長門「黒歴史を発表する」(258)

コンコン、ガチャ
古泉「おや、まだお2人だけですか?」

長門「朝比奈みくるは私用があると言っていた、涼宮ハルヒは歯医者」

古泉「それはそれは。では今日は中止ですか?」

キョン「ああ、俺はちょっとやる事があるからまだ帰らんけどな」カタカタ

古泉「ほう、貴方がパソコンとは珍しい」

キョン「あー、そうか?」カタカタ

キョン「・・・よし、と」カタカタ、タン

古泉「随分熱中しておられたようですが、一体何を?」

キョン「いや、すごい面白い小説の原本を電子化してたんだ」

古泉「ほう、興味深い。それは貴方の書いた小説ですか?」

キョン「んな訳あるか、拾ったんだよ」

古泉「んふ、そうでしょうね」

キョン「読んでみたんだが、とても面白くてな」

キョン「調べたが出版されてない作品だったんだ」

古泉「ふむ、そんなに面白いんですか?」

キョン「ああ、普段小説を読まない俺が言うんだから間違いない」

古泉「はは、なるほど」

キョン「それで、こんな名作が世に広まらないのはおかしいと思ってだな」

古泉「なるほど、電子化して色んな方に見てもらおうと」

キョン「そうだ」

古泉「興味深いですね、何と言う作品なのですか?」

キョン「『炎帝の叙情詩 ~黒の章~』だ」

古泉「」

古泉「・・・い、一体それをどこで・・・」

キョン「言っただろう?拾ったって」ニヤニヤ

古泉「ちちちち、ちなみに・・・作者の情報はわかっておられますか?」

キョン「『一鬼』だろ?ちゃんと書いてあるさ」

古泉「」

長門「ユニーク」

古泉「ぶるぅぅぁぁぁぁああ!!」

ビュンッ バシッ

キョン「おいおい、そんな勢いで取り上げるなよ。破けたらどうすんだ」

古泉「どうしてここに・・・鍵をかけて閉まって置いたはず・・・」ブツブツ

キョン「『立ち上がれルーク、そなたは炎帝に我は選ばれしもn』」

古泉「うわああああああああああ!!」バタバタ

古泉「うう、どうして・・・どうして・・・」

長門「ユニーク」

古泉「お前かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

キョン「おい、落ち着けよ古泉」

古泉「これが落ち着いていられますか!」

キョン「いい・・・作品だったぜ」

古泉「やぁぁぁめろぉぉぉぉぉぉぉおお!!」

キョン「まぁまぁ、俺は本当にそう思ったぜ?」

古泉「はっ!そういえば電子化・・・セイッ!!」

バキッ プシュー

キョン「ああ!おい、パソコン壊すんじゃねーよ!!」

古泉「ふふふふふふ、これで秘密は守られた」

キョン「あーあ、まあこのUSBに保存してあるからいいか」

古泉「」

キョン「長門、後で印刷しよう」

長門「・・・」コク

古泉「え?・・・は?USB?」

キョン「ん?おう、これまでの『月の章』、『朱の章』、『闇の章』も全部揃ってるぞ」

古泉「」

キョン「さらにさらにー」

古泉「!まだ、何か?」

キョン「これを見ろ」ピロ

長門「原稿用紙?」

キョン『列島激震!奇才・一鬼が放つ大人気シリーズ!』

キョン『2000万部突破!ファン待望の最新刊遂に登場!』

古泉「」

キョン「ふふ・・・まさか帯用のキャッチフレーズまで用意してあるとはな」プププ

古泉「あ・・・ああ・・・ああああ・・・」

キョン「わざわざ一鬼先生自らキャッチフレーズをつけるとは」クスクス

長門「ファン待望(笑)奇才(笑)」プークスクス

キョン「クックック、ようやく完璧イケメンの弱みを握ったぜ」

古泉「終わった・・・僕の人生終了やでぇ・・・」ガクガクガク

長門「そんなに落ち込まないで、ルーク(笑)」」プークスクス

古泉「」プチ

古泉「・・・久しぶりにキレちまったよ」ゴゴゴゴ

キョン「どうした?」

長門「落ち着いて炎帝に選ばれし者(笑)」

古泉「これを!見ろおおおおお!!!」バッ

キョン「ボイスレコーダー?」

長門「?」

古泉「ふふふふ、僕を怒らせたことを後悔させてあげますよ」ピッ


『ゆ、ゆ、ゆっきりんりん☆、ゆっきりんりん☆』


長門「」

キョン「こ、これは・・・!!」

古泉「ふふふふふ、何ですかねこのポップな歌は」ニヤニヤ

『きょーおも元気にゆっきりんりん☆』

長門「・・・なぜ」プルプル

古泉「さあ、何故でしょうね」クスクス

長門「古泉一樹の情報連結解除を申請する」

キョン「お、落ち着けゆきりん!」

長門「・・・却下された、ちくしょう」

古泉「ふふ、貴女の運命はこの僕が握っているのですよ」

長門「さすが炎帝、やることが汚い」

古泉「くっ・・・」

キョン「しかし・・・ゆきりんも大分人間らしくなったな」プークスクス

長門「・・・貴方もあまり調子に乗らないほうがいい」

キョン「ん?どうしてだゆきりん」ニヤニヤ

長門『月』

古泉「?」

キョン「?」

長門「『月は綺麗だぜ、どんな日も光り輝いてる。泣き出しそうな僕の心を明るく照らす』」

キョン「」

古泉「これはこれは」

長門「貴方がポエマーだったとは」

キョン「な、なぜそれを・・・」

古泉「ふふふ、随分とロマンチストなんですね」クスクス

キョン「ぐぐぐ・・・てめぇ」

キョン「『ルークは五賢帝会議の末、神聖ローマ帝国に潜入s・・・』」

古泉「うわあああああああやめろおおおおおお!!!」

長門「厨二病(笑)世界史が好きなの?」プークスクス

古泉「くそおおおおおおお!!!」ピッ

『きのーおはカレーだきょーおもカレー☆、ゆっきりんゆっきr』

長門「情報連結の解除を申請、却下、ちくしょう」ワナワナ

キョン「ははは、ゆきりんはカレーが好きだな」プププ

長門「『星も綺麗だぜ。暗い暗い闇の中でかがy』」

キョン「わあああああああああああ!!!」

古泉「はぁ、はぁ」

キョン「くっ・・・ぜぇ、ぜぇ」

長門「・・・ふぅ、ふぅ」

古泉(なんという三すくみ状態・・・)

キョン(俺が動けば古泉、長門も連動して動く、下手に動けないな)

長門(うかつだった、まさか録音に気づかないなんて)

古泉(さしずめ三国史状態ですね・・・ん?)

