玄野「学園都市?」 (785)

前々から書きたかった、GANTZ×禁書のSSです。
時系列は、GANTZは大阪編終了後、禁書は0930事件後です。
GANTZのカタストロフィは、フィアンマによる世界大戦に置き換えてます。





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379855238

今のところ、

玄野vs一方通行

上条による西への説教

禁書のキャラの点数化

を書くつもりです。




ジジッーー.



ジジジッーー…






玄野「あれッ…?」


なんで、俺はこの部屋にいるんだ?

確か……、オニ星人との戦いで100点を取って……、あれ?


加藤「計ちゃん……」

玄野「加藤!? これどういう事だよ!
何で俺はここにいるんだッ?」

鈴木「玄野君、覚えてないの?」

レイカ「……解放された後、吸血鬼達の襲撃にあッて、それで…、」


駄目だ……、よく思い出せない。



玄野「ッてか、俺また死ンだのかよ!」

加藤「おう!」


即答されたorz

え?
それならなンで、俺は今生きてるんだ?


鈴木「加藤君が、君を再生したンだよ」

玄野「えッ? 加藤、お前…、弟養わなきゃいけないんじゃ……」

加藤「……いいんだ。
また、一緒に生き残ろうぜ、計ちゃん!」

玄野「加藤……、有難うな!
絶対生き残ろう!」





「あはははははははッ!! 馬ッ鹿じゃねーのッ!」



誰だよ。空気読め。
つーか、誰かなンて分かり切ってるな。


西「勝手に友情ごっこでもやッてろよ!
いくら足掻いたッて無駄だッつーの!

もうすぐ世界は滅びる!
強大な異能がこの星を支配するンだッ!

お前らなンか真ッ先に死ンじまう!」


確かお前真ッ先に死ンだよな。

自分の事棚に上げてンじゃねーよ。


桜井「どういう事なンだ?」


あーあ、乗ッちゃッた。

この手の厨二病は乗ると助長すンだよな。


西「いいぜ、説明してやるよ。

ガンツ、『カタストロフィ』」


稲葉「なんだコレ…、タイマー?」


西「これが、人類に残された時間だ」


玄野「嘘だろ…、あと20日くらいだ……」


加藤「今日が九月三十日だから…、
だいたい、十月の十九日か?」


レイカ「そンな……」


西「まあ、せいぜい足掻くンだな、愚民共」


言うだけ言って、西はガンツ部屋から立ち去ろうとする。


風「ちょい待ちぃッ!
まだ、何が起こるのか聞いちょらんッ!」


西「核戦争ッてのが一番有力な見解だ。
ッつー事は、第三次世界大戦か?

でも、ただの戦争だと思わない方がいいぜ。

案外、神様とかが出てくるかもなッ」




風「馬鹿にしちょるンか!?」


西「いや、俺は本気だ。

間違いなく、今までの常識や理論を覆す程の『何か』が起こる。

それだけは、断言できる」


西が部屋を出て行く。

メンバーは、ただその背中を見送る事しか出来なかった。




今のがプロローグみたいな感じになります。

ガンツメンバー学園都市潜入

アビニョン戦

アックア戦

原石争奪戦(桜井メイン)

第三次世界大戦


でいきます


<翌日・玄野の自室>


玄野「眠い……、とにかくコーヒーだな。
あとはニュース見るか」



ポチッ



『ーー繰り返し、お伝えします。
昨夜、学園都市にて、大規模なテロが発生しました。
学園都市にて、大規模なテロが発生しました。
大事な事なので二回言いましたーー』


玄野「マジかよ~、科学技術が2、30年進んでる学園都市で?
つーか結構近いな…、学園都市だし」


『学園都市の発表によりますと、学園都市統括理事会12名中3名が殺害され、テロリストと交戦した警備員31名、風紀委員6名が死亡、重軽傷者は合わせて1500名にも昇るとの事です。
なお、大規模テロと同時刻、学園都市各学区にて、原因不明の頭痛などによって昏倒する住人が数多く、テロとの関連性が調査されています。
なお、被害総額はーー』



玄野 (おいおい洒落になんねーぞ!?
学園都市の住人の何割が巻き込まれてンだ!?)



『ーーただいま入りました情報によりますと、テロ発生と同時刻、監視カメラに、ローマ正教の信徒とみられるーー』


玄野 (西の言ってたカタストロフィと、何か関係あんのかな……)


ふと、画面の左上の時計を見る。
すでに、普段なら家を出ている時間だ。


玄野「ヤベッ! もうこンな時間じゃん!
タエちゃん来てる!」



ポチッ



玄野は、急いで部屋を飛び出した。





<玄野の通う高校>


多恵「じゃあ、後でね、計ちゃん」

玄野「うん」


玄野は教室に入った。
そこでも、テロの話題ばかりだ。


「ねえねえ聞いたぁ? 学園都市のテロ!」

「あれだろ? ローマ正教の連中がやッたッてゆーやつ」

「今朝、にちゃんでやッてたけど、『魔術』ッつーのがあッて、それにやられたンだッて」

「え、何? 魔法? あり得ねー」

「マジだッて! 原因不明の昏倒とか説明できないしょ!
それに、なンか『天使』みたいなのが出てきたンだとさ。
ローマ教皇が発表してた」


玄野 (天使…だと…!)


西の言葉が脳裏に蘇る。

ーー『神様とかが出てくるかもなッ!』

ひょっとすると、西の予想が的中するかもしれない。





ガララッ


教師「うらーッ、授業始めんぞぉー」


教師の声で、そこら中で駄弁っていた生徒達が席に着く。


教師「おい昼行灯、早く座れ。
なンでドアの前につッ立ッてンだ」

玄野「…え、あ、はいッ。すみません…」

教師「よし、全員座ッたな。じゃあ、教科書の126ページをーー」


玄野 (授業なンか聞いてられッかよ!
学園都市で、カタストロフィと結びつくような『何か』が起こッたンだ!
今夜にも、みんなを集めて……)


教師「……昼行灯、この問題解け」


玄野「わかりませんッ!」





<桜井の通う中学校>


『リーダー』からのメールだ。


桜井 (今夜、玄野さんち集合、か…。
やっぱり、学園都市がカタストロフィと大きく関係している事は事実なんだろうな…。
『天使』の事もあるし)


隣の席では、『天使』の写真とされる、ネットに流出した画像を、クラスメイトが見せびらかしている。

どこの教室も、この話題で持ちきりだ。


桜井 (そうだ、後でトンコツとも話そう)


彼は、メールを打ち始めた。




<某テレビ局>


レイカは、もう何度目かもわからない溜息をついた。

バラエティ番組の収録のためにやって来たものの、学園都市でのテロの影響で、テレビ局は大混乱。
バラエティなど収録している余裕はない。

半ば独立国家とはいえ、一応日本の一都市なのだ。

住人も、大半が日本人である。

躍起になるのも無理はない。


レイカ (今日は無理そうだし、帰ろうかな…)


楽屋の椅子から立ち上がりかけたところで、スマホがメールの着信を報せた。

彼女の想い人、玄野計からのメールだった。




<とある公園>


マナーモードに設定した携帯が振動している。


タケシ「とーちゃん、メール?」

風「玄野からか」


どんどん少数派となっていくガラケーを開き、メールを確認する。


From:玄野

今夜、俺の家に来て欲しい。
『カタストロフィ』のことで、相談したい。

西も呼ぶつもりだ。

To:風


風 (カタストロフィ、か…)

何が起ころうと、やることは変わらない。


タケシを守って、自分も生き残る。




<鈴木宅>


どうなってしまうのだろうか。

テレビでは、どこの局も同じニュースを伝えている。


『学園都市でのローマ正教によるテロ』

『学園都市で行われた、天使に関する冒涜的な研究』

『学園都市とローマ正教の、全面的な対立』

『<科学>と<宗教>に分裂していく世界』


もう老人と言って差し支えない自分にできる事など、たかが知れてる。

それでも、自分は『力』を持っている。

鈴木は、黒いラバースーツを取り出した。


鈴木 (今夜、玄野君の家か…)


ついさっき来たメールを思い出す。

彼となら、彼らとなら、できる気がする。

逃げるつもりなど、なかった。




<とあるカフェ>


稲葉 (玄野んちに集まるのか…、めんどいな…)


仕事もあるし、何よりミッションでもないのに戦うなど、ごめんだ。

しかし、ニュースを見ていると不安になる。

三度目の大戦の火種が、そこら中に散らばってる。

いつまでも、平和に暮らせるかはわからない。

念のため、対策は立てた方がいいだろう。


稲葉 (レイカにも、会えるしな)




<とあるカフェ>


稲葉 (玄野んちに集まるのか…、めんどいな…)


仕事もあるし、何よりミッションでもないのに戦うなど、ごめんだ。

しかし、ニュースを見ていると不安になる。

三度目の大戦の火種が、そこら中に散らばってる。

いつまでも、平和に暮らせるかはわからない。

念のため、対策は立てた方がいいだろう。


稲葉 (レイカにも、会えるしな)


最後に、付け足した。




すまん、エラー出てミスった

>>27無しで

<加藤の通う高校>


この高校には、基本アホしかいない。

『工業高校』の『業』を片仮名の『ロ』に入れ替えて『エロ高校』にしたり、

どういう訳だかガチホモボクサーが和式便所に芋っていたり、

そのガチホモを倒しに九州男児が侵入したりetc.

そりゃあ、まともな生徒もいるが、そいつらは所謂『イジメられっ子』だ。

教師達までが逃げ出すほど、この学校のDQNはヤバい。


だがこの学校には、『ヒーロー』が存在する。



不良A「金出せッつッてンだろぉが!」

不良B「骨折ンねえとわかンないのかよ!」

生徒「ご、ごめんなさいぃ! 本当に金ないンですよぉ!」

不良C「よろしいならば拷問だ!」

生徒「ひいぃぃィィ!?」


「待てよ!」


不良s「あ”あ”?」


加藤「今すぐ、その生徒から離れろ!」


生徒「加藤君ッ!」


『加藤勝』だ。


昼休み、携帯がメールを受信した。


加藤 (お、計ちゃんからメールだ……
今夜集合か。まあ、物事は早めに対処するべきだしな)


生徒「加藤君、飯食おうぜ」

加藤「お、行く行く」


廊下では、何人もの不良生徒達が駄弁っていた。

やはり、学園都市の話題ばかりだ。

アホばかりだろうと、気になるニュースくらいはあるのだ。


加藤 (今夜出掛ける事、歩に伝えないとな…)


せっかく手に入れた生活だ。

みすみす壊して、たまるもんか。





<西の通う中学校>


西「で、なンで待ち伏せしてたの?」

玄野「お前、あんま親切な性格じゃないだろ」


放課後。

玄野は下校する西を待ち伏せた。

メールも送ったが、それだけで来てくれるとは思っていない。

今まで、お世辞にも協力的とは言えなかったのだから。


西「ッたく信用ねえな…」

玄野「…悪かッたな。
でも、お前の力が必要なンだ。
協力してくれ」

西「わかッたよ。行けばいいンだろ、行けば」


二人は歩き出した。





ちょっと休憩するわ。

そろそろ学園都市潜入だな

主人公になれなかった浜面=稲葉

>>35
普段地味な奴ほどキレた時恰好いいんだぜ

<その夜、玄野の部屋>



玄野「よし、みんな集まッたな。
…西、知ッてる事を全て話してくれ」


西「知ッてる事ッて…、昨日全部話したぜ。
今までの常識を何もかも否定する『何か』が起こるンだ」


加藤「それッて、やッぱり学園都市が関係してるンだろ?
学園都市で研究してる、『超能力』も関わッてるのか?」


西「恐らくな。それに、『魔術』とやらも出てくる。
俺の個人的な推測じゃ、『科学』と『魔術』の大戦争ッてとこだな」


レイカ「戦争…? 星人は関係ないのに、なんでガンツが?」


西「そこまでは俺も知らね。
学園都市の科学力でも、きッとあの黒球は作れない」


玄野「それでも、あの街やローマ正教が『カタストロフィ』と関わッてるのは間違いないンだ。
だから、学園都市に行ッてみよう。
スーツの透明化機能を使ッて……、」

西「ちょッと待てよ」

玄野「どうした?」


西「学園都市を調べる前に、確かめたい事がある。

…桜井とか言ッたな。お前、何者だ?
昨日のミッションで、学園都市の超能力みたいな力を使ッていただろ。
学園都市の学生なのか?」


桜井「いや、違うよ。師匠に教わッたンだ。
学園都市とは関係ない」

西「あー、なるほど。『原石』ッてヤツか」

桜井「『原石』?」

西「なンでもねえよ」


玄野「西、もう質問は終わりか?」

西「ああ。続けてくれ」


玄野「えッと…、学園都市の警備はもの凄く厳しいッて話だ。
だから、透明化だけで解決できるとは思えない。
ガンツの転送機能が使えればいいンだけど…、」



ゾクゾクッ!




一同「ッ!?」


加藤「ガンツが呼ンでるのか!?」

桜井「そンな…、2日連続なンて…」

鈴木「転送来たよッ!」



ジジッ、ジジジッ、





<ガンツ部屋>



ジジッ、ジジッ……



加藤「またミッションかよ……」

タケシ「あ、ホストざむらいだ!」

氷川「まじやめろその呼び方」

玄野「今回は新入りいないのか…」


あーたーらしーいーあーさがきた

きーぼーうのあーさーが


西「来たか」


黒球『この方をやっつけにいってくだちい

・右方のフィアンマ

・特徴:めちゃくちゃつよい、チート

・口ぐせ:俺様

いってくだちい』


玄野「は? 人間じゃねーか!」

加藤「星人ッて書かれていない…ぬらりの時と一緒だ…」


西「あはははッ! そう来たかよ!
やるじゃねえかアレイスター!」

玄野「西?」

西「結論から言うぞ。
今、ガンツはハッキングされてる」

加藤「なッ…!」

西「今回のターゲットになッた『右方のフィアンマ』ッつーのは、ローマ正教の幹部…、要するに学園都市の敵だ。
学園都市の連中、黒球を掌握する方法を見つけやがッた!」

桜井「それで、俺達はどうなるんだ?」


西「学園都市が頭の爆弾を起動できるかはわからねえ。
でも、奴らの目的はわかる。
俺達を、ローマ正教との戦争で利用するつもりだ」


玄野「なンで…、そンなに詳しいンだよ」

西「知り合いからの情報だ。信じる信じないは自由だぜ?」


加藤「嘘だろ……!

お前、友達いたのか……!」


西「[ピーーー]ぞマジで」


鈴木「それで、僕らは結局どこに転送されるんだい?」

稲葉「ローマ正教ッて、イタリアじゃねえの?」

風「ヨーロッパか…。大阪より遠いな」

レイカ「思いッ切り海外ね」


桜井「あ、玄関のドア開いた」



一同「は?」






<学園都市第七学区、窓の無いビル>



「どういう事だ、アレイスター!」


金髪グラサンアロハシャツ、みるからにチャラい少年が、目の前のビーカーに叫ぶ。


『そのままの意味だ。私は、東京に存在する黒球の制御に成功した』


ビーカーの中には、老人にも子供にも、男にも女にも、聖人にも囚人にも見える『人間』が、逆さになって浮いている。


「そんな事は知っている!
お前は、イギリス清教、ロシア成教、ローマ正教との条約を忘れたのか!」


『今更そんなモノ意味を成さないさ。
世界は二分された。
どちらかが滅ぶまで、戦いは続く。
条約など、守る意味はない』


「チッ…、後悔しても知らんぞ」


そう吐き捨て、少年は立ち去ろうとする。

その背中に、『人間』は言い放つ。


『人類最古の異能は掌握した。
我々の勝利は確定的だ。
三大宗派との不可侵条約を無視したところで、揺るがないさ』


「そうかよ、好きにしろ」


今度こそ、少年は立ち去る。

一人になった『人間』は、ほくそ笑んだ。





<とあるマンションの前>


玄野「出てこれた…、なんでだよ?」

加藤「とりあえず、敵の位置を見てみよう。
レイカさん、コントローラ貸して」


メンバーは、コントローラを覗き込む。


桜井「ッて、なンだこれ!?」

レイカ「四角いエリアじゃない…、これは、世界地図?」

鈴木「なンか、イタリアに点があるよ」

加藤「明らかにおかしい…。
これも『カタストロフィ』の影響なのか?」

西「どうやら、今までのミッションとは規模もルールも違うようだな。
エリア制限も無し、か。
世界中で戦えッてのか。面白ぇ」


玄野「やっぱり、『カタストロフィ』は学園都市とローマ正教の全面戦争…」

加藤「ガンツすら掌握できるのかよ…」

鈴木「それで、これからどうするの?
転送がないなら、移動も出来ないよ?」


玄野「…参ッたな……、
とにかく、学園都市に行きたい。
同じ東京にあるンだ。
どうにかして潜入できないかな…」


稲葉「スーツ使えば、壁も登れんじゃね?」

桜井「でも、どンな方法で警備しているか、わからないンだ。
姿を消しても効果あるか……」


西「…しゃーねーな、力貸してやんよ」

玄野「何か方法があるのか?」

西「もう一度部屋行くぞ。着いてこい」






<ガンツ部屋>


西「ちょッと待ッてろ」


そう言って、西はガンツの中の機械をいじる。


玄野「お前、ガンツを操作できるのか…?」

西「まあ、軽くな。でも、転送だけだ。
再生とかは出来ない」

レイカ「これで、学園都市に行けるの?」

加藤「なンで黙ッてたンだよ。そンな技能」

西「マスターしたのは最近だぜ?
そもそも、ミッション以外でガンツの機能使わないだろ。どこでもドアじゃあるまいし。

……よし、準備できた」


玄野「よし、行こう」

レイカ「待ッて、タケシ君やホイホイはどうするの?」

玄野「……あ」

西「チッ…、それくらい考えろよ。
そいつらは、転送の対象から外したぜ?」

風「待て、タケシを一人にするわけにはッ…」

西「この部屋にいればいいだろ。
別に問題はないぜ?」


氷川「…オイ…、ひょッとして俺らも行く事になッてンのか?」

西「あ? 当たり前だろ」

氷川「冗談じゃねえ、なンで俺達まで」


西「なンだよ、そンなに『吸血殺し』が怖いのか?」

氷川「なンでテメェがそれをッ!」

きるびる「『吸血殺し』?」


西「お前、知らねえの?
ああ、吸血鬼になりたてのルーキーか。

簡単に言うと、吸血鬼全体の天敵だよ。
お前らの体内にあるナノマシンをブッ壊して、吸血鬼を即死させる。

でも安心しろ。
今ではその力を封じているらしいからな」


加藤「お前、詳しすぎだ…、何者なンだよ」

西「前々から、『カタストロフィ』と学園都市の関連性は注目されてたンだ。
俺は、色々とあの街の事を調べている」


玄野「なら、他に何か知ッてるのか?」

西「いや、あとは大したものじゃない。
せいぜい、体細胞クローンや軌道エレベーターくらいだぜ」

加藤「学園都市すごいな」


西「さて、そろそろ行こうぜ。
雑談するために集まッた訳じゃねえだろ」

玄野「わかッた。俺は最初に転送してくれ!」

加藤「次は俺だッ」





こんなもんです。

今夜も来ます。

和泉vsアックアとか見たかったな……

<学園都市第七学区>


ジジッ、


ジジジッ……



玄野「さて、みんないるなッ?」

加藤「学園都市に来たはいいけど、これからどうすんだ?」

玄野「どうするッて言われてもな…」

西「決まッてンだろ。この街のトップの連中を拉致るなりなンなりして、『右方のフィアンマ』の情報を集まる。
ガンツを操れるンなら、色々と利用価値はあるぜ?』

加藤「待てよッ! 人を傷つけるのは…」


西「綺麗事言ッてる場合かよ。
お前ら、『カタストロフィ』回避の為に動いてンだろ?

まあ、俺の目的はちょッと違うけどな。

とにかく、情報を集めるならトップ連中に吐かせるのが一番手ッ取り早い」

たまに「ン」が入るのはなぜ?
クセ?


加藤「そンな強引なのは駄目だッ!」


西「わかッたよ。じゃあ、こッからは別行動だ」


バチッ!



レイカ「消えた…」

玄野「西の奴……
仕方ない、俺達は俺達で行動しよう。
学園都市が全ての情報を外に公開しているとは思えない。
だから、学園都市内部の施設に潜入して調べるンだ」


桜井「てことは、透明化機能を使うンですね?」

玄野「ああ。でも、ガンツをハッキングするような奴らだ。
バレたら、即行で逃げてくれ。
あと、携帯も電源を切ッた方がいい」


加藤「つッても、初めて来るところだからな…、どこに何があるかもわからないぜ?」

玄野「なら、まず地図を探そう」

レイカ「大きな通りに出た方がいいンじゃない?」

玄野「そうだな、そこなら案内図とかがありそうだ。
治安維持機関の施設とかを探して、そこに潜り込むンだ」

鈴木「大通りなら、あッちじゃないかな?」

玄野「それじゃあ、行くぞッ!」





>>58
元々原作のセリフ回しがこんな感じ

>>58
ガンツってこんな感じじゃなかったか?
あと、「っ」は「ッ」になってるし

>>61,>>62
原作でセリフまでちゃんと見ていないから気づかなかったわ~
「ッ」はともかく「ン」は誤植だと……

<第七学区・とある薬局>


氷川「せッかく学園都市に来たンだ。
俺達も、必要な事をしなくちゃな」

きるびる「それで、なンで薬局に?
……ああ、学園都市製の避妊具でも買うの?
アンタ、プレイボーイッぽいし」

氷川「殺されたいのか?」

きるびる「3割は冗談よ」

氷川「ほぼ本気だろうが」

きるびる「でも、避妊具以外で薬局に用があるの?
吸血鬼ッて、薬が必要になる状況なンて滅多にないじゃない」

氷川「アホ。…俺達には、致命的な弱点があるだろうが」

氷川vs垣根
ホスト対決


きるびる「…?」


氷川「すンませーん、この日焼け止め在庫全部くださーい!」

店員「えッ? 全部ですか? それはちょッと…」

氷川「金ならあるッて。大人しく売れよ」

店員「ちょッ…、日本刀首筋に当てないで下さい! 売りますからッ!」


きるびる「」

>>65
鋭いですね。
暗部間抗争の時に入れる予定です。

>>67
てか、そもそも奥が垣根を描いたらあんな感じだろ


ーーそして10分後っ☆


氷川「いやー、お買い得だッたわ。
外から密輸するとクソ高いンだよな」

きるびる「まさか、日光遮断用のクリームが、学園都市製の単なる日焼け止めだとはね……」

氷川「いいからお前も持てよ。重いだろうが」

きるびる (こんなの持って、どうやって行動するんだろう…)




>>68
違いねえな

<第七学区・とある路地裏>


西 (さて、どうすッかな…
ガンツ武器なら警備員程度は楽勝だし、統括理事会メンバーを強引に襲撃するか?

あれ?
あの黒い影は……)


黒猫「みゃーお」


西 (とりあえず、ストレス解消だ…)ニタァ




パンダはともかくなんでタケシは置いてかれた?
個人的には、打ち止めやフレメアあたりとの関わりが見たかったが……

>>73
俺は幼女にしか興味ないッ!

<第七学区・とある路地裏>


玄野「どうなッてやがる……」

加藤「あの西が……」

玄野加藤「一般人にボコられてる!?」


西「あ”あ”ッ!! スーツがッ、スーツがお釈迦になッたッ!」


「歯ぁ食いしばれよ、この野郎……、
あの黒猫だッてなあ、精一杯生きてンだぞ!
なのになンで、テメェみたいな奴の食いモンにされなきゃいけねえンだッ!」


西「うるせえッ!」ギョーン、ギョーン!


パキィィンッ!



「いいぜ…、お前が、罪なき黒猫の命を理不尽に奪うというなら……、

まずは、そのふざけた幻想をブチ殺すッ!」


ソゲブッ!!



西「あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!」

西君が自業自得だけどやりすぎwwww
てか、ガンツスーツと服は異能扱いかよwwwww


西「」バタンッ


玄野「お前、一体何者だッ!
どうやッて、スーツやXガンを無効化したンだッ?」Xガンカチャッ!


「うおッ! お前らもこいつの仲間かよッ!?
最近バトル続きで、この上条さんは大変なんですよ!?

不幸だ……」


風「学園都市の迎撃者かッ!?」

稲葉「早速戦闘かよッ!」

桜井「とりあえず、動き止めますッ!」

>>77
科学でも魔術でもない異能、という独自設定です。
アレイスターの台詞を読んでください。


上条「念動力かッ? そンなの効かねえッ!」パキィィン!


桜井「なッ…! 能力がッ!?」

稲葉「撃ッていいのかッ!?」

玄野「待てッ! 相手は人間だッ!
威嚇だけにしろッ!」

風「俺がやるッ!」

上条「えッ! 無理無理ッ!
異能無しで強いのは本当に無理ッ!」

稲葉「うおおおッ!」ギョーンギョーン

上条「こッちもかよッ」パキィィンパキィィン

レイカ「銃が効かないのッ!?」

玄野「だから撃つなッて!」


加藤「みんなやめろッ! とにかく話し合うンだッ!」

上条「そうだッて! 俺はただ、そいつが黒猫を殺そうとしていたから止めただけなンだッ!」

桜井「はッ?」

レイカ「えッ?」


加藤「……みんな、銃を下ろしてくれ」ハァッ

玄野「しょッぱなから大失敗だな……」

鈴木「なンか、もう住人にバレちゃッたね…」


上条 (なんだよ、この空気……)


ーーそんなこんなで説明中。


玄野「本当、悪かッたな」

上条「いや、いいンですよ。
このくらい、日常茶飯事ですから……ははは…
不幸だ……」

加藤 (なんだろう…こいつとはいい友達になれそうな気がする……)


西「ッてーな……」ムクリ

桜井「あ、復活した」


鈴木「それで、どうすンの?
人に見られたし、出ていッた方がいいンじゃない?」

玄野「そうだな…、今回は引き上げよう。
転送はいつでも使えるしな」

加藤「じゃあ、すまなかッたな上条。
俺達、もう行くわ」


ジジッ、

ジジジッ……



上条 (結局なんだったんだ? あいつら)






ーーそんなこんなで説明中。


玄野「本当、悪かッたな」

上条「いや、いいンですよ。
このくらい、日常茶飯事ですから……ははは…
不幸だ……」

加藤 (なんだろう…こいつとはいい友達になれそうな気がする……)


西「ッてーな……」ムクリ

桜井「あ、復活した」


鈴木「それで、どうすンの?
人に見られたし、出ていッた方がいいンじゃない?」

玄野「そうだな…、今回は引き上げよう。
転送はいつでも使えるしな」

加藤「じゃあ、すまなかッたな上条。
俺達、もう行くわ」


ジジッ、

ジジジッ……



上条 (結局なんだったんだ? あいつら)





またエラーからの連投だ…

>>83無しで

<夜が明け、玄野の高校>


玄野 (あの後、俺は重大なミスに気づいた…)

玄野 (流れで帰ってきたはいいが…)

玄野 (ホストざむらい達を置いてきたッ!)

玄野 (どうすっかな…)


生徒A「ねえ、今朝のニュース見た?
世界中で反学園都市デモ!」

生徒B「マジで? 俺寝坊したからニュース見てないわ~」

生徒C「お前また寝坊かよッ! 寝癖ひどいぜ?」

生徒B「え? どのへん?」

生徒C「全部だ全部!」


生徒B「えッと…、なンだッけ?
反学園都市デモ?」

生徒A「そうそう! なンか世界中の十字教徒達が、学園都市の協力機関とかの周りで抗議活動したり、大規模な行進したり!」

生徒C「にちゃんでもやッてたぜ。
中には暴動にまで発展したのもあるッて」

生徒B「ひでえなそれ! 死者とか出てんの?」

生徒C「なンか、学園都市に協力してる企業の重役が、暴動に巻き込まれて死ンだらしいぞ?
他にも、間違いなく怪我人は出てる」


生徒A「面白がッて教会にロケット花火撃ち込んだDQNが教徒に殴られて、仲間呼ンでその教徒をリンチしたッて話もあるよ。
Twitterに写真うpしてた」

生徒B「またバカッターかよ!」


玄野 (0930事件から2日、世界中が混乱している。科学と宗教の根深い対立が、三度目の大戦を引き起こしかけている。

でも、その争いの中で何が起こるんだ?

『カタストロフィ』は、ただの戦争じゃないはずだ)



キーンコーンカーンコーン



生徒C「やべ、授業始まるじゃん。
宿題やッてねえ」

生徒A「あ、私もだ。マズッ」


玄野 (俺も忘れてた……)

<学園都市第七学区・とある高校>



土御門「かみやん、フランス行くぜい」


上条「えっ」





投下終了です。

次回からはフランス戦です。

上条 ガンツメンバーvsテッラになりますねー。




普通にテッラ瞬殺だろ。

そういえば桜井は理論上不可能の多重能力者(デュアルスキル)だけど大丈夫だろうか……
まあ、普通の能力者より体を酷使して鼻血とか自分の寿命を縮めているみたいだけど……

うまくいけば今夜も投下します。

アビニョンでの戦闘ですね。
ガンツとのクロスなのでたくさん人が死にますw


>>92
そこらへんは考えてあります。
原石争奪戦あたりで書きます

<ガンツ部屋>



氷川「…死ぬ前に言いたい事は?」←学園都市に放置された

玄野「タエちゃん愛してる」

レイカ「玄野君愛してる///」

氷川「さらッと告白すンな」


加藤「それにしても、なンでまた呼ばれたンだ?
まだフィアンマとかいうの倒してないぞ?」

西「ハッキングされてるッて言ッたろ。
今までのルールは無いものと思え」


ガンツ『この方をやっつけにいってくだちい

・左方のテッラ

・好きなもの:葡萄酒、パン

・口ぐせ:ですねー

言ってくだちい』


西「また、ローマ正教の幹部か…」


ジジ、

ジジジ…、


桜井「転送来たッ!」

稲葉「うおッ!?」

加藤「転送されたらその場で待機だッ!
一人も欠けるなッ!」

風「タケシぃッ! 動くなよッ!」

タケシ「うんッ」

西「さて、今回は何点取れッかな」

玄野「西ッ! あンま勝手な行動とンなよ!」


ジジッ、

ジジジッ…






<フランス・アビニョン>



玄野「外国……?」

加藤「フランス、か……」

鈴木「あッちに人が沢山いるよ!」


ワイワイ

ガヤガヤ


桜井「ちょッ…、フランス語なンてわからないスよ!?」

きるびる「…反学園都市デモよ、あれ」

レイカ「言葉がわかるの?」

きるびる「ええ。フランス語は軽く知ッてるわよ」

氷川「まさか、あいつらが雑魚敵か?」

稲葉「ンな訳ねえだろ。
……いや、あり得るのか…?」


西「…よし」Zガンカチャッ!

加藤「馬鹿野郎ッ!」

玄野「やめろ西! 標的じゃない!
コントローラの点はあいつらと重なッていない!」

西「…わかッてる。冗談だ」

風「とにかく、移動せンと、見つかるぞ」

玄野「そうだな。路地裏とかで様子を見よう」



スタスタ…

スタスタ…


ーーそして路地裏へ


玄野「テッラとかいう奴の位置はここか…」

加藤「結構遠いな…」

レイカ「ちょッと待ッて、別の点が外から来てる!」

玄野「なッ…、目茶苦茶いるぞ!
なンなンだこれは!」


加藤「一般人に被害は出したくない。
だから、向こうが攻撃してくる前にーー

ドドォォォォォンッッ!!


