誰、それ?」

幼馴染「だから、宮内タカユキだよっ!」

男「えっ?宮内タカユキ……?誰、それ知らない……」

幼馴染「『アニソン界の大魔人』だよっ!?」

男「?」

男「大魔神って言ったら佐々木だろ」

幼馴染「……ん?佐々木?誰、それ?」

男「だから、佐々木主浩だよ。あのフォークの」

幼馴染「えっ?佐々木主浩……?誰、それ知らない……」

男「『ハマの大魔神』の佐々木だって!ほら、シアトル・マリナーズにも行ったじゃんっ!」

幼馴染「?」

男「おいおい、大魔神佐々木も知らねぇのかよ」

幼馴染「……男だって、宮内タカユキ知らないじゃん」

男「えっ……?まぁ、それはそうだけど……」

幼馴染「ウインスペクターとか、ソルブレインとか、エクシードラフトとか覚えてない?」

男「ん……?」

幼馴染「……世代でしょ?」

男「あ~、あ~、確かウインスペクターは覚えてる気がする!三人組のヤツだっけ!?」

幼馴染「そうそう!歌ってあげるよ!ここ、映像も流れるからさ!」

幼馴染「心を突き刺す~♪必死の悲鳴~♪」

男「あ~、あ~!確か、こんな奴らいたっけな~!」

幼馴染「さあ、行くぜ~♪俺達の出番だ~♪」

男「これ、確か、青と黄色がロボットだったんだよな」

幼馴染「皆の微笑み~♪戻るなら~♪どんな辛さも~越えるのさ~♪」

男「うんうん、確か、小学生ぐらいの時に見てたな」

幼馴染「地球を救え~♪勇気と知恵で~♪未来を救え~♪大きな夢で~♪」

男「……しかし、熱苦しい歌詞だな」

幼馴染「~~~♪」

ーーーーー


幼馴染「ねぇ!?どうだった!?」

男「うむ。懐かしかった。小さい頃見てたわ、コレ」

幼馴染「でしょでしょ?懐かしいでしょ?」

男「しかし、まぁ~、歌詞の熱苦しい事熱苦しい事」プッ

幼馴染「!」

男「『さぁ、燃えろ魂の兄弟』とか言ってなかったか?凄い歌詞だな~」プッ

幼馴染「……男は何もわかってないよ」

男「ん?」

幼馴染「あのね?メタルヒーローってのは自己犠牲の塊みたな人なの」

男「……はぁ?」

幼馴染「自分がどれだけ傷ついても、誰かを守る為、身体を張って世界の為に戦うの」

男「は、はぁ……」

幼馴染「だからこそ、こんなに歌詞が熱苦しくなるの。
そりゃ、そこらのアイドルやジャ◯ーズがこんなの歌ってたら、私だって『何、綺麗事言ってるんだっ!』ってなるよ?」