古泉(三国史・・・乱世の奸雄・・・)

古泉(乱世の奸雄・・・突き進むは覇道・・・・)

古泉(ふふふ、コレで1冊は書けますね・・・)

古泉「ウフフフフフフフ・・・」

キョン「きめぇ」

長門「きめぇ」

キョン「はあ、よし、とりあえず落ち着こう」

古泉「そうですね、話し合いますか」

キョン「お茶でも飲みながら一服しよう、身体がもたん」

長門「了解した」

―――――――――――――。

古泉「さて・・・なぜ各々の秘密が握られているのかはこの際無視しましょう」

キョン「ズズー、そうだな、これからの方が大事だ」

長門「各自の武器を提出、和平条約を結ぶ」

キョン「ふむ、それが懸命だな」

古泉「しかし・・・せっかくの強みをみすみす手放してしまうのも・・・」

長門「確かに相手を制する上での効力は絶大」

長門「しかし、同時に自分の命を握られているのと同じ」

キョン「確かに。強気に出て自分の黒歴史を晒されるのはちょっとな・・・」

古泉「そうですね・・・では本人にお返しするとしましょうか」

長門「それが一番懸命」

キョン「惜しい気もするが、そこは自分の命には代えられん」

古泉「ですね、これは我々の胸の中だけにしまっておきましょう」

長門「・・・」コク

キョン「よし、それじゃあ平和的交渉を採択という事で」

古泉「ええ」

長門「異議なし」

キョン「ふう、これで肩の荷が降りたな」

古泉「僕もですよ、存在が消されるところでした」

長門「とてもユニークだった」

キョン「おい、それは言いっこなしだぜ、ゆきりん」

キョン「すまんマジごめんなさい長門さん」

長門「・・・次はない」

古泉「まあ、互いの意外な面を見れたということで・・・」

長門「そう、これで私たちの仲は一層深まった」

キョン「そうだな・・・裸を見られたようなもんだもんな」

古泉「んふっ、ある意味裸以上の価値でしたけどね」

キョン「本当、ハルヒや朝比奈さんがいなくてよかったぜ」

古泉「ですが、誰でも黒歴史は持ち合わせているのでは?」

長門「涼宮ハルヒは既に黒歴史の真っ最中」

キョン「あー、確かに」

古泉「・・・」パシャパシャパシャ

キョン「ん?どうしたんだよ、いきなり写真撮るなんて」

古泉「いえ、『SOS団』というものを形に残しておきたくて」

キョン「なんだよ、珍しい発言だな。お前形に残したいタイプか」

古泉「いえ、何年か後に涼宮さんに送りつけようと思いましてね」

キョン「なるほど、SOS団というのが黒歴史だと思い知らせるのか」

長門「そう、一時の感情に身を任せると後々大変な事になる」

古泉「本当、恐ろしいですね・・・」

キョン「ははは、古泉も悪党だな」

古泉「普段の仕返しですよ。朝比奈さんにはないのですかね?」

キョン「朝比奈さんの黒歴史かー・・・」

長門「朝比奈みくるも現在黒歴史を築いている最中」

古泉「と、おっしゃいますと?」

長門「・・・貴方は未来の朝比奈みくるに会ったはず」

キョン「ああ、何度か会ってる。ゆきりんもいただろ?」

長門「・・・」イラッ

キョン「本当申し訳ない、ジョークでございますゆえ」

古泉「それで、未来の朝比奈さんがどうかしたんですか?」

長門「・・・彼女と今の彼女では大きく違う所がある」

古泉「んー、なんでしょうか」

キョン「もしかして」

長門「そう、喋り方」

長門「現在と未来の彼女の口調では大きく違いがある」

古泉「なるほど、大人になってから気づくのでしょうか」

キョン「ああ、確かに落ち着いた話し方になっていたな」

古泉「彼女の甘ったるい話し方そのものが、黒歴史だと?」

長門「そう、もし涼宮ハルヒに現実を送りつけるなら・・・」

キョン「朝比奈さんの今の喋り方を記録しておくべきだと」

長門「そう、それが公平」

古泉「ふむ、なるほど。では明日から早速録音をはじめましょう」

キョン「待て待て、朝比奈さんは元々この時代の人じゃないんだぞ?」

キョン「今の朝比奈さんの黒歴史を握ったところで、誰に送るんだよ」

古泉「あ・・・」

長門「・・・うかつ」

キョン「この際朝比奈さんは諦めよう」

古泉「そうですね・・・少し悔しい気がしますが」

キョン「お前どんだけ人の黒歴史晒したいんだよ」

長門「なんと鬼畜」

古泉「ふふふ、そうですね」

キョン「・・・よし、本題に戻そう」

キョン「今日は一旦解散、明日それぞれ本人に返還でいいか?」

古泉「え?今返還ではないのですか?」

キョン「どーせ明日には返すんだ、最後に意外な一面をしっかりと焼き付けたくてな」

長門「賛成」

古泉「・・・少し恥ずかしいですが、まあいいでしょう」

長門「3人だけの秘密」

キョン「そう、また3人だけになる日が来たら」

古泉「そうですね、それを肴に笑いましょうか」

長門「黒歴史仲間」

キョン「そうだな、俺たちは仲間だ!」

古泉「ふふ、また新しいポエムが書けそうですね」

キョン「なにぃ?こーの小説家気取りがぁー」コツン

古泉「ふふふふふ」

キョン「あはははは」

長門「・・・ユニーク」

アハハハハ、アハハハハ!!

その日の夜―――。

ピンポーン
ガチャ

朝倉「はーい、ってキョン君。どうしたの?」

キョン「おお、朝倉か。いや、長門に用があってな」

朝倉「うふふ、そう。丁度晩御飯なの、上がって?」

キョン「そうか?すまんな」

朝倉「長門さん、キョン君が来たわよ」

長門「どうしたの?」

キョン「ああ、それが・・・」

朝倉「ホラ、とりあえず座って。ご飯食べてからにしたら?」

長門「・・・」クゥ

キョン「ははは、そうしよう」

――――――――。

長門「・・・それで、話とは?」

キョン「いや、これの事でな」

長門「それは、さっきのUSB?」

キョン「そうだ。コレを・・・」



長門「それはユニーク」

キョン「だろ?だから手伝ってくれないかと思ってさ」

朝倉「なになに?なんの話?」

長門「・・・」

キョン「・・・」

朝倉「な、なによう2人して」

長門「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る(笑)」

キョン「それまで、お幸せにね(笑)」

朝倉「あわわわ、うわあああああああ!!!」

次の日、放課後――――。

ガチャ

古泉「すいません、遅れました」

ハルヒ「おっそいわよ古泉君!」

古泉「すいません、掃除当番でして」

みくる「あ、今お茶淹れますね」

古泉「ありがとうございます」

ハルヒ「まあ掃除当番じゃしょうがないわね・・・続き続きっと」ペラ

キョン「・・・」ペラ

長門「・・・」ペラ

古泉「おや?今日は皆さん読書ですか?」

ハルヒ「ええ、たまには読書の秋ってのもいいんじゃないかなと思って」

みくる「ふふ、静かな時間もいいですねぇ」

キョン「ああ、やっぱりここにある本は難しいな」パタン

ハルヒ「なっさけないわねー・・・と言いたい所だけど、一理あるわね」

古泉「ンフッ、長門さんチョイスなので致し方ない事かと」

キョン「図書室で借りてくるか?」

みくる「あ、いいですねぇ」

ハルヒ「珍しくいいアイディアじゃない、よーし早速行くわよ!!」

キョン「はあ、今日も元気だな」

古泉「で、取引の件はどうします?」ヒソヒソ

長門「今はするべきではない」ヒソヒソ

キョン「そうだ、下手にコソコソしてハルヒに見つかったらそれこそ終わりだ」ヒソヒソ

古泉「では、解散後・・・というわけですね?」ヒソヒソ

キョン「ああ、そういうことだ」ヒソヒソ

ハルヒ「ちょっと、なにコソコソしてんのよ!行くわよ!!」

キョン「わかったわかった、今行くぞ」

図書室―――。

みくる「えぇと・・・どれにしましょうか」

ハルヒ「ふふん、そーねぇ・・・」

キョン「なあ、図書係におススメ聞いたらどうだ?」

古泉「それはいいですね」

ハルヒ「そうね!キョン冴えてるじゃない!」

キョン「へーへー、ありがとうございます」

長門「聞いてみるといい」

ハルヒ「1番貸出し人気高いやつはどれかしら?」

図書委員「うーんと・・・多分これですね」

みくる「ふぇぇ、シリーズものなんですかぁ」

ハルヒ「へぇ、面白そうなタイトルじゃない」

古泉「ふふ、ファンタジーですか?」

ハルヒ「ええと、『炎帝の叙情詩』ってやつね」

古泉「」

キョン「・・・」ニヤ

長門「・・・」ニヤ

古泉「」

部室――――。

ハルヒ「・・・」ペラ

みくる「面白いですねぇ、これ」ペラ

古泉「ちょっとちょっとぉぉぉぉ!!!」ヒッソォォォ!!

キョン「どうしたんだ?」ニヤニヤ

古泉「ななななんで、アレが図書室にあるんですかぁぁぁぁ!!」ヒーソヒソヒッソ!

長門「貸出しランキング1位の名作」ヒソヒソ

キョン「だ、そうだ」ヒソヒソ

古泉「どういう事ですか!!裏切ったんですか貴方たちは!」ヒッソヒソヒソォォォォォォォ!

長門「・・・」bそ

キョン「・・・」bそ

古泉「おぃぃぃぃぃ!親指立ててるんじゃねぇぇぇよ!!!」ヒソヒソヒソォォォ!!

ハルヒ「古泉君、うるさいわよ」

古泉「あ、すす、すいません」

みくる「それにしてもこれは面白いですねぇ」

ハルヒ「少し厨二っぽいけど、ベタすぎて逆に面白いわね」

古泉「」

キョン(wwwwwwwww)

長門(いとワロスwwwwwww)

古泉(くっそぉ・・・まさか書籍化してくるなんて・・・)

古泉(こうなったら最終手段です!!)

古泉「涼宮さん」

ハルヒ「ん?なに?」

古泉「BGMをおかけしてもよろしいでしょうか?」

ハルヒ「BGM?」

古泉「ええ、余りにも静かすぎるので、少し音が欲しいなと」

みくる「確かに、静かなのもいいですけど・・・物足りない気もします」

ハルヒ「むぅ・・・そーね、でも集中したいからあまり大音量はダメよ?」

古泉「ええ、聞こえるか聞こえないか程度でおかけします」

ピッ

『ユッユッユッキリンリン☆ユーキリンリンユッキリンリン☆キノーオh・・・』

長門「そおおおおおおおおおおい!!」

ドカァァァーーーーン!!!

キョン(バロスwwwwwwww)

ハルヒ「え!?ゆ、有希どうしたのいきなり!?」

みくる「長門さん!?」

長門「はっ・・・なんでもない、蝿がいた」

ハルヒ「蝿くらいいいじゃない(有希ってあんな声出すんだ・・・)」

古泉「ふふふ、どうしました長門さん?」

キョン「お、落ち着けゆきりん!」

長門「」プチ

キョン「あ」

ハルヒ「有希?どうしたの?」

長門「・・・これ、読んで」

ハルヒ「何これ?」

みくる「ふぇ?『ポエム記念日』?」

キョン「うわあああああああやめろおおおおおおおおゆきりーーーーん!!!」

長門「言うなあああああ!!五賢帝会議にかけるぞおおおおおお!!!」

古泉「ふざけんなああああああああああ!!!」

ハルヒ「」

みくる「」

次の日

長門「情報操作を行なった、2人の記憶は消した」

キョン「最初からやれよ」

古泉「ふふ、もしかして長門さんは・・・」

キョン「?」

古泉「本来なら僕たちも情報操作されてもおかしくはないんです」

キョン「確かに」

長門「・・・同じ仲間との秘密の共有がしたかった」

キョン「なるほど・・・お前やっぱり人間らしくなってきてるよ」

古泉「ふふふ、そうですね」

長門「・・・そう」

キョン「せっかく3人だけの秘密なんだ、もっと出し合おうぜ」

古泉「ほう、もっと黒歴史を晒せと」

キョン「ああ、ここまできたら一蓮托生だ。裏切り無しで全て曝け出そうぜ」

古泉「なるほど、では僕から」

キョン「おう、いいぞ」

古泉「僕・・・一時期、指出しグローブをつけていた時期がありまして」

長門「これは黒い予感」

キョン「あれか、指だけ出てるグローブだよな」

古泉「ええ、あれがカッコイイというか、憧れていたんですよ」

キョン「まあわからなくはないが・・・まさか学校に着けて来てたのか?」

古泉「ははは、いえ、あくまで学校以外の時ですよ」

キョン「そこはわきまえてたのか」

古泉「ええ、閉鎖空間に行くときは必ず装着してました」

長門「装着て」

キョン「あー、超能力が使える自分を更にかっこよくしたかったのか」

古泉「ええ、今では森さんにバカにされるネタですけどね」

長門「・・・ちなみにどこで買ったの?」

キョン(買う気じゃねーだろーな・・・)