一同「ッ!?」



ーーーーーーーーーーーーーー

『こちらA班。配置についた』

『B班、準備完了』

『了解。ーー空爆開始』

『オペレーション、スタート』






ここで中断です。

次回は、戦闘描写入るので普通の文章使う予定です。

<アビニョン・大通り>


玄野「音がしたのはこッちだッ!」

加藤「何があッたンだ!? テッラからの攻撃か!?」

鈴木「ここだよッ!」


恐らく空爆を受けたのであろう。

大通りの一部から炎が上がっている。

そして、付近にはデモ隊の死体が転がっていた。


西「魔術じゃねえ…、学園都市の援護か?」

加藤「何が援護だッ! 一般人を巻き込んでやがるッ!」


レイカ「玄野君ッ、あッち見て!」


レイカが指指す方向には、ずんぐりとした人型の機械が無数に立っていた。


玄野「なンだよ…、あれ…」

西「学園都市製の駆動鎧だな。
今回の雑魚敵はあいつらみたいだ。
コントローラの点が重なッている」

桜井「なンで…? 学園都市の連中なのに…」

西「いいから早く片付けようぜ。
ほら、撃ッてきやがッた」


駆動鎧達が、手にした回転式の大型銃を発砲した。

ーーデモ隊に向けて。

慌てて逃げ惑う人々が、大量の榴弾を食らい、自らの血肉を撒き散らして絶命する。

加藤「あいつら一般人を撃ッてるぞ!」

鈴木「止めないと!」

玄野「畜生ッ! 学園都市の連中、何を考えてやがる!
とにかく、あの機械をブッ壊せ!
これ以上死なせるなッ!」


西「じゃ、俺消えるから」バチッ…

玄野「あ、おい! 西!」


透明化を使い、西は姿を消した。

透明化機能はかなり便利だが、味方との連携が不能になるため、西以外は基本使わない。


風「玄野ッ、加藤ッ! お前達はテッラを倒せ!
駆動鎧は俺達が片付けるッ!」

桜井「ボスを倒せば、学園都市の攻撃も収まるかも! 早くテッラを!」


玄野「すまないッ! 加藤、行くぞ!」

加藤「駆動鎧は頼んだ! これ以上人を死なせないでくれ!」


玄野と加藤は、テッラがいる方向へと走っていった。


鈴木「僕達も動こう! こうしてる間にも一般人がッ!」

風「タケシッ! ついて来い!」

タケシ「わかッたッ!」


残されたメンバーも、駆動鎧の撃破に向かう。


氷川「俺らはどーすッかな…」

きるびる「まさか、ずッと隠れているつもり?」

氷川「冗談言うなよ。一般人なンざどうでもいいが、点数は欲しいしな」

きるびる「素直じゃないのね」

氷川「黙れよ。駄弁ッてないでとッとと行くぞ」




<西side>



ドンッ!


ドンッ!




膨大な圧力で標的を押し潰す銃、Zガンの発射音が響く。

逃げ惑う市民ごと、2体の駆動鎧が地面と同化し、シュールな光景を作り出す。


西「これで5体目か…」


はっきり言って、駆動鎧など大した脅威ではなかった。

今までの星人と比較すると、せいぜい中の下くらいだ。

もっとも西は、その中の下程度の実力である田中星人によって一度脱落しているのだが。


西「あンなヘマ、二度としてたまるかよッ!」



ドンッ! ドンッ!



また、駆動鎧が潰される。

彼は姿を消しているので、反撃される危険はゼロに近い。


西「ハッ! これで6体目だ!」


一般人を巻き込む事に抵抗は無い。

人助けとか、仲間とか、そんな事を言ってる奴は真っ先に死ぬ。

それが、西丈一郎があの部屋で出した結論だった。





ちょい中断。
今夜もやるよ。

ごめん投下できなかった。
今夜やれるかも

<桜井side>



桜井「うおおォッ!」ギョーンギョーン


破壊活動を続ける駆動鎧に引き金を引く。

学園都市が何を狙っているのかはわからないが、この状況を放っておく訳にはいかない。


バンッ!!


数秒のタイムラグの後、一機の駆動鎧が大破する。


桜井「はあッ、はあッ…、師匠ッ、俺、ちゃんと戦えてますよね…?」


今は亡き命の恩人を思い出す。

自分に『力』を与えてくれた師匠を。


桜井「止まれェッ!」


市民に銃を向ける駆動鎧達の動きを、念動力で止める。


ギョーンギョーンギョーンギョーンッ!


そして、何度も引き金を引く。


桜井 (師匠は能力を使いすぎるなって言ってたけど、今更これ無しじゃ戦えないッ)


ババンッ! ババンッ!


2体の駆動鎧が大破したが、まだ1体残っていた。


桜井「はあッ!」


握り潰すイメージだ。

学園都市の科学技術によって製造され、半端ない強度を誇るはずの駆動鎧が、あっさりスクラップへと変わり果てる。


桜井は流れる鼻血を指で拭いながら、生き残った民間人を探す。

しかし、どこを見ても死体しか見当たらなかった。


桜井「畜生ッ! 学園都市の野郎!
人の命を何だと思ッていやがる!」


ここでキレても仕方がない。

こうしているうちに、また別の誰かの命が失われようとしているかもしれないのだ。

桜井は、未だ銃声がやまない場所へと走り出した。



<鈴木side>


鈴木良一はXガンを下ろした。

目の前には、動力部と銃を破壊され、戦闘能力を失った駆動鎧が2体立っている。


鈴木「コントローラの点が消えた…?
無力化するだけで大丈夫なのかな?」


駆動鎧を纏っていた者達は、負傷こそしているものの死んではいない。


鈴木「ルールが変わッているのかな?」




<玄野

<玄野・加藤side>


二人は、テッラに向かって全力疾走する。

空爆はまだ止まない。

轟音と共にあちこちから炎が上がり、焼け焦げた血肉や内臓が四方八方に飛び散る。


加藤「畜生ッ! なンで一般人が死ななきゃなンねえンだよッ!」

玄野「振り返るなッ! テッラを倒して終わらせるンだ!」


走り続ける二人の目の前に、1体の駆動鎧が立ち塞がる。


玄野「戦うぞ、加藤!」

加藤「こンなの相手してる暇あるかよ!」


駆動鎧は、手にした銃をこちらに向ける。

だがそれを発砲する前に、駆動鎧は頭部を切断されてその動きを止めた。


氷川「早く行けよ。雑魚共は俺らの獲物だ」

玄野「お前ッ…、協力してくれるのか?」

氷川「勘違いすンな。とッとと100点取ッてあの部屋から脱出するンだよ」


加藤「助けてくれるなら心強いぜ。駆動鎧は任せたぞ!」

氷川「だから別にそンなンじゃないッて…、
…まあいいや、早く行けよ」

玄野「すまないなッ!」


二人は再び走り出した。

その背中を見送ると、氷川は日本刀を構え直す。


氷川「…『吸血殺し』を有する以上、学園都市も俺達の敵だ。
どこで何人虐殺しようが知ッたこッちゃねえが、思い通りにさせるのは気に食わないな」

きるびる「素直に人助けッて言えばいいのにね」

氷川「うッせえ、いいから片付けるぞ」


二人の吸血鬼は、一斉に前へ踏み出した。




<レイカside>


レイカ「な、なンなのよ…、これ……」


目の前に広がる光景は、あまりに非現実的だった。

地面が綺麗に分断されているのだ。

辺りには、もはや原形をとどめていない肉塊がゴロゴロ転がっている。


レイカ「これが…、学園都市の科学技術…」




<玄野・加藤side>



加藤「教皇庁宮殿?」

玄野「テッラはこの中か…」


コントローラを確認する。
この建物の内部にいることは間違いないようだ。


玄野「テッラ以外に敵はいない。
今のうちに倒すぞ!」

加藤「わかッた! 一斉に飛び込もう!」


同時に中へ走り込む。


玄野「テッラは何処だ!?」

加藤「計ちゃんッ! あッちに人影が!
テッラの他に二人いるぞ!」

玄野「コントローラの点は一つだけだ!
敵じゃないのか?」


物影から加藤が示した方向を見る。

そこには、標的である左方のテッラと、それ以外にも二人いた。

一人は槍を構えた少女。
もう一人はツンツン頭の少年。

少年の方は気絶しているようだ。


加藤「ッ! あいつ、上条だ!」

玄野「上条? 誰だッけ」

加藤「学園都市に潜入した時会ッただろ!」

玄野「西をボコッた奴か!」

加藤「早く助けよう!」


そう言うと、加藤はテッラの前に飛び出した。


玄野「あッ、おい! 考え無しに突ッ込ンだら…」


玄野の注意を聞かず、加藤はテッラにXガンを構えた。


加藤「動くな、左方のテッラ!」

テッラ「おやおや、今頃増援ですかねー」

玄野「一人じゃねえ! こッちからも狙ッているぞ!」


玄野も、ショットガンをテッラに向ける。


テッラ「たッたの二人、私の『光の処刑』の前では塵も同然!
優先する、人体を上位に、銃弾を下位に!」ドヤッ!

玄野「加藤、撃ッていいぞ」


ギョーンギョーンギョーン


テッラ「えッ、ちょッ、ぎゃああああ!?」

………………
…………
……


テッラ「なンかもうほんとすンませンでした」

玄野「もッのすごく弱いな」

加藤「そもそも銃弾じゃないしな、Xガンッて」

五和「危ないところを助けて頂いて、本当にありがとうございます」

玄野「いいよいいよ。俺達もテッラ倒しに来たンだし」

加藤「とりあえず上条を手当てしないとな…」

五和「あ、はい。それなら近くに仲間を呼ンだので」

玄野「じゃあ、テッラは帰ッていいや」

テッラ (なにこの扱い)


加藤「点も消えてるし、標的を無力化するだけでクリアになるのかな。
じゃあ、もうテッラいいや」

テッラ「ちょッと待ッて下さい。
その装備、ひょッとして黒球の軍隊ですか」

玄野「お前…、なンか知ッてるのか?」

テッラ「なるほど、学園都市にハッキングを受けたのは本当みたいですねー。
それにしても、まさかあの部屋の住人が何も知らされていないとは…」

加藤 (なんか伏線張ってる)

玄野 (何故だろう…今俺の脳内は『死亡フラグ』という言葉でいっぱいだ)


テッラ「どうやら本当に何も知らないみたいですねー。
自分の意思とは関係なく戦わされているのですか。
このまま『カタストロフィ』を迎えて、大丈夫ですかねー」

玄野「お前…、ガンツの正体を知ッてるのか…?」


テッラ「正解かどうかはわかりませんが、大体見当はついていますねー。

あの黒球の正体はーー、」



ドオォォォォォンッ!!


加藤「テッラぁぁぁァァァ!?」

玄野「おいぃ!? 案の定死にやがッたぁぁ!」


今の今までテッラがいたところは、空爆とはまた一味違う攻撃によって消失していた。


??「おいおい、この場合『作戦』ッてなァどォなッちまうンだァ?」


玄野「ッ!? 誰だ!」


??「まァ、学園都市の連中じゃねェみてェだしよォーー、

排除するしかねェよなァ!!」



<風・タケシside>



風「タケシぃッ! 無事かあッ!」

タケシ「うんッ!」


どうやら駆動鎧はあらかた片付いたらしい。

だが、爆撃機からの正体不明の攻撃によって、この街は完全に孤立していた。


風 (玄野達が向かった方に一機飛んで行ったが、大丈夫か?)



ここで中断です。

今夜は玄野vs一方通行です。

<玄野・加藤side>



加藤「計ちゃん! なンなンだよこいつ!」

玄野「俺が知るかよッ!」


??「ハッ…、ひょッとしてオマエら、自分達が誰の前に立ッてンのかわかンねェのかァ?」


玄野「お前…、誰だよ…」


??「知らねェなら教えてやるよ、三下共。
この俺は、学園都市Level5第一位……、

一方通行だァ…」


加藤「Level…、5…?」

玄野「確か…、学園都市でも七人しかいないッていう、あの…」

一方「そォそォ。
ちなみに俺の任務は、『左方のテッラ』及び全敵対勢力の排除だァ。
つまり、オマエらもこの俺の攻撃対象ッてことになるンだぜェ?」

加藤「なッ…?」

玄野「…やるッきゃないッてことかよ……。
加藤! お前は二人を連れてみんなのところへ行け!
こいつは俺がやるッ!」

加藤「計ちゃんッ!? 何言ッてンだよ!
学園都市のLevel5だぞ!?」


玄野「それでも、やらなきゃなンないンだ!」

加藤「なンでそこまで! そもそも学園都市側の奴だろ!? 敵対する理由は無い!
戦うにしても、みんなでやッた方が!」

玄野 (だッて俺今回一点も取ッてないンだよ!
このまま採点して俺だけ0点とか悲しすぎだろ!
稲葉状態じゃねえか!」

五和「あの、後半聞こえてますけど…」


一方「無駄話は終わッたかァ?」


加藤・五和「ッ!!」

玄野「終わッたよ。お前の相手はこの俺だ!」




<加藤・五和side>



五和「良かッたンですか!? 一人でLevel5と戦うなンて、正気じゃありません!」

加藤「いや、計ちゃんならッ!」


ひとまず上条の手当てをしなければならない。
まだ気絶しているので、加藤が背負っている。

近くに五和の仲間がいるらしい。
彼らと合流してから、玄野の救援に向かうつもりだ。


加藤 (仏像の時だッて、計ちゃんは一人で強敵を倒した! 今回も、あいつならできるはずだ!)




<玄野side>



玄野「うおおおおッ!!」ギョーンギョーン


ショットガンを一方通行に向けて乱射する。
数秒のタイムラグの後、着弾地点は勢い良く弾け飛ぶだろう。


一方「ぎゃははッ! いいぜいいぜェ、もッと撃てよッ!」


一方通行は、その場から一歩も動いていなかった。


ババンッ! ババンッ!


玄野「…なッ!?」


どういう訳だか、『玄野の側の柱』が弾け飛んだ。


一方「甘ェ…甘ェなァ…。そンなンで終わりかよ。
そンじゃあ、次はこッちからいくぜェ!」


一方通行が軽く指を動かすと、それだけで突風が巻き起こり、玄野の体を吹き飛ばす。


玄野「がはッ…!」


思いっきり壁に叩きつけられ、外傷こそないものの、スーツの耐久力が少し減らされる。


玄野 (なンだよ…、この能力…? こいつは一体何をしたンだッ?)


突風だけでは終わらない。
一方通行は、瓦礫を蹴り飛ばしてきた。
対して力を加えた訳でもないのに、それは豪速球以上の速さで玄野に襲いかかる。


玄野は、反射的に横へと跳ぶ。

叩きつけられていた壁に瓦礫がめり込むが、それだけでは止まらなかった。

瓦礫は壁を貫通し、宮殿に大きな風穴を開ける。


玄野 (Xガンが跳ね返されたのは、バリアか何かを張っているからか?
でも、どうやッて突風を起こしたり、瓦礫を飛ばしたりしたンだよッ!)


一方「へェ…、結構持つじゃねェかァ。
俺の前に立ッて五体満足ッてなァ、十分すげェ戦果だぜェ。
だからよォーー

ーー満ち足りた気分で死にやがれェ!」


一方通行のとった行動は、実にシンプルだった。

彼は、床を勢い良く踏みしめる。

するとーー、


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドォォッッ!!


玄野の周囲の床一面が、文字通り崩落した。


玄野「うッわ! なンだッてンだよ! これ!?」

一方「あはぎゃはッ! 愉快なオブジェに変わり果てやがれェッ!」

玄野「やられてッ、たまるかよォッ!」


崩落に巻き込まれる前に、跳躍する。

だが、一方通行はその行動を先読みしていた。

彼もまた、能力を使用して跳躍する。


一方「終わりだぜェッ! 三下ァッ!」

玄野「終わりじゃねえッ!」ギョーン


玄野がショットガンの引き金を引く。


一方「学習しやがれェ! この俺に銃なンか…」
バンッ!


一方通行の目の前の、砂まみれの瓦礫が爆ぜた。
飛び散った砂埃は、一方通行に触れる事なく彼の視界のみを奪う。

一方「なッ!?」


玄野「お前になンか撃ッてねえよッ!」

一方「舐めてンじゃねェぞ! この三下がァッ!」


一方通行は再び突風を起こし、砂埃を払う。

だがその時には、すでに玄野は姿を消していた。


一方 (チッ、あの野郎、相当戦い慣れてやがる…
下手すりゃ俺か、それ以上かァ?)


先ほど瓦礫が壁を貫通した際空いた穴から逃亡した筈だ。

一方通行は、一度チョーカーのスイッチを切ると、拳銃を抜き出し歩き出した。




<土御門side>



土御門 (いや~、参ったぜい。アレイスターの野郎、黒球の連中を治安維持部隊と衝突させるとはにゃー)


彼の周りには、多くの肉塊が散らばっていた。
ほとんどはアビニョンの住人だったモノだが、中には切断された駆動鎧の断面から臓器や肋骨がこぼれ落ちているモノもある。学園都市の暗部構成員だろう。


土御門 (そういえば、一方通行もこっちで任務があるらしいな…。
あいつなら大丈夫だとは思うが、『玄野計』との交戦は控えてもらいたいものだぜい。
こんなところで第一位を失う訳にはいかないからにゃー)





投下終了です。

次回で『玄野vs一方通行』は決着つきます。

ちなみに、木原神拳は使いません。
スーツ着た状態でセロリ殴ったら死ぬので。

<セロリside>



一方 (さァて、奴はどこに行きやがッた)


辺りを見渡して、彼は顔をしかめた。


一方「なンだこれはよォ!」


任務の説明を受けた際に、アビニョンの写真を見せられたのだが、今目の前に広がっている光景は、その写真とはあまりにもかけ離れていた。


空爆によって原型をとどめていない建物。

焼け焦げて真っ黒になった街路樹。

あちこちから漂う、肉の焼ける不快な匂い。



一方 (チッ、胸糞悪いぜ。とッととあいつをブッ殺して、帰還したいもンだ)


そう遠くには行ってないだろう。

それなら、索敵に一番手っ取り早い方法は、これだ。


カチッ


チョーカーのスイッチを入れ、再び能力の使用を可能にする。

そして、彼は自分の背中から竜巻を発生させ、勢い良く飛び上がった。


一方「ぎゃははッ、飛べるッてのは本ッ当に有利だよなァッ!」


逃亡した標的は、すぐに見つかった。

入り組んだ路地裏を走っているのがよく見える。


一方「まッたく…、路地裏での戦闘は俺の得意分野だッてのに、愚かな奴だよなァ…。
こッちはあの『実験』で、嫌ッてほど経験してンだよ!」


竜巻を操作し、路地裏へと一直線に飛び込んだ。




<玄野side>



玄野 (よし!)


迎撃する準備は整った。

あとは、敵がこちらを発見し、仕掛けてくるのを待つだけだ。


玄野 (ん、あれは…?)


空に、何かが浮翌遊していた。

小さな竜巻のような風が、ソレから発生している。


玄野「思ッてたより早いじゃねえか!
いいぜ…、決着つけてやるッ!」


玄野は、ガンツソードの刀身を伸ばした。





<アビニョン・とある路地裏>



二人の『東京最強』が対峙する。


一人は黒球の部屋のエース。

一人は学園都市の第一位。


玄野「飛べるのかよ…、とンだチート野郎だな、お前」

一方「お前も、単なる人間の割にはよく持ッたンじゃねェか?」


先に動いたのは玄野だった。

ガンツソードの刀身を一気に3m程に伸ばし、一方通行に向かって思い切り振りかぶる。

しかし。


バキンッ!


地下鉄車両すら分断する強度を誇るはずの刀身が、あっさり折れた。


玄野「畜生ッ! やッぱり効かねえッ!」

一方「ハッ、何回やッても無駄なンだよ!
いい加減くたばりやがれェッ!」


一方通行は、玄野へ両手を伸ばし、前へ踏み込む。


一方「右の毒手、左の苦手、好きな方を選びなァ…」

玄野「どッちも嫌だねッ!」


玄野はあっさり背中を見せ、走り出した。


玄野「逃げるが勝ちッてな!」

一方「馬ッ鹿じゃねェのかァ?
そンなンでこの俺から逃げられると思うッてンのかよ!」


スーツのアシストもあり、軽く自動車並みのスピードで走る玄野だが、能力を使用した一方通行にとっては、大した速さではない。


玄野は、路地裏のより入り組んだところへと走る。


一方「愉快にケツ振りやがッてェ、誘ッてンのかァッ!」

玄野「やめろッ! 俺はホモじゃねえッ!」

一方「……(いや、別にそういうつもりじゃ)」


移動するスピードは、一方通行の方が速かった。

彼は、玄野へと手を伸ばす。
触れた瞬間、スーツの保護機能など無視して、玄野の体は愉快なオブジェへと変わり果てるだろう。


一方「これでェッ!」

玄野「甘いッ!」


一方通行の手が玄野に触れるか否か、という瞬間。


玄野は思い切り跳躍した。


一方「今更足掻いたところでッ、遅えェンだよッ!」

玄野「それはどうかなッ!」


玄野の手には、Xガンが握られていた。


ギョーン ギョーン ギョーン


三回続けて撃つ。

当然、一方通行になど銃を向けてはいない。



ババンッ! バンッ!


玄野は、路地裏に置かれていたコンテナに撃っていた。

中身は、どうやら小麦粉らしい。


一方 (また目くらましかよッ! しかもこンな路地裏じゃ、風もうまく起こせねェッ!)


ゴッ!


一方通行の目の前に、軽自動車が落ちてきた。

そして、玄野はここにはいない。
建物の屋根に上がったのだろう。


一方 (小麦粉、だと…? まさかッ…!)


「なあ、Level5。
『粉塵爆発』ッて言葉ぐらい、聞いたことあるよな?」


頭上から、声が聞こえた。

そしてーー、


ギョーン


無情にも、またXガンの引き金が引かれる。


一方「こンのォッ! クソッたれがァァッ!!」


バンッ!


一方通行が叫ぶと同時に、軽自動車が爆ぜる。


路地裏が、轟音と火炎に包まれた。






<アビニョン・とある建物の屋上>



爆発によって燃え上がる路地裏を眺めながら、玄野計は転送を待つ。

普通の方法で一方通行を倒せないことくらい、すぐにわかった。

でも、所詮は人間なのだ。

生命活動を維持する上で最低限のモノを奪えば、ダメージを与えられるはずだ。


玄野 (やっぱり、狭い空間だとうまく風は起こせないんだな)


それにしても、彼は一体どんな能力を使っていたのだろうか。


玄野 (まあ、しばらくは酸欠で気絶していろ、Level5)






<ガンツ部屋>



加藤「計ちゃんッ! 無事だッたのか!」

玄野「ああ。なンとか倒せたよ」

桜井「本当に一人でLevel5を倒したンですか! すごいッす!」

氷川「…やるな、お前」


チーン……


西「採点か」


黒球『でーたが破損しています……でーたが破損しています……』


玄野「は?」

鈴木「破損ッて…、どういう事?」

西「恐らく、学園都市に介入された時の影響だな」


黒球『ホストざむらい:40てん
Total 40てん・あと60てん』


レイカ「前回までの点数が消えてる…」

風「最初からッて事か」

西「チッ、損したな」


黒球『きるびる: 10てん
Total 10てん・あと90てん

もうチェリーではない: 35てん
Total 35てん・あと65てん

筋肉ライダー: 20てん
Total 20てん・あと80てん

こども: 5てん
Total 5てん・あと95てん

レイカ: 10てん
Total 10てん・あと90てん』


桜井「駆動鎧一体で5点か…」


黒球『おっちゃん: 20てん
Total 20てん・あと80てん

西くん: 45てん
Total 45てん・あと55てん

ホイホイ: 45てん
Total 45てん・あと55てん

イナバ: 0てん
買い物してないで戦えks』


玄野「稲葉お前何やッてンの?」

稲葉「仕方ないだろ! 仕事のせいで海外なンて行く暇ないンだよ!」


黒球『かとうちゃ(笑): 15てん
Total 15てん・あと85てん』


加藤「本ッ当にテッラ弱かッたな…」


黒球『玄野くん: 80てん
Total 80てん・あと20てん』


玄野「80点…、だと…?」

加藤「すげ…」

西「さすがLevel5だな」

稲葉「」orz


鈴木「これで、みんな採点終わッたね」

氷川「今回のミッションは終了か。
じゃあ、俺らは帰るぞ」

加藤「そうだな。今日はこれで解散だ」

桜井「お疲れさンでした~」

玄野「マジ腹減った」




投下終了です。

セロリの倒し方は、そげぶと木原神拳以外では酸欠しかなかったので、粉塵爆発にしました。
狭い空間で起こせばなんとか……

ちなみに次回からは暗部間抗争編です。

フレメア出します(断言)

<翌朝・玄野の部屋>



玄野「畜生……やッぱミッション後の朝は眠い…」


携帯『♪ジーブーンラーシクイキールコトー♪』


玄野「着信…? 加藤からかよ」

ピッ、

加藤『おい計ちゃんッ! ニュース見てるかッ』

玄野「いや、今起きたばッかだし」

加藤『いいからテレビつけろ! どの局でもいい!』


玄野「えッと、リモコンどこやッたかな…、
あ、あッたあッた」

ポチッ、

『……反学園都市デモの沈静化を目指す事を表明していた学園都市ですが、昨日アビニョンで発生した大規模デモによる混乱を避ける為、治安維持部隊を派遣していた事がわかりましたーー』


玄野「やッぱニュースになッてンのか」

加藤『問題はそのあとだよ…』


『ーー催涙ガスなどによる平和的解決を図った学園都市ですが、活動中にローマ正教側からの攻撃を受け、デモ隊、及び近隣住民を巻き込んだ大規模な戦闘に発展したとの事です。
この戦闘により、学園都市治安維持部隊のうち40名近くが死亡、負傷者も多数出ており、デモ隊、アビニョン市民からはーー、』


玄野「なン…だよ、これ…?
学園都市側が仕掛けてきたンだろ!」


『ーー学園都市統括理事会は、ローマ正教に抗議する方針を……』


加藤『どうやら、俺達は学園都市の都合のいいように利用されていたみたいだ…』

玄野「狂ッてやがる…、あいつらにとッて、人の命なンて捨て駒同然なのかよ!」


加藤『計ちゃん! このまま学園都市の思い通りに戦ッちゃ駄目だ!
なンとかして、ガンツへのハッキングをやめさせなきゃいけない!
なるべく強行手段は使いたくなかッたけど、統括理事会に殴り込みをかけて…、』

玄野「…悪い、今日は無理だ」

加藤『えッ、なンでだよ?』

玄野「タエちゃんち泊まるから」

加藤『』




<その夜・学園都市>



「ちッ、垣根の奴、どこ行きやがッた!」

『もしもし、超聞こえてますか、麦野』

麦野「あぁ? 絹旗かよ。どうした?」

絹旗『フレンダが超いませんが、どうしますか?』

麦野「あの馬鹿、はぐれやがッたのかよ。
まあいいわ。垣根さえ殺せば『スクール』なンて敵じゃないでしょ、たぶん」

絹旗『超わかりました。
ところで、麦野は今どこに?』

麦野「ん? 私は地下駐車場だけど」

絹旗『では、私達もそッちに向かいます。
…浜面、超車出してください』

麦野「用が済ンだなら通信切るわよ」


ピッ、


麦野「さぁーッて、とッとと見つけてブッ殺すとしますか」


ブツッ、

『あー、あー、ただいまマイクのテスト中、ただいまマイクのテスト中ーー』


麦野「館内放送!? ッてか、この声は垣根じゃねえかッ」


『聞こえてるか、麦野沈利。俺は垣根帝督だ。
今俺の隣に、お前の仲間の一人がいるぜ。
こいつの命が惜しければ、一人で放送室まで来い。
まあ、ベタな展開だけどな』


麦野「あの野郎…、ソッコーブッ殺す!
放送室ッて結構近かッたよなぁ!」


確か、地下駐車場の入り口付近にあったはずだ。

彼女は後ろへ振り向き、走り出した。

しかし。


「本ッ当、単純だよなあ…」


背後から、声が聞こえた。


麦野「なッ!?」


「おッと、振り向くなよ。こいつのーー、フレンダだッけか? とにかくお仲間の命が惜しけりゃ、両手を頭の後ろで組んで地面に伏せろ」


麦野「テメェ…なンのつもりだ」


「なに、別に皆殺しにするのもアレだしな。
降伏するチャンスをやろうと思ッただけだよ。
さッきの放送は録音だ。お前の警戒心を削ぐ為のな」


麦野「おいおい、この私だッてLevel5だッつの。
降伏なンかしなくても、あンたを殺せばオーケイだ」


「いや、無理無理w
だいたいお前、第三位の超電磁砲にも負けたろw
第二位の俺に勝てるかッての。格下が」



ブチッ、←むぎのんの頭でなんかが切れる音


麦野「死ねェェェッ! 垣根帝督ゥゥ!!」

バシュッ!
バシュッ!
バシュッ!


垣根「え、ちょッ、こンなとこで撃つなぁぁぁッ!」


フレンダ「それだと結局私にも当たるッて訳よぉぉッ!?」


麦野「垣根ェッ! マジブッ殺す! ブッ殺す!」


垣根「未元バリアッ!」パシュッ


フレンダ「待ッてッ! それだと全部私の方に逸れてッ!?」


バシュッ!


垣根「ん?」

麦野「えッ?」


フレ/ンダ「」チーン


垣根「……」

麦野「……」


垣根「あれッ? これッてまさか」


麦野「うおぉぉぉ? フレンダぁぁぁぁ!?」


垣根「麦野ォォ! お前何やッてンの!!」


麦野「うるせぇぇぇ! 全部テメェが悪いンだァァ!!」

バシュッ!
バシュッ!
バシュッ!


垣根「なンつー理不尽ッ!?」





中断します。
次からガンツミッションスタートですね。




フレンダが夜に死んだってことは…?

<ガンツ部屋>



玄野「不幸だぁぁぁッ!」

加藤 (結局泊まれなかったのか…)

レイカ「また…ミッションなの?」

鈴木「どうやらそうみたいだね…」

桜井「そ、そういえば、みんなはニュース見たンすか?」

風「ニュース?」


桜井「アビニョンの事ッすよ!」

稲葉「…ああ、アレか」

加藤「俺達との戦闘が、全部ローマ正教側の襲撃ッて事になッてるンだよ」

風「なにッ!」

西「まあ、『魔術』の存在が公になッてきているッつッても、一般人にとッちゃ訳のわからないモノである事に変わりはない。
学園都市側としては、ローマ正教を糾弾するチャンスにしたかッたンだろうよ。
あの戦闘をな」


玄野「そンな器用に偽装できるもンなのか?」

西「いや、アビニョンそのものを地図から消し去れば、証拠も必要ないだろ」

加藤「地図から消し去る、だと?」

西「ああ。そうだぜ?
学園都市の爆撃機、お前らも見ただろ?
アレを使ッて、街を分断して焼き払ッた。
文字通りな」

稲葉「学園都市の方が、各国…特にアメリカの信頼は掴ンでるしな…。
学園都市側の証言を鵜呑みにするのも、わからなくはない、か」


加藤「学園都市…、なンて連中だッ!」

西「それより、いいのか?
今回は新入りいるようだぜ」

加藤「ん?」


??「結局、ここは一体どこッて訳よッ!?」


玄野「うわッ、金髪中学生!?」

稲葉「この次元にいたのかよ…」


??「違うッ! これでも私は高校生ッ!」


加藤「…とりあえず、スーツ着せようか。
ガンツの後ろ側にあッたよな」

鈴木「これじゃない?」


加藤「えッと…、『フレ/ンダ』?
なあ、これがお前の名前か?」

フレ/ンダ「斜線はいらないッて訳よ!?」

加藤「とにかく、これを着てくれないか?
ほら、そこの廊下行ッて」

フレンダ「け、結局アンタ達はこの部屋が何なのか知ッてるの!?」

加藤「話はあとだ! 早くッ!」



ーー数分後。


フレンダ「う、上に服着てもいい?」

玄野「問題ないぜ」


黒球『♪あーたーらしーいー(ry』


加藤「いや、略すなよ」


黒球『この方をやッつけてくだちい

・ていとくん

・特徴: メルヘン、つばさ

・口癖: 俺に常識は(ry』


玄野「なッ、氷川!?」

氷川「違ぇよカス」

フレンダ「えぇ~ッ!? 垣根ぇッ!?」

加藤「何、知り合い?」



ジジッ、ジジジ…、


フレンダ「うわぁぁッ!? 頭消えてくッ、無くなるッて訳よぉッ!」

加藤「大丈夫! ただ転送されるだけだ!
そこから動くなよ!」

玄野「みんなッ、一人も欠けるなよッ!」





<学園都市・路上>



玄野「よし、全員いるな?」

フレンダ「今までにないくらいSAN値がピンチッて訳よッ!」

西「敵は4体…、いや、4人か?」

レイカ「待ッて、私達以外にも味方がいる。
こッちも4人ね」


桜井「学園都市にもガンツチームが?」

西「それはないはずだ。そンならわざわざ東京の部屋をハッキングした意味が無い」

鈴木「あ、なンかこッちに近づいてくるよ」

玄野「味方の方か?」

加藤「一応、銃構えておこう」

西 (暗部組織との共同作戦ッてか? 面白ぇ)



??「キツかッた! 思ッたよりキツかッたァァ!!」

??「麦野ォォ!? お前確か
『第二位なんて楽勝だしぃw』
ッて言ッてたよなッ!?」

??「うッせェ! ほら、アレだよ!
今日は本気出してなかッたンだよ!」

??「いや、本気出せよッ!
いつ出すの!? 今しかないだろ!」

??「ところで、超フレンダはどうしたンですか?」

??「……」

??「おい、何故黙る」

??「……前方から信号がきてる」

??「は?」



フレンダ「う、嘘ッ! あいつらッて…」


??「え…? フレンダッ!?」


玄野「えッと…、誰なンだ? あの連中」

加藤「男一人に女三人…、女のうち一人は二十代半ばか?」

西 (へぇ……『アイテム』の奴らか。
Level5第四位、『原子崩し』もいるな)


絹旗「ッて、フレンダ!? 超どこにいたンですかッ?」

フレンダ「うわぁぁんッ! 麦野ぉぉッ!」ダキッ

麦野「フレンダぁぁッ!」ダキッ


氷川「なンだこいつら」

稲葉「なあ、そろそろミッションの方を…」

玄野 (いや、どうせお前は戦わないだろ)


桜井「ちょッとッ! 敵の点の一つが!」

レイカ「えッ?」

鈴木「僕らのいるポイントに…!」

玄野「なッ…! 俺達の点と重なッているのか?」

風「このパターン…、真上かッ!?」



??「いや、違うね」



一同「!?」


バコッ!


垣根「なンてッたッて、俺に常識は通用しねえからな!」ドヤァ


玄野「なン…だと…! 地面の下からッ!?」

西 (それとなンかウゼぇ)


麦野「垣根ッ! 追ッてきやがッたか!」

氷川「俺に向かッて言ッてどうする」

麦野「……」



絹旗「あのホストさん、垣根に超似てますね」

滝壺「…生き別れた、兄弟?」

浜面「それはねえだろ。ねえ…だろ…?」


玄野「こいつがターゲットか!?」

加藤「みんなッ! 銃構えろ!」

垣根「いやおい! なンだよお前らは!」

きるびる「…見れば見るほど、氷川にそッくりね……」

氷川「……」イラッ

玄野「ん? どうしたンだ?」


氷川「…オイ、垣根とか言ッたな」

垣根「あぁ?」

氷川「今すぐ髪黒くしてユ○クロとかのパーカー着ろ。
イメチェンしろ。イメチェンを。
可及的速やかにだコラ」

垣根「ンだよテメェ…!
テメェこそ短髪にしてカラフルな伊達眼鏡でも付けたらどうだ?
モテるぞ? 憧れのリア充になれるぞ?」

氷川「……」

垣根「……」

……………………………………

きるびる (…何この茶番)

浜面 (十月だし寒いな…帰りたい)

滝壺 (あ、あの星はまづらみたいだ)


…………………………

氷川「どうやら力づくでわからせなきゃいけねぇみたいだな…!」

垣根「ハッ…、咽び泣いて許しを乞うのはテメェの方だぜ? 格下が」

氷川「いいぜ……、この俺を格下呼ばわりした事をお前の黒歴史にしてやンよぉッ!」

垣根「やれるもンならやッてみやがれぇッ!」

……………………………

玄野「なあ、俺達そろそろ他のターゲットを……、」

加藤「駄目だ…聞いていない…」

麦野「オイ。『スクール』の連中は私らの獲物なンだけど、邪魔しないでくれる?」

西「そうもいかねぇよ。俺達だッてこれが任務なンだ。
ここは、共同戦線ッて事で」

桜井「あの、『スクール』ッてなンすか?」


麦野「あ? アンタら、暗部の連中じゃないのかよ」

滝壺「この人達、学園都市の住人じゃないよ、むぎの。
学生ッぽい人からも、AIM拡散力場は感じられない。
あ、でも、この子からは凄く出てるかも」

桜井「え、ああ…、俺にはちょッと特殊な事情が……」

麦野「あー、もういいわ。とにかく、私らは行くから」

加藤「あ、おいフレンダ! 頭から変な音が聞こえたら…、ッて、エリア制限すら消えてるのか?」


玄野「なンかあいつらも行ッちゃッたしな…、
俺達は俺達で動くか」

加藤「計ちゃん、氷川どうする?」

玄野「ボスッぽいのは、今回はあいつに任せよう。めんどいし」

加藤「じゃあ、何チームかに分かれて行動しよう」

西「なッ…! 俺もかよッ!」

玄野「当たり前だろ…、これだからコミュ障は…」

西「チッ…! わかッたよ、チーム組めばいいンだろ!」


…………………
……………
………

後でまた書きます。

次は戦闘ですね……



ところで、セロリの上条に対するライバル意識って、和泉の玄野に対するそれと似ていると思うのは俺だけ?

<ゴーグルの場合>



加藤「Yガンで拘束したはいいけど、どうすッかな……」

ゴーグル「……」

加藤「……」

ゴーグル「……」

加藤「やッぱ転送……、」

ゴーグル「…降参するッス」

加藤「あ、うん」





<心理定規の場合>



桜井「レイカさんッ! そッち回り込ンで!」

レイカ「わかッたッ!」

鈴木「うッ、動かないで! 撃つよッ!」


心理定規「あら、撃てるのかしら?
『昔からの親友』を?」


桜井・レイカ・鈴木「!?」


桜井「だッ、駄目だ…! 俺には撃てない!」

レイカ「うぅ……」

鈴木「やめよう! こンな争い!」


心理定規「ふふ…、ならこッちから……」


ホイホイ「……」ジーッ

心理定規「?」

ホイホイ「……」ダキッ!

心理定規「ちょッ…、何ッ!? 私の事襲えないはずじゃッ……!
きゃああッ!?」

ホイホイ「~~♪」スリスリ



桜井「あー…、確か和泉サンにもこンな感じでしたよね?」

レイカ「…うん」

鈴木「これはもう無力化成功ッて事でいいかな?」


心理定規「いいから止めてぇぇッ!」





<砂皿緻密の場合>



稲葉「ぎゃああああッ!?」パタッ…

西「あ”あ”あ”ッ! スーツがッ、スーツがオシャカにッ…」バタン…


玄野「ええぇッ!? お前ら何やッてンの!?」

風「狙撃だッ! 玄野、すまないがタケシを物陰に避難させないといかんッ!」

タケシ「あッ、あそこ!」

玄野「ん? …ッて、ビルの上かよ!?」


風「あの距離から撃ッてきたのか!」

玄野「畜生ッ! 近付けねぇッ!
西のZガンも駄目だッ! 住人を巻き込ンじまう!」



加藤「おーい計ちゃん! こッちは終わッt」
パシュッ

加藤「」パタンッ…


玄野「おいいぃッ!? 加藤までかよぉッ!」

風「スーツを一撃でッ!?」

玄野「まさか、メーターを狙ッたッていうのかッ?
…あれ? なンでスーツの弱点を……」



??「あれッ? そンなトコで何してるのかにゃーん?」


玄野「…お前は、さッきの…?」

麦野「そンな事どうでもいいだろう…、
アンタら、あの芋砂に苦戦してンのかい?」

玄野「まあ、ちょッとな」

麦野「この程度の距離、私の『原子崩し』にとッちゃ無いも同然なンだよ!」

バシュッ!


玄野「えッ?」


風「ん? どうやらスナイパーも無力化できたようだな……」

玄野「すげ……」

麦野「まあ、私だッてLevel5の一人だからねぇ…、このくらい当然だッての」


稲葉「いてて……」ムクリ

西「なンだよ…今の…」ムクリ

加藤「何があッたンだよ…」ムクリ


玄野「もう終わッたよ。
…あ、氷川はまだ戦ッているようだな。
そッち行くか」





<垣根帝督の場合>



氷川「うおおォォッ!!」ズバッ!

垣根「なッ!? 俺の未元物質がッ…!」

氷川「この世には存在しない物質だろうが何だろうが、複雑な演算で生み出しているンだろうッ!」ズバッ!

垣根「だからなンだ! 単なる日本刀で斬れる訳…、」


互角と言える戦いだった。

垣根が次々と出現させる未元物質を、氷川が斬り裂いていく。


氷川「可能なンだよなぁ! それがッ!」


また、未元物質があっさり分断される。


氷川「その未元物質にも、『限界』ッてのがあるだろうッ!
どンなに丈夫な建物にも、構造上他より脆い箇所があッたり、僅かな隙間から風が入り込ンだりするのと一緒だッ!」ズバッ!

垣根「くッ…!」


やや、垣根が押され始める。


垣根「まさかッ…、そンな小さな『弱点』を狙ッて斬ッていたのかッ!?
人間技じゃねえッ!」

氷川「生憎、俺は人間じゃないンでね」

垣根「チッ、あまり大規模な攻撃は使いたくなかッたが、しょうがねえよなぁッ!」



垣根は、背中から伸びる六枚の翼を羽ばたかせ、空高く飛び上がる。


氷川「飛べるのかよッ!?」

垣根「こンなのまだまだ序の口だぜ?
行けぇッ! 未元フィールドッ!」

氷川「ッ…! 何しやがッた!」


一言で表すと、『空間が歪んで』いた。


垣根「簡単な事だ。一帯に未元物質をばら撒いたンだよ。
これで、この空間は俺の物だ。
物理法則も何もかも、俺の支配下にあるンだよ。

ーーさあ、蹂躙の幕開けだ」





投下終了します。

氷川vs垣根ですが、ちょっと氷川に補正かけちゃったかな?

まあ、あいつなら出来そうですが。

未元物質という能力も、自分の独自解釈で描写すると思います。
わかりにくいので。

<東京チーム・アイテムside>



玄野「氷川の奴、大丈夫か?」

加藤「どうする? 救援に行くか?」

玄野「いや、途中参戦して点数奪ッちゃッても悪いし、やめておこう」

桜井「にしても寒いッすね…。
どッか室内入ります?」

絹旗「それなら、超近くにカラオケがあッたはずですが」

麦野「ああ、あッたあッた。
久しぶりに行く?」


フレンダ「それなら妹呼ぶッて訳よ!」

浜面「こンな深夜にかよ!?」

稲葉「カラオケか…、そういやこの頃行ッてないな」

玄野「せっかくだし行くか!」


きるびる (あれ? この連中、氷川放置する気満々?)





<ホストざむらいvsエセホスト>



垣根「さぁーッて、とりあえず酸素濃度下げるぞ」


氷川「…がはッ…、お前、何を…!?」


垣根「簡単な事だ。未元物質を空気中の酸素と化合させ、全く別の物質に作り変えた。
ちなみに有毒だぜ?」


氷川「…テメェには、効かねえのかよ」


垣根「実は結構苦しい。
……ゲホッ! ゴホッ!」


氷川 (アホだ……)


垣根「やッ、ヤバい…、限界かも」


氷川「無理すんなよ」


垣根「なンでテメェは平気なンだよッ!?」


氷川「言ッたろ。俺は人間じゃない。
ちょッと息苦しいなー、程度だ」


垣根「チッ、なら次はこれだぁッ!」


ガクンッ!


氷川「なッ…! 体が…、重い…?」


垣根「重力の大きさを変えさせてもらッた。
人間じゃなかろうが、じきに立ッていられなくなるぜ?」プルプル


氷川「お前は?」


垣根「飛ンでるの辛い」



氷川「もうやめろ。
俺の場合は、ちょッと体だるいなー、程度だ」


垣根「……」

氷川「……」


垣根「なら直接ブッ殺す!」ファサッ


氷川「結局そうなるのかよ…」





<某カラオケボックス>



麦野「『futur gather』85点か…、まだまだね」


玄野「加藤、次は俺達の『super shooter』だぜ。
ほら、マイク持てよ」

加藤「お、サンキュ」


浜面「うわッ、誰だよ。こンなに鳴護アリサ予約したの!」

絹旗「あ、私が超歌います」


フレンダ「あれ? 結局フレメアどこ行ッた訳よ?」

浜面「ん? 俺は見てないぞ?」

風「西もいないな」

稲葉「あいつどこ行ッたンだ?」


絹旗「そういえばあなた、レイカさんですよね? 超サイン欲しいです」

レイカ「ちょッと待ッて、確かここにペンが…」




<カラオケボックス・入り口>



西「なンだよあいつら…、ミッション中にはしゃぎやがッて、馬鹿みたいだぜ」


コントローラに目を落とす。
まだボスは倒せていないようだ。


西 (あれ? よく考えたらあの吸血鬼の扱い酷くね?)


「大体歌わないの? にゃあ!」


西「ん?」


目の前に、金髪の少女が立っていた。
確か、フレンダとかいう奴が呼んだ、妹だ。


西「俺は歌わねえよ。くだらねえ。
あいつらと馴れ合うつもりも無いしな」


フレメア「お兄ちゃん、大体音痴?」


西「ンなッ…! ちげーよッ!」


フレメア「それなら一緒に歌うのだ~ッ!」グイグイ


西「おいッ! 腕引ッ張ンなッ!」




中断します。

<ホストざむらいvsエセホスト>



ミチミチッ、という生々しい音と共に、氷川の両手に拳銃が出現する。


垣根「へぇ、中々面白い能力持ってるな」

氷川「テメェほどじゃねえよ、メルヘン野郎」


氷川は、手の中の拳銃をクルッと回転させ、その銃口を垣根へと向ける。


垣根「M92か。いい銃じゃねえか」

氷川「コルト・ガバメントだが?」

垣根「……」

氷川「……」


垣根「フッ…、どンなに強烈なマグナムだろうが、俺の未元物質の前では安物のBB弾と変わらないぜ?」

氷川「……使用弾薬は、.45ACP弾だ」

垣根「……」

氷川「……」

垣根「俺の未元物質の前では(ry」

氷川「うるせーよ」


垣根「死ねぇぇッ! ホストざむらいぃぃッ!」

氷川「死ぬのはテメェの方だ。チンピラ」


垣根が翼を振るい、能力を繰り出すと同時に、氷川も両手のガバメントを乱射する。

無数の銃弾が未元物質に命中するが、それを破壊するには至らない。


垣根 (コイツッ、全弾命中させてきやがッたッ!)


飛行している垣根は、かなりのスピードで移動している。

そのような相手には、当てるだけでも至難の技なのだが、氷川はそれを間合いをとる片手間に行っていた。

まさに神業だ。


垣根「Level5をッ! 舐めンじゃねえぇッ!」


垣根は演算を開始する。

彼は、『摩擦の極端に大きい物質』を作り上げた。


垣根「燃え尽きろぉぉッ!!」

氷川「ッ!?」


その物質を氷川の目の前に展開し、物質同士を勢いよくこすり合わせる。

その瞬間。


氷川「ンなッ!」


激しい炎が突然発生し、氷川に襲い掛かる。

氷川のスーツに炎が燃え移り、彼の動きを鈍らせた。


垣根「隙だらけだぜッ!」


鋭くとがらせ、空気抵抗をも調節した未元物質を、氷川に向けて飛ばす。

だが、氷川の反射神経は、垣根の予想を遥かに超えるレベルだった。


氷川は、その未元物質に『飛び乗った』のだ。

そして、そのまま垣根に向かって跳躍する。


氷川「つくづく、常識の通用しねえ奴だな」

垣根「ハッ、テメェも人の事言えないぜ?」


垣根は翼を思い切り羽ばたかせ、突風を巻き起こした。

流石の氷川も、抵抗しきれずに吹き飛ばされる。

そして、ビルの壁へと全身を打ち付けた。


氷川「がはッ!」

垣根「終わりだぁッ!」


垣根が氷川へ未元物質を伸ばした瞬間、氷川はビルの壁を蹴り、攻撃を避ける。

そして空中で強引に体勢を立て直し、再びガバメントを乱射する。

また、全弾命中だ。


垣根「いくら足掻いてもッ、俺の未元物質はッ!」

氷川「それはどうかな?」


氷川は指を鳴らした。

すると突然、垣根の背中に生えている未元物質の翼が、光りだす。


垣根「なッ、テメッ! 何をッ!?」


氷川は、地上に着地すると、ポケットからタバコを取り出し、火をつけながら答えた。


氷川「お前も暗部に属しているなら、一応知ッてるだろ?
『魔術』、だよ」


垣根「まさかッ、テメェ、銃弾でッ!?」

氷川「ああ。未元物質を壊す事は無理でも、跡を付けるくらいは出来たからな。
大して苦労はしなかッたさ。
『魔法陣』を描く作業はな」


火をつけたタバコを吸いながら、氷川は無造作に、再び指を鳴らした。


激しい閃光が、学園都市第二位の翼を焼き尽くした。




<某カラオケボックス>



玄野「西とフレメアの『コネクト』が、96点か……」

桜井「すごいッすね…」

西「うッせえ!」

フレメア「次はボカロ歌う。にゃあ」

加藤「西、マイク持てよ」

西「ふッざけンなッ!」




<ホストざむらいvsエセホスト>



氷川「…常識の通用しない相手には、それ以上の『非常識』をぶつければいい。
それだけの話だ」


垣根「まさか、この俺が負けるとはな……」

氷川「一つ答えろ。お前らは何故、同じ学園都市の暗部組織と交戦してたンだ?」

垣根「そりゃあ、俺達が反乱起こしたからな」

氷川「反乱? 目的は何だ。
答えれば、命だけは助けてやる」

垣根「チッ、選択肢は無さそうだな。
わかッたよ。全て話す」


氷川「よし、洗いざらい話せ」


垣根「…俺達の目的は至ってシンプル。
統括理事長、アレイスターとの直接交渉権の獲得だ。

その為には、奴が最も恐れているモノを掌握する必要があッた。

それが、上層部が『GANTZ』と呼ンでいる黒い球だ」


氷川「……!」


垣根「その球には、この学園都市にすら再現不可能なテクノロジーが使われているらしい。

上層部が色々と研究しているようだが、成果はイマイチのようだ。

俺達は、今ある情報を全て奪い、球が存在する座標を突き止めた。

……世界中にあッたよ」


氷川 (世界中…、大阪どころじゃないのか)


垣根「結局、黒い球の正体も、アレイスターの目的も、わからず仕舞いだッたがな。

これで、全部だ」


氷川「…わかッたよ。もういい。どこにでも行ッちまえ」


垣根「にしても、反乱失敗したし、下手すりゃクビかな……、笑えねえ」





<ガンツ部屋>


黒球『それぢは、ちいてんをはじぬる』


玄野「お、採点だ」


黒球『かとうちゃ(笑): 3てん・Total18てん

ホイホイ: 4てん・Total49てん』


加藤「今回は雑魚弱いな…」

風「スナイパーはあの女が倒したしな。
あいつは、10点にはなるンじゃないか?」


氷川「……」


黒球『ホストざむらい: 68てん・Total108てん・百点めにゅ~へ』


玄野「ンなッ!」

桜井「すげ…」


氷川「……」

加藤「どうするンだ? やッぱ、解放か?」


氷川「…いや、気が変わッた。
この部屋の記憶を失うのは惜しいし、それに……」チラッ

きるびる「?」


氷川「2番だ。誰か、戦力になる奴が欲しい」

玄野「それなら、坂t…、」
桜井「駄目だッ!」

レイカ「えッ?」


桜井「師匠が言ッていたンだ。
『命は、そンなチープなモノでいいのか』ッて。

……師匠は、再生なンか望ンでいない!」


玄野「わ、わかッたよ…、じゃあ、誰を再生する?」


ホイホイ「……」ジーッ

玄野「?」

ホイホイ「……」つピトッ

鈴木「えッ、この人…」

レイカ「まあ、戦力にはなるけど…」

加藤「誰だよ、コイツ」

氷川「オイオイ、いくらなンでも、自分で殺した相手と会いたいとは思わないぜ?」


西「……、いンじゃねえの?
間違いなく戦力になるだろ、コイツなら」


桜井「なッ、見捨てたお前が言うのかよッ」


玄野「なあ、どうするンだ、氷川。
2番を選ンだ以上、取り消しは効かない」

氷川「まあ、いンじゃねーの?」

西「プライドの高いアイツの事だ。
再生されたと知ッて、どンな顔するか楽しみだぜ」

加藤 (お前が再生される時、俺も同じ事考えたよ…)



氷川「決まりだな。
おいガンツ、あの男をーー、


和泉紫苑を、再生しろ」





投下終了します。

垣根の点数ですが、犬神と互角にしました。
天狗クラスになると力押しで負けると思ったので。

西が歌ったコネクトってまどマギの?

少しだけ投下するぜ。

あと氷川の百点めにゅ~は3番だったな。
ミスしてすまない。

みんな期待しているであろうアーックア戦の前フリになると思う。


>>275
その通り。あと、その選曲は伏線だぜ。

<フレンダのその後>



フレンダ (結局、あの後もまた部屋に呼び戻されて、徒歩で帰らされた訳よ…)


フレンダ (『コントローラ』とかいう道具で透明化して、学園都市の壁を登ッて、気づいたら朝ッて訳よ!)


フレンダ (加藤曰く『部屋の事を口外したら頭ドーン』みたいだし…)


フレンダ (結局! 私を誤射した麦野が全部悪いッて訳よぉッ!)






<エセホストのその後>



垣根 (なンとかクビは免れたものの、一年間の減給、及び労働時間の延長が言い渡された……)


垣根 (心理定規達は、全ての責任を俺に押し付けやがッた)


垣根 (そンな訳で、本来休日であるはずの学園都市独立記念日も、ただ一人要人の警護任務…、やッてられねえ……)フラフラ


垣根「……」フラ~ッ


ドンッ!


??「いッた~いッて、ミサカはミサカは猛抗議!」


垣根「あ? うッせーな、前見て歩けよ。
こちとりゃ連日残業で疲れてンだよッ!」

??「ひッ!」


垣根「まッたく、ムカつくガキだぜ」



??「オイオイ、人にぶつかッといてその態度はないじゃねェか?
そこのチンピラァッ!!」


垣根「あンだと? Level5の第二位に喧嘩売るとはいい度胸じゃねえか!
ボコボコにしてやンよおッ!」


一方(黒翼)「オーケイッ! 本気で行かせてもらうぜェッ!」


垣根「…え? ちょッ、待ッ、ぎゃああああッ!?」






<玄野の通う高校・教室>



和泉「今日から復学しました。和泉紫音です」


生徒A「あれッ!? 確かニュースで死ンだッて…」

生徒B「ヤクザの抗争に巻き込まれたンじゃなかッた?」

生徒C「和泉! お前どうしたンだよ!?」


和泉「実はさ、俺、ヤクザの取引現場目撃しちゃッて…、怪我自体は奇跡的に治ッたンだけどさ、あの抗争に関係していた奴らが全員逮捕されるまで保護されていたンだよ。
ほら、よくあるだろ?
目撃者は全員射殺ッてヤツ」


玄野 (息するように嘘ついてる…)

<放課後>



玄野「おい、和泉」

和泉「なンだ?」

玄野「…俺は、お前のやッた事を、たぶん、いや、絶対に許さない」

和泉「だろうな」

………………………


多恵「こうして四人で遊ぶのも久しぶりだね!」

涼子「うん!
それにしても良かッた…、和泉君無事で……」

………………………



玄野「でも、今すぐどうこうするつもりもないよ。
一応、な」

和泉「…そうか」


ゾクゾクッ


玄野・和泉「ッ!」


玄野「また…、ミッションなのかよ……」

和泉「来たか…」





<学園都市・窓の無いビル>



☆『ついに、大阪の黒球をも掌握した』


☆『東京チームとの合同ミッションの際に使われた、黒球同士の通信機能を使えば容易な事だったよ』


☆『この調子で、広島、群馬、北海道と進めて行こう』


☆『私のプラン実行まで、あと少しだ…』






<黒飴ちゃん部屋>



メガネ (加藤君、僕は、君に近づけたのかな?)


あの後、二つの大規模なミッションを生き残った。

北海道・東北地方全てのチーム合同で行った、『なまはげ星人』。

さらに、広島のチームとの合同ミッション、『ひばく星人』。

いずれも、かなりの強敵ばかりが相手だった。

それでも、戦った。

そして、百点を二回取った。


メガネ「山咲サン、花紀サン、新入りはこれで全員ですか?」


彼の前には、男と女が立っていた。

一人は命の恩人、もう一人は加藤との約束だ。


今回の新入りは、中年の男が二人に、主婦らしい女が一人だ。

三人とも、動揺していた。


メガネ「皆さん、僕の話を聞いて下さい。

僕達は、これからーー、





投下終了します。

まさかの花紀復活です。
好きなキャラなので。可愛いし。

次回はいよいよアックア戦です。
できれば100レスは消化したいと思ってます。

再開するぜ。

いよいよアックア戦に入るが、殺られ役としてモブを登場させる、と先に言わせてもらうぜ。

ちなみにアックアは最初からアスカロン装備してるぜ。
口調が不自然になるかもしれんが気にするな。

<ガンツ部屋>



玄野「…説明してもらおうか」

氷川「説明も何も、援軍だよ。援軍」

ーーーーーー

吸血鬼A「……」

吸血鬼B「……」

吸血鬼C「……」

ーーーーーー

加藤「援軍ッて……」

西「何の為に連れて来たンだよ?」


氷川「率直に言わせてもらう。

ーー休戦協定、結ぼうぜ」


玄野「はあッ!?」

加藤「いや、確かに今までも抗争中とは思えないほどユルかッたけどさ、何故急に?」

氷川「お前らを滅ぼしたところで、キリが無いからな。
大阪とか、他の連中にやられるだけだ。
学園都市も、間違いなく俺らの存在を掴ンでる」

玄野「まあ、いいけどさ……」

加藤「今はとにかく、ミッションの事を考えよう」

和泉「吸血鬼以外の新入りは三人か」


部屋の隅には、仕事帰りらしきOL、欧米人らしい男性、学生服を着た大柄な少年が座っていた。


加藤「…あれ? あの学生ッて……」

玄野「ん? 知り合いなのか?」


??「あッ、テメッ! 加藤ッ!
この前の九州男児までかよッ!?」


風「こいつは……」

加藤「うわぁ……、鬼塚だ…」


鬼塚「『うわぁ』ッて、なンだコラッ! 掘られてえのかッ!」


玄野「ああ、危ない人か」

和泉「危険な匂いがするな」


フレンダ「…また来たッて訳よ……」

桜井「あ、フレンダだ」

鈴木「ねえ君、英語話せる? 今回、外人が来てるンだよ」


外人「Where am I !? What happened !?」


フレンダ「ま、まあ、一応……」

鈴木「頼ンだよ」


加藤「駄目だッ! OLはスーツ着てくれないッ!」

玄野「マジかよッ! もうミッション始まるぞ!」


黒球『♪あーたーらしーいー』


OL「きゃあッ、なンなのよッ!?」

外人「Oh…Japanese toy ?」

鬼塚「ンだよ、コレ」


黒球『後方のアックア

口ぐせ: である

特徴: とにかくつよい、チート

ひゃくてんでち』


和泉「百点…、だと…?」

加藤「また…、ぬらりクラスを相手にしろッてコトかよ……!」


鬼塚「おい加藤、説明しろコラ」

加藤「と、とりあえず、このスーツ着てッ」

外人「Cosplay?」


西 (とうとうおいでなすッたか、『後方のアックア』。
こりゃあ、面白ぇコトになるぜ)



ジジ、ジジジ…、


玄野「転送来たぞッ! その場から動くなッ!」





<学園都市・とある公園>



玄野「全員いるなッ?」

加藤「計ちゃんッ、鬼塚と外人にはスーツ着せたッ!」

レイカ「OLは無理だッたけど、どうするの?」


吸血鬼A「やッべえッ! マジ学園都市だ!」

吸血鬼B「写真撮ろーぜッ」

吸血鬼C「うおッ、俺のスマホ充電切れてッし」


和泉 (百点の奴は俺の獲物だ)

西 (さて、何人生き残ッかな)


玄野「おいッ! コントローラを見ろ! 結構近いぞッ!」

鈴木「こッち来てる!」

稲葉「さて、準備体操すッか」←逃走準備


鬼塚「なあ加藤、なンだよ、この光」

加藤「え?」


ジジジジ…、

ジジジッ、

ジジ、



玄野「これッて…、ガンツの転送…?」

鬼塚「おいッ! 人出てきたぞ!?」

加藤「おかしい…、俺達の転送はすンだはずなのに…」


6人の男女が、公園に姿を表した。

そして、その中の数人に、加藤は見覚えがあった。

一度、共に戦ったのだから、当然だ。



メガネ「加藤……君…?」

加藤「え…? 嘘だろ?」


玄野「誰?」

レイカ「大阪のチームの…」


加藤「良かッた…、あの後のミッションも、生き残ッてたンだな」


2人は、固く握手を交わした。


メガネ「うッ、ううう…、加藤君ッ!
僕はッ、約束をッ! 守りましたッ…!」

加藤「えッ…?」


メガネの後ろに、若い女性が立っていた。


加藤は、彼女の事も良く覚えている。


山咲「加藤君ッ…!」

加藤「え…、嘘、だろ…?
誰かが…、再生、してくれたのか…」


加藤の両目から、涙がこぼれ落ちる。


山咲「このメガネ君が……」

加藤「ッ…!
ありがとう…! 本当にッ、ありがとう…!」



??「感動の再会の最中、申し訳ないであるな」


一同「!?」


突然、低い男の声が響いた。


玄野「お前が…、アックアなのか?」


玄野が問いかける。


アックア「…いかにも」


アックアは、即答した。


西はZガンを、吸血鬼達はアサルトライフルやサブマシンガンをそれぞれ構える。

和泉は、ガンツソードの刀身を静かに伸ばした。


アックア「…やはり、学園都市が条約を破り、黒球を掌握しにかかッたのは本当だッたのであるな」

加藤「条約?」


アックア「こちらの話である。
それより、死ぬ覚悟はできているか?」


アックアは、大剣を手にしていた。

それを、玄野達の方へ向ける。


アックア「本来の任務である、『幻想殺し』の撃破とはいささか異なるが、致し方あるまい。
学園都市側の戦力となッた以上、黒球の軍隊についても、滅んでもらうのである」


玄野「加藤ッ! 俺ら2人でやるぞッ!」

加藤「わかッたッ!」


中年A「な、なしたンや?」

中年B「うおッ、なンやねンこの連中」

主婦「ちょッ、ここ大阪ちゃうやンッ!」


ちょうど転送が終了したのだろう。

三人の人間が、公園に姿を現す。


玄野「あッ、お前ら! こッち来いッ!」

加藤「危険だッ! そいつに近づくなッ!」


中年A「え? ほンまに訳わからへン。
どこなンや、ここ」

中年B「なンて日なンや!」


いまいち状況が飲み込めないのか、2人の中年男性は話し合っている。

ーーよりによって、アックアのすぐ横で。


アックア「こちらからいかせてもらうのである」

玄野「あッ、おい! ちょッと待ッ…」


玄野が言い終える前に、アックアは消えていた。


加藤「なッ…! どこに行ッたッ!」

鈴木「みッ、みんなッ! 気をつけてッ!」



ドシュッ…!



中年A「あ”ッ…!」


中年Aの頭部が吹き飛んだ。


中年B「おッ、お前…!」


切断面から、勢い良く鮮血が噴き出す。

近くにいた中年Bや主婦が、血でずぶ濡れになった。


玄野「なッ…! 一瞬でかよッ!?」

加藤「見えなかッたぞッ!」

風「ッ……!」


主婦「きゃあああッ!?」


突然、主婦が叫んだ。


加藤「どうしたンだッ!」


主婦は、ヨタヨタと前に進む。

そして、うつ伏せに倒れこんだ。


加藤「お、おいッ! しッかりしろ!」


そこで加藤は気づく。

前から見ただけでは確認できなかったのだが、彼女の背中には、無数の氷の矢が突き刺さっていた。


中年B「なッ、なンやねンッ!
ホンマになンやねンッ! うああああッ!!」


錯乱した中年Bが、公園の外へ逃げ出そうとして走り出した。


メガネ「ちょッ…! 待ッてくださいッ!」


メガネが引き止めようとするが、彼の耳には届いていないようだ。

そのまま、公園を飛び出した。

その瞬間ーー、


中年B「あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!
いややぁッ! 死にとおないッ!
ぎゃああ”ッ!!」


中年Bの絶叫が辺りに響き渡り、同時に赤黒いブヨブヨしたモノが空高く飛び散った。


風「タケシッ! 見るなッ!」


風が、タケシの目を塞ぐ。


桜井「ど…、どうするンですかッ!?
強すぎますよ! アイツ!」

玄野「加藤ッ! それと和泉、風ッ!
四人がかりでやるぞッ!」


花紀「俺も参加するでッ」


加藤「えッ? なンでお前がッ…!」

花紀「メガネに再生されたンだ。
『命の恩人だから』だッてさ」

加藤「アイツ…、二回も百点を…?」


花紀「そンな事はいいッ! 来るでッ!」

加藤「!」


中年Bを惨殺したアックアが、こちらへとゆっくり歩いて来た。


アックア「こンなものであるか?
準備運動にもならないのである」


玄野「ッ…!」

和泉「あまり舐めるなよ。すくなくとも俺は、アイツらとは違う」

アックア「変わらン。貴様らは皆、『ただの人間』なのであるのだからな」


西「へえ…、まさに『聖人』ッて感じの台詞だな」


アックア「ぬンッ!」


アックアが、西を蹴り飛ばした。


西「ぎゃあああッ!! スーツがッ! スーツが(ryッ!?」


玄野 (弱い…)


和泉「お前らは手を出すな。俺一人でやる」


そう言って、和泉はアックアと向かい合った。


アックアも、大剣を右手で構える。


しかし、2人が剣を交える事はなかった。


タタタンッ!

パタタタタッ!


激しい銃声が、公園内に轟く。


吸血鬼A「俺達に殺らせろやぁッ!」

吸血鬼B「独り占めはズルいぜえッ!」

吸血鬼C「オラぁッ! 撃ちまくれッ!」


玄野「氷川ッ! いいのかよッ?
百点の奴だぞッ!?」

氷川「お前らが心配する事じゃねえよ。
今残ッてる中では最強クラスの連中だ」


確かに、氷川の言うとおりだった。

アックアが振り回す大剣を、三人の吸血鬼が躱していく。

彼らは、手にした銃を再び乱射した。


バタタンッ!

パラララッ!


無数の弾丸がバラ撒かれる。

しかし、アックアはその全てをーー、


いとも簡単に躱してみせた。



吸血鬼A「なンだよコイツッ!」

吸血鬼B「マジムカつくぜ! もッと撃てッ!」

吸血鬼「ぎゃははは! 死ねェェッ!」


ババババンッ!

タンッ! タンッ!


目茶苦茶に撃ちまくる。

アックアはその弾幕を、宙高く跳躍する事で避ける。

当然弾丸は、そのまま真っ直ぐに進む。


ーー 射線上に、OLがいる事などお構い無しだ。


OL「あああ”あ”ッ! いやぁぁッ!!」


大量の弾丸がその柔らかい肌に食い込み、クルクルと体を回転させる。

さらに、数発が内臓を突き破った。

血飛沫が飛び、公園の遊具を赤く染め上げる。


OLが、ただの肉塊へと変わり果てた。


加藤「なッ!? 何やッてンだよお前らッ!
ふざけンなッ!」


吸血鬼A「あはははッ! ヤッちまッた!」

吸血鬼B「結構タイプだッたけどなあッ!」

吸血鬼C「まあ、後で血はもらッとこーぜッ!」


吸血鬼達には、それを気にする様子はなかった。


アックア「…同士討ちとは、全くもッて愚かであるな」


吸血鬼A「ハッ…! うッせえよ!
…よし、刀でやるぞッ!」


吸血鬼達が一斉に斬りかかる。

アックアは、吸血鬼Aの刀を大剣で受け止めたが、側面から2人の攻撃を受ける。


吸血鬼B「ブッタ斬ッてやる!」

吸血鬼C「終わりだぜえッ!」


アックア「甘いッ!!」


吸血鬼s「ンなッ…!?」


アックアの側面に氷の壁が出現し、吸血鬼Bと吸血鬼Cの攻撃をいとも簡単に受け止めた。

その氷の壁の一部が変形し、氷の刃を形成する。


吸血鬼B「うおッ! マジヤベェぞッ!」

吸血鬼C「なンだこれッ!? 体が動かねェッ!」


氷の壁から放たれる凍てつくような冷気に、流石の吸血鬼達も動きを鈍らせる。

その隙を、アックアは見逃さない。


アックア「逝け」


氷の刃が、吸血鬼Bと吸血鬼Cを貫いた。


吸血鬼A「うわッ、オイッ! お前らッ!
ーーあ”ッ……!」


さらに鋭い膝蹴りを放ち、吸血鬼Aを吹き飛ばす。


氷川「ッ…! 嘘だろ…?」

アックア「大した事はないであるな」


外人「Ahhhh!」ギョーンギョーンギョーン


玄野「おいッ! やめろッ! やめッ…」


ズシュッ…


外人の顔面に、大剣が勢い良く突き立てられる。

アックアは、それをさらに深くねじ込み、頭部を縦に分断させた。


アックア「これで、終いであるか?」


強すぎる。

あまりにも強すぎる。

下手すれば、あの『ぬらりひょん』以上かもしれない。


玄野「なン…、なンだよ……」

加藤「訳わかンねえ……」


アックア「そろそろ、警備員共がやッて来るのである。
次の夜、続きをしよう。
せいぜい、首を洗ッて待ッているのである」


そう言って、アックアは消えた。

公園には、立ち尽くす玄野達と、七人分の死体だけが残された。


…………………
……………
………

途中でiPodの充電ケーブルが壊れ、投下が大幅に遅れました。すみません。

とりあえずこれで、アックア戦の前半終了です。
前半と言っても、まだまだ半分以上ありますが。

次回からは、上条達と共闘します!

<スクール・仕事場>



冷蔵庫『引き続きスクールのリーダーやらせてもらいます。垣根帝督です』


心理定規「経緯を三行で説明して頂戴」


冷蔵庫『幼女に因縁つける

そいつと同居してる第一位登場

生命維持装置行き」


一同「……」


ゴーグル「さ、仕事するッス」

砂皿「…そうだな」

心理定規「下部組織に車用意させるわよ?」

……………
………



冷蔵庫『………』



<都内・某喫茶店>



垣根「上層部への腹いせとして、ガンツの情報をリークしてやろうと思う」

垣根「という訳で、ガンツについて嗅ぎ回ッているフリーライター、菊池さんに会いに来た」

垣根「どうやッて学園都市から抜け出したかッて?
俺に常識は(ry」


菊池「…君が、垣根帝督君かな?」

垣根「あ、どーも。垣根です。
以後よろしく」つ名刺

菊池「こちらこそ」つ名刺


垣根「本日は、『ガンツ』の真相について調べた情報を洗いざらいリークするンで」

菊池「頼ンだ」

垣根「パスポート持ッてます?
あ、俺コーヒーのサイズはグランデで」

菊池「当然持ッているが?
あ、僕もグランデで」

垣根「じゃあ早速、ドイツ行きましょう」

菊池「よしわかッた。
……ッて、えッ?」




<学園都市・某ファミレス>



玄野「まさか、学園都市内で夜を明かす羽目になるとは……」

加藤「西曰く『ミッション中にガンツを操作できる訳ねーだろバーカ』だしな…」

桜井「24時間営業で助かりましたね」

鈴木「まだ午後3時だよ?」つ時計

風「アックアとの再戦まで、結構時間があるな…」

タケシ「あッ、あの人ッ!」


…………………

上条「みんなでファミレス来るのも久しぶりだなー」

土御門「とりあえず、ドリンクバー5人分頼むぜい」

青ピ「それよか上やんッ! さッきの女のコはなンやッ!
目茶苦茶かわいかッたやン!
隠れ巨乳やしッ!」

吹寄「上条ッ…! 貴様はまたッ…!」

姫神「いつもの。事。動揺するだけ無駄。」

上条「いやいや違うッてッ! 五和はそンなンじゃ……」

青ピ「もう名前で呼び合ッとるンかッ!」

……………………


加藤「上条か。また会ッたな」

玄野「話しかけるか?」

桜井「あれ? 学ランにアロハシャツ着てる人も、アビニョンですれ違ッたような…」

加藤「おーい、上条ー!」


上条「うおッ、あれ? 加藤じゃねーか」


加藤「調子どうだ? 怪我は直ッたか?」

上条「ああ、アビニョンの事か。
あの時はありがとうな!」

加藤「気にすンなッて」


青ピ「上やん、誰なンや、この人達?
ッてか、レイカおるッ!? レイカやッ!
何度オカズにさせてもろうた事か!」

吹寄「[ピーーー]ッ!」バキッ!

青ピ「げふッ…!」


玄野「あれ? さッきお前、五和がどうこう言ッてたよな?
またなンかあるのか?」

上条「左方の次は後方ですよ…、はあ……」

加藤「後方…!」

風「アックアの事かッ!?」

上条「えッ? なンで知ッてるンだ?」

氷川「ひょッとして、アックアが狙ッている『幻想殺し』ッて、お前の事か?」



姫神「あの人……! 間違いない。これは伏線の回収。ついに私にも出番が…。」



姫神「…貴方達と私には、ただならぬ因縁があるはず。」

吸血鬼A「うわッ、誰ッすかコイツ」

きるびる「私は知らないわよ?」

姫神「ヒント。吸血鬼。」

氷川「……!」

吸血鬼A「氷川さん、なンか知ッてるンですか?」

姫神「伏線は張られていた。ついに私にも…!」


氷川「オイ吸血鬼A。この前貸した『化物語』のDVDボックス返せよ」

吸血鬼A「あッ、すンませンッ!
このミッション生き残ッたら必ず返すンで!」



姫神「おかしい。この扱いは。あまりに理不尽。」

すまぬが中断する。

<学園都市・某喫茶店>



和泉「それで、アレイスターの『プラン』はどこまで進行したンだ?」


西「あと少しで、日本中のガンツ部屋を掌握できるらしい。
そうなれば、あとはフィアンマが何か行動を起こすのを待つだけだ。
まあ、フィアンマが何を引き起こすかは、今だにわからないがな」


和泉「なンだ、第三次世界大戦じゃないのか?
『カタストロフィ』の最有力候補だろう」


西「だとしたら、間違いなくアメリカがしゃしゃり出てくる。

ローマ正教の連中、すでにロシア成教への根回しは済ンでるみたいだが、ロシア・イタリア・フランスだけでアメリカを倒せるとは思えない。

例えアメリカ抜きでも、中国が学園都市側に付く事が確定的な以上、下手に戦争はふっかけられないさ」


和泉「中国が、か?
あの国家が日本の味方をするとは思えないが」


西「『尖閣がー』とか『歴史がー』とか言ッても、経済的に依存し合ッている以上、日本を失うのは都合が悪いはずだ。

まあ、国民が反発すれば中立という形をとるだろうがな」


和泉「そうか。
ところで、イギリスとドイツはどうなンだ?」


西「イギリスは、間違いなくこちら側だ。
魔術サイドの国家だが、ローマ正教、特にフランスと水面下で対立している。
なし崩し的に、学園都市につくだろうな。

ドイツは、アレイスター次第だ。
ガンツの情報をネタに、圧力をかける事など造作ないだろうからな。
なンせ、有力な政治家や大企業の重役クラスまで、あの『賭け』に参加している」


和泉「このままだと、フィアンマの側が不利すぎるな……
まさか、ついに『魔術』が歴史の表舞台に姿を現すか?」


西「それも十分あり得るが、半端な実力の連中じゃ、とてもアメリカを始めとする連合国軍に対抗できないぜ?

…まあ、フィアンマは当然、何か対策を練ッているだろうが」


和泉「ククク…、中々面白い事になッて来たな。

俺達が再生されるのも、アレイスターの読み通りだ。

例えアイツらが見捨てようと、『カタストロフィ』が始まッた時点でガンツを操り、再生するつもりだッたンだろうが」


西「掌握したガンツ球の操作に関しては、『メンバー』に一任しているらしいな。

垣根帝督の反乱で、多少の損害は出たそうだが、大したモノじゃないそうだ」


和泉「土御門はどうだ?」


西「アレイスターの思惑通り、イギリス清教とのパイプをせッせと繋げているよ。

アイツも馬鹿だよな。自分が捨て駒であることも知らねえで」


和泉「…そうか。

ところでーー、お前の隣にいるそのガキはなンだ?」


フレメア「大体パフェ食べていい? お兄ちゃん。にゃあ」


西「……、お前こそ、なンで喫茶店にパンダ連れてきてンだよ」


ホイホイ「~~♪」


和泉「……」

西「……」





投下終了するぜ。

次回から、アックアとの再戦になると思うぜ

次の投下は今夜になると思ったが時間余ったのでもう少し投下するぜ。

<夜・とある公園>



加藤「そうか…、室谷は死ンで、生き残ッた桑原達は解放されたのか……」

メガネ「はい。でも、あのミッションでたまたま80点を取ッてたンで、それほど苦労はしませンでした」

玄野「なあ、ところでさ、東北地方や中国地方にもガンツがあるッて、マジ?」

山咲「ウチが参加したンは広島との合同ミッションだけやけど、ホンマにあッたで」

桜井「問題は、どれだけのチームが、学園都市に掌握されてるかッて話ですよね…」




上条「おーい、加藤~、玄野~!」



加藤「ん? どうしたンだ?」

上条「天草式のリーダーが、お前らと話たいッて」

玄野「どうする? 俺と、加藤と…、ああ、大阪チーム代表ッて事でメガネも来てくれ」

メガネ「えッ、俺ッすか?」

花紀「行ッてこいや。今のリーダーはお前やで」


玄野「じゃあ、行くか」


三人は、天草式の面々が陣取ッている場所へと歩き出した。

残った桜井達に、上条は話しかけた。


上条「…なあ、本当なのか?
『死んだはずの人間によって構成された軍隊』ッて。
やッぱ、にわかには信じらンないッつーか…」

桜井「事実ッす。ほら、前に池袋や大阪で、大規模な破壊活動があッたでしょ?
あれも、俺達が駆り出された星人との抗争なンですよ」


上条「えッ…!?
ローマ正教の奴らによるテロじゃないのかッ!?」


一同「ッ!?」


鈴木「学園都市では、そういう事になッてるのッ!?」

稲葉「いや、確かにネットでは色々言われてたけど…」

上条「嘘だッたのかよ…!」



その時、玄野達が戻ってきた。


玄野「みんな聞いてくれ!
そろそろアックアが再び仕掛けてくるンだ。
天草式の連中は、既に陣形を整えてる」

加藤「俺達の役割は、基本的には『狙撃によるサポート』だ。
ビルの屋上や、近くの物影に隠れてくれ」

メガネ「天草式が押されたら、こちらも前線に出る事になるンで、油断しないで下さいッ!」



玄野は辺りを見回した。

氷川達吸血鬼や、西、そして和泉はここにいなかった。


玄野「今までよりずッと辛い戦いになると思うッ!
みんな、絶対に死なないでくれッ!」


……………
………

<メガネ・花紀side>



ありえへン。

こンなン、絶対にありえへンッ…!



花紀「嘘…やろ…!」


隣にいる花紀も、動揺を隠せないようだ。

2人は、公園の近くにある歩道橋の上に陣取り、狙撃を行っていた。

公園では、20数名の天草式メンバーが、『後方のアックア』と交戦している。

ーーいや、それが『交戦』と呼べるかは、酷く危ういのだが。


なにせ、あまりに一方的すぎるのだ。

天草式全員を相手にしてもなお、アックアの優位は揺るがなかった。

彼らが振るう剣を、槍を、アックアは全て躱し、受け止め、吹き飛ばしていく。


メガネ「花紀サンッ! 俺達も加勢しましょうッ! このままじゃ全滅ですッ!」

花紀「……駄目やッ!」

メガネ「なンでッ!?」

花紀「……アイツ…、こッちに気づきおッたわ」

メガネ「えッ……?」


アックアに目を向けた瞬間、メガネは見た。

大蛇のような水の槍が、歩道橋へと高速で向かって来るのを。


メガネ「うわああッ!!?」

花紀「逃げろッ! 逃げるンやぁぁッ!」


慌てた2人が歩道橋から飛び降りるのとほぼ同じタイミングで、水の大蛇が歩道橋を真っ二つに分断した。


歩道橋が、あっさり崩落する。

その残骸が、真下を走る自動車に降りかかり、フロントガラスを突き破ってドライバーの頭部を押しつぶす。

制御を失った自動車は他の車へと突っ込み、大規模な玉突き事故を引き起こした。


メガネ「あッ、はぁッ、はぁッ、駄目や…、強すぎる……」

花紀「他の連中は、どうなッとるンや?」


連絡用として、天草式からトランシーバーを渡されていた。

魔術集団がなぜこのような物を持っているのか、甚だ疑問ではあるが。



『こちら建宮ッ! 天草式はもう駄目ぜよッ!』


メガネ・花紀「ッ…!」


『陣形は完全に崩れたッ! 負傷者も多数なのよな! これ以上の継戦は無謀ッ……ザーッ、ザーッ、、、』


メガネ「通信…、切れてもうた…」

花紀「あンな奴に、勝てるンか…?」


……………
………

<稲葉side>



稲葉「はぁッ、はぁッ、はぁッ……、
畜生ッ! 無理だッつの! あンな化け物!」


彼は逃げていた。
とにかくアックアから離れようと、ひたすら走っていた。


ーー情けない。

わかっているのだ。自分でも。

中学生の桜井や、初老の鈴木。
まだまだ小さいタケシまで、戦っているというのに。


稲葉 (畜生ッ…! 畜生畜生畜生ッ!
駄目だ…、怖いンだよ! 俺はまだ死にたくねえッ! 死にたくないンだッ!)



ーー大丈夫。

だッて、俺は今、一番アックアから遠くにいるのだ。

今まで通り、ちゃんと立ち回れば生き残れるはずだ。


彼はそういった面に関して、かなりの能力を持っていたといえる。

だが。


ズンッ!


稲葉の目の前に、大柄な男が降り立った。



稲葉「あ…あはは……、嘘だろ…?
なンで、こッち来てンだよ?
なンで、わざわざ一番遠いトコ来てンだよ…?」


アックア「……戦いもせず、抗いもせず、であるか。
貴様のような人間に、未来を求める資格など存在しない。
今ここで、その空虚な生涯を終えるがよい」


稲葉は、へたり込んだ。

もう無理だ。

ここで、俺は死ぬ。

両腕で顔を覆い、うずくまった。


アックア「情けない話であるな。
最後の最後まで、苦痛から逃げるのであるか?」チャキッ…


アックアは、大剣を構えた。

そのまま大きく振りかぶり、稲葉の首を……、


ギョーンギョーンギョーン!


「稲葉君ッ! 撃ッてッ!」


アックア「なぬッ!?」



ギョーン

ギョーン

ギョーン……



稲葉 (今の声…、鈴木さんか?
まさか、俺を助けに? はは、無理だッて。
こンな奴、倒せる訳ないじゃン。
もう、いいや。俺はもう……)



ザシュッ…!



嫌な音が、辺りに響き渡った。

新鮮な果物にナイフを突き立てたような感じで、それでも、印象はそれと全然違って……、

要するに、ろくでもない予感を感じさせる、音だった。


稲葉は、顔を上げた。

確かめずには、いられなかった。


ーー目の前に、四肢を分断された、瀕死の鈴木が倒れていた。



アックア「勇敢さは評価するのである。
…しかし、あまりに無謀であッたな」


稲葉「お、おい…、鈴木さん……?」


ずっと、役立たずだった。

でも、この人だけは。

この人だけだった。

ーー俺の事気に掛けてくれたのは、この人だけだッたッ!


震える手で、鈴木が取り落としたショットガンを拾い上げる。


アックア「…!」


アックアも、これには驚きを隠せないようだった。


稲葉 (…俺が、一人でコイツを倒せば、俺が、殺せば……、

ーーまだッ、助かるかもしれないッ!)



ピシィッ……!



稲葉の中で、『何か』が弾けた。


途端に、頭の中がクリーンになる。

余計な思考が、感情が、全て消え失せる。


ーーやれる。


ーー俺なら、出来るッ!



稲葉「うおおおああ”ァァッッ!!」


ギョーンギョーンギョーンギョーンギョーンギョーンギョーンギョーン!!


アックア「何ッ!?」


目茶苦茶に、ショットガンを乱射する。

アックアも、慌てて回避行動をとった。

タイムラグの後、被弾したアスファルトが、街路樹が、窓ガラスが、次々と破裂する。


ババンッ!

ドゴンッ!

バギンッ!


アスファルトの破片や、街路樹の木片、割れた鋭いガラスが、両者に降りかかった。


アックア「ぬおおッ!」ブンッ!


アックアが、大剣を真横に振るう。


稲葉「おおおおッ!!」


稲葉は、それを跳躍することで避ける。


そのまま空中で、アックアの胴体に向けてショットガンを撃つ。


アックア「甘いッ!」


アックアは、強引にステップを取ることでそれを躱した。

そして、氷の槍を何本も出現させ、それらを同時に稲葉へと飛ばす。


稲葉「やられてッ…! たまるかぁァッ!!」ギョーンギョーンギョーン


無数の槍を、撃ち、躱し、掻い潜り、捌いていくが、そのうちの数本が稲葉の腹部や肩に突き刺さる。


稲葉「あ”ッ…! がああッ!」


アックア「これで…、終いであるッ!」


アックアが大剣で斬りつける。

最後の力を振り絞り、稲葉は再び跳躍した。

右足の先が斬り飛ばされるが、構わずにショットガンを乱射する。


稲葉「ああ”あ”ァッ!」ギョーンギョーン


アックア「ッ…!? 貴様ァァッ!!」


再び数秒のタイムラグの後、アックアの左腕が破裂した瞬間。


大剣が、稲葉の体躯を斜めに斬り裂いた。

……………
………

今度こそ、投下終了します。

とうとう稲葉が死にました。

<玄野side>



玄野「アックアの野郎ッ! どこ行きやがッた!」


天草式を難なく撃破したアックアは、そのままどこかへと向かった。

確か、この辺りは鈴木が捜索しているはずだ。


玄野 (おッちゃんと合流しよう。アックアを発見したとしても、一人で挑むのは危険だ)


そんな事を考えながら、玄野は曲がり角を曲がる。

そして、見てしまった。



ーー四肢を斬り飛ばされた鈴木の死体を。

ーー真っ二つに分断された稲葉の死体を。

ーーそして、静かに佇む、左腕を失ったアックアを。



玄野「え……?」


玄野の思考が、停止した。

自分は今、何を見ているんだ?

この、目の前に広がっている光景は……、



アックア「…ようやく、やりがいのある相手と戦えそうであるな。
この2人も、この私を相手取ッたにしては、善戦した方であるが」


玄野「あ…あぁ…、おッちゃん…?
嘘だろッ!? 返事しろよおッ!
おッちゃンッ! オイッ!」


アックア「何をしているのであるか?

ーー『死体』が、モノを話す訳なかろう」



ブチッ……



玄野「あああ”あ”ッ! ブッ殺すッ!
殺すッ! 殺すッ! 殺すッ!」


ダンッ!


ガンツソードを伸ばし、玄野はアックアに飛びかかった。


アックア「感情的に戦ッて、このアックアに敵うわけなかろうッ!」


アックアが無造作に大剣を振るった。

玄野はあっさり弾き飛ばされ、近くの街路樹に突っ込んだ。


玄野「ぐッ…!」


それでも、玄野は止まらない。

再び立ち上がり、またアックアへと突撃する。

アックアは、残った右腕のみで大剣を構え、玄野の斬撃を受け止めた。


そしてまた、玄野が弾き飛ばされた。

次に突っ込んだのは、コンビニだった。

雑誌コーナーの窓ガラスに玄野の胴体が打ち付けられ、それを割って店内へと転がり落ちる。

レジでうたた寝をしていたバイトが、飛び起きた。


さらにアックアは、コンビニの上空に水の塊を形成し、それらを滝のように勢い良く落とす。

コンビニの天井が崩落し、瓦礫が玄野に降りかかる。

パニックに陥ったバイトが店の外へ逃げ出そうとするが、瓦礫を後頭部に食らって転倒し、頭から血を流して、やがて動かなくなった。


アックア「『玄野計』。期待外れであッたな。
さて、そろそろ『幻想殺し』を……」



「ーー待てよッ!」



突然、声が聞こえた。


アックア「…ほう、意外であるな。まさか、生きているとは」


瓦礫の塊と化したコンビニから、玄野が這い出て来た。

頭から血を流し、左足を引きずっている。

さらに、スーツのメーターから、ドロドロしたジェルのような物が滴り落ちていた。


玄野「……待てよ…、まだッ、終わッてなンか……、」


玄野は腰のホルスターから、Xガンを抜き出した。



…ギョーン……



アックアは、その場から一歩も動かなかった。

被弾したのは、アックアのそばにある電柱だった。



ババンッ!



電柱が横に倒れる。


たまたま近くにあった電話ボックスが電柱の倒壊に巻き込まれ、四角いボディがひしゃげ、歪んだドアが外れる。


それだけだった。


玄野が力を使い切り、倒れるのを見届けると、アックアは歩き出した。


アックア「…今回は、犠牲者が多すぎる。
あまり、気分のいいものではないであるな」


そんな事を、呟きながら。








<とあるビルの屋上>



和泉「…玄野が、やられたようだな」


氷川「へえ、そりゅあ大変だ」


和泉「『後方のアックア』、か。
アイツは俺がやる。お前はでしゃばるなよ」


氷川「一応、俺がお前を再生したンだが?」


和泉「チッ…、性格悪いな」


氷川「お前だけには言われたくないな」


和泉「……」


氷川「……」


和泉「…わかッたよ。2人がかりでやるぞ」


氷川「まさか、お前と共闘する日がやッて来るとはな」



2人は、同時に屋上を飛び降りた。








投下終了します。

次回は、和泉・氷川コンビvsアックアです。

岡の復活希望

再開します。
量は少なめになると思います。


>>384
岡の復活か……。
ハードル高いけど善処しましょう。

<上条・天草式side>



上条「駄目じゃンッ! 全ッ然駄目じゃンッ!」


建宮「こ、こンなはずでは……」

五和「無念です……!」


上条「いや諦めンなよ! 加藤達は今も戦ッてるンだ!
なンか他に手は無いのかよ!?」


建宮「それなら、秘策が残されているぜよ!」

五和「その名も!」

天草式一同「『聖人崩し』!!」


上条「必殺技あるなら最初から使えッ!」


……………
………

<和泉・氷川side>



和泉「…だいぶギャラリーも増えてきたな」

氷川「そりゃあ、あンだけ騒ぎ立てりゃあ気づくだろうよ」


付近の寮から、騒ぎを聞きつけた学生達がぞろぞろと集まっていた。

和泉はガンツソードを、氷川は日本刀をそれぞれ抜き放つ。


アックア「2人がかりであるか。
……よかろう。同時にかかッて来るがいい」


アックアも、大剣を構える。

左腕を失っているが、本人にとっては大した事ではないらしい。


和泉「本来なら俺一人で十分だ。しかし、な…」つ

氷川「こいつが無理矢理ついて来たンだよ」つ


お互いに指を指す2人。


和泉「なンだと…!」

氷川「やンのかコラ」


アックア「………」


彼らは、大通りのど真ん中で対峙していた。

歩道に、野次馬が溜まっていく。


アックア「これ以上目立つのは非常に都合が悪い。早いところ、決着をつけよう」


そう言って、アックアは大剣を思い切り振りかぶる。


和泉「来るぞッ!」

氷川「2人がかりなら受けられる!」


ガキィッ!


振り下ろされる大剣を、右からは和泉が、左からは氷川が、同時に受ける。


アックア「中々やるなッ!」


次は、大剣を横薙ぎに勢い良く振るう。


和泉「飛べッ!」

氷川「斬りかかるぞッ!」


2人は跳躍して斬撃をかわすと、一斉にアックアの頭部を狙う。

和泉は、顔面に向けて鋭い突きを繰り出した。

しかし、アックアは首を捻り、いとも簡単にそれを避ける。


和泉「くッ…!」


だがその瞬間、氷川もアックアの首を狙っていた。


氷川「もらッた!」

アックア「まだまだ単純である!」


氷川の攻撃を停止させたのは、水だ。

近くの排水溝から飛び出た水が、弾丸のように氷川の体を弾き飛ばす。


氷川「チィッ…!」


和泉「まだだッ!」


氷川と入れ替わりに、再び前に出た和泉が、アックアを正面から斬りつける。

アックアは、大剣の側面を盾のように使って防ぐ。


和泉「これはッ…、モ○ハンのッ!?」


アックア「モ○ハンでは双剣派である!」


アックアは、そのまま大剣を振り回し、和泉を吹き飛ばした。

道路標識に体が打ち付けられ、和泉の顔が苦痛に歪む。


アックア「散れッ!」


水の柱を3本出現させ、それらを一斉に和泉へと矢のように高速で飛ばす。


氷川「俺の事忘れてンじゃねぇよッ!」


ドンッ! ドンッ!


氷川は、水の矢へとガバメントを撃ち込んだ。

無意味な行動に見えるが、違う。

銃弾が水の矢に触れた瞬間、業火が辺りを覆い尽くし、水をあっさり蒸発させる。


アックア「ほう…、銃弾に炎のルーンを刻ンだか。発想自体は評価できるな」


氷川「ちなみにモ○ハンではライトボウガン派だ」


和泉「うおおッ!!」


体勢を立て直した和泉が、アックアに再び斬りかかる。


アックアが地面と平行に大剣を振るう。

和泉はすかさず大剣の側面に飛び乗り、それを踏み台にしてさらに飛び上がる。


アックア「なッ…! アスカロンを踏み台にッ!?」


氷川「余所見すンなッ!」


和泉に気をとられたアックアを、さらに氷川が日本刀で斬りつけた。


和泉も、空中からガンツソードでアックアを狙う。


和泉「真上と正面、いくら貴様でも避けられないだろうッ!」

氷川「いい加減くたばれよなッ!」


アックア「何のこれしきッ!」


アックアは、和泉の斬撃を大剣で受け止めると、そのまま大剣をアスファルトへと叩きつける。

氷川の足場が崩れ、攻撃が停止される。


和泉・氷川「ッ…!!?」


アックア「中々のものであッた。
…しかし、この『壁』は越えられぬ!!」


バランスを崩して動けない2人に、アックアは大剣を振るおうとする。

だが、その瞬間ーー、


「…七閃ッ!」


硬質なワイヤーが、アックアの腕の動きを封じ込めた。


アックアが、何かを悟ったように呟く。


アックア「とうとうやッて来たか。『ただの聖人』」


??「『後方のアックア』…、これ以上、貴方の好きにはさせませんよ。


ちなみに私はーー、当然太刀派です」









投下終了します。

次回は、和泉氷川神裂vsアックアの、刀剣バトルです。

テスト終わったので少し投下します。


あと、岡を復活させるシチュエーションと、対戦カードが決定しました。


ちなみにギャグパートはどんどん減っていくぜ。

<とある道路>



黒子「なンですの? これ……、」


放置自転車ならぬ、放置バイクだ。

深夜の仕事など、本来なら警備員が行うべきなのだが、能力者同士の大規模な抗争が発生し、死者も複数人出ているとの事なので、こういった『地味な仕事』は彼女ら風紀委員に押し付けられたのだ。


黒子 (なんだかとても…、特徴的な形をしていますのね……)


ボディの中心部に大きなタイヤがあり、その内側に操縦席が取り付けられていた。


黒子 (学園都市製でも無さそうですし…、取り敢えず支部まで運びますの)


バイクに触れ、彼女自慢の空間移動を使おうとする。



「あッた! あッたで!」

「どこに置いたかくらい覚えとッてくださいッ!」




黒子「貴方達ですの? こンなところにバイクを無断で駐s…ッて、勝手に立ち去ろうとしないで頂きたいですの!」


突然現れた2人の少年(1人は中性的な顔立ち、もう1人は眼鏡を掛けている)は、黒子の存在など眼中にないかのように、バイクにいそいそと乗り込む。


黒子「ちょ…、ノーヘルは危険ですわよ!?」



メガネ「花紀サンッ! アックアはあッちの大通りですッ!」


花紀「わかッた! 飛ばすでえッ!」




ブロロロロォォッ!!



黒子「行ッてしまいましたの……」


思いっ切り法定速度を無視していた。


黒子 (結局なんだったんですの? あの殿方達……?)




<和泉・氷川side←ねーちん追加>



和泉 (なンだッ……、この年増は…)


氷川 (このババァからは、ただならぬモノを感じる…、一体コイツは…?)




神裂「私には聞こえますッ……!
貴方達の心の声がッ……!」




アックア「3対1、であるか。
…よかろう。絶対的な『差』を、思い知らせてやる」


大剣を構え直すアックア。



神裂「…刃を収める気は、ないようですね」


身の丈程もある刀を抜き放つ神裂。



和泉「俺は、他の連中とは違う。今からそれを証明してやる」

氷川「あンま俺の事を舐めてかからない方がいいぜ?」


和泉はガンツソードを、氷川は日本刀をそれぞれ構える。




和泉「うおおォォッ!!」


スーツのアシストを使い、和泉は高く飛び上がった。

そのままアックアに接近し、ガンツソードを縦に振るう。


ズガッ!


だが、その刀身はアックアに触れることなく、地面へと突き刺さる。


和泉「何ッ!?」


アックア「貴様の動きは読みやすいであるなッ!」


アックアは攻撃を予見し、左側に回避していた。

動きの鈍った和泉の息の根を止めようと、大剣を振りかぶる。


アックア「1人目ッ!」


神裂「させませンよッ!」


アックアの背後に、巨大な火球が出現した。

火球は、アックアを焼き尽くそうと迫る。


アックア「甘いッ!」


アックアが大剣を振るうと同時に、その刀身が水を纏う。

そのまま自身を中心に360度回転するように振り回した次の瞬間、神裂が出現させた火球は消え失せた。


神裂「くッ…!」


氷川「俺を忘れンなよッ」


氷川が、神裂とアックアの間に割って入る。

彼は、日本刀を右手に、短機関銃を左手に構えていた。


アックア「ぬンッ!」


アックアが振り下ろす大剣を日本刀で器用に受け止め、氷川は短機関銃をアックアの腹部に突き立てる。


氷川「これならどうだ?」



バタタタタタタタッッ!!



ゼロ距離から一切容赦なく引き金を引く。


1分間で900発という発射速度を誇る短機関銃の30発弾倉は、ものの2秒程でカラになる。


氷川「どうだッ?」


流石のアックアも、多少のダメージは食らっただろう。

いや、食らわなければおかしいのだ。

しかし。



アックア「大した事、無いであるなッ!」



氷川「ンなッ!」


アックア「うおおッ!!」


氷川「がはッ…!」


アックアの肘打ちが、氷川の体を弾き飛ばした。

さらに水を操り、和泉と神裂を薙ぎ払う。


和泉「うぐッ…!」


神裂「くッ、まさかこれほどとはッ…!」


アックア「大人しく武器を捨てよ。
命だけは、助けてやるのである」


和泉「耳を貸すなッ! 一斉に斬りかかれッ!」


3人は、和泉、氷川、神裂の順に、アックアへと斬りかかる。


アックア「おおォッ!」

和泉「はあああッ!」


1人目の和泉のガンツソードを大剣で受け止める。


2人目の氷川が、和泉の肩を踏み台にして飛び上がり、アックアの首を斬り落とそうと、日本刀を水平に持ち替える。


氷川「終わりだッ!」


アックア「いや、まだであるッ!」


大剣を勢い良く突き出して和泉を強引に弾くと、今度は氷川の日本刀を受け止める。


氷川「ちッ、片腕とは思えないな」


アックア「腕の数など問題にならンッ!」



神裂「どいて下さいッ!」


3人目の神裂が、氷川に向かって叫ぶ。

彼女は刀を鞘に収め、居合切りでもするかのように構えていた。


氷川「ッ!」


彼女の意図を悟った氷川が跳躍する。

その瞬間。





神裂「唯閃ッ!!」



まさに『閃光』。

そう言い表せる斬撃が、アックアに襲いかかる。


アックア「くッ…、ぬおおォッ!!」


アックアも負けてはいない。

魔術まで含まれた鋭い攻撃を受け止めようと、大剣に力を込める。





ゴオオオオオォォッッ!!



『聖人』同士の、激しい鍔迫り合い。


だが、それも長くは続かなかった。

徐々に、アックアが押し返す。



アックア「大変見事であッた。…だがッ!」


神裂「なッ…! まさか、ここまでの力を持ッているとはッ…!」





ーー勝てない。


誰もがそう感じる状況。


だがその流れは、意外な形で破壊される。



ギョーンギョーンギョーン!



アックア「ッ!!?」





ババンッ! ババンッ!


アックアの大剣が、『爆ぜた』。



和泉「ッ! Xガンか?」


和泉達の視界に、真っ黒なバイクが映った。



メガネ「当たッた! 当たッたで!」


花紀「このまま突ッ込む! 撃ちまくれぇッ!」



花紀がバイクを操縦し、メガネが撃ったのだ。

彼らの駆るバイクは、そのままこちらへと疾走する。


メガネ「うおおおおッ!!」


ギョーンギョーン!


アックア「ぬおおッ!?」


さらに大剣がバラバラになり、原型をとどめないレベルに達した。


メガネ「やッた!」


喜ぶメガネに、花紀が叫んだ。


花紀「…違うッ! まだだッ!」


大剣の柄から、巨大なメイスが出現していた。


メガネ「わッ! ちょッ!? どういう事やねンッ!」


花紀「俺が知るかッ!」


アックアが、そのメイスでバイクを殴りつけた。


メガネ「うわああ”あ”ッ!?」

花紀「畜生ォッ!!」


バイクがバラバラになり、残骸が四方八方に飛び散る。

メガネと花紀も、地面に勢い良く叩きつけられた。


氷川「おいお前らッ! 加勢しろ!」


氷川が叫ぶと、野次馬の群れの中からきるびると吸血鬼Aが飛び出す。

2人とも、短機関銃を手にしていた。


きるびる「なンなのよッ!? この化け物!」


吸血鬼A「知るかよッ! 撃て撃てぇッ!」



パタタンッ!

タタタタタンッ!



アックア「伏兵であるかッ!?」


水を利用して地面を滑るように移動し、アックアは銃撃を躱す。


吸血鬼A「あの野郎ッ! 俺がやるッ!」

氷川「なッ…、馬鹿ッ! やめろ!」


氷川の制止を聞かず、吸血鬼Aはアックアに突撃する。

手から日本刀を出現させ、吸血鬼Aは高く飛び上がった。


吸血鬼A「はああッ!」


それを見たアックアは、吸血鬼Aよりもさらに高く飛び上がる。


アックア「うおおおッ!」




グチャッ!


空中で、吸血鬼Aの体躯が弾け飛んだ。

アックアが渾身の力を込め、殴りつけたのだ。

花火のように、赤い血肉があたりに飛び散る。


「きゃあああッ!」

「うわッ! なンだよコレぇッ!?」

「ヤベぇッ、マジヤベぇッて!」


野次馬の学生達が口々に叫び、その場から逃げようとする者は駆けだす。


アックアが、道路に降り立った。


アックア「次は、誰が死にに来るのであるか?」


和泉「全員でやるぞッ! 撃て!」


和泉の声で、メガネと花紀はXガンを、氷川ときるびるは短機関銃をアックアに向ける。

和泉と神裂は、刀を構えた。


だが、その時。




『そこまでじゃンよッ!!』



一同「ッ!?」


スピーカーによって増幅された音声が、あたりに響き渡る。

さらに和泉達の周りを、特殊部隊のような服装の男女が小銃を構えて取り囲む。


『警備員だ! 大人しく武器を捨てて投降するじゃンよ!!』





投下終了します。
次回は警備員乱入です。


さらなる悲劇の予感が……

再開するぜ。


Level5戦が秒殺だったのに対してアックア戦はかなり長引いてます。

自分としては、Level5の少年少女じゃ玄野クラスには絶対に勝てないと思うので

<上条side>



上条「加藤! アックアはこッちでいいンだなッ?」


加藤「間違いない!
何人かが今も交戦しているようだ!」


桜井「でも、味方が3人減ッてるスよ!?」


レイカ「えッ? 一体誰が……」


山咲「アックア1人で百点なンやろ?
それなら、再生できるンとちゃう?」


加藤「ああ、そうだな。
計ちゃんは既に80点持ッてるし、どうにかなるかな」


鬼塚「あ? 何? 点数? 訳わかンねぇンだけど」


桜井「まあ、あとで詳しく説明するンで」


風「おい! アックアが近いぞ!」



ドォンッッ!!


ドォンッッ!!



上条「……! なンだよコレ!
滅茶苦茶激しいぞッ!?」


加藤「みんな! 銃構えてくれッ!
俺はYガンを試してみるッ!」


建宮「天草式総員! 戦闘準備!」


天草式一同「了解ッ!」


上条「よし、アックアはこの路地裏を抜けたらすぐだ。
一斉に飛び出そう」


桜井「あッ、あれ何スか? 警察?」


桜井の指さす方向には、黒い装甲車が数台停められていた。


上条「警備員の装甲車だ……!」


加藤「ッ! マズい! このままじゃ大阪の二の舞だッ!」


山咲「早よ行かンと!」



ドォンッッ!!


ドンッ! ドンッ!


ドドォォォンッ!!



鬼塚「何が起こッてンだよ!?」


フレンダ「ちょッ…、これッて結局私らも危ないンじゃ……」


加藤「慣れない奴は下がッていろ!
俺が前線に出るッ!」


風「俺もだッ!」


上条「よし、少しずつ…、ゆッくり近づこう」


先頭は、加藤、風、上条。

路地裏を抜け、大通りへと近づく。

その時。


加藤「うッ!?」


上条「ん? 加藤、どうしたンだよ…ッて、おいッ!? どういう事だよコレッ!?」


そこら中に、死体が転がっていた。

戦闘服を身に纏った警備員のものもあれば、学生らしきものもある。

頭が吹き飛んでいたり、手足が千切れていたり、酷い有様だ。


加藤「くッ…、遅かッたか…」


上条「お、おいッ! あッち見ろ!」



ギョーン ギョーン


バタタタッ! タタタタンッ!


ドンッ!



桜井「なンスか…、アレ…?」


レイカ「酷すぎる……」


大通りでは、激しい戦闘が繰り広げられていた。

街路樹は根こそぎなぎ倒され、ビルの窓ガラスは砕け散っている。

さらに、アスファルトがめくれ上がり、
道路が原型をとどめないレベルに破壊されていた。

動いている味方は、和泉、氷川、花紀の3人だけだった。


加藤「畜生ッ! 俺達も突ッ込むぞッ!」


上条「くッ…! 何なンだよッ!?
人が死に過ぎだッ!」

<和泉side>



和泉「撃ちまくれッ!」ギョーンギョーン


氷川「おらぁッ!」バタタタッ!


花紀「うおおッ!」ギョーンギョーンギョーン


アックア「ふンッ! 当たらンッ!」ザッ


音速で移動するアックアに、また銃撃を回避される。


「あがッ!?」

「あ”あ”あ”あ”ッ! 痛いッ、痛いぃぃ!」

「うわあ”あ”ッ!!」


標的を仕留め損ねた銃弾は、逃げ遅れた学生や警備員の人体を抉り取り、その命を刈り取っていく。


氷川「チッ、邪魔くせえ…」


和泉「構うなッ、とにかく撃てッ」ギョーン


花紀「当たンッ、ねえッ!」ギョーンギョーン


ババンッ、ババンッ


勢い良く砕け散ったアスファルトの破片が、また学生達を貫く。


「やッ…、やめてくれッ! うわああッ!?」グチャッ


腹から自らの臓器を撒き散らし、また1人学生が絶命する。


アックア「うおおッ!!」


アックアが横振るったメイスを、和泉達が跳躍して躱す。


「えッ?」

「あ”ッ!」


ビチャッ。


反応し切れなかった警備員達の上半身が、綺麗に吹き飛ぶ。

残された下半身の断面から、赤い血液が真上に吹き出した。


花紀「邪魔な障害物が減ッて、せいせいしたで? おおきになッ!」ギョーンッ


アックア「素直に当たッたらどうであるか?
このままでは、犠牲者が増える一方である」


和泉「ぬかせッ!」ギョーンギョーンギョーン


氷川「嫌ならテメェが死になッ」タタタッ!


「おあ”ッ!?」

「ぎッ!?」

「あああッ! 助けてくれえ”え”ッ!!」


ババンッ! ババンッ! グチャッ!


和泉「うおおおッ!」


和泉がガンツソードを10m程伸ばし、振りかぶる。


ビュンッ!



横薙ぎに振るわれた刀身が、警備員達を次々と斬り裂き、アックアへと迫る。

しかし、アックアはそれをメイスで叩き割った。


和泉「くッ…、面倒な奴だッ!」


花紀「はあッ!」ギョーンギョーンッ


ババンッ!

ババンッ!


…………
……

<上条side>



上条「おいッ! おいッ! 黄泉川先生ッ!
しッかりしてくれよッ! 畜生ッ!」


警備員達の死体の中に、見知った顔を見つけた。


加藤「その人は無事なのかッ!」


上条「ああ! でも凄く弱ッてるッ!
早く救急車をッ!」


山咲「駄目やッ! 救急車ならあそこで炎上しとる! 何台もやッ」


上条「どうすればいいンだよッ!
黄泉川先生ッ! おいッ!」


黄泉川「……ん…、お、前は…、小萌先生とこの……」


上条「気が付いたかッ! でも喋らないでくれッ!どうすればいいンだッ! 畜生ッ!」


黄泉川「は…、早く、逃げるじゃン…よ…、ここは……危険……」


上条「何言ッてンだ! 先生達も逃げないとッ…」


警備員A「おい君ッ! 早く避難しなさいッ!」

警備員B「クソッ! もう八割以上やられたッ! 増援は来るのかよッ!」



警備員C「お前らッ! 逃げろぉッ!!」



警備員A「あッ?」

警備員B「え? どうしたんd



バゴォォォンッッ!!



上条「ッ!!」


アックアが放り投げた装甲車が、警備員達を押し潰した。

地面との境目から、赤黒い液体がドロッと漏れる。



ギョーンギョーン



警備員C「う、うおッ!?」


ババンッ!



警備員Cの頭部が、綺麗に破裂した。


上条「えッ……」

…………………………………

和泉「チッ、また外したか」


氷川「狙ッて撃てよな」バタタタッ!


和泉「お前こそ、流れ弾酷いぞ」

…………………………………


加藤「なッ! 何やッてンだよお前らッ!
人を巻き込ンでるぞッ!」


花紀「知るかッ! メガネも、あの黒服の女もやられたッ! 早よ倒さンと死ンじまうッ!」ギョーンギョーン


アックア「うおおおおッッ!!」


アックアの周囲に、水が集まる。

それらはアックアを取り囲むようにうねり、盾となる。


和泉「なッ…! これでは攻撃が当たらないッ!」


氷川「面倒な奴だなッ!」


2人は歯噛みした。


アックア「今度こそ、終いにしようッ!」



ゴオオォォォォォォッッ!!


膨大な量の水が、さらに荒ぶる。


上条「な、なンだよッ!?」


五和「あッ、危ないです! ここは一旦…」


加藤「滅茶苦茶だ…、こンなの…、勝てる訳……」



ゴゴゴゴゴゴォォッ…!!



アックアの操る水が、視認できない程の速度で、四方八方に飛び散った。


「ぐあッ!?」

「きゃあああッ!」

「うわッ! ヤバッ、いッて…、うわッ!?」


何人もの学生や警備員が薙ぎ払われる。


加藤「くッそぉッ! 助けられなかッたッ!」


和泉「自分の心配をしたらどうだッ!」


加藤達のスーツが、次々と壊れていく。

戦闘能力を失った彼らのもとに、アックアが歩いて来た。


アックア「これほど手間取るとは、予想外である。
……だが、これで決着であるな」



加藤 (駄目だ……、みんなスーツが使いものにならない…、計ちゃんもいない。
これで、終わりなのか…?)



アックアが、加藤達の頭上に水でできた巨大な球体を出現させる。



加藤 (畜生…、終わッt



「諦めるなあぁぁッッ!!」



一同「ッ!?」




バガンッ!!



黒い影が、アックアを弾き飛ばした。


和泉「な…、一体…!」


加藤「まさか……計ちゃんッ!?」


アックアが、ビルに叩きつけられる。

黒い影は、そのままアックアを殴りつけた。


レイカ「玄野…、君……?」


上条「玄野ッ……」


アックア「まさかッ!? 生きていたとはッ…! …ぐはッ!」



玄野「俺はッ! ヒーローだッ! 絶対ッ、死なないッ!」

ガンッ!

ガンッ!

ガンッ!


玄野は、アックアを一方的に殴り続ける。


和泉「やれるぞッ! 玄野に続けッ!」


花紀「うおおッ!」ギョーン


レイカ「当たれぇッ」ギョーン


上条「建宮、五和ッ!
奴の魔術は俺が防ぐッ! 早く聖人崩しをッ!」


アックア「ぬおおおッ!」


アックアがメイスを放り出し、玄野を引き剥がしにかかる。


玄野「うおッ、やられるかよォッ!」


アックア「くッ…!」


上条「玄野ッ! 離れろッ!」


玄野「なンでッ!?」


上条「俺達に任せてくれッ!」


玄野「あーもうッ! なるようになれだッ!」



ダンッ!


玄野が、アックアから飛び退いた。


上条「行くぞ! みんな!」


入れ替わりに、上条と天草式がアックアを取り囲む。


アックア「幻想殺しッ!」


上条「これで終わりだぁッ!」


咄嗟に水を操ろうとしたアックアを、上条が右手で殴る。


アックア「なッ…」


和泉「はあああッ!」


さらに、ソードを構えた和泉がアックアに迫る。


アックア「おおッ!!」


振り下ろされる刀身を、右腕で強引に受け止めた。


上条「五和ッ! 今だぁッ!」


アックア「ッ!? まさかッ…」


アックアの目の前に、槍を構えた五和と、ソードを構えた玄野が躍り出る。

周囲には、陣形を組んだ天草式。


玄野「とどめだああァァッッ!!」

五和「行けえぇぇッ! 聖人崩s



ドンッ!! ←毎度お馴染みZガンの起動音



アックア「ぐはあァァッッ!?」



玄野「」


上条「」


五和「」



バチバチィッ…

バチッ…



西「……結局俺が…、100ゲットか」ドヤァ




一同「西ぃぃィィッッ!!」






<数分後>



玄野「オイ西! おっちゃん再生しなかッたらマジ殺すからなッ!」つXガン


西「わかッた! わかッたから!」ボロッ…


桜井「なンとか終わりましたね…」


風「たッた一体に、長引いたな」


レイカ「転送まだかな?」


和泉「さて、これでミッションクリアだな」


氷川「まあ、良かッたよな。倒せて」


花紀「一件落着、やな」




上条「………」


加藤「ん? どうしたンだ、上条」



上条「……おかしい、だろ…」


加藤「え?」


上条「おかしいッて言ッてンだろ!!
なにが一件落着だッ! 何の罪も無い一般人を、大勢誤射して、ブッ殺して!」


花紀「…つッても、やらなきゃこッちがやられるやないか」


和泉「…下らん。一般人など、動く障害物だ。
邪魔なら排除した方がいい」


上条「なッ…、テメェッ!」


和泉に掴みかかろうとする上条を、加藤が押さえつける。


加藤「やめてくれ上条!
俺だッて、誰も死なせたくなンてないッ!
それでも、これが現実なンだ! これが、俺達がこなさなきゃいけないミッションなンだッ!」


上条「馬鹿野郎ッ! なンで諦めちまうンだよ!?
誰も犠牲にしないで、みんなで笑ッていられる、そンなハッピーエンドが欲しくないのかよッ!?」


桜井「…そンなの…無理だよ」


上条「ッ!?」


桜井「どンなに頑張ッても、みんな自分の命を守るのに精一杯なンだ!
君が言う程、このミッションは易しくないッ!」


玄野「上条…、確かに俺達の戦闘で、関係ない人も大勢死ンでる。
でも、俺達自身も、生き残れる保証なンてどこにもないンだよッ!」


上条「………」



ジジッ…、



桜井「あ、転送だッ」


西「来たか」



次々と消えていくガンツメンバーを、上条は複雑な思いで見つめていた。





投下終了します。



次回、さらなる惨劇が……?

次の投下は今夜にしようと思っていたが、少し今やるわ。


全然関係ないけど、まどマギの叛逆の物語昨日見に行って、貰ったフィルムがQBの目w

<ガンツ部屋>



桜井「…折角共闘したのに、なンか喧嘩別れしちゃいましたね……」


和泉「気にする必要は無い。
あいつの言ッてる事が、馬鹿みたいな綺麗事なンだ」


加藤「……違う、さ。…俺達が慣れ過ぎたンだよ。
あンな、人がどんどん死ンでいく、ろくでもない状況に」


玄野「まあ、取り敢えず採点だ。
みんな、西を取り囲ンで銃構えてくれ」


西「いやオイッ! おかしいだろ!?」



黒球『百点めにゅ~から選んでくだちい

1.よりつおい武器を貰う』



玄野「……え…?」


レイカ「嘘……でしょ…?」


風「どういう…事だ?」


タケシ「変わッてる……」


西「へぇ…、とうとう百点めにゅ~まで弄くり回しやがッたか。
ミッションで死亡する程度の奴はいらないッてか?」


加藤「なンて…、事だよ…」


玄野「おいガンツッ! おッちゃん再生しろッ! 今すぐだッ!」


和泉「無駄だ。ガンツが今までに俺達の希望を叶えたか?
せいぜい、転送の順番程度だろ」


フレンダ「解放も…、できないッて訳?」


氷川「そうなるな」


加藤「……とにかく、今日はもう帰ろう。
みんな、あンなの相手にして疲れただろ?
それに、1日学園都市で夜を明かしたンだ」


玄野「西、フレンダをガンツで送ッてやれよ。
前回みたいに徒歩じゃあ気の毒だ」


西「しゃーねーな」


鬼塚「おい、加藤」


加藤「ん? どうした?」




鬼塚「なンか、人出てきてンぞ……?」





加藤「…はッ!?」


加藤につられ、全員が後ろを振り向く。

そこには、7人の人間がいた。

……………………………

不良A「なンだよここ? 訳わかンねえ」

不良B「なあおいッ! 俺達テロに巻き込まれて死ンだよな!?」

不良C「おいお前、足くッついてンぞ」

不良D「あ、ホントだ…、なンなンだ?」


ギャルA「はぁッ!? ここッて何? 天国!?」

ギャルB「マジ意味不だし!」

ギャルC「あ、私の首ついてる!」

……………………………



玄野「ッ!? 一体何がッ!?」


桜井「まさか……これッて…」


西「…ガンツ、百点めにゅ~1番だ。
Zガン飛ばして次の寄越せ」ニヤッ



黒球『あーたーらしーい、あーさがきたっ、きーぼーおのっ、あーさーが」



加藤「また…、ミッションが…?」


レイカ「あの時と同じ…!」



黒球『アックア戦の騒ぎで保護者どもがまた回収運動を始めてしまっては困るので、主要めんばーをブッ殺してくだちい』



玄野「嘘だろ…、また…!?」


和泉「ふッ…、面白い事になッてきたな」


不良A「オイお前ら。何か知ッてンなら教えろよな」


不良B「アンタら何者?」


ギャルA「なあ、ここッて天国?」



黒球の画面に、三十名程の男女の写真が映し出された。



黒球『どいつも一人につき10点です。

ミッションが達成されなかった場合、お前らみんな爆弾ドカンの上、1番大切な人をブチ殺します』



桜井「トンコツッ…!」


玄野「マジかよッ! 冗談じゃねえッ!
ガンツッ! ふざけてンじゃねえぞ!!」


不良C「は? 何コレ」



和泉「新入りの人、みんなよく聞いてくれ。
今から、生き残る為に必要な事を話す」



ギャルB「?」


不良D「これから何が起こるンだよ」


玄野「和泉…ッ、お前まさか…!」


和泉「俺達の命は、この黒球に握られてる。
死にたくなければ、こいつに従うしかない」


ギャルC「嘘…、それッて本気!?」


西「そうだぜ。でも、安心しろ。
俺達が助けてやる。まずはこのスーツを着てくれ」ニヤニヤ


加藤「和泉ッ、西ッ! お前ら…!」



氷川「……」


きるびる「アンタは乗るの? このミッション」


不良A「何かよくわかンねーけど、あンなテロのあとじゃあ信じるッきゃねえよな」


不良B「魔術を生で見せつけられたンだしな…、何が起こッても不思議じゃねえよ」


西「よし、あとは銃を持ッてッてくれ。
この写真の奴らを撃てばいい」


玄野「おいッ! 何をやらせる気だ!」


和泉「何ッて……、生き残る為の知識を与えているだけだ」


西「お前らだッて、『大切な人』を失いたくないだろ?」


加藤「……」


桜井「トンコツ……、俺は…」



玄野「畜生ッ! マズいぞこれじゃ!」



ジジッ、ジジジ…、



レイカ「転送……」


和泉「みんな! 手早く片付けよう!
殺される前に!」





一旦終了っす。

今夜時間あれば来ます。

再開するぜ。

破壊と蹂躙の幕開けです。

<都内・郊外の住宅地>



加藤「畜生……ッ
俺達は一体どうすれば……!」


玄野「…もしミッションに失敗したら、俺だけじゃなくてタエちゃんも……」


桜井「俺は…、トンコツを殺されたくないッ!
やるッきゃないのか……」


風「西と和泉、それに新入り達は行ッてしまッたな」


レイカ「吸血鬼達は?」


タケシ「いないよ?」


玄野「あいつらもかよ……」


加藤「計ちゃん、ここにいても仕方がない。
移動しよう」


レイカ「そうね」


加藤に続いて、レイカ、風、玄野と歩き出す。


玄野「ん? 桜井もついてこいよ、どうした?」



桜井「………」



加藤「桜井?」



桜井「……みんな、すみません。
…俺……、やッぱりトンコツを死なせたくないッ!」


シュンッ…



桜井の姿が、一瞬で消え失せた。


玄野「なッ?」


風「こンな能力までかッ!」


加藤「桜井ッ! おいッ! 駄目だ、人を殺しちゃ!」



返事は、返ってこなかった。








<とある民家>



不良A「あはははッ! ブッ殺せえ!」ギョーン


不良B「撃て撃てぇ!!」ギョーンギョーン



バンッ! バンッ!


ビチャ…、



「うあ”ッ!? がああああッ!」


この家の主人であろう男性の、両腕が弾け飛ぶ。

彼も、ミッションのターゲットだった。


不良C「うはッ、ちょー楽しいッ!」ギョーン


「お前ッ、何を…、あがッ!?」



ババンッ!



男性の頭が吹き飛んだ。


不良A「うわあ、グロッ!」


不良B「きめぇ!」



不良D「おーい、こッちにガキと母親いンぞ!」



不良A「マジ? そいつらもターゲット?」


不良D「母親の方はな。まあ、ガキもついでに殺すか」


「おッ、お願いですッ! 子供だけは…!」

「ママッ! 怖いよぉ!」


不良C「アホくせえ、とッとと撃てや」ギョーン


不良B「そうだな」ギョーン



ババンッ! ババンッ!


グチャッ……








<とある道路>



ギャルA「オイおッさん! 動くなよな!」つXガン


「なンだ君達は? ふざけているのか!」


ギャルB「は? 何だよその態度!」


ギャルC「お前、あたしらのこと殺す気だろ?」


「何を言ッてるンだ! 冗談じゃない。
警察呼ぶぞッ!?」


ギャルA「うざッ! 撃ッちまおう!」ギョーン


ギャルB「死ねッ!」ギョーン


ギャルC「おらッ!」ギョーン



バババンッ!



ビチャッ、グチャッ


ギャルA「あッ! 汚ねえ!」


ギャルB「この服気に入ッてンだよ!」


ギャルC「もういッぺん死ね!」



ギョーンギョーンギョーンギョーン


彼女達は、死体にひたすらXガンを乱射し続けた。







<玄野side>



玄野「なンか…、点が凄い勢いで減ッてる…」


加藤「くッ……」



ジジッ、ジジジジ…



レイカ「転送ッ?」


風「次の場所があるのか…?」








短いけどここまで。

疲れた。

西くんのパソコンってどうするの?
向こうみたいに武器操作みたいなのにするの?

再開するぜ。

まさかのミッションに引いた人もいるだろうけど、これは一度『上条vsガンツメンバー』というカードを実現する為のものです。



>>504
原作準拠です。

<都内・とある高層マンション>



玄野「次はここか……」


加藤「また、凄いペースで殺しているぞッ!」


風「フレンダも、乗ッてしまッたのか?
さッきからいないぞ」


玄野「多分、な。
…確か、小さい妹がいた筈だ。無理もないさ」





<マンション内・廊下>



ギョーン…



静寂を破り、Xガンが発射される。

そして、数秒のタイムラグ。



ババンッ!



中年の女の体が、文字通り破裂した。


高級そうなカーペットが、撒き散らされた体液や臓物によって赤黒く汚れる。

洗ったところで、絶対に落ちない。



バチバチッ…



何もない空間から、突然一人の少女が姿を現した。


フレンダ「結局、人殺しなンて息をするようにできるッて訳よ。
どンだけ暗部やッてると思ッてンの?」



彼女は、当然罪悪感など抱いていない。






<マンション・屋上>



西「あはははッ! アレイスター!
テメェは本当、どこまでも容赦ねえよなッ!
このサイコパス野郎ッ!」



コントローラに表示された標的が、次々と消失していた。

恐らく、そろそろ次の転送が始まる。

無理もない。

相手は生身の一般人で、こちらはガンツからチート装備を与えられた者達。

一方的で当たり前だ。


西 (また、学園都市で戦う事になるだろうな……。
回収運動のリーダー格である御坂美鈴は、学園都市に滞在している。
この前の暗殺騒ぎは上条当麻が乱入したが、今回はどうなることやら)



思案する西の体が、頭の方から消えていく。

転送だ。



西「よしッ! 来た来たあッ!」







<学園都市・とあるアーケード街>



玄野「よし、みんないるな?」


鬼塚「なあお前ら。結局俺達はどうすればいンだよ。
その端末よくみろ。どんどん死ンでやがるぞ」


加藤「そンなこと…、わかッてるよ」


レイカ「今回は、この前小島さんが狙われた時とは訳が違う……。
点数どころか、命まで奪われるなンて……」


鬼塚「じゃあ、自分が手ぇ汚さなきゃいいッてか?
お前らも相当な外道だな」


加藤「……」


鬼塚「まあ、この状況じゃ無理もねえか」


玄野「結局、俺達はガンツに抗う事なンて出来ないのかな……」


加藤「今考えたッてしょうがないさ」



その時、玄野達のところにギャル達がやって来た。


ギャルA「なあ、あいつでラストみたいなンだけど」


ギャルB「このハンドガンで狙えッかな?」


加藤「もう、残り一人なのか?」


風「早いな…」



ギャル達が指さす方向には、若い女と、よく見覚えのある一人の少年。


ギャルC「あ、あの高校生は違うみたい」



加藤「お、おい。あいつ……」


玄野「間違いない。上条だ」


今の自分達を見て、彼はどう思うのだろうか。



ギャルA「いいや、あいつごと撃ッちまえ」ギョーンギョーン


ギャルB「よしッ」ギョーン


ギャルC「これでラスト!」ギョーン



三つの銃から、一斉に弾丸(?)が放たれる。


しかし。


上条は美鈴の体を引っ張ると、そのまま横の店に飛び込んだ。


ギャルA「ッ!」


ギャルB「なンだよアイツ! 気づいてやがッた!」


ギャルC「もッと撃て!」


ギョーンギョーン

ギョーンギョーン

ギョーンギョーン



彼らが飛び込んだ店に引き金を引くが、2人はすでに脱出し、50mほど前方を走っていた。



ギャルA「畜生! 追いかけろぉッ!」


ギャルAに続き、ギャルB、ギャルCも走り出す。

彼女達は、そのままXガンを撃ち続けた。







<上条side>



ギョーン


ギョーン



自分達の後方で、ガンツチーム達がXガンを乱射している。


並び立つ店の看板やシャッターが、音を立てて爆散した。



美鈴「上条君ッ!? なんなのよアイツら!?」


上条「少なくとも、スキルアウトよりはタチの悪い連中だッ!」


美鈴「なンでまた襲撃を…!」


上条「恐らく、また回収運動が広がるのを防ぐ為だ!
加藤達は何を考えてやがる!」


とにかく、一度美鈴を安全なところに避難させないといけない。

自分一人なら、右手を使えば迎撃可能だ。



上条「美鈴さん! あの雑居ビルの二階に隠れてくださいッ!」


美鈴「でも、それじゃ上条君が……」


上条「俺一人なら戦えますッ!」



雑居ビルの入り口に美鈴を押し込み、上条は追撃してきたギャル達と向き合う。

その後ろに、加藤達が見えた。



ギャルA「オイお前! そこどけよッ!」


ギャルB「撃たれてぇのか!」


ギャルC「アンタはターゲットじゃねえし、見逃してやンよ!」


上条「うるせぇッ! お前ら、自分が何しようとしてるかわかッてるのかよ!

おい加藤! これはどういう事なンだッ!
説明しろッ!」



加藤が前に出て、答えた。



加藤「…俺達は、回収運動の主要メンバーの暗殺を命じられたンだ。
今回はタイムリミットがあッて……、
ミッションに失敗した場合、俺達全員と……、

大切な人が、処刑される」


上条「…ッ!」


玄野「だから、俺達はこいつらを止める事はできない。

…いや、こいつらが殺さないなら、俺達自身がやッてたかもしれない」


上条「ふッ…ふざけてンじゃ……、

ねぇぇェッ!!」


バキッ!!



右拳を握りしめた上条が、ギャルAを殴り飛ばした。

彼女は、そのまま電柱に体を打ちつける。

顔が、鼻血で真っ赤に染まった。


ギャルA「あッ、あがッ…、嘘ッ、スーツがブッ壊れたッ!?」



加藤「上条ッ!」


上条「殺させねぇ!
いいぜ…、もしお前達が、俺の目の前で罪なき人をブッ殺すなら……、

俺はお前達の敵になるッ!!」


ギャルB「やッ、ヤバい! 殺されるッて!」ギョーン


ギャルC「わ、わわッ…!」ギョーン


上条「効くかよッ!」パキィーン!



Xガンを右手でいとも簡単に防ぐと、上条は二人を次々と殴り倒す。



玄野「くッ…」つXガン


上条「させるかッ!」



玄野が抜き出したXガンを、上条は左ジャブで弾き飛ばした。


上条「本当に、これしか方法は無いのかッ!
殺すしかないのかよ!?」


加藤「俺はッ、弟を殺されたくない!」つYガン


ギョーン



加藤のYガンから、光るワイヤーが射出された。


上条「ちぃッ!」パキィーン


風「うおおォォッ!!」


ドンッ!



風のタックルが、上条を吹っ飛ばした。


上条「がはッ…!」


しかし、地面に叩きつけられた上条はすぐに起き上がった。


風「なッ! スーツを着た状態だぞ!?」


上条「よく見ろッ! もう使い物にならないぞ!」


風のスーツのメーターからは、ジェルのようなものが溢れていた。

タックルを受けた際、すかさず右手で触れたのだろう。



その時。


バチバチッ…



上条の背後に人影が現れる。

数は、8人。



和泉「上条当麻。貴様は自分が何をしているのかわかッているのか?」

西「また会ッたな。幻想殺し」

氷川「さて、降参するなら今のうちだ。
それとも、俺達全員と殺し合うか?」

きるびる「………」


不良A「お、おい、ヤベェよ!
あと10分しかねえ!」

不良B「マジかよッ」

不良C「死ンでたまるかよ!」

不良D「畜生ぉッ!」


玄野「…頼む、上条。ここは退いてくれ」


和泉「その女一人の為に、10人、いや、それ以上見殺しにする気か?」


上条「ッ…!!」



不良A「このビルの中だよな?」

不良B「とッとと終わらせようぜ」


そう言って、不良達は雑居ビルに入ろうとする。

当然、美鈴を殺す為に。


上条「やめろぉッ!」


上条が、不良達に飛びかかる。


西「撃てッ!」ギョーン


西の声で、不良達はXガンを、吸血鬼達はマシンピストルを乱射する。


上条「うおッ!?」


右手で防ぎ切れない攻撃を、上条は横に転がり込むことで避ける。


ギョーンギョーンギョーン

パラララララッ!


アスファルトが次々と破裂する。


ギャルA「ぎゃあああッ!?」


マシンピストルの流れ弾が、ギャルAの体に無数の穴を開けた。

ギャルAは、やがて動かなくなった。


上条「なッ、何やッてンだよ!」


氷川「テメェが動いたからだ」パラララッ!


体内から出現させた銃であるなら、異能かもしれない。

しかし、銃弾に触れるなど、不可能だ。



西「ハイお前ら危ないぞー」


ドンッ!!

ドンッ!!


西がZガンを撃つ。

上条に攻撃されて動けなかったギャルBとギャルCが巻き込まれ、押し潰された。

だが上条は、右手で防ぐ。


上条「西ぃッ!」


西「いい加減死ンでくれねえか?」


和泉「俺がやるッ!」


和泉が刀を構え、前に出た。

さらに、四人の不良が続く。


不良A「おりゃあ!」ギョーン

不良B「俺達は死にたくねえ!」ギョーン


上条「だからッて殺すのかよ!?」パキィーン


和泉「銃は無駄だッ! 全員で組み付け!」


不良C「おおッ!」

不良D「うおおお!」


上条「クソッ!」


右手を振り回してスーツを破壊するが、それでも不良達によって動きを止められている。


和泉「とどめだッ」


和泉が、刀を上条の首に向けて振り下ろそうとする。


上条「畜生ぉぉッ!!」


上条は、恐怖で目を瞑った。

だがその瞬間。



ギョーンギョーンギョーン!



不良C「…お、おい、誰が撃ッたンだよッ」

不良D「まさかッ、俺達に当たッ…


ババンッ ババンッ


不良Cと不良Dの体が、弾け飛んだ。



美鈴「もうやめてッ!」


雑居ビルの入り口に、Xガンを構えた美鈴が立っていた。

ギャルの死体から拾ったのであろう。


上条「美鈴さんッ! 早く逃げて……」



美鈴「私はもういいッ!
だから、上条君は……、殺さないでッ!」



和泉「ふッ…、これでミッション終了だな」


不良A「よッ、よくも不良Cと不良Dをぉぉッ!!」ギョーンギョーン

不良B「仲間の仇だ! 死ねえッ!」ギョーンギョーン


上条「やめろぉぉォォッッ!!」



美鈴「上条君。美琴ちゃんの事、頼んだわ…、よ……」




ババンッ!




上条「美鈴さんッ! うあああ”あ”あ”ッ!!」



ジジッ、ジジッ…



玄野「転…送…?」


加藤「終わッた…、のか?」



加藤達の消えたアーケード街で、上条の絶叫だけが響いていた。







<ガンツ部屋>



黒球『和泉くん: Total 100てん

ホストざむらい: Total 108てん』



和泉「1番だ」


氷川「俺もだ」



黒球『もうチェリーではない: Total 75てん

フレンダ: Total 50てん』



桜井「トンコツッ、俺は…!」


フレンダ「ふう…、50点か……」


加藤「畜生ッ! 結局俺達はッ!」


玄野「言うな。言わないでくれ。加藤」


西「戦争なら、これが常識だッつの」



黒球『西くん: Total 65てん』



和泉「それにしても、カタストロフィが近づいているな。
玄野も加藤も、これくらいで動揺しては生き残れないぞ?」



そう言って、和泉は部屋を出て行った。


フレンダ「西! ガンツで家まで送って欲しいッて訳よ」


西「わかッてるッて」


加藤「とりあえず、もう帰ろう」


玄野「そうだな。こンな部屋にいても、意味は無いさ」



他のメンバーも、次々と部屋を立ち去る。

フレンダも、ガンツによって転送された。


誰もいなくなった部屋で、西は呟いた。



西「さて、俺はもう一仕事すッか……」


再び、ガンツを操作し、次は自身を転送させる。


部屋には、黒球のみが残された。







<学園都市・窓の無いビル>



土御門「おい、アレイスター」


アレイスター『どうした?』


土御門「どうした、じゃないッ!
どういう事だッ!
中国、そしてドイツとの、技術提供を条件にした軍事同盟、さらに回収運動主要メンバーの抹殺!」


アレイスター『必要だから行ったまでだ』


土御門「イギリスだけでなく、アジア最大の国家、さらにヨーロッパ最強クラスの国家……、これではまるで、『アメリカ抜きで戦える』状態を目指しているようだな!」


アレイスター『そうだとも。アメリカに主導権を握られては、こちらとしては思うように動けず、大変都合が悪い。
今回の大戦は、アメリカ抜きでやる』


土御門「ッ! まさかお前、アメリカを…!?」


アレイスター『そうだ。すでに準備は済んだ。
すぐにでも決行できる』


土御門「馬鹿な事はやめろ!
軍事バランスを崩壊させ、世界を丸ごと壊す気かッ!?」


アレイスター『…そんな事より、土御門よ。
私はお前にこう言った。
ガンツとは、人類が誕生する遥か昔より存在する、全ての異能の礎だと……」


土御門「話を逸らすなッ!」


アレイスター『大事な話だぞ?
お前には、最後に全て話しておくべきだからな』


土御門「…最後?」


アレイスター『ガンツの正体は、そんなモノではない。
私は、お前に嘘をついていたのだ』


土御門「なンだと? 俺は十分裏付けを取ッたぞ!
三大宗派でも、そういッた解釈がなされている!」


アレイスター『真実を知るのは、私と、そして和泉、西、あとは第五位くらいだな』


土御門「…何故、それを今俺に……、
…まさかッ!?」



バチバチッ…



何も無い空間から、突如西が姿を現す。


西「よお、土御門。ようやく自分が利用されていた事に気づいたか?」


土御門「西ッ…!」


土御門は、制服のポケットに手を突っ込むと、中から金属でできた物体を取り出す。

拳銃ではない。


ーーそれは、携帯だった。


彼は、何かを入力し始めた。



西「死ね」ギョーン



ババンッ!



土御門の体が爆散し、体液がそこら中にブチ撒けられた。

アレイスターの浮かぶビーカーにも血液がこびりつき、視界を塞ぐ。



西「アレイスター、日本政府への根回しはどうだ?」


アレイスター『官僚どもを第五位に洗脳させた。これで、大抵の準備は完了だ』


西「へえ、食峰もなかなかやるな」


そう言いつつ、西は土御門の携帯を拾い上げた。


その画面には、作成中のメール。


ーーーーーーーー
To.舞夏

本文: すまない。

ーーーーーーーー


まだ、送信されていなかった。


西「ははッ! 妹への遺言か!
くだらねえ! 笑えてくるぜ!」


ミシミシッ…


バキッ


スーツのアシストを使い、携帯を握り潰す。


西「じゃあ、俺は帰るぜ」


ジジ…ジジ…


西が、転送された。


土御門の死体を清掃しようと、部屋の隅から掃除ロボットが飛び出す。

さらに、天井からホースが伸びた。
これは、ビーカーにこびりついた血液を洗い流す為だ。



シューーッ…



赤い汚れが粗方取れるが、まだ少し残っている。

どうやら、完全に乾いてしまったらしい。


奇妙なのは、その汚れが丁度、数字を描いているというところだ。












999,999,999









終了します。


次回からはドイツ編です。

投下再開します。



なんか上条がチョイ役っぽくなってますが、ガンツ世界を基準にしても彼は相当強いです。


「生きる力」においては玄野の上位互換、

「他者の救済」においては加藤の上位互換、

「潜在的な戦いへの渇望」においては和泉と同等だと考えています。


<翌日・玄野の部屋>



玄野「和泉! コンゴウ一体そッち行ッたぞ!」


和泉「ちッ…、回復薬が切れた!
涼子、回復弾頼む!」


涼子「撃つよ、そこ動かないで!」


多恵「やッた! 顔面結合崩壊したよ!」



玄野も和泉も、モ○ハンよりもゴッ○イーター派である。

最近発売された2を、彼女達も誘って午前中から耐久プレイだ。



ーー数分後。



玄野「ふぅッ…、結構キツかったなあ…」


多恵「今作は、中型や大型を複数狩るミッション多いからねー。
でも、部位破壊報酬手に入ったし良かったんじゃない?」


和泉「もう昼か。一度中断してメシにしようぜ。
ファミレスでも行くか?」


涼子「えっと…、近くだとマックくらいしかなくない?」


玄野「それなら、前買い溜めした冷凍ピザがあるけど、それでいいか?」


和泉「いいんじゃないか? 外出するより楽だしな」


玄野「わかった。じゃあ、ちょっと待ってて」


多恵「計ちゃん、私も手伝うよ~」


和泉「すまないな」


玄野「あ、和泉、テレビ付けてくれ。
12時からドラマの再放送やってるんだ」


和泉「6chか?」つリモコン


玄野「そうそう」



ポチッ


『ーー番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えします。
繰り返します。番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをーー』



玄野「ん?」


多恵「あれ、何かあったのかな?」



『ーー昨夜未明、アメリカ合衆国のニューヨーク、ワシントン、ロサンゼルスなど計13ヶ所に、詳細不明の新型兵器が着弾したとの情報が入りました。
アメリカ政府の発表によりますと、ミサイルのような物でなく、地面から閃光を伴う大規模な爆風が発生し、その威力は広島型原子爆弾のおよそーー、』



涼子「え…? アメリカ本土に攻撃?」


多恵「何があったんだろう……」


玄野「マジかよ……」


和泉 (ほう…まさかこう来るとはな。
つくづく底の知れない奴だよ、アレイスター)



『ーー国連では、可及的速やかに詳細をーー、』



ポチッ



玄野「和泉! なんでテレビ消すんだよ!」


和泉「まあ、なんつーか折角遊んでるのにこんなニュース見るのもアレだしさ、メシ食ってとっとと続きやろうぜ」


涼子「ま、まあそうだよね」


多恵「じゃあ、冷凍ピザチンしてくるね」







<桜井の家>



桜井「……」ペラペラ←漫画読んでる


トンコツ「……」ペラペラ←漫画読んでる


桜井「……」


トンコツ「……」


桜井「……」


トンコツ「……ねえ、」


桜井「ん?」


トンコツ「結局、話ってなあに?」


桜井「えっと……、ディ○ニーランド、行かない?」


トンコツ「話したい事って、それ?」


桜井「あ、うん…」


トンコツ「もー、それなら普通にメールしてよ~」


桜井「あはは…、ごめんごめん」

桜井 (あれで、良かったんだ。
ああしたから、今こうやってトンコツと一緒にいられる。
後悔なんて、あるわけない)





<上条の部屋>



インデックス「とうま、宅配便が来たんだよ」


上条「…うん」


インデックス「わ、私がハンコ押してくるから、とうまは寝ていていいんだよ!」


上条「…ごめん」



結局、守れなかった。

あれから警備員達がやって来たのだが、アックアのようなテロリストによる犯行だとしてあっさり片付けられてしまった。


母親の死を知らされた時の御坂の顔が、未だに頭から離れない。



上条 (畜生…ッ!)



その時、インデックスが段ボールを抱えて戻ってきた。



インデックス「とうま、『土御門』って書かれているんだよ」


上条「…土御門? 隣に住んでるだろ?
なんで宅配便なんか……」


不審に思いながらも、段ボールを受け取ってガムテープを剥がし、開ける。

その中には、手紙と、発泡スチロール製の箱が入っていた。


上条「手紙? 読んでみよう」



ーーーーーーーーーーーー
暗部で使われている、特殊なオイルを塗ってある。
服の中に忍ばせれば、検問にも引っかからない筈だ。

舞夏を頼んだぜい、上やん。
ーーーーーーーーーーーー


上条「土御門……?」


さっぱり意味がわからない。

とにかく、次は箱の方に手をかける。

意外と重い。

中を開けると、何やら黒い物体が収められていた。



上条「これって…、拳銃か…?」



どこかで見覚えがある。

恐らく、アビニョンへ発つ前に土御門が使用した物だろう。


箱の中には、さらに予備マガジンが10本程入っていた。


上条「どういうことだ……?」


インデックス「わわ、本物なんだよ!?」



拳銃を見て、インデックスも驚愕する。


手紙の内容からして、土御門の周りで何かが起こったのは間違いない。

さらに、遺言のようなメッセージ。



上条「土御門…、お前…、何があったんだよ……?」







<ドイツ・とあるメインストリート>



垣根「さて、なんだかんだでドイツにやって来たぜ。
にしてもソーセージうめえな」モグモグ


菊池「なあ垣根君。案内人との待ち合わせ場所はここでいいのかい?」


垣根「大丈夫だ。俺達がちょっと早く来ちまっただけだよ」



??「あ、いたいた、とミサカはお二人に駆け寄ります!」




菊池「ん? なんだこの子は」


垣根「お、ようやく来たか。
紹介するぜ。こいつは案内人のミサカ10840号だ」


ミサカ「よろしくお願いします、とミサカは挨拶します」


菊池「ああ。こちらこそよろしく」


ミサカ「それにしても、上位個体に絡んでボコボコにされた挙句能力を失ったというのは本当なのですね、とミサカは無様な第二位を嘲笑します」


垣根「うッせえ! ソーセージでも食って黙ってろ!」


ミサカ「遠慮なく頂きます、とミサカはそそり立つ肉棒を咥えます」パクッ

ミサカ「あッ、ヤバッ、肉汁が……」


菊池「それ以上はやめてくれないか?」


垣根「まあとにかく、ガンツ製造工場の見学に行きましょう!」


菊池「おい待てッ! 工場ッ!? どういう意味だッ!?」







投下終了です。


ドイツ編少ししか行かなかったな……

6chのドラマの再放送って相棒?

つーか何気に垣根の扱いがひどいww

え…?
能力使えなくなったのか…
なんか可哀想

平日なので量は少なくなりますが、投下再開します。



>>567
はい。一応そのつもりです。


>>568
>>569
今は雑な扱いですが、ていとくんにも壮絶な見せ場と凄惨な最期をご用意していますよ。
ちなみに能力は、冷蔵庫で治療中というつもりですが、脱走したため今のところ治療はストップしています。

<上条の部屋>



ピンポーン…



上条「また誰か来たな……」


イン「宅配便じゃないみたいなんだよ」


上条「なら俺が出るわ」


ガチャッ


西「よお」


ガチャッ



イン「誰?」


上条「いや、気にしなくていい。
他の部屋と間違えられたみたいだ」



ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン!


「おいコラテメェッ!! 開けろォォ!!」



イン「な、なんだかチャイムが連打されているんだよ!?」


上条「はあ……、出るしかないな」



ガチャッ


西「テメェ…、何故ドアを閉めやがッた」


上条「いやいや限りなく普通の対応だろ!?
自分達が昨日何したか忘れたのか!」


イン (結局この人誰なんだよ……)


西「昨日の事は、お前だッて目茶苦茶な主張してただろ?
あの女一人の為に、俺達全員を皆殺しにしようとしてたンだぜ?」


上条「……」


西「…まあいい。こンな事をする為に来たンじゃないしな」


上条「どういう事だよ? 先に言ッておくけど、内容によッちゃ……」


西「別にそンなンじゃねーよ。
ただ、イギリスのお偉方共が、そこの禁書目録の一時帰国を求めてきただけだ」


イン「急に話を振られたんだよ…」


上条「なンだよそれ? 大体なンでお前がそンな事を? こういッたのは土御門が……」


西「まあいいからいいから。とにかく空港行くぞ」


上条「待てよ! お前、土御門の事何か知ッてるのか?」


西「そもそもそンな奴知らねえよ!」







<学園都市・空港>



上条「…おい西。説明してもらおうか」


西「説明も何も…、これからあの超音速旅客機に乗ッて……」


上条「いやいやふざけンなよ!?
お前はアレの恐ろしさを知らないのかッ!」


イン「私は絶対に嫌なんだよっ!」


西「うッせーな。あれぐらいなンだッてンだよ。
少なくとも、俺は平気だッつの」


上条「……まさかお前、その服の下にスーツを…」


西「ッ…!」


上条「おらあァァッ!!」ソゲブ


パキィィーン


西「あッ! テメェ! よくも俺のスーツをッ!」


上条「これで対等だ! さあ、これでも超音速旅客機に乗ろうなどと抜かせるか?」


西「テメェ……ッ!」


イン「おとなしく次の便を使うんだよ!」







ごめん。

本当に少ないけど眠いので投下終了です。

久々に投下します。


<旅客機内>



イン「Zzz…」


上条「それにしても、まさかお前が暗部の人間だったとはな……」


西「まあ、一応な。色々とメリットもあッたしよ。
ガンツの操作も学ぶ事が出来たンだぜ?」


上条「でもさ、お前が大人しく他人の下で働くような奴には思えないんだよな…」


西「…それッて、結構失礼だッつの。
まあ、否定はしねえけどな。いずれは学園都市側もブッ潰して、こっちが主導権握りてえし。
この前統括理事会を拉致ろうとした時は、テメェに邪魔されたんだけどな」


上条「…お前、ホント不誠実な奴だな……」


西「うッせ」



パンッッ!!



上条・西「うおッ!?」


イン「な、何が起こったんだよ!?」ガバッ

……………
………



犯人「俺のマグナムを見てくれ…。こいつをどう思う?」つ拳銃


乗客A「すごく…、大きいです」

乗客B「アァーッ」


………
……………


上条「ハ、ハイジャックかッ?」


西「だから素直に超音速旅客機乗ッときゃいいものを…」


イン「西はうるさいんだよ!」


上条 (どうしよう…、土御門が送ってきた拳銃は一応あるけど…)


西「このままじゃ予定狂ッちまうな」


上条「あ、そうだ。
…おい西、耳貸せよ」ゴニョゴニョ


西「あ? なンだよ」


……………
………



犯人「お前全員大人しくしやがれッ!」


上条「待てッ! 馬鹿な事はやめるんだ!(棒)」


犯人「うるせえ! 撃つぞ!」


上条「撃ッてみやがれ!」つアイスティー


ビシャッ!


犯人「ッ! これは…、アイスティー!?」



ギョーン


ババンッ!



犯人「おッ、俺の銃が粉々にッ…!」


上条「なあ、『熱膨張』ッて知ッてるか?」


犯人「ちょッと待て! 今のアイスティー! アイスティーだから!」


上条「おらぁッ!!」ソゲブ


犯人「ぐふぉッ!?」


………
……………


上条「いや~、透明化機能ッて便利だなあ、ホント」


西 (ひでえ解決方法だ)


イン「Zzz…」


上条「それで、向こうに着いたらどうすればいいんだ?
イギリスの連中、インデックスに用があるんだろ?」


西「ああ。アメリカが攻撃されて大打撃を受けたッて、ニュースでやってたろ?
対ローマ正教に関する方針も、大分変更を強いられているらしいからな」


上条「え? 何ソレ? アメリカが壊滅!?」


西「ニュース見てねえのかよッ!?」


上条「マジかよ…、アメリカはアテにできないッつー事だろ?
ローマ正教……神の右席がやッたのか?」


西「目下調査中。(アレイスターがやったんだけどな)」


上条 (待てよ……、国家一つをボコボコにするくらいの力があるなら、なんでそれを学園都市に使わなかったんだ?)


イン「Zzz…」









<夜・とある路地裏>



桜井「さて、こいつらどうするかな……」



彼の前には、特殊部隊のような格好をした、10名程の男女の死体が転がっている。

デートの帰り道、いきなり襲撃されたのだ。

もっとも、彼らは桜井を傷つけるどころか、触れる事すら出来なかったのだが。



桜井「死体だけじゃないぞ……。
全員が短機関銃に拳銃を持ってるし、どう処理したものか…」



??「お困りのようですね。と、ミサカは背後からいきなり話し掛けます」



桜井「ッ!」



後ろから聞こえた声に、桜井は思わず身構える。

振り向くと、同じ顔をした四人の少女がいた。全員がアサルトライフルで武装している。



桜井「君達は…?」


??「申し遅れました。私はミサカ10032号…、学園都市Level5第三位、『超電磁砲』のクローンです。と、ミサカは自己紹介します」


桜井 (クローン? ああ、この前西が言ってたな…)


ミサカ「貴方の救出が我々の任務だったのですが……、その必要はなかったようですね。と、ミサカは少ししょんぼりします」


桜井「救出?」


ミサカ「はい。自然発生型能力者、通称『原石』の拉致計画を各国が発案、アメリカの主導で同時に実行されたため、学園都市側が原石の保護に動きました。と、ミサカはアバウトに説明します」


桜井「はぁ? そんな事したら、国際問題になるだろ? 日本政府も、学園都市の統括理事会だッて黙ッてないだろ」


ミサカ「まあ、各国の研究機関が勝手に実行したようなものなので、国によっては政府が感知すらしていない事もあります。アメリカだってCIAが勝手にどうたらこうたら……と、ミサカは面倒な説明を放棄します」


桜井 (『原石』か…。これも西が言っていたような…)


ミサカ「本来なら帰宅してもらうのですが、貴方には丁度別の用件がありますので、学園都市まで同行願います。と、ミサカは命令します」


桜井「命令かよッ!」









<学園都市・とある病院>



桜井「ンで、こんなとこまで連れて来て、一体何があるんだ?」


ミサカ「こんなとことは何ですか。
ヒアイズマイホーム。とミサカは(ry」



言いつつ、ミサカは診察室のドアを開ける。

室内には、白衣を纏ったカエル顔の老人がいた。



ミサカ「桜井弘斗をお連れしました。と、ミサカは任務の終了を報告します」


カエル顔「ご苦労だったね。下がっていいよ」


ミサカ「では、お休みなさい。と、ミサカは診察室を後にします」

スタスタ



桜井「えッと…、俺に一体何の用が……?」


カエル顔「君とは一度話しておくべきだったからねえ…。飲むかい?」つ缶コーヒー


桜井「あ、いただきます。
ところで、貴方は……?」


カエル顔「この病院の医者だよ。
『冥土返し』と呼ぶ者もいる」


桜井「はあ……?」


カエル顔「君は、とある人物から能力を教わり、それを手に入れた。そう通りだね?」


桜井「なんでそこまで……?」


カエル顔「君の師匠の名は…、坂田研三という男性だ」


桜井「師匠を知ッているんですかッ!?」


カエル顔「まあ、その話は後だ。
まず、聞きたい事がある。君は、学園都市で開発している超能力について、どこまで知っている?」


桜井「えーと、確か薬品とかを使って…、
すみません。あんまりよく知らないッす」


カエル顔「まあ、そこについてはいいだろう。
重要なのは、発現する能力の条件についてだ。
それは、一人につき一つの能力だということなんだがね?」


桜井「一人につき一つ?」


カエル顔「そう。発火能力にしろ、念動力にしろ、一度発現すれば変更不可能。
どれほど能力を鍛えても、別のものを発現させる事はできないんだよ」


桜井「え? 俺は、透視に念動力に…、あとは……」


カエル顔「原石にしろ、君はイレギュラーと言えるね?
師匠から、能力の正体を聞いていなかったのかい?」


桜井「この能力の正体?
それに、貴方と師匠に何の関係が…?」


カエル顔「ついて来なさい。君に見せたいものがある」



老人は立ち上がると、診察室のドアを開ける。



カエル顔「まずは、僕と君の師匠の関係を明かそう。


僕はね、君の師匠のーー『師匠』、なんだよ」









投下終了します。


次回も引き続き、桜井の能力についてやります。

独自設定の嵐が吹き荒れます。

あけおめッ!


今夜は投下するぜ

<イギリス>



西「さーて、色々あッたにせよ、なンとか目的地に着いたな」


上条「んで、インデックスに用があるとか言ッてたけど、具体的には何なんだ?」


イン「そういえば、何も聞かされてないんだよ!」


西「……ああ、うん。
お前らにはそろそろ話さなきゃな」


上条「おう」


西「こッちのガンツチームには既に指示を出してる。
お前らの仕事はただ一つ。

ーーこれから起こる『予定』の、第二王女キャーリサによるクーデターを阻止しろ」



上条「ク、クーデター!?」


イン「わ、訳がわからないかも!」


西「俺だッて詳しくは知らねえよ。
とにかく、キャーリサをブン殴ッてどうにかしやがれ」


上条「待てよ! なんでお前らは、外国のそんな事まで嗅ぎつけてんだッ!?」


西「さあ?
俺は統計の結果だッて知らされてる」


上条「…はあ?」


西「とにかく、幻想殺しと禁書目録の護送は済んだ。
俺は別の仕事があるから、もう帰るぜ。
じゃーな」



西の体が、頭から消えてゆく。



イン「き、消えてるんだよ!?
こんな魔術は知らないかも……」


上条「お…、おい! 待てよッ! 西ぃッ!」





<学園都市・とある病院の廊下>



薄暗い廊下を歩きながら、老人は語る。



カエル顔「…あるところに、一人の高位能力者の少年がいた。
だが、彼は弱かったんだ。
それもそのはず。彼の能力は、大きな矛盾を孕んでいた」


桜井「はい? (駄目だ。師匠との関係性が全くわからない)」


カエル顔「彼の能力は、『複数の脳を支配下に置く』事。
つまり、肝心な脳が無いと、全く意味がなかったんだ」



やがて、廊下が途切れる。

老人はそこで曲がり、階段を下り始めた。


カエル顔「本人が上手く行使できないとはいえ、学園都市の研究においてはかなり重宝された。
だから、彼のもとには多額の奨学金が振り込まれた。
しかし、高位能力者になることは、決していいことずくめではない。
無能力者…、特にスキルアウト達から、妬まれることになるからね」


桜井「そーなんすか」


カエル顔「自衛手段を持たない彼は、すぐにイジメの標的となった。
カツアゲ、暴行……あるとき彼は、この病院に担ぎ込まれた」


桜井「結局なんの話なんすか? それ」


カエル顔「彼は、かなり陰湿なイジメを、常日頃から受けていたらしい。
僕はね、患者の必要なモノは必ず用意する主義なんだ。
彼が復讐を望んだとき、僕は躊躇なく協力したよ」


桜井 (俺の話聞いてねえ…)



2人は、一階より数段暗さが増した地下の廊下を歩く。



カエル顔「別の脳が必要な能力なら、その脳を用意すればいい。
そう考えた僕は、彼の脳を量産した。
クローン技術を応用したんだ。
まあ、なかなか骨が折れる作業だったがね?」


桜井「すごいッすね…、ソレ…」


カエル顔「その後、出来上がった脳達に超能力の開発を施した。
刺激の与え方、投与する薬品の量、開発時の室温。
変えられる条件は変えて、可能な限り異なった能力が発現するよう工夫した。
そして、彼は複数の脳を掌握し、多才な能力を駆使して復讐を実行した」


桜井「あれ……、まさかその人ッて…」


カエル顔「ようやく気づいたのかい?
ちなみに、その後彼は超能力者まで上り詰めたのだが、暗部からのしつこい勧誘に嫌気が指し、この街を後にした」



老人は立ち止まると、すぐ隣のドアの鍵を開け、中に入る。

暗い部屋だった。


老人は手探りで照明のスイッチを見つけ、部屋を照らす。

部屋の中には、いくつもの巨大なビーカーが置かれていた。

その内部には、ヒトの脳と思われる物体が浮いている。

天井から伸びたケーブルが、それぞれのビーカーを接続していた。



桜井「なッ…、なんなンすか……コレ…?」


カエル顔「紹介しよう。この部屋こそが、Level5第六位ーー、『多才能力』だ。

そして君こそが、この部屋の新たな主なんだよ」


……………
………

<病院・出入り口>



カエル顔「恐らく坂田君は、念動力と透視を併用することによって、君に自分と同じ能力を開発したんだね?
ちなみに、一つ一つの能力も、使い込めば強力になり、まだ未発達な能力も、何かのきっかけで発現するだろう。
くれぐれも、使い方を誤らないようにね?」


桜井「はい。色々とありがとうございました」


カエル顔「ああ、そうそう。
最後に聞きたいことがあるんだよ」


桜井「え? 何でしょうか?」


カエル顔「もし、『百点メニュー』から死者の再生が復活したら、君は坂田君を生き返すのかい?」


桜井「ッ! …どうして、その事を知ッてるンですか…?」


カエル顔「すまないが、それには答えられないね?」


桜井「…わかりましたよ」


カエル顔「それで、再生するつもりなのかい?」


桜井「そのつもりは……ありません。
師匠の受け売りですけど、『命』ッてのはそんな安ッぽいモノじゃあいけないと、俺も思います」


カエル顔「……その答えを聞いて、安心したよ」



そうして、桜井は学園都市を去った。








<ドイツ・とある豪邸の寝室>



ハインツ「ーー, …ーーー. ーー! ーーーー」



この豪邸の主である老人が通訳であるミサカに話し、それをミサカが訳して菊池に伝える。



ミサカ「娘は生まれた時から言葉を発しませんでした。
……脳に障害がある事が、わかりましたーー」



ボイスレコーダーをミサカ達に向けながら、菊池は寝室の中央に置かれている天蓋付きのベッドに目を移す。

そこには、異常なほどに太った女が寝かされていた。

彼女は自らの指を咥えながら、ドイツ語でボソボソと不規則な数字を発している。


ハインツ「ーーー. ーー, ーーーーー.
……ーーーー, ーー」


ミサカ「…ある時、娘がランダムな数字を発しました。
数学者や暗号のプロを呼んで解読させたところ、当時傾いていた会社を立て直す方法がわかりました」


垣根「Zzz…」



垣根はすでに、来客用の椅子の上で爆睡していた。



ハインツ「…ーーー, ーーーーーー.
ーーーー. ーーー」


ミサカ「その数式を基に、黒い兵装を量産しました。
世界中に置き、宇宙戦争を賭けの対象としました」


ハインツ「ーーー」


ミサカ「以上です。とのことです。
と、ミサカは通訳を終えます」


菊池「ンなッ……、たッたこれだけの事なのか!?」


ミサカ「どうやらそのようですね」


菊池「…どうして、そんな事をペラペラ教えてくれるんだ?」


ミサカ「ーー, ーーー?」


ハインツ「ーーーー」


ミサカ「隠す必要が無いからです」


菊池「……こンなの…、どうやッて記事にすればいいンだ……!」


垣根「あ、取材終わッたぁ?」ムクリ


ミサカ「はい。とミサカは首肯します」


垣根「三行でまとめてくれ」


ミサカ「娘が池沼で謎の暗号を発する。

会社が立て直されてウハウハ

ついでに宇宙戦争をイベント化」


菊池「雑だなオイッ!」


ハインツ「Hahahaha!」


……………
………

<ドイツ・とある駅のホーム>



ミサカ「お二人には取り敢えず、こちらの協力機関で一泊していただきます。
と、ミサカは説明します」


菊池「よろしく頼む」


垣根「なあ、ここから何駅だ?」


ミサカ「二駅ですので、10分もかからないかと思われます」



ホームにアナウンスが流れる。

ドイツ語だが、列車の到着を報せるものであることはわかった。


やがて、列車がホームに入り、停車する。



ミサカ「では、乗り込みましょう」



三人は乗車した。



垣根「うわー、結構混んでんな。
隣の車両に行こうぜ」



彼らが乗り込んだ車両は、真っ黒なスーツを身に纏った男女で埋め尽くされいる。



垣根「なんだコイツら……、皆同じ服を着てやがる」


菊池「おい、ミサカ君。
僕はこうゆう連中に心当たりがあるんだが……」


ミサカ「…奇遇ですね。私も、知識としてはある程度思い当たる節があります」


垣根「なんか気味悪りぃな。
…あれ? こんな奴ら、どっかで見たよーな……」


ミサカ「まさか、これほど早く行動を起こされるとは……
お二人とも、先頭車両に移動しましょう」



自分達が歩くと、どういう訳だか黒服達の視線も、動いているような気がする。



菊池「なあ、あいつらッて…、『吸血鬼』だよな」



移動した先の車両で、菊池はミサカに問いかけた。



ミサカ「その通りです。とミサカは頷きます」


菊池「どういう事なんだ? これは。
あんなに大勢が集まるなんて、嫌な予感しかしないぞ」


ミサカ「……『原石』をご存知ですか。
と、ミサカは問いかけます」


垣根「ん? 一応知ってるけど」


菊池「確か友人が記事を書いていたな…。
でも、それがあいつらと何の関係があるんだ?」


ミサカ「実はですね、世界中の原石を一斉に捕獲する計画がありまして、我々も阻止のために動いていたのですが……、」


菊池「それで?」





ミサカ「私達が学園都市の関係者である事がバレちゃいました。
と、ミサカはぶッちゃけます」



菊池・垣根「へ?」


ミサカ「要するに、彼らは私達を殺害するために依頼を受けた、とミサカは断定します」


菊池「ちょッと待てぇぇッ!」


垣根「ざッけンなぁ!! 何で俺達が狙われなきゃなんねえンだよぉぉ!?」


ミサカ「あなた方お二人も、原石拉致計画を妨害するための増援だと思われたようですね。
特にていとくんはLevel5ですし。
と、ミサカは他人事のようn


菊池「待てッ! 少なくとも僕は一般人だ!」


垣根「あッ、テメェ汚ねえぞ!
一人だけ保身を図るつもりかッ!」




パラララララララッ!!



その時、三人の足元から火花が散る。

反射的に目を向けると、先ほどの黒服達が、 直方体に持ち手を付けたような無骨な小銃の引き金を引きながらこちらに迫っているのが見えた。



垣根「お、おい! 撃ッてきてんぞ!」


ミサカ「応戦します。とミサカはバッグからアサルトライフルを取り出します!」



流れ弾を食らった乗客達が、次々と血を噴き出し、倒れていく。


彼らの銃はケースレス弾を使用しているのだろう。

室内戦では特に邪魔となる薬莢が飛ばないため、スムーズに突撃してくる。



タンッ! タンッ!


ミサカが小銃を撃つが、吸血鬼にはほとんど効き目がないようだ。



垣根「なんだよあいつら! 人間じゃないのか!?」


菊池「その通りだよッ!」



被弾を避ける為に、二人は座席の陰で身を低くする。


ミサカ「お二人も撃ッてください!
とミサカは拳銃を転がします!」



彼女はバッグの中から小型の自動拳銃を2丁取り出すと、床を滑らせて菊池と垣根に渡す。



垣根「えッ、ちょッ、マジ?
撃ち方とか本気でわかんないんだけど!」


菊池「垣根君! 銃口こッち向けるな!」


ミサカ「顔を狙ッてください!
目に当たれば脳まで届くはずですッ!」


垣根「なンでこんなとこで銃撃戦やんなきゃいけねえンだよぉぉぉ!?」


菊池「元はと言えばお前が持ち込ンだ話だろうッ!?」


ミサカの銃撃によって何人かが倒れるが、まだまだ大半が残っている。

先頭集団の数人が、ミサカ達のいる車両へと突入する。

吸血鬼達も大半がドイツ人のようだが、中にはアジア系のような者もいた。



垣根「おい、先頭の奴さ…なんか綾○剛に似てねえか?」


菊池「知るかッ!」



吸血鬼の小銃の弾が切れる。

すかさずミサカが2人ほど射[ピーーー]るが、残った者は次々に手の平から日本刀や拳銃を出現させ、再び攻撃してきた。


垣根「…ッ! この能力、あの時のホストざむらいと同じ……!」


菊池「そういえばお前、日本の吸血鬼のリーダーと似てるなッ」



垣根が綾○剛似と評した吸血鬼が、両手にマシンピストルを持って菊池と垣根に襲いかかった。

凄まじい発射速度でバラ撒かれる鉛弾が、周囲の乗客を薙ぎ倒し、車両の窓ガラスを粉々に砕く。



菊池「垣根君ッ! Level5の能力は使えないのかッ!?」


垣根「治療中に抜け出してきたンだッつの!
使える訳ねえだろぉ!」


菊池「全然役立たずじゃないか!」


頼みの綱のミサカも、ブラウスに黒いスカートを着用した日本人の少女らしき吸血鬼と交戦している。

当てにはできない。



菊池「一瞬でいい! ほんとに一瞬でいいンだッ!
常識の通用しない物質を出してくれ!」


垣根「畜生ぉぉッ! なるようになれだぁッ!」



メリッ!



一瞬、垣根の背中が光ったと思うと、次の瞬間には綾○剛似の体が金縛りを受けたかのように硬直した。


黒服「かッ…、かはッ…」


垣根「あ…、出来た…」


菊池「やれるぞッ」



菊池はそう言って、拳銃を黒服の右目に向ける。


パンッ!


ビクッ、と電撃が走ったかのように一瞬体を震えさせると、黒服は床に倒れ伏した。



横では、まだミサカがブラウスの少女と戦っていた。

周りには他の吸血鬼達の死体が転がっている。

ミサカが殺害したのだろう。


両者の銃の弾が切れる。

ミサカがベルトの鞘からサバイバルナイフを抜き出すと、少女は手から日本刀を出現させた。

そして、二つの刃が交差する。



ミサカ「くッ…!」


少女「……」



少女は無言のまま、ミサカのサバイバルナイフを押し返そうと力を加え続ける。



菊池「ミサカ君ッ! どくんだ!」


菊池の声で、ミサカは鍔迫り合いを中断して飛び退く。


タンッ! タンッ! タンッ!


菊池が拳銃を乱射したが、少女を足止めすることは出来なかった。

少女は日本刀を正面に構えると、菊池に向かってダッシュし、その首を落とそうと振りかぶる。



菊池「うあッ!?」



菊池は思わず目を背ける。


ザクッ!


しかし、彼の首が飛ぶ事はなかった。

背後のミサカが投擲したサバイバルナイフが、少女の後頭部に綺麗に直撃した為だ。


この車両の中で生きているものが、彼ら三人だけとなった。


……………
………

<ドイツ・とある大きな公園>



垣根「…一生分のひでぇ目に遭ッた……」


菊池「君の誘いになンか乗るんじゃなかッたよ」



辛うじて生き延びた彼らは、協力機関に向かっていた。



垣根「なあミサカ。目的地ッてあとどれくらいだ?」


ミサカ「………」


垣根「ん? なんだよ、シカトすンなッて」


ミサカ「………」


菊池「…ミサカ君?」



どうにもさっきから様子がおかしい。

一言も話さず、こちらから話しかけても上の空だ。



垣根「おい、体調悪いのか?」



垣根も心配そうな表情になり、ミサカに近づく。

そして、肩に手を置き、振り向かせようとした。


ーーその時。



バチィッッ!!



垣根「ッ!?」



突如ミサカが勢い良く放電し、垣根の体が3m近く吹き飛ばされた。



菊池「垣根君ッ!?
お、おい! どうしたんだミサカッ!」



ミサカが、放心したような状態のままゆらりと振り向き、菊池達と向かい合う。

そして、何か別の存在に乗っ取られたかのように、言葉を発した。




ミサカ『ーー神の存在を、感じるか……?』



声の質も口調も、普段の彼女とは違った。

まるでホラー映画にでてくる亡霊のような、禍々しい声だった。



垣根「ミサカ…?」


菊池「おッ…、おいッ! どうしたンだッ!」



ミサカ『…神とはヒトのようなモノか……、どのような形か……』


ミサカ『この世界は悪魔に翻弄されるだけの場所なのか?』



菊池「ミサカ……、大丈夫か? お前……」


垣根「冗談が過ぎるぜ…?」



ミサカ『………』



ミサカは、無言で近くを歩いていた老婆を指差した。

すると、その老婆は突然地面に倒れ、動かなくなる。



菊池「ッ! 何をしたンだッ!?」



ミサカ『命が尊いとか、地球より重いとか、全部嘘ッぱちか?』





バチバチバチバチバチバチバチバチッッ!!



ミサカの体中から、雷撃が迸る。

辺りの街灯全てが一斉に爆ぜる。

周囲の群衆が逃げ出した。



ミサカ『…学園都市……、虚数学区…、ミサカネットワーク…、AIM拡散力場……
…。

……それら全ては、wbigpへの扉を開く為のパーツにすぎない……。

ハインツの娘は、hjexkから送られてくる信号を受信するだけのytcr………』




ミサカ『…この世界の最高権力者…。
それは黒い球の部屋と対をなす、白い神の部屋を掌握した者に与えられる称号……』



菊池「何言ッてンだ! 目を覚ませッ!」



ミサカ『999,999,999』



唐突に、ミサカの体から力が抜ける。

放電も止んでいた。


ミサカは気を失い、その場に倒れ伏せた。








<学園都市・窓の無いビル>



アレイ『明日の夜、カタストロフィ前最後のミッションがある』


西「ンだよそれ。お前の方でキャンセルできねえのか?」


アレイ『不可能だ。
このミッションに限っては、ガンツのハッキングも意味を為さない。
……ガンツそのモノの意思、と言えるだろうか』


西「それなら、なンで日時がわかッてンだ?」


アレイ『機密情報だ』


西「はあ…、この前の『統計』といい、お前は相変わらず謎だらけだな。
…そンで、俺に何をしろと?」


アレイ『今の東京チームには、生存していてもらわないと困る。
生存率を上げる為には、戦力の増強が不可欠だ』


西「新入りをいくら増やしたッて無駄だぜ?」


アレイ『わかっているさ。
今回利用するのは、卒業生だ』


西「は?」


アレイ『明日の22時から23時の間に、指定したターゲットを殺害して欲しい』


西「えッと、この書類に書かれてる連中か?
…山本に中村、小林……橿原までかよ。
見事に全員俺の知り合いだぜ」


アレイ『だからといって躊躇する人間ではないだろう? お前は』


西「ハッ…、その通りだな」


アレイ『ああ、他にもターゲットを追加させてもらう。
アックア戦……、正確には保護者殲滅戦以降、ガンツについて嗅ぎ回っている学生がいるのだ』


西「へぇ……。そりゃあ厄介だな。
いいぜ、処理してやンよ。詳しい情報寄越せ」


アレイ『人数は3人。
全員が第七学区在住の中学一年、うち2人は風紀委員だ』


西「楽勝楽勝。そッこーでブッ殺してやッから期待しとけ」









なんか忙しくて途切れ途切れでしたが、投下終了です!


次回はラストミッションか……?

少し投下します。


ラストミッションの標的ですが、ダヴィデ星人は別のシチュエーションで使いたいので、違ったものと戦わせます。

ヒント: 西がカラオケで歌った曲


アックア戦などは完全に漫画版を意識して書いたのですが、映画版のキャラも出します。

やられ役としてなッ!!


<翌朝・玄野の部屋>



目覚まし時計『♪やらないか~♪やら~ないっか♪や~ら~やら~なかいかい♪』



玄野「ん…、もう朝か……?
…あれ? それにしちゃあなンか暗いな…」



ベッドから起き上がり、カーテンを開ける。

外は真っ暗だ。



玄野「あれ~? 目覚まし壊れてンのかな……
まあいいや。もうちょい寝るか」


玄野「Zzz…」

……………
………

<玄野の通う学校>



担任「んで、言い訳は?」


玄野「いや…、なンか外が暗かッたからまだ夜中かな~ッて」


担任「夜が明けなかッた事くらい世界中の人間が知ッてンだよッ!
時計見て行動しろや昼行灯!!」


……………
………

<放課後・マ○ク店内>



多恵「計ちゃん、酷い目に遭ってたね…」


玄野「ホントマジで気づかなかッたンだッて…
てかなんなんだよッ! 異常気象で夜が明けないとかおかしいだろッ!」


和泉「たまにあるだろ。これくらい」


涼子「いや、神に誓って普通は無いから」


多恵「あはは……
…そういえば、最近はあんまり目立たないよね。学園都市とか、ローマ正教とかのニュース。
一時期は世界大戦になるとか言われてたのに」


涼子「あ、確かに。
色んな国で結構な犠牲者が出てるのにね…」


和泉「外とはあまり深く関わりたがらなかった学園都市が急にドイツや中国と接近したり、かなりの大事になっていたのにな。
むしろ不自然なくらいだ」


玄野「まあ、な……」


和泉「それより、どうする?
せっかく暇なんだし、どっか行こうぜ」


多恵「カラオケとか、ラウ○ドワン?」


涼子「ゲーセンも近くにあるよ!」


玄野 (カタストロフィが近づいてるのに、いいのかな。これで……)








<学園都市・とある病院の診察室>



カエル顔「うん。間違いなく悪化してるね?」


垣根「………」


カエル顔「勝手に冷蔵庫から抜け出してドイツ旅行に行き、不安定な状態にも関わらず無理矢理能力を使用。
こうなるのは当然だし、完全なる自業自得だね?」


垣根「………」


カエル顔「治療期間を延長することなどできないね。
『スクール』の仕事が溜まりに溜まりまくっている。
…今度こそ、クビは免れないよ?」


垣根「………」


カエル顔「まあ、手がない訳ではない。
僕が改良した高性能冷蔵庫なら、有給休暇中に治療を完了できる」


垣根「マジさーせんした」


カエル顔「…しかし、一つ問題があるんだ……
以前試験運用をした時の話なんだが……」


垣根「え? どうかしたんすか?」


カエル顔「………」


垣根「………」


カエル顔「まあいいだろう。
…君、垣根君を冷蔵庫へ運び入れてくれ。
多少強引でも構わない」


屈強な男「了解ッす」


垣根「えッ? ちょッ、待ッ……
ねえ何があッたの!? 試験運用中に何があッたのォォッ!?」



ズルズル……








<都内・とある中学校>



西「クク…、あはは…、ははははははッ!!」



赤い液体と赤黒い何かに覆われた教室で、西は嗤う。



西「ザマみろッ! 愚民共がッ!
自業自得なンだよバーッカ!!」



間も無く、カタストロフィがやって来る。

明けない夜がその証拠だ。



西「さて…、次はアレイスターからの依頼か……
まずは学園都市のJCからブチ殺しに行くぜ」



彼の体が、頭から消えていった。








<学園都市・とある廃工場>



薄暗い廊下を、三人の少女が歩く。


先頭のツインテールが白井黒子。

二番目の金属バットの黒髪ロングが佐天涙子。

最後尾の花飾りが初春飾利。



佐天「ね、ねえ初春…。ホントにここでいいんだよね…?
黒い球を制御してる連中のアジトって……」


初春「え、ええ……。合っているはずです。
学園都市でも最高峰のセキュリティがかかっていた情報ですから……」


白井「そもそも、『ゴールキーパー』を出し抜ける者など、学園都市中、いえ、世界中探したところでそうそういないですの」


佐天「あはは…、そうですよね…」


初春「白井さん、それはオーバーですよぅ…」



彼女らは知らない。

西丈一郎という少年が、どれほど恐ろしい電子戦スキルを持っているかということを。



ーー数分後。


白井「この部屋ですのね……」


初春「はい。4階2番会議室、間違いありません。
現在は2名の見張り以外に敵はいないはずです。
監視カメラの死角を通ったので、気付かれてはいないと思います」


白井「わたくしが制圧しますの。
お二人は下がってくださいまし」


佐天「わ、わかりました」



白井はドアノブに手を掛けると、一気に開け放ち、中に飛び込む。


白井「風紀委員ですのッ! 大人しくお縄に…、
って、無人ッ!?」


佐天・初春「え!?」



中には、誰一人いなかった。

それどころか、PCも、書類も、机すらない。



白井「ま、まさか偽情報をッ?」


初春「そんな……そんなはずッ…!」


佐天「ねえッ! これじゃあ私達危ないんじゃ……」


三人の間に動揺が走る。


その時。



グチャッ!



初春の右腕の、肘から先が弾け飛んだ。



初春「え……?」



まともに、声も出なかった。

白井と佐天も、頭が今の状況についていかない。


数秒遅れて、初春が泣き叫ぶ。



初春「い…、嫌ッ、いやぁぁァァァッ!?」



彼女の右腕の断面から、赤い血がドバドバと流れ出す。

ややピンクがかった肉の間に、何やら白い固体が……



佐天「初春ッ! ねえ白井さんッ!
どうすればッ、どうすればいいのッ!?
わかンないよッ! 初春しッかりしてッ!」


白井「止血ッ、止血しませンとッ!
一体どこから狙撃……」



どうしたら良いのかわからず、二人はパニックを起こしてしまった。




ババンッ!



白井「え……?」



白井の体が、グラリと右側に傾き、床に倒れる。

彼女の右脚は、根元から消失していた。

白井の顔から、生気が失せ、両目から色が無くなる。



佐天「し…、白井、さん……?」



佐天の表情が、普段の彼女からは考えられないほど歪み、引きつり、強張っていた。

腰が抜けてへたり込み、なんとか部屋から逃げ出そうとするがうまく進めない。



ビチャッ!


これが、彼女が聞いた最後の音だった。

そして、どういう訳だか自身のセーラー服の胸元が、上下逆さまになって目に映る。



ドサッ。



紺色のスカートに球体が落ちたときには、既に彼女の思考は停止していた。

黒い髪が真っ赤な液体に濡れ、染み込んでゆく。

……………
………




バチバチッ…



グチャグチャになった少女達の死体を見下ろしながら、西は透明化を解除した。



西「運が良けりゃあ、あの部屋で会えるかもな」


ニヤニヤと口元を歪め、部屋を立ち去る。

外に出てから、Zガンで建物ごと死体を処理のだ。

ごくごく普通の、倒壊事故。

それを演出する為に、わざわざ偽情報を掴ませたのだから。






今夜も来ます。


次からはミッションです。

予定より遅れたが投下再開するぜ。


ミッションでの新メンバーだが、お察しの通り超電磁砲の三人も追加です。

その他は、映画版キャラの山本、小林、中村に、MINUSの橿原も出します。

あとはモブを五名ほど加えるつもりです。

<ガンツ部屋>



玄野「また来ちまッた……」


加藤「なあ計ちゃん、やッぱこれが最後のミッションなのかな?」


桜井「いや…、そもそもカタストロフィ自体、ミッションの一つじゃないスかね?」



どうやら新メンバーは12人いるらしい。

中年のサラリーマンに、アフロヘアの青年、女子高生が、不審そうに黒球を見ている。

彼らから少し離れたところには、玄野や加藤と同い年と思われる男子高校生が立っていた。

廊下側には、大学生のような風貌の若い男性が二人、さらにキャバ嬢か何かにしか見えない派手な服装の女、杖をついた老婆、女子中学生が三人に小学生くらいの少女がいた。


加藤「ここに来て結構追加されたな……」


玄野「えーと、俺、加藤、桜井、風、タケシ、レイカ、西、和泉、パンダ……、
あとは氷川…じゃなくてホストざむらいに、きるびる、加藤の先輩、フレ/ンダ、前回からの不良二人か。
…合わせて27人いるぜ?
こんなに多いのは珍しい」


氷川・フレンダ「……」イラッ


レイカ「スーツ着るように、説得してくるね」


玄野「頼んだ」


西 (お、やっぱさっきの中学生共も来ていたか。
透明化しといて正解だったな)



ーー数分後。



玄野「えッと…、自己紹介も軽く済ませたな。
スーツ着てくれたのは、橿原に山本、小林さんに中村さん…、あとは佐天、だッけ?」


佐天「あ…はい、佐天涙子です」


初春「さ、佐天さんッ! 危ないですよ!
この人達きっと……」


加藤「…?」


佐天「でも、私達だってこの部屋の住人になっちゃったじゃない!
この人達に従うのが、一番安全だよ!」


白井「……こいつらが…、お姉様の……ッ!」


加藤「おいガンツ、ターゲット出さねえのか?」


風「そういえばそうだな。曲も流れん」




黒球『…ブツッ、』




桜井「ん? 始まるンじゃないすか?」




黒球『♪あーたーらしーいー、あーさがきた♪

な”ん”であ”ざが来”る”ん”だよ”お”お”お”ッ!
ふざげん”な”あ”あ”あ”ッッ!!』




玄野「」


加藤「」


佐天「え? 何これ」


桜井「…あれ? 結局ターゲット表示されてないッすね……」


タケシ「?」


レイカ「ガンツの調子が悪いの……?」


和泉「いいから武器持ッておけ。
間違いなく、一筋縄ではいかない相手になる」


鬼塚「おッ、おいッ! 転送来たぞ!」



鬼塚に続き、氷川、きるびると次々に消えていく。



フレンダ「……フレメア。お姉ちゃん絶対生き残るからね…」


橿原「転送…? あれ? どッかで見たような……」


玄野「転送が終わッたらその場で待機だ!
気を付けろよッ!」


……………
………









The Last Mission started.









………
……………


玄野「みんないるか?」


加藤「ここッて…、どこだ?」



『世界中で夜が明けない』という異常事態。

しかし、玄野達が転送されてきた空間は、空が灰色の雲に覆われているとはいえ、間違いなく夜ではないだろう。

明らかに、おかしい。



桜井「ビルの屋上みたいッすね……」


風「何階建てだ?」


彼らは辺りを見回す。

都心のビル街であることはわかるのだが、問題は、人の気配が全くないという事だ。

さらにもう一つ、大きな違和感がある。



鬼塚「おい。あれッて東京タワーだよな…?」



鬼塚が指差す先には、よく見慣れた赤い塔が。

つまり、ここは東京なのだ。間違いなく。



加藤「異世界…、パラレルワールド?」


玄野「…人がいない。そして、夜が明けている……。
現実じゃあ、ないようだな」


キャバ嬢「はあ…、ここッて天国なの?」


大学生A「マジ勘弁してくれよー」


大学生B「訳わかンねえし。何で携帯繋がンないんだよ」


老婆「……」


少女「ねえ! ここどこなの!?
うちに帰りたいよぉ……」



未だに状況が飲み込めない新入り達が口々に喚くが、どういう訳だか橿原達スーツ組は至って冷静だった。

橿原が、加藤に話しかけた。


橿原「あのさ…なんか俺、こういうの前に経験したような気がするんだよな…」


加藤「は? どういう事だよ」



二人のやり取りを聞いていた小林達も、橿原に同意する。



小林「そ、そうなんですよ!
何か、以前もこんな事があッたような…、そんな感じがするんです」


山本「やっぱり私、あの部屋の事知ってる!
…確か、百点を取って解放されたんだ!」


中村「デジャヴッつうの?
なんかさ、『またか』ッて感じがしたんだよなあ」


男子高校生の橿原、会社員の小林、女子高生の山本、アフロヘアの中村。

要するに、彼らはかつてミッションを生き延び、百点によって解放された『卒業生』だという事だ。



山本「てゆーかさ、西ッてまだやッてたんだ」


西「うッせ」


中村「相変わらず愛想ねえな。中坊」


小林「久しぶりだね、西君」


橿原「和泉も、まだいたのか。
…まあお前らしいな」


和泉「橿原……、橿原…大樹…?
…ああ、思い出してきた。
ところで西。橿原以外の三人は何者だ?」


西「お前が一度出てッた次のミッションから参加した連中だよ。
んで、玄野達が来る一回前に解放されたッて訳」


玄野「まあ、二回も死んじまッたのはご愁傷様だけど、こッちとしては有難い戦力だ。
絶対生き残ろうぜ!」



その時、周囲を観察していた桜井が声を上げた。



桜井「あッ、あれがターゲットじゃないすかッ?」


コントローラで確認するが、点は見つからない。

どうやら、ラストミッションでは使用不可らしい。



桜井「ほら、あそこですよ!」



玄野達は目を凝らし、桜井の示した方向を見る。

ターゲットは、1km近く離れたところに浮いていた。

数十mはあるであろう、ドレス姿の巨大な女だ。

『異形』と言って差し支えない風貌をしている。

頭部の、両目から頭頂部に当たる部分がスッパリと切り落とされ、スカートからは脚の代わりに大きな歯車が露出していた。

そして何よりーー、逆さまだ。


玄野「な…ンだよ、アレ……」


レイカ「大きすぎる…」



玄野の知るところではないが、ちょうど大阪で対峙した牛鬼クラスのサイズだ。

岡八郎のような者も、巨大ロボットもない状態で、対処できるとは思えない。



西 (確かに、『卒業生』が必要な相手かもな…。
使えそうなのは、卒業生四人に玄野、和泉…、これくらいか。
風は、タケシとかいうガキが枷になってる。
加藤も、新入りの保護を優先させそうだし、アテにはできねえな)


玄野「なんとかして、近づけねーかな…」


加藤「歩くだけで疲れそうだぜ?」



倒さなければいけない異常、ここでずっとダラダラしている訳にもいかない。

玄野と加藤が、アレコレと思案する。


しかし、彼らの思考は中断させられた。


ーー『逆さま』の周囲のビルが、音も無く引き抜かれたからだ。



加藤「なンだあれッ!? ビルを浮かせたッ!?」


風「俺達の事が気付かれたのか!」



引き抜かれたビルは、上層がこちらを向くように90度回転すると、真っ直ぐに直進してきた。



大学生A「うわッ、マジありえねえッて!」


大学生B「逃げなきゃヤベェンじゃねえのかッ!?」


玄野「畜生ッ! 飛び降りるぞ!
このビル何階建てだッ!?」


桜井「少なくとも、10階はないですッ!」


加藤「計ちゃんッ! スーツ着てない人はどうするんだ!」


玄野「あッ…!」


レイカ「この子は私がッ」



レイカが、少女を抱えて飛び降りた。



白井「二人ともッ、私に捕まって!」



白井は初春と佐天の腕を掴むと、空間移動を使って屋上から脱出する。



和泉「あの中学生、学園都市の…」


西「どうやらLevel4らしいぜ?」



駄弁りながら、和泉と西も柵を乗り越え、飛び降りる。


とうとう、『逆さま』によって飛ばされたビルが、屋上に衝突した。



キャバ嬢「あ”がッ!?」



四方八方に飛び散ったコンクリートの破片が、キャバ嬢の頭蓋を砕いて絶命させる。



橿原「くッ…、逃げるぞぉッ!」



橿原に続き、小林達卒業生も倒壊するビルから飛び出す。

氷川ら吸血鬼と二人の不良、鬼塚にフレンダも飛び降りた。



風「お前らッ、俺に掴まれ!」


大学生A「は、はい!」


大学生B「なんなんだよッ! 滅茶苦茶怖え!」



大学生達を風が強引に両腕で抱え、瓦礫の雨から抜け出す。


玄野「加藤ッ! 俺達も…」


加藤「待ッてくれ! 確かお婆さんがッ…」



巨大な建造物同士の衝突で、双方のビルはほとんど原型をとどめないレベルに達していた。

そのため二人は、ほぼ落下に近い状態で脱出する羽目になった。

先に地上に降りた加藤が、老婆の影を探す。



玄野「もう死ンでるッて!」


白井「そんな事はありませんわッ!!」



空間移動で脱出していた白井が割り込む。


大小様々な瓦礫が、無数に降り注ぐ。

その中に白井は、絶叫しながら自由落下する老婆の影を見つけた。



白井「今行きますの!」シュンッ



白井は空間移動を繰り返し、老婆に迫る。

手を伸ばし、老婆を掴もうとしたところでーー


1m四方の巨大な瓦礫が、老婆の柔らかい体をグシャリと押し潰した。



白井「え……?」



老婆の腹が裂け、濁ったピンク色の臓器が飛び出し、白井の制服にこびりつく。

さらに、一斉に流れ出た血液が白井のややあどけなさの残る顔を真っ赤に染めた。


風紀委員として常日頃から面倒事の最前線に立つ彼女も、所詮はただの中学1年生。

目の前の光景と自身に降りかかったモノに、正気を保てる筈が無かった。

当然、複雑な演算を必要とする空間移動など、使えない。



佐天「し、白井さん! 早く逃げてッ!」


玄野「マズいッ! あいつはスーツ着てないぞ!」


加藤「俺が行くッ!」



助走をつけて加藤は飛び上がり、落ちていく瓦礫を踏み台にして何度も跳躍する。


放心した白井の小柄な体躯を抱きとめると、彼女を瓦礫から守りながら地面に降り立つ。



初春「白井さん…、良かった……」



泣き出しそうな表情で、初春が無事を喜んだ。



加藤「はあ…、はあッ、マジ危なかッた…」


白井「げほッ、お”え”ッ!」



老婆の凄惨な死に様を目の前で見せつけられた白井は、吐き気を堪えきれずに戻し始める。


佐天と初春が、彼女の背中をさすった。



白井「加藤勝さん、でしたっけ……。
…貴方みたいな殿方を、知っている気がしますの」



少し落ち着いた白井は、加藤に礼を言った。



玄野「しッかし…、なんつー相手だよ。
ビル投げなんざ、あり得ねーッての」


橿原「向こうは遠距離攻撃手段を持ッてる。
とにかく、近づかないと勝負にならないぞ」


加藤「じゃあ、何手かに分かれよう。
スーツ未着用の新入りがいる以上、ベテラン全員が戦闘に参加する訳にはいかない」


玄野「なら、加藤は鬼塚やフレンダとここにいて、新入りを頼む。
俺はあいつに接近してみる。何人かついて来て欲しい」


レイカ「私も行くわ」


風「俺もだ。タケシはここにいてくれ」


橿原「俺も戦える。足手まといにはならない」


桜井「俺もッす」


小林「僕達も参加しよう。これだけの人数がいれば、挟み撃ちする事も可能だ」


玄野「よし。じゃあさらに二手に分かれてみよう。
俺、レイカ、山本、中村に、風、桜井、橿原、小林だ」


加藤「計ちゃん、和泉や西達がいないぞ。
不良達もだ」


玄野「また勝手にやッてンのかよ…」


レイカ「玄野君、私達はどうするの?」


玄野「そうだな。俺のグループは正面から突撃、風のグループは側面から回り込んでくれ」









<和泉・西side>




西「んで、どーするよ?」


和泉「どうするもこうするも、接近して叩き斬るだけだ」


西「そーかよ。
…にしても、雑魚敵いないのか?」


和泉「いるぞ。下を見ろ」



彼らは、3階建ての事務所の屋上から周囲を観察していた。

和泉の言葉に、西が見下ろす。

道化役者のような姿をした真っ黒い影が、数体歩いていた。

西はパソコンをいじると、溜息をついた。



西「0点、だとさ」


和泉「まあ、雑魚敵が0点だということも、確かにあるな。
あのデカブツから分離した使い魔、といったところか」


??「お、いたいた。探したぜ」



後ろから聞こえた声に、二人は振り向く。



不良C「なあ、俺達と組まないか?」


不良D「最近能力のLevel上がッてよ。
俺ら二人ともLevel3になッたンだよ。
俺が発火能力で、こいつが念動力な」


和泉「ふン…、まあいいだろう。
足を引っ張るなよ」


西「まあ、弱くはなさそうだしな」








中断します。


もう、ラストミッションの相手はわかったかな?