男「はぁ……」

幼馴染「メタルヒーローの世界とリンクされた歌詞だからこそ、こんなに熱くて格好いいんだよ?」

男「ふ、深いんですねぇ……?」

幼馴染「まぁ、男もこれから、精進するように!」クスクス

男「は、はぁ……あのさ……?」

幼馴染「ん?どうしたの?」

男「一つ、聞いてもいいかな?」

幼馴染「ん~?何~?」

男「……さっきから言ってる、メタルヒーローって何?」

幼馴染「え」

幼馴染「……男、メタルヒーローも知らないの?」

男「いやっ!ウインスペクターは覚えてるよ?だけど、メタルヒーローって何?」

幼馴染「あ~……えっとね……?じゃあ、仮面ライダーとメタルヒーローの違いについて説明しようか?」

男「それって、違うもんなの?」

幼馴染「ん?」

男「正義のヒーローが悪者やっつけて終わりじゃないの?」

幼馴染「まぁ、基本的にはそうだね。どっちも『正義のヒーローが悪者をやっつけて終わり』」

男「……だろ?」

幼馴染「じゃあ、もっと細かく分類してみようか?」

男「えっ?」

幼馴染「『誰が』、『誰を』やっつけて終わりなのか」

男「?」

幼馴染「仮面ライダーの場合は『誰が』悪者をやっつける?」

男「藤岡弘」

幼馴染「……違う」



男「藤岡弘、」

幼馴染「………」

幼馴染「仮面ライダーの場合は『一般のお兄ちゃんが』悪役を倒します」

男「アレ、一般の兄ちゃんなの?」

幼馴染「怪人に拉致されて、怪人のパワーを手に入れつつも、運良く逃げきれた一般のお兄ちゃん戦う話です」

男「ほぅほぅ」

幼馴染「これ以上、自分のような犠牲者を出してはいけない……なんて使命感を持ちつつも……」

男「持ちつつも……?」

幼馴染「やっぱり『どうして自分がこんな事に……』なんて普通の人間じゃなくなった事に苦悩したりするの」

男「ほぅほぅ」

幼馴染「一方、メタルヒーローは……」

男「『誰が』悪者を倒すんだ?」

幼馴染「まぁ、基本的には公務員のパターンが多いです」

男「え?あれ、公務員なの?」

幼馴染「はい、お給料出てます」

男「あいつら、金貰ってやってんのかっ!?」

幼馴染「まぁ、作品によっては『私設探偵』ってパターンもありますが、基本的には『警察』で、お給料出てます」


男「な、なんかショックだ……金、貰ってたのか、あいつら……」

幼馴染「ただその分、責任感はとても強いです」

男「?」

幼馴染「基本的には仕事でやっていますから、『うわ……やりたくねぇなぁ……』なんて泣き言は一切言いません」

男「ほぅ……公務員のあるべき姿だな……」

幼馴染「事件が起きたら、真っ先に駆けつけ、例えそれがどんなに危険な任務であろうが、命をかけて戦うのです」

男「その責任感、お役所仕事方々にも見習って欲しいものだな」

幼馴染「そうです!だからこそ、あんなに熱苦しい歌詞でも、メタルヒーローの世界とリンクして、格好よく見えるのですっ!」

プルルルル、プルルルル


男「ん、電話だ?」

幼馴染「……あっ!もう、五分前じゃないっ!」

男「はい……もしもし……?」

幼馴染「も~う!男に説明してたせいで、全然歌えてないじゃな~い!」

男「……どうする?延長する?」

幼馴染「うんっ!勿論っ!」

男「あっ……じゃあ、一時間延長お願いします……」

幼馴染「ねぇねぇ?」ヒョッコリ

男「ん?」

幼馴染「コ・レ♪食べたいなぁ~?」ニコニコ

男「………」

幼馴染「お願い?」キラキラ

男「え~っと……じゃあ、あの……フルーツパフェ一つ、お願いします……」

幼馴染「……ごめんね?」

男「いや、いいけど……それよりさ?」

幼馴染「?」

男「俺もさっきの話で、ちょっと特撮ソングに興味出てきたからさ」

幼馴染「ホントっ!?」

男「おう!何かお勧めの曲歌ってくれよ!」

幼馴染「うんっ!じゃあね……え~っと、え~っと……」ワクワク

幼馴染「よしっ!じゃあ、宮内タカユキのこれにしようっ!『誰かが君を愛してる』」

男「それは、何の特撮ヒーローのヤツ?」

幼馴染「これはね、『仮面ライダーブラックRX』のヤツだよ!」

男「あ~、あ~、小さい頃見てたから、なんとなく覚えてるぞ?」

幼馴染「ホントっ!?」

男「確か『仮面~♪ラ~イダ~♪ブラ~ック♪RXっ!』ってヤツだろ?」ニコニコ

幼馴染「ぶぶ~」

男「……ん?」

幼馴染「残念~、それはオープニングテーマです」

男「違うヤツなのか?」

幼馴染「この宮内タカユキさんはね、凄く太い声で熱いテーマを歌わせたら、凄く恰好いい人なんだけどね?」

男「ほぅほぅ」

幼馴染「バラードを歌わせたら、凄っっっっく泣ける曲になる人なのっ!」

男「フハハwwww」

幼馴染「…… ん、何よ?」

男「泣けるwwwスイーツ()www」

幼馴染「本当だよ!『すべては君を愛するために』とかも、凄っっっく泣けるんだから!」

男「ワロスワロスwww愛wwwスイーツwww」

幼馴染「……むぅ~」

幼馴染「たった一人の~♪戦いに~♪疲れ果てて~♪沈む時~♪」

男「スイーツ()www」

幼馴染「瞳を閉じて~♪顔あげて~♪耳をすませて~♪みればいい~♪」

男「スイー……ツ……?」

幼馴染「ロンリー♪ロンリーハート~♪風がささやいてゆくだろう~♪」

男「ス……?ぬ……?」

幼馴染「ロンリー♪ロンリーハート♪一人ぼっちじゃないのさ~♪」

男「………」

幼馴染「誰かが君を~♪愛してる~♪」

男「………」

幼馴染「誰かが君を~♪信じてる~♪」

男「………」

幼馴染「誰かが君を~♪求めてる~♪」

男「………」

幼馴染「どこかで~♪どこかで~♪」

幼馴染「ねぇ!どうだった!?」ワクワク

男「……これは」

幼馴染「……ん?」

男「……グッときた。胸に熱い物がグッときたっ!」

幼馴染「ねっ!?でしょでしょ!?」

男「あぁ!どんなに辛い状況でも誰かが自分の事を見ていてくれている……
俺はこの曲をリハビリで苦しんでいる、野球選手に聞かせてやりたいっ!」

幼馴染「……えっ?」

男「諦めるな!諦めるな!ハンカチ王子!お前は、まだやれるぞ!
肩の状態を良くして、以前の輝きを取り戻し、再びマー君と戦うのだっ!」ボロボロ

幼馴染「……男って、野球好きだね?」

男「まぁ……取り乱したが……」

幼馴染「あっ?正気に戻った?」

男「これはヒーローソングとしても格好いい曲だな」

幼馴染「でしょ?」

男「あぁ!二番の『胸は傷つき、膝は折れ、遥かな夢を悔やむ時』なんて歌詞は、とてもヒーローっぽいと思うぞ!」

幼馴染「………」

男「まさに自己犠牲の塊って感じだなっ!ワッハッハ!」

幼馴染「あのね……男……?」

男「ぬ?」

幼馴染「この仮面ライダーブラックRXって話は、仮面ライダーブラックの続編にあたるんだけどね?」

男「ほぅほぅ」

幼馴染「その主人公の『南光太郎』って人は仮面ライダーブラックで全てを失ってしまうの」

男「えっ?」

幼馴染「仮面ライダーブラックって話は主人公と親友が、互いに怪人になって殺し合いをする話なの」

男「……えっ、何、その重苦しそうな話」

幼馴染「主人公は最終的に、友人も失って、親友を自らの手で殺して、唯一の仲間だった自我を持ったバイクまで死んでしまうの」

男「………」

幼馴染「今までのライダーシリーズはね?最終ボスを倒す頃には他のライダー達が助けに来てね」

男「うん」

幼馴染「『世界の平和は守られた!君も共にライダー軍団の一員として頑張ろう!』なんて、
仲間出来て、ハッピーエンドで終わるんだけどね?」

男「……うん」

幼馴染「仮面ライダーブラックには、ライダー軍団は登場せず、
世界の平和は守られたけど、主人公は全てを失ってしまう……って話なの」

男「お、重いな……」

幼馴染「でもね!?」

男「?」

幼馴染「この仮面ライダーブラックRXって話は、
その全てを失った主人公が再び悪と戦う事になってね?」

男「ほぅ」

幼馴染「今度はライダー軍団も助けに来てくれて、親友ともわかりあって、
ライダー軍団の一員となってハッピーエンドで終わるって話なの!」

男「ほ~う!よかったじゃないか!」

幼馴染「だから、この曲は全てを失った主人公にも希望があるって歌なんだ」

男「なる程。特撮ヒーローの世界と見事にリンクしてるワケなんだな?
だから、こんなにも切なくて、それでいて熱さを感じる歌なのか……」

幼馴染「うんっ!」

これしんどいな
宮内タカユキだけでこんな使うなんて予想してなかった……

他にも紹介したいのあるし宮内タカユキのでもまだ紹介したいのもあるし
乗っとりでゆっくりやってて大丈夫かね?