古泉「スーパーオートバックスですよ」

キョン「えっ」

長門「えっ」

古泉「いわゆるドライビング用と言いますか、革のやつですね」

キョン「お前、そのためだけにオートバックスで買ったのか」

長門「その行動力は最早賞賛に値する」

古泉「ふふ、満足感が半端なかったですね」

キョン「長門はなにかないのか?」

長門「・・・先に2人聞きたいことがある」

キョン「なんだ?」

長門「授業中貴方たちは何を考えているの?」

古泉「授業に集中していますよ、ついていけなくなるので」

キョン「さすがは特進クラスだな」

古泉「必死ですよ、貴方は?」

キョン「ハルヒがちょっかいかけてくる」

古泉「なるほど、涼宮さんの相手ですね」

キョン「ああ、うるさくてかなわんけどな。長門はどうなんだ?」

長門「・・・私はーーーーー。」

長門「テロリストが侵入してきた時の対処法を」

キョン「!」

古泉「!」

長門「どうにかして自分だけ抜け出し、かつクラスメイトを助ける方法を考えている」

古泉「・・・なんと」

キョン「すまん、長門」

長門「なに?」

キョン「嘘をついた・・・俺もお前と同じだよ」

古泉「ふふ、僕もですよ。まさかこんな事でお揃いになるとは」

長門「嘘はいけない、私たちは一蓮托生」

キョン「そうだな、うん」

古泉「恥・・・は此処にはいらないものですね」

キョン「せっかくだ、みんなで対処法を考えようか」

長門「それがいい」

古泉「ふふ、そうですね。いざと言うときのためですし」

キョン「そうだ、これは訓練みたいなものだ」

長門「シミュレーション・・・の方がカッコイイ」

古泉「そうですね、『対テロ用シミュレーション』でどうでしょう」

キョン「おお・・・素晴らしい」

長門「えくせれんと」

古泉「さて、では具体的に作戦を立てましょうか」

キョン「ふむ・・・まずはどういう状況を想定しようか」

古泉「そうですね・・・」

長門「まずはコレを見て欲しい」バサッ

キョン「これは・・・!!」

古泉「この学校の見取り図ですね・・・!」

長門「これで様々な状況でのシュミレーションを想定できる」

キョン「素晴らしいぞ長門」

長門「光栄」

キョン「よし、占拠される教室にマークをつけていこう」

古泉「さて、やはり授業中ですね」

キョン「ああ、いきなり教室に銃を持ったテロリストが何人か入ってくる」

キョン「そして普段は隠している能力を発揮し立ち向かう」

長門「王道、だがそれがいい」

古泉「1クラスだけだと最終的に警察が強行突入してきそうですね」

長門「何クラスか同時に占拠されるのが望ましい」

キョン「そうだな・・・俺は自分のクラスがいい」

古泉「おや、なぜですか?」

キョン「怯えるハルヒを見たい、そしてかっこよく助けたい」

古泉「なるほど、都合よく涼宮さんがピンチになるのですね?」

長門「とてもベタ・・・だけどベター」

キョン「黙れ」

キョン「と、いうわけで俺は自分のクラスを占拠させる」キュキュキュー

長門「古泉一樹、貴方は?」

古泉「僕は・・・2年生の教室がいいですね」

キョン「2年?なんでまた」

古泉「正確には朝比奈さんのクラスがいいです」

長門「なんというおっぱい星人」

キョン「朝比奈さんを恐がらせるとは・・・お前の血は何色だ!!」

古泉「ふふふ、落ち着いてください。メインは朝比奈さんではありません」

古泉「僕のプランには鶴屋さんが外せません」

キョン「鶴屋さん・・・そうきたか!」

古泉「ええ、まあ属性でいうと貴方と同じ感じですけど」

キョン「普段の気丈な振る舞いとは別の一面を見るため・・・か」

古泉「その通り。更に僕は年上が大好きなものでして」

長門「その報告はしなくていいです」

古泉「ちくしょう」

キョン「長門は?」

長門「私はどこでもいい、大事なのは展開」

古泉「確かに。では、貴方のクラスと鶴屋さんのクラスを占拠された体で計画を立てましょう」

キョン「まずは部室に集合するか」

古泉「ええ、非難する他のクラスの生徒とは反対方向に向かう我々」

キョン「なにかとてつもない使命感に襲われてきた気がする」

長門「これだけでご飯3杯はいける」

古泉「はい、武者震いがします」

長門「それは完全に気のせいです」

古泉「これはひどい」

キョン「よし、それから先はどうする?」

古泉「相手は銃を持っていますからね・・・不用意には近づけないでしょう」

長門「武器が必要」

キョン「・・・俺は日本刀がカッコイイと思う」

古泉「貴方は刀剣派ですか・・・ぼくは短銃がいいですね」

長門「確かに短銃は制服にも隠しておける」

古泉「ええ、さりげなく廊下の角から様子を見るのがそれっぽくていいです」

キョン「なるほど、無線機も欲しいな」

長門「インカムというものを装備してみたい」

キョン「確かに。あれをつけてるだけで一気にそれっぽくなるな」

古泉「インカムですか・・・機関からパクっておきましょう」

キョン「なんだかメタルギアっぽくてわくわくするな」

長門「ダンボールも必要」

古泉「それはいらないです」

長門「クソが」

古泉「貴方の日本刀を使いたいという気持ちはわかりますが・・・」

古泉「銃を持つ複数のテロリスト相手だと少しきついかと」

キョン「ほら・・・そこはアレして能力で・・・」

長門「そうだった、問題ない」

古泉「では長門さんの武器はいかが致しますか?」

長門「私は・・・アレがいい」

キョン「アレってなんだ?」

長門「アルルカン的な・・・」


古泉「えっ」

長門「えっ」

キョン「なにそれ厨二病」

長門「くそう」

キョン「ふぅ・・・気づいたら5時間も話してしまった」

古泉「まさかここまで完璧なシュミレーションができるとは」

長門「これでいつ襲われても問題ない」

キョン「よし、今日はこんなところか」

古泉「そうですね、明日はどうします?」

長門「明日は不思議探索」

キョン「不思議探索後に、もう一度集合というのはどうだ?」

古泉「そうしましょうか、僕もまだまだ物足りないので」

長門「・・・私も」

キョン「ははは、お前らとこんなに熱く語れるなんて夢にも思わなかったぜ」

古泉「ですね、これはこれで楽しいです」

長門「とても充実感がある」

キョン「よし、それじゃあ続きはまた明日だ」

―――――――――――。

ハルヒ「むむむ・・・今日も何も見つからなかった」

キョン「そんなもんさ、また来週頑張ればいい」

ハルヒ「あんたもやる気出てきたじゃない!いい事だわ」

キョン「それはどうも」

ハルヒ「よし、それじゃあ解散!みんなバイバイ!」

古泉「お疲れさまです」

みくる「皆さんお疲れ様でした」

長門「さようなら」


――――――――――――。

キョン「さて、今日の議題はどうする?」

古泉「ふふふ・・・皆さんにいいものを持ってきました」

長門「なに?」

古泉「これです」バッ

キョン「これは・・・!!」

長門「インカム・・・!!」

古泉「ええ、昨日機関から持ってきました」

キョン「普通に窃盗じゃねーか」

長門「泥棒はいけないと思います」

古泉「これはひどい」

古泉「・・・ならこれは必要ないですね、明日にでも返しておきましょう」

キョン「いっちゃんカッコイイ!!」

長門「気が利く男ってステキ」

古泉「ふふ、ありがとうございます」

キョン「では早速・・・おお!」

長門「これは・・・!!」

古泉「気に入っていただけましたか?」

キョン「ああ、これはいい!」

古泉「それはよかった」

長門「提案がある」

キョン「ん?」

長門「これから3人で不思議探索をしたい」

古泉「それはナイスアイディアですね」

キョン「なるほど!インカムの具合を確かめるんだな」

長門「そう。これで各自連絡を取り合うべき」

古泉「いざと言うときのために訓練ですね」

長門「そう、これは特別な訓練」

キョン「よし、そうしよう!」

古泉「ええ、それがいいですね」

長門「そうだ、そうしよう」

キョン「それはいいなぁ、うん、そうしよう!」

古泉「ええ・・・!いいですね」

長門「そう、それがいい」

キョン「ああ、いいなぁ!」

アハハハハハ、アハハハハハハハ!!



店員「黄色い救急車って何番だろう?」

―――――――――――――。

キョン「こちら『K』、異常なし」

古泉「こちら『I』、こちらも異常無しです」

長門「『Y』も異常なし」

キョン「HQ、HQ!!」

古泉「っ!どうしました『K』!」

長門「『K』に異常発生、これより応援に向かう」




キョン「飽きたうえに恥ずかしい」

古泉「ですよねー」

長門「わかります」

長門「他に黒歴史はないの?」

キョン「んー、そうだなあ」

キョン「あ、ジッポ集めてた時期があった」

古泉「煙草吸いましたっけ?」

キョン「いや?その時はジッポを持っている事がカッコイイと思ってた」

長門「あるあ・・・あるあるある」

古泉「こういうのもアレですけど、使う場面ありました?」

キョン「ああ、中学の時、友達と花火やる時に」

長門「うわあ」

古泉「自信満々にジッポを出したんですか?」

キョン「ああ、こう・・・ヒュッ、カチャッ、シュボッ的な感じで」

古泉「ああ、無駄に素早い着火ですね?」

長門「ねーy・・・・・あるあるあるある」

キョン「他にもあるぞ」

長門「黒歴史の宝石箱やー」

古泉「ほう、どんなのが?」

キョン「夜なのにサングラスかけたりとか」

古泉「ああ、すごいわかります」

長門「『暗いからかけてる意味ねーじゃん』って言われた時の絶望感は異常」

キョン「俺のはパカッとするやつだったけどな」

古泉「おっさん色眼鏡じゃないですかそれ」

キョン「うるさい、俺の中では完璧だったんだ」

長門「あれをかけているおっさんの95割は色黒」

古泉「それはないです」

長門「ちくしょう」

古泉「しかし黒歴史といえば・・・」

キョン「ああ、朝比奈ミクルの冒険だな」

古泉「喋り方だけじゃなかったですね」

長門「さりげなく私にもダメージがくる」

古泉「いやいや・・・みくるビームって」

キョン「お前はまだ普通だったけどな」

長門「あれは痛かった、二つの意味で」

キョン「アレならまだ、古泉に脚本やらせたほうがいいんじゃないのか?」

長門「個人的には学際で占いをやったのが失敗だった」

キョン「まあけどはまってたよ、ギターも衣装も」

長門「やめて」

古泉「ふふ、魔法使いですもんね」

長門「古泉一樹の情報連結解除を申請、却下、ちくしょう」

キョン「その流れは飽きました」

長門「それはひどい」

長門「しかし、脚本一鬼で映画を撮るのは面白いかもしれない」

キョン「ああ、主題歌はゆきりんで決定だな」

古泉「しかし、役者に困りますね」

長門「うちのまゆりんを使ってくれて構わない」

キョン「そうか!朝倉がいたな」

古泉「そうですね、彼女ならはまってくれそうな気がします」

長門「ただ問題がある」

古泉「なんですか?」

長門「脚本にも手をつけてくる可能性が高い」

キョン「なんと・・・朝倉もここに呼んだほうがいいのかな」

古泉「そうですね・・・同じ匂いがします」

キョン「その腕時計いいやつだな」

古泉「これですか?これは安物ですよ」

キョン「長門は持ってないのか?」

長門「・・・持っている」

キョン「ほう・・・どんなんだ?」

古泉「・・・これは・・・!!」

キョン「懐中時計・・・!」

古泉「まさに黒歴史・・・」

長門「確かにこれには実用性はない」

キョン「まあな・・・でも懐中時計って持ってるだけでなんとなくジブリっぽくないか?」

古泉「それは勘違いです」

長門「そこまでの妄想は病気」

キョン「これは手厳しい」

古泉「テーピングとかも憧れました」

キョン「テーピング?」

古泉「ええ、運動部がつけてるのを見てかっこいいなと」

キョン「なるほど」

古泉「なので自分で適当にふくらはぎや腕、指などにしてました」

長門「どんな時のための準備ですか」

古泉「もっぱら体育がある前日に仕込んでました」

キョン「まあけど確かにスポーツしてるって感じするよな」

長門「する」

古泉「まあ途中でテープ代が勿体無いことに気づいて止めましたけど」

長門「それに行き着くまでのかかった期間は」

古泉「1年半です」

キョン「うわぁ」

長門「うわぁ」

長門「聴いていた音楽にも結構黒歴史が現れる」

キョン「そうだな、俺も昔はカッコイイと思って洋楽を聞いていたよ」

古泉「ほう、ちなみに何を?」

キョン「メガデス、メタリカ、ソナタアークティカとかな」

古泉「ほう、僕もガーゴイルやらアイアンメイデンやら聞いてまして」

キョン「誰もが通る道なのかね」

古泉「長門さんは何を?」

長門「サイコルシェイム」

キョン「これまた意外な」

古泉「ふふ、それを聞いてる長門さんが想像できませんね」

キョン「そうだな、ゆきりんは『団子3兄弟』とか歌ってるのが似合う」

長門「ぶち殺すぞ」

キョン「正直すまんかった」

――――――――――。

朝倉「長門さーん、晩御飯のリクエストを聞きにきたわよ」ガチャ

長門「カレー一択」

キョン「おう朝倉」

古泉「こんばんは」

朝倉「あら、珍しい組み合わせね。何してるの?」

キョン「んー?漫画読んでるだけだよ」

朝倉「?長門さん漫画なんて持ってたの?」

長門「最近」

朝倉「そう、2人は漫画読むために来たの?おかしな話ね」

古泉「ふふ、ここでしか読めない漫画なんですよ」

朝倉「へぇ・・・なんて漫画?」

キョン『青眉危機一髪』


朝倉「」

長門「作者は・・・」

古泉「プリンセス☆涼子という方ですね」

朝倉「うわあああああああああああああああ!!」

キョン「この絵がまたなんとも」

古泉「いい味出してますよね」

朝倉「やめてえええええええええうわああああああ!」

長門「落ち着いてプリンセス☆涼子」

朝倉「うぇぇ・・・グス、ヒック・・・落ち着けるわけないじゃない・・・」

キョン「大丈夫だ朝倉」

古泉「ええ、安心してください」

朝倉「な、何が安心なのよぉ・・・グス」




長門「漫画雑誌に片っ端から投稿しておいたから」

朝倉「」

キョン「ああ、バッチリだ」

朝倉「何してんのよおおおおおおおおおお!!」

古泉「ふふふ、結果が楽しみですね」

長門「そう」

キョン「ああ・・・!」



アハハハハハ、アハハハハハハハ!!




