お嬢「私の執事は心配症」 (56)

お嬢「さてご飯食うか」

執事「お待ち下さいお嬢!」

お嬢「何だ?」

執事「私があーんをして差し上げますのでフォークを持つのをおやめ下さい!!」

お嬢「いやいや、そんなの必要無いから」

執事「しかし!お嬢がフォークを持って何かあったら!!」

お嬢「フォーク持って事故起こした奴とか聞いたことねーよ!!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379858248

執事「しかし!もしフォークを落とされて足にでも刺さったら!」

お嬢「スリッパ履いてるからね!?刺さらないからね!?」

執事「もしフォークに毒が塗られていたら!!」

お嬢「フォークとナイフ持ってきたのお前だろ!!」

執事「しかし!!」

お嬢「くどい!しつこいぞ!!」パクパク

執事「ああああ!!!」

執事「お嬢おおおおおお!!!!死なないでええええええ!!」

お嬢「死んでねええええええ!!!」

執事「へ?」

お嬢「馬鹿かお前は!」

執事「ほっ」

お嬢「ちっ、散歩にでも行ってくる」

執事「お待ち下さいお嬢!」

お嬢「今度はなんだよ」

執事「靴は私が履かせます!!」

お嬢「ねーよ」

執事「もしかしたら靴に画鋲がある可能性も!!」

お嬢「いじめか!余計にねーよ!!」

執事「靴に毒が塗られていたら!!」

お嬢「その時はソイツを盛大に馬鹿にしてやるよ」

執事「いや!靴も履いてはなりません!!」

お嬢「は?」

執事「私がおんぶかだっこをしてあげます!」

お嬢「お前ちょくちょく上から目線で物言うよな」

お嬢「ってだっこもおんぶも嫌だよ!!!」

執事「そうでした!私に毒が塗られていたらたまりませんもんね!!」

お嬢「お前毒好きだな!!ていうかお前に毒が塗られてたらお前が死ぬだろ!!」

執事「いや、その程度では死にません」

お嬢「は?」

執事「へ?」

原っぱ

執事「結局お嬢に靴を履かせてしまった……執事失格だ……」

お嬢「おーい見えてる?私生きてるからね?何の怪我も負って無いからね?」

執事「ぐっ!しかし靴を履いたときもし何者かが何か細工をしていたら!!」

お嬢「疑り深い奴だなおい」

お嬢「喉乾いたな、自販機でコーラ買うか」

お嬢「ていうか何で原っぱに自販機あるんだ?まぁ良いか」チャリーン

お嬢「……あ?おかしいな、ボタンのランプが光らないぞ」

執事「お待ち下さいお嬢!!!」ガチャッ

お嬢「うわあああああ!!!!」ビクッ

お嬢「お前自販機から出てくんなよ!!ビビるだろ!!」

執事「飲み物なら私が作ります!」

お嬢「作れるの?」

執事「勿論です!」

執事「ではどうぞ」

お嬢「見た目はサイダーっぽいな、何コレ?」

執事「チューハイです」

お嬢「酒かよ!私まだ未成年だよ!」

執事「そうか!このチューハイに毒でも入っていたら!」

お嬢「お前は何でもかんでも毒と結び付けんな!!」

お嬢「もういいから、普通にコーラ買うから」

執事「しかし!私はペプシネックス派です!!」

お嬢「知るか!心の底からどうでもいいわ!!」

お嬢「何で私はコイツを執事として雇ったのだろうか……」

執事「お嬢が認めてくれたからなのでは?」

お嬢「……あの頃の私が目の前に居たらボコボコにしてるな」

お嬢「ふう、そろそろ帰るか」

執事「はい、では車をお呼びいたしますので」

お嬢「散歩だし帰りも歩きたかったけど……まぁ仕方ない」

お風呂落ちです
また、あがったら書きます

お嬢のお屋敷

コック「お嬢、今日のご飯は何に致しましょグブッ!?」

執事「貴様、お嬢に話しかけて毒が移ったらどうする!」

コック「うーうー!!」

お嬢「止めろ止めろ!!可哀想だろコックが!」

お嬢「ていうか話しかけて毒が移るとか有り得ねえから!!」

執事「し、しかし……」

お嬢「いいから開放してやれよ……」

執事「……」パッ

コック「ぷはっ!はぁはぁ……では作りに行ってまいります」

1時間後

コック「お嬢、お食事でございます」

お嬢「おぉ、美味しそうだな、いただきま」

執事「お嬢危ない!!」ガブリ

お嬢「!?」

コック「!?」

執事「むっ!この肉旨いな」モグモグ

お嬢「お前食いたかっただけだろ」

執事「毒味ですよ何言ってんですか」モグモグ

お嬢「コック、もう一枚肉用意して」

コック「はっ!かしこまりました」

執事「ではそちらも毒味を!」

お嬢「いらんわ!!食いたいだけじゃん!!」

お嬢の部屋

お嬢「明日の準備してもう寝よ」

お嬢「えっと、筆箱と」

執事「お待ち下さいお嬢!!!」バッ

お嬢「だから何でお前は引き出しとかに隠れてるんだよ!!どうやって入った!!?」

執事「筆箱なんて必要ありません!私が筆箱になります!!」

お嬢「はぁ!?」

執事「もしお嬢が筆箱のファスナーで怪我をされたら!!」

お嬢「するか!!アホか!!」

お嬢「ていうか缶ペンケースだからファスナーなんてねーよ!!」

執事「し、しかし!!」