幼馴染「 ねぇねぇ!男も歌いなよ!?」

男「……えっ?俺はいいよ。最近の曲知らないしさ」アセアセ

幼馴染「仮面ライダーブラックRXのオープニングテーマ歌えるんでしょ?」

男「いや……サビぐらいしかしらねぇぞ……?」

幼馴染「い~の、い~の!わからない所は私が手伝ってあげるからさ?」

男「……う~ん」モジモジ

幼馴染「え~っと……曲番、曲番っと……」

男「……強引なヤツだなぁ」

ーーーーー

幼馴染「ほらほら♪始まるよ!?」

男「い、いや……俺、ホントにサビぐらいしか知らないから、頼むぞ……?」

幼馴染「も~う……しょうがないなぁ……」


~♪~♪~♪~♪(前奏)

男「」ドキドキ

幼馴染「ウェイクアァーーーップっ!」

男「!?」

男「お、お前……ノリノリだな……?」ドキドキ

幼馴染「当~然♪この曲は宮内タカユキさんの曲の中でも、凄く人気の高い曲なんだよ?」

男「そ、そうなのか……?」ドキドキ

幼馴染「ホント、男っていいセンスして……あっ……!光の~♪オーロラ~♪身に纏い~♪」

男「」ドキドキ

幼馴染「君は~♪戦う人になれ~♪」

男「こ、これも熱い歌詞なんだな……」ドキドキ

幼馴染「傷つく事を~♪恐れたら~♪地球は悪の手に~♪沈む~♪」チラッ

男「……いや、まだわかんない」

ーーーーー

男「仮面ライダーっ!閃くイナズマっ!」

幼馴染「なぁ~んだ、男、凄い上手じゃん」

男「……そ、そうか?……ライダーっ!愛の戦士っ!」ドキドキ

幼馴染「一緒にいくよ~?」

男「仮面ラーーイダーーー!」

幼馴染「ブラァーーーックっ!」


コンコン


男「……ん?」

店員「失礼しま~す!フルーツパフェ、お持ちしま……」ガチャ

男「………」

店員「………」

幼馴染「アールエックスっ!」

男「………」

店員「……プッ」

男「!」

幼馴染「Wake up~♪The ヒーロー♪燃え上がれ~♪」

店員「あっ、そ、それじゃあ……こちらのグラス、お下げしますね……?」

男「あっ……お願いします……」

幼馴染「光と闇の果てしないバトル~♪Wake up~♪The ヒーロー♪太陽よ~♪」

店員「そ、それじゃあ……失礼しまぁ~す……」クスクス

男「!」

幼馴染「愛に勇気を~♪与えてくれ~♪……ほら、男っ!サビだよサビっ!」

男「………」

ーーーーー

幼馴染「あっ?パフェきたんだ~?歌に夢中で全然気づかなかったや?」

男「………」

幼馴染「ほら、スプーン二つついてるよ?男も一緒に食べようよ?」

男「お、おう……」

幼馴染「あっ、でもさくらんぼは頂戴ね?ガッつくようだけど、私の好物なんだ~♪」

男「……な、なぁ?幼馴染?」

幼馴染「……ん?」レロレロ

男「お前……恥ずかしくないの……?」

幼馴染「恥ずかしい?……何が?」キョトン

男「いや、だから……さっきの店員さん……」

幼馴染「……店員さんがどうしたの?」

男「……笑ってたぞ?俺達の事」

幼馴染「笑ってた……?何で……?」

男「そりゃ、いい歳した二人が仮面ライダーの歌なんか歌ってりゃ……さぁ……?」

幼馴染「ふ~ん……」

男「俺、『仮面ラーイーダー』って、叫んでた所、思いっきり聞かれちゃったよ……」

幼馴染「……男は恥ずかしかった?」モグモグ

男「……そりゃ、なぁ?」

幼馴染「私は全然恥ずかしくないな~」

男「?」

幼馴染「ちょっと、もう一曲歌うね?」

男「……えっ?」

幼馴染「今度は仮面ライダーooo(オーズ)ってヤツのオープニングテーマ♪」

ーーーーー


幼馴染「You count the medals 1,2 and 3 Life goes on Anything goes Coming up OOO」

男「……ん、ラップ?」

幼馴染「要らない持たない夢も見ない~♪フリーな状態~♪それもいいけど~♪」

男「なんか……さっきまでのと雰囲気違うなぁ?これも仮面ライダーのテーマなのか?」

幼馴染「こっから始まるThe show we're waiting for Count the medals 1,2 and 3♪」

男「お~、またラップだ」

ーーーーー


幼馴染「どうだった?」


男「う~ん……なんか、今までのとは雰囲気が違う曲だったな……これも、宮内タカユキさん?」

幼馴染「ううん。これは大黒摩季さんの『Anything Goes!』って曲」

男「お~、大黒摩季と言えば『熱くなれ』を歌っているあの方か!」

幼馴染「あれ?よく知ってるね?」

男「おぉ!『熱くなれ』ってのは、阪神タイガースのスローガンで、阪神タイガースのテーマソングがその曲なんだ!」

幼馴染「……また野球?ホント、好きだね」

男「……で、この曲どうかしたか?」

幼馴染「うん、男は『昭和ライダー』と『平成ライダー』って聞いた事ある?」

男「あぁ、なんとなぁ~くだけど、聞いた事があるな」

幼馴染「あのね?『昭和ライダー』と『平成ライダー』とでも、特撮ソングに変化が出てきてね?」

男「?」

幼馴染「『昭和ライダー』の特撮ソングは、さっきみたいに、むさ苦しい曲で……
サビも『仮面ライダー!』とか、そう言ったタイトルコールが当たり前だったの」

男「ほぅ」

幼馴染「でもね、『平成ライダー』時代になってからは、皆『仮面ライダー!』なんて言うのが恥ずかしくなったのかな……?」

男「……うん」

幼馴染「……それとも他に理由があるのかな?とにかく、ポップな曲になっていってね?流行りのアーティストが主題歌を歌うようになっていったの」

男「………」

幼馴染「いつの間にか、曲の中に『仮面ライダー!』なんて歌詞はなくなって」

男「うん」

幼馴染「……勿論、いい曲なのは間違いないんだよ?でも、やっぱり特撮ソングなんだからサビはタイトルコールで決めて欲しいな……なんて思ったりするの……」

男「……なる程」

幼馴染「それでね!この曲の、ラップの所、覚えてる!?」

男「?」

幼馴染「Count the medals 1,2 and 3」

男「おうおう、あったなあったな」

幼馴染「かうんとざめだるす、わんとぅえんすりー」

男「?」

幼馴染「かぅめんだーす、わんとぅーえんすりー」

男「ん?」

幼馴染「なんとなぁ~くだけど、『仮面ライダー』って聞こえない?」

男「……う~ん……苦しくねぇか?」

幼馴染「これは私の想像なんだけどね?」

男「ん?」

幼馴染「そういう『昭和ソング』が好きだった私達の為に入れてくれた、大黒摩季さんの遊び心なんじゃないかって思うの」

男「う~ん……考えすぎなんじゃないかなぁ~?」

幼馴染「ふふっ、そうかもしれないね?でも、私はこの曲が凄く好きなんだ!」

男「……仮面ライダーって言えるから?」

幼馴染「うん!仮面ライダーって言えるから!」クスクス

基本的にこの手のスレは100%間違いのない情報をそれこそWikipediaなんかをフルに使って書くもの

ただこの曲は例え60%以下の情報でも自分が好きな曲として書きたかった
昭和の曲がよくて平成の曲がどうのこうのの話をしてるわけじゃない

自分が感じたこの曲の魅力を拙い言葉と60%以下の情報で伝えただけです

次回はクッシーの話を出来ればいいと思う

幼馴染「さて、どんどん歌うよ~!男、何かリクエストある?」

男「えっ……?リクエスト……?そんな事言ったって、俺、特撮物そんなに詳しくないからなぁ~?」

幼馴染「男が知ってるヤツでいいよ!男は多分、宮内タカユキさん世代だから!私、宮内タカユキさんなら、全部歌えるよ!」

男「えっ?そうなの?」

幼馴染「うんっ!『ウインスペクター』も『ソルブレイン』も『エクシードラフト』も、み~んな、宮内タカユキさん!
『ビーファイター』シリーズになってからは変わるんだけどね」

男「ほぅほぅ、確かに全部聞いた事がある名前だわ……俺は宮内タカユキさん世代なのか」

男「あっ!そういや、『ジバン』とかなかったか!?」

幼馴染「………」

男「あの、『ジバ~ン~♪ジバ~ン~♪機動戦士ジバ~ン~♪』ってヤツっ!」

幼馴染「ぶぶ~」

男「……ん?」

幼馴染「『機動戦士』じゃなくて、『機動刑事ジバン』です『機動戦士』だったらガンダムだよ」

男「あれ……?まぁ、似たようなもんだろ?」

幼馴染「コラっ!さっき説明したでしょ!?『メタルヒーロー』は『誰』が悪者と戦うの?」

男「……おっ、そういや、戦うのは『私設探偵などのパターンもあるが、基本的には公務員の警察の方』だったな」

幼馴染「ちなみに……」

男「ん?」

幼馴染「『ジバン』の曲歌ってるのは『クッシー』ね?」

男「クッシー?誰、それ?」

幼馴染「串田アキラさんだよ?知らない?」

男「う~ん……知らない……」

幼馴染「最近だったらね、『トリコ』のオープニングテーマを歌ってたのが有名だね」

男「えっ?トリコのオープニングって……あの、ガツっ!ガツガツっ!ってヤツ?」

幼馴染「そうそう!『ガツガツ』ね!他にも『豪色マイウェイ』も串田アキラさんだよ?」

男「へぇ~、いや、あのアニメ、久々にジャンプらしい曲だと思ってたんだよ……
その人が特撮物の歌を歌ってるのか……」

幼馴染「おっ?」

男「ん?」

幼馴染「今、『ジャンプらしい曲』って言ったけど、それってどういう曲かな?」

男「……えっ?いや、そんなの言葉にしろって言われても難しいなぁ」

幼馴染「難しい言葉でなくてもいいからさ、言ってみなよ?」

男「う~ん……なんというか……こう、力強くて……熱血漢溢れるような……
ジャンプの『努力・友情・勝利』のカテゴリーにピッタリのような……」

幼馴染「そうっ!」

男「ん?」

幼馴染「男が今、言った事、それがまさに串田アキラさんの魅力です!」

男「えっ……?俺、そんなに難しい事言ってねぇぞ……?」

幼馴染「アハハ、それもそうだね?とにかく串田アキラさんにはそういう力強さがあるんだ!」

男「ふ~ん……」

幼馴染「あっ!そうだっ!」

男「?」

幼馴染「男って野球好きだよね?」

男「おう、俺はソファーで寝そべりながら野球を見てる時が、人生で一番幸せを感じる瞬間だぞ!?」

幼馴染「………」

男「で……それが、どうかしたか?」

幼馴染「イチローのコピペって知ってる?」

男「おぅおぅ、イチローのコピペって言ったら、
あの『3打数5安打は当たり前、イチローにとってのヒットは内野安打の出来損ない』とかのヤツか」

幼馴染「そうそう」

幼馴染「あれって、いろんな人のバージョンがあるよね?」

男「あぁ、例えば、チョップを多用するプロレスラー小橋建太だったら
『小橋にとってのラリアットはチョップの出来損ない』とかもあるな」

幼馴染「それにね、串田アキラバージョンもあるんだ」

男「えっ?そうなのか?」

幼馴染「うん、私もチラっと見ただけだからよく覚えてないけど、
『串田アキラにとっての4ビートは2ビートの出来損ない』みたいな感じ!」

男「4ビート……2ビート……?なんだそりゃ……?」

幼馴染「4ビートっていうのはね……」

男「おう」

幼馴染「わん・つー・すりー・ふぉー……って、感じで四つの数字でリズムをとっていくんだけどね?」

男「ふむふむ」

幼馴染「2ビートってのは、わんっ!つーっ!わんっ!つーっ!って、二つのビートでリズムをとっていくの」

男「ほうほう、こう……身体が揺れるような……大きいリズムって事か……」

幼馴染「そうそう!」

幼馴染「ホントはね、4ビートの曲を2ビートの感じで歌っちゃうと、
リズムがめちゃくちゃになっちゃって大変な事になるの」

男「リズムがめちゃくちゃ……?」

幼馴染「ほら?お爺ちゃんお婆ちゃんが流行りの曲に手拍子してる感じってわかるかな……?」

男「あぁ~!なんとなくわかるぞ!『うん・たん・うん・たん』ってリズムが
『たん……たん……』って感じになっちゃうアレか!」

幼馴染「そうそう!」

幼馴染「ところがどっこいっ!串田アキラさんの場合はそうなりませんっ!」

男「えっ?何で?」

幼馴染「う~ん……わかんない……それどころか、串田アキラさんのパワーと合わさって、とんでもない化け物曲の出来上がりです」

男「……化け物曲?なんだそりゃ?」

幼馴染「バラードなのにバラードじゃないっ!とんでもなく、暑苦しさを感じる、熱血バラードなのですっ!」

男「……なんだそりゃ」

幼馴染「……というワケで、私が一番好きな曲はコレですっ!
『起動刑事ジバン』のエンディングテーマで、『未来予報はいつも晴れ』!」

男「……未来予報はいつも晴れと書いて、『未来(あした)予報はいつも晴れ』と読むのか」

幼馴染「ヘヴィメタルの~♪ボディの中に~♪強くなる~♪この魂~♪Oh ジバン~♪」

男「……ほぅほぅ、これも熱い歌詞だな」

幼馴染「未来(あした)予報が~♪もし嵐でも~♪俺が変えるさ~♪青空に~♪」

男「ふむふむ」

幼馴染「とらえた悪の~♪ターゲット~♪逃がしはしない~♪行こうぜレゾン~♪」

男「ふむふむ♪」

幼馴染「ヘヴィメタルの~♪ボディの中に~♪流れる正義の~♪熱い血潮~♪」

男「♪」

幼馴染「君と同じさ~♪倒れる度に~♪強くなる~♪この魂~♪Oh ジバン~♪」

男「~♪~♪」

ーーーーー


幼馴染「どうだった?」

男「いや~、さっきの曲は哀愁あるエンディングテーマだったが、これは熱さもあるエンディングテーマだったな!」

幼馴染「でしょでしょ!?」

男「しかし、この曲も俺はリハビリで苦しんでいる野球選手に捧げたいっ!」

幼馴染「……また~?」

男「あぁ!特に『君と同じさ、倒れる度に、強くなる、この魂』なんて言葉グッときたね!」

幼馴染「………」

男「ヒーローもスーパーマンじゃなくて、一人の人間なんだなと思ったよ!」

幼馴染「あのね?この『機動刑事ジバン』っていうのはね?」

男「ん?」

幼馴染「主人公の『田村直人』って人は最初にやられて死んでしまうの」

男「ぬ?」

幼馴染「それで、対宇宙人用に開発されてたジバンとなって、サイボーグとして生き返るの」

男「なるほど!それで『君と同じさ、倒れる度に強くなるこの魂』なのか!」

幼馴染「……ううん、違うよ?」

男「ぬ?」

幼馴染「今では結構当たり前の展開かも知れないけど、
この『機動刑事ジバン』ってのは、特撮シリーズで始めて主人公が負けてしまう作品だったの」

男「そうなのか」

幼馴染「やられ方も半端なかったんだよ?腕を完全に斬られてしまって」

男「お、おぅ……」

幼馴染「サイボーグだから、胸にコンピュータみたいなのもあるんだけど、それも完全に停止して倒れてしまって」

男「なるほど……」

幼馴染「まぁ、それでもジバンは強い意思を持って蘇るんだけどね!」

男「どうやって蘇るんだ?」

幼馴染「えっとね……確か確か……」

男「?」

幼馴染「確かね、ジバンといつも一緒にいた少女がいて……」

男「ふむ」

幼馴染「その子の涙で蘇る……ってシーンがあったような……なかったような……」

男「……こりゃまたベタな」

幼馴染「……と、当時は斬新だったんだって!」アセアセ

男「ふ~ん……しかし、お前、ジバンになったら急に情報が曖昧になったなぁ?」

幼馴染「ジ、ジバンは私も小さい時だったし……!ねっ?ねっ!?」アセアセ

男「ふ~ん」ニヤニヤ

多分クッシーの人気特撮ソングと言えば『ギャバン』や『シャリバン』なんだろうが
俺自身がその世代でないから「ギャバンはこういうストーリーだった」って話を入れれずに
頭でっかちな話になると思って今回敬遠した