朝倉「終わった・・・あたしの学校生活終了のお知らせ・・・」

朝倉「うぅ・・・カレー、作ってくるわね・・・グスッ」トボトボ

―――――――。

キョン「朝倉ってやっぱりブラックヒストラーなんだな」

古泉「ええ、意外でした」

長門「朝倉涼子はかなりの強者」

古泉「といいますと?」

キョン「なんか他にエピソードでもあるのか?」

長門「私たちが3年間待機モードだった時」

キョン「ふむふむ」

長門「とても暇だった」

古泉「まあそうでしょうね」

長門「彼女は最初ゲームで遊んでいた」

キョン「へえ、具体的に何をしていたんだ?」

長門「三国無双の全キャラをパラMAXにする作業」

古泉「予想以上にひどいですね」

キョン「ふむ、他には?」

長門「私はダラダラ過ごしていたが、彼女は違った」

長門「道路に軍手を落としたり、蝉の抜け殻をひっくり返す作業もしていた」

古泉「衝撃的な事実」

キョン「それはあいつがやってたのか」

古泉「ふふ、では道路にみかんの皮を配置したりしてたのですか?」

長門「それはしてないです」

古泉「ちくしょう」

長門「そんなある日、彼女が日記を書き始めた」

キョン「ほう、女の子らしいな」

長門「そして日記→詩集→小説→漫画→歌と進化していった」

古泉「うわぁ」

キョン「中々の黒歴史の持ち主だな」

古泉「というか僕たち全員の黒歴史を1人でやってますね」

長門「彼女の作品は私のコレクション」

古泉「今度コンプリートボックスでも作りましょうか」

キョン「ああ、喜んでくれるかもしれない」


長門「・・・ここだけの話」

長門「貴方を殺す為に、特訓をしていた」

キョン「マジですか」

古泉「意外と健気」

キョン「というか長門知ってたのかよ。止めろよ」

長門「シナリオだからしょうがない。話を戻す」

キョン「ああ、特訓というのは?」

長門「ナイフの素振りとセリフの練習」

長門「完全に甘寧を意識した動きで私TUEEEEEEEEEしていた」

キョン「朝倉が可愛すぎて生きるのが辛い」

古泉「なら死んでください」

キョン「これは手厳しい」

長門「・・・さらに言うと」

キョン「まだあるのか?」

長門「私もセリフ合わせに付き合わされた」

長門「その一部始終がここに」サッ

キョン「相変わらずいい仕事っぷりだ」

古泉「ええ、ヤンヤンつけぼーをあげましょう」

長門「嬉しい」

キョン「で、それを見せて欲しいのだが」

長門「ダメ、機材がない」モグモグモグ

キョン「DVDプレーヤーあるじゃん」

長門「プロジェクターがいい」モグモグモグモグ

古泉「視聴覚室からパクってきました」

長門「なんと」モグモグモグモグモグ

キョン「GJだ、ご褒美にヤンヤンつけぼーをあげよう」

古泉「ありがたき幸せ」

ピンポーン ガチャ

朝倉「長門さん、カレー作ったわよ・・・ってアナタ達まだいたのね」

キョン「なんだその言い草は」

古泉「まるで僕たちが嫌いみたいな言い方ですね」

朝倉「だってひどいじゃない!みんなしてあたしを苛めて・・・」

長門「苛めてるつもりはない」

キョン「そうだ、むしろ俺は朝倉を愛おしく思ったぞ?」

古泉「ええ、僕もです」

朝倉「えええ・・・え?ほほほほほ本当?」

キョン「ああ、本当だとも。なあ古泉」

古泉「ええ、朝倉さんはとても可愛らしい方ですね」

朝倉「・・・そ、そう・・・かな、エヘヘ」


長門「というわけで再生」ウィーン

『この空間はわたしの情報統せっ・・・か、下にある・・・ああああ、また噛んじゃったぁ』

『やらないで後悔・・・のくだりって言わなきゃダメ?なんか恥ずかしいんだけど・・・』

『現状のままではジリ貧になるって・・・・・・・ジリ貧ってなんかエロいわよね、ウフフフフ』

『手羽先食いTEEEEEEEEEE!!!(空耳)』

『パチンッ・・・来いっガンダァァァァァァッム!!!』



朝倉「」

長門「ユニーク」

朝倉「あわわわわわわわわわわわわ」

キョン「ほう・・・」

古泉「ふふふ、貴方はガンダムを相手にするところでしたね」

朝倉「うわああああああああああああああああ!!!」

キョン「黒歴史って・・・意外といいもんだな」

朝倉「」

古泉「ええ、その人の本当の姿を見るいい機会ですね」

朝倉「」

長門「黒歴史には裏も表もない」

キョン「ああ、その通りだ!!」

古泉「これで我々は鉄の絆ですね」

長門「プリンセス☆涼子も忘れてはいけない」

アハハハハハハハ、アハハハハハハハ!!


古泉「僕達の戦いは!終わらない!!」

キョン「本当の冒険はこれからだ!」

長門「みんな!応援してくれよな!!」


朝倉「」

おわり

すまん、書き溜めなくなったwwwww
とりあえず打ち切りって事で誰か適当に書いてくれwwwww





朝倉は俺の嫁

クックック・・・待たせたな能力者たちよ・・・

約束どおりあと30分ほどで始めようか・・・

その間に汚れた身体を洗い流してくるとしよう、クックック・・・

保守ありがとう

一応言っておくけど、洋楽が厨二なんじゃなくて
「なんとなく洋楽聴いてる俺かっこいい」が厨二って意味なんで

懐中時計等も・・・
気分害した方は申し訳ない

全53レス
次から投下していクックック・・・

翌日―――――――。


ハルヒ「だから!ア・タ・シがヒロインなんだってば!!」

朝倉「ふふ、私に決まってるじゃない」

ハルヒ「なんでだよ!誰がどうみてもアタシじゃないの!」

朝倉「何言ってるの?私の方が人気あるのよ?」

ハルヒ「いやいやいや、どう見てもアンタ脇役じゃない!」

昨日「昨日古泉君にも言われたわよ?可愛いって」

ハルヒ「大体転校したくせに戻ってくるとか意味不明よ!」

朝倉「アハハ、意味不明なのはアナタの頭でしょう?」クスクス

ハルヒ「むっかーーーーー!!もう怒った!!」

朝倉「さっきから怒りっぱなしじゃない」

ハルヒ「うるっさいのよ!!」

翌日―――――――。


ハルヒ「だから!ア・タ・シがヒロインなんだってば!!」

朝倉「ふふ、私に決まってるじゃない」

ハルヒ「なんでだよ!誰がどうみてもアタシじゃないの!」

朝倉「何言ってるの?私の方が人気あるのよ?」

ハルヒ「いやいやいや、どう見てもアンタ脇役じゃない!」

朝倉「昨日古泉君にも言われたわよ?可愛いって」

ハルヒ「大体転校したくせに戻ってくるとか意味不明よ!」

朝倉「アハハ、意味不明なのはアナタの頭でしょう?」クスクス

ハルヒ「むっかーーーーー!!もう怒った!!」

朝倉「さっきから怒りっぱなしじゃない」

ハルヒ「うるっさいのよ!!」

朝倉「アナタ自称ヒロイン(笑)のくせに髪の色地味ねぇ」

ハルヒ「うるっさい!暗いほうがカチューシャの色が映えるんですー!」

朝倉「カチューシャ(笑)今どきないわぁ・・・」プププ

ハルヒ「何よ!アンタこそ髪の色でしかキャラ設定できない可哀相な人じゃない!」

ハルヒ「大体何?その眉毛?」クスクス

朝倉「はぁ?これはアタシのアイデンティティなんだけど」

ハルヒ「・・・プッ・・・」

朝倉「・・・何よ」

ハルヒ「ププ・・・ア、アイデンティ、アハハハ、ティ・・・だって!!」

朝倉「何がおかしいのよ!」

ハルヒ「クスクス・・・いやー?・・・アイデンティティって・・・ププ」

朝倉「何なのこの人ムカつく」

ハルヒ「アイデンティティなんだけど」キリッ

ハルヒ「ププ・・・あーおっかしー」クスクス

朝倉「」イラッ

ハルヒ「これが私のジャスティス」キリッ

ハルヒ「これが私のバイブル」キリッ

朝倉「こいつUZEEEEEEEEEEEEE!!」

ハルヒ「大体アンタなんでキョンと仲いいSS多いのよ!」

朝倉「ヒロインだからじゃない?」

ハルヒ「ちっがうわよバカ!ヒロインはアタシだっつってんでしょ!?」

朝倉「じゃあなんでアナタは気違いなSSばっかり出てるの?」

ハルヒ「知らないわよ!」

朝倉「それが・・・世間の目、なのよ」ポン

ハルヒ「触るな慰めるな眉毛るなーーーーーー!!」

朝倉「・・・本当、喧嘩売るの得意なのね」

ハルヒ「キョンはアンタの事なーーーーーーんとも思ってないわよ!」

朝倉「あら、アナタこそキョン君に嫌われててもおかしくないんじゃない?」

ハルヒ「なんでだよ!メロメロだろJK!!」

朝倉「どこにこんな脳内お花畑女を好きになる人がいるのよ」

ハルヒ「むっきーーーーー!!なんなのアンタは!」

朝倉「ただ会話してるだけじゃない」

ハルヒ「・・・オーケー、COOLになろう、アタシ」

ハルヒ「アンタはキョンの事どう思ってんのよ」

朝倉「旦那」

ハルヒ「」

朝倉「アタシ以外に似合う女なんていないわ」

ハルヒ「ここ!ここにいるわよ!!」

朝倉「あらあら、アナタじゃ役不足よ」

ハルヒ「はぁー?じゃあアンタはキョンと特別な事した事あんの?」

朝倉(殺しかけた事・・・ならあるけど)

朝倉「私の手料理食べさせたわ」

ハルヒ「えっ!?なに食べさせたのよ!?」

朝倉「なーに?慌てちゃって・・・」クスクス

ハルヒ「うるっさい!早く教えなさい!!」

朝倉「おでんよ、自信あるんだから」

ハルヒ「おwwwwでwwwwwんwwwwwwセブンイレブン乙wwww」

朝倉「・・・何よ」

ハルヒ「アハハ、女子高生がおでんって・・・プププププ」

朝倉「おでんバカにして・・・何か文句あるの?」

ハルヒ「べっつにぃー?」

朝倉「なんかムカつくわね・・・」

ハルヒ「おでんデンデデン、おでんデンデデン」ボソッ

朝倉「」カチーン

ハルヒ「アーッハハハハ、ヒー、ヒー・・・はぁ、手料理以外は?」

朝倉「昨日キョン君に『愛おしい』って言われた」

ハルヒ「うううう嘘よそんなの!!!」

朝倉「あら本当よ?なんなら確認してみたら?」

ハルヒ「ぐぐぐ・・・他!他――――!!」

朝倉「そうねぇ・・・キョン君の生死を握った事くらいかな」

ハルヒ「」

朝倉「あの時のキョン君怯えて可愛かったなー」ホクホク

ハルヒ「せ、精子を握ったってどーゆー事よ!!」

朝倉「あら、そのままの意味よ?」

ハルヒ「う、嘘だ・・・いつの間にキョンとそんな事を・・・」

朝倉「手紙で呼び出したのよ、放課後の教室でやったわ」

ハルヒ「はぁああああ!?アンタ神聖な教室で何やってんのよ!!!」

朝倉「別にいいじゃない、誰もいなかったんだし」

ハルヒ「そういう問題じゃないでしょ!?大体キョンも怯えてたんじゃないの!」

朝倉「そりゃそうよ、生死を懸けた戦いなんて初めていたいだったし」

ハルヒ「精子をかけた戦いとか!!なにこの犯罪者!無理矢理じゃない!」

朝倉「やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいいじゃない?」

ハルヒ「んな訳あるかーーーー!!」

朝倉「まぁ、結局未遂で終わったんだけどね」

ハルヒ「え・・・?そうなの?」

朝倉「ええ、長門さんに邪魔されてね」

ハルヒ「有希GJJJJJJJJJ!!」

朝倉「アナタ忙しいのね」

ハルヒ「あー、ちょっと喉渇いたわね・・・疲れたし休憩にしましょ」

朝倉「・・・貧弱貧弱うりりりいいぃぃぃぃいいね」

ハルヒ「むっかーーー!なんでアンタはそんな噛み付いてくんの!?」

朝倉「そんなうるさいからキョン君が疲れるのよ」

ハルヒ「キ、キョンがアタシのせいで疲れてるっていうの!?」

朝倉「誰が見てもそうじゃない、アナタに振り回されてばっかり」

ハルヒ「で、でも文句いいながらもついてきてくれるもん!」

朝倉「それこそ強制じゃない、ああ可哀相」

ハルヒ「むむむむむむ・・・アタシは!キョンと手を繋いだ!」

朝倉「!」

ハルヒ「2人で遊んだ!」

朝倉「!!」

ハルヒ「妹ちゃんに『ハルにゃん』て呼ばれるほどの仲!!」

朝倉「!!!」

ハルヒ「キ・・・キスだってしたんだからねーーーーー!!!」

朝倉「」

ハルヒ「ふふん、どうよ(夢の中だけど、セフセフでしょ)」

朝倉「アナタとキス?嘘ばっかり」

ハルヒ「本当よ?しかもキョンからだったんだから」

朝倉「」ガーン

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