お嬢「良いから出てけ!!」バキッ

執事「ゴフッ」

次の日 学校

お嬢「はぁー……」

友「あれ?どうしたのため息なんてついてさ」

お嬢「わかるだろ?」

友「まぁ原因があの執事さんって事は分かるけどさ」

お嬢「フォークを持ったらダメとか靴履いてはダメとか色々言われたんだよ」

友「お、お疲れ……」

友「(何故靴を履いたらダメなのだろうか)」

DQN「おいお嬢、こっちこいよ」

お嬢「……何だよ」

DQN「いいから来いって」

お嬢「はぁ……行ってくる」

友「いってらっしゃい……」

DQN「へっへ……」

校舎裏

DQN「俺の女になる気はなったかぁ?」

お嬢「お前、100回以上断ったのに、懲りない奴だな」

DQN「良いから俺の女になれよ」

お嬢「顔をイケメンにしてから出直してこい」

DQN「なっ!?」

DQN「……このクソアマ、もう許さねぇ!!」

お嬢「煽り耐性低いな」

DQN「ぶっ殺してや」

執事「おい」

DQN「誰だてm……」

執事「お前はお嬢を傷つけようとした、死んでその罪を償え」シュパッ

お嬢「お前日本刀持ってくんなよ、固まってるぞコイツ」

DQN「あ、あ……」

DQN「ひいいいいいいいいい!!!」ダッ

執事「あ、待て!!」

お嬢「追いかけるな、私は怪我してないから」

執事「……分かりました」

お嬢「まー、これでアイツも懲りるだろ」

お嬢「あ、そうそう」

お嬢「最近校内でウロウロしてる黒服を着た不審者ってお前だよな?」

執事「いえ、違います」

お嬢「学食の焼きそば美味かったか?」

執事「はい、日本にはまだあのような食べ物があったんですね」

執事「あっ」

お嬢「帰れ」ニコッ

執事「しかしお嬢の身に……」

お嬢「か・え・れ」ニコッ

執事「……はい」

今回は此処まで

続きは七時から始めます

お昼休み

友「いやぁ、思うんだよねいつも」

お嬢「何が?」パクパク

友「お嬢ってお嬢様なのになんで小さいお弁当なんだろうってね」

お嬢「私はこのサイズの弁当が好きだ」パクパク

友「こうさ、デカい北京ダックをいくつも用意したりスパゲティを一キロくらい……」

お嬢「食えるか!!」

友「だよねー……ん?」

お嬢「あ?」

友「後ろ後ろ!!後ろの窓!!」

お嬢「へ?」クルッ

執事「……」

お嬢「帰れよ!!」

男「お、お嬢の卵焼きもーら」

執事「!!」プッ

男「!?」ザクッ バタッ

お嬢「おい執事!!ふざけんな!!」

友「いや、眠ってるだけだよ」

お嬢「全く……」

帰宅後

お嬢「ふぅ、疲れた」

コック「お、お嬢……」

お嬢「あぁ、コック…」

帰宅後

お嬢「ふぅ、疲れた」

コック「お、お嬢……」

お嬢「あぁ、コック……ってお前顔色悪くないか?」

コック「い、いえ……それではおやつの準備を……」

お嬢「いや待て待て、体温計持ってくるから待ってろ」



お嬢「38度……高熱じゃないか!」

コック「いえ……このくらいで倒れていては……」

お嬢「良いからお前は寝ていろ、お粥作ってくるから」

コック「……はい」

お嬢「ほら立てるか?」

お嬢「さて、コックは寝かせた……は良いけど」

お嬢「お粥の作り方が分からないな」

お嬢「まぁ、友にでも聞いて……」

執事「その必要はありません!!」

お嬢「お前今までどこ行ってたんだよ」

執事「お粥は私が作りますのでお嬢はお部屋で休んでいてください」

お嬢「お前、料理したことあんの?」

執事「いえ、全く」

お嬢「ダメじゃん!!」

執事「しかしお嬢の身に何かあってからでは遅いのですよ!!」

お嬢「お前は人の病気より私の心配するのか!!」

執事「当たり前です!!」

お嬢「いや、守る気持ちは分かるよ?でも今はそんな事言ってる場合じゃないんだって!!」

執事「いやしかし!!」

お嬢「分かった!一緒に作ろう!!」

執事「いえ私一人が作りますので!!」

お嬢「うるさいさっさと始めるぞ!!」

お嬢「えっと、まずはといだお米を用意しろだって」

執事「用意しました」

お嬢「それを鍋に入れて30分くらい煮て」

お嬢「そこに七味を入れて完成らしい」

お嬢「なんだ、簡単じゃないか」

執事「そうですねー」プシュー

お嬢「……何入れてるんだ?」

執事「え?洗剤ですけど?」

お嬢「アホか!!料理したこと無い私でも洗剤はアウトって分かるぞ!!」

お嬢「もっかいお米とげ!!」

執事「分かりましま」

お嬢「たく……」

お嬢「(何が分かりましまだよ、明らかに噛んだだろコイツ)」

執事「といできました」

お嬢「もう洗剤入れてないよな?」

執事「はい、オリーブオイルをたっぷりと!!」

お嬢「もこみちかお前は!!」

お嬢「誰もオリーブオイル入りお粥なんて食いたくないよ!!!」

執事「だからコックを使って実験を」

お嬢「女使って実験しようとすんな!!自分で食え自分で!!」

執事「怖いじゃないですか」

お嬢「人を犠牲にしてまでやる事ではないよマジで止めて」

いつの間にか眠っていたようだよ

つづきはまた明日!!