取り敢えず新入りから二人脱落です。

投下再開します。


コネクトの伏線も、『半分』回収しましたね。


お察しの通り、ラストミッションの相手はワルプ○ギスの夜です。

<加藤side>



加藤「はあッ、はあッ…、なンでお前がいるンだよッ!? ーー北条ッ!」



北条政信。

かつて田中星人との戦いを共に生き抜き、千手観音に敗れた少年。

既に死亡しており、再生もされていない筈の存在。


なのに。



北条「………」ケタケタ



モデル並みに整った顔を歪め、不気味な笑い声を上げている。

全身がガンツスーツよりも黒く、暗く、まるで影のようーーいや、影そのものだ。


その傍らには、黒い髪を垂らした美系の女。

サダコだ。


二人とも、右手にはXガンを保持している。



鬼塚「うほッ、いいオトコだぜ…」



冗談めかして鬼塚が言うが、その表情からは緊張が見て取れる。



フレンダ「結局、こいつら敵ッて訳?
加藤の知り合い?」


加藤「…生きているはず、無い…んだ。
偽物に……、決まッて…」



頭では理解していても、どうしても銃を向ける事ができなかった。


大学生A「お、おい…。こいつらヤバいんじゃねえのか…?」


大学生B「戦わなきゃいけないんだろ?」


加藤「待ッてくれ…、俺もいまいち、状況が……」


佐天「…ね、ねえ! あそこッ!」



佐天が、背後のビルの屋上を指差した。
加藤もそちらに目を向ける。

一人の大柄な、鋭い目つきの男がいた。

ショットガンのスコープを覗き込んでいるあの男はーー



ババンッ! ババンッ!



二人の大学生の頭部が、同時に爆ぜた。



初春「きゃ、きゃああああッ!!」



初春が悲鳴を上げる。


その瞬間、北条とサダコが一斉に跳躍し、加藤達に襲いかかった。



加藤「スーツ組、応戦しろッ!」



空中で舞うようにXガンを乱射する北条に、加藤がYガンを向ける。

北条も、加藤に標的を絞ったようだ。

地面に着地し、右手で銃を撃ちながら、左手でソードを抜き放つ。



鬼塚「あのスナイパーはどうすンだよッ!?」


加藤「白井に佐天! 小さい子達を頼む!
フレンダ! 死角からスナイパーに近づいてくれ!」


白井「わかりましたの!」


白井はタケシと少女に触れると、空間移動を発動して退避する。



佐天「初春! 掴まってッ!」



佐天も、初春の手を引いて走り出した。


彼女らが避難するのを見届けると、加藤は北条に向き直る。



加藤「ふぅッ…、やらなきゃ…やられる…。
偽物なンだ…、余計な事は考えンなよ…俺…」



そう自分に言い聞かせ、Yガンを投げ捨てる。

代わりにソードを両手で構えた。


加藤「うおおおおッ!!」



北条に突進し、ソードを勢い良く振るう。

北条は自らのソードで無造作に加藤の斬撃を受けると、彼の脇腹に向けてXガンの引き金を引いた。



加藤「ッ!」



強引に体を捻り、射線から逃れる。

タイムラグの後、背後のアスファルトが弾けた。



鬼塚「うりゃあッ!!」



サダコと交戦している鬼塚は、彼女のはらをアッパーで殴り、数m吹っ飛ばした。


鬼塚「オイ加藤! まだ敵がいるンじゃねえのかッ?
新入り達ほッといていいのかよ!」


加藤「わかッてる! 早く片付けて合流しないと!」



北条の刀を押し返し、体勢が崩れたところを脇腹目掛けて横薙ぎに切り払う。

しかし、あっさり飛び退れて躱された。


鬼塚に吹っ飛ばされたサダコも、起き上がって銃を乱射している。

接近戦オンリーの鬼塚としては、厄介な間合いだ。



鬼塚「畜生ッ!」



銃撃から逃れる為、鬼塚は建物の影に身を寄せる。



バンッ! バンッ! ババンッ!



着弾した箇所が、次々と爆散していく。


建造物の破片が、斬り合う加藤と北条に降りかかった。



加藤「くうッ…」


北条「………」ニヤニヤ



北条もサダコも、張り付いたような不気味な笑みを崩さない。


かつての仲間との望まぬ再会と、殺し合い。


歴戦の戦士である加藤も、この状況には次第に追い込まれていった。








<フレンダside>



加藤の支持通り、フレンダはスナイパーの排除に向かった。

だが、屋上にいたのは、先ほどの男一人ではなく、複数の少年少女だった。



フレンダ「う…嘘…、なんで…!」



フレンダ・セイヴェルン。

学園都市の暗部組織、『アイテム』に所属している彼女は、数え切れない程の人間を殺めてきた。


目の前にいる、真っ黒な少年少女の影達。

彼らは皆、囚人服のような物を着ている。


フレンダ「こいつらッて…、あのッ、時の……!」



ーー 1年程前の話だ。


フレンダの所属する『アイテム』に、ある依頼が舞い込んだ。


暗部の研究所からの脱走を企て、反乱を起こした『置き去り』達の虐殺。


久々の楽な任務を、フレンダは嬉々として実行した。

爆弾やトラップで四肢を弾き飛ばし、命乞いをしてきた者に笑いながら鉛弾をブチ込んだ。



『結局、こいつは私に殺される為に生まれてきたんだなーって』




そして今、彼女の前に現れた亡霊達。



フレンダ「な…んで、殺した筈…じゃ…」



虚ろな目で、全員がこちらを見ている。

皆、10歳くらいの子供だった。


彼らは、拳銃を一斉にフレンダに向けた。



フレンダ「ひッ…、やッ、やめて……私ッ…!」



体は、動いてなどくれなかった。


パンッ パンッ パンッ

パンッ ダンッ

タタンッ タンッ


複数の銃口から、一斉に銃弾が発射される。



フレンダ「あッ…、ひぎッ! ああああ”あ”あ”ァァッ!!」



フレンダの小柄な体躯に無数の穴が空き、霧吹きのように血が飛び散る。


涙に混じり、両目からも真紅の液体が溢れた。


銃弾に腹の肉を裂かれ、赤黒い腸がズルッとハミ出す。



フレンダは崩れ落ち、やがて動かなくなった。








<氷川side>



氷川「…俺達が一番乗りみたいだな」


きるびる「私達でやるの?」



氷川の手にはZガン、きるびるの手には軽機関銃が握られている。

彼らも和泉達同様、建物の屋上をメインに戦うつもりだった。



氷川「取り敢えず、この銃を試してみるか」



転落防止用の柵に上がり、器用にバランスを取る。


『逆さま』は真横を向いていて、こちらには気づいていないようだ。

照準を合わせ、三回ほど引き金を絞る。



ドンッ! ドンッ! ドンッ!



ーー結論。

全く効果ナシ。



氷川「チッ、なんつー相手だよ」


きるびる「ダメージどころか、こッちを見向きもしないわよ?」



要するに、あの『逆さま』にとってはその程度だという事だ。


氷川「しゃーない。もうちょい近づくぞ」


きるびる「…はいはい。
ところで、このMINIMIッていうの?
こんなの何処で手に入れたのよ」


氷川「ん? それか? 米軍基地からパクッた」


きるびる「責任者涙目ね」









終了します。


次回は和泉sideです。

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                                  ノ'´ ̄`ヽ,.ヽ
                 ,, =ァ'テ'⌒¨´ ̄ ̄`'く⌒テ斤㍉,        }. .}
                    {{{/_______        {{ ‰}i|    ____,.ノ.ノ__
                    _,》'´   }     `丶、 〔 ̄ヾ,_,_リし'.´. . . ⌒¨´ ̄ミ. . .、
              (/    {         \ \,_,_,)〈. .∠./. . . . . . .ヽ . . . \
     ヽ、       i   {             `¨⌒'{'⌒{(  }. ./.,i . i . . . .', . . . . `.、
      \     |  '.                 ,〉 U  厂∨i . l . .i. . i . . . . . . ',
                    、               }      ‐'く| . l . .l. . l. . . . . . . :
   __   、__)⌒7介ー  \  ___.ゝ、___.ノ'⌒7  ,〉   __人_,ノ| . l . .l. . |ミ . 、. .i i.i
        _爻 __, ,ノ    / ̄ ̄{ 厶___.ノ}_厶_/   `フ.i !. / `|.7!.7|. /㍉\∨ i.l
         __廴,___)八   { く⌒ン介く `マ777{    ,/j从|/  l/_j/_,|/  ミ. )}. .i.|  ゲコ太~
        {__‘⌒^ {___人__,/_/5}_,ハ 〈//人_,x仁;三    三三;玉   ]介i.|.i.|
       r‐'┘         ,( (,{]5【__ _} }]]]]]]'⌒}{_,{         {__,{   )ノ从l.|
       └r'つ _,ノ-‐…¬’] [三】川リ hn {T爪              ,こイ.川.|
        ,ノ(__,厂   ___/{__,し'7Z7⌒{匸匚)__}j_(`¬、___~'^'ー~ ___.人. 人{.i.i.{_
      i'⌒)     (,ノ′/凸 / /⌒7川川川 {`ーrヾ⌒'⌒て¨¨´   `¨⌒{ヽ.)i从`ヽ、
       `¨´     (〕-‐‘⌒''く___{__,ノ'^⌒¨¨¨⌒''く}二, ∨             ,ハ  \ ヽ. \__
            ,ノ′ _____     ____,(⌒)__,__└ヘ,_,ノ           / /|    丶 \ __,)、
              / _y'7´     厂 ̄ ̄.;i:i:i∨  (  }__),  }__、        .ノ'⌒'く }  /⌒ヽ、 `¨て)
          {_ _{/      (___,i,i;i;i;i;i;i;i;i;{    (___,),ノ   `¨¨¨⌒¨´     ∨ ′ _ \__,[
          `¨7       、}  `¨¨⌒¨¨〉、____{_,)               {  {  {{_]}  i{ }
          i⌒′ {  n   )¨⌒¨¨⌒¨´  /                       iヽ. \`¨´   八「
          `¨^ー'^ー' `¨´         ∠                       | {\ `¨¨⌒′ )

再開します。


相手としてワルなんたらを選んだのは、まどマギ漫画版の演出(死んでったキャラが使い魔として襲ってくるというもの)がラストミッションの雰囲気に合っていると思ったからです。




フレンダはやっぱりグロ要員

<和泉・西side>



和泉に西、二人の不良が、『逆さま』の正面に降り立つ。



和泉「せーので撃つぞ。
お前ら、ショットガンの複数ロックオンの使い方は覚えてるな?」


不良C「わかッてるッて。上トリガーを引きまくればいーンだろ?」


不良D「ヤベェめッちゃ興奮してきた」


西「よーし、いくぜ?

…せーのッ!」



ギョーンギョーンギョーンギョーン

ドンッ! ドンッ! ドンッ!




四人の銃口が光を放った瞬間。



逆さま『アハハハハハハハ!!』



『逆さま』の口がぽっかりと開いたと思うと、内部から真っ赤に燃え盛る炎が吹き出した。



和泉「ッ! お前ら! 跳べッ!」


西「チッ」


不良C「お、おわッ!? なンだよこれぇ!」


不良D「ぎゃあああ”ァァ!?」



和泉、西、そして不良Cが跳躍し、火炎放射から逃れる。

反応が遅れた不良Dの体が、スーツごとあっさり蒸発した。

スーツの防護機能など、意味を成さないらしい。


続いて、『逆さま』の背後に虹色の魔法陣が展開された。



和泉「くッ…、また来るぞッ!」



『逆さま』の周囲から、黒い触手のようなモノが高速で伸びる。



不良C「あ”がッ!?」



腹部を貫かれ、不良Cが血や臓物を撒き散らしながら絶命する。


彼の体を貫通した触手は『逆さま』本体から分離し、先ほど見た黒い道化役者へと変化し、西へと襲いかかった。



西「あーもうッ! 面倒くせえ奴だな!」


着地して応戦しようとする西の目の前で、道化役者は姿を変える。

田中星人のミッションが始まる前に西が殺害した、あのゾクだ。



ゾク『………』ケタケタケタ



西「死ねオラぁッ!」ドンッ!



加藤と異なり、西は躊躇する事無くZガンの引き金を引いた。

ゾクの体が押し潰され、アスファルトにクレーターが穿たれる。



西「ハッ、甘ェッつの! こンなんで俺が動じるかよッ!」


和泉「いいからボスを殺すぞ! 何点だ?」


西「んーと……、おお、百点だ」



パソコンを覗き込みつつ、西が答えた。



和泉「よしッ」



二人は、並んでZガンを構える。



ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ!



何発も命中するが、『逆さま』には傷一つつかない。



和泉「…ソードでやる」


西「じゃあ、俺は見てるわ。嫌いなンだよね、接近戦」



そう言って下がる西を鼻で笑うと、和泉はガンツソードを抜いて飛びかかった。

<桜井side>



桜井「嘘……だろ……」



目の前に広がる光景ーー厳密には目の前に立つ人間達を、桜井は直視できなかった。


かつて自分を虐め、自分に殺された者達。

彼らが、再び自分の前に立ちはだかったのだ。



風「…桜井。何の事情があるかはわからンが、こいつらは俺が……」


桜井「いえ、いいんです。

……俺が、やります」



グチャ! ゴリゴリッ ミシィッ



髪を染めた少年達。

ジャージを着た男。


桜井の超能力によって、一瞬で原型をとどめない肉塊へと変わり果てた。


橿原「う…うわ、凄え…。
お前も、学園都市の能力者かなんかか?」


小林「しかし、知り合いに擬態する星人ですか…。
タチが悪いですねぇ……」


桜井「……行きましょう」



桜井が先頭になり、再び歩き出す。

もう彼は、『殺す事』を躊躇していなかった。



桜井 (学園都市第六位……。
これが俺の力だ。

もう、何も怖くないッ!)








<氷川side>



氷川「しかし、あの戯曲野郎は何モンなんだかな…」


きるびる「戯曲野郎?」


氷川「ああ。スカートの中に歯車があッたり、雑魚共が道化役者みたいな格好してたろ?
舞台装置を連想させられたンだよ」


きるびる (メルヘン野郎…)


氷川「おいテメェ、今なンか失礼な事考えたろ」


きるびる「いえ、何でもないわ」ファサッ







<フレンダside>



あれ?


結局私、生きてるって訳?



「ーーダ! フレンダッ!」



目を開けた。

どうやら自分は、仰向けに寝かされているらしい。

首を動かし、体を眺める。

銃撃によって裂けた腹部に、白い布が巻かれていた。

加藤のYシャツだろうか。


加藤「良かッた……生きてた…」



今にも泣き出しそうな表情で、加藤言った。



フレンダ「……あの、子供達は…?」


加藤「どッか行ッたよ。白井達のとこには鬼塚が向かった」


フレンダ「…そッか……」


加藤「本当に、良かったよ。酷い状態だッたから……」


フレンダ「……助かるべきじゃ…、なかったかも…」


加藤「…は?」


フレンダ「私を撃ッた子供達…、前に任務で私が殺した奴らッて訳よ……」


加藤「な…!」


フレンダ「ねえ加藤、結局、私達ッて何で生きてるのッ?
一度死んで、殺して殺されて……。

こンな事繰り返して、そのたびに罪が増えて…!」


加藤「……」


フレンダ「……教えてよ…! 加藤ッ!」


加藤「…俺にだッて、この戦いの中で救えなかッた人達が、たくさんいるよ……。

目の前で、何の関係もない人々まで死んでッてるのに、どういう訳だか自分は生き残ッてきた。

いっぺん死んだけど、生き返してまでもらッた。
……でも、俺を再生した人は死んだ…」


フレンダ「……」


加藤「俺にだッて、自分達がどうして生きてるのかなンてわからない!

生きてていいのかすらわからない!

…でも、そんな事は重要じゃないンだ。
大切なのは、『何の為に生きるか』、だろ?

俺には、養わなきゃいけない弟がいる。
お前にだッて……」


フレンダ「…フレメア……!」


加藤「……待ッてる人がいるんだ」



そう言って、加藤はフレンダに微笑みかけた。



加藤「だッたら一緒に、生きて帰ろう」








終了します。


フレンダは生存させました。

殺しちゃうと麦のんが罪深いんで。



てか体中穴だらけにされて内臓まではみ出てたのによく生きてたなww

再開します。



>>739
ダヴィデ星人の玄野よりはずっとマシですw

<黒子side>



白井「そこですのッ!」



50cm四方のガラス板を、影の道化役者の胴体に転移させる。

上半身と下半身が分断され、道化役者は動きを止めた。



鬼塚「うおおおッ!」



バキィィッ!!


白井が仕留め損ねた連中は、鬼塚がタックルで弾き飛ばす。


案の定と言うべきか、離脱した白井達にも大量の敵が襲いかかってきたのだ。

鬼塚の到着があと1分でも遅ければ、キツかっただろう。


白井「佐天さん! タケシ君達は無事ですのッ?」


佐天「は、はいッ。なンとかッ」


初春「佐天さん! 余所見しないでください!」



タケシと少女を庇うようにしてXガンを構える佐天と初春だが、タケシの方が自分達より遥かに強い事を彼女らは知らない。



鬼塚「よしッ! こいつで最後だぜ!」



ガンッ!!


鬼塚の右ストレートが道化役者の頭部にめり込んだ。

スーツのアシストにより過剰なまでのダメージを与え、殴ったとは思えないような音が響く。


周囲の敵は片付いたようだ。


鬼塚「ふぅ~、あとは加藤と合流するだけだな。
フレンダがやられちまッて動けねえンだ。こッちが向こうに行くぜ」


白井「わかりましたの」


佐天「あ、あの……さッきビルを投げてきたデカい女ッて…」


鬼塚「なんか知らんけど、ベテラン10人近くでやッてるとさ。
問題ねえだろ」


タケシ「……筋肉ライダー、大丈夫かな…」


鬼塚「あー…、そういや俺、あいつに瞬殺されたな……」


初春「な、なんか、加藤さんも玄野さんも、凄いですよね!
雰囲気が違うって言うか、猛者って言うか…」


佐天「あれ~、もしかして初春、惚れちゃった?」ニヤニヤ


初春「ち、違いますよ!
からかわないでくださいっ!」


白井「もう……。
駄弁ってないで、行きますわよ。
この疲労した状態でまた敵に襲われては、たまりませんわ」








<和泉side>



┣¨┣¨┣¨┣¨オオオォォォッッ!!!


バコッ! メキッ!



和泉の大柄な体躯が、いとも簡単に吹っ飛ばされた。

ビルの一室に勢い良く突っ込み、室内にあるPCデスク、本棚、その他もろもろの機材をぐしゃぐしゃに巻き込んでようやく停止する。

スーツのメーターからジェルが溢れ出し、耐久力の限界を無言で告げた。



和泉「くぅッ…、はあッ…はあッ、畜生…」



勝負にすら、ならなかったのだ。


あの『逆さま』は、後方のアックアとはまた違った、しかし同等かそれ以上の化け物であった。


あらゆる耐性を無視して全てを焼き払う火炎。

高速で伸び、スーツを一撃で破壊するどころか、使い魔までを無限に召喚できる黒い触手。

そしてあの暴風。


和泉「…もう、俺は戦闘不可、か……」



ここで無茶しても、何一つメリットは無い。


死んでしまっては、カタストロフィを迎えることができなくなってしまう。

アレイスターが人間を再生する機能まで把握しているかはわからないのだ。

アテにはできまい。


和泉は、どうしてもカタストロフィを見届けたかった。



科学と魔術。


二つの異能がぶつかり合い、既存の常識が塗り替えられる瞬間。

古い時代の終焉を告げる混沌。



その為に戦ってきたと言っても、過言ではない。


和泉「ん…? 待てよ……」



その時、和泉の頭の中で『何か』が引っかかった。


なんとなく、違う気がする。

何が?

わからない。


でも、『何か』が違う。



和泉 (…そうだ……思い出した。
橿原が抜ける前の、ひょうほん星人……)



和泉が一度解放を選ぶきっかけとなった、あの映像。

未知の文明を持つ巨人達と、ガンツの戦士達との総力戦。


ひょうほん星人は、あれこそがカタストロフィだと言った……ような気がする。


だとしたら、フィアンマの戦争は?


和泉「そうだ……違う…。
何かが違うンだ……。何かが、おかしい…」



自分の記憶と、アレイスターの情報。

両者は、明らかに矛盾していた。








<玄野side>



玄野「よし、みんな。ターゲットが目の前に来たら、一斉に撃ッてくれ」



玄野の指示に、レイカ、中村、山本が頷く。

四人は、大通りに面して立つビルとビルの隙間、要するに路地裏にいた。


玄野は、少しだけ顔を出して辺りを見回す。

丁度向かいの路地裏に、桜井達がいた。


そして『逆さま』は、大通りに沿ってゆったりと移動していた。


桜井達に手を振る。

すぐに気づいたのか、先頭の桜井が振り返した。


あとは手筈通り、近づいて来たところを一斉射撃だ。



玄野「そろそろ来るぞ……。

ーー3……2……1……」



『逆さま』が、彼らの前に姿を現した。



玄野「撃てええぇぇッ!!」ギョーンギョーン


レイカ「はあッ!」ギョーン


中村「おおッ!」ギョーンギョーン


山本「おりゃあッ!」ギョーンギョーン



同時に、向かい側の桜井達も銃を一斉射する。


Zガン所持者はいないが、流石にこれを食らって平気な筈はない。

バラバラになるのではないか。


そんな甘い期待を抱きつつ、玄野は『逆さま』を眺めた。



しかし。



何秒待っても、どこも爆発しない。



中村「お、おいおい。何発も当たッたよな?」


山本「嘘でしょ…? Xガンを無効化?」



動揺するメンバーの不意を突くかのように、『逆さま』が動いた。



ギュルンッ! ビュルルルッ!!



突然、真っ黒な触手がこちらや向かいの桜井達に伸びる。

数え切れないほどの量だ。



玄野「お前ら! 逃げるぞッ!」


レイカ「きゃああ!」


中村「滅茶苦茶じゃねえかよォォ!?」


山本「なンなのよあいつ!」



狭い路地裏に無理矢理大量の触手が侵入しようとしたせいで、付近の電柱や街路樹がなぎ倒され、ビルの壁までが削り取られる。



玄野「もッとッ、もッと奥に行くンだ!」


中村「わかッてるッつのッ!!」


山本「う、うあッ!? きゃあああッ?」


レイカ「山本さんッ!」



ついに山本が、触手に捕まってしまった。



中村「畜生ッ! こりゃやべーぞ!」


玄野「触手を切り落とすぞ!」


レイカ「わかッた!」



玄野とレイカが同時にソードを抜き、斬りかかる。

触手自体は、割と簡単に破壊できた。



中村「山本ッ、大丈夫か!?」


山本「う…うん…、なン、とか……」



山本の両足から、かなりの出血が見られる。

どうやら、スーツの保護は期待できないらしい。


玄野「気をつけろ……。
あの触手、まだ生きてるぜ…」


レイカ「本当だ…」



切り落とされた触手は、まるで生きているかのように蠢いていた。

そして、黒い霧のようにモワッと膨れ上がり、その姿を変える。

シルエットから、女だとわかった。



玄野「なんだよ……、人型にもなれンのか?
厄介な奴だぜ」



余裕のある態度を見せる玄野だが、女の姿形がはっきりしてくるにつれ、その表情を強張らせていった。


ーーまるで、怯えるかのように。



レイカ「? 玄野君、どうしたの?」



玄野の異変に気付いたレイカが、不審そうに尋ねる。


引き金に掛けている指が、震えていた。



玄野「嘘だろ…、なンで……、なンでだよ…」



女の形をした、黒い影。

レイカは、この女を知らない。


しかし、玄野はーー、



玄野「…桜丘ッ……!」



玄野のトラウマが、抉られる事となる。







<加藤side>



ーーどうする。



瀕死のフレンダを地上に降ろし、白井や鬼塚と合流したまではいい。


しかし。



白井「これは……マズい、ですの?」


鬼塚「…あたりめえだろ」



そこそこの戦闘力を持つ二人が、露骨に苦い表情をする。



少女「いッ、嫌ッ! 怖い!」


初春「だ、大丈夫! 大丈夫だから、ね?」



泣き出しそうな少女を初春が宥めるが、この状況で我慢しろと言う方が無茶だ。



ーー今の状況を、簡潔に述べよう。



周囲のビルの屋上。

電柱や街路樹の影。

果ては、上空まで。


あちこちに、無数の道化役者がひしめいていた。


当然、こちらを標的に絞っている。










投下終了します。


ラストミッションも、半分は過ぎたでしょうか?


ガンツマイナスの要素も軽く入れてますので、未読の方はウィキ○ディア等にて。

投下再開します。


<玄野side>



桜丘(に擬態した道化役者)の回し蹴りが、玄野の脇腹にめり込む。

スーツを着ているにも拘らず、玄野はあっさり吹っ飛ばされ、ビルの壁に叩きつけられた。



玄野「がはッ……!」


レイカ「玄野君!」


桜丘「………」



次に、桜丘は玄野目掛けて跳躍し、空中で回転しつつ右脚を広げ、飛び蹴りを放つ。

避け損ねた玄野はモロに喰らい、ミシッと音を立てて壁のコンクリートに体を沈めた。


玄野「ちッくしょおッ!!」



玄野は再び攻撃してこようとする桜丘の両腕を掴み、胴体に蹴りを入れて引き離した。



レイカ「撃つよッ」


玄野「ま、待ッてくれッ! こいつは…」


中村「何言ッてンだッ! 星人が化けただけだろ!」


山本「そうよ!」



中村、山本も道化役者達と交戦しているようだ。

中村はともかく、触手の攻撃で傷を負った山本は苦しそうに見える。



玄野「いいから……、こいつは、俺がどーにかする…。
…手出ししないでくれ」


中村「元からそンな余裕ねえッつのッ!」



目の前の道化役者をソードで切り払いつつ、中村が呆れたように叫ぶ。


山本「昔の恋人かなんか知らないけど、やらなきゃやられるよ!
相手は星人なンだからッ!」



両手に保持したXガンを乱射している山本も、玄野に釘を刺した。



レイカ「玄野君……、その人一体……」


玄野「うッせえな…」



つい、声を荒げてしまう。



玄野「畜生…。偽物だッて、わかッてる筈なのに…。

…ふぅ、ふぅ……。落ち着けよ、俺…」



しかし、深呼吸する玄野の前に、また新たな道化役者が現れてしまった。


数は、2体。

玄野に近づき、姿を変える。

2体とも、男に変化するようだ。



芳賀「………」ケタケタ


岩本「………」ケタケタ



玄野「…! こいつらッて…、あの時の…ッ」



芳賀。そして岩本。

かつて玄野の恋人である小島多恵が標的となった際、敵対して玄野自身が手を掛けた男達だ。



玄野「マジ…かよ…、はあッ、はあッ」



身体中から、嫌な汗が噴き出た。

心臓の鼓動が露骨に速まり、指先が震える。

銃を抜き出そうにも、体が言うことを聞いてくれない。


桜丘、芳賀、岩本。

三人は、腰のホルスターからXガンを取り出し、同時に玄野へと向ける。



玄野「ッ!」


レイカ「玄野君ッ!? 死んじゃうよ! 戦ッて!」


玄野「うあああッ!!」



耐え切れずに、玄野はその場から走りだした。

路地裏から飛び出し、逃げ続ける。


桜丘達は玄野を追おうと、フワリと宙に浮き、舞うように飛んだ。



ガシィッ!!



玄野に追いついた桜丘が彼を張り倒し、芳賀と岩本が玄野の両腕に組みつく。




ギョーンギョーンギョーン



桜丘のXガンが発射された。



玄野「ああ”あ”ッ! 離せぇぇッ!!」



ピキィッ!



玄野のスーツのメーターが割れた。

耐久力が切れたのだ。



玄野「うぐッ!?」



途端に、芳賀と岩本に組みつかれている腕が悲鳴を上げる。

玄野の悲痛な叫びを聞き、彼らはニタニタと表情を歪めた。


レイカ「ああああッ!」ギョーンギョーン


玄野「レイカッ!?」



玄野を追ってきたのだろうか。

レイカは桜丘にXガンを撃ち続ける。



桜丘「……」ケタケタ


芳賀「……」ケタケタ


岩本「……」ケタケタ



彼らは歪んだ笑顔を崩さず、そのままレイカへと飛びかかった。









<桜井side>



桜井「うおおおおッ!!」



これで何体目だろうか。

桜井の額から放たれる高圧電流が、道化役者を消し飛ばす。



風「はッ!」



風の表情からも疲労が見て取れるが、彼も道化役者達にタックルや突きを食らわせ、次々と捌いていく。



小林「う、うおッ!? 助けッ…!」


桜井「…ッ!」



振り向いた時には、もう遅かった。

大量の道化役者と渡り合っていた小林が、あちこちから押し寄せる奴等に体を引きちぎられ、絶命していた。


桜井「…あの人もッ、相当な実力者の筈なのにッ…!」


風「くッ…」



小林が必死で死守していたポイントから、道化役者達が押し寄せる。



橿原「おいおい! いくら何でも無理ゲーだろ!?」



橿原がショットガンで何体か吹き飛ばすが、まだまだ減らない。



風「離脱した方がいいぞッ!」


桜井「そうは言ッても!」


いつの間にか、全方向を塞がれていた。


脱出は、絶望的だ。



橿原「いいから撃ちまくれッ!
とにかく持ちこたえるンだよッ!!」


風「わかッた! こッちは俺がやる!」


桜井「師匠ッ! お守りくださいッ…!」








<氷川side>



氷川「…なンつーか、ヤバそうだな……」


きるびる「無限に湧いてくるのね」


氷川「まあ、今のところ俺達は気づかれていねえみたいだし、運がいいな」


きるびる「加勢しないの?」


氷川「するかよ馬鹿」









<玄野side>



レイカ「はッ、はッ、はあ……、玄野君、大…丈夫…?」


玄野「レイカ……」



桜丘達は、レイカが倒した。

しかしその代償として、彼女もスーツの耐久力を失ってしまっている。

継戦は難しそうだ。



玄野「…ごめん。俺、全然駄目だよな…」


レイカ「ううん。そんな事ないよ」



優しく微笑みかけながら、レイカは首を横に振った。


レイカ「玄野君は、強いよ。
かっぺ星人の時も、オニ星人だってそう。
玄野君のおかげで、みんな生き残れたんだよ?」


玄野「レイカ…」



道化役者は、無限に湧き続けるだろう。

空中で見下すように笑っている、あの舞台装置が止まらない限り。


なら、道は一つしかない。


このロクでもない戯曲を、終わらせる。


スーツが壊れた? 関係あるか。


玄野「やれる……、俺なら……出来る…ッ!」


レイカ「私も一緒に行く。

…絶対、生きて帰ろうね」


玄野「ああ。当然だッ!」



絶望なんかで、終わらせたりしない。


この力が、光散らすその時まで、戦い続けてやる。








<西side>



西「小林に続き、中村と山本も死亡、か…。
以外だな。『卒業生』がこンな早く死ぬとはよ」



和泉の敗北を見届けた西は、高層ビルの屋上から戦況を眺めていた。

加藤達のグループからも、鬼塚と新入りの小学生が脱落したようだ。



西 (こりゃあ、ホントに滅茶苦茶なミッションだぜ。
アレイスターが卒業生の復帰を欲したのも、頷けるな)


『逆さま』は、もがき、足掻く彼らを嘲笑うかのように、空高くを舞っていた。



西 (にしても、あいつの正体は何だ?
ただの星人、な訳ないよな……?)



それだけが、どうしても気にかかった。








終了です。


次回でラストミッションを終えられるといいのですが……。


そのうち、大阪チームsideのラストミッションにも触れたいと思います。

当然、また別の敵を用意します。


ヒント: 夢で高く飛んだ。体はどんな、不安纏っても、振り払ってく。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年10月06日 (日) 10:43:44   ID: eHH1OtD7

やっぱり禁書厨って上条マンセーしたいだけな
もうクロスすんなよクロス先ディスってるだけじゃねーか

2 :  SS好きの774さん   2014年02月24日 (月) 16:29:39   ID: X5zkaKhl

同じ禁書とGANTZのクロスでも、書き手でここまでツマラなくなるとは

3 :  SS好きの774さん   2015年10月01日 (木) 18:34:09   ID: lo4_ao9b

エタったか
面白いのにな

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