クッシーファンやギャバンファンには申し訳ない

俺にはジバン以前の情報が薄いからジバンの情報も間違っている所があるかもしれん
俺の話をあまり人前ですると恥かくかもしらんから気をつけてくれ

ちと休憩

男「ところでさ……?」

幼馴染「ん?」

男「さっきのメタルヒーローと仮面ライダーの違いなんだけどさ?」

幼馴染「あぁ、うんうん」

男「『誰が』悪役を倒すのかはわかったよ?でも、誰が『誰を』倒すんだ?」

幼馴染「あっ!そういや、電話がきたから話してなかったね!?」

幼馴染「ん~とね……実は明確な違いっていうのはないんだ~」

男「ぬ?」

幼馴染「仮面ライダーの場合は『宇宙人』」

男「えっ?あの、『イーッ、イーッ』なんて言うショッカー達も宇宙人なの?」

幼馴染「う~んとね……そこが難しい所なんだけれども……」

男「ん?」

幼馴染「人間の中にも、その宇宙人の寿命とか力が欲しくて協力しちゃう奴もいるの」

男「なるほど」

幼馴染「まぁ、作品によっては違うけど、『宇宙人が地球を侵略しにきた』って感じがわかりやすいかな?」

男「ふむふむ」

幼馴染「メタルヒーローの場合は……」

男「宇宙人じゃないのか?」

幼馴染「ううん。対宇宙人の為に極秘で開発されていた……なんてパターンもよくあるんだけど……」

男「ふむふむ」

幼馴染「何処かの科学者が、とんでも兵器を発明して……みたいな対人間の犯罪組織みたいなパターンもあるの」

男「ふ~む、ロックマンのDr.ワイリーみたいな感じだな」

幼馴染「あっ、そうだそうだ!」

男「ん?」

幼馴染「仮面ライダーやメタルヒーローをサポートしてくれる人がいてね?」

男「ん?どういう事だ?」

幼馴染「仮面ライダーは、家族も殺されて、家も失ってみたいなパターンが多いの」

男「……重いな」

幼馴染「仕事もしなきゃ食べていけない、でも怪人が現れたら仕事を抜け出さなきゃならない……」

男「う~ん……子供の頃は純粋に仮面ライダーに憧れていたが、よくよく考えると大変だな……」

幼馴染「そこで、そんな主人公をサポートしてくれる人があらわれます」

男「ふむ」

幼馴染「お前がライダーって事は秘密にしてやるよ。住む所も用意してやる……」

男「ふむ」

幼馴染「怪人が現れたらすぐに行くんだっ!正義の為にな!」

男「ほぅほぅ」

幼馴染「ついでに、バイクの整備も任せとけ!……なんてね?」

男「なんて聖人みたいな野郎だ!」

幼馴染「いわゆる『おやっさん』です」

男「……おやっさん?」

幼馴染「うん、仮面ライダーと同じくらい、正義の心を持った心優しい中年」

男「なるほど、その『おやっさん』がいるから、仮面ライダーは安心して戦えるわけか!」

幼馴染「そうそう」

幼馴染「一方、メタルヒーローは……」

男「ふむふむ」

幼馴染「基本的には警察の一員だから、社会的問題はないよね?」

男「おう、そうかそうか!あいつら給料出てるもんな!」

幼馴染「だから彼等をサポートしてくれるのは『長官』です」

男「ほうほう、組織のお偉いさんってわけだな!」

幼馴染「勿論、的確で正義感溢れる指示をビシッとしてくれるんだよ?」

男「なるほど~」

幼馴染「だから例えば同じ『宇宙人と戦う」って場合でも」

男「ふむ」

幼馴染「仮面ライダーの場合は、主人公が個人で戦うドラマちっくな物で」

男「ふむふむ」

幼馴染「メタルヒーローの場合は組織で戦う、日常的な物って、違いがあるかな?」

男「なるほど」

幼馴染「まぁ、仮面ライダーの場合は『宇宙人』相手で、メタルヒーローの場合は『犯罪組織』相手かな?」

男「なるほど」

幼馴染「実際、犯罪組織と戦ってるのは『ウインスペクター』ぐらいなんだけどね?世界観的にはそんな感じかな?」

男「そういやさ?」

幼馴染「ん?」

男「ウルトラマンって、仮面ライダーとメタルヒーローのどっちに分類されるの?」

幼馴染「ぶぶ~」

男「……ん?」

幼馴染「ウルトラマンは円谷プロで、仮面ライダーやメタルヒーローは東映作品です」

男「えっ?作ってる所、違うの?」

幼馴染「東映作品は仮面ライダーとか、メタルヒーローとか、スーパー戦隊シリーズね」

男「……スーパー戦隊?」

幼馴染「ゴレンジャーとか五人組のヤツ」

男「ほぅほぅ」

幼馴染「あっ、ちなみにウルトラマンは軍隊がウルトラマンと共に怪獣と戦うって感じかな?」

幼馴染「男はスーパー戦隊シリーズだったら、どの世代?」

男「え~っとな……確か……ジェットマン?そういうのなかったっけ?」

幼馴染「おっ?影山ヒロノブじゃん?」

男「えっ?影山ヒロノブって、あのドラゴンボールとかの?」

幼馴染「そうそう!ドラゴンボールとかの影山ヒロノブ!」

男「他にもスパロボの曲とか歌ってる人だよな!?」

幼馴染「うんうん♪」

男「へぇ~、これは熱い曲が期待できそうだ!」

幼馴染「じゃあ、歌ってあげるよ!」

そろそろボロが出始めてるな
回線悪いから今日はここまで

ーーーーー

幼馴染「ジェット~♪ジェット~♪ジェットマン~♪」

男「ほぅ」

幼馴染「Let's Go飛び出せ~♪Oh ジェット~♪ジェット~♪ジェットマン~♪」

男「ふむふむ」

幼馴染「鳥人戦隊ジェットマン~♪」

男「ふむふむ。これはサビから始まるのか……」

幼馴染「夢の中から生まれた~♪未来戦士のジェットマン~♪熱い正義の魂~♪燃えろ僕らのジェットマン~♪」

男「~♪~♪」

幼馴染「時を飛び越え~♪いつも助けてくれるよ~♪風にその名を呼んだなら~♪」

男「~♪~♪」

幼馴染「ジェット~♪ジェット~♪ジェットマン~♪君の胸に~♪Oh♪」

男「ジェット~♪ジェット~♪ジェットマン~♪」

幼馴染「鳥人戦隊ジェットマン~♪」

ーーーーー


幼馴染「どうだった?」

男「う~ん……」

幼馴染「あれ?なんか反応薄いっ!?」

男「あっ……!違う違うっ!なんかイメージと違ってね……?」

幼馴染「?」

男「こう……俺にはドラゴンボールとかスパロボのイメージがあったから」

幼馴染「あぁ~、なるほどなるほど……」

男「こんな爽やかな曲だとは、思わなかったな。勿論、格好いい曲だと思うよ!」

幼馴染「う~ん……多分ね……?」

男「?」

幼馴染「仮面ライダーは個人で戦うヤツだけど、スーパーヒーローは五人組じゃん?」

男「あぁ、赤・青・緑・黄色・ピンクの五人で戦うな?」

幼馴染「だから、チームワークとか、信頼関係の強さとかも、表現された特撮シリーズなのね?」

男「ふむふむ……なるほどなるほど……だからこそ、こんなにも熱さを感じる中にも爽やかを感じる歌なんだな?」

幼馴染「でもね?」

男「……ん?」

幼馴染「男が感じたのはやっぱり『ドラゴンボール』のイメージが強いと思うな」

男「そうなのか」

幼馴染「影山ヒロノブさんはね、『アニソン界のプリンス』と言われてる人なの」

男「……えっ?プリンスホテル宮本?」

幼馴染「……」

男「知らないのか?ヤクルトの宮本慎也選手いるだろ?彼の出身が……」

幼馴染「……」ジーッ

男「アハハ……す、すまん……話を続けてくれ……」

幼馴染「……まぁ、この曲は爽やかな曲じゃん?」

男「あぁ、『アニソン界のプリンス』って言われるのも納得出来るな」

幼馴染「私は影山さんの魅力はこういう、爽やかだけど熱さを感じる曲にあると思うの」

男「ほ~う」

幼馴染「勿論、ドラゴンボールの『CHA-RA HEAD-CHA-RA』なんかは代表曲だと思うし、凄く格好いい曲だよ!」

男「ふむ」

幼馴染「でもその曲に『ドラゴンボール』の国民的人気と合わさって、そのイメージが強くなってるんじゃないかな?」

男「あぁ……確かに……俺はその曲ぐらいしか知らないもんなぁ……」

幼馴染「でも、『ドラゴンボール』の中にも、そういう曲はあるんだよ?」

男「えっ?あったっけ?あの、ハチャメチャが~押~し寄せて~くる~♪ってヤツ?」

幼馴染「う~ん、それも影山ヒロノブさんの曲だけど、やっぱりそれもどっちかというと熱い曲だね」

男「え~っと……じゃあ、他に何があったかな~?」

幼馴染「エンディング曲の『僕達は天使だった』って曲。覚えてる?」

男「う~ん……エンディング曲はあまり覚えてないなぁ……」

幼馴染「じゃあ、歌ってあげるよ!」

ーーーーー


幼馴染「Angel~♪Angel~♪Angel~♪」

男「ふむふむ」

幼馴染「時に埋れた~♪記憶の彼方~♪そうさ僕達は~♪天使だった~♪」

男「……ん?」

幼馴染「空の上から愛の種を~♪撒き散らして~♪この地球(ほし)から悲しみ消したかった~♪」

男「あ~、あ~!この曲か!」

幼馴染「ねえ~♪広いブルー・スカイ~♪見上げてると~♪勇気が湧かないか~♪今でも~♪」

男「ふむふむ」

幼馴染「To My Friends~♪背中の羽根は失くしたけれど~♪まだ~♪不思議な力残ってる~♪」

男「~♪~♪」

幼馴染「To My Friends~♪光を抱いて夢を見ようよ~♪ほら~♪君の瞳に虹が~♪架かる~♪」

ーーーーー


幼馴染「どうだった?」

男「いや~、懐かしいなぁ、完全に思い出したよ」

幼馴染「本当?」

男「確か、海沿いの道か何かを悟飯がずっと歩いてる……みたいなヤツだったよな?」

幼馴染「そうそう!それで最後は天使のような翼の生えた悟空のカットで終わるの」

男「時期的にはセル戦で悟空が死んで、主人公が悟飯に変わるぐらいの時期だったよな」

幼馴染「そうそう!グレートサンヤマンから魔人ブウ戦ぐらいの!」

幼馴染「『ドラゴンボール』だけじゃなくて、特撮ソングっていうのは映像にこだわってたりするの」

男「例えばこの曲だったら、天使の部分が死んでしまった悟空とかかってるわけだな」

幼馴染「そうそう、特撮ヒーローのオープニング曲の熱いテーマだったら、必殺技のシーンとか、戦ってるシーンが多いんだけどね」

男「ほう」

幼馴染「エンディング曲の哀愁のある曲なら、『事件のない日常のワンシーン』みたいになってるの」

男「なるほど……特撮ソングってのは、深いもんなんだな……」

幼馴染「特撮ソングだけじゃなくて、アニメなんかもそういう感じだけどね!」

男「あ~、確かに……」

ドラゴンボールはアニメじゃんかよ……

「頭痛が痛い」「馬から落馬する」みたいな1レスだわ

幼馴染「ねぇねぇ!次は男が歌ってよ!」

男「えぇ~?また俺……?」

幼馴染「影山ヒロノブさんみたいな有名な人なら、歌えるでしょ?」

男「……まぁ、ドラゴンボールの曲だったら」

幼馴染「え~っとね……え~っとね……じゃあ『WE GOTTA POWER』歌って欲しいな」

男「えっ……?『CHA-RA HEAD-CHA-RA』じゃなくて?」

幼馴染「……うん」

男「おいおい……せめて定番要求してくれよ……」

幼馴染「……男の言う通り、影山ヒロノブさんと言えば『CHA-RA HEAD-CHA-RA』が定番だと思うよ」

男「そうだな」

幼馴染「だけどね、私みたいな特撮ソング好きからしたら、なんでその曲ばっかりなの?『WE GOTTA POWER』だって凄く格好いいじゃん!って思うの」

男「いやまぁ、確かに格好いい曲だよ」

幼馴染「だから、私はそっちの方が好きなんだ……ダメ……?」

男「まぁ、構わないけど……」

幼馴染「本当!?」

男「しょうがないっ!特別に歌ってやろうっ!」

幼馴染「やった~!」

男「しかし、いい事を聞いたぞ」

幼馴染「?」

男「もし、これから影山ヒロノブを語る時が来たら、俺は『WE GOTTA POWER』の方が好きと言えばいいのか」

幼馴染「なんで?」

男「通に見えるじゃん?」

幼馴染「男……通っていうのはそういうのじゃないよ?」

男「……えっ?」

幼馴染「そういうのは頭でっかちな知識だよ?」

男「?」

幼馴染「ほら?映画とかでもよくあるじゃん?この作品を見てないなんてニワカだな……なんて言う人……」

男「あぁ、よくいるな」

幼馴染「それで、その映画って何処が面白いの?なんて聞いたら、後の作品にこういった影響を与えた……みたいに答えてさ……?」

男「あぁ……よくいるなぁ……」

幼馴染「それって全部Wikipediaなんかに書いてる情報じゃん?」

男「あぁ……確かに……」

幼馴染「『主人公が格好よかった』とか『ヒロインの健気さがよかった』とかでいいじゃん」

男「……」

幼馴染「そんな陳腐な意見でもいいから、自分が感じた事を自分の言葉で伝えるのがいいんじゃないかな……?」

男「確かに……俺も野球が好きだが、同じように後から見た数字や成績だけでその選手語られるのは嫌かもな……」

幼馴染「ねっ?」

男「やっぱり、現役時代の印象で語り合いたいもんだ」

幼馴染「……でしょ?」

男「しかし、ちょっと待て」

幼馴染「……ん?」

男「そういう事なら、俺は今からどういった気持ちでその曲を歌えばいいんだ?」

幼馴染「え?」

男「そうだ!俺は『CHA-RA HEAD-CHA-RA』の方が好きだ!例え、定番な曲だろうとしてもだっ!」

幼馴染「あ、あはは……」

男「俺は今からどういった感情でその曲を歌えばいいんだ!?言っておくが、こんな話をし始めたのはお前だぞっ!?」

幼馴染「え、え~っとね……」アセアセ

幼馴染「その曲が……」

男「……ん?」

幼馴染「その曲が大好きな私の為に歌ってくれるってのは、どうかな……?」

男「……」

幼馴染「……ダメかな?」

男「何処のラブソングだよ」

幼馴染「えっ?」

男「結婚式でのピアノ演奏じゃねぇんだからさ……?」

幼馴染「け、けっこん……!?」カーッ

男「……ん?」

幼馴染「……」

男「お、おい……何故、固まる……?」

幼馴染「あ、あの……それはその……」モジモジ

男「……な、なんだよ?」

幼馴染「う、うう……///」

男「……」

幼馴染「///」

男「わ、わかったよっ!歌うから、固まんなよ!な、なんかこっちが気まずいわっ///」

影山ヒロノブはやっぱり長くなるな
ちと休憩

ーーーーー


男「ハチャメチャが押し寄せてくる~♪泣いてる場合じゃない~♪」

幼馴染「♪」

男「ワクワクを100倍にして~♪パーティーの主役になろう~♪」

幼馴染「うんうん♪やっぱり、男上手いじゃん♪」

男「夢中になれるモノが~♪いつか君をすげぇヤツにするんだ~♪」

幼馴染「……よっと、ここからハモるね?」ヒョイッ

男「ん……?NO-TEN P-KAN 空は晴れて~♪」

幼馴染「IPPAI OPPAI 僕元気~♪」

男「お、おぉ……トラブルと遊べ~♪ヤンチャ・ボーイ~♪」ドキドキ

幼馴染「WE GOTTA POWER~♪ド・ラ・ゴ・ン・ボ・ー・ル・Z~♪」

ーーーーー


男「お、おい……いきなりハモりだしたりするなよ?俺、カラオケ初心者なんだぞ?」

幼馴染「あはは、ゴメンゴメン。でも、格好いい曲だったでしょ?」

男「確かに、この曲も格好いい曲だったな……特にサビに入る時の盛り上がり方は凄くよかった!」

幼馴染「そうそう!私、いつも一人で歌ってるから、あんなに格好よく出来なかったんだ」

男「あ~、だから、いきなりハモってきた……と」

幼馴染「うん♪」

男「……今度からはやる前に一言頂戴ね?」

幼馴染「あ、あはは……ごめんごめん……」

男「しかし、俺はダメな男だな……」

幼馴染「……ん?どうしたの?」

男「いや、まだちょっと歌詞に抵抗があるのか、恥ずかしい所があるんだ……」

幼馴染「も~う!だから、サビでのタイトルコールも特撮ソングやアニメソングの……」

男「あっ……いや、違う違うっ!『いっぱい~おっぱい~』の所」

幼馴染「そういうのを吹っ切った時に特撮ソングの魅力を感じるんだって~」

男「まぁ、そりゃそうだけど……」

幼馴染「よしっ!そんな男の為に、私が影山ヒロノブさんの特撮(?)ソングのこの歌を歌ってあげましょう!」

男「?」

『あいつが正しいヤキソバン』

幼馴染「ヤキソバン~♪ヤキソバン~♪」

男「……なっ!」

幼馴染「UFO仮面~♪ヤキソバン~♪」

男「なんだこれっ!?」

幼馴染「格好いいのか悪いのか~♪どっちなんだかConfusion~♪だけど笑顔がイカすヒーロー~♪」

男「ヤ、ヤキソバンって……あのデーブ・スペクターが出てたヤツだよな……?」

幼馴染「心を開け♪蓋を開け♪命を賭けて♪ソースをかけろ♪」

男「まぁ、確かにヒーロー物に見えなくもないが……」

幼馴染「台詞『うまいぜ必殺!揚げ玉ボンバー!』」

男「!?」

幼馴染「あいつが正しいヤキソバン~♪」

男(この曲はふざけている……完全にふざけている……だが……だがしかしっ……!)

幼馴染「UFO~♪UFO~♪UFO仮面ヤキソバン~♪」

男(この胸の高鳴りは何なのだ……!?)

ーーーーー


幼馴染「台詞『香るぜ決めろ!ソースビーム!」

男「wwwwww」

幼馴染「あいつは正しい~♪ヤキソバン~♪」

男「~♪~♪」

幼馴染「UFO~♪」

男「UFOっ!」

幼馴染「UFO~♪」

男「UFOっ!」

幼馴染「UFO仮面~♪」ニコッ


幼馴染&男「ヤキソバ~ン~♪」

ーーーーー


男「もう完全に特撮ソングの格好良さがわかった気がするよ」

幼馴染「えっ?本当っ!?」

男「一周回って格好よく見えるというかね、この歌詞でこの曲に出来るのが凄いよ」

幼馴染「ねっ!?でしょでしょ?」

男「俺は今まで音楽はこういうものでなければいけない……なんて先入観に縛られてたのかもしれないな」

幼馴染「あはは!何よ、急に悟り開いたみたいになって!」

男「なんだよ……俺だってちょっとぐらいは……」


プルルルルルル


男「……ん?」

男「あっ、はいはい……時間ですか……」

幼馴染「ねぇ?男~?」

男「……ん?」

幼馴染「お願い?もう一時間?」ウルウル

男「……あっ、大丈夫です。延長はいりません。すぐ、出ますから」

幼馴染「!」

男「……さっきパフェ頼んだだろ?だから、もうお金ないの」


幼馴染「!!」

幼馴染「嫌っ!嫌っ!いくらなんでも最後の曲がヤキソバンってのは……ねっ……?」

男「大丈夫、大丈夫。格好良さは十分伝わったから……ほれ、出るぞ?」

幼馴染「あのね、あのね?『ビーファイター』シリーズを歌ってる『石原慎一』って人がいてね?」

男「荷物持ったか~?出るぞ~?」

幼馴染「その人はメタルヒーローシリーズの串田アキラさん、宮内タカユキさんと……」

男「わかったわかった、続きは家で聞いてやるから……ほれ、出るぞ」

幼馴染「いやあああぁぁ……」グスッ



おわり

こんなもんで勘弁してくれ
先日色々確認の為につべで調べてたら、これも紹介したい、あれも紹介したいで収集つかなくなっちまってね
自分が楽しく紹介出来る範囲ってまででここまでだ

それとこの手のスレはやっぱり◯◯を紹介しないなんて糞だとか、◯◯の情報は間違ってるだとか
知識が豊富なお兄ちゃん達に叩かれるだけだから、申し訳ないがまとめ転載不可にしてくれると有難い

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