お嬢 女

執事 男

コック 女

友 女

です、今は新キャラとかは考えていませんが、もしかしたら増やすかもしれません

しばらくして

お嬢「何とか出来たな」

執事「では持っていきましょう、鍋は私が持ちます」

お嬢「大丈夫だよ、落としたりはしない」

執事「しかし!!持つところに毒が塗られていたら!!」

お嬢「またそれかよ!!お前はどんだけ毒が好きなんだよ!!」

執事「とりあえず私が持ちますので」パッ

お嬢「あ……まぁいいや」

コックの部屋の前

お嬢「コックー、お粥を持ってきたぞ」

お嬢「……反応無しか、寝てるのかな」スッ

執事「ストオオオオオオオオオップ!!!」

お嬢「な、何だよ!?」ビクッ

執事「私が開けます、毒が塗られていてはたまりませんからね」

お嬢「ドアノブに毒つける奴なんざ世界中探しても居ねぇよ」

お嬢「ていうか両手で鍋持ってるのにどうやって開けるんだ?」

執事「お任せ下さい」スッ

お嬢「なるほど、1回床に置いて……」

執事「オラアアアアア!!!」バーン

お嬢「足で蹴って開けやがった!!?」

お嬢「鍋を床に置いて足蹴りかよ!!持ったままやればいいじゃんかよ!!」

執事「そうなりますと、鍋の中身がこぼれるでしょう?それでお嬢にかかったりしたら……」

お嬢「大袈裟だって……」



お嬢「コックー、お粥だぞー」

コック「……」スースー

お嬢「やはり寝ていたか、お粥置いとくからな」

執事「ありがたく思えよ」

お嬢「お前なぁ、殆ど何もやってなかっただろうが木くず入れましょうとか意味分からんし」

執事「失礼な!七味をうまくふりかけたのは私ですよ?」

お嬢「しょーもさ」

お嬢「鍋を床に置いて足蹴りかよ!
ばいいじゃんかよ!」

執事「そうなりますと、鍋の中身がこぼれるでしょ う?それでお嬢にかかったりしたら……」

お嬢「大袈裟だって……」

お嬢「コックー、お粥だぞー」


コック「……」スースー


お嬢「やはり寝ていたか」

執事「ありがたく思えよ」

お嬢「お前なぁ、殆ど何もやってなかっただろうが木くず入れましょうとか意味分からんし」

執事「失礼な!七味をうまくふりかけたのは私ですよ?」

お嬢「しょーもなっ!?」

おはようございます

やはり深夜に書くものでは無かったみたいですね

また今日の夜に書くので楽しみにしていてください

お嬢「ていうか今はそんな事を気にしてる場合じゃないだろ」

執事「そうでしたね」

お嬢「今夜の夕食どうする?」

執事「私が作ります!!」

お嬢「木くず入れられたら堪らんし却下」

お嬢「そうだなー」

メイド「私がやりましょう」

お嬢「おう、頼む……」

お嬢「いやいやいやいや、誰だよ!!?」

メイド「今日からここに務めることになりました、メイドです」

お嬢「え?聞いてないけど」

執事「あっ」

お嬢「あ?」

執事「ま、まぁ来たならそれで良いのでは?」

お嬢「おいまさかお前、私に教えるのを忘れていたとか?」

執事「……イエス」

お嬢「イエスじゃねええええええ!!!!」

お嬢「メイドと言ったな?」

メイド「はい」

お嬢「今日からって言ってたけどもう夜に近いのに今までどこ行ってたんだ?」

メイド「このお屋敷まで迷っていました」

お嬢「えっ?門から真っ直ぐなのに?」

メイド「はい」

お嬢「(色々と大丈夫かコイツは)」

お嬢「料理って言っても何作れるの?」

メイド「塩ラーメンと天津飯のみです」

お嬢「……のみってどういう事だ?」

メイド「塩ラーメンと天津飯以外は作れないという事ですよ」

お嬢「……まぁ食べれるなら良いか、ヨロシクね」

メイド「はい」

執事「お嬢はどちらへ?」

お嬢「部屋に戻ってる」

執事「では私もご一緒に!!」

お嬢「人の部屋に入んな!!どこまで心配症何だよお前は!!!」

執事「しかしゲームキューブの角に頭を打たれてしまっては!!」

お嬢「どういう状況だよそれ!?」

暫くして

メイド「出来ました」

お嬢「おー、どれどれ」パクッ

お嬢「……んまい!」

メイド「お気に召されて光栄です」

お嬢「あ?この焦げた紙みたいなのは何だ?」

メイド「炒飯です」

お嬢「炒飯!?」

執事「では私も一口」パクッ

執事「……」バタッ

お嬢「えええええええ!?何この炒飯!?」

メイド「先程も言いましたが私は塩ラーメンと天津飯以外は駄目なのです」

お嬢「なら炒飯作るなよ!!!」

メイド「天津飯が上手く出来たからあれ?これって炒飯もいけるんじゃね?と思いまして」

お嬢「その無駄なチャレンジだけは認めるけどもう止めてくれよ?死人も出ちゃったし」

メイド「分かりました」

執事「いやお嬢、私はまだ生きてますよ」

お嬢「何だ生きてたのか……ハァ」

執事「そんなガッカリされましても」

お嬢「ふう、お腹もいっぱいだしお風呂入ろ」

メイド「私もご一緒させていただきます」

お嬢「え?良いけど」

執事「お嬢!!明らかに私と態度が違うじゃないですか!!」

お嬢「お前は女と一緒に風呂に入ろうとしてたのか」

執事「何が!何が駄目なんですか!」

お嬢「お前が女なら一緒に入れたのにな」

執事「お風呂に入るのに性別も何もありまん!!」

お嬢「それは羞恥を捨ててるお前だから言えるんだな、ヘンタイめ」

脱衣所

お嬢「アイツももう少し心配症じゃなきゃなぁ」ヌギヌギ

メイド「お嬢様、一つ質問なさってもよろしいですか?」

お嬢「え?何?」

メイド「お嬢様は、言い方は悪いですけどお金持ちなんですよね?」

お嬢「まー、言い方は悪いけどお金持ちだよ


メイド「その、なんと言いますか、少しイメージと違うと言ったら良いでしょうか」

お嬢「まー何ていうか、クールなイメージとか高飛車なイメージとかあるけど、お金持ちである前に一人の人間だしね」

お嬢「他人を見下したりだとかお金を無駄遣いするのとかは違うと思うんだよね」

メイド「そんなもんですか?」

お嬢「そんなもんだよ」

お風呂落ちです

また一時間後にスタートします

風呂場

お嬢「さて、頭から洗うかな」

メイド「私が洗いましょう」

お嬢「良いよ良いよ、一人でできるし」

メイド「使用人はこき使われてナンボなんですよ?」

お嬢「アレだよ、人に洗わせたら変な感じがするんだ」

執事「なら私が洗います!!」ザパーン

メイド「……殺りましょうか」

お嬢「手伝うぞ」

執事「へ?」

しばらくお待ちください

執事「……」チーン

お嬢「さっさと出ていけ!!」バキッ

執事「おふっ!?」

メイド「もう一つ質問なさってもよろしいですか?」

お嬢「何?」

メイド「何故あのような人を雇ったのですか?」

お嬢「うん、それ今でもすげぇ思ってる」

見てる人が居ないかと思うんだけど今日はここまで
また明日!!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom